WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: z/OS

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MS SQL Server 用データ・ソースの最小必要設定

次のプロパティーは、JDBC ドライバーの実装に関するデータベース・ベンダーの要件によって異なります。 構成するデータ・ソースごとに適切なプロパティーを設定してください。これらの設定は MS SQL Server のデータ・ソース用のものです。

MS SQL Server 2005: WebSphere Application Server バージョン 6.10 は、Microsoft SQL Server 2000 同様、新しい Microsoft SQL Server 2005 による JDBC トランザクションをサポートしています。 データベースのどちらかのバージョンにアクセスする場合、次の JDBC プロバイダーのどちらかのバージョン 3.5、サービス・パック 2 を使用します。
  • MS SQL Server 用の DataDirect ConnectJDBC Provider、タイプ 4 ドライバー -- XA 実装を含む
  • MS SQL Server 用の IBM WebSphere 組み込み ConnectJDBC プロバイダー -- XA 実装を含む
これらの JDBC ドライバーは MS SQL Server 2005 に対して、MS SQL Server 2000 と同じ機能を提供します。JDBC トランザクションに影響を与えない MS SQL Server 2005 の新規フィーチャーのみを使用する限り、一般に新規バージョンへのアップグレードによる例外発生の危険はありません。 ただし、WebSphere Application Server は MS SQL Server 2005 での分離レベルの設定で 2 つの新規オプション、SNAPSHOT および READ_COMMITTED_SNAPSHOT をサポートしています。次のチャートでは、これらの分離レベルと、Application Server v6.1 で MS SQL Server 2005 を使用する場合のいくつかの要件および問題点を説明します。
互換性または新規使用法の問題点 解決または推奨処置
新規要件 ご使用のデータベース・バージョンの指定 MS SQL Server のバージョンを指定する必要はありません。 通常どおり、ご使用のデータベースの名前を指定します。WebSphere Application Server はバージョンを検出し、必要なクラス属性の調整を行います。
ロック・ヒントのための括弧の要件 MS SQL Server 2005 では、ロック・ヒントを括弧で囲む必要があります。 以下に例を示します。
select value from t1 (holdlock) where name = ?
複数のロック・ヒントを結合するための新規構文規則
  • MS SQL Server 2005 では、複数のロック・ヒントを結合するためにキーワード with を使用する必要があります。 以下に例を示します。
    select value from t1 with (updlock rowlock) where name = ?
  • MS SQL Server 2000 では、キーワードは必要ありません。以下に例を示します。
    select value from t1 (updlock rowlock) where name = ?
alternate servers カスタム・データ・ソースのプロパティーの使用 alternate servers プロパティーを構成して、 MS SQL Server 2005 および Server 2000 の両方を含める前に、 データ・ソースのすべてのアプリケーション・コンポーネント・クライアントが、 両方のデータベース・バージョンで有効なコマンドを発行するかを検証します。
非推奨のデータ・タイプ Microsoft では SQL Server 2005 に対して 3 つのデータ・タイプを推奨していません。これらを、各置き換えデータと共に次のリストに示します。
  • textvarchar(max) と置き換えます
  • ntextnvarchar(max) と置き換えます
  • imagevarbinary(max) と置き換えます
 
新規フィーチャー SNAPSHOT 分離レベル この新しい分離レベルは、MS SQL Server 2005 がデータをシリアライズするトランザクションに対してオプティミスティック・ロックを実装します。
データベースに ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION 設定を構成してから、次の 2 つの方法のいずれかで分離レベルを設定する必要があります。
  • 分離レベル定数を使用する方法。3 つの新規属性の 1 つを使用してメソッド setTransactionIsolation を呼び出します。
    • conn.setTransactionIsolation
      (com.ibm.websphere.jdbc.extensions.
      ExtConstants.TRANSACTION_SNAPSHOT)
    • conn.setTransactionIsolation
      (com.ddtek.jdbc.extensions.
      ExtConstants.TRANSACTION_SNAPSHOT)
    • conn.setTransactionIsolation(16)
  • カスタム・データ・ソース・プロパティーを使用する方法。
    • 新規データ・ソース・カスタム・プロパティー snapshotSerializable を true に設定します。次に、以下を行います。
    • 次の属性を使用してメソッド setTransactionIsolation を呼び出します。
      conn.setTransactionIsolation
      (java.sql.Connection.TRANSACTION_SERIALIZABLE)
READ_COMMITTED_SNAPSHOT 分離レベル この分離レベルは読み取りコミットの新しい実装です。 このポリシーは、MS SQL Server 2005 による読み取り操作に対するオプティミスティック・ロックを実行します。
データベースに分離レベルを構成する必要があります。 その後、次の属性を使用してメソッド setTransactionIsolation を呼び出します。
conn.setTransactionIsolation
(java.sql.Connection.TRANSACTION_READ_COMMITTED)
Transact-SQL 機能拡張。新規関数、追加データ ・タイプ、および再帰的照会の作成機能を含みます。 WebSphere Application Server は現在これらのフィーチャーをサポートしていません。 これらのフィーチャーを WebSphere Application Server バージョン 6.10 で使用しないでください。
MS SQL Server 2005 の非推奨項目の完全なリストと、後方互換性の用意については、「Backward Compatibility for MS SQL Server components」の Web ページを参照してください。

両方のデータベース・バージョンをサポートする MS SQL Server JDBC ドライバーについては、同じステップを実行して、以前に MS SQL Server 2000 で必要だったものと同じクラス・パスとプロパティーを設定します。

以下のタイプのプロバイダーを構成できます。



関連タスク
JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースの構成
管理コンソールを使用した JDBC プロバイダーの構成
管理コンソールを使用したデータ・ソースの構成
Java Management Extensions API を使用した JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースの作成と構成
関連情報
Backward Compatibility for MS SQL Server components
FTP site for MS SQL Server-side JDBC driver updates
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 9:12:22 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/rdat_minreqmssql.html