WebSphere Extended Deployment Compute Grid コンポーネントでは、グリッド・コンピューティング環境におけるバックグラウンド・アクティビティーのスケジューリングおよび実行の制御を管理する方法が提供されます。
Compute Grid 環境の管理に使用できるさまざまな方法として、ジョブ管理コンソール (JMC) の使用、ジョブ・ログの分析、ジョブ・クラスの指定、および種別ルールの使用があります。
ジョブ・ログとは、ジョブの実行の詳細な記録が収納されたファイルです。 このログは、システムおよびアプリケーションの両方のメッセージで構成されています。 ジョブ・ログは、ジョブが実行されるエンドポイント、およびジョブ・スケジューラーをホストするアプリケーション・サーバーに保管されます。
ジョブ・ログは、JMC を使用して、およびコマンド行から表示できます。
ジョブ・クラスにより、グリッド・ジョブのセットごとのリソース使用量のポリシーが設定されます。 このポリシーにより、実行時間、並行ジョブの数、ジョブ・ログ、およびジョブ出力キュー・ストレージが制御されます。 それぞれのジョブは、1 つのジョブ・クラスに割り当てられます。 クラスを指定していないジョブに対しては、デフォルトのジョブ・クラスが提供されます。
種別のルールは、gridclassrules.xml という名前の構成ファイルで WebSphere Application Server の構成ディレクトリーに保存されます。WebSphere Extended Deployment V6.1 では、セルごとに 1 つの gridclassrules.xml があり、 各ルールはプライオリティー・エレメントに基づいて配列されます。