WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista

             目次と検索結果のパーソナライズ化

launchClient ツール

このトピックでは、 Java 2 Platform Enterprise Edition (J2EE) の WebSphere Application Server 向け launchClient ツールのコマンド行構文について説明しています。

Network Deployment 環境内のノードから launchClient コマンドを使用できます。 ただし、デプロイメント・マネージャーから launchClient コ マンドを使用することはできません。

以下は、launchClient ツールのコマンド行呼び出し構文の例です。
launchClient [-profileName pName | -JVMOptions options | -help | -?] <userapp> [-CC<name>=<value>] [app args]
各部の意味は、次のとおりです。
  • userapp は、アプリケーション・クライアントを含む EAR ファイルへのパスと名前です。
  • -CC<name>=<value> は、 クライアント・コンテナーの名前と値のペアのパラメーターです。 サポートされている名前と値のペアの引数については、 クライアント・コンテナー・パラメーターのセクションを参照してください。
  • app args は、アプリケーション・クライアントに渡される引数です。
  • -profileName は、マルチ・プロファイルのインストールでアプリケーション・サーバー・プロセスのプロファイルを定義します。 -profileName オプションは、単一プロファイル環境または アプリケーション・クライアント・インストールで実行する場合は必要ありません。

    デフォルトは、default_profile です。

  • -JVMOptions は、有効な Java 標準であるか、-cp または -classpath を除く、標準以外のオプション・ストリングです。ストリングの前後には引用符を挿入してください。
  • -help, -? 使用情報を印刷します。

1 番目のパラメーターは、 -help, -? にするか、 あるいはパラメーターをまったく含まないかのいずれかにする必要があります。 -profileName pName および -JVMOptions オプションは、 オプショナル・パラメーターです。 使用する場合は、<userapp> パラメーターの前に指定しなければなりません。 他のパラメーターはすべてオプションであり、 <userapp> パラメーターの後ろに任意の順番に指定できます。 J2EE アプリケーション・クライアント・ランタイムは、 プレフィックス -CC で始まらないオプショナル・パラメーターをすべて無視してアプリケーション・クライアントに渡します。

クライアント・コンテナー・パラメーター

サポートされている引数は以下のとおりです。

-CCadminConnectorHost
構成情報が取り出されるサーバーのホスト名を指定します。

デフォルトは -CCBootstrapHost パラメーターの値、また、 -CCBootstrapHost パラメーターが指定されていない場合は localhost の値です。

