カスタマイズの指示を完了すると、
WebSphere Application Server for z/OS Network Deployment セルを備えたことになります。
Network Deployment セルは、
デプロイメント・マネージャーおよびロケーション・サービス・デーモンで構成されています。
(J2EE アプリケーションを稼働させるには、
アプリケーション・サーバー・ノードを追加する必要があります。
詳しくは、以下を参照してください。)
この項では、新規 Network Deployment セルの使用に役立つ情報を提供します。
始める前に
WebSphere Application Server for z/OS 製品 HFS および
構成 HFS がマウントされていることを確認してください。
SBBOLPA (場合によっては SBBOLOAD) をシステムのリンク・パック域にロードすることにした場合は、
サーバーを開始する前に、これらのライブラリーが LPA にロードされていることを確認してください。
LPA 内に
ある、または STEPLIB に追加されているデータ・セットが、APF 許可を受けていることを確認してください。
プロシージャー
- デプロイメント・マネージャーを開始するには、
次の MVS コンソール・コマンドを実行します。
START server_proc,JOBNAME=dmgr_name,ENV=cell_name.node_name.dmgr_name
オプション |
説明 |
server_proc |
デプロイメント・マネージャー・コントローラーのカタログ式プロシージャー
|
dmgr_name |
デプロイメント・マネージャーのショート・ネーム
|
node_name |
デプロイメント・マネージャー・ノードのショート・ネーム
|
cell_name |
セルのショート・ネーム
|
例えば、デフォルト値を選択し、システム名が MVSA である場合は、
次の START コマンドを入力します。START BBO6DCR,JOBNAME=BBODMGR,ENV=MVSA.MVSA.BBODMGR
START コマンドがデプロイメント・マネージャー・コントローラーを起動します。
コントローラーは、ロケーション・サービス・デーモンを開始してから、
WLM を使用してデプロイメント・マネージャー・サーバントを開始します。
デプロイメント・マネージャーが稼働中である場合は、
次のようなメッセージが表示されます。
BBOO0019I INITIALIZATION COMPLETE FOR WEBSPHERE FOR Z/OS CONTROL PROCESS BBODMGR
- デプロイメント・マネージャーが正常に開始したら、
Web ブラウザーを次の URL にポイントして、管理コンソールにアクセスします。
http://hostname:http_port/ibm/console
オプション |
説明 |
hostname |
カスタマイズ中に指定したデプロイメント・マネージャーの
HTTP トランスポート・ホスト名
注: デプロイメント・マネージャーの HTTP ホスト名に「*」を指定した場合、
これが実際のデプロイメント・マネージャー・ノードのホスト名となります。
|
http_port |
カスタマイズ中に指定したデプロイメント・マネージャーの
HTTP ポート
注: デプロイメント・マネージャーのデフォルト HTTP ポートは 9060 です。
|
グローバル・セキュリティーを使用可能にするまでは、ユーザー ID を要求するサインオン画面が表示されます。
ユーザー ID は、dmgr のカスタマイズ中に定義されたものでなければなりません。
管理コンソール、スクリプト、またはその両方を使用して、
Network Deployment セルを管理し、
J2EE アプリケーションをデプロイおよび管理することができます。
詳しくは、管理クライアントの使用
を参照してください。ただし、
アプリケーションをデプロイできるようにするには、
アプリケーション・サーバー・ノードを Network Deployment セルに追加する必要があります。
- 以下の 2 つのメソッドのいずれかを使用して、
アプリケーション・サーバー・ノードを Network Deployment セルに追加します。
Network Deployment セル内のアプリケーション・サーバー・ノード (管理対象ノードとも呼ばれる) は、
ノードごとに、
1 つのノード・エージェントおよび任意の数のアプリケーション・サーバーで構成されています。
注: 個々の z/OS システムも、
システムでホストされているスタンドアロンまたは Network Deployment セルごとに 1 つのロケーション・サービス・デーモンを必要とします。
- 以下の 2 つのメソッドのいずれかを使用して、
デプロイメント・マネージャーを停止します。
- ロケーション・サービス・デーモンを停止します。
これにより、デプロイメント・マネージャーおよび同じ z/OS システム上のすべてのセルの管理対象ノードも停止されます。
ロケーション・サービス・デーモンは、
共通ストレージ内のモジュールへのポインターを保持しており、
ロケーション・サービス・デーモンを停止すると、
ロケーション・サービス・デーモンと同じ z/OS システム上のセルのノードが強制的にシャットダウンされます。
ロケーション・サービス・デーモンを停止するには、
次の MVS コンソール・コマンドを入力します。
STOP daemon_jobname
ここで、
daemon_jobname は、ロケーション・サービス・デーモンのジョブ名です。
Network Deployment セルのデフォルト・ロケーション・サービス・デーモンのジョブ名は BBODMNC です。
注: これが、デプロイメント・マネージャーを停止する最も簡単な方法です。
- デプロイメント・マネージャーだけを停止して、
z/OS システム上のロケーション・サービス・デーモンおよびすべての管理対象ノードは稼働中のままにしておきます。
これで問題なく機能するのは、デプロイメント・マネージャーは、セルのみの管理に使用され、
セル内の J2EE アプリケーションを実行するために稼働中である必要がないためです。
デプロイメント・マネージャーを停止するには、
次の MVS コンソール・コマンドを入力します。
STOP dmgr_name
ここで、dmgr_name は、デプロイメント・マネージャーのショート・ネームです。デフォルトのデプロイメント・マネージャーのショート・ネームは BBODMGR です。