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Java Management Extensions コネクター・プロパティー

管理コンソール、wsadmin ツール、アプリケーション・サーバー・コマンド、コマンド行インターフェースから実行されるスクリプト、またはユーザーが書き込むカスタム Java 管理クライアント・プログラムでプロパティーを指定または設定することができます。 また、soap.client.props ファイルで SOAP コネクター・プロパティーも設定することができます。

Java Management Extensions (JMX) コネクターは Remote Method Invocation (RMI) コネクターまたは Simple Object Access Protocol (SOAP) コネクターのいずれかです。

wsadmin ツール、アプリケーション・サーバー・コマ ンド、またはスクリプトの JMX コネクター・プロパティーをコード化する方法の特定の情報については、 特定のツールまたはコマンドを参照してください。 カスタム Java 管理クライアント・プログラムの JMX コネクター・プロパティーをコード化する方法の具体的な情報に ついては、 Java API documentation for Application Server を参照してください。

管理コンソールでは、このトピックは特定の設定またはプロパティーのコーディングを指定します。 JMX コネクターに固有の soap.client.props ファイルにあるプロパティーのコーディングが指定されます。 これらのプロパティーは、com.ibm.SOAP で始まります。Application Server の他の場所で設定される情報を含む、 soap.client.props ファイル内のその他のプロパティーについては、ここでは取り上げません。 soap.client.props ファイルでのみ設定可能な、 com.ibm.ssl.contextProvider プロパティーのコーディングが指定されます。

各プロファイルは、プロパティー・ファイルを installation root/profiles/profile name/properties/soap.client.props に保持しています。 これらのプロパティー・ファイルを使用すると、セキュリティー・プロパティーおよびタイムアウト・プロパティーを含む各種のプロパティーを設定することができます。 これらのプロパティーは、 特定のプロファイル内で実行するプロセス間で SOAP JMX コネクターを使用するすべての管理接続のデフォルトです。 例えば、特定のプロファイルの下で実行している wsadmin プログラムは、プロパティーが他のプログラマチックな方法でオーバーライドされない限り、 SOAP コネクターの振る舞いのため、そのファイルからのプロパティー値を使用します。

この項で説明する JMX コネクター・カスタム・プロパティー管理コンソール・パネルを表示するには、「サーバー 」>「 アプリケーション・サーバー」>「server_name」 >「 サーバー・インフラストラクチャー」>「管理」>「管理サービス」>「追加プロパティー」>「JMX コネクター」>「connector type」>「追加プロパティー」>「カスタム・プロパティー」をクリックします。

SOAP コネクター・プロパティー

このセクションでは、 SOAP コネクターと関連する JMX コネクター・プロパティーについて説明します。

SOAP 要求タイムアウト

選択する値は、多くの要因に応じて異なります。例えば、サーバーにインストールされているアプリケーションのサイズおよび数、ご使用のマシンのスピード、およびマシンの使用レベルなどの要因があります。

要求タイムアウトのプログラムのデフォルト値は、600 秒です。 ただし、SOAP クライアントに接続するその他のコンポーネントは、デフォルトをオーバーライドすることができます。 soap.client.props ファイルを使用するコンポーネントのデフォルト値は 180 秒です。

以下のオプションの 1 つを使用して、プロパティーを設定します。
  • コマンド行インターフェースから実行するスクリプト。
  • soap.client.props ファイル。
    プロパティー com.ibm.SOAP.requestTimeout
    データ型 整数
    範囲 (秒) 0 から n まで

    プロパティーがゼロ (0) の場合、要求は決してタイムアウトになりません。

    デフォルト 180
  • 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、 プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
    プロパティー requestTimeout
    データ型 整数
    範囲 (秒) 0 から n まで

    プロパティーがゼロ (0) の場合、要求は決してタイムアウトになりません。

    デフォルト 600
  • Java 管理クライアント。プロパティーは AdminClient.CONNECTOR_SOAP_REQUEST_TIMEOUT です。

構成 URL

プログラムを使用してこのファイルから SOAP プロパティーを読み取る場合、構成 Universal Resource Locator (URL) プロパティーを指定します。 以下のオプションの 1 つを使用して、プロパティーを設定できます。
  • スクリプトは、コマンド行インターフェースから実行します。スクリプトは、 構成 URL プロパティーを com.ibm.SOAP.ConfigURL システム・プロパティー 上の Application Server に渡すことができま す。
  • 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、 プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
    プロパティー ConfigURL
    データ型 ストリング
    有効な値 http://Path/soap.client.props
    デフォルト なし
  • Java 管理クライアント。AdminClient.CONNECTOR_SOAP_CONFIG プロパティーを使用します。

セキュリティー・コンテキスト・プロバイダー

このプロパティーは、Secure Sockets Layer (SSL) インプリメンテーションが、Application Server と SOAP クライアント間で使用されることを示します。

soap.client.props ファイルを使用してプロパティーを設定します。
プロパティー com.ibm.ssl.contextProvider
データ型 ストリング
有効な値

