WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: z/OS

             目次と検索結果のパーソナライズ化
このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

タイムアウト値 - 振る舞いの制御

タイムアウト変数を使えばさまざまな要求を終了させる時間の長さを制御できます。 これらの変数の中には内部変数名にマップされるものもあります。 ここで提供された内部変数名はデバッグに役立ちます。

ORB サービスの拡張設定

ORB リスナー・キープアライブ
この変数は IIOP リスナーの SOCK_TCP_KEEPALIVE オプションで TCP/IP に指定する値を秒単位で定義します。 このオプションの機能は、クライアントの TCP/IP スタックをポーリングすることにより、 アイドルになっているセッションが現在も有効であるかどうかを検査することです。 クライアントが応答しない場合は、セッションはクローズされます。 クライアントがサーバーに通知せずに消失している場合は、 サーバー・サイドでセッションを無駄にアクティブにしていることになります。このオプションは、これら不要なセッションをクリーンアップするために使用します。
  • 環境変数が設定されていない場合は、TCP/IP オプションは設定されません。
  • SOCK_TCP_KEEPALIVE オプションが設定されていると、 アイドル・セッションで望ましくないネットワーク・トラフィックが生成される場合があります。

デフォルト: 0

指定方法: この設定は、管理コンソールで「アプリケーション・サーバー」>「server」>「コンテナー・サービス」>「ORB サービス」>「z/OS additional settings」と選択して指定します。

内部変数名 (デバッグ処理用): was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで内部変数名 protocol_iiop_server_session_keepalive を検索します。

ORB SSL リスナー・キープアライブ
この変数は IIOP リスナーの SOCK_TCP_KEEPALIVE オプションで TCP/IP に指定する値を秒単位で定義します。 このオプションの機能は、クライアントの TCP/IP スタックをポーリングすることにより、 アイドルになっているセッションが現在も有効であるかどうかを検査することです。クライアントが応答しない場合は、セッションはクローズされます。 クライアントがサーバーに通知せずに消失している場合は、 サーバー・サイドでセッションを無駄にアクティブにしていることになります。このオプションは、これら不要なセッションをクリーンアップするために使用します。
  • 環境変数が設定されていない場合は、TCP/IP オプションは設定されません。
  • SOCK_TCP_KEEPALIVE オプションが設定されていると、 アイドル・セッションで望ましくないネットワーク・トラフィックが生成される場合があります。

デフォルト: 0

指定方法: このカスタム・プロパティーは、管理コンソールで「アプリケーション・サーバー」>「server」>「コンテナー・サービス」>「ORB サービス」>「z/OS additional settings」と選択して指定します。

内部変数名 (デバッグ処理用) : was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで内部変数名 protocol_iiop_server_session_keepalive_ssl を検索します。

WLM タイムアウト
IIOP 要求が完了するのを WebSphere Application Server for z/OS が待機する最大時間を秒単位で指定します。 この時間制限には、以下のものがあります。
  • IIOP 要求が、サーバント (領域) にディスパッチされるまで WLM キュー上で待機する時間。
  • サーバント内で実行中のアプリケーション・コンポーネントが要求を処理し、応答を生成する時間。
サーバーは、指定された時間内にこの処理が完了しない場合、失敗応答を生成します。
注: この変数設定は、HTTP 要求、あるいは Scalable Messaging Support には適用されません。このタイプの作業の場合、 ConnectionResponseTimeout 変数を介して指定された値は、作業をサーバント (領域) にディスパッチングするために許可された時間を制御します。

デフォルト: 300 秒

指定方法: この設定は、管理コンソールで「アプリケーション・サーバー」>「server」>「コンテナー・サービス」>「ORB サービス」>「z/OS additional settings」と選択して指定します。

内部変数名 (デバッグ処理用) : was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで内部変数名 control_region_wlm_dispatch_timeout を検索します。

