Site Selector のコマンド解説

本章では、以下の Site Selector sscontrol コマンドの使用法について説明します。

sscontrol コマンド・パラメーターは、最小限バージョンで入力することができます。 入力する必要があるのは、パラメーターの固有文字だけです。例えば、file save コマンドに関するヘルプを表示するには、sscontrol help file の代わりに sscontrol he f と入力することができます。

注:
コマンド・パラメーター値は、英字で入力する必要があります。 唯一の例外はホスト名 (cluster および server コマンドで使用) とファイル名 (file コマンドで使用) です。

sscontrol advisor - advisor の制御

構文図を読む構文図をスキップする>>-sscontrol--advisor--+-connecttimeout--name--+-port----------+--seconds-------+-><
                       |                       '-sitename:port-'                |
                       +-interval--name--+-port----------+--seconds-------------+
                       |                 '-sitename:port-'                      |
                       +-list---------------------------------------------------+
                       +-loglevel--name--+-port----------+--level---------------+
                       |                 '-sitename:port-'                      |
                       +-logsize--name--+-port----------+--+-size | unlimited-+-+
                       |                '-sitename:port-'  '-bytes------------' |
                       +-receivetimeout--name--+-port----------+--seconds-------+
                       |                       '-sitename:port-'                |
                       +-report--name--+-port----------+------------------------+
                       |               '-sitename:port-'                        |
                       +-retries--name--+-port----------+--numretries-----------+
                       |                '-sitename:port-'                       |
                       +-start--name--+-port----------+--+----------+-----------+
                       |              '-sitename:port-'  '-log file-'           |
                       +-status--name--+-port----------+------------------------+
                       |               '-sitename:port-'                        |
                       +-stop--name--+-port----------+--------------------------+
                       |             '-sitename:port-'                          |
                       +-timeout--name--+-port----------+-----------------------+
                       |                '-sitename:port-'                       |
                       '-version--name--+-port----------+--seconds--------------'
                                        '-sitename:port-'
 

