WebSphere Load Balancer for IPv4 and IPv6
             オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、Linux、Solaris、Windows

             目次と検索結果の個別設定

dscontrol advisor

このコマンドを使用して、advisor 機能のさまざまなフィーチャーを制御します。

構文

>>-dscontrol--advisor--+-connecttimeout--name--+-port---------+--seconds--------+-><
                       |                       '-cluster@port-'                 |   
                       +-interval--name--+-port---------+--seconds--------------+   
                       |                 '-cluster@port-'                       |   
                       +-list---------------------------------------------------+   
                       +-loglevel--name--+-port---------+--level----------------+   
                       |                 '-cluster@port-'                       |   
                       +-logsize--name--+-port---------+--+-unlimited---------+-+   
                       |                '-cluster@port-'  '-number of records-' |   
                       +-receivetimeout--name--+-port---------+--seconds--------+   
                       |                       '-cluster@port-'                 |   
                       +-report--name--+-port---------+-------------------------+   
                       |               '-cluster@port-'                         |   
                       +-retries--name--+-port---------+--number of retries-----+   
                       |                '-cluster@port-'                        |   
                       +-start--name--+-port---------+--------------------------+   
                       |              '-cluster@port-'                          |   
                       +-status--name--+-port---------+--+----------+-----------+   
                       |               '-cluster@port-'  '-log file-'           |   
                       +-stop--name--+-port---------+---------------------------+   
                       |             '-cluster@port-'                           |   
                       +-timeout--name--+-port---------+--+-unlimited-+---------+   
                       |                '-cluster@port-'  '-seconds---'         |   
                       '-version--name--+-port---------+------------------------'   
                                        '-cluster@port-'

パラメーター

connecttimeout
サーバー (サービス) の特定のポートについて、サーバーへの接続失敗を報告するまでに advisor が待機する時間を設定します。 詳しくは、advisor のロード・バランシングの管理の使用可能化を参照してください。
  • name

    advisor の名前。 可能な値には、connectdb2dnsftphttphttpscachingproxy, imapldapldapurinntppingpop3selfsipsmtpsslssl2httptelnet、および wlm があります。

    Load Balancer で提供されている advisor に関する詳細は、advisor のリストを参照してください。

    カスタマイズされた advisor の名前は ADV_xxxx のフォーマットになっています。ここで、xxxx は、カスタム advisor を実装するクラスの名前です。詳しくは、カスタム advisor の作成を参照してください。

  • port

    advisor がモニターしているポートの番号。

  • cluster@port

    クラスター値は advisor コマンドでは任意指定ですが、ポート値は必須です。クラスター値を指定しなかった場合は、advisor はすべてのクラスターのポートで実行が開始されます。クラスターを指定すると、advisor はポートで実行を開始しますが、指定したクラスターについてだけです。advisor の開始および停止について詳しくは、advisor のロード・バランシングの管理の使用可能化のトピックを参照してください。

    クラスターは IP アドレス・フォーマットまたはシンボル名のアドレスです。ポートは、advisor がモニターするポートの番号です。

  • seconds

    タイムアウトを秒数で表す正整数であり、advisor はサーバーとの接続の失敗を報告するまでに、その秒数だけ待機します。デフォルトは、advisor 間隔に指定された値の 3 倍です。

interval
advisor がサーバーに情報を照会する頻度を設定します。
  • seconds

    サーバーの現在の状況についてサーバーに問い合わせる間隔を秒数で表す正整数。デフォルトは 7 です。

list
現在、manager に情報を提供している advisor のリストを表示します。
loglevel
advisor ログのロギング・レベルを設定します。
  • level

    レベルの数 (0 から 5)。デフォルトは 1 です。この数が大きければ大きいほど、多くの情報が advisor ログに書き込まれます。 指定できる値は次のとおりです。0 は「なし」、1 は「最小」、2 は「基本」、3 は「普通」、4 は「拡張」、5 は「詳細」です。

logsize
advisor ログの最大サイズを設定します。ログ・ファイルに最大サイズを設定すると、ファイルが循環して使用されます。つまり、ファイルが指定のサイズに達した場合は、それ以降の項目はファイルの先頭から書き込まれて、以前のログ項目を上書きします。ログ・サイズは、現行のログ・サイズよりも小さく設定することはできません。ログ項目にはタイム・スタンプが記録されるので、ログが書き込まれた順番が分かります。ログ・レベルの設定が高いほど、ログ・サイズの選択には注意を要します。これは、高いレベルでログを記録すると、すぐに スペースを使い切ってしまうからです。
  • number of records

    advisor ログ・ファイルの最大サイズ (バイト)。ゼロより大きい正数、または「unlimited」のいずれかを指定できます。 ログ入力自体のサイズがさまざまなため、上書きされる前にログ・ファイルが正確に最大サイズに達することはありません。デフォルト値は 1 MB です。

receivetimeout
サーバー (サービス) の特定のポートからの受信が失敗したことを報告するまでに advisor が待機する時間を設定します。 詳しくは、advisor のロード・バランシングの管理の使用可能化を参照してください。
  • seconds

