この文書は、Graphics Conversion サービスについて学習するための開始点です。以下のトピックについて説明します。
Graphics Conversion サービスは、多くのグラフィックス・フォーマット間での拡大縮小および変換をサポートする、サーバー・サイド JAX-RS リソースを提供します。詳しくは、以下の変換チャートを参照してください。
から / へ GIF JPEG PNG TIFF GFX GIF はい はい [1] いいえ はい [1] いいえ いいえ JPEG はい [1] はい いいえ はい いいえ いいえ --- --- --- --- --- --- PNG はい [1] はい いいえ はい いいえ いいえ SVG いいえ はい はい はい はい はい [2] TIFF --- --- --- --- --- --- [1] Java SDK バージョン 6.0 以降でのみサポートされます。
[2] 現在は、SVG から GFX への機能の有効範囲には制限があります。制限セクションを参照してください。
Graphics Conversion サービスの単純な Ajax 起動を分かりやすく示すためのサンプル・クライアント・アプリケーションが、WebSphere Application Server 上の Mobile Showcase サンプルを介して提供されます。クライアントでは、変換を必要とするグラフィック・ファイルの URL と、既存のイメージを変換する先のイメージ・フォーマットをユーザーが指定でき、拡大縮小が要求されている場合は、生成されるイメージの最大幅と最大高さもオプションで指定できるようになっています。このサービスは、クライアント・アプリケーションにとって最も便利なフォーマットで使用できるよう、変換後のファイルへの URL を戻すか、または、バイナリー・イメージを戻します。オプションは URL 照会パラメーターであるため、ユーザーは、必要なパラメーターを使用して URL を構築することもでき、変換後のイメージがユーザーのブラウザーに表示されます。
前提となる製品 | バージョン |
---|---|
Java Technology Edition | 5.0 以降 |
|
WebSphere Application Server バージョン 6.1.0.x 以降 WebSphere Application Server Community Edition バージョン 2.X |
Web ブラウザー | 任意の新しい Web ブラウザー (例: Internet Explorer 7 以降、 Mozilla Firefox 3.x 以降、Google Chrome、Safari、Opera) |
Graphics Conversion サービスを使用するには、このサービスの .ear ファイルをアプリケーション・サーバーにデプロイします。Graphics Conversion サービスのインストールをお読みください。
サービスのデプロイが終わったら、提供されているクライアント・デモを使用できます。デモは以下の場所にあります。
http://<server>:<port>/appsvcs-graphics/
さまざまな入力フィールドに異なる値を入力してみて、変換後のイメージを確認してください。
次の例のように、パラメーターを使用して URL を入力して、ブラウザーで動的イメージ変換を直接生成することもできます。
http://<server>:<port>/appsvcs-graphics/rest/graphics/convert/binaryResponse?sourceUrl=<graphic_file_url>&desiredFormat=<new_format>&maxWidth=<optional_width>&maxHeight=<optional_height>
作業ファイル、および URL 参照を介して戻される変換後のファイルが保管される場所は、web.xml ファイルの初期設定パラメーターに宣言された resultsTmpDir 構成パラメーターで指定される一時ディレクトリーであることに注意してください。以下の web.xml ファイルの一部は、その使用法を示します。
... <init-param> <!-- Set the following property to the full path where you want newly scaled and converted images to be saved. --> <!-- For example, on Linux/Unix: /tmp --> <!-- For example, on Windows: c:\temp --> <!-- When no value is specified, the default is the "javax.servlet.context.tempdir" ServletContext attribute set by the web container. --> <!-- When the special string java.io.tmpdir is specified, the service uses the Java system property with key "java.io.tmpdir" --> <param-name>com.ibm.ws.mobile.appsvcs.graphics.resultsTmpDir</param-name> <param-value>java.io.tmpdir</param-value> </init-param> ...
