WebSphere Application Server Network Deployment for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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Web サーバーとの通信

WebSphere Application Server は、Web サーバーと連動して作動し、Web アプリケーションからの動的コンテンツ (サーブレットなど) の要求経路を定めます。Web サーバーは、 ブラウザーから WebSphere Application Server で稼働するアプリケーションに トラフィックを送信するために必要です。Web サーバー・プラグインは、 XML 構成ファイルを使用して、要求が WebSphere Application Server に関するものであるかどうかを判別します。

始める前に

このタスクについて

該当するプラグイン・ファイルがインストールされます。 さらに、http プロファイルが作成されます (/QIBM/UrodData/WebSphere/Plugins/V61/webserver/profiles/http)。 http プロファイルを使用して、Web サーバー定義の作成に役立てることができます。 IBM HTTP Server for i5/OS を構成して、WebSphere Application Server と通信する方法については、 Web サーバーのトポロジー・ダイアグラムおよびロードマップの選択 を参照してください。

以下の手順では、SSL および Web サーバー調整の構成を含め、 プラグイン構成ファイルを更新するためのステップについて説明します。

プロシージャー

  1. 管理コンソールを使用して、プラグイン構成ファイルで設定を変更します。
    Web サーバー・プラグインをセットアップする場合、 構成の変更に応じて、構成を自動的に生成するかどうかを決定する必要があります。 Web サーバー・プラグイン構成サービスが使用可能になっていて、 以下のいずれかの状態が発生した場合には、プラグイン構成ファイルは自動的に生成されます。
    • Web サーバーが作成されるか、保管される場合。
    • アプリケーションがインストールされる場合。
    • アプリケーションがアンインストールされる場合。
    • 仮想ホスト定義が更新される場合

    plugin-cfg.xml ファイルの再生成は、管理コンソールを使用して行うことも、GenPluginCfg コマンドを実行して行うこともできます。 管理コンソールを使用するには、次の手順を実行します。

    1. サーバー」>「Web サーバー」>「webserver」>「plug-in properties」と選択します。
    2. プラグイン構成ファイルの自動生成」を選択するか、 以下のトピックを 1 つ以上クリックして、plugin-cfg.xml ファイルを手動で構成します。
      • キャッシング
      • 要求および応答
      • 要求ルーティング
      • カスタム・プロパティー
      Web サーバー・プラグイン構成プロパティーは、 各プロパティーを上記のトピックのいずれかにマップします。
      注: 手動で plugin-cfg.xml ファイルを更新することはお勧めできません。 特定の Web サーバーに対して行った手動更新は、 その Web サーバーの plugin-cfg.xml ファイルが再生成されると 必ず上書きされます。
    3. OK」をクリックします。
    4. プラグイン構成を伝搬します。 管理コンソールからプラグイン構成を伝搬するには、 「サーバー」>「Web サーバー」>「webserver」とクリックします。 「webserver」名を選択してから、「プラグインの伝搬」をクリックします。

      プラグイン構成を伝搬するための別の方法として、 GenPluginCfg コマンドを実行することができます。

      Web サーバーが関連のスタンドアロン WebSphere Application Server と同じマシン上にある場合は、 プラグイン構成を伝搬する必要はありません。 プラグイン構成の伝搬が原因不明で失敗した場合は、 plugin-cfg.xml ファイルをリモート Web サーバーのインストール・ロケーションに手動でコピーします。

      重要: FTP 機能を使用してコピーを行ったときに、 構成の再ロードに障害が起こる場合には、plugin-cfg.xml ファイルのファイル権限を確認して、 ユーザー QTMHHTTP、QNOTES および QEJBSVR が RWX 権限を持っていることを確認してください。 権限が正しくない場合、Web サーバーは新規バージョンのファイルにアクセスできないため、 構成の再ロードが失敗します。 権限を確認するには、次の i5/OS コマンドを実行します。
      wrklnk 'plug_in_folder_location/plugin-cfg.xml'
      
