WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, i5/OS, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista, z/OS

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JVM ログの解釈

JVM ログ・ファイルを表示して、アプリケーション環境内の問題を判別します。

JVM ログには、アプリケーションが作成した出力データが格納されます。 アプリケーションは、このデータを、 System.out.print()System.err.print()、 その他のメソッド呼び出しの形式で、直接書き込むことができます。また、Exception.printStackTrace() などの JVM 関数を呼び出すことで、間接的にデータを書き込むこともできます。さらに、System.out JVM ログには、 WebSphere Application Server が作成したシステム・メッセージも含まれています。

[z/OS] アプリケーション・サーバーがアプリケーション・データをフォーマットできるようにする場合、 通常の z/OS トレース・フォーマットで印刷されます。 アプリケーション・サーバーによるアプリケーション・データのフォーマットを許可しない場合、 分析がより難しい生テキストが印刷されます。

[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS] アプリケーション・データは、 「JVM Logs properties」パネル の「インストール済みアプリケーション出力」フィールドを使用して、WebSphere Application Server システム・メッセージのようにフォーマット設定することも、特別なフォーマット設定をせずにプレーン・テキストのままにしておくこともできます。WebSphere Application Server システム・メッセージは常にフォーマット設定されます。JVM ログの構成方法によって、フォーマットされたメッセージは、 基本フォーマットまたは拡張フォーマットのいずれかで JVM ログに書き込まれます。

メッセージ・フォーマット [AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS]

フォーマットされたメッセージは、 次の 2 種類のフォーマットのいずれかで、JVM ログに書き込まれます。
基本フォーマット
このフォーマットは、 WebSphere Application Server の旧バージョンで使用されます。
拡張フォーマット
可能な場合に、イベントに関する追加情報を加えることによって基本フォーマットを拡張します。

基本フォーマットおよび拡張フォーマットのフィールド [AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS]

基本フォーマットと拡張フォーマットでは、 多くの場合、同じフィールドや同じフォーマット設定の手法が使用されます。 この 2 つのフォーマットで使用される各種フィールドには、次のようなものがあります。
TimeStamp
タイム・スタンプのフォーマット設定には、 それをフォーマット設定するプロセスのロケールが使用されます。 ここには、完全修飾の日付 (例えば YYMMDD)、 24 時間表示の時刻 (ミリ秒までの精度)、および時間帯が含まれます。
ThreadId
8 文字の 16 進値。 メッセージを発行したスレッドのハッシュ・コードから生成されます。
ThreadName
メッセージ・イベントまたはトレース・イベントを発行した Java スレッドの名前。
ShortName
メッセージ・イベントまたはトレース・イベントを発行した、 ロギング・コンポーネントの省略名。 これは通常、WebSphere Application Server の内部コンポーネントのクラス名ですが、 ユーザー・アプリケーション用のその他の ID である場合もあります。
LongName
メッセージ・イベントまたはトレース・イベントを発行した、 ロギング・コンポーネントの完全名。 これは通常、WebSphere Application Server の内部コンポーネントの完全修飾クラス名ですが、 ユーザー・アプリケーション用のその他の ID である場合もあります。
EventType
メッセージ・イベントまたはトレース・イベントのタイプを示す、 1 文字のフィールド。 メッセージ・タイプは大文字で表されます。次のような値があります。
F
致命的メッセージ。
E
エラー・メッセージ。
W
警告メッセージ。
A
監査メッセージ。
I
通知メッセージ。
C
構成メッセージ。
D
詳細メッセージ。
O
ユーザー・アプリケーションまたは内部コンポーネントにより、 System.out に直接書き込まれたメッセージ。
R
ユーザー・アプリケーションまたは内部コンポーネントにより、 System.err に直接書き込まれたメッセージ。
Z
タイプが認識されなかったことを示すプレースホルダー (置き換え)。
ClassName
メッセージ・イベントまたはトレース・イベントを発行したクラス。
MethodName
メッセージ・イベントまたはトレース・イベントを発行したメソッド。
Organization
メッセージ・イベントまたはトレース・イベントを発行したアプリケーションを所有する組織。
Product
メッセージ・イベントまたはトレース・イベントを発行した製品。
Component
メッセージ・イベントまたはトレース・イベントを発行した製品内のコンポーネント。

基本フォーマット [AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS]

基本フォーマットで表示されるメッセージ・イベントは、 以下のフォーマットを使用します。 表記 <name> は、基本フォーマットのメッセージに必ず表示される必須フィールドを表します。 表記 [name] は、 該当する場合に組み込まれるオプション・フィールドまたは条件付きフィールドを表します。

<timestamp><threadId><shortName><eventType>[className][methodName]<message>

拡張フォーマット [AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS]

拡張フォーマットで表示されるメッセージ・イベントは、 以下のフォーマットを使用します。 表記 <name> は、メッセージ項目の拡張フォーマットに必ず表示される 必須フィールドを表すために使用されます。 表記 [name] は、 該当する場合に組み込まれるオプションまたは条件付きフィールドを表すために使用されます。

<timestamp><threadId><eventType><UOW><source=longName>[className]
[methodName]<Organization><Product><Component>
[thread=threadName]<message>

エラー・ログ項目のフォーマット [z/OS]

1| 2005/03/02 17:31:17.641 01 t=8FB718 c=UNK key=S2 (13007002)
2| ThreadId: 0000004e
3| FunctionName: com.ibm.ws.sm.workspace.impl.WorkSpaceManagerImpl
4| SourceId: com.ibm.ws.sm.workspace.impl.WorkSpaceManagerImpl
5| Category: AUDIT
6| ExtendedMessage: BBOO0222I: WKSP0023I: Workspace configuration consistency check is disabled.
表 1. ログ・ストリーム・レコードのパーツ
行番号 コンポーネント 説明
1 2005/03/02 17:31:17.641 01 日付 / タイム・スタンプ / 2 桁のレコード・バージョン番号
1 t=8FB718 MVS TCB (スレッド) アドレス
1 c=UNK 要求相関情報
1 key=S2 State/Key (S=Supervisor,P=Problem)
1 (13007002) トレース・ポイント ID
2 ThreadId: 0000004e スレッド ID (TID)
3 FunctionName: com.ibm.ws.sm.workspace.impl.WorkSpaceManagerImpl 関数名
4 SourceId: com.ibm.ws.sm.workspace.impl.WorkSpaceManagerImpl ソース ID
5 Category: AUDIT カテゴリー
6, 7 ExtendedMessage: ... ログ・メッセージ



関連タスク
[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS] JVM ログの構成
JVM ログの表示
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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