WebSphere Application Server for z/OS, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: z/OS

             目次と検索結果のパーソナライズ化
このトピックは、z/OS オペレーティング・システムにのみ適用されます。

組み込み SQLJ の DB2 JDBC Universal Driver との併用

バックエンド・データとのトランザクション効率を最大限に引き出すため、ご使用のアプリケーションの Structured Query Language in Java (SQLJ) ステートメントを組み込むことが可能です。ここでは、データ・アクセスに DB2 JDBC Universal Driver を使用した WebSphere Application Server for z/OS インストールでのデプロイメントの前後などのアプリケーション・コード構成の過程を述べています。

始める前に

Rational Application Developer でのアプリケーションの作成。

プロシージャー

  1. SQLJ を使用するための非 CMP コンポーネントをセットアップします。
    1. DB2 for z/OS インストール・システムから、sqlj.zip ファイルをワークステーション上のディレクトリーにコピーします。 エンタープライズ Bean Java アーカイブ (JAR) ファイル・プロジェクトの Java ビルド・パスを、sqlj.zip ファイルを含むように変更します。
    2. Rational Application Developer プロジェクトをセットアップして、以下のように SQLJ を自動変換します。
      1. 「プロジェクト・ナビゲーター」で、該当する JAR プロジェクトを右マウス・ボタン・クリックし、 「Add SQLJ Support...」を選択します。
      2. SQLJ サポートが必要なアプリケーションのボックスにチェックマークを付けます。
      3. SQLJ JAR file」フィールドに、すでにワークステーションにコピーした sqlj.zip ファイルへの 完全修飾パスを入力します。
      4. 終了」をクリックします。
    3. アプリケーションのデプロイメント・コードを生成します。
    4. エンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルをエクスポートします。
    5. 以下のステップの前に、アプリケーションを WebSphere Application Server へインストールします
  2. CMP コンポーネントをセットアップして SQLJ を使用します (CMP Bean を使用)。
    1. DB2 Universal Database for z/OS (バージョン 7 以降) に対する、トップダウン・マッピングを作成します。
    2. DB2 for z/OS インストール・システムから、sqlj.zip ファイルをワークステーション上のディレクトリーにコピーします。 エンタープライズ Bean JAR プロジェクトの Java ビルド・パスを、このファイルを含むように変更します。
    3. 以下の手順に従い、Map.mapxmi ファイルを編集して、SQLJ サポートを追加します。
      1. 「プロジェクト・ナビゲーター」から、「EJB_JAR_PROJECT_NAME」>「SOURCE_FOLDER」>「META-INF」>「backends」>「DB2UDBOS390_V7_1」をクリックします。「Map.mapxmi」をダブルクリックしてこのファイルをマッピング・エディターで開きます。
      2. 「概要」ページで、エンタープライズ Bean の列の JAR プロジェク トの名前を強調表示します。 リストされたエンタープライズ Bean のいずれかの名前ではなく 、JAR プロジェクトの名前を強調表示する必要があります。
      3. 「プロパティー」ページで、SQLJ を展開します。
      4. Is using SQLJ?」を True に設定します。
      5. Translator Module」を、ワークステーション上の sqlj.zip ファイルの完全修飾パスに設定します。
      6. Map.mapxmi ファイルを保管します。
    4. アプリケーションのデプロイメント・コードを生成します。
    5. EAR ファイルをエクスポートします。
  3. アプリケーションを WebSphere Application Server へインストールします。DB2 Universal JDBC Driver のプロバイダーで 作成されたデータ・ソースを使用して、適切なリソース参照を解決します。
  4. 直列化プロファイルをカスタマイズします。
    デプロイメント・コードを生成すると、 アプリケーションに固有の直列化プロファイル (拡張子 .ser を持つファイル) が作成されます。 これらのプロファイルは、SQLJ ファイルと同じディレクトリーに存在し、 使用する前に z/OS 環境でカスタマイズする必要があります。
    重要: 直列化プロファイルをカスタマイズする前に、 DB2 のテーブルを作成する必要があります。
    1. バイナリー転送を使用して、アプリケーションをインストールした z/OS 環境に 直列化プロファイルを転送します。あるいは Java jar コマンドを使用して、インストール済みの EAR ディレクトリーの JAR ファイルから直列化プロファイルを抽出します。
