WebSphere Application Server for z/OS アプリケーション・ サービス提供環境の構成および実行の前提条件について、以下の表で説明します。
この製品のハードウェア要件は、 z/OS バージョン 1 リリース 6 以降をサポートするハードウェアです。 ただし、マシンに S/390 Parallel Enterprise Server-Generation 5 以降のシステムなどのバイナリー浮動小数点数演算を行うハードウェアが入っている場合に、 これらのアプリケーションで浮動小数点数演算を実行すると、 著しいパフォーマンスの向上が見られます。
WebSphere Application Server for z/OS ランタイムおよび初期アプリケーション・サーバーを実行する LPAR には、 512 MB 以上の実ストレージが必要です。 デプロイするアプリケーション・サーバーのサイズと数に応じて、 実ストレージ・サイズを増やす必要があります。 さらに、 SYSPRINT DD データ・セットに WebSphere Application Server for z/OS トレース・オプションを使用する場合は、 JES スプール・スペースも増やす必要があります。
さらに、製品コードおよびファイル・システムを保持するために使用する DASD ボリュームに加えて、 アプリケーション・サービス提供環境の構成データを保持するために、追加の DASD ストレージが 必要です。ストレージの量は、環境の数およびデプロイされたアプリケーションのサイズおよび複雑さによります。
WebSphere Application Server for z/OS は、補助ストレージのヘビー・ユーザーです。 アプリケーション・サービス提供環境を構成する前に、 ページング・ボリュームを追加することもできます。
WebSphere Application Server for z/OS V6.1 は、 zAAP を完全にサポートします。zAAP は、IBM JVM の制御下で Java™ プログラミングを実行する際に、 汎用プロセッサーと非同期で作動するように設計されています。 IBM JVM の処理サイクルは、構成済み zAAP 上で実行することができ、 予想される Java アプリケーションの変更はありません。
zAAP は z9 – 109、z990、および z890 サーバー (および 以降のモデルのみ) で購入してインストールできます。zAAP を活用するために、オペレーティング・システム のレベルを z/OS バージョン 1 リリース 6 (または z/OS.e バージョン 1 リリース 6) にしておく必要があります。
IBM System z® Application Assist Processors (zAAP) は、 IBM メインフレーム・プラットフォームの強力な統合利点と従来のサービス品質を 求めるお客様を対象に戦略的な z/OS Java™ 実行環境を提供する、お求めになりやすい価格の特殊処理装置です。 zAAP は、新しい Java ベースの Web アプリケーションをコア z/OS ビジネス・アプリケーション およびバックエンド・データベース・システムと戦略的に統合および実行し、 全体的なシステム生産性を向上させ、最終的には プラットフォーム上で Java テクノロジー・ベース・ワークロードを実行するための コンピューティングの全体的なコストを削減するのに役立ちます。
詳しくは、http://www.redbooks.ibm.com/abstracts/sg246386.html?Open の IBM zAAP Redbook を参照してください。
それぞれの z/OS ターゲット・システム上で、 次の z/OS 用のエレメント、フィーチャー、およびコンポーネントを 使用可能にし、構成する必要があります。 ここにリストされていないその他の必要な修正サービスについては、 WebSphere Application Server for z/OS のプログラム・ディレクトリーおよび PSP バケットを参照してください。 場合によっては、この修正サービスを、WebSphere Application Server が始動する ターゲット・システムごとにインストールする必要があります。
使用する予定がある . . . | 必要条件 . . . | 注記 . . . |
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WebSphere Application Server for z/OS IMS Connect バージョン 8.1 のサポート | IMS/TM 8.1.0 以降 | コネクターは、IMS Connector for Java V2.2 と呼ばれます。 |
WebSphere Application Server for z/OS CICS Transaction Gateway 5.0.1 のサポート | CICS/TS V2.2 以降 | CTG V6.0 (CICS Transaction Gateway) |
DB2 | DB2 バージョン 7.1 以降 | DB2 バージョン 7.1 以降は、データベースが必要となる場合がある 構成オプションおよびアプリケーションと共に使用するためにサポートされています。 |
J2EE アプリケーション・コンポーネント内の DB2 SQLJ | - DB2 バージョン 7.1 以降 (APAR PQ84404 PQ86525 PQ89043 PQ80841 UQ88238 PQ88082 PQ87786 PQ88082 UQ86911 PQ51847 を満たす PTF を持つもの) - DB2 バージョン 8.1 以降 (APAR PK00615 PQ84577 PQ87786 PQ88082 UQ86912 を満たす PTF を持つもの) | DB2 バージョン 7.1 以降は、データベースが必要となる場合がある 構成オプションおよびアプリケーションと共に使用するためにサポートされています。DB2 V7.1 は、一部の機能にはまだ必要とされることもありますが、 WebSphere Application Server for z/OS の前提条件ではなくなりました。例えば、セッション・パーシスタンスでは既存のデータベースが必要です。 ご使用の構成を確認してください。DB2 SQLJ in J2EE アプリケーション・コンポーネント、DB2 V7.1 PTFUQ59527 DB2 は、 一部の機能にはまだ必要とされることもありますが、Websphere Application Server for z/OS の前提条件ではなくなりました。 |
コネクター | WebSphere Application Server for z/OS は、J2EE コネクター・アーキテクチャー (JCA) の 1.0 レベルを使用するように設計されているリソース・アダプターをサポートします。 IMS または CICS の既存のデータにアクセスする場合は、リストに示されている IBM コネクターをインストールします。特定のコネクターを定義し、インストールする方法についての詳細は、その特定のコネクター製品のための文書を参照してください。 | |
CICS Transaction Gateway ECI コネクター:
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Java 対応の IMS コネクター:
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IMS JDBC コネクター:
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z/OS 用のプロファイル管理ツール | Application Server Toolkit. |