「構成および管理」フォームの使用

Caching Proxy は、プロキシー・サーバーを構成するようにクライアントに要求し、そのために使用できる HTML フォームと一緒に出荷されます。 これらのフォームは、ローカル・プロキシー・サーバー構成ファイル ibmproxy.conf を編集する CGI プログラムを実行します。 これらのフォーム を使用するには、プロキシー・サーバーが実行中で、フォームが入っている ローカル・ディレクトリーからそのフォームを渡せるように構成されていなければなりません。

デフォルトでは、Caching Proxy は ibmproxy.conf に組み込まれた PASS ディレクティブで インストールされ、これにより「構成および管理」フォームにアクセスできるようになります。クライアントが このプロキシー・サーバーからデフォルトのホーム・ページを要求すると、Frntpage.html が表示 されます。 このページには、「構成および管理」フォームの開始ページ wte.html へのハイパーテキスト・ リンクが入っています。

「構成および管理」フォームは保護されているので、使用する前にクライアント認証が必要です。管理者の ID および パスワードの設定方法については、管理者のパスワードの設定を参照してください。

ブラウザー要件

「構成および管理」フォームへのアクセスに使用する Web ブラウザーは、以下の要件をサポートしている必要があります。

推奨されるブラウザーは、 Mozilla および Firefox (Linux、UNIX、および Windows システムの場合)、 および Internet Explorer (Windows システムの場合) です。Mozilla、Firefox、および Internet Explorer などの各ブラウザーの具体的なバージョンについては、 次の Web サイトを参照し、 サポートされるソフトウェアについての Web ページへのリンクをたどってください: http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=180&uid=swg27006921

注:
  1. 64 ビットの PowerPC Linux システムでは、Mozilla ブラウザーで「構成および管理」フォームにアクセスすることはできません。 このアーキテクチャーには使用可能な SDK がないためです。代わりに、サポートされた Web ブラウザーのある別のマシンから「構成および管理」フォームにアクセスすることができます。
  2. 管理コンソールを開始するときに、ログインのプロンプトが 2 回出される場合は、Internet Explorer の Java 設定が正しく設定されていません。Internet Explorer でこれを訂正するには、「ツール」>「インターネット オプション」>「詳細設定」を選択し、「Use Java 2 v1.4.X」チェック・ボックスを選択解除します。

「構成および管理」フォームのアクセス

「構成および管理」フォームにアクセスするには、次の手順を実行してください。

  1. プロキシー・サーバーが実行されていることを確認する。プロキシー・サーバー開始の詳細については、 Caching Proxy の開始および停止を参照してください。
  2. HTTP ブラウザーに、そのプロキシー・サーバーのホーム・ページ (Frntpage.html) または「構成および管理」開始ページ (wte.html) を要求するように指示します。
    注:
    このページは、ユーザーのプロキシー・サーバーの実際のマッピング規則 に依存するため、括弧で示したデフォルトのページとは異なる場合があります。
    http://your.server.name[:port][/directory][/page.html]
    ここで、
  3. 構成および管理フォーム」リンクをクリックして、サーバー構成フォームを表示しま す。 管理者のユーザー名およびパスワードを求めるプロンプトが出されます。 許可された ユーザー名とパスワードを入力します。 「Caching Proxy 構成クライアント」ウィンドウがオープンします。
    注:
    1. 左側のナビゲーション・フレームの内容は、メインページが表示されて から数秒かかってロードされることがあります。
    2. Windows 2003 システムでは、管理フォーム (CGI スクリプト) を要求する接続は、 接続が完了する前にリセットされる可能性があります。 その結果として、ブラウザーはデータを受信しなかったことを報告するか、 ページが使用不可であるというメッセージを表示する可能性があります。 この問題を回避するには、MaxActiveThreads を 200 より大きい値に増やすか、 ConnThreads を 50 より大きい値に増やしてリセットされる接続を解決するようにします。 これらのディレクティブについて詳しくは、MaxActiveThreads - アクティブ・スレッドの最大数を指定するおよびConnThreads - 接続管理に使用する接続スレッドの数を指定を 参照してください。
  4. 左側にあるナビゲーション・フレームで、以下の 5 つのメイン・カテゴリーの構成フォームが表示 されます。 ヘッダーの左側にある三角形のポインターをクリックして、そのカテゴリー内の構成フォームを展開し ます。フォームをクリックしてオープンします。 フォームの入力フィールドに現在の構成値 (ある場合に) が表示されます。インストール以降に構成を変更していない場合は、構成値はデフォルト値です。
  5. 任意のフォームで、特定の機能についての構成情報を入力します。フォームはそれぞれ、どのような変更を行うかを決定する際に役立つ指示を提供しています。詳細については、それぞれのフォームの一番上にあるヘルプ・ アイコン (疑問符) (?) をクリックしてください。 以下のリンクが提供されます。
  6. フォームに入力したら、「サブミット」をクリックして、行った変更でサーバー構成を更新します。 「サブミット」ボタンは、各フォームの入力フィー ルドの下にあります。 フォームで示した変更を行いたくない場合には、「リセット」をクリックしてください。これにより、フォーム上のフィールドが元の値に戻ります。
  7. サブミット」をクリックしてその入力が受け入れられると、上部フレームに次のメッセージ が表示されます。
    The requested configuration changes have been completed successfully
    入力が受け入れられない場合には、上部のフレームにエラー・メッセージが表示され、どの設定が受け入れられなかったかが示されます。
  8. プロキシー・サーバーを再始動するには、上部のフレームにあるサーバー再始動のアイコ ン「|」をクリックします。プロキシー・サーバーは再始動コマンドを受け 取ると、クライアントからの要求の受け入れを停止します。ただし、既に処理中の要求についてはその処理は 完了します。変更した構成ファイルを再ロードすると、プロキシー・サーバーはクライアント要求の受 け入れを再開します。
    注:
    「構成および管理」フォームを使用するか、または ibmproxy.conf ファイルを編集して 特定のディレクティブを変更するには、再始動でなく、サーバーを完全に停止して からもう一度始動して、変更を有効にする必要があります。これらのディレクティブ は、表 6 に示されています。

管理者のパスワードの設定

Caching Proxy パッケージをインストールした後で、「構成および管理」フォームにアクセスするために 管理者 ID とパスワードを作成する必要があります。 デフォルトの プロキシー・サーバー 構成では、「構成および管理」フォームを要求したユーザーに対して、 Linux および UNIX システムでは /opt/ibm/edge/cp/server_root/protect/ ディレクトリー、 Windows システムでは C:¥Program Files¥IBM¥edge¥cachingproxy¥cp¥etc¥ ディレクトリーにある webadmin.passwd パスワード・ ファイルを使用して認証を行います。 パッケージのインストールでは、既存の webadmin.passwd ファイルは上書きされません。

webadmin.passwd ファイルに管理者項目を追加するには、次のコマンドを使用します。

注:
管理者ユーザー名およびパスワードには、たとえオペレーティング・システムが大/小文字の区別をしない場合でも、大/小文字の区別があります。「構成および管理」フォームにアクセスするときは、htadm コマンドを使用して、必ず正確なユーザー名およびパスワードを入力するようにしてください。

htadm コマンドの詳細については、htadm コマンドを参照してください。