完全ライフサイクル・ミドルウェア・サーバーを構成すると、動的操作環境でサーバー操作のすべての側面の管理、サーバー・インスタンスの作成と除去、およびアプリケーションのサーバーへのデプロイが可能になります。
このタスクについて
完全ライフサイクル・サーバーを構成することにより、その環境でミドルウェア・サーバーの以下のタスクを実行できます。
- 動的なオペレーション環境の必要性に応じたサーバー・インスタンスの作成および除去
- サーバー構成のすべての側面の管理
- サーバーに対する操作コントロールの提供
- サーバーへのアプリケーションのデプロイ
- サーバーの正常性およびパフォーマンスの視覚化およびモニター
- 式に基づく動的クラスターの使用 (PHP サーバー、WebSphere® Application Server Community Edition サーバー、およびアプリケーション・サーバーの場合)
プロシージャー
完全ライフサイクル・ミドルウェア・サーバーを作成するには、以下の手順に従います。この手順は、以下のようにサーバーのタイプによって異なります。
- オンデマンド・ルーター (ODR): オンデマンド・ルーターは、アプリケーション・サーバー・ノードに作業をルーティングできる特殊プロキシー・サーバーです。
WebSphere Virtual Enterprise 環境には、ODR が必要です。
詳しくは、ODR の作成と構成
を参照してください。
- PHP サーバー: WebSphere Virtual Enterprise は、PHP サーバーを作成できます。詳しくは、PHP サーバーおよび PHP 動的クラスターの作成
を参照してください。
- WebSphere Application Server Community Edition サーバー: WebSphere Virtual Enterprise は、WebSphere Application Server Community Edition サーバーに補助および完全ライフサイクル管理を提供します。完全ライフサイクル管理は、WebSphere Application Server Community Edition バージョン 2 以降でサポートされています。WebSphere Application Server Community Edition バージョン 1 およびバージョン 2 の各サーバーは、管理コンソールでは補助ライフサイクル・サーバーとして表示されます。 詳しくは、完全ライフサイクル WebSphere Application Server Community Edition サーバーおよび動的クラスターの作成
を参照してください。
- 汎用サーバー: 汎用サーバーは管理対象にはなりますが、WebSphere Application Server または WebSphere Virtual Enterprise によって提供されません。これらのサーバーには、Java™ サーバー、C または C++ のサーバーまたはプロセス、CORBA サーバー、Remote Method Invocation (RMI) サーバーなどがあります。
詳しくは、汎用サーバーの作成を参照してください。
- プロキシー・サーバー: プロキシー・サーバーは ODR のように、要求をアプリケーション・サーバー・ノードに送付します。ただし、ODR は動的操作に必要なプロキシーです。
詳しくは、プロキシー・サーバーの作成を参照してください。
- Web サーバー: WebSphere Application Server および WebSphere Virtual Enterprise は Web サーバーと連動して、Web アプリケーションからの動的コンテンツ (サーブレットなど) の要求経路を定めることができます。詳しくは、Web サーバーとの通信を参照してください。
- アプリケーション・サーバー: アプリケーション・サーバーは、WebSphere Application Server と WebSphere Virtual Enterprise の両方にサポートされています。アプリケーション・サーバーの動的クラスターを作成することにより、アプリケーション・サーバーの仮想化を使用可能にします。
詳しくは、アプリケーション・サーバーの作成を参照してください。
次に実行する作業
アプリケーション・サーバー、WebSphere Application Server Community Edition サーバー、および PHP サーバーの動的クラスターを作成できます。