grtwasaut コマンドは、プロファイルおよびそれに関連するオブジェクトに対するユーザー権限を付与します。
使用法の説明と例に関しては、「プロファイルへの権限の認可」の項を参照してください。
このスクリプトを実行するには、
ユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限がなければなりません。
構文
コマンド構文は次のようになります。
grtwasaut [-profileName profile] {-user usrprf | -authlist authlist}
{-dtaaut dataAuth | -objaut objectAuth} [-object path]
[-recursive] [-verbose] [-help]
grtwasaut コマンドを実行するときには、以下のパラメーターを指定する必要があります。
- -user、-authlist、または両方
- -dtaaut、objaut、または両方
パラメーター
grtwasaut コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
- -profileName
- これはオプション・パラメーターです。値 profile には、権限を認可する対象となるプロファイルの名前を指定します。
デフォルト値は default です。
- -user
- 値 usrprf には、権限を認可する対象となる OS/400 ユーザー・プロファイルを指定します。
複数のユーザー・プロファイルに権限を認可するには、単一の -user パラメーターですべてのユーザー・プロファイルを指定します。
プロファイルのリストを二重引用符 (") で囲みます。
例えば、usrprf1 と usrprf2 に権限を認可するには、-user "usrprf1 usrprf2" を指定します。
-user か -authlist、または両方を指定する必要があります。
- -authlist
- 値 authlist には、権限を認可する対象となる OS/400 許可リストを指定します。
-user か -authlist、または両方を指定する必要があります。
- -dtaaut
- 値 dataAuth には、-user パラメーターによって指定されたユーザーに認可されるデータ権限を指定します。
有効な値は none、rwx、rx、rw、wx、r、w、x、exclude、autl、および same です。
オブジェクトに対するユーザーの現在のデータ権限は、指定された値によって置き換えられます。
-dtaaut、-objaut、または両方を指定する必要があります。このパラメーターの値に関する詳細については、CHGAUT (変更権限) コマンドの説明を参照してください。
- -objaut
- 値 objAuth には、-user パラメーターで指定されたユーザーに認可されるオブジェクト権限を指定します。
有効な値は none、all、objexist、objmgt、objalter、objref、および same です。オブジェクトに対するユーザーの現在のオブジェクト権限は、指定された値によって置き換えられます。
-dtaaut、-objaut、または両方を指定する必要があります。このパラメーターの値に関する詳細については、CHGAUT (変更権限) コマンドの説明を参照してください。
- -object
- これはオプション・パラメーターです。値 path には、権限を認可する対象となるサブディレクトリーまたは部分的に修飾されたオブジェクト名を指定します。
プロファイル・ルートが値の先頭に付加され、完全修飾パスが得られます。
このパラメーターを指定しない場合のデフォルト値は、プロファイル・ルートです。
複数のオブジェクトに権限を認可するには、各オブジェクトごとにスクリプトを実行する必要があります。
- -recursive
- このオプション・パラメーターは、すべてのサブディレクトリーに権限を認可するかどうかを指定します。
このパラメーターを指定しない場合、権限は -object パラメーターで指定されたオブジェクトにのみ付与され、また、-object パラメーターを指定しない場合はプロファイル・ルート・ディレクトリーに付与されます。
このパラメーターは、-object パラメーターで指定されたすべてのオブジェクトに適用されます。
- -verbose
- このオプション・パラメーターは冗長メッセージをオンにします。スクリプトをデバッグする必要がある場合、冗長メッセージが役に立つことがあります。
- -help
- このオプション・パラメーターはヘルプ・メッセージを表示します。このパラメーターを指定した場合、
スクリプトは他のすべてのパラメーターを無視します。