WebSphere Application Server Network Deployment for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

             目次と検索結果のパーソナライズ化

manageprofiles コマンド

manageprofiles コマンド行ツールは、すべてのアプリケーション・サーバー・ランタイム環境を作成します。 このコマンドはプロファイルを作成します。プロファイルは、デプロイメント・マネージャー、カスタム・プロファイル、またはスタンドアロンのアプリケーション・サーバーのためのランタイム環境を定義するファイルのセットです。

manageprofiles コマンドは、プロファイル と呼ばれるファイルのセットの形で WebSphere Application Server プロセス用のランタイム環境を作成します。 プロファイルはランタイム環境を定義し、 ランタイム環境内のサーバー・プロセスによって変更できるファイルはすべて、 プロファイルに含まれています。

このコマンド・ファイルは、app_server_root/bin ディレクトリーにあります。 コマンド・ファイルは、manageprofiles という名前のスクリプトです。

このコマンドを実行する状況について詳しくは、コマンド行ツールの使用を参照してください。
注: 管理対象プロファイル・テンプレートを使用してこのコマンドを実行する場合、アプリケーション・サーバーは作成されません。 ただし、ノードをフェデレートしている場合、ポートは引き続き使用されます。

構文

manageprofiles コマンドは、以下のことを実行するために使用します。
  • プロファイルを作成する (-create)
  • プロファイルを削除する (-delete)
  • プロファイルを拡張する (-augment)
  • プロファイルを拡張解除する (-unaugment)
  • すべてのプロファイルを削除する (-deleteAll)
  • すべてのプロファイルをリストする (-listProfiles)
  • プロファイル名を取得する (-getName)
  • プロファイル・パスを取得する (-getPath)
  • プロファイル・レジストリーを確認する (-validateRegistry)
  • プロファイル・レジストリーを確認し、更新する (-validateAndUpdateRegistry)
  • デフォルト・プロファイル名を取得する (-getDefaultName)
  • デフォルト・プロファイル名を設定する (-setDefaultName)
  • プロファイルをバックアップする (-backupProfile)
  • プロファイルを復元する (-restoreProfile)
manageprofiles コマンドで達成された各タスクの必須パラメーターを含む詳細なヘルプを見るためには、-help パラメーターを使用します。 以下の例は、Windows オペレーティング・システムで、manageprofiles -augment コマンドに help パラメーターを指定して使用しています。
app_server_root¥bin¥manageprofiles.bat -augment -help
ヘルプ・コマンドからの出力により、必須パラメーターとオプションのパラメーターが指定されます。

manageprofiles コマンドで実行したい操作に応じ、以下のパラメーターの 1 つ以上を提供する必要があります。 コマンド行プロファイル管理ツールは、必須パラメーターが提供されているかどうか、またそれらのパラメーターに入力された値が有効であるかどうかを確認します。 コマンド行プロファイル管理ツールはパラメーター名の大文字と小文字の区別を確認しないため、パラメーターの名前は、大文字と小文字を正確に区別して入力してください。 パラメーターの大/小文字が正しく入力されないと、誤った結果が生じる場合があります。

  • -profileName profile_name
  • -profilePath profile_root
  • -templatePath template_path
  • -nodeName node_name
  • -cellName cell_name
  • -hostName host_name
  • -serverName server_name
  • -adminUserName adminUser_ID
  • -adminPassword adminPassword
  • -backupFile backupFile_name
  • -dmgrProfilePath dmgr_profile_path
  • -dmgrHost dmgr_host_name
  • -dmgrPort dmgr_port_number
  • -debug
  • -enableAdminSecurity true | false
  • -federateLater true | false
  • -isDefault
  • -isDeveloperServer
  • -omitAction feature1 feature2... featureN
  • -response reponse_file
  • -samplesPassword samplesPassword
  • -startingPort starting_port | -portsFile file_path | -defaultPorts
  • -validatePorts
  • -webServerCheck true | false
  • -webServerHostnamewebserver_host_name
  • -webServerInstallPath webserver_installpath_name
  • -webServerName webserver_name
  • -webServerOS webserver_operating_system
  • -webServerPluginPath webserver_plugin_path
  • -webServerPort webserver_port
  • -webServerType webserver_type
以下は、AIX または Linux などのオペレーティング・システムにおける manageprofiles -create コマンドの使用例です。
app_server_root/bin/manageprofiles.sh -create
              -profileName profile_name               -profilePath profile_root
              -templatePath template_path 

