Java 仮想マシン (JVM) のヒープ・サイズ設定は、特定ノードの動的クラスターで開始可能なサーバー・インスタンスの数に直接関係します。 JVM ヒープ・サイズの設定は、ご使用の環境構成に基づいて変更する必要があります。 デフォルト値は 256 MB です。 ヒープ・サイズの変更により、アプリケーション配置およびヘルス管理機能が影響を受けることがあります。
合計 RAM / 2 / サーバー数 = 最大ヒープ・サイズ
1.5 GB / 2 = 750 MB 750 MB / 3 = 250 MB各サーバー・インスタンスごとの最大ヒープ・サイズは 250 MB です。
次のテーブルに、最大ヒープ・サイズの例を数点示しました。
WebSphere® Virtual Enterprise サーバーの合計 RAM (GB) | サポートするサーバー数 | 動的クラスターのサイズ (MB) | 最大ヒープ・サイズ概算 (MB) |
---|---|---|---|
1.5 | 1 | 750 未満 | 750 |
1.5 | 2 | 750 未満 | 375 |
1.5 | 3 | 750 未満 | 250 |
2 | 1 | 1000 未満 | 1000 |
2 | 2 | 1000 未満 | 500 |
2 | 3 | 1000 未満 | 333 |
動的クラスターでサーバー・インスタンスが作成される場合は、サーバー・テンプレートを使用して、新規に作成されるサーバー・インスタンスの初期値が設定されます。 サーバー・テンプレートの JVM ヒープ・サイズを変更する手順の概要を以下に示します。 これにより、新規に作成されたサーバー・インスタンスでは、指定した最大ヒープ・サイズを使用できます。
サーバーとアプリケーション配置コントローラーが同じノードにない場合は、アプリケーション配置コントローラーは、デプロイメント・マネージャーの構成リポジトリーからヒープ・サイズを取得します。デプロイメント・マネージャーが使用できない、または、ヒープ・サイズがデプロイメント・マネージャーに定義されていない場合は、アプリケーション配置コントローラーは、サーバーと連絡を取ってヒープ・サイズを取得しようとします。 サーバーが使用できない場合は、アプリケーション配置コントローラーは、<os>.systemlaunch.properties ファイル内のヒープ・サイズ値を使用します。