WebSphere Application Server, Version 6.1   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows, Windows Vista

             目次と検索結果のパーソナライズ化

サイレント・インストール

WebSphere Application Serverを サイレント・インストールする場合は、ユーザーとの対話がないインストール・ オプションを提供するファイルを使用します。 このサイレント・インストールを構成するには、インストール・コマンドを発行する前に、応答ファイル内のオプションを変更します。

始める前に

このトピックでは、サポートされるオペレーティング・システムでの サイレント・インストールについて説明します。

このインストールを開始する前に、以下のトピックを参照してください。

[この情報は、Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムで稼動するバージョン 6.1.0.9 以降のものにだけ適用されます。] Microsoft® Windows Vista™ オペレーティング・システム上での WebSphere Application Server のサイレント・インストールに関する注意: Microsoft Windows Vista オペレーティング・システムが稼働するマシン上で Websphere Application Server バージョン 6.1 のサイレント・インストールを実行するには、 管理者特権が必要です。標準のユーザー特権を使用してサイレント・インストールを 開始すると、続行する前に、管理者特権への昇格を求めるプロンプトが出されます。 以下のアクションを実行すると開くコマンド・プロンプト・ウィンドウからサイレント・インストールを実行すると、 このプロンプトを回避することができます。
  • コマンド・プロンプトのショートカットを右クリックします。
  • 管理者として実行 (Run As Administrator)」をクリックします。

このタスクについて

サイレント・インストールでは、インストール・ウィザードの使用時に、 グラフィカル・ユーザー・インターフェースを使用せずに、サイレント・モードで製品をインストールします。 サイレント・インストールによって、インストール・プログラムは、ウィザード・インターフェースを 表示する代わりに、ユーザーが提供するファイルからユーザーの応答をすべて読み取ることができます。 サイレント・インストール中に デフォルト以外のオプションを指定するには、応答ファイルを使用する必要があります。サイレント・インストールを実行するには、使用許諾契約オプションで、使用条件を受け入れる必要があります。

プロシージャー

  1. オペレーティング・システムにログオンします。
    [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] また、オーナーがファイルの読み取り/書き込みを行えるようにし、その他のユーザーが現行のシステム・ポリシーにしたがってファイルにアクセスできるようにする、umask を選択します。 root の場合は、022 の umask を推奨します。非 root ユーザーの場合は、グループを共用しているかいないかによって異なりますが、002 または 022 の umask が使用できます。 umask 設定を確認するには、以下のコマンドを実行します。
    umask
    umask 設定を 022 に設定するには、以下のコマンドを実行します。
    umask 022
    [Windows] Windows システムでインストールを行う際に、 インストーラーのユーザー・アカウントが、 以下の拡張ユーザー権限を持っている場合、Windows サービスが 自動的に作成され、アプリケーション・サーバーを自動始動します。
    • オペレーティング・システムの一部としてアクションを行う
    • サービスとしてログオンする
    例えば、一部の Windows システムでは、 「管理ツール」 > 「ローカル・セキュリティー・ ポリシー」 > 「User Rights Assignments」をクリックして、拡張オプションを表示します。 詳しくは、Windows の資料を参照してください。

    [Windows] アプリケーション・サーバーを Windows サービスとして 実行する予定の場合は、スペースを含むユーザー ID からインストールしないでください。ユーザー ID にスペースが含まれていると、妥当性検査ができません。 このようなユーザー ID を使用すると、インストールを続行できません。 この問題を回避するには、 スペースを含まないユーザー ID を使用して、インストールを行います。

  2. 応答ファイルを myoptionsfile としてディスク・ドライブにコピーし、それをカスタマイズします。

    応答ファイルのカスタマイズ を参照してください。

    オリジナル・ファイルの名前は responsefile.base.txt です。

  3. カスタム応答ファイルを使用するには、正しいコマンドを実行します。 例えば、 以下のようなコマンドを実行します。
    • [AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] mnt_cdrom/WAS/install -options /tmp/WAS/myoptionsfile.txt -silent
    • [Windows] "disc_drive_D:¥WAS¥install" -options "C:¥temp¥WAS¥myoptionsfile.txt" -silent

