WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: z/OS

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IPv6 のサポート

この製品バージョンでは、Internet Protocol Version 6 (IPv6) の選択サポートが導入されています。IPv6 は、今日のほとんどのネットワークで現在使われている IPv4 標準を超える、次世代のインターネット・プロトコルです。IPv6 クライアントのワークロードは、バックエンド・アプリケーション・サーバーに分散できるようになり、プロキシー・サーバー・サポートが新規 IPv6 クライアントおよびサーバーまで拡張されています。

IPv6 の重要な機能拡張は、IP アドレス・スペースが 32 ビットから 128 ビットに拡張され、事実上無制限の IP アドレスが可能になったことです。 このアドレッシング能力は、 エンドツーエンドのセキュリティー、機動性サポートの向上、 アドレス構成とアドレス管理の簡素化などを実現する新機能と 相まって、進化した e-business と次世代インターネットにおける、 重要なコンポーネントとして、IPv6 を位置づける特徴となっています。

[バージョン 6.0.2] 新しい IPv6 ネットワーク・サポートでは Load Balancer が IPv6 クライアントまで拡張されたことで、クライアントのワークロードがバックエンド WebSphere アプリケーション・サーバーに分散できるようになり、柔軟性が高くなりました。 IPv6 クライアントのプロキシー・サーバー・サポートおよびアップストリーム・サーバー接続により、ネットワークの到達性と柔軟性が高まります。 詳細については、Edge Component の資料を参照してください。

IPv6 アドレスは、JMS 接続ファクトリーでサポートされて いますが、providerEndpoints ストリングの残りの部分を区別するために、IPv6 アドレスに大括弧を付ける必要があります。 これは、providerEndpoints ストリングで使用されるコロン分離文字 ( : ) が、 IPv6 ネットワーク・アドレスの分離文字としても使用されるためです。 プロバイダー・エンドポイントの標準形式は host:port:chain です。 IPv6 のアドレスは、次のようになります。
2002:914:fc12:179:9:20:141:42
したがって、IPv6 プロバイダー・エンドポイントの設定は、次のようになります。
2002:914:fc12:179:9:20:141:42:7276:BootstrapBasicMessaging
IPv6 アドレスは、可変長にすることができます。 この場合、IPv6 アドレスの終了点と ポートの開始点を把握することはできません。 これを解決するには、IPv6 アドレスを大括弧で囲みます。 詳しくは、Internet Engineering Task Force の Web サイト (http://www.ietf.org) で、RFC2732 を参照してください。 例えば、先ほどの providerEndpoints ストリングは、次のようになります。
[2002:914:fc12:179:9:20:141:42]:7276:BootstrapBasicMessaging
WebSphere Application Server コンポーネントと、WebSphere Application Server バージョン 6.0 にバンドルされた製品による、IPv6 サポートの要約を、 次の表で紹介します。 この表では、「はい」は IPv6 がサポートされていることを表し、 「いいえ」は IPv6 がサポートされていないことを示します。
表 1. WebSphere Application Server での IPv6 サポート
製品またはコンポーネント Windows 2003 AIX Solaris Linux HP-UX iSeries z/OS
WebSphere Application Server はい はい はい はい はい いいえ はい
IBM HTTP Server はい はい はい はい はい いいえ はい
WebSphere プラグイン はい はい はい はい はい いいえ はい
ロード・バランサー (Edge Component v6.0.1) いいえ いいえ いいえ いいえ いいえ 該当なし 該当なし
ロード・バランサー (Edge Component v6.0.2) はい はい はい はい はい 該当なし 該当なし
キャッシング・プロキシー・サーバー (Edge Component v6.0.1) いいえ いいえ いいえ いいえ いいえ 該当なし 該当なし
キャッシング・プロキシー・サーバー (Edge Component v6.0.2) いいえ いいえ いいえ いいえ いいえ 該当なし 該当なし

IPv6 は、z/OS でサポートされるようになりました。




関連概念
IPv6 のための JavaMail のサポート
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:52:11 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/rovr_ipv6.html