AdminTask オブジェクトを使用して、構成コマンドおよび実行オブジェ クト管理コマンドにアクセスする代替法を提供する管理コマンドのセットにアクセスします。
管理コマンドは、単純なコマンドおよび複雑なコマンドを実行します。 これらは、分かりやすく、タスク指向のコマンドを提供します。 管理コマンドは、スクリプト・クライアントを開始するときに動的に発見されます。 使用可能な管理コマンドのセットは、 インストールした WebSphere Application Server のエディションによって異なります。 AdminTask オブジェクト・コマンドを使用して、これらのコマンドにアクセスできます。
管理コマンドは、それらの機能によってグループ化されます。管理コマンド・グループを使用して、 関連するコマンドを見つけることができます。 例えば、サーバー管理に関連する管理コマンドは、 サーバー管理コマンド・グループにグループ化されます。 セキュリティー管理に関連する管理コマンドは、 セキュリティー管理コマンド・グループにグループ化されます。 管理コマンドは、システム管理の複数の領域で便利なため、 複数のコマンド・グループと関連付けられることができます。 管理コマンドおよび管理コマンド・グループの両方は、それらの名前で一意的に識別されます。
各管理コマンドには、常時 2 つの実行モードが使用可能です。 すなわち、バッチ・モード と対話モード です。 対話モードで管理コマンドを使用する場合は、対話式に入力データを収集するために一連のステップを行います。 このプロセスによって、ユーザーはテキスト・ベースのウィザードと、 このウィザードに対する同様のユーザー経験を管理コンソールで提供されます。 また、help コマンドを使用して、 管理コマンドおよび AdminTask オブジェクトのヘルプを取得することができます。
管理コマンドは、既存の構成コマンドまたは実行オブジェクト管理コマンドを置換しませんが、 これらのコマンドにアクセスして、入力データを編成する方法を提供します。 管理コマンドは、接続モードまたはローカル・モードで使用可能です。 使用可能な管理コマンドのセットは、接続モードまたはローカル・モード でスクリプト・クライアントを開始するときに決定されます。 サーバーが実行中である場合は、 スクリプト・クライアントをローカル・モードで実行することは推奨されません。 これは、ローカル・モードで行われた構成変更はいずれも、 実行中のサーバー構成に反映されず、その逆の場合も同じためです。 競合する構成を保管すると、 構成が破損するおそれがあります。
V6.1 では、V6.x 内のように 1 対 1 マッピングのパラメーター値を使用する代わりに、パラメーター名とパラメーター値のペアを使用することができます。 この方法で、どのような順序でもステップのパラメーターを指定することができ、オプション・パラメーターを指定する必要がありません。 これは、AdminTask オブジェクトのすべてのコマンドに適用されます。 以下に例を示します。
$AdminTask commandName {-stepName {{param1Value param2Value param3Value ...}}}V6.1 の構文:
$AdminTask commandName {-stepName {-param1Name param1Value -param3Name param3Value -param2Name param2Value ...}}
$AdminTask createCluster { -clusterConfig {{cluster1 true}}}V6.x 内で Jython を使用する例:
AdminTask.createCluster('[-clusterConfig [[cluster1 true]]]')
$AdminTask createCluster {-clusterConfig {-clusterName cluster1 -preferLocal true}}V6.1 内で Jython を使用する例:
AdminTask.createCluster('[-clusterConfig [-clusterName cluster1 -preferLocal true]]')
$AdminTask help createCluster clusterConfigJython を使用する例:
AdminTask.help('createCluster', 'clusterConfig')