WebSphere Application Server, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista

             目次と検索結果のパーソナライズ化

manageprofiles コマンド

manageprofiles コマンド行ツールは、すべてのアプリケーション・サーバー・ランタイム環境を作成します。 このコマンドはプロファイルを作成します。プロファイルは、スタンドアロンのアプリケーション・サーバーのためのランタイム環境を定義するファイルのセットです。

manageprofiles コマンドは、プロファイル と呼ばれるファイルのセットの形で WebSphere Application Server プロセス用のランタイム環境を作成します。 プロファイルはランタイム環境を定義し、 ランタイム環境内のサーバー・プロセスによって変更できるファイルはすべて、 プロファイルに含まれています。

manageprofiles コマンドおよびそのグラフィカル・ユーザー・インターフェースであるプロファイル管理ツール は、ランタイム環境を作成する唯一の方法です。

このコマンド・ファイルは、app_server_root/bin ディレクトリーにあります。 コマンド・ファイルは、manageprofiles という名前のスクリプトです。

このコマンドを実行する状況について詳しくは、コマンド行ツールの使用を参照してください。
注: 管理対象プロファイル・テンプレートを使用してこのコマンドを実行する場合、アプリケーション・サーバーは作成されません。 ただし、ノードをフェデレートしている場合、ポートは引き続き使用されます。
[この情報は、Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムで稼動するバージョン 6.1.0.9 以降のものにだけ適用されます。] Microsoft® Windows Vista™ オペレーティング・システムで manageprofiles コマンドを実行する場合に関するメモ :
  • WebSphere Application Server バージョン 6.1 を Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムにインストールした後、6.1.0.9 またはそれ以降のバージョンのサービス・パックをインストールしてから manageprofiles コマンドを使用してプロファイルを作成してください。
  • Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムで 6.1.0.9 以降のバージョンを稼働している場合は、より上位の管理者特権で manageprofiles コマンドを実行してください。
    manageprofiles コマンドは、次の操作を行うと起動するコマンド・プロンプト・ウィンドウから管理者特権で実行してください。
    • コマンド・プロンプトのショートカットを右クリックします。
    • 管理者として実行 (Run As Administrator)」をクリックします。

構文

manageprofiles コマンドは、以下のことを実行するために使用します。
  • プロファイルを作成する (-create)
  • プロファイルを削除する (-delete)
  • プロファイルを拡張する (-augment)
  • プロファイルを拡張解除する (-unaugment)
  • すべてのプロファイルを削除する (-deleteAll)
  • すべてのプロファイルをリストする (-listProfiles)
  • プロファイル名を取得する (-getName)
  • プロファイル・パスを取得する (-getPath)
  • プロファイル・レジストリーを確認する (-validateRegistry)
  • プロファイル・レジストリーを確認し、更新する (-validateAndUpdateRegistry)
  • デフォルト・プロファイル名を取得する (-getDefaultName)
  • デフォルト・プロファイル名を設定する (-setDefaultName)
  • プロファイルをバックアップする (-backupProfile)
  • プロファイルを復元する (-restoreProfile)
manageprofiles コマンドで達成された各タスクの必須パラメーターを含む詳細なヘルプを見るためには、-help パラメーターを使用します。 以下の例は、Windows オペレーティング・システムで、manageprofiles -augment コマンドに help パラメーターを指定して使用しています。
app_server_root¥bin¥manageprofiles.bat -augment -help
ヘルプ・コマンドからの出力により、必須パラメーターとオプションのパラメーターが指定されます。
manageprofiles コマンドで実行したい操作に応じ、以下のパラメーターの 1 つ以上を提供する必要があります。 コマンド行プロファイル管理ツールは、必須パラメーターが提供されているかどうか、またそれらのパラメーターに入力された値が有効であるかどうかを確認します。 コマンド行プロファイル管理ツールはパラメーター名の大文字と小文字の区別を確認しないため、パラメーターの名前は、大文字と小文字を正確に区別して入力してください。 パラメーターの大/小文字が正しく入力されないと、誤った結果が生じる場合があります。
  • -profileName profile_name
  • -profilePath profile_root
  • -templatePath template_path
  • -nodeName node_name
  • -cellName cell_name
  • -hostName host_name
  • -adminUserName adminUser_ID
  • -adminPassword adminPassword
  • -backupFile backupFile_name
  • -debug
  • -enableAdminSecurity true | false
  • -isDefault
  • -isDeveloperServer
  • -omitAction feature1 feature2... featureN
  • -response reponse_file
  • -samplesPassword samplesPassword
  • -startingPort starting_port | -portsFile file_path | -defaultPorts
  • -validatePorts
  • -webServerCheck true | false
  • -webServerHostnamewebserver_host_name
  • -webServerInstallPath webserver_installpath_name
  • -webServerName webserver_name
  • -webServerOS webserver_operating_system
  • -webServerPluginPath webserver_plugin_path
  • -webServerPort webserver_port
  • -webServerType webserver_type
  • [Linux] -enableService true | false
  • [Linux] -serviceUserName service_user_ID
  • [Windows] -winserviceCheck true | false
  • [Windows] -winserviceAccountType specifieduser | localsystem
  • [Windows] -winservicePassword winservice_password
  • [Windows] -winserviceStartupType manual | automatic | disabled
  • [Windows] -winserviceUserName winservice_user_ID

