WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: z/OS

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このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

確実な問題回避

始める前に

WebSphere Application Server for z/OS を実装するには、必要なフィーチャー、サブシステム、およびランタイム環境に必要なリソースを実装する必要があります。 インストールの途中で発生する一般的なエラーを 避けるために、WebSphere Application Server for z/OS システムを 実行する前に確認するべきタスクのチェックリストについて、 このセクションで説明します。

始める前に: 以下のステップに従い、各項目を完了してチェックし、問題を回避できるようにしてください。

  1. ユーザーの z/OS 環境の準備:
    表 1.
    チェック・オフ 項目
      PSP バケット WASAS610 サブセット H28W610 に示されたすべての保守が適用されていることを確認してください。
      アドレス・スペースに十分な容量があることを確認してください。ワークロードを実行するには、一部の WebSphere Application Server for z/OS サーバー が 1GB の仮想領域を得られるようにする必要があります。インストール・システム出口 (IEFUSI) が仮想領域サイズを制限することのないようにしてください。サイズを制限しないよう、REGION=0M を指定することをお勧めします。
      別のローカル・ページ・データ・セットを追加します。 WebSphere Application Server for z/OS サーバー・アドレス・スペースのページングを行うシステムの場合は 2 つ追加してください。

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  2. ユーザーの DB2 サブシステムの準備 (DB2 を使用する場合):
    表 2.
    チェック・オフ 項目
      DB2 環境設定の MAX USERS (CTHREAD) および MAX BATCH CONNECT (IDBACK) を増やします。DSN710.SDSNSAMP(DSNTEJ6Z) に あるサンプル・ジョブを使用して、実行システムの「ZPARMS」設定を表示します。(あるいは 、DB2 コントロール・センターを使用して、これらのパラメーターを表示します。)
      少なくとも 200 のバッファーを DB2 BP32K バッファー・プールに定義します。コマン ド -dis bpool(active)detail を使用して、 現行のバッファー・プール割り振りを表示してください。JDBC 2.0 機能を検証します。JDBC IVT sample01 JAVA アプリケーションは、JDBC 2.0 ドライバーおよび RRS 接続機能は 実行しません。これらの機能をテストする修正バージョンが、DB2 Conundrum 白書 http://www.ibm.com/support/techdocs/atsmastr.nsf/PubAllNum/WP100217 に用意されています。(これは、DSNJDBC 計画が正しくバインドされており、.ser ファイルに一致していることも検証します。)
      システムで 実行される DB2 コードのレベルを検証します。これを行うには、DSNTEJ6U サンプル・ジョブを使用するか 、DIAGNOSE DISPLAY MEPL コマンドで DSNUTILB ユーティリティーを 実行します。レポートの右側のモジュール名、日付、および PTF 番号は、EBCDIC にあります。
      DB2 ERLY コードの アップデートがすべてインストールされており、これをアクティブにするためにシステム の IPL が実行されていることを確認してください。
      システムにインストールされている JDBC サービスをチェックします。次の Java プログラムを使用して、 サービス・レベルを表示します。
    export LIBPATH=/usr/lpp/db2/db2710/lib:$LIBPATH>
    java -cp /usr/lpp/db2/db2710/classes/db2j2classes.zip
    COM.ibm.db2os390.sqlj.util.DB2DriverInfo
    
    標準的な出力メッセージは次のようになります。
    DB2 for OS/390 SQLJ/JDBC Driver build version is:DB2 7.1 PQ54756
    

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  3. UNIX System Service 構成の検証:
    表 3.
    チェック・オフ 項目
      parmlib の BPXPRMxx メンバーに十分なスレッド、ファイル、およびプロセスを指定します。 まだ設定していない場合、以下が開始リストです。
    • MAXTHREADS:10000
    • MAXTHREADTASKS:5000
    • MAXFILEPROC:10000
    • AF_INET ドメインの MAXSOCKETS:12000
      有効なアカウンティング・コードをチェックする出口がある場合、 作成したアドレス・スペースにアカウンティング値を指定する必要があります。was.env ファイルに _BPX_ACCT_DATA= 変数を使用します。
      BPXBATCH シェル・スクリプトを実行するインストール・ジョブの実行に関連したユーザー ID に、 PROGRAM('/bin/sh') が z/OS シェル (tcsh (C) シェル (at '/bin/tcsh') でなく) を使用するよう指示する OMVS セグメントがあることを確認します。このような特定のシェル・スクリプトは、tcsh シェルからは実行できません。

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  4. SMP/E タスクの計画:
    表 4.
    チェック・オフ 項目
      WebSphere Application Server for z/OS を、z/OS 用に使用するものとは別の SMP/E 環境 (SMP/E 3.1 以降) にインストールすることができます。これには、ターゲットと配布ゾーン、および HFS データ・セットが含まれます。環境を分けることが推奨されています。 ただし、ゾーン間のチェックを使用可能にして、WebSphere Application Server for z/OS と z/OS SMP/E ゾーン間で前提となるサービス要件をチェックできるようにしてください。
      LTS データ・セットの DDDEF が、PDSE フォーマット・データ・セットを記述することを確認します。これにより、SMP/E 処理中の LINK-EDIT エラーを避けることができます。
      WebSphere Application Server for z/OS: Program Directory」を熟読してください。 これは非常に大規模な製品であり、すべてのターゲットおよび一時データ・セットで 処理の受け入れと適用を行うための十分なスペースがあることを確認する必要があります。

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  5. ISPF Customization ダイアログまたはプロファイル管理ツールを計画します。