-CCadminConnectorPort
管理クライアント機能が使用するポート番号を示します。 SOAP 接続のデフォルト値は 8880、 リモート・メソッド呼び出し (RMI) 接続のデフォルト値は 2809 です。
-CCadminConnectorType
管理クライアントがサーバーに接続する方法を指定します。 RMI 接続タイプを使用する場合は RMI を指定し、 SOAP 接続タイプを使用する場合は SOAP を指定します。 デフォルト値は SOAP です。
-CCadminConnectorUser
サーバーで認証が必要な場合は、 管理クライアントがこのユーザー名を使用します。 接続タイプが SOAP で、サーバー上でセキュリティーが使用可能である場合は、 このパラメーターが必要です。 SOAP コネクターは、認証を求めるプロンプトを出しません。
-CCadminConnectorPassword
-CCadminConnectorUser パラメーターが指定するユーザー名のパスワード。
-CCaltDD
代替デプロイメント記述子ファイルの名前。 このパラメーターは、使用するデプロイメント記述子を指定するために、 -CCjar パラメーターと一緒に使用されます。 クライアント JAR ファイルが複数のデプロイメント記述子で構成されている場合に、この引数を使用します。 値を null に設定して、クライアント JAR ファイルの標準デプロイメント記述子を使用します。
-CCBootstrapHost
最初に接続したいホスト・サーバーの名前。 フォーマットは your_server_of_choice.com です。
-CCBootstrapPort
サーバーのポート番号。 この引数を指定しない場合は、WebSphere Application Server のデフォルト値が使用されます。
-CCclassLoaderMode
クラス・ローダー・モードを指定します。 PARENT_LAST が指定された場合、 クラス・ローダーはクラスをローカル・クラス・パスからロードしてから、クラス・ロードをその親に委任します。 以下のためにロードされたクラスは影響を受けます。
  • J2EE アプリケーション・クライアントのために定義されたクラス
  • J2EE アプリケーションで定義されたリソース
  • J2EE クライアント JAR ファイルのマニフェストに指定されたクラス
  • -CCclasspath オプションを使用して指定されたクラス
PARENT_LAST が指定されない場合、デフォルト・モード、 PARENT_FIRST により、クラス・ローダーはクラス・ロードを その親クラス・ローダーに委任してから、クラスをローカル・クラス・パスからロードします。
-CCclasspath
クラス・パスの値。 アプリケーションを立ち上げるとき、システム・クラスパスが使用されます。 EAR ファイルまたはシステム・クラス・パスの一部にないクラスにアクセス する場合は、該当するクラス・パスをここで指定します。 複数のパスは、連結してもかまいません。
-CCD
初期設定中に、WebSphere Application Server に指定されたシステム・プロパティーをセットする場合には、このオプションを使用します。 -CCD の後に等号 (=) を使用しないでください。 例: -CCDcom.ibm.test.property=testvalue-CCD パラメーターは複数指定できます。このパラメーターの一般形式は 、-CCD<property key>=<property value> です。例えば、-CCDI18NService.enable=true のようになります。
-CCdumpJavaNameSpace
WebSphere Application Server の Java Naming and Directory Interface (JNDI) ネーム・スペースの Java 部分を印刷します。 true 値は、短形式を使用します。 短形式は、そのロケーションでバインディングされているバインディング名およびオブジェクトのタイプを印刷します。 long 値は、長形式を使用します。 長形式は、バインディング名、バインド済みオブジェクト・タイプ、ローカル・オブジェクト、 ローカル・オブジェクトのタイプとストリング表現 (例えば、IOR やストリング値) を印刷します。 デフォルト値は false です。
-CCexitVM
クライアント・アプリケーションが完了した後、 WebSphere Application Server に System.exit() を呼び出させる場合には、このオプションを使用します。 デフォルトは false です。
-CCinitonly
クライアント・アプリケーションを立ち上げずに、 ActiveX アプリケーション・クライアントに対するアプリケーション・クライアント・ランタイムを初期化する場合に、 このオプションを使用します。 デフォルトは false です。
-CCjar
立ち上げるアプリケーションの EAR ファイル内に常駐するクライアント Java アーカイブ (JAR) ファイルの名前。 EAR ファイルの中に複数のクライアント JAR ファイルがある場合に、この引数を使用します。
-CCpropfile
launchClient プロパティーが入っているプロパティー・ファイルの名前を示します。 ファイル内では -CC 接頭部をつけないでプロパティーを指定します。ただし、securityManager、securityMgrClass、および securityMgrPolicy プロパティーは除きます。 次の例のようにします。verbose=true
-CCproviderURL
ブートストラップ・サーバー情報を提供します。 初期コンテキスト・ファクトリーは、この情報を使用して初期コンテキストを取得できます。 WebSphere Application Server 初期コンテキスト・ファクトリーは、 Common Object Request Broker Architecture (CORBA) オブジェクト URL または Internet Inter-ORB Protocol (IIOP) URL のいずれかを使用できます。 CORBA オブジェクト URL は IIOP URL よりも柔軟性があり、 使用する場合の推奨 URL 形式です。 この値には、複数のブートストラップ・サーバー・アドレスを入れることができます。 この機能は、 サーバー・クラスターから初期コンテキストを取得しようとするときに使用できます。 クラスター内のすべてのサーバーに対しては、URL でブートストラップ・サーバー・アドレスを 指定できます。 少なくとも 1 つのサーバーが稼働してれば、 オペレーションは正常に処理され、Single Point of Failure (SPOF) を回避できます。 宛先リストは、特定の順序で処理されるわけではありません。 ネーミング操作の場合、 この値は -CCBootstrapHost および -CCBootstrapPort パラメーターをオーバーライドします。 複数のシステムを指定する CORBA オブジェクト URL の例は、 以下のようになります。
-CCproviderURL=corbaloc:iiop:myserver.mycompany.com:9810,:mybackupserver.mycompany.com:2809
この値は、java.naming.provider.url システム・プロパティーにマップされます。
-CCsecurityManager
セキュリティー・マネージャーとともに WebSphere Application Server を使用可能にして実行します。 デフォルトは disable です。
-CCsecurityMgrClass
セキュリティー・マネージャーをインプリメントするクラスの完全修飾名を示します。 -CCsecurityManager パラメーターが enable に設定されている場合は、 この引数のみを使用します。 デフォルトは java.lang.SecurityManager です。
-CCsecurityMgrPolicy
セキュリティー・マネージャー・ポリシー・ファイルの名前を示します。 -CCsecurityManager パラメーターが enable に設定されている場合は、 この引数のみを使用します。 このパラメーターを使用可能にすると、java.security.policy システム・プロパティーが設定されます。 デフォルトは、<app_server_root>/ properties/client.policy です。
-CCsoapConnectorPort
Simple Object Access Protocol (SOAP) コネクター・ポート。 この引数を指定しない場合は、WebSphere Application Server のデフォルト値が使用されます。
-CCtrace
このオプションを使用して、デバッグ・トレース情報を取得します。 IBM カスタマー・サポートに問題を報告するときには、この情報が必要になります。 デフォルトは false です。詳しくは、トピックトレースを使用可能にする を参照してください。
-CCtracefile
トレース情報を書き込むファイルの名前を示します。 デフォルトでは、コンソールに出力します。
-CCtraceMode
トレースで使用するトレース・フォーマットを指定します。 有効な値 basic が指定されていない場合、 デフォルトは advanced になります。 基本トレース・フォーマットは、さらにコンパクトな形式のトレースです。

