管理コンソールでポリシー・セットを処理する場合は、一部のポリシーをカスタマイズできます。
始める前に
このタスクでは、WS-ReliableMessaging ポリシーが追加されたポリシー・セットを処理中であることを想定しています。
提供されるデフォルト・ポリシー・セットに関連付けられているポリシーは、
編集しないでください。信頼性の高いメッセージング・ポリシーの設定を変更する必要がある場合は、
デフォルトのポリシー・セットのコピーを使用するか、新しいポリシー・セットを作成してください。
このタスクについて
指定のポリシー・セットの WS-ReliableMessaging ポリシーを構成するには、
管理コンソールを使用して、以下のステップを実行します。
プロシージャー
- ナビゲーション・ペインで、「」をクリックします。
「WS-ReliableMessaging の設定
」フォームが表示されます。
- 以下のプロパティーを 1 つ以上変更します。
- 標準
信頼性の高いメッセージ送信に使用する WS-ReliableMessaging 仕様を
選択してください。デフォルト値は、WS-ReliableMessaging Version 1.1 です。
サポートされる WS-ReliableMessaging 仕様の詳細は、以下の Web アドレスで
入手できます。
注: .NET ベースの Web サービスを呼び出すか、信頼性の高い .NET クライアントと互換性のある Web サービスをホストする予定の場合は、WS-ReliableMessaging バージョン 1.0 を選択する必要があります。
- 同期両方向メッセージ交換で "MakeConnection" を使用可能にする
- このオプションを選択すると WS-MakeConnection が使用可能になります。これは WS-ReliableMessaging による同期両方向メッセージ交換を使用可能にする、標準的な方法です。 詳しくは、the WS-MakeConnection specification Version 1.0, February 2007 を参照してください。
注:
- WS-ReliableMessaging バージョン 1.1 を使用しており、同期両方向メッセージ交換を使用する場合は、"MakeConnection" を使用可能にする必要があります。
- WS-ReliableMessaging バージョン 1.0 を使用している場合は、"MakeConnection" を使用できません。
- "MakeConnection" を使用する場合は、ポリシー・セットに WS-Addressing も含める必要があります。
- メッセージを送信順に配信する
- 要求の送信側が、応答を受信してから次の要求を送信する必要がある場合には、このオプションを選択してください。、
またはインバウンド (プロバイダー) メッセージ交換のトランザクション・サポートを使用可能にする場合 (WS-ReliableMessaging によるトランザクションのリカバリー可能メッセージング を参照)、
あるいは信頼性を限界まで高める場合 (WS-ReliableMessaging トラブルシューティングのヒント
を参照)。
ヒント: このオプションを使用可能にすると、
WS-ReliableMessaging によって、メッセージが送信順にリクエスター・アプリケーションで使用できるようになります。
つまり、WS-ReliableMessaging が指定のメッセージを使用可能にできない場合には、
後続のいずれのメッセージも使用可能になりません。
ただし、リクエスター・アプリケーションは、
受信したい順にメッセージをポーリングする必要もあります。
以下に例を示します。
- WS-ReliableMessaging はメッセージ 1 を使用可能にし、次にメッセージ 2 を使用可能にし、さらにメッセージ 3 を使用可能にします。
- リクエスター・アプリケーションは非同期ポーリングを使用して、
メッセージ 1、メッセージ 2、メッセージ 3 の順に慎重にポーリングを行います。
これら 3 つのメッセージは使用可能であるため、この順不同ポーリングは正常に行われます。
WS-ReliableMessaging が、送信された順にメッセージを配信しても、
リクエスター・アプリケーションはそれらを順不同で受信することを選択します。
- サービスの品質
- ラジオ・ボタンをクリックして、必要なサービスの品質を選択します。
選択項目は、以下の 3 つです。
- 管理対象外の非パーシスタント (Unmanaged non-persistent)
- Web サービス・アプリケーションを構成して、デフォルトのメモリー内のストアで WS-ReliableMessaging を使用できるようにすることが可能です。このサービスの品質には最小構成が必要です。これは単一サーバー専用で、クラスターには対応していません。このサービスの品質ではネットワークで失われたメッセージの再送信を許可しますが、サーバーに障害が起こるとメッセージが失われます。このサービス品質は、z/OS プラットフォームではサポートされません。
- 管理対象の非パーシスタント (Managed non-persistent)
- このメモリー内のサービス品質オプションは、単一サーバーだけではなくクラスターもサポートしています。このオプションは、メッセージング・エンジンを使用してシーケンスの状態を管理し、メモリーが少ない場合はメッセージをディスクに書き込みます。このサービス品質は、ネットワーク内で失われたメッセージの再送信を許可し、サーバー障害のリカバリーまで行うことができます。ただし、メッセージング・エンジンに障害が発生すると、メッセージは失われてしまいます。
- 管理対象パーシスタント (Managed persistent)
- このサービス品質は、非同期 Web サービス呼び出し用であり、リカバリー可能です。
このオプションは、メッセージング・エンジンとメッセージ・ストアを使用して、
シーケンスの状態の管理も行います。メッセージは Web サービス・リクエスターおよび Web サービス・プロバイダーで保持され、サーバー障害が起こった際のリカバリーが可能です。サーバーの障害時に正しく送信されなかったメッセージは、
サーバーの再始動後も引き続き送信されます。
デフォルトは、管理対象外の非パーシスタントです。
注: この 3 つのサービス品質は、アプリケーションがアプリケーション・サーバーにデプロイされるときに、すべてサポートされます。シン・クライアント・アプリケーションやクライアント・コンテナー・アプリケーションでは、最初のオプションのみを使用します。
- 「OK」をクリックします。
-
変更内容をマスター構成に保管します.
結果
高信頼性メッセージング・ポリシーをカスタマイズした後で、
関連したポリシー・セットがこのポリシーを使用して、信頼性の高いメッセージの配信を行えるようにします