i5/OS システムへの Web サーバー・プラグインのインストールは、i5/OS システム上でローカルに起動されたか、Windows ワークステーションからリモートに起動されたインストール・ウィザードを使用してサイレントに行うことができます。
始める前に
アプリケーション・サーバーを、Web サーバーと同じ i5/OS サーバー上、または論理区画上で実行している場合は、
Web サーバー・プラグインをインストールする必要はありません。
Web サーバー・プラグインのコードと HTTP プロファイル・テンプレートは、WebSphere Application Server インストールに組み込まれています。
アプリケーション・サーバーを、Web サーバーとは異なる i5/OS システム上、または論理区画上で実行している場合は、
このトピックの各ステップを実行して、i5/OS Web サーバーに Web サーバー・プラグインをインストールします。
このタスクについて
サイレント・インストールでは、インストール・ウィザードの使用時に、
グラフィカル・ユーザー・インターフェースを使用せずに、サイレント・モードで製品をインストールします。
サイレント・インストールによって、インストール・プログラムは、ウィザード・インターフェースを
表示する代わりに、ユーザーが提供するファイルからユーザーの応答をすべて読み取ることができます。
サイレント・インストール中にデフォルト以外のオプションを指定するには、応答ファイルを使用する必要があります。サイレント・インストールを実行するには、使用許諾契約オプションで、使用条件を受け入れる必要があります。
インストール・ウィザードは、Web サーバーを持つ i5/OS システム上か、リモートの Windows ワークステーションから実行できます。
プロシージャー
- リモートにインストールする場合は、TCP/IP を開始します。
制御言語 (CL) コマンド行で、Start TCP/IP (STRTCP) コマンドを入力します。
- ホスト・サーバーのジョブが iSeries サーバーで開始されている
ことを検証します。ホスト・サーバーのジョブによって、インストール・
コードが iSeries 上で実行されます。
CL コマンド行に次のコマンドを入力します。
STRHOSTSVR SERVER(*ALL)
- ユーザー・プロファイルが *ALLOBJ および *SECADM 特殊権限
を持っていることを検証します。
- WebSphere Application Server 補足ディスクを、ローカルにインストールしている場合は iSeries サーバーのディスク・ドライブに、またリモートにインストールしている場合はワークステーションのディスク・ドライブに挿入します。
- オプション応答ファイルをカスタマイズします。
- サンプルのオプション応答ファイルを見つけます。
このファイル名は、responsefile.txt であり、製品ディスクのオペレーティング・システム・プラットフォーム・ディレクトリーに入っています。
- コピー (CPY) コマンドを使用して、responsefile.txt ファイルを選択したディレクトリーにコピーします。
例えば、i5/OS 上の CD-ROM からこのファイルをコピーします。
CPY OBJ('/QOPT/WEBSPHERE/plugin/responsefile.txt') TODIR('/MYDIR')
DVD メディアの場合、
オペレーティング・システムとインストールのアーキテクチャーを反映する追加のディレクトリー接頭部を指定してから、
製品ディレクトリーを指定します。
以下に例を示します。
CPY OBJ('/QOPT/WEBSPHERE/os400_ppc64/plugin/responsefile.txt') TODIR('/MYDIR')
各部の意味は、次のとおりです。
- QOPT はディスクのマウント・ポイントです。
- WEBSPHERE は、ディスクのボリューム・ラベルです。
- /plugin はディスク上の製品ディレクトリーです。
- i5/OS コマンド行から EDTF などのエディターを使用するか、マップ済みドライブから Wordpad を使用して、ファイルのコピーを編集します。
使用条件に同意するには、–OPT silentInstallLicenseAcceptance の値を、false から
true に変更します。
これが、唯一応答ファイル内で必要な変更です。
応答ファイル内の情報を読んで、他のオプションを変更するかどうかを決定します。
installLocation および defaultProfileLocation の値を変更できます。
- ファイルを保管します。
- Web サーバー・プラグインのインストール・ウィザードを呼び出します。
インストール・ウィザードは、Web サーバーを持つ i5/OS システム上か、リモートの Windows ワークステーションから実行できます。
- Qshell からローカルにインストール・コマンドを実行します。
- i5/OS コマンド行から Qshell セッションを開始します: STRQSH
- ディレクトリーを plugin サブディレクトリーに変更します。
CD-ROM ドライブの場合、cd /QOPT/WEBSPHERE/plugin と入力します。
DVD-ROM ドライブの場合、cd /QOPT/WebSphere/os400_ppc64/plugin と入力します。
- install コマンドを発行して、インストール・ウィザードを起動します。
install –options responsefile
responsefile は、編集した応答ファイルの完全修飾パス名です。
対話機能がほとんどまたはまったくないシステムでは、SBMJOB を使用します。
SBMJOB CMD(STRQSH CMD(‘/QOPT/WEBSPHERE/plugin/install -options responsefile')) JOB(INSTWAS) JOBQ(QSYSNOMAX) ALWMLTTHD(*YES)
重要: インストールが完了するまで、Qshell セッション
(PF3) を終了しないでください。終了すると、インストールが未完のままで
停止する場合があります。
- Windows ワークステーションからリモートに install コマンドを実行します。
- ディレクトリーを CD-ROM か DVD-ROM ドライブの plugin サブディレクトリーに変更します。
- install コマンドを発行して、インストール・ウィザードを起動します。
install.exe hostname_or_IP userid password –options responsefile
各部の意味は、次のとおりです。
- hostname_or_IP は、i5/OS システムのホスト名か IP アドレスです。
- userid は、*ALLOBJ および *SECADM 権限を有する i5/OS ユーザー・プロファイルです。
- password は、ユーザー ID のパスワードです。
- responsefile は、編集した応答ファイルの完全修飾パス名です。
- インストール・ウィザードのメッセージや plugins_root/logs/install/log.txt ファイルをでインストールの状況を調べて、インストーラー・プログラムが正常に実行されたかどうかを確認します。
インストール・プログラムは、以下のようにログに成功の標識を記録します。
- INSTCONFSUCCESS は、インストールが成功し、ログ分析がこれ以上必要ないことを示しています。
- INSTCONFFAILED は、インストールの失敗を示し、再試行またはリカバリーするには再インストールが必要であることを示しています。
結果
応答ファイルを使用して、Web サーバーのプラグインとプロファイルのサイレント・インストールを行いました。
次の作業
IBM Web Administration for i5/OS ウィザードを使用して Web サーバー・インスタンスを構成します。
詳しくは、HTTP サーバー・インスタンスの構成
を参照してください。
IBM Web Administration for i5/OS ウィザードは、
その他のプラットフォームにおける Web サーバー・プラグイン・インストール
と、同様の機能を実行します。
追加される Web サーバー・インスタンスそれぞれに対してプロファイルを作成してください。