パラメーター

manageprofiles コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。

-adminUserName adminUser_ID
管理セキュリティーに使用されるユーザー ID を指定します。
-adminPassword adminPassword
-adminUserName パラメーターで指定された管理セキュリティー・ユーザー ID のパスワードを指定します。
-augment
拡張パラメーターを使用して、拡張テンプレートを持つ既存のプロファイルへの変更を行います。 拡張パラメーターにより、manageprofiles コマンドが -templatePath パラメーターのテンプレートを使用して、-profileName パラメーターで定義されたプロファイルのアップデートまたは拡張を行います。 使用できる拡張テンプレートは、ご使用の環境にどの IBM 製品およびバージョンがインストールされているかによって決定されます。
注: WebSphere Application Server には作成テンプレートしか付属していないので、このテンプレートはプロファイルの作成にのみ使用し、既存のプロファイルの拡張には使用しないでください。

また、install_dir/ profileTemplates ディレクトリー内にあるファイルを手動で変更しないでください。 例えば、プロファイル作成中にポートを変更する場合は、プロファイル・テンプレート・ディレクトリー内のファイルを変更するのではなく、manageprofiles コマンドに対して プロファイル管理ツール あるいは -startingPort 引数 か -portsFile 引数を使用します。

プロファイル・テンプレートが app_server_root/profileTemplates ディレクトリーに対して相対である場合は、-templatePath パラメーターに対して相対パスを指定することができます。 それ以外の場合は、完全修飾テンプレート・パスを指定します。 以下に例を示します。
 manageprofiles -augment -profileName profile_name -templatePath template_path

-unaugment パラメーターも参照してください。

-backupProfile
プロファイル・フォルダー、およびプロファイル・レジストリー・ファイルからのプロファイル・メタデータのファイル・システム・バックアップを実行します。 -backupProfile オプションを指定して manageprofiles コマンドを呼び出す前に、バックアップするプロファイルを使用しているサーバーを停止する必要があります。 -backupProfile パラメーターは、-backupFile および -profileName パラメーターと共に使用する必要があります。例えば、次のようにします。
manageprofiles(.bat)(.sh) -backupProfile -profileName profile_name -backupFile backupFile_name

-backupProfile オプションを使用してプロファイルをバックアップする場合は、まずサーバーとバックアップしたいプロファイルの実行中プロセスを停止する必要があります。

-backupFile backupFile_name
プロファイル・レジストリー・ファイルを、指定したファイルにバックアップします。backupFile_name の完全修飾ファイル・パスを提供する必要があります。
-cellName cell_name
プロファイルのセル名を指定します。各プロファイルごとに固有のセル名を使用します。

デプロイメント・マネージャー・セルにカスタム・プロファイルまたはスタンドアロン・プロファイルを統合することを予定している場合であっても、固有の名前を使用します。 統合によってデプロイメント・マネージャー・セルのノード部分を作成する前に、固有のセル名を指定する必要があります。 セル名は、同じ物理マシンまたはマシンのクラスター (SYSPLEX など) 上の、製品が稼働する環境では、どこでも固有でなければなりません。またセル名は、エンティティー間のネットワーク接続が、セル間で、または各セルとの通信が必要なクライアントから要求されるような環境では、どこでも固有でなければなりません。更に、セル名のネーム・スペースが統合されるような場合も、セル名が固有である必要があります。セル名が固有でないと、javax.naming.NameNotFoundException のような症状が起こり、固有名を持つセルの作成が必要になる可能性があります。

