WebSphere Application Server Network Deployment for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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コア・グループ管理についての考慮事項

コア・グループ構成情報は、CoreGroup 構成オブジェクトに保管され、coregroup.xml 文書がバ ックアップです。 コア・グループ・メンバーごとのプロセス固有の構成情報は、 HAManagerService 構成オブジェクトに保管され、hamanagerservice.xml 文書がバックアップです。

coregroup.xml 文書は、セルを有効範囲とする文書です。 この文書のマスター・コピーは、デプロイメント・マネージャーの構成リポジトリーに保管されます。 この文書のコピーは、セル内の各ノードにシャドーが生成されています。 coregroup.xml 文書には、以下の構成情報が含まれています。

hamanagerservice.xml 文書に保管されたコア・グループ・メンバーのプロセス固有の構成情報には、 以下が含まれています。

コア・グループ構成文書

コア・グループ構成文書のマスター・コピーは、コーディネーター構成などの直接属性が変更されると、 直接変更されます。 コア・グループ構成文書のマスター・コピーは、サーバーが作成または削除されるか、あるいは ノードが追加または除去されると、暗黙的に変更されます。 いずれの場合も、コア・グループ・メンバーのリストが更新されて、どのプロセスが追加または除去されたかが反映されます。

View Synchrony Protocol が確立されるコア・グループ・メンバーのセットは通常、 ビュー と呼ばれます。 ビューがインストールされるたびに、コア・グループ・メンバーのうち 1 つが選択されて、 その現在の構成をビューの他のすべてのメンバーに送信します。 この処理により、必ずビューのすべてのメンバーが一貫性のあるコア・グループ構成を使用して実行されるようにな ります。 この処理は、高可用性ポリシーまたはコーディネーター構成内の矛盾が許容されることも意味しています。 ただし、コア・グループ・メンバーやコア・グループ・トランスポートのリストにある矛盾は許容されません。

コア・グループ・メンバーのリストを変更する前に、 すべてのコア・グループに、少なくとも 1 つの管理プロセスが必要があることに留意してください。 構成文書がセル内のすべてのノードに同期されていて、 複数のコア・グループ処理が実行されている状況では、 実行されているコア・グループ管理プロセスは、文書が変更されるたびに通知されます。 HA マネージャーは、管理プロセスのうち 1 つを選択し、 構成を再読み取りして、同じビュー内の他のすべてのコア・グループ・メンバーに更新済み構成を配布します。 これらの変更内容は、これらの他のすべてのコア・グループ・メンバーによって動的に取り出されます。 構成が変更されたときに、実行中の管理プロセスがコア・グループに少なくとも 1 つ含まれていない場合、 更新済み構成はコア・グループ・メンバーに正しく渡されません。

コア・グループ・メンバーのリストを変更する場合は、 変更内容がセル内のすべてのノードに完全に同期したことを確認するまで、 そのコア・グループのメンバーを開始しないでください。 構成の変更時にノード・エージェントが停止した場合は、 そのノードでの処理を開始する前に、構成の変更を手動で同期する必要があります。 変更内容を手動で同期しない場合、 開始するプロセスは他のコア・グループ・メンバーと View Synchrony Protocol を確立できません。 これは、コア・グループ・メンバーが、開始するときに、 ローカル・ノード上のリポジトリーからコア・グループ構成情報を読み取るためです。 次に、ほかのコア・グループ・メンバーへの接続をオープンし、 それらのメンバーとの View Synchrony Protocol を確立しようとします。 coregroup.xml 文書のローカル・コピーがマスター・コア・グループ構成文書と同期していないと、問題が発生します。 例えば、実行中のプロセスが更新済み構成を動的に再ロードした場合、 開始したばかりのそのプロセスの構成は、他のコア・グループ・メンバーの構成に同期しません。 更新したことでコア・グループ・メンバーのリストが変更された場合、 リストはセル内のノード全体で矛盾した状態になり、ビューの同期性を確立しようとすると、失敗します。 これは、これらのメンバー・リストに矛盾があるためです。 このような状態が検出されると、次のようなエラー・メッセージが記録されます。

DCSV8022I: DCS Stack {0} at Member {1}: Inconsistency of configured defined set with that of another member.
Inconsistent member is {2}.
The list of members only in the local defined set is {3}, whereas the list of members only in the defined set at the inconsistent member is {4}.

プロセスは、矛盾したコア・グループ・メンバーシップの状態を検出すると、 コア・グループ構成を何度か再読み取りしようとします。 構成文書がノードと同期中であるということが考えられます。 このような場合、構成文書を再読み取りすると、矛盾が解決されます。 しかし、構成を何度か再読み取りしても、矛盾を解決できない場合、 プロセスは、矛盾を解決する試みを停止します。 この状態からリカバリーするには、構成を再同期して、プロセスを再始動する必要があります。

コア・グループのプロセス固有の構成文書

coregroup.xml 文書に含まれた、 セルを有効範囲とするコア・グループ構成情報とは異なり、 hamanagerservice.xml 文書に含まれた各コア・グループ・メンバーのプロセス固有の構成情報は、 動的に再ロードできません。 コア・グループのプロセス固有の構成変更が有効になる前に、プロセスを再始動する必要があります。




関連概念
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最終更新: Jan 21, 2008 8:28:52 PM EST
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