WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: z/OS

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動的照会サービスの使用

開発プロセスでは、 通常の Enterprise JavaBean (EJB) 照会サービス (デプロイメント照会 とも呼ばれる) でなく、 動的照会サービスを使用した方がいいことがあります。 例えば、テスト中に、動的照会サービスをアプリケーション・ランタイムで使用することができるため、 アプリケーションを再デプロイする必要はありません。

このタスクについて

以下は、通常の EJB 照会サービスではなく、動的照会サービスを使用する一般的な理由です。
  • デプロイメント時ではなく、アプリケーション実行時に照会をプログラマチックに定義する必要があります。
  • 1 つの照会から複数の CMP または CMR フィールドを戻す必要があります。 (デプロイメント照会では SELECT 文節で 1 つのエレメントしか指定できません。) 詳しくは、例: EJB 照会の項目を参照してください。
  • 照会で計算式を戻したい。
  • 照会ステートメントで、値オブジェクト・メソッドまたは Bean メソッドを使用する。 詳しくは、パス式を参照してください。
  • 開発中に EJB 照会を対話式にテストするが、検索照会または選択照会を更新するごとに アプリケーションを繰り返しデプロイしない。

動的照会 API は、Stateless Session Bean です。他の J2EE EJB アプリケーション Bean と同じように使用できます。 API の仕様について詳しくは、開発者用 API 文書 (パッケージ com.ibm.websphere.ejbquery のセクション) を参照してください。

動的照会 Bean は、リモートおよびローカルの両方のインターフェースを持っています。 照会からリモート EJB 参照を戻す場合、または照会ステートメントにリモート・メソッドが 含まれる場合は、照会リモート・インターフェースを使用する必要があります。

リモート・インターフェース = com.ibm.websphere.ejbquery.Queryリモート・ホーム・インターフェース = com.ibm.websphere.ejbquery.QueryHome

照会からローカル EJB 参照を戻す場合、または照会ステートメントにローカル・メソッドが 含まれる場合は、照会ローカル・インターフェースを使用する必要があります。

ローカル・インターフェース = com.ibm.websphere.ejbquery.QueryLocalローカル・ホーム・インターフェース = com.ibm.websphere.ejbquery.QueryLocalHome

ローカル・インターフェースでは、 アプリケーション・サーバー・メモリーをあまり使わないため、リモート・インターフェースよりも全体的な EJB パフォーマンスが向上します。

プロシージャー

  1. そのサーバーが製品のインストール時に作成されたデフォルトのアプリケーション・サーバーとは異なる場合は、 query.ear アプリケーション・ファイルが、アプリケーションが実行されているアプリケーション・サーバーにインストールされていることを確認します。
    query.ear ファイルは、app_server_root ディレクトリーにあります。ここで、<WAS_HOME> は WebSphere Application Server のある場所です。この製品のインストール・プログラムは、query.ear ファイルをデフォルトのアプリケーション・サーバーに、
    com/ibm/websphere/ejbquery/Query
    という JNDI 名を使用してインストールします (システム管理者は、この名前を変更できます)。
  2. 機密データへのアクセスを管理するために、リモートおよびローカルの動的照会インターフェースに executeQuery()、prepareQuery()、および executePlan() メソッド用の許可を設定します。 (このステップは、ご使用のアプリケーションにセキュリティーが要求される場合にのみ必要です。)

    どの ASN 名、CMP フィールド、または CMR フィールドが動的 EJB 照会に使用できるかは制御できないため、 ユーザーまたはシステム管理者はメソッドの使用に制限を設ける必要があります。 例えば、ユーザーが executeQuery メソッドの実行が許可されている場合、そのユーザーは任意の有効な動的照会を実行できます。 実稼働環境においては、リモート照会インターフェースのメソッドへのアクセスに制限を設けたいと考えるでしょう。

  3. アプリケーション・クライアント・コードの一部として動的照会を作成します。 照会のモデルとして以下の例を参照できます。ここではどのインポート・ステートメントを使用するかなどが説明されています。
  4. 照会する CMP が別のモジュールにある場合、次の処理を実行する必要があります。
    1. query.ear に対するリモート検索の実行
    2. 照会される CMP Bean がインストールされているサーバーへの query.ear ファイルのマップ
  5. クラスパスにある qryclient.jar ファイルを使用して、 クライアント・プログラムをコンパイルし、実行します。



サブトピック
例: 動的照会のための、リモート・インターフェースの使用
例: 動的照会のための、ローカル・インターフェースの使用
動的照会のパフォーマンスに関する考慮事項
動的照会へのアクセス・インテントの影響
動的照会 API: prepareQuery() および executePlan() メソッド
動的 EJB 照会サービスとデプロイメント EJB 照会サービスの比較
関連概念
EJB 照会言語
パス式
関連資料
例: EJB での照会
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 9:12:22 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/query/tasks/tque_dynamic.html