以下のバージョン固有のインストール手順を参照してください。
このセクションでは、バージョン 6.1.0.X 以降の IBM WebSphere Application Server に Graphics Conversion サービスをインストールする手順を説明します。ここでは、アプリケーションのインストールとアプリケーション・サーバーの管理についての知識があることを前提としています。
製品インストールと共に提供される Graphics Conversion サービス・エンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルがある場所を確認してください。この EAR ファイルは、IBM WebSphere Application Server Feature Pack for Web 2.0 and Mobile をインストールしたインストール・ツリー内にあります。例えば、このフィーチャー・パックを以下の場所にインストールしたとします。
Linux および UNIX: /opt/WebSphere/AppServer z/OS マウント・ポイント: <install_root> Windows: c:\WebSphere\AppServer
この場合、EAR ファイルは次の場所にあります。
Linux および UNIX: /opt/WebSphere/AppServer/web2mobilefep_1.1/installableApps/application_services/graphics/appsvcs-graphics.ear z/OS: <install_root>/web2mobilefep_1.1/installableApps/application_services/graphics/appsvcs-graphics.ear Windows: c:\WebSphere\AppServer\web2mobilefep_1.1\installableApps\application_services\graphics\appsvcs-graphics.ear
- アプリケーション・サーバーの管理コンソールにログインします。
- 「アプリケーション」>「新規アプリケーション」とナビゲートします (注: WebSphere Application Server バージョン 6.1 では、「新規アプリケーションのインストール」を選択します)。
- 「新規エンタープライズ・アプリケーション」を選択します (注: WebSphere Application Server バージョン 6.1 では、このステップをスキップします)。
- ファイル・システムを参照し、前に場所を確認しておいた appsvcs-graphics.ear ファイルを選択します。「次へ」をクリックします。
- 「次へ」をクリックして、アプリケーション・インストールを準備します (注: WebSphere Application Server バージョン 6.1 では、このステップをスキップします)。
- 「次へ」をクリックして、デフォルトのインストール・オプションを受け入れます。
- 「次へ」をクリックして、モジュールからサーバーへのマップに関するデフォルト・オプションを受け入れます。
- 「次へ」をクリックして、モジュールのメタデータに関するデフォルト・オプションを受け入れます (注: WebSphere Application Server バージョン 6.1 および 7 では、このステップをスキップします)。
- 「次へ」をクリックして、Web モジュール用の仮想ホストのマップに関するデフォルト・オプションを受け入れます。
- インストール・オプションの要約を確認します。
- 「完了」をクリックします。
- 「マスター構成に保存」をクリックします。
- 「アプリケーション」>「アプリケーション・タイプ」>「WebSphere エンタープライズ・アプリケーション」とナビゲートします (注: WebSphere Application Server バージョン 6.1 では、「アプリケーション」>「エンタープライズ・アプリケーション」とナビゲートします)。
- 「IBM WebSphere Application Server - Graphics Conversion サービス」を選択し、「開始」をクリックします。
このセクションでは、バージョン 2.X の IBM WebSphere Application Server Community Edition に Graphics Conversion サービスをインストールする手順を説明します。ここでは、アプリケーションのインストールとアプリケーション・サーバーの管理についての知識があることを前提としています。
製品インストールと共に提供される Graphics Conversion サービス・エンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルがある場所を確認してください。この EAR ファイルは、IBM WebSphere Application Server Feature Pack for Web 2.0 and Mobile をインストールしたインストール・ツリー内にあります。例えば、このフィーチャー・パックを以下の場所にインストールしたとします。
Linux および UNIX: /opt/WebSphere/AppServerCommunityEdition Windows: c:\WebSphere\AppServerCommunityEdition
この場合、EAR ファイルおよびライブラリー・ファイルは次の場所にあります。
Linux および UNIX: /opt/WebSphere/AppServerCommunityEdition/web2mobilefep_1.1/AppServices/installableApps/graphics/appsvcs-graphics.ear Windows: c:\WebSphere\AppServerCommunityEdition\web2mobilefep_1.1\AppServices\installableApps\graphics\appsvcs-graphics.ear
アプリケーション・サーバーの管理コンソールにログインします。
- 左側のメニューで「アプリケーション」>「デプロイヤー」をクリックします (注: WebSphere Application Server Community Edition バージョン 2.0 では、「アプリケーション」>「新規デプロイ」をクリックします)。
- 「アーカイブ」フィールドで、ファイル・システムを参照し、前に場所を確認しておいた appsvcs-graphics.ear ファイルを選択します。「プラン」フィールドは空のままにしておきます。また、デフォルト・オプションも選択されたままにしておきます。次に、「インストール」をクリックします。
アプリケーションが自動的に開始し、インストールが実行されます。