セル内のアプリケーションが別のセル内の他のアプリケーションにアクセスする場合は、 その別のセルに対して外部セル名バインディングを構成することができます。外部セル名バインディング とは、 他のセルのセル・ルート・コンテキストに解決されるコンテキスト・バインディングです。 ローカル・セル内のすべてのアプリケーションは、 外部セル・バインディングを通じて外部セル内のオブジェクトを検索することができます。
外部セル・バインディングでは、すべての外部セル参照に含まれるブートストラップ・アドレス情報を ローカル・セルのアプリケーション・デプロイメント・データに置く代わりに、 外部セルのブートストラップ・アドレス情報を単一のロケーションに制限します。外部セルのブートストラップ・アドレスが変更された場合は、外部セル・バインディングを更新するだけで済みます。外部セル・バインディングを通して外部セルにあるアプリケーション・オブジェクトを検索するローカル・セルの中では、どのアプリケーションのデプロイメント・データも更新する必要はありません。
例えば、外部セル CellB が、ejb/AccountHome のネーム・スペース内の名前で構成された、セルを有効範囲とする EJB ネーム・スペース・バインディングを持つ場合を考えてみましょう。 この場合、CellB で実行中のアプリケーションは、cell/persistent/ejb/AccountHome の JNDI 名を使用してホームをルックアップするようになります。(J2EE アプリケーションは実際には、デプロイメント記述子データによって JNDI 名にマップされる java:comp/env 名を使用します。) 外部セル・バインディングをローカル・セル内の CellB に対して構成する場合は、そのローカル・セル内で実行中のアプリケーションは cell/cells/CellB/persistent/ejb/AccountHome の JNDI 名を使用して AccountHome をルックアップすることができます。いずれのルックアップ名も、サフィックス persistent/ejb/AccountHome は CellB 内のセル・ルート・コンテキストに相対します。
外部セルとローカル・セルは、別の名前である必要があります。