WebSphere Application Server Network Deployment for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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同じセル内のコア・グループ間の通信の構成

このタスクを使用して、同じセル内のコア・グループ間の通信を構成します。

始める前に

同じセル内のアプリケーション・サーバーを持つ 2 つのコア・グループを構成します。

このタスクについて

同一セル内で複数のコア・グループがある場合、 コア・グループ・ブリッジを構成する必要があります。コア・グループ・ブリッジ・サービスは、構成済みのすべてのコア・グループ間で、各コア・グループ内のサーバーの高可用性状況を共用する場合に使用します。

コア・グループ間の通信を構成するには、アクセス・ポイント・グループを定義してください。 アクセス・ポイント・グループは、相互通信が可能なコア・グループを定義します。 各アクセス・ポイント・グループは、それぞれのコア・グループごとに 1 つのコア・グループ・アクセス・ポイントを所有します。コア・グループ・ブリッジとなる 1 つ以上のサーバーを選択して、 各サーバーにブリッジ・インターフェースを定義します。

プロシージャー

  1. 通信する必要があるコア・グループを定義するように、アクセス・ポイント・グループを構成します。 アクセス・ポイント・グループには、通信を必要とするコア・グループのコア・グループ・アクセス・ポイントが含まれます。コア・グループ・アクセス・ポイントによって、 コア・グループへのアクセスを提供するサーバー・セットが定義されます。 同じセル内のコア・グループ間の通信を構成するには、既存のアクセス・ポイント・グループを選択するか、新規のアクセス・ポイント・グループを作成します。 アクセス・ポイントを作成するには、以下のステップを実行します。
    1. 管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」>「コア・グループ・ブリッジ設定」>「アクセス・ポイント・グループ」>「新規」とクリックします。
    2. セル内で固有となるアクセス・ポイント・グループ名を入力します。
    3. アクセス・ポイント・グループにコア・グループ・アクセス・ポイントを追加します。 セル内で通信を必要とするコア・グループに対して使用可能な、任意のコア・グループ・アクセス・ポイントを選択します。 コア・グループの作成時には、常に、デフォルトのコア・グループ・アクセス・ポイントが作成されます。 作成するアクセス・ポイント・グループは、セル内の各コア・グループ用のコア・グループ・アクセス・ポイントを所有する必要があります。
    制約事項: ピア・アクセス・ポイントは追加しないでください。 ピア・アクセス・ポイントは、別のセル内のコア・グループとの通信を構成する場合にのみ追加します。 セルの外側にあるコア・グループとの通信を必要とする場合は、1 つのコア・グループ・アクセス・ポイント、および 1 つ以上のピア・アクセス・ポイントを持つ、別のアクセス・ポイント・グループを作成する必要があります。
    既存のアクセス・ポイント・グループを使用する場合は、ピア・アクセス・ポイントを所有しないアクセス・ポイント・グループを選択します。 既存のアクセス・ポイント・グループを構成するには、以下のステップを実行します。
    1. 管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」>「コア・グループ・ブリッジ設定」とクリックします。 任意の既存のアクセス・ポイント・グループがある現在の構成が表示されます。
    2. アクセス・ポイント・グループにピア・アクセス・ポイントがないことを確認します。 ピア・アクセス・ポイント・グループは、別のセル内のコア・グループ間の通信に使用されます。 構成するアクセス・ポイント・グループをクリックし、ピア・アクセス・ポイントがリストされていないことを確認します。
    3. アクセス・ポイント・グループ」>「access_point_group_name」>「コア・グループ・アクセス・ポイント」とクリックします。
    4. アクセス・ポイント・グループにコア・グループ・アクセス・ポイントを追加します。 通信を必要とするコア・グループに対して使用可能な、任意のコア・グループ・アクセス・ポイントを選択します。 作成するアクセス・ポイント・グループは、セル内の各コア・グループ用のコア・グループ・アクセス・ポイントを所有する必要があります。
  2. 各コア・グループ・アクセス・ポイントに対して、ブリッジ・インターフェースを作成します。 追加するブリッジ・インターフェースは、コア・グループへのアクセスを提供します。 各コア・グループ・アクセス・ポイントに対して、最低 1 つのブリッジ・インターフェースを作成します。 コア・グループ・アクセス・ポイントに高可用性を持たせるには、複数のブリッジ・インターフェースを構成してください。 コア・グループに複数のコア・グループ・アクセス・ポイントがある場合は、各コア・グループ・アクセス・ポイントに、同じ数のブリッジ・インターフェースが同じセットのサーバー用に含まれる必要があります。 ブリッジ・インターフェースを構成するには、以下のステップを実行します。
    1. 管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」 >「コア・グループ・ブリッジ設定」>「アクセス・ポイント・グループ」>「access_point_group_name」>「コア・グループ・アクセス・ポイント」とクリックします。
    2. アクセス・ポイント・グループ内のコア・グループ・アクセス・ポイントをクリックします。 「詳細表示」をクリックします。
    3. 新規のブリッジ・インターフェースを作成するには、「ブリッジ・インターフェース」>「新規」とクリックします。
    4. ブリッジ・インターフェースのノード、サーバー、およびトランスポート・チャネル・チェーンの組み合わせを選択します。「OK」をクリックします。 同じアクセス・ポイント・グループ内のすべてのコア・グループ・アクセス・ポイントのブリッジ・インターフェースは、 同じポート名を持つトランスポート・チャネル・チェーンを持つ必要があります。すべてのブリッジ・インターフェースに 同じチェーン名を選択して、同じポート名を構成することができます。 トランスポート・チャネル・チェーンは、DCS_UNICAST_ADDRESS トランスポート・チェーン用に作成された、DCS または DCS-secure チャネル・チェーンです。
    5. それぞれのアクセス・ポイントごとに、最低 2 つのブリッジ・インターフェースを作成するようにします。 一方のブリッジ・インターフェースに障害が発生しても、他方はアクティブのままになります。
    6. これらのステップを繰り返して、アクセス・ポイント・グループ内のそれぞれのコア・グループ・アクセス・ポイントごとにブリッジ・インターフェースを作成します。

