WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: z/OS

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トラブルシューティング担当者用の新機能

このバージョンでは、問題の自動検出とリカバリー機能に焦点を当てた、 製品のトラブルシューティングとサービス提供のための多くの新規フィーチャーを提供しています。

保守容易性に関する多くの改良点については、IBM Education Assistant プレゼンテーションの Serviceability enhancements を参照してください。

非推奨のフィーチャーと除去されたフィーチャー では、 このリリースまたは将来のリリースで差し替えまたは廃止されるフィーチャーについて説明しています。

ツールおよびデータ収集

障害からのリカバリーを管理する機能の改良 トランザクション・リカバリー処理を行っているアプリケーション・サーバーに新規作業を割り当てないようにするには、 リカバリー・モードでアプリケーション・サーバーを再始動します。

リカバリー・モードでのアプリケーション・サーバーの再始動 を参照してください。

IBM Support Assistant IBM Support Assistant (ISA) は、問題解決のための、適切な look-here-first 機能 を提供します。これは、問題判別ツール、および選択した製品用に外部で使用可能なサポート・リソースへアクセス するための単一ポイントを提供します。これを使用すると、差し迫った問題を探り、解決に導いてくれます。以下の操作が可能です。
  • 複数の IBM および非 IBM ロケーションで、一番適切なサポート情報を検索する
  • 保守容易性ツールを簡単に検索し、実行する
  • 製品ページ、サポート・ページ、およびニュース・グループなどの該当する IBM リソースに迅速にアクセスする
  • 必要になった場合に、サービス要求を電子的にオープンする

IBM サポート・アシスタントの取得 を参照してください。

サポート・サイトの新規トラブルシューティング・テクノロジー
障害の発生時により多くの診断データが収集される First Failure Data Capture (FFDC) フィーチャーは、処理の失敗によって生成された情報を保存し、 それによって影響を受けるエンジンに制御を戻します。 取り込まれたデータは、問題の分析用にログ・ファイルに保管されます。FFDC は、主として IBM サービスが使用するためのものです。

First Failure Data Capture ログ・ファイル・パージの構成 を参照してください。

クラス・ローダー・ビューアー クラス・ローダーは、クラス・ファイルを検出し、ロードします。デプロイされたアプリケーションを正常に稼働させるには、アプリケーションおよびそのモジュールに影響するクラス・ローダーは、アプリケーションが必要とするファイルおよびリソースを検索できるよう構成される必要があります。クラス・ローダーでの問題の診断は、複雑で面倒な場合があります。 問題の診断と修正をより迅速に行うには、管理コンソールのクラス・ローダー・ビューアーを使用して、 クラス・ローダーおよび各クラス・ローダーによりロードされるクラスを調べます。
制約事項: クラス・ローダー・ビューアーは、AMD 64 ビット・プラットフォームを含む J9 Java 仮想マシンでは使用できません。

クラス・ローダーのトラブルシューティング を参照してください。

トラブルシューティング文書には、「Web search」ページのカスタマイズされた照会フィールドを使用して、 有効な Web ベース・サポート・リソースを検索する機能など、豊富なサポート情報が含まれています。

メッセージ

メッセージ・テキストの改良、新規メッセージ ID

インストール、マイグレーション、および初期構成中に使用される主要製品コンポーネントのメッセージが改良されました。 追加コンポーネントにメッセージが設定されました。 メッセージ ID は将来のリリースで変更されます。 その間、新規メッセージ ID を使用して、 ユーザーが使用する可能性があり、 メッセージ ID に依存しているツールの準備に役立つよう、 アプリケーション・サーバーを構成できます。 メッセージ参照を使用すると、バージョン 5.1.x を バージョン 6.0.x メッセージ ID にマッピングできます。

イベント

Common Base Event によるシステム状態の記述 Common Base Event はシステムで発生する状態を記述するためのデータ構造です。 Common Base Event は、ビジネス・イベント、構成イベント、エラー・イベントなどの表現を含む、さまざまな目的に使用されます。 現在、WebSphere Application Server は Common Base Event を記録済みメッセージの内部表現として使用します。

