WebSphere Application Server の旧バージョンからマイグレーションするときに問題が発生する場合があります。
「MIGR0286E: The migration failed to complete.」というメッセージがある場合は、ログ・ファイルに表示されるエラー・メッセージに基づいて問題の訂正を試みてください。 エラーを訂正したら、製品のインストール・ルートの bin ディレクトリーからコマンドを再実行します。
Application Server Toolkit でのコンポーネントのデバッグ を参照してください。
このコマンドを実行すると、 ディレクトリー・パスとオブジェクト名を含む、WebSphere Application Server のネーム・スペース内のすべてのオブジェクトが表示されます。
これらのステップで問題が解決できない場合は、問題の診断および修正: 学習用リソース 内のリンクを使用して、問題が特定され、文書化されているかどうかを調べてください。 類似した問題が見つからない場合、または提供されている情報でその問題が解決できない場合は、 IBM サポートに連絡してください。IBM からのトラブルシューティングのヘルプ を参照してください。 IBM サポートから入手可能な既知の問題およびその解決法に関する最新の情報については、IBM サポート・ページを参照してください。 IBM サポートの資料を利用すると、この問題の解決に必要な情報収集の時間を節約できます。 PMR を開く前に、IBM サポート・ページを参照してください。
この問題は、WASPreUpgrade ツールを WebSphere Application Server バージョン 6.1 の app_server_root¥bin 以外のディレクトリー から実行しようとすると発生します。 WASPreUpgrade スクリプトがバージョン 6.1 の app_server_root¥bin ディレクトリーにあることを確認し、その場所からファイルを起動します。
管理コンソールは、推奨されない JDBC プロバイダー名を表示しなくなりました。 管理コンソール内で使用される新しい JDBC プロバイダー名は、 より説明的で、よりわかりやすくなりました。 新しいプロバイダーが、推奨されないプロバイダーと異なるのは名前だけです。
推奨されない名前は、マイグレーション上の理由から (例えば、既存の JACL スクリプト用として)、 引き続き jdbc-resource-provider-templates.xml ファイルに存在します。 ただし、JACL スクリプトでは新規 JDBC プロバイダー名を使用することが推奨されます。
MIGR0108E: 指定された WebSphere ディレクトリーには、アップグレードできるバージョンの WebSphere がありません。
このメッセージは、WebSphere Application Server バージョン 6.1 のマイグレーション・ユーティリティーではなく、 バージョン 5.0 のマイグレーション・ユーティリティーが実行されていることを示します。
WASPreUpgrade コマンド を参照してください。
この問題は、WASPostUpgrade ツールを WebSphere Application Server バージョン 6.1 の app_server_root¥bin 以外のディレクトリー から実行しようとすると発生します。 WASPostUpgrade スクリプトがバージョン 6.1 の app_server_root¥bin ディレクトリーにあることを確認し、その場所からファイルを起動します。
MIGR0102E: 無効なコマンド行です。MIGR0105E: 1 次ノード名を指定する必要があります。
このエラーの原因として最も可能性が 高いのは、WebSphere Application Server のバージョン 5.x または 6.0.x をインストールしている 場合に、バージョン 6.1 のインストール・ルートの bin ディレクトリーから WASPostUpgrade ツールを実行しなかったことです。
この問題を解決するには、WebSphere Application Server バージョン 6.1 のインストール・ルート の bin ディレクトリーから、WASPostUpgrade コマンドを実行します。
MIGR0304I: 前の WebSphere 環境をリストアしています。 com.ibm.websphere.management.exception.DocumentIOException: 文書を一時ファイルにコピーできません: cells/sunblade1Network/applications/LARGEApp.ear/LARGEApp.ear
ファイル・システムがいっぱいの可能性があります。 ファイル・システムがいっぱいの場合は、一部のスペースをクリアして、WASPostUpgrade コマンドを再実行します。
MIGR0108E: 指定された WebSphere ディレクトリーには、アップグレードできるバージョンの WebSphere がありません。
このメッセージは、WebSphere Application Server バージョン 6.1 のマイグレーション・ユーティリティーではなく、 リリース 5.0 のマイグレーション・ユーティリティーが実行されていることを示します。
MIGR0253E: バックアップ・ディレクトリー migration_backup_directory は存在しません。
WASPreUpgrade コマンド を参照してください。
例えば、そのディレクトリー がバージョン 5.x またはバージョン 6.0.x ツリーのサブディレクトリーであり、WASPreUpgrade ツールを実行して製品の旧バージョンをアンインストールしてから、WASPostUpgrade ツールを 実行するまでに、このディレクトリーが削除された場合などです。
WASPostUpgrade が完了した後で、wsadmin コマンドを使用して、アプリケーションを手動でインストールします。
マイグレーション中にインストールが失敗したアプリケーションを手動でインストール するには、wsadmin コマンドを使用して、マイグレーション・ツールによって バックアップ・ディレクトリー内に作成された install_application_name.jacl スクリプトを実行します。
app_server_root/bin/wsadmin -f migration_backup_directory/install_application_name.jacl -conntype NONE
Wsadmin ツール を参照してください。
WASPostUpgrade コマンド を参照してください。
バージョン 5.x またはバージョン 6.0.x の構成内に存在しているアプリケーションには、 不正なデプロイメント情報 (通常は、以前の WebSphere Application Server ランタイムで十分に検査されていない 無効な XML 文書) が含まれている可能性があります。 現在、ランタイムには改良されたアプリケーション・インストール検査プロセスが組み込まれているため、 誤った形式の EAR ファイルのインストールは失敗します。 この結果、WASPostUpgrade のアプリケーション・インストール・フェーズが 失敗し、「E:」エラー・メッセージが表示されます。 これは、「致命的な」マイグレーション・エラーと見なされます。
この場合は、障害の原因となったアプリケーションはマイグレーション・プロセスによって インストールされませんが、その他のマイグレーション・ステップはすべて完了します。
後で該当するアプリケーション内で問題を修正し、管理コンソールまたはインストール・スクリプトを 使用して新規バージョン 6.1 の構成にこのアプリケーションを手動でインストールできます。
問題がリストされていない場合は、IBM サポートに連絡してください。