WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: z/OS

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WebSphere Application Server のアプリケーション・クライアントのインストール

このトピックでは、製品 CD-ROM 上のインストール・イメージを使用して、 WebSphere Application Server のアプリケーション・クライアントをインストールする方法について説明します。

始める前に

WebSphere Application Server と通信するクライアント・アプリケーションを実行するには、 クライアント・アプリケーションが稼働するシステム上に Application Server のエレメントがインストールされている必要があります。 ただし、システムに Application Server がインストールされていなくても、 ご使用のアプリケーション・クライアントにスタンドアロン・クライアント・ランタイム環境を提供する、 アプリケーション・クライアントをインストールすることはできます。 サポートされている製品プラットフォームの詳細については、Supported Prerequisites ページを 参照してください。
以下のステップでは、提供されている各種のオプションとフィーチャーの準備、選択、 およびインストールを完了するための詳細なガイドを提供します。 インストールのための準備を行い、インストール・オプションを十分に理解するためには、このトピックのステップを完了し、その関連トピックを読んでから、インストール・ツールの使用を開始してください。 特に、製品をインストールする場合は、これらのトピックを読んでください。

インストールを開始する際には、使用可能な一時ディスク・スペースが 350 MB あることが推奨されます。

バージョン 6.x では、WebSphere Application Server のアプリケーション・クライアントを、 旧バージョンのアプリケーション・クライアントが入っているマシンにインストールすることが可能です。 ただし、 旧バージョンのアプリケーション・クライアントの上にバージョン 6.0.x アプリケーション・クライアントをインストールすることはできません。

プロシージャー

  1. ランチパッドを使用して WebSphere Application Server のアプリケーション・クライアントをインストールします。
    注: 無料ダウンロードによるアプリケーション・クライアントのインストールでは、launchPad プログラムとパッケージされていません。
    1. launchpad ツールの「Launch the installation wizard for Application Client for WebSphere Application Server」をクリックして、 「InstallShield for MultiPlatforms」インストール・ウィザードを立ち上げます。これにより、インストール・ウィザードが立ち上がります。
      launchpad のリンク先になっている README 文書は 、CD のルート・ディレクトリー内の readme.html ファイルです。 CD のルート外にある readme ディレクトリーには、より詳細な README ファイルがあります。 インストール・ガイドは、CD のルート・ディレクトリーの /docs ディレクトリーにあります。
      注: README ファイル名は、製品提供に基づいています。
      アプリケーション・クライアントをインストールする場合の現行作業ディレクトリーは、 インストーラーのバイナリー・プログラムが入っているディレクトリーでなければなりません。 クラス・ファイルのロケーションの解決は現行作業ディレクトリーで行われるため、この配置にすることが 重要です。以下に例を示します。
      cd /app_server_root/AppClient
      
      ./install
      または
       cd <CD mount point>/AppClient
      
           ./install
      正しい作業ディレクトリーを使用しないと、 ISMP エラーが発生してインストールが異常終了する場合があります。

      インストール・ウィザードは、 前のアプリケーション・クライアントのインストールを自動的に更新または除去しません。

      バージョンが 6.1 より低い場合、以前にインストールされた Application Clients と共に Application Client V6.1 をインストールできます。 ただし、同じシステムには Application Client V6.1 の 1 つのインスタンスのみしかインストールできません。 インストーラーが起動されると、Application Client V6.1 の既存のインストールを検出し、既存のインストールの上部に追加機能を追加できるように、機能パネルへのインストール・フローを指示します。

    2. 前の例で示したように、コマンド行を使用して、製品 CD-ROM からインストール・ウィザードを開始します。
    3. -options responsefile -silent パラメーターを使用して、 サイレント・インストールを実行することもできます。 この方法では、インストール・ウィザードは、 対話式 GUI からではなくオプション応答ファイルからユーザーの応答を読み取ることになります。 応答ファイルをカスタマイズしてからサイレント・インストールを行うようにしてください。ファイルをカスタマイズした後、 サイレント・インストールを行うためのコマンドを発行します。サイレント・インストールは、製品をインストールする頻度が高い場合に特に有効です。

      この手順の以降の部分では、 インストール・ウィザードを使用していることを想定します。 ウィザードの一部として記述されているプロンプトごとに対応するエントリーが応答ファイルに存在します。 詳しくは『応答ファイル』の説明を参照してください。 ファイルのコメントにはオプションをカスタマイズする方法が記述されています。

