WebSphere Application Server Network Deployment for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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SIP サーブレット仕様

このページでは、SIP サーブレット仕様について説明します。

SIP サーブレット 1.0 仕様 (JSR 116) には、 アプリケーション開発者の目標に応じて、 役立てることができるセクションが数多くあります。 例えば、アプリケーションの構成に関する セクション、SipFactory API に関するセクション、 プロトコル処理におけるイベントを処理する、 多くのイベント・リスナーに関するセクション、などがあります。

アプリケーションの構成は、SIP サーブレット 1.0 仕様の中でも 複雑な部分に当たります。 これにより、複数のアプリケーションを同一の要求メッセージで実行することができます。 HTTP サーブレット・モデルと同様に、SIP サーブレットは、 サーブレットの実行先となるコンテナーに、 サーブレットを定義するデプロイメント記述子を含んでいます。 しかし、アプリケーションは確定的な URI にマップされない ため、単一の要求メッセージで複数のサーブレットを実行することができます。 コンテナーが事前の知識を持たない初期メッセージは、 それぞれデプロイメント記述子内の一連のルールと突き合わされてから、 構成されたそれらのルールに基づいて、アプリケーションを呼び出します。 応答と以後の要求は、その初期要求の同じパスに従います。

SIP サーブレット仕様におけるもう 1 つの重要な API は、SipFactory API です。 SipFactory API は、サーブレット内から さらに多くの要求とセッションを作成するためのアクセスを提供します。 この API は、バックツーバック・ユーザー・ エージェント (B2BUA) などの機能を作成する際に役立ちます。 要求を転送するプロキシーとは異なり、B2BUA は、 ユーザー・エージェント・サーバー (UAS) と ユーザー・エージェント・クライアント (UAC) の両方として 機能し、SIP トランザクションに参加します。 UAS の部分で、要求を受信して処理することができます。 一方、UAC の部分では、1 つ以上の関連した アウトバウンド呼び出しを開始する方法を決定します。

また、SipFactory API は、 別のタイプのサービスからアクセスしたときに、 コンテナーから新規要求を呼び出すのにも役立ちます。 現状では、ServletContext オブジェクトで しか使用できないという制限はありますが、SipFactory API を使用すれば、 第三者呼び出しのセットアップなど、UAC としての 機能を実行することができます。 通常、SIP サーブレット・コンテナーは Java EE 環境内に置かれるため、 その他の SIP エンティティー向けの アプリケーション・セッションおよび要求を作成する ために SipFactory API を使用する、Web サービス またはエンタープライズ Bean を作成できます。

他にも、API には以下のような種類があります。



関連タスク
すべての SIP トピックの参照
SIP サーブレット
関連資料
SIP SipServletRequest クラスと SipServletResponse クラス
SIP SipSession クラスと SipApplicationSession クラス
例: SIP サーブレットの単純なプロキシー
例: SIP サーブレットの SendOnServlet クラス
例: SIP サーブレットの Proxy サーブレット・クラス
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 8:28:52 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.iseries.doc/info/iseriesnd/ae/csip_spec.html