WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: z/OS

             目次と検索結果のパーソナライズ化
このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

ピアの再始動およびリカバリー

すべてのシステムのゴールは、故障時間をできる限り小さくすることです。しかし、 システム障害が避けらない場合もあります。 例えば、メイン・システムで予期しない停電が起こり、システム障害になることがあります。 システム障害が発生すると、行うことができる再始動アクションは、シスプレックス内のピア・システムでの再始動です。 このタイプの再始動では、ピアの再始動およびリカバリー 機能を使用します。 サーバーが構成されていないシステムでサーバーを始動すると、サーバーは暗黙的にピアの再始動およびリカバリー・モード に入ります。

重要: WebSphere for z/OS は、 z/OS Resource Recovery Services (RRS) システム機能を使用して、 トランザクション・リカバリー機能を提供します。 これは、他のプラットフォームで高可用性ピア・リカバリー・サポートによって提供されるものと同じです。 したがって、高可用性ピア・リカバリー・サポートは、z/OS プラットフォームでは使用できません。

メイン・システム障害が起こり、結果不明の未確定トランザク ションが発生した場合、このトランザクション結果を再度使用するには、 まずこれらの結果データを (できれば適切に) 取得する必要があります。 ピアの再始動およびリカバリーでは、ピア・システムでコントローラーを再始動することによって、 これを自動的に達成する方法が提供されています。これにより、データをブロックする「ロック」がドロップされ、 結果が決定できるようになります。これは、システムが自動的にロールバックして故障を処理する通常の方法とは対照的です。

故障が発生すると、以下のように自動的な再始動管理が可能です。

ピアの再始動およびリカバリーは、故障時に処理中のトランザクションに結果を割り当てるように、他のシステムでコントローラーを再始動し、トランザクション再始動およびリカバリー処理を完了します。 このトランザクション再始動およびリカバリー処理中に、データはリカバリー処理が完了するまで一時的にアクセス不能になることがあります。 再始動およびリカバリー処理によってデータが脱落することはありません。

故障時にアクセスしていたリソース・マネージャー (DB2 など) は、 トランザクション UR (リカバリー単位) を有効範囲とするロックを保持していることがあります。 結果が UR に割り当てられると、リソース・マネージャーは一般にこれらのロックをドロップします。




サブトピック
PRR がサーバーのリカバリーに失敗した場合
関連タスク
ピアの再始動およびリカバリーのセットアップ
関連情報
z/OS でのリポジトリー・サービスのカスタム・プロパティー
概念トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 10:52:11 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/cprr_ovr.html