ここで、CellNumber は、01 で始まる連続番号であり、NodeNumber は、ノード名を定義するために使用したノードの番号です。
デフォルトのノード名は以下のとおりです。
  • dmgr テンプレート: profilenameNetwork
  • デフォルトのテンプレート: shorthostname_profilename
  • managed テンプレート: shorthostname_profilename
  • セル・テンプレート: 作成される 2 つのプロファイルに関して前に示した dmgr の例と同じです。

このパラメーターの値には、スペースや、*?"<>,/¥| などの無効な文字を含めることはできません。

-create
プロファイルを作成します。
プロファイルの作成に関する特定の情報を見るためには、manageprofiles -create -templatePath fully_qualified_file_path_to_template -help を指定してください。 使用可能なテンプレートには、以下のようなものがあります。
  • cell - デプロイメント・マネージャー・セル (dmgr および default)
  • dmgr - デプロイメント・マネージャー
  • default - アプリケーション・サーバー
  • managed - カスタム
-debug
manageprofiles コマンドで使用する Ant ユーティリティーのデバッグ機能をオンにします。
-defaultPorts
デフォルトまたは基本のポート値をプロファイルに割り当てます。

-startingPort または -portsFile パラメーターを使用する場合は、このパラメーターを使用しないでください。

プロファイル作成中、-startingPort パラメーター、-defaultPorts パラメーターまたは -portsFile パラメーターを指定しない場合、manageprofiles コマンドは、自動的に生成された推奨されるポートのセットを使用します。 推奨されるポート値は、デフォルト・ポートの可用性に基づくデフォルト・ポート値とは異なっている場合があります。

注: 管理対象プロファイル・テンプレートを使用している場合は、このパラメーターを使用しないでください。
-delete
プロファイルを削除します。

手動でディレクトリーを削除しなくても、再作成するためにプロファイルを削除すると、プロファイル・ディレクトリーが削除されます。

プロファイル・レジストリーで拡張テンプレートが登録されているプロファイルを削除する場合、拡張解除アクションが自動的に実行されます。

-deleteAll
すべての登録済みプロファイルを削除します。

再作成時に古くなった情報を管理しなくても済むようにするためプロファイルを削除すると、プロファイル・ディレクトリーが削除されます。

プロファイル・レジストリーで拡張テンプレートが登録されているプロファイルを削除する場合、拡張解除アクションが自動的に実行されます。

-dmgrHost dmgr_host_name
デプロイメント・マネージャーが稼働しているマシンを識別します。 カスタム・プロファイルを作成時に統合する場合は、このパラメーターと dmgrPort パラメーターを指定します。

ホスト名は、デプロイメント・マネージャー・マシンのロングまたはショートの DNS 名か、 IP アドレスです。

このオプション・パラメーターを指定すると、カスタム・プロファイルの作成時に、manageprofiles コマンドが、デプロイメント・マネージャー・セルへのカスタム・ノードの統合を試みます。 デプロイメント・マネージャー・プロファイルまたはアプリケーション・サーバー・ プロファイルを作成する際には、このパラメーターは無視されます。

セキュリティーが使用可能になっているなどの理由で、デプロイメント・マネージャーが稼働していないか、または使用不可である場合に、 カスタム・ノードを統合すると、ログのインストール・インディケーターは INSTCONFFAIL となり、完全な失敗を示します。 結果として、カスタム・プロファイルは使用することができません。 同じプロファイル名で他のカスタム・プロファイルを作成する前に、 カスタム・プロファイル・ディレクトリーをプロファイル・リポジトリー (プロファイル・ インストール・ルート・ディレクトリー) から移動する必要があります。

セキュリティーが使用可能になっていたり、 デフォルトの JMX コネクター・タイプが変更されていたりする場合は 、manageprofiles コマンドで統合することができません。 代わりに 、addNode コマンドを使用してください。

