Feature Pack for Web Services のインストール・プログラムを実行して、
WebSphere Application Server バージョン 6.1 製品の既存のインストールにフィーチャー・パックをインストールします。
始める前に
WebSphere Application Server バージョン 6.1 Feature Pack for Web
Services は、他のベンダーとのインターオペラビリティーに焦点を合わせて、
非同期で確実かつ安全に Web サービス・メッセージを送信したり、
Java API for XML Web Services (JAX-WS) 2.0 のプログラミング・モデルをサポートしたりするため、
WebSphere Application Server バージョン 6.1 の機能を拡張します。
このインストールを開始する前に、以下の手順を実行してください。
- Feature Pack for Web Services のインストール計画
を参照してください。
- バージョン 6.1 WebSphere Application Server 製品を
まだインストールしていない場合は、インストールします。
- Feature Pack for Web Services をダウンロードし、解凍します。
例えば、wssrv_download および wsssrv_installation_image という 2 つのディレクトリーを作成します。
次に、フィーチャー・パックを wssrv_download ディレクトリーにダウンロードして、
ダウンロードしたファイルを wsssrv_installation_image ディレクトリーに解凍します。
wsssrv_installation_image ディレクトリー内のファイルは、このディレクトリー外に移動しないでください。
- フィーチャー・パックの
オペレーティング・システム要件は、バージョン 6.1 アプリケーション・サーバーのインストール時の
要件と同じです。ただし、フィーチャー・パックおよび付属の保守をインストールするのに十分な空きディスク・スペースが
アプリケーション・サーバーのインストールにあることを確認する必要があります。
- フィーチャー・パックおよび付属の保守用として、ターゲット・インストール・ディレクトリーに
1450 MB の使用可能な空きスペース。
これは、バージョン 6.1 アプリケーション・サーバー製品用の空きスペースとは別個に必要です。
- 一時ディレクトリーに、600 MB の使用可能な空きスペース。
このタスクについて
このトピックでは、インストール・ウィザードのグラフィカル・インターフェースを使用してフィーチャー・パックを
インストールする方法について説明します。
インストール・プログラムは、以下のプログラム・ファイルがまだインストールされていない場合はインストールします。
- WebSphere Application Server V6.1 修正パッケージ 9 (6.1.0.9)
- WebSphere Application Server 用 Java SDK 1.5 SR5 累積修正 (6.1.0.9)
- フィーチャー・パック対応の拡張機能
- WebSphere Application Server バージョン 6.1 Feature Pack for Web Services
注: Feature Pack for Web Services をインストールする前に、現在の製品トポグラフィーを確認してください。
これは、ご使用のアプリケーション・サーバー製品のバージョンに影響を及ぼす可能性がある保守パッケージをインストールするためです。
アプリケーション・サーバーが、フィーチャー・パックに組み込まれた保守のレベル以上である場合、これらの保守パッケージのインストールは
スキップされます。
プロシージャー
- バージョン 6.1 WebSphere Application Server 製品をインストールしたユーザーとしてログオンします。
- フィーチャー・パックをインストールしているバージョン 6.1 製品のすべてのプロセスを停止します。
アプリケーション・サーバーおよびその他すべての製品プロセスを停止します。
例えば、Network Deployment 製品の場合、
デプロイメント・マネージャー、ノード・エージェント、およびすべてのアプリケーション・サーバー・プロセスを停止します。
- Feature Pack for Web Services インストール・プログラムを実行します。
- Feature Pack for Web Services インストール・ウィザードで各ステップを実行します。
- 「Welcome」パネルで「次へ」をクリック
します。
- 「ソフトウェアのご使用条件」パネルで、「I accept both the IBM and the non-IBM terms」を
選択して、「次へ」をクリックします。
- 「システム前提条件の検査」パネルで以下を実行します。
- パネル情報を読みます。
パネルでは、お使いのマシンにサポート対象オペレーティング・システムがインストールされており、フィーチャー・パックが
必要とするサービス・パックおよびパッチがすべて揃っているかどうかが通知されます。
