WebSphere Application Server - Express, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista

             目次と検索結果のパーソナライズ化

複数の Web サーバーおよびリモート・スタンドアロン・アプリケーション・サーバーの構成

このトピックでは、特定ブランドの Web サーバーとの通信用に、WebSphere Application Server が提供する Web サーバー・プラグインのインストールについて説明します。 この手順では、1 台のマシンでの WebSphere Application Server 用の複数の Web サーバーと Web サーバー・プラグインのインストール、および別のマシンでの複数アプリケーション・サーバーのインストールについて説明します。

始める前に

複数のプロファイルが存在する場合は、 プラグイン・インストーラーはデフォルト・プロファイルのみを構成します。構成するプロファイルをインストーラーが選択する方法を決定する論理の流れについての説明は、プラグイン構成 を参照してください。

WebSphere Application Server 製品ファミリーが、IBM HTTP Server、Microsoft Internet Information Services (IIS) などの 特定のブランドの Web サーバーをサポートしている場合、 ご使用の WebSphere Application Server 製品は、インストールする必要がある Web サーバー用バイナリー・プラグインを提供しています。

WebSphere Application Server 製品ファミリーが、 特定のブランドの Web サーバー用にバイナリー・プラグインを提供していない場合、 その Web サーバーはサポートされません。 バイナリー・プラグインの目的は、Web サーバーとアプリケーション・サーバーの間に通信プロトコルを提供することです。

新規プロファイルを作成すると仮定します。また、ユーザーが Web サーバーを使用したいと仮定します。 新規プロファイル用の新規 Web サーバーをインストールした後で、 プラグイン・インストール・ウィザードを使用して、バイナリー・プラグイン・モジュールをインストールし、Web サーバーと アプリケーション・サーバーの両方を構成する必要があります。

Web サーバーがインストールされていない場合でも、 将来の利用に備えてプラグインをインストールすることができます。 WebSphere Application Server 製品がインストールされていない場合でも、プラグインをインストールすることができます。 ただし、サポートされる Web サーバーのプラグインをインストール する前に、Web サーバーおよび WebSphere Application Server 製品をインストールする ことをお勧めします。

このタスクについて

プラグイン・インストール・ウィザードは、 プラグイン・モジュールをインストールし、 アプリケーション・サーバーとの通信用に Web サーバーを構成し、 可能な場合はアプリケーション・サーバーに Web サーバー構成定義を作成します。

このトピックでは、以下のトポロジーの作成方法について説明します。

各アプリケーション・サーバーの専用 Web サーバー

以下の手順を 実行して、プラグインをインストールし、両方の Web サーバーおよび両方のアプリケーション・サーバーを構成します。

この トポロジーにより、各プロファイルは同じシステム・ファイルのセットを共用する一方で、固有のアプリケーション、構成設定、データ、 およびログ・ファイルを持つことができます。複数のプロファイルを 作成すると、目的別に専用化された複数のアプリケーション・サーバー環境が作成されます。

例えば、Web サイト上の各アプリケーション・サーバーは、 異なるアプリケーションを提供します。別の例では、各アプリケーション・サーバーを、 プログラマーまたは開発チームに割り当てる別個のテスト環境とすることができます。

プロシージャー

  1. オペレーティング・システムにログオンします。
    [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] また、オーナーがファイルの読み取り/書き込みを行えるようにし、その他のユーザーが現行のシステム・ポリシーにしたがってファイルにアクセスできるようにする、umask を選択します。 root の場合は、022 の umask を推奨します。非 root ユーザーの場合は、グループを共用しているかいないかによって異なりますが、002 または 022 の umask が使用できます。 umask 設定を確認するには、以下のコマンドを実行します。
    umask
    umask 設定を 022 に設定するには、以下のコマンドを実行します。
    umask 022
    [Windows] Windows システムでインストールを行う際に、 インストーラーのユーザー・アカウントが、 以下の拡張ユーザー権限を持っている場合、Windows サービスが 自動的に作成され、アプリケーション・サーバーを自動始動します。
    • オペレーティング・システムの一部としてアクションを行う
    • サービスとしてログオンする
    例えば、一部の Windows システムでは、 「管理ツール」 > 「ローカル・セキュリティー・ ポリシー」 > 「User Rights Assignments」をクリックして、拡張オプションを表示します。 詳しくは、Windows の資料を参照してください。

