言語環境 (LE) や DB2 のような z/OS システム機能は、
サーバー・ランタイムと適正なインターフェースをとるためにカスタマイズする必要があります。
サーバー・ランタイムのインストール・プロセス中は、カスタマイズ・ダイアログを使用して、
サーバー・ランタイムが最初にインストールされたシステム上でこれらの機能をカスタマイズします。
サーバー・ランタイムをシスプレックス環境で使用する場合は、そのサーバー・ランタイムがインストールされている、シスプレックス内にある他のすべてのシステムに対して同一のカスタマイズ変更が行われていることを確認する必要があります。
始める前に
サンプル・ファイルのコピーを作成します。
このタスクについて
以下のステップにより、シスプレックスの他のシステムにおける z/OS 機能のカスタマイズを支援されます。
結果のカスタマイズは、初期システムのカスタマイズを反映している必要があります。
以下のステップ
では、デフォルトのサーバー・ランタイムのデータ・セット高位修飾子
(hlq) は、BBO です。
異なる場合、ご使用の指定 hlq にこれらのステップを変更してください。
プロシージャー
- SCHEDxx ファイルを更新して、カスタマイズ・
ダイアログで最初に実行した BBOSCHED サンプル・ファイルの
ステートメントを組み込みます。
- APF により BBO.SBBOLOAD、BBO.SBBOLD2、および BBO.SBBOLPA データ・セットを許可します。
重要: BBO.SBBOULIB または BBO.SBBOMIG データ・セットを APF 許可してはなりません。これらのデータ・セットは、クライアント・ユーザーの許可で実行する必要があります。
例: PROG
xx PARMLIB
メンバーは以下のエントリーに組み込まれる可能性があります。
APF FORMAT(DYNAMIC)
/*********************************************************************/
/* BOSS LOCAL DATASETS */
/*********************************************************************/
APF ADD
DSNAME(BBO.SBBOLOAD)
VOLUME(vvvvvv)
APF ADD
DSNAME(BBO.SBBOLD2)
VOLUME(vvvvvv)
APF ADD
DSNAME(BBO.SBBOLPA)
VOLUME(vvvvvv)
ここで、
vvvvvv は、ボリューム ID です。
- 言語環境 (LE) データ・セット SCEERUN と SCEERUN2、
および DB2 データ・セット SDSNLOAD が APF 許可されていることを確認します。
- サーバー・ランタイム・モジュールを該当するリンク・パック域 (LPA) またはリンク・リストに配置します。
以下の表は、各モジュールを配置する場所を示しています。
表 1. LPA またはリンク・リストへのモジュールの配置
モジュール |
注 |
BBO.SBBOLPA |
すべてのメンバーを LPA にロードします。 |
BBO.SBBOLOAD |
すべてのメンバーを LPA へ動的にロードします。
仮想記憶域に制約がある場合、メンバーをリンク・リストに配置してください。 |
BBO.SBBOMIG |
メンバーをリンク・リストまたは LPA に配置できます。 |
BBO.SBBOLD2 |
SBBOLD2 のメンバーを LPA に配置しないでください。
これらのメンバーは、リンク・リストに入れてください。 |
BBO.SBBOULIB |
これらのメンバーは、LPA またはリンク・リストのどちらにも配置してはなりません。
|
規則: これらのデータ・セットは PDSE であり
、LPALSTxx または
IEALPAxx のメンバーには追加できません。
推奨事項:
自動化のため、サーバー・ランタイム・モジュールが
動的 LPA に確実にロードされて IPL 後に使用可能になるようにするには
、SETPROG LPA コマンドで新しい PROGxx メンバーを作成
し、PARMLIB COMMNDxx からその
PROGxx メンバーを呼び出してください。
例:
SETPROG LPA,ADD,MASK=*,DSNAME=
BBO.
SBBOLOAD
SETPROG LPA,ADD,MASK=*,DSNAME=
BBO.
SBBOLPA
- BBO がご使用サーバーのランタイム・
データ・セットの高位修飾子でない場合は、BBO を適切な
修飾子に変更します。
- 稼働システムで SETPROG を使用する場合、モジュール BBO.SBBOLPA、BBO.SBBOLOAD、
または BBO.SBBOMIG を追加する前に、必ず、同じ名前を持つ既存のモジュールを LPA からパージする必要があります。
|
|
- オプション: APF 許可または LPA に
PROGxx ファイルを使用した場合は、次のコマンドを発行する必要があります。
SET PROG=xx
- オプション: BBO.* データ・セットのすべてがカタログされていることを確認します。
- メンバー BBOIPCSP で提供される IPCS モデルを使用して SYS1.PARMLIB(BLSCUSER) メンバーを更新します。 SYS1.PARMLIB(BLSCUSER) メンバーについての詳細は、
「 z/OS MVS 対話式問題管理システム (IPCS) ユーザーズ・ガイド」を参照してください。
- オプション: システム管理機能 (SMF) 記録を開始します。
SMF 記録を開始して、
WebSphere Application Server for z/OS システムのシステムおよびジョブ関連の情報を収集するには、次のようにします。
- SMFPRMxx parmlib メンバーを編集します。
- 'ACTIVE' ステートメントを挿入して、SMF 記録を指示します。
- SYS ステートメントを挿入して、システムで作成する SMF 記録のタイプを指示します。
例: SYS(TYPE(120:120)) を使用して、タイプ 120 の記録のみを選択します。選択する記録のタイプの数は、パフォーマンスへの影響を最小限にとどめるため、小さくしてください。
- 次のコマンドを発行して、直接アクセス・ストレージ・デバイス (DASD) へのレコードの書き込みを開始します。
t smf=xx
xx は、SMF parmlib メンバー (SMFPRMxx) の
サフィックスです。SMF parmlib メンバーについての詳細は、「z/OS MVS System Management
Facilities (SMF)」を参照してください。 DASD への書き込みを
活動化すると、データがデータ・セット (SMFPRMxx
に指定) に記録されます。
結果
同一 z/OS システム機能のカスタマイズは、サーバー・ランタイムがインストールされている、シスプレックスのシステムのすべてで存在します。