WebSphere Application Server - Express, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista

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インストーラーとして保守をインストールしてファイルに関連したプロファイルのオーナーシップを変更する

インストーラーは、 非 root ユーザーが所有する既存プロファイルに対する必須サービスが組み込まれている WebSphere Application Server の保守パッケージをインストールできます。 非 root プロファイルに対するサービスが含まれる保守パッケージをインストールすると、 保守パッケージにより作成される新規ファイルのインストーラー・オーナーが作成されます。 以下の例では、 非 root ユーザーが正常に WebSphere Application Server を始動できるように、 保守をインストールして、新規ファイルのオーナーシップを変更する方法について説明します。

始める前に

このタスクでは、アップデート・インストーラー・ウィザードおよびシステム・コマンドに関する基本的な知識があることが前提となります。
このタスクでは、次の用語を使用します。
  • root ユーザーは、以下を指します。
    • [Linux] [HP-UX] [Solaris] [AIX] root ユーザー
    • [Windows] 管理者
  • 非 root ユーザーは、以下を指します。
    • [Linux] [HP-UX] [Solaris] [AIX] 非 root ユーザー
    • [Windows] 非管理者
  • インストーラーは、root ユーザーまたは root 以外のユーザーを指します。

プロファイルを更新する前に、WebSphere Application Server をインストールしてプロファイルを作成する必要があります。

このタスクについて

この例では、インストーラーが以下を実行することが前提となっています。
  • wsdemon 非 root ユーザーが所有するプロファイル・ディレクトリーに新規ファイルを 作成するサービスを適用します。
  • 新規プロファイル・ファイルのオーナーシップを wsdemo 非 root ユーザーに変更します。
インストーラーがオーナーシップを変更しない場合、 非 root ユーザーが WebSphere Application Server を始動すると、アプリケーション・サーバーでエラーが発生し、 以下の例のようなメッセージが表示されます。
ADMR0104E:
The system is unable to read document
cells/express1Cell/nodes/express1/node-metadata.properties:
java.io.IOException: No such file or directory

プロシージャー

  1. アップデート・インストーラー・ウィザードを実行して、WebSphere Application Server の保守パッケージを インストールします。

    インストーラーは、アップデート・インストーラー・ウィザードが profile_root ディレクトリーの下に作成する新規ファイルを所有します。 既存ファイルの元のオーナーは、アップデート・インストーラー・ウィザードが変更のみ行う これらのファイルを引き続き所有します。

  2. プロファイル・ディレクトリー全体のオーナーシップを wsdemo 非 root ユーザーに再割り当てします。

    以下の例の profile_root 変数は、 非 root ユーザーが所有するプロファイル・ディレクトリーです。

    [Linux] [HP-UX] [Solaris] [AIX] chown コマンドを発行します。
    chown -R wsdemo profile_root

    [Windows] Windows 資料の指示に従って、profile_root プロファイル・ディレクトリーの オーナーシップを wsdemo 非 root ユーザーに再割り当てしてください。

結果

インストーラーがインストールした保守では、 非 root ユーザー・プロファイル・ディレクトリーに新規ファイルを作成し、 新規ファイルのオーナーシップを非 root オーナーに変更します。

次の作業

非 root ユーザーは、ADMR0104E エラー・メッセージを受け取らずに WebSphere Application Server を始動できます。



関連資料
保守パッケージのインストール
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 6:25:35 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.express.doc/info/exp/ae/tpro_root_service.html