    • ISPF ダイアログの計画の考慮事項:
      表 5.
      チェック・オフ 項目
        分割画面モードで ISPF ダイアログを使用しないでください。1 画面にすべて表示されない場合があります。 画面に表示されない部分にパラメーター値がある場合は、それによって、 WebSphere Application Server for z/OS インストール・オプションの一部が、 望ましくないデフォルト値に設定されてしまうことがあります。
        ISPF ダイアログ画面の PFSHOW をオフにします。分割画面の問題と同様に、画面に表示されない部分に パラメーター値があるため、WebSphere Application Server for z/OS インストール・ オプションが予期しないデフォルト値に設定されてしまう場合があります。
        ISPF ダイアログを起動するには、 少なくとも 32 行の画面サイズが必要です。
        「ジョブ・ストリームの生成」機能の 出力として、新規の CNTL および DATA データ・セットから開始することができます。このタスクの間、正常に生成されたジョブごとに大量の確認メッセージが発行されます。このプロセスでは、エラー・メッセージを見過ごす可能性があります。このため、すべての JCL を再作成せずにジョブの生成プロセスが停止する恐れがあります。ジョブを実行する際に、「古い」JCL を実行してしまい、予期しない問題が発生する場合があります。
    • プロファイル管理ツールの計画
      表 6.
      チェック・オフ 項目
        Application Server Toolkit をインストールします。
        ターゲット z/OS システム上で FTP サーバーが稼働していることを確認します。
        開始する前に、それぞれの領域ごとにワークシートを完了します。
  6. TCP/IP 構成の検査:
    表 7.
    チェック・オフ 項目
      UNIX システム・サービスに Telnet 接続し、次のコマンドを実行して、IP アドレスまたは IP ホスト名によりホスト名を見つけられることを確認します。
    • ローカル・ホスト名を取得: hostname
      • 次のような応答が得られます: sc49.itso.ibm.com
      • hostname コマンドからの出力を次の nslookup コマンドに使用します。
    • 名前によりホスト・アドレスを取得: nslookup sc49.itso.ibm.com
      • 次のような応答が得られます。
        Server:sc49.itso.ibm.com
        Address:9.12.6.15
        Name:sc49.itso.ibm.com
        Addresses:9.12.6.15
        
      • この表示のドット付き 10 進 IP アドレスを次のコマンドに使用します。
    • アドレスによりホスト名を取得: nslookup 9.12.6.15
      • 先ほどの nslookup の表示と同様の応答が得られます。
    簡単な Java プログラム InetInfo.java を実行して、 同様に TCP/IP 構成を検証することもできます。このプログラムについては、http://www.ibm.com/support/techdocs/atsmastr.nsf/PubAllNum/TD100609 の techdoc を参照してください。
    例: この例では、InetInfo Java コードの実行方法を示します。
    JAVA4 @SC42:/u/java4>export PATH=/usr/lpp/java/IBM/J1.3/bin
    JAVA4 @SC42:/u/java4>java InetInfo
    get Local Host
    IP Address:9.12.6.27
    get Host Name By Address using 9.12.6.27
    Host Name:wtsc42oe.itso.ibm.com
    get Host Address By Name using wtsc42oe.itso.ibm.com
    Host Address:9.12.6.27
      TSO から hometest コマンドを実行します。IP アドレスおよび HOME IP アドレスに対応した正しい TCP ホスト名が表示されます。 正しい結果が表示されない場合、TCP/IP が正しく構成されていません。
      完全修飾 TCP/IP ホスト名が 24 文字を超える場合、 DNS が必要です。そうでない場合は、/etc/hosts ファイルがネーミングのルックアップを提供します。
      使用している DNS 名が インストール・システム内で確定的 (正式) なものであることを確認してください。

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  7. セキュリティーが使用可能になっていることの検証:
    表 8.
    チェック・オフ 項目
      ロケーション・サービス・デーモンが、 CTIBBOxx メンバーの CTRACE 設定を取得するために、parmlib 連結にアクセスできることを確認します。
      すべての WebSphere Application Server for z/OS サーバーに、 JCL プロシージャー内のデータ・セットまたはファイルに対する READ アクセス権があることを確認します。
      インストール・システムで 、RACF グループ・リストがオンになっていることを確認します。(SETROPTS LIST に、 オンまたはオフであることが示されます。)このグループ・リストがオンでない場合、ID は複数のグループに属すことができず、ASSR1 は、WSSR1 と WSCFG1 の両方の代わりに WSSR1 のみを関連付けます。コマンド SETROPTS GRPLIST を使用して、グループ・リストをオンにします。
      FACILITY クラスにプロファイル BPX.SAFFASTPATH を定義して、SAF ファースト・パス・サポートを使用可能にします。
      SBBOLOAD を LPA にロードしない場合、 これを RACF PROGRAM クラスのプログラム制御リストに追加する必要があります。(z/OS Version 1.2 では、FACILITY クラス・プロファイル BPX.DAEMON.HFSCTL クラスを使用できます。 これにより、 プログラム制御で HFS ファイルだけがチェックされます。)
      WebSphere Application Server for z/OS 構成グループで、WebSphere Application Server for z/OS HFS (デフォルト名 /usr/lpp/zWebSphere/V6R0) ファイルのアクセス許可ビットが正しく設定されていることを確認します。

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  8. 製品コードの整合性の検証:
    表 9.
    チェック・オフ 項目
      保守の適用後は、LPALIB または LNKLST にロードされたコードが、製品ファイル・システムのコードと同期していることを確認してください。 ロケーション・サービス・デーモンのジョブ・ログを参照して、正しい保守レベルが使用されていることを確認します。

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該当する項目をすべて確認したら完了です。




サブトピック
WebSphere Application Server for z/OS のインストール時のエラー
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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