このタスクについて
基本製品をインストールしたものが、
それぞれ固有の構成ファイル・セットを備えた、
スタンドアロン・アプリケーション・サーバー (server1) になります。
Network Deployment 製品をインストールしたものが、
それぞれセル、管理対象ノード、
またはスタンドアロン・アプリケーション・サーバー用の
固有の構成ファイル・セットを備えた、
スタンドアロン・デプロイメント・マネージャー (dmgr) になります。
以下の両製品間での複数インスタンスに関する制限事項に注意してください。
- WebSphere Application Server 基本製品と Network Deployment 製品。
デプロイメント・マネージャーおよびアプリケーション・サーバーでは、
両製品のデフォルト構成設定でポートに 2 つの競合があります。
各製品は、デフォルトでは、バージョン 6.0.x でポート 9060 (バージョン 5.x で 9090) を管理コンソール・ポートとして使用し、ポート 9043 を
管理コンソール・セキュア・ポートとして使用するように構成されます。
デプロイメント・マネージャーと WebSphere Application Server の両方の累積的な要件を処理する能力を有するマシンを使用している場合を除き、両製品を同じ実動マシンで実行してはなりません。
両方の製品を
実行する場合は、インストール中に共存オプションを選択して、これらのポート設定を変更してください。WebSphere
Application Server 基本製品と Network Deployment 製品の 2 つのインスタンスの
両方をインストールする場合、ほかにポートは競合しません。
3 つ以上のインスタンスをインストールする場合、3 度目以降のインストールでは、
共存パネル上のすべてのポート番号を変更して、競合しないようにする必要があります。
複数のインストール・インスタンスを使用する理由は以下のとおりです。
- 各 WebSphere Application Server インスタンスを完全に分離できます。
1 つのインスタンスを他のインスタンスから独立してアンインストールできます。
- WebSphere Application Server 基本製品の
各インストール・インスタンスをデプロイメント・マネージャー・セルに統合できます。
- 同じマシンに基本 WebSphere Application Server を何度でもインストールできます。
- 同じマシンに Network Deployment を何度でもインストールできます。
- バージョン 5.x の Network Deployment とバージョン 6.0.x 製品を同じマシンにインストールできます。
複数のインストール・インスタンスを使用しない理由は以下のとおりです。
- マシンにはハード・ディスク・スペースの制限がある可能性があります。
- オペレーティング・システム・レジストリーを使用して、
最後にインストールした WebSphere Application Server 製品のインスタンスのみを見付けることができます。
製品を 2 回目にインストールすると、最後のインストールがレジストリーに表示されます。
- 最後のインスタンスをアンインストールすると、
レジストリー内の製品の記録はすべて除去されます。
WebSphere Application Server 基本製品の 3 つのインスタンスがインストールされていると仮定します。
プログラム除去機能を使用して、
基本製品の 3 番目の登録済みコピーをアンインストールします。その他の 2 つのインストール・インスタンスの存在を示すレジストリー記録はもうありません。
他のアプリケーションでは、
オペレーティング・システムのレジストリーの照会を使用して、
いずれかの WebSphere Application Server 基本製品インスタンスの存在を検出することはできません。
グラフィカル・ユーザー・インターフェースによるプロファイルの作成
の項目では、WebSphere Application Server 基本製品または Network Deployment 製品を 1 回インストールして、複数のプロファイルを作成する方法について説明しています。
以下の手順を使用して、複数のインストール・インスタンスをインストールします。