Performance Monitoring Infrastructure (PMI) は、クライアント/サーバー・アーキテクチャーを使用しています。
サーバーは、WebSphere Application Server の各種コンポーネントからパフォーマンス・データを収集します。 クライアントは、1 つ以上のサーバーからパフォーマンス・データを検索し、そのデータを処理します。 WebSphere Application Server バージョン 6 は、 JavaTM 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) Management Reference Implementation (JSR-77) をサポートしています。
WebSphere Application Server バージョン 6 以降では、 モニターまたは計測レベルに基づいて PMI カウンターを使用できます。 レベルは、「なし」、「基本」、「拡張」、「すべて」、および「カスタム」です。 これらのレベルは PMI モジュールの XML ファイルで指定されます。 特定のレベルでモジュールを使用可能にすると、その特定のレベルのすべ てのカウンターと、その特定のレベルの下のレベルからのカウンターが含ま れます。 このため、「拡張」レベルでモジュールを使用可能にすると、 そのレベルのカウンターすべてと「基本」レベルのカウンターのすべても使用可能になります。
JSR-077 は、StatisticProvider インターフェースの一部として、 J2EE コンポーネントの統計のセットを定義しています。 「基本」の PMI モニター・レベルには、JSR-077 指定の統計がすべて含まれています。 PMI は、デフォルトで「基本」レベルでのモニターに設定されています。
次の図に示すように、サーバーはメモリー内の PMI データを収集します。
このデータは、サーブレットの応答時間やデータ接続のプール使用量などのカウンターから構成されています。
次に、データ・ポイントが、Web クライアント、Java クライアント、
または Java Management Extensions (JMX) クライアントを使用して検索されます。
WebSphere Application Server には、Tivoli Performance Viewer (パフォーマンス・データの表示およびモニターを行う Java クライアント) が含まれています。
モニター・ツールについて詳しくは、
Tivoli Performance Viewer (TPV) を使用したパフォーマンスのモニター
、
サード・パーティーのパフォーマンス・モニターと管理ソリューション
、
および独自のモニター・アプリケーションの開発
のトピックを参照してください。
図は、PMI アーキテクチャー全体を示しています。
右側にあるサーバーは、メモリー内の PMI データを更新および保持します。
左側には、パフォーマンス・データを検索する Web クライアント、
Java クライアント、および JMX クライアントが表示されています。