manageprofiles コマンド行ツールは、すべてのアプリケーション・サーバー・ランタイム環境を作成します。 このコマンドはプロファイルを作成します。プロファイルは、デプロイメント・マネージャー、カスタム・プロファイル、またはスタンドアロンのアプリケーション・サーバーのためのランタイム環境を定義するファイルのセットです。
manageprofiles コマンドは、プロファイル と呼ばれるファイルのセットの形で WebSphere Application Server プロセス用のランタイム環境を作成します。 プロファイルはランタイム環境を定義し、 ランタイム環境内のサーバー・プロセスによって変更できるファイルはすべて、 プロファイルに含まれています。
このコマンド・ファイルは、app_server_root/bin ディレクトリーにあります。 コマンド・ファイルは、manageprofiles という名前のスクリプトです。
app_server_root¥bin¥manageprofiles.bat -augment -helpヘルプ・コマンドからの出力により、必須パラメーターとオプションのパラメーターが指定されます。
manageprofiles コマンドで実行したい操作に応じ、以下のパラメーターの 1 つ以上を提供する必要があります。 コマンド行プロファイル管理ツールは、必須パラメーターが提供されているかどうか、またそれらのパラメーターに入力された値が有効であるかどうかを確認します。 コマンド行プロファイル管理ツールはパラメーター名の大文字と小文字の区別を確認しないため、パラメーターの名前は、大文字と小文字を正確に区別して入力してください。 パラメーターの大/小文字が正しく入力されないと、誤った結果が生じる場合があります。
app_server_root/bin/manageprofiles.sh -create -profileName profile_name -profilePath profile_root -templatePath template_path
manageprofiles コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
また、install_dir/ profileTemplates ディレクトリー内にあるファイルを手動で変更しないでください。 例えば、プロファイル作成中にポートを変更する場合は、プロファイル・テンプレート・ディレクトリー内のファイルを変更するのではなく、manageprofiles コマンドに対して プロファイル管理ツール あるいは -startingPort 引数 か -portsFile 引数を使用します。
manageprofiles -augment -profileName profile_name -templatePath template_path
-unaugment パラメーターも参照してください。
manageprofiles(.bat)(.sh) -backupProfile -profileName profile_name -backupFile backupFile_name
-backupProfile オプションを使用してプロファイルをバックアップする場合は、まずサーバーとバックアップしたいプロファイルの実行中プロセスを停止する必要があります。
デプロイメント・マネージャー・セルにカスタム・プロファイルまたはスタンドアロン・プロファイルを統合することを予定している場合であっても、固有の名前を使用します。 統合によってデプロイメント・マネージャー・セルのノード部分を作成する前に、固有のセル名を指定する必要があります。 セル名は、同じ物理マシンまたはマシンのクラスター (SYSPLEX など) 上の、製品が稼働する環境では、どこでも固有でなければなりません。またセル名は、エンティティー間のネットワーク接続が、セル間で、または各セルとの通信が必要なクライアントから要求されるような環境では、どこでも固有でなければなりません。更に、セル名のネーム・スペースが統合されるような場合も、セル名が固有である必要があります。セル名が固有でないと、javax.naming.NameNotFoundException のような症状が起こり、固有名を持つセルの作成が必要になる可能性があります。
ここで、CellNumber は、01 で始まる連続番号であり、NodeNumber は、ノード名を定義するために使用したノードの番号です。このパラメーターの値には、スペースや、*、?、 "、<、>、,、/、¥、| などの無効な文字を含めることはできません。
-startingPort または -portsFile パラメーターを使用する場合は、このパラメーターを使用しないでください。
プロファイル作成中、-startingPort パラメーター、-defaultPorts パラメーターまたは -portsFile パラメーターを指定しない場合、manageprofiles コマンドは、自動的に生成された推奨されるポートのセットを使用します。 推奨されるポート値は、デフォルト・ポートの可用性に基づくデフォルト・ポート値とは異なっている場合があります。
手動でディレクトリーを削除しなくても、再作成するためにプロファイルを削除すると、プロファイル・ディレクトリーが削除されます。
プロファイル・レジストリーで拡張テンプレートが登録されているプロファイルを削除する場合、拡張解除アクションが自動的に実行されます。
再作成時に古くなった情報を管理しなくても済むようにするためプロファイルを削除すると、プロファイル・ディレクトリーが削除されます。
プロファイル・レジストリーで拡張テンプレートが登録されているプロファイルを削除する場合、拡張解除アクションが自動的に実行されます。
ホスト名は、デプロイメント・マネージャー・マシンのロングまたはショートの DNS 名か、 IP アドレスです。
