このパネルを使用して、アプリケーションを WebSphere Application Server デプロイメント・ターゲットにインストールするためのオプションを指定します。 値を指定 しない場合は、オプションのデフォルト値が使用されます。アプリケーションのインストール後に、 エンタープライズ・アプリケーション設定ページから、これらの多数のオプションの値を指定することができます。
この管理コンソール・パネルを表示するには、 「アプリケーション」>「新規アプリケーションのインストール」とクリックしてから、 「アプリケーション・インストールの準備 (Preparing for application installation)」ページで、 必要に応じてご使用のアプリケーションに対して値を指定します。
「インストール・オプションの選択」パネルは、 アプリケーション・インストールおよび更新ウィザードの場合と同じです。
インストールの一環として、JavaServer Pages (JSP) ファイルをプリコンパイルするかどうかを指定します。デフォルトでは、JSP ファイルをプリコンパイルしません。
このオプションを指定する場合は、6.1 デプロイメント・ターゲットにのみインストールしてください。
「プリコンパイル JavaServer Pages ファイル」を選択し、アプリケーションを 5.x などの古いデプロイメント・ターゲットにインストールしようとすると、インストールは拒否されます。本製品と同じバージョンの WebSphere を持つターゲットに限り、アプリケーションをデプロイできます。本製品よりも古いバージョンを使用するサーバーがアプリケーションのターゲットになっている場合、これらのターゲットにはデプロイできません。
データ型 | ブール |
デフォルト | false |
エンタープライズ・アプリケーション (EAR) ファイルのインストール先のディレクトリーを指定します。
デフォルト値は APP_INSTALL_ROOT/cell_name の値です。ここで、APP_INSTALL_ROOT 変数は app_server_root/installedApps です (例えば app_server_root/installedApps/cell_name のようになります)。
あるセルからアプリケーションをエクスポートし、 後でエクスポートしたアプリケーションを別のセルにインストールする場合は、 アプリケーションの初期インストールに対して $(CELL) 変数を指定します。 例えば、この設定の場合は ${APP_INSTALL_ROOT}/${CELL) を指定します。 アプリケーションをエクスポートすると、アプリケーションとそのデプロイメント構成を持つ拡張 EAR ファイルが作成されます。 デプロイメント構成では、$(CELL) 変数が指定されない限り、 宛先ディレクトリーに初期インストールのセル名が保存されます。 $(CELL) 変数を指定すると、 宛先ディレクトリーが、元のセル名ではなく、必ず現在のセル名を持つようになります。
絶対パスを指定するか、またはパス・マップ変数 (${MY_APPS} など) を使用します。 パス・マップ変数は、任意のシステムで使用できます。
パス・マップ変数は、 異機種ノード上にメンバーを持つクラスターにアプリケーションをインストールする際に特に必要です。 このようなケースでは、絶対パスを指定する方法がほかにない場合があるためです。 現行セル名を示す WebSphere Application Server 変数 ${CELL} をパス・マップ変数に指定することも可能です (例 ${MY_APP}/${CELL} など)。WebSphere Application Server 変数は、「WebSphere 変数」コンソール・ページで定義することができます。このページにアクセスするには、「環境」>「WebSphere 変数」とクリックします。
この「アプリケーションをインストールするディレクトリー」フィールドは、「アプリケーション・バイナリー」ページの「ロケーション (絶対パス)」設定と同じです。
データ型 | ストリング |
単位 | 絶対パス名 |
製品がインストール中にインストール場所でアプリケーション・バイナリーを展開し、アンインストール中にアプリケーション・バイナリーを削除するのかを指定します。 デフォルトでは、アプリケーションの配布を使用可能にします。 インストールされたアプリケーションのアプリケーション・バイナリーは、指定のディレクトリーに展開されます。
シングル・サーバー製品では、構成に対する変更をアンインストールして保管する際に、 バイナリーが削除されます。
マルチサーバー製品では、構成に対する変更をアンインストールして保管し、変更を同期化する際に、バイナリーが削除されます。
このオプションを使用不可にする場合、アプリケーションを実行するすべてのノードの宛先ディレクトリーでアプリケーション・バイナリーを必ず適切に展開してください。
この「アプリケーションの配布」フィールドは、「アプリケーション・バイナリー」ページの「バイナリー配布、拡張およびポスト・アンインストールのクリーンアップを使用可能にする」設定と同じです。
データ型 | ブール |
デフォルト | true |
