このファイルは、 システムおよびジョブ関連情報を収集して記録するために、システム管理機能 (SMF) を使用可能にして使用する方法についての概要を示します。
以下のガイドラインは、 どのタイムアウト条件が発生したのかを判別する手掛かりとなる診断データを 、SVC ダンプから検出する手順を示しています。
ip summ format asid(x' address ')ここで、address はサーバントのアドレス・スペース ID です。
EC3 完了コードの TCB を検出します。 「メイン」スレッド上の EC3 完了コードは無視してください。 このスレッドは、 サマリー・フォーマットでリストされている 4 番目の TCB (3 つの MVS TCB の直後の TCB) です。 WebSphere のメイン・スレッドは、BBO_BOA::impl_is_ready で待機しているスレッドです。 このスレッド上にこれまでにディスパッチされたアプリケーション要求はありません。 したがって、タイムアウトになる要求はありません。 タイムアウト処理中に、 サーバー領域のメイン・スレッドも、 アドレス・スペースを停止させるメカニズムとして EC3 で異常終了します。 したがって、EC3 完了コードの理由がメイン・スレッドに出力される場合があります。 これは、タイムアウトの原因ではなく、単なるタイムアウト処理の結果です。
ip systrace all time(gmt)
systrace では短い時間しかカバーしていないため、systrace では EC3 異常終了が見つからない場合もあります。
理由コード | 説明 |
---|---|
04130002 | トランザクションのタイムアウトが発生したため、 コントローラーは、このサーバント領域について ABTERM を発行しました。 ディスパッチされたコードが短いループ内に存在していた可能性があります。 |
04130003 | コントローラーの要求をサーバント領域に移動しようとしてハングしたため、 コントローラーは、このサーバント領域について ABTERM を発行しました。 ターゲット要求はタイムアウトになりましたが、 サーバントはその時点で要求をコピーしていました。 コントローラーは、ABTERM を発行して処置を行うまで、 定期的間隔でサーバントの進行状況を検査していました。 |
04130004 | WLM キューのタイムアウトが発生したため、 コントローラーは、このサーバント領域について ABTERM を発行しました。 ディスパッチされたコードが短いループ内に存在していた可能性があります。 |
04130005 | トランザクションのタイムアウトが発生したため、 コントローラーは、このサーバント領域について ABTERM を発行しました。 トランザクションはタイムアウトになりましたが、 この時点でトランザクションに関連する要求は見つかりませんでした。 トランザクションに関連したサーバントを終了します。 |
04130006 | コントローラー・スレッドで要求を処理中に問題が発生しました。 要求は WLM のキューに入れられ、サーバント領域と関連付けられています。 要求を完全にクリーンアップするには、関連付けられたサーバント領域を終了させる必要があります。 |
04130007 | HTTP OUTPUT のタイムアウトが発生したため、 コントローラーは、このサーバント領域について ABTERM を発行しました。 ディスパッチされたコードが短いループ内に存在していた可能性があります。 |
httpRequest、
httpsRequestまたは
DispatchbyURIその他のメソッドであったかどうかを判別します。
protocol_http_output_timeout(HTTP)、 および
protocol_https_timeout_output(HTTPS) タイムアウト値は、 要因ではありません。 言い換えれば、要求が
DispatchbyURIメソッドである場合、 その要求は RMI/IIOP プロトコルを介して受信されるので、
protocol_http* 変数は効果がありません。