WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: z/OS

             目次と検索結果のパーソナライズ化

アプリケーション・クライアントに対する WebSphere MQ プロバイダー接続ファクトリー設定

このパネルを使用して、MQSeries 製品 Java Messaging Service (JMS) プロバイダーで使用するために選択された接続ファクトリーの構成プロパティーを表示または変更します。 これらの構成プロパティーは、関連する JMS キュー宛先への接続の作成方法を制御します。

この「アプリケーション・クライアント・リソース構成ツール (ACRCT)」ページを 表示するには、「ファイル」>「オープン」とクリックします。 EAR ファイルのブラウズ後、「オープン」をクリックします。 選択済み JAR ファイル >「JMS プロバイダー」>「JMS プロバイダー・インスタンス」と展開します。 「WebSphere MQ Provider Connection Factories」を右クリックして、「新規」をクリックします。 「一般」タブ上に以下のフィールドが表示さ れます。

キュー接続ファクトリーは、キュー宛先への JMS 接続を作成します。 キュー接続ファクトリーは、MQSeries 製品 JMS プロバイダーによって 作成されます。 JMS プロバイダーのキュー接続ファクトリーには、以下のプロパティーがあります。
注:
  • 指定するプロパティー値は、JMS リソース用に MQSeries を構成したときに指定した値と一致していなければなりません。 MQSeries 製品 JMS リソースの構成の詳細については、 WebSphere MQ Family library にある資料「MQSeries Java の使用」を 参照してください。
  • MQSeries では、名前には最大 48 文字を使用できます。ただしチャネルは例外で、最大 20 文字となります。



関連タスク
アプリケーション・サービス提供環境のチューニング

名前

リソースに必要な表示名。

データ型 ストリング

説明

IBM WebSphere Application Server 内で管理目的で使用する、この接続ファクトリーの説明。

データ型 ストリング
デフォルト Null

JNDI 名

アプリケーション・クライアント・ランタイムは、 このフィールドを使用して構成情報を検索します。この名前は、アセンブリー・ツールの「Application Client Resource Reference」セクションの「一般」タブにある 「名前」フィールドの値と一致している必要があります。

ユーザー

呼び出し側のアプリケーションがユーザー ID とパスワードを明示的に指定していない場合に、 認証のために「パスワード」プロパティーとともに使用されるユーザー ID です。

ユーザー ID」プロパティーに値を指定する場合は、「パスワード」プロパティーにも値を指定する必要があります。

接続ファクトリーの「ユーザー ID」プロパティーおよび「パスワード」プロパティーは、呼び出し側のアプリケーションに ユーザー IDパスワードが明示的に指定されていない場合に使用されます。これは、呼び出し側のアプリケーションがメソッド createQueueConnection() を使用する場合などが該当します。JMS クライアントは、ユーザー IDパスワードを JMS サーバーに渡します。

データ型 ストリング

パスワード

呼び出し側のアプリケーションがユーザー IDパスワードを明示的に提供していない場合、 認証のために「ユーザー ID」プロパティーとともにこのパスワードを使用します。

ユーザー ID」プロパティーに値を指定する場合は、「パスワード」プロパティーにも値を指定する必要があります。

データ型 ストリング
デフォルト Null

再入力パスワード

パスワードを確認します。

キュー・マネージャー

この接続ファクトリー用の MQSeries キュー・マネージャーの名前。

このファクトリーによって作成された接続は、そのキュー・マネージャーに接続します。

データ型 ストリング

ホスト

クライアント接続専用で WebSphere MQ キュー・マネージャーが実行されているホストの名前。

データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 有効な TCP/IP ホスト名

ポート

WebSphere MQ キュー・マネージャーへの接続に使用される TCP/IP ポート番号 (クライアント接続の場合のみ)。

このポートは、WebSphere MQ キュー・マネージャー上で構成される必要があります。

データ型 整数
デフォルト Null
範囲 WebSphere MQ キュー・マネージャー上で構成された有効な TCP/IP ポート番号

チャネル

WebSphere MQ キュー・マネージャーへの接続に使用されるチャネルの名前 (クライアント接続の場合のみ)。

データ型 ストリング
デフォルト Null
範囲 1 から 20 文字の ASCII 文字

トランスポート・タイプ

WebSphere MQ キュー・マネージャーとの接続に、WebSphere MQ クライアント接続を使用するか、JNI バインディングを使用するかを指定します。外部の JMS プロバイダーは、JMS クライアントと JMS サーバーとの間の通信プロトコルを制御します。非 ASF の、非永続的で耐久性のない非トランザクション・メッセージングを使用しているか、またはセキュリティー問題に対処したい場合で、クライアントがキュー・マネージャー・ノードに対してローカルのときは、トランスポート・タイプを調整してください。

