WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルは、QWAS61
サブシステムで実行されます。このプロファイルの実行には、システム上で TCP/IP が構成
され、活動化されていることが必要です。
このトピックでは、WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルを実行するためにシステムを準備する方法について説明します。
始める前に
WebSphere Application Server サブシステムを開始するためには、TCP/IP がアクティブになっている必要があります。
開始プログラムまたは自動開始ジョブで STRSBS QWAS61/QWAS61 コマンドの前に、STRTCP コマンドが実行されることを確認します。
システム起動プログラムは、QSTRUPPGM システム値によって定義されます。
QSTRUPPGM システム値について詳しくは、『実行管理の手引き』(SD88-5009)
(http://publib.boulder.ibm.com/cgi-bin/bookmgr/BOOKS/QB3ALG03/CCONTENTS) を参照してください。
このタスクについて
このタスクを完了して、システムを以下のように構成します
- WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルを実行する
- QWAS61 サブシステムが開始するときに自動的に始動するように、これらのプロファイルを構成する
プロシージャー
- WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルを実行するようにシステムを準備するには、以下のステップに従います。
- Transmission Control Protocol/Internet Protocol (TCP/IP) を開始します。
i5/OS コマンド行で、次のコマンドを入力します。
STRTCP
- アプリケーション・サーバー・プロファイルを開始するには、次のいずれかのトピックを参照します。
注:
- 前のリリースと異なり、WebSphere Application Server V6 で始まるリリースは、サブシステムが開始するときにデフォルト・アプリケーション・サーバーを開始しません。
サーバー・プロファイルを開始させるために startServer または startManager Qshell スクリプトを使用する場合、QWAS61 サブシステムが現在アクティブになっていないときには、QWAS61 サブシステムが開始します。
- WebSphere Application Server Network Deployment には、WebSphere Application
Server 製品がインストールされていなくても、スタンドアロンのアプリケーション・サーバー・プロファイル、管理対象の (統合済み) プロファイル、およびデプロイメント・マネージャー・プロファイルのためのサポートが含まれています。
Network Deployment をインストールするとき、デフォルト・プロファイルと dmgr プロファイルの 2 つのプロファイルが作成されます。
デフォルト・プロファイルはスタンドアロンのアプリケーション・サーバー・プロファイルであり、dmgr プロファイルはデプロイメント・マネージャー・プロファイルです。
- 以下のいずれかの方法を使用して、サーバーが実行中であることを確認します。
- i5/OS コマンド行で、Work with Active Jobs (WRKACTJOB) コマンドを実行します。
WRKACTJOB SBS(QWAS61)
ご使用のサーバー・ジョブがリストされます。
サーバーが要求を受け入れる準備ができているとき、ジョブ・ログはメッセージ WAS0106
を含んでいます: WebSphere application server serverName ready。
- Operations Navigator で、「Server Jobs」の下で QIBM_WSA_ADMIN を検索します。
- ご使用のプロファイルが QWAS61/QWASJOBD ジョブ記述と QWAS61/QWAS61 サブシステム記述に対する権限を持っている場合、QWAS61 サブシステムが開始するときに
WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルが自動的に開始するように構成できます。
各プロファイルに対して以下のステップを実行します。
- WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルによって使用されるジョブ記述の重複を作成します。
例えば、i5/OS コマンド行では、次のコマンドを実行します。
CRTDUPOBJ OBJ(QWASJOBD) FROMLIB(QWAS61) OBJTYPE(*JOBD) TOLIB(mywasjobd) NEWOBJ(mydmgr)
- Request データまたはコマンド (RQSDTA) フィールドがサーバーを開始させるように、CHGJOBD コマンドを使用して、新規に作成されたジョブ記述を変更します。
例えば、デフォルト・デプロイメント・マネージャー・サーバー (dmgr) を開始させるには、RQSDTA 値を以下のように設定します。
'QSYS/CALL PGM(product_library/QWASSTRSVR)
PARM(''-profilePath'' ''/QIBM/UserData/WebSphere/
AppServer/V61/ND/profiles/
dmgr'' ''-server'' ''dmgr'')'
デフォルト・アプリケーション・サーバー (server1) を開始するには、RQSDTA 値を以下のように設定します。
'QSYS/CALL PGM(product_library/QWASSTRSVR) PARM(''-profilePath''
''/QIBM/UserData/WebSphere/AppServer/V61/ND/profiles/default''
''-server'' ''server1'')'
- 自動開始ジョブ・エントリーを QWAS61/QWAS61 サブシステムに追加します。
i5/OS コマンド行から次のコマンドを入力します。
ADDAJE SBSD(QWAS61/QWAS61) JOB(mydmgr) JOBD(mywasjobd/mydmgr)
QWAS61 サブシステムが iSeries システム開始で始動するように、システムを構成できます。
自動始動を可能にするには、以下の行をシステム始動プログラムに追加します。
STRSBS QWAS61/QWAS61
結果
WebSphere Application Server Network Deployment プロファイルを実行するためにシステムが構成されました。また、QWAS61 サブシステムの開始時にこれらのプロファイルが自動的に開始するように構成された可能性があります。
次の作業
アプリケーションをデプロイして、開始します。