WebSphere Application Server には、相互に関連のあるコンポーネントが含まれています。それらは、エンドツーエンド e-business アプリケーションのカスタム・ニーズをサポートするように協調しながら調整する必要があります。
このタスクについて
以下のステップでは、アプリケーション・サーバーのパフォーマンスを向上させるためのさまざまな調整タスクについて説明します。これらのいずれかのアプリケーション・サーバー設定を実装するよう選択できます。これらのステップは任意の順序で実行できます。
プロシージャー
- オブジェクト・リクエスト・ブローカーの調整。 オブジェクト・リクエスト・ブローカー (ORB) は、
Internet InterORB Protocol (IIOP) を使用して、クライアントとサーバーの間の対話を管理します。
また、ネットワーク分散環境でサーバーから受信するクライアント要求および応答をサポートします。
以下のパラメーターを使用して、ORB を調整できます。
- XML パーサー定義の調整。
- 動的キャッシュ・サービスの調整。
動的キャッシュ・サービスを使用すると、パフォーマンスを改善することができます。
動的キャッシュ・サービスの使用と、それがアプリケーション・サーバーのパフォーマンスに与える影響について詳しくは、
タスクの概説: 動的キャッシュ・サービスの使用によるパフォーマンスの向上
を参照してください。
- EJB コンテナーの調整。 Enterprise JavaBeans (EJB) コンテナーは、アプリケーション・サーバーを作成すると自動的に作成されます。
EJB コンテナーのデプロイ後は、以下のパラメーターを使用して、パフォーマンスが向上するような調整を行うことができます。
EJB メソッドの起動キューイング
も参照してください。
- セッション管理の調整。
セッション管理のインストール済みデフォルト設定は、パフォーマンスに関して最適化されています。
- データ・ソースと関連接続プールの調整。
データ・ソースは、データベースのデータにアクセスするために使用し、
そのデータベースへの接続のプールと関連しています。
- 接続プール内の物理接続の数によってどのようにパフォーマンスが変化するかを理解するには、接続プール
の情報を確認してください。
- パフォーマンスに影響するデータ・ソースおよび接続プール・プロパティーについては、データ・アクセス・チューニング・パラメーター
を
参照として使用してください。
- URL 呼び出しキャッシュの調整。
各 JavaServer
Page は固有の URL です。実際に使用中の固有の URL 数が 50 を超えている場合は、invocationCacheSize JVM カスタム・プロパティーで指定された値を大きくします。
このプロパティーは、URL 呼び出しキャッシュのサイズを制御します。
- アプリケーション・コンポーネントが使用しているすべてのログ・ストリームをリカバリー・ログ・サービスで圧縮する頻度の変更。
トランザクション・サービス RLS_LOGSTREAM_COMPRESS_INTERVAL がログ・ストリームを使用する唯一のアプリケーション・コンポーネントである場合は、このトランザクション・サービスのカスタム・プロパティーをデフォルト値よりも大きな値に設定できます。
ログ・ストリームを使用するように設定されたコンポーネントがない場合は、このプロパティーを 0 (ゼロ) に設定して、この機能を使用不可にすることができます。