    [Windows] アプリケーション・サーバーを Windows サービスとして 実行する予定の場合は、スペースを含むユーザー ID からインストールしないでください。ユーザー ID にスペースが含まれていると、妥当性検査ができません。 このようなユーザー ID を使用すると、インストールを続行できません。 この問題を回避するには、 スペースを含まないユーザー ID を使用して、インストールを行います。

  2. マシン A に WebSphere Application Server - Express をインストールします。

    製品および追加のソフトウェアのインストール を参照してください。

  3. IBM HTTP Server または別のサポートされる Web サーバーをマシン B にインストールします。

    詳しくは、IBM HTTP Server のインストール またはご使用の Web サーバーの製品文書を参照してください。

  4. Web サーバーのあるマシン上でプラグイン・インストール・ウィザードを起動します。

    ランチパッドからプラグイン・インストール・ウィザードを選択するか、 あるいはディレクトリーを製品ディスクまたはダウンロードされた インストール・イメージ内の plugin ディレクトリーに 移動して、install コマンドを実行します。

  5. ロードマップのチェック・ボックスをクリアするか、または ロードマップを表示するチェック・ボックスを選択して、「次へ」をクリックします。

    従うべきインストール・シナリオがわからない場合は、代わりにロードマップを表示します。 インストール・ステップの簡単な概説としてロードマップを印刷し、保持します。

    プラグイン・ロードマップを表示するブラウザー・ウィンドウに Web ブラウザー・ナビゲーション・コントロールおよびメニュー・バーが表示されない場合は、Ctrl-P を押してロードマップを出力します。 ナビゲーション・コントロールおよびメニュー・バーが 表示されていない場合は、Ctrl-W を押して、ブラウザー・ウィンドウを閉じます。 あるいは、タイトル・バーのウィンドウ・コントロールでブラウザー・ウィンドウを閉じます。

  6. 使用許諾契約書を読み、その条件に同意する場合は契約書を承認します。 終了したら、「次へ」をクリックします。
  7. ご使用のシステムが前提条件の検査にパスしない場合は、インストールを停止し、問題を訂正して、インストールを再始動します。 ご使用のシステムが前提条件の検査をパスしたら、「次へ」をクリックします。
    前提条件の欠落については、適切なログ・ファイルを探してください。
    • インストールを中止する場合は、プラグインをインストールしたユーザーの一時ディレクトリーにある temporaryPluginInstallLog.txt ファイルを参照してください。 例えば、root ユーザーが AIX または Linux などのオペレーティング・システムにおいて、 プラグインをインストールした場合は、/tmp/temporaryPluginInstallLog.txt ファイルが作成されます。
    • 前提条件の欠落に関する警告が表示されてもインストールを継続する場合は、 インストールの完了後に plugins_root/logs/install/log.txt ファイルを参照してください。

    ログ・ファイルについて詳しくは、 インストールのトラブルシューティング を参照してください。

  8. 構成する Web サーバーのタイプを選択し、「次へ」をクリックします。

    プラグイン・インストール・ウィザード・パネルは、 構成する Web サーバー を識別するためのプロンプトを出します。 プラグイン・インストール・ウィザードを実行するたびに、実際に選択できる Web サーバーは 1 つのみです。

    構成している間は Web サーバーを停止します。 この手順の後のステップで、スヌープ・サーブレット・テストを開始する際に Web サーバーの開始を指示します。

    「なし」とラベル付けされた Web サーバー識別オプションを 選択すると、Web サーバーはバイナリー・プラグインをインストールしますが、Web サーバーを構成しません。

  9. 「Web サーバー・マシン (リモート)」を選択し、「次へ」をクリックします。
  10. プラグインのインストール・ルート・ディレクトリーのデフォルト・ロケーションを受け入れます。 「次へ」をクリックします。

    別の新規ディレクトリーを入力するか、または「参照」をクリックして空のディレクトリーを選択することができます。 完全修飾パスは、プラグイン・インストール・ルート・ディレクトリーを識別します。

