WebSphere Application Server Network Deployment for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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バージョン 6.0.1.2 プロセスとの相互運用

HA マネージャーはマルチホーム・ホストをサポートしています。 つまり、WebSphere Application Server プロセスは、異なる製品バージョン上で実行中の場合でも、 相互通信することができます。 相互通信する必要があるバージョン 6.0.1.2 プロセスを実行中の場合は、 HA マネージャーに関する問題を考慮する必要があります。

始める前に

相互通信が必要なプロセスのバージョン・レベルを確認します。 V6.0.1.2 プロセスが存在しない場合は、 バージョン 6.0.2 またはそれ以降のバージョンのプロセスとの相互運用 を参照してください。

このタスクについて

修正パッケージ 2 がインストールされていないバージョン 6.0.1 では、 DCS_UNICAST_ADDRESS ホスト名フィールドの許容値は、ホスト名 (例えば、myhost.mydomain) または テキスト IP アドレス (例えば、192.168.0.2) のどちらかになります。 ホスト名が指定された場合は、ドメイン・ネーム・サービス (DNS) がホスト名と IP アドレスの解決に使用されます。 ホストが複数の IP アドレスをサポートする場合、 DNS にはホスト名に対して複数のマッピングがあり、ホスト名があいまいなため、テキストの IP アドレスが 必要です。

バージョン 6.0.1 修正パッケージ 2 のインストール後、 アスタリスクは DCS_UNICAST_ADDRESS ホスト名フィールドで有効な値として認識されます。 このフィールドにアスタリスクが設定された場合、 マルチホーム・サポートによって、HA マネージャーはそのホストで使用可能なすべての IP アドレスに対して 接続を開いたり、受け付けたりすることが可能となります。

バージョン 6.0.1 の修正パッケージ 2 が導入済みの場合、 プロセスは 3 つの個別カテゴリーに分類することができます。
タイプ 1
単一 IP モードでのみ操作可能なプロセス。このカテゴリーには、 バージョン 6.0.1 の修正パッケージ 2 がインストールされていない、バージョン 6.0 ノード またはバージョン 6.0.1 ノード上のプロセスが含まれます。
タイプ 2
バージョン 6.0.1 の修正パッケージ 2 はインストール済みだが、 プロセスの DCS_UNICAST_ADDRESS ホスト名フィールドにアスタリスクが設定されていない、 バージョン 6.0.1 ノード上のプロセス。
タイプ 3
バージョン 6.0.1 の修正パッケージ 2 がインストール済みで、 プロセスの DCS_UNICAST_ADDRESS ホスト名フィールドにアスタリスクが設定されている、 バージョン 6.0.1 ノード上のプロセス。
次のインターオペラビリティー・ルールは、 これらのタイプのプロセスに適用されます。
  • タイプ 1 およびタイプ 2 プロセスは相互運用可能。
  • タイプ 2 およびタイプ 3 プロセスも相互運用可能。
  • タイプ 1 およびタイプ 3 プロセスは相互運用不可能。

    したがって、 プロセスをタイプ 3 プロセスに変換する前に、慎重に計画する必要があります。

バージョン 6.0.1.2 プロセスと相互運用を可能にするには、以下を実行します。

プロシージャー

  1. バージョン 6.0.1 の修正パッケージ 2 をインストールして、マルチホーム機能を追加します。 このステップでは、既存のタイプ 1 プロセスをタイプ 2 プロセスに変更します。
    1. すべての既存ノードに、バージョン 6.0.1 の修正パッケージ 2 を適用します。 構成が変わらない限り、バージョン 6.0.1 の修正パッケージ 2 がインストールされたノードは、 引き続き修正パッケージがインストールされていないノードと相互運用できます。
  2. すべてのアプリケーション・サーバーを停止します。
  3. デプロイメント・マネージャーとすべてのノード・エージェントが 稼働中であることを確認します。
  4. 各プロセスの DCS_UNICAST_ADDRESS ホスト名フィールドをアスタリスクに変更します。 このステップでは、既存のタイプ 2 プロセスをタイプ 3 プロセスに変更します。
    1. 管理コンソールで、新規ノード上のプロセスの 1 つの構成データに移動します。
      • アプリケーション・サーバーの場合、 「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「server_name」をクリックし、 「追加プロパティー」の下で「ポート」>「port_name」をクリックします。
      • ノード・エージェントの場合、 「システム管理」>「ノード・エージェント」>「node_name」をクリックし、 「追加プロパティー」の下で「ポート」>「port_name」をクリックします。
      • デプロイメント・エージェントの場合、 「システム管理」>「デプロイメント・マネージャー」をクリックし、 「追加プロパティー」の下で「ポート」>「port_name」をクリックします。
    2. 設定を検討する DCS トランスポート・チャネルに関連付けられたポートの 「関連トランスポートの表示」をクリックします。
    3. DCS_UNICAST_ADDRESS」をクリックし、 「ホスト」フィールドに新規ホスト名を入力します。
    4. OK」をクリックしてから「保管」をクリックします。
    5. この手順を繰り返して、新規ノード上のすべてのプロセスに新しいホスト名を追加します。
    6. ノードと変更を同期化」を選択し、再度「保管」をクリックします。
  5. 構成変更のあるプロセスが含まれるサーバーをすべて停止します。
  6. これらのサーバーを再始動します。

結果

すべてのプロセスが相互通信できるようになります。

次の作業

マルチホーム・サポートが有効になった後、インストール済み環境に追加されたすべての新規ノードで、 マルチホーム・サポートを有効にする必要があります。 基本バージョン 6.0.1 のコードおよびバージョン 6.0.1 の修正パッケージ 2 は、 プロファイルが作成されノードが追加される前にインストールする必要があります。 この手順に従わない場合、プロセスを接続するには、手動で構成する必要があります。
ご使用の構成にタイプ 1 およびタイプ 3 のプロセスを混在させることはできません。 有効な構成を確認するには、以下を実行します。
  1. タイプ 1 プロセスを確認します。タイプ 1 プロセスは、以下のメッセージをログに記録します。 このメッセージは、コア・グループ内の別プロセスのホスト名がアスタリスクであることを示しています。
    HMGR0024W: コア・グループ・メンバーのホスト名に対する IP アドレスを検索中に
    エラーが検出されました。 ホスト名は * で、サーバー名は myCell01¥myCellManager01¥dmgr です。メンバーはコア・グループから
    除外されます。
  2. タイプ 3 プロセスを確認します。タイプ 3 プロセスはタイプ 1 プロセスと一緒にはビューに表示 されませんが、さまざまなプロセスがログに記録する HMGR0218 メッセージを調べることで検出できます。 プロセスが接続すると、すべてのプロセスで同じメッセージがログに記録されます。 具体的には、接続したプロセスは、ビューの中でビュー ID およびプロセス数が同じになります。
    HMGR0218I: 新規のコア・グループ・ビューがインストールされました。コア・グループは defaultCoreGroup です。ビュー ID は (8:0.spoletoCell01¥spoletoCellManager01¥dmgr) です。新規ビューのメンバー数は 2 です。



関連資料
コア・グループ・トランスポートの構成
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 8:28:52 PM EST
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