WebSphere Virtual Enterprise, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


PlacementControllerProcs.jacl スクリプト

PlacementControllerProcs.jacl スクリプトを使用して、アプリケーション配置コントローラー・ランタイム構成を変更できます。

目的

管理のロールに応じて、オートノミック・マネージャーの 構成時に特定の特権が許可されます。このスクリプトを使用して オートノミック・マネージャーを構成するには、管理者特権が必要です。

PlacementControllerProcs.jacl スクリプトは、 製品と共に提供されます。インストール時に、このスクリプトは、install_root¥bin ディレクトリーにある インストール・ターゲット・マシンにコピーされます。PlacementControllerProcs.jacl スクリプトを 使用して、一連のアプリケーション配置コントローラー構成オプションをすべて変更します。 PlacementControllerProcs.jacl スクリプトを使用すれば、ランタイム構成に対して次の操作ができます。

このスクリプトは、アプリケーション配置コントローラーのランタイム構成の 変更のみを行います。構成に永続的変更を行うには、 xd_APCconfig.jacl スクリプトを使用します。

使用法

wsadmin ユーティリティーで PlacementControllerProcs.jacl スクリプトを実行するには、 次のコマンドを使用します。
wsadmin -profile PlacementControllerProcs.jacl -c "insert_proc_parameters"
insert_proc_parameters 変数の代わりに、プロシージャーの名前と適切な変数値を 使用して変更内容を入力します。 プロシージャーを 引用符 (") で囲んでください。ご使用のオペレーティング環境によっては、wsadmin コマンドを wsadmin.sh または wsadmin.bat に変更しなければならない場合があります。
最初にスクリプト・クライアントを起動することもできます。wsadmin ユーティリティーで次の通り入力してください。
wsadmin> source PlacementControllerProcs.jacl
wsadmin> procedure variables
procedure の代わりに、 プロシージャーを入力します。variables の代わりに、プロシージャーをサポート する変数を指定します。

プロシージャー

次のコマンドを使用して、 すべての使用可能なプロシージャーのリストを表示できます。

  wsadmin -profile PlacementControllerProcs.jacl -c "help"

以下のプロシージャーが使用できます。
  • anyFailedServerOperations: アプリケーション配置コントローラーが始動しようとしたサーバー別に失敗した始動のリストを表示します。
  • closeLockMultiAPCGateremoveAPCID: 複数のアプリケーション配置コントローラー・セットアップのゲートを閉じて、ロックします。 必要であれば、APCGate メカニズムを使用して、異なる WebSphere® Virtual Enterprise システムにある複数の配置コントローラーが自ら決定したサイクルを同時に実行しないようにすることができます。複数の個別の WebSphere Virtual Enterprise セルが同一物理ハードウェアを共有している場合は、APCGate メカニズムを使用可能にすることは重要です。
  • deferFailedServerOperations: アプリケーション配置コントローラーが始動に失敗したサーバーに対して保守モードの使用可能性を不可にします。
  • disable: アプリケーション配置コントローラーを使用不可にします。
  • disableDynamicCluster dynamic_cluster_name: 指定した動的クラスターを手動で実行するように設定します。
  • disableNode node_name: 指定したノードを、アプリケーション配置コントローラーによる 管理対象外にします。
  • enable: アプリケーション配置コントローラーを使用可能にします。
  • enableDynamicCluster dynamic_cluster_name: 指定した動的クラスターを自動的に実行するように設定します。
  • enableNode node_name: 指定されたノードに対してアプリケーション配置コントローラーを使用可能にします。
  • findBestLocation cell_name node_name server_name: 配置のためにサーバーを停止する最適な場所を返します。このプロシージャーは、以下の値のいずれかを戻します。
    • NULL: プロシージャーに渡されたサーバーを問題なく停止できます。
    • サーバー名: プロシージャーに渡されたサーバー名を停止してはなりません。
    • 代替サーバー名: 別のサーバーの名前が返された場合、そのサーバーを先に停止する必要があります。
  • getApprovalTimeOut: 監視モードでの実行時に、タスクがタイムアウトになるまでのタスクの管理者承認を待つ時間を返します。
  • getMinTimeBetweenPlacementChange: 2 つの連続する配置変更の間の最小時間を返します。
  • getNodeName: アプリケーション配置コントローラーを実行中の ノードを表示します。
  • getServerOperationTimeOut: サーバーで実行される開始または停止操作が、未実行の場合に失敗と判断されるまでの時間を返します。
  • handleFailedServerOperations: アプリケーション配置コントローラーが始動しようとしたが始動しなかったすべてのサーバーを保守モードにします。
  • isNodeInUsenode_name: 保守モードにした後もノードが使用されていないかどうかを確認します。
  • isPrimary: アプリケーション配置コントローラーを実行中のノードが 1 次ノードかどうかを返します。
  • isEnabled: アプリケーション配置コントローラーが使用可能かどうかを返します。
  • openMultiAPCGate remoteAPCID: 複数アプリケーション配置コントローラー・セットアップのゲートを開きます。
  • recomputePlacement: アプリケーション配置コントローラーを起動して、最適化を計算し、必要な配置変更を行います。
  • setMinTimeBetweenPlacementChange time: 連続する 2 つの配置変更の間の最小時間を、分単位で設定します。
  • setServerOperationTimeOut timeout: タイムアウトを分単位で設定します。この時間を過ぎると、サーバーで実行される開始または停止操作は、未実行の場合に失敗と判断されます。
  • setApprovalTimeOut approval_timeout: タスクが否認と判断されるまで監視モードで操作するとき、管理者承認までの待ち時間を分単位で設定します。
  • unlockMultiAPCGate remoteAPCID: 複数アプリケーション配置コントローラー・セットアップのゲートのロックを解除します。



関連概念
アプリケーション配置の概説
関連タスク
動的アプリケーション配置の構成
アプリケーション配置コントローラーのモニターおよびチューニング
関連資料
管理のロールと特権
参照トピック    

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最終更新: 2009/09/17 16時33分25秒EDT
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