この項では z/OS® カスタマイズ・ダイアログ変数の定義を取り上げます。
この項では、WebSphere® Application
Server for z/OS カスタマイズ・ダイアログに出てくる用語の定義をリストします。
以下の表に対応するパネルでは、スタンドアロン・サーバーの名前、
ネットワーク構成、開始プロシージャー、およびユーザー ID をセットアップします。
推奨: WebSphere Application
Server for z/OS を初めてインストールする際には、
IBM® デフォルト名を使用すると、インストールの説明に従いやすくなります。
システム・ロケーション
このセクションでは、新規スタンドアロン・アプリケーション・サーバーをシステム・データ・セット名と共に構成するターゲット z/OS システムを確認します。
- システム名
- WebSphere Application
Server for z/OS を構成するターゲット z/OS システムのシステム名。
- シスプレックス名
- WebSphere Application
Server for z/OS を構成するターゲット z/OS システムのシスプレックス名。
ヒント: システム名 (&SYSNAME) およびシスプレックス名 (&SYSPLEX) がわからない場合は、コンソール・コマンド D SYMBOLS をターゲット z/OS システム上で使用して、それらを表示してください。
以下については、完全修飾されたデータ・セット名を引用符なしで指定してください。
規則: データ・セット名に指定できるのは、44 文字までです。
- PROCLIB
- WebSphere Application Server for z/OS カタログ式プロシージャーの追加先となる、既存のプロシージャー・ライブラリー。
- PARMLIB
- WebSphere Application
Server for z/OS をサポートするシステム定義に関する既存のパラメーター・ライブラリー。
このデータ・セットは、ターゲット z/OS シ
ステムの parmlib 連結の中になければなりません。
- SYSEXEC
- 変数ブロック (RECFM=VB, LRECL=255) データ・セット。このデータ・セットには、カスタマイズ・プロセスで WebSphere Application
Server for z/OS エラー・ログ・ブラウザー (BBORBLOG) などの TSO から呼び出される REXX EXEC を配置します。このデータ・セットを割り振り、
ご使用のシステム全体にわたる TSO ログオン PROC または割り振り exec における SYSEXEC DD 割り振りの一部として、
このデータ・セットを連結する必要があります。
既存の SYSEXEC DD データ・セット連結が固定ブロック (RECFM=FB) データ・セットで構成されている場合は、
カスタマイズ・プロセスが完了した後、hlq.DATA データ・セット (カスタマイズ・ダイアログで作成されたもの) の
コピーを作成し、そのコピーを SYSEXEC 連結に配置する必要があります。
データ・セット名を指定しない場合、
カスタマイズ・プロセスで REXX EXEC はどのデータ・セットにも配置されません。
WebSphere Application
Server for z/OS 製品データ・セット
ダイアログで作成するカスタマイズ済みジョブ・ストリームがアクセスできるように、以下の WebSphere Application Server for z/OS ライブラリーを指定します。
これらのデータ・セットは、カタログする必要があります。詳しくは、
製品データ・セット
を参照してください。
- WebSphere Application
Server を STEPLIB から実行しますか (Y/N)?