例: WLM timeout=600

要求タイムアウト
クライアントが、クライアント要求への応答を待機する最大時間を 10 分の 1 秒単位で指定します。 この変数は、サーバント領域内のアプリケーション・コンポーネントではなく、 クライアントのみが行うリモート・メソッド・ディスパッチに使用可能な唯一のタイムアウトです。 カップリング・ファシリティーを介して実行するシスプレックス TCP/IP は、 もう一方のソケットがいつ停止したかを通知するとは限らないので、 ユーザーがこの変数を設定しない限り、クライアントは応答を無期限に待機することになります。 Request timeout を設定すると、 応答が COMM_FAILURE 例外だとしても、 クライアントは、指定された時間内に応答を確実に取得するようになります。

デフォルト: 0 (無期限)。これはタイムアウト値が設定されていないことを意味します。

指定方法: このカスタム・プロパティーは、管理コンソールで「アプリケーション・サーバー」>「server」>「コンテナー・サービス」>「ORB サービス」>「z/OS additional settings」と選択して指定します。

内部変数名 (デバッグ処理用) : was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで内部変数名 protocol_iiop_local_timeout を検索します。

例: Request timeout=20 これは、時間を 2 秒に設定します。

トランザクション・サービス・タイムアウト変数

合計トランザクション存続時間タイムアウト
アプリケーション・トランザクションが UserTransaction.setTransactionTimeout() メソッドによる 独自のタイムアウト値を設定しない場合、このサーバーで発生したアプリケーション・トランザクションが 完了するのを J2EE サーバーが待機する最大時間を、 秒単位で指定します。
アプリケーション・トランザクションが、 指定された時間内にコミットまたはロールバックされない場合、アプリケーション・トランザクションは ロールバックのためにマークされ、約 4 分間の猶予期間の間実行を継続できます。 アプリケーション・トランザクションが猶予期間中にコミットまたはロー ルバックされた場合は、トランザクションの結果は常にロールバックされます。 アプリケーション・トランザクションが 猶予期間が過ぎても完了しない場合は、コントローラーは、アプリケーション・コンポーネントが 稼働しているサーバント (領域) を、ABEND EC3 RSN=04130002 または 04130005 で 異常終了させます。
注: トランザクション合計存続時間タイムアウトと最大トランザクション・タイムアウトにのみ猶予期間があります。

この値をゼロに設定すると、 タイムアウトは適用されず、代わりに最大トランザクション・タイムアウトの 値が使用されます。

デフォルト: 120 秒

指定方法: この設定は、管理コンソールで「アプリケーション・サーバー」>「server」>「コンテナー・サービス」>「トランザクション・サービス」と選択して指定します。

内部変数名 (デバッグ処理用) : was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで内部変数名 transaction_defaultTimeout を検索します。

最大トランザクション・タイムアウト
このサーバーに伝搬されるアプリケーション・トランザクションが 完了するのを J2EE サーバーが待機する最大時間を、 秒単位で指定します。このサーバーで開始されるトランザクションに関連したアプリケーションで トランザクション・タイムアウトが設定されず、トランザクション存続時間タイムアウトの 合計が 0 に設定されている場合は、この値がそれらのトランザクションにも適用されます。

この値によって、 他のすべてのタイムアウトの上限が制約を受けます。 アプリケーションが UserTransaction.setTransactionTimeout() メソッドによってより長い時間を割り当てた場合、J2EE サーバーは、アプリケーションの設定を、Maximum Transaction Timeout 変数で指定された値に指定変更します。

この値をゼロに設定すると、 タイムアウトは適用されず、このタイムアウトの影響を受けるトランザクションは、 いずれもタイムアウトになりません。

デフォルト: 300 秒

指定方法: この設定は、管理コンソールで「アプリケーション・サーバー」>「server」>「コンテナー・サービス」>「トランザクション・サービス」と選択して指定します。

内部変数名 (デバッグ処理用) : was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで内部変数名 transaction_maximumTimeout を検索します。

transaction_recoveryTimeout
このコントローラー (領域) が、 要応答オペレーター宛メッセージ (WTOR) をコンソールに発行して、以下のことを要求するまでに、 未確定トランザクションの解決を試行するために使用する時間を分単位で指定します。
  • 未確定トランザクションを解決するための試行を停止する。
  • トランザクションに関連する情報をジョブ・ログまたはハードコピー・ログに書き込む。

