WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: z/OS

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このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

作業要求のシスプレックス・ルーティング

WebSphere Application Server for z/OS は、ドメイン・ネーム・サーバー (DNS) を使用して、 セル内の作業要求をルーティングします。 シスプレックス・ディストリビューターの代わりに DNS を使用して、複数の IP アドレス全体で、 ワークロードを分散し、同じホスト名に対する要求のバランスを取る (デーモンごとに 1 つ) ことができます。

DNS は、クライアントから汎用ホスト名を受け入れ、その名前を特定のシステムにマップします。 DNS は、ワークロード管理 (WLM) と連動して、使用可能な最適のシステムを選択します。 ワークロード管理は、新規作業の処理に最も適したシステムを決定する際に、セルの現在の状態を分析し、 CPU、メモリー、および I/O の使用率などの多数の要因を考慮します。 次に DNS は、クライアント要求をそのシステムにルーティングします。 ワークロード管理および DNS の使用はオプションです。 しかし、ワークロード管理および DNS を使用すると、Single Point of Failure が除去されます。

WebSphere Application Server for z/OS、 ドメイン・ネーム・サーバー (DNS)、およびワークロード管理

セル内の各システムには、WebSphere Application Server for z/OS ランタイムがあります。 すべてのシステムに、ロケーション・サービス・デーモン、ノード・エージェント、 およびビジネス・アプリケーション・サーバーが含まれています。1 つのシステムは、そのセルのデプロイメント・マネージャーとして機能します。クライアントは CORBA General Inter-ORB Protocol (GIOP) を使用して、WebSphere Application Server for z/OS の要求を作成します。 ロケーション・サービス・デーモンは、 ロケーション・サービス・エージェントとして機能します。これは、要求にオブジェクト・キー が含まれる位置指定要求を受け入れます。ロケーション・サービス・デーモンは、 オブジェクト・キーからサーバー・クラスター名を抽出して、 ワークロード管理にサーバー名を提供します。 ワークロード管理は、 セルで最適なサーバーを選択して、要求を処理します。ロケーション・サービス・デーモンは、 選択されたサーバーに関連する特定の相互運用オブジェクト参照 (IOR) 情報を、 オリジナルの IOR に保管されたオブジェクト・キー情報とマージします。このマージの結果は、クライアントに戻される直接 IOR です。 クライアント ORB は、戻された参照を使用して、 対象のオブジェクトを保持するサーバーへの IOR 接続を確立します。

WebSphere Application Server for z/OS が使用するトランスポート・メカニズムは、 クライアントがローカルであるか、またはリモートであるかより異なります。 Application Server と同じ z/OS システムで 稼働していないクライアントは、 リモート・クライアントと呼ばれます。 このクライアントには、TCP/IP トランスポートが必要です。 クライアントが ローカルである場合、トランスポートはプログラム呼び出しを経由します。 ローカル・トランスポートは、より高速です。 その理由は、ネットワーク上での物理的な移動を回避し、 データ変換を行わず、要求のマーシャルを単純化し、 さらにセキュリティーについては Kerberos または Secure Sockets Layer (SSL) を呼び出す代わりに、 最適化された Resource Access Control Facility (RACF) 機能を 使用するためです。




関連概念
シスプレックス・ディストリビューター
z/OS 用のワークロード管理 (WLM)
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 9:12:22 PM EST
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