connecttimeout
サーバーへの接続が失敗したことを報告する前に advisor が待機する時間を設定します。 詳細については、サーバーの advisor 接続タイムアウトおよび受信タイムアウト を参照してください。
name
advisor の名前。 可能な値は、httphttpsftpsipsslsmtpimappop3ldapldapsnntptelnetconnectpingWLM、および WTE です。 カスタマイズされた advisor の名前は xxxx の形式になっています。ここで、ADV_xxxx は、カスタム advisor を実装するクラスの名前です。
ポート
advisor がモニターしているポートの番号。
seconds
サーバーへの接続が失敗したことを報告するまでに advisor が待機する時間を秒数で表した正整数。デフォルトは、advisor 間隔に指定された値の 3 倍です。
interval
advisor がサーバーに情報を照会する頻度を設定します。
seconds
サーバーに対する状況要求の間隔を秒数で表す正整数。デフォルトは 7 です。
list
現在、manager に情報を提供している advisor のリストを表示します。
loglevel
advisor ログのロギング・レベルを設定します。
level
レベルの数 (0 から 5)。デフォルトは 1 です。この数が大きければ大きいほど、多くの情報が advisor ログに書き込まれます。 指定できる値は以下のとおりです。
  • 0 は「なし」です。
  • 1 は「最小」です。
  • 2 は「基本」です。
  • 3 は「普通」です。
  • 4 は「拡張」です。
  • 5 は「詳細」です。
.
logsize
advisor ログの最大サイズを設定します。ログ・ファイルに最大サイズを設定すると、ファイルは折り返します。ファイルが指定されたサイズに達すると、後続の項目は前のログ項目に上書きされます。ログ・サイズは、現行のログ・サイズよりも小さく設定することはできません。ログ項目にはタイム・スタンプが記録されるので、ログが書き込まれた順番が分かります。高水準でのログ記録時には、スペースを早く使い尽くすので、ログ・レベルを高く設定すればするほど、ログ・サイズの選択に多くの注意が必要です。
size | unlimited
advisor ログ・ファイルの最大サイズ (バイト)。ゼロより大きい正数または unlimited のいずれかを指定できます。 ログ項目のサイズは同じでないので、上書きされる前に、正確に最大サイズにならないことがあります。 デフォルト値は 1 MB です。
receivetimeout
サーバーからの受信が失敗したことを報告する前に advisor が待機する時間を設定します。 詳細については、サーバーの advisor 接続タイムアウトおよび受信タイムアウト を参照してください。
seconds
サーバーからの受信が失敗したことを報告するまでに advisor が待機する時間を秒数で表した正整数。デフォルトは、advisor 間隔に指定された値の 3 倍です。
report
advisor の状態に関する報告書を表示します。
retries
サーバーにダウンのマークを付ける前に行える、advisor による再試行の回数を設定します。
numretries
ゼロ以上の整数。この値は 3 以下にしてください。 retries キーワードが構成されていない場合、デフォルトで再試行の回数はゼロになります。
start
advisor を開始します。各プロトコル用の advisor があります。デフォルト・ポートは次の通りです:
advisor 名 プロトコル ポート
Connect 適用なし ユーザー定義
DB2 プライベート 50000
ftp FTP 21
http HTTP 80
https SSL 443
imap IMAP 143
ldap LDAP 389
ldaps SSL 443
nntp NNTP 119
PING PING 該当なし
pop3 POP3 110
sip SIP 5060
smtp SMTP 25
ssl SSL 443
telnet Telnet 23
name
advisor 名。
sitename:port
sitename 値は advisor コマンドでは任意指定ですが、ポート値は必須です。 sitename 値を指定しないと、advisor は使用可能なすべての構成済み sitename 上での実行を開始します。 sitename を指定すると、advisor は指定の sitename の実行だけを開始します。 追加のサイト名は、正符号 (+) で区切ります。
log file
管理データのログを記録するファイル名。ログ中の各レコードには、タイム・スタンプが付けられます。

デフォルトのファイルは、advisorname_port.log (http_80.log など) です。ログ・ファイルが保存されるディレクトリーを変更するには、ログ・ファイル・パスの変更を参照してください。

各 sitename ごとに 1 つの advisor だけを始動できます。

status
advisor の中のすべてのグローバル値の現在の状況およびデフォルトを表示します。
stop
advisor を停止します。
timeout
manager が advisor からの情報を有効と見なす秒数を設定します。 advisor 情報がこのタイムアウト期間より古いものであることを manager が検出すると、advisor がモニターしているポート上のサーバーの重みを判別する際に、manager はこの情報を使用しません。 このタイムアウトの例外は、特定のサーバーがダウンしていることを manager に通知したときです。 manager は、advisor 情報がタイムアウトになった後も、サーバーに関するその情報を使用します。
seconds
秒数を表す正数、または unlimited という語。 デフォルト値は、unlimited です。
version
advisor の現行バージョンを表示します。

sscontrol file - 構成ファイルの管理

構文図を読む構文図をスキップする>>-sscontrol--file--+-delete--filename.ext----------+----------><
                    +-appendload--filename.ext------+
                    +-report------------------------+
                    +-save--filename.ext--+-------+-+
                    |                     '-force-' |
                    '-newload--filename.ext---------'
 

delete
ファイルを削除します。
file.ext
構成ファイル。

ファイル拡張子 (.ext) は任意指定で、指定する場合は任意のものを指定できます。

appendload
現在の構成に構成ファイルを追加し、Site Selector にロードします。
report
使用可能な 1 つまたは複数のファイルについて報告します。
save
Site Selector の現在の構成をファイルに保存します。
注:
ファイルは以下のディレクトリーに保存され、そこからロードされます。
  • AIX、HP-UX、Linux、および Solaris オペレーティング・システム: /opt/ibm/edge/lb/servers/configurations/ss
  • Windows オペレーティング・システム: <install_root>ibm¥edge¥lb¥servers¥configurations¥component
force
ファイルを同じ名前の既存ファイルに保存するには、force を使用して、新規ファイルの保存の前に既存ファイルを削除します。 force オプションを使用しないと、既存ファイルは上書きされません。
newload
新規の構成ファイルを Site Selector にロードします。新規の構成ファイルは、現在の構成と置き換わります。

