WebSphere Application Server - Express, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista

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JMS インターフェース - メッセージの明示的なポーリング

このトピックは、JMS インターフェースを使用して、 宛先上で明示的にメッセージのポーリングを行い、 その後でビジネス・ロジック Bean (エンタープライズ Bean) を使用して処理するメッセージを検索するアプリケーションの概要を提供します。

WebSphere Application Server は、Java Message Service (JMS) プログラミング・インターフェースに基づく通信方法として非同期メッセージングをサポートします。 JMS は、Java プログラム (クライアントおよび J2EE アプリケーション) が非同期要求を JMS メッセージとして作成、 送信、受信および読み取るための共通の方法を提供します。

JMS を使用する非同期メッセージングに対する基本サポートは、次の図に示すとおりです。 このサポートは、JMS インターフェースの共通セットおよび関連したセマンティクスを提供します。 このセマンティクスは、JMS クライアントが JMS プロバイダーの機能にアクセスする方法を定義します。 これにより、WebSphere J2EE アプリケーションは、JMS クライアントとして、 JMS 宛先 (キューまたはトピック) を使用することにより、 他の JMS クライアントと非同期でメッセージを交換できるようになります。

アプリケーションは、各ドメインの異なるセマンティクスをサポートする一方、point-to-point メッセージング と Publish/Subscribe メッセージング (JMS 仕様では"メッセージング・ドメイン"と呼ばれます) の両方を使用することができます。

WebSphere Application Server は、JMS 1.1 のドメインに依存しないインターフェース (JMS 仕様では"共通インターフェース"と呼ばれます) を使用するアプリケーションをサポートします。 JMS 1.1 の場合、アプリケーションを実装するための優先方法は、共通インターフェースを使用することです。JMS 1.1 の共通インターフェースは、ドメイン固有のインターフェースよりもシンプルなプログラミング・モデルを提供します。 また、アプリケーションは同一のセッションでキューとトピックの両方を作成し、同一のトランザクションでそれらの使用を調整することができます。

その共通インターフェースはまた、ドメイン固有のインターフェースの親です。 ドメイン固有のインターフェース (WebSphere Application Server バージョン 5 で JMS 1.0.2 用に提供されています) は、 これらのインターフェースを使用するために、 すでに実装されているアプリケーションとの相互運用、 および後方互換性を提供することのみを目的として、サポートされています。

WebSphere アプリケーションは JMS インターフェースを使用して、着信メッセージを検索するために、 JMS 宛先を明示的にポーリングし、その後でビジネス・ロジック Bean にメッセージを渡すことができます。 ビジネス・ロジック Bean は、例えば、データを抽出したり、 別の JMS 宛先にメッセージを送信するために、標準 JMS 呼び出しを使用してメッセージを処理します。

図 1. JMS を使用する非同期メッセージング. この図は、着信メッセージを検索するために、 JMS 宛先をポーリングするエンタープライズ・アプリケーションを示しています。 エンタープライズ・アプリケーションは、ビジネス・ロジック Bean を使用してこのメッセージを処理します。 ビジネス・ロジック Bean は、例えば、データを抽出したり、 別の JMS 宛先にメッセージを送信するために、標準 JMS 呼び出しを使用してメッセージを処理します。 詳しくは、この図に伴うテキストを参照してください。 J2EE アプリケーションによる非同期メッセージ処理

WebSphere アプリケーションは、標準 JMS 呼び出しを使用して、 応答やアウトバウンド・メッセージングなどのメッセージを処理することができます。 応答は、送信側 Bean として機能するエンタープライズ Bean によって処理することができます。 あるいは、着信メッセージを受け取るエンタープライズ Bean で処理されます。 このプロセスは、オプションで、トランザクションの有効範囲内で 2 フェーズ・コミットを使用することができます。 非同期メッセージングに対するこのレベルの機能は Bean 管理メッセージング と呼ばれ、エンタープライズ Bean が、メッセージング・インフラストラクチャー全体を完全に制御 (例えば、 接続およびセッション・プール管理のため) できるようにします。 アプリケーション・サーバーは、Bean 管理メッセージングにおける役割を持っていません。

WebSphere アプリケーションは、関連トピックに記載したように、メッセージ駆動型 Bean を使用することもできます。

JMS について詳しくは、Sun's Java Message Service (JMS) specification documentation を参照してください。




関連概念
メッセージ駆動型 Bean - 自動メッセージ検索
関連資料
JMS インターフェース
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 6:25:35 PM EST
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