[AIX HP-UX Linux Solaris Windows]

問題: Windows システムで、ネットワーク障害後に高可用性セットアップで advisor が機能しない

デフォルトでは、Windows® オペレーティング・システムは、ネットワーク障害を検出すると、すべての静的エントリーを含むアドレス解決プロトコル (ARP) キャッシュを消去します。ネットワークが使用可能になると、ネットワークで送信された ARP 要求によって ARP キャッシュが再入力されます。

ハイ・ アベイラビリティー構成では、ネットワーク接続の切断がサーバーのどちらか、または両方に影響を与えると、両方のサーバーが 1 次運用を引き継ぎます。 ARP 要求が ARP キャッシュを再入力するために送信されると、両方のサーバーが応答し、これによって ARP キャッシュがエントリーに無効のマークを付けます。このため、advisor はバックアップ・サーバーに対するソケットを作成できなくなります。

接続が切断されても Windows オペレーティング・システムが ARP キャッシュを消去しないようにすると、この問題が解決します。Microsoft® では、このタスクを実行する方法を説明する記事を公開しています。この記事は、Microsoft サポート技術情報の記事番号 239924 (Microsoft Web サイト: http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja-jp;239924) で参照できます。

以下は、Microsoft 記事で解説されている、システムによる ARP キャッシュの消去を回避する手順をまとめたものです。
  1. Registry エディター (regedit または regedit32) を使用してレジストリーをオープンする。
  2. レジストリー内のキーを表示する。
    HKEY_LOCAL_MACHINE¥System¥CurrentControlSet¥Services¥Tcpip¥Parameters
  3. レジストリー値として、値名 DisableDHCPMediaSense、値タイプ REG_DWORD を追加する。
  4. キーを追加したら、値を編集して 1 に設定する。
  5. マシンをリブートして、変更を有効にする。
注: この設定は、DHCP 設定値に関係なく、ARP キャッシュに対して有効になります。


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最終更新最終更新: Jun 21, 2011 12:49:06 PM EDT
ファイル名: ttrb_outarp.html