Web Services Invocation Framework (WSIF) は、ポートの開始と終了、サービスの呼び出し、およびサービスからの応答を行うトレース・ポイントを提供します。
また、WSIF には SimpleLog ユーティリティーも含まれており、WebSphere Application
Server を用いずに WSIF を使用する場合にトレースを実行することができます。
このタスクについて
WebSphere Application Server 内の WSIF
API のトレースを使用可能にし、アプリケーション・サーバーのトレース、STDOUT および STDERR を既知のロケーションに書き込むようにする場合は、トレースの使用可能化とロギングを参照してください。
WSIF API をトレースするには、以下のトレース・ストリングを指定する必要があります。
wsif=all=enabled
WSIF SimpleLog ユーティリティーを使用可能にして、WebSphere Application Server なしで WSIF を使用する場合にそれを介してトレースを実行するには、以下のステップを実行します。
プロシージャー
- 以下の内容を含むファイル commons-logging.properties を作成します。
org.apache.commons.logging.LogFactory=org.apache.commons.logging.impl.LogFactoryImpl
org.apache.commons.logging.Log=org.apache.commons.logging.impl.SimpleLog
- 以下の内容を含むファイル simplelog.properties を作成します。
org.apache.commons.logging.simplelog.defaultlog=trace
org.apache.commons.logging.simplelog.showShortLogname=true
org.apache.commons.logging.simplelog.showdatetime=true
- 上記の 2 つのファイルと commons-logging.jar ファイルをクラスパス上に配置します。
結果
SimpleLog ユーティリティーにより、System.err ファイルにトレースが書き込まれます。