WebSphere Application Server - Express のカスタマイズ・
インストール・パッケージ (CIP) をインストールします。
始める前に
インストール・ツールを使用する前に、このトピックを確認して、
インストールの準備を行ってインストール・オプションについて学習してください。
始めに、Supported hardware and software Web サイトでハードウェアおよびソフトウェア要件を確認してください。
インストール手順では、インストーラー ID が Windows
サービスをインストールするため、拡張ユーザー権限の「オペレーティング・システムの一部として機能」および「サービスとしてログオン」を必要とします。
Microsoft® Windows Vista™ オペレーティング・システム上での WebSphere Application Server のインストールに関するガイドライン:
- Windows Vista オペレーティング・システムにおける WebSphere Application Server Version 6.1 のサポートは、
WebSphere Application Server Version 6.1.0.9 から開始します。
Windows Vista オペレーティング・システムは WebSphere Application Server の開発およびテストを行う 32 ビット・プラットフォームとしてサポートされていますが、アプリケーション・サーバー製品での使用はサポートされていません。
アプリケーション・クライアントは開発、テスト、および製品での使用を目的にサポートされています。
詳しくは、WebSphere Application Server detailed system requirements および WebSphere
Application Server support for the Microsoft Windows Vista operating system を参照してください。
- Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムとそれ以前の Windows オペレーティング・システムとの間には、
特にユーザー・アカウント制御 (UAC) の領域でいくつか相違点があるので、
Windows Vista オペレーティング・システムを組み込んでいるマシン上で Websphere Application Server をインストールするときは、
次の手順を実行する必要があります。
- まず、WebSphere Application Server バージョン 6.1 をインストールします。
Windows Vista オペレーティング・システムとそれ以前の Microsoft Windows オペレーティング・システムとの間に
ある相違点を理解した上で、インストールを実行してください。
Websphere Application Server のインストールおよび操作の観点から、Windows Vista オペレーティング・システムにおける最大の変更の 1 つは、UAC の導入です。
UAC は、Windows Vista オペレーティング・システムでは、デフォルトで有効になっています。
- ユーザー・アカウントの選択
Windows Vista オペレーティング・システムのインストール時に作成された
管理者アカウントを使用して、WebSphere Application Server をインストールします。
このアカウントは管理者グループのメンバーです。
- インストール・ロケーションの選択
Windows Vista オペレーティング・システム以外の Windows オペレーティング・システムでは、
次のデフォルト・インストール・ディレクトリーがよく使用されます。
C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer
ただし、WebSphere Application Server はさまざまなログ・ファイルおよび構成ファイルをインストール・ディレクトリーに配置します。Windows Vista オペレーティング・システムでは、
Program Files ディレクトリー以下のファイルを作成または変更できるのは
管理者特権で実行されているアプリケーションだけです。
したがって、Windows Vista オペレーティング・システムが稼働しているマシンでは、
管理者アカウントのユーザー・ディレクトリーに Websphere Application Server をインストールする必要があります。
一般に、次のようなディレクトリーになります。
C:¥Users¥administrator_account_name¥IBM¥Websphere¥AppServer
推奨されるロケーションにインストールするには、デフォルトの選択を手動でオーバーライトしなければならない場合があります。
ベスト・プラクティスは、すべての Websphere Application Server のコンポーネントを次のディレクトリーにインストールすることです。
C:¥Users¥administrator_account_name¥IBM
注: 管理者以外のユーザーが Websphere Application Server のコンポーネントを Program Files ディレクトリーに
インストールした場合 (いかなる場合であっても推奨されません)、Websphere Application Server のアイコンやショートカットが Windows の「スタート」メニューに作成されません。
標準特権を持つユーザーの「スタート」メニューに Websphere Application Server のアイコンやショートカットを作成するには、Program Files 以外のディレクトリーにインストールする必要があります。
- サイレント・インストール
Windows Vista オペレーティング・システムが稼働するマシン上でバージョン 6.1 をサイレント・インストールするには、管理者特権が必要です。
- 標準のユーザー特権を使用してサイレント・インストールを
開始すると、続行する前に、管理者特権への昇格を求めるプロンプトが出されます。
以下のアクションを実行すると開くコマンド・プロンプト・ウィンドウからサイレント・インストールを実行すると、
このプロンプトを回避することができます。
- コマンド・プロンプトのショートカットを右クリックします。
- 「管理者として実行 (Run As Administrator)」をクリックします。