基本および拡張のトレース・フォーマット設定については詳しくは、トレース出力の解釈を参照してください。

-CCverbose
このオプションは、追加の情報メッセージを表示します。 デフォルトは false です。

セキュリティーを使用可能にした EJB クライアント・アプリケーションを使用している場合は、sas.client.props ファイルを編集します。このファイルは profile_root/properties ディレクトリーにあります。 ファイル内で com.ibm.CORBA.loginSource の値を none に変更します。

sas.client.props ユーティリティーについて詳しくは、PropFilePasswordEncoder コマンド解説書 を参照してください。

セキュリティー使用の RMI 接続。EJB および管理クライアント・アプリケーションで使用します。
Jacl を使用:
wsadmin -conntype RMI -port  rmiportnumber -user userid 
-password password

Jython を使用:

wsadmin -lang jython -conntype RMI -port  rmiportnumber -user userid 
-password password

接続の rmiportnumber は、管理コンソールで BOOTSTRAP_ADDRESS と表示されます。

重要: AIX、HP-UX、Linux、i5/OS、Solaris、および z/OS オペレーティング・システムでは、-password オプションを使用すると機密漏れが生じる場合があります。これは、他のユーザーが実行中のすべてのプロセスを表示するために呼び出すことができるシステム状況プログラム (ps コマンドなど) で、パスワード情報が可視になるためです。 機密漏れが心配な場合は、このオプションは使用しないでください。代わりに、SOAP コネクターの場合には soap.client.props ファイル、RMI コネクターの場合には sas.client.props ファイルで、ユーザーおよびパスワード情報を指定します。soap.client.props ファイルおよび sas.client.props ファイルは、WebSphere Application Server プロファイルの properties ディレクトリーにあります。

以下は、正しい構文の例です。

[Windows]
launchClient c:¥earfiles¥myapp.ear -CCBootstrapHost=myWASServer -CCverbose=true app_parm1 app_parm2

[AIX HP-UX Solaris] ./launchClient.sh /usr/earfiles/myapp.ear -CCBootstrapHost=myWASServer -CCverbose=true app_parm1 app_parm2




関連タスク
拡張 EAR ファイルのディレクトリーの指定
参照トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 7:44:53 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.doc/info/ae/ae/rcli_javacmd.html