Jython または Jacl スクリプト言語を使用すると、wsadmin ツールでセキュリティーを構成することができます。STSManagement グループのコマンドおよびパラメーターは、トラスト・サービス・トークン・プロバイダー構成およびエンドポイント構成の管理と照会に使用できます。
STSManagement コマンド・グループには、既存のトークン・プロバイダーを構成するコマンド、トークン・プロバイダーにエンドポイントを割り当てるコマンド、および汎用トラスト・サービス構成データを変更するコマンドが含まれます。 このグループのコマンドで実行した構成変更をコミットするには、save コマンドを実行する必要があります。 コマンド実行時に例外が作成される場合、構成変更は行われません。
querySTSDefaultTokenType は、デフォルト・トークン・プロバイダーのローカル名を識別するために使用するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
なし
必須パラメーター
なし
オプション・パラメーター
なし
戻り値
このコマンドは、デフォルト・トークン・プロバイダーのローカル名を戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.querySTSDefaultTokenType()
対話モードの使用例
AdminTask.querySTSDefaultTokenType('[-interactive]')
listSTSConfiguredTokenTypes は、すべての構成済みトークン・プロバイダーのローカル名をリストするために使用するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
なし
必須パラメーター
なし
オプション・パラメーター
なし
戻り値
このコマンドは、すべての構成済みトークン・プロバイダーのローカル名を戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.listSTSConfiguredTokenTypes()
対話モードの使用例
AdminTasklistSTSConfiguredTokenTypes('[-interactive]')
setSTSDefaultTokenType は、トラスト・サービスのデフォルト・トークン・プロバイダーを設定するために使用するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
トークン・プロバイダーの LocalName オブジェクトをデフォルトで指定します。
必須パラメーター
なし
オプション・パラメーター
なし
戻り値
このコマンドは、成功または失敗メッセージを戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.setSTSDefaultTokenType('TokenType2')
対話モードの使用例
AdminTask.setSTSDefaultTokenType('[-interactive]')
querySTSTokenTypeConfigurationDefaultProperties は、トークン・プロバイダーの非カスタム・プロパティーのトラスト・サービスを照会するために使用するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
照会するトークン・プロバイダーの LocalName オブジェクトを指定します。
必須パラメーター
なし
オプション・パラメーター
なし
戻り値
このコマンドは、非カスタム・プロパティーの値を含む java.util.Properties インスタンスを戻します。 非カスタム・プロパティーには URI、HandlerFactory、lifetimeMinutes、distributedCache、postdatable、renewableAfterExpiration、および renewalWindowMinutes などがあります。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.querySTSTokenTypeConfigurationDefaultProperties('TokenType2')
対話モードの使用例
AdminTask.querySTSTokenTypeConfigurationDefaultProperties('[-interactive]')
querySTSTokenTypeConfigurationCustomProperties は、トラスト・サービスの照会に使用するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
対象のトークン・プロバイダーの LocalName オブジェクトを指定します。
必須パラメーター
なし
オプション・パラメーター
なし
戻り値
このコマンドは、カスタム・プロパティーの値を含む java.util.Properties インスタンスを戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.querySTSTokenTypeConfigurationCustomProperties('TokenType2')
対話モードの使用例
AdminTask.querySTSTokenTypeConfigurationCustomProperties('[-interactive]')
updateSTSTokenTypeConfiguration は、トークン・プロバイダーの構成データを更新するために使用するコマンドです。 すべてのパラメーターはオプションです。 プロパティーが既存の場合、指定したパラメーターは構成内で更新されます。 このプロパティーは、既存でない場合は、構成に追加されます。 カスタム・プロパティーを除去するには、deleteSTSTokenTypeConfigurationCustomProperties コマンドを使用してください。
ターゲット・オブジェクト
対象のトークン・プロバイダーの LocalName オブジェクトを指定します。
必須パラメーター
なし
オプション・パラメーター
戻り値
このコマンドは、成功または失敗メッセージを戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.updateSTSTokenTypeConfiguration('myTokenType','-lifetimeMinutes 100 -renewableAfterExpiration false -distributedCache true')
対話モードの使用例
AdminTask.updateSTSTokenTypeConfiguration ('[-interactive]')
deleteSTSTokenTypeConfigurationCustomProperties は、 トークン・プロバイダー構成からカスタム・プロパティーを除去するために使用するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
対象のトークン・プロバイダーの LocalName オブジェクトを指定します。
必須パラメーター
なし
オプション・パラメーター
戻り値
このコマンドは、成功または失敗メッセージを戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.deleteSTSTokenTypeConfigurationCustomProperties('myTokenType','-propertyNames com.ibm.ws.security.webChallengeIfCustomSubjectNotFound com.ibm.ws.security.defaultLoginConfig')
対話モードの使用例
AdminTask.deleteSTSTokenTypeConfigurationCustomProperties ('[-interactive]')
