WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: z/OS

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エンタープライズ・アプリケーション設定

このページを使用して、エンタープライズ・アプリケーションを構成します。

この管理コンソール・ページを表示するには、「アプリケーション」 > 「エンタープライズ・アプリケーション」 > 「application_name」 をクリックします。

重要: アプリケーションの実行中に アプリケーション設定を変更すると、アプリケーションは再始動されます。 スタンドアロン・サーバーでは、 変更内容を保管してからアプリケーションが再始動されます。複数サーバー製品では、 変更内容を保管してからアプリケーションが再始動され、 アプリケーションがインストールされているノード上のファイルが同期されます。

「構成」タブ

名前

アプリケーションの論理名を指定します。 アプリケーション名は、セル内で固有でなければならず、使用許可されていない文字を含むことはできません。

アプリケーション名は、先頭にピリオド (.) を使用することはできず、 先頭または末尾をスペースにすることはできず、以下の文字を含むことはできません。

使用許可されて いない文字
/   スラッシュ $    ドル記号 '    単一引用符
¥   バックスラッシュ =    等号 "   二重引用符
*   アスタリスク %   パーセント記号 |     縦棒
,   コンマ +    正符号 <   左不等号括弧
:   コロン @   アットマーク >    右不等号括弧
;   セミコロン #    ハッシュ・マーク &   アンパーサンド (& 記号)
?  疑問符 (?) ]]> この文字の組み合わせには、特定の名前はありません。
データ型 ストリング
アプリケーション・バイナリー

アプリケーションの EAR ファイルのインストール先のディレクトリーを指定します。 この「アプリケーション・バイナリー」設定は、アプリケーション・インストールおよび更新ウィザードの「アプリケーションをインストールするディレクトリー」フィールドと同じです。

デフォルト値は、APP_INSTALL_ROOT/cell_name の値です。ここで、APP_INSTALL_ROOT 変数は app_server_root/installedApps です (例えば、C:¥WebSphere¥AppServer¥profiles¥profile_name¥installedApps¥cell_name など)。

絶対パスを指定するか、またはパス・マップ変数 (${MY_APPS} など) を使用します。任意のシステムのパス・マップ変数を使用できます。 これは、異機種ノード上にメンバーを持つクラスターにアプリケーションをインストールする際に特に必要です。 そのようなケースでは、絶対パスを指定する方法が他にない場合があるためです。現行セル名を示す WebSphere Application Server 変数 ${CELL} をパス・マップ変数に指定することも可能です (例 ${MY_APP}/${CELL} など)。

WebSphere Application Server 変数は、管理コンソールの「WebSphere 変数」ページで定義することができます。このページにアクセスするには、「環境」 > 「WebSphere 変数」をクリックします。

データ型 ストリング
単位 絶対パス名
バイナリーからメタデータを使用する

アプリケーション・サーバーが、 アプリケーション・デプロイメント文書 deployment.xml ファイルにあるバインディング、拡張子、 デプロイメント記述子を使用するか (デフォルト)、 またはエンタープライズ・アプリケーション・リソース (EAR) ファイルにあるものを使用するかを指定します。

この「バイナリーからメタデータを使用」設定は、アプリケーション・インストールおよび更新ウィザードの 「Use Binary Configuration」フィールドと同じです。 6.x デプロイメント・ターゲットにインストールされたアプリケーションについてのみ、この設定を選択します。 この設定は、5.x デプロイメント・ターゲットにインストールされたアプリケーションについては無効です。

データ型 ブール
デフォルト false
配布を使用可能にする

製品がインストール宛先でアプリケーション・バイナリーを展開するのか、または削除するのかを指定します。デフォルトでは、アプリケーションの配布を使用可能にします。インストールされたアプリケーションのアプリケーション・バイナリーは、指定のディレクトリーに展開されます。 構成に対する変更をアンインストールして保管する際には、 バイナリー・ファイルも削除されます。 このオプションを使用不可にする場合、アプリケーションを実行するすべてのノードの宛先ディレクトリーで、アプリケーション・バイナリーを必ず適切に展開してください。

重要: このオプションを使用不可にして、かつアプリケーション・バイナリーを ノードにコピーして展開しない場合は、構成を後で保管したり、手動で同期しても、 アプリケーション・バイナリーはノードに移動しません。