- WebSphere Application Server for z/OS ロード・モジュールを STEPLIB からロードするか (「Y」)、またはリンク・パック域およびリンク・リストからロードするか (「N」) を指定します。
詳しくは、リンク・パック域、リンク・リスト、および STEPLIB
を参照してください。
注: WebSphere Application
Server for z/OS (バージョン 4 以降) の別のインスタンスが、システムのリンク・パック域またはリンク・リスト内にある場合は、「Y」を指定してください。
- SBBOLPA
- WebSphere Application
Server for z/OS ロード・モジュール・ライブラリー。
これには、LPA またはロケーション・サービス・デーモン STEPLIB に移動するモジュールが含まれています。
- SBBOLOAD
- WebSphere Application
Server for z/OS 31 ビット・ロード・モジュール・ライブラリー。
これには、リンク・リストか LPA、または STEPLIB に移動するメンバーが含まれています。
- SBBOLD2
- SMP/E を使用してインストールした WebSphere Application
Server for z/OS ロード・モジュール・ライブラリー。これには、リンク・リストまたは STEPLIB に移動するメンバーが含まれています。これらを LPA に配置してはいけません。
- SBBOEXEC
- WebSphere Application
Server for z/OS CLIST
ライブラリー。
- SBBOMSG
- SBBOMSG WebSphere Application
Server for z/OS の言語変換用メッセージ・スケルトン。
その他のシステム・データ・セット
次の言語環境
®と WebSphere Application Server for z/OS データ・セット、およびそれらを STEPLIB からロードすべきか (「Y」)、ロードすべきでないか (「N」) を指定します。「N」は、生成された JCL がこれらのデータ・セットの STEPLIB ステートメントを含むことを示します。
DD 名別にリストされたこれらのデータ・セットの場所については、ご使用の z/OS SMP/E インストール・システムを参照してください。
- SCEERUN
- 言語環境ランタイム・ロード・モジュール・ライブラリー。
- SCEERUN2
- 言語環境ランタイム・ロード・モジュール・ライブラリー。
- SGSKLOAD
- システム SSL ロード・モジュール・ライブラリー。
このデータ・セットは、z/OS バージョン
1 リリース 6 以降には存在しません。この変更の影響については、
リンク・パック域、リンク・リスト、および STEPLIB
を参照してください。
すべての z/OS ターゲット・システムが z/OS バージョン 1 リリース 6 以降である場合は、データ・セット名をブランクのままにしておきます。
WebSphere Application Server for z/OS 製品ディレクトリー
- WebSphere Application
Server 製品ディレクトリー
- インストールの後、WebSphere Application Server for z/OS ファイルが常駐するディレクトリーの名前。
詳しくは、製品ファイル・システム
を参照してください。
WebSphere 構成ファイル・システム
このセクションでは、スタンドアロン・アプリケーション・サーバー用に使用する WebSphere 構成ファイル・システムを定義します。
詳しくは、
構成ファイル・システム
を参照してください。
- マウント・ポイント
- アプリケーション・データおよび環境ファイルが書き込まれる、読み取り/書き込みファイル・システム・ディレクトリー・マウント・ポイント。
このマウント・ポイントがまだ存在していない場合は、
カスタマイズ・プロセスがそれを作成します。
- 名前
- 上記のマウント・ポイントで作成してマウントするファイル・システム・データ・セット。
規則: データ・セット名に指定できるのは、44 文字までです。
- SMS のボリュームまたは「*」
- 上記のデータ・セットを格納する DASD ボリューム通し番号または「*」のどちらかを指定して、
SMS にボリュームを選択させます。
「*」を使用する場合は、
ボリュームを選択できるように SMS 自動クラス選択 (ACS) ルーチンが準備されている必要があります。
SMS がデータ・セット割り振りを自動的に処理するようにセットアップされていない場合は、
ボリュームを明示的にリストしてください。
- シリンダーの 1 次割り振り
- 上記データ・セットに対するシリンダーの初期サイズ割り振り。
推奨: 推奨される最小サイズは 250 シリンダー (3390) です。
- シリンダーの 2 次割り振り
