リモート要求ディスパッチャー (RRD) メッセージの作成および処理と、
このデータのネットワークによる転送では、かなりのオーバーヘッドが発生します。
パフォーマンスを改善するために、ローカル・マシンでは、
リモート・サーバーのキャッシュ・ルールを受け入れて応答がローカル側でキャッシュに入れられる時期を知り、
RRD 呼び出しを完全に阻止することができます。
このタスクについて
サポートされないルールはリモート側でキャッシュに入れられます。
ただし、リモート要求ディスパッチャーは、
ローカル・キャッシュの
cachespec.xml ファイルのルール・セット全体をサポートしているわけではありません。
cachespec.xml ファイルの以下のルールは、ローカル・キャッシュでサポートされています。
- パラメーター
- 指定されたパラメーター値を取得します。
- Cookie
- 指定された Cookie 値を取得します。
- header
- 指定された要求ヘッダーを取得します。
- locale
- 要求ロケールを取得します。
- requestType
- 要求から HTTP 要求数メソッドを検索します。
以下のステップを実行して、RRD 動的キャッシュ・サポートを使用可能にします。
プロシージャー
- ローカル・サーバーでサーブレットのキャッシュを使用可能にします。
詳しくは、サーブレット・キャッシングの構成
を参照してください。
- RRD がサポートするルールを使用した有効な cachespec.xml ファイル
・ポリシーで、
アプリケーションの構成とインストールを行います。
追加情報については、
cachespec.xml ファイルによるキャッシュ可能オブジェクトの構成
を参照してください。
- リモート・サーバーでサーブレットのキャッシュを使用可能にします。
詳しくは、サーブレット・キャッシングの構成
を参照してください。
- WebSphere Application Server を再始動します。 詳しくは、
アプリケーション・サーバーの管理
を参照してください。
結果
動的キャッシュがローカルで使用可能になっていることを確認するには、
RRD トレースを使用可能にして、適切なキャッシュ・ポリシーを持つリソースに対する複数の要求に対して CACHE HIT が出力されていることを確認します。
トレースをオンにする代わりに、CacheMonior を使用することもできます。
リモート・マシン上の CacheMonitor がキャッシュ・ヒットを受信しない場合は、応答はローカルでキャッシュに入れられます。
RRD が独自のカスタム・キャッシュを使用するため、ローカルの CacheMonitor は、ヒットを受信しません。