WebSphere Application Server Network Deployment for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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トランザクション・プロパティーの、ピア・リカバリー用の構成

クラスター内のサーバーはトランザクション・サービスのピア・リカバリーを使用して、 障害のあるクラスター・メンバーの未解決の作業を完了できます。 このトピックのステップに従って、クラスター内で障害を起こしたアプリケーション・サーバー のピア・リカバリーに必要なトランザクション・プロパティーを構成します。

始める前に

トランザクション・ピア・リカバリーは、 サーバー間でピア・リカバリーを実行できるようにするために、 参加するサーバー・メンバー間のリソース・プロバイダーについての共通構成を必要とします。 つまり、ピア・リカバリー処理は、 同じサーバー・クラスターのメンバー間でなければ実行できません。 1 つのクラスターには、WebSphere Application Server のバージョンの異なる複数のサーバーを含めることが可能ですが、 高可用性の使用可能化、および構成を行う必要があるのは、 クラスター内すべてのサーバーがバージョン 6 以降である場合のみです。

このタスクについて

ピア・リカバリーに必要なトランザクション・プロパティーの構成は、 クラスターを高可用性サポートを使用するように構成するための全体的なタスクの一部です。

プロシージャー

  1. クラスター内のサーバーごとに、 トランザクション・ログ・ディレクトリー設定を構成します。 管理コンソールまたはコマンドを使用して、トランザクション・ログ・ディレクトリーの場所を構成することができます。 構成は、 serverindex.xml ノード・レベル構成ファイルに保管されます。

    クラスター内の個々のサーバーは、同じクラスター内の他のサーバーのログ・ディレクトリーにアクセスできる必要があります。 このため、ここを未設定のままにしないでください。 ディレクトリーを設定しない場合、アプリケーション・サーバーは、該当するプロファイル・ディレクトリー内の デフォルトの場所を想定しますが、この場所は、クラスター内の他のサーバーからアクセスできない可能性があります。

    クラスター内の各サーバーも固有トランザクション・ログ・ディレクトリーを持って、複数のサーバーが同じログ・ファイルにアクセスしようとすることを回避する必要があります。 例えば、そのサーバーのログ・ディレクトリー名の一部として、各サーバーの名前を使用します。

    リカバリー・ログ・ファイルのホスティングに使用されるストレージ・メカニズム およびそのメカニズムへのアクセス (例えば、別の i5/OS サーバーにログを保管するには、NetClient ファイル・システム (QNTC) を使用して、Server Message Block (SMB) プロトコルによるリモート・システムでのデータ・アクセスを実現します) は、リカバリー・ログ・サービスがデータをディスクに強制保管する際に使用するファイル・ベースの強制操作をサポートしている必要があります。

    また、基本ファイル・システム内のすべてのフォールト・トレランスを活用するように、 リモート・ログ・ファイルへのアクセス・メカニズムを構成します。例えば、Network File System (NFS) を使用し、NFS マウント・コマンドの -o hard オプションを使用してログ・ファイルを含むリモート・ディレクトリーをハード・マウントすると、NFS クライアントは NFS サーバーが再び使用可能になるまで、失敗した操作を再試行します。

    トランザクション・ログ・ディレクトリーの構成について詳しくは、 アプリケーション・サーバーのトランザクション・プロパティーの構成を参照してください。

    注: WebSphere Application Server の以前のバージョンからマイグレーションしている場合、 以前のバージョンでは、リカバリー・ログ構成が server.xml サーバー・レベル構成ファイルに保管されていることに注意してください。 元のリカバリー・ログ設定を構成する既存のスクリプトを実行したり、 バージョン 5 のアプリケーション・サーバーを WebSphere Application Server の以降のバージョンにマイグレーションしたりした場合、 更新されるのは、server.xml ファイル内の元のトランザクション・ログ・ディレクトリー構成です。 管理コンソールはこの状態を検出し、トランザクション・サービス・パネルが表示されるときに、 構成を保管するようユーザーにプロンプトを出します。 この保管操作によって、変更された構成は serverindex.xml ファイルに保管され、古いフィールドは NULL にリセットします。 既存のスクリプトは、早い段階で、 serverindex.xml ファイルを保管先とするように変更してください。 新規のスクリプトも、serverindex.xml ファイルを保管先とする必要があります。
  2. WebSphere Application Server 管理コンソールのクラスター構成パネルで次のステップを実行して 、クラスターの高可用性機能を使用可能にします。
    1. 管理コンソールで、「サーバー」 > 「クラスター」 > 「cluster_name」とクリックします。
    2. 「Enable failover of transaction log recovery」オプションを選択します。
    3. OK」をクリックします。
    クラスターの高可用性機能を使用可能にする方法について詳しくは、 サーバー・クラスター設定を参照してください。
  3. 自動と手動のトランザクション・ピア・リカバリーのいずれかを選択する方法 を参照して、 使用するトランザクション・ピア・リカバリーの種類を決定します。
  4. 必要な構成に応じて、以下のいずれかのアクションを実行します。



サブトピック
トランザクション・サービスの手動対等リカバリーの構成
トランザクション・サービスの自動ピア・リカバリーの構成
関連概念
トランザクションの高可用性
関連タスク
トランザクション・サービスの使用
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 8:28:52 PM EST
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