Java Message Service (JMS) エンドポイント URL は、JMS トランスポートで JAX-RPC Web サービスにアクセスするために使用されます。この URL は、Web サービス要求のポート・コンポーネント名 のほか、JMS 宛先と接続ファクトリーを指定します。これは、 ホストとポートに加えてコンテキスト・ルートとポート・コンポーネント名も指定する HTTP エンドポイント URL に似ています。
jms:/[queue|topic]?<property>=<value>&<property>=<value>&...URL の構成は、トランスポート・タイプ jms: の後に、 JMS 宛先タイプを表す /queue または /topic が続き、さらにその後に、 JMS エンドポイント情報の指定に使用するプロパティーと値のペアのリストを含む照会ストリングが続くというものです。
次の表では、URL ストリングでサポートされるプロパティーについて説明しています。
プロパティー名 | 説明 |
destination | 宛先のキューまたはトピックの Java Naming and Directory Interface (JNDI) 名 を指定します。 |
connectionFactory | 接続ファクトリーの JNDI 名を指定します。 |
targetService | 要求のディスパッチ先であるポート・コンポーネントの名前を指定します。 |
プロパティー名 | 説明 |
initialContextFactory | java.naming.factory.initial プロパティーにマップされる、 使用する初期コンテキスト・ファクトリーの名前を指定します。 |
jndiProviderURL | java.naming.provider.url プロパティーにマップされる、 JNDI プロバイダーの URL を指定します。 |
プロパティー名 | 説明 |
deliveryMode | 要求メッセージを永続的にするかどうかを指定します。 有効な値は 1 (非永続) および 2 (永続) です。 デフォルト値は 1 です。 |
timeToLive | 要求メッセージの存続時間をミリ秒単位で指定します。 値 0 は、無制限に存続することを表します。 |
priority | 要求メッセージに関連付けられる JMS 優先順位を指定します。 有効な値は 0 から 9 までの間です。デフォルト値は 4 です。 値 0 は優先順位が最も低く、値 9 は優先順位が最も高くなります。 |
replyToDestination | 応答メッセージの受信に使用される、キューの JNDI 名を指定します。 このオプションのプロパティーを使用すると、クライアントは、応答を受信するのに、一時キューではなく永続キューを使用できます。 |
JMS 要求上で deliveryMode、timeToLive、および priority プロパティーの値を 設定した場合、その値は、JMS 要求メッセージから 対応する JMS 応答メッセージに伝搬されます。
必須プロパティーである destination、connectionFactory、および targetService は、 JMS エンドポイント URL ストリングで指定する必要があります。 それ以外のプロパティーは、 オプションです。
任意のプロパティーをクライアントの Stub オブジェクトに設定できます。 さまざまなプロパティーを、エンドポイント URL の一部として組み込むことにより指定したり、 クライアントの Stub オブジェクトでプログラマチックに設定したりすることができます。 クライアントの Stub オブジェクトで指定されたプロパティーは、 JMS エンドポイント URL ストリングの一部として指定されたプロパティーよりも優先されます。