IBMJSSE2
デフォルト IBMJSSE2

Secure Sockets Layer (SSL) セキュリティー

このプロパティーを使用して、 Application Server と SOAP クライアント間で SSL セキュリティーを使用可能にします。 以下のオプションの 1 つを使用して、プロパティーを設定します。
  • コマンド行インターフェースから実行するスクリプト。
  • soap.client.props ファイル。
    プロパティー com.ibm.SOAP.securityEnabled
    データ型 ブール
    デフォルト False
  • 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、 プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
    プロパティー securityEnabled
    データ型 ブール
    デフォルト False
  • Java 管理クライアント。AdminClient.CONNECTOR_SECURITY_ENABLED プロパティーを使用します。

SOAP および RMI コネクター・プロパティー

このセクションでは、 SOAP コネクターと RMI コネクターの両方に関連する JMX コネクター・プロパティーについて説明します。

コネクター・タイプ

SOAP または RMI のコネクター・タイプは、Application Server が SOAP サーバーと RMI サーバーのどちらに接続するかによって決まります。 以下のオプションの 1 つを使用して、プロパティーを設定できます。
  • wsadmin ツール。
  • コマンド行インターフェースから実行するスクリプト。
  • 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、 プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
    プロパティー タイプ
    データ型 ストリング
    有効な値
    SOAPConnectorRMIConnector
    デフォルト SOAPConnector
  • Java 管理クライアント。AdminClient.CONNECTOR_TYPE プロパティーを使用します。 AdminClient.CONNECTOR_TYPE_RMI または AdminClient.CONNECTOR_TYPE_SOAP 定数を使用して、コネクター・タイプを指定します。

ホスト

Application Server の接続先であるサーバーのホスト名または IP アドレス。サーバーは、SOAP サーバーか RMI サーバーのいずれかです。以下のオプションの 1 つを使用して、プロパティーを設定できます。
  • wsadmin ツール。
  • コマンド行インターフェースから実行するスクリプト。
  • 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、 プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
    プロパティー ホスト
    データ型 ストリング
    有効な値 ホスト名または IP アドレス
    デフォルト なし
  • Java 管理クライアント。AdminClient.CONNECTOR_HOST プロパティーを使用します。

ポート

Application Server の接続先であるサーバーのポート番号。サーバーは、SOAP サーバーか RMI サーバーのいずれかです。以下のオプションの 1 つを使用して、プロパティーを設定できます。
  • wsadmin ツール。
  • スクリプトは、コマンド行インターフェースから実行します。
  • 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、 プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
    プロパティー ポート
    データ型 整数
    有効な値 ポート番号
    デフォルト なし
  • Java 管理クライアント。AdminClient.CONNECTOR_PORT プロパティーを使用します。

ユーザー名

Application Server が SOAP サーバーまたは RMI サーバーにアクセスするために使用するユーザー名。以下のオプションの 1 つを使用して、プロパティーを設定できます。
  • wsadmin ツール。
  • スクリプトは、コマンド行インターフェースから実行します。
  • soap.client.props ファイル。
    プロパティー com.ibm.SOAP.loginUserid
    データ型 ストリング
    有効な値 値は、SOAP または RMI のグローバル SSL 設定値と一致する必要があります。
    デフォルト なし
  • 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、 プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
    プロパティー username
    データ型 ストリング
    有効な値 値は、SOAP または RMI のグローバル SSL 設定値と一致する必要があります。
    デフォルト なし
  • Java 管理クライアント。AdminClient.USERNAME プロパティーを使用します。

パスワード

Application Server が SOAP サーバーまたは RMI サーバーにアクセスするために使用するパスワード。以下のオプションの 1 つを使用して、プロパティーを設定できます。
  • wsadmin ツール。
  • スクリプトは、コマンド行インターフェースから実行します。
  • soap.client.props ファイル。
    プロパティー com.ibm.SOAP.loginPassword
    データ型 ストリング
    有効な値 値は、SOAP または RMI のグローバル SSL 設定値と一致する必要があります。
    デフォルト なし
  • 管理コンソール。管理コンソールの「JMX コネクター・カスタム・プロパティー」パネルで、 プロパティーおよび値を名前と値のペアとして指定します。
    プロパティー password
    データ型 ストリング
    有効な値 値は、SOAP または RMI のグローバル SSL 設定値と一致する必要があります。
    デフォルト なし
  • Java 管理クライアント。AdminClient.PASSWORD プロパティーを使用します。

RMI コネクター・プロパティー

このセクションでは、RMI コネクターに付帯する JMX コネクター・プロパティーについて説明します。

JSR 160 RMI コネクターの無効化

仕様に準拠した JMX 機能を自動的に受け取れるよう、JMX リ モート・アプリケーション・プログラミング・インターフェース (JSR 160) のサポートはデフォルトで使用可能になっています。 特定のサーバーに対してこの機能を無効にするには、以下のオプションの 1 つを使用して、プロパティーを設定します。




関連タスク
管理アーキテクチャーのセットアップ
スクリプトによるセキュリティーの構成
関連資料
Java Management Extensions コネクター
スクリプトの管理プロパティー
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 7:44:53 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.doc/info/ae/ae/ragt_rconnector_customp.html