インストールは、プラットフォーム、インストール可能コンポーネント、およびインストールのタイプ の違いを超えて、容易で一貫性があり、機能の豊富な作業になりました。
バージョン 6.1 での新機能 ! バージョン 6.1 レベルで実装された、 新規フィーチャーまたは変更点を示します。 マークが付いていない項目は、 バージョン 6.1 にも適用されるバージョン 6.0 の改善点です。 これらの項目は、バージョン 5.x からバージョン 6.1 にマイグレーションする、すべてのユーザーに役立ちます。 |
プラットフォームのサポートに ついては、「Detailed system requirements」ページで 説明しています。
非推奨のフィーチャーと除去されたフィーチャー では、 このリリースまたは将来のリリースで差し替えまたは廃止されるフィーチャーについて説明しています。
セットアップおよび前提条件の単純化 | 製品機能が再設計されているため、オペレーティング・システムのセットアップが単純になり、 前提条件が削減されています。 製品インストールのためのオペレーティング・システムの準備 およびハードウェアおよびソフトウェア要件 を参照してください。 |
インストールを計画および開始するために再設計されたランチパッド | 製品ディスクに収録されている再設計されたランチパッドは、 インストール・プログラムの 1 つを起動します。ランチパッドは、どこに何をインストールするかを決定できるようにするための 製品ソリューション・ロードマップ図も提供します。 ランチパッドを使用したインストールの開始 を参照してください。 |
インストール状況表示の改善 | ロギングおよび状況表示が改良されたため、インストールの成否を簡単に判別できます。 改良されたインストール検査ツールにより、インストールが成功したことを検査できます。 インストール検証ツールの使用 を参照してください。 |
すべてのインストール・パッケージのインストールの検査 | バージョン 6.0.2 で導入されたインストーラー・ツールを使用すると、 チェックサム計算を実行して、すべてのプラットフォーム上のインストール済みファイル・セットを検査できます。 |
Update Installer 用の個別インストーラー | バージョン 6.1 での新機能 ! Update Installer のインストールには、 個別のインストーラーが使用されます。 インストール終了後に、 アップデート・インストーラーを起動して、保守を適用してください。 |
インストール文書の改良 | 新規インストール文書により、関連する情報を検索できます。 アプリケーション・サービス提供環境のインストールの概要と新機能 を参照してください。 |
自動 UID/GID 選択 | カスタマイズ・ダイアログおよびプロファイル管理ツールを使用すれば、RACF にカスタマイズの処理中に作成されたユーザー ID またはユーザー・グループ用の、未使用の UID および GID 値を選択させるオプションが選べます。 これは、バージョン 6.1.0.9 以降の製品に適用されます。 |
デフォルトで有効なセキュリティー (インストールにはユーザー ID が必要) | バージョン 6.1 での新機能 ! セキュリティーが、 デフォルトでインストール時に有効になりました。 サイレントまたはグラフィカル・インストール を成功させるには、ユーザー ID およびパスワードを指定するか、セキュリティーを無効にする必要があります。 セキュリティー専門家用の新機能 を参照してください。 |
非ルート・インストールの実行 | バージョン 6.1 での新機能 ! 非ルート・インストールは、 フルインストールや完全な除去、インクリメンタル・フィーチャー・インストール、およびエディション更新について、 サイレントおよび対話の両モードで、すべての WebSphere Application Server インストール・パッケージによってサポート されています。特に、IBM HTTP Server のインストールと評価には、ルート・アクセスは必要ありません。現在インストール済みの ファイルを所有しているユーザーが、そのインストール済み環境で以後のインストールおよび更新操作を実行できる 唯一のユーザーです。インストーラーもファイル・セットを所有していない限り、 多くのインストール操作は許可されません。
非ルート・インストーラーの制限 を参照してください。 |
占有スペースの削減 | インストーラーが再設計されているため、コア製品ファイルのインストールが 単純になっています。複数のスタンドアロン・アプリケーション・サーバーを作成する場合に、コア製品ファイルを 何度もインストールする必要がありません。代わりに、プロファイル管理ツール GUI または manageprofiles コマンドを使用して、 独自の管理インターフェースを持つアプリケーション・サーバー・ランタイム環境を作成します。 インストール後の製品の構成 を参照してください。 |
必要な機能のみのインストール | 新規のきめ細かなインストール手順により、インストールが簡素化され、インストールの信頼性が向上します。
次のコンポーネントに対応するインストール・ルーチンがあります。
別々のインストール手順によって、特定のマシンに必要な機能のみのをインストールできます。 |
インストール・ファクトリーの機能拡張 | バージョン 6.1 での新機能 ! インストール・ファクトリーは、 ユーザーの特定な要求に合わせた、カスタマイズされた配布可能インストール・イメージを作成します。接続モードのときに、 1 つのオペレーティング・システム上で複数のインストール・パッケージを作成し、それらを別のシステムに配布できるように なりました。 例えば、Linux システムから、Windows 用のカスタマイズ・インストール・パッケージ (CIP) を作成できます。 サポートは 64 ビット・プラットフォームにも拡張されています。 Linux for zSeries は引き続き、コマンド行モードでのみサポートされています。 Installation Factory の概要 を参照してください。 |
