WebSphere Application Server を使用すると、アプリケーション
・サーバーを作成することができます。
始める前に
作成しているアプリケーション
・サーバーをクラスターの一部として使用するかどうかを
判別します。
このアプリケーション・サーバーがクラスターの
一部となる場合、「Create a new application server」ウィザードの代わりに、「新規クラスターの作成」ウィザードを使用してこのアプリケーション・サーバーを作成する必要があります。
このタスクについて
新規アプリケーション・サーバーを作成するには、
createApplicationServer、createWebServer、または
createGenericServer のいずれかの wsadmin コマンドを使用するか、あるいは管理コンソールを使用することができます。
また、クラスター・メンバーをサーバー・クラスターに追加するときに、新しいアプリケーション・サーバーを作成することもできます。
前のバージョンの WebSphere Application Server から
マイグレーションする場合は、セル内の一部のノードをアップグレードし、
それ以外のノードは旧製品レベルのままにしておくことができます。 つまり、一定期間、
同一セル内において異なる 2 つのリリース・レベルで稼動するサーバーを管理することができます。
ただし、新規サーバー定義を作成する場合は、サーバー構成テンプレートを
使用する必要があります。また、そのテンプレートは、サーバーを作成して
いるノードのバージョンと一致するサーバー・インスタンスから作成されたもの
である必要があります。
新しいリリース・レベルで稼働するサーバーには、作業上の制限はありません。
管理コンソールから、以下のステップを実行して、新規アプリケーション・サーバーを作成できます。
プロシージャー
- 管理コンソールで、「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「新規」、
または「サーバー」>「クラスター」のいずれかをクリックします。
「サーバー」>「サーバー・アプリケーション」>「新規」のパスから、
「新規アプリケーション・サーバーの作成 (Create a new application server)」ウィザードが開始されます。
「サーバー」>「クラスター」>「新規」のパスから、
「新規クラスターの作成」ウィザードが開始されます。これは、アプリケーション・サーバーが
クラスターの一部である場合にのみ使用してください。
「
サーバー」
>「
クラスター」のパスから管理コンソール・ページを表示して、以下のいずれかを実行できます。
- このアプリケーション・サーバーが新規クラスターの最初のメンバーである場合は「新規」をクリックします。あるいは、
- 既存クラスターの名前をクリックして、このアプリケーション・サーバーをそのクラスターの新規メンバーにします。
どちらのオプションでも、「新規クラスターの作成」ウィザードが開始されます。
- アプリケーション・サーバー用のノードを選択します。
- アプリケーション・サーバーの名前を入力します。この名前はノード内で固有でなければなりません。
- 「次へ」をクリックします。
- 新規サーバー用のサーバー・テンプレートを選択します。
新規サーバーに対して、デフォルトのアプリケーション・
サーバー・テンプレートを使用するか、または開発目的に対して、最適化された
テンプレートを使用することができます。
新規のアプリケーション・サーバーはテンプレート・サーバーの
すべての構成設定を継承します。
defaultZOS テンプレートを
選択すると (AdminTask オブジェクトが追加テンプレートの作成に createServerTemplate コマンドを
使用しなかった場合は、このテンプレートしかリストされません)、最初のクラスター・メンバーは、
z/OS プラットフォームのデフォルトのポート割り当てを使用します。このポートの一部が z/OS システムの別の場所で使用するために
既に定義されている場合は、新規作成のクラスター・メンバーが始動しない、正しく機能しない、
予期しないエラー・メッセージを生成するなどの不具合が起こることがあります。そこで、
このサーバーを始動する前にポートの競合をすべて解決しておく必要があります。
- 「次へ」をクリックし、アプリケーション・サーバーに固有のポートをウィザードに生成させる場合は、さらに「固有 HTTP ポートの生成」を選択します。
デフォルトでは、このオプションは使用可能になっています。
このオプションを選択すると、上記の新しいポート値を入れるために、
このサーバーとともに使用する予定の仮想ホストの別名リストを更新することが必要になる場合があります。
このオプションを選択解除した場合は、デフォルトのポート値が同じ物理
マシン上の他のサーバーと競合しないようにしてください。
- オプション: 「次へ」をクリックして、サーバーの
ショート・ネームを指定します。
ショート・ネームは、サーバーの JOBNAME としても使用されます。ショート・ネーム・フィールドに
値を指定しない場合、ショート・ネームはデフォルトで BBOSnnn になります。ここで、nnn は
固有のショート・ネームの作成に使用できる、セル内の最初の空き番号です。
例えば、デフォルトのショート・ネームが既にセル内の他の 2 つのサーバーに割り当てられている場合、
このサーバーには (作成時にショート・ネームを指定した場合を除いて) ショート・ネーム BBOS003 が割り当てられます。
重要: このショート・ネームを含む RACF SERVER クラス・プロファイルがセットアップされていることを
確認してください。
- オプション: サーバーの
汎用ショート・ネームを指定します。
サーバーの汎用ショート・ネームは、
クラスター遷移名 (クラスター化されていないサーバーを作成する場合)、
またはクラスター・ショート・ネーム (クラスター・サーバーを作成する場合) に
なります。汎用ショート・ネーム・フィールドに
値を指定しない場合、汎用ショート・ネームはデフォルトで BBOCnnn になります。ここで、nnn は
固有の汎用ショート・ネームの作成に使用できる、セル内の最初の空き番号です。
例えば、デフォルトの汎用ショート・ネームが既にセル内の他の 3 つのサーバーに割り当てられている場合、
このサーバーには (作成時に汎用ショート・ネームを指定した場合を除いて) 汎用ショート・ネーム BBOC004 が割り当てられます。
重要: この汎用ショート・ネームを含む RACF SERVER クラス・プロファイルが
セットアップされていることを確認してください。
- 「次へ」をクリックします。新規サーバーの設定を
検討します。 設定を変更する場合は、その設定を変更できるページに戻るまで
「戻る」をクリックします。変更しない場合は、「終了」
をクリックします。
- 「検討」をクリックし、「ノードと変更を同期化」を
選択してから、「保管」をクリックして変更内容を保管します。
結果
新規アプリケーション・サーバーは、管理
コンソールの「アプリケーション・サーバー」ページのサーバーのリストに表示
されます。
次の作業
この新しく作成されたアプリケーション・
サーバーは、「新規アプリケーション・サーバーの作成」ウィザードの実行時に
表示されない多くのデフォルト設定を使用して構成されます。
例えば、
このアプリケーション・サーバーで大規模な Java アプリケーションを実行する場合は、
「64 ビット JVM モードでの実行」フィールドを選択できます。
このフィールドを選択すれば、デフォルトの 31 ビット・モード設定を使用している場合よりも、中央ストレージをアプリケーション・サーバーにより多く割り当てることができます。
管理コンソール
でこのアプリケーション・サーバーの構成設定をすべて表示するには、
「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」とクリックし、
このアプリケーション・サーバーの名前をクリックします。必要に応じて、このページを使用して
このサーバーの構成設定を変更します。
また、管理コンソールで複数言語のエンコード・サポートを使用する必要がある場合、
client.encoding.override JVM 引数を UTF-8 に設定することも可能です。