startServer コマンドは、指定されたアプリケーション・サーバーの構成ファイルを読み取り、そのサーバーを始動します。
startServer コマンドはサーバー処理を起動しますが、MBean メソッドを呼び出さないため、このコマンドでユーザー名およびパスワードを使用する必要はありません。
このコマンドをどこで実行するかについて詳しくは、コマンド行ツールの使用の項目を参照してください。
構文
コマンド構文は次のようになります。
startServer <server> [options]
ここで、
server は、開始するアプリケーション・サーバーの名前になります。
この引数はオプションです。
この引数が指定されていない場合は、プロファイル名に基づいてサーバーが割り当てられます。
プロファイル名 default を使用すると、<server> 引数は server1 に設定されます。
プロファイル名が default ではない場合、<server> 引数はそのプロファイル名に設定されます。
パラメーター
startServer コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
- -?
- 使用法ステートメントを印刷します。
- -curlib <product_library>
- 基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドで使用する現行ライブラリーを指定します。
- -cpyenvvar
- アプリケーション・サーバー処理のために現在定義されている環境変数を設定する startServer コマンドを指定します。
デフォルトは、現在定義されている環境変数を未設定にすることです。
- -help
- 使用法ステートメントを印刷します。
- -inllibl <library_list>
- 基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドで使用する初期ライブラリー・リストを指定します。
- -inlaspgrp <ASP_group>
- 基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドで使用する初期 ASP グループを指定します。
- -jobd <product_library/job_description>
- 基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドのジョブ記述を指定します。
- -jobq <product_library/job_queue>
- 基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドのジョブ・キューを指定します。
- -nowait
- startServer コマンドに対して、
立ち上げられたサーバー・プロセスが正常に初期化されるまで待たないように指示します。
- -outq <product_library/output_queue>
- 基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドの出力キューを指定します。
- -profileName
- マルチプロファイル・システムで、アプリケーション・サーバー・プロセスのプロファイルを定義します。
-profileName オプションは、単一プロファイル環境で実行する場合は必要ありません。 このオプションのデフォルトは、
デフォルト・プロファイルです。
- -recovery
- サーバーがリカバリー・モードで始動し、トランザクションのリカバリーを実行し、シャットダウンすることを指定します。
サーバーは、リカバリー・モード中は新しいトランザクションを受け入れません。
サーバーを再始動する場合は、問題のあるトランザクションのために使用不可であったリソースが使用可能になります。
サーバーに障害が起こり、リカバリー・プロセス中に新しいトランザクションを受け入れたくない場合は、このオプションを使ってください。
- -sbs <product_library/subsystem_description>
- 基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドで使用するサブシステムを指定します。
- -trace
- アプリケーション・サーバーを始動するネイティブ処理コードのトレースを使用可能にします。
トレース出力は、profile_root/logs ディレクトリーにある was_jobname-jobuser-jobnum.log ファイルに書き込まれます。
- -timeout <seconds>
- サーバーの初期化がタイムアウトになり、エラーが戻されるまでの待機時間を指定します。
- -usejobd
- 「Run-As」ユーザー ID への切り替え時に、サーバーがジョブ記述を Submit Job (SBMJOB) プロセスから使用するよう指定します。
注: このコマンドは、現行のジョブ記述の「USER」フィールドには影響を与えません。
使用シナリオ
以下は、正しい構文の例です。
startServer server1 (デフォルト・プロファイルのために server1 サーバーを開始します)
startServer server1 -trace (デフォルト・プロファイルのために server1 サーバーを開始し、profile_root/logs ディレクトリーにトレース・ファイルを作成します)
startServer -profileName mytest (プロファイル mytest のもとで構成されたサーバー mytest を開始します)