データ型 ストリング
デフォルト BINDINGS
範囲
BINDINGS
JNI バインディングを使用してキュー・マネージャーに接続します。BINDINGS は共用メモリー・プロトコルです。 BINDINGS は、キュー・マネージャーが JMS クライアントと同じノードにあり、EJB 役割を使用して処理する必要のあるセキュリティー・リスクを見つけた場合にのみ使用できます。
CLIENT
WebSphere MQ クライアント接続を使用してキュー・マネージャーに接続します。CLIENT は典型的な TCP ベースのプロトコルです。
DIRECT
DIRECT モードを使用する WebSphere MQ Event Broker 用です。DIRECT は軽量のソケット・プロトコルであり、非トランザクション的で、 耐久性がなく、非永続的なパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングで使用されます。 DIRECT は、非 ASF プロトコルを使用するクライアントおよびメッセージ駆動型 Bean に対してだけ機能します。
推奨 DIRECT は最も高速なトランスポート・タイプです。可能な限り DIRECT を使用してください。 追加のセキュリティー・タスクを満たしたい場合、およびキュー・マネージャーが JMS クライアントに対してローカルの場合は、BINDINGS を使用してください。
DIRECT を設定した、CSD2 以前の WebSphere MQ 5.3 は、メッセージ駆動型 Bean と併用され、負荷がかかった場合には、メッセージを失ってしまうことがあるので注意が必要です。これもブローカーの maxClientQueueSize が 0 に設定されていない場合に、 クライアント・サイド・ベースのアプリケーションでも発生します。 次のコマンドを使用すると、この値を 0 に設定できます。
#wempschangeproperties WAS_nodeName_server1 -e default -o DynamicSubscriptionEngine -n maxClientQueueSize -v 0 -x executionGroupUUID
ブローカーを開始し、イベント・ログ/アプリケーションのイベント 2201 を調べることにより、executionGroupUUID の場所を見つけることができます。 この値は、通常、ffffffff-0000-0000-000000000000 です。
注: WebSphere MQ 5.3 JMS は、WAS 6.1 が Java 5 ランタイムであるので、WAS 6.1 内で使用できません。 したがって、WebSphere MQ 5.3 キュー・マネージャーでクロスメモリー接続を確立できません。 以前、ユーザー接続に WebSphere MQ 5.3 と BINDINGS を使用し、 WAS 6.1 への移行で CLIENT ネットワーク接続に移動した場合、性能低下を引き起こす可能性があります。 また、WebSphere MQ 5.3 for z/OS を使用している場合、追加機能パックを購入する必要がある場合があります。

64 ビット z/OS で実行しているとき、 64 ビットの WebSphere MQ z/OS は現在使用できないため、トランスポート・タイプを CLIENT に設定する必要があり、BINDINGS モードは 31 ビット WebSphere MQ z/OS への接続に使用できません。 このサポートに、WebSphere MQ 追加機能パックの購入も必要な場合があります。

クライアント ID

MQSeries キュー・マネージャーへの接続に使用される JMS クライアント ID。

データ型 ストリング

CCSID

WebSphere MQ キュー・マネージャーで使用するコード化文字セット ID (CCSID)。

このコード化文字セット ID (CCSID) は、WebSphere MQ で サポートされている CCSID のいずれかである必要があります。

データ型 ストリング

サポートされている CCSID、および、あるコード化文字セットから別のコード化文字セットへのメッセージ・データの変換について詳しくは、 「MQSeries システム管理の手引き」および「WebSphere MQ アプリケーション・プログラミング解説書」を参照してください。 これらの資料は、WebSphere MQ メッセージングのマルチプラットフォームおよびプラットフォーム固有の資料の Web ページ、 IBM Publications Center、 または「WebSphere MQ collection kit (SK2T-0730)」から入手可能です。

メッセージ保存

このチェック・ボックスを選択すると、不要なメッセージがキューに残されます。 このチェック・ボックスが選択されないと、不要なメッセージは後処 理オプションに従 って処理されます。

データ型 列挙型
単位 該当なし
デフォルト クリア
範囲
選択
不要なメッセージはキューに残されます。
クリア
不要なメッセージは後処理オプションに従って処理されます。

一時モデル

接続ファクトリーがまだ存在していない場合に、一時接続ファクトリーの作成に使用できるモデル定義の名前。

データ型 ストリング
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字

一時キュー接頭部

動的キュー・ネーミングに使用される接頭部。

データ型 ストリング

ブローカー・コントロール・キュー

すべてのコマンド・メッセージの送信先となる (パブリケー ションおよびパブリケーションの削除要求は除く) ブローカー・コントロール・キューの名前。

データ型 ストリング
単位 En_US ASCII 文字
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字

