Common Base Event とは、イベントの共通表現を定義する XML 文書です。 エンタープライズ管理 およびビジネス・アプリケーションでの使用を、目的としています。 Common Base Event によって、共通フィールド、共通フィールドに指定できる値、 および各値の正確な意味が定義されます。
イベント・オブジェクトを作成するアプリケーションは、イベント・ソース と呼ばれます。イベント・ソースは、イベントに対し共通の構造を使用できます。 このような構造の受け入れ済み規格は、Common Base Event と呼ばれます。Common Base Event は、オートノミック・コンピューティング・イニシアチブの一部として定義されている XML 文書です。
Common Base Event モデルとは、エンタープライズ管理およびビジネス・ アプリケーションで使用することを目的 とした、イベントの共通表現を定義する規格です。 この IBM オートノミック・コンピューティング・アーキテクチャー・ボードで開発された規格では、 共通の XML ベースのフォーマットを使用するロギングのエンコード、トレース、管理、 およびビジネス・イベントがサポートされます。このフォーマットにより、さまざまなアプリケーションのさまざまなイベントのタイプを相関 することが可能になります。 Common Base Event モデルについて詳しくは、Common Base Event 仕様 (正規状態データ・フォーマット: Common Base Event V1.0.1) を参照してください。 共通イベント・インフラストラクチャーでは、バージョン 1.0.1 の仕様がサポートされています。
Common Base Event モデルの基本概念は、状態 です。 状態とは、サーバー・シャットダウン、ディスク・ドライブ障害、ユーザー・ログインの失敗など、コンピューター・インフラストラクチャー内で発生する事項のことです。 Common Base Event モデルは、発生する可能性のあるほとんどの状態に適応する一連の標準状態タイプを定義します (StartSituation や CreateSituation など)。
Common Base Event には、コンシューマーがイベントを理解するために必要なすべての情報が含まれています。 この情報には、ランタイム環境、ビジネス環境、およびイベントを作成したアプリケーション・オブジェクトのインスタンスに関するデータが含まれています。
Common Base Event フォーマットとについて詳しくは、ftp://www6.software.ibm.com/software/developer/library/ac-toolkitdg.pdf にある Common Base Event 仕様書に含まれている XML スキーマを参照してください。