Jakarta Commons Logging は、いくつかのロギング・システムに対して、
単純なロギング・インターフェースおよびシン・ラッパーを提供します。WebSphere Application Server は、
ロガーを提供して Jakarta Commons Logging をサポートします。このサポートにより、Jakarta Commons Logging で定義されるインターフェースが変更されることはありません。
始める前に
WebSphere Application Server のロガーは、
WebSphere Application Server ロギング機能の
シン・ラッパーです。ロガーの名前は、
com.ibm.websphere.commons.logging.WsJDK14Logger です。
ロガーは、以下のいずれかにより定義されるロギング・オブジェクトを操作することができます。
ロギング・オブジェクトは、ロギング項目情報を持つオブジェクトです。
Jakarta
Commons Logging について詳しくは、Jakarta Commons および
Java Logging の仕様、Common Base Event の仕様を参照してください。WebSphere Application Server のロガーの使用について
詳しくは、Jakarta Commons Loggingを参照してください。
このタスクについて
WebSphere Application Serverは、ライブラリー・ディレクトリーで
Jakarta Commons Logging バイナリーの配布を行います。
デフォルトで、製品は Jakarta Commons Logging LogFactory インプリメンテーション
および JDK14Logger を使用します。
ベスト・プラクティス: Jakarta Commons Logging のデフォルトの構成は、
commons-logging.properties ファイルに保管されています。
アプリケーション内で Jakarta Commons Logging とともに使用するファクトリー・クラスを指定するために、
org.apache.commons.logging.LogFactory というファイルを提供します。このファイルは
META-INF/services ディレクトリーにあり、最初の行にファクトリー・クラス名が含まれています。
これは JAR ファイル・サービス・プロバイダーの構成方式で、JDK 1.3 以降で定義されています。
bprac
WebSphere Application Server ロガーを使用するアプリケーションに関しては、
ロガーに対してアプリケーションがそれ自身の構成を提供する必要があります。アプリケーションを
構成して WebSphere Application Server ロガーを使用するには、
以下の手順を実行します。
プロシージャー
- WebSphere Application Server ロガーの構成
を調べ、ご使用のアプリケーションに最適な構成を判別します。
- ご使用のアプリケーション構成を必要に応じて変更し、
WebSphere Application Server ロガーを使用できるようにします。
結果
アプリケーション開始後、Jakarta Commons Logging は、アプリケーションのロギング出力を
WebSphere Application Server ロガーへ経路指定します。