WebSphere Application Server for z/OS が代替システムで再始動できるようにするには、すべてのシステム (オリジナル・システムとリカバリー対象のシステム) に以下の前提条件をインストールしてから、ARM ポリシーを再構成してピアの再始動とリカバリーを行えるようにする必要があります。
また、再始動を実行する必要のあるすべてのシステムが、同じ RRS ログ・グループの一部である必要があります。
これらすべてのシステムに前提条件サービス・アップデートをインストールしても、同じ場所で再始動するだけであれば、現在稼働中の環境の妨げになることはありません。ただし、このサービスがインストールされていない場合、コントローラーが戻れなくなる可能性があります。OTS は、代替システムで再始動を試み、失敗します。これが発生した場合に RRS により解決されない UR が存在すると、コントローラーは、代替システムで RRS がキャンセルされるまでホーム・システムで再始動できません。OTS と RRS について詳しくは、「z/OS MVS Programming: Resource Recovery」を参照してください。
ピアの再始動およびリカバリーを使用する場合は、これらの機能の前提条件に従う必要はありません。代わりに、システムは同じ場所での再始動機能を使用します。
これらの製品のほかに、多くの JTA XAResource Managers を WebSphere Application Server for z/OS ピアの再始動およびリカバリー支援に使用することができます。代替システムでの再始動のサポートについては、JTA XAResource Manager の資料を参照してください。
クライアントは、システムが最大能力で稼働している場合に、パフォーマンスに影響が出ます。代替システムのメモリー および CPU への影響を最小限にとどめるため、Enterprise Bean および Web コンテナーは、ピアの再始動モードで稼働している サーバーでは再始動されませんつまり、リカバリー中の状態のアプリケーション・サーバーは、到着する作業を受け入れることができなくなります。
前提条件がインストールされた後、 構成済みでないシステムでサーバーを開始すると、暗黙的にピアの再始動およびリカバリー・モードになります。XA パートナー・ログを構成して非共用 HFS に書き込んだ場合、または JTA XA Resource Manager を使用している場合、サーバーを始動する前に以下のステップを行う必要があります。