WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: z/OS

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作業オブジェクト

作業オブジェクトは、コードを並列に実行したり、さまざまな J2EE コンテキストで実行するためにアプリケーション・コンポーネントで使用される一種の非同期 Bean です。

作業オブジェクトは、com.ibm.websphere.asynchbeans.Work インターフェースをインプリメントします。 作業オブジェクトは本質的には、 シリアライズ可能で、追加メソッドを持つ java.lang.Runnable オブジェクトです。 詳しくは、API 文書の『インターフェース Work』を参照してください。

作業を並列に、またはさまざまな J2EE コンテキストで実行する必要があるコンポーネントは、JNDI の作業マネージャーを見付け、次に、作業オブジェクトをパラメーターとして使用して、WorkManager.startWork() メソッドを呼び出します。

startWork() メソッドは、作業項目オブジェクトを戻します。 このオブジェクトは、 コンポーネントと現在実行中の作業オブジェクトをリンクするハンドルです。作業項目オブジェクトは、通常、コンポーネントが 1 つ以上の実行中作業オブジェクトが完了するまで 待機する必要がある場合に使用されます。 WorkManager.join() メソッドは、 コンポーネントが待機する作業項目の配列リストとこのコンポーネントがすべての作業オブジェクトが完了するまで待機するのか、または 1 つの作業オブジェクトが完了するまで待機するのかを示すフラグを受け取ります。 タイムアウトを指定すると、 コンポーネントが無期限に待機することを防ぐことができます。

アプリケーションは Java 2 Developer Kit のスレッドを作成しません。これらのスレッドは管理対象スレッドではないからです。さらに、これらのスレッドは J2EE 環境 (アプリケーション・サーバー内でこれらのスレッドを無効にしてしまいます) と類縁性がありません。また、 このスレッドは、J2EE コンテキスト (java:comp など) を持たず、起動時に認証されません。 作業オブジェクト・スレッドは、 アプリケーション・サーバーで完全にサポートされており、他の非同期 Bean と同じプロパティーを持ちます。




関連タスク
コードを並列に実行する作業オブジェクトの開発
関連資料
例: 作業オブジェクトの作成
関連情報
開発者用 API 文書
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:52:11 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/asyncbns/concepts/casb_workobj.html