このタスクを使用して、同じセル内のコア・グループ間の通信を構成します。
始める前に
同じセル内のアプリケーション・サーバーを持つ 2 つのコア・グループを構成します。
このタスクについて
同一セル内で複数のコア・グループがある場合、
コア・グループ・ブリッジを構成する必要があります。コア・グループ・ブリッジ・サービスは、構成済みのすべてのコア・グループ間で、各コア・グループ内のサーバーの高可用性状況を共用する場合に使用します。
コア・グループ間の通信を構成するには、アクセス・ポイント・グループを定義してください。
アクセス・ポイント・グループは、相互通信が可能なコア・グループを定義します。
各アクセス・ポイント・グループは、それぞれのコア・グループごとに 1 つのコア・グループ・アクセス・ポイントを所有します。コア・グループ・ブリッジとなる 1 つ以上のサーバーを選択して、
各サーバーにブリッジ・インターフェースを定義します。
プロシージャー
- 通信する必要があるコア・グループを定義するように、アクセス・ポイント・グループを構成します。
アクセス・ポイント・グループには、通信を必要とするコア・グループのコア・グループ・アクセス・ポイントが含まれます。コア・グループ・アクセス・ポイントによって、
コア・グループへのアクセスを提供するサーバー・セットが定義されます。
同じセル内のコア・グループ間の通信を構成するには、既存のアクセス・ポイント・グループを選択するか、新規のアクセス・ポイント・グループを作成します。
アクセス・ポイントを作成するには、以下のステップを実行します。
- 管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」>「コア・グループ・ブリッジ設定」>「アクセス・ポイント・グループ」>「新規」とクリックします。
- セル内で固有となるアクセス・ポイント・グループ名を入力します。
- アクセス・ポイント・グループにコア・グループ・アクセス・ポイントを追加します。
セル内で通信を必要とするコア・グループに対して使用可能な、任意のコア・グループ・アクセス・ポイントを選択します。
コア・グループの作成時には、常に、デフォルトのコア・グループ・アクセス・ポイントが作成されます。
作成するアクセス・ポイント・グループは、セル内の各コア・グループ用のコア・グループ・アクセス・ポイントを所有する必要があります。
制約事項: ピア・アクセス・ポイントは追加しないでください。
ピア・アクセス・ポイントは、別のセル内のコア・グループとの通信を構成する場合にのみ追加します。
セルの外側にあるコア・グループとの通信を必要とする場合は、1 つのコア・グループ・アクセス・ポイント、および 1 つ以上のピア・アクセス・ポイントを持つ、別のアクセス・ポイント・グループを作成する必要があります。
既存のアクセス・ポイント・グループを使用する場合は、ピア・アクセス・ポイントを所有しないアクセス・ポイント・グループを選択します。
既存のアクセス・ポイント・グループを構成するには、以下のステップを実行します。
- 管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」>「コア・グループ・ブリッジ設定」とクリックします。
任意の既存のアクセス・ポイント・グループがある現在の構成が表示されます。
- アクセス・ポイント・グループにピア・アクセス・ポイントがないことを確認します。
ピア・アクセス・ポイント・グループは、別のセル内のコア・グループ間の通信に使用されます。
構成するアクセス・ポイント・グループをクリックし、ピア・アクセス・ポイントがリストされていないことを確認します。
- 「アクセス・ポイント・グループ」>「access_point_group_name」>「コア・グループ・アクセス・ポイント」とクリックします。
- アクセス・ポイント・グループにコア・グループ・アクセス・ポイントを追加します。
通信を必要とするコア・グループに対して使用可能な、任意のコア・グループ・アクセス・ポイントを選択します。
作成するアクセス・ポイント・グループは、セル内の各コア・グループ用のコア・グループ・アクセス・ポイントを所有する必要があります。
- 各コア・グループ・アクセス・ポイントに対して、ブリッジ・インターフェースを作成します。
追加するブリッジ・インターフェースは、コア・グループへのアクセスを提供します。
