リポジトリー・チェックポイントは、
構成変更が行われる前のリポジトリーの保存イメージを表し、
構成リポジトリーを以前の状態に復元するために使用できます。
チェックポイントはフル・イメージまたはデルタ・イメージのどちらかになります。
フル・チェックポイントは管理者によって手動で作成され、構成リポジトリー全体のコピーになります。
これには、アプリケーションおよびコネクターが含まれています。
デルタ・チェックポイントはオプションであり、デフォルトでは使用不可能になっています。デルタ・チェックポイントは構成変更が行われたときに自動的に作成されます。
デルタ・チェックポイントは変更が実際に適用される前に、構成変更によって影響を受ける
構成文書のコピーを作成することにより形成されます。
始める前に
モニターまたはオペレーター・ロールのいずれかを持つユーザーが表示できるのは、
リポジトリー・チェックポイント情報のみです。コンフィギュレーターまたは
管理者ロールのいずれかを持つユーザーは、リポジトリー・チェックポイントの
すべての構成特権を持ちます。
十分な数のファイル記述子が使用可能にオープンされていることを確認します。
オープン・ファイル数のデフォルト設定は 2000 であり、通常はほとんどのアプリケーションで十分です。
このパラメーターの設定値が低すぎると、ファイルのオープン時または接続の確立時にエラーが発生する場合があります。
この値によりサーバー・プロセスがオープンするファイル記述子の数が制限されるため、
値が低すぎると最適なパフォーマンスが得られません。
詳しくは、オペレーティング・システムの調整を参照してください。
このタスクについて
フル・チェックポイントを作成するには、管理コンソールで、
「システム管理」>「拡張リポジトリー・サービス」>「追加プロパティー」>「リポジトリー・チェックポイント」と
クリックします。
このページで、チェックポイントの作成、削除、復元ができます。
プロシージャー
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「新規」を選択します。進む前に確認のためのプロンプトが出されます。
チェックポイントが作成されている間、リポジトリーはロックされます。
チェックポイントが作成されている間は、構成データへの読み取りアクセス権のみを持ちます。
この期間中は、構成変更を行おうとしても失敗します。
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チェックポイントに名前を付けます。
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チェックポイントの説明を入力します。
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「OK」をクリックして、フル・チェックポイントを作成します。
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「Extended repository service」をクリックして、「構成」ページに戻ります。
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デルタ・チェックポイントを作成するには、「Enable automatic repository checkpoints」ボックスを選択し、
「Automatic Checkpoint Depth」フィールドに保持しておくデルタ・チェックポイントの数を定義します。
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「適用」 または 「OK」をクリックしてください。
結果
マスター構成リポジトリーからファイルのバックアップ・コピーを行うために、
チェックポイントを構成しました。フル・チェックポイントを作成した場合、
全構成リポジトリーの完全なコピーを作成したことになります。
デルタ・チェックポイントを有効にした場合、
構成に変更を行った時点で構成リポジトリーのサブセット・スナップショットが
作成されます。
次に実行する作業
最新の変更を元に戻すには、作成時と逆順でデルタ・チェックポイントを
復元します。フル・チェックポイントを作成した場合、
構成リポジトリー全体をフル・チェックポイントが作成された時点の
状態に復元することができます。