WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
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WebSphere Application Server の SIP

WebSphere Application Server バージョン 6.1 は、 そのインフラストラクチャー全体において、豊富な SIP 機能を提供しています。

Session Initiation Protocol (SIP) は、1999 年に 初めて IETF 基準となって以来、大幅な拡張を遂げてきました。 SIP は、もともと映像と音声での使用を意図されていましたが、 現在では、多くの対話式サービス、 特にピアツーピアのレルム向けの制御プロトコルとして、 機能が拡張されています。 SIP および SIP に関連した基準は、 他のプロトコルを介して、 あらゆるネットワーク上のピアへの接続を 検索、折衝、および管理するメカニズムを提供します。

バージョン 6.1 を使用すると、SIP サーブレット 1.0 仕様に沿って、 アプリケーションを作成できます。 この仕様は、エンタープライズ・アプリケーションが SIP を使用して、 Java EE 環境において SIP の主要なアプリケーションをサポートできるように、 導入されました。

WebSphere Application Server には、 開発環境向けのツールと、 分散アプリケーション環境を処理するための、 ハイパフォーマンスの Edge Component も用意されています。 WebSphere Application Server の SIP コンポーネントでは、 既存の HTTP サーブレットとポートレット作業が強固に統合されています。 これにより、プロキシー・サーバーが提供する シームレスなフェイルオーバーを備えた、 高度に集中化された HTTP および SIP アプリケーションを作成できます。

WebSphere Application Server では、Web コンテナー と SIP コンテナーは集中化され、セッション管理やセキュリティー、 およびその他の属性を共用できるようになります。 このモデルでは、SIP サーブレット、HTTP サーブレット、 およびポートレットが組み込まれているアプリケーションは、 プロトコルを気にすることなく、シームレスに対話することができます。

WebSphere Application Server の Network Deployment バージョンで提供されている、 集中アプリケーションの高可用性は、Base アプリケーション・ サーバーにおける HTTP と SIP の強固な統合によって、 実現可能となりました。

プロキシー・サーバーは、 クラスター化アプリケーションの代表として 配置され、SIP と HTTP における コンテナーへのトラフィックとワークロードを管理します。 このプロキシー・サーバーは、 ステートレス SIP プロキシーであると同時に、HTTP リバース・ プロキシーでもあります。 また、必要に応じて、ND パッケージの 統一クラスタリング・フレームワークと HA マネージャー・サービスを使用して、 サーブレットとフェイルオーバー作業の正常性を シームレスにモニターします。 HTTP トラフィックが存在しない場合、 プロキシー・サーバーは、 アプリケーション・サーバーにおいて SIP コンテナーの代表となる、 スタンドアロン・ステートレス SIP プロキシーとしても機能します。

集中プロキシーと集中コンテナーを使用して、 アプリケーションへのアフィニティーを持つ セッション・フェイルオーバーが行われ、HTTP および SIP セッションが 自動的に強固に結合されます。 コンテナーからプロキシーへの SIP および HTTP セッションが 自動的に結合されるということからも分かるように、WebSphere Application Server 6.1 ソリューションは、 集中型の環境において優れた性能を誇ります。

プロキシー・サーバーにおける SIP 機能の場合、 それがステートレスであることを理解することが重要です。 SIP RFC は、ステートフルとステートレスという、2 つの タイプのプロキシー・サーバーを定義します。 通常、SIP プロキシーはステートフル・インスタンスなので、 ステートレス・プロキシーはこのように指定します。 ステートフル・プロキシーは、 『SIP の概要』の例で紹介したように、呼び出しフローに参加します。 ステートフル・プロキシーは、 『SIP サーブレット』のセクションの基本例で紹介したように、 SIP サーブレットを使用してインプリメントすることができます。

プロキシー・サーバーにおける ステートレス SIP プロキシーの機能により、SIP コンテナーの ワークロード、ルーティング、および セッション・アフィニティーのニーズを、 プロキシーがより簡単に処理できるようになります。 プロキシー・サーバーはステートレスであるため、 WebSphere Application Server Network Deployment パッケージに含まれている ロード・バランサー・コンポーネントなどの、 単純な IP スプレイヤーを代表にすることができます。 プロキシー・サーバーに障害が発生した場合、 アフィニティーは、プロキシーそのものではなく、 コンテナーに対するものになります。 このため、メッセージ・フローに沿って障害が発生する可能性は、小さくなります。

SIP インフラストラクチャー

SIP インフラストラクチャーは、SIP コンテナー、SIP プロキシー、 および IP スプレイヤーから構成される、多層式アーキテクチャーです。 SIP コンテナーは、汎用の SIP アプリケーション・サーバーです。 SIP インフラストラクチャーは、以下のものによって構成されています。 SIP は、特に HTTP によって集中化された場合には、 多くの新規アプリケーションに対するキー・エレメントとなります。 例えば、以下のものが該当します。



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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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