    デフォルト・ロケーションは、ディレクトリー規則 に示されています。

    Web サーバーは、WebSphere Application Server がサポートしないプラットフォームで稼働する可能性があります。

  11. 「参照」をクリックして、ご使用の Web サーバーの構成ファイルを 選択し、Web サーバー・ポートが正しいことを確認し、終了してから「次へ」をクリックします。

    ファイルのディレクトリーだけでなく、ファイルを選択します。 Web サーバーに 2 つの構成ファイルがある場合は、ファイルごとにブラウズする必要があります。

    以下のリストは、サポートされる Web サーバーの構成ファイルを示します。
    Apache HTTP Server
    apache_root/config/httpd.conf
    Lotus Domino Web サーバー
    names.nsf and Notes.jar

    ウィザードは notes.jar ファイルを求めるプロンプトを出します。 実際の名前は、Notes.jar です。

    プラグイン・インストール・ウィザードは、 ファイルの存在については検証しますが、いずれのファイルも確認しません。

    IBM HTTP Server
    IHS_root/conf/httpd.conf
    Microsoft Internet Information Services (IIS)
    プラグイン・インストール・ウィザードは、正しいファイルを判別して編集することができます。
    Sun ONE Web Server 6.0 または Sun Java System Web Server バージョン 6.1
    obj.conf および magnus.conf

    ウィザードは、Web サーバー定義のニックネームのネーミング・パネルを表示します。

  12. Web サーバーのニックネームを指定します。終了したら、「次へ」をクリックします。

    ウィザードは、この値を使用して、プラグイン・インストール・ルート・ディレクトリーの 構成フォルダーに名前を付けます。 また、ウィザードはアプリケーション・サーバーの構成スクリプトにある名前を 使用して、Web サーバー定義の名前を付けます。

    アプリケーション・サーバー・プロファイルに Web サーバー定義が既にある場合は、Web サーバー定義を削除してから継続してください。 以下のコマンドを使用して、Web サーバー定義を削除します。
    $AdminTask deleteServer { -serverName webserver1 -nodeName webserver1_node }
    $AdminTask removeUnmanagedNode { -nodeName webserver1_node }
    $AdminConfig save
    
    これらのコマンドにおいて、webserver1 は Web サーバーの名前です。
  13. ウィザードが Web サーバー・マシンで作成する plugin-cfg.xml ファイルの デフォルト・ロケーションを受け入れ、「次へ」をクリックします。

    値に対する変更を入力するか、または「参照」をクリックして別のロケーションのファイルを選択することができます。 デフォルト・ロケーションを受け入れない場合は、plugin-cfg.xml ファイルが存在している必要があります。

  14. アプリケーション・サーバー・マシンであるマシン A のホスト名または IP アドレスを指定し、「次へ」をクリックします。
  15. 要約パネルを調べます。終了したら、「次へ」をクリックします。

    パネルは、インストールおよび構成を完了するために実行する手動のステップがあることを通知します。 Web サーバーのタイプ、Web サーバーのニックネーム、および plugin-cfg.xml ファイルのロケーションがパネルに表示されます。

    プラグイン・インストール・ウィザードは、マシン B 上の plugins_root/bin/ ディレクトリーに configureWeb_server_name スクリプトを作成します。

    プラグイン・インストール・ウィザードは、plugins_root/config/Web_server_name ディレクトリーに plugin-cfg.xml ファイルも作成します。

    Web サーバーは plugin-cfg.xml ファイルを読み取り、 マシン A 上のアプリケーション・サーバーがマシン B 上の Web サーバーに提供できる アプリケーションを判別します。 構成が変更されると、アプリケーション・サーバーはファイルを再生成します。 再生成が行われると、実際の plugin-cfg.xml ファ イルをアプリケーション・サーバー・マシンから Web サーバー・マシンに伝 搬またはコピーします。 ファイルを自動的に IBM HTTP Server 製品に伝搬することができます。

  16. プリインストール要約パネルで「次へ」をクリックして インストールを開始するか、または「戻る」をクリックしてインストールの特性を変更します。

    「次へ」をクリックすると、パネルにはプラグイン・インストール・ルート・ディレクトリー、Web サーバー・プラグイン・フィーチャー、およびインストールするコードのディスク・サイズが明記されます。

