通常 WebSphere Application Server によってホストされる Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) アプリケーションは、処理単位が短く、軽量のトランザクションを実行します。 多くの場合、個々の要求は数秒の CPU 時間と比較的小さなメモリーで済みます。 ただし、多くのアプリケーションが、 このトランザクション・パラダイムに適合しない、計算主体のリソースを多用する処理を実行する必要があります。 これらのアプリケーションはCompute Gridを必要とします。
Compute Grid インフォメーション・センターには明確にマーク付けされたセクションがあり、それらのセクションは Operations Optimization パッケージも購入した Compute Grid ユーザーに適用されます。
WebSphere Extended Deployment のCompute Grid機能は WebSphere Application Server を拡張し、 以下のグラフィックに示されるように トランザクション・アプリケーションにと共にグリッド作業の処理を行う必要があるアプリケーションに対応します。 グリッド作業 には完了までに数時間から数日かかることがあり、 実行中は大量のメモリーまたは処理能力を必要とします。
WebSphere Extended Deployment Compute Grid V6.1 では、ジョブ管理コンソール という、ジョブを管理する Web ベース・アプリケーションが導入されています。 このコンソールを使用することにより、ユーザーは、ジョブの実行依頼、ジョブ実行のモニター、ジョブに対する操作アクションの実行、ジョブ・ログの表示、ジョブ・リポジトリーの管理、およびジョブ・スケジュールの管理が可能です。
WebSphere Extended Deployment では、ジョブを使用して グリッド作業 の単位を表しています。 ジョブは処理を記述したものであり、この処理の実行にはアプリケーションが必要です。 また、WebSphere Application Server が効果的かつ効率的にこの処理を扱えるよう、ジョブに追加情報を組み込むことができます。 ジョブを xJCL と呼ばれる XML の方言で指定してプログラマチックに実行依頼するか、コマンド行インターフェースを通して実行依頼することができます。 ジョブの実行依頼の一部として、ジョブは外部データベースに残され、WebSphere Extended Deployment の ジョブ・スケジューラー・コンポーネントに提供されます。 ジョブ・スケジューラーは、待機中のジョブとセルの中の使用可能なキャパシティーを組み合わせ、各グリッド・エンドポイントにジョブを分散して実行します。
動的オペレーションの機能のように、Compute Gridはオートノミックの管理機能を持っており、 ご使用の環境を変化するワークロードに動的に適応させます。