WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: z/OS

             目次と検索結果のパーソナライズ化
このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

modify コマンド

WebSphere Application Server for z/OS オペレーションを動的に変更するには、MVS コンソールから modify コマンドを使用します。

変更コマンドを使用して、以下を含む、各種サーバー・コンポーネントおよび アクティビティーの状況を表示することができます。
  • アクティブ・コントローラー
  • トレース設定
  • サーバント
  • セッション
  • JVM ヒープ
  • Java トレース
f <server>, options

最初の引数は必須です。引数は modify コマンドの対象になるサーバーの名前です。

パラメーター

変更コマンドのオプションは、以下のとおりです。

CANCEL
サーバーのキャンセルに使用します。server には、サーバーのショート・ネームを指定します。

次のオプションを指定できます。

ARMRESTART
ARM を使用する場合、ARM が終了後にサーバーを再始動するよう指定します。CANCEL パラメーターに ARMRESTART オプションを指定しない場合、ARM はサーバーを再始動しません。
HELP
CANCEL 構文のヘルプを表示します。

注: CANCEL パラメーターを使用して、MVS コンソールからクラスターをキャンセルすることはできません。代わりに、クラスターを構成する各サーバーをキャンセルする必要があります。

TRACEALL=n
TRACEALL を使用して、サーバーの汎用トレース・レベルを設定します。
有効なトレース・レベルは、0 (なし)、1 (例外)、2 (基本)、および 3 (詳細トレース) です。通常の条件の実動使用では、1 (例外) を使用してください。
注: レベル 3 (すべてのコンポーネントの詳細) を使用すると、データが大量に生成され、 処理が困難になる場合があるため、注意してください。
TRACEBASIC=n
基本レベルのトレースをオンにする WebSphere Application Server for z/OS コンポーネントを指定します。
このコマンドは、TRACEALL によりそのコンポーネントに設定された 他のトレース・レベルをオーバーライドします。
注: この変数は、IBM サービス技術員の指示がない限り変更しないでください。
TRACEBASIC または TRACEDETAIL のいずれかに、以下の 1 つ以上のオプションを指定できます。
0
RAS
1
共通ユーティリティー
3
COMM
4
ORB
6
OTS
7
Shasta
9
OS/390 ラッパー
A
デーモン
E
セキュリティー
F
外部化
J
JRAS (IBM サポートの指示による内部トレース)
L
J2EE
TRACEDETAIL=n
詳細レベルのトレースをオンにする WebSphere Application Server for z/OS コンポーネントを指定します。
このコマンドは、指定された WebSphere Application Server for z/OS コンポーネントのほとんどの詳細トレースを 活動化し、TRACEALL 内のさまざまな設定をオーバーライドします。 選択されたコンポーネント (n,...) は、そのコンポーネント ID (有効な値は上記 TRACEBASIC と同じ) により 識別されます。番号で指定されたサブコンポーネントは、 詳細トレースを受け取ります。 WebSphere Application Server for z/OS の別のパーツは、TRACEALL 変数に指定されているトレースを受け取ります。
注: この変数は、IBM サービス技術員の指示がない限り変更しないでください。
TRACESPECIFIC=xxyyyzzz
特定の WebSphere Application Server for z/OS トレース・ポイントについて、トレースのオーバーライドを行うことを指定します。
トレース・ポイントは、8 桁の 16 進数で指定します。 複数のトレース・ポイントを指定するには、括弧を使用し、コンマで数値を区切ります。 名前を単一引用符で囲んで、環境変数名を指定することもできます。環境変数の値は TRACESPECIFIC に値を指定した場合と同様に処理されます。
注: TRACESPECIFIC は、IBM サービス技術員の指示がない限り使用しないでください。
TRACE_EXCLUDE_SPECIFIC=xxyyyzzz
除外するトレース・ポイントを指定します。
除外するトレース・ポイントは、8 桁の 16 進数で指定します。 複数のトレース・ポイントを指定するには、括弧を使用し、コンマで数値を区切ります。 名前を単一引用符で囲んで、環境変数名を指定することもできます。環境変数の値は TRACE_EXCLUDE_SPECIFIC に値を指定した場合と同様に処理されます。TRACE_EXCLUDE_SPECIFIC をマスクに使用してトレースをオフにし、これ以外のトレースをオンにすることができます。たとえば、TRACESPECIFIC コマンドを使用してパーツ全体のトレースをオンにし、TRACE_EXCLUDE_SPECIFIC を使用してそのパーツ内の 1 つのトレースをオフにします。
注: TRACE_EXCLUDE_SPECIFIC は、IBM サービス技術員の指示がない限り使用しないでください。
TRACEINIT
初期トレース設定にリセットします。
TRACENONE
すべてのトレース設定をオフにします。
TRACETOSYSPRINT={YES|NO}
トレースを sysprint に送信するかどうかを選択します。