各コア・グループ・アクセス・ポイントに対して、最低 1 つのブリッジ・インターフェースを作成します。
コア・グループ・アクセス・ポイントに高可用性を持たせるには、複数のブリッジ・インターフェースを構成してください。
コア・グループに複数のコア・グループ・アクセス・ポイントがある場合は、各コア・グループ・アクセス・ポイントに、同じ数のブリッジ・インターフェースが同じセットのサーバー用に含まれる必要があります。
ブリッジ・インターフェースを構成するには、以下のステップを実行します。
- 管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」
>「コア・グループ・ブリッジ設定」>「アクセス・ポイント・グループ」>「access_point_group_name」>「コア・グループ・アクセス・ポイント」とクリックします。
- アクセス・ポイント・グループ内のコア・グループ・アクセス・ポイントをクリックします。
「詳細表示」をクリックします。
- 新規のブリッジ・インターフェースを作成するには、「ブリッジ・インターフェース」>「新規」とクリックします。
- ブリッジ・インターフェースのノード、サーバー、およびトランスポート・チャネル・チェーンの組み合わせを選択します。「OK」をクリックします。
同じアクセス・ポイント・グループ内のすべてのコア・グループ・アクセス・ポイントのブリッジ・インターフェースは、
同じポート名を持つトランスポート・チャネル・チェーンを持つ必要があります。すべてのブリッジ・インターフェースに
同じチェーン名を選択して、同じポート名を構成することができます。
トランスポート・チャネル・チェーンは、DCS_UNICAST_ADDRESS トランスポート・チェーン用に作成された、DCS または DCS-secure チャネル・チェーンです。
- それぞれのアクセス・ポイントごとに、最低 2 つのブリッジ・インターフェースを作成するようにします。
一方のブリッジ・インターフェースに障害が発生しても、他方はアクティブのままになります。
- これらのステップを繰り返して、アクセス・ポイント・グループ内のそれぞれのコア・グループ・アクセス・ポイントごとにブリッジ・インターフェースを作成します。
結果
同じセル内にあり、アクセス・ポイント・グループ内で構成されたコア・グループは、通信することができます。
例
cell_x セルには、x_core_group_1、x_core_group_2、および x_core_group_3 コア・グループがあります。各コア・グループ・には、すでにコア・グループ・アクセス・ポイントがあります。
次の画像は、cell_x セル内のコア・グループ間のアクセス・ポイント・グループ、および、管理コンソールでの構成例を示しています。
図 1. 同じセル内の 3 つのコア・グループ・アクセス・ポイントは同じアクセス・ポイント・グループに属します。

以下のステップを実行して、cell_x セル内の 3 つのコア・グループ間の通信を構成します。
- x_access_point_group アクセス・ポイント・グループを作成します。
コア・グループ・アクセス・ポイントを、セル内の各コア・グループのアクセス・ポイント・グループに追加します。
この例では、x_core_group_ap_1、x_core_group_ap_2、
および x_core_group_ap_3 アクセス・ポイントを
x_access_point_group アクセス・ポイント・グループに追加します。
- 各コア・グループ・アクセス・ポイントに対して、ブリッジ・インターフェースを作成します。
次の図は、x_core_group_ap_2 コア・グループ・アクセス・ポイントのブリッジ・インターフェースを示しています。
図 2. コア・グループ・アクセス・ポイントには、1 つ以上のブリッジ・インターフェースが含まれています。
それぞれのコア・グループ・アクセス・ポイントごとに、複数のブリッジ・インターフェースを作成します。
アクセス・ポイント・グループを作成し、セル内のすべてのコア・グループをそのアクセス・ポイント・グループに追加することで、cell_x セル内のすべてのコア・グループ間の通信が可能になります。
次の作業
このセルを、別のセル内のコア・グループと通信するように構成することができます。