WebSphere Application Server は、ビジネスでの要求に対して経済性とアプリケーションのサービス提供能力の適切な組み合わせを提供するように設計された、類似した製品のファミリーです。 これらの製品パッケージのコンテンツは類似していますが、各パッケージには固有の要素があります。 さまざまな製品に習熟し、ご自身のニーズに最適なオファリングを判別できるようにするには、このトピックを使用してください。
e-business 用の WebSphere ソフトウェア・プラットフォームの基礎は、Web アプリケーションの サービス提供と統合で形成されています。IBM WebSphere Application Server ソフトウェアでは、e-business アプリケーションのデプロイ、統合および管理を行うコア・ソフトウェアが提供されます。
WebSphere Application Server ソフトウェアは、WebSphere ソフトウェアの統合プラットフォーム製品、あるいはサード・パーティー製のその他の製品を基にした、カスタムビルト・アプリケーションをサポートしています。 このようなアプリケーションは、動的な Web 表示から高度なトランザクション処理システムに至るまで、 多種多様です。
IBM WebSphere Application Server for z/OS は、Network Deployment 製品の全機能バージョンです。 WebSphere Application Server for z/OS は、すべてのスケールにおける e-business をサポートします。
すべての WebSphere Application Server 製品オファリングの管理インターフェースには、Web アプリケーションであるスクリプト・インターフェースと管理コンソールがあります。
デプロイメント・マネージャーのスクリプト・インターフェースと 管理コンソールは、分散ネットワーク・セルのすべての Application Server ノードを管理するために拡張されています。 デプロイメント・マネージャーの単一制御点から、サーバー、Web サーバー・プロセス、およびクラスターを定義することができます。 セル内の任意の位置で、サーバーおよびクラスター・メンバーを開始および停止し、またアプリケーションをデプロイすることができます。
この製品は、Web サイトの作成、実行、管理のための、入手可能なソリューションです。Express 製品は、完全な J2EE アプリケーション・サーバーを提供します。ランタイム環境は、標準ベースの Web プログラミング、 コンポーネント・ベースのプログラミング、 および Web サービスが対象となります。
このオファリングの管理モデルは、 クラスター化機能や複数のサーバー・インスタンスの集中管理機能を持たない、 単一サーバー環境です。
開発環境オファリングは、Application Server Toolkit および Rational Application Developer のトライアル版です。これらの製品には、 コード成果物を作成し、それらのコード成果物を各種アーカイブ (モジュール) にアセンブルし、関連する J2EE デプロイメント記述子を構成するためのグラフィカル・インターフェースによる統合開発環境 (IDE) があります。これらは、Eclipse バージョン 3.2.1 テクノロジーを使用してビルドされます。
この製品オファリングは、 デスクトップ開発者のプログラミングおよびランタイムにおける基本的なニーズや、 単一サーバーの運用シナリオに対応しています。 ランタイム環境は、標準ベースの Web プログラミング、 コンポーネント・ベースのプログラミング、 および Web サービスが対象となります。
管理モデルは、 クラスター化機能や複数のサーバー・インスタンスの集中管理機能を持たない、 単一サーバー環境です。
開発環境オファリングは、Application Server Toolkit および Rational Tool 製品の試用版です。
基本 WebSphere Application Server 環境をサポー トするトポロジーの図については、WebSphere Application Server のインストール計画 を参照してください。
バージョン 6.x では、WebSphere Application Server のランタイム環境の定義およびカスタマイズを行う際に作成するデータと、 コア・プロダクトのバイナリー・データが分離されています。 カスタマイズされたランタイム環境のセットを、複数持つことができます。 各環境は、プロファイル と呼ばれています。
製品のインストール中に作成されるアプリケーション・サーバー環境
製品 | デフォルト環境 | インストール中に作成されるアプリケーション・サーバー・プロセス |
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WebSphere Application Server および WebSphere Application Server - Express | スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイル と、プロファイル管理ツール (同じマシン上に、 他のアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成する) | server1 |
Network Deployment | デプロイメント・マネージャー・プロファイル、フェデレーテッド・アプリケーション・サーバー・プロファイル、および他のプロファイルを作成するためのプロファイル管理ツールを含む 1 つのセル。 |
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Launchpad は、一般的なトポロジー・シナリオを作成するための重要な ガイダンスの付いた、製品のコンパクト・ディスクまたは DVD メディアからインストールするためのフォーカル・ポイントです。ダイアグラムは、作成できるシステムのタイプを確認するのに役立ちます。 Launchpad は、製品ディスクのルート・ディレクトリーにあります。
Launchpad は、ディスクのプライマリー・パケットにインストール可能なコンポーネント上で動作します。 製品ディスク上の任意のコンポーネントを選択して立ち上げるか、ディス クの HTML 資料を表示します。
詳しくは、ランチパッドを使用したインストールの開始 を参照してください。
Launch コマンド | 資料 | インストール可能コンポーネントの名前 |
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WAS/install | WAS/readme/readme_en.html WAS/docs/InstallGuide_en.html この入門ガイドには、これらの HTML ファイルが含まれます。ガイドは、Adobe PDF フォーマットでも入手可能です。PDF フォーマットを表示するには、Adobe Acrobat Reader が必要です。 これは Adobe Acrobat Web サイトから無料でダウンロードできます。ftp://ftp.software.ibm.com/software/webserver/appserv/library/ からガイドをダウンロードしてください。 |
コンポーネントの名前は、製品オファリングごとに異なります。
