31 ビットまたは 64 ビットのいずれかのアドレッシングを使用して、z/OS プラットフォーム上で稼働するサーバーを構成することができます。31 ビットまたは 64 ビットのいずれのアドレッシングを使用するようにサーバーが構成されるかは、 本リリースまたは旧リリースのサーバーとの相互運用または共存のための機能には影響しません。
デフォルトでは、新しく構成されたサーバーは 31 ビット・モードで稼働します。 サーバーのいくつか、またはすべてを、各サーバーのアプリケーション要件および仮想ストレージ要件に基づいて 64 ビット・モードで稼働するよう変換することができます。複数のサーバーを直ちに 64 ビット・モードに切り替える必要はないかもしれません。ただし、31 ビット・モードのサポートは以降のリリースでは非推奨となるため、最終的にすべてのサーバーを 64 ビット・モードに変換するよう計画をたてる必要があります。
PPT PGMNAME(BBGCTL) /* PROGRAM NAME BBGCTL */ KEY(2) /* PROTECTION KEY 2 */ NOSWAP /* NON-SWAPPABLE */ PRIV /* PRIVILEGED */ CANCEL /* CANCEL ALLOWED */
SBBGLOAD データ・セットがシステム・リンク・リストまたはリンク・パック域にない場合、このデータ・セットは、 64 ビット・モードで稼働予定の各サーバーのカタログ式プロシージャー STEPLIB 連結内になければならず、64 ビット・モードで稼働しているサーバーを含む各ノードの profile_root/bin/setupCmdLine.sh の STEPLIB 変数で指定する必要があります。
//STEP1 EXEC PGM=BBOOMTST,PARM='&AMODE.' //STEPLIB DD DISP=SHR,DSN=WAS.V61.SBBOLOAD //TEST1 IF (STEP1.RC = 0) THEN //BBOCTL EXEC PGM=BBOCTL,REGION=0M,TIME=MAXIMUM, // PARM='TRAP(ON,NOSPIE),ENVAR("_EDC_UMASK_DFLT=007") / // &PARMS. REC=&REC' //BBOENV DD PATH='&ROOT/&ENV/was.env' // INCLUDE MEMBER=&Z // ELSE //BBGCTL EXEC PGM=BBGCTL,REGION=0M,TIME=MAXIMUM, // PARM='TRAP(ON,NOSPIE),ENVAR("_EDC_UMASK_DFLT=007") / // &PARMS. REC=&REC' //BBOENV DD PATH='&ROOT/&ENV/was.env' // INCLUDE MEMBER=&Z // ENDIF
BBOO0329E THE SERVER IS CONFIGURED FOR 64-BIT MODE AND CANNOT BE STARTED IN 31-BIT MODE. START THE SERVER IN 64-BIT MODE. BBOO0330E THE SERVER IS CONFIGURED FOR 31-BIT MODE AND CANNOT BE STARTED IN 64-BIT MODE. START THE SERVER IN 31-BIT MODE.
