WebSphere Extended Deployment Compute Grid, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


ワーカー・スレッドの管理

このトピックを使用して、オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) サービスの拡張設定をサポートします。 ワークロード・プロファイルは、サーバーのワークロード・プロファイルを指定します。プロファイルは ISOLATE、IOBOUND、CPUBOUND、LONGWAIT のいずれかです。

このタスクについて

ワークロード管理 (WLM) はサービス・ポリシーに基づいて作業をディスパッチするだけではなく、 使用可能なワーカー・スレッドが存在する限り、サーバントに作業をディスパッチします。WLM ワーカー・スレッドは通常のスレッドで、特に作業の受信側として WLM に登録されているものです。WebSphere Application Server for z/OS の実装では、このスレッド・プールは静的です。アドレス・スペース内のプールは、増大も縮小もしません。 ワーカー・スレッド数によって、WLM で受け入れる 1 サーバント内の最大同時要求数が決まります。 ただし、これは HTTP、IIOP、および Java Message Service (JMS) 駆動型の要求にのみ適用されます。このスレッド・プールでは非同期 Bean の処理は行われません。このプールに割り振られるスレッドの数は、ORB Workload プロファイルという外部オブジェクトによって決まります。

プロシージャー

  1. 管理コンソールでワークロード・プロファイルを構成するには、「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「server_name」>「コンテナー・サービス」>「ORB サービス」>「z/OS 追加設定」をクリックします。
    • ISOLATE: スレッド数は 1 です。サーバントが単一のアプリケーション・スレッドに制限されるように指定します。ISOLATE を使用して、 並行ディスパッチ・アプリケーションが、同一のサーバントで実行されないようにします。 同一のサーバントで 2 つの要求を処理すると、いずれか一方の要求が欠落することがあります。
    • IOBOUND: デフォルト - スレッド数は 3 × CPU 数になります。z/OS オペレーティング・システムで入出力集中の処理を行うアプリケーションに、 さらに多くのスレッドを指定します。スレッド数の計算は、CPU の数に基づいて行われます。IOBOUND は、CPU 指向とリモート操作呼び出しのバランスがとれたほとんどのアプリケーションで使用します。 IOBOUND プロファイルを使用するジョブの例としては、バッチ・ジョブが挙げられます。
    • CPUBOUND: スレッド数は CPU 数と同じになります。アプリケーションが、z/OS オペレーティング・システム上でプロセッサー指向の操作を実行し、 このため、CPU の数を超えるスレッドを持つ利点がないことを指定します。スレッド数の計算は、CPU の数に基づいて行われます。計算主体 (CI) のジョブ、XML 構文解析および XML 文書構築などの CPU 集中型のアプリケーションでは、CPUBOUND プロファイル設定を使用します。これらのアプリケーションでは、応答時間の大半が CPU の使用時間で占められています。
    • LONGWAIT: スレッド数は 40 です。アプリケーション処理のために、IOBOUND よりも多くのスレッドを指定します。LONGWAIT は、 ほとんどの時間をネットワークまたはリモート操作の完了待ちで使用します。 この設定は、顧客情報管理システム (CICS) スクリーン・スクレーパーなどのアプリケーションが、 他のアプリケーション・システムを頻繁に呼び出す場合で、そのアプリケーション自体では処理をほとんど行わない場合に使用します。
  2. 管理コンソールを使用して WebSphere Application Server サーバント・インスタンスの最小数と最大数を変更するには、「サーバー」>「server_name」を選択します。「サーバー・インフラストラクチャー」>「Java およびプロセス管理」>「サーバー・インスタンス」をクリックします。「複数インスタンス使用可能」にチェック・マークを付け、サーバント・インスタンスの最小数と最大数を入力します。
    1. 最小サーバント数 <= サービス・ポリシーの許容数 <= 最大サーバント数

結果

CPU 数とは、コントローラーの始動時にオンラインの CPU の数です。コントローラー・ジョブ・ログ内のメッセージ BBOO0234I を確認すると、ワーカー・スレッド数を検査できます。



関連情報
z/OS プラットフォームでの ORB サービスの拡張設定
タスク・トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: 2009/09/17 16時38分56秒EDT
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wxdinfo/v6r1m1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.gridmgr.doc/info/scheduler/tzosthreads.html