ご使用のデータ・ソースおよび接続ファクトリー・リソースのランタイム状況を管理して、アプリケーション・サーバーを再始動することなく、データ・アクセス管理タスクを実行することができます。
このトピックでは、管理コンソールを通じてそうしたリソースを管理するためのプロセスを概説します。
始める前に
接続ファクトリーやデータ・ソースのランタイム状況を管理する場合は、J2EE Connector Architecture (JCA) ライフ・サイクル管理オペレーションをこれらのリソースと関連した MBeans に適用します。管理オペレーションは、PAUSE と RESUME です。MBean を一時停止すると、データベースなど、バックエンドへのアウトバウンド通信が停止されます。
このアクションは、同じサーバー上の対応する接続ファクトリーまたはデータ・ソースを使用するすべてのアプリケーションに影響します。
このタスクについて
これらの管理オペレーションによって、ユーザーはアプリケーション・サーバーを再始動することなく、管理タスクを動的に実行できます。
- セキュリティーの脅威に対応し、新規接続要求がバックエンドに到達するのを防ぎます。
- バックエンドへの保守を行います。
- JDBC トレースのオンまたはオフやクライアント情報収集のための設定の変更といった、接続ファクトリーやデータ・ソースの必須ではないプロパティーに、構成の変更を適用します。
プロシージャー
- 管理したいリソース・タイプに応じた管理コンソール・ページにナビゲートします。
- 接続ファクトリーの場合は、以下のパスのいずれかを使用します。
- 「リソース」>「リソース・アダプター」>「J2C 接続ファクトリー」
- 「リソース」>「リソース・アダプター」>「リソース・アダプター」>「resource_adapter」>「J2C
接続ファクトリー」
- データ・ソースの場合は、以下のパスのいずれかを使用します。
- 「リソース」>「JDBC」>「データ・ソース」
- 「リソース」>「JDBC」>「JDBC
プロバイダー」>「JDBC_provider」>「データ・ソース」
- 管理する接続ファクトリーまたはデータ・ソース構成を選択して、「Manage state」をクリックします。 管理コンソールが JCA ライフ・サイクル管理ページを表示します。これにはユーザーが前に選択した構成の全有効範囲を示したテーブルが含まれています。
テーブルは、以下の 3 つの列で構成されています。
- JNDI name: 接続ファクトリーまたはデータ・ソース構成の Java Naming and Directory Interface (JNDI) 名。
- Running object scope: 接続ファクトリーまたはデータ・ソース MBean を実行中のサーバー。
- Status: 接続ファクトリーまたはデータ・ソース MBean の状態。
- 管理する実行中のサーバーごとの、リソースの各呼び出しを表す行を選択します。
管理オペレーションをクリックすると、WebSphere Application Server はそれを、選択した各リソース・オブジェクトに適用することに注意してください。
制約事項: ある行の MBean ステータスに、値 NOT_ACCESSED がある場合は、JCA ライフ・サイクル管理オペレーションをその MBean に適用することはできません。NOT_ACCESSED 状態は、MBean が指定したサーバー上にあるが、対応する接続ファクトリーまたはデータ・ソースでどのアプリケーションも JNDI ネーム・スペース検索を実行しなかったことを示しています。
- 「Pause」または「Resume」をクリックします。 テーブルのステータス列が、MBean の新しい状態を反映するように変更されます。