最適のハードウェア構成によって、アプリケーションはパフォーマンス調整から大きな恩恵を受けることができます。
ハードウェアの速度は、すべてのタイプのアプリケーションに影響を与え、パフォーマンス全体にとって重要です。
このタスクについて
以下のパラメーターには、アプリケーション・サーバーを稼働するハードウェアの選択および
構成に関する考慮事項が含まれています。
プロシージャー
- ディスク速度の最適化
- プロセッサー速度とプロセッサー・キャッシュの向上
- 説明: 他のボトルネックが存在していれば、プロセッサー速度を上げると、多くの場合スループットと応答時間の向上につながります。
容量の大きい L2 または L3 キャッシュを使用したプロセッサーは、容量の小さい L2 または L3 キャッシュ
を使用した CPU とプロセッサー速度が同じ場合でも、高スループットが得られます。
- システム・メモリーを増やす
- 説明: z/OS に必要なストレージ・サイズは通常、サーバー数、および各サーバーの Java Virtual Machine (JVM) ヒープのサイズによって異なります。
- 推奨: 1 GB JVM ヒープを含む単一サーバーの場合は、1 GB 以上のメモリーを割り振ります。
- ネットワーク・カードとネットワーク・スイッチは全二重で稼働させます。
- 説明: ネットワーク・カードとネットワーク・スイッチは全二重で稼働させ、サポートされる最高速度を使用します。
全二重は、半二重よりはるかに高速です。
アダプター、ケーブル、スイッチ、および他の装置のネットワーク速度が、必要とされるスループットに対応していることを確認してください。一部の Web サイトは、複数のギガビット・リンクを必要とする場合があります。
- 推奨: 10/100/1000 イーサネット・ネットワークの場合は、最大速度が使用されていることを確認してください。
- z/OS V1R2 のソフトウェア要件をサポートする IBM S/390 または zSeries モデル。
- ストレージ
- ストレージ要件は、従来のワークロード用より高くなっています。
- 推奨
- 仮想ストレージのデフォルトは、サーバントごとに約 370 MB で、こ
れには 256 MB の デフォルト・ヒープ・サイズおよび 80 MB のデフォルト
の初期 LE ヒープ・サイズ が含まれます。
- 実ストレージの最小値は、IVP などの軽負荷用の LPAR ごとに 512 MB です。
ほとんどの実世界のアプリケーションでは、2GB 以上を推奨します。ピーク負荷での操作に 8 GB もの実ストレージを必要とするアプリケーションが観察されたこともあります。
- DASD
- 推奨
- パフォーマンスを最大化するには、高キャッシュ読み取り/書き込みヒット率で実行する
高速 DASD サブシステム (例えば、IBM Shark) を推奨します。
- ネットワーキング
- 推奨
- 高帯域幅アプリケーションでは、
少なくとも 1Gb のイーサネット接続を推奨します。
ご使用のアプリケーションが、極めて高い帯域幅要件を持つ場合、
追加のイーサネット接続が必要な場合があります。