多くのオペレーティング・システムでは、
ソケットを介したデータの送受信を含むオペレーションを実行するためのプログラム・インターフェースが提供されます。また、
多くのオペレーティング・システムでは、データ・バッファーとして使用されるソケットごとに割り振られるメモリー量を制御する
管理機能が提供されます。
始める前に
- WebSphere Application Server パフォーマンス・モニター・インフラストラクチャーを使用して、
コア・グループ・トランスポートで処理するメッセージの平均サイズを判別します。
オペレーティング・システム設定のデフォルト・バッファー・サイズが平均メッセージ・サイズより小さい場合、
以下のいずれかの変更を実行します。
- オペレーティング・システムのデフォルト・バッファー・サイズ設定を変更します。ただし、
このアクションは、このオペレーティング・システムで実行中の他のアプリケーションのオペレーションに影響を与えるため、
不適切な場合があります。
- コア・グループ・トランスポートで取得されるソケット・バッファーのサイズを変更します。
IBM_CS_SOCKET_BUFFER_SIZE コア・グループ・カスタム・プロパティーに指定する値により、
コア・グループ・トランスポートで取得されるソケット・バッファーのサイズが決定されます。以下の表では、
このプロパティーに指定できる値と、ソケット・バッファー・タイプごとの基本メモリー割り振りサイズとの関係を示します。
ソケット・バッファー・タイプ |
プロパティー設定 0 |
プロパティー設定 1 |
プロパティー設定 2 |
プロパティー設定 3 |
ユニキャスト受信 |
オペレーティング・システムのデフォルト・バッファー・サイズが使用されます。 |
バッファー・サイズは 64 K バイトです。 |
バッファー・サイズは 256 K バイトです。 |
バッファー・サイズは 1 M バイトです。 |
ユニキャスト送信 |
オペレーティング・システムのデフォルト・バッファー・サイズが使用されます。 |
オペレーティング・システムのデフォルト・バッファー・サイズが使用されます。 |
バッファー・サイズは 64 K バイトです。 |
バッファー・サイズは 128 K バイトです。 |
マルチキャスト受信 |
オペレーティング・システムのデフォルト・バッファー・サイズが使用されます。 |
バッファー・サイズは 512 K バイトです。 |
バッファー・サイズは 1 M バイトです。 |
バッファー・サイズは 3 M バイトです。 |
このタスクについて
以下の場合に、コア・グループ・バッファーのサイズを変更する可能性があります。
- IBM サポートにより変更が指示される場合。
- 別の WebSphere 製品のインストール実行中に指示される場合。
- 他のソケットの動作に影響を与えずにコア・グループ・トランスポートの動作を変更する場合。
- アプリケーションに対するシステムのネットワーク通信パスを調整する場合。
コア・グループ・トランスポートで割り振られるソケット・バッファー・スペースを変更するには、以下のようにします。
プロシージャー
- 管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」
>「コア・グループ設定」>「core_group_name」とクリックします。
- 「追加プロパティー」の下の「カスタム・プロパティー」をクリックします。
- IBM_CS_SOCKET_BUFFER_SIZE カスタム・プロパティーに指定する値を
変更します。
IBM_CS_SOCKET_BUFFER_SIZE プロパティーが既存の場合、
プロパティー名をクリックして、0、1、2、
3 のいずれかを指定します。
このプロパティーが存在していない場合、
「新規」をクリックして作成します。
- 「名前」フィールドに、IBM_CS_SOCKET_BUFFER_SIZE を指定します。
- 「値」フィールドに、以下のストリングのいずれかを指定します。
- 「OK」をクリックしてから「検討」をクリックします。
- 「ノードと変更を同期化」を選択し、「保管」をクリックします。
- コア・グループのすべてのメンバーを再始動します。
結果
サーバーが再始動した後、コア・グループ・メンバーはすべて、新規ソケット・バッファー・サイズ設定で実行されます。