[AIX HP-UX Linux Solaris Windows]

サーバー・マシンの構成

このタスクについて

Load Balancer がお客様の環境で適切に稼働できるようにするには、事前に ご使用のトポロジーで各バックエンド・サーバー・マシンを構成する必要があります。

IP アドレス (バックエンド・サーバーが ARP (アドレス解決プロトコル) 要求に対して 応答しないもの) を追加することでループバック・アダプターを構成することが可能な サーバー間でのみ、Dispatcher のロード・バランシングが行われます。

手順

  1. ループバック・メソッドを構成します。
  2. エクストラ経路を検査します。 いくつかのオペレーティング・システムでは、デフォルトの経路が既に作成されている場合があります。その場合には、その経路を削除する必要があります。別名割り当ての後、ルーティングで問題が生じた場合、別名を除去し、異なった netmask を使用して別名を再度追加します。
    注: Windows 2003 では、エクストラ経路 を無視する必要があります。
    • [Windows] 次のコマンドで、Windows オペレーティング・システムのエクストラ経路をチェックします。
      route print
      以下に例を示します。
      1. route print の入力後に、以下の例のような表が表示されます。 この例では、デフォルトのネットマスク 255.0.0.0 を持つクラスター 9.67.133.158 へのエクストラ経路を検索し、除去します。
        Active Routes:
        
        Network Address    Netmask            Gateway Address       Interface          Metric
        0.0.0.0            0.0.0.0            9.67.128.1            9.67.133.67         1 
        9.0.0.0            255.0.0.0          9.67.133.158          9.67.133.158        1 
        9.67.128.0         255.255.248.0      9.67.133.67           9.67.133.67         1 
        9.67.133.67        255.255.255.255    127.0.0.1             127.0.0.1           1 
        9.67.133.158       255.255.255.255    127.0.0.1             127.0.0.1           1 
        9.255.255.255      255.255.255.255    9.67.133.67           9.67.133.67         1 
        127.0.0.0          255.0.0.0          127.0.0.1             127.0.0.1           1 
        224.0.0.0          224.0.0.0          9.67.133.158          9.67.133.158        1 
        224.0.0.0          224.0.0.0          9.67.133.67           9.67.133.67         1 
        255.255.255.255    255.255.255.255    9.67.133.67           9.67.133.67         1 
      2. 「Gateway Address」列からユーザーのクラスター・アドレスを見つけます。エクストラ経路がある場合には、クラスター・アドレスが 2 つ出力されています。この例では、クラスター・アドレス (9.67.133.158) が 2 行目と 8 行目にあります。
      3. クラスター・アドレスが出力されている各行で、ネットワーク・アドレスを探します。必要なのはこれらの経路うちの一方であり、エクストラ経路を削除する必要があります。削除するエクストラ経路は、ネットワーク・アドレスがクラスター・アドレスの最初の桁で始まり、ゼロが 3 つ 続くものです。上記の例では、エクストラ経路は 2 行目にあり、ネットワーク・アドレスは 9.0.0.0 です。
        Network Address    Netmask            Gateway Address       Interface          Metric
        9.0.0.0            255.0.0.0          9.67.133.158          9.67.133.158        1
        
    • [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] 次のコマンドで、すべての Linux および UNIX システムのエクストラ経路をチェックします。
      netstat -nr 
  3. エクストラ経路を削除します。 エクストラ経路は削除しなければなりません。次に示す該当のオペレーティング・システム用のコマンドを使用してください。
    • [AIX]
      route delete -net network_address cluster_address
    • [HP-UX]
      route delete cluster_address cluster_address
    • [Windows]
      route delete network_address cluster_address
      注: エクストラ経路は、サーバーをリブートするたびに削除しなければなりません。
      前述の「Active Routes」例に示されているエクストラ経路を削除するには、次のように入力します。
      route delete 9.0.0.0 9.67.133.158
      

      Windows 2003 では、経路を削除することができません。Windows 2003 では、エクストラ経路 を無視する必要があります。 別名割り当ての後、ルーティングで問題が生じた場合、別名を除去し、異なった netmask を使用して別名を再度追加します。

  4. [AIX] ワークロード・パーティション (WPAR) をバックエンド・サーバーとして構成します。 WPAR をホストするマシンで以下のすべてのコマンドを実行します。
    1. WPAR 固有のルーティングを有効にします。 以下のコマンドを入力します。
      chwpar -i -I rtdest=default rtgateway=<Default_Gateway> <WPAR_name>
    2. WPAR のループバック・インターフェースに対して、クラスターの IP アドレスを構成します。
      chwpar -N interface=lo0 address=<cluster_IP_address> netmask=255.255.255.0 <WPAR_name>
  5. サーバーが正しく構成されていることを確認します。 バックエンド・サーバーが適正に構成されているかどうかを確認するには、Load Balancer が未実行で、クラスターが未構成の時に、同じサブネット上の別のマシンで以下のステップを実行してください。
    1. arp コマンドを発行します。 以下に例を示します。
      arp -d cluster
    2. ping コマンドを発行します。 以下に例を示します。
      ping cluster

      無応答でなければなりません。 ping に対して応答がある場合には、クラスター・アドレスをインターフェースに ifconfig していないことを確認してください。 どのマシンも、クラスター・アドレスに対する公開された arp 項目をもっていないことを確認してください。

    3. バックエンド・サーバーを ping した直後に arp -a コマンドを発行します。 以下に例を示します。
      arp -a
      コマンドからの出力の中に、サーバーの MAC アドレスがあるはずです。 以下のコマンドを発行する。
      arp -s cluster server_MAC_address
    4. クラスターを ping します。応答があるはずです。バックエンド・サーバーで処理したい、 クラスターにアドレス指定されている HTTP、Telnet、またはその他の要求を出してください。それが正常に機能していることを確認してください。
    5. arp -d コマンドを発行します。 以下に例を示します。
      arp -d cluster
    6. クラスターを ping します。無応答でなければなりません。 応答があった場合は、arp cluster 命令を出して、正しく構成されていないマシン の MAC アドレスを取得し、ステップ 1 から 6 を繰り返してください。



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最終更新最終更新: Jun 21, 2011 12:49:06 PM EDT
ファイル名: tcfg_configservers.html