Content Based Router のトラブルシューティング

Content Based Routing で発生する可能性のある問題を解決する手助けとなるように提供されている情報を使用します。

表にあるリンクをクリックして、現在遭遇している問題に対する完全な説明および可能な解決法に移動します。
表 1. CBR トラブルシューティングの表
症状 考えられる原因
CBR が正常に実行されない ポート番号が競合している
cbrcontrol コマンドまたは lbadmin コマンドが失敗し、「サーバーが応答していません。」または「RMI サーバーにアクセスできません。」メッセージが表示された コマンドは socks 化スタックが原因で失敗する。 あるいは、コマンドは cbrserver の未始動が原因で失敗する。
要求がロード・バランシングされない executor の開始前に Caching Proxy が開始された
Solaris で、cbrcontrol executor start コマンドが「エラー: executor が開始されていませんでした」という メッセージを出して失敗する コマンドは、システム IPC デフォルトを変更する必要があるか、 ライブラリーへのリンクに誤りがあるために失敗した。
URL ルールが機能しない 構文エラーまたは構成エラー
Windows システムを Matrox AGP ビデオ・カードとともに使用すると、GUI の予期しない振る舞いが発生する Load Balancer GUI の実行中に Matrox AGP ビデオ・カードを使用すると、問題が発生する
大きい構成ファイルをロードしようとしているときに GUI がハングする (あるいは予期しない振る舞い) Java™ には、GUI に対するこのように大きな変更を処理するための十分な量のメモリーへのアクセス権限がない
Windows プラットフォームで、破壊された Latin 1 国別文字がコマンド・プロンプトに現れる コマンド・プロンプト・ウィンドウのフォント・プロパティーを変更する
HP-UX プラットフォームで、「java.lang.OutOfMemoryError unable to create new native thread」というメッセージが表示される デフォルトによる一部の HP-UX インストールで、プロセスごとに許可されるスレッドが 64 となっている。これでは数が足りない
Windows プラットフォームで、advisor およびリーチ・ターゲットがすべてのサーバーにダウンのマークを付ける タスクのオフロードが使用不可になっていない、または ICMP を使用可能にする必要がある
Windows プラットフォームで、1 つのアダプターに複数の IP アドレスが構成されている場合、IP アドレスをホスト名に解決できない問題 ホスト名として設定する IP アドレスは、レジストリーの最初に表示される必要があります。
Solaris システムでは、Load Balancer プロセスを開始した 端末セッション・ウィンドウを終了すると、そのプロセスは終了します。 nohup コマンドを使用することで、 端末セッションを終了したときに、開始したプロセスがハングアップ・シグナルを受けないようにしてください。

CBR が実行されない

この問題は、他のアプリケーションが CBR によって使用されるポートのいずれかを使用している場合に起こります。詳しくは、 『CBR ポート番号のチェック』を参照してください。

cbrcontrol または lbadmin コマンドが失敗する

  1. cbrcontrol コマンドが「エラー: サーバーが応答していません」を戻しています。あるいは lbadmin コマンドが「エラー: RMI サーバーにアクセスできません」を戻しています。これらのエラーは、 マシンに socks 化されたスタックがある場合に起こります。この問題を訂正するには、socks.cnf ファイルを編集して、以下の行を書き込みます。
    EXCLUDE-MODULE java
    EXCLUDE-MODULE javaw
  2. Load Balancer インターフェース (コマンド行、グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI)、およびウィザード) の管理コンソールは、リモート・メソッド呼び出し (RMI) を使用して cbrserver と通信します。デフォルトの通信では 3 つのポートを使用し、それぞれのポートが cbrserver 開始スクリプトに設定されます。
    • ◦11099。cbrcontrol からのコマンド受信用
    • ◦10004。Metric Server へのメトリック照会送信用
    • ◦11199。RMI サーバー・ポート用

    これは、管理コンソールの 1 つがファイアウォールと同じマシンで、あるいはファイアウォール経由で実行されている場合、問題の原因となる可能性があります。 例えば、Load Balancer がファイアウォールと同じマシンで実行されていて、cbrcontrol コマンドが出されると、「エラー: サーバーが応答していません」などのエラーが出される場合があります。

    この問題を避けるには、cbrserver スクリプト・ファイルを編集して、ファイアウォール (または他のアプリケーション) 用に RMI が使用するポートを設定します。行 LB_RMISERVERPORT=11199 を LB_RMISERVERPORT=yourPort に変更してください。 ここで、yourPort は別のポートです。