- システム前提条件の検査で「合格」が表示された場合は、「次へ」をクリックします。
- システム前提条件の検査で「失敗」と表示された場合は、「取り消し」をクリックして
必要に応じてオペレーティング・システムのパッチを追加します。あるいは、
WebSphere Application Server detailed system
requirements を参照して、お使いのシステムがサポートされている場合は、「次へ」をクリックして続行します。
- 「インストール・ディレクトリー」パネルで、既存の WebSphere Application Server が
インストールされている app_server_root ディレクトリーの位置を指定し、「次へ」をクリックします。
インストール・プログラムによって、既存のインストール・ディレクトリーに新規のファイルが追加されます。
- 「バージョン前提条件の検査 (Version Prerequisites Check)」パネルで「次へ」をクリックします。
フィーチャー・パックのインストールでは、WebSphere Application Server バージョン 6.1.0.9 以降を使用します。
このパネルで、インストールが必要なバージョン 6.1 保守パッケージが通知されます。
「次へ」をクリックすると、インストール・プログラムは保守パッケージをインストールし、
さらにインストールを続行します。
バージョン 6.1.0.9 保守パッケージがすでにインストールされている場合、「バージョン前提条件の検査 (Version Prerequisites Check)」パネルは表示されません。
別の製品のインストールを選択するときは、「戻る」をクリックします。
- 「インストールの要約」パネルで「次へ」を
クリックします。
「次へ」をクリックしたときマシン上で実行されている唯一の WebSphere Application Server Java プロセスがこのインストール・プログラムであった場合、このインストール・プログラムはフィーチャー・パックのプログラム・ファイルを製品のインストール・ディレクトリーにコピーします。
- 「インストールの結果」パネルで「終了」を
クリックします。
このパネルは、manageProfiles コマンドを実行するか、
プロファイル管理ツールを使用して、プロファイルを作成または拡張し、フィーチャー・パックが提供する機能を使用可能にすることを指示します。
ここでフィーチャー・パックの機能を使用したい場合は、「プロファイル管理ツール・コンソールの起動 (Launch the Profile management tool console)」チェック・ボックスを選択したままにします。
結果
インストール・ウィザードはフィーチャー・パックを
インストールし、インストール・イベントを
app_server_root/logs/install/webservices ディレクトリーのインストール・ログ・ファイルに記録します。
ヒント: 非ルート・ユーザーまたは非管理者ユーザーとしてログインしている場合、
インストールまたはアンインストールの試行に失敗した場合に、アプリケーション・サーバー・ディレクトリーにログが表示されないことがあります。
インストーラーの実行後、ユーザー・ホーム・ディレクトリーにログ・ファイルが作成されます。
インストールに失敗した場合、ログの
app_server_root ディレクトリーへのログの移動が試みられます。
ただし、
app_server_root ディレクトリーにファイルを移動する
ために必要な許可がない場合、移動は失敗し、ログはホーム・ディレクトリーに残ります。
user_home/webserviceslogs ディレクトリーで以下のログ・ファイルを探してください。
- log.txt
- trace.txt.gz
- trace.xml.gz
トラブルシューティング
フィーチャー・パック・ファイルの
インストール中になんらかの理由でインストール・プログラムが中断した場合、インストール・プログラムに
表示されるメッセージおよびインストール・ログの情報を調べてください。確認した問題を訂正して、製品のインストールを
再試行します。フィーチャー・パック・インストールには、フィーチャー・パックおよび
さまざまな修正パッケージが含まれるため、インストールの失敗はプロセスの不特定の工程で発生する可能性があります。
- フィーチャー・パック・ファイルのインストール中にインストール・プログラムが中断された場合、
それ以降フィーチャー・パックをインストールしようとすると、以下のメッセージを表示して失敗する可能性があります。
障害リカバリーの完了
障害リカバリーの失敗: 保守パッケージ fep.websv.primary.pak のインストール
またはアンインストールの失敗は回復されませんでした。
「キャンセル」をクリックして、インストール・ウィザードを終了してください。
インストーラーを終了してから、以下の手動ステップを実行します。
- fep.websv.primary.pak ファイルを app_server_root/properties/version/nif/backup/ ディレクトリーから除去します。
- app_server_root/properties/version/nif/backup/legal.websv ディレクトリーを除去します。
