WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
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システム全体の正常性のモニター

システムに含まれるすべてのシステムの正常性を把握するには、 システム全体の正常性をモニターすることが根本的に重要です。 システムには、Web サーバー、アプリケーション・サーバー、データベース、バックエンド・システム、および Web サイトの実行に不可欠なその他のシステムが含まれます。

始める前に

いずれかのシステムで問題が発生した場合、 servlet is slow というメッセージが表示される場合があります。 IBM と他のいくつかのビジネス・パートナーは、WebSphere API を利用して、 パフォーマンス・データを収集し、このデータを全体的な 常時モニター・ソリューションに組み込んでいます。 WebSphere Application Server は、Performance Monitoring Infrastructure (PMI) データを提供して 、WebSphere Application Server 環境の全体的な正常性をモニターできるように しています。 PMI は、WebSphere Application Server リソース、アプリケーション ・リソース、およびシステム・メトリックに関する平均的な統計を提供します。 WebSphere Application Server で使用可能な統計は多くありますが、問題を検出するために、 ご使用のサイトのリソースを最も直接的に測定できる統計を知る必要があります。

このタスクについて

システム全体の正常性をモニターするには、少なくとも以下の統計をモニターします。
メトリック 意味
平均応答時間 例えば、サーブレット、エンタープライズ Bean などの応答時間の統計が含まれます。 応答時間の統計は、 WebSphere Application Server のさまざまな部分で経過する時間を示し、 問題のある場所 (例えば、サーブレットまたはエンタープライズ Bean) を迅速に示すことができます。
要求の数 (トランザクション) WebSphere Application Server によって処理されるトラフィックの量を参照することができ、 これによって、管理する必要がある容量を判別することができます。トランザクションの数が増えると、システムの応答時間も増える場合があるので、 増加したトラフィックを処理するためにさらにシステム・リソースを追加するか、または システムを再調整する必要があることが分かります。
実行されている HTTP セッションの数 ライブ HTTP セッションの数は、ご使用のサイトの同時使用を示します。 同時に実行されているセッションが増えれば、必要なメモリーも増えます。ライブ・セッションの数が増えたときは、 セッション・タイムアウト値または Java 仮想マシン (JVM) ヒープ・サイズを調整することができます。
Web サーバーのスレッド・プール Web サーバー・スレッド・プール、 Web コンテナー・スレッド・プール、オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) スレッド・プール、 およびデータ・ソースまたは接続プールのサイズを一緒に把握します。これらのスレッド・プールのサイズによって、 パフォーマンスが制約される場合があります。スレッド・プールの設定が小さすぎたり、大きすぎたりすると、 パフォーマンス上の問題が発生します。スレッド・プールの設定が大きすぎると、 システムで必要なメモリー量に影響があるか、またはダウンストリーム・リソースが 大量の処理の流入を処理できない場合は、多すぎる処理がダウンストリームからフローされることがあります。 スレッド・プールの設定が小さすぎると、ダウンストリーム・リソースがワークロードの増加を処理できる場合でも、 ボトルネックが生じることがあります。
Web スレッド・プールおよび Enterprise JavaBeans (EJB) スレッド・プール
データベースおよび接続プール・サイズ
Java 仮想メモリー (JVM) JVM メトリックを使用して、ガーベッジ・コレクションの頻度を含む JVM ヒープ・ダイナミックスを理解します。 このデータは、最良のヒープ・サイズを設定する際に役立ちます。 さらに、このメトリックを使用して、潜在的なメモリー・リークを識別します。
CPU これらのシステム・リソースを監視して、 ワークロード・キャパシティーを処理するのに十分なシステム・リソース (CPU、I/O、ページングなど) があることを 確認する必要があります。
I/O
システム・ページング

[z/OS] WebSphere Application Server for z/OS は、WLM サービスに依存して、 アカウンティング・データおよびパフォーマンス・データを収集します。

[z/OS] Resource Measurement Facility (RMF) および RMF で作成されたシステム管理機能 (SMF) は、 現在のパフォーマンスとアカウンティング情報を WebSphere Application Server に記録します。 さらに、WebSphere Application Server for z/OS には、追加のドメイン固有の情報を収集する SMF レコードがあります。

[z/OS] この情報が必要ない場合は、 管理コンソールと SMFPRMxx parmlib メンバーを使用して SMF レコードまたは RMF データをオフにします。 SMFPRMxx parmlib メンバーを使用して、WebSphere Application Server for z/OS SMF レコードの詳細を制御します。 SMF 情報が必要な場合は、SMF レコードを検討して、必要なレコード・タイプと詳細のみを収集していることを確認します。

[z/OS] このセクションでは、 ワークロード・マネージャーの目標およびフィルター処理基準のセットアップについては説明しません。 ユーザー ID とサーバー名に基づいて、作業をサービス・クラスに分類できます。 制御領域を、適度に高いパフォーマンスのシステム・タスクとして分類します。

これらの統計のいくつかをモニターするために、WebSphere Application Server では、データを取得するための Performance Monitoring Infrastructure を用意しており、 また、管理コンソールにはこのデータを表示する Tivoli Performance Viewer (TPV) を用意しています。

プロシージャー

  1. 管理コンソールを使用して、PMI によるデータ収集の開始を有効にします。
  2. TPV またはサード・パーティーのパフォーマンス・モニターと管理ソリューションを使用して、 パフォーマンスをモニターします。
  3. 独自のモニター・アプリケーションを開発するか、または PMI を拡張して、 モニター機能を拡張します。



サブトピック
Performance Monitoring Infrastructure (PMI)
カスタム PMI API
PMI データ収集の使用可能化
独自のモニター・アプリケーションの開発
Tivoli Performance Viewer (TPV) を使用したパフォーマンスのモニター
[z/OS] RMF ワークロード・アクティビティー報告書の収集
サード・パーティーのパフォーマンス・モニターと管理ソリューション
[z/OS] WLM 遅延モニター
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.wsfep.multiplatform.doc/info/ae/ae/tprf_monitoringhealth.html