アプリケーション・サーバーが、 アプリケーション・デプロイメント文書 deployment.xml ファイルにあるバインディング、拡張子、 デプロイメント記述子を使用するか (デフォルト)、 またはエンタープライズ・アプリケーション・リソース (EAR) ファイルにあるものを使用するかを指定します。 6.x デプロイメント・ターゲットにインストールされたアプリケーションについてのみ、この設定を選択します。 この設定は、5.x デプロイメント・ターゲットにインストールされたアプリケーションについては無効です。
「バイナリー構成の使用」フィールドは、「アプリケーション・バイナリー」ページの「バイナリーの構成情報の使用」設定と同じです。
データ型 | ブール |
デフォルト | false |
アプリケーションのインストール時に EJBDeploy ツールを実行するかどうかを指定します。
このオプションを指定する場合は、6.1 デプロイメント・ターゲットにのみインストールしてください。
「エンタープライズ Bean のデプロイ」を選択し、アプリケーションを 5.x などの古いデプロイメント・ターゲットにインストールしようとすると、インストールは拒否されます。 本製品と同じバージョンの WebSphere を持つターゲットに限り、アプリケーションをデプロイできます。本製品よりも古いバージョンを使用するサーバーがアプリケーションのターゲットになっている場合、これらのターゲットにはデプロイできません。
また、「エンタープライズ Bean のデプロイ」を選択し、かつ「EJB デプロイを行うためのオプションの提供」パネルでデータベース・タイプを指定した場合は、すべての EJB モジュールに対して前に定義したバックエンド ID が、選択されたデータベース・タイプによって上書きされます。個々の EJB モジュールに対してバックエンド ID を使用可能にするには、「EJB デプロイを行うためのオプションの提供」パネルでデータベース・タイプを "" (ヌル) と設定します。
デフォルトのデータベース・タイプは DB2UDB_V81 です。
この設定を使用可能にすると、インストール・プログラムの実行に数分かかる場合があります。
データ型 | ブール |
デフォルト | true |
アプリケーションの論理名を指定します。 アプリケーション名は、セル内で固有でなければならず、使用許可されていない文字を含むことはできません。
アプリケーション名は、先頭にピリオド (.) を使用することはできず、 先頭または末尾をスペースにすることはできず、以下の文字を含むことはできません。
使用許可されて いない文字 | ||
---|---|---|
⁄ スラッシュ | $ ドル記号 | ' 単一引用符 |
¥ 円記号 | = 等号 | " 二重引用符 |
* アスタリスク | % パーセント記号 | | 縦棒 |
, コンマ | + 正符号 | < 左不等号括弧 |
: コロン | @ アットマーク | > 右不等号括弧 |
; セミコロン | # ハッシュ・マーク | & アンパーサンド (& 記号) |
? 疑問符 (?) | ]]> この文字の組み合わせには、特定の名前はありません。 |
この「アプリケーション名」フィールドは、「エンタープライズ・アプリケーション設定」ページの「名前」設定と同じです。
データ型 | ストリング |
アプリケーションの開始時に、サーブレットや JSP ファイルなどのアプリケーション内のリソース用の MBean を作成するかどうかを指定します。 デフォルトでは、MBean を作成します。
このフィールドは、「始動の動作」ページの「リソース用の MBean の作成」設定と同じです。
データ型 | ブール |
デフォルト | true |
アプリケーションの実行時に、WebSphere Application Server ランタイムがアプリケーション・クラスに対する変更を検出するかどうかを指定します。この設定が有効になっている場合にアプリケーション・クラスが変更されると、アプリケーションが停止し、再始動して、更新されたクラスが再ロードされます。
デフォルトでは、クラス再ロードは行いません。
この「クラスの再ロードを使用可能にする」フィールドは、「クラス・ロードおよび更新の検出」ページの「アプリケーション・ファイルの更新時に、クラスを再ロードする」設定と同じです。
データ型 | ブール |
デフォルト | false |
更新されたファイルを探すためにアプリケーションのファイル・システムをスキャンする秒数を指定します。 デフォルトは、 EAR ファイルの IBM 拡張 (META-INF/ibm-application-ext.xmi) ファイルで指定されている、再ロード間隔属性の値です。
クラスの再ロードが使用可能になっている場合にのみ、再ロード間隔属性は有効になります。
再ロードを使用可能にするには、ゼロより大きい値 (1 から 2147483647 までの範囲内など) を指定します。 再ロードを使用不可にするには、ゼロ (0) を指定します。 この範囲は、0 から 2147483647 です。
この「再ロード間隔 (秒)」フィールドは「クラス・ロードおよび更新の検出」ページの「更新ファイルのポーリング間隔」設定と同じです。
データ型 | 整数 |
単位 | 秒 |