assignSTSEndpointTokenType は、特定のエンドポイントがアクセスを受けたときにトークン・プロバイダーを割り当てるために使用するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
所定のトークン・プロバイダーを割り当てるエンドポイントの endpointURI オブジェクトを指定します。 指定したエンドポイントにすでにトークン・プロバイダーが割り当てられている場合は、エラー・メッセージが表示されます。
必須パラメーター
なし
オプション・パラメーター
戻り値
このコマンドは、成功または失敗メッセージを戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.assignSTSEndpointTokenType('www.ibm.tokenservice/Ecommerce/','-LocalName tokenType1')
対話モードの使用例
AdminTask.assignSTSEndpointTokenType ('[-interactive]')
listSTSAssignedEndpoints は、割り当てられたエンドポイントの URI をリストするために使用するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
なし
必須パラメーター
なし
オプション・パラメーター
なし
戻り値
このコマンドは、割り当てられたすべてのエンドポイントの URI を戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.listSTSAssignedEndpoints()
対話モードの使用例
AdminTask.listSTSAssignedEndpoints ('[-interactive]')
listSTSEndpointTokenTypes は、特定のエンドポイントに割り当てられたトークン・プロバイダーのトラスト・サービスを照会するために使用するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
照会するエンドポイントの endpointURI オブジェクトを指定します。 指定したエンドポイントにトークン・プロバイダーが割り当てられていない場合は、例外が発生します。
必須パラメーター
なし
オプション・パラメーター
なし
戻り値
このコマンドは、指定したエンドポイントに割り当てられるトークン・プロバイダーのローカル名を戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.listSTSEndpointTokenTypes()
対話モードの使用例
AdminTask.listSTSEndpointTokenTypes ('[-interactive]')
updateSTSEndpointTokenType は、指定したエンドポイントに別のトークン・プロバイダーを割り当てるために使用するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
更新するエンドポイントの endpointURI オブジェクトを指定します。 指定したエンドポイントにトークン・プロバイダーが割り当てられていない場合は、例外が発生します。
必須パラメーター
オプション・パラメーター
なし
戻り値
このコマンドは、成功または失敗メッセージを戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.updateSTSEndpointTokenType('www.ibm.tokenservice/Ecommerce/','-LocalName tokenType2')
対話モードの使用例
AdminTask.updateSTSEndpointTokenType ('[-interactive]')
unassignSTSEndpointTokenType は、トークン・プロバイダーからエンドポイントの割り当て解除を行うために使用するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
所定のトークン・プロバイダーから割り当て解除を行うエンドポイントの endpointURI オブジェクトを指定します。 指定したエンドポイントにトークン・プロバイダーが割り当てられていない場合は、例外が発生します。
必須パラメーター
オプション・パラメーター
戻り値
このコマンドは、成功または失敗メッセージを戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.unassignSTSEndpointTokenType('www.ibm.tokenservice/Ecommerce/','-LocalName tokenType2')
対話モードの使用例
AdminTask.unassignSTSEndpointTokenType ('[-interactive]')
listSTSProperties は、トラスト・サービスのすべての既存プロパティーと、各プロパティーに対応する値をリストするコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
なし
必須パラメーター
なし
オプション・パラメーター
なし
戻り値
このコマンドは、プロパティーの名前と値を含む java.util.Properties インスタンスを戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.listSTSProperties()
対話モードの使用例
AdminTask.listSTSProperties('[-interactive]')
addSTSProperty は、トラスト・サービスに新規プロパティーを追加するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
新規プロパティーに固有の名前を指定します (ストリング、必須)。
必須パラメーター
オプション・パラメーター
なし
戻り値
このコマンドは、成功または失敗メッセージを戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.addSTSProperty('pluginSCTVersion', '-propertyValue 2.0')
対話モードの使用例
AdminTask.addSTSProperty('[-interactive]')
editSTSProperty は、トラスト・サービスの既存プロパティーを変更するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
編集するプロパティーの名前を指定します。 (ストリング、必須)
必須パラメーター
オプション・パラメーター
なし
戻り値
このコマンドは、成功または失敗メッセージを戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.editSTSProperty('pluginSCTVersion', '-propertyValue 2.1')
対話モードの使用例
AdminTask.editSTSProperty('[-interactive]')
deleteSTSProperty は、トラスト・サービスから既存プロパティーを削除するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
削除するプロパティーの名前を指定します。
必須パラメーター
なし
オプション・パラメーター
なし
戻り値
このコマンドは、成功または失敗メッセージを戻します。
バッチ・モードの使用例
AdminTask.deleteSTSProperty('pluginSCTVersion')
対話モードの使用例
AdminTask.deleteSTSProperty('[-interactive]')