インストーラーは、非 root ユーザーに、 該当するファイルおよびディレクトリーへの書き込み権限を付与することができます。 これにより、非 root ユーザーがプロファイルを作成できるようになります。 インストーラーは、プロファイルを作成する権限があるユーザーのグループを作成することも、 プロファイルを作成する権限を個々のユーザーに付与することもできます。 次のタスクの例は、プロファイルを作成する権限があるグループの作成方法を示しています。
プロファイル作成のため、ファイルおよびディレクトリーに対する 書き込み権限を非 root ユーザーに付与するために実行するステップは、 プロファイルが以前に作成されたかどうかによって決まります。
以下のステップを実装する前に、 少なくとも 1 つのプロファイルが作成されていれば、何らかのディレクトリーおよびファイルが作成されているはずです。 したがって、これらのディレクトリーおよびファイルを作成するステップはスキップしてください。 プロファイルが以前に作成されていない場合は、必要なディレクトリーおよびファイルを作成する ステップを実装する必要があります。ほとんどの場合、プロファイルは作成済みになっています。
インストーラーに以下のステップを実行させて profilers グループを作成し、このグループに プロファイルを作成する適切な権限を付与します。
インストーラーは、profilers グループを作成し、 このグループにプロファイルを作成するためのディレクトリーおよびファイルに対する適切なアクセス権を付与しました。
これらのディレクトリーおよびファイルは、 非 root ユーザーがプロファイル作成のために書き込む必要がある WebSphere Application Server の インストール・ルート内にある唯一のものです。
profilers グループに所属する非 root ユーザーは、 自身が所有し、書き込み権限を持つディレクトリー内にプロファイルを作成できますが、 製品のインストール・ルート・ディレクトリーにプロファイルを作成することはできません。
非 root ユーザー ID は、複数のプロファイルを管理できます。 同じ非 root ユーザー ID で、プロファイル全体を (デプロイメント・マネージャー・プロファイル、 アプリケーション・サーバーおよびノード・エージェントが含まれるプロファイル、またはカスタム・プロファイル のいずれであるかを問わず) 管理します。グローバル・セキュリティーまたは管理セキュリティーが 使用可能であるかどうかに関係なく、セル内のプロファイルごとに異なるユーザー ID を使用できます。 ユーザー ID は、root ユーザー ID と非 root ユーザー ID の混合であってもかまいません。 例えば、root ユーザーがデプロイメント・マネージャー・プロファイルを管理し、非 root ユーザーが アプリケーション・サーバーとノード・エージェントが含まれるプロファイルを管理することも、その逆を管理することも可能です。 ただし、root ユーザーがセル内のすべてのプロファイルを管理したり、 非 root ユーザーがセル内のすべてのプロファイルを管理したりするほうが一般的です。
非 root ユーザーは、同じタスクを使用して、root ユーザーが使用するプロファイルを管理することができます。