WebSphere Application Server for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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バインディング・タイプ設定の指定

このパネルを使用して、必要なネーム・スペース・バインディング・タイプを選択します。

この管理コンソール・パネルを表示するには、「環境」>「ネーミング」>「ネーム・スペース・バインディング」>「新規」とクリックします。

以下のオブジェクトのいずれかのためのネーム・スペース・バインディングを構成することができます。

このパネルで、バインディング・タイプを選択してから「次へ」をクリックします。

バインディング・タイプ

構成されているバインディングのタイプを指定します。

ストリング ストリング」を選択して、ストリング定数値のネーム・スペース・バインディングを構成します。

ストリング・バインディングを構成するには、以下の情報が必要です。

  • ストリング定数値
  • 構成済みバインディングのターゲット・ルート・コンテキスト (有効範囲)
  • ターゲット・ルート・コンテキストと関連する構成済みバインディングの名前

変数置換が使用可能になっている場合は、 複数の変数名を値にマップするファイルを作成して、 「ストリング」の値に対してそのファイル名を指定できます。 デフォルトでは、ネーム・サーバーは、 「ストリング」ネーム・スペース・バインディングのストリング値について、変数置換を行いません。 したがって、デフォルトでは、com.ibm.websphere.naming.expandStringBindings プロパティー が false に設定されているので、 ネーム・サーバーは「ストリング」バインディングの値を展開しません。

ヒント: 「ストリング」 値についての変数置換を使用可能にするには、 「名前」com.ibm.websphere.naming.expandStringBindings に、 「値」true に設定された、カスタム・プロパティーを作成します。 カスタム・プロパティーは、セル、ノード、またはネーム・サーバーの有効範囲で定義できます。 以下の該当する有効範囲に対して、コンソール・ページでカスタム・プロパティーを作成します。
セル有効範囲
「システム管理」 > 「セル」 > 「カスタム・プロパティー」 > 「新規」とクリックします。
ノード有効範囲
「システム管理」 > 「ノード」 > ノード名 > 「カスタム・プロパティー」 > 「新規」とクリックします。
サーバー有効範囲
「アプリケーション・サーバー」 > サーバー名 > 「管理」 > 「カスタム・プロパティー」 > 「新規」とクリックします。
ネーム・サーバー有効範囲
「アプリケーション・サーバー」 > サーバー名 > 「管理」 > 「サーバー・コンポーネント」 > 「ネーム・サーバー」 > 「カスタム・プロパティー」 > 「新規」とクリックします。
指定のカスタム・プロパティー有効範囲内のすべてのネーム・サーバーに、 設定が適用されます。 狭い有効範囲の設定が、広い有効範囲の設定をオーバーライドします。 例えば、複数サーバー製品では、ノード有効範囲の設定がセル有効範囲の設定をオーバーライドします。 少なくともネーム・スペース・バインディング有効範囲と同じ範囲のカスタム・プロパティーを選択します。 したがって、セルを有効範囲とする「ストリング」ネーム・スペース・バインディング内の変数参照を展開するには、 セル有効範囲でカスタム・プロパティーを定義します。 カスタム・プロパティーの有効範囲がネーム・スペース・バインディングのものより狭い場合は、 その有効範囲内のネーム・サーバーのみが「ストリング」ネーム・スペース・バインディング内の変数参照を展開します。 この有効範囲外のネーム・サーバーは、変数参照を展開せず、別の方法で参照を処理します。
EJB EJB」を選択して、セル内のサーバーにインストールされた EJB ホームのネーム・スペース・バインディングを構成します。 セルを有効範囲とする EJB バインディングを使用して、エンタープライズ Bean 用の固定修飾ルックアップ名を作成します。 固定修飾ルックアップ名は、セル・トポロジーに依存しません。

EJB ホーム・バインディングを構成するには、以下の情報が必要です。

  • エンタープライズ Bean がデプロイされている EJB サーバーまたはサーバー・クラスターの JNDI 名
  • 構成済みバインディングのターゲット・ルート・コンテキスト (有効範囲)
  • ターゲット・ルート・コンテキストと関連する構成済みバインディングの名前

スタンドアロン・サーバーについては、別のサーバーに解決される EJB バインディングを構成しないでください。 ネーム・サーバーは、他のサーバー用の構成データを読み取ることができません。 そのデータはバインディングを構成するために必要です。

CORBA CORBA」を選択して、Common Object Request Broker (Architecture and Specification (CORBA) オブジェクトを Object Management Group (OMG) Interoperable Naming (CosNaming) ネーム・サーバーから入手可能) 用のネーム・スペース・バインディングを構成します。 INS 準拠の CosNaming サーバーにバインドされている CORBA オブジェクトを、corbaname URL で識別します。 参照されるオブジェクトは、特定のアプリケーションによってバインディングが実際に参照されるまで、 使用可能にする必要はありません。

CORBA バインディングを構成するには、以下の情報が必要です。

  • CORBA オブジェクトの corbaname URL
  • バインドされているオブジェクトがコンテキストであるか、またはリーフ・ノード・オブジェクトであるかの インディケーター (コンテキストまたはオブジェクトの正しい CORBA バインディング・タイプを設定するため)
  • 構成済みバインディングのターゲット・ルート・コンテキスト
  • ターゲット・ルート・コンテキストと関連する構成済みバインディングの名前
間接 間接」を選択して、Java Naming and Directory Interface (JNDI) 間接ルックアップを使用してアクセス可能な WebSphere Application Server ネーム・スペース内でバインドされたオブジェクト用のネーム・スペース・バインディングを構成します。 CORBA オブジェクトのほかに、javax.naming.Referenceable、javax.naming.Reference、および java.io.Serializable オブジェクトについて「間接」を選択することができます。

ターゲット・オブジェクトそのものは、ネーム・スペースにバインドされません。 オブジェクトのルックアップに必要な情報だけがバインドされます。 したがって、参照ネーム・サーバーは、バインディングが何らかのアプリケーションによって実際に参照されるまで、 稼働する必要はありません。

間接 JNDI ルックアップ・バインディングを構成するには、以下の情報が必要です。

  • オブジェクトが存在するネーム・サーバーの JNDI プロバイダーの URL
  • オブジェクトの JNDI ルックアップ名
  • 構成済みバインディングのターゲット・ルート・コンテキスト (有効範囲)
  • ターゲット・ルート・コンテキストと関連する構成済みバインディングの名前

以下の情報はオプションです。

  • JNDI 初期コンテキスト・ファクトリーのクラス名。WebSphere Application Server の初期コンテキスト・ファクトリーの com.ibm.websphere.naming.WsnInitialContextFactory。
  • javax.naming.InitialContext コンストラクターに渡す追加のプロパティー。

セルを有効範囲とする間接バインディングは、 修飾ルックアップ名がトポロジーによって異なることのないようにバインドされたオブジェクトの固定修飾ルックアップ名を作成する場合に便利です。




関連タスク
ネーム・スペース・バインディングの構成
関連資料
ネーム・スペース・バインディング・コレクション
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 5:46:14 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.base.iseries.doc/info/iseries/ae/unam_rbinding_type.html