このオプション・パラメーターを指定すると、カスタム・プロファイルの作成時に、manageprofiles コマンドが、デプロイメント・マネージャー・セルへのカスタム・ノードの統合を試みます。 デプロイメント・マネージャー・プロファイルまたはアプリケーション・サーバー・ プロファイルを作成する際には、このパラメーターは無視されます。
セキュリティーが使用可能になっているなどの理由で、デプロイメント・マネージャーが稼働していないか、または使用不可である場合に、 カスタム・ノードを統合すると、ログのインストール・インディケーターは INSTCONFFAIL となり、完全な失敗を示します。 結果として、カスタム・プロファイルは使用することができません。 同じプロファイル名で他のカスタム・プロファイルを作成する前に、 カスタム・プロファイル・ディレクトリーをプロファイル・リポジトリー (プロファイル・ インストール・ルート・ディレクトリー) から移動する必要があります。
セキュリティーが使用可能になっていたり、 デフォルトの JMX コネクター・タイプが変更されていたりする場合は 、manageprofiles コマンドで統合することができません。 代わりに 、addNode コマンドを使用してください。
このパラメーターのデフォルト値は localhost です。 このパラメーターの値は、適切な形式のホスト名でなければならず、スペース、および *、?、"、<、>、,、/、¥、| などの無効の文字を含んでいてはなりません。 また、デプロイメント・マネージャーへの接続も dmgrPort パラメーターとともに使用可能になっていなければなりません。
セキュリティーが使用可能になっていたり、 デフォルトの JMX コネクター・タイプが変更されていたりする場合は 、manageprofiles コマンドで統合することができません。 代わりに 、addNode コマンドを使用してください。
このパラメーターのデフォルト値は 8879 です。 ユーザーが指示するポートは正整数でなければならず、デプロイメント・マネージャーへの接続が dmgrHost パラメーターとともに使用可能になっていなければなりません。
このパラメーターの値には、スペースや、*、?、 "、<、>、,、/、¥、| などの無効な文字を含めることはできません。
-startingPort または -defaultPorts パラメーターを 使用する場合は、このパラメーターを使用しないでください。
プロファイル作成中、-startingPort パラメーター、-defaultPorts パラメーターまたは -portsFile パラメーターを指定しない場合、manageprofiles コマンドは、自動的に生成された推奨されるポートのセットを使用します。 推奨されるポート値は、デフォルト・ポートの可用性に基づくデフォルト・ポート値とは異なっている場合があります。
profileType ProfileNumberここで、profileType は、 AppSrv、Dmgr、または Custom などの値であり、ProfileNumber は、 固有のプロファイル名を作成する連続番号です。
このパラメーターの値には、スペースまたは *、?、"、<、>、,、/、¥、| などの無効な文字を含むことができません。 選択するプロファイル名は、使用中のものであってはなりません。
-profilePath profile_root
デフォルト値は、app_server_root ディレクトリー、プロファイルのサブディレクトリー、およびファイルの名前に基づいています。
デフォルト値は、user_data_root ディレクトリー、プロファイルのサブディレクトリー、およびファイルの名前に基づいています。
WS_WSPROFILE_DEFAULT_PROFILE_HOME/profileNameWS_WSPROFILE_DEFAULT_PROFILE_HOME の箇所は、app_server_root/properties ディレクトリーの wasprofile.properties ファイルで定義されています。
このパラメーターの値は、 ターゲット・システムを指す有効なパスである必要があり、また、現在、使用中であって はなりません。
QEJBSVR プロファイルには、ディレクトリーへの書き込み権限が必要です。
createprofileName=testResponseFileCreate profilePath=profile_root templatePath=app_server_root/profileTemplates/default nodeName=myNodeName cellName=myCellName hostName=myHostName omitAction=myOptionalAction1, myOptionalAction2
さまざまな種類のプロファイル・テンプレートとアクションで必要とされる入力引数を判断するには、-help パラメーターを指定して manageprofiles コマンドを使用してください。
manageprofiles(.bat)(.sh) -restoreProfile -backupFile file_name
manageprofiles(.bat)(.sh) -setDefaultName -profileName profile_name
ポートの値は、-startingPort 値から始めて順番に割り当てられます。
-defaultPorts または -portsFile パラメーターを使用する場合には、このパラメーターを使用しないでください。