sscontrol help - このコマンドのヘルプの表示または印刷

構文図を読む構文図をスキップする>>-sscontrol--help--+-advisor----+-----------------------------><
                    +-file-------+
                    +-help-------+
                    +-host-------+
                    +-logstatus--+
                    +-manager----+
                    +-metric-----+
                    +-nameserver-+
                    +-rule-------+
                    +-server-----+
                    +-set--------+
                    +-sitename---+
                    '-status-----'
 

sscontrol logstatus - サーバー・ログ設定の表示

構文図を読む構文図をスキップする>>-sscontrol--logstatus----------------------------------------><
 

logstatus
サーバー・ログの設定 (ログ・ファイル名、ログ・レベル、およびログ・サイズ) を表示します。

sscontrol manager - manager の制御

構文図を読む構文図をスキップする>>-sscontrol--manager--+-interval--seconds----------------------+-><
                       +-loglevel--level------------------------+
                       +-logsize--+-unlimited-+-----------------+
                       |          '-bytes-----'                 |
                       +-metric set--+-loglevel--level--------+-+
                       |             '-logsize--+-unlimited-+-' |
                       |                        '-bytes-----'   |
                       +-reach set--+-interval--seconds------+--+
                       |            +-loglevel--level--------+  |
                       |            '-logsize--+-unlimited-+-'  |
                       |                       '-bytes-----'    |
                       +-report--sitename+sn2+...+snN-----------+
                       +-restart--message-----------------------+
                       +-sensitivity--weight--------------------+
                       +-smoothing--smoothing index-------------+
                       +-start--+----------------------+--------+
                       |        '-logfile--metric_port-'        |
                       +-status---------------------------------+
                       +-stop-----------------------------------+
                       '-version--------------------------------'
 

interval
サーバーの重みを manager が更新する頻度を設定します。
seconds
manager が重みを更新する頻度 (秒数) を表す正数。デフォルトは 2 です。
loglevel
manager ログのログ・レベルを設定します。
level
レベルの数 (0 から 5)。この数値が高いほど、多くの情報が manager ログに書き込まれます。デフォルトは、1 です。 指定できる値は以下のとおりです。
  • 0 は「なし」です。
  • 1 は「最小」です。
  • 2 は「基本」です。
  • 3 は「普通」です。
  • 4 は「拡張」です。
  • 5 は「詳細」です。
logsize
manager ログの最大サイズを設定します。ログ・ファイルに最大サイズを設定すると、ファイルは折り返します。指定されたサイズに達すると、後続の項目はファイルの先頭から書き込まれ、前のログ項目に上書きされます。 ログ・サイズは、現行のログ・サイズよりも小さく設定することはできません。ログ項目にはタイム・スタンプが記録されるので、ログが書き込まれた順番が分かります。高水準でのログ記録時には、スペースを早く使い尽くすので、ログ・レベルを高く設定すればするほど、ログ・サイズの選択に多くの注意が必要です。
bytes
manager ログ・ファイルの最大サイズ (バイト)。ゼロより大きい正数または unlimited のいずれかを指定できます。 ログ項目のサイズは同じでないので、上書きされる前に、正確に最大サイズにならないことがあります。 デフォルト値は 1 MB です。
metric set
メトリック・モニター・ログの loglevellogsize を設定します。 loglevel はメトリック・モニターのログ・レベル (0 - なし、1 - 最小、2 - 基本、3 - 普通、4 - 拡張、5 - 詳細) です。 デフォルトの loglevel は 1 です。logsize はメトリック・モニターのログ・ファイルに記録できる最大バイト数です。 ゼロより大きい正数または unlimited のいずれかを指定できます。 デフォルトの logsize は 1 です。
reach set
reach advisor の間隔、ログ・レベル、およびログ・サイズを設定します。
report
統計スナップショットの報告書を表示します。
sitename
報告書に表示する sitename。これは、クライアントが要求する解決不能のホスト名です。 sitename は、完全修飾ドメイン・ネームでなければなりません。
注:
追加のサイト名は、正符号 (+) で区切ります。
restart
すべてのサーバー (ダウンしていないもの) を再始動して、重みを標準の状態に戻します (最大の重みの 1/2)。
message
manager ログ・ファイルに書き込むメッセージ。
sensitivity
重みを更新する最小感度に設定します。この設定により、manager が外部情報に基づいてサーバーの重み付けを変更する時点が定義されます。
weight
重みのパーセンテージとして使用する 0 から 100 の数値。 デフォルトの 5 では、5% の最小重要度になります。
smoothing
ロード・バランシングの際、重みの差違を平滑化する索引を設定します。 高平滑化索引では、サーバーは、ネットワーク条件の変化の際により劇的にならないよう、変更に重みづけします。 索引が低いと、サーバーの重みが大幅に変化します。
索引
正浮動小数点数。デフォルトは 1.5 です。
start
manager を開始します。
log file
manager データのログを記録するファイルの名前。ログ中の各レコードには、タイム・スタンプが付けられます。

