これらのヒントを使用して、WebSphere Application Server のパフォーマンスを最適化するために、z/OS オペレーティング・システムをチューニングします。
WebSphere Application Server for z/OS は、構成ファイル用のファイル共用システムを必要または推奨しなくなりました。 クラスターで、このデータを管理するための独自のメカニズムを保守するためです。 ただし、WebSphere for z/OS は、XA パートナー・ログの共用ファイル・システムを必要とします。ご使用のアプリケーションが、 ファイル共用システムを使用する場合もあります。この項目では、ファイル共用システム用のいくつかの基本チューニング情報を 提供します。
z/OS UNIX システム・サービスの基本的なパフォーマンス情報については、次の Web サイトを参照してください: http://www.ibm.com/servers/eserver/zseries/ebusiness/perform.html
シスプレックスで実行する場合には、 ファイル・システム・アクセスに特別な考慮事項が必要です。ファイル共用システム環境でファイル・システム を読み取り/書き込みでマウントしている場合、1 つのシステムだけがファイルへローカル・アクセスを実行します。 他のシステムはすべて、ファイルへリモート・アクセスを実行し、パフォーマンスに悪影響を与えます。 WebSphere のすべてのファイルを、独自のマウント可能なファイル・システムに入れて、 パフォーマンスを向上させるために読み取り専用でマウントすることを選択することができます。 ただし、現行アプリケーションを変更したり、 新規アプリケーションをインストールするには、ファイル・システムを読み取り/書き込みでマウントしなければなりません。 操作手順を整理し、アプリケーションを更新またはインストールする場合は、 ファイル・システムが読み取り/書き込みでマウントされていることを確認する必要があります。
HFS ファイル・キャッシング読み取り/書き込みファイルは、 カーネル・データ・スペースにキャッシュされます。ファイル・キャッシング用の候補として適したファイルを判別するため 、SMF 92 レコードを使用することができます。
初期キャッシュ・サイズは 、BPXPRMxx で定義されます。
z/OS では zFS と呼ばれる新規ファイル・システムを導入しました。 これによって、ファイル・システム・アクセスが改善されます。ご使用の UNIX ファイル・システムに対して zFS を使用すると、 利点がある可能性があります。詳しくは、『z/OS UNIX システム・サービスの計画』を参照してください。
使用度の高い読み取り専用ファイルは、ファイル・キャッシュ・コマンド を使用して USS カーネルでキャッシュすることができます。ファイル共用システムのファイルがデータ・スペースでキャッシュされている場合でも、 ファイル・キャッシュのファイルへのアクセスは、ファイル共用システムのファイルへのアクセスよりも はるかに効率的である場合があります。GRS ラッチ競合は、 頻繁にアクセスされるファイル共用システムのファイルに対して発行される場合があるもので、 ファイル・キャッシュのファイルには影響しません。
開始時に重要なファイルをファイル・キャッシュする ために、/etc/rc ファイルにファイル・キャッシュ・コマンドを追加することができます。残念ながら、 ファイル・キャッシュに追加された後に変更されたファイルは、 ファイル・システムがアンマウントして再マウントされるまで、またはシステムで IPL を再度実行するまで、キャッシングできない場合があります。ファイル・キャッシュ・コマンドについて詳しくは、「z/OS UNIX System Services Command Reference」 を参照してください。
/usr/sbin/filecache -a /usr/lpp/WebSphere/V5R0M0/ MQSeries/java/samples/base/de_DE/mqsample.html