WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista

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グラフィカル・ユーザー・インターフェースによるプロファイルの作成

このトピックでは、WebSphere Application Server のランタイム環境の作成方法を説明します。 各ランタイム環境は、プロファイル 内に作成されます。 プロファイルは、 ランタイム環境を定義するファイルのセットです。プロファイル管理ツールは、各ランタイム環境用のプロファイルを作成します。

始める前に

プロファイル管理ツールを使用する前に、コア・プロダクト・ファイルをインストールします。

プロファイル管理ツールは、manageprofiles コマンドのグラフィカル・インターフェースです。詳しくは、manageprofiles コマンド の説明を参照してください。

プロファイルを作成するための十分な一時スペースをシステムに用意する必要があります。 要件について詳しくは、プロファイル: ファイル・システム要件 のトピックを参照してください。

次のプラットフォームでは、プロファイル管理ツールを使用してプロファイルを作成することはできません。
  • 64 ビット・プラットフォーム
  • [Linux] Linux for zSeries プラットフォーム
[この情報は、Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムで稼動するバージョン 6.1.0.9 以降のものにだけ適用されます。 ] Microsoft® Windows Vista™ オペレーティング・システム上でのプロファイル管理ツールの実行に関する注意: WebSphere Application Server バージョン 6.1 を Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムにインストールした後、 プロファイル管理ツールを使用してプロファイルの作成を試行する前に、バージョン 6.1.0.9 以降が 含まれるサービス・パックをインストールする必要があります。

このタスクについて

Network Deployment 製品のインストール手順では、 複数の可能性があるため、 デフォルトではランタイム環境が作成されません。 Network Deployment 製品のコア・プロダクト・ファイルのインストール後、プロファイル管理ツールを使用して以下のプロファイルの任意の組み合わせを作成し、ランタイム環境を操作可能にします。
  • セル・プロファイルを作成します。

    セル・プロファイルの作成 を参照してください。セル・プロファイルを使用すると、デプロイメント・マネージャー・プロファイルと、フェデレーテッド・アプリケーション・サーバー・ノード用のプロファイルを、プロファイル管理ツールによって単一のパスで作成できます。 デプロイメント・マネージャー・プロファイルとフェデレーテッド・アプリケーション・サーバー・ノード・プロファイルを作成するときは、これらのプロファイルを別々に作成する特定の理由がない限り、セル・プロファイル作成オプションを使用することをお勧めします。

  • デプロイメント・マネージャー・プロファイル。

    デプロイメント・マネージャー・プロファイルの作成 を参照してください。デプロイメント・マネージャー・プロファイルを使用すると、後で Application Server ノードのマルチノード、マルチマシン・グループに管理ノードを作成できます。 アプリケーション・サーバー・プロセスのこの論理グループは、セル と呼ばれます。

  • アプリケーション・サーバー・プロファイル。

    アプリケーション・サーバー・プロファイルの作成 を参照してください。

    アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成すると、 デフォルトの server1 プロセスが作成されます。「標準」のプロファイル作成を選択した場合、プロセスにはデフォルト・アプリケーションおよび独自の管理コンソールが含まれます。 「拡張」プロファイル作成オプションを選択した場合は、デプロイするアプリケーションを選択できます。 addNode コマンドを使用して、またはデプロイメント・マネージャーの 管理コンソールから、デプロイメント・マネージャー・セルに server1 ノードを統合することができます。 server1 プロセスは、デプロイメント・マネージャーからの統合を開始する際に稼働していなければなりません。

    アプリケーション・サーバーからすべてのアプリケーションを組み込む場合は、 統合することによって、アプリケーションの再デプロイが可能なデプロイメント・マネージャーにアプリケーションがインストールされます。

    アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成し、ノードを統合しない場合は、 スタンドアロン・アプリケーション・サーバーを作成することができます。 統合されたアプリケーション・サーバー・ノードをデプロイメント・マネージャーから除去する場合、 アプリケーション・サーバーは元の構成、つまりスタンドアロン・アプリケーション・サーバーに戻ります。

  • カスタム・プロファイル。

    カスタム・プロファイルの作成 を参照してください。 カスタム・プロファイルは、アプリケーション・サーバー、クラスター、 またはその他の Java プロセス (メッセージング・サーバーなど) を組み込むようにデプロイメント・マネージャーを介して カスタマイズできる空のノードです。 分散マシンでカスタム・プロファイルを作成し、デプロイメント・マネージャー・セルにノードを追加して、 ノードのカスタマイズを開始します。

プロファイル管理ツール を使用するごとに、デプロイメント・マネージャー・プロファイル、アプリケーション・サーバー・プロファイル、またはカスタム・プロファイルに、1 つのプロファイルが作成されます。 セル・プロファイルについては、プロファイル管理ツール で 2 つのプロファイルが作成されます。

