WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, i5/OS, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista, z/OS

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管理コンソールを使用したデータ・ソースの構成

アプリケーション・コンポーネントはデータ・ソースを使用して、 リレーショナル・データベースに対する接続インスタンスにアクセスします。

始める前に

WebSphere Application Server は、2 つの異なるバージョンのデータ・ソースをサポートしています。 ご使用のアプリケーションの基礎となっているエンタープライズ Bean およびサーブレットの仕様レベルに応じて、その環境のデータ・ソースを決定します。
  • データ・ソース (WebSphere Application Server バージョン 4) は、Enterprise JavaBeans (EJB) 1.0 仕様、および Java サーブレット 2.2 仕様で使用されます。
  • 最新の標準バージョンのデータ・ソースは、それらの仕様のより拡張されたリリースをインプリメントするアプリケーションで使用されます。

このタスクについて

データ・ソースを作成する際に、データ・ソースを、特定のベンダー・データベースにアクセスするように構成された JDBC プロバイダーと関連付けます。 WebSphere Application Server では、ご使用のアプリケーションの両方のオブジェクトとも、 その特定データベースを呼び出して、そこからデータを受け取るようにする必要があります。 データ・ソースは、アプリケーションとデータベースの間のこうしたやり取りを物理的に可能にする、接続管理機能を提供します。

プロシージャー

  1. 管理コンソールを開きます。
  2. 以下の 2 つの方法のいずれかで、必要なコンソール・ページにアクセスします。
    • リソース」>「JDBC」>「データ・ソース」または「データ・ソース (WebSphere Application Server Version 4)」とクリックします。
    • リソース」>「JDBC」>「JDBC プロバイダー」>「JDBC_provider」>「データ・ソース」または「データ・ソース (WebSphere Application Server Version 4)」とクリックします。
  3. アプリケーションがデータ・ソースを使用することができる有効範囲 を選択します。 セル、ノード、クラスター、またはサーバーを選択することができます。 詳しくは、管理コンソールの有効範囲設定 の項を参照してください。
    バージョン 4 のみ : この点以降から、データ・ソース (WebSphere Application Server バージョン 4) を作成するためのステップは、最新の標準バージョンのデータ・ソースを作成するためのステップと異なります。 バージョン 4 データ・ソースを構成するには以下のようにします。
    • 新規」をクリックして、必須プロパティーを定義するためのコンソール・ページへ進みます。
    • このプロパティー・ページで、「構成」という見出しでグループにまとめられたフィールドに値を指定します。 アプリケーション・サーバーはこれらのプロパティーを、JDBC ドライバー・クラスを実装するために必要とします。
    • OK」をクリックして構成を保管します。 これで、基本のデータ・ソース構成タスクが終了しました。
    • JDBC ドライバーを使用するために、ご使用のデータベース・ベンダー が必要とするか、またはオプションとして提供するその他のプロパティーを 定義します。 これらはアプリケーション・サーバーでカスタム・プロパティー と呼ばれ、またデータ・ソース上に設定する必要があります。 管理コンソール・ページ上で現在表示されている「カスタム・プロパティー」リンクをクリックして開始します。 (これらの必須プロパティーおよびオプション・プロパティーについて学習 するには、ご使用のデータベースの資料を参照してください。)

      [z/OS] DB2 Universal JDBC Driver プロバイダーを使用する場合、ご使用のバージョンの DB2 for z/OS の「Application Programming Guide and Reference for Java」で、オプションのデータ・ソース・プロパティーについて学習 することもできます。

  4. 新規」をクリックします。 このアクションによって、「データ・ソースの作成」ウィザードが起動し、「基本データ・ソース情報の入力」ページが表示されます。 最初のフィールドは、読み取り専用の有効範囲フィールドです。 このフィールドには、直前の有効範囲選択が表示されます。
  5. 「データ・ソース名」フィールドにデータ・ソース名を入力します。 この名前は、管理目的でのみデータ・ソースを識別します。
  6. 「JNDI 名」フィールドに Java Naming and Directory Interface (JNDI) 名を入力します。 WebSphere Application Server は、JNDI 名を使用して、アプリケーション・リソース参照をこのデータ・ソースとバインドします。 JNDI 名を指定する際、以下の要件に従います。
    • 重複する JNDI 名を異なるリソース・タイプ (データ・ソースと J2C 接続ファクトリーまたは JMS 接続ファクトリーなど) に割り当てないでください。
    • 重複する JNDI 名を、同じスコープ内の同じタイプの複数のリソースに割り当てないでください。
    JNDI について詳しくは、ネーミング の項を参照してください。
  7. データ・ソースを保護するため、コンポーネント管理別名を設定します。 コンポーネント管理別名は、データ・ソース認証用にアプリケーションに指定された、ID とパスワードの組み合わせを表します。 したがって、データ・ソースに対して設定する別名は、そのアプリケーション・コード内の別名と同一である必要があります。 Java 2 Connector (J2C) セキュリティーについて詳しくは、J2EE コネクター・アーキテクチャー認証データ・エントリーの管理 の項を参照してください。