- シリンダーの個々の 2 次エクステントのサイズ。
推奨: 推奨される最小サイズは 100 シリンダーです。
WebSphere エラー・ログ・ストリーム
このセクションでは、TRACEBUFFLOC=BUFFER である場合に、WebSphere Application
Server for z/OS エラー・ロギングのために使用するシステム・ロガー・ログ・ストリームを定義します。
ログ・ストリームにエラー・ログを含めるかどうかはオプションです。
デフォルトでは、エラー・ログは JES SYSOUT に書き込まれます。
- 名前
- 作成する WebSphere エラー・ログ・ストリームの名前。
規則:
- この名前は 26 文字以下でなければなりません。
- 名前を引用符で囲まないでください。
- データ・クラス
- ログ・ストリーム・データ・セットを割り振るための既存の DFSMS データ・クラス。
SMS を使用する場合にのみ適用可能です。
- ストレージ・クラス
- このログ・ストリームに DASD ステージング・データ・セットを割り振るための既存の DFSMS ストレージ・クラス。
SMS を使用する場合にのみ適用可能です。
- データ・セットに対する HLQ
- 作成するログ・ストリーム・データ・セット名およびステージング・データ・セット名に対する上位修飾子。
- ログ・ストリーム CF を常駐 (Y|N)
- ログ・ストリームをカップリング・ファシリティー上に作成する場合は、
「Y」を指定します。
DASD 上に作成する場合は、「N」を指定します。
- 「はい」の場合は構造名を指定
- カップリング・ファシリティーを使用する場合は、
ログ・ストリームに対して使用されるカップリング・ファシリティー構造を指定します。
規則: この名前は 1 から 16 文字にし、
英数字文字、国別文字、および下線を含めることができます。
ここで、先頭の文字は大文字のアルファベットとなります。
- 「いいえ」の場合はログ・ストリーム・サイズを指定
- 定義されるログ・ストリームに対するログ・ストリーム DASD データ・セットのサイズを
、4K ブロック単位で指定します。
- 「いいえ」の場合は、ステージング・サイズを指定
- 定義されるログ・ストリームに対する DASD ステージング・データ・セットのサイズを
、4K ブロック単位で指定します。
RRS セットアップ (まだ行われていない場合)
注: RRS セットアップは、WebSphere Application
Server for z/OS バージョン 6.0.2 では、カスタマイズ・ダイアログから外されました。
RRS ログ・ストリームがセットアップされていない場合は、
カスタマイズ・ダイアログで、ログ・ストリームのセットアップに使用できるジョブを作成します。詳しくは、
Resource Recovery Services の準備
を参照してください。
- グループ名
- XCF グループ名を指定します。
推奨: 該当するシスプレックス名を使用してください。
- データ・クラス
- ログ・ストリーム・データ・セットを割り振るために、既存の DFSMS データ・クラスを指定します。
SMS を使用する場合にのみ適用可能です。
- ストレージ・クラス
- このログ・ストリームに DASD ステージング・データ・セットを割り振るための既存の DFSMS ストレージ・クラス。
SMS を使用する場合にのみ適用可能です。
- データ・セットに対する HLQ
- ログ・ストリーム・データ・セット名およびステージング・データ・セット名に対する上位修飾子。
- ログ・ストリーム CF を常駐 (Y|N)
- ログ・ストリームをカップリング・ファシリティー上に作成する場合は、
「Y」を指定します。
DASD 上に作成する場合は、「N」を指定します。
- RRS PROC 作成の (Y|N)
- 「Y」を指定すると、ダイアログで ATRRRS カタログ式プロシージャーが SYS1.PROCLIB にコピーされ、
RRS を開始できるようになります。
すでに RRS がセットアップされている場合は、「N」を指定します。
コンポーネント・トレース
注: Trace Parmlib メンバー・サフィックスを指定する場合を除き、コンポーネント・トレース・セットアップは、WebSphere Application Server for z/OS バージョン
6.0.2 では、カスタマイズ・ダイアログから外されました。
WebSphere Application Server for z/OS は、コンポーネント・トレース (CTRACE) を使用して、トレース・データ・セット内のトレース・データを収集および表示します。
WebSphere Application Server for z/OS は、セルのショート・ネームを使用して自分自身を CTRACE に識別させます。
- プロシージャー名
- これは、作成される CTRACE 外部書き出しプログラムの開始プロシージャーです。
