WebSphere Virtual Enterprise, Version 6.1.1
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows,


coregroupsplit.py スクリプト

coregroupsplit.py スクリプトを使用して、 既存のセルを複数のコア・グループに分割できます。コア・グループ内に定義されたアプリケーション・サーバー、 ノード・エージェント、オンデマンド・ルーターなどの WebSphere® Application Server 関連のプロセスの数が 40 を超えている場合は、 このスクリプトの実行を考えてください。

目的

coregroupsplit.py スクリプトは、既存のセルを複数のコア・グループに分割します。あるサーバーで、そのコア・グループのメンバーシップが変更された場合、 セル全体を再始動して、複数の区画が形成されないようにする必要があります。そのため、 このスクリプトのデフォルト・スクリプト・オプションでは、DefaultCoreGroup コア・グループ以外のコア・グループの メンバーであるサーバーのコア・グループ・メンバーシップは変更されません。
このスクリプトでは、 コア・グループのための以下のベスト・プラクティスが試行されます。
  • 各コア・グループにおけるサーバーの数は、40 未満にする必要があります。このベスト・プラクティスは、 セル内のサーバー数に対するノード数の比率が適切である場合にのみ可能です。
  • 各コア・グループは、少なくとも 3 つのコア・グループ・ブリッジを装備している必要があります。このベスト・プラクティスは、 セル内のサーバー数に対するノード数の比率が適切である場合にのみ可能です。
  • 各クラスターはそれぞれ単一のコア・グループに対して完全にマッピングされている必要があります。
  • -createbridges パラメーターを使用する場合、コア・グループのブリッジおよびコーディネーターは、 他の使用されていないノードに対して優先的にホスティングされます。
このスクリプトは、最適なパフォーマンスのために HA マネージャーの調整も行います。 デフォルトでは、スクリプトはセル内の各ノード・エージェントに関してコア・グループ・ブリッジを構成します。スクリプトは、セル内のノードおよびサーバーの数に基づいて、 コア・グループの数を最適なレベルに達するまで増やします。コア・グループ・ブリッジ・ノード・エージェントは、 メッシュ・トポロジー内の DefaultAccessPointGroup アクセス・ポイント・グループの一部として構成されます。

コア・グループ・ブリッジには、少なくとも 512 MB の Java™ 仮想マシン (JVM) スペースを与える必要がありますので、注意してください。

ロケーション

coregroupsplit.py スクリプト は、install_root/bin ディレクトリーにあります。

使用法

デフォルトのスクリプトの使用法は、次のようになっています。
./wsadmin.sh -lang jython -f coregroupsplit.py
このスクリプトを実行すると、コア・グループが不平衡になり、 一部のコア・グループが他のコア・グループより多くまたは少なくロードされる可能性があります。 このスクリプトを再実行してコア・グループのメンバーシップを平衡させることもできますが、 その場合、変更を反映させるためにセル全体を再始動する必要があります。スクリプトを再実行するには、 次のコマンドを使用します。
./wsadmin.sh -lang jython -f coregroupsplit.py -reconfig

パラメーター

-reconfig
完全な再構成を実行して、コア・グループ間におけるサーバー数の配分を平衡させます。
-linked
コア・グループ・ブリッジのリング・トポロジーを作成します。
-createbridges
ノード・エージェント内にブリッジを作成する代わりに、別のコア・グループ・ブリッジ・プロセスを作成します。
-numcoregroups
作成するコア・グループの数を指定します。
-datastacksize
デフォルトのデータ・スタック・サイズを指定変更するメガバイト数を指定します。
-proxycoregroup
別のコア・グループ内にオンデマンド・ルーター (ODR) およびプロキシー・サーバーをプレースします。
-odrcoregroup
別のコア・グループ内にオンデマンド・ルーター (ODR) およびプロキシー・サーバーをプレースします。

次の例では、複数のコア・グループ・ブリッジが 1 つのリング内に接続されたリンク・トポロジーになります。
./wsadmin.sh -lang jython coregroupsplit.py -linked
このスクリプトを使用して、 コア・グループ内の通信用コア・グループ・ブリッジ専用の静的クラスターを作成することもできます。使用例は次のとおりです。
./wsadmin.sh -lang jython coregroupsplit.py -createbridges



関連概念
動的クラスター
関連タスク
動的クラスターの作成
同一セル内のコア・グループ間の通信の構成
クロス・セル通信用に WebSphere Virtual Enterprise を構成
参照トピック    

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最終更新: 2009/09/17 16時33分25秒EDT
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