WebSphere Application Server for i5/OS, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: i5/OS

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アプリケーション・クライアントのデータ・アクセスの構成

アプリケーション・クライアント用のデータ・アクセスを構成するには、 データ・アクセスに必要なリソース参照および関連するデータベース情報を指定する必要があります。 この指定は、アプリケーション・クライアントの場合のアセンブリー およびデプロイメントを実行するステップの一環として行います。

このタスクについて

J2EE アプリケーション・クライアントが使用するデータ・ソースを構成するには、 次の 2 つのツールが必要です。

アプリケーション・クライアントからのデータ・アクセスには、 クライアント・サイドから直接、JDBC ドライバー接続機能を使用します。 これは、WebSphere Application Server ランタイムで使用可能な追加のプーリング・サポートを利用しません。 アプリケーション・クライアントのデータ・アクセスを構成するのに 、WebSphere Application Server サーバー・マシンで JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースを 構成する必要ありません。

WebSphere Application Server に用意されているプーリング機能および追加のデータベース機能を 利用する場合は、サーバー・サイドで実行しているエンタープライズ Bean をクライアント・アプリケーションで使用して、 データ・アクセスを実行することをお勧めします。

アセンブリー・ツールによる、アプリケーション・クライアント・リソース参照の定義

プロシージャー

  1. アプリケーション・クライアント・モジュールをアセンブルします。 アプリケーション・クライアントのアセンブル を参照してください。
  2. 新規リソース参照を作成します。
    1. Project Explorer ビューで、アプリケーション・クライアント・モジュールを右クリックして、 「Open With」>「Deployment Descriptor Editor」をクリックします。
    2. 参照」タブで、「追加」>「リソース 参照」>「次へ」をクリックします。
    3. 「リソース参照」ページで、このリソース参照の「名前」を入力します。 WebSphere Application Server のアプリケーション・クライアントのラ ンタイムは、JNDI ネーム・スペースの java:comp/env の部分にオブ ジェクトをバインドするため、およびクライアント固有の構成情報を検索 するためにこの名前を使用します。 アプリケーション・クライアント用のコードで java:comp/env/jdbc/myDB の検索を実行する場合、 リソース参照の名前は jdbc/myDB となります。
    4. Type」では、JDBC 接続用に javax.sql.DataSource を選択します。
    5. 認証」では、クライアント・アプリケーションが認証情報を提供する場合は、 「アプリケーション」を選択します。 (アプリケーション・クライアント・ リソース構成ツールによる構成に従って) WebSphere Application Server アプリケーション・ クライアントのランタイムが認証情報を提供する場合は、「コンテナー」を選択します。
    6. 共用有効範囲」設定は無視してください。 これは、アプリケーション・クライアント・リソース参照では使用されません。 アプリケーション・クライアントのリソースがすべて共用されるわけではありません。
    7. 終了」をクリックします。
    8. デプロイメント記述子を閉じて、変更を保管します。

結果

参照を追加すると、「JNDI 名」フィールドが「WebSphere バインディング」の下に表示されます。



関連概念
データ・ソース
J2EE アプリケーション・クライアントのクラス・ロード
関連タスク
アプリケーション・クライアントのアセンブル
ワークステーション・プラットフォーム上での J2EE アプリケーション・クライアントのデプロイ

ACRCT によるクライアント構成

このタスクについて

アプリケーション・クライアントからのデータ・アクセスを可能にするために、 アプリケーション・クライアント・リソース構成ツール (ACRCT) で構成する必要があるクライアント・リソースには、 データ・ソース・プロバイダーとデータ・ソースの 2 つがあります。
注: 以下の WebSphere オブジェクトは、 サーバー・ネーム・スペースにバインドできますが、 クライアントではサポートされていません。
  • Java 2 コネクター (J2C) オブジェクト
  • 接続マネージャー・オブジェクト

WebSphere Application Server クライアントには、クライアント・データベース・ドライバーは用意されていません。 クライアント・アプリケーションが、エンタープライズ Bean を使用せずに、 データベースを直接使用する場合は、 クライアント・マシンにデータベース・ドライバーを装備する必要があります。 これを行うには、 データベースのベンダーに連絡を取り、 クライアント・データベースのドライバーのコードとライセンスを入手する必要がある可能性があります。

