クラスターの状態を「実行中」に変更するように要求すると、クラスターの全メンバーを同時に
開始することができます。
つまり、サーバー・クラスター内の全アプリケーション・サーバーを同時に
開始することができます。
始める前に
クラスターのメンバーにデバッグ・ポートが正しく設定されていることを確認してください。
同じノードの複数のサーバーに同じデバッグ・ポートが設定されていると、クラスターが始動できない場合があります。
デバッグ・ポートの変更方法について詳しくは、
Java 仮想マシン設定
を参照してください。
このタスクについて
クラスターの全メンバーの開始を要求した場合、
クラスターの状態は partially started となり、
そのクラスターのメンバーである各サーバーが起動します (サーバーがまだ稼働していない場合)。
クラスターの全メンバーが起動したら、クラスターの状態は
running となります。
重要: z/OS MVS コンソールから、実行する個々のサーバーをそれぞれ始動する
必要があります。管理コンソールで、各サーバーを個別に始動するか、クラスターの一部として定義されているすべてのサーバーを自動的に始動するクラスターを始動することができます。
プロシージャー
- 管理コンソールで「サーバー」>「クラスター」とクリックします。
- 開始するメンバーを持つクラスターを選択します。
- 「開始」または「ripple 始動」をクリックします。
- 「開始」をクリックすると、
サーバーを始動するために各サーバーのノード・エージェントが呼び出され、
クラスターの各メンバーのサーバー・プロセスが起動します。
すべてのサーバーが起動すると、クラスターの状態は running に変更されます。
サーバーのノード・エージェントの呼び出しが失敗すると、サーバーは開始しません。
- 「ripple 始動」をクリックすると、停止操作と開始操作が結合されます。
これにより、クラスターの各メンバーを停止した後に再始動します。
例えば、ご使用のクラスターに server_1、server_2 および server_3 という 3 つの
クラスター・メンバーがあるとします。
「ripple 始動」をクリックすると、server_1 が停止して再始動した後、server_2 が停止して再始動し、
最後に server_3 が停止して再始動します。
クラスターにあるすべてのアプリケーション・サーバーを手動で停止してから再始動するのではなく、
「ripple 始動」オプションを使用してください。
重要: 最近追加されたクラスター・メンバーが始動しない場合、
そのメンバーをクラスターに追加したときに「ノードと変更を同期化」が選択されていなかった可能性があります。
この問題かどうかを判別するには、以下を行います。
- 管理コンソールで、「サーバー」>「クラスター」とクリックし、
始動しなかったメンバーのクラスターを選択し、「停止」をクリックします。
- クラスターの名前をクリックして、次に「検討」をクリックします。
- 「ノードと変更を同期化」を選択し、「保管」をクリックします。
- クラスターを始動し、すべてのクラスター・メンバーが始動したことを検証します。
結果
クラスターのメンバーの始動時に、ワークロード管理が自動的に使用可能になります。