WebSphere Application Server バージョン 5 以降で
稼働する、DB2 データベースを使用するバージョン 2 の UDDI レジストリーから、
WebSphere Application Server バージョン 6.x で稼働するバージョン 3 の UDDI レジストリー
へマイグレーションするには、このトピックに従います。
始める前に
この手順には、以下の制約事項が適用されます。
- ご使用の既存のレジストリーが DB2 データベースを使用していること。
- ご使用の既存のレジストリーが、WebSphere Application Server バージョン 5 以降で稼働すること。
UDDI レジストリー・バージョン 1.1 または 1.1.1 (WebSphere Application Server バージョン 4 で
稼働) からマイグレーションする場合は、まず WebSphere Application Server バージョン 5 上で
稼働する UDDI バージョン 2 にマイグレーションし (WebSphere Application Server
バージョン 5 インフォメーション・センターの説明に従ってください)、その後、このトピックで説明されている
ステップを実行します。
- WebSphere Application Server バージョン 5 デプロイメント・マネージャーを
バージョン 6.x にマイグレーション済みであること。
混合セル・マイグレーション・モードで実行する場合は、
バージョン 2 の UDDI レジストリー (WebSphere Application Server バージョン 5 に付属) を、
WebSphere バージョン 6.x サーバーでのみ実行してください。この構成では、
WebSphere Application Server バージョン 6.x デプロイメント・マネージャーはバージョン 5.x の
ノードを管理し、バージョン 2 の UDDI レジストリーはマイグレーション用にのみ
サポートされています。
通常の実行用にはサポートされていません。
UDDI レジストリーがクラスター化アプリケーション・サーバーにデプロイ
されているときに、WebSphere Application Server バージョン 6.x にマイグレーションする場合は、
混合バージョンのクラスターで UDDI を稼働させることはできません。引き続き
WebSphere Application Server バージョン 5 上のサーバーで UDDI レジストリーを
稼働させることも可能ですが、クラスター内のすべてのノードを WebSphere Application Server
バージョン 6.x にマイグレーションするまで、WebSphere Application Server バージョン 6.x の
サーバーで UDDI レジストリーを稼働させることはできません。
これは、UDDI のデータを UDDI バージョン 2 形式から UDDI バージョン 3 形式にマイグレーションする必要があるためです。
WebSphere Application Server バージョン 5.x の Network Deployment 構成、
または WebSphere Application Server バージョン 5.x のスタンドアロン・アプリケーション・サーバー
から、UDDI レジストリーをマイグレーションする場合、ステップは非常に似ています。
Network Deployment を WebSphere Application Server バージョン 6.x の Network Deployment 構成
にマイグレーションする場合は、混合バージョン・セルを使用するなどの、複数の方法を選択する
ことができます。
この場合、WebSphere Application Server バージョン 6.x のデプロイメント・マネージャーは、
さまざまなレベルでアプリケーション・サーバーを管理することができます。この方法では、個々のアプリケーション・サーバーを都合のよいとき
に段階的にマイグレーションできます。
プロシージャー
- バージョン 5.x のアプリケーション・サーバーで
稼働している UDDI レジストリー・アプリケーションを停止します。
これによって、それ以降の UDDI 要求が UDDI レジストリーに送信されなくなるため、
マイグレーション・プロセス中に新規データが公開されなくなります。
- 使用されている uddi.properties 値に関する情報を記録します。
このファイルは WebSphere Application Server バージョン
5.x システムの DeploymentManager_install_dir/config/cells/cell_name/nodes/node_name/servers/server_name
ディレクトリーにあります (スタンドアロン・アプリケーション・サーバーをマイグレーションする場合は、properties
サブディレクトリーにあります)。
- サーバーを WebSphere Application Server バージョン 5.x から
バージョン 6.x へマイグレーションします。 これにより、
マイグレーションされたバージョン 6.x アプリケーション・サーバーの新しい
ディレクトリー・ツリーができます。
- マイグレーションした新規のバージョン 6.x アプリケーション・サーバーを始動します。
- バージョン 2 UDDI データベース用の新規データ・ソースを作成します。
これは UDDI マイグレーション・データ・ソースと呼ばれています。
JNDI 名は datasources/uddimigration でなければなりません。このステップを完了するには、
UDDI マイグレーション・データ・ソースのセットアップを参照してください。
- UDDI バージョン 3 レジストリーをセットアップし、バージョン 2 のデータをマイグレーションします。
ノードの初期化に関連するサブトピックを含む、
カスタマイズされた UDDI ノードのセットアップの指示に従ってください。
このトピックでは以下のアクションの実行方法を説明します。
- バージョン 3 DB2 データベースを作成します
- J2C 認証データ・エントリーを作成します
- JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースを作成します
- UDDI レジストリー・アプリケーションをデプロイします
- サーバーの始動
- ノードの構成と初期化を行います。UDDI レジストリーのノードの初期化では、
UDDI マイグレーション・データ・ソースを検出して、UDDI ノード初期化プロセス
の一部としてバージョン 2 のデータをマイグレーションします。このデータ・マイグレーションは、
UDDI レジストリーのデータ量に従って、一定の時間がかかることがあります。
結果
UDDI レジストリーがマイグレーションされました。
サーバー・ログでエラーがないことを検査します。次のメッセージが表示される場合は、
マイグレーション中に予期しないエラーが発生しました。エラー・ログで問題を確認します。
問題を修正できない場合は、
http://www.ibm.com/software/support の IBM ソフトウェア・サポート Web サイトを参照してください。
CWUDQ004W: UDDI レジストリーは、マイグレーション・エラーのために開始しませんでした。
問題を修正した後、
「初期化」を再びクリックして、
マイグレーションを完了できます。
サーバー・ログの次のメッセージを確認して、
マイグレーション・プロセスが正常に完了したことを検査します。
CWUDQ0003I: UDDI レジストリーのマイグレーションが完了しました。
次の作業
マイグレーションの完了後、UDDI マイグレーション・データ・ソースを除去できます。
これで、レジストリーが使用可能になります。