Administration Thin Client では、wsadmin ツールまたはスタンドアロンの管理 Java プログラムを、
いくつかの JAR ファイルのみで実行することができます。
これによって、wsadmin ツールが始動する所要時間を減らし、パフォーマンスを改善することができます。
このタスクについて
Administration Thin Client は
SAR ファイルのインストールや、外部 JACC プロバイダー (例えば Tivoli Access Manager) を使用するアプリケーションの編集をサポートしません。
Administration Thin Client の情報のトレースとロギングについては、クライアントおよびスタンドアロン・アプリケーションでのトレースの使用可能化
の項目を参照してください。
プロシージャー
- WebSphere Application Server 環境から WebSphere Application Server 以外の環境
(例えば、c:¥MyThinClient ¥MyThinClient) にコピーすることによって、
Administration Thin Client JAR ファイルを使用可能にします。
Administration Thin Client JAR ファイルは、以下のいずれかのロケーションにあります。
- AppServer/runtimes ディレクトリー。
- アプリケーション・クライアントをインストールする際に
オプションで Administration Thin Client を選択した場合は、AppClient/runtimes ディレクトリー。
これらの JAR ファイルをダウンロードするには、特別な使用許諾契約書が必要です。
- Administration Thin Client JAR ファイルを使用して、管理クライアント・プログラムをコンパイルおよびテストします。
Java アプリケーションの場合、JAR ファイルを標準の Java 2 Platform, Standard Edition 環境内でコンパイルして実行することができます。
詳しくは、スクリプトによる非 OSGi 環境内でのアプリケーションのコンパイル
のトピックを参照してください。
- セキュリティーがオンの場合、次の必須ファイルも必要になります。
- com.ibm.ws.security.crypto_6.1.0.jar ファイルを、AppServer/plugins ディレクトリーまたは AppClient/plugins ディレクトリーからコピーし、これを C:¥MyThinClient¥MyThinClient ディレクトリーに置きます。
- soap.client.props ファイルを AppServer¥profiles¥profileName¥properties ディレクトリーからコピーし、これを C:¥MyThinClient¥properties¥MyThinClient¥properties ディレクトリーに置きおきます。
- sas.client.props ファイルを AppServer/profiles/profileName/properties ディレクトリーからコピーし、これを C:¥MyThinClient¥properties¥MyThinClient¥properties ディレクトリーに置きます。
- ssl.client.props ファイルを AppServer¥profiles¥profileName/properties ディレクトリーまたは AppClient/properties ディレクトリーからコピーし、これを C:¥MyThinClient¥properties¥MyThinClient¥properties ディレクトリーに置きます。このファイルには user.root プロパティーが含まれていることに注意してください。値をシン・クライアント・ディレクトリーに変更する必要があります。例えば、C:¥MyThinClient¥MyThinClient となります。
- key.p12 ファイルを AppServer¥profiles¥profileName¥etc ディレクトリーからコピーし、これを C:¥MyThinClient¥etc¥MyThinClient¥etc ディレクトリーに置きます。これを実行するには、ファイルをシン・クライアント・ディレクトリーにコピーするか、スクリプトを実行してファイルを生成します。
詳しくは、以下の項目を参照してください。
- Administration Thin Client クライアントを起動するか、
または Java 2 Platform, Standard Edition 環境内でリモートに wsadmin ツールを実行します。
- スタンドアロンの JAR ファイルと管理クライアント・アプリケーションをデプロイして、WebSphere Application
Server 環境の外部でアプリケーションを開始します。