YES を選択するとトレースが sysprint に送信され、NO を選択すると sysprint へのトレースの送信を停止します。

TRACETOTRCFILE={YES|NO}
トレースを TRCFILE DD カードに送信するかどうかを選択します。

YES を選択するとトレースが TRCFILE DD カード に送信され、NO を選択すると TRCFILE DD カードへのトレースの送信を停止します。

TRACEJAVA
Java トレース・ストリングを変更します。

Java トレースの制御には Java トレース仕様が使用され、これは Java トレース仕様の規則に準拠しています。*=all=enabled を使用すると、すべての登録済みトレース・コンポーネントのすべてのタイプのトレースを使用可能にします。

HELP
変更コマンドで使用することのできるすべてのキーワードのリストを表示します。

HELP パラメーターを CANCELDISPLAY パラメーターの後に使用して、これらのパラメーターで使用可能なすべてのキーワードをリストすることもできます。

PAUSELISTENERS
作業がサーバーに受け入れられないようにします。 通信リスナーをシャットダウンし、作業レジストリー内の処理中の作業をパージする場合には、このコマンドを使用してください。
RESUMELISTENERS
このコマンドは、PAUSELISTENERS コマンドの発行後に通信リスナーを再始動するために使用します。 作業がサーバーに受け入れられるようにします。
DISPLAY | DISPLAY,
サーバーの名前、そのサーバーが稼働しているシステムの名前、および現在のコード・レベルを表示します。
次のオプションを指定できます。
  • SERVERS このコマンドはサーバーに送信され、同じセル内のシスプレックスにあるアクティブなサーバーごとに、その名前、システム名、およびコード・レベルを表示します。
  • SERVANTS DISPLAY コマンドの実行対象のサーバーに接続されたサーバントの ASID のリストを表示します。
  • TRACE サーバー・コントローラーのトレース情報を表示します。次のいずれかのオプションにより、さらにこのコマンドを変更できます。
    • SRS すべてのサーバントのトレース情報を 1 つずつ表示します。
    • ALL コントローラーおよびすべてのサーバントのトレース情報を 1 つずつ表示します。
    • JAVA サーバー・コントローラーの Java トレース・ストリング設定を表示します。 次のいずれかのオプションにより、さらにこのコマンドを変更できます。
      • SRS すべてのサーバントの Java トレース情報を 1 つずつ表示します。
      • ALL コントローラーおよびすべてのサーバントの Java トレース情報を 1 つずつ表示します。
      • HELP 変更コマンドの DISPLAY TRACE JAVA で使用することのできるすべてのキーワードのリストを表示します。
    • HELP 変更コマンドの DISPLAY TRACE で使用することのできるすべてのキーワードのリストを表示します。
  • JVMHEAP サーバー・コントローラーの JVM ヒープ情報を表示します。 次のいずれかのオプションにより、さらにこのコマンドを変更できます。
    • SRS すべてのサーバントの JVM ヒープ情報を 1 つずつ表示します。
    • ALL コントローラーおよびすべてのサーバントの JVM ヒープ情報を 1 つずつ表示します。
    • HELP 変更コマンドの DISPLAY JAVAHEAP で使用することのできるすべてのキーワードのリストを表示します。
  • LISTENERS 接続インスタンス名、関連 IP アドレス、および listen しているポート番号を表示します。 関連 IP アドレスは、ワイルドカードとしてアスタリスク (*) を表示することができます。
  • CONNECTIONS 各接続インスタンスの名前と、接続の数を表示します。 各接続インスタンスは、別々の行に表示されます。 次のいずれかのオプションにより、さらにこのコマンドを変更できます。
    • NAME='name' 指定した接続インスタンス 'name' に関連付けられた接続数を表示します。 接続名が見つかっても接続数がゼロの場合、コマンドは接続数ゼロとして返します。 接続名が見つからない場合、コマンドはエラー・メッセージを返します。
    • LIST すべての接続インスタンスのすべての接続について、リモート・ホスト情報を表示します。 接続インスタンス名に接続がない場合、コマンドは接続インスタンス名のみを返します。
    • LIST, NAME='name' 指定した接続インスタンス 'name' のすべての接続について、リモート・ホスト情報を表示します。
  • HELP 変更コマンドで使用することのできるすべてのキーワードのリストを表示します。



サブトピック
例: 変更コマンドによるアプリケーション・クラスターおよびサーバーのキャンセル
例: 汎用トレース・レベルの設定
例: 基本および詳細トレース・レベルの設定
例: 特定のトレース・ポイントの設定
例: 特定のトレース・ポイントの除外
例: 初期トレース設定へのリセット
例: トレースの停止
例: sysprint へのトレースの送信
例: 変更コマンドのヘルプの取得
例: Java トレース・ストリングの変更
関連タスク
MVS コンソール・コマンドの使用
参照トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 9:12:22 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/rxml_mvsmodify.html