これは、PARMLIB の WebSphere Application Server for z/OS CTRACE メンバー (CTIBBOxx) で識別されます。
規則: この名前の文字数は、
1 から 7 文字にする必要があります。
- ユーザー ID
- CTRACE 外部書き出しプログラム開始プロシージャーにより作成され、関連付けられる RACF® ユーザー ID。
- グループ
- このユーザーに関連付ける既存 RACF グループの名前。
推奨: ターゲット z/OS システムに対して「デフォルトの開始済みタスク」RACF グループを使用してください。
- 名前
- 作成されるデータ・セットに対して、
完全修飾データ・セット名 (WAS390.CTRACE1 など) を指定します。
デフォルトでは、
カスタマイズ・ダイアログが稼働しているシステムのシステム名が含まれます。
規則:
- データ・セット名に指定できるのは、44 文字までです。
- 引用符は使用しないでください。
- SMS のボリュームまたは「*」
- 上記のデータ・セットを格納している DASD ボリューム通し番号または「*」のどちらかを指定して、DFSMShsm™ にボリュームを選択させます。「*」を使用する場合は、SMS が必要になります。
「*」を使用する場合は、
ボリュームを選択できるように SMS 自動クラス選択 (ACS) ルーチンが準備されている必要があります。
SMS がデータ・セット割り振りを自動的に処理するようにセットアップされていない場合は、
ボリュームを明示的にリストしてください。
- シリンダーの 1 次スペース
- トレース・データ・セットの 1 次スペース。
- シリンダーの 2 次スペース
- トレース・データ・セットの 2 次スペース。
- トレース Parmlib メンバーの接尾部
- トレース Parmlib メンバーのメンバー名を作成するときに CTIBBO に追加される値。
WebSphere トランザクション XA パートナー・ログ
このセクションでは、
トランザクション XA パートナー・ログを構成 HFS またはログ・ストリームに配置するかどうかを指定します。
このログは、XA リソースのリカバリーに使用されます。
- ログ・ストリームを使用 (Y|N)
- XA パートナー・ログが、ファイル・システムまたはログ・ストリーム内にあるかどうかを示します。
パートナー・ログをファイル・システムに含める場合は、
「N」を選択してください。
注: 「Y」を選択してロガーを使用する場合は、
引き続きこのパネルで残りの変数を指定する必要があります。
ただし、「N」を選択してパートナー・ログをファイル・システムに置いた場合は、
このパネルではそれ以上の変更は不要です。
XA ログは、デフォルト・ロケーション (WAS_HOME/recoveryLogs)、
または値 $TRANLOG_ROOT で、ファイル・システムに書き込まれます。
- 名前 HLQ
- ログ・ストリーム名で最初の修飾子となる名前。
ログ・ストリーム名の残りの部分は、
サーバーのショート・ネームと、そのあとに続く M または D (それぞれ「Main」ストリームと「Delayed」ストリームの略) で
構成されます。ただし、HLQ が HLQ でサーバー名が BBOS001 である場合、
ストリーム名は HLQ.BBOS001.M または HLQ.BBOS001.D となります。
前述のとおり、HLQ の選択は慎重に行い、2 つのサーバーが同一のストリームを使用しないようにすることが重要です。
2 つのセルに BBOS001 という名前の 2 つのサーバーがある場合、
その 2 つが同一の HLQ を使用していると、ストリームがオーバーラップします。
注: 異なる 2 つのサーバーが、
同一のログ・ストリーム名を使用することはできません。
インストール・システムで、ショート・ネームが同じサーバーを複数用意する予定がある場合は、
それぞれのサーバーごとに別々の HLQ を選択する必要があります。
規則: この名前の文字数は、1 から 8 文字です。
- データ・クラス
- ログ・ストリーム・データ・セットを割り振るための既存の DFSMS データ・クラス。
インストール・システムで、ログ・ストリームを特定のデータ・クラスに割り振る必要がある場合は、
これを指定してください。
SMS を使用する場合にのみ適用可能です。
- ストレージ・クラス
- このログ・ストリームに DASD ステージング・データ・セットを割り振るための既存の DFSMS ストレージ・クラス。
インストール・システムで、ログ・ストリームを特定のストレージ・クラスに割り振る必要がある場合は、
これを指定してください。
SMS を使用する場合にのみ適用可能です。
- データ・セットに対する HLQ
- 高位修飾子は、ログ・ストリームがいっぱいになった場合に作成される DASD オフロード・データ・セット
用の HLQ にもなれば、DASD 専用のログ・ストリームを使用する場合は、