クライアント・アプリケーションでは、データベースに直接アクセスするのではなく、エンタープライズ Bean を使用することをお勧めします。エンタープライズ Bean を介してデータベースにアクセスすると、WebSphere Application Server で 実行されるエンタープライズ Bean によってデータベースへのアクセスが処理されるため、 クライアント・マシン上にデータベース・ドライバーを設定する必要がなくなります。 エンタープライズ Bean は、WebSphere Application Server ランタイムが提供する追加のデータベース機能を利用することもできます。

プロシージャー

  1. 新規データ・ソース・プロバイダー の構成の説明に従って、新規データ・ソース・プロバイダーを構成します。 このプロバイダーは、 クライアント・アプリケーションの JDBC データベース・インプリメンテーションを記述します。
  2. 一般」タブで、以下の情報を入力します。
    1. このデータ・ソース・プロバイダーの「名前」。
    2. オプション: 説明
    3. データ・ソース・プロバイダーのインプリメンテーション・クラスまたは JAR ファイルへの「クラスパス」。 インプリメンテーション・クラスまたは JAR ファイルが クライアントのクラスパス構成に既に存在する場合、これはオプションです。
    4. インプリメンテーション・クラス」の名前。 例えば、DB2 の場合、この値は COM.ibm.db2.jdbc.DB2DataSource です。 このクラスは javax.sql.DataSource クラスをインプリメントする必要があることを覚えておいてください。 このクラスが javax.sql.DataSource をインプリメントしていない場合 、ACRCT はこのクラスの検査を行わず、クライアント・アプリケーションの 実行時にエラーが発生します。
    データ・ソース・プロバイダーの非標準プロパティーを構成するには、 「カスタム」タブを使用します。 このパネルでは、 プロパティーと値のペアを入力することができます。 実行時に、インプリメンテーション・クラス名 が作成され、 このパネルに追加されたカスタム・プロパティーはすべて、 データの反映により、新しく作成されたデータ・ソース・ オブジェクトに設定されます。 このパネル上で構成されたプロパティーにはいずれも、 データ・ソース・クラスに適切な set メソッドがなければなりません。 例えば、use2Phase というプロパティーがあり、その値を 1 に設定するとします。 「カスタム」パネルでは、「名前」列に use2Phase という値を入力し、 「」列に値 1 を入力します。 次に、WebSphere Application Server のアプリケーション・クライアント のランタイムはそれを反映して、通常、setUse2Phase と呼ばれるデータ・ソース・クラスで プロパティーを検索し、そのメソッドを呼び出して、値 1 を渡します。 データ・ソース・インプリメンテーションの有効なプロパティーについては、 データベースの製品資料を参照してください。
  3. OK」をクリックします。
  4. アプリケーション・クライアントの新規データ・ソースの構成で説明しているように、新規データ・ソースを構成します。 これは、 クライアント・アプリケーションが使用するデータベースのクライアント・プロパティーを記述します。
  5. 一般」タブで、以下の情報を入力します。
    1. 名前」。 このフィールドは必須で、使用する アプリケーション・クライアント・リソース構成ツールの名前を示します。 この名前は、クライアント・アプリケーション・プログラムでは使用されません
    2. オプション: 説明
    3. JNDI 名」。 このフィールドは必須で、アセンブリー・ツールの「Add Resource Reference」ページの 「名前」フィールドに入力された値と一致していなければなりません。 上述の例では、この値を jdbc/myDB に設定します。
    4. オプション: データベース名
    5. オプション: ユーザー」フィールドにユーザー ID
    6. オプション: パスワード」フィールドにパスワード このパスワードは表示されません。
    7. 確認のため、「 再入力パスワード」フィールドにもう一度パスワード。 注:「ユーザー」および「パスワード」フィールドは、 アセンブリー・ツールの「Add Resource Reference」ページの「認証」フィールドが 「コンテナー 」に設定されている場合にのみ使用されます。
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 5:46:14 PM EST
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