カスタマイズの指示を完了すると、ご使用の Network Deployment セルに、
WebSphere Application Server for z/OS のアプリケーション・サーバー・ノード (管理対象ノード) ができます。
- 次の MVS コンソール・コマンドを発行して、ノード・エージェントを始動します。
START server_proc,JOBNAME=nodeagent_name,ENV=cell_name.node_name.nodeagent_name
オプション |
説明 |
server_proc |
ノード・エージェントのカタログ式プロシージャー
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nodeagent_name |
ノード・エージェントのショート・ネーム
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node_name |
ノードのショート・ネーム
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cell_name |
セルのショート・ネーム
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例えば、デフォルト値 (シスプレックス名が CELL1、システム名が MVSA) を選択した場合は、
次の START コマンドを入力します。START BBO6ACR,JOBNAME=BBON001,ENV=CELL1.MVSA.BBON001
START コマンドがノード・エージェントを起動します。
ノード・エージェントは、ロケーション・サービス・デーモンを開始します
(ロケーション・サービス・デーモンがまだ実行されていない場合)。
ノードが稼働中である場合は、次のようなメッセージが表示されます。
BBOO0019I INITIALIZATION COMPLETE
FOR WEBSPHERE FOR z/OS CONTROL PROCESS BBON001
デプロイメント・マネージャーがノードを管理するには、
ノード・エージェントが稼働していなければなりません。
- セルのデプロイメント・マネージャーが稼働しているとき、Web ブラウザーを次の URL にポイントして、
管理コンソールにアクセスします。
http://hostname:http_port/ibm/console
オプション |
説明 |
hostname |
カスタマイズ中に指定したデプロイメント・マネージャーの
HTTP トランスポート・ホスト名
注: デプロイメント・マネージャーの HTTP ホスト名に「*」を指定した場合、
これが実際のデプロイメント・マネージャー・ノードのホスト名となります。
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http_port |
カスタマイズ中に指定したデプロイメント・マネージャーの
HTTP ポート
注: デプロイメント・マネージャーのデフォルト HTTP ポートは 9060 です。
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管理セキュリティーを使用可能にするまでは、パスワードではなく、ユーザー ID を要求するサインオン画面が表示されます。
ユーザー ID は任意に指定でき、
変更内容の基本トラッキングを提供するためにのみ使用されます。
管理セキュリティーを使用可能にするまでは、
Web ブラウザーおよび HTTP ポートへのアクセス権を使用すれば誰でも、
ユーザーのアプリケーション・サービス環境を変更できるという点に注意してください。
管理コンソール、スクリプト、またはその両方を使用して、
ノードを管理し、J2EE アプリケーションをデプロイおよび管理することができます。
詳しくは、管理クライアントの使用
を参照してください。ただし、
アプリケーションをデプロイできるようにするには、
アプリケーション・サーバーを管理対象ノードに追加する必要があります。
- アプリケーション・サーバーは、
管理コンソールまたはスクリプトを使用して管理対象サーバー・ノードに追加できます。
以下の 2 つのメソッドのいずれかを使用できます。
- 管理コンソールまたはスクリプトを使用して、
新規アプリケーション・サーバーを直接作成します。
詳しくは、アプリケーション・サーバーの作成
を参照してください。
管理対象ノードのセットアップ・プロセス中に作成したコントローラー、
サーバントと CRA カタログ式プロシージャー、およびユーザー ID を、
管理対象ノード内で作成するすべてのアプリケーション・サーバーに対して使用できます。
- この管理対象ノードをターゲットとして使用して、
既存のアプリケーション・サーバーを別のノード内にクラスターします。
これにより、
クラスター化されたアプリケーション・サーバーの「クローン」コピーが新規管理対象ノード内に作成されます。
詳しくは、クラスターの作成
を参照してください。
- 管理対象ノードのアプリケーション・サーバーの 1 つを開始するには、
次の MVS コンソール・コマンドを実行します。
START server_proc,JOBNAME=server_name,ENV=cell_name.node_name.server_name
オプション |
説明 |
server_proc |
アプリケーション・サーバー・エージェントの
カタログ式プロシージャー (ノード・エージェントのカタログ式プロシージャーと同じであってもかまいません)
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nodeagent_name |
アプリケーション・サーバーのショート・ネーム
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node_name |
ノードのショート・ネーム
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cell_name |
セルのショート・ネーム
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例えば、デフォルトのプロシージャー名 (シスプレックス名が CELL1、ノード名が MVSA、
サーバー名が AZSR01A) を選択した場合は、次の START コマンドを入力します。
START BBO6ACR,JOBNAME=AZSR01A,ENV=CELL1.MVSA.AZSR01A
START コマンドがアプリケーション・サーバー・コントローラーを起動します。
コントローラーは、ロケーション・サービス・デーモンを開始し (まだ実行されていない場合)、
次に WLM を使用して制御領域付加属性およびサーバントを開始します。
ノードが稼働中である場合は、次のようなメッセージが表示されます。
BBOO0019I INITIALIZATION COMPLETE FOR WEBSPHERE FOR Z/OS CONTROL PROCESS AZSR01A
- 以下の 2 つのメソッドのいずれかを使用して、
デプロイメント・マネージャーを停止します。
- ロケーション・サービス・デーモンを停止します。
これにより、同じ z/OS システム上のすべてのセルのノードも停止されます。
ロケーション・サービス・デーモンは、
共通ストレージ内のモジュールへのポインターを保持しており、
ロケーション・サービス・デーモンを停止すると、
デーモンと同じ z/OS システム上のすべてセル・メンバーが強制的にシャットダウンされます。
ロケーション・サービス・デーモンを停止するには、
次の MVS コンソール・コマンドを入力します。
STOP daemon_jobname
ここで、daemon_jobname は、
ロケーション・サービス・デーモンのジョブ名です。
Network Deployment セルのデフォルト・ロケーション・サービス・デーモンのジョブ名は BBODMNC です。
- ノード・エージェントとそのアプリケーション・サーバーだけを停止し、
z/OS システム上のロケーション・サービス・デーモン、デプロイメント・マネージャー (存在する場合)、
およびその他すべての管理対象ノードは稼働中のままにしておきます。
ノード・エージェントを停止するには、
次の MVS コンソール・コマンドを入力します。
STOP nodeagent_name
ここで、nodeagent_name は、
ノード・エージェントのショート・ネームです。デフォルトのノード・エージェントのショート・ネームは BBON001 です。