ブローカー・キュー・マネージャー

パブリッシャー/サブスクライバー・メッセージ・ブローカーを 提供する MQSeries キュー・マネージャーの名前。

データ型 ストリング
単位 En_US ASCII 文字
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字

ブローカー・パブリッシュ・キュー

デフォルト・ストリームのすべてのパブリケーション・メッセージを受信する ブローカーの入力キューの名前。

デフォルト・ストリームのすべてのパブリケーション・メッセージを受信するブローカーの入力キュー (ストリーム・キュー) の名前。 アプリケーションは、このキューに対して、 デフォルト・ストリーム上のパブリケーションの削除要求を送信することもできます。

データ型 ストリング
単位 En_US ASCII 文字
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字

ブローカー・サブスクリプション・キュー

耐久性のないサブスクリプション・メッセージの検索元となるブローカー・キューの名前。

耐久性のないサブスクリプション・メッセージの検索元となるブロー カー・キューの名前。 サブスクライバーは、サブスクリプションの登録時にキューの名前を指定します。

データ型 ストリング
単位 En_US ASCII 文字
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字

ブローカー CCSubQ

ConnectionConsumer 要求の耐久性のないサブスクリプション・メッセージの 検索元となるブローカー・キューの名前。 このプロパティーは、Web コンテナーを使用する場合にのみ適用されます。

データ型 ストリング
単位 En_US ASCII 文字
範囲 1 から 48 文字の ASCII 文字

ブローカー・バージョン

メッセージ・ブローカーを MQSeries MA0C SupportPac または より新しいバージョンの WebSphere ファミリーのメッセージ・ブローカー製 品のいずれから提供するかを指定します。

データ型 列挙型
デフォルト 拡張
範囲
拡張
メッセージ・ブローカーを、WebSphere ファミリーのメッセージ・ブローカー製品 (MQ Integrator および MQ Publish and Subscribe) のより新しいバージョンから提供します。
基本
メッセージ・ブローカーを、MQSeries MA0C Supportpac (MQSeries - Publish and Subscribe) から提供します。

クリーンアップ・レベル

パブリッシュ/サブスクライブ・クリーンアップ・ユーティリティーで提供されるクリーンアップのレベルを指定します。

データ型 列挙型
デフォルト SAFE
範囲
ASPROP
NONE
STRONG

クリーンアップ間隔

パブリッシュ/サブスクライブ・クリーンアップ・ユーティリティーのバックグラウンド実行の間隔をミリ秒で指定します。

データ型 整数
単位 ミリ秒
デフォルト 6000
範囲

メッセージの選択

ブローカー・メッセージを選択する場所を指定します。

データ型 列挙型
デフォルト BROKER
範囲
BROKER
メッセージ選択はブローカー・ロケーションで行います。
Message CLIENT
メッセージ選択はクライアント・ロケーションで行います。

パブリッシュ肯定応答間隔

ブローカーからの肯定応答が必要なパブリッシュ要求間の間隔 (メッセージ数)。

データ型 整数
デフォルト 25
範囲

疎サブスクリプション

疎サブスクリプションを使用可能にします。

データ型 チェック・ボックス
デフォルト 未選択

状況のリフレッシュ間隔

パブリッシュまたはサブスクライブの状況をリフレッシュするトランザクションの間隔 (ミリ秒) です。

データ型 整数
デフォルト 6000

サブスクリプションの保管

WebSphere MQ がアクティブ JMS サブスクリプションに関するデータを保管する場所を指定します。

データ型 列挙型
デフォルト MIGRATE
範囲
MIGRATE
QUEUE
BROKER

マルチキャスト

この接続ファクトリーがマルチキャスト・トランスポートを使用するかどうかを指定します。

データ型 列挙型
デフォルト AS_CF
範囲
AS_CF
この接続ファクトリーはマルチキャスト・トランスポートを使用します。
DISABLED
この接続ファクトリーは、マルチキャスト・トランスポートを使用しません。
NOT_RELIABLE
この接続ファクトリーは常にマルチキャスト・トランスポートを使用します。
RELIABLE
トピック宛先の信頼性が低い場合、この接続ファクトリーはマルチキャスト・トランスポートを使用します。
ENABLED
この接続ファクトリーは、信頼性のあるマルチキャスト・トランスポートを使用します。

直接認証

ダイレクト・ブローカー権限を使用するかどうかを指定します。

データ型 列挙型
デフォルト NONE
範囲
NONE
ダイレクト・ブローカー権限は使用しません。
PASSWORD
ダイレクト・ブローカー権限はパスワードで認証されます。
CERTIFICATE
ダイレクト・ブローカー権限は証明書で認証されます。