デフォルト | 3 |
Web サービスのデプロイ・ツール wsdeploy をアプリケーションのインストール時に 実行するかどうかを指定します。
wsdeploy コマンドは、
Feature Pack for Web Services 製品で使用される JAX-RPC アプリケーションによってサポートされています。
Feature Pack for Web Services 製品に導入された Java API for XML-Based Web Services (JAX-WS) プログラミング・モデルは、wsdeploy コマンドをサポートしません。
JAX-WS アプリケーションは wsdeploy コマンドを実行する必要はないので、このコマンドは実行しないでください。
このツールは、Web サービスを使用したアプリケーションの実行に必要なコードを生成します。 デフォルトでは wsdeploy ツールを実行しません。 EAR ファイルに Web サービスを使用するモジュールが 含まれており、以前にこれに対して wsdeploy ツール が実行されていない場合、この設定を、アセンブリー・ツール の「デプロイ」メニュー選択、またはコマンド行から 使用可能にする必要があります。
このオプションを指定する場合は、6.1 デプロイメント・ターゲットにのみインストールしてください。
「Web サービスのデプロイ」を選択し、アプリケーションを 5.x などの古いデプロイメント・ターゲットにインストールしようとすると、インストールは拒否されます。本製品と同じバージョンの WebSphere を持つターゲットに限り、アプリケーションをデプロイできます。本製品よりも古いバージョンを使用するサーバーがアプリケーションのターゲットになっている場合、これらのターゲットにはデプロイできません。
データ型 | ブール |
デフォルト | false |
WebSphere Application Server が、アプリケーションのインストールまたは更新中に指定されたアプリケーション参照を検査するかどうか、また、妥当性検査を使用可能にする場合は、誤った参照をユーザーに警告するのか、オペレーションを失敗させるのかを指定します。
アプリケーションは通常、コンテナー管理のパーシスタンス (CMP) Bean のデータ・ソースを使用して、またはデプロイメント記述子で定義されたリソース参照またはリソース環境参照を 使用してリソースを参照します。 妥当性検査では、アプリケーションが参照するリソースが そのアプリケーションのデプロイメント・ターゲットの有効 範囲で定義されるかどうかを検査します。
リソースの妥当性検査を行わない場合は「オフ」、 誤ったリソース参照について警告メッセージを出すには「警告」、 誤ったリソース参照の結果、失敗するオペレーションを停止するには「失敗」を選択します。
この「入力のオフ/警告/失敗の妥当性検査」フィールドは、「エンタープライズ・アプリケーション設定」ページの「アプリケーション参照の妥当性検査」設定と同じです。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 警告 |
組み込み構成を処理するかどうかを指定します。 組み込み構成は、 resource.xml および variables.xml などのファイルで構成されています。 組み込み構成が選択されている、または true に設定されている場合、組み込み構成は .ear ファイルからアプリケーション有効範囲にロードされます。 .ear ファイルに組み込み構成が含まれていない場合、 デフォルトは false です。 .ear ファイルに組み込み構成が含まれている場合、 デフォルトは true です。
データ型 | ブール |
デフォルト | false |
指定のディレクトリーに展開されている、 インストール済みアプリケーションのアプリケーション・バイナリーに対するアクセス権を指定します。
ファイル・アクセス権を指定するには、「アプリケーションの配付」オプションが使用可能になって いる必要があります。
ファイル・アクセス権をテキスト・フィールドに指定することができます。また、ドロップダウン・リストから選択して、頻繁に使用するファイル・アクセス権を設定できます。 ドロップダウン・リストを選択すると、テキスト・フィールドに設定したファイル・アクセス権が上書きされます。
ドロップダウン・リストで 1 つ以上の次のファイル・アクセス権を設定できます。 複数のオプションを選択すると、ファイル・アクセス権のストリングが結合されます。
ドロップダウン・リストのオプション | ファイル・アクセス権ストリングの設定 |
---|---|
すべてのファイルの読み取りを許可するが、書き込みは許可しない | .*=755 |
実行可能プログラムの実行を許可する | .*¥.dll=755#.*¥.so=755#.*¥.a=755#.*¥.sl=755 |
HTML ファイルおよびイメージ・ファイルの読み込みをすべてのユーザーに対して許可する | .*¥.htm=755#.*¥.html=755#.*¥.gif=755#.*¥.jpg=755 |
ドロップダウン・リストを使用してファイル・アクセス権を指定する代わりに、テキスト・フィールドにファイル・アクセス権を指定することができます。 ファイル・アクセス権には、以下の形式を持つストリングが使用されます。