次のとおりです。
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IHS/install | IHS/readme/readme_en.html IHS/docs/InstallGuide_en.html IBM HTTP Server は非 root によるインストールを許容していますが、HTTPS セキュリティーに必要な Global Services Kit 7 (GSKit 7) はインストールできません。非 root ユーザーとして IBM HTTP Server をインストールし、それから root としてログオンして GSKit プログラムを製品ディスクのディレクトリーからインストールすることができます。 |
IBM HTTP Server |
plugin/install | plugin/readme/readme_en.html plugin/docs/InstallGuide_en.html Web サーバー構成機能の概要については、プラグイン構成 を参照してください。 |
WebSphere Application Server の Web サーバー・プラグイン |
AppClient/install | AppClient/readme/readme_en.html AppClient/docs/InstallGuide_en.html WebSphere Application Server のアプリケーション・クライアントのサイレント・インストール を参照してください。 |
WebSphere Application Server のアプリケーション・クライアント 32 ビット・オペレーティング・システムのプラットフォーム上でのみ使用可能です。 |
InstallationFactory/compressed file ファイルをシステム上に解凍して、Installation Factory をインストールします。 |
InstallationFactory/readme/readme_en.html InstallationFactory/docs/InstallGuide_en.html |
IBM Installation Factory for WebSphere Application Server |
UpdateInstaller/install | UpdateInstaller/readme/readme_en.html UpdateInstaller/docs/InstallGuide_en.html |
IBM Update Installer for WebSphere Software |
ISA/install | ISA/readme/readme_en.html ISA/docs/InstallGuide_en.html |
IBM Support Assistant |
install_root/WAS/install.exe
install_root/win_ia32/WAS/install.exe
製品ディスクおよび補足ディスクの他のディレクトリーには、インストール可能な コンポーネントの 1 つ以上のインストール手順の間に自動的にインストールされるコンポーネントが含まれています。
各製品パッケージは、複数枚のコンパクト・ディスク (CD) で構成されています。 別途購入できる DVD 版には、より詳細な情報が記載されています。 DVD 版の製品パッケージでは、 複数の CD の内容が 1 枚の DVD の サブディレクトリーに収められているため、 ディスクの枚数が少なくなっています。 各プラットフォームに割り当てられた サブディレクトリー名のリストは、 以下の表にあるとおりです。
製品ディスクは、常にプライマリー・ディスク・パケットにあります。
各製品のパッケージおよびインストール可能なコンポーネントについて詳しくは、IBM WebSphere Application Server のパッケージ情報で説明されています。
WebSphere Application Server 製品の製品ディスクは、プライマリー・パッケージにあります。
プライマリー・アプリケーション・サーバー・パケットのディスク
ディスク・ラベル | ディスクのバージョン | コメント |
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WebSphere Application Server (32-bit) |
以下の 32 ビット・プラットフォーム用の CD が利用できます (プラットフォーム固有の DVD も利用できます。 各 DVD には、32 ビット・アーキテクチャーおよび 64 ビット・アーキテクチャー用の製品ディスクと補足ディスクのコンテンツが含まれています)。
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各 32 ビット・プラットフォーム固有のイメージには、以下のインストール可能コンポーネントが含まれています。
ルート・ディレクトリーにあるランチパッド・アプリケーションを使用して、プライマリー・パケットの任意のインストール可能コンポーネントをインストールしたり、そのコンポーネントに関する情報を表示したりできます。 |
WebSphere Application Server (64-bit) |
以下の 64 ビット・プラットフォーム用の CD が利用できます (プラットフォーム固有の DVD も利用できます。 各 DVD には、32 ビット・アーキテクチャーおよび 64 ビット・アーキテクチャー用の製品ディスクと補足ディスクのコンテンツが含まれています)。
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各 64 ビット・プラットフォーム固有のイメージには、以下のインストール可能コンポーネントが含まれています。
ルート・ディレクトリーにあるランチパッド・アプリケーションを使用して、プライマリー・パケットの任意のインストール可能コンポーネントをインストールしたり、そのコンポーネントに関する情報を表示したりできます。 |
WebSphere Application Server Supplements (32-bit) |
以下の 32 ビット・プラットフォーム用の CD が利用できます (プラットフォーム固有の DVD も利用できます。 各 DVD には、32 ビット・アーキテクチャーおよび 64 ビット・アーキテクチャー用の製品ディスクと補足ディスクのコンテンツが含まれています)。
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各プラットフォーム固有のイメージには、以下のインストール可能コンポーネントが含まれています。
