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staletimeout 値による接続レコードの制御

ステイル・タイムアウトに指定された秒数の間にその接続でアクティビティーがなかった場合、接続は失効したものと見なされます。アクティビティーなしでその秒数を過ぎると、Load Balancer はその接続レコードをテーブルから除去し、その接続での後続のトラフィックは廃棄されます。staletimeout コマンドにより、Load Balancer がアイドル接続と関連の接続レコードを処理する方法を制御します。

このタスクについて

staletimeout コマンドを使用して、Load Balancer テーブルでアクティブなトラフィックが見られないときに、Dispatcher が接続を「Established」状態に保つ期間を制御します。

クライアントは、そのパケットをすべて送信した後に FIN パケットを送信し、 サーバーがトランザクションの終了を認識するようにします。 Dispatcher は FIN パケットを受信すると、 そのトランザクションに活動状態から FIN 状態へのマークを付けます。 トランザクションに FIN のマークが付けられると、その接続に予約されたメモリーはクリア可能になります。

手順

staletimeout 値を変更するには、dscontrol executor set コマンドを使用します。 コマンド・プロンプトで次のように入力します。
dscontrol executor set staletimeout time
time の値は秒数です。
トラブルの回避 (Avoid trouble) トラブルの回避 (Avoid trouble): サービスの中には、 独自の staletimeout 値を持つものがあります。gotcha
注: 例えば、LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) には idletimeout と呼ばれる構成パラメーターがあります。idletimeout の秒数が過ぎると、アイドル中のクライアント接続は強制的にクローズされます。また、Idletimeout を 0 に設定すると、接続は強制的にクローズされることがなくなります。

Load Balancer のステイル・タイムアウト値がサービスのタイムアウト値より小さいときに、接続問題が起こることがあります。例えば、LDAP の場合には Load Balancer のステイル・タイムアウト値は 6400 秒にデフォルト設定されており、接続において 6400 秒間アクティビティーがないと、Load Balancer はそのテーブルから接続レコードを除去します。 また、LDAP サーバーの idletimeout 値が 6400 秒より大きい (または 0 に設定されている) 場合、クライアントは、サーバーとの接続がまだ保たれていると認識することがあります。クライアントがパケットを送信すると、そのパケットは Load Balancer によって廃棄されます。このため、サーバーに対して要求すると LDAP クライアントが停止します。

この問題を避けるには、LDAP idletimeout を、Load Balancer ステイル・タイムアウト値と同じか、それより小さい非ゼロ値に設定してください。




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最終更新最終更新: Jun 21, 2011 12:49:06 PM EDT
ファイル名: tadm_stalecon.html