このトピックでは、Java Management Extensions (JMX) の概要と、 この標準が WebSphere Application Server にどのように適用されるかについて説明します。
アーキテクチャーの最上位レベルは、JMX リモート・ アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) (JSR 160) に よって定義されます。 JSR 160 は、Remote Method Invocation over Internet Inter-ORB Protocol (RMI-IIOP) を 使用しますが、RMI コネクターと相互運用することはできません。 RMI、SOAP/HTTP、および SOAP/HTTPS コネクター は、JSR160 仕様より前に作成されており、サポート対象となっています。
アーキテクチャーの最上位レベルは、分散サービス・レベルになります。 その役割は、JMX エージェントへのリモート・アクセスを容易にすることです。 このタスクは、 コネクターを介して実行されます。コネクターは、MBean サーバーに対する、プロトコルに依存しない、 ロケーション透過のクライアント・サイドのインターフェースを提供します (例えば Remote Method Invocation (RMI) コネクター)。 また、プロトコル・アダプターを介して実行されることもあり、この場合、プロトコル・アダプターは、 MBean サーバーに対する、プロトコル固有のサーバー・サイド・アクセスを提供します (例えば HTTP アダプター)。
Java Management Extensions (JMX) は、アプリケーション・サーバーの管理機能の中核に位置します。 アプリケーション・サーバーには JMX エージェントが含まれています。システム・コンポーネントはすべて、 MBean として定義されます。 Application Server 内の JMX エージェントは、4 つの タイプのコネクター、JSR160、Remote Method Invocation/Internet Inter-ORB Protocol (RMI/IIOP)、Simple Object Access Protocol/Hypertext Transfer Protocol (SOAP/HTTP)、Simple Object Access Protocol/Hypertext Transfer Protocol Secure (SOAP/HTTPS) をサポートしています。 これらによって、サーバー・リソースへのリモート・アクセスを提供します。 アプリケーション・サーバーと一緒に 組み込まれている管理ツールはすべて、これらの JMX 機能を使用してそれぞれの役割を果たします。
スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・システムでは、 サーバーは個別に存在し、管理されます。 この環境では、管理クライアントは直接アプリケーション・サーバーに接続されます。
アプリケーション・サーバーは、 標準の JMX MBeanServer インターフェースを反映する AdminService クラスを提供し、 MBeanServer インターフェースをラップして、それが、この分散管理機能のインプリメントに参加するようにします。