WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, i5/OS, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista, z/OS

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Web サーバー・プラグインのチューニング・ヒント

Web サーバー・プラグインの調整のための 重要なヒントとして、 ストレスの高い環境において、ワークロードのバランスを取り、 パフォーマンスを向上させる方法があります。 Web サーバー・プラグインがフロントとなる ネットワークのアプリケーション・サーバー間で、 ワークロードのバランスを取ることによって、 要求応答時間が改善されます。

ワークロードのバランシング

通常のオペレーション中に、 アプリケーション・サーバーに保留される接続のバックログはどうしても増えてしまいます。 このため、Web サーバー・プラグインがフロントとなるネットワークのアプリケーション・サーバー間でワークロードのバランスを取ることによって、要求応答時間が改善されます。

[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS] アプリケーション・サーバーが処理できる接続数を制限することができます。 これを行うには、次のようにします。
  1. サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「 server_name」と移動します。
  2. 「追加プロパティー」の下の「> Web サーバー・プラグインのプロパティー」をクリックします。
  3. アプリケーション・サーバー・フィールドで処理できる最小の接続数について、「制限設定」を選択します。
  4. 「接続」フィールドで、許可する接続の最大数を指定します。
  5. 次に「適用」と「保管」をクリックします。

[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS] この最大接続数に達すると、接続を確立する際に、プラグインは自動的にそのアプリケーション・サーバーをスキップし、 次の使用可能なアプリケーション・サーバーへの接続を試行します。 使用可能なアプリケーション・サーバーがない場合、HTTP 503 応答コードがクライアントに戻されます。 このコードは、サーバーが一時的に過負荷になっていたり、メンテナンスが行われているために、現在要求を処理できないことを示しています。

[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS] ネットワークのアプリケーション・サーバーの容量によって 、最大接続数に指定する値が決まります。 理想的なシナリオは、ネットワークのすべてのアプリケーション・サーバーが最適に使用されることです。 例えば、ご使用の環境が以下のような場合です。
  • 1 つのクラスターには 10 のアプリケーション・サーバーがあります。
  • これらのすべてのアプリケーション・サーバーは同じアプリケーション (すなわち、Application_1 および Application_2) をホストします。
  • このアプリケーション・サーバーのクラスターは 5 つの IBM HTTP Server にフロントされています。
  • IBM HTTP Server はロード・バランサーから要求を取得します。
  • Application_1 は要求に応答するのに約 60 秒かかります。
  • Application_2 は要求に応答するのに約 1 秒かかります。

[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS] 要求の到着パターンによって、Application_1 に対 するすべての要求が 2 つのアプリケーション・サーバー (例えば Appsvr_1 および Appsvr_2) に転送されます。到着率が処理率より速い場合、Appsvr_1 および Appsvr_2 への保留要求の数は増えていきます。

[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS] 最終的には、Appsvr_1 および Appsvr_2 はビジー状態で、以降の要求に応答することができません。 通常、この過負荷の状態からリカバリーするには時間がかかります。

[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS] 2500 の接続を維持し、この例で Application Server を最適に使用するには 、許可する接続最大数を 50 に設定します。 (この値には 、Web サーバーの数で Application Server の数をかけて、その結果で接続数を割ることによって得られます。この例では、2500/(10x5)=50 となります。)

[z/OS] WebSphere Application Server は、z/OS ネイティブのワークロード管理 (WLM) 機能を使用して、 動的に、z/OS HTTP サーバーに定義されたアプリケーション・サーバーのワークロードのバランスを取ります。 詳しくは、z/OS の資料 「HTTP Server Planning, Installing and Using v5.3」を 参照してください。

[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS] アプリケーション・サーバーで確立することができる接続数の制限は、プロセス・モデルの代わりにスレッド化モデルに従う Web サーバーで最適に作動し、開始されるプロセスは 1 つのみです。

[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS] IBM HTTP Server V6.1 はスレッド化モデルに従います。 IBM HTTP Server が複数のプロセスを開始しないようにするには、Web サーバー構成ファイル (httpd.conf) の以下のプロパティーを、以下に表示した値に変更します。

[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS]
ServerLimit           1
ThreadLimit           4000
StartServers          1
MaxClients            1024
MinSpareThreads       1
MaxSpareThreads       1024
ThreadsPerChild       1024
MaxRequestsPerChild   0

高ストレス環境でのパフォーマンスの向上

[Windows] Microsoft Windows オペレーティング・システムのデフォルト設定を使 用する場合、高ストレス環境で実行すると Web サーバー・プラグインのパフォ ーマンス問題に遭遇する場合があります。 こうした問題を回避するには このオペレーティング・システムの TCP/IP 設定を 調整してみてください。 調整する 2 つのキー設定は、TcpTimedWaitDelay および MaxUserPort です。

TcpTimedWaitDelay 設定を調整するには tcp_time_wait_interval パラメーターの値を、デフォルトの 240 秒から 30 秒に変更します。
  1. Windows レジストリーの以下の場所を探します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE¥System¥CurrentControlSet¥Services¥tcpip¥Parameters¥TcpTimedWaitDelay
    この入力項目が Windows レジストリーに存在していない場合、 この入力項目を新規の DWORD 項目として編集することにより、これを作成します。
  2. この入力項目について、秒単位で 30 以上 300 以下の値を指定します。 (30 を指定することをお勧めします。)
MaxUserPort 設定を調整するには、以下を実行します。
  1. Windows レジストリーの以下の場所を探します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE¥System¥CurrentControlSet¥Services¥tcpip¥Parameters¥MaxUserPort
    この入力項目が Windows レジストリーに存在していない場合、 この入力項目を新規の DWORD 項目として編集することにより、これを作成します。
  2. ポートの最大数を 5000 以上 65534 以下の値に設定します。 (65534 を指定することをお勧めします。)

これらの設定について詳しくは Microsoft Web site を参照してください。




関連タスク
[z/OS] WebSphere Application Server for z/OS ランタイムのチューニング
Web サーバーとの通信
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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