以下は、AIX または Linux などのオペレーティング・システムにおける manageprofiles -create コマンドの使用例です。
app_server_root/bin/manageprofiles.sh -create
              -profileName profile_name               -profilePath profile_root
              -templatePath template_path 

パラメーター

manageprofiles コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。

-adminUserName adminUser_ID
管理セキュリティーに使用されるユーザー ID を指定します。
-adminPassword adminPassword
-adminUserName パラメーターで指定された管理セキュリティー・ユーザー ID のパスワードを指定します。
-augment
拡張パラメーターを使用して、拡張テンプレートを持つ既存のプロファイルへの変更を行います。 拡張パラメーターにより、manageprofiles コマンドが -templatePath パラメーターのテンプレートを使用して、-profileName パラメーターで定義されたプロファイルのアップデートまたは拡張を行います。 使用できる拡張テンプレートは、ご使用の環境にどの IBM 製品およびバージョンがインストールされているかによって決定されます。
注: WebSphere Application Server には作成テンプレートしか付属していないので、このテンプレートはプロファイルの作成にのみ使用し、既存のプロファイルの拡張には使用しないでください。

また、install_dir/ profileTemplates ディレクトリー内にあるファイルを手動で変更しないでください。 例えば、プロファイル作成中にポートを変更する場合は、プロファイル・テンプレート・ディレクトリー内のファイルを変更するのではなく、manageprofiles コマンドに対して プロファイル管理ツール あるいは -startingPort 引数 か -portsFile 引数を使用します。

-templatePath に完全修飾ファイル・パスを指定します。以下に例を示します。
 manageprofiles(.bat)(.sh) -augment -profileName profile_name -templatePath fully_qualified_template_path

-templatePath パラメーターに相対ファイル・パスを指定すると、指定したプロファイルが完全には拡張されなくなります。

-unaugment パラメーターも参照してください。

-backupProfile
プロファイル・フォルダー、およびプロファイル・レジストリー・ファイルからのプロファイル・メタデータのファイル・システム・バックアップを実行します。 -backupProfile オプションを指定して manageprofiles コマンドを呼び出す前に、バックアップするプロファイルを使用しているサーバーを停止する必要があります。 -backupProfile パラメーターは、-backupFile および -profileName パラメーターと共に使用する必要があります。例えば、次のようにします。
manageprofiles(.bat)(.sh) -backupProfile -profileName profile_name -backupFile backupFile_name

-backupProfile オプションを使用してプロファイルをバックアップする場合は、まずサーバーとバックアップしたいプロファイルの実行中プロセスを停止する必要があります。

-backupFile backupFile_name
プロファイル・レジストリー・ファイルを、指定したファイルにバックアップします。backupFile_name の完全修飾ファイル・パスを提供する必要があります。
-cellName cell_name
プロファイルのセル名を指定します。各プロファイルごとに固有のセル名を使用します。