デフォルト・ファイルは、logs ディレクトリーにインストールされます。 付録C. サンプル構成ファイル を参照してください。ログ・ファイルを保持するディレクトリーを変更するには、ログ・ファイル・パスの変更を参照してください。

metric_port
システム負荷を報告するのに Metric Server が使用するポート。メトリック・ポートを指定する場合は、ログ・ファイル名を指定しなければなりません。デフォルトのメトリック・ポートは 10004 です。
status
manager の中のすべてのグローバル値の現在の状況およびデフォルトを表示します。
stop
manager を停止します。
version
manager の現行バージョンを表示します。

sscontrol metric - システム・メトリックの構成

構文図を読む構文図をスキップする>>-sscontrol--metric--+-追加--sitename+sn2+...+snN:metric+metric1+...+metricN-------------+-><
                      +-除去--sitename+sn2+...+snN:metric+metric1+...+metricN-------------+
                      +-proportions--sitename+sn2+...+snN:proportion1 prop2 prop3...propN-+
                      '-status--sitename+sn2+...+snN metric+metric1+...+metricN-----------'
 

add
指定されたメトリックを追加します。
sitename
構成されたサイト名。追加のサイト名は、正符号 (+) で区切ります。
metric
システム・メトリック名。 これは、Metric Server のスクリプト・ディレクトリー中の実行可能またはスクリプト・ファイルの名前でなければなりません。
remove
指定されたメトリックを除去します。
proportions
割合は、サーバーの単一システム負荷への結合時に他と比較した場合の各メトリックの重要度を判別します。
status
このメトリックの現行サーバー値を表示します。

sscontrol nameserver - NameServer の制御

構文図を読む構文図をスキップする>>-sscontrol--nameserver--+-start--+----------------------+-+--><
                          |        '-bindaddress--address-' |
                          +-stop----------------------------+
                          '-status--------------------------'
 

start
ネーム・サーバーを始動します。
bindaddress
指定アドレスに結合された nameserver を開始します。nameserver は、このアドレスに予定された要求だけに応答します。
address
Site Selector マシン上に構成するアドレス (IP またはシンボル)。
stop
ネーム・サーバーを停止します。
status
ネーム・サーバーの状況を表示します。

