WebSphere® Application Server Community Edition のバイナリー・ファイルをダウンロードし、集中インストール・マネージャーを使用してターゲット・ワークステーション上にインストール・パッケージをインストールします。
始める前に
WebSphere Virtual Enterprise の最新バージョンがインストールされており、デプロイメント・マネージャー・ワークステーション上で集中インストール・マネージャーのリポジトリーがセットアップされていることを確認してください。詳しくは、製品のインストール
を参照してください。
リモート・インストール・ターゲットには、この製品用に拡張されたミドルウェア・ノードが組み込まれている必要があります。ミドルウェア・ノードは、WebSphere Application Server Network
Deployment ノードかまたはミドルウェア・エージェントがインストールされているノードのいずれかである必要があります。この要件を満たすことを確認してから、WebSphere Application Server Community Edition のダウンロードおよびインストールを開始してください。WebSphere Application Server が組み込まれていないノード上にミドルウェア・エージェントをインストールする場合は、パッケージのインストール
を参照してください。
このタスクについて
集中インストール・マネージャーを使用して、WebSphere Application Server Community Edition をリモート・インストールします。
この特別なインストール・パッケージには、
インストール・プロセス中に選択した 2 つのフィーチャーのうちのいずれかが含まれています。
このフィーチャーとは、「サーバーのみ」または「サーバーと
IBM software development kit (SDK), Java 2 Technology Edition」です。
この製品にはこの特別なインストール・パッケージに必要なバイナリー・ファイルが含まれていないため、
最初にファイルをダウンロードして集中インストール・マネージャーのリポジトリーにコピーする必要があります。以下のステップを実行して
バイナリー・ファイルをダウンロードしてから、集中インストール・マネージャーを使用して
インストール・ターゲットにパッケージをインストールします。
プロシージャー
-
developerWorks® から、WebSphere Application Server Community Edition のバイナリー・ファイルをダウンロードします。
「マルチプラットフォーム」をクリックして、ダウンロード・プロセスを開始します。
- IBM® ID およびパスワードを使用して、登録済みユーザーとしてログインします。連絡先情報を入力し、適切なプライバシー設定を選択して、ご使用条件を表示することで、必須フィールドを完成させます。「確認」をクリックして先へ進みます。
- 1 つ以上の使用可能なインストール・バンドルを選択し、「今すぐダウンロード」をクリックします。
既にターゲット・ワークステーション上に Software Developer Kit の最新バージョンがインストールされている場合は、
「
サーバーのみ」バンドルを選択します。これらのバンドルは、以下のオペレーティング・システムで
使用可能です。
- UNIX® 32 ビット
- Windows® Intel® 32 ビット
サーバーと IBM SDK オプションのいずれかを選択して、
WebSphere Application Server Community Edition with the IBM SDK, Java™ 2 Technology Edition およびアプリケーション・サーバーをダウンロードします。このオプションは、以下のオペレーティング・システムで
使用可能です。
- AIX® PowerPC® 32 ビット
- Linux® Intel 32 ビット
- Linux Power
PC® 32 ビット
- Linux Intel または
AMD 64 ビット
- Solaris Operating Environment SPARC 32 ビット
- Windows Intel 32 ビット
重要:
集中インストール・マネージャーは、「サーバーと SDK for Windows」バンドルを使用してインストールされた Windows オペレーティング・システム用の IBM SDK をアンインストールすることができません。
また集中インストール・マネージャーは、Windows Installer CleanUp ユーティリティーを使用しての SDK の手動削除では、Windows オペレーティング・システムの IBM SDK をアンインストールすることはできません。代わりに、Windows の「プログラムの追加と削除」コントロール パネル機能
を使用して、ターゲット・ホストから SDK を手動でアンインストールする必要があります。
-
ダウンロードされたファイルを以下のディレクトリーにコピーします。
- WebSphere Application Server Community Edition バージョン 2.0 の場合、ファイルを CIM_repository_root/WASCE20 ディレクトリーにコピーします。
- WebSphere Application Server Community Edition バージョン 2.1 の場合、ファイルを CIM_repository_root/WASCE21 ディレクトリーにコピーします。
-
WebSphere Application Server Community Edition をターゲット・ホストにインストールします。
-
管理コンソールの「使用可能なインストール」パネルから、以下に示すパッケージ・タイプ、インストール・パッケージ、
およびインストール・パッケージで使用可能な 2 つの添付フィーチャーのうちのいずれかを選択します。
- パッケージ・タイプ: 「製品インストール」
- インストール・パッケージ: 「WebSphere Application Server
Community Edition」
- フィーチャー: 「サーバーのみ」または「サーバーと IBM Software Developer Kit (SDK),Java 2
Technology Edition」
「サーバーのみ」フィーチャーは同じターゲット・ホスト上に複数回インストールすることができ、
このフィーチャーと「サーバーと IBM software developer kit (SDK), Java 2 Technology Edition」フィーチャーとの間で
同じ SDK を配布することができます。
選択を終えてから「インストール・ターゲットの表示」をクリックすると、
