z/OS オペレーティング・システムでは、インターオペラビリティーを確実にするために、DB2 Universal JDBC Driver およびデータベースを構成することが必要です。 WebSphere Application Server では、JDBC プロバイダー・オブジェクトとデータ・ソース・オブジェクトを構成して、アプリケーションのドライバー機能を実装します。
DB2 for z/OS で SQL ステートメントを 実行するアプリケーションと同様に、Universal JDBC Driver は最初に、SQL ステートメントが実行されることを 示す DB2 パッケージとバインドする必要があります。
バインド・ユーティリティーおよび バインド・プロセスの具体的な詳細については、インストール済みの DB2 Universal JDBC Driver に 提供されている README で説明されています。必要なバインディングの設定および実行方法についての詳細は、 この README を参照してください。
また、ユーティリティーでは、 ターゲット DB2 のサーバー名 (または IP アドレス)、ポート番号、 およびデータベース名 (z/OS 上のデータベースのロケーション) が必要となるという点に注意してください。 この情報を取得するには、ターゲット DB2 システム上で DB2 -DISPLAY DDF コマンドを実行します。 これにより、ユーティリティーへの入力に使用する IPADDR (IP アドレス)、SQL DOMAIN (サーバー 名)、TCPPORT 番号、および LOCATION (データベース名/ロケーション) が表示されます。
DB2 Universal JDBC Driver を使用してアクセスする各ターゲット DB2 に対して、 バインド・プロセスを実行する必要があります。
このセットアップは 、DB2 Universal JDBC Driver タイプ 4 XA サポートを使用してアクセスする 各ターゲット DB2 for z/OS バージョン 7 のロケーションに対して 1 回ずつ実行する 必要があります。
DB2 for z/OS バージョン 7 は J2EE XA サポートをインプリメントしないため、タイプ 4 ド ライバー XA 処理は DB2 V7 の 2 フェーズ・コミット・プロトコルおよび各ロケーション (データベース) のテーブルを 使用して、未確定 (終了したが、コミット済みでない) のグローバル・トランザクションのリストを保管します。
このテーブルは、アクセス先の各 DB2 V7 ロケーションでセットアップする必要があります。 これを行うには、インストール済みの DB2 Universal JDBC Driver の一部として 組み込まれている In-Doubt ユーティリティーを使用します。このユーティリティーを使用して 、未確定グローバル・トランザクションについての情報を保管する SYSIBM.INDOUBT テーブルを作成します。 このユーティリティーは、パッケージ T4XAIndbtPkg もバインドします。これには、SYSIBM.INDOUBT テーブルに挿入する、または SYSIBM.INDOUBT テーブルから削除する SQL ステートメントが含まれています。T4XAIndbtPkg パッケージは、SQLJ を使用して記述されています。
未確定ユーティリティーについて詳しくは、「DB2 Universal Database for z/OS Version 7 Application Programming Guide and Reference for JavaTM」の資料を参照してください。(DB2 Universal Database for z/OS バージョン 7 製品情報の Web ページ、ライブラリー・セクションからダウンロードが可能です。)この資料内で、DB2T4XAIndoubtUtil (未確定ユーティリティーの正式名) でユーティリティーについて言及している箇所を探してください。
WebSphere Application Server for z/OS の下で、DB2 Universal JDBC Driver タイプ 2 の処理に使用する db2.jcc.propertiesFile は、ドライバーへの入力として作成および指定することができます。このランタイム・プロパティー・ファイルは 、DB2 Universal JDBC Driver がタイプ 2 接続用に使用する さまざまなランタイム・オプションを指定する際に使用されます。これらのオプションは 、parameter=value の形式で、プロパティーとして指定されます。各プロパティーの詳細の説明については、インストール済みの DB2 Universal JDBC Driver とともにパッケージされている README ファイルを参照してください。
このファイルは必須ではありませんが、 これが提供されていない場合、Universal Driver のデフォルトの処理が実行されます。
db2.jcc.ssid プロパティーは、特に注目すべきプロパティーです。このプロパティーは、DB2 サブシステム ID (ロケーション名ではない) を指定し、接続先のローカル・サブシステムの名前として、DB2 Universal JDBC Driver タイプ 2 処理によって使用されます。このプロパティーが提供されていない場合、ドライバーは、DSNHDECP ロード・モジュールで検索したサブシステム ID を使用します。インストール・システムが DSNHDECP ロード・モジュールを 使用してサブシステム ID を指定する場合、このロード・モジュールは、 サブシステム ID によって識別された DB2 を使用する各サーバーに関連する サーバント領域 PROC の steplib データ・セットに組み込まれている必要があります。 このロード・モジュールの使用について詳しくは、Universal Driver とともにパッケージされている README ファイルを参照してください。 DSNHDECP ロード・モジュールが予期されたサブシステムを正確に反映しない場合、または複数のサブシステムが汎用 DSNHDECP を使用している可能性がある場合は、db2.jcc.ssid プロパティーを指定する必要があります。
ドライバー・タイプ 4 を使用し、アプリケーションに 2 フェーズ・コミット・トランザクションをサポートする接続が必要な場合は、「XA データ・ソース」を選択します。 XA データ・ソースの場合は、driverType 4 接続のみを使用します。
インプリメンテーション・タイプを選択すると、JDBC プロバイダーの名前および説明のフィールドはウィザードによって入力されます。これらのフィールドに別の値を入力することもできます。 これらは管理目的でのみ存在します。
通常は、すでにフィールドを取り込んでいるクラスパスを変更する必要はありません。 (このクラスパスは、このページに ${DATABASE_JDBC_DRIVER_PATH} の書式で表示される WebSphere 環境変数の値です。)ほとんどの場合、ネイティブ・ライブラリー・パスまたはデータ・ソース実装クラス名を変更する必要もありません。
コンポーネント管理別名は、データ・ソース認証用にアプリケーションに指定された、ID とパスワードで構成されます。 したがって、データ・ソースに対して設定する別名は、そのアプリケーション・コード内の別名と同一である必要があります。 Java 2 Connector (J2C) セキュリティーについて詳しくは、J2EE コネクター・アーキテクチャー認証データ・エントリーの管理 の項を参照してください。
コンポーネント管理別名を設定するには、既存の別名を選択するか、新規の別名を作成します。
ご使用のアプリケーションに 2 フェーズ・コミット・トランザクションをサポートする接続が必要な場合は、「XA データ・ソース」を選択します。 このデータ・ソース構成を使用するアプリケーションには、 コンテナー管理トランザクション・リカバリーという利点があります。XA 実装の場合は、driverType 4 接続のみを使用します。
インプリメンテーション・タイプを選択すると、JDBC プロバイダーの名前および説明のフィールドはウィザードによって入力されます。これらのフィールドに別の値を入力することもできます。 これらは管理目的でのみ存在します。
通常は、すでにフィールドを取り込んでいるクラスパスを変更する必要はありません。 (このクラスパスは、このページに ${DATABASE_JDBC_DRIVER_PATH} の書式で表示される WebSphere 環境変数の値です。)ほとんどの場合、ネイティブ・ライブラリー・パスまたはデータ・ソース実装クラス名を変更する必要もありません。
このプロパティーは、driverType が 4 に設定される場合のみ必要です。 このプロパティーは、driverType が 2 に設定される場合には使用されません。
driverType が 4 に設定されている場合のみ、 このプロパティーに値を提供します。driverType が 2 に設定されている場合は、このプロパティーは設定しません。