WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: z/OS

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このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

z/OS の準備

このタスクについて

次のステップに従い、WebSphere Application Server for z/OS を実行するように、z/OS オペレーティング・システムを準備します。

プロシージャー

  1. ターゲット・システム要件 でリストされているすべてのソフトウェア前提条件が満たされていることを確認します。
  2. UNIX システム・サービス環境が活動中であることと、 有効な BPXPRMxx 設定が次の最小値を満たしているか、または超えていることを確認します。

    MAXTHREADS:10000MAXTHREADTASKS: 5000
    MAXFILEPROC: 10000
    MAXSOCKETS (AF_INET ドメイン): 12000

  3. 各 WebSphere Application Server for z/OS サーバーのアドレス・スペースと、 OMVS や、Java 仮想マシンを実行するバッチ・ジョブのアドレス・スペースが、 2 ギガバイト・バーより下の十分な仮想メモリーにアクセスできることを確認します。 (例えば、Java 仮想マシンには少なくとも 250M の仮想メモリーが必要です。) すべての WebSphere Application Server アドレス・スペースに、少なくとも 1024M の仮想メモリーを指定することをお勧めします。

    これを行うには、WebSphere Application Server のすべてのバッチ・ジョブ、開始タスク、および WLM ジョブ・ステップに対して、REGION=0 (または、1500M などの適当な大きさの値) を指定します。

    BPXPRMxx で MAXASSIZE(2147483647) またはそれに相当する大きさの値を指定して、 UNIX システム・サービスのアドレス・スペースにシステム全体の大きなデフォルト・アドレス・スペース・サイズを提供するか、 各 WebSphere Application Server for z/OS クライアントまたはサーバーのユーザー ID (バッチ Postinstaller または類似プロセスの実行に使用する ID を含む) 用に、RACF (または同様のセキュリティー・システム) で ASSIZEMAX を設定します。
    ALTUSER WASUTIL1  OMVS(ASSIZEMAX(1073741824))  to allow WASUTIL1 a 1-gigabyte address space
    

  4. 64 ビットのアドレッシング・モードを使用する場合、 各 WebSphere Application Server for z/OS サーバー・アドレス・スペースと、 OMVS や、Java 仮想マシンを実行するバッチ・ジョブ・アドレス・スペースが、 2 ギガバイト・バーの上の十分な仮想メモリーにアクセスできることを確認します。 これを行うには、次のようにします。

    WebSphere Application Server for z/OS のすべてのバッチ・ジョブ、 開始タスク、および 64 ビットのアドレッシングを使用する WLM ジョブ・ステップに対して、 MEMLIMIT=0 (または、1500M などの適当な大きさの値) を指定します。

    BPXPRMxx で MEMLIMIT(2147483647) または同程度の大きさの値を指定して、Unix システム・サービス・アドレス・スペース用の システム全体の大きなデフォルト above-the-bar アドレス・スペース・サイズを提供するか、 64 ビット・アドレッシングを使用する各 WebSphere Application Server クライアント またはサーバーのユーザー ID 用に、RACF (または同様のセキュリティー・システム) で MEMLIMIT 値を設定します。
    ALTUSER WASUTIL1  OMVS(ASSIZEMAX(1073741824)) to allow WASUTIL1 access to 1 gigabyte above the bar
  5. UNIX システム・サービスでローカリゼーションおよび代替コード・ページを使用する場合は、すべての WebSphere Application Server for z/OS サーバー、管理者およびクライアント・ユーザー ID (WebSphere Application Server for z/OS スクリプトを実行するすべてのユーザー ID) が、コード・ページ IBM-1047 を基にした同じロケールに設定されている環境変数 LANG および LC_ALL で実行されていることを確認してください。 それ以外のどのコード・ページを基にした設定も、スクリプトが失敗する原因となる可能性があります。 詳しくは、「UNIX System Services User's Guide」内の『Changing the Locale in the Shell』を参照してください。
  6. /tmp ディレクトリーに、少なくとも 20 メガバイトのフリー・スペースがあることを確認します。

    WebSphere Application Server for z/OS は、/tmp ディレクトリーを大いに活用します。

    df -kP /tmp シェル・コマンドを使用して、 /tmp ディレクトリー HFS 内の使用可能な 1K ブロック数を表示します。 使用可能な 1K ブロック数を 1024 で分割し、フリー・スペースのメガバイト数を判別します。

