WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: z/OS

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EJB コンテナーのシステム・プロパティー

管理コンソールからアクセス可能な設定値以外に、コマンド行スクリプトによって以下のシステム・プロパティーを設定することができます。

com.ibm.websphere.ejbcontainer.poolSize
指定された Bean タイプのプール・サイズを指定します。 このプロパティーは、ステートレス Bean、 メッセージ駆動型 Bean およびエンティティー Bean に適用されます。 デフォルト値を指定しなければ、コンテナーのデフォルト値の 50 および 500 が使用されます。
指定されたエンティティー Bean のプール・サイズは、以下のように設定してください。
beantype= [H]min,[H]max [:beantype= [H]min, [H]max...]

beantype は、Bean の J2EE 名であり、 アプリケーション名、# 文字、モジュール名、# 文字、 および Bean の名前 (つまり、Bean のデプロイメント記述子の <ejb-name> フィールドに割り当てられるストリング) を連結することにより形成されます。 min および max は、 それぞれ、この Bean タイプの最小プール・サイズと最大プール・サイズです。 直前のプロトタイプに示されている大括弧は指定しないでください。これらの括弧は、最初の Bean タイプの後に指定できるオプションの追加 Bean タイプを示します。 Bean タイプの指定はそれぞれ、コロン (:) で区切ります。

ストリング内の 他の場所にある正確な Bean タイプの指定によるオーバーライドが行われない限り、 すべての Bean タイプがこれらの値を使用するように指示するには、 次のように、beantype の値にアスタリスク (*) を使用してください。
*=30,100
デフォルト値を使用するように指定するには、次のように minmax も省略して、 これら 2 つの値の間のコンマ (,) だけを残してください (印刷スペースの関係上分割されています)。
SMApp#PerfModule#TunerBean=54,
   :SMApp#SMModule#TypeBean=100,200

ストリング内では、Bean タイプを任意の順序で指定できます。

max 値の前に文字 H を直接挿入して、構成済み EJB の最大プール・サイズをハード制限 として指定することができます。H がない場合、最大値はプール可能な EJB インスタンスの数を示し、作成または使用できる EJB インスタンス数は制限されません。 max 値の前に H を挿入した場合はハード制限を示し、制限値に達 したときに EJB コンテナーはインスタンスがさらに作成されないようにします。そのため、インスタンスが有効になるまで、あるいは、トランザクションがタイムアウトになるまで、次のスレッドは待機する必要があります。

min 値の前に文字 H を直接挿入して、構成済み EJB の最小プール・サイズをハード制限 として指定することができます。 H がない場合、最小値は、EJB タイプが実際に使用されていないときにプール内で維持される EJB インスタンスの数を示しますが、アプリケーションの起動時にプールをプリロードすることはありません。 通常、アプリケーションが同時に最小数の EJB インスタンスにアクセスしない限り、最小プール・サイズには達しません。 min 値の前に H を挿入した場合はハード制限を示し、アプリケーションの起動時に、EJB コンテナーが最小数の EJB インスタンスでプールをプリロードします。

例えば、EJB インスタンスの作成数を 200 以下とし、追加要求を行う ためにインスタンスを待つ必要があり、待機中にタイムアウトになる可能性 があるときは、次のように入力してください。
SMApp#SMModule#TypeBean=100,H200
アプリケーションの起動時に、EJB コンテナーが最小数 100 の EJB インスタンスでプールをプリロードするように設定する場合は、以下のように入力してください。
SMApp#SMModule#TypeBean=H100,200
注: ハード制限インディケーターは、EJB バージョン 2.0 以降のステートレス・セッション Bean でのみ使用可能です。
com.ibm.websphere.ejbcontainer.allowEarlyInsert
注: このプロパティーは、CMP 1.1 Bean にのみ適用できます。

デフォルトでは、EJB コンテナーは、メソッド ejbPostCreate(...) が呼び出された後のみ、データベース内でエンティティー Bean 表記を作成します。 しかし、いくつかのアプリケーションは、メソッド ejbCreate(...) に頼っ て、データベース内でエンティティー Bean を作成した可能性があります。 このような要件に対して、JVM プロパティー com.ibm.websphere.ejbcontainer.allowEarlyInsert true への設定が、デフォルトの動作をオーバーライドします。




関連概念
EJB コンテナー
関連タスク
EJB コンテナーの管理
関連資料
EJB コンテナー設定


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最終更新: Jan 21, 2008 9:12:22 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/rejb_ecnt.html