結果

同じセル内にあり、アクセス・ポイント・グループ内で構成されたコア・グループは、通信することができます。

cell_x セルには、x_core_group_1x_core_group_2、および x_core_group_3 コア・グループがあります。各コア・グループ・には、すでにコア・グループ・アクセス・ポイントがあります。 次の画像は、cell_x セル内のコア・グループ間のアクセス・ポイント・グループ、および、管理コンソールでの構成例を示しています。

図 1. 同じセル内の 3 つのコア・グループ・アクセス・ポイントは同じアクセス・ポイント・グループに属します。 同じセル内の 3 つのコア・グループ・アクセス・ポイントは同じアクセス・ポイント・グループに属します。

以下のステップを実行して、cell_x セル内の 3 つのコア・グループ間の通信を構成します。

  1. x_access_point_group アクセス・ポイント・グループを作成します。 コア・グループ・アクセス・ポイントを、セル内の各コア・グループのアクセス・ポイント・グループに追加します。 この例では、x_core_group_ap_1x_core_group_ap_2、 および x_core_group_ap_3 アクセス・ポイントを x_access_point_group アクセス・ポイント・グループに追加します。
  2. 各コア・グループ・アクセス・ポイントに対して、ブリッジ・インターフェースを作成します。 次の図は、x_core_group_ap_2 コア・グループ・アクセス・ポイントのブリッジ・インターフェースを示しています。
    図 2. コア・グループ・アクセス・ポイントには、1 つ以上のブリッジ・インターフェースが含まれています。
    コア・グループ・アクセス・ポイントには、ブリッジ・インターフェースが含まれています。

    それぞれのコア・グループ・アクセス・ポイントごとに、複数のブリッジ・インターフェースを作成します。

アクセス・ポイント・グループを作成し、セル内のすべてのコア・グループをそのアクセス・ポイント・グループに追加することで、cell_x セル内のすべてのコア・グループ間の通信が可能になります。

次の作業

このセルを、別のセル内のコア・グループと通信するように構成することができます。



関連概念
コア・グループ・ブリッジ・サービスを使用したコア・グループ通信
拡張コア・グループ・ブリッジ構成
関連タスク
コア・グループ・ブリッジ・サービスの構成
異なるセル内のコア・グループ間でのコア・グループ・ブリッジの構成
拡張コア・グループ・ブリッジ構成の作成
プロキシー・ピア・アクセス・ポイントを使用したコア・グループ通信の構成
新規コア・グループ (高可用性ドメイン) の作成
関連資料
コア・グループ・アクセス・ポイントの設定
コア・グループ・アクセス・ポイント・コレクション
ブリッジ・インターフェース・コレクション
ブリッジ・インターフェースの設定
ブリッジ・インターフェースの作成
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 8:28:52 PM EST
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