Common Base Event は JSR47 を通して記録され、JSR47 ハンドラーから受信および操作することができます。Common Base Event 仕様に従ってプログラムされていないハンドラーは、これらのイベントを CommonBaseEventLogRecords として使用することもできます。 Common Base Event 仕様に従ってプログラムされたハンドラーは、Common Base Event 内のフィールドを利用できます。

WebSphere Application Server の Common Base Event を参照してください。

メモリー・リーク検出

メモリー・リーク問題のトラブルシューティングのための追加サポート

メモリー・リークが検出された場合、自動化されたヒープ・ダンプ生成サポートを使用し、 メモリー・リーク問題の分析に役立てることができます。

自動化ヒープ・ダンプ生成の使用可能化 を参照してください。

WebSphere Application Server は、 WebSphere Runtime Performance Advisor フレームワーク内で稼働する単純なメモリー・リーク検出メカニズム をインプリメントしています。このメカニズムは、テスト環境および実稼働環境でメモリー問題を初期検出するように設計されています。このフレームワークは、問題の原因を分析するように設計されているのではなく、 通知を提供し、分析ツールを使用するために必要な情報の生成に役立てるように設計されています。 このメカニズムは、Java ヒープ内のメモリー・リークのみを検出し、ネイティブ・リークは検出しません。

単純なメモリー・リーク検出の開始 を参照してください。

ロギング

JRAS の非推奨化 JRAS API は推奨されません。代わりに JSR47 ロギング・インフラストラクチャーの使用を推奨します。

この機能およびその他の非推奨項目についての詳細は、非推奨のフィーチャーと除去されたフィーチャー を参照してください。

Jakarta Commons Logging のサポートの追加 Jakarta Commons Logging は、いくつかのロギング・システムに対して、 単純なロギング・インターフェースおよびシン・ラッパーを提供します。WebSphere Application Server version 6.0.2 は、WebSphere Application Server ロギング機能用のシン・ラッパー であるロガーを提供することにより、Jakarta Commons Logging をサポートします。ロガーは、 Java Logging (JSR47) と Common Base Event ロギング・オブジェクトの両方を処理することができます。

Jakarta Commons Logging の WebSphere Application Server サポートにより、Jakarta Commons Logging で定義されるインターフェースが変更されることはありません。

Jakarta Commons Logging を使用するためのアプリケーションの構成 を参照してください。

ログにスレッド名を格納可能 拡張ログ・フォーマットおよびログ・アナライザー・トレース・フォーマットにスレッド名が追加されました。ログ・アナライザー・トレース・フォーマットは、Showlog ツールが生成するのと同じフォーマットで トレース情報を保存します。拡張ログ・フォーマットはトレース・ログおよび System.out ログの出力フォーマットとして使用できます。 現在、このフォーマットにスレッド名が追加されているため、その他のタイプの診断データとの相関が容易になりました。 ログ・アナライザー・フォーマットはトレース・ログの出力フォーマットとして使用できます。 現在、このフォーマットにスレッド名が追加されているため、その他のタイプの診断データとの相関が容易になりました。
JSR47 からの Java ロギング・フレームワークの活用 J2SE 1.4 では、JSR47 を通して Java ロギング・フレームワークが導入されました。 WebSphere Application Server では、JRAS と JSR47 の両方のロギング API に記録されたメッセージおよびトレースが JSR47 ロギング・インフラストラクチャーに渡されます。これにより、ルート JSR47 ロガーに接続された JSR47 ハンドラーはすべての WebSphere Application Server ログの内容を受信できます。JSR47 および JRAS ロガー・レベルは、管理コンソールのトラブルシューティング・セクションを通して制御できます。 また、WebSphere Application Server はハンドラーをルート・ロガーに接続して、JSR47 フレームワークからログを構築することもできます。

JSR47 ロギング・インフラストラクチャーでは、カスタム・ハンドラーをロギング・インフラストラクチャーに柔軟に接続して、カスタム・ログを使用可能にすることができます。 適切に構成することにより、ハンドラーは WebSphere Application Server の記録済みイベント、およびアプリケーションによってインスタンス化されたロガーに記録されたイベントを受信できます。

管理コンソールを使用した Java ロギングの構成 を参照してください。

概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:52:11 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/welc_newtroubleshooter.html