WebSphere Application Server Network Deployment for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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このトピックは、i5/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

i5/OS での Web サーバー・プラグインのサイレント・インストール

i5/OS システムへの Web サーバー・プラグインのインストールは、i5/OS システム上でローカルに起動されたか、Windows ワークステーションからリモートに起動されたインストール・ウィザードを使用してサイレントに行うことができます。

始める前に

アプリケーション・サーバーを、Web サーバーと同じ i5/OS サーバー上、または論理区画上で実行している場合は、 Web サーバー・プラグインをインストールする必要はありません。 Web サーバー・プラグインのコードと HTTP プロファイル・テンプレートは、WebSphere Application Server インストールに組み込まれています。

アプリケーション・サーバーを、Web サーバーとは異なる i5/OS システム上、または論理区画上で実行している場合は、 このトピックの各ステップを実行して、i5/OS Web サーバーに Web サーバー・プラグインをインストールします。

このタスクについて

サイレント・インストールでは、インストール・ウィザードの使用時に、 グラフィカル・ユーザー・インターフェースを使用せずに、サイレント・モードで製品をインストールします。 サイレント・インストールによって、インストール・プログラムは、ウィザード・インターフェースを 表示する代わりに、ユーザーが提供するファイルからユーザーの応答をすべて読み取ることができます。 サイレント・インストール中にデフォルト以外のオプションを指定するには、応答ファイルを使用する必要があります。サイレント・インストールを実行するには、使用許諾契約オプションで、使用条件を受け入れる必要があります。

インストール・ウィザードは、Web サーバーを持つ i5/OS システム上か、リモートの Windows ワークステーションから実行できます。

プロシージャー

  1. リモートにインストールする場合は、TCP/IP を開始します。

    制御言語 (CL) コマンド行で、Start TCP/IP (STRTCP) コマンドを入力します。

  2. ホスト・サーバーのジョブが iSeries サーバーで開始されている ことを検証します。ホスト・サーバーのジョブによって、インストール・ コードが iSeries 上で実行されます。

    CL コマンド行に次のコマンドを入力します。

    STRHOSTSVR SERVER(*ALL)
  3. ユーザー・プロファイルが *ALLOBJ および *SECADM 特殊権限 を持っていることを検証します。
  4. WebSphere Application Server 補足ディスクを、ローカルにインストールしている場合は iSeries サーバーのディスク・ドライブに、またリモートにインストールしている場合はワークステーションのディスク・ドライブに挿入します。
  5. オプション応答ファイルをカスタマイズします。
    1. サンプルのオプション応答ファイルを見つけます。

      このファイル名は、responsefile.txt であり、製品ディスクのオペレーティング・システム・プラットフォーム・ディレクトリーに入っています。

    2. コピー (CPY) コマンドを使用して、responsefile.txt ファイルを選択したディレクトリーにコピーします。

      例えば、i5/OS 上の CD-ROM からこのファイルをコピーします。

      CPY OBJ('/QOPT/WEBSPHERE/plugin/responsefile.txt') TODIR('/MYDIR')

      DVD メディアの場合、 オペレーティング・システムとインストールのアーキテクチャーを反映する追加のディレクトリー接頭部を指定してから、 製品ディレクトリーを指定します。 以下に例を示します。

      CPY OBJ('/QOPT/WEBSPHERE/os400_ppc64/plugin/responsefile.txt') TODIR('/MYDIR')

      各部の意味は、次のとおりです。

      • QOPT はディスクのマウント・ポイントです。
      • WEBSPHERE は、ディスクのボリューム・ラベルです。
      • /plugin はディスク上の製品ディレクトリーです。
    3. i5/OS コマンド行から EDTF などのエディターを使用するか、マップ済みドライブから Wordpad を使用して、ファイルのコピーを編集します。

      使用条件に同意するには、–OPT silentInstallLicenseAcceptance の値を、false から true に変更します。 これが、唯一応答ファイル内で必要な変更です。

      応答ファイル内の情報を読んで、他のオプションを変更するかどうかを決定します。 installLocation および defaultProfileLocation の値を変更できます。

    4. ファイルを保管します。
  6. Web サーバー・プラグインのインストール・ウィザードを呼び出します。

    インストール・ウィザードは、Web サーバーを持つ i5/OS システム上か、リモートの Windows ワークステーションから実行できます。

    • Qshell からローカルにインストール・コマンドを実行します。
      1. i5/OS コマンド行から Qshell セッションを開始します: STRQSH
      2. ディレクトリーを plugin サブディレクトリーに変更します。

        CD-ROM ドライブの場合、cd /QOPT/WEBSPHERE/plugin と入力します。

        DVD-ROM ドライブの場合、cd /QOPT/WebSphere/os400_ppc64/plugin と入力します。

      3. install コマンドを発行して、インストール・ウィザードを起動します。
         install –options responsefile

        responsefile は、編集した応答ファイルの完全修飾パス名です。

        対話機能がほとんどまたはまったくないシステムでは、SBMJOB を使用します。

        SBMJOB CMD(STRQSH CMD(‘/QOPT/WEBSPHERE/plugin/install -options responsefile')) JOB(INSTWAS) JOBQ(QSYSNOMAX) ALWMLTTHD(*YES)
        重要: インストールが完了するまで、Qshell セッション (PF3) を終了しないでください。終了すると、インストールが未完のままで 停止する場合があります。
    • Windows ワークステーションからリモートに install コマンドを実行します。
      1. ディレクトリーを CD-ROM か DVD-ROM ドライブの plugin サブディレクトリーに変更します。
      2. install コマンドを発行して、インストール・ウィザードを起動します。
        install.exe hostname_or_IP userid password –options responsefile

        各部の意味は、次のとおりです。

        • hostname_or_IP は、i5/OS システムのホスト名か IP アドレスです。
        • userid は、*ALLOBJ および *SECADM 権限を有する i5/OS ユーザー・プロファイルです。
        • password は、ユーザー ID のパスワードです。
        • responsefile は、編集した応答ファイルの完全修飾パス名です。
  7. インストール・ウィザードのメッセージや plugins_root/logs/install/log.txt ファイルをでインストールの状況を調べて、インストーラー・プログラムが正常に実行されたかどうかを確認します。

    インストール・プログラムは、以下のようにログに成功の標識を記録します。

    • INSTCONFSUCCESS は、インストールが成功し、ログ分析がこれ以上必要ないことを示しています。
    • INSTCONFFAILED は、インストールの失敗を示し、再試行またはリカバリーするには再インストールが必要であることを示しています。

結果

応答ファイルを使用して、Web サーバーのプラグインとプロファイルのサイレント・インストールを行いました。

次の作業

IBM Web Administration for i5/OS ウィザードを使用して Web サーバー・インスタンスを構成します。 詳しくは、HTTP サーバー・インスタンスの構成 を参照してください。 IBM Web Administration for i5/OS ウィザードは、 その他のプラットフォームにおける Web サーバー・プラグイン・インストール と、同様の機能を実行します。

追加される Web サーバー・インスタンスそれぞれに対してプロファイルを作成してください。




関連タスク
Windows ワークステーションのグラフィカル・インターフェースによる Web サーバー・プラグインのインストール
関連資料
responsefile.txt
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最終更新: Jan 21, 2008 8:28:52 PM EST
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