CD パッケージの Application Server Toolkit は、プライマリー・パケットの別の CD に含まれています。 Application Server Toolkit は、別の DVD でも利用できます。 更新しようとしている製品のルート・ディレクトリーに Update Installer をインストールします。 例えば、Update Installer を app_server_root にインストールし、 これを使用して WebSphere Application Server 製品の保守をインストールします。 ディスク・イメージのマイグレーション・ツールを使用するか、ツールをご使用のシステムにコピーします。 IBM Support Assistant には、独自のインストール・プログラムが用意されています。 以下で言及しているフォントは、それぞれの CD で使用可能です。 これらは、Linux DVD でも使用可能です。 Linux システムのユーティリティーを使用して、World Type フォントまたはデーバナーガリー・フォントをインストールします。 オペレーティング・システムのユーティリティーを使用して、デーバナーガリー・フォントを他のオペレーティング・システム上にインストールします。 このフォントは、ヒンディ語、サンスクリット語、およびその他の言語をサポートします。 ディスクのルート・ディレクトリーにあるランチパッド・アプリケーションによって、ディスク上のコンポーネントをインストールしたり、そのコンポーネントに関する情報を表示したりできます。 |
WebSphere Application Server Supplements (64-bit) |
複数の 64 ビット・プラットフォーム固有の CD、またはプラットフォーム固有のディレクトリーを含む 1 枚の DVD が利用できます。
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WebSphere Application Server Application Server Toolkit |
この CD には、以下のそれぞれの 32 ビット・プラットフォーム用に 2 つのバージョンが存在します。または、プラットフォーム固有のディレクトリーを含む 1 枚の DVD が利用できます。
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Application Server Toolkit は、WebSphere Application Server 上でアプリケーションをデプロイおよびデバッグするための Eclipse ベースのツールです。 Application Server Toolkit には、この製品に含まれている Rational Application Developer ツールの備える機能のサブセットが含まれています。 これらの違いは、Application Server Toolkit のライセンスが使用無制限のライセンスであるのに対して、Rational Application Developer のライセンスが単一使用の試用版ライセンスであることです。 |
ディスク・ラベル | ディスクのバージョン | コメント |
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DB2 Universal Database Express Edition V8.2 (32-bit) 開発者専用 |
以下の 3 枚の 32 ビット・プラットフォーム固有の CD が利用できます。
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IBM DB2 Universal Database Express Edition は、 完全な機能を持つ、最も廉価なリレーショナル・デー タベースです。 DB2 UDB Express Edition は、中小および中堅規模ビジネスのニーズに合 う ように設計されています。 DB2 UDB Express Edition は、管理しやすい自己調整力および自己構成力を持ち、Linux または Windows プラットフォームの選択が可能で、ビジネス・パートナー・アプリケーションによる透過的インストールをサポートしていることが。特長です。 詳しくは、IBM DB2 Universal Database Express Edition を参照してください。 この製品に含まれている IBM DB2 Universal Database Express Edition には、制限付きの使用ライセンスが含まれています。 インストールおよび使用できる DB2 Express のコピーは 1 つであり、WebSphere Application Server によって生成および管理されるデータのデータ・リポジトリーとしてのみ使用することが許可されています。 |
DB2 Universal Database Express Edition V8.2 (64-bit) 開発者専用 |
以下の 2 枚の 64 ビット・プラットフォーム固有の CD が利用できます。
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Rational Application Developer Trial for WebSphere Application Server |
2 つのオペレーティング・システム・プラットフォームに対して、以下の 8 枚の 32 ビット・プラットフォームの CD が利用できます。
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Rational Application Developer は、受賞に 輝いた IBM WebSphere Studio Application Developer の次世代アプリケー ション・デベロッパーです。 Rational Application Developer は、Web サービス 、ポータルおよび Java 2 Platform Enterprise Edition (J2EE) アプリケー ションをビジュアルに設計、構築、テスト、および展開する包括的な統合開 発環境です。 Rational Application Developer は、生産性の高いツール、テンプレート、ウィザードからなる完全なセットによって、J2EE 開発を加速化します。 使用無制限のライセンスを含む統合開発環境については、基本パッケージの Application Server Toolkit を参照してください。 |
Rational Agent Controller |
以下の各 32 ビット・オペレーティング・システム・プラットフォームをサポートする 1 枚の CD が用意されています。
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Rational エージェント・コントローラーは、問題判別用のテクノロジーを提供します。 Rational エージェント・コントローラーは、Autonomic Computing Toolkit のエージェント・コントローラーの機能拡張です。これは、IBM が大部分を Hyades プロジェクトに寄贈したものです。 Rational エージェント・コントローラーを、サポートされるマシン環境の 1 つにインストールします。 別のマシン (おそらくは、アドミニストレーター・ワークステーション) では、Log and Trace Analyzer を使用して、リモート・マシン上のエージェントとの通信を確立できます。 このアナライザーは、Rational エージェント・コントローラーに特定のログ・ファイルを要求できます。 エージェントは、適切なログ・ファイル・パーサーを使用して、ネイティブのログを Common Base Event 形式に正規化し、そのログ・ファイルを Log and Trace Analyzer に転送します。 Autonomic Computing Toolkit に含まれている Common Base Event モデル・ビルダーを使用して、Rational エージェント・コントローラー用のログ・ファイル・パーサーを作成します。 |