    ご使用の /tmp ディレクトリーが永続的な読み取り/書き込み HFS にある場合、/usr/lpp/dfsms/bin 内の confighfs コマンドを使用し、必要に応じて拡張します。 例えば、次のコマンドは 10 MB の追加スペースを /tmp がある HFS に追加します。

    /usr/lpp/dfsms/bin/confighfs -x 10m /tmp

    ご使用の /tmp ディレクトリーが一時ファイル・システム (TFS) にある場合、追加スペースを追加するように定義する BPXPRMxx 内の MOUNT ステートメントを変更します。 例えば、20 MB TFS を定義し、それを /tmp にマウントする場合、 次の MOUNT コマンドを使用します。

    MOUNT FILESYSTEM('/TMP') TYPE(TFS) MOUNTPOINT('/tmp') PARM('-s 20')
    注: スペース (「-s」) 値を指定しないと、小さなデフォルトの 1 M バイト (望ましくない) が使用されます。
  7. WebSphere Application Server for z/OS が使用する次のシステム・データ・セットの完全なデータ・セット名を判別します。
    SCEERUN
    言語環境ランタイム・ライブラリー
    SCEERUN2
    言語環境ランタイム・ライブラリー
    システム SSL
    システム SSL ランタイム・ライブラリー (SGSKLOAD for z/OS バージョン 1 リリース 5 以下、SIEALNKE for z/OS バージョン 1 リリース 6 以上)

    また、これらのデータ・セットが、システム・リンク・パック域 (LPA) または リンク・リストにあるかどうかを判別します。ワークシートにこの情報を記録します。

    注: 一部のシステムが z/OS リリース 5 以前で、それ以外のシステムが z/OS リリース 6 以降である z/OS システムのコレクションに WebSphere Application Server for z/OS を構成している場合は、 カスタマイズ・プロセスで作成されるカタログ式プロシージャーの一部を手動で編集する必要がある場合があります。 詳しくは、リンク・パック域、リンク・リスト、および STEPLIB を参照してください。
  8. 次のデータ・セットがすべて APF 許可であることを確認します。
    • cee_hlq.SCEERUN
    • cee_hlq.SCEERUN2
    • gsk_hlq.SGSKLOAD (z/OS バージョン 1 リリース 5 以下のすべてのシステム)
    • sys_hlq.SIEALNKE (z/OS バージョン 1 リリース 6 以上のすべてのシステム)
    • was_hlq.SBBOLPA
    • was_hlq.SBBOLOAD
    • was_hlq.SBBGLOAD
    • was_hlq.SBBOLD2
    注: 64 ビット使用可能化については、アプリケーション・サーバーの管理 を参照してください。
  9. WebSphere Application Server for z/OS をシステム・リンク・パック域およびリンク・リストから実行するか、または STEPLIB から実行するかを決定します。 詳しくは、リンク・パック域、リンク・リスト、および STEPLIB を参照してください。
  10. システム上に存在する IEFUSI または JES2/JES3 が、 WebSphere Application Server for z/OS アドレス・スペースを、 512 MB より小さいアドレス・スペース・サイズに制限していないことを確認します。 WebSphere Application Server for z/OS の 各アドレス・スペースには、少なくとも 512 MB の領域サイズがある必要があります。WebSphere Application Server for z/OS のすべてのカタログ式プロシージャーは、デフォルトの REGION=0M で出荷されます。
  11. WebSphere Application Server for z/OS インストーラーおよび管理者 TSO ユーザー ID の TSO セグメント・デフォルト領域サイズは、少なくとも 128 MB であることを確認します。

次の作業

注: 英語版の ISPF カスタマイズ・ダイアログを使用して WebSphere Application Server for z/OS を構成している場合、ご使用の環境で日本語文字を正しく表示できるようにするには、いくつかのスクリプト・ファイルを変更する必要があります。
  1. setupCmdLine.sh ファイルを編集します。

    編集前: CONSOLE_ENCODING="-Dws.input.encoding=cp1047 -Dws.output.encoding=cp1047"

    編集後: CONSOLE_ENCODING="-Dws.input.encoding=cp1399 -Dws.output.encoding=cp1399"

  2. wsadmin.sh ファイルを編集します。

    編集前: EXTRA_D_ARGS="-Dfile.encoding=ISO8859-1

    編集後: EXTRA_D_ARGS="-Dfile.encoding=IBM-932

これら 2 つの変更を加えることにより、日本語メッセージを正しく表示できるようになります。



サブトピック
リンク・パック域、リンク・リスト、および STEPLIB
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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