WebSphere Virtual Enterprise, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


カスタム・ログの概要

カスタム・ログにより、どんなデータが取り込まれ、そのデータがどのように表示されるかを柔軟に決定でき、また複数の条件ログを使用できます。ルール・セットを作成すれば、組み込むデータ、そのデータの表示方法の指示、組み込まれる要求をフィルターに掛けるための条件付きロジック、ログ・ファイルの数と名前を指定できます。

カスタム・プロパティー・オブジェクト

カスタム・プロパティー・オブジェクトは、ルール・セット・レベル、ルール・レベル、およびアクション・レベルで使用できます。ルールは、ログ・アクションが実行される際の条件を決定するために使用されます。ログする要求および応答を決定するには、式フィールドが使用されます。この式では、404 や 503 などの HTTP 応答コードでフィルターに掛けるために、標準 HTTP 言語オペランドとオペランド response.code が使用されます。例えば、response.code = 200 では応答コード 200 のすべての応答が取得されます。HTTP オペランド targetserver は、WebSphere Application Server 形式で要求が送信された場合の宛先サーバーを示す場合に使用されます。HTTP カスタム・ログ・オペランド service.time は、要求がアプリケーション・サーバーに送信された時点と、アプリケーション・サーバーからの応答が受信された時点との間の時間フレームを示します。HTTP カスタム・ログ・オペランド response.time は、ODR の要求が受信された時点と、ODR から応答が送信されるまでの間の時間フレームを示します。HTTP カスタム・ログ・オペランドの情報については、HTTP オペランド の項を参照してください。

ルールには、その評価順序を決定するための優先順位があります。ルールが一致した場合に実行されるログ・アクションがあります。このログ・アクションには continue フィールドがあります。continue=true の場合、後続のログ・アクションを実行することもできます。ただし continue=false の場合、このログ・アクションが完了すると、後続のログ・アクションは実行されません。manageODR.py スクリプトを使用すれば、ODR のクラスターを作成し、カスタム・ロギングを管理することができます。詳しくは、manageODR.py スクリプト の項を参照してください。

ルール・セット

name
ルール・セットの名前を指定します。(ストリング、必須)
type
ルール・セットのタイプを指定します。(ストリング、HTTP などのプロトコル ID)
continueDefault
continue のデフォルト値を決定します。(ブール、必須)
properties
オプション
rule
必須

ルール (rule)

name
ルールの名前を指定します。(ストリング、ルール・セット内で固有)
priority
必須、整数 (ルール・セット内で固有)
expression
ストリング、必須
action
必須。
properties
オプション

アクション

name
アクションの名前を指定します。(ストリング、ルール内で固有)
priority
オプション、整数 (ルール内で固有)
type
ストリング、必須、ログ
value
必須 (ストリング、@ で区切られた一連の logFormats を含む)。例: value="custom01.log %a%z@custom02.log %A%Z"
continue
オプション、ブール。設定しないとデフォルトで continueDefault 値 (true、false)。
properties
オプション

customProperties

name
カスタム・プロパティーの名前を指定します。 (ストリング)
value
必須、ストリング
continue
オプション、ブール。設定しないとデフォルトで continueDefault 値 (true、false)。

ログ・アクション形式

アクションの値属性には、ログのファイル名および形式を示す一連の引数が含まれます。値属性に複数のログを作成するには、引数を @ で区切ります。ログ・アクションの最初の引数は、ODR のログ・ディレクトリーに関連付けられたログ・ファイルの名前です。以下の引数は、ログに入れられる情報を指定するパラメーターです。データは、パラメーターが指定される順序で示されています。

表 1. カスタム・ログ・パラメーター
パラメーター 説明
%a リモート IP アドレス。
%A ローカル IP アドレス。
%B HTTP ヘッダーを除く送信バイト数。
%b HTTP ヘッダーを除く送信バイト数。CLF 形式では、バイトが送信されない場合、ゼロではなく「-」となります。
%{FOOBAR}C サーバーに送信される要求内の Cookie の内容。
%{FOOBAR}i Foobar の内容。サーバーに送信される要求内のヘッダー行。
% I 受信バイト数。要求とヘッダーを含み、ゼロにすることはできません。
%{FOOBAR}e ODR プロセスの JVM に指定されたデバッグ引数 ("-D") FOOBAR の内容。
%h リモート・ホスト。
%H 要求プロトコル HTTP または HTTPS。
%m 要求メソッド。
%{FOOBAR}o Foobar の内容。応答内のヘッダー行。
%O ヘッダーを含む送信バイト数。数値はゼロにできません。
%p 要求を処理するサーバーの標準ポート。
%q 照会ストリングが存在する場合は先頭に ? が付いた照会ストリング。存在しない場合は、空ストリング。
%r 要求の最初の行。
%R ミリ秒単位の応答時間。ODR およびアプリケーション・サーバーでの経過時間の合計時間。
%s 状況、HTTP 応答コード (すなわち 503、404、200)。
%t 共通ログの時刻形式の時刻 (標準英語形式の時刻)。
%{format}t strftime(3) フォーマットで示される形式の時刻。ローカライズ可能。
%T 要求を処理するための時間 (ミリ秒)。
%U 要求された URL パス。照会ストリングは含みません。
%v 要求を処理するサーバーの標準サーバー名。
%z 宛先 IP アドレス。
%Z 宛先サーバー名 (セル/ノード/サーバー)。



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最終更新: 2009/09/17 16時30分32秒EDT
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