WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: z/OS

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API および仕様のマイグレーション

アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) および仕様のマイグレーションとは、 現在の Java コンポーネント・レベルおよび WebSphere Application Server バージョン 6.0.x が サポートするその他のテクノロジーに移行するということです。

API と仕様のマイグレーションには、最新のほとんどのオープン仕様レベルへの移行も含まれます。 既存のアプリケーションが現行でサポートしている仕様レベルが、本製品のバージョンでサポートする仕様レベルと異なる場合、 この新しい仕様に準拠するために必要な変更について、アプリケーションを検討する必要があります。

次の表は、可能なマイグレーション領域についてのまとめです。
機能領域 バージョン 4.0.1 でのサポート バージョン 4.0.1 からのマイグレーションが必要? バージョン 5.x からのマイグレーションが必要? 詳細
エンタープライズ Bean EJB 1.1 いいえ いいえ EJB 1.1 に対するフル・サポートが提供されます。
Java 2 コネクター Java 2 コネクター はい いいえ バージョン 4.0 で予備的にサポートされていた Java 2 Connector は、 バージョン 6.0 では完全にサポートされています。このサポートによる利点を完全に使用するには、多少変更が必要な場合があります。 接続管理アーキテクチャー サーブレット、JavaServer Pages、またはエンタープライズ・セッシ ョン Bean のマイグレーション時の接続に関する考慮事項 、およびデータ・ソース設定 を参照してください。
Java Database Connectivity (JDBC) API JDBC API 該当なし いいえ 多くのアプリケーションは、変更を加えずに バージョン 6.0.x で実行できますが、多少の変更が必要とされる、または推奨される場合があります。
JavaServer Pages (JSP) ファイル JSP 1.0 仕様 いいえ いいえ JSP 1.0 API は、JSP 1.2 の純粋なサブセットです。
JSP 1.1 仕様 いいえ いいえ JSP 1.1 API は、JSP 1.2 の純粋なサブセットです。
セキュリティー IBM セキュリティー はい いいえ J2EE セキュリティーにより、変更が必要となる場合があります。 Java 2 セキュリティー・ポリシーのマイグレーション を参照してください。
サーブレット サーブレット 2.1 仕様および IBM 拡張 はい いいえ 多くのサーブレット 2.1 アプリケーションは、変更を加えずに バージョン 6.0.x で実行できますが、変更が必要とされる、または推奨される場合があります。 WebSphere Application Server の拡張機能を使用したサーブレットの開発 を参照してください。
サーブレット サーブレット 2.2 仕様 いいえ いいえ サーブレット 2.2 API は、サーブレット 2.3 の純粋なサブセットです。 WebSphere Application Server の拡張機能を使用したサーブレットの開発 を参照してください。
セッション IBM セッション はい いいえ 多くのアプリケーションは、変更を加えずに バージョン 6.0.x で実行できますが、変更が必要とされる、または推奨される場合があります。サーブレットにおけるセッション管理の開発 を参照してください。
Web サービス Apache SOAP 2.2 はい いいえ WebSphere Application Server z/OS バージョン 4.0.1 で 提供されていた Apache SOAP Web サービス・サポートは、 バージョン 5.0 で非推奨となり、バージョン 6.0.x ではサポート対象外です。
XML パーサー (XML parser) XML 2.0.x はサポートされます。 該当なし いいえ サポートされる API XML4J バージョン 4.0.6 レベルへの移行が推奨されています。
XML パーサー (XML parser) XML4J バージョン 3.1 はい いいえ XML4J バージョン 4.0.6 に変換するには、再コンパイルが必要です。
管理コンソール 管理コンソール はい いいえ wsadmin で提供されている JMX サポートを使用してください。
JDK 1.4 の使用上の注意:
  • WebSphere Application Server は、バージョン 5.1 で JDK 1.4 の使用を開始しました。
  • 一般に、既存のバージョン 5.0.x アプリケーションは変更なしで稼働すると 見なされています。ただし、JDK 1.4.1 は、前の WebSphere Application Server リリースで 提供されていた類似したメソッド呼び出しと競合する可能性がある Throwable クラスに インターフェースを追加しました。これらのインターフェースを使用するアプリケーションは、 変更を加える必要がある場合があります。
  • JDK 1.3 を使用して開発されたアプリケーション・バイナリーは互換性が高く、 通常は、変更を加えずに稼働できます。ただし、JDK 1.4 レベルで JDK 1.3 アプリケーションの再コンパイルを行う場合、JDK 1.4 に存在する 非互換 API 変更に準拠するようにソース・コードを変更しなければならない場合があります。 マイグレーション計画の一部として、 Sun Microsystems によって文書化されている JDK 互換性制限を検討する必要があります。
  • バージョン 5.0.x とバージョン 6.0.x のノードを含む混合セルでは、 すべてのアプリケーション・バイナリーが JDK 1.3 レベルに留まる必要があります。 バージョン 5.0.x アプリケーションからバージョン 6.0.1 へ正常にマイグレーションすることは できますが、これはバージョン 6.0.x へ移行するときの一時的な状態に過ぎません。 バージョン 6.0.x へのマイグレーションを開始した後、セル全体のマイグレーションを完了し、 ツールをバージョン 6.0.x へ更新し、アプリケーションを JDK 1.4 要件に準拠するように更新する計画を立てる必要があります。これは、 さらにアプリケーションに変更を加える前に行っておく必要があります。 セルをバージョン 6.0.x に完全にマイグレーションしたら、次回再コンパイルに必要なアプリケーションの変更を 行うときに、アプリケーション・バイナリーを JDK 1.4 レベルにアップグレードする必要があります。 Sun Microsystems によって文書化されているように、ご使用のアプリケーションの ソース・コードを JDK 1.4 API の変更に準拠するように変更しなければならない場合があります。



関連タスク
マイグレーションと共存
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:52:11 PM EST
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