MDB 処理を調整するには、さまざまな設定を一緒に検討および操作します。 特定のサーバーで実行するときのワークロードは一定ではないため、選択できる値および検討する可能性は広範囲に及びます。
メッセージ・ドリブン Bean がキューまたは永続サブスクリプションによってトピックにマップされている (つまりキューまたはトピックを listen している) 場合、JMS メッセージは最初にコントローラーの WebSphere サーバーに入力されます。これを、サーバーは JMS メッセージを「コントローラー内で listen する」と言います。MDB 処理の調整に関するこの説明の全体で、「コントローラー内で listen する」という用語を使用しています。
メッセージ・ドリブン Bean によるメッセージの処理を最適化するには、このタスクを使用して、関連した設定を検討および操作します。
サーバーでの MDB 処理の調整は、サーバーの全体的なワークロードの調整というより大きなタスクの一部です。 そのためには、さまざまな設定とそれらの設定の間の相互作用について考慮する必要があります。
MDB 処理を調整するには、次の設定を一緒に検討する必要があります。つまり、WLM サービス・クラス定義、WebSphere ワークロード・プロファイルの選択、メッセージ・リスナー・サービスのリスナー・ポートの設定、JMS 接続ファクトリー・プールの設定、および WebSphere MQ キュー・マネージャーの設定です。
以下に示す設定値は、サーバーに単一のアプリケーションだけが構成されていて、そのアプリケーションは、このサーバーにインストールされ実行されている単一のメッセージ・ドリブン Bean から成ることを前提にした開始点です。
開始点となる設定値の後に、その設定値を推奨する理由について詳細な説明を示し、z/OS での「コントローラー内で listen する」事例のリスナー・ポート機能について詳しく説明します。 以下に示す設定値と説明は、ご使用の独自のシステムとサーバーに応じた独自の設定値を選択できるように、機能と設定値について十分に理解するための参考になります。
この場合は、リスナー・ポートの最大セッション値を少なくとも 240 = 2 * 3 * 40 に設定します。
この場合は、接続ファクトリーの接続プール最大接続数の値を 42 に設定する必要があります。 リスナー・ポートで使用される 2 つのメッセージ・ドリブン Bean のそれぞれに対して 1 つの接続、並行して実行される可能性のある 40 個の onMessage() ディスパッチのそれぞれに対して 1 つの接続です。 (接続のプールはサーバントごとのプールであることに注意してください。)
デバッグのヒントについては、MDB スロットル・サポートのデバッグのベスト・プラクティス を参照してください。