インストール・パッケージをインストールする適用可能なターゲット・ワークステーションのリストが含まれたテーブルが表示されます。
-
リストから 1 つ以上のインストール・ターゲットを選択し、「インストール」をクリックして、
インストール・ウィザードを開始します。
-
ウィザードの最初のステップで、ご使用条件を受け入れます。
「ご使用条件の表示」をクリックして条件を読み、
条件を受け入れます。「次へ」をクリックして先へ進みます。
-
インストール・ターゲットにアクセスするための認証メソッドを選択して、
「次へ」をクリックします。
セキュア・シェル (SSH) 公開/秘密鍵メソッド、またはユーザー名とパスワードのメソッドのいずれかの使用を選択して、
認証を行うことができます。
-
認証設定を入力して、「次へ」をクリックします。
ステップ 3 で選択する認証メソッドに応じて、デプロイメント・マネージャーで、
1 つ以上のインストール・ターゲットの適切なユーザー名およびパスワードを入力するか、
SSH 秘密鍵ファイルの場所とパスワードを入力します。
ユーザー名とパスワード・メソッドを使用して認証を行うことを選択する場合、
共通のユーザー名とパスワードを入力してすべてのインストール・ターゲットに
アクセスするか、各ターゲットに固有のユーザー名とパスワードを構成する
ことができます。
-
インストール・ロケーションおよび各インストール・ターゲットの作業ロケーションを
指定して、「次へ」をクリックします。
インストール・ロケーションは、WebSphere Application
Server Community Edition サーバーがインストールされるインストール・ターゲットのリモート・ロケーションです。
作業ロケーションでは、インストール・ファイルが含まれるリモート・ターゲット上のディレクトリーが指定されます。
-
ステップ a で「サーバーのみ」を選択する場合は、ターゲット・ホスト上で
サポートされる Java 2 環境のインストール・ロケーションを指定します。ロケーションのパスを指定しない場合は、
インストール・プログラムによりサポートされる Java 2 環境の位置が指定されます。ただし、プログラムが既存の環境の位置を指定できない場合、
インストールは失敗します。
ステップ a で「サーバーと IBM software developer kit (SDK), Java 2 Technology Edition」を選択した場合、
バンドルの SDK のインストール・ロケーションを確認し、「次へ」をクリックします。
以下のリストに、各オペレーティング・システム用のデフォルトのインストール・ロケーションを示します。
- AIX PowerPC 32 ビット: /usr/java5
- Linux Intel 32 ビット: /opt/ibm/java2-i386-50
- Linux PowerPC 32 ビット: /opt/ibm/java2-ppc-50
- Linux Intel または
AMD 64 ビット: /opt/ibm/java2-x86_64-50
- Solaris Operating Environment SPARC 32 ビット: ${INSTALL_LOCATION}/_jvm
- Windows Intel 32 ビット: C:/Program
Files/IBM/Java50
Solaris オペレーティング・システム以外では、
リモート・ホストに上記の各オペレーティング・システム用の SDK のコピーを 1 つだけ組み込むことができます。Solaris オペレーティング・システム用の SDK は、
WebSphere Application Server Community Edition のインストール・ディレクトリーに専用 Java 仮想マシン (JVM) としてインストールされます。したがって、「サーバーと IBM SDK for Solaris/SPARC」バンドルは、
同じホストの別のディレクトリーに複数回インストールすることができます。
-
インストール・パッケージを正常にインストールするために必要な追加のパラメーターを指定します。
各ターゲット・ホスト上でノードを選択して、
WebSphere Application Server Community Edition サーバーのマネージャーとして指定します。次にチェック・ボックスを選択して、
各オペレーティング・システム上で前提条件をチェックできないようにします。前提条件のチェックは、デフォルトでは使用可能です。
-
インストール要約を読んでから、「終了」をクリックして、
インストール要求を処理するように集中インストール・マネージャーに実行依頼します。
または、wsadmin ツールで installSoftware コマンドを実行して、
WebSphere Application Server Community Edition をインストールします。インストール・パッケージを使用してインストールする際に選択するフィーチャーに応じて、特定のパラメーターを指定します。詳しくは、集中インストール・マネージャー管理用タスク
を参照してください。
重要: WebSphere Application Server Community Edition を Solaris オペレーティング・システムか AIX オペレーティング・システムのいずれかにインストールすると、「インストール・ヒストリーの詳細」パネルに以下のエラー・メッセージが表示される場合があります。
XCIM0199W: インストールは完了しましたが、エラーが検出されました。エラー・メッセージのログを確認してください。
....... log1 .......
....... log2 .......
ログ・ファイルのいずれかを確認して、
それが以下の例のいずれかと類似している場合はエラーを無視します。
XCIM01661: 以下のコマンドでの標準エラー。
wasce_setup-2.*-unix.bin -is:silent....
「am I」オプションでターミナルに接続する必要があります
「am I」オプションでターミナルに接続する必要があります
XCIM01661: 以下のコマンドでの標準エラー。
wasce_setup-2.*-unix.bin -is:silent....
who: 0551-012 プロセスがターミナルに接続されていません。
「who am I」をバックグラウンド・プロセスとして実行しないでください。
結果
これで、集中インストール・マネージャーには、WebSphere Application Server Community Edition のインストールに必要なバイナリー・ファイルのコピーが格納されます。集中インストール・マネージャーはインストール要求を受け取り、ユーザーが提供した情報を処理して、パッケージをターゲット・ワークステーションにインストールします。