ログ・ストリーム・データ・セットそのもののための HLQ にもなります。
規則: HLQ の文字数は、1 から 8 文字です。
- ログ・ストリーム CF を常駐 (Y|N)
- ログ・ストリームをカップリング・ファシリティー上に作成する場合は、
「Y」を指定します。
DASD 上に作成する場合は、「N」を指定します。
- 「はい」の場合は構造名を指定
- カップリング・ファシリティー (CF) を使用する場合は、
ログ・ストリームに対して使用されるカップリング・ファシリティー構造を指定します。
規則: この名前は 1 から 16 文字にし、
英数字文字、国別文字、および下線を含めることができます。
ここで、先頭の文字は大文字のアルファベットとなります。
- 「いいえ」の場合はログ・ストリーム・サイズを指定
- 定義されるログ・ストリームに対するログ・ストリーム DASD データ・セットのサイズを
、4K ブロック単位で指定します。「1」を指定すると、4096 バイトのストレージが指定されます。
DASD ログ・ストリームのサイズは、RRS (リソース・リカバリー・サービス) のメイン・ログ・ストリーム
および遅延ログ・ストリームと同じにすることをお勧めします。
- 「いいえ」の場合は、ステージング・サイズを指定
- 定義されるログ・ストリームに対する DASD ステージング・データ・セットのサイズを
、4K ブロック単位で指定します。「1」を指定すると、4096 バイトのストレージが指定されます。
サーバーのカスタマイズ
- WebSphere Application
Server ホーム・ディレクトリー
- アプリケーション・サーバー構成が常駐するディレクトリー。
詳しくは、HFS 構成の方針
を参照してください。
注: 構成ファイル・システム・マウント・ポイントの後に変更できるのは、一部分のみです。
- セル名 (ショート)
- SAF などの z/OS 機能に対してセルを識別する名前。
規則:
- 名前は 8 文字以下で、すべて大文字でなければなりません。
- 名前は、シスプレックス内のその他すべてのセル内で固有でなければなりません。
- セル名 (ロング)
- この WebSphere Application Server for z/OS セルの 1 次外部識別。
この名前は、管理コンソールを通して表示されるセルを示しています。
注: このスタンドアロン・サーバー・ノードを Network Deployment セルにいずれ追加するつもりである場合は、スタンドアロン・サーバー・セル名が Network Deployment セル名と異なるようにしてください。
規則:
- 名前は 50 文字以下でなければなりませんが、大/小文字混合であってもかまいません。
- 名前は、シスプレックス内のその他すべてのセル内で固有でなければなりません。
- ノード名 (ショート)
- SAF などの z/OS 機能に対してノードを識別する名前。
規則:
- 名前は 8 文字以下で、すべて大文字でなければなりません。
- 名前はセル内で固有でなければなりません。
- ノード名 (ロング)
- この WebSphere Application Server for z/OS ノードの 1 次外部識別。
この名前は、管理コンソールを通して表示されるノードを示しています。
注: このスタンドアロン・サーバー・ノードをデプロイメント・マネージャー・セルにいずれ追加するつもりである場合は、
スタンドアロン・サーバー・ノード名が Network Deployment セル内にある既存ノード名と同じにならないようにしてください。
規則:
- 名前は 50 文字以下でなければなりませんが、大/小文字混合であってもかまいません。
- 名前はセル内で固有でなければなりません。
- アプリケーション・サーバーは、自身のノード上で定義される必要があり、
そのアプリケーション・サーバーと同じノード上に別のサーバーを置くことはできません。
- サーバー名 (ショート)
- この値は、SAF などの z/OS 機能に対してサーバーを識別します。
注: サーバー・ショート・ネームは、サーバーの JOBNAME としても使用されます。
規則: 通常、名前は 7 文字以下で、すべて大文字にする必要があります。
8 文字を指定する必要がある場合は、
7 文字のサーバー・ショート・ネームの 8 文字への変換
に記載されているステップに従ってください。
- サーバー名 (ロング)
- アプリケーション・サーバーの名前であり、この WebSphere Application
Server for z/OS サーバーの 1 次外部識別。
この名前は、管理コンソールを通して表示されるサーバーを示しています。
規則: 名前は 50 文字以下でなければなりませんが、
大/小文字混合であってもかまいません。
- クラスター遷移名
- このサーバーの WLM APPLENV (WLM アプリケーション環境) 名。
注: このサーバーがクラスター化サーバーに変換されると、
この名前はクラスター・ショート・ネームとなります。