結果

インストール・ウィザードおよびプロファイル管理ツールが、以下のログ・ファイルにインストール・イベントを記録します。

表 1. WebSphere Application Server のインストールおよびプロファイル作成ログ
ログ (Log) 内容 インディケーター
app_server_root /logs/install/log.txt すべてのインストール・イベントを記録します。
戻りコード
意味
0
正常
1
失敗
2
部分的な成功
app_server_root/logs/manageprofiles/profile_name_create.log
  • 名前付きのプロファイルの作成中に発生するすべてのイベントをトレースします。
  • プロファイル管理ツールまたは manageprofiles コマンドを使用したときに作成されます。
INSTCONFFAIL
すべてのプロファイル作成の失敗。
INSTCONFSUCCESS
プロファイル作成の成功。
INSTCONFPARTIALSUCCESS
プロファイル作成エラーが発生しましたが、プロファイルは機能しています。 追加情報でエラーを識別します。
app_server_root/logs/manageprofiles/profile_name_delete.log
  • 名前付きのプロファイルの削除中に発生するすべてのイベントをトレースします。
  • プロファイル管理ツールまたは manageprofiles コマンドを使用したときに作成されます。
INSTCONFFAIL
すべてのプロファイル削除の失敗。
INSTCONFSUCCESS
プロファイル削除の成功。
INSTCONFPARTIALSUCCESS
プロファイル削除エラーが発生しましたが、プロファイルは削除されています。 追加情報でエラーを識別します。
app_server_root/logs/install/ installconfig.log.gz
  • インストール手順の最後で実行される ANT 構成スクリプトのアクティビティーを記録します。
  • gzip ファイル
構成アクションは失敗しました。
ANT スクリプト構成が失敗しました。
構成アクションが成功しました。
ANT スクリプト構成が成功しました。

InstallShield MultiPlatform (ISMP) によって インストール・ウィザードが開始されない場合は、ログに情報が記録されます。

app_server_root/logs/install/log.txt ファイル または app_server_root/logs/manageprofiles/pmt.log ファイルに 問題の記録がないにもかかわらず、問題が生じている場合は、インストールの検査またはトラブルシューティングを行います。 インストールの初期にエラーが発生した場合は、 システム一時領域のログを探してください。 インストール・プログラムは、インストールの最後に、このログをシステム一時領域から logs ディレクトリーにコピーします。

profile_root ディレクトリーが ない場合、pmt.log ファイルは USER_HOME ディレクトリー内にあります。 AIX または Linux などのオペレーティング・システムで USER_HOME ディレクトリーを表示するには、env コマンドを実行します。 Windows システムで変数の値を表示するには、環境変数設定を参照します。

あるイベントによって、ISMP がインストール・ウィザードを開始できない場合があります。 そのようなイベントでは、例えばインストール・ウィザードの起動に必要なディスク・スペースが不足しています。 インストールが失敗し、インストール・ログに情報がない場合は、-is:javaconsole パラメーターを 使用して、ISMP プログラムがインストール・ウィザードの開始に失敗する原因となるイベントのエントリーを記録します。 そのようなイベントを監視するための install コマンドの構文は、以下のとおりです。

[AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris]
./install -is:javaconsole
[Windows]
install.exe -is:javaconsole

WebSphere Application Server をインストールする前に、 一時ディレクトリーに少なくとも 250 MB の空き容量があることを確認してください。

次の作業

製品および追加のソフトウェアのインストール に進み、システムのインストールと構成を続行します。




サブトピック
応答ファイルのカスタマイズ
関連資料
install コマンド
関連情報
製品および追加のソフトウェアのインストール
タスク・トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 5:05:53 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r1/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.base.doc/info/aes/ae/tins_runSilent.html