以下のカスタム・プロパティーをセッション開始プロトコル (SIP) コンテナーの構成設定に追加できます。
特定の SIP コンテナーのカスタム・プロパティーを指定するには、カスタム・プロパティーのページへナビゲートしてから、カスタム・プロパティーの値を指定します。
以下の SIP コンテナーのカスタム・プロパティーのリストは、製品に付属しています。 これらのプロパティーは、コンテナーの設定ページには表示されません。
ダイアログが確認さていれない、または存在していないときに、アプリケーション・セッションを複製するかどうかを指定します。 値が false の場合、ダイアログが確認されていない、または存在していないときに、アプリケーション・セッションは複製されます。 そうでない場合は、アプリケーション・セッションはダイアログが確認されたときのみ複製されます。
データ型 | ストリング |
デフォルト | False |
アプリケーション・サーバーの論理名の数を指定します。 SIP セッションなどの複製できる各 SIP オブジェクトは、論理名に関連しています。 同じ論理名のすべてのオブジェクトは、同じバックアップ・コンテナーに複製されます。 プロキシーは、メッセージにある論理名を使用して、メッセージを正しいコンテナーに送付できます。 値は 1 より大きくなければなりません。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 10 |
ダイジェスト認証の保護の品質 (QOP) auth-int を指定します。 ダイジェスト認証は、2 つのタイプの QOP auth および auth-int を定義します。 デフォルトでは、auth が使用されています。このカスタム・プロパティーが True に設定されているとき、最高水準の保護である auth-int QOP が使用されます。
データ型 | ストリング |
デフォルト | False |
PasswordServer インターフェースを実装する Java クラス名を指定します。
データ型 | ストリング |
デフォルト | LdapPasswordServer |
クリーンなセキュリティー・サブジェクトのキャッシュ時間を分単位で指定します。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 15 |
クリーンな Lightweight Directory Access Protocol(LDAP) キャッシュ時間を分単位で指定します。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 120 |
100 Trying 応答で、要求の送信勧誘に自動的に応答するかどうかを指定します。このプロパティーを使用不可にすると、再送信の送信勧誘の数が増える可能性があります。
データ型 | ストリング |
デフォルト | True |
アウトバウンド要求に対して、インバウンド接続の再使用を強制するかどうかを指定します。 このカスタム・プロパティーは、TCP プロトコル (TCP) およびトランスポート層セキュリティー (TLS) など、ストリーム・トランスポートにのみ関連があります。 このプロパティーを使用不可にすると、同じピア・アドレスに既存の接続がすでに確立されていても、コンテナーがアウトバウンド要求への別個の接続を作成することがあります。 インバウンド要求の Via ヘッダー上部に別名パラメーターがあると、接続は自動的に再使用されます。 (http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-sip-connect-reuse-07.txt)
データ型 | ストリング |
デフォルト | True |
ログのメッセージ内容を非表示にするかどうかを指定します。 値が false に設定されている場合、このプロパティーはログ・ファイルに出力された SIP メッセージからメッセージの本文テキストを除去します。
データ型 | ストリング |
デフォルト | False |
アウトバウンドのユーザー・データグラム・プロトコル (UDP) 要求の最大送信単位をバイト単位で指定します。 SIP スタックは、UDP チャネルで要求を送信する前に、要求のサイズを測ります。 要求が PATH_MTU-200 に指定された値 (デフォルトで 1300 バイト) よりも大きい場合、トランスポートは送信前に UDP から TCP に切り替わります。
UDP チャネルでより大きな要求を送信するにはこの値を大きくしますが、メッセージが切り捨てられたり、除去されたりすることがあります。詳しくは、RFC 3261-18.1.1 仕様書を参照してください。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 1500 |
すべてのアウトバウンド SIP メッセージを転送するための修正アドレスを指定します。 フォーマットは address:port/transport (1.2.3.4:5065/tcp など) です。
データ型 | ストリング |
デフォルト | ヌル |
system.out ファイルにディスパッチ統計およびタイマー統計を報告する時間をミリ秒単位で指定します。 値ゼロは報告がないことを示します。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 0 |
アプリケーションにより事前にエスケープされた URI パラメーターを、コンテナーが再エスケープするのを防止するどうかを指定します。 このプロパティーを使用可能にすると、javax.servlet.sip.SipFactory.createURI() および javax.servlet.sip.SipURI.setParameter() パラメーターを呼び出す際に、アプリケーションは URI パラメーターのエスケープに対してさらに制御できるようになります。
デフォルトでは、コンテナーは RFC 3261 25.1 仕様に従ってエンコードする必要のある文字のみエスケープします。 ただし、場合によっては、他の文字のエスケープが必要になることがあります。 JSR 116 (5.2.1) 仕様の制限のため、アプリケーションはアプリケーション自体のエスケープを実行できません。この制限のために、アプリケーションが URI パラメーターのエンコードをしようとすると、コンテナーが % 記号を再エンコードします。 このプロパティーの値が true に設定されている場合、コンテナーは % 記号を再エンコードできません。
値を true に設定することは、JSR 116 (5.2.1) 仕様に準拠しませんが、アプリケーションは URI パラメーターのエスケープをさらに制御できるようになります。APAR PK37192 では、問題および次善策を説明します。
データ型 | ストリング |
デフォルト | False |
データ型 | ストリング |
デフォルト | impl |