  17. ウィザードがコードをインストールし、アンインストーラー・プログラムを作成した後で、 ポストインストール要約パネルを調べます。 終了した後で「次へ」をクリックして、プラグイン・インストール・ロードマップを表示します。

    プラグイン・インストール・ウィザードは、バイナリー・プラグイン・モジュールをインストールします。 例えば、Linux システムでは、インストールによって plugins_root ディレクトリーが作成されます。 plugins_root/config/Web_server_name ディレクトリーには、plugin-cfg.xml ファイルが含まれています。

    ウィザードは、 構成スクリプトおよび plugin-cfg.xml ファイルの名前とロケーションを表示します。 またウィザードは、構成される Web サーバーのタイプおよび Web サーバーのニックネームも表示します。

    問題が発生し、インストールが失敗した場合は、plugins_root/logs ディレクトリーのログを調べてください。 問題をすべて修正したら、再インストールしてください。

  18. ロードマップを閉じ、「終了」をクリックして、ウィザードを終了します。

    インストールからのログ・ファイルは、plugins_root/logs/install ディレクトリーにあります。

  19. マシン B から、configureWeb_server_name スクリプトを マシン A の app_server_root/bin ディレクトリーにコピーします。

    Web_server_name はステップ 12 で指定した Web サーバーのニックネームです。 Web_server_name は、IIS や Apache のようなベンダー名ではありません。

    AIX や Linux などのオペレーティング・システムの場合、 このファイルは configureweb_server_name.sh になります。 Windows システムの場合、このファイルは configureWeb_server_name.bat になります。 例えば、デフォルト・ロケーションに web_server_1 という名前の IBM HTTP Server がある Linux システムでは、plugins_root/bin/configureweb_server_1.sh をマシン B からマシン A 上の app_server_root/bin ディレクトリーにコピーします。

    一方のプラットフォームが AIX または Linux などのシステムで、 他方のプラットフォームが Windows プラットフォームの場合は、 スクリプトを crossPlatformScripts ディレクトリーからコピーします。 以下に例を示します。
  20. スクリプト障害を防ぐために、ファイル・エンコード差を補正します。

    2 つのマシンのデフォルト・ファイル・エンコードが異なる場合、 configureWeb_server_name.bat スクリプトまたは configureWeb_server_name.sh スクリプトの内容が壊れる可能性があります。このシナリオは、 1 つのマシンが 2 バイト文字セット (DBCS) ロケール用にセットアップされ、 もう 1 つのマシンがそのようにセットアップされていない場合に可能です。

    ファイル・エンコードを判別し、 以下のいずれかの手順を使用して障害を回避します。 デフォルトのファイル・エンコード方式を決定するには、 以下の該当するコマンドを実行します。

    • [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] AIX または Linux などのシステム上で以下のコマンドを実行します。
      locale
    • [Windows] Windows マシンで以下のコマンドを実行します。
      CHCP
    各マシン上でのコマンドの結果を、以下のいずれかの手順で、web_server_machine_encoding 変数 および application_server_machine_encoding 変数の値として使用します。

    エンコード差の補正手順

    Web サーバーが Linux マシン上で稼働し、Network Deployment が Windows マシン上で稼働していると仮定します。

    AIX または Linux などのシステム上で稼働している Web サーバー

    バイナリー・モードで Windows マシンに FTP でファイル転送する前に、 以下のコマンドをシステムで実行して、Web サーバー定義を構成する スクリプト・ファイルをエンコードします。
    iconv -f web_server_machine_encoding ¥
       -t application_server_machine_encoding ¥
       configureWeb_server_name.bat 
    コマンドを 1 行で入力する場合、継続文字 (¥) は省略してください。
    重要: Web サーバーの名前 (ニックネーム) が、スクリプト・ファイルの名前に使用されます。 自動伝搬用に IBM HTTP Server をセットアップする場合、 この名前に 2 バイト文字セット (DBCS) の文字を含めることはできません。

    Web サーバーが Windows マシン上で稼働していて、Network Deployment が AIX または Linux などのシステムを持つマシン上で 稼働しているとします。

