WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: z/OS

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このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

高可用性環境でのアプリケーション更新手順

アプリケーションの更新では、 構成の同期化中にクラスター内のサーバーのそれぞれに新規のアプリケーション・バイナリーが配布されます。

図 1. アプリケーションの定常状態 - 構成ビュー. この図は、 定常状態にあるアプリケーションの構成ビューを示したものです。 アプリケーションの定常状態 - 構成ビュー

この配布は、HTTP を介して行われ、 サーバーとデプロイメント・マネージャーがすべて同一の LPAR 上に置かれている場合でも起こります。 アプリケーションの更新が保管されるときに、 「synchronize with nodes」オプションにチェックマークが付いていると、 同期化要求は各ノードへ送信されます。

通常、要求を受け取ると、 各ノードはデプロイメント・マネージャーとの同期化処理を非同期的に調整します。 この同期化処理中に、アプリケーションのバイナリーは、 デプロイメント・マネージャーからダウンロードされ、 指定された場所にあるノード上に格納されます (例えば、installedApps)。

新規バイナリーを格納する動作により、構成変更のイベント・リスナーが起動され、 続いてこのイベント・リスナーがアプリケーションを停止し、再開します。 ディスパッチャーの振る舞い、LPAR 加重などの変数に応じて、 各サーバーが新規アプリケーションを使用可能にする順序とペーシングの差異が監視されます。

ノード同期化の並行、非同期特性のため、 更新されるアプリケーションの連続可用性は保証されません。 これは、アプリケーションの実際の状態と、 ワークロード・ルーティング・メカニズムの間に対応がないことに起因します。 クライアント要求は、 その特定のアプリケーションが一時的に使用不可である場合でも、サーバーにルーティングされます。

高可用性環境では、 アプリケーションは、更新処理中でも使用可能な状態でなければなりません。 そのため、各クラスター・メンバーへのアプリケーション・ロールアウトはもとより、 クラスター・メンバーへのワークロード・ルーティングも慎重に制御して、 更新処理中のクラスター・メンバーへワークロードがルーティングされるのを防ぐ必要があります。 これら 2 つの局面が慎重に制御されると、 更新処理中にクライアント要求がクラスター・メンバーに送られてくることなく、 更新を各クラスター・メンバーにインストールできます。




関連概念
高可用性構成
関連タスク
高可用性アプリケーションを手動で更新するためのアプリケーション・サーバーの停止
高可用性シスプレックス環境のセットアップ
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概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 9:12:22 PM EST
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