非同期有効範囲 (AsynchScope オブジェクト) とは、非同期 Bean と共に使用するために提供されている スコープ化ユニットのことです。
非同期有効範囲は、関係を形成することが可能となるアラーム、サブシステム・モニター、および子非同期有効範囲の集合です。 非同期有効範囲は、それぞれ単一の作業マネージャーを使用します。
要約すると、非同期有効範囲は、非循環的なツリーに編成することができます。 各非同期有効範囲のライフ・サイクルは、それぞれの親非同期有効範囲のライフ・サイクルに直接的に結合されます。 各非同期有効範囲は、複数のアラームおよび複数のサブシステム・モニターの集合、およびオプションの子非同期有効範囲の集合と関連しています。 非同期有効範囲が破棄されると、これらのオブジェクトは取り消されて破棄されます。
非同期有効範囲は、それぞれ関連する 1 つのマップ (アプリケーションが名前と値のペアの形式で状態を保管できる) を持ちます。
非同期有効範囲は、それぞれが 1 つのイベント・ソースでもあります。 このため、アプリケーションは、イベント・リスナーを非同期有効範囲に対して登録できます。 このイベント・リスナーは、例えば、AsynchScope オブジェクトが破棄される場合、通知を受け取ることができます。
また、アプリケーションは、このイベント・ソースを使用して、この非同期有効範囲のリスナーに対してのみイベントを発行することもできます。 例えば、クライアント・セッション用に作成された AsynchScope オブジェクトを使用して、そのクライアントに 関係がある複数の対象に非同期イベントを発行することができます。