WebSphere Application Server - Express for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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管理コンソールを使用した Java ロギングの構成

Java ロギングは、アプリケーションの標準ロギング API を提供します。アプリケーションで診断情報をログに記録するには、 あらかじめ、サーバーにログ出力を処理させる方法、および必要なロギング・レベルを指定しておく必要があります。

このタスクについて

アプリケーションの開発、デプロイ、および保守は複雑な作業です。アプリケーションが予期しない状態に陥ると、 要求された操作を完了できないことがあります。 アプリケーションから管理者に操作が失敗したことと、その理由が通知されると便利です。この情報よって、 管理者は、適切な修正処置をとることができます。アプリケーションの開発者は、 コード・バグによる障害の主原因を判断するために、実行中のアプリケーションのパスに 関する詳細情報を収集しなければならない場合があります。これらの目的に使用される機能は、 通常、ロギング およびトレース と呼ばれます。詳しくは、Java ロギング を参照してください。

管理コンソールを使用して、以下の操作を行うことができます。
  • 特定のログを使用可能または使用不可にしたり、ログ・ファイルを保管する場所や保持するログ・ファイルの数量を 指定したりすることができます。
  • ログで詳細のレベルを指定したり、ログ出力のフォーマットを指定したりすることができます。
  • 各ロガーのログ・レベルを設定することもできます。

ログ構成は、静的または動的に変更することができます。 静的構成変更は、 アプリケーション・サーバーの始動または再始動時にアプリケーションに影響を与えます。 動的またはランタイム構成変更は、即時に適用されます。

ログが作成されるとき、そのログのレベル値は構成データから設定されます。 特定のログ名に対して構成データが入手できない場合、 そのログのレベルはログの親から取得されます。 親ログに対する構成データが存在しない場合は、 そのログの親が検査されるという具合にツリーをさかのぼり、 非ヌル・レベル値を持つログが検出されるまで検査されます。 ログのレベルを変更すると、その変更はログの子へ伝搬され、 その子は、必要に応じてその変更を自身の子へ再帰的に伝搬します。

プロシージャー

  1. オプション: 各ロギング方式の構文と構造の詳細は、java.util.logging クラスの Java 資料を参照してください。
  2. ログのロギング・レベルを設定します。
    1. ナビゲーション・ペインで、「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」の順に選択します。
    2. 操作するサーバーの名前をクリックします。
    3. 「トラブルシューティング」の下の「ロギングおよびトレース」をクリックします。
    4. ログ詳細レベルの変更」をクリックします。
    5. 構成を静的に変更するには、「構成」タブをクリックします。 既知のコンポーネント、パッケージ、およびグループのリストが表示されます。 構成を動的に変更するには、「ランタイム」タブをクリックします。コンポーネント、パッケージ、 およびグループのリストに、稼働中のサーバー上に現在登録されているすべてのコンポーネントが表示されます。
    6. ロギング・レベルを設定するコンポーネント、パッケージ、またはグループを選択します。
    7. 適用」をクリックします。
    8. OK」をクリックします。
  3. 静的構成の変更を有効にするには、 アプリケーション・サーバーを停止してから再始動してください。



サブトピック
Java ロギング
ログ・レベル設定
ロガー
ログ・ハンドラー
ログ・レベル
ログ・フィルター
ログ・フォーマッター
アプリケーションでのロガーの使用
HTTP エラーおよび NCSA アクセス・ログ設定
ロガー設定を構成するための Logger.properties ファイル
例: ロギングのサンプル・セキュリティー・ポリシー
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 7:05:28 PM EST
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