環境が Web サーバーを含むトポロジーから構成される場合、そのサーバーを信頼できるセキュア・プロキシー・サーバーとして構成する必要があります。セキュア・プロキシー・サーバーを構成することで、Web サーバーが信頼できるセキュア・プロキシーとなるので、オンデマンド・ルーター (ODR) が要求を受信できることをそのオンデマンド・ルーターに通知することができます。
始める前に
最初に、アプリケーション・サーバー・ノードへ作業を送付するために WebSphere® Virtual Enterprise が使用する拡張機能プロキシーである ODR を作成する必要があります。詳しくは、ODR の作成
を参照してください。
このタスクについて
Web サーバーは、信頼できるセキュア・プロキシーとして構成する必要があります。これは、信頼できるセキュリティー・プロキシーは、仮想ホスト名やユーザー ID などの情報を秘密 HTTP ヘッダーで ODR に渡すことができるためです。Web サーバーは、着信要求を読み取って、それらの要求がどの ODR に送付されるのかを確認します。信頼できないプロキシーから受信した秘密ヘッダーは、ODR により廃棄されます。この構成フィールドにより、ODR サーバー以外の仲介は、要求はそれらの仲介を信頼するためのものであることを ODR に明示的に示して、要求を処理することができます。信頼できるセキュリティー・プロキシーは、ODR よりも前に要求を受信して、その要求を ODR に転送します。例えば、WebSphere Application Web サーバー・プラグインのある Web サーバーが ODR に要求を転送する場合、その Web サーバーは信頼できるセキュリティー・プロキシーとして構成されている必要があります。
図 1. Web サーバーを含む、単純 WebSphere Virtual Enterprise 環境対応の構成のトポロジー例

プロシージャー
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Web サーバーを信頼できるプロキシー・サーバーとして構成するには、管理コンソールで「サーバー」>「オンデマンド・ルーター」> 「on_demand_router_name」>
「オンデマンド・ルーター・プロパティー」>「オンデマンド・ルーターの設定」をクリックします。
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Web サーバーの名前を「信頼できるセキュリティー・プロキシー」に指定します。
この構成フィールドにより、ODR サーバー以外の中継局は、指定された Web サーバーを信頼できることを ODR に明示的に示して、要求を処理できるようになります。このフィールドでは、インターネット・プロトコルまたは完全修飾ホスト名を使用します。例えば、myhost.com または 10.1.1.1 などの IP アドレス。
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「適用」をクリックします。
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「保存」をクリックしてください。
結果
Web サーバーが信頼できるプロキシー・サーバーとして構成されました。