このトピックでは、Apache HTTP Server バージョン 2.0 の構成設定を変更する方法について説明します。
始める前に
重要: (Apache で稼働する)
IBM HTTP Server を i5/OS で実行中の場合、以下で概要を説明している
手動の構成ステップを使用することができます。ただし、IBM Web
Administration for i5/OS GUI を使用することをお勧めします。詳しくは、
HTTP サーバー・インスタンスの作成および構成
を参照してください。
Apache HTTP Server v2.0 は、(Apache で稼働する) IBM HTTP Server とは
異なります。Apache HTTP Server は、i5/OS ではサポートされません。
(Apache で稼働する) IBM HTTP Server の構成について詳しくは
、IBM HTTP Server (Apache 2.0 で稼働) の構成
を
参照してください。
iSeries 以外のシステムに WebSphere Application Server 対応の Web サーバー・プラグインを
インストールする際には、プラグイン・インストール・ウィザードで Web サーバーを構成します。
Web サーバー・プラグインのインストール
を参照してください。
i5/OS での Web サーバー・プラグインのインストール
を参照してください。
このトピックでは、Apache HTTP Server バージョン 2.0 Web サーバーの構成方法について説明します。
Web サーバー構成ファイルの編集
のその他の手順では、サポートされている他の Web サーバーの構成について説明します。
重要:
- 64 ビット・アドレッシングをサポートする Apache HTTP Server を使用する場合、
WebSphere Application Server 製品で提供される 64 ビット CD を使用して、
Apache Web サーバー・プラグイン・バイナリーをインストールする必要があります。32 ビット CD を使用すると、
プラグイン・バイナリーがロードされなかったことを示すエラー・メッセージが表示されます。
- 32 ビット・アドレッシングをサポートする Apache HTTP Server を使用する場合、
WebSphere Application Server 製品で提供される 32 ビット CD を使用して、
Apache Web サーバー・プラグイン・バイナリーをインストールする必要があります。64 ビット CD を使用すると、
プラグイン・バイナリーがロードされなかったことを示すエラー・メッセージが表示されます。
エラー・メッセージのサンプルは、以下のとおりです。
httpd: Syntax error on line XXX of /home/apache/conf/httpd.conf: Cannot load /home/apache/Plugins/mod_was_ap20_http.sl into server: Invalid argument
Windows 以外のすべてのプラットフォーム上では、
プラグインは、スレッド化された worker マルチプロセッシング・モジュール (MPM) でテストされています。Windows では、プラグインは、
デフォルトのスレッド化された MPM でテストされています。
このプラグインは、Apache 2 prefork MPM と連動しますが、
最適なのはワーカー MPM と連動する場合です。プラグインは、バックエンド WebSphere Application Server への接続プールを保守し、
メモリー内のキャッシングを使用します。これらのプラグイン機能は、Apache 2.0 が、MaxClients 値と同等の
ThreadsPerChild 値で単一子プロセスを使用するように構成されている場合に、最も効果的に機能します。このプラグインは、
複数の子プロセスで構成される prefork MPM または worker MPM とともに使用することができますが、
効率が低下します。
互換性ステートメント このプラグインは、Apache HTTP Server の Apache 2.0.47 以降との
完全なバイナリー互換性を要求するバージョンと連動します。このバージョンは、プラグインのビルドに使用されたコンパイラーおよび
コンパイラー・オプションと互換性を持つコンパイラーおよびコンパイラー・オプションでビルドされています。
このタスクについて
ご使用のオペレーティング・システムで Apache 2.0 を構成するステップを実行します。
例およびメッセージは、わかりやすくするために
複数行で表示されています。Web サーバー構成ファイル内の各ディレクティブは
1 行です。
ローカル・ファイル・パスは、Web サーバーと同じマシン
上にあるアプリケーション・サーバー上の
plugin-cfg.xml ファイルへのファイル・パスです。
リモート・ファイル・パスは、アプリケーション・サーバーがリモート・
マシン上にある場合の plugin-cfg.xml ファイルへの
ファイル・パスです。
プラグイン・インストール・ウィザードは、インストール中にダミーの
plugin-cfg.xml ファイルをインストールしますが、
このファイルはアプリケーション・サーバー・マシンの実ファイルから定期的な
伝搬を必要とします。
以下のアプリケーション・サーバー・ローカル・ファイル・パスの node_name は、
スタンドアロン Application Server では web_server_name_node
、管理対象ノードでは managed_node_name になります。
以下のステップの Web サーバー定義の名前は
webserver1 です。
プロシージャー
httpd.conf ファイル
内のエントリーを構成します。
httpd.conf ファイルを構成するために、IBM Web
Administration for i5/OS GUI を使用することをお勧めします。ファイル構成の
モデルとして、LoadModule および WebSpherePluginConfig ディレクティブに関する以下の例を使用します。
LoadModule was_ap20_module /QSYS.LIB/QWAS6.LIB/QSVTAP20.SRVPGM
ローカル
分散の例 (Network Deployment のみ - Web サーバーは管理対象ノードで
構成されます):
WebSpherePluginConfig /QIBM/UserData/WebSphere/AppServer/V6/