    Windows マシン上で稼働する Web サーバー

    バイナリー・モードで FTP でファイル転送した後、AIX または Linux などの システムが稼働するマシンで、 以下のコマンドを実行して、Web サーバー定義を構成する スクリプト・ファイルをエンコードします。
    iconv -f web_server_machine_encoding ¥
       -t application_server_machine_encoding ¥
       configureWeb_server_name.sh 
    コマンドを 1 行で入力する場合、継続文字 (¥) は省略してください。

    ご使用のシステム上で 変換マッピングが iconv コマンドによってサポートされていない場合は、 Web サーバー構成スクリプトの内容をクリップボードにコピーし、 アプリケーション・サーバーが稼働中のマシン上に貼り付けます。

  21. マシン A でアプリケーション・サーバーを始動します。
    例えば、startServer コマンドを使用して、以下のようにします。
  22. コマンド・ウィンドウを開き、Web サーバーを割り当てるプロファイル・ディレクトリーに変更します。 マシン A にコピーしたスクリプトを実行します。以下のパラメーターが必要になります。
    プロファイル名
    (オプション) admin ユーザー ID
    (オプション) admin ユーザー・パスワード

    例: configurewebserver1.sh Dmgr01 myUserID myPassword

    Web サーバーは wsadmin により構成されます。

  23. Lotus Domino Web サーバーのみ: WAS_PLUGIN_CONFIG_FILE 環境変数を設定します。

    AIX または Linux などのプラットフォームでは、 スクリプトを親シェルに提供することで、 エクスポートされた変数を子プロセスが継承することができます。 Windows システムでは、他のコマンドを実行するのと同様にスクリプトを実行します。 Windows システムでのソースは自動です。

    1. コマンド・ウィンドウをオープンします。
    2. ディレクトリーをプラグイン・インストール・ルート・ディレクトリーに変更します。
    3. plugins_root/bin/setupPluginCfg.sh スクリプトに適したコマンドを発行します。
      • [AIX] [HP-UX] [Solaris] . plugins_root/bin/setupPluginCfg.sh (ピリオドとインストール・ルート・ディレクトリーの間のスペースに注意してください。)
      • [Linux] source plugins_root/bin/setupPluginCfg.sh

    AIX または Linux などのオペレーティング・システムの場合、 このスクリプトは lotus_root/notesdata ディレクトリーにもあります。

    Lotus Domino Web サーバーを開始する前に、スクリプトに適切なコマンドを実行します。

  24. 管理コンソールを使用して、マシン A で plugin-cfg.xml ファイルを再生成します。 「サーバー」>「Web サーバー」をクリックします。 Web サーバーを選択して、「プラグインの生成」をクリックします。

    プラグインのインストール中に、デフォルトの plugin-cfg.xml ファイルがマシン B 上の plugins_root/config/Web_server_name ディレクトリーにインストールされます。 Web サーバー・プラグイン構成サービス は、plugin-cfg.xml ファイルを自動的に再生成します。 アプリケーション・サーバーから現行の plugin-cfg.xml ファイルを使用するには、次のステップで説明されているように、plugin-cfg.xml ファイルを伝搬します。

    このステップでは、plugin-cfg.xml ファイルを再生成する方法を示します。 WebSphere Application Server 製品は、重大なイベントが起こるたびに、ファイルを自動的に再生成するよう構成されています。 このようなイベントには、例えば、アプリケーション・サーバーおよび Web サーバーへのアプリケーションのインストールがあります。 新規仮想ホストを作成することも、このようなイベントの 1 つです。

  25. 管理コンソールを使用して、plugin-cfg.xml ファイルをアプリケーション・サーバーから Web サーバーに伝搬します。 「サーバー」>「Web サーバー」をクリックします。 Web サーバーを選択して、「プラグインの伝搬」をクリックします。 IBM HTTP Server 以外の Web サーバーでは、 手動で伝搬する必要があります。

    Web サーバー・プラグイン構成サービスは、IBM HTTP Server 6.0 の場合にのみ plugin-cfg.xml ファイルを自動的に伝搬します。 他のすべての Web サーバーでは、plugin-cfg.xml ファイルを、マシン A 上の profile_root/config/cells/cell_name/nodes/node_name/servers/Web_server_name ディレクトリーからマシン B 上の plugins_root/config/Web_server_name ディレクトリーに手動でコピーすることによって、 プラグイン構成ファイルを伝搬します。

