システムに含まれるすべてのシステムの正常性を把握するには、 システム全体の正常性をモニターすることが根本的に重要です。 システムには、Web サーバー、アプリケーション・サーバー、データベース、バックエンド・システム、および Web サイトの実行に不可欠なその他のシステムが含まれます。
メトリック | 意味 |
平均応答時間 | 例えば、サーブレット、エンタープライズ Bean などの応答時間の統計が含まれます。 応答時間の統計は、 WebSphere Application Server のさまざまな部分で経過する時間を示し、 問題のある場所 (例えば、サーブレットまたはエンタープライズ Bean) を迅速に示すことができます。 |
要求の数 (トランザクション) | WebSphere Application Server によって処理されるトラフィックの量を参照することができ、 これによって、管理する必要がある容量を判別することができます。トランザクションの数が増えると、システムの応答時間も増える場合があるので、 増加したトラフィックを処理するためにさらにシステム・リソースを追加するか、または システムを再調整する必要があることが分かります。 |
実行されている HTTP セッションの数 | ライブ HTTP セッションの数は、ご使用のサイトの同時使用を示します。 同時に実行されているセッションが増えれば、必要なメモリーも増えます。ライブ・セッションの数が増えたときは、 セッション・タイムアウト値または Java 仮想マシン (JVM) ヒープ・サイズを調整することができます。 |
データベースおよび接続プール・サイズ | |
Java 仮想メモリー (JVM) | JVM メトリックを使用して、ガーベッジ・コレクションの頻度を含む JVM ヒープ・ダイナミックスを理解します。 このデータは、最良のヒープ・サイズを設定する際に役立ちます。 さらに、このメトリックを使用して、潜在的なメモリー・リークを識別します。 |
CPU | これらのシステム・リソースを監視して、 ワークロード・キャパシティーを処理するのに十分なシステム・リソース (CPU、I/O、ページングなど) があることを 確認する必要があります。 |
I/O | |
システム・ページング |
WebSphere Application Server for z/OS は、WLM サービスに依存して、 アカウンティング・データおよびパフォーマンス・データを収集します。
Resource Measurement Facility (RMF) および RMF で作成されたシステム管理機能 (SMF) は、 現在のパフォーマンスとアカウンティング情報を WebSphere Application Server に記録します。 さらに、WebSphere Application Server for z/OS には、追加のドメイン固有の情報を収集する SMF レコードがあります。
この情報が必要ない場合は、 管理コンソールと SMFPRMxx parmlib メンバーを使用して SMF レコードまたは RMF データをオフにします。 SMFPRMxx parmlib メンバーを使用して、WebSphere Application Server for z/OS SMF レコードの詳細を制御します。 SMF 情報が必要な場合は、SMF レコードを検討して、必要なレコード・タイプと詳細のみを収集していることを確認します。
このセクションでは、 ワークロード・マネージャーの目標およびフィルター処理基準のセットアップについては説明しません。 ユーザー ID とサーバー名に基づいて、作業をサービス・クラスに分類できます。 制御領域を、適度に高いパフォーマンスのシステム・タスクとして分類します。
これらの統計のいくつかをモニターするために、WebSphere Application Server では、データを取得するための Performance Monitoring Infrastructure を用意しており、 また、管理コンソールにはこのデータを表示する Tivoli Performance Viewer (TPV) を用意しています。