これは、WebSphere Application Server のオプション・パラメーターです。

このパラメーターを省略すると、デフォルトのセル名が割り当てられます。

このパラメーターのデフォルト値は、短いホスト名、定数セル、および末尾番号の組み合わせに基づいています。例えば次のとおりです。
if (DMgr)
	shortHostNameCellCellNumber
else
	shortHostNameNodeNodeNumberCell
ここで、CellNumber は、01 で始まる連続番号であり、NodeNumber は、ノード名を定義するために使用したノードの番号です。

このパラメーターの値には、スペースや、*?"<>,/¥| などの無効な文字を含めることはできません。

-create
プロファイルを作成します。
プロファイルの作成に関する特定の情報を見るためには、manageprofiles -create -templatePath fully_qualified_file_path_to_template -help を指定してください。 使用可能なテンプレートには、以下のようなものがあります。
  • default - アプリケーション・サーバー
-debug
manageprofiles コマンドで使用する Ant ユーティリティーのデバッグ機能をオンにします。
-defaultPorts
デフォルトまたは基本のポート値をプロファイルに割り当てます。

-startingPort または -portsFile パラメーターを使用する場合は、このパラメーターを使用しないでください。

プロファイル作成中、-startingPort パラメーター、-defaultPorts パラメーターまたは -portsFile パラメーターを指定しない場合、manageprofiles コマンドは、自動的に生成された推奨されるポートのセットを使用します。 推奨されるポート値は、デフォルト・ポートの可用性に基づくデフォルト・ポート値とは異なっている場合があります。

注: 管理対象プロファイル・テンプレートを使用している場合は、このパラメーターを使用しないでください。
-delete
プロファイルを削除します。

プロファイルを削除しても、プロファイル・ディレクトリーは削除されません。 例えば、/usr/WebSphere/AppServer/profiles/managedProfile ディレクトリーにプロファイルを作成するとします。 ディレクトリーはプロファイルの削除後も残ります。

ディレクトリーは、削除することも残すことも可能です。 ただし、profile_root/logs ディレクトリーには、プロファイルのアンインストールに関する情報が含まれます。 例えば、アンインストール・プロシージャー中に問題が起こったときにその原因を判別するために、_nodeuninst.log ファイルを残しておくことができます。

プロファイル・レジストリーで拡張テンプレートが登録されているプロファイルを削除する場合、拡張解除アクションが自動的に実行されます。

-deleteAll
すべての登録済みプロファイルを削除します。

プロファイルを削除しても、プロファイル・ディレクトリーは削除されません。 例えば、/usr/WebSphere/AppServer/profiles/managedProfile ディレクトリーにプロファイルを作成するとします。 ディレクトリーはプロファイルの削除後も残ります。

ディレクトリーは、削除することも残すことも可能です。 ただし、profile_root/logs ディレクトリーには、プロファイルのアンインストールに関する情報が含まれます。 例えば、アンインストール・プロシージャー中に問題が起こったときにその原因を判別するために、_nodeuninst.log ファイルを残しておくことができます。

プロファイル・レジストリーで拡張テンプレートが登録されているプロファイルを削除する場合、拡張解除アクションが自動的に実行されます。

-enableAdminSecurity true | false
管理セキュリティーを使用可能にします。有効な値は、true または false です。 デフォルト値は false です。
enableAdminSecuritytrue に設定する場合、これらのパラメーターの値とともに -adminUserName および -adminPassword パラメーターも指定する必要があります。 アプリケーション・サーバーのインストール中にサンプルがインストールされた場合には、管理セキュリティーが使用可能なプロファイルを作成するときに -samplesPassword パラメーターも指定する必要があります。 管理セキュリティーが使用可能であるときに samplesPassword パラメーターが指定されない場合、プロファイルは正常に作成されますが、サンプルを実行しようとすると、例外および失敗がサーバー・システム出力ログに書き込まれます。
-enableService true | false [Linux]
Linux サービスの作成を可能にします。有効な値は、true または false です。 このパラメーターのデフォルト値は、false です。

