WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: z/OS

             目次と検索結果のパーソナライズ化
このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

WLM の HTTP 要求数均等分散機能を使用するアプリケーション・サーバーの構成

アプリケーション・サーバーを構成して、WLM の HTTP 要求数均等分散機能を使用することによって、 ワークロード管理 (WLM) で構成のサーバントに HTTP セッション・オブジェクトを均等に分散することができます。 このタスクを使用して、サーバントの類縁性があり、HTTP セッション・オブジェクトが 1 つまたは 2 つのサーバントにあるという通常の状態の代わりに、いくつかのサーバントで HTTP セッション・オブジェクトをラウンドロビン方式で分散することができます。

始める前に

アプリケーション・サーバーは、バージョン 1.4 以降の z/OS システムで実行する必要があります。 このタスクで HTTP 要求数を複数のサーバントに分散しているため、この機能を使用する際には複数のサーバントを使用可能にする必要もあります。 詳しくは、z/OS での複数のサーバントの使用可能化 を参照してください。

このタスクについて

デフォルトのワークロード分散計画で、 アプリケーション・サーバーに問題が発生したら、このタスクを使用してください。 デフォルトのワークロード分散計画は、HTTP セッション・オブジェクトを作成する要求を実行するためにホット・サーバントを使用します。 以下の状況では、ラウンドロビン方式で HTTP セッション・オブジェクトを分散するように、 WebSphere Application Server と z/OS ワークロード・マネージャーを構成することを検討します。 このタスクを使用する時期に関するバックグラウンドについては、WLM による HTTP 要求数の均等分散 を参照してください。

プロシージャー

  1. 管理コンソールで、WLMStatefulSession プロパティーを true に設定します。
    1. サーバー」>「アプリケーション・サーバー」とクリックして、WLM の HTTP 要求数均等分散機能を使用するサーバーを選択します。
    2. 「サーバー・インフラストラクチャー」で、「管理」>「管理サービス」をクリックし、 次に「追加プロパティー」で、「カスタム・プロパティー」をクリックします。
    3. WLMStatefulSession をクリックし、 「値」フィールドの値が現在 false に設定されている場合には、true に変更します。 このプロパティーのデフォルト値は、アプリケーション・サーバーでは false で、デプロイメント・マネージャーでは true です。
    4. 適用」をクリックして、「Save and Synchronize」をクリックして変更を更新します。
  2. ワークロードにサーバントの最適な最小数および最大数を設定します。 予想される数の類縁性のある HTTP セッションを処理するサーバントの最小数および最大数を設定します。 サーバントの最小数は 1 より大きくなければなりません。 例えば、15,000 の HTTP セッション・オブジェクトが日中、サーバーに設定されることを予期している場合、 サーバントの最小数を 1 より大きい値に設定する可能性があります。 最小のサーバント数は HTTP セッション・オブジェクトのサイズおよび数によって変わります。 しかし、サーバントの数に最小値を設定するときには、 類縁性を確立するクライアント要求の初期の到着率、クライアント対話の頻度、各クライアント対話の継続時間 (CPU 時間およびスレッド占有時間)、および HTTP セッション・オブジェクトが維持される時間の長さについても考慮する必要があります。
    1. サーバント数を設定するには、「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「server_name」>「サーバー・インスタンス」をクリックします。
    2. サーバントの最小数および最大数を設定します。
    3. Save and synchronize」をクリックして、変更を適用します。
  3. 共通のワークロード分類文書の代わりに分類マッピング・ファイルを使用し、WebSphere Application Server の管理対象ラウンドロビン・サポートのマッピング規則で複数のトランザクション・クラスを指定している場合は、 分類マッピング・ファイルからこのセクションを除去してください。 分類マッピング・ファイルのサポートは推奨されていないため、 分類マッピング・ファイルの代わりに共通のワークロード分類文書を使用してください。 ただし、分類マッピング・ファイルを使用していて、そのファイルに以下のような行が含まれている場合があります。
    TransClassMap *:8080 /Dynacache1Web1/Servlet1 TCLASS1 TCLASS2 TCLASS3
    トランザクション・クラスが 1 つだけ指定されるように、この行を変更します。 例えば、先行する行を次の行のように変更します。
    TransClassMap *:8080 /Dynacache1Web1/Servlet1 TCLASS1
    また、 z/OS ワークロード・マネージャー・ポリシーを更新し、WebSphere Application Server 管理対象ラウンドロビン・サポートを得るためだけに必要であった余分なサービス・クラスを除去する必要があります。 以下は、余分なサービス・クラスを除去する例です。
      Subsystem-Type  Xref  Notes  Options  Help
     --------------------------------------------------------------------------   
                      Modify Rules for the Subsystem Type     Row 9 to 16 of 16   
     Command ===> ____________________________________________ SCROLL ===> CSR
                                                                                  
     Subsystem Type . : CB Fold qualifier names? Y  (Y or N)
     Description . . . Component Broker requests                                 
                                                                                  
     Action codes:  A=After    C=Copy         M=Move     I=Insert rule
                     B=Before   D=Delete row   R=Repeat   IS=Insert Sub-rule
                                                                  More ===>
               --------Qualifier--------           -------Class--------
     Action    Type     Name     Start             Service     Report  
                                              DEFAULTS: AZAMS1      RBBDEFLT      
      ____  1  CN         AZSR01   ___                  AZAMS1      RAZAMS1       
      ____  2    TC         TCLASS1  ___                AZAMS1      RAZAMS1       
      _d__  2    TC         TCLASS2  ___                AZAMS2      RAZAMS1       
      _d__  2    TC         TCLASS3  ___                AZAMS3      RAZAMS1       
      ____  1  CN         AZSR02   ___                  AZAMS2      RAZAMS2       
      ____  1  CN         AZSR02   ___                  AZAMS3      RAZAMS3       
    ****************************** BOTTOM OF DATA ******************************                  
  4. サーバーを再始動します。 サーバーは、再始動後、WLMStatefulSession プロパティーを認識します。

結果

アプリケーション・サーバーは、特定のサーバントに類縁性を示す代わりに、 WLM の HTTP 要求数均等分散機能を使用して、そのワークロードを処理します。

次の作業

サーバー・クラスターおよびワークロードに関する問題を処理するには、ランタイム・コンポーネントによる問題の検出と処理 を参照してください。



サブトピック
WLM による HTTP 要求数の均等分散
関連概念
z/OS 用のワークロード管理 (WLM)
タスク・トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.wsfep.multiplatform.doc/info/ae/ae/trun_wlm_sessionplacement.html