
Dispatcher の可用性を向上させるために、Dispatcher の高可用性は以下のように機能します。
- Dispatcher 間の接続。さらに、同じクライアント、およびサーバーの同じクラスターへの 2 つの Dispatcher の接続。
Dispatcher
は両方とも、同じタイプのオペレーティング・システムおよびプラットフォームで稼働する必要があります。
- Dispatcher の障害を検出するための、2 つの Dispatcher 間の「heartbeat」メカニズム。少なくとも 1 つの heartbeat ペアには、送信元アドレスおよび宛先アドレスとしてそのペア の NFA が必要です。可能な場合には、heartbeat ペアの少なくとも 1 つを、
通常のクラスター・トラフィックではなく別個のサブネットにまたがるように
してください。heartbeat トラフィックを別個に保持すると、非常に重いネットワーク負荷の最中に起こる偽の引き継ぎを防ぎ、
フェイルオーバー後の完全なリカバリーの時間を短縮させます。
- リーチ・ターゲットのリスト、トラフィックに対して正常にロード・バランシングを行うために両方の Dispatcher マシンが接続できなければならないアドレス。詳しくは、heartbeat およびリーチ・ターゲットによるサーバー障害の検出を参照してください。
- Dispatcher 情報の同期化
- サーバーの任意のクラスターを処理する活動状態の Dispatcher、およびサーバーのそのクラスターに対して継続的に同期化される
待機 Dispatcher を選択するための論理
- 論理またはオペレーターが活動状態と待機状態の切り替えを決定したときに、IP 切り替えを行うためのメカニズム
高可用性の計画
高可用性のための構成を行う際には、
Load Balancer マシンが以下のような制約事項または考慮事項でサポートされることを考慮に入れてください。
- マシンで IPv6 プロトコルを使用中で、高可用性を使用したい場合は、プロトコル
58 がプロトコル・ファイルで
ICMPv6 として定義されていることを確認する必要があります。
- 高可用性の構成では、プライマリー・マシンとバックアップ・マシンの両方が同一の構成で同じサブネット上になければなりません。
- ハートビート・ペア (Dispatcher の障害を検出するためにプライマリー Dispatcher と
スタンバイ Dispatcher の間にあるメカニズム) は、両方とも IPv4 フォーマットであるか、または両方とも
IPv6 フォーマットである必要があります。
- HA またはスタンドアロン環境では、
ネットワーク・アダプターに対してクラスター・アドレスを別名割り当てすることはできません。
- HighAvailChange スクリプトを、install_root/servers/samples ディレクトリーから install_root/servers/bin ディレクトリーに移動して、Dispatcher マシンの HA 状態変更のログを取ることができますが、このスクリプトを変更する必要はありません。