    別名の構成ステップはオプションです。 データ・ソースの認証にアプリケーション・コンポーネントを必要としない場合は、ドロップダウン・リストから (none) を選択します。

    コンポーネント管理別名を設定するには、既存の別名を選択するか、新規の別名を作成します。

    • ドロップダウン・リストを使用して、既存のコンポーネント管理認証エイリアスを選択します。
    • 新規の別名を作成するには、「create a new one」リンクをクリックします。このアクションによりデータ・ソース・ウィザードが終了し、管理コンソールが起動して J2C 認証データ・コレクション・ページが表示されます。 新規別名を定義する場合は、「新規」をクリックします。「OK」をクリックして、設定を保管し、J2C 認証データ・コレクション・ページで新規別名を表示します。 データ・ソース・コレクション・ページに戻り、適切な有効範囲を設定して「新規」をクリックすることで、データ・ソース・ウィザードを再開します。
  8. 次へ」をクリックして、ウィザード・ページ「JDBC プロバイダーを選択」を表示します。
  9. 既存の JDBC プロバイダーを選択するか、新規のプロバイダーを作成します。

    既存の JDBC プロバイダーを選択するには、以下のようにします。

    1. 既存 JDBC プロバイダーを選択」をクリックします。
    2. ドロップダウン・リストから JDBC ドライバーを選択します。
    3. 次へ」をクリックします。 これにより、「データ・ソースのデータベース特定プロパティーを入力」というタイトルのページが表示されます。

    新規の JDBC プロバイダーを作成するには、以下のようにします

    1. 新規 JDBC プロバイダーの作成」をクリックします。
    2. 次へ」をクリックして、「Create JDBC provider」ページを表示します。
    3. 最初のドロップダウン・リストから、作成する必要がある JDBC プロバイダーのデータベース・タイプを選択します。
      ユーザー定義オプション: 以下のシナリオのいずれかが発生した場合は、そのデータベース・タイプに対して「ユーザー定義」を選択します。
      • データベース・タイプが表示されない。
      • 次のステップで、必要な JDBC プロバイダー・タイプが選択できない。
      ユーザー定義を選択すると、ウィザード・ページでは、 プロバイダー・タイプが「ユーザー定義 JDBC プロバイダー」、 インプリメンテーション・タイプが「ユーザー定義」と表示されます。 ユーザー定義プロバイダーに必要となる JDBC ドライバー・クラス・ファイル、データ・ソース・プロパティーなどについては、ご使用のデータベースの資料を確認してください。次の 2 つのウィザード・ページで、この情報を提供する必要があります。1 つはデータベース・クラスパス情報のページで、もう 1 つはデータベース固有のプロパティーのページです。
    4. 2 番目のドロップダウン・リストで表示される場合は、ご使用の JDBC プロバイダー・タイプを選択します。 非推奨プロバイダーの表示」を選択して、現行のプロバイダーと推奨されないプロバイダーの両方を表示させます。 この展開したリストでご使用のプロバイダーを見つけられなかった場合は、前のデータベース・タイプのリストから「ユーザー定義」を選択します。
    5. 3 番目のドロップダウン・リストから、 ご使用のアプリケーションに必要なインプリメンテーション・タイプを選択します。 アプリケーションで、接続が 2 フェーズ・コミット・トランザクションをサポートする必要がない場合は、 「接続プール・データ・ソース」を選択してください。ただし、アプリケーションに 2 フェーズ・コミット・トランザクションをサポートする接続が必要な場合は、 「XA データ・ソース」を選択します。 このデータ・ソース構成を使用するアプリケーションには、 コンテナー管理トランザクション・リカバリーという利点があります。

      インプリメンテーション・タイプを選択すると、JDBC プロバイダーの名前および説明のフィールドはウィザードによって入力されます。これらのフィールドに別の値を入力することもできます。 これらは、管理目的でのみ存在します。

