WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: z/OS

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アプリケーション・サーバー設定

このページを使用して、アプリケーション・サーバー・インスタンスの設定を表示または変更します。アプリケーション・サーバーとは、エンタープライズ・アプリケーションを実行するのに必要なサービスを提供するサーバーです。

この管理コンソール・ページを表示するには、 「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「サーバー名 」とクリックします。

構成」タブで、フィールドを編集することができます。「ランタイム」タブに、 読み取り専用の情報を表示することができます。「ランタイム」タブは、サーバーが実行中の場合のみ使用可能です。

「構成」タブ

名前

サーバーの論理名を指定します。サーバー名は、ノード内で固有でなければなりません。 ただし、クラスター内の複数のノードについて、 サーバーとノードのペアが固有であれば、同じサーバー名を持つ異なるサーバーがある場合があります。 このフィールドに表示される値を変更することはできません。

例えば、同じクラスター内で、node1 というノード内の server1 というサーバーと、 node2 というノード内の server1 というサーバーは許可されます。 同じノード内で server1 という 2 つのサーバーを構成することは許可されません。 WebSphere Application Server は、スクリプトでサーバーを参照するなどの管理アクションで、サーバー名を使用します。

z/OS プラットフォームでは、この名前をロング・ネームと呼ぶ場合があります。

データ型 ストリング
デフォルト server1
ショート・ネーム

サーバーのショート・ネームを指定します。この名前はセル内で固有でなければなりません。このフィールドは、z/OS プラットフォームにのみ適用されます。ショート・ネームは、 デフォルトの z/OS ジョブ名でもあり、Workload Manager (WLM)、自動リスタート・マネージャー、SAF (例えば RACF)、 および開始済みタスク制御などのオペレーティング・システム固有の機能に対してサーバーを識別します。

このフィールドはオプションです。ショート・ネーム・フィールドに対して値を指定しない場合、 ショート・ネームはデフォルトの BBOSnnn に設定されます。 この場合 nnn は、固有のショート・ネームの作成に使用可能なセル内の最初の空き番号です。 例えば、デフォルトのショート・ネームが既にセル内の他の 2 つのサーバーに割り当てられている場合に、 このサーバーの作成時にショート・ネームを指定しないと、 ショート・ネーム BBOS003 がこのサーバーに割り当てられます。 アプリケーション・サーバーの作成後、この生成済みショート・ネームは、 ご使用の命名規則に準拠した名前に変更することができます。

サーバントと付属のジョブ名のデフォルト値は、 このショート・ネームに S (サーバントの場合) または A (付属の場合) が付いたものです。 8 文字のサーバー・ショート・ネームを使用する必要がある場合、 サーバントと付属のジョブ名は 9 文字の名前になります。 したがって、新規の 8 文字のサーバー・ショート・ネームを使用するには、 サーバント定義と付属のプロセス定義用に、 開始コマンドの引数を更新する必要があります。 『7 文字のサーバー・ショート・ネームの 8 文字への変換』のトピックに、 この更新を行う方法についての説明があります。

ショート・ネームを指定する場合、名前は、
  • 1 文字から 8 文字までの長さになっている必要があります。デフォルトでは、Application Server は、 7 文字のサーバー・ショート・ネーム (JOBNAME) が使用されることを想定しています。 命名基準により 8 文字のショート・ネームが必要な場合を除き、 7 文字のショート・ネームを使用することをお勧めします。
  • 英数字または各国語文字である必要があります。
  • 数字から始まる名前は使用できません。
  • セル内で固有である必要があります。
汎用ショート・ネーム (Generic short name)

サーバーの汎用ショート・ネームを指定します。 この名前はセル内で固有でなければなりません。 このフィールドは、z/OS プラットフォームにのみ適用されます。サーバーの汎用ショート・ネームは、 クラスター遷移名 (非クラスター・サーバーを作成する場合) またはクラスター・ショート・ネーム (クラスター・サーバーを作成する場合) のいずれかになります。

このフィールドはオプションです。汎用ショート・ネーム・フィールドに値を指定しない場合、 汎用ショート・ネームはデフォルトの BBOCnnn に設定されます。 この場合 nnn は、固有の汎用ショート・ネームの作成に使用可能なセル内の最初の空き番号です。 例えば、デフォルトの汎用ショート・ネームが既にセル内の他の 3 つのサーバーに割り当てられている場合に、 このサーバーの作成時に汎用ショート・ネームを指定しないと、 汎用ショート・ネーム BBOC004 がこのサーバーに割り当てられます。

