このトピックでは、Java Management Extensions (JMX) の概要と、 この標準が WebSphere Application Server にどのように適用されるかについて説明します。
アーキテクチャーの最上位レベルは識別されますが、 現行レベルの JMX 仕様では未定義です。
アーキテクチャーの最上位レベルは、分散サービス・レベルになります。 その役割は、JMX エージェントへのリモート・アクセスを容易にすることです。 このタスクは、 コネクターを介して実行されます。コネクターは、MBean サーバーに対する、プロトコルに依存しない、 ロケーション透過のクライアント・サイドのインターフェースを提供します (例えば Remote Method Invocation (RMI) コネクター)。 また、プロトコル・アダプターを介して実行されることもあり、この場合、プロトコル・アダプターは、 MBean サーバーに対する、プロトコル固有のサーバー・サイド・アクセスを提供します (例えば HTTP アダプター)。
Java Management Extensions (JMX) は、アプリケーション・サーバーの管理機能の中核に位置します。 アプリケーション・サーバーには JMX エージェントが含まれています。システム・コンポーネントはすべて、 MBean として定義されます。Application Server 内の JMX エージェントは、3 つの タイプのコネクター、Remote Method Invocation/Internet Inter-ORB Protocol (RMI/IIOP)、Simple Object Access Protocol/Hypertext Transfer Protocol (SOAP/HTTP)、Simple Object Access Protocol/Hypertext Transfer Protocol Secure (SOAP/HTTPS) を サポートしています。 アプリケーション・サーバーと一緒に 組み込まれている管理ツールはすべて、これらの JMX 機能を使用してそれぞれの役割を果たします。
スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・システムでは、 サーバーは個別に存在し、管理されます。 この環境では、管理クライアントは直接アプリケーション・サーバーに接続されます。
Network Deployment システムでは、階層トポロジーによって、 ノード内のアプリケーション・サーバーがグループ化され、 セル内のノードがグループ化されます。 管理サーバーはノード・レベル (ノード・エージェント) およびセル・レベル (デプロイメント・マネージャー) に存在し、 従属サーバーで、管理サービスの集約ポイントとして機能します。
ノード上のすべてのサーバーの MBean はそのノード・エージェントを介して表示され、 すべてのノード上の MBean はデプロイメント・マネージャーを介して表示されます。 したがって、デプロイメント・マネージャーに接続することで、 オペレーションを呼び出し、属性の取得および設定を行い、 セル内の任意の MBean に対する通知を受信することができます。 アプリケーション・サーバーは、 標準の JMX MBeanServer インターフェースを反映する AdminService クラスを提供し、 MBeanServer インターフェースをラップして、それが、この分散管理機能のインプリメントに参加するようにします。