このパラメーターのデフォルト値は localhost です。 このパラメーターの値は、適切な形式のホスト名でなければならず、スペース、および *?"<>,/¥| などの無効の文字を含んでいてはなりません。 また、デプロイメント・マネージャーへの接続も dmgrPort パラメーターとともに使用可能になっていなければなりません。

-dmgrPort dmgr_port_number
デプロイメント・マネージャーの SOAP ポートを識別します。 カスタム・プロファイルを作成時に統合する場合は、このパラメーターと dmgrHost パラメーターを指定します。 デプロイメント・マネージャーは稼働中で、かつアクセス可能な状態に なっている必要があります。

セキュリティーが使用可能になっていたり、 デフォルトの JMX コネクター・タイプが変更されていたりする場合は 、manageprofiles コマンドで統合することができません。 代わりに 、addNode コマンドを使用してください。

このパラメーターのデフォルト値は 8879 です。 ユーザーが指示するポートは正整数でなければならず、デプロイメント・マネージャーへの接続が dmgrHost パラメーターとともに使用可能になっていなければなりません。

-dmgrProfilePath dmgr_profile_path
セルのデプロイメント・マネージャー部分へのプロファイル・パスを指定します。 セルのアプリケーション・サーバー部分を作成するときには、このパラメーターを指定します。
-enableAdminSecurity true | false
管理セキュリティーを使用可能にします。有効な値は、true または false です。 デフォルト値は false です。
enableAdminSecuritytrue に設定する場合、これらのパラメーターの値とともに -adminUserName および -adminPassword パラメーターも指定する必要があります。 アプリケーション・サーバーのインストール中にサンプルがインストールされた場合には、管理セキュリティーが使用可能なプロファイルを作成するときに -samplesPassword パラメーターも指定する必要があります。 管理セキュリティーが使用可能であるときに samplesPassword パラメーターが指定されない場合、プロファイルは正常に作成されますが、サンプルを実行しようとすると、例外および失敗がサーバー・システム出力ログに書き込まれます。
-federateLater true | false
管理対象プロファイルがプロファイル作成中に統合されるのか、または後で addNode コマンドを使用して統合するのかを示します。 dmgrHostdmgrPortdmgrAdminUserName および dmgrAdminPassword パラメーターに値を指定した場合、 このパラメーターのデフォルト値は true です。 有効な値は、true または false です。
-getDefaultName
デフォルト・プロファイルの名前を戻します。
-getName
特定の -profilePath パラメーターで登録済みのプロファイル名を取得します。
-getPath
特定の名前のプロファイルのファイル・システム・ロケーションを取得します。–profileName パラメーターが必要です。
-help
コマンド構文を表示します。
-hostName host_name
プロファイルを作成するホストの名前を指定します。 初期製品のインストール中に指定したホスト名と一致している必要があります。このパラメーターのデフォルト値は、 ドメイン名システムの長い形式です。 このパラメーターの値は、有効な IPv6 ホスト名でなければならず、スペース、および *?"<>,/¥| などの無効の文字を含んでいてはなりません。
-ignoreStack
-templatePath パラメーターと併用するオプション・パラメーターで、特定の拡張済みプロファイルを拡張解除するために使用します。 -unaugment パラメーターを参照してください。
-isDefault
付随する -profileName パラメーターによって識別されたプロファイルが、登録されるとデフォルト・プロファイルになることを指定します。 デフォルト・プロファイルを処理するコマンドを発行するときには、コマンドの -profileName 属性を使用する必要はありません。
-isDeveloperServer
サーバーが開発のみを目的としているかどうかを指定します。 このパラメーターは、実動アプリケーション・サーバーにアプリケーションをデプロイする前に非実動サーバーでそのアプリケーションを検査するためにプロファイルを作成するときに役に立ちます。
-listProfiles
すべての定義済みプロファイルをリストします。
-nodeDefaultPorts
セル・テンプレートとともにプロファイルを作成するとき、ポートのセットを定義します。 このオプションを指定する場合、-nodePortsFile オプションまたは nodeStartingPort オプションを同時に指定することはできません。
-nodeName node_name
新規プロファイルを使用して作成されたノードのノード名を指定します。セル内またはマシン上では、固有値を使用します。 製品バイナリーの同じセットを共用する各プロファイルは、 固有のノード名を持つ必要があります。
デフォルトのノード名は以下のとおりです。
  • dmgr テンプレート: profilenameManager
  • デフォルトのテンプレート: shorthostname_profilename
  • managed テンプレート: shorthostname_profilename
  • セル: 前の dmgr とデフォルト・テンプレートの例を参照し、作成される 2 つのプロファイルに適切に適用します。

