ここでは、サービス指向アーキテクチャー (SOA) で Web サービスを使用して実装することができる概念およびビジネス・モデルについて説明します。
Web サービスなどの SOA を使用した場合の特性と利点は、 高度な異機種 e-business モデル内で独立したタスクを実行する 小さなモジュールのバインディングに適しているという点です。 Web サービスは、ビジネス・モデル内の既存のアプリケーションを容易にラップアラウンドして、 異なるビジネス・プロセスにプラグインすることができます。
各種の柔軟なビジネス・プロセスのインプリメンテーションをサポートしていない大規模な集積システムに接続する際に、 例えば、パフォーマンスやセキュリティーなどの特殊なフィーチャーを満たすには、 他の方法を取るほうが適している場合があります。
利用者またはその他の企業との情報の共用。 Web サービスを使用すると、サービス (ニュース・ストリーム、各地の天気予報、総合旅行の計画、 インテリジェント・エージェントなど) の提供範囲を広げることができます。
顧客向けの有料トランザクション・サービスの提供。 サプライヤーのグローバル・ネットワークを容易に作成できます。 Web サービスは、オークション、e-マーケットプレイス、予約システムにインプリメントできます。
Web サービスを使用すると、 プロセスを組織単位内の新規ソリューションや、 その他の e-businesses のソリューションとも動的に統合することにより、 バリュー・チェーンをモデル化できます。 このモデル化は、内部アプリケーションを新しいパートナーとサプライヤーに動的にリンクし、 内部サービスを補完するためのサービスを提案することによって実現できます。
Web サービスのすべての性質を使用してこれらのモデルをインプリメントする方法については、 Web サービス・シナリオ: 概説を参照してください。 ここでは、Plants by WebSphere という名前の架空の園芸用品オンライン・ショップを紹介し、 この店で Web サービスの概念がどのように導入されているかについて説明しています。