- コマンド・プロンプト・ウィンドウを管理者として開くと、続行するかどうかを尋ねるオペレーティング・システム・ダイアログが表示されます。
「継続」をクリックして処理を進めます。
応答ファイルでは、installLocation の仕様を推奨されるインストール・ディレクトリーを参照するように手動で変更しなければならない場合もあります。
- 非管理者としてのインストール
- インストール後のランタイム操作の実行
バージョン 6.1 のインストール直後には、以下のいずれのランタイム操作の実行も試みないでください。
- WebSphere Application Server ランタイムの起動
- インストールの検証
- プロファイル管理ツールまたは manageprofiles コマンドによるプロファイルの作成
これらの操作は、この手順で後述するように、バージョン 6.1.0.9 以降を含むサービス・パックをインストールした後で実行できるようになります。
- 製品サポートの Web サイトから、Update Installer for WebSphere Software バージョン 6.1.0.9 以降をダウンロードして、インストールします。
適切な Update Installer のダウンロード・ページおよびインストール手順へのリンクについては、Recommended fixes for WebSphere Application Server を参照してください。
- IBM Installation Factory for WebSphere Application Server の最新コードをダウンロードして、インストールします。
Installation Factory ダウンロード・ページについては、IBM Installation Factory for WebSphere Application Server V6.1 releases を参照してください。
- 必ず IBM Java™ 2 Platform Standard Edition Development Kit (JDK) 1.5 サービス・リリース 5 以降を使用してください。
- Update Installer for WebSphere Software バージョン 6.1.0.9 以降を使用して、
Websphere Application Server バージョン 6.1.0.9 以降を含むサービス・パックをインストールします。
必ず、バージョン 6.1 のインストールに使用したものと同じ管理者アカウントを使用してください。
- これで、以下の操作を実行できるようになります。
インストーラー ID には、root 以外のユーザー
ID を使用できます。ただし、一部のインストール手順では、インストーラ
ID が root ユーザーである必要があります。非 root ユーザーの制限事項は、非ルート・インストーラーの制限
を参照してください。
このタスクについて
このトピックでは、CIP を使用した製品のインストール方法について
説明します。CIP インストールは、グラフィカル・インターフェース・モード
またはサイレント・モードでインストール・ウィザードを実行します。
インストール・ウィザードは以下のアクションを実行します。
- 自動的に、システム前提条件を調べます。
- 以前の WebSphere Application Server バージョン
6.1 インストールを探して、フィーチャーを既存製品に追加可能であるか、あるいは新規アプリケーション・サーバー製品をインストールするかどうかを判別します。
- 以前のバージョン 6.1 インストールを探して、Trial のインストールから完全な製品版にアップグレードできるかどうかを判別します。
- 必要な製品バイナリーをインストールします。
- スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・ノードを作成します。
プロシージャー
- インストールの計画を立てます。
インストールの計画
を参照してください。
- オペレーティング・システムでインストールの準備をします。
製品インストールのためのオペレーティング・システムの準備
を参照してください。
- ロードマップ: Express 製品のインストール
に説明されているように、Express 製品をインストールするためのロードマップを確認します。
- Express 製品をインストールします。
何らかの理由でご使用のオペレーティング・システムでグラフィカル・ユーザー・インターフェースを使用できない場合は、サイレント・モードでウィザードを使用してください。
インストール・シナリオを選択し、インストールを継続します。
- グラフィカル・ユーザー・インターフェース: ウィザードで
カスタム・インストールを実行します。
カスタム・インストールでは、インストールするフィーチャーを選択することができます。
Express 用 CIP のインストール
を参照してください。
- グラフィカル・ユーザー・インターフェース: 既存のインストールに
追加のフィーチャーをインストールします。
Express をインストールした後に
再度インストールして、以前にアンインストールしたフィーチャーをインストールすることによって、システム・ファイルをアップグレードすることができます。
既存の Express 製品への CIP フィーチャーのインストール
を参照してください。
- グラフィカル・ユーザー・インターフェース: 試用版を製品版に
アップグレードします。
CIP の使用による Express 試用版から Express 製品へのアップグレード
を参照してください。
.
- コマンド行インターフェース: サイレントに CIP をインストール
で説明されているように、サイレント・インストールを実行します。
サイレント・インストールでは、ユーザーによるインストールの選択をすべて含む応答ファイルを編集する必要があります。
有効な応答ファイルを作成した後で、コマンド・ウィンドウから -silent パラメーターおよび -options パラメーターを使用して install コマンドを実行します。
このとき、インストーラー・プログラムは、ISMP コンソール・インストール・メソッドをサポートしません。
ディスク・スペースまたは一時スペースが余計に必要になった、
システム上に前提条件パッケージがない、などの問題が発生した場合は、
インストールをキャンセルして、必要な変更を行ってから、
インストールを再開してください。
結果
この手順に従うことによって、IBM WebSphere Application Server
- Express バージョン 6.x の CIP をインストールすることができます。