WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: z/OS

             目次と検索結果のパーソナライズ化
このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

CTRACE の制御およびリソースの準備

トレース・データに使用する前に、CTRACE の制御およびリソースを準備する必要があります。

始める前に

WebSphere Application Server for z/OS サーバーのコンポーネントのトレース (CTRACE) アクティビティーを開始する前に、外部書き出しプログラムの作成 (トレースのデータの記録に必要な場合) 同様、CTRACE 制御およびリソースについていくつかの決定を行う必要があります。

このタスクについて

以下のステップを実行して、CTRACE 制御およびリソースを準備します。

プロシージャー

  1. CTRACE データをトレース・データ・セットに書き込む (推奨) か、または CTRACE データをメモリー・バッファーのみに保管するかどうかを決定します。
  2. トレース・データ・セットを使用する場合は、以下のステップを実行します。
    1. 単一 z/OS システムのすべての WebSphere Application Server のアクティビティーに対して 1 つトレース・データ・セットを作成するか、各セルまたは WebSphere Application Server 解放のためのトレース・データ・セットを分離するかを決定します。

      トレース・データ・セットは、z/OS システム間で共用できません。各システムに、それぞれのトレース・データ・セットが必要です。

    2. トレース・データ・セットの名前を選択します。

      外部書き出しプログラムのセットアップを簡素化するには、z/OS システム名をデータ・セット名に含めます。

      推奨: すべての WebSphere Application Server アクティビティーの単一トレース・データ・セットの場合、SYS1.sysname.WAS390.CTRACE と同様のものを使用します。

    3. トレース・データ・セットを各 z/OS システムに割り振ります。
      DCB パラメーターの、RECFM、LRECL、BLKSIZE を指定しないでください。外部書き出しプログラムは、それらにレコード・フォーマット VB、システムに最適なブロック・サイズ、論理レコード長を割り振ります。ディスクでのトレース・データ・セットでは、最小 10 シリンダー (3390) を推奨します。外部書き出しプログラムの開始時に NOWRAP オプションが指定されない限り、2 次エクステントは無視されます。以下に例を示します。
      //	EXEC PGM=IEFBR14
      //TRACE DD DSN=SYS1.MVSS14.WAS390.CTRACE,UNIT=3390,VOL=SER=HPK19A,
      //   SPACE=(CYL,(20,0)),DISP=(NEW,CATLG),DCB=DSORG=PS 
    4. 外部書き出しプログラムのジョブ名を選択します。

      推奨: 同じトレース・データ・セットが各 z/OS システムのすべての WebSphere Application Server アクティビティーに使用される場合、BBOWTR を使用します。

    5. 外部書き出しプログラムのカタログ式プロシージャーを作成します。
      1. メンバー BBOWTR を、WebSphere Application Server for z/OS の製品データ・セット SBBOJCL から SYS1.PROCLIB またはマスター・スケジューラーに定義される別のプロシージャー・ライブラリーにコピーします。
      2. プロシージャーを、選択した外部書き出しプログラム・ジョブ名にリネームします。
      3. 示されたトレース・データ・セット名により、カタログ式プロシージャーをカスタマイズします。
      4. カタログ式プロシージャーが複数の z/OS システム間で共用された場合、トレース・データ・セット DD ステートメントが各システムの適切なトレース・データ・セットを指しているか確認してください。
    6. 外部書き出しプログラム開始済みタスクを稼働させるシステム・ユーザー ID を 選択します。
      このユーザー ID は、トレース・データ・セットに対して、読み取り/書き込みアクセスを持つ必要があります。既存の開始済みタスクのユーザー ID (システムに対するデフォルトの開始済みタスクのユーザー ID など) を使用することがあります。次の RACF コマンドまたはそれに相当するものを使用して、外部書き出しプログラムのカタログ式プロシージャーを開始済みタスクのユーザー ID で実行します。
      RDEFINE STARTED external_writer_procname.* STDATA(USER(system_user_ID)) TRACE(YES)
      外部書き出しプログラムの開始済みタスクは、最低限、このタスクをトレースに使用する WebSphere Application Server アドレス・スペースと同程度に、ディスパッチング優先順位を高くして実行する必要があります。
    7. 外部書き出しプログラムを開始して、上記の手順が正しく実行されたかどうかを確認します。
      次の MVS コンソール・コマンドを入力します。
      TRACE CT,WTRSTART=external_writer_procname
  3. CTRACE parmlib メンバーを作成します。
    1. メンバー BBOCTI00 を、WebSphere Application Server for z/OS の製品データ・セット SBBOJCL からシステム parmlib 連結のデータ・セットにコピーします。
    2. parmlib メンバーを CTIBBOxx と名前変更します。ここで、xx は、外部書き出しプログラムに関連する 2 文字のサフィックスです。

      これは、WebSphere Application Server for z/OS のカスタマイズ中に指定される値です。

    3. CTIBBOxx parmlib メンバーをカスタマイズし、トレース・データ・セットおよび外部書き出しプログラムを使用するかどうかを表示し、使用する場合、WebSphere Application Server で CTRACE がアクティブであれば、外部書き出しプログラムが自動的に開始されるかどうかを表示します。
  4. 分離したトレース・データ・セットを、異なる WebSphere Application Server のセルまたは解放に使用する場合は、上記のすべてのステップを繰り返して、新規の外部書き出しプログラム名および parmlib メンバーのサフィックスをそれぞれ選択します。

結果

WebSphere Application Server の CTRACE がセットアップされました。parmlib メンバーのサフィックスを使用して、特定の WebSphere Application Server for z/OS のセルを選択した CTRACE オプションと関連付けます。



関連資料
WebSphere Application Server for z/OS 初期化の一部としての CTRACE の開始
WebSphere Application Server for z/OS サーバーがアクティブ時の CTRACE の開始
トレース制御の設定
タスク・トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 10:52:11 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/ttrb_prepCTRACEcontrols.html