ND/profiles/profile1/config/cells/my_cell/nodes/
my_managednode/servers/webserver1/plugin-cfg.xml
ローカル・スタンドアロンの例:
WebSpherePluginConfig /QIBM/UserData/WebSphere/AppServer/V6/
ND/profiles/profile1/config/cells/my_cell/nodes/
webserver1_node/servers/webserver1/plugin-cfg.xml
リモートの例:
WebSpherePluginConfig /QIBM/UserData/WebSphere/AppServer/V6/
ND/profiles/httpprofile1/config/webserver1/plugin-cfg.xml
httpd.conf ファイル
内のエントリーを構成します。
ファイル構成の
モデルとして、LoadModule および WebSpherePluginConfig ディレクティブに関する以下の例を使用します。
LoadModule
was_ap20_module /usr/IBM/WebSphere/Plugins/bin/mod_was_ap20_http.so
ローカル分散の例:WebSpherePluginConfig
profile_root/config/cells/
dmgrcell/nodes/managednode/servers/webserver1/plugin-cfg.xml
例:WebSpherePluginConfig
/usr/IBM/WebSphere/Plugins/config/webserver1/plugin-cfg.xml
httpd.conf ファイル
内のエントリーを構成します。
ファイル構成の
モデルとして、LoadModule および WebSpherePluginConfig ディレクティブに関する以下の例を使用します。
LoadModule
was_ap20_module /opt/IBM/WebSphere/Plugins/bin/mod_was_ap20_http.so
ローカル分散の例:WebSpherePluginConfig
profile_root/config/cells/
dmgrcell/nodes/managednode/servers/webserver1/plugin-cfg.xml
例:WebSpherePluginConfig
/opt/IBM/WebSphere/Plugins/config/webserver1/plugin-cfg.xml
![[Solaris]](../../solaris.gif)
Solaris SPARC 64 ビット・プラットフォームでは、プラグインのインストール・ウィザードは Apache 2.0 プラグインについて 32 ビット・バージョンと 64 ビット・バージョンの両方をインストールしますが、Web サーバーは 32 ビット・プラグインだけを使用するように構成します。
Web サーバーが 64 ビットの場合、次の例のように、
httpd.conf ファイルの LoadModule ディレクティブを 64 ビット・プラグインを使用するように構成する必要があります。
LoadModule
was_ap20_module /usr/IBM/WebSphere/Plugins/bin/64bits/mod_was_ap20_http.so
httpd.conf ファイル
内のエントリーを構成します。
ファイル構成の
モデルとして、LoadModule および WebSpherePluginConfig ディレクティブに関する以下の例を使用します。
LoadModule
was_ap20_module /opt/IBM/WebSphere/Plugins/bin/mod_was_ap20_http.sl
ローカル分散の例:WebSpherePluginConfig
profile_root/config/cells/
dmgrcell/nodes/managednode/servers/webserver1/plugin-cfg.xml
例:WebSpherePluginConfig
/opt/IBM/WebSphere/Plugins/config/webserver1/plugin-cfg.xml
httpd.conf ファイル
内のエントリーを構成します。
ファイル構成の
モデルとして、LoadModule および WebSpherePluginConfig ディレクティブに関する以下の例を使用します。
LoadModule was_ap20_module
drive:¥IBM¥WebSphere¥Plugins¥bin¥mod_was_ap20_http.dll
ローカル分散の例:WebSpherePluginConfig
profile_root¥config¥cells¥
dmgrcell¥nodes¥managednode¥servers¥webserver1¥plugin-cfg.xml
例:WebSpherePluginConfig
C:¥IBM¥WebSphere¥Plugins¥config¥webserver1¥plugin-cfg.xml
結果
この手順によって、Apache 2.0 Web サーバーが再構成されます。
次の作業
IBM HTTP Server 1.3.2x
のディレクティブ LoadModule ibm_app_server_http_module が
IBM HTTP Server 2.0 の httpd.conf ファイル内にある場合は、IBM
HTTP Server を始動できません。バージョン 2 サーバーを始動するには、ディレクティブをコメント化または削除する必要があります。
プラグインが、
バックエンド WebSphere Application Server への暗号化接続を
サポートするように構成されている場合、mod_was_ap20_http
プラグイン・モジュールには、GSKIT Secure Sockets Layer (SSL) 暗号化ライブラリーが必要です。
プラグイン・インストール・ウィザードは、GSKIT SSL 暗号化ライブラリーがインストールされていない場合、
必要なレベルでこのライブラリーをインストールします。
このプラグインを新規マシンに手動でコピーする場合、
暗号化されているバックエンド接続に必要な GSKIT ライブラリーがないことがあります。
Web サーバーの構成後、この Web サーバーにアプリケーションをインストールすることができます。
詳しくは、インフォメーション・センターのアプリケーション・セクションを参照してください。