WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
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コア・グループ設定

このページを使用して、コア・グループの作成、あるいは既存コア・グループの編集を行います。 コア・グループは、HA マネージャー機能のコンポーネントです。 コア・グループには、スタンドアロン・サーバー、クラスター・メンバー、ノード・エージェント、 およびデプロイメント・マネージャーが含まれます。コア・グループには、 少なくとも 1 つのノード・エージェントまたはデプロイメント・マネージャーを含む必要があります。

コア・グループを作成するには、その前に、高可用性環境内のコア・グループ同士の関係、 および各コア・グループの使用方法について、理解する必要があります。

この管理コンソール・ページを表示するには、 「サーバー」>「コア・グループ」>「Core group settings」>「新規」をクリックするか、または編集のために既存のコア・グループを選択 します。

構成」タブで、フィールドを編集することができます。「ランタイム」タブに、 読み取り専用の情報を表示することができます。

コア・グループの設定値を指定したら、「適用」をクリックしてから、 追加プロパティーの定義やコア・グループ・ブリッジのセットアップを行います。

コア・グループ・フィールドに関する詳細情報:

「構成」タブ

名前

コア・グループの名前を指定します。このフィールドは、 新規コア・グループを作成する場合にのみ編集可能です。

新規コア・グループを定義する場合は、既存のコア・グループ内で固有の名前を指定してください。その名前がこのコア・グループの使用目的を示唆するようなもので、 しかもセル内の他のコア・グループの名前と一貫性のあるものであれば、 WebSphere Application Server の他の管理者にとっても便利なものになります。

このフィールドでは、 英数字が使用できます。このフィールドでは、以下の文字を使用することはできません。
#  \  /  ,  :  ;  "  *  ?  <  >  |  =  +  &  %  '

また、名前の先頭にピリオド (.) または空白スペースを使用できません。 空白スペースではエラーは生成されません。 ただし、先頭および末尾の空白スペースは自動的に削除されます。

例えば、DefaultCoreGroup はデプロイメント・マネージャー・サーバー・プロセスを含むコア・グループの名前です。

説明

コア・グループの説明を指定します。 複数のシステム管理者が存在するような環境では、管理者は、 このフィールドによってコア・グループ全体の編成を把握することができます。 このフィールドは、十分な長さがサポートされています。 ただし、説明が長いと、ロードに時間がかかり、ページがなかなか表示されない場合があります。

例: 「デフォルトのコア・グループ。デフォルトのコア・グループは削除できません。」 これは DefaultCoreGroup の説明です。

コーディネーターの数

このコア・グループ用のコーディネーター数を指定します。コーディネーターは、HA マネージャーの情報に対する 集約点です。コーディネーターは、グループ・メンバーシップ を判別し、そのコア・グループの他のメンバーに状態や状況を 伝えます。

デフォルト値では、コーディネーターは 1 つですが、 大規模なコア・グループの場合は複数のコーディネーターを設定することをお勧めします。 すべてのグループ・データが、割り振られたコーディネーターのメモリーに収まる必要があります。コーディネーターが 1 つの場合、 大規模なコア・グループではシステム内のメモリーが不足することがあり、そうなると、システムに不具合が生じる可能性があります。

トランスポート・タイプ

コア・グループのメンバー間の通信に使用するトランスポート・メカニズムを指定します。 これは必要フィールドです。

チャネル・フレームワーク
チャネル・フレームワークは、デフォルトのトランスポート・タイプです。 チャネル・フレームワーク・サービスを使用して、ポートの 再利用性および共用ポートのテクノロジーを通信システムに 取り込みます。
ユニキャスト
ユニキャストは、ターゲットとなるネットワーク・モデルで、 通信の直接の受信側に重点を置きます。 このタイプの通信は、意図されたメッセージが特定の受信側グループに送信される場合に最も適切と言えます。
マルチキャスト
マルチキャストは、ブロードキャスト・ネットワーク・モデルで構成されています。 このモデルは、 マルチキャスト設定用に提供される値に応じて、定義済みのネットワーク全体に通信を送ります。 マルチキャスト設定は、意図されたメッセージの受信側が多数ある場合に適しています。 マルチキャストにしないと、ブロードキャスト通信のトラフィックでネットワークが過負荷となり、 パフォーマンスに悪影響が出るおそれがあります。
重要: コア・グループでコア・グループ・ブリッジ・サービスを使用する必要がある場合、 そのコア・グループに対するトランスポート手段としてチャネル・フレームワークを選択する必要があります。ユニキャストまたはマルチキャストを選択した場合、エラー・メッセージ CHFW0029E を受け取る可能性があります。このエラー・メッセージは、アドレスがすでに使用中であったために、 トランスポート・チェーンを初期化できなかったことを示しています。
チャネル・チェーン名