クラスター・ショート・ネームは、同一クラスターの一部であるすべてのサーバーの WLM APPLENV 名です。
詳しくは、
カタログ式プロシージャー
を参照してください。
規則: 名前は 8 文字以下で、すべて大文字でなければなりません。
- 管理非同期操作のプロシージャー名
- ノード・エージェントまたはアプリケーション・サーバーによって START コマンドから立ち上げられた開始済みタスクの JCL プロシージャー名を指定して、特定の非同期管理操作 (ノードの同期など) を実行し、ノードの追加と除去を行います。詳しくは、カタログ式プロシージャー
を参照してください。
- サンプルをインストールしますか? (Y/N)
- WebSphere Application
Server for z/OS サンプル・アプリケーション (サンプル・ギャラリー) を、インストールするか (「Y」) しないか (「N」) を指定します。
注: これらのアプリケーションは、Network Deployment セル内ではサポートされていません。
サーバー・アドレス・スペース情報
このセクションでは、
サーバー領域のカタログ式プロシージャーおよび関連付けられたユーザー ID を定義します。
詳しくは、
カタログ式プロシージャー
を参照してください。
規則: 以下では、別途指定されない限り、
名前は 8 文字以下にする必要があります。
コントローラー情報
- ジョブ名
- MVS™ START コマンドの JOBNAME パラメーターで指定され、アプリケーション・サーバー・コントローラーと関連付けられたジョブ名。
これは、サーバーのショート・ネームと同じであり、
カスタマイズ・ダイアログでは変更できません。
- プロシージャー名
- アプリケーション・サーバー・コントローラーを開始するための、
プロシージャー・ライブラリー内のメンバーの名前。
規則: 名前は 7 文字以下でなければなりません。
- ユーザー ID
- アプリケーション・サーバー・コントローラーと関連付けられたユーザー ID。
注: IBM 以外のセキュリティー・システムを使用している場合は、
このユーザー ID がプロシージャー名と一致しなければならない場合があります。
ご使用のセキュリティー・システムの資料を参照してください。
- UID
- このユーザー ID と関連付けられたユーザー ID。
規則: UID は、
システム内で固有の数字 (1 から 2,147,483,647) でなければなりません。
サーバント情報
- ジョブ名
- アプリケーション・サーバー・サーバントを開始するために WLM で使用するジョブ名。
これは、後ろに文字「S」を続けてサーバーのショート・ネームに対して設定され、
カスタマイズ・ダイアログからは変更できません。
- プロシージャー名
- アプリケーション・サーバー・サーバントを開始するための、
プロシージャー・ライブラリー内のメンバーの名前。
規則: 名前は 7 文字以下でなければなりません。
- ユーザー ID
- アプリケーション・サーバー・サーバントと関連付けられたユーザー ID。
注: IBM 以外のセキュリティー・システムを使用している場合は、
このユーザー ID がプロシージャー名と一致しなければならない場合があります。
ご使用のセキュリティー・システムの資料を参照してください。
- UID
- このユーザー ID と関連付けられたユーザー ID。
規則: UID は、
システム内で固有の数字 (1 から 2,147,483,647) でなければなりません。
制御領域付加属性
- ジョブ名
- アプリケーション・サーバーの制御領域付加属性を開始するために WLM で使用するジョブ名。
これは、後ろに文字「A」を続けてサーバーのショート・ネームに対して設定され、
カスタマイズ・ダイアログからは変更できません。
- プロシージャー名
- 制御領域付加属性を開始するプロシージャー・ライブラリー内のメンバーの名前。
規則: 名前は 7 文字以下でなければなりません。
- ユーザー ID
- 制御領域付加属性と関連付けられたユーザー ID。
注: IBM 以外のセキュリティー・システムを使用する場合は、
このユーザー ID がプロシージャー名と一致しなければならない場合があります。
詳しくは、ご使用のセキュリティー・システムの資料を参照してください。
- UID
- このユーザー ID と関連付けられたユーザー ID。
規則: UID は、
システム内で固有の数字 (1 から 2,147,483,647) でなければなりません。
サーバー TCP/IP 情報
注: 既に使用されているポート値は
選択できません。
- ノード・ホスト名
- サーバーが構成されているシステムの IP 名またはアドレス。
この値は、WebSphere Application Server for z/OS の他の機能によってこのサーバーに接続するために使用されます。
注: ノード・ホスト名は常に、
アプリケーション・サーバーが稼働しているシステム上の IP スタックに対して解決する必要があります。