-enableService オプションを true に設定して manageprofiles コマンドを実行すると、コマンドがルート・ユーザーによって実行されるときにプロファイルとともに Linux サービスが作成されます。 非ルートのユーザーが、manageprofiles コマンドを実行すると、プロファイルは作成されますが、Linux サービスは作成されません。 非ルート・ユーザーにはサービスをセットアップする十分な権限がないために、Linux サービスは作成されません。 プロファイル作成の終わりに INSTCONPARTIALSUCCESS 結果が表示されます。また、プロファイル作成ログ app_server_root/logs/manageprofiles_create_profilename.log に、現在のユーザーには Linux サービスをセットアップする権限がないことを示すメッセージが書き込まれます。

-federateLater true | false
管理対象プロファイルがプロファイル作成中に統合されるのか、または後で addNode コマンドを使用して統合するのかを示します。 dmgrHostdmgrPortdmgrAdminUserName および dmgrAdminPassword パラメーターに値を指定した場合、 このパラメーターのデフォルト値は true です。 有効な値は、true または false です。
-getDefaultName
デフォルト・プロファイルの名前を戻します。
-getName
特定の -profilePath パラメーターで登録済みのプロファイル名を取得します。
-getPath
特定の名前のプロファイルのファイル・システム・ロケーションを取得します。–profileName パラメーターが必要です。
-help
コマンド構文を表示します。
-hostName host_name
プロファイルを作成するホストの名前を指定します。 初期製品のインストール中に指定したホスト名と一致している必要があります。このパラメーターのデフォルト値は、 ドメイン名システムの長い形式です。 このパラメーターの値は、有効な IPv6 ホスト名でなければならず、スペース、および *?"<>,/¥| などの無効の文字を含んでいてはなりません。
-ignoreStack
-templatePath パラメーターと併用するオプション・パラメーターで、特定の拡張済みプロファイルを拡張解除するために使用します。 -unaugment パラメーターを参照してください。
-isDefault
付随する -profileName パラメーターによって識別されたプロファイルが、登録されるとデフォルト・プロファイルになることを指定します。 デフォルト・プロファイルを処理するコマンドを発行するときには、コマンドの -profileName 属性を使用する必要はありません。
-isDeveloperServer
サーバーが開発のみを目的としているかどうかを指定します。 このパラメーターは、実動アプリケーション・サーバーにアプリケーションをデプロイする前に非実動サーバーでそのアプリケーションを検査するためにプロファイルを作成するときに役に立ちます。
-listProfiles
すべての定義済みプロファイルをリストします。
セル・テンプレートとともにプロファイルを作成するとき、ポートのセットを定義します。 このオプションを指定する場合、-nodePortsFile オプションまたは nodeStartingPort オプションを同時に指定することはできません。
-nodeName node_name
新規プロファイルを使用して作成されたノードのノード名を指定します。マシン上では、固有値を使用します。 製品バイナリーの同じセットを共用する各プロファイルは、 固有のノード名を持つ必要があります。
このパラメーターのデフォルト値は、 短いホスト名、プロファイル・タイプ、および末尾番号に基づいています。例えば次のとおりです。
if (DMgr)
	shortHostNameCellManagerNodeNumber
else
	shortHostNameNodeNodeNumber
ここで、NodeNumber は、01 で始まる連続番号です。

このパラメーターの値には、スペースや、*?"<>,/¥| などの無効な文字を含めることはできません。

-omitAction feature1 feature2... featureN
プロファイル機能を除外するオプション・パラメーター。
それぞれのプロファイル・テンプレートには特定のオプション機能が事前定義されています。 samplesInstallAndConfig オプションは、WebSphere Application Server のインストール時にサンプル・アプリケーションが選択された場合にのみ使用可能です。 以下のオプション機能は、以下のプロファイル・テンプレートに関して -omitAction パラメーターで使用できます。
  • default - アプリケーション・サーバー
    • deployAdminConsole
    • samplesInstallAndConfig
    • defaultAppDeployAndConfig
-portsFile file_path
新規プロファイル用のポート設定を定義するファイルへのパスを指定するオプション・パラメーター。