オペレーターがリカバリーの続行を求める応答を出すと、コントローラー (領域) は、指定された時間にわたってリカバリーを試行してから、WTOR メッセージを再発行します。 すべてのトランザクションが解決されると、制御領域は終了します。 この変数は、ピアの再始動およびリカバリー・モードのコントローラーにのみ適用されます。

デフォルト: 15 分

指定方法: このカスタム・プロパティーは、管理コンソールで「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「server」>「サーバー・インフラストラクチャー」>「管理」>「カスタム・プロパティー」>「新規作成」と選択して指定します。 「名前」フィールドに transaction_recoveryTimeout プロパティーを追加し、「値」フィールドに別の値を指定します。

内部変数名 (デバッグ処理用) : 内部変数名は外部変数名と同じです。 was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで transaction_recoveryTimeout を検索します。

例: transaction_recoveryTimeout=7

サーバー・カスタム・プロパティー

control_region_mdb_request_timeout
メッセージ・ドリブン Bean (MDB) 要求が応答を受け取るまで、サーバーが待機する時間を、秒単位で指定します。応答が、指定された時間の長さ以内に受信されない場合、 サーバント (領域) は ABEND EC3 RSN=04130008 で失敗します。 この値をゼロに設定すると、この機能が使用不可になります。

デフォルト: 120 秒

指定方法: このカスタム・プロパティーは、管理コンソールで「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「server」>「サーバー・インフラストラクチャー」>「管理」>「カスタム・プロパティー」>「新規作成」と選択して指定します。 「名前」フィールドに control_region_mdb_request_timeout プロパティーを追加し、「値」フィールドに別の値を指定します。

内部変数名 (デバッグ処理用) : 内部変数名は外部変数名と同じです。 was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで control_region_mdb_request_timeout を検索します。 追加情報については、アプリケーション・サーバー z/OS カスタム・プロパティーを参照してください。

例: control_region_mdb_request_timeout=180

protocol_http_timeout_output_recovery
HTTP トランスポートで受信した要求のタイムアウトの際にとられるリカバリー処置を制御します。 "SERVANT" を指定すると、タイムアウトが生じたときにサーバント (領域) の終了ができます。 タイムアウト値に達した時点に、サーバント (領域) で HTTP 要求がディ スパッチの途中である場合、そのサーバント (領域) は異常終了 EC3 RSN=04130007 で終了します。HTTP 要求とソケットはクリーンアップされます。 "SESSION" 設定は、HTTP 要求とソケットのみクリーンアップします。サーバント (領域) にディスパッチされた HTTP 要求の実行を中断するための試行は何も行われません。 ディスパッチされた HTTP 要求がループ、あるいはハングしている場合は 、リソースの損失につながる可能性があるので、この設定を使用する際を注意してください。

デフォルト: SERVANT

指定方法: このカスタム・プロパティーは、管理コンソールで「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「server」>「サーバー・インフラストラクチャー」>「管理」>「カスタム・プロパティー」>「新規作成」と選択して指定します。 「名前」フィールドに protocol_http_timeout_output_recovery プロパティーを追加し、「値」フィールドに別の値を指定します。

内部変数名 (デバッグ処理用) : 内部変数名は外部変数名と同じです。 was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで protocol_http_timeout_output_recovery を検索します。

例: protocol_http_timeout_output_recovery=SERVANT

protocol_https_timeout_output_recovery
HTTP SSL トランスポートで受信した要求のタイムアウトの際にとられるリカバリー処置を制御します。 "SERVANT" を指定すると、タイムアウトが生じたときにサーバント (領域) の終了ができます。 タイムアウト値に達した時点に、サーバント (領域) で HTTP SSL 要 求がディ スパッチの途中である場合、そのサーバント (領域) は異常終了 EC3 RSN=04130007 で終了します。HTTP SSL 要求とソケットはクリーンアップされます。 "SESSION" 設定は、HTTP SSL 要求とソケットのみクリーンアップします。サーバント (領域) にデ ィスパッチされた HTTP SSL 要求の実行を中断するための試行は何も行われません。 ディスパッチされた HTTP SSL 要求がループ、あるいはハングしている場 合は、リソースの損失につながる可能性があるので、この設定を使用する際には注意してください。

