WebSphere Application Server - Express, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista

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ハング検出ポリシーの構成

WebSphere Application Server のハング検出オプションは、 デフォルトではオンに設定されています。 ご使用のアプリケーションと環境に対応するように、ハング検出ポリシーを構成して、 起こり得るハングの報告を可能にし、サーバーの障害を早期に検出することができます。 ハング・スレッドが検出されると、問題のトラブルシューティングができるように、 WebSphere Application Server から通知が出されます。

始める前に

J2EE アプリケーションでよく起こるエラーは、ハング・スレッドです。 ハング・スレッドは、単純なソフトウェア障害 (無限ループなど) から生じることも、 より複雑な原因 (例えば、リソース・デッドロック) から生じることもあります。 コードが無限ループ内で実行している場合など、 スレッドが際限のないコード・パスを実行している場合には、 CPU 時間などのシステム・リソースは、このハング・トランザクションによって消費されることがあります。 あるいは、デッドロック・シナリオの場合と同様、 すべてのリソースが使用されていないにもかかわらず、 システムが無応答となる場合があります。 エンド・ユーザーまたはモニター・ツールがこの問題を報告しない限り、 システムは、無期限にこの機能低下した状態のままとなる可能性があります。

ハング検出ポリシーを使用すると、 作業単位が完了するには長すぎる時間を指定することができます。 スレッド・モニターは、 システム内のすべての管理対象スレッド (例えば、 Web コンテナー・スレッドおよびオブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) スレッド) を検査することができます。 アプリケーションによって作成されたスレッドである、管理対象外のスレッドは、 モニターされません。詳しくは、J2EE アプリケーションでのハング・スレッド を参照してください。

このタスクについて

デフォルトでは、スレッド・ハング検出オプションは使用可能となっています。 ハング検出ポリシーの値を調整する、あるいは、ハング検出を完全に使用不可にするには:

プロシージャー

  1. 管理コンソールで、「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「server_name」をクリックします。
  2. 「サーバー・インフラストラクチャー」の下の「管理」>「カスタム・プロパティー」をクリックします。
  3. 新規」をクリックします。
  4. 以下のプロパティーを追加します。
    名前: com.ibm.websphere.threadmonitor.interval
    値:  選択されているアプリケーション・サーバーの管理対象スレッドに対して、問い合わせが行われる頻度 (秒数)。
    デフォルト: 180 秒 (3 分)。
    
    名前: com.ibm.websphere.threadmonitor.threshold
    値:   スレッドがハングしたと考えられるまでの、アクティブでいられる時間 (秒数)。
    この時間より長くアクティブとして検出されたスレッドは、ハングとして報告されます。
    デフォルト: デフォルト値は 600 秒 (10 分) です。
    
    名前:com.ibm.websphere.threadmonitor.false.alarm.threshold
    値: しきい値が自動的に引き上げられるまでに発生する false アラームの回数 (T)。
    ハングとして報告されたスレッドが最終的に作業を完了すると、false アラームが発生する場合があります。こうしたイベントが多数発生することは、しきい値が小さすぎることを示しています。
    ハング検出機能は、こうした状況に自動的に対応することができます。false アラーム T 回ごとに、しきい値 T が 1.5 の因数ずつ引き上げられます。自動調整を使用不可にするには、値をゼロ以下に設定します。デフォルト: 100
    
    ハング検出オプションを使用不可にするには、com.ibm.websphere.threadmonitor.interval プロパティーをゼロ以下に設定します。
  5. 適用」をクリックします。
  6. OK」をクリックします。
  7. 変更を保管します。 サーバーを再始動する前に、 ファイルの同期が実行されているかどうかを確認します。
  8. アプリケーション・サーバーを再始動して、変更を有効にします。



サブトピック
J2EE アプリケーションでのハング・スレッド
例: サーバー・ハング検出に影響するスレッド・モニターの調整
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 6:25:35 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.express.doc/info/exp/ae/ttrb_confighangdet.html