-startingPort または -defaultPorts パラメーターを 使用する場合は、このパラメーターを使用しないでください。

プロファイル作成中、-startingPort パラメーター、-defaultPorts パラメーターまたは -portsFile パラメーターを指定しない場合、manageprofiles コマンドは、自動的に生成された推奨されるポートのセットを使用します。 推奨されるポート値は、デフォルト・ポートの可用性に基づくデフォルト・ポート値とは異なっている場合があります。

-profileName profile_name
プロファイルの名前を指定します。プロファイル作成時には、固有値を使用します。製品バイナリーの同じセットを共用する各プロファイルは、 固有の名前を持つ必要があります。デフォルト・プロファイル名はプロファイル・タイプおよび末尾番号に基づいています。例えば、次のとおりです。
profileType ProfileNumber
ここで、profileType は、 AppSrvDmgr、または Custom などの値であり、ProfileNumber は、 固有のプロファイル名を作成する連続番号です。

このパラメーターの値には、スペースまたは *?"<>,/¥| などの無効な文字を含むことができません。 選択するプロファイル名は、使用中のものであってはなりません。

-profilePath profile_root
プロファイルへの完全修飾パスを指定します。このパスは、インフォメーション・センターでは profile_root と呼ばれます。

[Windows] 完全修飾パスにスペースが含まれている場合は、 その値を引用符で囲んでください。

デフォルト値は、app_server_root ディレクトリー、プロファイルのサブディレクトリー、およびファイルの名前に基づいています。

デフォルトの例を以下に示します。
WS_WSPROFILE_DEFAULT_PROFILE_HOME/profileName
WS_WSPROFILE_DEFAULT_PROFILE_HOME の箇所は、app_server_root/properties ディレクトリーの wasprofile.properties ファイルで定義されています。

このパラメーターの値は、 ターゲット・システムを指す有効なパスである必要があり、また、現在、使用中であって はなりません。

ディレクトリーに書き込む権限が必要です。

-response reponse_file
コマンド行から manageprofiles コマンドを使用して、すべての API 関数にアクセスします。
コマンド行インターフェースは、プロパティー・ファイルにキーおよび値の形式で特定のコマンドの入力引数を含んでいる、応答ファイルによって駆動されます。 以下は、作成操作の応答ファイルの例です。
createprofileName=testResponseFileCreate
profilePath=profile_root
templatePath=app_server_root/profileTemplates/default
nodeName=myNodeName
cellName=myCellName
hostName=myHostName
omitAction=myOptionalAction1, myOptionalAction2
[Windows] Windows オペレーティング・システムにおける PATH ステートメントでは、スラッシュ (/) または円記号 (¥) のどちらかを使用できます。 PATH ステートメントで円記号を使用する場合、応答ファイルが正しくパスを理解できるようにするために、二重の円記号を使用する必要があります。 以下は、二重の円記号を使用する、作成操作のための応答ファイルの例です。
createtemplatePath=C:¥¥WebSphere¥¥AppServer¥¥profileTemplates¥¥default

さまざまな種類のプロファイル・テンプレートとアクションで必要とされる入力引数を判断するには、-help パラメーターを指定して manageprofiles コマンドを使用してください。

-restoreProfile
プロファイルのバックアップを復元します。-backupFile パラメーターと共に使用する必要があります。例えば、次のようにします。
manageprofiles(.bat)(.sh) -restoreProfile -backupFile file_name
プロファイルを復元するには、以下のステップを実行します。
  1. ファイル・システムからそのプロファイル用のディレクトリーを手動で削除します。
  2. manageprofiles コマンドの -validateAndUpdateRegistry オプションを実行します。
  3. サーバーおよび復元したいプロファイルの実行中プロセスを停止します。
  4. manageprofiles コマンドの -restoreProfile オプションを使用して、プロファイルを復元します。
-samplesPassword samplesPassword
サンプルとして使用するためのパスワードを作成します。 パスワードは、アプリケーション・サーバーのインストール中にインストールされた Web アプリケーション・サンプルへのアクセスを制限するために使用されます。
-serviceUserName service_user_ID [Linux]
Linux サービスの作成中に使用されるユーザー ID を指定して、Linux サービスがこのユーザー ID で実行されるようにします。 ユーザー ID がログオンされるときにはいつも、Linux サービスが実行されます。
-setDefaultName
既存のプロファイルの 1 つをデフォルト・プロファイルに設定します。 -profileName パラメーターと共に使用する必要があります。例えば、次のようにします。
manageprofiles(.bat)(.sh) -setDefaultName -profileName profile_name
-startingPort startingPort
プロファイル用のすべてのポートを生成および割り当てするための開始ポート番号を指定します。

