WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: z/OS

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このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

未了作業および推定アボート・モード

推定アボート・モードは、分散トランザクションがコミットを開始する前に障害が発生したときにアクテ ィブになります。

幾つかのサーバーにわたる分散トランザクションがある場合、 トランザクション・ロックはその作業に関与するリソース・マネージャーによって保持されます。 分散トランザクションがコミットを開始する前に失敗が発生すると、WebSphere Application Server for z/OS およびリソース・マネージャーは推定アボート・モードに入ります。 このモードでは、リソース・マネージャーはトランザクションを打ち切ります (ロールバック)。
例: OTS タイムアウトが必要となる一般的なケースは 、同じサーバーでセッション Bean を実行しているサーバー B Web クライアント がある場合です。 そのセッション Bean は サーバー C および D のエンティティー Bean に対して作業を実行します。すべてのサーバー が、同じ分散されたグローバル・トランザクションに関与しています。 セッション Bean が未了であると (つまり、まだコミットを開始していません)、突然、サーバー B が失敗しま す。 サーバー C および D はさらなる作業または 2 フェーズ・コミット・プロトコルの開始を待ちますが、この状態では、 トランザクション・ロックはまだリソース・マネージャーによって保持されています。 このため、各サーバーの役割は以下のようになります。 タイムアウトが起こると、失敗の時点でセッション Bean が未了であるため、WebSphere Application Server はトランザクション枝をロールバックします。

ローカル・リソース・マネージャーが関与する場合は、RRS は、ローカル・リソース・マネージャーが呼び出され て推定アボート処理を実行するようにします。 リカバリー時に、RRS は必ずリカバリーが正確に行われるようにリソース・マネージャーと連動します。 作業が未了の場合に、失敗が発生すると、RRS はローカル UR に関与しているリソース・マネージャーにロールバックするよう指示します。

WebSphere Application Server for z/OS は常に、行う必要のあるリカバリーがあると想定します。 サーバーは、立ち上がるたびに、稼働しているモードに応じた作業を行います。



関連タスク
リカバリー・モードでのアプリケーション・サーバーの再始動
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 9:12:22 PM EST
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