WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: z/OS

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コア・グループ・ブリッジ・サービスを使用したコア・グループ通信

コア・グループ・ブリッジ・サービスを構成し、内部の WebSphere Application Server コンポーネントについての可用性情報をコア・グループ間で共有できます。 例えば、コア・グループ・ブリッジ・サービスを構成することにより、各コア・グループは、すべてのコア・グループに構成されているすべてのアプリケーション・サーバーの状況を認識できます。 通信するコア・グループを定義するには、アクセス・ポイント・グループを使用します。 コア・グループ・ブリッジ・サービスは、コア・グループ全体でアプリケーション情報を共有するためには使用されません。

コア・グループは、HA マネージャーの、静的に定義されたコンポーネントです。 各セルには、少なくとも 1 つのコア・グループが必要です。 WebSphere Application Server は、各セルに、DefaultCoreGroup と呼ばれるデフォルトのコア・グループを作成します。 コア・グループについて詳しくは、コア・グループ (高可用性ドメイン) を参照してください。アクセス・ポイント・グループを定義することにより、2 つ以上のコア・グループを相互に通信するようにセットアップし、ワークロード管理情報を共有することができます。 通信するコア・グループは、同じセルにある場合も、別のセルにある場合もあります。

コア・グループ・ブリッジの概説

コア・グループ間の通信を構成するには、アクセス・ポイント・グループ を構成する必要があります。 アクセス・ポイント・グループは、相互に通信を行うコア・グループの集合です。 通信が必要なそれぞれのコア・グループごとに、コア・グループ・アクセス・ポイント をアクセス・ポイント・グループに追加します。

コア・グループ・アクセス・ポイント は、コア・グループの通信を行う、サーバー、ノード、およびトランスポート・チャネル・チェーンの組み合わせの集合です。 各コア・グループには、1 つ以上の定義済みのコア・グループ・アクセス・ポイントがあります。 DefaultCoreGroup には、デフォルトのコア・グループ・アクセス・ポイントが 1 つあります。 ただし、特定のコア・グループが異なるネットワーク上の別のコア・グループに接続することが必要な場合は、そのコア・グループに複数のコア・グループ・アクセス・ポイントを構成することを検討する必要があります。 コア・グループを構成して異なるネットワーク間で通信する詳細については、拡張コア・グループ・ブリッジ構成 を参照してください。

コア・グループ・アクセス・ポイントにある、ノード、サーバー、およびトランスポート・チャネル・チェーンの組み合わせは、ブリッジ・インターフェース と呼ばれます。 ブリッジ・インターフェースをホスティングするサーバーは、コア・グループ・ブリッジ・サーバー です。 トランスポート・チャネル・チェーンは、他のコア・グループ・ブリッジ・サーバーとの通信に使用されるチャネルのセットを定義します。 各トランスポート・チャネル・チェーンには、コア・グループ・ブリッジ・サーバーが他のコア・グループ・ブリッジ・サーバーからのメッセージを listen するために使用する、構成済みのポートがあります。

各コア・グループ・アクセス・ポイントには、少なくとも 1 つのコア・グループ・ブリッジ・サーバーが必要です。 コア・グループ・ブリッジ・サーバーは、各コア・グループ・アクセス・ポイントに対して ブリッジ・インターフェースを提供します。コア・グループ・アクセス・ポイント内のコア・グループ・ブリッジ・サーバーは、 互いにバックアップとして機能するため、各コア・グループ・アクセス・ポイント内に 2 つの コア・グループ・ブリッジ・サーバーを持つことをお勧めします。次に、1 つのコア・グループ・ブリッジ・サーバーに障害が発生した場合、もう 1 つのコア・グループ・ブリッジ・サーバーが、障害を起こしたコア・グループ・ブリッジ・サーバーの責務を 引き継ぐことができます。

同一セル内のコア・グループ間の通信を構成する場合は、アクセス・ポイント・グループを 1 つ作成し、通信が必要なそれぞれのコア・グループごとにコア・グループ・アクセス・ポイントを追加します。 同一セル内のコア・グループ間の通信の構成についての詳細は、 拡張コア・グループ・ブリッジ構成 を参照してください。

別々のセルにあるコア・グループ間のコア・グループ・ブリッジを構成する場合においても、アクセス・ポイント・グループを使用します。 ただし、それぞれのセルごとにアクセス・ポイント・グループを作成し、構成する必要があります。 各セルには、そのセル内にあるコア・グループ用のコア・グループ・アクセス・ポイント、および各ピア・セル用のピア・アクセス・ポイント で構成されている、アクセス・ポイント・グループがあります。

ピア・アクセス・ポイントは、異なるセル内に構成されたコア・グループ・アクセス・ポイントを参照します。 各アクセス・ポイント・グループには、それぞれの異なるセルごとに 1 つのピア・アクセス・ポイントが必要です。 複数のピア・アクセス・ポイントが同一のセルを参照するよう構成しないでください。

各ピア・アクセス・ポイントには、1 つ以上の ピア・ポート または 1 つの プロキシー・ピア・アクセス・ポイント があります。

ピア・ポートは、ピア・セルで定義されているブリッジ・インターフェースに対応します。 各ピア・アクセス・ポイントにいくつかのピア・ポートを定義することができます。

ピア・ポートを使用して直接ピア・アクセス・ポイントに到達できないが、 別のピア・アクセス・ポイントを使用すれば到達できる場合には、プロキシー・ピア・アクセス・ポイントを定義します。 プロキシー・ピア・アクセス・ポイントは、直接到達できないピア・コア・グループと通信できるピア・アクセス・ポイントを指定します。 プロキシー・ピアには、定義済みのピア・ポートが必要です。 1 つのプロキシー・ピアか、1 つ以上のピア・ポートのいずれか一方のみを指定してください。 プロキシー・ピア・アクセス・ポイントについての詳細は、拡張コア・グループ・ブリッジ構成 を参照してください。

下図には、ピア・ポートのあるピア・アクセス・ポイントを使用する、2 つの別々のセル間のコア・グループ・ブリッジ構成が示されています。

図 1. 2 つの異なるセルのコア・グループ・ブリッジ構成 2 つのセルのコア・グループ間の通信



関連概念
拡張コア・グループ・ブリッジ構成
関連タスク
コア・グループ・ブリッジ・サービスの構成
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:52:11 PM EST
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