WebSphere Application Server - Express for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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非同期有効範囲

非同期有効範囲 (AsynchScope オブジェクト) とは、非同期 Bean と共に使用するために提供されている スコープ化ユニットのことです。

非同期有効範囲は、関係を形成することが可能となるアラーム、サブシステム・モニター、および子非同期有効範囲の集合です。 非同期有効範囲は、それぞれ単一の作業マネージャーを使用します。

各 AsynchScope オブジェクトは、以下のオブジェクトのライフ・サイクルを所有して制御します。
子非同期有効範囲
各 AsynchScope オブジェクトは、AsynchScopeManager インターフェース (AsynchScope オブジェクト用のファクトリー) を拡張します (AsynchScopeManager インターフェースについて詳しくは、API 資料を参照してください)。これにより、どの非同期有効範囲でも、名前付き非同期有効範囲 (子) を作成できます。子非同期有効範囲は、親の下でのデータのスコープ化に役立つ場合があります。 すべての子非同期有効範囲は、一意的に名前を付ける必要があります。 親非同期有効範囲が破棄されると、これらの子も破棄されます。
アラーム
非同期有効範囲には、それぞれ関連するアラーム・マネージャーがあります。 アラーム・マネージャーで作成されたすべてのアラームは、関連する非同期有効範囲が破棄されると、自動的に 取り消されます。
サブシステム・モニター
非同期有効範囲は、それぞれサブシステム・モニター・マネージャー (非同期有効範囲に関連するサブシステム・モニターの集合を管理する) を持ちます。 非同期有効範囲が破棄されると、それに関連するすべてのサブシステム・モニターも破棄されます。

要約すると、非同期有効範囲は、非循環的なツリーに編成することができます。 各非同期有効範囲のライフ・サイクルは、それぞれの親非同期有効範囲のライフ・サイクルに直接的に結合されます。 各非同期有効範囲は、複数のアラームおよび複数のサブシステム・モニターの集合、およびオプションの子非同期有効範囲の集合と関連しています。 非同期有効範囲が破棄されると、これらのオブジェクトは取り消されて破棄されます。

非同期有効範囲の状態

非同期有効範囲は、それぞれ関連する 1 つのマップ (アプリケーションが名前と値のペアの形式で状態を保管できる) を持ちます。

非同期有効範囲イベント

非同期有効範囲は、それぞれが 1 つのイベント・ソースでもあります。 このため、アプリケーションは、イベント・リスナーを非同期有効範囲に対して登録できます。 このイベント・リスナーは、例えば、AsynchScope オブジェクトが破棄される場合、通知を受け取ることができます。

また、アプリケーションは、このイベント・ソースを使用して、この非同期有効範囲のリスナーに対してのみイベントを発行することもできます。 例えば、クライアント・セッション用に作成された AsynchScope オブジェクトを使用して、そのクライアントに 関係がある複数の対象に非同期イベントを発行することができます。




関連概念
アラーム
サブシステム・モニター
関連タスク
非同期有効範囲の開発
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 7:05:28 PM EST
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