このパラメーターの値には、スペースや、*?"<>,/¥| などの無効な文字を含めることはできません。

-omitAction feature1 feature2... featureN
プロファイル機能を除外するオプション・パラメーター。
それぞれのプロファイル・テンプレートには特定のオプション機能が事前定義されています。 samplesInstallAndConfig オプションは、WebSphere Application Server のインストール時にサンプル・アプリケーションが選択された場合にのみ使用可能です。 以下のオプション機能は、以下のプロファイル・テンプレートに関して -omitAction パラメーターで使用できます。
  • default - アプリケーション・サーバー
    • deployAdminConsole
    • samplesInstallAndConfig
    • defaultAppDeployAndConfig
  • dmgr - デプロイメント・マネージャー
    • deployAdminConsole
  • セル - dmgr とデフォルト・プロファイル・テンプレートの両方で構成されるデプロイメント・マネージャー・セル
    • cell_dmgr (セル・プロファイルの作成中に作成された dmgr)
      • deployAdminConsole
      • samplesInstallAndConfig
      • defaultAppDeployAndConfig
-portsFile file_path
新規プロファイル用のポート設定を定義するファイルへのパスを指定するオプション・パラメーター。

-startingPort または -defaultPorts パラメーターを 使用する場合は、このパラメーターを使用しないでください。

プロファイル作成中、-startingPort パラメーター、-defaultPorts パラメーターまたは -portsFile パラメーターを指定しない場合、manageprofiles コマンドは、自動的に生成された推奨されるポートのセットを使用します。 推奨されるポート値は、デフォルト・ポートの可用性に基づくデフォルト・ポート値とは異なっている場合があります。

-profileName profile_name
プロファイルの名前を指定します。プロファイル作成時には、固有値を使用します。製品バイナリーの同じセットを共用する各プロファイルは、 固有の名前を持つ必要があります。デフォルト・プロファイル名はプロファイル・タイプおよび末尾番号に基づいています。例えば、次のとおりです。
profileType ProfileNumber
ここで、profileType は、 AppSrvDmgr、または Custom などの値であり、ProfileNumber は、 固有のプロファイル名を作成する連続番号です。

このパラメーターの値には、スペースまたは *?"<>,/¥| などの無効な文字を含むことができません。 選択するプロファイル名は、使用中のものであってはなりません。

-profilePath profile_root
プロファイルへの完全修飾パスを指定します。このパスは、インフォメーション・センターでは profile_root と呼ばれます。
絶対パスを指定するのは、Ant スクリプト制限を回避するためです。 この制限は、プロファイルをセルに統合する場合の失敗の原因となることがあります。 以下に例を示します。
-profilePath profile_root

デフォルト値は、app_server_root ディレクトリー、プロファイルのサブディレクトリー、およびファイルの名前に基づいています。

デフォルト値は、user_data_root ディレクトリー、プロファイルのサブディレクトリー、およびファイルの名前に基づいています。

デフォルトの例を以下に示します。
WS_WSPROFILE_DEFAULT_PROFILE_HOME/profileName
WS_WSPROFILE_DEFAULT_PROFILE_HOME の箇所は、app_server_root/properties ディレクトリーの wasprofile.properties ファイルで定義されています。

