enablejvm コマンドによってアプリケーション・サーバーまたは特定のプロファイルを構成し、IBM® J2SE 5.0 32-bit JVM を使用できるようになります。デフォルトでは、アプリケーション・サーバーは i5/OS® Java™ Developer Kit 5.0 JVM (「Classic」JVM とも呼ばれる) を使用するように構成されています。
このコマンドをどこで実行するかについて詳しくは、コマンド行ツールの使用の項目を参照してください。
以下のすべての基準を満たしていることを確認してから、
enablejvm コマンドを実行してください。
- i5/OS リリース V5R4M0 がインストール済みであること。
- PASE (Portable Application Solution Environment) 製品がインストール済みであること。
PASE 製品がまだインストールされていなければインストールしてください。
この製品は i5/OS オペレーティング・システムのオプション 33 であり、
i5/OS V5R4M0 以降のメディアに付属しています。
- IBM J2SE 5.0 32 ビット Java Developers Kit オプションがインストール済みであること。
このオプションは製品 5722JV1 (IBM Developer Kit for Java) のオプション 8 であり、
i5/OS V5R4M0 以降のメディアに付属しています。
- Java の最新グループ PTF がインストール済みであること。
グループ PTF 番号は SF99291 です。
SF99291 がインストール済みであるところに PASE や 5722JV1 オプション 8 をインストールした場合は、
もう一度グループ PTF をロードおよび適用して、必要な PTF がすべて提供されるようにしてください。
Network Deployment の考慮事項:
Network Deployment セルの一部であるプロファイル (ノード) の場合、enablejvm スクリプトによるプロファイルの更新を試みる際には、そのノードのデプロイメント・マネージャーが実行中でなければなりません。
ノードに対して JVM を使用可能にする場合、ノードが置かれている製品インストールの bin ディレクトリーから enablejvm コマンドを呼び出します。
あるいは、更新対象のノードを含むプロファイルの bin ディレクトリーから enablejvm コマンドを呼び出すこともできます。
デプロイメント・マネージャーの管理セキュリティーが有効になっている場合は、使用可能にするノードの soap.client.props ファイルで管理ユーザーの名前とパスワードを指定してください。
- 次のファイルを編集します。
profile_root/properties/soap.client.props
- 管理ユーザーの名前を com.ibm.SOAP.loginUserid に、パスワードを com.ibm.SOAP.loginPassword プロパティーにそれぞれ指定します。
- ファイルを保管します。
- 製品の app_server_root/bin ディレクトリーにある PropFilePasswordEncoder スクリプトを使用して、ファイル内のパスワードをエンコードします。
PropFilePasswordEncoder
profile_root/properties/soap.client.props
com.ibm.SOAP.loginPassword
JVM をデプロイメント・マネージャーで使用可能にすると、デプロイメント・マネージャー・サーバーのみが有効になります。
デプロイメント・マネージャーが管理するノードは、特定の JVM を使用する目的で有効になることはありません。
構文
コマンド構文は次のようになります。
enablejvm [オプション]
パラメーター
enablejvm コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
- -jvm jvm_version
- これは必須パラメーターです。jvm_version は、以下のいずれかでなければなりません。
- std32。アプリケーション・サーバーが IBM J2SE 5.0 32 ビット JVM を使用することを指定します。
- classic。アプリケーション・サーバーが i5/OS Java Developer
Kit 5.0 JVM を使用することを指定します。
- -profile profile_name
- これはオプション・パラメーターです。
-profile パラメーターを指定しない場合、スクリプトによって製品は J2SE 5.0 JVM を使用できるようになり、さらに JVM を使用するよう既存のプロファイルが更新されます。
使用シナリオ
以下は、正しい構文の例です。
enablejvm -jvm std32 [-profile profilename]
enablejvm の呼び出しで -profile パラメーターを指定しなかった場合は、実行中の任意のサーバー (ノード・エージェント、デプロイメント・マネージャー、アプリケーション・マネージャーなど) を再始動してください。
enablejvm の呼び出しで -profile パラメーターを指定した場合は、変更されたプロファイルに属するすべてのサーバーを再始動します。