アプリケーション・プロファイルを使用して、WebSphere Application Server ランタイム環境に対する特定の作業単位を識別することができます。ランタイムでは、 その作業単位の正確な要件に対するサポートを調整することができます。
アクセス・インテントは現在、 アプリケーション・プロファイルの機能を使用するランタイムの唯一のコンポーネントです。 例えば、 1 つのトランザクションはエンティティー Bean を強い更新ロックでロードするように構成し、 別のトランザクションは同じエンティティー Bean をロックなしでロードするように構成することができます。
バージョン 6.x クライアントが、アプリケーション・プロファイル 5.x 互換モードで実行するアプリケーションと対話するためには、クライアント・プロセスで appprofileCompatibility システム・プロパティーを true に設定する必要があります。 これは、launchClient コマンドを呼び出すときに -CCDappprofileCompatibility=true オプションを指定することにより可能になります。
例えば、アプリケーションに EJBModule1 と EJBModule2 という 2 つの EJB モジュールがあるとします。
EJBModule1 には AppProfile1 という名前のアプリケーション・プロファイルがあります。 この AppProfile1 は、task1 という名前のタスクにより登録されます。 この task1 は、known-to-application タスク になり、 このアプリケーション内の作業単位に関連付けられたときに実行されます。 known-to-application タスクが存在することにより、 メソッド・レベルのアクセス・インテント構成は無視され、 Bean レベルのアクセス・インテント構成のみが適用されます。
EJBModule2 には、アプリケーション・プロファイル構成データが含まれていません。 すべてのエンティティー Bean が Bean レベルのアクセス・インテントによって明示的に構成されるとは限らず、 一部のメソッドは、メソッド・レベルのアクセス・インテント構成を持っています。 EJBModule2 内のエンティティー Bean が、task1 と関連付けられている作業単位にロードされる場合、Bean レベルのアクセス・インテント構成が適用され、メソッド・レベルのアクセス・インテント構成は無視されます。 Bean レベルのアクセス・インテントは、明示的に設定されず、 デフォルトの Bean レベルのアクセス・インテント wsPessimisticUpdate-WeakestLockAtLoad が適用されます。