クイック・スタート構成
このクイック・スタートの例では、Cisco CSS Controller コンポーネントを使用して
構成を作成する方法を示します。
Cisco CSS Controller は、ロード・バランシングの決定で最適なサーバーを
選択するときに Cisco CSS Switch が利用できるサーバー重み情報を提供します。
必要なもの
このクイック・スタート構成の例では、以下が必要です。
- Cisco CSS Switch
- Cisco CSS Controller コンポーネントを持つサーバー・マシン
- 2 つの Web サーバー・マシン
- この構成例では、以下の 5 つの IP アドレスが必要となります。
- Web サイト www.Intersplashx.com (9.17.32.59) にアクセスするクライアントに与える IP アドレス
- Cisco CSS Switch (9.17.32.50) へのインターフェース (ゲートウェイ) 用の IP アドレス
- サーバー A (9.17.32.51) 用の IP アドレス
- サーバー B (9.17.32.52) 用の IP アドレス
- Cisco CSS Controller サーバー C (9.17.32.53) 用の IP アドレス
準備方法
この例の構成を開始する前に、以下のステップを完了してください。
- Cisco CSS Switch が正しく構成されていることを確認します。
構成情報については、「Cisco Content Services Switch Getting Started Guide」を
参照してください。
- Cisco CSS Controller マシンが Cisco CSS Switch (9.17.32.50)、サーバー A (9.17.32.51)、およびサーバー B (9.17.32.52) を ping できるようにします。
- クライアント・マシンが VIP (9.17.32.59) を ping できるようにします。
Cisco CSS Controller コンポーネントの構成
Cisco CSS Controller の場合は、コマンド行またはグラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を使用して構成を作成できます。
このクイック・スタートの例では、コマンド行を使用して構成ステップを説明します。
注:
パラメーター値は、英字で入力する必要があります。例外は、ホスト名およびファイル名のパラメーター値である場合だけです。
コマンド行による構成
コマンド・プロンプトから、以下のステップに従ってください。
- Load Balancer で ccoserver を開始します。root ユーザーまたは管理者として、コマンド・プロンプトから ccoserver を実行します。
- Cisco CSS Switch IP インターフェース・アドレスと読み取り/書き込みコミュニティー名を指定してスイッチ・コンサルタントを Cisco CSS Controller 構成に追加します。
これらの値は、Cisco CSS Switch で対応している属性と一致していなければなりません。
ccocontrol consultant add SwConsultant-1 address 9.17.32.50 community public
これで、Cisco CSS Switch への接続が確認され、SNMP 読み取り/書き込みコミュニティー名が
正常に機能していることが検査されます。
- 所有者名 (OwnerName-1) とコンテンツ・ルール (ContentRule-1) を指定して所有者コンテンツ (OwnerContent-1) をスイッチ・コンサルタントに追加します。
ccocontrol ownercontent add SwConsultant-1:OwnerContent-1 ownername OwnerName-1 contentrule ContentRule-1
これらの値は、Cisco CSS Switch で対応している属性と一致していなければなりません。
これで、Cisco CSS Controller は SNMP を介してスイッチと通信でき、スイッチから
必要な構成情報を取得します。
このステップの後に、指定の所有者コンテンツに関して Cisco CSS Switch にどのサービスが
構成されたかについての情報が Cisco CSS Controller に表示されます。
- 収集するメトリックのタイプ (活動中の接続数、接続速度、HTTP) と
所有者コンテンツの各メトリックの割合を構成します。
ccocontrol ownercontent metrics SwConsultant-1:OwnerContent-1 activeconn 45 connrate 45 http 10
このコマンドによって、重みの計算に使用するためにサービスから収集する
メトリック情報と割合が構成されます。
すべてのメトリックの割合の合計は 100 でなければなりません。
- Cisco CSS Controller のスイッチ・コンサルタント機能を開始します。
ccocontrol consultant start SwConsultant-1
このコマンドによって、すべてのメトリック・コレクターが開始され、サービス重みの計算が開始されます。
Cisco CSS Controller は、そのサービス重みの計算の結果を SNMP を介して Cisco CSS Switch に送信します。
基本 Cisco CSS Controller 構成はこれで完了です。
構成のテスト
構成が機能するかどうかを調べるためにテストを行います。
- クライアント Web ブラウザーから、ロケーション http://www.Intersplashx.com に移動します。ページが表示されれば、構成は有効です。
- このページを Web ブラウザーに再ロードします。
- コマンド ccocontrol service report SwConsultant-1:OwnerContent-1:Service-1 の結果を調べます。
2 つの Web サーバーを加算した合計接続数の欄が「2」になります。
グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) による構成
Cisco CSS Controller GUI の使用については、GUIおよび 付録A. GUI: 一般的な説明を
参照してください。