WebSphere Application Server の Web サーバー・プラグインは、
Application Server への永続的 HTTP
および HTTPS 接続を確立お
よび保持するために使用されます。
このプラグインは、要求をアプリケーション・サーバーに送信
できる準備ができている場合は、まず最初に、その接続プールに既存の接続がないかチェックします。既存の接続が使用可能であれば、そのプラグインはその接続状況をチェックします。接続状況に問題がなければ、プラグインはその接続を使用して、要求を送信します。接続が存在していなければ、プラグインは接続を 1 つ作成します。
接続は存在しているけれども、アプリケーション・サーバーがその接続を
閉じてしまっている場合は、プラグインはその接続を閉じて、新規の接続を開きます。
プラグインとアプリケーション・サーバーとの間で接続が確立してしまうと、
以下のいずれかの理由でアプリケーション・サーバーがその接続を閉じるまで、その接続は閉じられません。
- 「キープアライブを使用」プロパティーが選択されると、HTTP
インバウンド・チャネルの「読み取りタイムアウト」または「書
き込みタイムアウト」プロパティーで指定された時間制限が満了します。
- HTTP インバウンド・チャネルで処理できる最大パーシスタント要求数を超えてしまった。(この数は、
HTTP インバウンド・チャネルの「最大のパーシスタント要求数」プロパティーを使用して設定されます。)
- Application Server がシャットダウンしている。
アプリケーション・サーバーが接続を閉じたとしても、プラグインは、
その接続を再度使用しようとして初めて、その接続が閉じられたことがわか
ります。以下のいずれかのイベントが発生すると、接続は閉じられます。
- プラグインが新規の HTTP 要求を受け取り、既存の接続を再使用しようとする。
- Web サーバーが新規の HTTP 要求を受信していないので、httpd プロセスの数が減少する。
(IBM HTTP Server の場合は、キープアライブ状態にある httpd プロセスの数は、
Web サーバーの MinSpareServers ディレクティブで指定されている値によって異なります。)
- Web サーバーが停止し、すべての httpd プロセスが終了して
、それぞれのプロセスに対応するソケットが閉じられる。
重要: 特定のアプリケーション・サーバーで、
突然重い要求負荷が停止するか、負荷が減少した場合は、
そのアプリケーション・サーバーとのプラグインの接続の多くが、
CLOSE_WAIT 状態になることがあります。
これらの接続は、プラグインが最初にそれらの接続を再使用しようとしたときに閉じられるので、多数の接続が CLOSE-WAIT 状態にあっても、パフォーマンスに影響は出ないはずです。