WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: z/OS

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クライアントおよびスタンドアロン・アプリケーションでのトレースの使用可能化

スタンドアロンのクライアント・アプリケーション (WebSphere Application Server で ホストされているエンタープライズ Bean にアクセスする Java アプリケーションなど) で、 WebSphere Application Server との対話に問題が発生した場合には、そのアプリケーションのトレースを 使用可能にすると解決に役立つことがあります。 クライアント・プログラムのトレースを使用可能にすると、そのアプリケーションが使用する WebSphere Application Server クラス (ネーミング・サービス・クライアント・クラスなど) は、トレース情報を生成します。

このタスクについて

共通のトラブルシューティング技法は、アプリケーション・サーバーおよびクライアント・アプリケーションの両方でトレースを使用可能にし、 タイム・スタンプに従って記録を突き合わせることです。これによって、問題が発生した場所を識別できます。

また変更コマンドを使用すると、MVS コンソールからトレースを構成することもできます。

プロシージャー

  1. クライアント・アプリケーションで WebSphere Application Server クラスのトレースを使用可能にするには、以下の例で示すような システム・プロパティーをクライアント・アプリケーションの開始スクリプトまたはコマンドに追加します。 出力の場所、およびクラスとそのトレースに含まれている詳細は、トレースの WebSphere Application Server への追加と同じ規則に従っています。 例えば、 com.ibm.sample.MyClientProgram という名前の スタンドアロン・クライアント・アプリケーション・プログラムをトレースするには、 次のコマンドを入力します。
    java -DtraceSettingsFile=MyTraceSettings.properties 
    -Djava.util.logging.manager=com.ibm.ws.bootstrap.WsLogManager 
    -Djava.util.logging.configureByServer=true com.ibm.samples.MyClientProgram

    ファイル名で識別されるファイルは、 アプリケーション・クライアントまたはスタンドアロン・プロセスのクラスパスにある プロパティー・ファイルでなければなりません。%install_root¥properties¥TraceSettings.properties ファイルを、クライアント・アプリケーションの Java アーカイブ (JAR) ファイルと 同じディレクトリーにコピーして、トレース・プロパティー・ファイルを 作成します。

    -DtraceSettingsFile=TraceSettings.properties プロパティーを使用して、シン・クライアントの ORB コンポーネントのトレースを使用可能にすることはできません。シン・クライアントの ORB トレース出力は、コマンド行で com.ibm.CORBA.Debug.Output = debugOutputFilename パラメーターを設定することによって指示できます。

    java.util.logging.manager および java.util.logging.configureByServer システム・プロパティーは、 WebSphere Application Server 特定の LogManager クラスを使用し、 traceSettingsFile プロパティーが指定したファイルからの構成を使用するように Java ロギングを構成します。 デフォルトの Java ロギング・プロパティー・ファイルは、Java ランタイム環境 (JRE) にあり、適用されません。

  2. Trace String プロパティーを指定してメッセージを書き込むために、 トレース・ストリングを指定することもできます。このプロパティーでは、サーバーで使用可能な開始トレース仕様に似た 開始トレース仕様を指定します。 便宜のために、トレース設定ファイルには、 複数の個々のトレース・ストリングを 1 行ごとに 1 つずつ入力できます。

結果

オプションの各プロパティー設定を使用した結果を以下に示しま す。
  • トレース・ストリングを指定せずに traceFileName プロパティーに有効な設定を指定すると、 指定されたファイルまたは System.out のみにメッセージが書き込まれます。
  • traceFileName プロパティー値を指定せずにトレース・ストリングを指定すると、 出力が生成されません。
  • 有効な traceFileName プロパティー、およびトレース・ストリングを両方 指定すると、traceFileName プロパティーで指定したロケーションに、 メッセージおよびトレース・エントリーの両方が書き込まれます。



関連タスク
サーバー始動時にトレースを使用可能にする
稼働中のサーバーでトレースを使用可能にする
関連資料
トレースおよびロギングの構成
modify コマンド
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:52:11 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/ttrb_entrstandal.html