HA マネージャーがコア・グループ内での通信に使用する優先 IP アドレス、または IP アドレスの範囲を選択する必要がある場合があります。
このタスクについて
コア・グループが通信 (チャネル・フレームワークまたはユニキャストなど) に point-to-point プロトコルを使用するように構成されていると、
HA マネージャー通信を特定の IP アドレスに制限する場合、
優先 IP アドレスのみを設定する必要があります。
コア・グループが通信にマルチキャスト・トランスポートを使用するよう構成されている場合、
優先 IP アドレスを設定し、マルチキャスト・グループ IP アドレスの範囲を指定する必要があります。
プロシージャー
- 優先される IP アドレスを構成します。
- このマシン上のすべての WebSphere プロセスのリストを作成します。
このリストには、アプリケーション・サーバー・プロセスと管理プロセス (ノード・エージェントまたはデプロイメント・マネージャーなど) の両方を組み込みます。
優先される IP がマシン上の 1 つのプロセスに設定されている場合は、そのマシン上のすべてのプロセスにそれを設定する必要があります。
- 優先される IP アドレスのテキスト形式を決定します。
例えば、9.5.87.124 または 10.1.2.2 などです。
- 最初のサブステップで特定されたすべてのプロセスのために
DCS ユニキャスト・アドレスに指定した IP アドレスを更新し、
優先される IP アドレスのテキスト形式を組み込みます。
- 管理コンソールで、アプリケーション・サーバー・プロセスの場合は、
「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」をクリックし、
ノード・エージェント・プロセスの場合は、「システム管理」>「ノード・エージェント」をクリックして、
デプロイメント・マネージャー・プロセスの場合は、
「システム管理」>「デプロイメント・マネージャー」をクリックします。次に、適切なプロセスを選択します。
- 「追加プロパティー」の下で「ポート」をクリックして、
選択したプロセスのためにポートのリストを表示し、DCS_UNICAST_ADDRESS というポートをクリックします。
- 「ホスト」フィールドに優先 IP アドレスを入力してから、
「適用」をクリックして変更を保管します。
以下は、「ホスト」フィールドに許可されている値です。
- * (アスタリスク)。すべての NIC で HA マネージャーの通信を許可します。
これはデフォルト値ですが、ご使用のプロセスが V6 または V6.0.1 プロセスと相互作用する必要がある場合は
使用することはできません。
- テキスト IP アドレス。10.1.1.2 など。HA マネージャーの通信を、特定の NIC に制限します。
ホストが、単一の IP アドレスまたは複数の IP アドレスのどちらかを使用するように構成されている場合は、
テキスト IP アドレスを使用することができます。
- myhost.mydomain 形式のホスト名文字列。ホストが複数の IP アドレスを使用するように
構成されている場合は、ホスト名文字列は使用できません。
- 使用する HA マネージャーのマルチキャスト・グループ IP アドレスの範囲を指定します。
コア・グループ・トランスポートがマルチキャストとして構成されている場合は、IP アドレスの範囲を HA マネージャーの通信に使用されるように NIC と関連付ける必要があります。
コア・グループ・プロパティーを使用して、この IP アドレスの範囲を指定する必要があります。
プロセス・ベースでは指定しないでください。
- 管理コンソールで、「サーバー」>「コア・グループ」>「Core group settings」とクリックします。
- 必要なコア・グループを選択します。
- 「マルチキャスト・グループ IP の最初」フィールドに、HA マネージャーが使用する NIC に
関連する範囲の最初の IP アドレスを指定します。
- 「マルチキャスト・グループ IP の最後」フィールドに、その NIC に関連する範囲の
最後の IP アドレスを指定します。
- 「適用」をクリックしてから「保管」をクリックして、変更を保管します。
次の作業
HA マネージャーは、コア・グループ内での通信に、
指定した IP アドレスまたはアドレス範囲を使用します。