WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, i5/OS, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista, z/OS

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異なるセル内のコア・グループ間でのコア・グループ・ブリッジの構成

コア・グループ・ブリッジ・サービスは、コア・グループ間の通信用として構成することができます。通信しあうコア・グループを定義するには、アクセス・ポイント・グループを使用します。 このタスクを使用して、異なるセル内のコア・グループ間の通信を構成します。

始める前に

以下を確認してください。
  • 異なるセル内に存在する複数のコア・グループがあります。コア・グループは、HA マネージャーの静的に定義されたコンポーネントです。
  • 他のセル内のコア・グループに接続するためにコア・グループ・ブリッジを使用するセルには、 他のセルの名前と比較した場合でも固有になる名前を付けます。
  • コア・グループ・ブリッジを使用するコア・グループは、 トランスポート・メカニズムとしてチャネル・フレームワークを使用して構成します。

このタスクについて

コア・グループ・ブリッジ・サービスは、構成済みのすべてのコア・グループ間で、各コア・グループ内のサーバーの高可用性状況を共用する場合に使用します。コア・グループ・ブリッジは、WebSphere Application Server コンポーネントがサービスを要求する場合に限り使用可能にしてください。

[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS] 例えば、コア・グループ・ブリッジは、Enterprise JavaBeans (EJB) バックアップ・クラスターの構成時に必要になります。 別のセル内でバックアップ EJB クラスターを構成して、1 次クラスターに障害が発生した場合でも、要求に対するサービスを継続します。詳しくは、 バックアップ・クラスターの作成 を参照してください。

異なるセルにあるコア・グループ間にコア・グループ通信を構成する場合は、コア・グループに接続するためにアクセス・ポイント・グループを構成する必要があります。アクセス・ポイント・グループ名は、 接続されているセルのすべてで同じでなければなりません。 このタスクでは、DefaultAccessPointGroup アクセス・ポイント・グループを使用しますが、別のアクセス・ポイント・グループを作成して、そのアクセス・ポイント・グループを使用することができます。

構成内の他のサーバーを再始動せずに、 コア・グループ・ブリッジ・サーバーを構成に追加できるようにする場合、 構成内のすべてのアクセス・ポイント・グループに CGB_ENABLE_602_FEATURES カスタム・プロパティーを定義することができます。 このプロパティーを使用可能にすると、 他のセルの構成を変更することなく、あるセル内のコア・グループ・ブリッジ・サーバーを追加して、 コア・グループ・ブリッジ・サーバーのピア・ポートを組み込むことができます。 それぞれのセルにピア・ポートを手動で構成せずに、一方のセルにピア・ポートを構成し、他方のセルに最初のセルのピア・ポートを見つけさせることができます。

CGB_ENABLE_602_FEATURES カスタム・プロパティーを使用する場合は、構成を開始する前に、リスナー・セルにするセル、および他のセルとの接触を開始するセルを決定する必要があります。 このリスナー・セルには、構成内の他のセルのピア・アクセス・ポイントまたはピア・ポートが含まれる必要はありません。 例えば、保護されているセルおよび保護されていないセルを含む構成では、保護されていないセルをリスナーとして構成します。 保護されていないセルは、保護されているセルに関する情報にアクセスすることはできません。 最初に、リスナー・セル上にコア・グループ・ブリッジ・サービスを構成します。

重要: すでに FW_PASSIVE_MEMBER カスタム・プロパティーを構成済みの場合は、CGB_ENABLE_602_FEATURES カスタム・プロパティーを構成しないでください。 FW_PASSIVE_MEMBER カスタム・プロパティーが構成済みの場合に構成されたサーバーでは、 構成内の他のシステムへの接続が開始できなくなります。 FW_PASSIVE_MEMBER カスタム・プロパティーの詳細については、コア・グループ・ブリッジのカスタム・プロパティー を参照してください。