カスタマイズ・インストール・パッケージ (CIP) の作成 | インストール・ファクトリーに以下の機能があります。
Installation Factory によるインストール・パッケージの作成 を参照してください。 |
特定の 64 ビット・プラットフォーム用サポート | 拡張メモリー・スペースにデプロイできるようになったため、
サーバーの統合および高いメモリー処理能力要件を持つアプリケーションを処理できます。32 ビット・プラットフォームで開発されたアプリケーションは、アプリケーション開発中に特別の考慮をしなくても 64 ビット・プラットフォームにデプロイできます。
ただし例外として、Java Native Interface (JNI) コードを使用したアプリケーションが開始しない場合、64 ビット環境での再コンパイルが必要な場合があります。
サポートされている 64 ビットのオペレーティング・システムおよびプロセッサーは、Supported Hardware and Software Web site に正式に文書化されています。 |
IPv6 サポートと考慮事項 | この製品バージョンでは、Internet Protocol Version 6 (IPv6) の選択サポートが導入されています。IPv6 は、今日のほとんどのネットワークで現在使われている IPv4 標準を超える、次世代のインターネット・プロトコルです。 IPv6 の重要な機能拡張は、IP アドレス・スペースが 32 ビットから 128 ビットに拡張され、事実上無制限の IP アドレスが可能になったことです。このアドレッシング能力は、エンドツーエンドのセキュリティー、機動性サポートの向上、アドレス構成とアドレス管理の簡素化を実現する新機能と相まって、IPv6 を e-business と次世代インターネットの進化における重要なコンポーネントにしています。 IPv6 クライアント・ワークロードは、バックエンド WAS サーバーに配布できます。 プロキシー・サーバーは、IPv6 クライアントおよびサーバーをサポートします。新規 IPv6 ネットワーク・サポートではロード・バランサーが IPv6 クライアントに拡張されています。 このため、柔軟性を向上させるために、それらのワークロードをバックエンド WebSphere AS に分散できます。 IPv6 クライアントおよびアップストリーム・サーバー接続に対するプロキシー・サーバー・サポートにより、 ネットワークの到達範囲と柔軟性が増加します。Edge Component Information Center を参照してください。 |
製品インストール・ルートの変更 | インストール・ルートは従来どおりオペレーティング・システムごとに異なりますが、パスに IBM が含まれるようになりました。 管理者用の新機能 で 説明されているように、ディレクトリー構造がさらに変更されました。 ディレクトリー規則 を参照してください。 |
製品インストール時にプロファイルを考慮に入れる | コア・ファイル (バイナリー・システム・ファイルなど) の 1 つのコピーをマシンまたは区画にインストールしてから、プロファイル を使用して、それぞれ独自の管理インターフェース が設定された、コア・ファイルを共有する複数のアプリケーション・サーバー・ランタイム環境を定義できます。 プロファイルを使用することにより、占有スペースの削減を含め、インストール・システムの準備、インストール、 保守、および除去を行うための多くの機能拡張を行うことができます。 バージョン 6.1 は、 デフォルトと呼ばれるプロファイル にコア製品ファイルおよびスタンドアロン・アプリケーション・サーバーを インストールします。 プロファイル管理ツール GUI または manageprofiles コマンド行インターフェースを使用して、 インストール後の任意のときにプロファイルを作成します。 詳細については、以下を参照してください。
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単純なコマンド行インストール | バージョン 6.1 での新機能 ! 標準の ISMP オプション・フォーマット (-W option=value および –P option=value) は、「サブオプション」(名前がより単純で、わかりやすく、 あるリリースから別のリリースに変更しても、影響を受けにくいもの) を受け取る、-OPT オプションに置き換えられています。 同じオプションが、ウィザードのコマンド行呼び出し、および応答ファイルのサイレント・インストール・パラメーター において使用されます。 |
サイレント・インストールでのライセンス受諾の必要性 | サイレント・インストール応答ファイルの License Acceptance プロパティーを 「true」に設定する必要があります。 responsefile.base.txt を参照してください。 |
Tivoli License Compliance Manager | バージョン 6.1 での新機能 ! この製品は IBM Tivoli License Compliance Manager を使用した管理で使用できます。Tivoli ソフトウェアは、 ソフトウェア・ライセンス管理および資産管理のための今日のビジネス要件を満たします。 Tivoli License Compliance Manager について詳しくは、http://www.ibm.com/software/tivoli/products/license-mgr/を参照してください。 |
製品バージョン情報の照会 | 製品のバージョン情報を照会できます。 versionInfo コマンド を参照してください。 |
マイグレーション・ウィザード | マイグレーション・ウィザードは、マイグレーション・コマンド行ツールのための データを収集します。また、マイグレーション状況のモニターおよびレポートも実行します。インストール・プログラムは マイグレーションを実行しなくなりました。 マイグレーション・ウィザードを使用して製品構成をマイグレーションする を参照してください。 |