sscontrol rule - ルールの構成

構文図を読む構文図をスキップする>>-sscontrol--rule--+-add--sitename+sn2+...+snN:rule+r2+...+rN--type--value--| value |--| opts |-+-><
                    +-dropserver--sitename+sn2+...+snN:rule+r2+...+rN--server+s2+...+snN---------+
                    +-remove--sitename+sn2+...+snN:rule+r2+...+rN--------------------------------+
                    +-set--sitename+sn2+...+snN:rule+r2+...+rN--| value |--| opts |--------------+
                    +-status--sitename+sn2+...+snN:rule+r2+...+rN--------------------------------+
                    '-useserver--sitename+sn2+...+snN:rule+r2+...+rN--server+s2+...+snN----------'
 
opts:
 
|--+---------------------------------+--------------------------|
   +-beginrange--low--endrange--high-+
   +-priority--value-----------------+
   '-metricname--value---------------'
 

add
このルールをサイト名に追加します。
sitename
クライアントが要求する解決不能のホスト名。sitename は、完全修飾ドメイン・ネームでなければなりません。 追加のサイト名は、正符号 (+) で区切ります。
rule
ルールに付ける名前。この名前には、英数字、下線、ハイフン、ピリオドを使用できます。長さは 1 文字から 20 文字までですが、ブランクを含めることはできません。
注:
ルールを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
type
ルールのタイプ。
type
type に選択できる値は以下のとおりです。
ip
このルールは、クライアントの IP アドレスに基づきます。
metricall
ルールはサーバー・セットの中のすべてのサーバーの現在のメトリック値に基づきます。
metricavg
ルールはサーバー・セットの中のすべてのサーバーの現在のメトリック値の平均に基づきます。
time
このルールは、時刻に基づきます。
true
このルールは常に真です。プログラミング論理における else ステートメントのようなものと考えることができます。
beginrange
ルールが true かどうかを判別するために使用する範囲の最低値。
low
ルールのタイプに応じて異なります。値の種類およびそのデフォルト値を、ルールのタイプ別に以下にリストします。
ip
シンボル名または IP アドレス形式のいずれかの クライアントのアドレス。デフォルトは 0.0.0.0 です。
time
整数値。デフォルトは 0 で、深夜 0 時を表します。
metricall
整数値。デフォルトは 100 です。
metricavg
整数値。デフォルトは 100 です。
endrange
ルールが true かどうかを判別するために使用する範囲の最高値。
high
ルールのタイプに応じて異なります。値の種類およびそのデフォルト値を、ルールのタイプ別に以下にリストします。
ip
シンボル名または IP アドレス形式のいずれかの クライアントのアドレス。デフォルトは 255.255.255.254 です。
time
整数値。デフォルトは 24 で、午前 0 時を表します。
注:
時間間隔の beginrange および endrange を定義する場合は、各値は時刻の「時」(時間) の部分だけを表す整数でなければなりません。分数の部分は指定しません。このため、例えば午前 3:00 から午前 4:00 までの 1 時間を指定するには、beginrange に 3 を指定し、endrange にも 3 を指定します。これによって、3:00 から始まり、3:59 で終わる分数がすべて指定されます。beginrange に 3 を指定して endrange に 4 を指定すると、3:00 から 4:59 までの 2 時間が指定されます。
metricall
整数値。デフォルトは、2 の 32 乗から 1 を引いた値です。
metricavg
整数値。デフォルトは、2 の 32 乗から 1 を引いた値です。
priority
ルールが検討される順序。
level
整数値。追加した最初のルールに priority を指定していない場合は、Site Selector によってデフォルトで 1 に設定されます。その後、ルールが追加されると、priority が計算され、デフォルトで、その時点のすべての既存のルールの中で一番低い priority に 10 を加えた値になります。 例えば、既存のルールの priority が 30 であるとします。新しいルールを追加して、その priority を 25 に設定するとします (これは、30 よりも 高い priority です)。 さらに、priority を設定せずに 3 番目のルールを追加します。この 3 番目のルールの priority は、40 (30 + 10) と計算されます。
metricname
ルール用に測定されるメトリックの名前。
dropserver
ルール・セットからサーバーを削除します。
server
シンボル名または IP アドレス形式のいずれかである TCP サーバー・マシンの IP アドレス。
注:
追加のサイト名は、正符号 (+) で区切ります。
remove
1 つ以上のルールを削除します。複数のルールを指定する場合は、正符号 (+) で区切ります。
set
このルールの値を設定します。
status
1 つ以上のルールのすべての値を表示します。
useserver
ルール・セットにサーバーを挿入します。

