WebSphere Application Server Version 6.1 Feature Pack for Web Services   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, i5/OS, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista, z/OS

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開発者用の新機能

このバージョンには、アプリケーション開発者用の多くの新規フィーチャーおよび変更フィーチャーが含まれています。

バージョン 6.1 での新機能 ! バージョン 6.1 レベルで実装された、 新規フィーチャーまたは変更点を示します。 マークが付いていない項目は、バージョン 6.1 にも適用されるバージョン 6.0 の改善点です。 これらの項目は、バージョン 5.x からバージョン 6.1 にマイグレーションする、すべてのユーザーに役立ちます。

非推奨のフィーチャーと除去されたフィーチャー では、 このリリースまたは将来のリリースで差し替えまたは廃止されるフィーチャーについて説明しています。

Web サービス

Web サービス

この製品は、より自動化された、ハンド・コーディング部分の少ない クロスプラットフォーム・コンピューティングを可能にする Web サービス標準のサポートを支援する主力製品です。 標準のサポートには、Web サービス間の通信を認証する WS-Security、Web サービス・トランザクションの一貫した 配信を保証するために設計された WS-Transaction が含まれます。また、この製品は、Web サービス・ソリューションの統合 をサポートする相互運用可能な Web サービスの開発用に、WS-I Basic Profile 1.1 をサポートします。

タスクの概説: Web サービス・アプリケーションのインプリメント を参照してください。

WS-Transaction アフィニティー、ルーティング、および許可
バージョン 6.1 での新機能 ! この製品バージョンの実装環境では、 6.0 の制限を除去して、CORBA が使用するエンタープライズ Bean と同じレベルの分散トランザクション・サポートを Web サービスに提供します。
  • WS-AT コンテキストは、仮想ホスト名を使用し、ファイアウォールをまたぐことができます。
  • WS-AT コンテキストを持つアプリケーション要求は、クライアント・サイドのワークロード管理に トランザクションのアフィニティー制約を課すことができます。
  • WS-AT プロトコル・メッセージを保護することができます。

この製品は、異種システム上の Web サービスが、ACID プロパティーを使用してグローバル・トランザクション に参加できるようにする、標準に基づいたソリューションを実装します。トランザクションは、 追加のプログラミングなしで、シームレスに JTA、J2EE、WS-AT/Web サービス・ドメイン間をまたぐことができます。

異種システム上の Web サービスは、補正スコープが追加のプログラミングなしで、シームレスに J2EE コンポーネントと WS-BA/Web サービス・ドメインをまたぐことができる、補正モデルに参加できます。Microsoft .NET などの、 WebSphere Application Server と他のベンダー・ソリューション間に配布されるアプリケーションは、 同じグローバル・トランザクションに参加できます。

WebSphere Application Server での Web Services Atomic Transaction サポート を参照してください。

WS-Notification サポート – 「Web サービス用 pub/sub」

バージョン 6.1 での新機能 ! WS-Notification v1.3 仕様が、 WebSphere プログラミング・モデルに追加されました。非公式に「Web サービス用 pub/sub」と記述されるこの仕様ファミリーは、 Web サービス・メッセージ交換 (アプリケーション・インターフェースなど) を定義し、Web サービス・アプリケーションが、 「パブリッシュおよびサブスクライブ」メッセージ・パターンを活用できるようにします。 従来、パブリッシュおよびサブスクライブ・メッセージングは、1 対多の配布パターンを実装する、 メッセージ指向ミドルウェアのシナリオで使用されていました。

パブリッシュおよびサブスクライブ・パターンで、 プロデューサー・アプリケーションは、メッセージのサブジェクト・エリアを示すトピックのマークを付け、 メッセージ (イベント通知) をメッセージング・システムに挿入 (パブリッシュ) します。このトピックにサブスクライブ しており、適切な権限を持っているコンシューマー・アプリケーションは、プロデューサー・アプリケーションによって パブリッシュされたメッセージの独立したコピーを受け取ります。

WS-Notification により、 サービス統合バスの WS-Notification アプリケーションと他のクライアント間のイベント通知の交換も可能になります。 他のサービス統合バス機能を活用することにより、この機能を使用して、メッセージを Event Broker または Message Broker などの 他の IBM パブリッシュおよびサブスクライブ・ブローカーとの間で交換できます。

