WebSphere Application Server の JSR 116 標準の実装に関する参照資料
JSR 116 標準の 2.4 節には、同じ SIP 要求に対して複数のアプリケーションを起動できることが示されています。
この標準では、実装はカスケード・サービス・モデルに従う必要があり、「同じホストでのサービス・アプリケーションの起動は、異なるホストでの起動と同じ手順で実行される必要があります。」としています。 これは、応答がアップストリームへ流れることを意味しており、対応する要求とは逆の順番でアプリケーションにヒットすることになります。
JSR 116 は、SIP アプリケーションの開発時にこれを実装する方法を指定していませんが、この標準に準拠する方法は多数あります。
アプリケーションの構成は、アプリケーションのデプロイされた順番、および各アプリケーションのデプロイメント記述子内のマッピング・ルールの順番によって異なります。
SIP コンテナーは、最初の着信要求に対して、可能性のあるルールを順番に試行します。 n 番目に一致が見つかると、コンテナーは対応するサーブレットを起動します。
サーブレットで要求のプロキシーが必要な場合、コンテナーは再度ルールをスキャンし、別の一致を探します。 (n+1) 番目の一致が見つかると、コンテナーは対応するサーブレットを起動します。
要求に一致すると、前に起動されたサーブレットと同じアプリケーションのすべてのサーブレットが除外されます。 標準で説明されているとおり、同じ SIP 要求に対してサーブレットが 2 回起動されることはありません。