このトピックでは、Web サービスの新しい環境で WSIF が果たす役割を示す、 2 つの簡単なシナリオについて説明します。
初めて Web サービスをインプリメントする場合は、 単純なプロトタイプを作成してください。 プロトタイプの Web サービスを実動に移すときは、たいていの場合、 それを再開発してから再デプロイする必要があります。
サービス・フローでは、 通常は、Web サービスが呼び出された後、ある Web サービスから次の Web サービスに応答が渡されますが、 大抵はその間に何らかの変換が行われます。
WSIF は、このフローに対して以下の 2 つの主要な機能を提供します。
例えば、さまざまなサービスを使用してプロセスを構築するメタサービスを作成するとします。 もともと、このサービスのいくつかは、 SOAP を介して作成および公開される単純な Java Bean プロトタイプですが、 その一部を EJB コンポーネントとして再インプリメントし、残りはアウトソーシングする計画があるとします。
SOAP を使用すると、それらのサービスは Web サーバーおよびサーブレット・エンジンを介して 、SOAP ルーターに渡されるため、以後呼び出しが行われるたびに複数のスレッドが結合されます。 WSIF を使用して Bean を直接呼び出すと、SOAP に比べてはるかに優れたパフォーマンスが得られ、 しかもアクセスやロケーションの透過性が失われることもありません。 WSIF を使用すると、クライアント・コードを変更せずに Java Bean インプリメンテーションを EJB インプリメンテーションに置き換えることができます。 Web サービスの一部をローカル・インプリメンテーションから外部 SOAP サービスに移動するには 、WSDL を更新するだけで済みます。