    完了したら、cbrserver を再始動し、 ポート 11099、10004、11199、および 11100、または管理コンソールの実行元の ホスト・アドレス用に選択されたポートに対して、トラフィックをオープンします。

  3. これらのエラーは、cbrserver を開始していない場合にも起こります。

要求がロード・バランシングされない

Caching Proxy および CBR は開始されましたが、要求はロード・バランシングされていません。このエラーは、executor を開始する前に Caching Proxy を開始すると起こる可能性があります。これが起こる場合は、Caching Proxy の stderr ログにエラー・メッセージ「ndServerInit: executor に接続できません」が入ります。この問題を避けるには、Caching Proxy を開始する前に executor を開始します。

[Solaris]

Solaris システムで cbrcontrol executor start コマンドが失敗する

Solaris システムで、cbrcontrol executor start コマンドによって「エラー: executor が開始されていませんでした」が戻されます。このエラーは、そのシステムの IPC (プロセス間通信) を構成していないために、共有メモリー・セグメントとセマフォー ID の最大サイズが、オペレーティング・システムのデフォルトより大きくなっている場合に起こります。共有メモリー・セグメントおよびセマフォー ID のサイズを増加するには、/etc/system ファイルを編集する必要があります。このファイルの構成方法について詳しくは、IPC (プロセス間通信) のシステム・デフォルトの変更のセクションを参照してください。

構文エラーまたは構成エラー

URL ルールが機能しないときには、構文エラーまたは構成エラーのある可能性があります。この問題が起きる場合には、以下をチェックしてください。
  • ルールが正しく構成されているか検査します。詳しくは、『付録 B. コンテンツ・ルール (パターン) 構文』を参照してください。
  • このルールについて cbrcontrol rule report を実行し、 「Times Fired」列を確認して、行われた要求の数に応じて増分されているかどうか を調べます。正しく増分されている場合は、サーバーの構成を再検査してください。
  • ルールが適応されていない場合には、‘常に真' ルールを追加します。「常に真」ルール について cbrcontrol rule report を実行し、 このルールの適用が発生していることを検証します。
[Windows]

Windows プラットフォームにおいて Matrox AGP ビデオ・カードを使用すると、GUI の予期しない振る舞いが発生する

Windows プラットフォームで Matrox AGP カードを使用すると、Load Balancer GUI で予期しない振る舞いが発生することがあります。マウスをクリックすると、マウス・ポインターよりわずかに大きいスペースのブロックが壊れて、画面上で強調表示が反転したり、イメージの位置がずれることがあります。 古い Matrox カードではこの振る舞いは発生しませんでした。 Matrox AGP カードを使用する場合の既知のフィックスはありません。

Web 管理を使用中に Netscape ブラウザー・ウィンドウのサイズを変更するとホストから切断される

リモート Web 管理を使用して Load Balancer を構成している場合、 Load Balancer GUI が表示されている Netscape ブラウザー・ウィンドウのサイズを変更 (「Minimize」、「Maximize」、「Restore Down」など) しないでください。 ブラウザー・ウィンドウのサイズが変更されるたびに Netscape はページを再ロードするため、ホストから切断されます。 ウィンドウのサイズを変更するたびにホストに再接続する必要があります。 Windows プラットフォームでリモート Web 管理を行う場合は、Internet Explorer を使用してください。

[Windows]

Windows プラットフォームで、破壊された Latin 1 国別文字がコマンド・プロンプト・ウィンドウに現れる

Windows オペレーティング・システムのコマンド・プロンプト・ウィンドウに、Latin 1 ファミリーの国別文字の一部が破壊されて表示される場合があります。例えば、波形記号付きの文字 "a" がパイ記号で表示される場合があります。 これを修正するには、コマンド・プロンプト・ウィンドウのフォント・プロパティーを変更する必要があります。 フォントを変更するには、以下のようにします。
  1. コマンド・プロンプト・ウィンドウの左上隅にあるアイコンをクリックする
  2. 「プロパティ」を選択してから、「フォント」タブをクリックする
  3. デフォルトのフォントはラスター・フォントであり、これを Lucida Console に変更して「OK」をクリックする