ポートの値は、-startingPort 値から順番に (使用中のポートを除いて) 割り当てられます。 システムは、現在使用中のポートを認識して、解決し、ポートの競合を回避するためにポート割り当てを決定します。

-defaultPorts または -portsFile パラメーターを使用する場合には、このパラメーターを使用しないでください。

プロファイル作成中、-startingPort パラメーター、-defaultPorts パラメーターまたは -portsFile パラメーターを指定しない場合、manageprofiles コマンドは、自動的に生成された推奨されるポートのセットを使用します。 推奨されるポート値は、デフォルト・ポートの可用性に基づくデフォルト・ポート値とは異なっている場合があります。

注: 管理対象プロファイル・テンプレートを使用している場合は、このパラメーターを使用しないでください。
-templatePath template_path
インストール・ルート・ディレクトリー内のテンプレート・ファイルへのディレクトリー・パスを指定します。 profileTemplates ディレクトリー内には、さまざまなプロファイル・タイプに対応し、インストールされた製品のタイプに応じて異なる、さまざまなディレクトリーがあります。 プロファイル・ディレクトリーは、-templatePath オプションを使用しているときに指定するパスです。 インストール・ルートの外にプロファイル・テンプレートがある場合、それらを指定できます。

絶対パスを使用します。このパラメーターは、ディレクトリーとして存在していて、有効なテンプレート・ディレクトリーを示している必要があります。

-unaugment
「拡張」とは、拡張テンプレートを持つ既存のプロファイルを変更する能力です。 拡張済みのプロファイルを拡張解除するには、-unaugment パラメーターおよび -profileName パラメーターを指定してください。 一連の manageprofiles の拡張処理が実行済みで、この 2 つのパラメーターのみを指定してプロファイルを拡張解除する場合、拡張解除のアクションは、まず、最新の拡張アクションを元に戻します。

拡張済みの特定のプロファイルを拡張解除する場合は、さらに -templatePath パラメーターと一緒に -ignoreStack パラメーターを指定してください。 通常は、プロファイル・テンプレートの依存性に違反しないようにするため、特定のプロファイルを拡張解除することはありません。