詳しくは、WS-Notification - Web サービス用のパブリッシュおよびサブスクライブ・メッセージングを参照してください。

WS-Addressing サポート -- 「Web サービスのプロトコルに依存しないインターオペラビリティー」

バージョン 6.1 での新機能 ! この製品は、W3C 以前の仕様との インターオペラビリティーを維持しながら、W3C の最新の WS-Addressing 仕様とのインターオペラビリティーと そのサポートを提供します。この仕様ファミリーは、Web サービスをアドレス指定し、エンドツーエンド・アドレッシング を容易にするトランスポート・ニュートラル・メカニズムを提供します。

この製品バージョンは、 WS-Resource Framework 仕様によって定義された WS-Resource インスタンスを表す Web サービス・エンドポイント の参照およびターゲット化をサポートする、プログラミング・インターフェースを提供します。さらに、 このバージョンは、プログラマーが、WS-Addressing 成果物を作成、検討、操作できるようにする、 プログラミング・インターフェースを導入します。プログラマーは、アウトバウンド・メッセージの WS-Addressing Message Addressing プロパティーを指定することができます。また、受信エンドポイントで着信メッセージから WS-Addressing Message プロパティーを獲得することもできます。

Web Services Addressing サポート を参照してください。

Enterprise Bean は RMI-IIOP を使用して Web サービス・クライアントから起動可能

WebSphere Application Server バージョン 6.0.x は、HTTP または Java Message Service (JMS) を使用してサーバーとクライアント間で要求をトランスポートする代わりに、Web サービスとして Enterprise JavaBean (EJB) に直接アクセスできるようにします。

Java API for XML-based Remote Procedure Call (JAX-RPC) は、 リモート・プロシージャー・コールを介して Web サービスを呼び出すための Java 標準 API です。 トランスポートは、インターネット経由で通信するためにプログラム言語によって使用されます。SOAP および Remote Method Invocation (RMI) などのトランスポートとともにプロトコルを使用して、Web サービスを呼び出すことができます。

バージョン 6.0.x では、Remote Method Invocation over Internet Inter-ORB Protocol (RMI-IIOP) および JAX-RPC を使用して、非 SOAP バインディングをサポートできます。RMI-IIOP を JAX-RPC とともに使用すると、WebSphere Java クライアントは、 標準の J2EE プログラミング・モデルを使用する代わりに、WSDL ファイルと JAX-RPC プログラミング・モデルを使用して、Enterprise Bean を呼び出すことができます。 EJB が Web サービスをインプリメントすると、マルチプロトコル JAX-RPC により、 Web サービスの起動パスを WebSphere Java クライアントに最適化できます。

SOAP ベース・プロトコルの代わりに RMI/IIOP プロトコルを使用すると、より優れたパフォーマンスが得られ、 Web サービスの標準でない、クライアント・トランザクションに対するサポートを取得することができます。利点としては、メッセージの送受信に XML 処理が必要とされないことなどがあります。代わりに、Java シリアライゼーションが使用されます。 クライアント JAX-RPC 呼び出しは、ユーザー・トランザクションに 参加することができます (SOAP を使用する場合は除く)。

詳しくは、Web サービス・クライアントから EJB を起動するための WSDL EJB バインディングの使用 を参照してください。

JSR-101 および JSR-109 プログラミング・モデルに対する新規拡張機能 WebSphere Application Server バージョン 6.0.x には、Java Specification Request JSR-101 および JSR-109 クライアント・プログラミング・モデルに対する拡張機能があります。 これらの拡張機能は、次のとおりです。
  • REQUEST_TRANSPORT_PROPERTIES プロパティーおよび RESPONSE_TRANSPORT_PROPERTIES プロパティーを Java API for XML-based RPC (JAX-RPC) クライアント・スタブに追加して、Web サービス・クライアントでの HTTP トランスポート・ヘッダーの送信または検索を可能にすることができます。
  • javax.xml.rpc.ServiceFactory.loadService() に関するインプリメンテーション固有のサポート (JSR-101 および JAX-RPC 仕様に記載)。loadService メソッドは、生成されたサービス・インプリメンテーション・クラスのインスタンスを、インプリメンテーション に固有の方法で作成します。loadService メソッドは JAX-RPC 1.1 の新機能で、3 つの public.javax.xml.rpc.Service loadService シグニチャーが含まれています。

