WebSphere Application Server Network Deployment for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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addNode コマンドのベスト・プラクティス

addNode コマンドを使用し、セルにスタンドアロン・ノードを追加します。

addNode コマンドは以下を実行します。
  • ベースの WebSphere Application Server セル構成を新規のセル構造にコピーする。 この新規のセル構造は、デプロイメント・マネージャーの構造に一致します。
  • セルが取り込むノードについての新規ノード・エージェント定義を作成する。
  • コマンドをデプロイメント・マネージャーに送信し、文書を新規のノードからセル・リポジトリーに追加する。
  • 新規のノード用に、最初の構成同期を実行する (このノードがセルと必ず同期しているようにする)。
  • 新規のノードのノード・エージェント・プロセスを立ち上げる。
  • setupCmdLine.bat または setupCmdline.sh ファイル、および wsadmin.properties ファイルを、新規セルを指すように更新する。
  • ノードを統合した後で、addNode コマンドは、 app_server_root/config/cells ディレクトリーから config/backup/base/cells ディレクトリーに、plugin-cfg.xml ファイルをバックアップします。 addNode コマンドは、Deployment Manger に新しい plugin-cfg.xml ファイルを再生成し、 nodeSync 操作は、このファイルをノード・レベルにコピーします。
addNode コマンドの使用に関するヒント:
  • ノードをセルに追加する場合、フェデレートするノードのセル名は、ノードのフェデレート先のセル名とは異なるものでなければなりません。 セル名が同じ場合は ADMU0027E メッセージが表示され、addNode コマンドでセルにノードが追加されません。
  • デプロイメント・マネージャーおよびノードが WebSphere Application Server 内の同じ改訂レベルに更新されることを確認します。 例えば、レベル 6.0.1 のデプロイメント・マネージャーは レベル 6.0.2 のノードと統合することができません。
  • WebSphere Application Server の .jar ファイルを、システム全体の汎用 CLASSPATH 変数 (デフォルトのクラスパス) に配置しないでください。
  • デフォルトでは、ノードにインストールされているアプリケーションは、セルにコピーしません。 addNode コマンドを使用した後でアプリケーションをインストールする場合、 アプリケーションはセル上にインストールします。 -includeapps オプションを指定することによって、 addNode コマンドは、ノードからセルにアプリケーションをコピーします。 重複名を持つアプリケーションは、セルにコピーされません。
  • セル・レベル文章はマージされません。addNode コマンドを使用する前に、スタンドアロン・セル・レベル文書に行った変更は、 新規セルに繰り返されます。例えば、仮想ホストです。
  • addNode コマンドの使用中に OutOfMemory 例外を受け取った場合、デプロイメント・マネージャーのヒープ・サイズを増加させなければならない場合があります。 デプロイメント・マネージャーのヒープ・サイズを増加するには、管理コンソールを使用して最大ヒープ・サイズ・パラメーターを調整します。 管理コンソールで、「システム管理」>「デプロイメント・マネージャー」>「Java およびプロセス管理」>「プロセス 定義」>「Java 仮想マシン」>「最大ヒープ・サイズ」へと進みます。
  • 場合によって、デプロイメント・マネージャーが addNode コマンドに応答するには、予想以上に長い間がかかることがあります。 ほとんどの場合は、クライアントがどれくらいの間サーバー応答を待っているかを決定する、デフォルトのタイムアウトの値を適用することができます。 しかし、サーバーが、より重い処理条件下で応答するには、さらに多くの時間を必要とします。 例えば、-includeapps オプションを指定しているときに、多数のアプリケーションがある場合、またはアプリケーションが非常に大きい場合、デフォルト値の 180 秒では不十分な可能性があります。 デフォルトのタイムアウト値を変更するには、ASCII テキスト・エディターでファイル $WAS_HOME/profiles/<profile name>/properties/soap.client.props を開き、以下の行 (ここでは 180 秒のデフォルト値が示されています) を検索します。

    com.ibm.SOAP.requestTimeout=180

    デフォルトを変更する必要がある場合、この行を編集して、ユーザーの状態により適した値にタイムアウトを設定できます (注: 上の値を 0 に設定すると、タイムアウト・チェックは完全に無効にされます)。 タイムアウト値をあまり高く設定すると、addNode コマンドが正常にデプロイメント・マネージャーへの要求を完了するかどうか判別できるまで長い間待たなければなりません。 値があまりに短く設定されると、デプロイメント・マネージャーは、addNode コマンドによってデプロイメント・マネージャーが応答していないと判断される前に要求を終了することができず、エラーで応答します。 サーバーのタイムアウトに影響する可能性のある要因として、このほかに、処理の負荷またはデプロイメント・マネージャーでの過度のページング、およびネットワーク待ち時間などがあります。 これらの状態の一部は一時的なものです。
  • 既存のデプロイメント・マネージャーへ統合されたノードから addNode コマンドを使用すると、そのデプロイメント・マネージャーは破損します。 停止した後では、2 番目のデプロイメント・マネージャーを開始することはできません。 これは、addNode コマンドがマスター構成内に dmgrProfile]/config/cells/dmgrCell/nodeName ディレクトリーを作成するために起こります。 これは不完全なノード構成ディレクトリーです。

    統合ノードがあって異なるデプロイメント・マネージャーに再度 addNode コマンドを実行する場合、問題が生じます。 これは、デプロイメント・マネージャーの破損の原因となり、不完全なノ ード・ディレクトリーのために後でデプロイメント・マネージャーを開始することができなくなります。

    以下の解決策のいずれかを実行して、この問題を解決します。
    • デプロイメント・マネージャーが稼働している場合、不完全なノードがあるデプロイメント・マネージャー上で cleanupNode コマンドを使用することができます。
    • 不完全な addNode コマンド操作の間にデプロイメント・マネージャー構成上に作成されたディレクトリーを、手動で削除します。 以下に例を示します。
      washome/profiles/dmgrProfile/config/cells/dmgrCell/]nodeName



関連タスク
ノードの管理
関連資料
addNode コマンド
removeNode コマンド
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 8:28:52 PM EST
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