図 15 は、商用 Web サイトの発展の 2 番目のフェーズを示しています。このサイトは、効率的なカタログのブラウズおよび潜在的な顧客に高速かつセキュアなショッピング・カートを提供することを目的に設計されています。すべての顧客の要求は、インターネット・プロトコルに基づいて要求を区分けする Dispatcher によって、ネットワーク内の該当するブランチに送付されます。 HTTP 要求は静的 Web サイトに移動します。 HTTPS 要求はショッピング・ネットワークに移動します。 基本の静的 Web サイトはこのフェーズでも、Web サーバーの代理として機能するアクティブ・キャッシュを使用した プロキシー・サーバー のクラスターによって処理されます。 ネットワークのこの部分は、 最初のフェーズのネットワークを反映しています。
Web サイトのエレクトロニック・コマースの部分も、プロキシー・サーバー のクラスターによって処理されます。 ただし、Caching Proxy ノードはいくつかのプラグイン・モジュールによって拡張されています。 SSL ハンドシェークは暗号ハードウェア・カードにオフロードされ、 認証は Access Manager (旧 Policy Director) プラグインを通じて実行されます。動的キャッシング・プラグインは、 共通データを保管して WebSphere® アプリケーション・サーバー上のワークロードを削減します。アプリケーション・サーバー上の プラグインは、必要であれば動的キャッシングのオブジェクトを無効にします。
すべてのショッピング・カート・アプリケーションはユーザーの認証に使用された 顧客データベースに結合されています。これにより、 ユーザーが個人情報を認証に 1 回、ショッピングに 1 回の計 2 回システムに 入力しないで済むようになります。
このネットワークは、クライアントの使用法に応じてトラフィックを分割し、 基本 Web サイトからプロセッサー集中の SSL 認証および エレクトロニック・コマース・ショッピング・カートを切り離します。 この二重トラック Web サイトにより、 ネットワーク内のサーバーのロールに基づいて優れたパフォーマンスを提供するように さまざまなサーバーを調整できます。