サーバーの始動時に別のプロセスが SIP ポートを使用中の場合、SIP チャネルの開始の試行間隔の時間をミリ秒単位で指定します。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 60 |
サーバーの始動時に別のプロセスが SIP ポートを使用中の場合、SIP チャネルの開始の試行間隔の遅延をミリ秒単位で指定します。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 5000 |
RFC 3261 仕様のタイマー T1 の往復ネットワーク遅延時間をミリ秒単位で指定します。値は、一部のタイマーを計算する基本として使用され、クライアント、サーバー、送信勧誘、および非送信勧誘のトランザクションなど、すべてのトランザクション・タイプに関連しています。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 500 |
RFC 3261 仕様のタイマー T2 の非送信勧誘要求および送信勧誘応答を再送信する前に、最大時間をミリ秒単位で指定します。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 4000 |
メッセージがネットワークに残る最大時間をミリ秒単位で指定します。 この値は、RFC 3261 仕様のタイマー T4 が、他のタイマーを計算する基本として使用されます。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 5000 |
RFC 3261 仕様のタイマー A の送信勧誘要求を再送信する前に、時間をミリ秒単位で指定します (UDP 向けのみ)。このプロパティーは、送信勧誘クライアント・トランザクションに関連しています。
データ型 | ストリング |
デフォルト | javax.sip.transaction.timer.t1 |
RFC 3261 仕様の送信勧誘クライアント・トランザクション・タイムアウトのタイマー (タイマー B) の時間をミリ秒単位で指定します。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 64*javax.sip.transaction.timer.t1 |
RFC 3261 仕様のタイマー D の送信勧誘応答を再送信する前に、待機時間をミリ秒単位で指定します。 このプロパティーは、送信勧誘クライアント・トランザクションに関連しています。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 32000 |
RFC 3261 仕様のタイマー E の初期の非送信勧誘要求を再送信する前に、時間をミリ秒単位で指定します (UDP 向けのみ)。 このプロパティーは、非送信勧誘クライアント・トランザクションに関連しています。
データ型 | ストリング |
デフォルト | javax.sip.transaction.timer.t1 |
RFC 3261 仕様の非送信勧誘トランザクション・タイムアウトのタイマー (タイマー F) の時間をミリ秒単位で指定します。 このプロパティーは、非送信勧誘クライアント・トランザクションに関連しています。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 64*javax.sip.transaction.timer.t1 |
RFC 3261 仕様のタイマー G の初期送信勧誘応答を再送信する前に、時間をミリ秒単位で指定します。 このプロパティーは、送信勧誘サーバー・トランザクションに関連しています。
データ型 | ストリング |
デフォルト | javax.sip.transaction.timer.t1 |
RFC 3261 仕様のタイマー H の肯定応答 (ACK) 受信の待機時間をミリ秒単位で指定します。 このプロパティーは、送信勧誘サーバー・トランザクションに関連しています。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 64*javax.sip.transaction.timer.t1 |
RFC 3261 仕様のタイマー I の ACK 再送信の待機時間をミリ秒単位で指定します。 このプロパティーは、送信勧誘サーバー・トランザクションに関連しています。
データ型 | ストリング |
デフォルト | javax.sip.transaction.timer.t4 |
RFC 3261 仕様のタイマー J の 非送信勧誘要求の再送信の待機時間をミリ秒単位で指定します。 このプロパティーは、非送信勧誘サーバー・トランザクションに関連しています。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 64*javax.sip.transaction.timer.t1 |
RFC 3261 仕様のタイマー K の非送信勧誘応答の再送信の待機時間をミリ秒単位で指定します。 このプロパティーは、非送信勧誘クライアント・トランザクションに関連しています。
データ型 | ストリング |
デフォルト | javax.sip.transaction.timer.t4 |
アプリケーションが非送信勧誘要求に応答する、アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) タイマーの時間をミリ秒単位で表示します。 このプロパティーは、非送信勧誘サーバー・トランザクションに関連しています。
このタイマーは RFC 仕様では定義されていません。 アプリケーションが要求の最終応答を生成しない場合、このプロパティーはトランザクションを停止するのに必要です。 タイマーは、要求がスタックに到着したとき始動し、アプリケーションが応答を生成したとき停止します。 タイマーが停止する前に応答が生成されない場合、トランザクションは完了します。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 34000 |
タイマーが送信勧誘サーバー・トランザクションを完全な状態に保持する時間をミリ秒単位で指定します。 このタイマーは RFC 仕様では定義されていません。
クライアントが送信勧誘要求を再送信する際に新規のサーバー・トランザクションを作成しないようにするには、送信勧誘の再送信を除去する前に、完了済みサーバー・トランザクションを一定の時間保持します。 このタイマーは、トランザクションが終了状態に変わったときに開始します。 タイマーが完了すると、トランザクションは除去されます。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 32000 |
RFC 3261 9.1 仕様のキャンセル済みトランザクションを完了する前に、進行中のキャンセル済みクライアント・トランザクションをタイマーが保持する時間をミリ秒単位で指定します。 このプロパティーは、送信勧誘クライアント・トランザクションに関連しています。
データ型 | ストリング |
デフォルト | 64*javax.sip.transaction.timer.t1 |