WebSphere Application Server セッション・サポートは、 特に、セッションが分散環境内で構成されている場合に、 セッション・パフォーマンスおよび操作特性を調整する機能を備えています。 これらのオプションにより、 管理者は環境のパフォーマンスおよびフェイルオーバー特性を判別する際に、柔軟に対応できます。
これらの機能の要約を、次の表で紹介します。 また、メモリー、データベース、メモリー間の複製のいずれか、 またはすべてにおいてトラッキングされるセッションに、 これらの機能が適用されるかどうかも記載してあります。 機能によって、管理設定を使用して簡単に扱えるものもあれば、 コードやデータベースの変更が必要なものもあります。
機能またはオプション | 目的 | メモリー、データベース、またはメモリー間のセッションへの適用 |
---|---|---|
書き込み頻度 | データベース書き込み操作を最小化する | データベース |
セッション類縁性 | 同じアプリケーション・サーバー・インスタンスでセッションにアクセスする。 | すべて |
複数行スキーマ | データベースの容量を完全に活用する | データベース |
メモリー内基本セッション・プール・サイズ | システムに過度の負荷をかけずに、システム容量を完全に活用する | すべて |
書き込みの内容 | どのセッション・データを書き込むかを柔軟に判別できるようになる | データベース |
スケジュールされた無効化 | セッション管理機構によって、セッションの要求と無効化の間の競合を最小化する。 更新のためのデータベースへの書き込み操作を最小限 (最後のアクセス時のみ) にします。 | データベース |
表スペースおよび行サイズ | データベースへの書き込み操作の効率を上げる | データベース (DB2 専用) |