JavaMail サービス・プロバイダーは、特定のメール・プロトコルを使用するメール・サーバーと JavaMail との対話をサポートするドライバーです。 WebSphere Application Server には、Simple Mail Transfer Protocol (SMTP)、Internet Message Access Protocol (IMAP)、Post Office Protocol 3 (POP3) などといったメール・プロトコル用のサービス・プロバイダー (プロトコル・プロバイダー とも 呼ばれます) が組み込まれています。
メール・プロバイダーは、プロトコル・プロバイダーのコレクションをカプセル化します。 例えば、WebSphere Application Server には、3 種類のプロトコル・ プロバイダー (SMTP、IMAP、および POP3) に対応しているメール・プロバイダーが 組み込まれています。 これらのプロトコル・プロバイダーはデフォルトでインストールされていて、ほとんどのアプリケーションではこれで十分です。
カスタム・プロトコル・プロバイダーを必要とする特定のアプリケーションがある場合 は、まず「JavaMail API Design Specification, V1.2, Chapter 5 - The Mail Session」に 概説されているステップに従って、独自のプロトコル・プロバイダーをインストールする必要があります。 この文書では、JavaMail 1.2 とともに JavaMail 1.3 API 用の処理について概説しています。 この仕様へのリンクについては、『メール: 学習用リソース』の項目を参照してください。
メール・セッションは、「javax.mail.Session」クラスによって表されます。 メール・セッション・オブジェクトはユーザーを認証し、メッセージング・システムへのユーザーのアクセスを制御します。
プラットフォームに依存しないアプリケーションを作成するためには、 リソース・ファクトリー・リファレンスを使用して JavaMail セッションを作成します。 リソース・ファクトリーはオブジェクトの 1 種で、 これにより、Java Naming and Directory Interface (JNDI) が定義する命名規則を使用して、 プログラムのデプロイ済み環境にあるリソースにアクセスします。
親メール・プロバイダーの下で、すべてのメール・セッションが定義されていることを確認してください。 まずメール・プロバイダーを選択してから、新規メール・セッションを作成します。