WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: z/OS

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データ・アクセス・チューニング・パラメーター

アプリケーションのパフォーマンスを向上させるには、 WebSphere Application Server 管理コンソールを使用して、 データ・アクセス・リソースをいくつか調整することができます。

データ・ソース および接続プールのこれらのプロパティーを調整して、 アプリケーションとデータ・ストア間のトランザクションのパフォーマンスを最適化します。

データ・ソース・チューニング

以下のプロパティーを構成する際に管理コンソール・ページを表示するには、 「リソース」>「JDBC プロバイダー」>「JDBC_provider」>「データ・ソース」>「data_source」>「WebSphere Application Server 接続プロパティー」をクリックします。
JMS 1 フェーズ最適化サポートを使用可能にする
アプリケーションが JMS メッセージングを使用しない場合は、 このオプションを選択しないでください。 このサポートを活動化すると、 Java Message Service (JMS) がデータ・ソースから最適化接続を取得できます。 このサポートを活動化すると、 JDBC アプリケーションはデータ・ソースからの接続の取得も阻止されます。 JMS 1 フェーズ・サポートのさらに詳しい説明については、 このインフォメーション・センターにある、 『Sharing connections to benefit from one phase commit optimization』というタイトルの項目を参照してください。
ステートメント・キャッシュ・サイズ
接続ごとにキャッシュできるステートメントの数を指定します。
WebSphere Application Server データ・ソースは、準備済みステートメント および呼び出し可能ステートメント の処理を最適化するために、アクティブな接続で使用されていないそれらのステートメントをキャッシュします。 どちらのステートメント・タイプもバックエンド・データによるトランザクションのオーバーヘッドの削減に役立ちます。
  • 準備済みステートメントとは、PreparedStatement オブジェクトに保管されているプリコンパイルされた SQL ステートメントです。アプリケーション・サーバーは このオブジェクトを使用して、アプリケーション・ランタイムの要求に応じて、ランタイムで判別された値で SQL ステートメントを複数回実行します。
  • 呼び出し可能ステートメントとは、ストアード・プロシージャーへの呼び出しを含む SQL ステートメントです。 ストアード・プロシージャーは、タスクを実行し、結果を戻す、プリコンパイルされたステートメントのセットです。 ステートメントは、CallableStatement オブジェクトに保管されます。 Application Server はこのオブジェクトを使用して、 アプリケーション・ランタイムの要求に応じて、ランタイムで判別された値で、ストアード・プロシージャーを複数回実行します。
一般に、ア プリケーションの持つステートメントが多いほど、キャッシュを大きくする必要 があります。ただし、必要以上に大きいステートメント・キャッシュ・サイズを指定すると、 アプリケーション・メモリーを浪費するだけで、パフォーマンスは向上し ない ということに注意してください

特定のサーバー上のこのデータ・ソースを使用するアプリケーションごとに、 固有の準備済みステートメント、呼び出し可能ステートメント (SQL ストリング、並行性、およびスクロール・タイプによって判別されるとおりに) を追加して、 キャッシュ・サイズの値を判別します。 この値は、サーバーの存続期間中、特定の 1 つの接続上にキャッシュできるステートメントの最大数です。この設定に関する追加情報...

デフォルト: ほとんどのデータベースの場合、デフォルトは 10 です。 ゼロは、キャッシュ・ステートメントがないということを意味します。

接続プール・チューニング

以下のプロパティーを構成する際に管理コンソール・ページを表示するには、 「リソース」>「JDBC プロバイダー」>「JDBC_provider」>「データ・ソース」>「data_source」>「Connection pool settings」をクリックします。
最大接続数
このプールに構築できる物理接続の最大数を指定します。 これらは、バックエンド・データ・ストアへの物理接続です。 この数値に到達すると、新規の物理接続は構築されません。 リクエスターは、現在使用中の物理接続がプールに戻されるまで待機しなければなりません。

パフォーマンスを最適化するには、 接続プールの値を Web コンテナーのスレッド・プール・サイズの値より低く設定します。 低い設定 (例えば、10 から 30 の接続) では、 高い設定 (例えば、100) の場合よりもパフォーマンスが向上します。 この設定および関連する設定に関する追加情報...

デフォルト: 10

最小接続数
維持する物理接続の最小数を指定します。この数値を超えるまで、 プール維持スレッドは物理接続を廃棄しません。

このプロパティーを、アプリケーションが実行時に最終的に使用する接続数よりも高く設定すると、 アプリケーション・リソースを浪費しません。 WebSphere Application Server は、 最小設定を達成するために追加の接続を作成しません。 もちろん、このプロパティーに対して設定した値よりも多くの接続をアプリケーションが必要とする場合、 接続要求が実行を待機するにつれて、アプリケーションのパフォーマンスが低下します。 この設定および関連する設定に関する追加情報...

デフォルト: 1




関連タスク
スクリプトによる新規データ・ソースの構成
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 9:12:22 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/rdat_datobjtune.html