堅固な製品マイグレーション・サポート | バージョン 6.1 での新機能 ! ユーザーの構成を定義し、調整する投資を
保護するために、バージョンおよびエディション間で多くのマイグレーション・パスがサポートされています。
多くのマイグレーション・ツールをインストール・スクリプトに統合できるため、
全体のマイグレーションがより簡単でシームレスになりました。以下を含む幅広いツールから選択できます。
マイグレーションと共存 を参照してください。 |
インクリメンタル・セル・アップグレード | 管理者用の新機能 を参照してください。 |
サービスの単純化 | インストール・プログラムはシステム・ファイル (共用バイナリー・ファイル) をインストールします。これらのファイルは、サービス・フィックスをインストールしないかぎり、更新されません。 アプリケーション・サーバーの作成および構成によって、システム・ファイルが変更されることはありません。 保守パッケージのインストール を参照してください。 |
除去および再インストールの簡易化 | アプリケーション・サーバー環境の除去および再インストールが単純化および高速化されています。 アプリケーション・サーバー環境のインストールおよびアンインストールは、 以前のバージョンよりもはるかに簡単になっています。アプリケーション・サーバー・プロファイルをアンインストールしても、 製品の共用システム・ファイルは変更されません。 製品およびコア製品ファイルをアンインストールするときに、プロファイルをインストールしたままにして おくことができるようになりました。 製品のアンインストール を参照してください。 |
IBM HTTP Server のインストール | IBM HTTP Server のインストール・ウィザードの設計が変わりました。 Web サーバー・インストールの最後に、新規プラグイン・インストール・ウィザードを起動して、 IBM HTTP Server およびアプリケーション・サーバーを構成します。 IBM HTTP Server のインストール を参照してください。 |
IBM HTTP Server のインストール時に、プラグインをインストールする | バージョン 6.1 での新機能 ! 余分のステップをなくすために、 IBM HTTP Server のインストールに、IBM HTTP Server 用の Web サーバー・プラグインが含まれるようになりました。 Web サーバー環境のセットアップ時に、情報を 1 カ所に入力するだけですみます。 |
Web サーバー・プラグイン用の別個のインストーラー | バージョン 6.1 での新機能 ! WebSphere Application Server インストール済み環境 を稼動するオーバーヘッドを招かないように、別々のプラグイン・インストーラーが、WebSphere Application Server がインストール されていないマシンに Web サーバー・プラグインをインストールします。 |
Web サーバーの容易な構成 | バージョン 6.1 での新機能 ! 新規の便利なスクリプトがインストール・パッケージに追加されたため、Web サーバー・ポストインストールの 別のインスタンスを構成できるようになりました。バージョン 6.0 では、これを行うためにプラグイン・インストーラーを 再度実行する必要がありました。 |
製品インストールから MQ Series 統合 JMS が除去 | WebSphere Application Server は、アプリケーション・サーバーに含まれる 組み込み JMS 機能のサポートに MQ Series を使用しなくなりました。MQ Series 製品は含まれていません。 メッセージング・サービスには、別の WebSphere MQ のライセンス、または新しいサービス統合バス方式 を使用することができます。バージョン 5.0 または 5.1 で統合 JMS をセットアップする場合は、 まだバージョン 6.1 にマイグレーションされていないノード上で、 任意の JMS サーバーを引き続き使用することができます。 |
クライアントのインストール | アプリケーション・クライアントのインストールは、 アプリケーション・サーバー・インストールの機能ではなくなりました。独自のディスクに入った別の アプリケーション・クライアント・インストール・プログラムが提供されます。 WebSphere Application Server のアプリケーション・クライアントのインストール を参照してください。 |
インストールするアプリケーション・クライアントの選択における、 使用可能度の上昇 | バージョン 6.1 での新機能 ! J2EE クライアントおよびプラグ可能クライアントは、 同じフィーチャー・パネル上の排他的フィーチャーではなくなりました。それらは、別個のフィーチャー・パネルを持つ 別個のセットアップ・タイプになりました。 |
Application Server Toolkit (AST) のアップデート・インストーラーの改良 | バージョン 6.1 での新機能 ! バージョン 6 では、 Application Server Toolkit (AST) は、Eclipse Update Manager を使用して、保守の検索および適用を行っていました。 バージョン 6.1 では、Update Manager の上にビルドされる Rational Product Updater (RPU) を使用します。 RPU は、AST と一緒にバンドルされる JRE をアップデートできます。これに対して、Update Manager は Eclipse プラグインを アップデートすることしかできませんでした。RPU は、それがアップデートするコードとは別のプロセスとして実行されます。 これに対して、Update Manager は AST 自身の内部で実行されます。 |