このトピックでは、クライアント・アプリケーションが WebSphere Application Server で Java Message Service (JMS) プロバイダーを使用するさまざまな方法について説明します。
IBM WebSphere Application Server は、 JMS プロバイダーおよび関連メッセージング・システムの使用により、非同期メッセージングをサポートします。 JMS プロバイダーは、JMS 仕様バージョン 1.1 に準拠している必要があります。 メッセージ駆動型 Bean を使用するには、JMS プロバイダーが、 その仕様内で定義される Application Server Facility (ASF) オプション機能をサポートしているか、 または JCA 仕様バージョン 1.5 で定義されているようにインバウンド・リソース・アダプターをサポートしている必要があります。
IBM WebSphere Application Server のサービス統合テクノロジーは、 デフォルトのメッセージング・プロバイダーを介してアクセスされるサービス統合バスを構成した際に、 メッセージング・システムとして機能することができます。このサポートは、 WebSphere Application Server の一部としてインストールされ、管理コンソールを介して管理され、 WebSphere Application Server ランタイムに完全に統合されます。
前のリリースとの後方互換性のため、WebSphere Application Server は V5 デフォルト・メッセージング・プロバイダーのサポートも組み込んでいます。 このプロバイダーでは、WebSphere Application Server バージョン 5 組み込みメッセージング・システムで使用するようにリソースを構成することができます。 また、V5 デフォルト・メッセージング・プロバイダーは、サービス統合バスで使用することもできます。
WebSphere アプリケーションは、これらのいずれかの JMS プロバイダーによって提供されたメッセージング・リソースを使用することができます。ただし、 プロバイダーの選択は、ほとんどの場合、既存メッセージング・システムと使用または統合するための要件によって決定します。 例えば、WebSphere MQ に基づくメッセージング・インフラストラクチャーがすでに存在するとします。 この場合、JMS プロバイダーとして WebSphere MQ の組み込みサポートを使用して直接接続するか、もしくは WebSphere MQ ネットワークへのリンクを使用してサービス統合バスを構成して、 デフォルト・メッセージング・プロバイダーを介してバスにアクセスすることができます。
サービス統合バスもデフォルト・メッセージング・プロバイダーへのアクセスを提供します。 これは、WebSphere Application Server と完全に統合している J2EE 1.4 対応 JMS メッセージング・プロバイダーです。 WebSphere MQ ネットワークとのメッセージング対話に複数のサーバー構成で使用できます。