file_name_pattern=permission#file_name_pattern=permission
ここで、file_name_pattern は正規表現のファイル名フィルター (例えば、 .*¥¥.jsp はすべての JSP ファイル) であり、permission はファイルのアクセス制御リスト (ACL) を表し、 # は file_name_pattern と permission の複数のエントリー間の区切り文字です。 # という文字が file_name_pattern ストリングの中にある場合は、代わりに ¥# を使用します。
ストリング内の複数のファイル名パターンおよびファイル許可がアプリケーション内の URI に一致した場合、 製品はファイルに対して最も厳密に適用されるファイル許可を使用します。 例えば、ファイル許可のストリングが .*¥¥.jsp=775#a.*¥¥.jsp=754 の場合、 abc.jsp ファイルのファイル許可は 754 となります。
1 | /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war |
2 | /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/MyJsp.jsp |
3 | /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/META-INF/MANIFEST.MF |
4 | /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/WEB-INF/classes/MyClass.class |
5 | /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/mydir/MyClass2.class |
6 | /opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/META-INF |
ファイル・パターン・マッチングの結果は以下のようになります。
/opt/WebSphere/profiles/AppSrv01/installedApps/MyCell/MyApp.ear/MyWarModule.war/MyJsp.jsp次のファイル・パターン・ストリングを指定するとします。
.*MyApp.ear$=755#.*¥.jsp=644ファイル・パターン・マッチングの結果は以下のようになります。
Windows プラットフォームでは、ファイルの読み取り権限を設定解除することはできません。
POSIX スタイルのアクセス権ビットを使用した場合、ファイルの読み取り可能を示すビットは 4、書き込み可能を示すビットは 2、また実行可能を示すビットは 1 となります。
このため、Windows プラットフォームにおけるファイルのアクセス権は 5 または 7 となります。また、POSIX スタイルでは、user、group、および world のアクセス権があります。user アクセス権は、Windows プラットフォームのファイルにのみ設定できます。group および world のアクセス権ビットは無視されます。
ここで指定されるアクセス許可は、アプリケーション・レベルの許可です。 ノード・レベルの構成においても、アプリケーション・バイナリーのアクセス許可を指定することができます。ノード・レベルのファイル・アクセス権は、アプリケーション・バイナリーに指定できる最大の (最も緩い) アクセス権を指定します。ここでアプリケーション・レベルで指定できるアクセス許可による制限は、 ノード・レベルで指定されたものと同じか、それ以上のものに限られます。
この設定は、「アプリケーション・バイナリー」ページの「ファイル・アクセス権」フィールドと同じです。
データ型 | ストリング |
アプリケーションのビルド・バージョンを識別する編集不可のストリングを指定します。
この「Application build identifier」フィールドは「アプリケーション・バイナリー」ページの「アプリケーション・ビルド・レベル」フィールドと同じです。
データ型 | ストリング |
標準的な要求ディスパッチャー・メカニズムを使用して、管理対象ノード環境にある異なる Java 仮想マシン内の Web モジュール間のリソースに対し、アプリケーションがインクルードをディスパッチできるかどうかを 指定します。
このフィールドは「Remote request dispatch properties」ページの「リモート・リソースへの組み込みのディスパッチを許可する」フィールドと同じです。
データ型 | ブール |
デフォルト | true |
エンタープライズ・アプリケーションが、アプリケーションからのインクルード要求を処理できるかどうかを指定します。
このフィールドは、「Remote request dispatch properties」ページの「リモート・リソースからの組み込みのサービスを許可する」フィールドと同じです。
データ型 | ブール |
デフォルト | true |