- app_server_root/lafiles/websv ディレクトリーを除去します。
- app_server_root/properties/version/nif/backup/updateStatus.xml のバックアップ・コピーを作成します。fep.websv.primary.pak に関連付けられた <package> エントリー
で始まり、</package> で終了するセクションを探し、
除去して、ファイルを保管します。
<package MaintenanceNamesOfPackagesToBeCleaned=""
URIsOfPackagesToBeCleaned=""
URIsOfPackagesToBeExecuted="zip:///home/<user_name>/IBM/WebSphere/WASND0405/properties/version/nif/backup/fep.websv.primary.pak"
isprimary="true"
maintenancefilename="fep.websv.primary.pak"
maintenancename="fep.websv.primary.pak" mode="installconfig" modified="true"
timestamp="2007-04-05 19:16:22-0400"
uritoreinstall=""
uritouninstall="zip:///home/<user_name>/IBM/WebSphere/WASND0405/properties/version/nif/backup/fep.websv.primary.pak">
...
</package>
- app_server_root/bin ディレクトリーで InstallRegistryUtils ユーティリティーを使用して、WebSphere レジストリーから WEBSERVICES エントリーを除去します。
- Feature Pack for Web Services のインストール・イメージの WEBSV ディレクトリーで
install 実行可能ファイルを実行し、フィーチャー・パックをインストールします。
- 修正パッケージ・ファイルのインストール中にインストール・プログラムが
中断された場合、その後のフィーチャー・パックのインストールは、以下のメッセージに類似した
エラーで失敗する可能性があります。
前のインストールまたはアンインストールの失敗が
検出されました。失敗したパッケージは 6.1.0-WS-WASSDK-WinX32-FP0000009 です。「次へ」を
クリックして、自動リカバリーを開始します。
修正パッケージのインストール中に
障害が発生したため、障害後にアップデート・インストーラーを使用して
リカバリーする必要があります。フィーチャー・パック・インストーラーは、インストールを自動的に
リカバリーすることはできません。自動リカバリー・プロセスを取り消し、以下のアクションを実行して
インストールをリカバリーします。
- アップデート・インストーラーをインストールし、ウィザードを起動します。
- 「製品の選択」パネルで、手順のステップ 4 パート d で使用したアプリケーション・サーバー
製品ディレクトリーのロケーションを選択または入力します。
- アップデート・インストーラーが、更新障害があったかどうかを検出します。
- 「次へ」をクリックして、自動リカバリー・プロセスを開始します。
次の作業
フィーチャー・パック機能を使用するには、
最初に、フィーチャー・パックに対応する新規プロファイルを作成するか、プロファイル管理ツールを使用して、既存の
Deployment Manager プロファイルを拡張する必要があります。
制約事項: Feature Pack for Web Services の場合、
既存の Deployment Manager プロファイルの拡張のみ行えます。
フィーチャー・パック機能に対応済みの新規 Deployment Manager プロファイルまたは
新規アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成することをお勧めします。
これらのプロファイルは、プロファイル作成タスクを使用して作成します。
デプロイメント・マネージャーおよびアプリケーション・サーバーは、
フィーチャー・パック機能を使用して作成できる唯一のプロファイル・タイプです。詳しくは、
フィーチャー・パックのプロファイル拡張ルールおよび制限
を参照してください。
Feature Pack for Web Services は、フィーチャー・パック機能で作成されたアプリケーション・サーバー・プロファイル上にインストール可能なサンプル・アプリケーションをいくつか提供します。コンソールを使用した Web サービス・サンプルのインストール
を参照してください。
アップデート・インストーラーを使用して、製品パッケージのインストール可能な
WebSphere ソフトウェア・コンポーネント用の保守パッケージをインストールします。詳しくは、アップデート・インストーラーを使用した Feature Pack for Web Services の保守の適用
を参照してください。