WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: z/OS

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要求メトリックのトレース・フィルター

要求メトリックがアクティブである場合、 トレース・フィルターはどの要求をトレースするかを制御します。 データはシステム・ログ・ファイルに記録されるか、リアルタイムおよび履歴分析用にアプリケーション応答測定 (ARM) を通して送信されます。

着信 HTTP 要求

WebSphere Application Server に到着する HTTP 要求は、要求の発信元の URI、IP アドレス、またはその両者に基づいてフィルタリングできます。

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  • 送信元 IP アドレス・フィルター。 要求は、既知の IP アドレスに基づいてフィルターに掛けられます。 アスタリスク (*) を使用すると、IP アドレスにマスクを指定できます。 アスタリスクを使用する場合は、例えば、127.0.0.*、127.0.*、127* のように、 常にマスクの最後の文字にする必要があります。 パフォーマンス上の理由から、パターンは、フィルター内にアスタリスクがあるか、ミスマッチになるか、あるいはフィルターが完全に一致することが分かるまで、文字を 1 つずつ突き合わせます。
    次のアドレッシング・フォーマットの 1 つで入力されるアドレスのみが送信元 IP アドレスとして受け入れ可能です。
    • IPv4 アドレッシング・フォーマット:
      ^(¥d{1,2}|1¥d¥d|2[0-4]¥d|25[0-5])¥.(¥d{1,2}|1¥d¥d|2[0-4]¥d|25[0-5])¥.
      (¥d{1,2}|1¥d¥d|2[0-4]¥d|25[0-5])¥.(¥d{1,2}|1¥d¥d|2[0-4]¥d|25[0-5])$
    • IPv6 アドレッシング・フォーマット:
      ^([0-9a-fA-F]*[0-9a-fA-F]*[0-9a-fA-F]*[0-9a-fA-F]*:){1,7}([0-9a-fA-F]*
      [0-9a-fA-F]*[0-9a-fA-F]*[0-9a-fA-F]*)$
      
      
    • IPv4 互換の IPv4 アドレッシング・フォーマット:
      ^([0]*[0]*[0]*[0]*:){1,7}((¥d{1,2}|1¥d¥d|2[0-4]¥d|25[0-5])¥.
      (¥d{1,2}|1¥d¥d|2[0-4]¥d|25[0-5])¥.(¥d{1,2}|1¥d¥d|2[0-4]¥d|25[0-5])¥.
      (¥d{1,2}|1¥d¥d|2[0-4]¥d|25[0-5]))$/<constant-value>
      
      
    • IPv4MappedIPv6 アドレッシング・フォーマット:
      ^([0]*[0]*[0]*[0]*:){1,6}([fF][fF][fF][fF]:){1}((¥d{1,2}|1¥d¥d|2[0-4]¥d|25[0-5])¥.(¥d{1,2}|1¥d¥d|2[0-4]¥d|25[0-5])¥.(¥d{1,2}|1¥d¥d|2[0-4]¥d|25[0-5])¥.(¥d{1,2}|1¥d¥d|2[0-4]¥d|25[0-5]))$

    注: クライアント・マシンがデュアル・スタック・マシンであり、その IP アドレスが要求メトリック・フィルターによりフィルタリングされている送信元 IP アドレスとして指定されている場合、IPv6 アドレッシング・フォーマットではなく、IPv4 アドレッシング・フォーマットを指定する必要があります。 クライアント・マシンがシングル・スタックの IPv6 マシンである場合にのみ、IPv6 アドレッシング・フォーマットを指定できます。

  • URI フィルター。 要求は、着信 HTTP 要求の URI に基づいてフィルタリングされます。 パターン・マッチングの規則は、送信元 IP アドレス・フィルターのマッチングの場合と同じです。
  • フィルターの組み合わせ。 URI フィルターと送信元 IP アドレス・フィルターが両方ともアクティブである場合、要求メトリックでは、両方のフィルター・タイプに一致する必要があります。 どちらもアクティブでない場合は、すべての要求が一致すると見なされます。

着信 Enterprise Bean 要求

着信 Enterprise Bean 要求
  • 要求は、EJB メソッドの絶対パス名に基づいてフィルタリングされます。 IP アドレスと URI フィルターでは、アスタリスク (*) をマスクに使用できます。アスタリスクを使用する場合は、常にフィルター・パターンの最後の文字にする必要があります。
要求応答時間を追跡する機能は負担となるため、フィルター処理により、要求メトリックを使用する場合のパフォーマンスの最適化を促進します。

Web サービス・フィルター および Java Message Service (JMS) フィルター が、WebSphere Application Server バージョン 6 製品に追加されています。 Web サービスのフィルターの値は、Web サービス記述言語 (WSDL) のポート名、オペレーション名、およびトランスポート名の組み合わせです。JMS のフィルターの値は、宛先名です。




関連タスク
収集するデータ量の指定
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 9:12:22 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/rprf_tracefilters.html