このパラメーターの値は、 ターゲット・システムを指す有効なパスである必要があり、また、現在、使用中であって はなりません。

QEJBSVR プロファイルには、ディレクトリーへの書き込み権限が必要です。

-response reponse_file
コマンド行から manageprofiles コマンドを使用して、すべての API 関数にアクセスします。
コマンド行インターフェースは、プロパティー・ファイルにキーおよび値の形式で特定のコマンドの入力引数を含んでいる、応答ファイルによって駆動されます。 以下は、作成操作の応答ファイルの例です。
createprofileName=testResponseFileCreate
profilePath=profile_root
templatePath=app_server_root/profileTemplates/default
nodeName=myNodeName
cellName=myCellName
hostName=myHostName
omitAction=myOptionalAction1, myOptionalAction2

さまざまな種類のプロファイル・テンプレートとアクションで必要とされる入力引数を判断するには、-help パラメーターを指定して manageprofiles コマンドを使用してください。

-restoreProfile
プロファイルのバックアップを復元します。-backupFile パラメーターと共に使用する必要があります。例えば、次のようにします。
manageprofiles(.bat)(.sh) -restoreProfile -backupFile file_name
プロファイルを復元するには、以下のステップを実行します。
  1. ファイル・システムからそのプロファイル用のディレクトリーを手動で削除します。
  2. manageprofiles コマンドの -validateAndUpdateRegistry オプションを実行します。
  3. サーバーおよび復元したいプロファイルの実行中プロセスを停止します。
  4. manageprofiles コマンドの -restoreProfile オプションを使用して、プロファイルを復元します。
-samplesPassword samplesPassword
サンプルとして使用するためのパスワードを作成します。 パスワードは、アプリケーション・サーバーのインストール中にインストールされた Web アプリケーション・サンプルへのアクセスを制限するために使用されます。
-serverName server_name
サーバーの名前を指定します。このパラメーターを指定しない場合、サーバーが含まれているプロファイルの名前がデフォルトのサーバー名になります。
-setDefaultName
既存のプロファイルの 1 つをデフォルト・プロファイルに設定します。 -profileName パラメーターと共に使用する必要があります。例えば、次のようにします。
manageprofiles(.bat)(.sh) -setDefaultName -profileName profile_name
-startingPort startingPort
プロファイル用のすべてのポートを生成および割り当てするための開始ポート番号を指定します。

ポートの値は、-startingPort 値から始めて順番に割り当てられます。

-defaultPorts または -portsFile パラメーターを使用する場合には、このパラメーターを使用しないでください。

プロファイル作成中、-startingPort パラメーター、-defaultPorts パラメーターまたは -portsFile パラメーターを指定しない場合、manageprofiles コマンドは、自動的に生成された推奨されるポートのセットを使用します。 推奨されるポート値は、デフォルト・ポートの可用性に基づくデフォルト・ポート値とは異なっている場合があります。

注: 管理対象プロファイル・テンプレートを使用している場合は、このパラメーターを使用しないでください。
-templatePath template_path
インストール・ルート・ディレクトリー内のテンプレート・ファイルへのディレクトリー・パスを指定します。 profileTemplates ディレクトリー内には、さまざまなプロファイル・タイプに対応し、インストールされた製品のタイプに応じて異なる、さまざまなディレクトリーがあります。 プロファイル・ディレクトリーは、-templatePath オプションを使用しているときに指定するパスです。 インストール・ルートの外にプロファイル・テンプレートがある場合、それらを指定できます。
デフォルトのテンプレート・パスは、app_server_root/profileTemplates/default です。 -templatePath パラメーターに相対パスを使用できます。 パスは、現行作業ディレクトリーまたは app_server_root/profileTemplates に対して相対になるように、正確な順序で指定してください。 以下は、デフォルトのスタンドアロン・アプリケーション・サーバーに基づいてプロファイルを作成する例です。
manageprofiles -create -profileName MyProfile -startingPort 10380
-unaugment
「拡張」とは、拡張テンプレートを持つ既存のプロファイルを変更する能力です。 拡張済みのプロファイルを拡張解除するには、-unaugment パラメーターおよび -profileName パラメーターを指定してください。 一連の manageprofiles の拡張処理が実行済みで、この 2 つのパラメーターのみを指定してプロファイルを拡張解除する場合、拡張解除のアクションは、まず、最新の拡張アクションを元に戻します。

