目次と検索結果のパーソナライズ化
historyInfo コマンド
historyInfo コマンドは、properties/version フォルダー
および properties/version/history フォルダー内の XML ファイルから
抽出されたデータからレポートを生成します。レポートには、変更されたコンポーネントのリスト、およびインストール済みまたはアンインストール済みの保守パッケージのヒストリーが含まれています。
製品ヒストリー情報
historyInfo ツールは、ビルド・バージョンおよびビルド日付など、製品およびインストールされたコンポーネントに関する重要なデータを表示します。
保守パッケージのインストールおよび除去のヒストリー情報も、レポート内に表示されます。
このツールは特に、問題の原因を判別するためのサポート要員と作業する場合に役立ちます。
製品ヒストリー・レポート
以下のレポート生成スクリプトは、
properties/version フォルダー
および
properties/version/history フォルダーの XML データ・ファイルからデータを抽出します。
コマンド・ファイルのロケーション
historyInfo コマンドはスクリプトです。
パラメーター
- -? または /?
- コマンド構文を表示します。
- -component component_name
- コンポーネントの名前を指定します。これを指定した場合、製品のヒストリー・レポートには、指定されたコンポーネントのイベントのみが表示されます。指定しない場合は、すべてのコンポーネントのイベントがレポートに表示されます。
- -file file_name
- 出力ファイルの名前を指定します。
デフォルトでは、レポートは標準出力 (stdout) に出力されます。
- -format text | html
- レポートのフォーマットを選択します。
デフォルトは「text」です。
- -help または /help
- コマンド構文を表示します。
- -maintenancePackageID ID_of_maintenance_package
- 暫定修正、修正パッケージ、または更新パックの ID を指定します。
これを指定した場合、製品のヒストリー・レポートには、指定された保守パッケージのイベントのみが表示されます。
指定しない場合は、すべての保守パッケージのイベントがレポートに表示されます。
- -usage
- コマンド構文を表示します。
レポート説明
historyInfo コマンドは、以下の情報を報告します。
インストール情報
現行のインストールについての以下の一般情報を表示します。
- レポート日時 - レポートが生成された日時。
タイム・スタンプは現行ロケールに従ってフォーマットされています。
- 製品ディレクトリー - 製品のインストール・ルート・ディレクトリーへのファイル・パス。
- バージョン・ディレクトリー - 現行の WAS インストールの version ディレクトリー
のファイル・パス。
- DTD ディレクトリー - 現行のインストールの DTD ディレクトリーの
ファイル・パス。
- ログ・ディレクトリー - 現行のインストールの log ディレクトリーの
ファイル・パス。保守パッケージのログ・ファイルはこのディレクトリー内にあります。
- バックアップ・ディレクトリー - 現行の WAS インストールの backup ディレクトリーの
ファイル・パス。保守パッケージのインストール中に生成されるバックアップ・ファイルは、このディレクトリー内にあります。
- TMP ディレクトリー - 現行のマシンの一時的ディレクトリーのファイル・パス。
- ヒストリー・ディレクトリー - 現行のインストールのヒストリー・ディレクトリーのファイル・パス。
ヒストリー・ファイルはこのディレクトリー内にあります。
- ヒストリー・ファイル - event.history ファイルのファイル・パス。
インストール・イベント情報
インストール済みの保守パッケージ (暫定修正、修正パッケージ、および更新パック) および以下の関連情報のリストを表示します。
- 保守パッケージ ID - 保守パッケージの ID。
- アクション - この保守パッケージでとられたアクションで、インストールまたはアンインストールのいずれかです。
- パッケージ・ファイル名 - インストールされた保守パッケージのファイル名。
- ログ・ファイル名 - 保守パッケージのインストールまたは除去中に生成されたログ・ファイルのファイル・パス。
- バックアップ・ファイル名 - 保守パッケージのインストール中に生成
されるバックアップ・ファイルのファイル・パス。
このフィールドはアンインストール・アクションには適用されません。
- タイム・スタンプ - 保守アクション (インストールまたはアンインストール) が発生した時刻。
時刻は GMT と比較して指定されます。
- 結果 - インストールまたは除去アクションの結果。
結果は、成功、部分的な成功、または失敗のどれかです。
コンポーネント・インストール・イベント情報
現行の保守パッケージのイベントの以下のコンポーネント・レベルの情報を表示します。
- 保守パッケージ ID - この特定のインストール・イベントが属する保守パッケージの ID。
- コンポーネント名 - 現行のコンポーネントの名前。
- アクション - インストールまたはアンインストールのどちらかの、現行の保守パッケージのアクションのためにこのコンポーネントでとられたアクション。
- 更新アクション - このコンポーネントでとられた更新アクション。
デフォルトでは、インストール・アクションの更新アクションは置換です。
- タイム・スタンプ - 保守パッケージのためにアクションが発生した時刻 (GMT オフセット値)。
- 結果 - インストールまたはアンインストール・アクションの結果。
結果は、成功、部分的な成功、または失敗のどれかです。
event.history ファイル
historyInfo コマンドは、
event.history ファイルも生成します。
このファイルは、ヒストリー・レポート情報の生データを表しています。
以下の
event.history ファイルの例は、
前の例の中のヒストリー・レポートと対応しています。
<!DOCTYPE event-history SYSTEM "eventHistory.dtd">
<event-history>
<update-event
event-type="ptf"
id="was60_fp1_linux"
update-action="install"
primary-content="was60_fp1_linux.pak"
update-type="replace"
log-name=
"/opt/WebSphere/AppServer/logs/update/was60_fp1_linux.install/updatelog.txt"
backup-name=
"/opt/WebSphere/AppServer/properties/version/backup/was60_fp1_linux.pak"
start-time-stamp="2004-12-14 06:15:14-0500"
result="success">
<update-event
event-type="component"
parent-id="was60_fp1_linux"
id="activity"
update-action="install"
update-type="replace"
start-time-stamp="2004-12-14 06:15:14-0500"
result="success">
</update-event>
<update-event
event-type="component"
parent-id="was60_fp1_linux"
id=" activity.impl"
update-action="install"
update-type="replace"
start-time-stamp="2004-12-14 06:15:14-0500"
result="success">
</update-event>
</update-event>
<update-event
event-type="ptf"
id="was60_fp2"