この「配布を使用可能にする」設定は、アプリケーション・インストールおよび更新ウィザードの「アプリケーションの配布」フィールドと同じです。

データ型 ブール
デフォルト true
妥当性検査

製品が、アプリケーションのインストールまたは更新中に指定されたアプリケーション参照を検査するかどうか、また、妥当性検査を使用可能にする場合は、誤った参照をユーザーに警告するのか、オペレーションを失敗させるのかを指定します。

アプリケーションは通常、コンテナー管理のパーシスタンス (CMP) Bean のデータ・ソースを使用して、またはデプロイメント記述子で定義されたリソース参照またはリソース環境参照を 使用してリソースを参照します。 妥当性検査では、アプリケーションが参照するリソースが そのアプリケーションのデプロイメント・ターゲットの有効 範囲で定義されるかどうかを検査します。

サーバーがクラスターに属する場合、リソースはサーバー、 そのノード、セルまたはクラスターで定義できます。 リソースの妥当性検査を行わない場合は「オフ」、 誤ったリソース参照について警告メッセージを出すには「警告」、 誤ったリソース参照の結果、失敗するオペレーションを停止するには「失敗」を選択します。

この「妥当性検査」設定は、アプリケーション・インストールおよび更新ウィザードの「入力のオフ/警告/失敗の妥当性検査」フィールドと同じです。

データ型 ストリング
デフォルト 警告
クラス・ローダー・モード

クラス・ローダーが、クラスをロードする際に、最初に親クラス・ローダーを検索するのか、 あるいはアプリケーション・クラス・ローダーを検索するのかを指定します。開発キット・クラス・ローダーおよび WebSphere Application Server クラス・ローダーの標準は、Parent First です。Parent Last を指定することにより、 アプリケーションは、親クラス・ローダーに含まれるクラスをオーバーライドできますが、 オーバーライドされたクラスとオーバーライドされていないクラスを一緒に使用した場合、 このアクションにより、ClassCastException または LinkageErrors が発生する可能性があります。

オプションは、Parent FirstParent Last です。デフォルトでは、クラスをロードする際に、 親クラス・ローダーを検索してから、アプリケーション・クラス・ローダーを検索します。

[バージョン 6.0.2] ご使用のアプリケーションで WebSphere Application Server の Jakarta 共通ロギングのデフォルト構成を使用する場合、このアプリケーション・クラス・ローダー・モードを Parent First に設定します。 ご使用のアプリケーションで WebSphere Application Server の Jakarta 共通ロギングのデフォルト構成をオーバーライドする場合、ご使用のアプリケーションが、Jakarta 共通ロギングでサポートされている形式の構成を提供し、このクラス・ローダー・モードが Parent Last に設定される必要があります。また、デフォルト構成をオーバーライドする には、ご使用のアプリケーションの各 Web モジュールのクラス ・ローダー・モードを設定して、正しいロガー・ファクトリー がロードされるようにします。

データ型 ストリング
デフォルト Parent First
WAR クラス・ローダー・ポリシー

単一のクラス・ローダーを使用してこのアプリケーションのすべての WAR ファイルをロードするか、 または WAR ファイルごとに異なるクラス・ローダーを使用するかを指定します。

オプションは、ApplicationModule です。デフォルトでは、 それぞれの WAR ファイルをロードするために別々のクラス・ローダーが使用されます。

データ型 ストリング
デフォルト モジュール
クラスの再ロードを使用可能にする

アプリケーション・ファイルの更新時に、クラスの再ロードを使用可能にするかどうかを指定します。

EJB モジュールまたは非 Web モジュールでは、「クラスの再ロードを使用可能にする」を選択して、 アプリケーションの deployment.xml ファイルで reloadEnabled を true に設定します。 アプリケーションのクラス定義が変更された場合、アプリケーション・サーバー・ランタイムは、 アプリケーション・クラスを再ロードするためにアプリケーションの停止および始動を行います。

サーブレットや JavaServer Pages (JSP) ファイルなどの Web モジュールでは、 ibm-web-ext.xmi ファイルの IBM 拡張 reloadingEnabled が true に設定されている場合にのみ、Web コンテナーは Web モジュールを再ロードします。アセンブリー・ツールで Web モジュールの拡張デプロイメント記述子を編集する場合は、reloadingEnabled を true に 設定することができます。 ibm-web-ext.xmi ファイルで reloadingEnabled が定義されていない場合、 製品は reloadingEnabled が true に設定されていると想定します。

