マイグレーションの目的は、 WebSphere Application Server の旧バージョンをバージョン 6.1 とほぼ同じ環境に再構成することです。 共存の目的は、競合しない混合バージョン環境を作成し、 すべてのバージョンのノードを同時に始動および実行できるようにすることです。 もう 1 つの目的は、ロールバックを容易にし、両方のバージョンを一度に実行できる環境を作成するこ とです。 相互運用とは、2 つの共存する製品のインストール間または異なるシステム上の製品間で、データを交換することです。
新しい WebSphere Application Server for z/OS バージョン 6.1 のデータ・セット を指すだけで、サーバーを再始動できますか?
サポートしません。WebSphere Application Server for z/OS バージョン 6.1 では、 バージョン 5.x または 6.0.x 構成をバージョン 6.1 レベルまでマイグレーションする必要があります。
マイグレーションは、ノードごとのアクティビティーですか?
はい。構成をマイグレーションするプロセスでは、構成内のノードごとに、 提供されているユーティリティーを実行します。
スタンドアロン・アプリケーション・サーバーに存在する ノードは 1 つだけですが、そのノードもマイグレーションする必要があります。 これらのステップは、他のノードに対して実行する場合と基本的に同じです。 ただし、デプロイメント・マネージャーを実行する必要はありません。 スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・ノードをマイグレーションするためのアクティビティーの チェックリストについては、スタンドアロン・アプリケーション・サーバーのマイグレーション: チェックリスト を参照してください。
マイグレーション・ユーティリティーは何を行うのでしょうか?
マイグレーション・ユーティリティーは、以下の目的で使用します。
ユーティリティー | 目的 |
BBOWMG1B (スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・マイグレーション)
BBOWMG1F (統合ノード・マイグレーション) |
マイグレーションするノード上のすべてのサーバーが PRR 処理モードで開始できるように構成されます。
このジョブを完了した後、マイグレーションするノード上のすべてのサーバーを開始し、
それらのサーバーが終了するのを待機する必要があります。
PRR 処理モードは、未解決のトランザクションをすべて解決し、
トランザクション・ログをクリアし、サーバーを終了します。
このジョブは、デプロイメント・マネージャーのマイグレーションには必要でなく、
XA コネクターを使用しない構成ではオプションです。
このジョブは、XA アダプターを使用していて、XA ログをマイグレーションする必要がある場合にのみ必要です。 バージョン 5.x または 6.0.x 管理コンソールで、リソース・プロバイダーを確認してください。 これを行うには、 「リソース」>「JDBC プロバイダー」とクリックし、 DB2、Cloudscape などの XA プロバイダーが選択されているかを確認します。 |
BBOWMG2B (スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・マイグレーション)
BBOWMG2F (統合ノード・マイグレーション) |
PRR モードを使用不可にしてすべてのサーバーを通常の作動状態に戻します。
このジョブを完了した後、すべてのサーバーを開始する必要はありません。
このジョブは、デプロイメント・マネージャーのマイグレーションには必要でなく、
XA コネクターを使用しない構成ではオプションです。
このジョブは、XA アダプターを使用していて、XA ログをマイグレーションする必要がある場合にのみ必要です。 バージョン 5.x または 6.0.x 管理コンソールで、リソース・プロバイダーを確 認してください。これを行うには、 「リソース」>「JDBC プロバイダー」とクリックし、 DB2、Cloudscape などの XA プロバイダーが選択されているかを確認します。 |
BBOMBHFS または BBOMBZFS (スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・マイグレーション)
BBOMDHFS または BBOMDZFS (デプロイメント・マネージャー・マイグレーション) BBOMMHFS または BBOMMZFS (統合ノード・マイグレーション) |
オプション: バージョン 6.1 構成ルート用のファイル・システムとマウント・ポイントを作成し、 そのファイル・システムをマウントします。 バージョン 6.1 構成を含めるために既存のファイル・システムを使用する場合は、 このジョブを実行しないで、カスタマイズ・ダイアログで指定したマウント・ポイントを手動で作成し、 そのファイル・システムがマウントされていることを確認する必要があります。 いずれの場合も、マイグレーションを進める前に、構成ファイル・システムとマウント・ポイントを作成し、 ファイル・システムをマウントしておく必要があります。 |
BBOWMG3B (スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・マイグレーション)
BBOWMG3D (デプロイメント・マネージャー・マイグレーション) BBOWMG3F (統合ノード・マイグレーション) |
バージョン 5.x または 6.0.x からバージョン 6.1 へ、 ノードのマイグレーションを実行します。 |
BBOMBCP (スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・マイグレーション)
BBOMDCP (デプロイメント・マネージャー・マイグレーション) BBOMMCP (統合ノード・マイグレーション) |
生成済み JCL プロシージャーをコピーして、 指定されたプロシージャー・ライブラリーに対してサーバーを開始します。 バージョン 6.1 構成で異なる JCL 開始プロシージャー名を使用する場合には、 このユーティリティーは、元のバージョン 5.x または 6.0.x 構成内に存在した名前の代わりに新規 JCL 名を用いて、 新規バージョン 6.1 構成を更新します。 |
マイグレーションはどこで実行するのでしょうか?
マイグレーションするノードが常駐しているシステムと同じシステムでジョブを実行します。
ノードがマイグレーションされるとどうなるのでしょうか?
マイグレーション・ユーティリティーは、 現在の WebSphere Application Server バージョン 5.x または 6.0.x 構成ファイル・システムの内容を変換し、 新しい別のバージョン 6.1 構成ファイルにマージします。
マイグレーション中に既存構成は失われますか?
マイグレーション時に、 元の WebSphere Application Server バージョン 5.x または 6.0.x 構成ツリーは影響を受けません。 何らかの理由で完了前にマイグレーションが失敗した場合は、今までの構成はまだ残ったままです。
自分のノードに複数のアプリケーション・サーバーが存在する場合は、それらすべてをマイグレーションする必要はありますか?
はい。ユーティリティーは、 ノード・エージェントを含むすべてのサーバーを検出し、すべてをマイグレーションします。 ノードに対するマイグレーション・ユーティリティーの 1 回の起動で、そのノード内のすべてのサーバーが処理されます。
ノード内のサーバーは、マイグレーションを実行するために停止する必要はありますか?
1 つのセルで、 マイグレーションしたノードの一部を作動させ、一部のノードを作動させないことは可能ですか?
はい。可能です。WebSphere Application Server バージョン 5.1 は、同じセル内、および同じ LPAR 上でバージョン 6.1 と共存できます。 ただし、バージョン 5.0.x からマイグレーションする場合、 デプロイメント・マネージャー・ノードおよび他のアプリケーション・サーバー・ノードは、 同じ MVS イメージ上に順次、あるいは実質的には同時にマイグレーションする必要があります。 バージョン 5.0.x とバージョン 6.1 のノードは、 同一の LPAR 上の同一のセル内に存在できません。
新しくマイグレーションした WebSphere Application Server for z/OS バージョン 6.1 デプロイメント・マネージャーは、 これまでどおりバージョン 5.x または 6.0.x ノードと「話をする」ことができますか?
マルチノード・マイグレーションを実行するには順序がありますか?
WebSphere Application Server for z/OS バージョン 6.1 のセルと、 バージョン 5.x または 6.0.x のその他のセルは共存できますか?