ドメイン・ネーム・サーバーがワークロード管理 (WLM) と連動して、
セル全体にクライアント要求をルーティングする構成の特性は
次のとおりです。
- ドメイン・ネーム・サーバー (DNS) は、セルの複数のシステム上で
2 次 DNS を設定することによって複製されます。
- クライアントは、WebSphere Application Server for z/OS に接続するネーム・サーバーのホスト名とポートを知っている必要があります。
- セルの各システムのロケーション・サービス・デーモン IP 名は、同じです。
ワークロード管理およびドメイン・ネーム・サーバーは、
クライアント要求を受信する実際のシステムを決定します。クライアントはセルを単一システムとして見ますが、
その要求はセル内の実際のシステム間で均衡化することができます。
- また、ワークロード・バランシングおよび最大化パフォーマンスにお
けるゴールの一部として、
ワークロード管理は作業要求をセルの各システムにルーティングします。この機能が可能であるのは、
WebSphere Application Server for z/OS がワークロード管理と連動するためです。
クライアントが見るシステム参照は間接的であるため、同じクライアントからの要求でも、
セル内の別のシステムによって応答される場合があります。
- これは、クライアントは、失敗した接続か
らリカバリーできない場合には、IP アドレスをキャッシュに入れるべきでは
ないことを意味します。つまり、接続が失敗した場合、
クライアントは要求を再発行することができますが、IP アドレスが間接的アドレスであるため、
要求の再発行はセル内の別のシステムによって応答されます。
接続の最適化に向けたサーバーの設定についての詳細は、「 z/OS Communications Server: IP Configuration Reference」を参照してください。