Web モジュールの再ロードを使用可能にし、EJB モジュールと Web 以外のモジュールの再ロードも使用可能にするには、 以下の処理を実行します。

  1. ibm-web-ext.xmi ファイルの IBM 拡張 reloadingEnabled を true に設定します。
  2. この「クラスの再ロードを有効にする」プロパティーを選択します。
  3. 「再ロード間隔」プロパティーをゼロより大きい値 (例えば、1 から 2147483647) に設定します。

Web モジュールの再ロードだけを使用可能にし、EJB モジュールと Web 以外のモジュールの再ロードを 使用可能にしない場合は、以下の処理を実行します。

  1. ibm-web-ext.xmi ファイルの IBM 拡張 reloadingEnabled を true に設定します。
  2. ibm-web-ext.xmi ファイルの IBM 拡張の再ロード間隔属性を ゼロより大きい値 (1 から 2147483647 までの範囲内など) に設定します。
  3. この「クラスの再ロードを有効にする」プロパティーは選択しないでください。

Web モジュールの再ロードを使用不可にするには、ibm-web-ext.xmi ファイルの IBM 拡張 reloadingEnabled を false に設定します。

データ型 ブール
デフォルト false
再ロード間隔

更新されたファイルを探すためにアプリケーションのファイル・システムをスキャンする秒数を指定します。デフォルトは、EAR ファイルの IBM 拡張 (META-INF/ibm-application-ext.xmi) ファイルで指定されている、再ロード間隔属性の値です。

この「再ロード間隔」設定は、アプリケーション・インストールおよび更新ウィザードの「再ロード間隔 (秒)」フィールドと同じです。

再ロードを使用可能にするには、ゼロより大きい値 (1 から 2147483647 までの範囲内など) を指定します。 再ロードを使用不可にするには、ゼロ (0) を指定します。

ここで指定する再ロード間隔は、 EAR ファイルの各非 Web モジュールに対して IBM 拡張で指定されている値 (EAR ファイルのアプリケーションに対して、 IBM 拡張で指定されている再ロード間隔をオーバーライドしたもの) をオーバーライドします。 クラスの再ロードが使用可能になっている場合にのみ、再ロード間隔属性は有効になります。

この範囲は、0 から 2147483647 です。

データ型 整数
単位
デフォルト 3
開始ウェイト

サーバーの始動時にアプリケーションがどの順序で始動するかを指定します。 開始ウェイトが最も小さいアプリケーションが最初に始動します。

データ型 整数
デフォルト 1
範囲 0 から 2147483647
バックグラウンド・アプリケーション

サーバーの始動前にアプリケーションを完全に初期化するかどうかを指定します。

デフォルト設定は false で、これは、 アプリケーションが開始するまではサーバーの始動が完了しないことを意味します。

true に設定すると、製品には、アプリケーションがバックグラウンド・スレッドで開始するため、アプリケーションの開始を待たずにサーバーの始動が続行される可能性があることが通知されます。 したがって、アプリケーション・サーバーが始動しても、 アプリケーションの準備ができていない可能性があります。

この設定が適用されるのは、アプリケーションがバージョン 6 のアプリケーション・サーバー上で稼働している場合に限られます。

データ型 ブール
デフォルト false
リソース用の MBean の作成

アプリケーションの開始時に、アプリケーション内のさまざまなリソース (サーブレットや JSP ファイルなど) 用の MBean を作成するかどうかを指定します。 デフォルトでは、MBean を作成します。

データ型 ブール
デフォルト true



関連概念
クラス・ローダー
エンタープライズ (J2EE) アプリケーション
インストール可能な J2EE モジュールのバージョン
関連タスク
J2EE アプリケーションのデプロイと管理
関連資料
コネクター・モジュール・コレクション
EJB モジュール・コレクション
ライブラリー参照コレクション
セッション管理設定
ターゲット固有のアプリケーション状況
WebSphere 変数コレクション
オブジェクト名: 名前ストリングが含むことができないもの
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:52:11 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/urun_rapp_inst.html