sscontrol server - サーバーの構成

構文図を読む構文図をスキップする>>-sscontrol--server--+-add--sitename+sn2+...+snN:server+s2+...+sN--+------------------------+-+-><
                      |                                             +-metricaddress--address-+ |
                      |                                             '-weight--value----------' |
                      +-down--sitename+sn2+...+snN:server+s2+...+sN----------------------------+
                      +-remove--sitename+sn2+...+snN:server+s2+...+sN--------------------------+
                      +-set--sitename+sn2+...+snN:server+s2+...+sN--+------------------------+-+
                      |                                             +-metricaddress--address-+ |
                      |                                             '-weight--value----------' |
                      +-status--sitename+sn2+...+snN:server+s2+...+sN--------------------------+
                      '-up--sitename+sn2+...+snN:server+s2+...+sN------------------------------'
 

add
このサーバーを追加します。
sitename
クライアントが要求する解決不能のホスト名。sitename は、完全修飾ドメイン・ネームでなければなりません。 追加のサイト名は、正符号 (+) で区切ります。
サーバー (server)
シンボル名または IP アドレス形式のいずれかである TCP サーバー・マシンの IP アドレス。
注:
サーバーを追加するときは、正符号 (+) で区切ります。
metricaddress
Metric Server のアドレス。
address
シンボル名または IP アドレス形式のいずれかのサーバーのアドレス。
weight
このサーバーの重みを表す 0–100 の数値 (指定した sitename の最大重み限界値 (weightbound) を超えてはなりません)。weight をゼロに設定すると、新しい要求をサーバーに送信することを防止します。 デフォルトは、指定した sitename の最大重み限界値 (weightbound) の半分です。manager が実行されている場合は、この設定値はすぐに上書きされます。
value
サーバーの重み値。
down
このサーバーが停止したとマークを付けます。このコマンドにより、そのサーバーに対する他のすべての要求が解決されなくなります。
remove
このサーバーを削除します。
set
このサーバーの値を設定します。
status
サーバーの状況を表示します。
up
このサーバーが起動しているとマークを付けます。Site Selector はそのサーバーに対する新規要求を解決します。

sscontrol set - サーバー・ログの構成

構文図を読む構文図をスキップする>>-sscontrol--set--+-loglevel--level--------+------------------><
                   '-logsize--+-unlimited-+-'
                              '-size------'
 

loglevel
ssserver が自身の活動のログを記録するレベル。
level
loglevel のデフォルト値は 0 です。使用できる値は次の通りです:
  • 0 は「なし」です。
  • 1 は「最小」です。
  • 2 は「基本」です。
  • 3 は「普通」です。
  • 4 は「拡張」です。
  • 5 は「詳細」です。
logsize
ログ・ファイルに記録するログの最大バイト数。
size
logsize のデフォルト値は 1 MB です。