    タイムアウトを秒数で表す正整数であり、advisor はサーバーからの受信の失敗を報告するまでに、その秒数だけ待機します。デフォルトは、advisor 間隔に指定された値の 3 倍です。

report
advisor の状態に関する報告書を表示します。
retry
retry は、サーバーにダウンのマークを付ける前に行える、advisor による再試行の回数を設定します。
  • number of retries

    ゼロ以上の整数。この値は 3 以下にしてください。 retries キーワードが構成されていない場合、デフォルトで再試行の回数はゼロになります。

start
advisor を開始します。各プロトコル用の advisor があります。デフォルトのポートは、以下のとおりです。
表 1. advisor のデフォルトのポート
advisor 名 プロトコル ポート
connect ICMP 12345
DB2 プライベート 50000
dns DNS 53
ftp FTP 21
注: FTP advisor は、 FTP 制御ポート (21) でのみアドバイスします。FTP データ・ポート (20) では FTP advisor を開始しないでください。
http HTTP 80
https SSL 443
imap IMAP 143
ldap LDAP 389
ldapuri LDAP 389
nntp NNTP 119
ping PING 0
pop3 POP3 110
self プライベート 12345
sip SIP 5060
smtp SMTP 25
ssl SSL 443
ssl2http SSL 443
telnet Telnet 23
WLM プライベート 10007
  • log file

    管理データのログを記録するファイル名。ログの各レコードにはタイム・スタンプが記されます。

    デフォルト・ファイルは、advisorname_port.log です (例えば、http_80.log など)。ログ・ファイルを保持するディレクトリーを変更するには、Load Balancer によるロギングを参照してください。クラスター (またはサイト) 固有の advisor のデフォルト・ログ・ファイルは、クラスター・アドレスを使用して作成されます。例えば、http_127.40.50.1_80.log です。

status
グローバルに設定できる advisor のすべての値の現在の状態と、それらのデフォルトを表示します。
stop
advisor を停止します。
timeout
manager が advisor からの情報を有効であると見なす 秒数を設定します。advisor 情報がこのタイムアウト期間を過ぎたものであることを manager が検出すると、advisor がモニターしているポート上のサーバーの重みを判別する際、この情報は使用されません。このタイムアウトの例外は、特定のサーバーがダウンしていることを manager に通知したときです。 manager は、advisor 情報がタイムアウトになった後も、サーバーに関してその情報を使用します。
  • seconds

    秒数を表す正数、または「unlimited」のいずれかを指定します。デフォルト値は、unlimited です。

version
advisor の現行バージョンを表示します。

  • クラスター 127.40.50.1 のポート 80 で http advisor を始動するには、以下を入力します。
    dscontrol advisor start http 127.40.50.1@80
  • すべてのクラスターのポート 88 で http advisor を始動するには、以下を入力します。
    dscontrol advisor start http 88
    
  • クラスター 127.40.50.1 のポート 80 の http advisor を停止するには、以下を入力します。
    dscontrol advisor stop http 127.40.50.1@80
  • ポート 80 の HTTP advisor が、サーバーとの接続の失敗を報告するまでに待機する時間 (30 秒) を設定するには、以下を入力します。
    dscontrol advisor connecttimeout http 80 30
    
  • クラスター 127.40.50.1 のポート 80 の HTTP advisor が、サーバーとの接続の失敗を報告するまでに待機する時間 (20 秒) を設定するには、以下を入力します。
    dscontrol advisor connecttimeout http 127.40.50.1@80 20
  • FTP advisor (ポート 21) の間隔は次のように 6 秒に設定します。
    dscontrol advisor interval ftp 21 6
    
  • 現在 manager に情報を提供している advisor のリストを表示するには、以下のように入力します。
    dscontrol advisor list
    
  • advisor ログのログ・レベルを 0 に変更してパフォーマンスを向上させるには、以下を入力します。
    dscontrol advisor loglevel http 80 0
    
  • ポート 21 の ftp advisor のログ・サイズを 5000 バイトに変更するには、以下を入力します。
    dscontrol advisor logsize ftp 21 5000
    
  • サーバーからの受信の失敗を報告する前に HTTP advisor (ポート 80) が待機する時間 (60 秒) を設定するには、以下を入力します。
    dscontrol advisor receivetimeout http 80 60
    
  • ftp advisor (ポート 21) の状態に関する報告書は次のように表示します。
    dscontrol advisor report ftp 21
    
  • ポート 80 の http advisor に関連する値の現在の状況を表示するには、以下を入力します。
    dscontrol advisor status http 80
    
  • ポート 21 の ftp advisor 情報のタイムアウト値を 5 秒に設定するには、以下を入力します。
    dscontrol advisor timeout ftp 21 5
    
  • ポート 443 の ssl advisor の現行バージョン番号を表示するには、以下を入力します。
    dscontrol advisor version ssl 443
    
    このコマンドにより、以下のような出力が生成されます。
    Version: 04.00.00.00 - 07/12/2001-10:09:56-EDT
    



関連参照
コマンド
参照トピック    

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最終更新: 2008 年 7 月 28 日 2:53:47 PM EDT
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.edge.doc/lb/info/ae/rcmd_dscontroladv.html