WebSphere Application Server for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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restoreConfig コマンド

backupConfig コマンドを使用してノードの構成をバックアップしてから、restoreConfig コマンドを使用して構成を復元します。

restoreConfig コマンドは、単純なユーティリティーであり、 backupConfig コマンドを使用して構成をバックアップしてから、ノードの構成を復元します。 デフォルトでは、ノード上のすべてのサーバーが停止してから構成が復元されます。そのため、修復中にはノードの同期化は行われません。 構成ディレクトリーが既に存在している場合、構成ディレクトリーは、修復が行われる前に名前が変更されます。 このコマンドをどこで実行するかについて詳しくは、コマンド行ツールの使用の項目を参照してください。

app_server_root/installedApps ディレクトリーのアプリケーション・ファイルに直接変更を加え (「ホット・デプロイメント」と呼ばれる処理)、同様の変更を app_server_root/config ディレクトリーのアプリケーション・ファイルには加えない場合、restoreConfig コマンドを使用すると変更を上書きできます。

backupConfig コマンドは、ファイル・アクセス権や、所有権に関する情報を保管しません。 restoreConfig コマンドは、現行の umask と実効ユーザー ID (EUID) を使用し、ファイルの復元時にアクセス権と所有権を設定します。復元されたファイルに復元前のア クセス権と所有権を保持させる必要のある場合、tar コマンド (すべ ての UNIX または Linux システムで使用可能) を使用することにより、構成 のバックアップを取り、復元します。

restoreConfig コマンドは、QEJBSVR ユーザー・プロファイルの下で実行し、QEJBSVR ユーザー・プロファイルが、作成されるディレクトリーとファイルの所有者になることを保証します。 システムは、*EXCLUDE 権限を設定して作成されたディレクトリーに対して、*PUBLIC 権限を設定します。 構成ディレクトリー内のディレクトリーとファイルに設定されていた従来の専用権限は失われます。 失われた専用権限を設定する場合は、WebSphere Application Server 認可権限 (grtwasaut) Qshell スクリプトまたは CHGAUT CL コマンドを使用してください。
注: QEJBSVR ユーザー・プロファイルは、backup_file を参照するパス上の各ディレクトリーに少なくとも *X 権限があること、および backup_file に *R 権限があることを必要とします。
restoreConfig コマンドは、ディレクトリー構造とそのコンテンツの所有者を QEJBSVR ユーザー・プロファイルに設定しますが、専用権限は復元しません。 IBM HTTP Server または Lotus Domino HTTP Server インスタンスを同一のシステムまたはパーティションにあるアプリケーション・サーバーで使用しており、 アプリケーション・サーバーの plugin-cfg.xml ファイルが profile_root/config ディレクトリー構造の下にある場合は、 次の指示にしたがって IBM HTTP Server または Lotus Domino HTTP Server のユーザー・プロファイルに必要な専用権限を付与してください。
注: IBM HTTP Server または Lotus Domino HTTP Server を、復元済みのプロファイルと同一のシステム上で使用していない場合は、この手順を実行しないでください。 また、plugin-cfg.xml ファイルがプロファイルの config ディレクトリー構造下にない場合も、この手順は実行しません。
  1. システムにサインオンします。
  2. STRQSH コマンドを使用して Qshell セッションを開始します。
  3. アプリケーション・サーバーの install_root/bin ディレクトリーにナビゲートします。
  4. 以下の grtwasaut Qshell コマンドを使用し、config ディレクトリー以下において、plugin-cfg.xml ファイルを参照するパス上の各ディレクトリーに対して実行 (x) 権限を権限付与します。
    grtwasaut -profileName profile_name -object path -dtaaut x -user user
    profile_name は復元されたプロファイル構成の名前、path はプロファイルのルート・ディレクトリーに対して相対となるように変更するディレクトリー・パス、user は QTMHHTTP (IBM HTTP Server の場合) または QNOTES (Lotus Domino HTTP Server の場合) です。
    例えば、iSeries プラットフォームで IBM HTTP Server を使用しており、myprofile プロファイルの plugin-cfg.xml ファイル が profile_root/config/cells/MYSYSTEM_myprofile/nodes/MYSYSTEM_myprofile/servers/myHTTPinstance ディレクトリーにある場合 に実行するコマンドは、次のようになります。
    grtwasaut -profileName myprofile -object config/cells/MYSYSTEM_myprofile/nodes/MYSYSTEM_myprofile/
    servers/myHTTPinstance -dtaaut x -user QTMHHTTP
    grtwasaut -profileName myprofile -object config/cells/MYSYSTEM_myprofile/nodes/MYSYSTEM_myprofile/
    servers -dtaaut x -user QTMHHTTP
    grtwasaut -profileName myprofile -object config/cells/MYSYSTEM_myprofile/nodes/MYSYSTEM_myprofile 
    -dtaaut x -user QTMHHTTP
    grtwasaut -profileName myprofile -object config/cells/MYSYSTEM_myprofile/nodes -dtaaut x -user QTMHHTTP
    grtwasaut -profileName myprofile -object config/cells/MYSYSTEM_myprofile -dtaaut x -user QTMHHTTP
    grtwasaut -profileName myprofile -object config/cells -dtaaut x -user QTMHHTTP
    grtwasaut -profileName myprofile -object config -dtaaut x -user QTMHHTTP
    例えば、iSeries プラットフォームで IBM HTTP Server を使用しており、myprofile プロファイルの plugin-cfg.xml ファイルが profile_root/config/cells ディレクトリーにある場合に実行するコマンドは、次のようになります。
    grtwasaut -profileName myprofile -object config/cells -dtaaut x -user QTMHHTTP 
    grtwasaut -profileName myprofile -object config -dtaaut x -user QTMHHTTP
  5. 以下の grtwasaut コマンドを使用して、plugin-cfg.xml ファイルに読み取り、実行 (rx) 権限を付与します。
    grtwasaut -profileName profile_name -object path/plugin-cfg.xml -dtaaut x -user user
    profile_name は復元されたプロファイル構成の名前、path はプロファイルのルート・ディレクトリーに対して相対となるように変更するディレクトリー・パス、user は QTMHHTTP (IBM HTTP Server の場合) または QNOTES (Lotus Domino HTTP Server の場合) です。
    例えば、iSeries プラットフォームで IBM HTTP Server を使用しており、myprofile プロファイルの plugin-cfg.xml ファイルが profile_root/config/cells/MYSYSTEM_myprofile/nodes/MYSYSTEM_myprofile/servers/myHTTPinstance ディレクトリーにある場合に実行するコマンドは、次のようになります。
    grtwasaut -profileName myprofile -object config/cells/MYSYSTEM_myprofile/nodes/MYSYSTEM_myprofile
    /servers/myHTTPinstance/plugin-cfg.xml -dtaaut rx -user QTMHHTTP
    例えば、iSeries プラットフォームで IBM HTTP Server を使用しており、myprofile プロファイルの plugin-cfg.xml ファイル が profile_root/config/cells ディレクトリーにある場合に実行するコマンドは、次のようになります。
    grtwasaut -profileName myprofile -object config/cells/plugin-cfg.xml -dtaaut rx -user QTMHHTTP
    

