アンインストーラー・プログラムを実行し、いくつかの手動ステップを実行してログ・ファイルおよびレジストリー項目を除去して、WebSphere Application Server 製品を Windows システムからアンインストールします。レジストリー項目が残っていると、
製品を元のディレクトリーに再インストールできない場合があります。
再インストールする計画がない場合は、手動でアンインストールする必要はありません。
始める前に
アンインストーラー・プログラムは、デフォルトでは、各プロファイルの構成データおよびアプリケーションのすべてを含む、
すべてのプロファイルを除去します。
アンインストール手順を開始する前に、必要に応じて、
各プロファイルの config フォルダー、installableApps フォルダー、および installedApps フォルダーをバックアップするか、
または uninstall コマンドで -OPT removeProfilesOnUninstall="false" パラメーターを使用します。アンインストーラー・プログラムは、
すべての構成データ、アプリケーション、および各プロファイル内のその他の
ユーザー・データを含む、すべてのプロファイルを残します。
uninstall コマンドで -OPT removeProfilesOnUninstall="true" パラ
メーターを使用してデータのすべてを削除するか、または後でデータが不要であると判断したときに手動で削除します。構成ファイルの管理についての説明は、
コマンド行ツールの使用
を参照してください。
別のロケーションに保管されていないすべてのアプリケーションをバックアップします。
正しい製品を除去してクリーンなシステムを作成できるように、
製品のインストール・ルート・ディレクトリーを判別します。
このタスクについて
以前のインストールのファイルが残っているときに製品を新規ディレクトリーに再インストールすると、
共存シナリオを作成することができます。
ただし、すべてのファイルおよびレジストリー項目を削除すると、WebSphere Application Server 製品を
完全に除去することができます。
システムをクリーンにすることにより、共存なしで、元のディレクトリーに製品を再インストールすることができます。
デフォルトのディレクトリーを、以下の計画表に示します。
いずれかのインストール・ルート・ディレクトリーを変更する場合は、より短いパス名に変更してください。Windows システムによっては、コマンドに 258 文字という長さ制限があるものがあります。いずれかのパスが長すぎる場合は、
プロファイルの作成を妨げる問題が発生することがあります。
インストール・ルート・ディレクトリーの最大長は 60 文字です。
プロファイル・インストール・ルート・ディレクトリーの最大長は
80 文字です。
インストール・ウィザードおよび プロファイル管理ツール を使用すると、インストール・ルート・ディレクトリーに独自のロケーションを指定することができます。
installRegistryUtils
コマンドを使用すると、インストール済みのすべての
WebSphere Application Server 製品の
インストール・ロケーションを調べることができます。
以下の手順を実行して、クリーンなシステムを作成します。
プロシージャー
- 製品のインストールに使用したのと同じユーザー ID を使用してログオンします。
- WebSphere Application Server の Web サーバー・プラグインのアンインストーラー・プログラムを実行します。
アプリケーション・サーバーと一緒に
稼働するよう、Web サーバーが構成されている場合は、
プラグインをアンインストールして、Web サーバーから
構成を除去します。
WebSphere Application Server 用の Web サーバー・プラグインのアンインストール
を参照してください。
- ブラウザーをすべて停止し、製品のアンインストール
で説明されているとおりに、WebSphere Application Server 製品に関連したすべての Java プロセスを停止します。
- uninstall コマンドを実行します。
アンインストーラー・プログラムを既に実行しているか、
またはアンインストーラー・プログラムを実行できない場合は、
このステップをスキップしてください。
詳しくは、uninstall コマンド
の説明を参照してください。
アンインストーラー・ウィザードが開始し、「ようこそ」パネルが表示されます。
- Emergency Recovery Disk があることを確認します。このディスクを作成するための指示は、Windows のヘルプ文書に記載されています。
このステップは安全機能です。この手順では、リカバリー・ディスクは必要ありません。
- Windows Resource Kit に含まれている regback.exe プログラムを使用して、レジストリーをバックアップします。
このステップは安全機能です。この手順では、レジストリーのバックアップ・コピーは必要ありません。
- アンインストールしている WebSphere Application Server 製品の製品レジストリー項目を削除します。
コマンド・プロンプトから regedit.exe コマンドを起動して、Windows のシステム・レジストリーを編集します。
レジストリーの扱いの注意点
注: レジストリー・エディターを使用して、レジストリーの内容を表示したり編集したりする際に、
間違うことがよくあります。エディターは、きわめて危険な結果を生じる場合もある編集上のエラーについて、警告を発してはくれません。
レジストリーが壊れることにより、システムが破壊され、Windows オペレーティング・システムを再インストールせざるを得なく
なる場合もあります。
- Ctrl-F を押して、WebSphere のすべてのインスタンスを検索し、それぞれの項目について、削除する必要があるかどうかを決定します。WebSphere Application Server に関するすべてのエントリーを除去できない場合がありますが、
それは問題ありません。
- WebSphere Application Server 製品に関連するキーを展開し、選択します。
- 関連するキーごとに、メニュー・バーから「編集」>「削除」とクリックします。
- キーの削除について確認を求められた場合は、「はい」をクリックします。
- 終了したら、メニュー・バーから「レジストリー」>「終了」をクリックします。
- アンインストールしている製品のインストール・ルート・ディレクトリーを削除します。
- すべてのプロファイル・ディレクトリーを判別し、そのディレクトリーを除去します。
- Windows エクスプローラー・ウィンドウを開き、C:¥Documents and Settings¥All Users¥Start Menu¥Programs¥IBM WebSphere ディレクトリーへ移動します。
WebSphere Application Server 製品のインストールが 1 つある場合は、
以下のフォルダーを削除します。
Application Server Network Deployment v6.x
- %WINDIR%¥IsUninst.exe ファイルを削除します。
%WINDIR% は変数です。
Windows のインストール・フォルダーは、例えば C:¥Windows や
C:¥Winnt のようになります。
- vpd.properties ファイル
を編集します。
このファイルは、C:¥WINNT ディレクトリーまたは C:¥windows ディレクトリーといった、オペレーティング・システムのインストール・ディレクトリー内にあります。
vpd.properties ファイル
は、InstallShield MultiPlatform (ISMP) プログラムが、
インストールする他の製品に対して使用するため、
削除や名前変更を行わないでください。
vpd.properties ファイル内に項目を持つ製品が、現在アンインストールしている WebSphere Application Server 製品のみである場合は、このファイルを削除できます。
- installRegistryUtils
コマンドを使用すると、
インストール済みのすべての WebSphere Application Server 製品の
インストール・ロケーションを調べ、
製品を選択して、インストール・レジストリーから除去できます。
- 再始動を指図するプロンプトが出された場合は、マシンを再始動してください。
結果
この手順を行うと、システムがクリーンになります。
これにより、同じディレクトリーに再インストールすることができます。
クリーンなシステムには、以前削除したインストールの痕跡は残っていません。