WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: z/OS

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HA 環境のトラブルシューティングのヒント

高可用性環境で問題が発生した場合は、以下のトピックを参照してください。

メッセージ HMGR0218I が Java 仮想マシンが始動した後に表示されない

適切にセットアップ された高可用性環境では、HA マネージャーが管理中の環境を再評価 して、環境に追加された新規コンポーネントを受け入れることができます。 例えば、インフラストラクチャーに Java 仮想マシン (JVM) が追加されると、ディスカバリー・プロセスが開始します。 開始中に、JVM はそのコア・グループの他のメンバーとの接触を試行します。 他の実行中の JVM を検出すると、その JVM との結合プロセスを開始します。 このプロセスは、その JVM がコア・グループに参加できるかどうかを判別します。 新規 JVM がコア・グループのメンバーとして受け入れられた場合は、その新規 JVM を含むすべての JVM が、メッセージ HMGR0218I に記録されます。 このメッセージは、管理コンソールにも表示されます。

メッセージ HMGR0218I は、現在オンライン状態になっているコア・グループ内のアプリケーション・サーバーの数を示します。 JVM の開始後にこのメッセージが表示されない場合は、構成または通信に問題が発生しています。この状態を修正するには、 デプロイメント・マネージャーを使用してノード・エージェントに同期を指示するか、 あるいは syncNode コマンドを使用して手動で同期して、 アプリケーション・サーバーが最新の構成で実行されていることを確認します。 それでも JVM がコア・グループに参加できない場合は、ネットワーク構成に問題があります。

システム・ログ・ファイルにメッセージ HMGR0123I が表示される

コア・グループ・メンバーの状況が、アクティブ・コーディネーターの変更と同時に変更されると、 メッセージ HMGR0123I がシステム・ログ・ファイルに表示されることがあります。例えば、 コア・グループ・メンバーが再始動してアクティブ・コーディネーターになる場合に、 このメッセージが発行されることがあります。

この通知メッセージは、通常は深刻な問題を 示すものではありません。このメッセージがシステム・ログ・ファイルに表示されたとしても、 新しいアクティブ・コーディネーターは更新されたグループ状況を受信します。 このメッセージが なるべく出ないようにするには、再始動の回数が少ないコア・グループ・メンバーを、 優先コア・グループ・コーディネーターとして選択します。

システム・ログ・ファイルの CPU 欠乏メッセージ

HA マネージャー・スレッドが一貫性のあるランタイムを得ることができるのに十分な物理メモリーがない場合は常に、 「CPU starvation detected」というエラー・メッセージがシステム・ログ・ファイルに 表示されます。CPU が、受け取った作業を処理しながらスワップアウト・プロセスのロードに大半の時間を費やしている場合に、thread starvation が起こることがあります。HA マネージャーはこの状態を検出して、これらのエラー・メッセージを記録し、スレッドが要求されたランタイムを取得していないことをユーザーに通知します。

高いパフォーマンスを実現し、これらのエラー・メッセージを受け取らないために、単一のマシンで実行されている各 Java 処理に対して、少なくとも 512 MB の RAM を割り当てることをお勧めします。

セキュリティーが有効な場合の大規模なセル構成における高い CPU 使用量

特定の構成および状態では、ディスカバリーにかかる時間が長くなります。
ディスカバリーにおける CPU 時間を削減するには、以下のことを行います。
  1. 管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」>「Core groups settings」とクリックして、「DefaultCoreGroup」を選択します。
  2. 「追加プロパティー」の下で「カスタム・プロパティー」>「新規」とクリックします。
  3. 「名前」フィールドに IBM_CS_UNICAST_DISCOVERY_INTERVAL_SECS と入力し、「値」フィールドに 120 と入力します。
  4. OK」をクリックします。
  5. 新規」を再度クリックして、「名前」フィールドに IBM_CS_SS_SECURE_TOKEN と入力し、「値」フィールドに false と入力します。
  6. OK」をクリックしてから「保管」をクリックして、これらの変更をマスター構成に適用します。
  7. サーバーを再始動して、これらの変更を有効にします。



関連概念
コア・グループ・コーディネーター
関連タスク
コア・グループ優先コーディネーターの構成
高可用性環境のセットアップ
関連資料
syncNode コマンド
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 9:12:22 PM EST
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