  2. 「ようこそ」パネルが表示されたら、「次へ」をクリックして先へ進みます。
    1. プログラムの使用条件に同意する場合は、「I accept the terms in the license agreement」メッセージの横のラジオ・ボタンをクリックし、「 次へ」をクリックして続行します。
  3. インストール・ウィザードが前提条件のシステムをチェックします。 ウィザード・パネルに正常終了メッセージが表示された場合は、「次へ」をクリックします。 警告メッセージがパネル上に表示された場合は、「キャンセル」をクリックして、インストール・ウィザードを終了し、適切な前提条件をシステムにインストールします。 注: いくつかの前提条件がシステムにインストールされなくても Application Client が十分に動作しますが、システムを必須レベルに更新することが推奨されます。
  4. 宛先ディレクトリーを指定します。 「次へ」をクリックして先へ進みます。
    1. ターゲット・ディレクトリーに十 分なスペースがあることを確認してください。
    2. アプリケーション・クライアント製品のターゲット・ディレクトリーを指定します。
    3. 必要なターゲット・ディレクトリーを入力して、次のパネルに進んでください。 デフォルト・ターゲット・ロケーションを削除し、 インストール・ディレクトリー・フィールドを空のままにすると、インストール・プロセスを続行できなくなります。
  5. インストールのタイプを選択して、「次へ」を選択します。

    GUI を使用する場合、J2EE およびシン・アプリケーション・クライアント、 サンプルおよび IBM Developer Kit、Java 2 Technology Edition をインストールする標準インストール・タイプを選択することも、カスタム・インストール・タイプを選択することもできます。 Windows では、Custom J2EE/Thin Client および Custom Pluggable Client の 2 つのカスタム・インストール・タイプがあります。他のプラットフォームの場合、 1 つのカスタム・インストール・タイプしかありません。

    • ActiveX から EJB へのブリッジ・フィーチャーを選択する場合、ダイアログ・ボックスに以下のメッセージが表示されます: Java ランタイムをシステム・パスに追加してデフォルトの JRE にしますか? 「はい」と答えると、Java ランタイムがシステム・パスの先頭に追加されます。 「いいえ」と答えると、Java ランタイムをパスに加えない限り、ActiveX から EJB へのブリッジは 、Active Server Pages (ASP) から作動しません。 Java ランタイムを後から追加するには、トピック ActiveX アプリケーション・クライアントを参照するか、アプリケーション・クライアントを再インストールします。
    • アプレット・クライアント・フィーチャーを選択する場合、 以下のメッセージが表示される場合があります: 既存の JDK または JRE がご使用のコンピューターで検出されました。 アプレット・クライアント導入を選択しましたが、これにより JDK または JRE のレジストリー項目が上書きされます。 このままアプレット・クライアントのインストールを行いますか? 「はい」を選択すると、 インストールによってマシン上でレジストリーがオーバーライドされます。 「いいえ」を選択すると、 アプレット・クライアント・フィーチャーはインストールされず、フィーチャー・ ダイアログ・ボックスに戻ります。
    • javaccompiler、jarutility または jarsigner ユーティリティーなど、Software Developer Kit 機能が提供するユーティリティーを使用する必要がある場合、それをインストールします。 IBM 提供の Java 2 Development Kit には、2 つのコンポーネント、 Java ランタイム環境 (JRE) および完全な Software Developer Kit (SDK) があります。Custom J2EE/Thin Client インストール・タイプについては、JRE サブ・フィーチャーがデフォルトで選択されます。 SDK コンポーネントはオプションですが、SDK コンポーネントをインストールして、サンプルをコンパイルする必要があります。
    • クライアント・アプリケーションが WebSphere 管理タスクを実行できるようにカスタマイズされたランタイム jar が必要な場合、Administration Thin Client をインストールします。 Administration Thin Client は、app_server_root/runtimes にインストールされます。
    • JAX-RPC Web サービス・ランタイム JAR (Web Services を介して Application Server と 通信できるように JAX-RPC クライアント・アプリケーションがカスタマイズされている) が必要な場合、 Web サービス Thin Client をインストールします。 Web サービス Thin Client は、app_server_root/runtimes にインストールされます。
    • Pluggable Client アプリケーションを利用したいなら、Pluggable Client のサンプルをインストールします。
    • javaccompilerjarutility または jarsigner ユーティリティーなど、Software Developer Kit 機能が提供するユーティリティーを使用する必要がある場合、それをインストールします。 IBM 提供の Java 2 Development Kit には、2 つのコンポーネント、 Java ランタイム環境 (JRE) および完全な Software Developer Kit (SDK) があります。Custom J2EE/Thin Client インストール・タイプについては、JRE サブ・フィーチャーがデフォルトで選択されます。 SDK コンポーネントはオプションですが、SDK コンポーネントをインストールして、サンプルをコンパイルする必要があります。
    • クライアント・アプリケーションが WebSphere 管理タスクを実行できるようにカスタマイズされたランタイム jar が必要な場合、Administration Thin Client をインストールします。 Administration Thin Client は、app_server_root/runtimes にインストールされます。
    • クライアント・アプリケーションが Web Services を介して Application Server と通信できるようにカスタマイズされた JAX-RPC Web サービス・ランタイム JAR が必要な場合、Web サービス Thin Client をインストールします。 Web サービス Thin Client は、app_server_root/runtimes にインストールされます。
  6. (Pluggable Client インストール・タイプのみ) 「次へ」をクリックし、検出した Sun JRE を受け取るか、または、Sun JRE がインストールされたロケーションの選択のため「参照」をクリックします。 Sun Software Development Kit のインストール場所は、オプションです。しかし、インストール場所が提示されない場合は、インストールされたサンプルはコンパイルを行いません。
    • Sun JRE がインストールされていない場合には、インストールは続行されません。「キャンセル」をクリックして、インストールを終了します。Sun JRE をインストールし、プラグ可能なカスタム・インストールを再始動します。JRE パスを検出して Sun JRE パネルが表示され、プラグ可能アプリケーション・クライアントのインストールが続行されます。
  7. WebSphere Application Server マシンのホスト名を入力する。 「次へ」をクリックして先へ進みます。 デフォルトのポート番号は 2809 です。
  8. 要約情報を確認して、 製品コードをインストールする場合は「次へ」をクリックし、 仕様を変更する場合は「戻る」をクリックします。
  9. アプリケーション・クライアントをインストールしたら、「 終了」をクリックして、ウィザードを終了します。
  10. 「完了」パネルおよび app_server_root/logs/install/log.txt ファイルでインストールの状況を調べて、インストーラー・プログラムが正常に実行されたかどうかを確認します。 インストーラー・プログラムは、 以下のようにログに成功の標識を記録します。
    • INSTCONFSUCCESS は、インストールが成功し、ログ分析がこれ以上必要ないことを示しています。
    • INSTCONFFAILED は、インストールの失敗を示し、ユーザーが再インストールすることなく、再試行またはリカバリーできないことを示しています。