JCL JOB または EXEC ステートメントの REGION パラメーター、および JCL JOB または EXEC ステートメントの、または SMFPRMxx parmlib メンバーの MEMLIMIT パラメーターにより、 特定のサーバーが獲得できる仮想ストレージ量が決まります。サーバーのカタログ式プロシージャーで REGION=0M を指定しない場合、MEMLIMIT パラメーターを使用して、仮想ストレージ量の上限を 31 ビット・モードに関連付けられている 2 ギガバイトよりも大きい上限に設定する必要があります。
64 ビット・モードでサーバーを稼働するには、追加の補助ストレージ (拡張ストレージまたはページ・データ・セットのスペース) が必要です。64 ビット・モードでサーバーを実行する前に、各 z/OS ターゲット・システムのページ・データ・セットの割り振りを見直し、必要に応じて追加のページ・データ・セットのスペースを追加します。 また、割り振られた補助ストレージが十分であることを確認するため、 ページングおよびページ・データ・セットの使用率をモニターする必要もあります。
サーバーを 64 ビット・モードに変換する前に、カスタム DLL、または DLL を使用するコネクターをすべて、必ず 64 ビット・バージョンにアップグレードします。
アプリケーションが呼び出す DLL およびその他のネイティブ・コードは、アプリケーションが稼働しているサーバーの アドレッシング・モードと一致している必要があります。既存のアプリケーション・サーバーを 31 ビット・モードから 64 ビット・モードに変換する場合、64 ビット・モードで実行するよう変換されたサーバー上で実行する予定の、例えば C++ や Cobol のようなネイティブ・コードを含む Java アプリケーションはすべて変更する必要があります。Java アプリケーションは com.ibm.vm.bitmode Java プロパティーを使用して、サーバーが稼働するモードを決定し、ネイティブ・メソッドを戻すため正確な 31 ビットまたは 64 ビットの DLL をロードすることができます。
64 ビットのランタイムで呼び出された 31 ビットのネイティブ・モジュールを含むアプリケーションや、31 ビットのランタイムで呼び出された 64 ビットのネイティブ・モジュールを含むアプリケーションは、おそらく異常終了します。
64 ビット・モードで実行するための言語環境 (LE) アプリケーションの変換について詳しくは、z/OS の資料「z/OS 言語環境プログラム 64 ビット仮想アドレッシング・モード向け プログラミング・ガイド」(SA88-8829) を参照してください。
64 ビット・モードで稼働している、スタンドアロン・アプリケーション・サーバー、または Network Deployment セルの管理対象アプリケーション・サーバーを使用して、31 ビット・モード用に構成されたサーバー上で稼働するには大きすぎるアプリケーションを実行することができます。 また、より大量のデータを収容するためより大きい JVM ヒープを使用するように、またはガーベッジ・コレクションに要求されるサーバーのオーバーヘッドが 少ない状態で同じデータ量を処理するように、このアプリケーション・サーバーを構成することもできます。
アプリケーション・サーバーを 31 ビット・モードから 64 ビット・モードに変換するには、管理コンソールにおいて、 そのアプリケーション・サーバーの「構成設定」ページで「64 ビット・モードで実行」オプションを選択し、JVM ヒープ・サイズの最小値および最大値を 64 ビット・プロセスに適切な値に変更します。同様に、アプリケーション・サーバーを 64 ビット・モードから 31 ビット・モードに変換するには、そのアプリケーション・サーバーの「構成設定」ページで「64 ビット・モードで実行」オプションの選択を解除し、JVM ヒープ・サイズの最小値および最大値を 31 ビット・プロセスに適切な値に変更します。
S BBO6ACR,JOBNAME=BBOS001,ENV=PLEXA.SYS2.BBOS001,AMODE=64
64 ビットのアプリケーション・サーバーを始動するのに startServer.sh コマンドおよび管理コンソールを使用すると、それらにより、自動的に AMODE=64 パラメーターが追加されます。
64 ビット・モードで実行しているデプロイメント・マネージャーは、31 ビット・モードで実行しているデプロイメント・マネージャーより大きなアプリケーションを扱うことができます。この性能は、スタック製品または WebSphere Application Server フィーチャー・パックを使用するアプリケーションにとって重要です。
デプロイメント・マネージャーを 31 ビット・モードから 64 ビット・モードに変換するには、管理コンソールのデプロイメント・マネージャーの「構成設定」ページで「64 ビット・モードで実行」オプションを選択し、JVM ヒープ・サイズの最小値および最大値を 64 ビット・プロセスに適切な値に変更します。同様に、アプリケーション・サーバーを 64 ビット・モードから 31 ビット・モードに変換するには、デプロイメント・マネージャーの「構成設定」ページで「64 ビット・モードで実行」オプションの選択を解除し、JVM ヒープ・サイズの最小値および最大値を 31 ビット・プロセスに適切な値に変更します。
S BBO6DCR,JOBNAME=BBODMGR,ENV=PLEXA.PLEXA.BBODMGR,AMODE=64
64 ビットのデプロイメント・マネージャー を始動するのに startServer.sh コマンドおよび管理コンソールを使用すると、それらにより自動的に AMODE=64 パラメーターが追加されます。
ノード・エージェントおよびプロキシー・サーバーなどの他のタイプのサーバーを 64 ビット・モードへ変換するには、同じ基本手順を使用することができます。しかし、一般的に、これらの他のタイプのサーバーを 64 ビット・モードで実行しても利点を得られません。