詳しくは、JAX-RPC に対する拡張および J2EE クライアント・プログラミング・モデルの Web サービスのインプリメント を参照してください。

エミッター・ツール Java2WSDL および WSDL2Java で使用されるオプションの更新

Java2WSDL コマンドは、Java API for XML-based remote procedure call (JAX-RPC) 1.1 仕様に従って 、Java クラスを Web サービス記述言語 (WSDL) ファイルにマップします。Java2WSDL コマンドは、Java クラスを入力として受け入れ、入力クラスを表す WSDL ファイルを生成します。 出力場所にファイルが存在する場合、そのファイルは上書きされます。Java2WSDL コマンドによって生成される WSDL ファイルには、入力クラスから自動的に派生する WSDL と XML の スキーマ構造が含まれています。これらのデフォルト値は、コマンド行引数でオーバーライドできます。 Java2WSDL コマンドはプロトコルに依存しません。Java2WSDL コマンドを実行するときに、WSDL ファイルで、 SOAP および非 SOAP の両方のプロトコル・バインディングを生成するコマンド行オプションを指定できます。生成可能なバインディングごとに、Java2WSDL コマンドには、WSDL を生成するバインディング・ジェネレーターがあります。

新規オプション: Java2WSDL コマンドの -bindingTypes オプションを使用して、 非 SOAP プロトコル・バインディングを含む WSDL ファイルを作成します。 -bindingTypes オプションは、WSDL 文書の出力に書き込まれるバインディング・タイプを指定します。 -bindingTypes オプションの使用に関する詳細は、Java2WSDL の項目を参照してください。

Java API およびデプロイメント記述子テンプレートを作成する場合は、Web サービス記述言語 (WSDL) ファイルに対して WSDL2Java コマンドを実行します。WSDL ファイルは Web サービスを記述します。 Java API for XML-based remote procedure call (JAX-RPC) 1.1 仕様は、Web サービスと相互作用する Java API マッピングを定義します。 Java Specification Requirements (JSR) 109 1.1 仕様は、Java 2 Platform Enterprise Edition (J2EE) 環境に Web サービスをデプロイするデプロイメント記述子を定義します。これらの仕様に従って Java API およびデプロイメント記述子テンプレートを作成する場合は、WSDL ファイルに対して WSDL2Java コマンドを実行します。

詳しくは、 JAX-RPC アプリケーションの Java2WSDL コマンド およびJAX-RPC アプリケーション用の WSDL2Java コマンド を参照してください。

Web サービス・アプリケーションの追加の HTTP トランスポート・プロパティー

JVM カスタム・プロパティーは、Web サービス HTTP アウトバウンド接続用の接続プールを管理する場合に使用できます。 接続の確立は、コストのかかる処理です。接続プールを使用すると、接続の作成および切断のオーバーヘッドが回避されて、 パフォーマンスが向上します。アプリケーションが HTTP トランスポートを介して Web サービスを呼び出すと、 Web サービスの HTTP アウトバウンド・コネクターは接続プールから既存の接続を検索して、使用します。 応答が受信されると、コネクターは接続を接続プールに戻して、再利用します。 接続の作成および切断のオーバーヘッドが回避されます。

管理コンソールの JVM カスタム・プロパティー・パネルを使用した追加の HTTP トランスポート・プロパティーの構成 を参照してください。

プログラミング・モデルに対する変更

J2EE 1.4 サポート

J2EE 1.4 仕様サポートは、この製品のプログラミング・モデルの基礎です。 これにより、Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) 仕様 で説明されているように、 最新の Java テクノロジーを利用できます。

WebSphere 拡張機能

このエディションの製品で、さらにいくつかの WebSphere 拡張機能が 使用できるようになりました。各拡張機能の最初の参考資料として、 WebSphere プログラミング拡張についての学習 を参照してください。WebSphere アプリケーションについての学習: 概説および新規機能 の WebSphere 拡張機能のセクションも参照してください。

ポートレット・アプリケーション・サポート (JSR 168)

バージョン 6.1 での新機能 ! 開発者は、サーブレットに加え、 ポートレットも作成できます。管理者は、ポートレット・アプリケーションを構成、管理、および実行できます。 ユーザーは、サーブレットのときと同じように、URL を使用してポートレットにアクセスできます。

概要: ポートレット・アプリケーション を参照してください。

アプリケーションにおけるリアルタイム・コラボレーション・フィーチャー (JSR 116)

バージョン 6.1 での新機能 ! アプリケーション・プログラミング・モデル が拡張されて、Session Initiation Protocol (SIP) サーブレット・アプリケーションを含むようになりました。 開発者は、最低 1 つの Session Initiation Protocol (SIP) サーブレットを使用する Java プログラムの、 SIP アプリケーションを作成できます。SIP は、IP テレフォニー、プレゼンス、およびインスタント・メッセージを含むマルチメディア IP セッションの確立、変更、および終了に使用されます。

