WebSphere for z/OS は GRS を使用して、シスプレックスのサーバー間で情報を伝達します。
システムまたはシスプレックスで定義されているサーバーが複数ある場合、
要求が最終的に間違ったサーバーに送信される場合があります。トランザクションが実行されている場所を判別するために、
WebSphere は GRS を使用します。このため、グローバル・トランザクションを
使用している場合、WebSphere はトランザクション開始時にそのトランザクションのエンキューを発行し、
トランザクションが終了するまでそのエンキューを保持します。WebSphere for z/OS は、
以下について GRS エンキューを使用します。
- 複数のサーバーが関与する 2 フェーズ・コミット・トランザクション
- メモリー内の HTTP セッション
- Stateful EJB
- 疑似会話型の状態を追跡する「スティッキー」トランザクション
- シスプレックス内にいない場合、GRS=NONE と構成する必要があります。
- シスプレックス内にいる場合、GRS=STAR と構成することを強くお勧めします。
これはカップリング・ファシリティーを使用するために GRS の構成を必要とします。すべて
の WebSphere エンキューは RNL=NO で発行され、これにより、不適切な値で GRSRNLxx が
誤って構成されることを防ぎます。このセットアップに関する詳細については、GRS 資料を参照してください。