プロシージャー

  1. 製品をインストールして、コア・プロダクト・ファイルを作成します。
  2. プロファイル管理ツールを開始して新しいランタイム環境を作成します。

    このタスクでは、ファースト・ステップ・コンソールからプロファイル管理ツールを選択します。

    1. コマンド・ウィンドウをオープンします。
    2. プロファイル・ルート・ディレクトリーの firststeps ディレクトリーに移動します。
      プロファイル・ルートは、以下のように、プラットフォームによって異なります。
    3. firststeps コマンドを実行して、コンソールを開始します。
      • [Linux] [HP-UX] [Solaris] [AIX] ./firststeps.sh
      • [Windows] firststeps.bat
    4. コンソールでプロファイル管理ツール・オプションを選択します。

    詳しくは、firststeps コマンド の説明を参照してください。

    ウィザードを開始する方法

    ウィザードを開始する方法はいくつかあります。
    • インストールの最後に、プロファイル管理ツールを開始するチェック・ボックスを選択します。
    • コマンド行からコマンドを直接実行します。

      • [Linux] [HP-UX] [Solaris] [AIX] AIX や Linux のようなオペレーティング・システムでは、コマンドは app_server_root/bin/ProfileManagement ディレクトリーにあります。
      • [Windows] Windows プラットフォームでは、コマンドは app_server_root¥bin¥ProfileManagement ディレクトリーにあります。
      コマンド名は、以下のようにプラットフォームごとに異なります。
      • [Linux] [HP-UX] [Solaris] [AIX] pmt.sh
      • [Windows] pmt.bat
    • ファースト・ステップ・コンソールからプロファイル管理ツールを選択します。
    • [Windows] 「スタート」メニューを使用してプロファイル管理ツールにアクセスします。 例えば、「スタート」>「プログラム」または「すべてのプログラム」>「IBM WebSphere」 >「your_product」>「プロファイル管理ツールとクリックします。
      [この情報は、Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムで稼動するバージョン 6.1.0.9 以降のものにだけ適用されます。 ] Microsoft® Windows Vista™ オペレーティング・システム上でのプロファイル管理ツールの実行に関する注意:
      • WebSphere Application Server が推奨どおりに Windows Vista オペレーティング・システムの Users ディレクトリーの下にインストールされている場合、 管理者アカウントの標準ユーザー特権を使用して、管理者へ昇格することなく、 新規プロファイルを作成できます。
      • WebSphere Application Server が Program Files ディレクトリーの下にインストールされている場合、 以下のアクションを実行してプロファイル管理ツールを起動します。
        1. 以下のいずれかのアクションを実行します。
          • プロファイル管理ツールのショートカットを右クリックします。
          • Windows エクスプローラで、app_server_root/bin/ProfileManagement ディレクトリー にある pmt.bat ファイルを右クリックします。
        2. 管理者として実行 (Run As Administrator)」をクリックします。
    • [Linux] プロファイル管理ツールを開始するには、 プログラムの開始に使用する Linux オペレーティング・システムのメニューを使用します。 例えば、the_operating_system_menus_to_access_programs」> 「IBM WebSphere」>「your_product」>「プロファイル管理ツールとクリックします。
  3. プロファイルを作成します。

    任意の順序でプロファイルを作成することができます。 ただし、機能するセルをできる限り短い時間で作成するには、セル・プロファイル・テンプレートを使用します。

    カスタム・プロファイルには、大規模なカスタマイズが必要です。 カスタム・プロファイルを作成する場合は、プロファイル管理ツールの「統合」パネルまたは addNode コマンドを使用して、カスタム・プロファイルをデプロイメント・マネージャー・セルに統合します。 アプリケーション・サーバー・プロファイルとは異なり、 カスタム・プロファイルのノードにはデフォルトのアプリケーション・サーバーがありません。 server1 アプリケーション・サーバーは、デフォルトではカスタム・ノードにはありません。また、デフォルト・アプリケーションはカスタム・ノードにありません。 デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、 実動またはその他の使用のために空のノードをカスタマイズします。例えば、 アプリケーション・サーバーまたはクラスターをノードに作成することができます。

    以下のプロファイルのいずれかを作成します。
    • セル・プロファイルを作成します。
      セル・プロファイルの作成 を参照してください。セル・プロファイルを作成すると、プロファイル管理ツールによって、デプロイメント・マネージャー・プロファイルおよびフェデレーテッド・アプリケーション・サーバー・ノード・プロファイルが作成されます。 セル・プロファイルの初期作成後、次のように統合できます。
      • このデプロイメント・マネージャー・プロファイルに追加の Application Server ノード・プロファイルを統合できます。
      • このデプロイメント・マネージャー・プロファイルにカスタム・プロファイルを統合できます。
    • デプロイメント・マネージャーを作成します。