デフォルト: SERVANT

指定方法: このカスタム・プロパティーは、管理コンソールで「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「server」>「サーバー・インフラストラクチャー」>「管理」>「カスタム・プロパティー」>「新規作成」と選択して指定します。 「名前」フィールドに protocol_https_timeout_output_recovery プロパティーを追加し、「値」フィールドに別の値を指定します。

内部変数名 (デバッグ処理用) : 内部変数名は外部変数名と同じです。 was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで protocol_https_timeout_output_recovery を検索します。

例: protocol_https_timeout_output_recovery=SESSION

Secure Sockets Layer (SSL) 構成レパートリー

V3 タイムアウト
ブラウザーが、サーバーと暗号鍵を再ネゴシエーションしないで システム SSL バージョン 3 セッション ID を再使用できる時間の長さを秒単位で指定します。 サーバーのために定義するいくつかのレパートリーには、同一の V3 タイムアウト値を指定する必要があります。

デフォルト: 100

指定方法: このカスタム・プロパティーは、「Security > SSL Application Servers > New SSL Repertoire」というパスを使用して、管理コンソール内に指定できます。

内部変数名 (デバッグ処理用) : 以下の SSL 構成レパートリー・タイムアウト変数は、SSL レパートリーを定義するときに内部に設定されます。
  • com_ibm_CSI_perform_ssl_sys_v3_timeout
  • com_ibm_CSI_claim_ssl_sys_v3_timeout
  • com_ibm_HTTP_claim_ssl_sys_v3_timeout
  • com_ibm_DAEMON_claim_ssl_sys_v3_timeout
was.env ファイル、または JES ジョブ・ログでこれらの内部変数を検索します。

TCP トランスポート・チャネルのタイムアウトのプロパティー

アクティブでないタイムアウトのプロパティー
TCP トランスポート・チャネルが、ソケット上で読み取りまたは書き込み要求が完了するのを待つ時間を秒数で指定します。
注: このプロパティーに指定した値は、このチャネルよりも上のチャネルに設定された待機時間によってオーバーライドされることがあります。 例えば、HTTP トランスポート・チャネルについて設定された待機時間は、新規ソケット上の最初の読み取りを除く各操作についてのプロパティーに指定した値をオーバーライドします。

デフォルト: 0 秒

指定方法: このカスタム ・プロパティーは、「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「サーバー」>「Web コンテナー・トランスポート・チェーン」>「TCP インバウンド・チャネル」というパスを使用して、管理コンソール内に指定できます。

HTTP トランスポート・チャネルのタイムアウトのプロパティー

読み取りのタイムアウトのプロパティー
最初の読み取り要求が発生した後に、HTTP トランスポート・チャネルがソケット上で読み取り要求が完了するのを待つ時間を秒数で指定します。 待機の対象となる読み取りは、HTTP 本文 (POST など) やヘッダーの一部が可能です。ただしこれは、それらの一部がソケット上の最初の読み取り要求の一環として読み取られなかった場合です。

デフォルト: 60 秒

指定方法: このカスタム・プロパティーは、「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「サーバー」>「Web コンテナー・トランスポート・チェーン」>「HTTP インバウンド・チャネル」というパスを使用して、管理コンソール内に指定できます。

書き込みのタイムアウトのプロパティー
HTTP トランスポート・チャネルが、ソケット上で書き込み要求が完了するのを待つ時間を秒数で指定します。 HTTP トランスポート・チャネルがソケット上で、応答データの各部分が送信されるのを待つ時間を秒数で指定します。 このタイムアウトは通常、新規要求に対応できず、書き込みが遅れている状況でしか発生しません。 これは、クライアントのデータ速度が遅い場合か、あるいはサーバーの NIC が I/O で飽和状態になっている場合に発生する可能性があります。

デフォルト: 60 秒

指定方法: このカスタム・プロパティーは、「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「サーバー」>「Web コンテナー・トランスポート・チェーン」>「HTTP インバウンド・チャネル」というパスを使用して、管理コンソール内に指定できます。

