WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: z/OS

             目次と検索結果のパーソナライズ化
このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

IBM サービスのトレース制御

これらの設定を使用してトレース設定を表示および変更します。

トレース設定を表示または設定するには、 WebSphere 管理コンソールを以下のように使用します。
注:
  • ras_trace_defaultTracingLevel=1 を含むいずれかのレベルのトレースを使用する場合は、 ras_trace_outputLocation を BUFFER に設定するようにしてください。

    ras_trace_defaultTracingLevel=1 を指定すると 、ERROR ログだけでなくトレース・ログにも例外を書き込みます。

  • ras_trace_BufferCount=4 および ras_trace_BufferSize=128 を設定します。

    これにより、 512KB のストレージがトレース・バッファー用に取得され (許容される最小値)、 メモリー所要量が削減されます。

  • CTRACE でトレースするのが最善です。

    ras_trace_defaultTracingLevel=3 を指定した sysprint でトレースしている場合、 ほぼ 100% のスループット低下が示される可能性があります。 しかし、CTRACE でトレースすると、 スループットの低下が 15% で済む場合があります。

  • JRAS トレースは、必ず使用不可にしてください。
    使用不可にするには、JVM プロパティー・ファイルが指す trace.dat ファイルで次の行を探します。
    com.ibm.ejs.*=all=disable
    
    com.ibm.ws390.orb.*=all=disable
    
    
    
    どちらの行も、=disable に設定されていることを確認するか、 または、この 2 行を完全に削除します。
    注: ras_trace_outputLocation が設定されている場合、 知らないうちにトレースを実行していることがあります。
ras_trace_defaultTracingLevel= n
WebSphere Application Server for z/OS のデフォルト・トレース・レベルを指定します。
有効な値とその意味は以下のとおりです。
0 トレースなし
1 例外トレース
2 基本および例外トレース
3 基本および例外トレースを含む、詳細トレース
この変数は、WebSphere Application Server for z/OS サブコン ポーネントのトレース・レベルを設定するために、ras_trace_basic および ras_trace_detail 変数と共に使用します。
WebSphere Application Server for z/OS のデフォルト・トレース・レベルを指定します。

デフォルト: 1

例:
 ras_trace_defaultTracingLevel=2
ras_trace_basic=n | (n,...)
特定の WebSphere Application Server for z/OS サブコンポーネント について、トレースのオーバーライドを行うことを指定します。

番号で指定された サブコンポーネントは基本および例外トレースを受け取ります。 IBM サービスによって、複数のサブコンポーネントを指定するよう指示された場合には、 括弧を使用し、コンマで数値を区切ってください。 IBM サービスでは、サブコンポーネント番号とその意味を提供しています。

WebSphere Application Server for z/OS の別の部分では、ras_trace_defaultTracingLevel 変数に指定されているトレースを受け取ります。
注: ras_trace_basic の有効値は次のとおりです。
  • 0: RAS
  • 1: 共通ユーティリティー
  • 2: COS/ネーミング
  • 3: COMM
  • 4: ORB
  • 5: IM
  • 6: OTS
  • 7: Shasta
  • 8: システム管理
  • 9: OS/390 ラッパー
  • A: デーモン
  • B: IR
  • C: テスト
  • D: COS/照会
  • E: セキュリティー
  • F: 外部化
  • G: アダプター
  • H: ライフ・サイクル
  • I: ID
  • J: JRAS (内部トレース--IBM サポートからの指示による)
  • K: リファレンス・コレクション
  • L: J2EE

デフォルト: (デフォルト値はありません)

例:
 ras_trace_basic=3
ras_trace_detail=n | (n,...)
特定の WebSphere Application Server for z/OS サブコンポーネント について、トレースのオーバーライドを行うことを指定します。

番号で指定されたサブコンポーネントは、 詳細トレースを受け取ります。 IBM サービスによって、複数のサブコンポーネントを指定するよう指示された場合には、 括弧を使用し、コンマで数値を区切ってください。 IBM サービスでは、サブコンポーネント番号とその意味を提供しています。

WebSphere Application Server for z/OS の別の部分では、ras_trace_defaultTracingLevel 変数に指定されているトレースを受け取ります。
注: ras_trace_detail の有効値は次のとおりです。
  • 0: RAS
  • 1: 共通ユーティリティー
  • 2: COS/ネーミング
  • 3: COMM
  • 4: ORB
  • 5: IM
  • 6: OTS
  • 7: Shasta
  • 8: システム管理
  • 9: OS/390 ラッパー
  • A: デーモン
  • B: IR
  • C: テスト
  • D: COS/照会
  • E: セキュリティー
  • F: 外部化
  • G: アダプター
  • H: ライフ・サイクル
  • I: ID
  • J: JRAS (内部トレース--IBM サポートからの指示による)
  • K: リファレンス・コレクション
  • L: J2EE

デフォルト: (デフォルト値はありません)

例:
 ras_trace_detail=3
 ras_trace_detail=(3,4)
ras_trace_specific=n | (n,...)
特定の WebSphere Application Server for z/OS トレース・ポイントについて、トレースのオーバーライドを行うことを指定します。

トレース・ポイントは、8 桁の 16 進数で指定します。 IBM サービスによって複数のトレース・ポイントを指定するよう指示された場合には、 括弧を使用し、コンマで数値を区切ってください。 名前を単一引用符で囲んで、WebSphere 変数名を指定することもできます。 WebSphere 変数の値は ras_trace_specific に値を指定した場合と同様に処理されます。

デフォルト: (デフォルト値はありません)

例:
 ras_trace_specific=03004020
 ras_trace_specific=(03004020,04005010)
 ras_trace_specific='xyz'
[where xyz is an environment variable name]
 ras_trace_specific=('xyz','abc',03004021)
[xyz および abc は環境変数名です]
ras_trace_exclude_specific=n | (n,...)
WebSphere Application Server for z/OS トレース・ポイントを指定して、トレース・アクティビティーから除外します。

トレース・ポイントは、8 桁の 16 進数で指定します。 IBM サービスによって複数のトレース・ポイントを指定するよう指示された場合には、 括弧を使用し、コンマで数値を区切ってください。 名前を単一引用符で囲んで、WebSphere 変数名を指定することもできます。 WebSphere 変数の値は ras_trace_exclude_specific に値を指定した場合と同様に処理されます。

デフォルト: (デフォルト値はありません)

例:
 ras_trace_exclude_specific=03004020
 ras_trace_exclude_specific=(03004020,04005010)
 ras_trace_exclude_specific='xyz'
[where xyz is an environment variable name]
 ras_trace_exclude_specific=('xyz','abc',03004021)
[xyz および abc は環境変数名です]



関連タスク
問題の診断 (診断ツールを使用)
関連資料
IBM サービス・コールの準備
参照トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 10:52:11 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/rtrb_ibmonlytracecontrols.html