      デプロイメント・マネージャー・プロファイルの作成 を参照してください。

      デプロイメント・マネージャーを作成して、セルを設定します。 アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成して、それをスタンドアロン・ アプリケーション・サーバーとして使用することができますが、カスタム・プロファイルを 使用するにはデプロイメント・マネージャーが必要です。 カスタム・プロファイルの作成は、デプロイメント・マネージャーを作成し終わるまで待ってください。

    • アプリケーション・サーバー・プロファイルの作成 に説明されているように、Application Server プロファイルを作成します。

      アプリケーション・サーバーをデプロイメント・マネージャー・セルに統合して、 統合された server1 アプリケーション・サーバーを作成します。 スタンドアロン Application Server には、プロファイル作成時に何を選択したかに応じて、アプリケーションを組み込むことができます。 Application Server を統合する際にアプリケーションを組み込むと、デプロイメント・マネージャーにインストールできます。

      アプリケーション・サーバーをデプロイメント・マネージャー・セルに統合する方法は 2 つあります。
      • デプロイメント・マネージャーおよびアプリケーション・サーバーを開始し、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、 ノードを統合します。 「システム管理」>「ノード」>「ノードの追加」>「管理対象ノード」>「次へ」をクリックして、アプリケーション・サーバーを作成したマシンのホスト名および SOAP ポートを識別します。
      • デプロイメント・マネージャーを開始します。アプリケーション・サーバーの app_server_root/profiles/profile_name/bin ディレクトリーに進み、addNode コマンドを実行します。 詳しくは、addNode コマンド を参照してください。
    • カスタム・プロファイルの作成 に説明されているように、カスタム・プロファイルを作成します。

      最初のプロセスは、Network Deployment 製品をインストールし、コア・プロダクト・ファイルを作成することです。 その後、プロファイル管理ツールを使用して、管理対象プロファイルを作成することができます。

      次のプロセスは、管理対象プロファイルをデプロイメント・マネージャー・セルに統合することです。 プロセスのこの部分によって、カスタム・プロファイルを管理対象ノードに変更します。

      フェデレーション後、カスタム・プロファイルにはノード・エージェント・プロセスがありますが、アプリケーション・サーバー・プロセスはありません。 この状態は、ノードを統合するまで server1 プロセスはあっても、ノード・エージェント・プロセスはないアプリケーション・サーバー・プロファイルと対比します。

      セルにノードを追加すると、ノード・エージェント・プロセスが開始します。 マシンの再始動のような、何らかの理由でプロセスが停止した場合は、ノード・エージェント・プロセスを開始します。 ノード・エージェント・プロセスを実行して、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールが管理対象ノード上でサーバー・プロセスを作成できるようにしなければなりません。

      カスタム・ノードをデプロイメント・マネージャー・セルに統合する方法は 2 つあります。
      • ウィザードを使用しているとき、またはウィザードがサイレント・モードで稼働しているときの、 カスタム・プロファイル作成中にカスタム・ノードを統合します。

        デプロイメント・マネージャーは稼働中であり、ユーザーが提供するホスト・アドレスにアクセス可能でなければなりません。 また、デプロイメント・マネージャーはデフォルトの Java Management Extensions (JMX) コネクター・タイプ、つまり SOAP を使用する必要があります。 これらの条件が満たされていない場合、カスタム・プロファイルの作成時には統合せず、 後で addNode コマンドを使用して統合してください。そうしないと、障害のあるプロファイルが作成され、 他のプロファイルを作成する前に、プロファイル・リポジトリー・ディレクトリーから移動または削除しなければなりません。

      • カスタム・プロファイルの作成後に、addNode コマンドを使用して、カスタム・ノードを統合します。
        1. デプロイメント・マネージャーを開始します。
        2. カスタム・プロファイルの app_server_root/profiles/profile_name/bin ディレクトリーに進み、addNode コマンドを実行します。

          addNode コマンドが nodeagent プロセスを開始します。

        3. 何らかの理由でノード・エージェントが停止した場合は、app_server_root/profiles/profile_name/bin/startNode.sh コマンドを実行します。

          Windows プラットフォームの場合は、コマンドは startNode.bat です。 詳しくは、startNode コマンド を参照してください。

          デプロイメント・マネージャーの管理コンソールが、統合されたそれぞれの nodeagent プロセスの状況を表示します。

      統合後、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールへ進み、空のノードをカスタマイズします。

次の作業

コマンド行による別のプロファイル作成方法、およびそのコマンドの使用例については、manageprofiles コマンド の説明を参照してください。

プロファイルの作成によって、作成することができる構成の例については、インストールの計画 を参照してください。




サブトピック
デプロイメント・マネージャー・プロファイルの作成
セル・プロファイルの作成
カスタム・プロファイルの作成
アプリケーション・サーバー・プロファイルの作成
関連タスク
manageprofiles コマンド
サイレント・インストール
タスクの概説: インストール
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 7:44:53 PM EST
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