update-action="install"
primary-content="was60_fp1_linux.pak"
update-type="replace"
log-name="/opt/WebSphere/AppServer/logs/update/was60_fp2.install/updatelog.txt"
backup-name="/opt/WebSphere/AppServer/properties/version/backup/was60_fp2.pak"
start-time-stamp="2004-12-14 10:25:34-0500"
result="partialSuccess">
<update-event
event-type="component"
parent-id="was60_fp2"
id="activity"
update-action="install"
update-type="replace"
start-time-stamp="2004-12-14 10:25:34-0500"
result="partialSuccess">
</update-event>
<update-event
event-type="component"
parent-id="was60_fp2"
id=" activity.impl"
update-action="install"
update-type="replace"
start-time-stamp="2004-12-14 10:25:34-0500"
result="partialSuccess">
</update-event>
</update-event>
<update-event
event-type="ptf"
id="was60_fp2"
update-action="uninstall"
primary-content=" was60_fp2.pak"
update-type="replace"
log-name=
"/opt/WebSphere/AppServer/logs/update/was60_fp2.uninstall/updatelog.txt"
backup-name="not applicable"
start-time-stamp="2004-12-18 17:29:12-0500"
result="partialSuccess">
<update-event
event-type="component"
parent-id="was60_fp2"
id="activity"
update-action="uninstall"
update-type="replace"
start-time-stamp="2004-12-18 17:29:12-0500"
result="partialSuccess">
</update-event>
<update-event
event-type="component"
parent-id="was60_fp2"
id=" activity.impl"
update-action="uninstall"
update-type="replace"
start-time-stamp="2004-12-18 17:29:12-0500"
result="partialSuccess">
</update-event>
</update-event>
<update-event
event-type="ptf"
id="was60_fp1_linux"
update-action="uninstall"
primary-content=" was60_fp1_linux.pak"
update-type="replace"
log-name=
"/opt/WebSphere/AppServer/logs/update/was60_fp1_linux.install/updatelog.txt"
backup-name="not applicable"
start-time-stamp="2004-12-23 15:15:14-0500"
result="faiurel">
<update-event
event-type="component"
parent-id="was60_fp1_linux"
id="activity"
update-action="uninstall"
update-type="replace"
start-time-stamp="2004-12-23 15:15:14-0500"
result="failure">
</update-event>
<update-event
event-type="component"
parent-id="was60_fp1_linux"
id=" activity.impl"
update-action="uninstall"
update-type="replace"
start-time-stamp="2004-12-23 15:15:14-0500"
result="failure">
</update-event>
</update-event>
</event-history>
historyInfo コマンドのバージョン 6 の変更点の要約
3 つの領域内の変更点: コマンド構文、レポート情報、および event.history ファイル。
コマンド構文への変更点
バージョン 6 では、用語 updateID を maintenancePackageID に置き換えて、
特定の保守パッケージを説明しています。これは、バージョン 6 アップデート・インストーラー・アプリケーション内で使用されている用語と一致しています。
レポート情報への変更点
以下の変更点が有効です。
- バージョン 6 では、用語 PTF ID を保守パッケージ ID に置き換えます。この変更は、WebSphere Software のアップデート・インストーラー内で使用されている用語と一致します。
- バージョン 6 では、用語基本内容がパッケージ・ファイル名に置き換えられています。
- バージョン 6 では、用語開始時刻および終了時刻が、
イベント完了のタイム・スタンプに置き換えられています。
- バージョン 6 では、用語 IsExternal および IsCustom が除去されます。
- バージョン 6 では、レポートの結果メッセージ・セクションが除去されます。
情報は、結果およびアクション・セクションで報告されます。
- バージョン 6 では、更新アクションがアンインストールされている場合、
バックアップ・ファイル名の値を「該当なし」に設定します。保守パッケージがアンインストールされている場合、バックアップ・ファイルは生成されません。
- バージョン 6 は、新規の結果の状態、部分的な成功を追加します。
WebSphere Software のバージョン 6 アップデート・インストーラーは、部分的な成功を生成することができます。
event.history ファイルへの変更点
以下の変更点が有効です。
- バージョン 6 では、用語開始時刻および終了時刻が、
イベント完了のタイム・スタンプに置き換えられています。
- バージョン 6 では、用語 IsRequired、IsExternal、IsCustom、root-property-file、root-property-name、および root-property-value が除去されます。
これらは WebSphere ソフトウェアのアップデート・インストーラーではサポートされていません。
- バージョン 6 では、レポートの結果メッセージ・セクションが除去されます。
情報は、結果およびアクション・セクションで報告されます。
- バージョン 6 では、update-event の値を「置換」に設定します。
- バージョン 6 では、更新アクションがアンインストールされている場合、
バックアップ・ファイル名の値を「該当なし」に設定します。保守パッケージがアンインストールされている場合、バックアップ・ファイルは生成されません。
- バージョン 6 は、新規の結果の状態、部分的な成功を追加します。
WebSphere Software のバージョン 6 アップデート・インストーラーは、部分的な成功を生成することができます。
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