  26. Snoop サーブレットを開始し、アプリケーション・サーバーからアプリケーションを検索する Web サーバーの機能を検証します。

    ご使用のアプリケーション・サーバーおよび Web サーバーを 開始し、IP アドレスとスヌープ・サーブレットを使用して、ご使用の環境をテストします。

    1. アプリケーション・サーバーを始動します。
      ディレクトリーを profile_root/bin ディレクトリーに変更して、以下のように startServer コマンドを実行します。
      • [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] ./startServer.sh server1
      • [Windows] startServer server1
    2. 使用している IBM HTTP Server または Web サーバーを始動します。

      コマンド・ウィンドウを使用して、IBM HTTP Server のインストール済みイメージ、 またはユーザーの Web サーバーのインストール済みイメージに移動します。 IBM HTTP Server に適切なコマンドを実行して、Web サーバーを始動します。 コマンドの例を以下に示します。

      IBM HTTP Server をコマンド行から始動する方法は、以下のとおりです。

      IBMHttpServer/bin ディレクトリーの apache コマンドと apachectl コマンドにアクセスします。
      • [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] ./apachectl start
      • [Windows] apache
    3. ブラウザーで http://localhost:9080/snoop を参照して、アプリケーション・サーバーによって提供される内部 HTTP トランスポートをテストします。 ブラウザーで http://Host_name_of_Web_server_machine/snoop を参照して、Web サーバー・プラグインをテストします。

      HTTP トランスポート・ポートはデフォルトで 9080 であり、 すべてのプロファイルで固有でなければなりません。このポートは、default_host という名前の仮想ホストと関連し、 その仮想ホストは、インストール済みの DefaultApplication およびインストール済みサンプルをホストするよう構成されています。 スヌープ・サーブレットは、DefaultApplication の一部です。ポートを変更して、 実際の HTTP トランスポート・ポートに一致させます。

    4. スヌープが稼働していることを確認します。

      どちらかの Web アドレスで 「Snoop Servlet - Request/Client Information」ページが表示されるはずです。

    5. リモート IBM HTTP Server のみ:

      以下のステップを使用することによって、 自動伝搬機能がリモート IBM HTTP Server に対して動作することを確認します。 この手順は、ローカル Web サーバーでは必須ではありません。

      1. IHS_root /conf/admin.passwd ファイル内に user=adminUser、password=adminPassword を作成します。 例: c:¥ws¥ihs60¥bin¥htpasswd -cb c:¥ws¥ihs60¥conf¥admin.passwd adminUser adminPassword
      2. Application Server の管理コンソールを使用して、IBM HTTP Server の管理ユーザーのために作成された、ユーザー ID およびパスワード情報を入力します。 「サーバー」>「Web サーバー」>Web_server_definition>「Remote Web server administration」へ進みます。値を admin Port=8008、User Id=adminUser、Password=adminPassword と設定します。
      3. httpd.conf ファイルおよび plugin-cfg.xml ファイルについて、正しい読み取り/書き込み許可を設定します。 詳しくは、IHS_root /logs/admin_error.log ファイルを参照してください。
      プラグイン構成ファイルの自動伝搬では、 IBM HTTP 管理サーバーが稼働中である必要があります。WebSphere Application Server 管理コンソールを使用して IBM HTTP Server を管理している場合は、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
      「Could not connect to IHS Administration server error」
      以下の手順を実行して、 エラーを訂正します。
      1. IBM HTTP Server 管理サーバーが稼働していることを確認します。
      2. WebSphere Application Server 管理コンソールで定義された Web サーバーのホスト名とポートが、IBM HTTP Server の管理ホスト名とポートと一致することを確認します。
      3. ファイアウォールが原因で WebSphere Application Server 管理コンソールから IBM HTTP Server 管理サーバーへのアクセスが不能になっていないことを確認します。
      4. リモート管理対象の WebSphere Application Server 管理コンソー ルで指定したユーザー ID とパスワードが、htpasswd コマンドを使用して admin.passwd ファイルに作成されることを確認します。
      5. 安全に接続するには、IBM HTTP Server 管理サーバー keydb 個人証明書を署名者証明書として WebSphere Application Server 鍵データベースにエクスポートすることを確認します。 この鍵データベースは、 ご使用の管理コンソールが稼働しているプロファイルの sas.client.props ファイル内 の com.ibm.ssl.trustStore ディレクティブによって指定されます。 この考慮事項は、主に 自己署名証明書用です。
      6. 問題が解決しない場合は、IBM HTTP Server admin_error.log ファイルと WebSphere Application Server ログ (trace.log ファイル) を確認して、問題の原因を判別します。
  27. マシン A 上でプロファイル管理ツールを使用して、2 番目のアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。適切なパネルのチェック・ボックスを選択することによって、プロファイル作成中にそのプロファイルをデフォルト・プロファイルにします。

