WebSphere Load Balancer for IPv4 and IPv6
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Linux オペレーティング・システムでの Load Balancer のインストール

このトピックでは、システム・パッケージ化ツールを使用した Load Balancer のインストール、および Linux オペレーティング・システムでの要件について説明します。

始める前に

ハードウェアおよびソフトウェアの要件 (サポートされるブラウザーを含む) については、Web ページ http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=180&uid=swg27006921 を参照してください。

Dispatcher コンポーネントを同じシステムに 2 個インストールすることはできません。Edge コンポーネントの以前のバージョンがインストールされている場合、 Load Balancer for IPv4 and IPv6 のインストール・プロセスを開始する前に、Dispatcher コンポーネントを アンインストールします。詳しくは、Load Balancer のアンインストールを参照してください。

このタスクについて

Java 2 SDK は、すべてのプラットフォームで Load Balancer と一緒に自動的にインストールされます。 前のバージョンの Load Balancer からマイグレーションする場合、 またはオペレーティング・システムを再インストールする場合は、 インストール前に、これまでの Load Balancer の構成ファイルやスクリプト・ファイルを すべて保存することができます。
  • インストール後に、構成ファイルを install_root/configurations/dispatcher ディレクトリーに置きます。
  • インストール後に、スクリプト・ファイルを実行できるように、これらのファイルを install_root/servers/bin ディレクトリーに置きます。
[Linux] Linux システムでの特別な考慮事項
  • zSeries システム上の Linux には libstdc++.so.5 が必要: zSeries システム上の Linux は、 正しくインストールするために RPM パッケージの libstdc++.so.5 が必要です。ない場合、インストールは失敗します。
  • qeth/OSA インターフェースを使用するときの制限: zSeries システム上の Linux では、qeth/OSA インターフェースを使用するときに制限があります。 qeth/OSA インターフェースからのネイティブでの転送は、サポート されません。 ただし、Linux システムは、ユーザー・スペースで実行され、Linux トンネ リングをサポートするため、次善策があります。
  • Load Balancer for IPv4 and IPv6 プロトコルによる Layer2 OSA の使用 (可能な場合): Load Balancer for IPv4 and IPv6 プロトコルを Linux for zSeries (s390x) オペレーティング・システムで使用するときに、OSA/qeth デバイスと Layer2 を使用すると、パフォーマンスの改善、オーバーヘッドの削減、および一部の構成設定の単純化が可能になります。

    イーサネット以外の、非アドレス解決プロトコル (ARP) インターフェース・タイプでは、Load Balancer に固有の問題が発生します。 Load Balancer は、ARP および ICMP6 (Internet Control Message Protocol for IPv6) を 使用して、HA モードでクラスター・アドレスを公示し、移動するためです。 Load Balancer の Dispatcher コンポーネントを Linux for zSeries オペレーティング・システム にデプロイする最も 効率的な方法は、イーサネットに類似の環境にデプロイすることです。 Layer2 モードで OSA/qeth を使用すると、この機能が提供されます。

    Layer-2 OSA を用いた Load Balancer for IPv4 and IPv6 を Linux for zSeries オペレーティング・システム で使用する際に、特別な構成ステップは必要ありません。

  • Linux トンネリング・サポート: Load Balancer for IPv4 and IPv6 の インストール済み環境では、IPIP および IPGRE などのトンネルを介して転送することができます。 zSeries マシン上の Linux を qeth/OSA インターフェースとともに使用す る場合、Linux トンネルを qeth/OSA インターフェースが全探索するよ うに定義できます。 Linux システムは、同じまたは他の qeth/OSA デバイス上のマシ ン間で、あるいはネットワークの他の場所に転送することができます。

プロシージャー

  1. インストールの準備を行います。root としてログインします。
  2. RPM ファイルが置かれているディレクトリーと同じ場所からインストール・コマンドを発行します。 次のコマンドを発行して各パッケージをインストールします。
    rpm -i package.rpm
    以下に示すのは、パッケージのリストです。
    表 1. Linux インストール・イメージ
    パッケージ名 インストール・イメージ
    ベース ibmulb-base-7.0.0-0.noarch.rpm
    Dispatcher ibmulb-disp-7.0.0-0.noarch.rpm
    ライセンス ibmulb-lic-7.0.0-0.noarch.rpm
    Metric Server ibmulb-ms-7.0.0-0.noarch.rpm
    ネイティブ ibmulb-native-7.0.0-0.i386.rpm
    i386 には、以下のものが入ります。
    • i386
    • ppc
    • ppc64
    • s390
    • s390x
    • x86_64
    メッセージ ibmulb-lang_language.7.0.0-0.noarch.rpm
    language には、以下のものが入ります。
    • cs_CZ
    • en_US
    • de_DE
    • es_ES
    • fr_FR
    • hu_HU
    • it_IT
    • ja_JP
    • ko_KR
    • pl_PL
    • pt_BR
    • ru_RU
    • zh_CN
    • zh_TW
    製品全体をインストールしたくない場合は、一部のパッケージをインストールするようにすることができます。 Dispatcher をインストールする場合は、 以下のパッケージをインストールしてください。
    • ベース
    • Dispatcher
    • ライセンス
    • ネイティブ
    Metric Server をインストールする場合は、 以下のパッケージをインストールしてください。
    • ベース
    • Metric Server
    • ネイティブ

    Red Hat Linux システム: Red Hat Linux で既知の問題があるため、_db* RPM ファイルも削除する必要があります。削除しないとエラーが発生します。

  3. 製品がインストールされたことを確認します。以下のコマンドを入力します。
    rpm -qa | grep ibmulb
    全製品をインストールすると、以下のようなリストが作成されます。
    ibmulb-base-7.0.0-0.noarch.rpm
    ibmulb-disp-7.0.0-0.noarch.rpm
    ibmulb-lic-7.0.0-0.noarch.rpm
    ibmulb-ms-7.0.0-0.noarch.rpm
    ibmulb-native-7.0.0-0.i386.rpm
    ibmulb-lang_language.7.0.0-0.noarch.rpm

次の処理

インストール・プロセスでは、Load Balancer のコマンド・ディレクトリー は PATH 環境変数に追加されません。Load Balancer コマンドをシステム・ルートから実行するには、PATH 環境変数にコマンド・ディレクトリーを追加します。
問題回避: 以前のバージョンの Dispatcher コンポーネントがインストールされていた場合、 Load Balancer for IPv4 バージョンの Dispatcher コンポーネントは /usr/bin ディレクトリーにある コマンドを使用していたことに留意してください。これが、PATH 変数内に残っている可能性があります。Load Balancer for IPv4 and IPv6 では、コマンドは install_root/bin ディレクトリーにあります。ディレクトリー項目が dsserver および dscontrol コマンドに適切な ディレクトリーを指しているかどうかに注意してください。gotcha



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最終更新: 2008 年 7 月 31 日 3:18:06 PM EDT
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v7r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.edge.doc/lb/info/ae/tins_installlinux.html