サーバーのワークロード・プロファイルを指定します。
ISOLATE、IOBOUND、CPUBOUND、または LONGWAIT のいずれかを指定できます。
ワークロード・プロファイルは、WebSphere Application Server for z/OS のランタイムが行う、
ワークロードに関連する決定 (サーバントで使用されるスレッドの数など) を制御します。デフォルト値は IOBOUND であり、
ほとんどのアプリケーションに適切です。
アプリケーションにさらに多くのスレッドが必要な場合は、これ以外の値を 1 つ使用してください。
ワークロード・プロファイル |
スレッド数 |
説明 |
ISOLATE |
1 |
サーバントが、単一のアプリケーション・スレッドに制限されていることを指定します。
ISOLATE を使用して、
並行ディスパッチ・アプリケーションが、同一のサーバントで実行されないようにします。
同一のサーバントで 2 つの要求を処理すると、いずれか一方の要求が欠落することがあります。
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IOBOUND |
MIN(30, MAX(5,(Number of CPUs*3))) |
z/OS オペレーティング・システムで入出力集中の処理を行うアプリケーションに、
さらに多くのスレッドを指定します。スレッド数の計算は、CPU の数に基づいて行われます。IOBOUND は、CPU 指向とリモート操作呼び出しのバランスがとれたほとんどのアプリケーションで使用します。
ゲートウェイまたはプロトコル変換装置は、IOBOUND プロファイルを使用するアプリケーションの 2 つの例です。
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CPUBOUND |
MAX((Number of CPUs-1),3) |
アプリケーションが、z/OS オペレーティング・システム上でプロセッサー指向の操作を実行し、
このため、CPU の数を超えるスレッドを持つ利点がないことを指定します。
スレッド数の計算は、CPU の数に基づいて行われます。XML 構文解析および XML 文書構築などの CPU 指向のアプリケーションでは、CPUBOUND プロファイル設定を使用します。
この場合、アプリケーション応答時間のほとんどは、CPU を使用することで経過します。
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LONGWAIT |
40 |
アプリケーション処理のために、IOBOUND よりも多くのスレッドを指定します。LONGWAIT は、
ほとんどの時間をネットワークまたはリモート操作の完了待ちで使用します。
この設定は、顧客情報管理システム (CICS) スクリーン・スクレーパーなどのアプリケーションが、
他のアプリケーション・システムを頻繁に呼び出す場合で、そのアプリケーション自体では処理をほとんど行わない場合に使用します。
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注: 「Number of CPUs」は、コントローラーが使用可能に
なってときのオンライン CPU の数です。
コントローラー・ジョブ・ログ内のメッセージ BBOO0234I を確認すると、ワーカー・スレッド数を検査できます。