トランスポート・タイプにチャネル・フレームワークを選択する場合には、 チャネル・チェーンの名前を指定します。

マルチキャスト設定
マルチキャスト・トランスポート・タイプには、以下の設定値を指定します。 これらの設定値は、トランスポート・タイプにマルチキャストを選択した場合にのみ有効です。
  • マルチキャスト・ポート

    このポート設定で、 コーディネーターに、伝送でスキャンする場所を知らせます。この値を設定する際には、指定するポートが別のネットワーク通信装置で使用されていないことを確認してください。 競合のあるポート値を設定すると、 HA マネージャーのインフラストラクチャーに問題が生じます。

  • マルチキャスト・グループ IP の開始

    対象とする通信域の、 開始インターネット・プロトコル (IP) アドレスを指定します。

  • マルチキャスト・グループ IP の終了

    対象とする通信域の、 終了 IP アドレスを指定します。 ネットワークがスケーラビリティーに対応するように計画を立てます。

追加プロパティー
コア・グループ・サーバー
コア・グループに属すサーバー・プロセスを指定します。サーバー・プロセスには、デプロイメント・マネージャー、ノード・エージェント、アプリケーション・サーバー、クラスター・メンバーが含まれます。 表示されるパネルを使用して、サーバー・プロセスを別のコア・グループに移動できます。
カスタム・プロパティー
構成目的のために使用されるカスタム・プロパティーを指定します。
ポリシー
どの HA グループのメンバーを活動化するかを決定するポリシーの定義に使用します。
優先コーディネーター・サーバー
どのコア・グループ・サーバーが優先コーディネーター・サーバーであるかを指定します。
関連トピック
コア・グループ・ブリッジ設定
コア・グループ間のコア・グループ・ブリッジ通信の設定値を指定する場合にクリックします。

「ランタイム」タブ

グループ名プロパティー

HA グループの一致基準として 1 つ以上の名前と値のペアを指定します。 複数の名前と値のペアを指定する場合、ペアを分けるためにコンマを使用します。 アスタリスク (*) を指定すると、このコア・グループ内の HA グループすべての選択した情報を取得することができます。

WebSphere Application Server のコンポーネントは、新規の HA グループを作成する場合、 そのグループのプロパティーのマップをグループ名として設定します。このマップは、 その HA グループを一意的に識別するのに使用されます。

一致基準またはアスタリスクを指定した後は、次のようにします。

  • この一致基準に一致する名前を持つ HA グループの数を確認する場合は、 「計算」を選択します。
  • この一致基準に一致する現在実行中の HA グループの リストを表示する場合は、「グループの表示」を選択します。 このリストには、グループごとに以下の項目が表示されます。
    • HA グループ名
    • クォーラムが使用可能になっているかどうか
    • HA グループに関連付けられたポリシー。1 つの HA グループに対して複数のポリシーがリストされる場合、 1 つのポリシーだけがこの HA グループに関連付けられるように、 1 つ以上のポリシーに対する一致基準を変更する必要があります。
    • 状況 (「OK」アイコンまたは「エラー」アイコン)。「ポリシー」列にポリシーが 1 つだけリストされている場合、「状況」列に「OK」アイコンが表示されます。 「ポリシー」列に複数のポリシーがリストされている場合、「状況」列に「エラー」アイコンが表示されます。
  • 指定されたグループ名プロパティーに一致する HA グループのアクティブ・メンバーを ホスティングしているサーバーのリストを表示する場合は、 「Show severs」を選択します。 このリストには、サーバーごとに以下の項目が表示されます。
    • アクティブな HA グループ・メンバーをホスティングしているサーバーの名前。
    • これらのサーバーが置かれているノードの名前。
    • これらのサーバーが稼働している WebSphere Application Server 製品のバージョン。
    • これらのサーバー上で現在アクティブになっている HA グループ・メンバーの数。
例: 以下の HA グループがコア・グループに定義されているとします。
  • コンポーネント A はグループ名に次のプロパティーを使用します。[ name=compA, policy=oneofN, owner=smith ]
  • コンポーネント B はグループ名に次のプロパティーを使用します。[ name=compB, policy=MofN, owner=smith ]
  • コンポーネント C はグループ名に次のプロパティーを使用します。[ name=compC, policy=oneofN, owner=smith ]

Group name properties」フィールドで policy=oneofN を指定してから「グループの表示」を選択すると、 コンポーネント A および C のグループがリストされます。

Group name properties」フィールドで owner=smith を指定してから「グループの表示」を選択すると、 コンポーネント A、B、および C のグループがリストされます。

グループ名プロパティー」フィールドで、コンポーネント C の名前プロパティーのすべてを指定する場合は、次のようにします
name=compC,policy=oneofN,owner=smith

次に、「グループの表示」を選択すると、コンポーネント C のグループのみがリストされます。 プロパティーはコンマで区切られることに注意してください。空白スペースはありません。




関連タスク
新規コア・グループ (高可用性ドメイン) の作成
セル内のコア・グループの表示
関連資料
コア・グループ・コレクション
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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