      次に、オプション 9 を選択して、 ユーザー (QTMHHTTP、QNOTES および QEJBSVR) に割り当てられた権限を表示します。
      権限が正しくない場合は、以下の i5/OS コマンドを発行して、ファイル権限を適切な設定に変更します。
      CHGAUT USER(QEJBSVR QTMHHTTP QNOTES) OBJ('plug_in_folder_location/plugin-cfg.xml') DTAAUT(*RWX)
      plug_in_folder_location は、plugin-cfg.xml ファイルを FTP 送信したときに指定したロケーションです。
    5. Web サーバーで plugin-cfg.xml ファイルを 見つけられるようにするには、アプリケーション・サーバーを停止して、 再度アプリケーション・サーバーを始動する必要があります。
  2. Application Server で、Web サーバー・プラグインが送信するプライベート・ヘッダーを使用できるようにする には、使用しているトランスポートが SSL 用に構成済みであり、信頼されていることを確認してください。 トラスト・ファイル定義が組み込まれていない場合、プライベート・ヘッダーは無視され、 アプリケーション・サーバーは、要求されたアプリケーションを見つけられない場合があります。

    HTTP トランスポートを使用する場合は、 そのトランスポートが SSL 用に構成され、 トランスポート用の トラステッド・カスタム・プロパティーが false に設定されていることを確認してください。

    プライベート・ヘッダーを使用できるようにすると、 このトランスポートは、受信するすべてのインバウンド・プライベート・ヘッダーを信頼するようになります。 このため、このトランスポートへのすべてのインバウンド・パスが信頼できるものであることを確認する必要があります。

  3. Web サーバーを調整します。 詳しくは、Web サーバーのチューニング を参照してください。

結果

構成が完了しました。構成をアクティブにするには、Web サーバーを停止して再始動します。 Web サーバーの再始動に際して問題が発生した場合は、plugin-cfg.xml ファイルの エラーが含まれている個所に関する情報を http_plugin.log ファイルで検査します。 このログ・ファイルには、エラーの発生した行番号が、 Web サーバーが始動しなかった原因を診断するのに役立つその他の詳細と一緒に記録されています。 次に管理コンソールを使用して、plugin-cfg.xml ファイルを更新します。

アプリケーションのインストールまたはアンインストールが頻繁に行われない場合 (これは実稼働環境では通常の状態です)、または上記にリストされているアクションの いずれかが発生するごとに、プラグイン構成ファイルが生成および配布され、 そのパフォーマンスの影響が許容範囲内である場合は、このサービスを 使用可能に設定することを検討してください。

多数のアプリケーションをインストールするといった、 一連の変更を同時に行う場合には、最後の変更を行うまで、 構成サービスを使用不可にしておく必要があります。Web サーバー・ プラグイン構成サービスは、デフォルトで使用可能になっています。 このサービスを使用不可に設定するには、管理コンソールで、「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「server_name」> 「Administration Services」>「Web server plug-in configuration service」とクリックして、「Enable automated Web server configuration processing」オプションを選択解除します。

ヒント: ご使用のインストール・システムでファイアウォールを使用する場合には 、Web サーバー・プラグインが、オープンされているポートを使用す るように構成してください。 (オープン・ポートの取得方法については、セキュリティー管理者に確認してください。)



サブトピック
IBM HTTP Server のインストール
i5/OS での Web サーバー・プラグインのインストール
Web サーバー構成ファイルの編集
WebSphere Application Server 用の Web サーバー・プラグインのアンインストール
Web サーバーで管理コンソールにアクセスできるようにする
Web サーバー・プラグインのプロパティー
Web サーバー・プラグイン構成サービスのプロパティー
Web サーバー・プラグイン用の Application Server プロパティー設定
Web サーバー・プラグインの構成プロパティー
Web サーバー・プラグイン接続
Web サーバー・プラグインのリモート・ユーザー情報の処理
Web サーバー・プラグイン
IBM HTTP Server のバージョンの検査
グローバル Web サーバー・プラグイン構成ファイルの作成および更新
Gskit インストール・イメージ・ファイル
プラグイン: 学習用リソース
Web サーバー・プラグインのチューニング・ヒント
プライベート・ヘッダー
plugin-cfg.xml ファイル
リモート Web サーバーのセットアップ
Web サーバー定義
Web サーバーのタイプの編集
関連概念
トランスポート・チェーン
関連タスク
トランスポート・チェーンの構成
HTTP プラグイン構成の変更
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 8:28:52 PM EST
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