構成済みクラスターのメンバーとしてアプリケーション・サーバーを作成します。
始める前に
構成済みクラスターがまだない場合は、クラスターを作成する
必要があります。
このタスクについて
前のバージョンの WebSphere Application Server
からマイグレーションする場合は、セル内の一部のノードをアップグレードし、それ以外のノードは別のリリース・レベルのままにしておくことができます。
この期間では、前のリリース・レベルにあるサーバー、および新リリースで実行されているサーバーを同一のセルで管理することになります。
このような混合環境では、クラスターおよびクラスター・メンバーで実行可能なことに、次のような制限があります。
- WebSphere Application Server バージョン 5.x 上で稼働するサーバーを使用するクラスター・メンバーは作成できません。
- WebSphere Application Server バージョン 5.x を実行しているメンバーを、クラスターに追加することはできません。
新規クラスター・メンバーの作成、既存のクラスター・メンバーに関する情報の表示、または既存のクラスター・メンバーの管理を行うには、以下を実行します。
プロシージャー
- 管理コンソールで、「サーバー」>「クラスター」>「cluster_name」>「クラスター・メンバー」とクリックします。
「クラスター・メンバー」ページにはクラスターのメンバーがリストされ、それぞれのメンバーごとに以下の項目が示されます。
- メンバーが存在するノード。
- メンバーが開始済みであるか、停止済みであるか、または問題が発生しているか。
- 「新規」をクリックして、新規クラスター・メンバーを作成します。
- クラスター・メンバー (アプリケーション・サーバー) の名前を指定します。
この名前はノード内で固有でなければなりません。
- クラスター・メンバーのノードを選択します。
- このクラスター・メンバーのショート・ネームを指定します。
ショート・ネームは、デフォルトの z/OS ジョブ名であり、
ワークロード・マネージャー (WLM)、自動リスタート・マネージャー、SAF (例えば RACF)、
開始済みタスク制御など、オペレーティング・システム固有の機能に対して
クラスター・メンバーを識別します。
- サーバーのウェイトを指定します。ウェイト値は、アプリケーション・サーバーに送られる作業の量を制御します。
そのサーバーのウェイト値がクラスター内の別のサーバーに割り当てたウェイト値より大きい場合、そのサーバーが受け取る作業負荷の割合が大きくなります。
指定できる値の範囲は 0 から 20 です。
z/OS プラットフォームでは、一部のワークロード・タイプのバランスを取るためにウェイトが使用されますが、そのほかでは z/OS システムによってバランスが保たれます。
- HTTP 要求の場合、HTTP トラフィックを Web サーバー・プラグイン
とクラスター化されたアプリケーション・サーバーを処理するコントローラーとの間で
分散するためにウェイトが使用されます。
HTTP トラフィックを受信するアプリケーション・サーバーには高いウェイト値を割り当てます。
- Web サービスの呼び出しの場合、情報はあるアプリケーション・サーバーのサーバントから別のアプリケーション・サーバーのコントローラーに転送されます。
呼び出しを受信するアプリケーション・サーバーは、最も高いウェイト値を持ちます。
- ウェイトは Internet Inter-ORB Protocol (IIOP) 要求に何の影響も与えません。
IIOP 要求は、シスプレックス・ディストリビューターを使用して正しいアプリケーション・サーバーに配布されます。
- 固有の HTTP ポートを生成するかどうかを指定します。
- サーバーのテンプレートを指定します。
- 構成を保管します。構成に対する変更の保管の一部として、「保管」ページで「ノードと変更を同期化」を選択してから「保管」をクリックします。
結果
これで、既存のサーバー・クラスターのメンバーであるアプリケーション・サーバーが作成されました。
次の作業
新規メンバーを作成したときに、固有ポートの生成を選択した場合、新規サーバーで使用する予定の仮想ホストの別名リストを更新します。
以下の操作が可能です。
- 管理コンソールで、「クラスター・メンバー」ページの「メンバー名」の下にあるクラスター・メンバーの名前をクリックし、特定のクラスター・メンバーの設定を確認する。
- クラスターを始動する。
詳しくは、クラスターの開始
を参照してください。
- スクリプトを使用して、クラスター・メンバーを追加する作業を自動化する。