WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows

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java:local:、および server ネーム・スペース・ダンプの表示

ネーミング操作が失敗した理由を理解するために、 java: または local: ネーム・スペースの ダンプを表示することができます。 WebSphere Application Server スクリプト・ ツールから NameServer MBean を起動して、java: または local: ネーム・スペースをダンプします。

始める前に

ネーミング・サービスを開始します。

表示したいネーム・スペースが サーバー・プロセスに対してローカルではない場合、dumpNameSpace ツールを使用します。

このタスクについて

dumpNameSpace ツールを使用して、java: または local: ネーム・スペースをダンプすることはできません。 dumpNameSpace ツールが、 これらのネーム・スペースにアクセスできないからです。

J2EE アプリケーションの java: ネーム・スペースには、 このアプリケーションでしかアクセスできません。 NameServer MBean を起動して、 同じサーバー・プロセスで実行されている 任意の J2EE アプリケーションの java: ネーム・スペースを、 ダンプすることができます。

local: ネーム・スペースには、ローカル・インターフェースを持つエンタープライズ Bean への参照が含まれています。 1 つのサーバー・プロセスには、local: ネーム・スペースが 1 つだけあります。 そのサーバー・プロセスに関連した NameServer MBean を 起動して、local: ネーム・スペースをダンプできます。

スクリプト・ツールを使用して、 アプリケーションのサーバー・プロセスで実行されている NameServer MBean を起動し、java:local:、 または server ネーム・スペースのダンプを生成します。

プロシージャー

  1. WebSphere Application Server スクリプト・ツールを 使用して、NameServer MBean でメソッドを起動します。

    以下のコマンドを使用して、スクリプト・コマンド・プロンプトを 入力します。

    [AIX] [Linux] [HP-UX] [Solaris]
    wsadmin.sh
    [Windows]
    wsadmin

    wsadmin コマンドの使用法に関するヘルプを表示するには、-help オプションを使用します。

  2. 起動する NameServer MBean インスタンスを選択します。
    以下のスクリプト・コマンドを実行して、起動する NameServer インスタンスを選択します。以下に例を示します。
    set mbean [$AdminControl completeObjectName WebSphere:*,type=NameServer,cell=cellName,node=nodeName,process=serverName]
    ここで、cellNamenodeName、 および serverName は、起動する MBean のセル、ノード、およびサーバーの 名前です。MBean でメソッドを起動するには、指定されたサーバーが 実行中である必要があります。
    以下の照会を実行することによって、実行中のすべての NameServer MBeans の リストを表示することができます。
    $AdminControl queryNames {*:*,type=NameServer}
  3. NameServer MBean を起動します。

    java:local:、 または server ネーム・スペースをダンプできます。それぞれについて、opts の値は、 java:、local:、および server ネーム・スペースのネーム・スペース・ダンプ・ユーティリティー で説明するネーム・スペース・ダンプ・オプションのリストです。 リストは 空である場合があります。

    java: ネーム・スペース
    java: ネーム・スペースは、NameServer MBean で dumpJavaNameSpace メソッドを 起動することによってダンプします。各サーバー・アプリケーションには独自の java: ネーム・スペースがあるため、アプリケーションは、メソッドの起動時に指定する必要があります。 アプリケーションは、アプリケーション名、モジュール名、 およびコンポーネント名によって識別されます。メソッド構文は、
    $AdminControl invoke $mbean dumpJavaNameSpace {{appname}{modName}{compName}{opts}}

    であり、この場合、appNamemodName、 および compName は、それぞれ、ダンプする java: ネーム・スペースのアプリケーション名、モジュール名、 およびコンポーネント名です。

    local: ネーム・スペース
    java: ネーム・スペースは、NameServer MBean で dumpLocalNameSpace メソッドを起動することによってダンプします。 1 つのサーバー・ プロセスには、local: ネーム・スペースが 1 つだけあるため、ネーム・スペース・ダンプ・オプションのみを 指定する必要があります。
    $AdminControl invoke $mbean dumpLocalNameSpace {{opts}}
    サーバー・ネーム・スペース
    アプリケーション・サーバーの NameServer MBean で dumpServerNameSpace メソッドを呼び出すことにより、 サーバー・ネーム・スペースをダンプします。これにより、dumpNameSpace コマンド行ユーティリティーと 全く同様にアプリケーション・サーバー上でネーム・スペースをダンプするための代替方法が提供されます。
    $AdminControl invoke $mbean dumpServerNameSpace {{opts}}

結果

ネーム・スペース・ダンプ出力はコンソールに送信されます。また、サーバーの log ディレクトリー内のファイル DumpNameSpace.log にも書き込まれます。

java: ネーム・スペースのダンプ

セル MyCell のノード node1 上のサーバー server1 で実行されているアプリケーション・コンポーネントの java: ネーム・スペースをダンプすると想定します。 アプリケーション名は AcctApp、モジュール名は AcctApp.war、およびコンポーネント名は Acct Servlet であるとします。 以下のスクリプト・コマンドによって、このアプリケーションの java: ネーム・スペースの長形式ダンプが生成されます。

set mbean [$AdminControl completeObjectName WebSphere:*,type=NameServer,cell=MyCell,node=node1,process=server1]
$AdminControl invoke $mbean dumpJavaNameSpace {{DefaultApplication}{Increment.jar}{Increment}{-report long}}

local: ネーム・スペースのダンプ

セル MyCell のノード node1 上のサーバー server1 の local: ネーム・スペースをダンプすると想定します。 以下のスクリプト・コマンドによって、 このサーバーのローカル・ネーム・スペースの短形式ダンプが生成されます。

set mbean [$AdminControl completeObjectName WebSphere:*,type=NameServer,cell=MyCell,node=node1,process=server1]
$AdminControl invoke $mbean dumpLocalNameSpace {{-report short}}



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タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:13:28 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.doc/info/ae/ae/tnam_dump_utility_java_local.html