このトピックでは、JMX リモート・アプリケーション・プログラミング・インターフェース (JSR 160)
に準拠する Java Management Extensions (JMX) クライアント・プログラムの開発および構築方法について説明します。JMX クライアント・プログラムを稼働させると、そのプログラムを使用して、WebSphere Application Server または非 WebSphere
Application Server システムを管理できます。
このタスクについて
さまざまな JMX コネクターを使用し、
セキュリティーが使用可能である JMX クライアントを開発して実行する場合、次のガイドラインを使用します。
これらのガイドラインに従えば、異なる JMX コネクターのインプリメンテーション間の振る舞いが保障されます。
これらのガイドラインから外れるいかなるプログラミング・モデルもサポートされません。
- 単一の JMX クライアントを作成し、使用してから、他の JMX クライアントを作成して使用します。
- 同じスレッドに JMX クライアントを作成して使用します。
- 次の方法の 1 つを使用してユーザー ID およびパスワードを指定し、新規 JMX クライアントを作成します。
- プロパティー・ファイルにデフォルトのユーザー ID およびパスワードを指定します。
- デフォルト以外のユーザー ID およびパスワードを指定します。デフォルトでないユーザー ID およびパスワードで
JMX クライアントを作成してから、後続の JMX クライアントを作成する場合は、
デフォルトでないユーザー ID およびパスワードを指定してください。
プロシージャー
- JMX クライアント・プログラムを開発します。
- JMX リモート・クライアント・プログラムをビルドします。
このプログラムを javac でコンパイルし、
ibm.admin.thinclient.jar ファイルの場所をクラスパス引数に提供します。
例えば、
ibm.admin.thinclient.jar ファイルが
/opt/resources/ibm.admin.thinclient.jar パスにあり、
現行ディレクトリーに
JMXRemoteClientApp.java ファイルをコンパイルする場合、
次の設定およびコマンドを使用します。
CLASSPATH=/opt/resources/ibm.ws.admin.thinclient.jar:${CLASSPATH}
export CLASSPATH
${JAVA_HOME}/bin/javac JMXRemoteClientApp.java
- JMX クライアント・プログラムを実行します。
ランタイム環境をセットアップして、JMX クライアント・プログラムを実行し、
このプログラムですべての前提条件を検出できるようにします。インストール・ルート下の bin ディレクトリーにある、
多くのバッチ・ファイルまたはスクリプト・ファイルは、同様の機能を実行します。
以下は、JMXRemoteClientApp JMX クライアント・プログラムを実行するバッチ・ファイルの例です。
#!/bin/sh
CONNECTORPROPS=-Dcom.ibm.CORBA.configURL=<location of sas.client.props>
JAVA_HOME=<location of Java>
TAC_CLASSPATH=<location of ibm.admin.thinclient.jar>
"${JAVA_HOME}/bin/java" ¥
-Djava.ext.dirs="${JAVA_HOME}/jre/lib/ext” ¥
-classpath "${TAC_CLASSPATH}” ${CONNECTORPROPS} JMXRemoteClientApp $@
(上記のバッチ・ファイルの内容は、印刷スペースの関係上、複数行に分割されています。)
結果
JSR 160 準拠の JMX クライアント・プログラムが開発、ビルド、および実行されます。