JTA XAResource マネージャーを グローバル・トランザクションで使用する場合、 RRS リソース・マネージャーとは異なり、z/OS Resource Recovery Services のリカバリー単位 (UR) で、 インタレストを表現することはできません。 その代わり、WebSphere Application Server for z/OS のトランザクション・サービスは、JTA Resource Manager がトランザクションで 使用されたことを示し、RRS インタレストに情報を保管します。
RRS パネルを介して UR を調べる場合、DB2 または CICS インタレストのようなリソース・マネージャーの場合に表示されるように、 各 XA トランザクション・ブランチのインタレストは表示されません。
RRS と JTA XAResource Managers が異なっているため、JTA XAResource を処理する際に発生する可能性がある エラーのセットも異なります。以下のセクションでは、JTA XAResource Manager を使用して リカバリーを行う際に発生する可能性のあるエラーについて説明します。これらのエラーには、 予想されるものもあれば、対処する必要のある、接続などの別のタイプの問題があることを示している場合もあります。
このトピックでは、z/OS 環境に固有のピアの再始動およびリカバリー関連のメッセージ について説明しています。
このメッセージは 、WebSphere Application Server for z/OS の XA パートナー・ログの再始動時期が 、RRS の再始動時期と一致しない場合に発行されます。これらのログは、 分散トランザクションの結果がアトミックであることを保証するため、同期を保たなければなりません。
両方のログではなく、 いずれか一方がバックアップからリストアされた場合、ミスマッチが発生します。 XA パートナー・ログは JVM で保守されるため、 コントローラーが開始されたが、JVM が初期化される前に取り消された場合にも、 このエラーが発生する可能性があります。RRS ログ・ストリームは、XA パートナー・ログが 初期化される前に、再実行されます。
このメッセージはオペレーターに、 リカバリーを取り消し、ログが同期していない理由を判別する機会を与えます。マシンが 実動環境下で、データ保全性が問題ではない場合、オペレーターは CONTINUE と応答することができ、リカバリーはミスマッチしたログで完了しようとします。 ただし、この応答の結果は予測不能です。オペレーターが TERMINATE と応答すると、アプリケーション・サーバーはシャットダウンし、 リカバリーを完了する前に問題を調査することができます。
このメッセージは、 アプリケーション・サーバーが、そのログの各 JTA XAResource との接続を開始することができない場合に 発行されます。各 JTA XAResource は独自のログを保守するため、 リカバリーするトランザクションの数を知るのは不可能です。サーバント領域で、 メッセージ WTRN0019 および WTRN0025 を探します。これらのメッセージは、 アプリケーション・サーバーが これらの JTA XAResource Manager と通信するのを妨げている原因を判別するのに役立ちます。