IETF 標準の SIP プロトコル (JSR 116) は、クライアント登録、プレゼンス管理、およびメディア・セッション・ネゴシエーション をサポートします。 メディア・セッションは、テキスト・チャット、IP オーディオ・ビデオ、アプリケーション共用、 電子ホワイトボードなどの多様なメディアを含むことができます。アプリケーションは、 電気通信および無線プロバイダー、コール・センター、パーベイシブ・コンピューティング、 およびカスタマー・リレーションシップ・マネージメント (CRM) から急速に増大しています。 SIP プロキシーは、エンタープライズ・クラスの可用性で SIP または HTTP の経路指定を行うことができます。

概要: SIP アプリケーション を参照してください。

Java 5 Software Development Kit (SDK)

バージョン 6.1 での新機能 ! 開発者は、汎用、プリミティブの自動ボックス、 アノテーション、および列挙型を含む、多くの新規 API ライブラリーを使用できます。

Java 2 Standard Edition (J2SE) 5 へのマイグレーション を参照してください。

高信頼性のワールド・タイプ・フォントおよびデーバナーガリー・フォント の可用性

バージョン 6.1 での新機能 ! ワールド・タイプ・フォントおよび デーバナーガリー・フォントが製品サポート・サイトで e-fix として入手可能になりました。 これは、Linux ディストリビューション間 (特にアジア言語バージョン) のフォント適応範囲の差異を緩和するのに役立ちます。

フォントについて詳しくは、パッケージ化 を参照してください。

64 ビット・サポートは、JNI を使用したアプリケーションに影響を与える可能性がある WebSphere Application Server は、64 ビット環境をサポートしています。 ほとんどの J2EE アプリケーションにとって、64 ビット環境のサポートは関係ありません。 ただし、Java Native Interface (JNI) コードを使用するアプリケーションには関係します。 JNI コードを使用しているアプリケーションは、デプロイメントの後に開始しない可能性があります。 JNI を使用すると、仮想マシンで実行されている Java コードが、C、C++、アセンブリーといった 他の言語で書かれたアプリケーションおよびライブラリーと作動できるようになります。ご使用の J2EE アプリケーション が 32 ビット環境で JNI を使用する場合、コードを 64 ビット環境で再コンパイルする必要があります。JNI 仕様はバージョンごとに変更されることがあるため、コンパイルの後に JNI 呼び出しが異なる場合があります。
シリアライズされたクラスに明示的バージョン管理を課す処理のために追加された serialVersionUID (SUID)
シリアライズ可能インターフェースをインプリメントするクラスには、 serialVersionUID (SUID) が追加されて、Java シリアライゼーションに明示的バージョン管理を課すようになりました。serialVersionUID は、クラスによるストリームの書き込み、 およびそこからのクラスの読み取りも可能な固有のオリジナル・クラス・バージョンを識別します。
ベスト・プラクティス: bprac
アプリケーションを開発する場合、 シリアライズ可能インターフェースをインプリメントするクラスで serialVersionUID (SUID) を使用して、 Java シリアライゼーションに明示的バージョン管理を課すことをお勧めします。
改良 Web ページ用の IBM JSF ウィジェット・ライブラリー

バージョン 6.1 での新機能 ! IBM JSF Widget Library (JWL) が、WAS のオプション・ライブラリーとして提供されています。共用ライブラリー・パス に組み込まれている場合、アプリケーションはこのライブラリーを使用できます。 FacesClient Framework が使用可能な Web ページは、往復してサーバーへ戻る必要なく、エンド・ユーザーとのより長い対話を持続できます。 ページ内に効率的な MVC (Model View Controller) モデルを作成することにより、 開発者は、作業セットと、そのデータに動的にバインドする制御セットを定義できます。 次に、ユーザーは、それらの制御を使用して作業データ・セットと対話することができます。 そして、実際に往復してサーバーへ戻ることが必要になるまで、ユーザーは、応答時間を節約でき、 通常の Web ページにはほとんど存在しないページと自由に対話できます。

FacesClient Framework が使用可能な Web ページをデプロイする企業は、 アプリケーションがより対話的になり、しかも応答性がよくなることによるユーザーの満足度の上昇に加えて、 サーバー・サイド・リソースの消費を低くすることができるなど、他の領域においても利益を得ることができます。 比較的に往復回数が少ないこと、およびページ・サイズが小さいことにより、企業は、 サーバー・インフラストラクチャーおよび処理能力をさらに拡張し、現在のセットアップにより多くの ユーザーを収容することができます。アプリケーション全体の開発および保守が容易です。ページ上で MVC のようなモデルを 使用可能にすることによって、FacesClient Framework は、JSF (Java Server Faces) などの標準に基づく開発モデルを使用可能にします。