sscontrol sitename - サイト名の構成

構文図を読む構文図をスキップする>>-sscontrol--sitename--+-add--sitename+sn2+...+snN--+----------------------------------------+-+-><
                        |                            +-cachelife--value-----------------------+ |
                        |                            +-networkproximity--yes | no-------------+ |
                        |                            +-proportions--cpu--memory--port--metric-+ |
                        |                            +-proximitypercentage--value-------------+ |
                        |                            +-stickytime--time-----------------------+ |
                        |                            +-ttl--time------------------------------+ |
                        |                            +-waitforallresponses--yes | no----------+ |
                        |                            '-weightbound--weight--------------------' |
                        +-remove--sitename+sn2+...+snN------------------------------------------+
                        +-set--sitename+sn2+...+snN--+----------------------------------------+-+
                        |                            +-cachelife--value-----------------------+ |
                        |                            +-networkproximity--yes | no-------------+ |
                        |                            +-proportions--cpu--memory--port--metric-+ |
                        |                            +-proximitypercentage--value-------------+ |
                        |                            +-stickytime--time-----------------------+ |
                        |                            +-ttl--time------------------------------+ |
                        |                            +-waitforallresponses--yes | no----------+ |
                        |                            '-weightbound--weight--------------------' |
                        '-status--sitename+sn2+...+snN------------------------------------------'
 

add
新規のサイト名を追加します。
sitename
クラスターによって要求される分離できないホスト名。追加のサイト名は、正符号 (+) で区切ります。
cachelife
接近性応答が有効で、キャッシュ内に保存される時間。 デフォルトは 1800 です。 詳細については、ネットワーク接近性機能の使用を参照してください。
value
接近性応答が有効でキャッシュに保存される秒数を表している正数。
networkproximity
要求元クライアントに対する各サーバーのネットワーク接近性を決定します。この接近性応答はロード・バランシングの決定に使用します。接近性をオン/オフに設定してください。詳細については、ネットワーク接近性機能の使用を参照してください。
value
選択項目は yes または no です。デフォルトは no で、ネットワーク接近性がオフにするになることを意味します。
proportions
サーバーの重みをセットするために manager によって使用される、Metric Server のための cpu、メモリー、ポート (任意のアドバイザーからの情報) およびシステム・メトリックのための重要な割合をセットしてください。これらの各値は合計のパーセントとして表され、合計は常に 100 です。
cpu
ロード・バランシングされた各サーバー・マシンで使用中の CPU のパーセンテージ (Metric Server エージェントから入力)。
memory
ロード・バランシングされた各サーバーで使用中のメモリーのパーセンテージ (Metric Server エージェントから入力)。
port
ポート上で listen している advisor からの入力。
system
Metric Server からの入力。
proximitypercentage
サーバーの状態 (manager の重み) に対する接近性応答の重要性を設定します。詳細については、ネットワーク接近性機能の使用を参照してください。
value
デフォルトは 50 です。
stickytime
最初の要求に対して前に戻されたものと同じサーバー ID をクライアントが受け取る間隔。stickytime のデフォルト値は 0 であり、これは sitename がスティッキーでないことを示します。
time
要求に対して前に戻されたものと同じサーバー ID をクライアントが受け取る間隔を秒数で表す非ゼロの正数。
ttl
存続時間を設定します。これは、解決された応答を、別のネーム・サーバーがキャッシュする期間を示します。デフォルト値は 5 です。
value
nameserver が解決された応答をキャッシュする秒数を表す正数。
waitforallresponses
クラスター要求に応答する前に、サーバーからのすべての接近性応答を待機するかどうかを設定します。詳細については、ネットワーク接近性機能の使用を参照してください。
value
選択項目は yes または no です。デフォルトは yes です。
weightbound
このサイト名のサーバーに対して設定できる最大の重みを表す数値。サイト名に設定される重み限界の値は、server weight を使用して、個々のサーバーごとに指定変更することができます。 サイト名の重み限界のデフォルト値は 20 です。
weight
weightbound の値。
set
サイト名の特性を設定します。
remove
このサイト名を除去します。
status
特定のサイト名の現在の状況を表示します。

sscontrol status - manager および advisor が実行中であるかどうかの表示

構文図を読む構文図をスキップする>>-sscontrol--status-------------------------------------------><