ノード・ホスト名は、
要求を複数のシステムに送る原因となる DVIPA または DNS 名であってはなりません。
- SOAP JMX コネクター・ポート
- SOAP プロトコルに基づく、このサーバーへの JMX HTTP 接続のためのポート番号。
JMX は、wsadmin.sh によるスクリプトの呼び出しなど、
リモート管理機能のために使用されます。
規則: 値は 0 であってはなりません。
- ORB リスナー・ホスト名
- サーバーの ORB が着信 IIOP 要求を listen している IP アドレス。
デフォルトは「*」です。
これは、ORB に、使用可能なすべての IP アドレスを listen するよう指示します。
- ORB ポート
- IIOP 要求に対するポート。このサーバーのブートストラップ・ポートとして機能し、
また ORB が IIOP 要求の受信に使用するポートとしても機能します。
規則: 値は 0 であってはなりません。
- ORB SSL ポート
- セキュア IIOP 要求に対するポート。
デフォルトは「0」です。
これにより、システムはこのポートを選択できます。
- HTTP トランスポート・ホスト名
- サーバーの Web コンテナーが着信 HTTP 要求を listen する IP アドレス。
デフォルトは「*」です。
これは、Web コンテナーに、使用可能なすべての IP アドレスを listen するよう指示します。
注: 「トランスポート・ホスト名」は、virtualhosts.xml ファイルでは「ホスト名」となります。
このため、ここに特定の IP アドレスを設定することは、あまりお勧めできません。
ここに特定の IP アドレスを設定すると、ユーザーは、管理コンソールに移動して別の仮想ホストを追加するまで、
その IP アドレスに拘束されることになるためです。
- HTTP ポート
- HTTP 要求に対するポート。
規則: 値は 0 であってはなりません。
- HTTP SSL ポート
- セキュア HTTP 要求に対するポート。
規則: 値は 0 であってはなりません。
- HA マネージャー・ホスト
- HA マネージャーのホスト名。このホスト名は、単一 IP アドレスに対して解決する必要があります。
これは、マルチホーム・ホストにすることはできません。
注: このフィールドは、WebSphere Application Server for z/OS バージョン 6.0.2 では、カスタマイズ・ダイアログから外されました。
- HA マネージャー通信ポート
- HA マネージャーが listen するポート。
規則: 値は 0 であってはなりません。
- サービス統合ポート
- サービス統合要求に対するポート。
規則: 値は 0 であってはなりません。
- サービス統合セキュア・ポート
- セキュアなサービス統合要求に対するポート。
規則: 値は 0 であってはなりません。
- サービス統合 MQ インターオペラビリティー・ポート
- サービス統合 MQ インターオペラビリティー要求に対するポート。
規則: 値は 0 であってはなりません。
- サービス統合 MQ インターオペラビリティー・セキュア・ポート
- セキュアなサービス統合 MQ インターオペラビリティー要求に対するポート。
規則: 値は 0 であってはなりません。
ロケーション・サービス・デーモン
ロケーション・サービス・デーモンは、WebSphere Application Server for z/OS におけるクライアントとの最初の接点です。
サーバーには、セッションをセルに配置する
、CORBA ベースのロケーション・サービス・エージェントが含まれています。
すべての RMI/IIOP IOR (エンタープライズ Bean 用など) は、
まずロケーション・サービス・デーモンへの接続を確立してから、
それらの接続をターゲット・アプリケーション・サーバーへ転送します。
- デーモン・ホーム・ディレクトリー
- ロケーション・サービス・デーモンが常駐するディレクトリー。これは、構成ファイル・システム・マウント・ポイント/デーモンに対して設定され、変更することはできません。
- デーモン・ジョブ名
- ロケーション・サービス・デーモンのジョブ名を指定します。このジョブ名は、ロケーション・サービス・デーモンを開始するために使用された MVS 開始コマンドの JOBNAME パラメーターで指定されたものです。
注意: 新規セルを構成する際には、
必ず、新しいデーモン・ジョブ名の値を選択してください。
注: サーバーは、ロケーション・サービス・デーモンがまだ実行されていなければ、
それを自動的に開始します。
- プロシージャー名
- ロケーション・サービス・デーモンを開始するプロシージャー・ライブラリー内のメンバーの名前。
規則: 名前は 7 文字以下でなければなりません。
- ユーザー ID
- ロケーション・サービス・デーモンと関連付けられたユーザー ID。
