WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: z/OS

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このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

WebSphere Application Server for z/OS と DB2 for z/OS ローカル JDBC プロバイダー (RRS) の併用

WebSphere Application Server for z/OS 用のデータ・ソースを持つ DB2 for z/OS 向けに JDBC プロバイダーを使用するには、 これら 2 つの環境間の対話を可能にする構成ステップを実行する必要があります。

このタスクについて

DB2 for z/OS の JDBC プロバイダーのセットアップ、および WebSphere Application Server for z/OS でのデータ・ソースの作成は、 JDBC ドライバーが DSNJDBC_JDBCProfile.ser ファイルを探し出してロードする必要があるため、 複雑な作業になります。DB2 for z/OS バージョン 7 は、 JDBC ドライバーがこのファイルを見つけてロードする際のメカニズムを拡張し、 WebSphere Application Server for z/OS に対応させます。

プロシージャー

  1. オプション: サーバント・アドレス・スペースの各種 PROC を更新して、DB2 ライブラリーを含めます。

    インストール・システムでは、 WebSphere のリンク・リストまたは //STEPLIB DD 連結に、 DB2 ライブラリーを配置することができます。JDBC を使用するアドレス・スペース。一部のインストールでは技法の組み合わせが使用されます。インストールがリンク・リストに SDSNEXIT、SDSNLOAD および SDSNLOD2 を持っていない場合、 サーバント・アドレス・スペースの //STEPLIB DD 連結を欠落しているライブラリーで更新する必要があります。

    次の例を検討してみましょう。

    WebSphere for z/OS バージョン 5 がアクティブであるシステムには、 異なるバージョンの複数の DB2 サブシステムがあります。JUDY および DBP3 サブシステムがあり、 ここで、DBP3 はリンク・リスト・パースペクティブのデフォルトの DB2 サブシステムです。p5serv1 サーバーは JUDY サブシステムを使用します。したがって、p5srv1 サーバーに関連付けられた サーバント・アドレス・スペースは、//STEPLIB DD 連結に適切な DB2 ライブラリーを指定する必要があります。

    このシステムでは、 サーバント・アドレス・スペースはプロシージャー P5NCASR を使用します。 これにはメンバー P5NCASRZ (//STEPLIB DD 連結を含む) が含まれています。以下の最後の 3 行が、 グレー領域での更新です。これは、JUDY サブシステムへの JDBC アクセス用に作成されたものです。
     //* P5NCASRZ
    //*
    //* Output DDs
    //*
    //CEEDUMP  DD SYSOUT=*
    //SYSOUT   DD SYSOUT=*
    //SYSPRINT DD   SYSOUT=*
    //*
    //*Steplib Setup
    //*
    //STEPLIB DD DISP=SHR,DSN=WAS500.WAS.SBBOLD2
    // DD DISP=SHR,DSN=WAS500.WAS.SBBOLOAD
    // DD DISP=SHR,DSN=DSN710.JUDY.SDSNEXIT
    // DD DISP=SHR,DSN=DSN710.SDSNLOAD
    // DD DISP=SHR,DSN=DSN710.SDSNLOD2
    //*
  2. db2sqljjdbc.properties ファイルを作成/更新して DSNJDBC_JDBCProfile.ser ファイルの場所を示します。

    db2sqljjdbc.properties ファイルには、 自らの構成に使用する DB2 JDBC Driver の情報が含まれています。以下は、 セル p5cell のノード nodec および特定のサーバー p5srv1 で稼働する WebSphere サーバーを使用するために作成された、 db2sqljjdbc.properties ファイルの内容です。