構成内のセルごとに、以下のステップを実行します。

プロシージャー

  1. コア・グループ・アクセス・ポイント用のブリッジ・インターフェースを構成します。 ブリッジ・インターフェースを構成するということは、指定されたノード、サーバー、およびチェーンの組み合わせがコア・グループ・ブリッジ・サーバーであるということを示します。 このノードおよびサーバーは、特定のチェーンを使用して、他のコア・グループと通信します。
    1. 管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」>「コア・グループ・ブリッジ設定」>「アクセス・ポイント・グループ」>「DefaultAccessPointGroup」>「コア・グループ・アクセス・ポイント」>「CGAP_1¥DefaultCoreGroup」>「詳細を表示」>「ブリッジ・インターフェース」>「新規」をクリックします。
    2. ブリッジ・インターフェースとなるノード、サーバー、およびトランスポート・チャネル・チェーンを選択します。
    3. 適用」をクリックします。
    4. このステップ・セットを繰り返して、コア・グループ・アクセス・ポイントにブリッジ・インターフェースを追加します。 構成をバックアップするためには、各コア・グループ・アクセス・ポイントに少なくとも 2 つのブリッジ・インターフェースを定義してください。2 つのブリッジ・インターフェースを定義することによって、2 つのコア・グループ・ブリッジ・サーバーを定義します。 一方のコア・グループ・ブリッジ・サーバーが失敗すると、もう 1 つのサーバーがその作業を引き継ぎ、コア・グループ間の通信は継続されます。
      重要:
      選択するブリッジ・インターフェースは、すべて同じトランスポート・チャネル・チェーンを持つ必要があります。
  2. 構成内の他のサーバーを再始動せずに、 コア・グループ・ブリッジ・サーバーを構成に追加できるようにする場合、 構成内のすべてのアクセス・ポイント・グループに CGB_ENABLE_602_FEATURES カスタム・プロパティーを定義します。
    1. 管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」>「コア・グループ・ブリッジ設定」>「アクセス・ポイント・グループ」>「DefaultAccessPointGroup」>「カスタム・プロパティー」>「新規」とクリックします。
    2. 名前を CGB_ENABLE_602_FEATURES として入力し、 値を任意のストリングに設定します。

      CGB_ENABLE_602_FEATURES プロパティーが存在する場合、 プロパティーは使用可能になります。したがって、 値を任意のストリング値に設定することができます。値を false に設定しても、 プロパティーは使用不可になりません。プロパティーを使用不可にするには、 定義済みカスタム・プロパティーのリストからプロパティーを除去するか、または名前を変更します。

    3. 適用」をクリックし、構成を保管します。

    構成内のすべてのアクセス・ポイント・グループに対してこのステップを完了すると、セルの 1 つにブリッジ・インターフェースを追加できます。構成を保管して、それをすべてのノードに伝搬できます。 すべてのアプリケーションを再始動する必要はなく、新規のブリッジ・インターフェース・サーバーのみを再始動する必要があります。

  3. アクセス・ポイント・グループにピア・アクセス・ポイントおよびピア・ポートを追加します。

    構成内のすべてのアクセス・ポイント・グループの CGB_ENABLE_602_FEATURES カスタム・プロパティーを定義した場合は、 ピア・アクセス・ポイントまたはピア・ポートをリスナー・セルに追加する必要はありません。

    別のセル内の各コア・グループにピア・アクセス・ポイントを追加します。各ピア・アクセス・ポイント内で、もう一方のセル内の各ブリッジ・インターフェースに対応するピア・ポートを構成する必要があります。ピア・アクセス・ポイントを追加する前に、もう一方のセルに関する以下の情報を取得しておく必要があります。
    • セル名
    • コア・グループ名
    • コア・グループ・アクセス・ポイント名
    • ホストおよびポート情報。ホストおよびポートは、もう一方のセルに構成されているブリッジ・インターフェースに対応します。もう一方のセル内の各ブリッジ・インターフェースごとに、ピア・ポートを指定します。
    1. 管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」 >「コア・グループ・ブリッジ設定」>「アクセス・ポイント・グループ」>「DefaultAccessPointGroup」>「ピア・アクセス・ポイント」>「新規」とクリックします。
    2. ピア・アクセス・ポイントの情報を指定し、「次へ」をクリックします。
    3. Use peer ports」を選択します。ピア・セルのホストおよびポート情報を指定します。 例えば、 cell_x でブリッジ・インターフェースを定義した場合、cell_y のピア・ポートにその構成情報を使用します。
    4. 次へ」をクリックして、「終了」をクリックします。構成を保管します。
    複数のブリッジ・インターフェースがピア・セルで定義されている場合は、各ブリッジ・インターフェースごとに別のピア・ポートを追加します。
    1. Peer_access_point_name」>「詳細を表示」>「ピア・ポート」>「新規」をクリックします。
    2. ホスト名およびポートを入力します。
    3. 適用」をクリックして変更内容を保管します。

結果

異なるセル内のコア・グループ間でコア・グループ・ブリッジが構成されました。

以下の図は、2 つの異なるセル内にある 2 つのコア・グループの構成例です。各セルには、 定義済みの DefaultAccessPointGroup アクセス・ポイント・グループがあります。 このグループには、セル内にあるコア・グループのコア・グループ・アクセス・ポイントが 1 つと、もう一方のセルのピア・アクセス・ポイントが含まれています。

次の作業

高可用性環境の構成を継続します。



関連概念
コア・グループ・ブリッジ・サービスを使用したコア・グループ通信
コア・グループ (高可用性ドメイン)
関連タスク
拡張コア・グループ・ブリッジ構成の作成
高可用性環境のセットアップ
コア・グループ・ブリッジ・サービスの構成
関連資料
コア・グループ・ブリッジ設定
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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