WebSphere Virtual Enterprise は、Micro-Partition 環境で使用することができます。WebSphere Virtual Enterprise は、共有プロセッサー区画の使用状況を認識することができます。
共有プロセッサー区画には、許可容量パーセンテージと呼ばれるメトリックがあります。このメトリックは、一定時点で区画がその許可容量の何パーセントを使用しているかを示します。このメトリックは、lparstat コマンド、nmon コマンド、topas コマンドなど、一般的な AIX システム・モニター・ツールで表示することができます。
上限なし共有プロセッサー区画には、その許可容量を超えて処理容量を割り当てることができます。処理容量がどの程度許可容量を上回るかは、共有プールでのプロセッサーの可用性および仮想プロセッサー構成で可能な最大容量によって決まります。
WebSphere Virtual Enterprise バージョン 6.1.1 以降では、共有プロセッサー区画の使用率を認識できるほか、共有プロセッサー区画環境で動作するための、物理ハードウェアにおける共有プロセッサー・プールの動的容量も認識できます。
共有プロセッサー区画に特有な新規統計が追加されています。 こうした統計は、共有プロセッサー区画の使用率や共有プロセッサー・プールの動的容量の理解に役立つことがあります。Micro-Partition 環境で動作する際に、WebSphere Virtual Enterprise をモニターするのにこうした統計が役立ちます。