永続的タイムアウトのプロパティー
HTTP トランスポート・チャネルが、ソケットを要求間にアイドル状態にしておく時間を秒数で指定します。

デフォルト: 30 秒

指定方法: このカスタム・プロパティーは、「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「サーバー」>「Web コンテナー・トランスポート・チェーン」>「HTTP インバウンド・チャネル」というパスを使用して、管理コンソール内に指定できます。

HTTP トランスポート・タイムアウト変数

ConnectionIOTimeOut
J2EE サーバーが完全な HTTP 要求の到着を待機する最大時間を秒単位で設定します。 この変数はサーバー上の HTTP トランスポートの定義ごとに設定します。 SSL トランスポート、非 SSL トランスポートの両方に設定する必要があります。接続が確立されたら、J2EE サーバーがタイマーを開始します。 そして、完全な要求が、指定された最大制限時間内に到着しない場合、その接続を取り消します。 ゼロの値を指定すると、タイムアウト機能が使用不可になります。

デフォルト: 10 秒

指定方法: このカスタム・プロパティーは 「アプリケーション・サーバー」 > 「サーバー」 > 「Web コンテナー」 > 「カスタム・プロパティー」というパスを使用して、管理コンソールで指定できます。
注: このパネルは、HTTP トランスポートがご使用のアプリケーション・サーバー環境用に定義されている場合にのみ使用可能です。 HTTP トランスポートがご使用の環境向けに定義されていない場合、定義するために wsadmin スクリプト・ツールが使用できます。ただし、使用可能な場合は常に、HTTP トランスポートの代わりに、HTTP トランスポート・チャネルを使用することをお勧めします。

内部変数名 (デバッグ処理用): SSL を利用した転送での問題をデバッグする場合には、was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで内部変数名 protocol_https_timeout_input を検索します。 SSL を利用しない転送での問題をデバッグする場合には、was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで内部変数名 protocol_http_timeout_input を検索します。

ConnectionResponseTimeout
アプリケーション・コンポーネントが HTTP 要求に応答するのを J2EE サーバーが待機する最大時間を秒単位で設定します。 この変数はサーバー上の HTTP トランスポートの定義ごとに設定します。 SSL トランスポート、非 SSL トランスポートの両方に設定する必要があります。応答が、指定された時間の長さ以内に受信されない場合、 サーバント (領域) は ABEND EC3 および RSN=04130007 で失敗します。 このタイマーを設定すると、 クライアント・アプリケーションが、デッドロックしているか、ループしている、 あるいはアプリケーション・コンポーネントをハングさせている他の処理問題が発生しているアプリケーション・コンポーネントからの応答を待機するのを防止できます。

デフォルト: 120 秒

指定方法: このカスタム・プロパティーは、「アプリケーション・サーバー」 > 「サーバー」 > 「Web コンテナー」 > 「カスタム・プロパティー」というパスを使用して、管理コンソールで指定できます。

内部変数名 (デバッグ処理用): SSL を利用した転送での問題をデバッグする場合には、was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで内部変数名 protocol_https_timeout_output を検索します。 SSL を利用しない転送での問題をデバッグする場合には、was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで内部変数名 protocol_http_timeout_output を検索します。

ConnectionKeepAliveTimeout
J2EE サーバーが持続接続で HTTP クライアントからの以降の要求を待機する時間を秒単位で指定します。 この制限時間内に同じクライアントから別の要求が受信されない場合、 接続はクローズされます。

デフォルト: 30 秒

指定方法: このカスタム・プロパティーは、「アプリケーション・サーバー」 > 「サーバー」 > 「Web コンテナー」>「カスタム・プロパティー」というパスを使用して、管理コンソールで指定できます。

内部変数名 (デバッグ処理用): SSL を利用した転送での問題をデバッグする場合には、was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで内部変数名 protocol_https_timeout_persistentSession を検索します。 SSL を利用しない転送での問題をデバッグする場合には、was.env ファイル、または JES ジョブ・ログで内部変数名 protocol_http_timeout_persistentSession を検索します。




参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:52:11 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/rtrb_controllingtimeout.html