拡張済みの特定のプロファイルを拡張解除する場合は、さらに -templatePath パラメーターと一緒に -ignoreStack パラメーターを指定してください。 通常は、プロファイル・テンプレートの依存性に違反しないようにするため、特定のプロファイルを拡張解除することはありません。

-templatePath パラメーターを使用するときは、パラメーターに相対ファイル・パスを指定してもかまいません。

拡張パラメーターも参照してください。

-validateAndUpdateRegistry
プロファイルがファイル・システム上に存在するかどうかを確認するため、プロファイル・レジストリーに リストされたすべてのプロファイルをチェックします。レジストリーから、すべての欠落プロファイルを除去します。レジストリーから削除された欠落プロファイルのリストを戻します。
-validateRegistry
プロファイルがファイル・システム上に存在するかどうかを確認するため、プロファイル・レジストリーに リストされたすべてのプロファイルをチェックします。欠落プロファイルのリストを戻します。
-validatePorts
ポートを検証して、それらが予約済みまたは使用中でないことを確認するように指定します。 このパラメーターによって、使用されていないポートを識別できます。 ポートが使用中であると判断された場合、プロファイル作成は停止し、エラー・メッセージが表示されます。 このパラメーターは、create コマンド行でいつでも使用できます。 このパラメーターは、–portsFile パラメーターと一緒に使用することをお勧めします。
-webServerCheck true | false
Web サーバ定義をセットアップするかどうかを指示します。 有効な値は、true または false です。 このパラメーターのデフォルト値は false です。
-webServerHostname webserver_host_name
サーバーのホスト名。このパラメーターのデフォルト値は、 ローカル・マシンの長いホスト名です。
-webServerInstallPath webserver_installpath_name
Web サーバーのローカルまたはリモートのインストール・パス。このパラメーターのデフォルト値は、 ローカル・マシンのオペレーティング・システム、および webServerType パラメーターの値に依存します。 以下に例を示します。
webServerType=IHS: webServerInstallPath defaulted to “n¥a”
webServerType=IIS: webServerInstallPath は “n¥a” にデフォルト設定されます
webServerType=SUNJAVASYSTEM: webServerInstallPath は “n¥a”にデフォルト設定されます
webServerType=DOMINO: webServerInstallPath は “n¥a” にデフォルト設定されます
webServerType=APACHE: webServerInstallPath は “n¥a” にデフォルト設定されます
webServerType=HTTPSERVER_ZOS: webServerInstallPath は “n¥a” にデフォルト設定されます
-webServerName webserver_name
Web サーバーの名前。このパラメーターのデフォルト値は webserver1 です。
-webServerOS webserver_operating_system
Web サーバーが置かれるオペレーティング・システム。 有効な値には、windowslinuxsolarisaixhpuxos390、および os400 が含まれます。 このパラメーターは、webServerType パラメーターとともに使用してください。
-webServerPluginPath webserver_pluginpath
Web サーバが使用するプラグインへのパス。 このパラメーターのデフォルト値は WAS_HOME/plugins です。
-webServerPort webserver_port
Web サーバーへのアクセス元になるポートを示します。 このパラメーターのデフォルト値は 80 です。
-webServerType webserver_type
Web サーバーのタイプ。有効な値には、IHSSUNJAVASYSTEMIISDOMINOAPACHE、および HTTPSERVER_ZOS が含まれます。 このパラメーターは、webServerOS パラメーターとともに使用してください。

