コア・グループを構成する場合、HA マネージャーによりネットワーク通信で使用される
ネットワーク・トランスポートのタイプを指定できます。
始める前に
コア・グループ・トランスポートの構成を開始する前に、
以下を実行する必要があります。
- コア・グループ・トランスポート
トピックの内容を十分理解していることを確認します。
- コア・グループ内のノード・エージェントがすべて実行されていることを確認します。
- コア・グループに適切なトランスポート・タイプを判別します。
このタスクについて
現行のトランスポート・タイプが状況に適合しない場合、
コア・グループのトランスポート設定を変更する必要があります。例えば、
セキュリティーの強化が必要であったり、複製スループットの最大化が必要であったり、
またはコア・グループでコア・グループ・ブリッジ・サービスを使用する必要がある場合です。
重要: コア・グループでコア・グループ・ブリッジ・サービスを使用する必要がある場合、
トランスポート・メカニズムとしてチャネル・フレームワークを選択する必要があります。
ユニキャストまたはマルチキャストを選択した場合、
エラー・メッセージ CHFW0029E (アドレスがすでに使用中であるためにトランスポート・チェーンを初期化できないことを示すエラー・メッセージ)
を受信する場合があります。
コア・グループのコア・グループ・トランスポートを変更するには、
以下のようにします。
プロシージャー
- 管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」>「Core group settings」とクリックして、
既存のコア・グループを選択するか、新規のコア・グループを作成する場合は「新規」をクリックします。
- トランスポート・タイプで、
このコア・グループに対して使用するトランスポートのタイプを選択します。 以下のトランスポート・タイプのいずれかを選択できます。
- チャネル・フレームワーク。デフォルトのトランスポート・タイプです。チャネル・フレームワークは、
柔軟な point-to-point トランスポートです。このトランスポート・タイプを選択した場合、
「チャネル・チェーン名」フィールドにリストされているトランスポート・チェーンを 1 つ選択する必要があります。
- DCS を選択した場合、HA マネージャーでは、
非セキュア・ソケットを介して関連ネットワーク通信が実行されます。
- DCS-Secure を選択した場合、HA マネージャーでは、Secure Sockets Layer (SSL) により暗号化されたソケットを介して
関連ネットワーク通信が実行されます。
- ユニキャスト。標準非セキュア・オペレーティング・システム・レベルの TCP/IP ネットワーク接続機能を介する
point-to-point トランスポートです。
- マルチキャスト。IP マルチキャスト・トランスポートです。このタイプのトランスポートでは、
すべての情報がコア・グループ内の他のプロセスすべてにブロードキャストされます。
このトランスポート・タイプを選択した場合、以下も指定する必要があります。
- 「マルチキャスト・ポート」フィールドで、マルチキャスト・トランスポートのポート番号を指定します。
デフォルトのポートは 23445 です。
- 「マルチキャスト・グループ IP の最初」フィールドで、
マルチキャスト・トランスポートに使用する IP アドレス範囲の最初の IP アドレスを指定します。デフォルトの IP アドレスは 239.0.0.0 です。
- 「マルチキャスト・グループ IP の最後」フィールドで、
マルチキャスト・トランスポートに使用する IP アドレス範囲の最後の IP アドレスを指定します。デフォルトの IP アドレスは 239.255.255.255 です。
- 「OK」をクリックしてから、「保管」をクリックします。
- 「ノードと変更を同期化」を選択し、再度「保管」をクリックします。
- コア・グループ・メンバーを含むサーバーを再始動します。
結果
サーバーの再始動が完了した後、すべてのサーバーで新規トランスポートが使用されます。