HP-UX で、Java メモリー不足、スレッド・エラーが発生する

一部の HP-UX 11i インストールは、各プロセスで 64 のスレッドのみを許可するようにあらかじめ構成されています。ただし、一部の Load Balancer 構成には、これより多くのスレッドが必要です。HP-UX システムの場合、 プロセス当たりのスレッド数を最低 256 に設定してください。 この値を増やすには、sam ユーティリティーを使用して max_thread_proc カーネル・パラメーターを設定します。大量に使用することが予想される場合、max_thread_proc を 256 以上にします。

max_thread_proc パラメーター の値を増やすには、以下のようにします。
  1. コマンド・ラインから sam を入力する。
  2. 「カーネル構成」>「構成可能パラメーター」を選択する。
  3. 「max_thread_proc」を選択する。
  4. スペース・バーを押して「max_thread_proc」を強調表示する。
  5. Tab を一度押してから、「アクション」が選択されるまで右矢印キーを押す。
  6. Enter (キー) を押して「アクション」メニューを表示し、M を押して「構成可能パラメーターの変更」を選択する。(このオプションが見つからない場合は、「max_thread_proc」を強調表示する。)
  7. 「式/値」フィールドが選択されるまで Tab を押す。
  8. 256 以上の値を入力する。
  9. OK」をクリックする。
  10. Tab を一度押してから、「アクション」を選択する。
  11. 「新規カーネルの処理」の K を押す。
  12. はい」を選択する。
  13. システムを再始動する。
[Windows]

Windows システムで、advisor およびリーチ・ターゲットがすべてのサーバーにダウンのマークを付ける

Load Balancer マシンにアダプターを構成するときには、advisor が機能するように、次の 2 つの設定が正しいことを確認してください。
  • 次のようにして、3Com アダプター・カードで最も一般的に使用されているタスク・オフロードを 使用不可にする。
    1. 「スタート」>「設定」>「コントロール パネル」>「ネットワークとダイヤルアップ接続」の順に選択し、アダプターを選択する。
    2. ポップアップ・ウィンドウで、「プロパティ」をクリックする。
    3. 「構成」をクリックしたあと、「詳細設定」タブをクリックする。
    4. 「プロパティ」ペインで、「Task Offload」プロパティーを選択し、「値」フィールドで「disable」を選択する。
  • TCP/IP フィルターを使用可能にしている場合は、IP プロトコルのプロトコル 1 (ICMP) を使用可能にする。ICMP が使用可能になっていない場合は、バックエンド・サーバーに対する ping テストは成功しません。次のようにして、ICMP が有効になっているかどうか確認します。
    1. 「スタート」>「設定」>「コントロール パネル」>「ネットワークとダイヤルアップ接続」の順に選択し、アダプターを選択する。
    2. ポップアップ・ウィンドウで、「プロパティ」をクリックする。
    3. コンポーネント・ペインで、「インターネット プロトコル (TCP/IP)」を選択した後、「プロパティ」をクリックする。
    4. 「詳細設定」をクリックし、「オプション」タブをクリックする。
    5. オプション・ペインの「TCP/IP フィルタリング」を選択した後、「プロパティ」をクリックする。
    6. 「TCP/IP フィルタリングを有効にする」を選択し、IP プロトコルに対して「一部許可する」を選択した 場合、有効にした既存の TCP ポートおよび UDP ポートに加えて、IP プロトコル 1 を追加する。
[Windows]

Windows システムで、 1 つのアダプターに複数のアドレスが構成されている場合の、IP アドレスからホスト名への解決

Windows プラットフォームでは、複数の IP アドレスを使用して 1 つのアダプターを構成する場合、ホスト名に関連付ける IP アドレスはレジストリーの先頭に構成します。

Load Balancer は多くのインスタンス (例えば、lbkeys create など) で InetAddress.getLocalHost() に依存するため、単一アダプターに複数の別名 IP アドレスを割り当てると、問題が起こる可能性があります。この問題を回避するには、ホスト名に解決される IP アドレスをレジストリーの先頭にリストします。

この問題に対処するためには、コントロール パネルの「ネットワーク接続」オプションの「詳細設定」でアダプターの順序を変更してください。以下に例を示します。
  1. コントロール パネルを開きます。
  2. 「ネットワーク接続」オプションを開きます。
  3. メニュー・バーから「詳細設定」>「詳細設定...」を選択します。
  4. 「詳細設定」パネルにリストされているアダプターの順序を入れ替えます。
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Last updated: May 28, 2013 08:30 AM EDT
File name: ctrb_cbr.html