WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: z/OS

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拡張コア・グループ・ブリッジ構成

このトピックでは、拡張コア・グループ・ブリッジ構成について説明します。 これらの構成は、異なるセル内のコア・グループ間で標準コア・グループ・ブリッジほど頻繁には実行されません。

拡張構成シナリオ

ほとんどの共通コア・グループ・ブリッジ構成は、 1 つのネットワーク上の異なるセル内にある 2 つのコア・グループ間にあります。 この共通シナリオについて詳しくは、コア・グループ・ブリッジ・サービスを使用したコア・グループ通信 を参照してください。このトピックで説明するシナリオは、 拡張構成状態用のものです。

コア・グループ間には、 以下の 4 つのタイプの構成可能な通信があります。
  • 同一セル内にあるコア・グループ間の通信
  • セル内およびセル外の通信
  • 別のネットワーク経由でのコア・グループ間の通信
  • プロキシー・ピア・アクセス・ポイントを使用するコア・グループ間の通信

同一セル内にあるコア・グループ間の通信

同一のセル内にあるすべてのコア・グループは、相互に通信するよう構成する必要があります。 セル内でコア・グループ通信を構成するには、各コア・グループに 1 つのコア・グループ・アクセス・ポイントを持つ 1 つのアクセス・ポイント・グループを作成します。 コア・グループ・ブリッジ・サーバーとなる 1 つ以上のサーバーを選択して、 それぞれのサーバーごとにブリッジ・インターフェースを定義します。 同じセル内のコア・グループに接続するアクセス・ポイント・グループにあるブリッジ・インターフェースはすべて、 同じポートへ解決するノード、サーバー、およびチェーンの組み合わせを持つ必要があります。 すべてのブリッジ・インターフェースが確実に同じポートへ解決するために、 すべてのブリッジ・インターフェースが同じチェーン名を使用するように構成することができます。下図には、同一のセル内にあり、1 つのアクセス・ポイント・グループにより接続される、3 つのコア・グループの例が示されています。 構成例は、管理コンソールで、どのように同一セル内のコア・グループ間通信が構成されるかを示しています。
図 1. 同一セル内にあるコア・グループ間の通信
同一セル内のコア・グループの構成例
詳しくは、同じセル内のコア・グループ間の通信の構成 を参照してください。

セル内およびセル外の通信

以下の例は、3 つの異なるセル内にある 3 つのコア・グループ間の構成を示します。 各セルには、そのセル内のコア・グループ間で通信するためのアクセス・ポイント・グループが 1 つあります。各セルには、 定義済みの access_point_group_xyz アクセス・ポイント・グループもあります。 このアクセス・ポイント・グループには、そのセル内のコア・グループ用のコア・グループ・アクセス・ポイント・グループが 1 つと他の 2 つのセル内の各コア・グループ用のコア・グループ・アクセス・ポイントが 1 つあります。

図 2. セル外のコア・グループでの、同一セル内にあるコア・グループ間の通信
セル内外の通信

以下の例は、 cell_x セルと cell_z セル間の通信用の、ブリッジ・インターフェースとピア・ポートの関係を示しています。 cell_x セルに対しては、2 つのブリッジ・インターフェースが定義されています。cell_z セルには、 cell_x セルで定義されたブリッジ・インターフェース情報に対応するピア・ポートが定義されている、 x_core_group_ap_2 コア・グループ・アクセス・ポイント用のピア・アクセス・ポイントがあります。

図 3. 他のセル内のピア・ポートに対応する 1 つのセル内のブリッジ・インターフェース
ブリッジ・インターフェースおよびピア・ポート

その結果、core_group_xcore_group_y、および core_group_z コア・グループは、 相互に通信を行うことができます。

別のネットワーク経由でのコア・グループ間の通信

このシナリオでは、 1 つのコア・グループを構成して、2 つ以上のネットワーク経由で別のセルにある 2 つ以上のコア・グループと通信します。 例えば、cell_x セル内のコア・グループは、 cell_y および cell_z セル内のコア・グループと通信する必要があります。 cell_x セル内に 2 つのアクセス・ポイント・グループを作成します。cell_x セル内の access_point_group_xy アクセス・ポイント・グループは、 cell_y セル内のコア・グループ用のコア・グループ・アクセス・ポイントおよびピア・アクセス・ポイントで構成されています。 cell_x セル内の access_point_group_xz アクセス・ポイント・グループは、 cell_z セル内のコア・グループ用のコア・グループ・アクセス・ポイントおよびピア・アクセス・ポイントで構成されています。 cell_y セルは、cell_x セル用のコア・グループ・アクセス・ポイントおよび ピア・アクセス・ポイントを持つ access_point_group_xy アクセス・ポイント・グループを持ちます。cell_z セルは、 cell_x セル用のコア・グループ・アクセス・ポイントおよびピア・アクセス・ポイントを持つ access_point_group_xz アクセス・ ポイント・グループを持ちます。
図 4. 異なるネットワーク経由でのコア・グループ通信
2 つの異なるネットワーク全体のコア・グ
ループ通信

プロキシー・ピア・アクセス・ポイントを使用するコア・グループ間の通信

コア・グループが直接通信できない場合、プロキシー・ピアを使用します。 2 つのコア・グループは、2 つのコア・グループ間で情報を渡すことができる単一のコア・グループにアクセスする必要があります。 プロキシー・ピア・アクセス・ポイントの動作について理解するには、飛行機での旅行の際の飛行機の乗り継ぎを思い浮かべてください。 ピッツバーグからロンドンに行くには、まずニューヨーク市へ行き、ロンドン行きの便に乗り換える必要があります。 このニューヨーク市が、ロンドンへの プロキシー・ピア・アクセス・ポイント です。

プロキシー・ピアを定義すると、 cell_x セルの x_core_group_2 コア・グループは、 cell_z セル内のコア・グループと直接通信することができません。ただし、 両方のコア・グループは cell_y セル内のコア・グループと通信することができます。 cell_x セルと cell_z セル間の通信を構成するには、 2 つのアクセス・ポイント・グループを構成する必要があります。cell_y セル内のコア・グループ・アクセス・ポイントは、 access_point_group_xy アクセス・ポイント・グループおよび access_point_group_yz アクセス・ポイント・グループ の両方にあります。下図には、プロキシー・ピア構成の概要が示されています。
図 5. プロキシー・ピア・アクセス・ポイントを使用するコア・グループの通信

詳しくは、プロキシー・ピア・アクセス・ポイントを使用したコア・グループ通信の構成 を参照してください。



関連タスク
コア・グループ・ブリッジ・サービスの構成
拡張コア・グループ・ブリッジ構成の作成
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 9:12:22 PM EST
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