プロキシー・ホスト名

WebSphere MQ との通信に使用されるプロキシーのホスト名を指定します。

データ型 ストリング
範囲

プロキシー・ポート

WebSphere MQ との通信に使用されるプロキシーのポート番号を指定します。

データ型 整数
デフォルト 0
範囲

静止の場合に失敗

キュー・マネージャーが制御された失敗状態になった場合に、アプリケーションがメソッド呼び出しから戻されるかどうかを指定します。

データ型 チェック・ボックス
デフォルト 選択

ローカル・サーバー・アドレス

ローカル・サーバー・アドレスを指定します。

データ型 ストリング

ポーリング間隔

非同期メッセージの配信中に、すべての受信側の間でのスキャン間隔をミリ秒で指定します。

データ型 整数
単位 ミリ秒
デフォルト 5000
範囲

再スキャン間隔

トピックに順不同で追加されたメッセージを探すために、トピックをスキャンする間隔 (ミリ秒) を指定します。

この間隔は、トピックに順不同で追加されたメッセージの WebSphere MQ ブラウズ・カーソルを考慮したスキャンを制御します。

データ型 整数
単位 ミリ秒
デフォルト 5000
範囲

SSL 暗号スイート

WebSphere MQ への SSL 接続に使用する暗号スイートを指定します。

このプロパティーは、ご使用の JSSE プロバイダーで提供されている有効な暗号スイートに設定してください。 この値は SVRCONN チャネル (「チャネル」 プロパティー) で指定された CipherSpec と一致していなければなりません。

「SSL ピア名」プロパティーを設定する場合は、 このプロパティーを設定する必要があります。

SSL 証明書ストア

SSL 証明書の失効を検査するために使用される、ゼロ個以上の証明書取り消しリスト (CRL) サーバーのリストを指定します。 このプロパティーに値を指定する場合は、Java 2 バージョン 1.4 の WebSphere MQ JVM を使用する必要があります。

この値は、スペースで区切られた項目のリストで、次のような形式になります。
ldap://hostname:[port]

シングル・スラッシュ (/) がこの値に続きます。port を省略した場合は、デフォルトの LDAP ポートである 389 が想定されます。接続時に、サーバーから提示された SSL 証明書が、指定された CRL サーバーと照合されます。 CRL セキュリティーについての詳細は、「WebSphere MQ Security」の セクション『"Working with Certificate Revocation Lists"』を参照してください (http://publibfp.boulder.ibm.com/epubs/html/csqzas01/csqzas012w.htm#IDX2254 などにあります)。

SSL ピア名

SSL の場合は、識別名 のスケルトンです。これは、WebSphere MQ キュー・マネージャーによって提供された名前に一致していなければなりません。 この識別名は、接続時にサーバーによって提示された識別証明書を検査するために使用されます。

このプロパティーが設定されていない場合、このような証明書の検査が行われます。

「SSL 暗号スイート」プロパティーが指定されていない場合は、SSL ピア名プロパティーは無視されます。

このプロパティーは、コンマまたはセミコロンで区切られた、属性名と値の対のリストです。以下に例を示します。
CN=QMGR.*, OU=IBM, OU=WEBSPHERE

この例の場合、接続時にサーバーによって提示された識別証明書が検査されます。正常に接続するためには、証明書は QMGR で始まり、少なくとも 2 つの組織単位名 (最初が IBM、 2 つ目が WEBSPHERE) で構成される共通名を持っていなければなりません。検査では、大/小文字が区別されません。

識別名と、WebSphere MQ におけるその使用方法の詳細については、「WebSphere MQ Security」のセクション『"Distinguished Names"』を参照してください。

接続プール

接続プールの設定のオプショナル・セットを指定します。

接続プール・プロパティーは、すべての J2C コネクターに共通です。

アプリケーション・サーバーは、JMS プロバイダーとの接続とセッションをプールすることで、 パフォーマンスを向上させます。 これは、WebSphere MQ 接続プールとは無関係です。 アプリケーションの接続とセッションのプール・プロパティーを適切に構成する必要があります。 構成が適切でないと、接続とセッションが正しく動作しない場合があります。

JMS リソースへのサーバー・サイド・アクセスが並行して行われ、それがデフォルト値を超える場合は、接続プールのサイズを変更してください。接続プールのサイズは、キューごと、あるいはトピックごとに設定されます。

データ型 チェック・ボックス
デフォルト 選択


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最終更新: Jan 21, 2008 9:12:22 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/ucli_mqpcf.html