以下のトレース・オプションで、
問題検出に必要な情報を収集することができます。
これらのオプションを表示または設定するには、
以下のように WebSphere Application Server 管理コンソールを使用します。
- 「環境」>「WebSphere 変数の管理」と選択します。
- 「名前」フィールドで変数名を指定し、
「値」フィールドで設定値を指定します。このタブの「説明」フィールドに、設定の説明を記述することもできます。
- ras_trace_outputLocation=SYSPRINT | BUFFER | TRCFILE
- トレース・レコードの送信先を指定します。
- SYSPRINT に送信
- メモリー・バッファー (BUFFER) に送信。メモリー・バッファーの内容は、後で CTRACE データ・セットに書き込まれます。
- トレース・データ・セット (TRCFILE) に送信。このデータ・セットは、
サーバーの始動プロシージャーの TRCFILE DD ステートメントで指定します。
サーバーでは、1 つ以上の値をスペースで区切って指定することができます。
クライアントでは、SYSPRINT しか指定できません。デフォルト:
- クライアントの場合は SYSPRINT
- それ以外のプロセスでは BUFFER
例: ras_trace_outputLocation=SYSPRINT BUFFER
- ras_time_local=0 | 1
- トレース・レコードのタイム・スタンプに、グリニッジ標準時 (GMT) を使用するか現地時間を使用するかを指定します。
この変数の設定によって、エラー・ログと、SYSPRINT または TRCFILE DD に送信されるトレースでの、タイム・スタンプのフォーマットが決まります。
デフォルト: 0 (GMT)
例: ras_time_local=1 と設定すると、タイム・スタンプは現地時間になります。
- ras_trace_ctraceParms=SUFFIX | MEMBER_NAME
- CTRACE PARMLIB メンバーを識別します。この値は次のいずれかです。
- 2 文字のサフィックス。これをストリング CTIBBO に追加すると、PARMLIB メンバーの名前になります。
- PARMLIB メンバーの完全指定名。完全指定名は、
CTRACE PARMLIB メンバーのネーミング要件に準拠している必要があります。
この環境変数が指定されていて、PARMLIB メンバーが見つからない場合は、
デフォルトの PARMLIB メンバーである CTIBBO00 が使用されます。
指定された PARMLIB メンバーとデフォルトの PARMLIB メンバーがどちらも見つからない場合は、
トレースは CTRACE に定義されますが、CTRACE 外部書き出しプログラムには関連付けられません。 注: この環境変数を認識するサーバーは、デーモンのみです。
デフォルト:
00 (デフォルトの PARMLIB メンバー CTIBBO00)
例: ras_trace_ctraceParms=01 と指定すると、PARMLIB メンバー CTIBBO01 が識別されます。
- ras_trace_BufferCount= n
- 割り振るトレース・バッファーの数を指定します。有効な値は 4 から 8 です。
デフォルト: 4
例: ras_trace_BufferCount=6
- ras_trace_BufferSize= n
- 単一のトレース・バッファーのサイズをバイト単位で指定します。
K (キロバイト) または M (メガバイト) の文字が使用できます。有効な値は 128K から 4M です。
デフォルト: 1M
例: ras_trace_BufferSize=2M