WebSphere Extended Deployment Compute Grid, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


ジョブ・ログ

ジョブ・ログとは、ジョブの実行の詳細な記録が収納されたファイルです。 グリッド・コンテナーからのシステム・メッセージ、およびジョブ実行可能ファイルからの出力が収集されます。 ジョブ・ログを検査することにより、グリッド・アプリケーション自身からの出力など、グリッド・ジョブのライフサイクルを確認できます。

ジョブ・ログは、以下の 3 つのタイプの情報で構成されています。
  1. xJCL - ジョブ・ログには、xJCL の代替値など、そのジョブの実行に使用された xJCL のコピーが含まれています。
  2. システム・メッセージ - そのジョブに対応する主なライフサイクル・イベントを知らせる一連のシステム・メッセージ。 以下のシステム・イベントが、ジョブ・ログに記録されます。
    • ジョブの開始/終了
    • ステップの開始/終了
    • チェックポイントの開始/終了
    • バッチ・データ・ストリームのオープン/クローズ/チェックポイント
    • チェックポイント・アルゴリズムの呼び出し/結果
    • 結果アルゴリズムの呼び出し/結果
  3. アプリケーション・メッセージ - ジョブ・ステップ・プログラムによって標準出力および標準エラーに出力される一連のメッセージ。

ジョブ・ログは、ジョブ管理コンソールによって表示可能です。 ジョブの実行中に情報が動的にジョブ・ログに追加されるため、ジョブ・ログ・ビューから 「更新」を選択することによって、最新情報を表示できます。 ジョブ・ログは、スケジューラーの所有がアクティブである場合にのみ表示できます。また、ジョブを実行しているエンドポイントが利用できない場合は、 結果として部分的なジョブ・ログが生成されます。

ジョブ・ログの出力

ジョブ・ログの出力は、ジョブ・スケジューラー・ノード、およびグリッド実行エンドポイント・ノードにおいて収集されます。 この出力は、次の形式のディレクトリーに収集されます。

${GRID_JOBLOG_ROOT}/joblogs/<job-directory>/<timeStamp-directory>

各部の意味は、次のとおりです。

${GRID_JOBLOG_ROOT}/joblogs - そのノード上のすべてのジョブ・ログに対するベース・ディレクトリー。 これは、管理コンソールのジョブ・スケジューラー・パネルの、エンドポイント・ジョブ・ログのロケーション属性によって構成可能です。 ${GRID_JOBLOG_ROOT} のデフォルト値は、${user.install.root} です。

<job-directory> は、実行時にジョブ名から生成されます。 例えば、ジョブ・スケジューラーによって割り当てられたジョブ ID が PostingsSampleEar:99 である場合、生成されるディレクトリー名は PostingsSampleEar_99 です。

<timeStamp-directory>- 実行時に現在日付から生成されます。 ddmmyyy_hhmmss の形式で、 dd は日付、mm は月 (00 から 11)、yyyy は年です。 hh は時刻 (00 から 23)、mm は分 (00 から 59)、および ss は秒 (00 から 59) です。 例えば、timeStamp-directory が 14022007_164535 である場合、そのジョブは 2007 年 3 月 14 日の 16:45:35 に処理を開始しています。

例えば、ジョブ PostingsSampleEar:99 からのジョブ出力は、ディレクトリー /opt/IBM/WebSphere/AppServer/profiles/scheduler/joblogs/PostingsSampleEar_99/14022007_164535 に収集されます。

スケジューラー・ノードにおける出力には、ジョブ xJCL のエコー (シンボリック変数が置換される場合は、その前後) およびジョブ・ディスパッチの情報が含まれます。 ジョブ・スケジューラーからのジョブ・ログ出力は、ジョブ・ログのディレクトリーに part.0.log というファイル名で収集されます。 実行エンドポイント・ノードにおける出力には、アプリケーションの出力およびグリッド・エンドポイントのランタイム・メッセージの両方が含まれます。 この出力には、System.out および System.err の出力ストリームに出力されるすべてのアプリケーション生成の出力が含まれます。 グリッド・エンドポイントからのジョブ・ログ出力は、ジョブ・ログのディレクトリーに part.1.log および part.2.log などのファイル名で収集されます。 しかし、ジョブ・スケジューラーとグリッド・エンドポイントが同じアプリケーション・サーバーにインストールされている場合、ジョブ・スケジューラーおよびグリッド・エンドポイントの両方からのジョブ・ログ出力が、ジョブ・ログのディレクトリーに part.0.log というファイル名で収集されます。ログの各パートには、約 1000 レコードが入ります。 以下に、part.1.log の内容の例を示します。

CWLRB5588I: [03/13/07 08:25:32:104 EDT] Setting up j2ee job SimpleCIEar:44 for execution in Grid endpoint dmgrCell/lreeNode/lreeServer: [jobClass Default] [jobName SimpleCIEar] [module null] [user UNAUTHENTICATED] [applicationName SimpleCIEar] [applicationType j2ee]
CWLRB5784I: [03/13/07 08:25:32:696 EDT] Setting step SLSB property: calculationTimeInSecs=30
CWLRB5784I: [03/13/07 08:25:32:696 EDT] Setting step SLSB property: outputFileName=/dtc/bin/XD/temp/simpleCI.txt
System.out: [03/13/07 08:25:32:708 EDT] Tue Mar 13 08:25:32 EDT 2007: SimpleCI application starting...
System.out: [03/13/07 08:25:32:708 EDT] -->Will loop processing a variety of math functions for approximately 30.0 seconds!
System.out: [03/13/07 08:26:02:752 EDT] Tue Mar 13 08:26:02 EDT 2007: SimpleCI application complete!
System.out: [03/13/07 08:26:02:753 EDT] -->Actual Processing time = 30.043 seconds!
CWLRB5764I: [03/13/07 08:26:03:069 EDT] Job SimpleCIEar:44 ended



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最終更新: 2009/09/17 16時38分56秒EDT
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