    プラグイン・インストール・ウィザードが作成するスクリプトは、 デフォルト・プロファイルについてのみ処理します。 そのため、このスクリプトは、スクリプト実行時にデフォルト・プロファイルであるプロファイルにのみ Web サーバー定義を 作成することができます。

  28. 2 番目の IBM HTTP Server またはサポートされる別の Web サーバーをマシン B にインストールします。
  29. マシン B で、プラグイン・インストール・ウィザードを使用して Web サーバー・プラグインを インストールし、2 番目の Web サーバーを構成します。両方の Web サーバーは、プラグイン・バイナリーの単一インストールを共用しますが、 個々に構成されていなければなりません。
  30. プラグイン・インストール・ウィザードは、2 番目の Web サーバー用に、configureweb_server_name という名前のスクリプトを作成します。 スクリプトは、マシン B の plugins_root/bin ディレクトリーにあります。 スクリプトをマシン A の app_server_root/bin ディレクトリーにコピーします。
  31. 2 番目のアプリケーション・サーバーを始動します。
  32. 管理コンソールで configureweb_server_name スクリプトを実行して、Web サーバー定義を作成します。 次に、管理コンソールを使用して Web サーバーを 管理することができます。
  33. 管理コンソールを使用して、plugin-cfg.xml ファイルを 2 番目のアプリケーション・サーバーから Web サーバーに伝搬します。 「サーバー」>「Web サーバー」>「プラグインの伝搬」とクリックします。IBM HTTP Server 以外の Web サーバーでは、 手動で伝搬する必要があります。
  34. 2 番目の Web サーバー上でスヌープ・サーブレットを実行し、操作可能であることを確認します。

結果

この手順によって、1 台のマシン上に複数のアプリケーション・サーバーがインストールされ、 別のマシンに専用 Web サーバーがインストールされます。この手順によって、 両方の Web サーバーの Web サーバー・プラグインがインストールされ、両方の Web サーバーおよび両方のアプリケーション・サーバーが構成されます。

次の作業

インストール手順の概要については、Web サーバーのトポロジー・ダイアグラムおよびロードマップの選択 を参照してください。

サポートされる Web サーバーの、プラグイン・インストール・ウィザードによる構成方法について詳しくは、Web サーバー構成ファイルの編集 を参照してください。

Web サーバーの構成に関連するファイルについての詳細は、Web サーバーの構成 を参照してください。

IHS Web サーバーの場合は、Web サーバーを停止し、開始して、plugin-cfg.xml ファイルを WebSphere Application Server マシンから Web サーバー・マシンに伝搬させることができます。 その他のすべての Web サーバーでは、開始/停止や plugin-cfg.xml ファイルの伝播を管理コンソールで実行できません。 plugin-cfg.xml ファイルは手動で伝搬させる必要があります。 次の 3 つのステップでは、手動伝搬の実行方法を示します。
  1. IHS 6.x 以外の Web サーバーによる設定が完了したら、plugin-cfg.xml ファイルが <WAS_HOME>/profiles/<PROFILE_HOME>/config/cells/<CELL_NAME>/nodes/<SERVER_NAME>/servers/<WEBSERVER_DEFINITION> にあることを確認します。
  2. 上記の plugin-cfg.xml を転送して、<PLUGIN_HOME>/config/<WEBSERVER_DEFINITION>/plugin-xfg.xml を置き換えます。
  3. Web サーバーおよび対応するプロファイルを再始動します。



関連タスク
Web サーバー・プラグインのインストール
タスク・トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 6:25:35 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.express.doc/info/exp/ae/tins_webplugins_mult_remotesa.html