    インストール・ウィザードがインストール・イベントをインストール・ログ・ファイルに記録します。 インストール・プログラムが表示するメッセージを調べてください。 Application Client for WebSphere Application Server が正常にインストールされていない場合は、メッセージを読んでインストールが 失敗した原因を確認してください。確認した問題を訂正して、製品のインストールを 再試行します。

    ヒント: 非ルート・ユーザーまたは非管理者ユーザーとしてログインした場合は、インストールが失敗する可能性があります。 インストーラーが起動すると、ログ・ファイルがユーザーのホーム・ディレクトリーに作成されます。 インストールが失敗すると、ログ・ファイルの app_server_root ディレクトリーへの移動が試みられますが、 app_server_root ディレクトリーへの移動を行うために必要な権限がない場合は、 この試みは失敗し、ログ・ファイルはホーム・ディレクトリーに残ります。 user_home/waslogs ディレクトリーで下記のログ・ファイルを確認してください。
    • log.txt
    • trace.txt.gz
    • trace.xml.gz

結果

これで、WebSphere Application Server のアプリケーション・クライアントと 選択したフィーチャーのインストールが正常に完了しました。

次の作業

インストール検査ユーティリティーを使用して、インストールが成功したことを確認します。 インストールが正常に行われなかった場合、インストール・エラー・メッセージに示される エラーを修正します。例えば、十分なディスク・スペースがない場合、 スペースを追加して、アプリケーション・クライアントを再インストールします。



サブトピック
Application Client for WebSphere Application Server インストールのベスト・プラクティス
WebSphere Application Server のアプリケーション・クライアントのサイレント・インストール
tcli_is_uninstall.html
関連タスク
管理対象外 Web サービス JAX-RPC クライアントの実行
Administration Thin Client の使用
関連情報
WebSphere Application Server detailed system requirements
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 9:12:22 PM EST
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