-templatePath パラメーターを使用するときは、パラメーターに完全修飾ファイル・パスを指定します。

拡張パラメーターも参照してください。

-validateAndUpdateRegistry
プロファイルがファイル・システム上に存在するかどうかを確認するため、プロファイル・レジストリーに リストされたすべてのプロファイルをチェックします。レジストリーから、すべての欠落プロファイルを除去します。レジストリーから削除された欠落プロファイルのリストを戻します。
-validateRegistry
プロファイルがファイル・システム上に存在するかどうかを確認するため、プロファイル・レジストリーに リストされたすべてのプロファイルをチェックします。欠落プロファイルのリストを戻します。
-validatePorts
ポートを検証して、それらが予約済みまたは使用中でないことを確認するように指定します。 このパラメーターによって、使用されていないポートを識別できます。 ポートが使用中であると判断された場合、プロファイル作成は停止し、エラー・メッセージが表示されます。 このパラメーターは、create コマンド行でいつでも使用できます。 このパラメーターは、–portsFile パラメーターと一緒に使用することをお勧めします。
-webServerCheck true | false
Web サーバ定義をセットアップするかどうかを指示します。 有効な値は、true または false です。 このパラメーターのデフォルト値は false です。
-webServerHostname webserver_host_name
サーバーのホスト名。このパラメーターのデフォルト値は、 ローカル・マシンの長いホスト名です。
-webServerInstallPath webserver_installpath_name
Web サーバーのローカルまたはリモートのインストール・パス。このパラメーターのデフォルト値は、 ローカル・マシンのオペレーティング・システム、および webServerType パラメーターの値に依存します。 以下に例を示します。[Windows]
webServerType=IHS: webServerInstallPath は “C:¥Program Files¥IBM¥HTTPServer”にデフォルト設定されます
webServerType=IIS: webServerInstallPath は“C:¥”にデフォルト設定されます
webServerType=SUNJAVASYSTEM: webServerInstallPath は “C:¥” にデフォルト設定されます
webServerType=DOMINO: webServerInstallPath は “” にデフォルト設定されます
webServerType=APACHE: webServerInstallPath は “” にデフォルト設定されます
webServerType=HTTPSERVER_ZOS: webServerInstallPath は “n/a” にデフォルト設定されます
[Linux]
webServerType=IHS: webServerInstallPath は “/opt/IBM/HTTPServer” にデフォルト設定されます
webServerType=IIS: webServerInstallPath は “n¥a” にデフォルト設定されます
webServerType=SUNJAVASYSTEM: webServerInstallPath は “/opt/sun/webserver” にデフォルト設定されます
webServerType=DOMINO: webServerInstallPath は “” にデフォルト設定されます
webServerType=APACHE: webServerInstallPath は “” にデフォルト設定されます
webServerType=HTTPSERVER_ZOS: webServerInstallPath は “n/a” にデフォルト設定されます
[AIX]
webServerType=IHS: webServerInstallPath は “/usr/IBM/HTTPServer” にデフォルト設定されます
webServerType=IIS: webServerInstallPath は “n¥a” にデフォルト設定されます
webServerType=SUNJAVASYSTEM: webServerInstallPath は “/opt/sun/webserver” にデフォルト設定されます
webServerType=DOMINO: webServerInstallPath は “?” にデフォルト設定されます
webServerType=APACHE: webServerInstallPath は “?” にデフォルト設定されます
webServerType=HTTPSERVER_ZOS: webServerInstallPath は “n/a” にデフォルト設定されます
[HP-UX]
webServerType=IHS: webServerInstallPath defaulted to “/opt/IBM/HTTPServer”
webServerType=IIS: webServerInstallPath は “n¥a” にデフォルト設定されます
webServerType=SUNJAVASYSTEM: webServerInstallPath は “/opt/sun/webserver” にデフォルト設定されます
webServerType=DOMINO: webServerInstallPath は “” にデフォルト設定されます
webServerType=APACHE: webServerInstallPath は “” にデフォルト設定されます
webServerType=HTTPSERVER_ZOS: webServerInstallPath は “n/a” にデフォルト設定されます
[Solaris]
webServerType=IHS: webServerInstallPath は “/opt/IBM/HTTPServer” にデフォルト設定されます
webServerType=IIS: webServerInstallPath は “n¥a” にデフォルト設定されます
webServerType=SUNJAVASYSTEM: webServerInstallPath は “/opt/sun/webserver” にデフォルト設定されます
webServerType=DOMINO: webServerInstallPath は “” にデフォルト設定されます
webServerType=APACHE: webServerInstallPath は “” にデフォルト設定されます
webServerType=HTTPSERVER_ZOS: webServerInstallPath は “n/a” にデフォルト設定されます
-webServerName webserver_name
Web サーバーの名前。このパラメーターのデフォルト値は webserver1 です。
-webServerOS webserver_operating_system
Web サーバーが置かれるオペレーティング・システム。 有効な値には、windowslinuxsolarisaixhpuxos390、および os400 が含まれます。 このパラメーターは、webServerType パラメーターとともに使用してください。
-webServerPluginPath webserver_pluginpath
Web サーバが使用するプラグインへのパス。 このパラメーターのデフォルト値は WAS_HOME/plugins です。
-webServerPort webserver_port
Web サーバーへのアクセス元になるポートを示します。 このパラメーターのデフォルト値は 80 です。
-webServerType webserver_type
Web サーバーのタイプ。有効な値には、IHSSUNJAVASYSTEMIISDOMINOAPACHE、および HTTPSERVER_ZOS が含まれます。 このパラメーターは、webServerOS パラメーターとともに使用してください。
-winserviceAccountType specifieduser | localsystem [Windows]
プロファイル用に作成される Windows サービスの所有者アカウントのタイプ。 有効な値は、specifieduser または localsystem です。値 localsystem を使用すると、プロファイルを作成したユーザーのローカル・アカウントで Windows サービスが実行されます。 このパラメーターのデフォルト値は system です。
-winserviceCheck true | false [Windows]
値は、true または false のいずれかです。プロファイル内で作成されるサーバー・プロセス用の Windows サービスを作成するには、true を指定してください。 Windows サービスを作成しない場合は、false を指定してください。 このパラメーターのデフォルト値は false です。
-winservicePassword winservice_password [Windows]
Windows サービスの所有者になる、指定されたユーザーまたはローカル・アカウントのパスワードを指定してください。
-winserviceStartupType manual | automatic | disabled [Windows]
指定可能な startup_type の値は、以下のとおりです。
  • manual
  • automatic
  • disabled

