WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.1   
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共通ヘッダー情報

このトピックには、問題判別イベントのためにこれらのフィールドをフォーマットする方法および使用する方法についての追加情報が記述され、他の文書での情報を明確にさらに詳しく説明しています。

Common Base Event 仕様 [CBE101] はこれらのフィールドの必要なフォーマット上の情報を提供し、また Common Base Event Developer's Guide [CBEBASE] は一般使用のガイドラインを提供します。

Common Base Event の共通ヘッダー情報は、イベントに関して以下の情報を含みます。
  • Version: この Common Base Event のバージョン
  • creationTime: イベントが生成された日時
  • Severity および priority: イベントにより識別される条件 (状態) の重大度
  • extensionName: 取り込まれるイベントのタイプ
  • localInstanceId および globalInstanceId: イベントのセット内の特定のイベントを即座に識別するために使用することのできる ID
  • repeatCount および elapsedTime: システムが同じタイプの複数のイベントを、単一イベントに統合することにより、効果的に報告できるようにサポートする情報
  • sequenceNumber: システムが取り込み時間以外の方法で一連のイベントを順序付けできるようにサポートするシーケンス情報
severity
すべての問題判別イベントは、条件 (状況) の相対重大度が、Common Base Event の severity フィールドに適切な値を提供することにより報 告されることに関して指示を与える必要があります。問題判別イベントのために、severity フィールドが要求されます。このフィールドは、このフィールドをオプションのフィールドとしてリストする Common Base Event の基本仕様 よりさらに制限されます。有効かつ効率的な問題判別のためには、問題解決のために必要な 情報を迅速に識別する機能のほか、対処する必要のある問題に優先順位を付けることが要求されるからです。 通常、問題判別イベントでは以下の値が使用されます。
10 通知 状態遷移、操作変更などの操作を明確にするために提供されたログ情報イベント、標準条件、およびイベント。 原則として、これらのイベントは、管理者のアクションまたは介入を必要としません。
20 Harmless 情報イベントと同様ですが、状態遷移または操作変更のような監査項目を取り込むために使用されます。 原則として、これらのイベントは、管理者のアクションまたは介入を必要としません。
30 警告 通常、警告はリカバリー可能なエラー (例えば、訂正可能なシステム障害など) を示します。 これらのイベントは、管理者の処置または介入を必要とする場合があります。
40 マイナー マイナー・エラーは、コンポーネント内の回復不能なエラーであるイベントのことです。この 障害は、コンポーネントによる一部の要求の処理機能に影響します。 ビジネス・アプリケーションは、標準の機能を引き続き実行することができますが、全体としての動作は低下する場合があります。 これらのイベントでは、この状態に対処するために、管理者の処置または介入が必要になります。
50 クリティカル クリティカル・エラーは、コンポーネント内の回復不能なエラーであるイベントのことです。この障害は、コンポーネントによるほとんどの要求の処理機能に大幅に影響します。 ビジネス・アプリケーションは、標準機能のほとんど (しかしすべてではない) を引き続き実行することができますが、全体としての動作は低下する場合があります。 これらのイベントでは、この状態に対処するために、管理者の処置または介入が必要になります。
60 致命的 致命的エラーは、コンポーネント内の回復不能なエラーであるイベントのことです。この障害は通常、結果的にコンポーネントの完全な障害になります。ビジネス・アプリケーションは、一部の標準機能を引き続き実行することができますが、全体としての動作は低下する場合があります。 これらのイベントでは、この状態に対処するために、管理者の処置または介入が必要になります。
msg
この属性に関する情報については、メッセージ・データ を参照してください。
priority
問題判別イベントに対する優先度フィールドの使用は推奨されていません。 重大度フィールドは原則として、問題判別イベントの重要度を伝え、評価するために使用されます。優先度フィールドを使用して、重大度フィールドに指定される情報を拡張します。つまり、同じ重大度のイベントに優先順位を付けます。
extensionName
extensionName フィールドは、報告されるイベントのタイプを伝えるために使用されます (例えば、どのイベントの一般クラスが報告されるかなど)。 多くの場合、このフィールドでは、イベントに関してどのような追加データ (例えば、オプションのデータ値など) が予期できるのかを示します。
repeatCount
repeatCount フィールドは、問題判別イベントに対して有効ですが、原則的に、イベント・プロデューサーにより使用されず、また提供されません。 このフィールドは、イベント管理および分析システムによるデータの削減および統合のために使用されます。
elapsedTime
elapsedTime フィールドは、問題判別イベントに対して有効ですが、原則的に、イベント・プロデューサーにより使用されず、また提供されません。 このフィールドは、イベント管理および分析システムによるデータの削減および統合のために使用されます。
sequenceNumber
sequenceNumber フィールドは、問題判別イベントに対して有効です。通常これは、イベント・タイム・スタンプの細分性 (creationTime フィールド) がイベントの順序付けにおいて十分でない場合に、イベント・プロデューサーのみが使用します。 通常、sequenceNumber フィールドは同じタイム・スタンプ値を持つシーケンス・イベントを順序付けるために使用されます。

イベント管理および分析システムは、必ずしもタイム・スタンプに基づいていない代替の順序付けなど、 さまざまな理由から sequenceNumber フィールドを使用することができます。 イベント・プロデューサーには、ここで推奨されるものが最初に提供されます。




関連概念
WebSphere Application Server の Common Base Event
関連タスク
アプリケーションへのロギングおよびトレースの追加
関連資料
Common Base Event の構造
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 7:44:53 PM EST
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