使用シナリオ

以下は、正しい構文の例です。以下の例のいずれかのコマンドを 1 行で発行します。 それぞれの例は、分かりやすくするために複数の行でコマンドを表示しています。

デプロイメント・マネージャー・プロファイルの作成

以下の例では、Dmgr001 という名前のデプロイメント・マネージャー・プロファイルを作成するために dmgr テンプレートを使用します。 デプロイメント・マネージャー・ポートはポート 20000 から始まります。
manageprofiles -create 
   -profileName Dmgr001
   -profilePath profile_root
   -templatePath dmgr
   -startingPort 20000

カスタム・プロファイルの作成

カスタム・プロファイルを統合して、デプロイメント・マネージャーでプロファイルをカスタマイズします。

以下のコマンドを使用して、デプロイメント・マネージャー・セルに統合するためにカスタム・プロファイルを作成します。

manageprofiles -create 
   -profileName Custom01 
   -templatePath managed 
   -startingPort 22000

アプリケーション・サーバー・プロファイルの作成

以下のコマンドを使用して、Default01 という名のアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。

manageprofiles -create 
   -profileName Default01 
   -templatePath default 
   -startingPort 21000

セル・プロファイルの作成

セル・プロファイルを作成するには、デプロイメント・マネージャー、とセル・プロファイルのアプリケーション・サーバー部分の両方を作成する必要があります。 2 つのプロファイルはリンクしていて、いくつかのパラメーターは、デプロイメント・マネージャーの作成パラメーターとセル・プロファイルのアプリケーション・サーバー部分とで一致する必要があります。 セル・プロファイルについて詳しくは、例: manageprofiles コマンドによるセル・プロファイルの作成 を参照してください。

以下の例は、セル名が Default01Cell でノード名が Default01Node になっている、Dmgr001 という名前のセル・プロファイルの作成を示しています。 完全に機能するセルを作成するには、-nodeProfilePath-cellName-appServerNodeName-nodeName パラメーターが、cell_dmgr プロファイルと cell_node プロファイルとで一致する必要があります。
  1. セル・プロファイルのデプロイメント・マネージャー部分を作成します。
    app_server_root/bin/manageprofiles -create
            -templatePath app_server_root/profileTemplates/cell/dmgr
            -nodeProfilePath app_server_root/profiles/AppSrv01
            -profileName Dmgr001
            -cellName Default01Cell
            -nodeName Default01Node
            -appServerNodeName Default01Node
    
  2. セル・プロファイルのアプリケーション・サーバー部分を作成します。
    app_server_root/bin/manageprofiles -create
            -templatePath app_server_root/profileTemplates/cell/default
            -dmgrProfilePath app_server_root/profiles/Dmgr001
            -portsFile app_server_root/profiles/Dmgr001/properties/portdef.props
            -nodePortsFile app_server_root/profiles/Dmgr001/properties/nodeportdef.props
            -profileName AppSrv01
            -cellName Default01Cell
            -nodeName Default01Node
            -appServerNodeName Default01Node
    

ログ

manageprofiles コマンドは、プロファイルを作成するたびに、そのログを作成します。
  • ログは、user_data_root/profileRegistry/logs/manageprofiles ディレクトリーに配置されます。 ファイルは、profile_name_create.log というパターンで命名されます。

  • このコマンドは、プロファイルを削除する場合にも、その都度ログを作成します。 ログは、user_data_root/profileRegistry/logs/manageprofiles ディレクトリーに配置されます。 ファイルは、profile_name_delete.log というパターンで命名されます。




サブトピック
例: デプロイメント・マネージャー・プロファイルの作成
例: manageprofiles コマンドによるセル・プロファイルの作成
例: プロファイルの削除
例: 定義済みポート番号の使用
例: 開始点からのデフォルト・ポート番号の増分
関連タスク
プロファイルの削除
プロファイルの作成および削除
コマンドによるプロファイル環境のセットアップと使用
カスタマイズ済み CIP プロファイルの作成
関連情報
コマンド行ツールの使用
参照トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 8:28:52 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.iseries.doc/info/iseriesnd/ae/rxml_manageprofiles.html