Windows サービスについての詳細は、WASService コマンド を参照してください。

このパラメーターのデフォルト値は automatic です。

-winserviceUserName winservice_user_ID [Windows]
Windows サービスを作成可能な ID かどうかを Windows オペレーティング・システムが検証できるように、ユーザー ID を指定してください。 管理者グループに属し、以下の拡張ユーザー権限を持つユーザー ID を使用する必要があります。
  • オペレーティング・システムの一部としてアクションを行う
  • サービスとしてログオンする
このパラメーターのデフォルト値は現行のユーザー名です。このパラメーターの値には、スペースまたは *?"<>,/¥| などの無効な文字を含むことができません。 お客様が指定するユーザーは、Windows サービスを作成するための適切な権限を持つ必要があります。 お客様が選択するユーザー名に対応する正しいパスワードを指定する必要があります。

使用シナリオ

以下は、正しい構文の例です。以下の例のいずれかのコマンドを 1 行で発行します。 それぞれの例は、分かりやすくするために複数の行でコマンドを表示しています。

アプリケーション・サーバー・プロファイルの作成

以下のコマンドを使用して、Default01 という名のアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。

[Windows]
app_server_root¥bin manageprofiles -create
				-profileName Default01 
				-profilePath profile_root
				-templatePath app_server_root¥profileTemplates¥default 
				-nodeName Default01Node
				-cellName Default01Cell
				-hostName myhost.mycity.mycompany.com
				-isDefault 
				-winserviceCheck true
				-winserviceAccountType specifieduser
				-winserviceUserName my_user_id
				-winservicePassword my_password
				-winserviceStartupType manual
				-startingPort 21000
[Linux] [AIX HP-UX Solaris]
app_server_root/bin/manageprofiles.sh -create
   -profileName Default01
   -profilePath profile_root
   -templatePath app_server_root/profileTemplates/default
   -nodeName Default01Node
   -cellName Default01Cell
   -hostName myhost.mycity.mycompany.com
   -isDefault
   -startingPort 21000

ログ

manageprofiles コマンドは、プロファイルを作成するたびに、そのログを作成します。
  • ログは app_server_root/logs/manageprofiles ディレクトリーに配置されます。 ファイルは、profile_name_create.log というパターンで命名されます。

  • このコマンドは、プロファイルを削除する場合にも、その都度ログを作成します。 ログは、app_server_root/logs/manageprofiles ディレクトリーに配置されます。 ファイルは、profile_name_delete.log というパターンで命名されます。




サブトピック
例: プロファイルの削除
例: 定義済みポート番号の使用
例: 開始点からのデフォルト・ポート番号の増分
関連タスク
プロファイルの削除
プロファイルの作成および削除
コマンドによるプロファイル環境のセットアップと使用
カスタマイズ済み CIP プロファイルの作成
関連情報
コマンド行ツールの使用
参照トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 5:05:53 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.base.doc/info/aes/ae/rxml_manageprofiles.html