WebSphere Application Server Network Deployment for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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ディスク・キャッシュ・インフラストラクチャーの機能拡張

複数のパフォーマンスの機能拡張が、 動的キャッシュ・サービスに対して使用可能になっています。

動的キャッシュ・サービスは、 ディスクへのオブジェクトの保持 (ファイル・システム・ロケーションで指定する) を サポートします。 これにより、メモリー・キャッシュから除去されるオブジェクトが、 アプリケーション・サーバーによって再生成されなくなります。 オブジェクトは、最長未使用時間 (LRU) 除去アルゴリズムによって メモリーから除去されるときに、ディスクに書き込まれます。 メモリー・キャッシュ内のオブジェクトも、 通常のサーバー終了時にディスクにフラッシュされます。 ディスクにオフロードする必要がある Java オブジェクトは、 シリアライズ可能でなければなりません。

ディスク・オフロード機能には、以下のようなものがあります。

ディスク・キャッシュの制限。 動的キャッシュ・サービスは、 ディスクに保持される最大エントリー数のほかに、 ディスク・キャッシュのサイズ (ギガバイト単位) を指定することにより、 ディスク・キャッシュの使用を制限するメカニズムを提供します。 ディスク・キャッシュは、 これらの限度のいずれかに到達したときに、いっぱいになったと見なされ、 ディスクからオブジェクトを除去する際の基準となります。 ディスク・スペース不足の状態、ディスク上のスペース不足、 またはディスクへのデータの書き込み時の例外 (ディスク破損が 原因と考えられるもの) のいずれかにより、 キャッシュ・サブシステムが データをディスクにオフロードできなくなった場合は、 データ保全性に問題が生じないように、 ディスク・オフロード機能が使用不可になります。 このイベントはログに記録され、 ディスク・キャッシュ・サブシステムが削除されます。 これにより、再始動時にキャッシュから 破損したデータが提供されないようになります。 キャッシュ・データを保持するオプションがオンになっている場合、 依存関係やテンプレート情報などの一部の情報が、 サーバー終了時にディスクにフラッシュされます。 この終了プロセスで、ディスクがいっぱいになる状態が発生すると、 部分的に保持および未保持になっている依存関係やテンプレート・データは、 キャッシュから除去されます。 この副次作用として、 依存関係またはテンプレート・データに関連したキャッシュ済みオブジェクトが、 保全性を保つために無効化されてしまうことが挙げられます。

ディスク・キャッシュ・サイズ・サイズ (GB 単位)。 ディスク・キャッシュ・サイズ・サイズ (GB 単位) オプションは、 主にディスクに書き込まれるオブジェクト・データ (キャッシュ・ オブジェクト、その ID、および有効期限の時間などの メタデータが含まれます)、テンプレート情報、 および依存関係情報に関するものです。 キャッシュ・サブシステムは、 必要に応じて、オブジェクト・データ、テンプレートおよび依存関係用に、 別々のストレージとボリューム (それぞれ 1 GB に達する 場合があります) を割り振ります。 ディスク上のボリュームの総量が 指定のキャッシュ・サイズを超えると、 その後にディスクに書き込まれるデータは、 ディスク・キャッシュ・ガーベッジ・コレクターによって 使用可能なスペースが増やされるまで、廃棄されます。 データ保全性を保つために、 廃棄されたオブジェクトに関する情報も無効化されます。 ガーベッジ・コレクションのしきい値 (後述) および ディスク・キャッシュがいっぱいになってしまう状態は、 オブジェクト・データ用に使用可能なスペースと関係があります。 また、特定のまれなシナリオでは、 情報がディスクにフラッシュされるときに、 重要なシステム・データを ディスクに書き込まなければならないことが想定されます。 これにより、必要なファイル・システム・スペースの合計が、 指定された最大限度を最大 5% 超過する可能性があります。 指定のディスク・キャッシュ・サイズ (GB 単位) に加えて、 実際のファイル・システム・スペースの少なくとも 25% を、 ディスク・キャッシュ用に使用可能にすることをお勧めします。 各キャッシュ・インスタンスが、 固有のディスク・オフロード・ロケーションを持つことも必要です。 さらに、各オフロード・ロケーションを、 専用のディスク区画に配置することをお勧めします。 キャッシュ・ファイル・システムでは、 キャッシュ・オブジェクト用のストレージ割り振りを管理するために、 論理ファイル・マネージャーが使用されます。 したがって、ファイル・システム・サイズ またはキャッシュ・ディレクトリー内のファイルのサイズは、 キャッシュ・サブシステムの使用可能なスペースの容量を、 正確に表してはいません。 同時に、限度が調整されるため、 キャッシュ・サブシステムでは、 割り振られたファイル・システム・スペースにおいて 測定を行った場合、 指定の最大限度に到達する前に、 キャッシュがいっぱいの状態が発生することがあります。 PMI カウンターには、キャッシュがいっぱいになる様子が、 より分かりやすく図示されます。




関連概念
ディスク・キャッシュ・ガーベッジ・コレクターを使用する除去ポリシー
関連資料
動的キャッシュ PMI カウンターの定義
動的キャッシュの MBean 統計
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 8:28:52 PM EST
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