- UID
- このユーザー ID と関連付けられたユーザー ID。
規則: UID は、
システム内で固有の数字 (1 から 2,147,483,647) でなければなりません。
- IP 名
- ドメイン・ネーム・サーバー (DNS) に登録済みで、
ロケーション・サービス・デーモンが使用する完全修飾 IP 名。
デフォルトは、ご使用のノード・ホスト名です。
注:
- シスプレックスでは、ロケーション・サービス・デーモン IP 名に対して
仮想 IP アドレス (VIPA) の使用を検討する必要があります。
- ロケーション・サービス・デーモンに対する IP 名は、
慎重に選択してください。
一度名前を選択すると、カスタマイズ中であっても変更は困難です。
この名前は、3.7.2543 のような数値であってはなりません。
- ポート
- ロケーション・サービス・デーモンが listen するポート番号。
注: ロケーション・サービス・デーモンに対するポート番号は、
慎重に選択してください。
どのような値を選んでもかまいませんが、一度選択すると、
カスタマイズ中であっても変更は困難です。
- SSL ポート
- ロケーション・サービス・デーモンが SSL 接続を listen するポート番号。
- WLM DNS へのデーモンの登録
- WLM DNS (接続の最適化) を使用する場合は、
「Y」を選択して、ご使用の ロケーション・サービス・デーモンを WLM DNS に登録する必要があります。
それ以外の場合は、「N」を選択します。
注: LPAR ごとに 1 つのロケーション
・サービス・デーモンのみが、WLM DNS でドメイン名を登録することができます。
同じ LPAR 内に複数のセルがあり、1 つのロケーション・サービス・デー
モンを登録し、それから 2 番目の登録を行うと、2 番目のものは開始に失敗します。
スケジュール・データベース
このセクションでは、スケジューラー・デーモンが使用できる (オプションの) DB2
® データベースを定義します。
- SBPXEXEC
- ご使用の z/OS システム上の UNIX® システム・サービス SBPXEXEC データ・セットのデータ・セット名。
- DB2 RUNLIB
ロケーション
- DB2 RUNLIB データ・セットのデータ・セット名。
- DB2 サブシステム名
- スケジューラー・データベースの作成に使用する DB2 領域のサブシステム名 (1 から 4 文字)。
- 計画名
- スケジューラー・データベースの作成で使用する計画名。
- スケジューラー・データベース名
- スケジューラー・データベースの DB2 データベース名。
- ストレージ・グループ名
- スケジューラー・データベース・テーブルの作成に使用する DB2 ストレージ・グループ名。
- テーブル・スペース名
- スケジュール・データベースに対して作成する DB2 テーブル・スペース名。
- 表のプレフィックス
- スケジューラー・データベース・テーブルに使用するテーブルの接頭部。
セキュリティー・カスタマイズ - WebSphere 管理対象セキュリティー
このセキュリティー・オプションには、管理者ユーザー ID とパスワードを選択する必要があります。
- 管理者ユーザー ID
- 管理コンソールにログオンし、管理タスクを実行するために使用する、英数字のユーザー ID を入力します。
このユーザー ID とそのパスワードは、ファイル・ベースのユーザー・レジストリーで当初唯一のエントリーになります。
- 管理者パスワード
- このパスワードは空にはできません。
Web サーバー構成
IBM HTTP
Server for z/OS がローカルまたはリモートの z/OS システムで稼働していて、WebSphere Application Server for z/OS で
plugin-cfg.xml ファイルを管理する場合は、以下の値を入力します。
詳しくは、
V5.3 HTTP Server プラグイン (z/OS 用) のインストールと構成
を参照してください。
- Web サーバー名
- 管理コンソールで Web サーバーを定義するときに使用する名前。
- ホスト
- Web サーバーが置かれている z/OS システムの IP 名またはアドレス。
- ポート
- Web サーバー が listen する HTTP ポート。
- アプリケーションのマッピング
- Web サーバーに、すべてのアプリケーションをマップする (A) か、
どのアプリケーションもマップしない (N) か、デフォルト・アプリケーションをマップする (D) かを決めます。
セキュリティー・ドメイン構成
これらのパネルには、
これまでに「Configure security domain」オプションに設定した値が表示されます。
ここでこの値を変更することはできません。変更を行う必要がある場合は、メイン・ダイアログ・パネルに戻って、
「Configure security domain」オプションを再度一通り実行します。