    2. 以下のロケーションを CLASSPATH 環境変数に追加します。
      • 直列化プロファイルを含むディレクトリー
      • インストール済み EAR ディレクトリー内の JAR ファイル
    3. db2sqljcustomize コマンドを使用し、直列化プロファイルをカスタマイズします。db2sqljcustomize コマンドの実行についての推奨される構文を以下に示します。
      db2sqljcustomize -url JDBC_URL -user USER_NAME
       -password PASSWORD [-rootpkgname PACKAGE_NAME]
       SERIALIZED_PROFILE1 SERIALIZED_PROFILE2 ...
      各部の意味は、次のとおりです。
      • JDBC_URL は、テーブルが入っている DB2 システムにアクセスするために使用する JDBC の URL です。
      • USER_NAME は、テーブルが入っている DB2 システムで有効なユーザー名です。
      • PASSWORD は、指定されたユーザー名のパスワードです。
      • PACKAGE_NAME は、7 文字以内の有効な区分データ・セット (PDS) メンバー名です。プロファイル・カスタマイザーにより作成された 4 つの各パッケージは、この名前を使用して開始し、1 から 4 の番号が付加されます。直列化プロファイルを 1 つだけカスタマイズする場合、この値は、直列化プロファイル名の縮小名をデフォルトにとり、-rootpkgname パラメーターは必要としません。同じコマンドで、複数の直列化プロファイルをカスタマイズする場合、 デフォルト値はなく、-rootpkgname パラメーターが必要となります。
      • SERIALIZED_PROFILE# は、カスタマイズしている直列化プロファイルの名前です。 同じコマンドで複数の直列化プロファイルをカスタマイズする場合、 複数のファイルをスペースで区切ってリストします。同じコマンドで複数の直列化プロファイルをカスタマイズする場合、-rootpkgname パラメーターの値を入力する必要があります。
      オプションで、SQLJ カスタマイズ・コマンドの使用により、アプリケーションのデータ・ソース接続のコンテキストのキャッシングが可能になります。このオプションにより、アプリケーション全体のパフォーマンスが改善されます。 (SQLJ カスタマイズ・コマンドと併用可能なオプションの完全なリストについては、DB2 の資料を参照してください。)
      • DB2 V8.1 修正パッケージ 6 では、新規キャッシング・オプションとして、db2optimize を提供しています。 アプリケーションがデフォルト・コンテキストではなく、明示接続コンテキストを使用する場合に、SQLJ カスタマイズ・コマンドを使用して、このオプションを実行することができます。
        要件: SQLJ コンテキスト・キャッシングのサポートには、APAR PQ87786 適用の DB2 Universal JDBC Driver バージョン 2.2 が必要です。
      • トランザクション境界を介して接続をキャッシュするアプリケーションまたは BMP Bean のコンテキスト・キャッシングを使用可能にする場合は、共有可能な接続を使用することはできません。 db2optimize オプションを呼び出す場合、取得/使用/クローズ・パターンの接続方法を使用する必要があります。 使用しない場合は、オブジェクトが閉じたという例外が発生します。
    4. db2sqljcustomize コマンドを正常に実行した後、カスタマイズしたプロファイルは、 コマンドを実行したディレクトリーに配置されます。

      カスタマイズしていない直列化プロファイルを含むディレクトリーから db2sqljcustomize コマンドを 実行する場合、カスタマイズしたバージョンがカスタマイズしていないバージョンを上書きします。 これは、どちらのバージョンも同じ名前を持つためです。

      カスタマイズしたファイルは、 アプリケーション・クラスパスの一部であるロケーションに配置する必要があり、 また、これらは JAR ファイル内のカスタマイズしていない直列化プロファイルの前に存在している必要があります。 Java jar コマンドを使用して、JAR ファイル内の直列化プロファイルを、カスタマイズしたプロファイルで置き換えます。
      重要: JAR ファイル内の直列化プロファイルを置き換える場合は、 プロファイルが存在するディレクトリー構造が保持されるようにしてください。
  5. サーバーを停止して再始動します。

結果

アプリケーションの実行準備が整いました。



関連概念
組み込み SQLJ (Structured Query Language in Java) サポート
Data Access Bean
関連資料
データ・アクセスに関する例外
タスク・トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 10:52:11 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.zseries.doc/info/zseries/ae/tdat_sqljdb2zosuniv.html