JavaServer Faces ウィジェット・ライブラリー (JWL) を参照してください。

Java Server Faces (JSF) 1.1 サポート

バージョン 6.1 での新機能 ! バージョン 6.1 では、 アプリケーションに JSF ランタイム・ライブラリーを組み込むことなく、Java ベースの Web アプリケーションで JSF 1.1 (JSR 127) を使用する機能が導入されたため、より小さなアプリケーションを作成できるようになりました。 JSF 1.1 DTD がアプリケーション・サーバー・ランタイムの一部として提供されます。JSF 仕様にはマイグレーションの指示 がありますが、推奨されない機能はリストされていません。JSF 1.0 アプリケーションは、変更せずに引き続き実行できます。

JavaServer Faces を参照してください。

implfactory.properties の機能が、移動しました。

[AIX HP-UX Linux Solaris Windows] [i5/OS] WebSphere Application Server バージョン 5 の app_server_root/profiles/profile_name/properties/implfactory.properties ファイルは、 バージョン 6 で除去され、その機能は runtime.jar ファイル の META-INF/impl-factory.xml に移されました。 このプロパティーのアクセス許可 は、META-INF/impl-factory.xml を使用して 設定するようになりました。

[z/OS] WebSphere Application Server バージョン 5 の WAS_HOME/properties/implfactory.properties ファイルは、 バージョン 6 で除去され、 その機能は runtime.jar ファイルの META-INF/impl-factory.xml に移されました。 このプロパティーのアクセス許可 は、META-INF/impl-factory.xml を使用して 設定するようになりました。

データ・アクセス・リソース

サービス・データ・オブジェクト (SDO)

Introduction to Service Data Objects で説明されているように、 SDO フレームワークによって J2EE データ・プログラミング・モデルはより単純になるため、 ユーザーはアプリケーションのビジネス・ロジックに集中することができます。

Service DataObjects によるデータ・アクセス を参照してください。

Service Data Objects によるデータ・アクセス

バージョン 6.1 での新機能 ! 拡張 EJB サービス・データ・オブジェクト (SDO) Mediator は プログラミング・モデルを単純にします。切断されたデータ・オブジェクトを実装する現在の手法では、 コピー・ヘルパー・オブジェクト、セッション Bean、EJB アクセス Bean の組み合わせが必要になります。EJB メディエーター を使用するとプログラミング量を減らすことができます。動的データ・オブジェクトを使用すると柔軟性が増し、 コピー・ヘルパー・タイプ・オブジェクトを定義する必要がなくなります。照会を最適化し、 EJB メディエーターにデータ・ストアとの間で直接読み取りや書き込みを行わせて、EJB インスタンスを活動化する必要を 回避することによって、パフォーマンスを改善できます。さらに、EJB Mediator によって、 EJB エンティティー Bean プログラミング・モデルおよび EJB 照会言語は、SDO を送受信できるサービスを提供できます。

Enterprise JavaBeans Data Mediator Service を参照してください。

Cloudscape 10.1.x データベースのサポート
バージョン 6.1 での新機能 ! WebSphere Application Server は、テストおよび開発データベースとして Cloudscape v10.1.x をサポートします。新規 Cloudscape は 純粋な Java データベース・サーバーです。オープン・ソース・コミュニティーが Derby と呼ぶコード・ベースは、 The Apache Software Foundation (ASF) オープン・ソース・リレーショナル・データベース・プロジェクトの製品です。 Cloudscape 10.1.x のハイライトは以下のとおりです。
  • com.ibm.db2j.* は org.apache.derby.* に変更
  • org.apache.derby.drda は、NetworkServer プロセスを操作する networkServerControl を含む
  • org.apache.derby.jdbc は JDBC クラスを含む
  • org.apache.derby.tools は ij や sysinfo dblook などのツールを含む
  • db2j.properties file は derby.properties に変更
  • db2j.system.home は derby.system.home に変更
  • db2j.drda.* は derby.drda.* に変更

ibm.com の Cloudscape セクション http://www.ibm.com/software/data/cloudscape/ を参照してください。

