他のビジネスまたはエンティティーによって UDDI レジストリーに登録されたリモート Web サービスを有効に利用するアプリケーションを作成するには、 呼び出される特定のサービスのレジストリーで検出された情報を使用するようにアプリケーションを作成する必要があります。
UDDI レジストリーから取得される bindingTemplate データは、所定のインターフェース・タイプのインスタンスに関する特定の詳細 (プログラムがサービスとの対話を開始するロケーションを含む) を表します。 呼び出し側のアプリケーションやプログラムは、この情報をキャッシュに入れ、それを使用して、呼び出し側アプリケーションが サービス・インスタンスとの通信を必要とするときに登録済みアドレスにあるサービスとの連絡を行う必要があります。
従来一般的であったリモート・プロシージャー・テクノロジーでは、キャッシング、ハードコーディング、ロケーション情報に関連するタスクがツールによって自動化されていました。 ただし、リモート・サービスが移動し、呼び出し元がその移動を認識していない場合に問題が発生しました。 リモート・サービスの移動には、サーバーのアップグレード、災害時回復、サービス取得、業務名の変更など、さまざまな理由があります。
以前に UDDI レジストリーから取得され キャッシュされていた情報を使用した呼び出しが失敗した場合の適切な動作は、UDDI レジストリーで新しい bindingTemplate 情報を 照会することです。戻されるデータがキャッシュされている情報と異なる場合、サービスの呼び出しは新しい情報を使用して、呼び出しを自動的に再試行します。 この再試行が正常に実行できた場合、キャッシュされている情報が新しい情報に置き換えられます。
このパターンを Web サービスで使用すると、UDDI レジストリーを使用するビジネスで、通信や調整に過剰なコストを費やすことなく、多数のパートナーのリカバリーを自動化することができます。 例えば、ビジネスが災害時回復サイトを活動化した場合、障害が発生しているサイトでサービスの呼び出しを試みた場合、大部分のパートナーからの呼び出しは失敗します。 UDDI 情報をサービスの新規のアドレスで更新すると、 この呼び出しパターンを使用するパートナーは自動的に新規のサービス情報を見つけ、 それ以上の管理アクションを行うことなくリカバリーします。