アドバイザーは、汎用パフォーマンス原則、ベスト・プラクティス、および WebSphere Application Server に固有の調整ルールを使用し、WebSphere Application Server の Performance Monitoring Infrastructure (PMI) データを解析します。 この情報を基にしたアドバイザーにより、WebSphere Application Server をより良く調整する上での、 構成パラメーターの設定方法についてのアドバイスが提供されます。
データ・ソース・ステートメント・キャッシュを例に考えてみます。 これは、 準備済みステートメント および呼び出し可能ステートメント の処理を最適化するために、 アクティブな接続で使用されていないステートメントをキャッシュします。 (両方とも SQL ステートメントであり、コンパイルの反復という負担を伴わずに、基本的に反復可能なタスク を実行します。) キャッシュが満杯の場合は、キャッシュの古いエントリーが廃棄され、新規エントリーのためのスペースが作られます。 一般的に、アプリケーションで使用されるすべてのステートメントを保持するのに十分な量のキャッシュがある場合に、最高のパフォーマンスが得られます。 PMI カウンター、準備済みステートメント・キャッシュ廃棄数は、 キャッシュから廃棄されたステートメントの数を表します。 パフォーマンス・アドバイザーはこのカウンターを検査し、キャッシュの廃棄を最小限にするための推奨を提供します。
アプリケーション・サーバーのプールについての別の例を示します。プールの背景にある考え方は、それぞれの要求に対し新規のインスタンスを作成する代わりに、プールにある既存のスレッドまたは接続を使用することです。 プール内の各スレッドまたは接続によりメモリーが消費され、コンテキスト・スイッチによる負荷が増加するため、プールのサイズは重要な構成パラメーターの 1 つです。 プールが大きすぎる場合も、プールが小さすぎる場合と同様にパフォーマンスに害を与える場合があります。 パフォーマンス・アドバイザーは、現行プール・サイズ、最小または最大プール・サイズ、およびアプリケーション・サーバーの CPU 使用率についての PMI 情報を使用し、プール・サイズに対する効率的な値を推奨します。