WebSphere Application Server, Version 6.1   
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ポートレット Uniform Resource Locator (URL) のアドレス可能度

Uniform Resource Locator (URL) からポートレットを直接要求して、 ポータルを集約せずにそのコンテンツを表示することができます。 PortletServingServlet サーブレットは、ポートレットが含まれている各 Web アプリケーションを登録します。 これは、リソースを処理する Web コンテナーの FileServingServlet サーブレットに似ています。 PortletServingServlet サーブレットを使用して、 URL 要求によってポートレットを完全なブラウザー・ページに直接レンダリングすることができます。

各ポートレットは、ポートレットごとに作成された URL マッピング /<portlet-name> が指 定されたコンテキスト・ルートと名前で呼び出すことができます。 コンテキスト・ルートと名前のフォーマットは、次のとおりです。
http://<host>:<port>/<context-root>/<portlet-name>
例えば、http://localhost:9080/portlets/TestPortlet1 のようになります。
コンテキスト・ルートは、ポートレットを含む Web アーカイブ (WAR) ファイルを識別します。 ポートレット名によって、WAR ファイルのポートレット・アプリケーションを備えたポートレットが一意的に識別さ れます。 DefaultDocumentFilter サーブレットは、HTML、 UTF8 エンコード方式および前述の基本 URL 形式に基づく拡張 URL 形式のみをサポートします。

PortletServingServlet サーブレットを使用して表示できるのは、一度に 1 つのポートレットだけです。 ページにある複数のポートレットを集約する場合は、 集約タグ・ライブラリーを使用する必要があります。 追加情報については、JavaServer Pages を使用したポートレットの集約 の項目を参照してください。

通常、サーブレットは文書を出力するのに対して、ポートレットはフラグメントを出力するため、 フラグメントを文書に変換するために PortletDocumentFilter フィルターと呼ばれるメカニズムが導入されます。 デフォルトでは、PortletDocumentFilter フィルターは、HTML の変換のみをサポートしています。 変換は、文書内のポートレットの内容を戻すために PortletServingServlet サーブレットが開始される前に、 サーブレット・フィルターを使用して実装されます。 このデフォルトの文書サーブレット・フィルターは、URL 要求にのみ適用され、 RequestDispatcher メソッドを使用した組み込みや転送には適用されません。 サーブレット・フィルターを作成して、他のマークアップの追加の文書サーブレット・フィルターをサポート できます。 追加情報については、ポートレット・フラグメントの HTML 文書への変換 の項目を参照してください。

PortletServingServlet サーブレットでは、XML ファイルまたはデータベース内のポートレット設定は永続しません。 このサーブレットは、ポートレット設定を直接 Cookie 内に配置して、設定を永続的に保管します。 この振る舞いの変更方法に関する追加情報については、 ポートレットの設定 の項目を参照してください。

ポートレット URL の構文

ポートレット・モードやウィンドウ状態などの、追加のポータル・コンテキストを追加できます。 次のような構造の URL マッピングを使用して、PortletServingServlet サーブレットにアクセスできます。
http://host:port/context/portlet-name [/portletwindow[/ver [/action] [/mode] [/state] [rparam][/?name]]]
URL 構造が異なる場合は、com.ibm.wsspi.portletcontainer.InvalidURLException 例外の原因となります。 パラメーター値として空ストリングを使用することはできません。 InvalidURLException 例外になります。 以下に、有効なパラメーターのリストを示します。
http:// host:port/context/portlet-name
これは、ポートレットへのアクセスに必要な最低限の URL です。 「default」と呼ばれるデフォルトのポートレット・ウィンドウが作成されます。 portlet-name 変数には、大文字小文字の区別があります。
/portletwindow
このパラメーターは、ポートレット・ウィンドウを識別します。 URL にさらにポータル・コンテキスト情報を追加する場合は、このパラメーターを設定する必要があります。
/ver=major.minor
このオプション・パラメーターは、使用するポートレット API のバージョンを定義するために使用します。 URL にさらにポータル・コンテキスト情報を追加する場合は、このパラメーターを設定する必要があります。 許可されるのは、バージョン「1.0」のみです。 バージョンが異なる場合は、InvalidURLException 例外の原因となります。
/action
これは、ポートレットのアクション・メソッドを呼び出す場合の必須パラメーターです。 アクション・パラメーターによって、ポートレットのアクション・プロセスが呼び出されます。 アクションが完了すると、リダイレクトが自動的に発行され、レンダリング・プロセスが呼び出されます。 以後のレンダリング・プロセスを制御するには、 文書サーブレット・フィルターで「com.ibm.websphere.portlet.action」という名前の要求属性と値「redirect」 を設定して、レンダリング・プロセスを呼び出さずに、 サーブレットを処理するポートレットがアクションの後に直接戻るように指定することができます。
/mode=view | edit | help | custom-mode
このオプション・パラメーターは、ポートレットのレンダリングに使用するポートレット・モードを定義します。 デフォルト・モードは「view」です。 この値には、大文字小文字の区別がありません。 例えば、「View」、「view」または「VIEW」でも同じモードになります。
/state=normal | maximized | minimized | custom-state
このオプション・パラメーターは、ポートレットのレンダリングに使用するウィンドウ状態を定義します。 デフォルトの状態は「normal」です。 この値には、大文字小文字の区別がありません。 例えば、「Normal」、「normal」または「NORMAL」でも同じ状態になります。
* [ /rparam=name *[=value] ]
このオプション・パラメーターは、ポートレットのレンダリング・パラメーターを指定します。 複数のレンダリング・パラメーターを指定する場合は、このパラメーター・チェーンを繰り返します。 例えば、/rparam=invitation/rparam=days=Monday=Tuesday のようにします。
?name=value&name2=value2
オプションで、照会パラメーターが後に続く場合があります。 これらのパラメーターは、ポートレット・コンテナーでは、明示的にはサポートされていませんが、 URL フォーマットが無効になることはありません。
以下のリストに、有効な URL の例を示します。
  • http:// localhost:9080/sample/WorldClock
  • http:// localhost:9080/sample/WorldClock/myPortlet/ver=1.0/mode=edit/rparam=timezone=UTC
  • http:// localhost:9080/sample/WorldClock/myPortlet/ver=1.0/action/state=maximized?timezone=UTC



関連概念
ポートレット・ コンテナー
JavaServer Pages を使用したポートレットの集約
ポートレットの設定
関連タスク
タスクの概要: ポートレットの管理
関連資料
ポートレット・コンテナー設定
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 5:05:53 PM EST
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