    6. データベース・タイプ、プロバイダー・タイプ、およびインプリメンテーション・タイプを定義したら、 「次へ」をクリックします。 これで、ウィザード・ページ「データベース・クラスパス情報を入力」が表示されます。
    7. 「クラスパス」フィールドに、データベース JDBC ドライバー・クラス・ファイルの絶対パス・ロケーションを入力します。 このクラスパス情報が、このページに ${DATABASE_JDBC_DRIVER_PATH} の書式で表示される WebSphere 環境変数の値となります。 WebSphere Application Server は、この変数を使用して JDBC プロバイダーを定義します。 これにより、個々のアプリケーションに対して静的 JDBC クラスパスを指定する必要がなくなります。 変数の JDBC ドライバー・クラスパスを完全かつ正確に提供しない場合には、最終的にデータ・ソースに障害が生じますので注意してください。フィールドで既に完全修飾クラスパスが表示されている場合は、このウィザード・ページを完了して「次へ」をクリックすることで、その変数の定義を受け入れることができます。
    8. 「ネイティブ・ライブラリー・パス」フィールドを使用して、ご使用の JDBC ドライバーが WebSphere Application Server プラットフォーム上で正常に機能するために必要となる可能性がある、追加のクラス・ファイルを指定します。 これらのクラス・ファイルのフル・ディレクトリー・パス名を入力します。
    9. 次へ」をクリックします。 これにより、「データ・ソースのデータベース特定プロパティーを入力」というタイトルのページが表示されます。
  10. 「Enter database specific properties」ページのすべてのフィールドへの入力を完了します。
    • コンテナー管理パーシスタンス (CMP) エンタープライズ Bean が、このデータ・ソースにアクセスする必要がある場合は、「コンテナー管理パーシスタンス (CMP) 内でこのデータ・ソースを使用する」をクリックします。
    • このウィザード・ページに表示されるその他すべてのプロパティー・フィールドは、 ユーザーのデータベース・タイプに固有です。 これらのプロパティー設定については、 ベンダーによる、データ・ソースの最小必要設定 の項目を参照してください。 この項目では、WebSphere Application Server で事前に定義されている現行の JDBC プロバイダーと推奨されない JDBC プロバイダーの両方について記述しています。
      ユーザー定義のデータ・ソース: このウィザード・ページでは、 ユーザー定義の JDBC プロバイダーに対応する、データ・ソースの追加のプロパティー・フィールドは表示されません。 しかし、アプリケーション・サーバーは通常、インストールされた JDBC ドライバー・クラス・ファイルから、データ・ソースの必要なプロパティー名を抽出することができます。 Application Server は、それらを、データ・ソースのカスタム・プロパティーとして定義し、カスタム・プロパティー・コンソール・ページに表示し、デフォルト値を割り当てます。 ユーザー定義データ・ソースに関するこれらのプロパティーおよびその他すべての要件の設定については、データベースのドキュメンテーションを参照してください。 データ・ソースの作成後に、「データ・ソース」>「my_new_data_source」>「カスタム・プロパティー」とクリックすることで、管理コンソールの対応するカスタム・プロパティー・コレクション・ページにナビゲートします。 プロパティーのデフォルト値を確認し、必要に応じて変更します。
  11. 終了」をクリックして構成を保管し、ウィザードを終了します。 これで、同じ有効範囲に対して構成されている他のデータ・ソースと共にテーブル内に新しい構成が表示された「Data source collection」ページが表示されます。

次の作業

いくつかのデータ・ソース・プロパティーのデフォルト値をオーバーライドすることができます。 ご使用のデータベース・ベンダーが必要とするか、またはオプションと して提供する追加のプロパティーを構成することもできます。 これらの設定については、データベースの資料を確認してください。

[z/OS] DB2 Universal JDBC Driver プロバイダーを使用する 場合、ご使用のバージョンの DB2 for z/OS の「Application Programming Guide and Reference for Java」で、オプションのデータ ・ソース・プロパティーについて学習してください。

このインフォメーション・センター内の以下の項目は、プロパティー 値を割り当てるための管理コンソールの使用方法を提供します。



サブトピック
データ・ソース・コレクション
データ・ソース (WebSphere Application Server V4)
J2EE リソース・プロバイダーまたは接続ファクトリーのカスタム・プロパティー・コレクション
カスタム・プロパティー (バージョン 4) コレクション
関連概念
エンタープライズ Bean および Web モジュールのデータ・ソース・ルックアップ
データ・ソース
JDBC プロバイダー
関連資料
WebSphere Application Server データ・ソース・プロパティー
例: Java Management Extensions API を使用した、BMP Bean、セ ッション Bean、またはサーブレット用の JDBC ドライバーと データ・ソースの作成
例: Java Management Extensions API を使用した、CMP Bean 用の JDBC ドライバーとデータ・ソースの作成
ベンダーによる、データ・ソースの最小必要設定
データ・ソース設定
データ・ソース (WebSphere Application Server バージョン 4) 設定
接続プール設定
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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