クラスター化された環境は、ロード・バランシングをサポートします。 この場合、ワークロードは、クラスターを構成する複数のアプリケーション・サーバー間に分散されます。
クラスター環境では、セッションにアクセスできる各サーバーにおいて、 同じ Web アプリケーションが存在していなければなりません。 このセットアップを行うには、 クラスター定義にアプリケーションをインストールします。 その結果、グループ内の各サーバーが Web アプリケーションにアクセスできるようになります。
クラスター化された環境では、特定のセッションに対するすべての要求 をクラスター内の同じアプリケーション・サーバー・インスタンスに送信するために、セッション管理機構に類縁性メカニズムが必要になります。 この要件は、単一のセッションにおける複数の要求が、複数のアプリケーション・サーバー内に共存できないという点で、Servlet 2.3 仕様に準拠しています。 IBM WebSphere Application Server が提供するこのような 1 つのソリューションとして、 クラスター内でのセッション類縁性 があります。 このソリューションは、Web サーバー用の WebSphere Application Server プラグインの一部として使用できます。 セッションはメモリーにキャッシュされるので、これはまた、よりよいパフォーマンスを提供することにもなります。 WebSphere Application Server クラスター以外のクラスター化された環境では、 類縁性メカニズム (例えば IBM WebSphere Edge Server 類縁性) を使用する必要があります。
クラスター内のサーバーの 1 つに障害が発生した場合、 そのクラスター内の別のサーバーに要求を転送することができます。 分散セッション・サポートが使用可能である場合、 新規サーバーは、データベースまたは別の WebSphere Application Server インスタンスからセッション・データにアクセスできます。 新規サーバーが、セッションを検索できる外部ロケーションへのアクセス権を持っている場合にのみ、 ユーザーはセッション・データを検索できます。