WebSphere Application Server - Express, Version 6.1   
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カスタマイズ済み CIP プロファイルの作成

Installation Factory では、インストール・イメージ、保守パッケージ、 以前にエクスポートされたスタンドアロン・アプリケーション・サーバー構成アーカイブ、EAR、ユーザー・ファイル、 およびスクリプトをバンドルする、カスタマイズ済みインストール・パッケージ (CIP) の作成が許可されています。 インストーラーは既存の CIP を使用して、インストール済み保守パッケージ、構成済みプロファイル、 およびデプロイ済みアプリケーションを含んだ、モデル・アプリケーション・サービス提供環境の正確なレプリカをインストールすることができます。

始める前に

インストーラーは、プロファイル管理ツール を使用してプロファイルを作成し、CIP 内に組み込まれているプロファイルのカスタマイズを自動的に復元することができます。また、インストーラーは manageprofiles コマンドを使用して、コマンド行から手動で同じタスクを実行することも可能です。

プロファイル管理ツール を使用できない場合は、コマンド行からのカスタマイズ済み CIP プロファイルの作成 の説明に従って、manageprofiles コマンドを使用してカスタマイズ済みプロファイルを復元します。

CIP プロファイルを作成し、CIP 内に組み込まれているカスタマイズを復元するには、あらかじめ CIP がインストールされている必要があります。

メッセージングを使用するカスタマイズ済みプロファイルを復元する場合は、サービス統合バス (SIB) を構成するスクリプトも組み込む必要があります。 オリジナルの SIB 構成は移植不可のため、CIP には組み込まれていません。

このタスクについて

構成アーカイブおよび他の CIP カスタマイズを使用するための一連の構成イベントを、 以下の バージョン 6.x. を例にとって示します。
  1. エキスパートがバージョン 6.x をインストールします。
  2. このエキスパートは、デフォルトの (スタンドアロン・アプリケーション・サーバー) プロファイルを作成し、アプリケーションをデプロイして、他の構成変更を行います。
  3. このエキスパートは、wsadmin ツールを使用して、デフォルト・プロファイルの構成アーカイブを作成します。
    wsadmin -conntype NONE -c "$AdminTask exportWasprofile {-archive myarchive.car}

    注: これら最初のステップはオプションで、構成アーカイブを CIP に組み込むためにエクスポートする必要がある場合に限り必須になります。構成アーカイブのカスタマイズが不要の場合は、上記のステップは省略できます。

  4. このエキスパートは、Installation Factory を使用して、6.x の 製品イメージを組み込む CIP を作成します。
    CIP には、オプションでリフレッシュ・パック、 およびフィックス・パックを組み込むことができます。
    1. このエキスパートは、オプションで、インストール中またはアンインストール中に実行するスクリプトを組み込みます。
    2. このエキスパートは、オプションで、スタンドアロンの Application Server の構成のための構成プロファイルをカスタマイズする際に、構成アーカイブを CIP に組み込みます。
    3. スタンドアロン・プロファイル用の EAR のみを組み込めます。
    4. すべてのプロファイル・タイプに対応するスクリプトを組み込めます。
    5. このエキスパートは、オプションで、システムにインストールされる追加ファイルを組み込みます。
  5. このエキスパートは、ユーザー用に事前に構成されているシステムを要求するインストール担当者に CIP を配布します。
  6. インストール担当者は CIP をインストールします。
  7. インストール担当者はプロファイルを作成します。
    インストール担当者である場合は、以下の方法のいずれかを使用して、プロファイルを作成できます。
    • CIP のインストール後、プロファイル管理ツールを実行します。
    • CIP のインストール後、manageprofiles コマンドを 1 回実行して、作成と拡張を行 います。
    • CIP のインストール後、manageprofiles コマンドを 2 回連続で実行して、作成を行 ってから、拡張を行います。

      別の方法として、manageprofiles コマンドを 1 回実行して既存のプロファイルを拡張することもできます。

    • スクラッチ・インストールでは、CIP インストール・ウィザードで以下を行います。

      「サンプル・アプリケーションのインストール」パネルで、「プロファイル・カスタマイズをインストールする」チェック・ボックスを選択します。

    プロファイルは、自動的に復元されます。

構成アーカイブは、アプリケーション・サーバー CIP プロファイルに対してのみ使用可能です。特殊なプロファイル・テンプレートにより、 アプリケーション・サーバー・プロファイルへの構成アーカイブ・ファイルのインポートが可能になります。

プロファイル管理ツール を使用して、CIP に組み込まれている構成アクションを受け入れる CIP プロファイルを作成します。 構成アーカイブ・ファイルまたはその他のカスタマイズを復元する場合は、アプリケーション・サーバー CIP プロファイルを使用します。プロファイル管理ツール は、カスタマイズを受け入れない通常のプロファイルも作成できます。
  • CIP カスタマイズ・プロファイルがインストールされている場合に プロファイル管理ツール を実行すると、環境選択パネルに末尾に -- cip_uid の付いた環境が表示されます。これらはカスタマイズされたプロファイルで、プロファイルを増やす際、それぞれに通常のプロファイルが作成されてカスタマイズが適用されます。選択したカスタマイズ・プロファイルに構成アーカイブが含まれる場合は、それがインポートされます。
  • 環境選択パネルにリストされる末尾に -- cip_uid の付かない最初の 4 つの環境は、通常のプロファイル・タイプです。カスタマイズを含まない通常のプロファイルを使用する場合は、これらのいずれかを選択します。
表 1. 許可されるカスタマイズ
CIP プロファイル・タイプ スクリプトのインクルードおよび実行 エンタープライズ・アーカイブ (EAR) のインクルードおよびデプロイ 構成アーカイブ (CAR) のインクルードおよび復元
セル

(デプロイメント・マネージャーおよび管理対象ノード)

はい いいえ いいえ
デプロイメント・マネージャー

(dmgr プロファイル)

はい いいえ いいえ
スタンドアロン・アプリケーション・サーバー

(デフォルト・プロファイル)

はい はい はい
カスタム

(管理対象プロファイル)

はい いいえ いいえ

プロシージャー

結果

プロファイルを作成し、カスタマイズを復元すると、インストール済み環境には、CIP のパターンであったモデル製品のインストール済み環境内のプロファイルと同様に構成されたプロファイルができます。既存のカスタマイズは、プロファイル管理ツール を使用して CIP プロファイルを作成した場合にのみ使用されます。

次の作業

カスタマイズ済みのシステムをインストールしたら、必要に応じて Web サーバーおよびプラグインをインストールし、アプリケーション・サーバーを開始して、アプリケーションをテストします。



関連情報
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コマンド行からのカスタマイズ済み CIP プロファイルの作成
startServer コマンド
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 6:25:35 PM EST
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