    下部近くの、 db2.connpool.max.size=100 という行より下の領域で、APAR PQ69861 での DSNJDBC_JDBCProfile.ser ファイルの場所の新しい指定方法が示されています。
    # >>> Start of p5nc_wscjudy_db2sqljjdbc.properties <<<
    #
    # Any lines starting with the pound sign '#'
    # are comments. Please see the DB2 for OS/390
    # Application Programming Guide and Reference
    # for Java for the description of these settings.
    #
    #
    # This DBRMLIB is specific for the DSN7 subsystem and the JDBC driver.
    #
    #DB2SQLJDBRMLIB=DSN710.DBRMLIB.DATA
    #
    # This is installation specific: the name of the DB2 subsystem to use.
    #
    DB2SQLJSSID=JUDY
    #
    # The next 5 items are default values which are coded for documentation
    #
    #
    DB2SQLJPLANNAME=DSNJDBC
    DB2SQLJJDBCPROGRAM=DSNJDBC
    DB2SQLJMULTICONTEXT=YES
    DB2SQLJATTACHTYPE=RRSAF
    DB2CURSORHOLD=YES
    #
    #
    # The following items are for tracing, there are no default values
    #
    #DB2SQLJ_TRACE_FILENAME=/tmp/p5srv1_jdbc
    #DB2SQLJ_TRACE_BUFFSIZE=256
    #DB2SQLJ_TRACE_WRAP=1
    #
    #
    db2.connpool.max.size=100
    #
    # The following allows the JDBC driver to find and
    # load the serialized profile.
    #
    db2.jdbc.profile.pathname=/usr/lpp/db2710/classes/DSNJDBC_JDBCProfile.ser
    #
    # <<< End of p5nc_wscjudy_db2sqljjdbc.properties >>>
    このファイルのキー・エントリーは、以下の通りです。
    DB2SQLJSSID
    JDBC Driver により使用される DB2 サブシステム (例えば、JUDY) を識別します。
    db2.jdbc.profile.pathname
    JDBC ドライバーの使用する直列化プロファイル (例えば、/usr/lpp/db2710/classes/DNSJDBC_JDBCProfile.ser) を識別します。 これは、APAR PQ69861 により導入された新規プロパティーです。
    注: WebSphere for z/OS では、常に、デフォルトの使用を前提とするのではなく、 db2sqljjdbc.properties およびコンテンツを指定することをお勧めします。 JDBC Driver によって、db2sqljjdbc.properties ファイルで はなく、SDSNEXT ライブラリー内に入っている DSNHDECP モジュール内で SSID を指定して DB2 サブシステムを位置指定することが可能ですが、 プロパティー・ファイルを持つことはいくつかの理由で役立ちます。直列化プロファイルの位置を指定できることにより、DB2 JDBC プロバイダーの定義がより簡単になります。
    注: このファイルは、z/OS イメージのすべてのサーバント・アドレス・スペースにより読み取り可能なディレクトリーの、 HFS に配置する必要があります。これは、コード・ページ Cp1047 (例えば EBCDIC) に含まれていなければなりません。
  3. WebSphere サーバーが DB2 ホーム・ディレクトリーを位置指定でき、 JDBC Driver が db2sqljjdbc.properties ファイルを位置指定できるように、WebSphere 環境変数を作成/更新します。

    WebSphere for z/OS の構成では、DB2 ホーム・ディレクトリーおよび db2sqljjdbc.properties ファイルを位置指定できるように、 WebSphere および POSIX 環境変数が設定されている必要があります。「環境」>「WebSphere 変数の管理」をクリックします。 「node level」ビューを選択して、 「適用」をクリックします。

