ロギングをカスタマイズするために、「構成および管理」フォームを使用するか、または プロキシー構成ファイルのディレクティブを編集することができます。以下のオプションを 設定できます。
Caching Proxy では、3 種類のアクセス・ログに加えて 1 つのイベント・ログと 1 つのエラー・ログを作成できます。
Caching Proxy は、毎日、午前 0 時に新規ログ・ファイルを作成します。プロキシーが午前 0 時に実行されていない場合、その日の最初に開始されるときに、新規ログが作成されます。それぞれのログ・ファイルにディレクトリーとファイル名接頭部を指定することができます。また、作成されるそれぞれのログ・ファイルには、.Mmmddyyyy 形式の日付接尾部 (例えば、.Apr142000) が含まれます。
ログは大量のスペースを使用することがあるので、エラーを回避するために、ログ・ファイル をオペレーティング・システムおよびキャッシュとは別のストレージ・デバイスに 格納することを検討してください。また、ログの保守とアーカイブで示すような ログ保守ルーチンを構成してください。
プロキシー・サーバー・ログの基本構成を指定するには、「構成および管理」フォームで、「サーバー構成」–>「ログ記録」–>「ログ・ファイル」を選択します。 使用するログ・ファイルごとに、パス名およびファイル名を指定します。各ログの現在のファイル名が対応するテキスト・ボック スに表示されます。パスを指定していない場合には、デフォルトのパスが表示されます。
プロキシー・ログに記録された情報は、システム・ログに自動的に書き込まれるのでは なく、独自のログの他に追加で、またはそのログの代わりにシステム・ログに 書き込むように Caching Proxy を構成することができます。「ログ・ファイル」フォームで、「情報を Syslog へ記録」チェック・ボックス を選択します。このオプションを選択する前に、システム・ログを作成しておく必要があることに注意してください。
プロキシー・サーバー・ログ情報をシステム・ログのみに書き込むように指定するには、 プロキシー構成ファイルを編集する必要があります。LogToSyslog - アクセス情報をシステム・ログに送信するかどうかを指定する (Linux と UNIX 専用)を参照してください。
関連する構成ファイル・ディレクティブ
プロキシー構成ファイルを使用することによりログをセットアップするには、付録B. 構成ファイル・ディレクティブの以下のディレクティブについての解説セクションを参照してください。
アクセス・ログは、ホスト・マシン、プロキシー、およびキャッシュの活動を記録します。 プロキシーがアクセス要求を受信するたびに、以下の情報を含む項目が適切な アクセス・ログに作成されます。
アクセス・エラーは、サーバーのエラー・ログに記録されます。
ログを制御する理由は、いくつかあります。
使用頻度の高いサーバーのログ・ファイルは、サーバーのディスク・スペースが いっぱいになるほど大きくなることがあります。デフォルトでは、すべてのアクセス要求が ログに記録されるようになっていますが、そのことは、HTML ページだけでなく そのページに含まれるそれぞれのイメージについてもログ項目が作成されることを意味します。 有意義なアクセス要求だけを含めることによって、ログの項目数を大幅に減らすことができます。 例えば、アクセス・ログを構成して、HTML ページに対するアクセス要求を示すログ項目だけ を含めて、GIF イメージのアクセス要求の項目は含めないようにすることができます。
例えば、社外からサーバーにアクセスしている人を知りたい場合は、社内の IP アドレスから出るアクセス要求をフィルターに掛けて除外します。 特定の Web サイトの利用者数を知りたい場合は、その URL に対するアクセス要求のみを 示すアクセス・ログを作成することができます。
アクセス・ログから除外された情報は、アクセス・レポートには記録されず、後で使用することはできません。したがって、 どの程度のアクセス情報をトラッキングする必要があるかどうかわからない場合は、 サーバーのモニターに関して経験を得るまで、除外フィルターの適用を控えめにします。
アクセス・ログ項目は、次のいずれかの属性に基づいてフィルターに掛けることができます。
フィルターを指定するには、「構成および管理」フォームで、「サーバー構成」–>「ログ記録」–>「アクセス・ログ除外」を選択します。 除外する必要のあるもののみ指定します。すべてのカテゴリーを使用する必要はありません。
「サブミット」をクリックします。
関連する構成ファイル・ディレクティブ
プロキシー構成ファイルを使用することによりアクセス・ログ・フィルターを設定するには、付録B. 構成ファイル・ディレクティブの以下のディレクティブについての解説セクションを参照してください。
Caching Proxy デフォルト構成では、すべてのログが使用可能にされています。 すべてのログは、インストール・ディレクトリーの logs/ サブディレクトリーに格納されます。 デフォルト・パスは、次のとおりです。
各ログ・ファイル名は、ベース名と .Mmmddyyyy という形式の日付接尾部を組み合わせた名前になります (例えば、proxy.Feb292000)。
デフォルトでは、ログは共通ファイル形式で格納されます。 結合ログ形式を使用する こともでき、次の行をプロキシー構成ファイル (ibmproxy.conf) に追加することに よって設定できます。
LogFileFormat combined
結合ログ形式は共通形式と似ていますが、参照者、ユーザー・エージェント、および Cookie 情報を表示する追加のフィールドがあります。 地方時フォーマットがデフォルトの時刻フォーマットです。
デフォルトでは、アクセス要求はすべて適切なアクセス・ログに記録されて、システム・ログにはアクセス情報は記録されません。 エラー・ログ情報はエラー・ログにのみ書き込まれ、イベント・ログ情報はイベント・ログにのみ書き込まれます。
デフォルト構成では、ログはアーカイブも削除もされません。
Caching Proxy は、プラグインを使用してログを管理します。 詳細については、付録B. 構成ファイル・ディレクティブの構成ファイル・ディレクティブについて Midnight - ログのアーカイブに使用される API プラグインを指定するの解説ページを参照してください。
日々のログをアーカイブしたり、ログを除去する方法を指定することができます。基本的なオプションとして、次のものがあります。
デフォルトでは、本日と前日のログが保守エージェントによって削除される ことはありません。本日のログおよび前日のキャッシュ・アクセス・ログのすべてが、 保守エージェントによって圧縮されることはありません。
ログ保守を構成するには、「構成および管理」フォームで、「サーバー構成」–>「ログ記録」–>「ログ・アーカイブ」を選択します。 このフォームで、ドロップダウン・ボックスを使用して保守メソッドを 指定します。
関連する構成ファイル・ディレクティブ
プロキシー構成ファイルを使用してログのアーカイブを構成するには、付録B. 構成ファイル・ディレクティブの以下のディレクティブについての解説ページを参照してください。
次の例では、要件に合わせてログ記録をカスタマイズする方法を示しています。Caching Proxy を 購入してインストールした直後を想定します。以下の要件について、サーバーを セットアップして、アクセス情報およびエラー情報をログに記録します。
これらの基準に従ってログを保持するように Caching Proxy を構成するには、 「構成および管理」フォームで「サーバー構成」–> 「ロギング」と選択します。
これらの指示に従って、プロキシー構成ファイルに次の行が作成されます。
LogArchive purge
PurgeAge 30
PurgeSize 25
AccessLogExcludeURL *.gif
NoLog 130.128.*.*
AccessLogExcludeReturnCode 300