クラスター内のサーバーごとに、
トランザクション・ログ・ディレクトリー設定を構成します。
管理コンソールまたはコマンドを使用して、トランザクション・ログ・ディレクトリーの場所を構成することができます。
構成は、
serverindex.xml ノード・レベル構成ファイルに保管されます。
クラスター内の個々のサーバーは、同じクラスター内の他のサーバーのログ・ディレクトリーにアクセスできる必要があります。
このため、ここを未設定のままにしないでください。
ディレクトリーを設定しない場合、アプリケーション・サーバーは、該当するプロファイル・ディレクトリー内の
デフォルトの場所を想定しますが、この場所は、クラスター内の他のサーバーからアクセスできない可能性があります。
クラスター内の各サーバーも固有トランザクション・ログ・ディレクトリーを持って、複数のサーバーが同じログ・ファイルにアクセスしようとすることを回避する必要があります。
例えば、そのサーバーのログ・ディレクトリー名の一部として、各サーバーの名前を使用します。
リカバリー・ログ・ファイルのホスティングに使用されるストレージ・メカニズム
およびそのメカニズムへのアクセス (例えば、別の i5/OS サーバーにログを保管するには、NetClient ファイル・システム
(QNTC) を使用して、Server Message Block (SMB) プロトコルによるリモート・システムでのデータ・アクセスを実現します)
は、リカバリー・ログ・サービスがデータをディスクに強制保管する際に使用するファイル・ベースの強制操作をサポートしている必要があります。
また、基本ファイル・システム内のすべてのフォールト・トレランスを活用するように、
リモート・ログ・ファイルへのアクセス・メカニズムを構成します。例えば、Network File System
(NFS) を使用し、NFS マウント・コマンドの -o hard
オプションを使用してログ・ファイルを含むリモート・ディレクトリーをハード・マウントすると、NFS
クライアントは NFS サーバーが再び使用可能になるまで、失敗した操作を再試行します。
トランザクション・ログ・ディレクトリーの構成について詳しくは、
アプリケーション・サーバーのトランザクション・プロパティーの構成を参照してください。
注:
WebSphere Application Server の以前のバージョンからマイグレーションしている場合、
以前のバージョンでは、リカバリー・ログ構成が server.xml サーバー・レベル構成ファイルに保管されていることに注意してください。
元のリカバリー・ログ設定を構成する既存のスクリプトを実行したり、
バージョン 5 のアプリケーション・サーバーを WebSphere Application Server
の以降のバージョンにマイグレーションしたりした場合、
更新されるのは、server.xml ファイル内の元のトランザクション・ログ・ディレクトリー構成です。
管理コンソールはこの状態を検出し、トランザクション・サービス・パネルが表示されるときに、
構成を保管するようユーザーにプロンプトを出します。
この保管操作によって、変更された構成は serverindex.xml ファイルに保管され、古いフィールドは NULL にリセットします。
既存のスクリプトは、早い段階で、
serverindex.xml ファイルを保管先とするように変更してください。
新規のスクリプトも、serverindex.xml ファイルを保管先とする必要があります。