汎用ショート・ネームを指定する場合、名前は以下のようにします。
  • 1 文字から 8 文字までの長さになっている必要があります。
  • 英数字または各国語文字である必要があります。
  • 数字から始まる名前は使用できません。
  • セル内で固有である必要があります。
開発モードでの実行

このオプションを使用可能にすると、アプリケーション・サーバーの起動時間が短縮されることがあります。 これには、バイトコード検証の使用不可化や JIT コンパイル・コストの削減などの JVM 設定が含まれることがあります。 実働サーバーでは、 この設定を使用可能にしないでください。

開始時に JVM プロパティー -Xverify および -Xquickstart を使用することを指定します。 このオプションを選択する前に、-Xverify および -Xquickstart プロパティーを汎用引数として JVM 構成に追加します。

このオプションを選択した場合は、構成の変更が有効になる前に構成を保管し、サーバーを再始動する必要があります。

このオプションのデフォルト設定は false であり、 サーバーは開発モードでは始動しないことを示しています。 このオプションを true に設定すると、 サーバーが開発モードで始動するように指定されます (サーバー起動時間が短縮されます)。

データ型 ブール
デフォルト false
並列始動

複数のスレッドでサーバーを始動する場合は、このフィールドを選択します。これにより、 起動時間を短縮できます。

サーバー・コンポーネント、サービス、およびアプリケーションが順次ではなく並列に開始されるように指定します。

このオプションのデフォルト設定は true であり、 サーバーはマルチスレッドを使用して始動することを示しています。 このオプションを false に設定すると、サーバーは 複数のスレッドを使用して始動されないことが指定されます (起動時間は長くなります)。

アプリケーションが開始される順序は、ユーザーがアプリケーションに割り当てた順番に従うことに注意してください。 ウェイトが同じアプリケーションは、同時に開始されます。

アプリケーションのウェイトを設定するには、 管理コンソールで「アプリケーション」>「エンタープライズ・アプリケーション」>「アプリケーション名 (application_name)」とクリックしてから、 「開始ウェイト」オプションを選択します。

データ型 整数
デフォルト 1
範囲 0 - 2147483647
クラス・ローダー・ポリシー

単一のクラス・ローダーですべてのアプリケーションをロードするか、 またはアプリケーションごとに異なるクラス・ローダーを使用するかを選択します。

クラス・ロード・モード

クラス・ローダーが、クラスをロードする際に、 最初に親クラス・ローダーを検索するのか、 あるいはアプリケーション・クラス・ローダーを検索するのかを指定します。 Developer Kit クラス・ローダーおよび WebSphere Application Server クラス・ローダーの標準は、「親が最初」です。

このフィールドは、「クラス・ローダー・ポリシー」フィールドを single にした場合にのみ適用されます。

Parent last を選択すると、 アプリケーションは、親クラス・ローダーに含まれるクラスをオーバーライドできますが、 オーバーライドされたクラスとオーバーライドされていないクラスを一緒に使用した場合、 このアクションにより、ClassCastException またはリンケージ・エラーが発生する可能性があります。

「ランタイム」タブ

プロセス ID

このサーバーに対するネイティブ・オペレーティング・システムのプロセス ID。

プロセス ID プロパティーは、読み取り専用です。この値は、自動的に生成されます。

セル名

このサーバーが稼働しているセルの名前。

「セル名」プロパティーは、読み取り専用です。

ノード名

このサーバーが稼働しているノードの名前。

「ノード名」プロパティーは、読み取り専用です。

状態

このサーバーの実行時の実行状態。

「状態」プロパティーは、読み取り専用です。




サブトピック
関連概念
アプリケーション・サーバー
クラス・ローダー
関連タスク
アプリケーション・サーバーの管理
7 文字のサーバー・ショート・ネームの 8 文字への変換
関連資料
オブジェクト名: 名前ストリングが含むことができないもの
管理サービス設定
クラス・ローダー・コレクション
エンタープライズ・アプリケーション・コレクション
エンタープライズ・アプリケーション設定
カスタム・サービス・コレクション
デバッグ・サービスの詳細
EJB コンテナー設定
メッセージ・リスナー・ポート・コレクション
オブジェクト・リクエスト・ブローカー・サービス設定
Performance Monitoring Infrastructure の設定
プロセス定義設定
Java 仮想マシン設定
サーバーのセキュリティー設定
トランザクション・サービス設定
Web コンテナー設定
管理コンソールのボタン
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:52:11 PM EST
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