メッセージング・リソース

サービス統合バスからの WebSphere MQ キューへのアクセスの構成が簡単になりました

バージョン 6.1 での新機能 ! サービス統合バスでは、 WebSphere MQ ソフトウェアへの接続性が改善され、接続の構成が容易になりました。バスに接続するアプリケーションは、 z/OS WMQ キューから直接メッセージを読み込むことができるようになったため、MQ の詳細な構成を繰り返す必要が減りました。

バージョン 6.0 では、外部宛先としてのみ構成できた MQ キューから直接メッセージを取り出すことはできませんでした。 このバージョンでは、バス宛先は、z/OS WMQ キューのプロキシーとして機能できます。JMS アプリケーション (メッセージ駆動型 Bean を使用するものを含む) は、そのような宛先を介して WMQ キューにアクセスできます。 プロキシーとして機能する宛先に対するメッセージの送受信双方の要求は、XA フローを含む MQ クライアント・プロトコル を使用して、MQ キューの Queue Manager に委任されます。この機能により、キュー・アクセスを、 WebSphere Application Server で実行されるグローバル・トランザクションの一部として 調整できます。

始めに、WebSphere Application Server インフォメーション・センター・ナビゲーションの 「WebSphere アプリケーションについての学習」>「サービス統合」を参照してください。

ストレージ・オプションにおける柔軟性

バージョン 6.1 での新機能 ! ストレージ・オプションには、 リレーショナル・データベースの代わりにファイル・システムを使用するオプションが含まれるようになりました。 サービス統合バス・メッセージング・エンジンのメッセージ・ストア・コンポーネントは、パーシスタント・ストレージ用に リレーショナル・データベースを使用する代わりに、ファイル・システムを使用するように構成できます。 新規メッセージング・エンジンは、デフォルトでファイル・システム・ベースのメッセージ・ストアによって構成されます。 ディレクトリーおよびストレージ・ファイル・サイズを指定するオプションが、コンソール・ウィザードおよび関連するスクリプト・コマンドで提供されます。リレーショナル・データベース・ベースのメッセージ・ストアを選択するオプション も存在します。

始めに、WebSphere Application Server インフォメーション・センター・ナビゲーションの 「WebSphere アプリケーションについての学習」>「サービス統合」を参照してください。

開発ツールおよびアセンブリー・ツールの改良

簡単なデプロイメント

アプリケーションのデプロイ (特に更新済みアプリケーションまたは モジュールの再デプロイ) は以前と比べて非常に簡単になりました。 デプロイに関する新機能については、管理者用の新機能 を参照してください。

Application Server Toolkit へのアップデート

Application Server Toolkit には以下の機能があります。

  • サーバー・エディターには、 テストおよび開発用に WebSphere Application Server v6.x サーバーを最適化するオプションがあります。 このオプションはサーバーの起動時間を短くすることができます。 「テストと開発のためにサーバーを最適化する」チェック・ ボックスについて詳しくは、 オンライン・ヘルプの『WebSphere Application Server v6 の起動時間の削減』を参照してください。
  • EJB 2.x コンテナー管理 パーシスタンス (CMP) エンティティー Bean では、 部分操作を使用して、CMP Bean のパーシスタント属性を、 データベースに対して更新する方法を指定することができます。 部分操作の UPDATE_ONLY オプションを使用して、データベースに対する更新を、変更された CMP Bean のパーシスタント属性 のみに制限します。Bean 用に構成されたアクセス・インテント・ポリシーにおいて、Bean レベルのパーシスタント・オプション として部分操作を指定することができます。「Partial Operation」チェック・ボックスの使用法について詳しくは、 オンライン・ヘルプの『Partial operation for container managed persistence』を参照してください。
  • EJB デプロイメント・コードを生成するときに、Derby v10 を 有効なデータベース・ベンダー・バックエンド ID として指定できます。 オンライン・ヘルプの『The ejbdeploy command』を参照してください。
  • マップされた JAR ファイルに、-dbvendor オプションを指定できます。 v6.0.2 より前のリリースでは、マップされた JAR ファイルに -dbvendor オプションが指定されると、 データベース・ベンダー仕様が無視されました。新規トップダウン・マップを生成する場合、 ejbdeploy コマンドでデータベース・ベンダーを指定します。省略すると、ejbdeploy コマンドは、 デフォルト値 DB2UDB_V81 を使用します。2.x CMP Bean では、異なるデータベース・ベンダーへの複数マッピング がサポートされています。1.1 CMP Bean は一回しかマップできません。-dbvendor オプションについて詳しくは、 オンライン・ヘルプを参照してください。

アセンブリー・ツール を参照してください。




関連情報
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概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 4:10:06 PM EST
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