    2 つの重要な変数があります。
    1. DB2390_JDBC_DRIVER_PATH この変数は表示されますが、 割り当てられた値はありません。この値を、DB2 コードが入っているディレクトリーに 更新します。例えば、/usr/lpp/db2/db2710 のようになります。
    2. DB2SQLJPROPERTIES この変数は表示されません。この値を追加して、このノードに対して作成した DB2 JDBCSQLJ プロパティー・ファイルの場所と名前を示します。例えば、/shared/zWebSphere/V5/misc/p5nc_wscjudy_db2sqljjdbc.properties のようになります。
    注: これらの変数はノード・レベルで設定されているため、 このシステムにあるノードのすべてのサーバーに適用できます。これらは、ノード・レベルで設定する代わりに、 または、その設定に追加して、サーバー・レベルで設定することができます。
    注: セル内のすべてのノードが 同じ DB2 ホーム・ディレクトリーを使用する場合、DB2390_JDBC_DRIVER_PATH 変数は実際にセル・レベルで設定することができ、 ノード・レベルの定義から除去することができます。
    注: JDBC Driver が使用する 特定の DB2 サブシステムを含んでいるため、DB2SQLJPROPERTIES を セル・レベルでは設定しないでください。
    注: /shared/zWebSphere/V5/misc/ ディレクトリーは、SYSPLEX 内のすべてのシステムに対して 共通して利用できるディレクトリーです。ファイルの名前は どのセル (例えば、p5) およびノード (例えば、nc) で使用されるのかを示しています。システム特定の非共用ディレクトリーも使用可能です (例えば、/etc/zWebSphere/V5/misc/...)。
    注: これらの更新を行い、 保管した後、サーバーを再始動してサーバーがステップ 1 の//STEPLIB DD 更新を使用するようにする必要があります。 必要に応じて、POSIX ランタイム環境変数を このステップで行った変更で更新する必要があります。この再始動は後で実行することも可能ですが、 最終ステップで作成されたデータ・ソースを使用する前に再始動する必要があります。
  4. J2C 認証別名を、 DB2k に接続する際に使用するユーザー ID とパスワードを提供するように定義します。

    DB2 への接続にサーバント領域のユーザー ID を使用しない場合は、 ユーザー ID とパスワードを含む別名を、getConnection( ) メソッド上で使用するように定義する必要があります。 「セキュリティー」>「構成」>「J2C 認証データ」をクリックします。

    「新規」をクリックして、DB2 (またはその他の J2C リソース) に渡され るエイリアス、ユーザー ID、およびパスワードを指定し、 「適用」をクリックします。

    注: DB2 にアクセスするために必要な数のエイリアスを追加します。
  5. データ・アクセス用に DB2 for z/OS ローカル JDBC プロバイダー (RRS) を定義します。

    管理コンソールから、「リソース」>「JDBC プロバイダー」を選択します。 JDBC プロバイダーのインストール先となるサーバーを選択して、「適用」をクリックします。

    「新規」を クリックします。JDBC プロバイダーのリストで、「DB2 390 Local JDBC Provider (RRS)」を選択して、 「適用」をクリックします。

  6. データ・ソースを定義します。 データ・ソースを選択して J2EE 1.3 準拠アプリケーション用のデータ・ソースを作成します。 (アプリケーションが J2EE 1.2 仕様に従っている場合は、データ・ソース・バージョン 4 を選択してください。
    新規」をクリックします。レガシー DB2 for OS/390 と z/OS JDBC Driver の使用に必要なデータ・ソース・プロパティーを定義します。
    • 名前
    • JNDI 名
    • アクセスしたいデータを管理する DB2 サブシステムのロケーションであるデータベース名。
    • 接続認証のコンポーネント管理認証エイリアス (オプション)
    • 接続認証のコンテナー管理認証エイリアス (オプション)

    このデータ・ソースをコンテナー管理パーシスタンスに使用するかどうかを示して、 「適用」をクリックします。すべての変更をマスター構成に保管します。

    オプション: カスタム・プロパティーを構成します。 必須プロパティーと同様に、レガシー DB2 for OS/390 および z/OS JDBC Driver のカスタム・プロパティーもデータ・ソース上に設定 する必要があります。 DB2 for z/OS のご使用のバージョンの「Application Programming Guide and Reference for Java」で、これらのプロパティーについて学びます。

次の作業

これで、 アプリケーションをインストールし、データ・ソースをテストする準備ができました。



関連タスク
管理コンソールを使用したデータ・ソースの構成
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アプリケーション・クライアントのデータ・アクセスの構成
現在の J2EE コネクター・アーキテクチャー (JCA) のデータ・ソースを使用するアプリケーションのマイグレーション
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関連情報
http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=180&uid=swg27006921
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:52:11 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/tdat_jdbcdb2zos.html