WebSphere Virtual Enterprise, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


ランタイム操作ユーザー設定管理用タスク

Jacl および Jython スクリプト言語を使用して、wsadmin ツールを使用した設定の複製作成、設定、 および取得を行うことができます。UserPreferences グループ内のコマンドおよびパラメーターを使用します。

ユーザー設定は、各リソース・タイプのセル・コンテキストの下、または、コンテキスト内に保管されています。以下のリストは、 セル・レベルおよびリソース・レベルにおける例を示したものです。
  • cells/myCell/preferences/User_1/preferenceset.xml
  • cells/myCell/applications/TestAppA.ear/preferences/User_1/preferenceset.xml
  • cells/myCell/nodes/myNode/servers/myServer/preferences/User_1/preferenceset.xml
  • cells/myCell/clusters/myCluster/preferences/User_1/preferenceset.xml
  • cells/myCell/serviceclasses/Platinum/preferences/User_1/preferenceset.xml
ランタイム操作の設定に関する処理は、 以下のコマンドを使用します。

例えば、Jython を使用して設定オブジェクトと対話するには、Jython 設定オブジェクト・コマンドを参照してください。

clonePreference

clonePreference コマンドは、 あるユーザーまたはロールから他のユーザーまたはロールに設定をコピーします。

ターゲット・オブジェクト: 設定の複製が作成される場所の 親の configID。

必須パラメーター
  • -name: 複製する設定の名前を指定します。(ストリング、必須)
オプション・パラメーター
  • -scope: 設定の複製が作成されるときに保存する設定のスコープを指定します。スコープを指定しない場合は、configID のスコープが使用されます。(ストリング、オプション) スコープは以下の値から 1 つ選択できます。
    • Applications
    • Servers
    • Clusters
    • ServiceClasses
  • -touser: 設定を取得するユーザーを指定します。この値を指示しない場合、 デフォルトで、コマンドが実行されているセッションのユーザー ID が使用されます。(ストリング、オプション)
  • -torole: 設定を取得するロールを指定します。-touser パラメーターを指定した場合、この値は無視されます。(ストリング、オプション)
  • -fromuser: 設定のコピーを取得するユーザーを指定します。1 つのリスト内に複数のユーザー名を入れることによって、複数のユーザーを指示することができます。 例えば、user1,user2,user3 のようにします。リスト内にはスペースを入れないでください。(ストリング、オプション)
  • -fromrole: 設定のコピーを取得するロールを指定します。(ストリング、オプション)

バッチ・モードの使用例

対話モードの使用例

getPreferences

getPreferences コマンドは、ロールまたはユーザー名で 引き渡すことによって指定する設定文書に基づいて、設定のコレクションを返します。特定のユーザーまたはユーザー・ロールの設定を取得するには、 管理者特権を持っている必要があります。

ターゲット・オブジェクト: 親の configID

必須パラメーター
  • -name: 設定の名前を指定します。(ストリング、必須)
オプション・パラメーター
  • -scope: 設定のスコープを指定します。 以下の有効値のいずれかから選択できます。
    • Applications
    • Servers
    • Clusters
    • ServiceClasses
    デフォルトのスコープは空、つまり未定義です。スコープが空の場合、スコープは文書が読み取られる場所から 派生します。例えば、文書がセル・スコープ内にある場合、スコープはセル・スコープです。文書が特定のサーバー・コンテキストにある場合、 スコープは、そのサーバーに適用されるとみなされます。(ストリング、オプション)
  • -user: 設定を取得するユーザー名を指定します。ユーザーを指示しない場合、デフォルトで、スクリプトを実行しているユーザー名を使用します。(ストリング、オプション)
  • -role: 設定を取得するユーザー・ロールを指定します。(ストリング、オプション)

戻り値:

コマンドは、設定が格納された DescriptivePropertyGroup オブジェクトを返します。設定が見つからなかった場合、ヌルを返します。

バッチ・モードの使用例

対話モードの使用例

setPreference

setPreference コマンドは、設定文書内の 特定の設定を設定します。特定のユーザーまたはユーザー・ロールの設定を設定するには、 管理者特権を持っている必要があります。

ターゲット・オブジェクト: 親の configID

必須パラメーター
  • -name: 設定の名前を指定します。(ストリング、必須)
  • -propertyLongName: プロパティー・グループ内のプロパティーへの完全修飾パスをスラッシュ (/) 文字で区切って指定します。 プロパティーがルート・プロパティー・グループ内に直接格納されている場合、プロパティーのショート・ネームはロング・ネームと完全に等しいので、 ショート・ネームを使用できます。(ストリング、必須)
  • -propertyValue: 設定に対して設定する新しい値を指定します。(ストリング、必須)
オプション・パラメーター
  • -scope: 設定の複製が作成されるときに保存する設定のスコープを指定します。スコープを指定しない場合は、configID のスコープが使用されます。(ストリング、オプション) スコープは以下の値から 1 つ選択できます。
    • Applications
    • Servers
    • Clusters
    • ServiceClasses
  • -user: 設定を保存するユーザーを指定します。ユーザーを指示しない場合、デフォルトで、スクリプトを実行しているユーザー名を使用します。(ストリング、オプション)
  • -role: 設定を保存するユーザー・ロールを指定します。(ストリング、オプション)

バッチ・モードの使用例

対話モードの使用例

Jython 設定オブジェクト・コマンド

Jython コマンドを使用して、設定オブジェクトと対話するには、 以下の例を使用します。

ユーザーごとの設定をリストするには、以下のようにします。

prefSets = AdminConfig.list("PreferenceSet")
print prefSets

ユーザーの設定を削除するには、以下のようにします。

prefid = AdminConfig.getid("/PreferenceSet:User_1")
AdminConfig.remove(prefid)
AdminConfig.save()

すべてのユーザーの設定を、ユーザーをグループ化してリストするには、以下のようにします。

prefs = AdminConfig.list("Preferences")
print prefs



関連概念
ランタイム・オペレーションの概要
関連タスク
操作のモニター
報告書の作成と管理
関連資料
管理者用スクリプト・インターフェース
参照トピック    

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最終更新: 2009/09/17 16時33分25秒EDT
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