リンク・パック域 (LPA) およびシステム・リンク・リストにロード・モジュール・データ・セットを入れると、 MVS™ のシステム・パフォーマンスを改善し、仮想ストレージをある程度節約することができます。
リンク・パック域およびリンク・リストには、 WebSphere® Application Server for z/OS® ロード・モジュール (リリースを問わず) を 1 セットしか入れることができません。 これは、リリース全体で同じロード・モジュール名が使用されるためです。 アプリケーション・サービス環境ごとに、カスタマイズ・ダイアログを使用して、 その環境の製品データ・セットが既にリンク・パック域およびリンク・リストに入っているか、 あるいは STEPLIB からロードする必要があるかを指定します。
旧バージョンの WebSphere Application Server for z/OS 用のロード・モジュールがシステムのリンク・パック域およびリンク・リストにある場合は、 STEPLIB から WebSphere Application Server for z/OS の新規バージョンを実行する必要があります。 旧バージョンがシステムのリンク・パック域にもリンク・リストにもない場合は、 WebSphere Application Server for z/OS 製品ライブラリーのセットを選択し、 それをリンク・パック域およびリンク・リストに入れることができます。
これらのデータ・セットがリンク・リストにない場合は、 必ずオプションのカスタマイズ・ステップに従ってください。 このステップでは、これらのデータ・セットを WebSphere Application Server JCL 内および setupCmdLine.sh スクリプト内の STEPLIB 連結に追加するよう指示されます。 特定の Language Environment® ロード・モジュールをリンク・パック域に配置し、パフォーマンスを改善することができます。 詳しくは、ご使用の z/OS リ リース向けの Language Environment® のカスタマイズ資料を参照してください。
WebSphere Application Server for z/OS ノードのホーム・ディレクトリーは、 それぞれ setupCmdLine.sh シェル・スクリプトを使用して、 管理スクリプトの実行時に環境変数を設定します。 このシェル・スクリプトには、STEPLIB 変数を設定して、 ファイル・システムの実行可能ファイルを実行する際に STEPLIB 機能を提供するという働きがあります。
STEPLIB='WAS.V60.TEST.SBBOLD2':$STEPLIB STEPLIB='WAS.V60.TEST.SBBOLOAD':$STEPLIB export STEPLIB必要に応じて、この連結から行を追加または除去します。 必ず、各ノードの setupCmdLine.sh スクリプト (デプロイメント・マネージャー用のスクリプトも含む) を更新してください。