アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) および仕様のマイグレーションとは、 現在の Java コンポーネント・レベルおよび WebSphere Application Server バージョン 6.1 がサポートするその他のテクノロジーに移行するということです。既存のアプリケーションが現行でサポートしている仕様レベルが、本製品のバージョンでサポートする仕様レベルと異なる場合、 アプリケーションの少なくとも一部については、新しい仕様に準拠するように更新しなければならない場合があります。
多くの場合、IBM は、 仕様レベルをさらに拡張する追加機能およびカスタマイズ・オプションを提供します。 既存のアプリケーションが以前の製品バージョンの IBM 拡張を使用している場合、 バージョン 6.1 で同じ種類の拡張を使用するには、必須またはオプションのマイグレーションを 実行しなければならない可能性があります。
機能領域 | バージョン 5.0.x でのサポート | バージョン 5.1 でのサポート | バージョン 6.0.x でのサポート | バージョン 6.1.x でのサポート | マイグレーションの詳細 |
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Enterprise JavaBeans (EJB) | EJB 2.0 | EJB 2.0 | EJB 2.1 | EJB 2.1 | EJB 2.0 および 2.1 に対するフル・サポートが提供されています。 |
Java コネクター・アーキテクチャー (JCA) | JCA 1.0 | JCA 1.0 | JCA 1.5 | JCA 1.5 | Java 2 コネクター・サポートは、バージョン 6.0 で完了しました。
このサポートによる利点を完全に使用するには、多少変更が必要な場合があります。
接続管理アーキテクチャー 、サーブレット、JavaServer Pages、またはエンタープライズ・セッシ ョン Bean のマイグレーション時の接続に関する考慮事項 、およびデータ・ソース設定 を参照してください。 |
Java Database Connectivity (JDBC) API | JDBC 2.0 | JDBC 2.0 | JDBC 3.0 | JDBC 3.0 | 多くのアプリケーションは、変更を加えずにバージョン 6.1 で実行できます。 ただし、多少の変更が必要とされる、または推奨される場合があります。 |
JavaServer Pages (JSP) | JSP 1.2 | JSP 1.2 | JSP 2.0 | JSP 2.0 | 詳しくは、Web アプリケーション を参照してください。 |
セキュリティー | IBM セキュリティー | IBM セキュリティー | IBM セキュリティー | IBM セキュリティー | J2EE セキュリティーにより、変更が必要となる場合があります。
マイグレーション、共存、および相互運用 - セキュリティーに関する考慮事項 およびJava 2 セキュリティー・ポリシーのマイグレーション を参照してください。 |
Java サーブレット | Servlet 2.3 | Servlet 2.3 | Servlet 2.4 | Servlet 2.4 | 多くのサーブレット 2.3 および 2.4 アプリケーションは、 変更を加えずにバージョン 6.1 で実行できますが、変更が必要とされる、または推奨される場合があります。 |
セッション | IBM セッション | IBM セッション | IBM セッション | IBM セッション | 多くのアプリケーションは、変更を加えずにバージョン 6.1 で実行できますが、
多少の変更が必要になる、または推奨される場合があります。 サーブレットにおけるセッション管理の開発 およびHTTP セッションのマイグレーション を参照してください。 |
トランザクション | IBM トランザクション | IBM トランザクション | IBM トランザクション | IBM トランザクション | バージョン 6.0.x では、インポート・ステートメントに変更がありました。
1 つのデータ・ソース接続を、複数のユーザー・トランザクションにまたがって使用することはできません。
分離レベル設定の要件 を参照してください。 |
Web サービス | バージョン 5.0 および 5.0.1 での Apache SOAP 2.3、 バージョン 5.0.2 での Web Services for J2EE 1.1 | Web Services for J2EE 1.1 | Web Services for J2EE 1.1 | Web Services for J2EE 1.1 | WebSphere Application Server バージョン 5.0 および 5.0.1 で 提供されていた Apache SOAP Web サービス・サポートは、バージョン 5.0.2 で非推奨となり、 バージョン 6.1 ではサポート対象外です。この SOAP 実装を使用しているアプリケーションは、 Web Services for J2EE にマイグレーションする必要があります。 |
XML パーサー (XML parser) | XML4J 2.0.x | XML4J 4.0.6 | XML4J 4.0.6 | XML4J 4.2.2 | サポートされる API XML4J バージョン 4.2.2 レベルへの移行が 推奨されています。 |
バージョン 5.x XML アプリケーションを バージョン 6.x レベルにマイグレーションするには、再コンパイルが必要です。 | |||||
XML 変換プログラム | XSLT4J 2.5.4 | XSLT4J 2.5.4 | XSLT4J 2.5.4 | XSLT4J 2.5.4 | サポートされる XSLT4J 2.5.4 変換プログラム・レベルに移行するには、変更を加える必要があります。 |