プロファイル作成中、-startingPort パラメーター、-defaultPorts パラメーターまたは -portsFile パラメーターを指定しない場合、manageprofiles コマンドは、自動的に生成された推奨されるポートのセットを使用します。 推奨されるポート値は、デフォルト・ポートの可用性に基づくデフォルト・ポート値とは異なっている場合があります。
manageprofiles -create -profileName MyProfile -startingPort 10380
拡張済みの特定のプロファイルを拡張解除する場合は、さらに -templatePath パラメーターと一緒に -ignoreStack パラメーターを指定してください。 通常は、プロファイル・テンプレートの依存性に違反しないようにするため、特定のプロファイルを拡張解除することはありません。
-templatePath パラメーターを使用するときは、パラメーターに相対ファイル・パスを指定してもかまいません。
拡張パラメーターも参照してください。
webServerType=IHS: webServerInstallPath defaulted to “n¥a” webServerType=IIS: webServerInstallPath は “n¥a” にデフォルト設定されます webServerType=SUNJAVASYSTEM: webServerInstallPath は “n¥a”にデフォルト設定されます webServerType=DOMINO: webServerInstallPath は “n¥a” にデフォルト設定されます webServerType=APACHE: webServerInstallPath は “n¥a” にデフォルト設定されます webServerType=HTTPSERVER_ZOS: webServerInstallPath は “n¥a” にデフォルト設定されます
以下は、正しい構文の例です。以下の例のいずれかのコマンドを 1 行で発行します。 それぞれの例は、分かりやすくするために複数の行でコマンドを表示しています。
デプロイメント・マネージャー・プロファイルの作成
manageprofiles -create -profileName Dmgr001 -profilePath profile_root -templatePath dmgr -startingPort 20000
カスタム・プロファイルの作成
カスタム・プロファイルを統合して、デプロイメント・マネージャーでプロファイルをカスタマイズします。
以下のコマンドを使用して、デプロイメント・マネージャー・セルに統合するためにカスタム・プロファイルを作成します。
manageprofiles -create -profileName Custom01 -templatePath managed -startingPort 22000
アプリケーション・サーバー・プロファイルの作成
以下のコマンドを使用して、Default01 という名のアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。
manageprofiles -create -profileName Default01 -templatePath default -startingPort 21000
セル・プロファイルの作成
セル・プロファイルを作成するには、デプロイメント・マネージャー、とセル・プロファイルのアプリケーション・サーバー部分の両方を作成する必要があります。 2 つのプロファイルはリンクしていて、いくつかのパラメーターは、デプロイメント・マネージャーの作成パラメーターとセル・プロファイルのアプリケーション・サーバー部分とで一致する必要があります。 セル・プロファイルについて詳しくは、例: manageprofiles コマンドによるセル・プロファイルの作成 を参照してください。
app_server_root/bin/manageprofiles -create -templatePath app_server_root/profileTemplates/cell/dmgr -nodeProfilePath app_server_root/profiles/AppSrv01 -profileName Dmgr001 -cellName Default01Cell -nodeName Default01Node -appServerNodeName Default01Node
app_server_root/bin/manageprofiles -create -templatePath app_server_root/profileTemplates/cell/default -dmgrProfilePath app_server_root/profiles/Dmgr001 -portsFile app_server_root/profiles/Dmgr001/properties/portdef.props -nodePortsFile app_server_root/profiles/Dmgr001/properties/nodeportdef.props -profileName AppSrv01 -cellName Default01Cell -nodeName Default01Node -appServerNodeName Default01Node
ログは、user_data_root/profileRegistry/logs/manageprofiles ディレクトリーに配置されます。 ファイルは、profile_name_create.log というパターンで命名されます。
このコマンドは、プロファイルを削除する場合にも、その都度ログを作成します。 ログは、user_data_root/profileRegistry/logs/manageprofiles ディレクトリーに配置されます。 ファイルは、profile_name_delete.log というパターンで命名されます。