構文

コマンド構文は次のようになります。
restoreConfig <backup_file> [options]
ここで、backup_file は復元するファイルを指定します。指定しない場合、コマンドは実行されません。

パラメーター

restoreConfig コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。

-help
使用法ステートメントを印刷します。
-location <directory_name>
バックアップ・ファイルの復元先ディレクトリーを指定します。
ロケーションのデフォルトは、profile_root/config ディレクトリーに設定されています。
-logfile <fileName>
トレース情報を書き込むログ・ファイルのロケーションを指定します。デフォルトでは、ログ・ファイルは restoreConfig.log and という名前で、logs ディレクトリーに作成されます。
-nostop
構成を復元する前にサーバーを停止しないよう、restoreConfig コマンドに指定します。
-password <password>
サーバーでセキュリティーが 使用可能な場合、認証のためのパスワードを指定します。
-profileName
マルチ・プロファイルのインストールで、アプリケーション・サーバー・プロセスのプロファイルを定義します。 -profileName オプションは、単一プロファイル環境で実行する場合は必要ありません。 このオプションのデフォルトは、 デフォルト・プロファイルです。
-quiet
restoreConfig コマンドにより通常モードで印刷される進行情報を抑止します。
-replacelog
現行ログに追加する代わりに、ログ・ファイルを置き換えます。
-trace
デバッグのために、ログ・ファイルにトレース情報を生成します。
-username <name>
サーバーでセキュリティーが使用可能な場合、認証のためのユーザー名を指定します。 -user オプションと同様の働きをします。
-user <name>
サーバーでセキュリティーが使用可能な場合、認証のためのユーザー名を指定します。 -username オプションと同様の働きをします。
-?
使用法ステートメントを印刷します。

使用シナリオ

以下は、正しい構文の例です。

restoreConfig WebSphereConfig_2006-04-22.zip

次の例では、指定されたファイルを /tmp ディレクトリーに復元します。修復を開始する前に、サーバーは停止しません。

restoreConfig WebSphereConfig_2006-04-22.zip -location /tmp -nostop
以下の例では、/home/mydir/myprofileBackup.zip に保管された構成を、プロファイル myprofile の構成に復元します。
restoreConfig /home/mydir/myprofileBackup.zip -profileName myprofile

構成を、backupConfig コマンドによってバックアップしたディレクトリーとは別のディレクトリーに復元する場合は、 構成ディレクトリーのパスの一部を手動で更新する必要があります。




関連タスク
コマンド行ツールの使用
関連情報
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参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 5:46:14 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.base.iseries.doc/info/iseries/ae/rxml_restoreconfig.html