このトピックでは、IBM WebSphere Application Server バージョン 6 製品を インストールするために、HP-UX システムを準備する方法を説明します。
このインストールでは、InstallShield MultiPlatform (ISMP) ウィザードを使用します。 このウィザードのグラフィカル・インターフェースを使用することができます。 また、サイレント・モードでウィザードを使用することもできます。
サイレント・モードは、オプション応答ファイルを識別するパラメーターの使用によるコマンド行呼び出しです。 インストールする前に、オプション応答ファイルを編集します。
一時スペースをさらに必要とする、または オペレーティング・システム上に前提条件パッケージがないなどの問題が発生した場合は、 インストールをキャンセルし、必要な変更を行ってからインストールを再開します。
オペレーティング・システムの準備作業には、 ディスク・スペースの割り振りやパッチのオペレーティング・システムへのインストールなどが含まれます。 IBM は WebSphere Application Server 製品を各オペレーティング・システム・プラットフォームでテストします。 このようなテストによって、WebSphere Application Server 製品が正常に実行されるようにするためにオペレーティング・システムの変更が必要かどうかを確認しています。 必要な変更を行わなければ、WebSphere Application Server 製品は正常には実行されません。
root としてログオンします。この製品は、root 以外のユーザーでは正常にインストールできません。
製品 CD-ROM または DVD のコピーを作成する場合は、root として 実行します。 root 以外のユーザーによって作成されたコピーは、正しいファイル属性を保持していないため、正常に機能しません。
umask
umask 022
Mozilla Web ブラウザーがない場合は、 http://www.mozilla.org からブラウザーをダウンロードしてインストールします。
ブラウザーの実際のロケーションを識別するコマンドを使用して、サポートされるブラウザーのロケーションをエクスポートします。
export BROWSER=/opt/bin/mozilla
重要:
Network Deployment 製品で必要なディスク・スペースは、次のとおりです。
インストール・ルート・ディレクトリーには、コア・プロダクト・ファイルがあります。 このサイズには、プロファイルまたはアプリケーションのスペースは含まれていません。 プロファイルには、示されているサイズのほかに、40 MB の一時スペースが必要です。 プロファイルには、以下のスペースが必要です。
このサイズには、ユーザーがインストールする可能性があるサンプル・アプリケーションのスペースは含まれていません。 また、このサイズには、デプロイする可能性があるアプリケーションのスペースは含まれていません。
このサイズには、開発およびインストールの可能性があるアプリケーションのスペースは含まれていません。
このサイズには、開発およびインストールの可能性があるアプリケーションのスペースは含まれていません。 この要件には、ノード・エージェントのスペースは含まれていません。 ただし、カスタム・プロファイルを統合して、操作可能な管理対象ノードを作成する必要があります。
カスタム・プロファイルの統合後、 作成された管理対象ノードには、機能するノード・エージェントのみが含まれます。 デプロイメント・マネージャーを使用して、管理対象ノードにサーバー・プロセスを作成します。
一時ディレクトリーは、インストール・プログラム用の作業ディレクトリーです。
この容量は、サービスのインストールではなく、ディスクからの製品のインストール時に必要な合計スペース所要量です。 プロファイルのインストールには、さらにスペースが必要です。
IBM HTTP Server 製品には、以下のスペースが必要です。
このスペースは、IBM HTTP Server 製品に必要です。
このスペースは、IBM Global Security Kit (GSKit) に必要です。
HP-UX プラットフォームのランタイム・モジュールは gsk7bas です。
以下のスペースは、WebSphere Application Server の Web サーバー・プラグインに必要な最大容量です。
このスペースは、Web サーバー・プラグインに必要です。
このスペースは、IBM Global Security Kit (GSKit) に必要です。
アプリケーション・クライアントのインストールに必要なスペース容量は、実際は 150 MB より少なくなります。 スペース容量は、フィーチャーとしてインストールするクライアントに依存します。
コンポーネントごとのインストール・ウィザードは、 製品ファイルおよび選択したフィーチャーをインストールする前に、確認パネルに必要なスペースを表示します。 また、 製品のインストールに必要なスペースがない場合には、インストール・ウィザードにより警告が表示されます。
# /usr/sam/lbin/getkinfo -b
パラメーター | 値 |
---|---|
STRMSGSZ | 65535 |
dbc_max_pct | 25 |
maxdsiz | 805306358 (0x30000000) |
maxdsiz | 2048000000 (同じシステムで複数のプロファイルを実行している場合) |
maxfiles_lim | 8196 (maxfiles の前にこの値を変更する) |
maxfiles | 8000 |
maxssiz | 8388608 |
maxswapchunks | 8192 |
maxusers | 512 |
nkthread | 7219 |
max_thread_proc | 3000 |
nproc | 4116 (maxuprc の前にこの値を変更する) |
maxuprc | 512 |
msgtql | 2046 |
msgmap | 2048 |
msgssz | 32 (msgmax の前にこの値を変更する) |
msgseg | 32767 (msgmax の前にこの値を変更する) |
msgmnb | 65535 (0x10000) (msgmax の前にこの値を変更する) |
msgmnb | 131070 (同じシステムで複数のプロファイルを実行している場合) |
msgmax | 65535 (0x10000) |
msgmax | 131070 (同じシステムで複数のプロファイルを実行している場合) |
msgmni | 50 |
nfile | 58145 |
nflocks | 3000 |
ninode | 60000 |
npty | 2024 |
nstrpty | 1024 |
nstrtel | 60 |
sema | 1 |
semaem | 16384 (0x4000) |
semmns | 16384 (0x4000) (semmap の前にこの値を変更する) |
semmni | 2048 (semmap の前にこの値を変更する) |
semmap | 514 |
semmnu | 1024 |
semume | 200 |
semvmx | 32767 |
shmem | 1 |
shmmax | 2147483647 (0x7FFFFFFF) |
shmmni | 1024 |
shmseg | 1024 |
WebSphere Application Server と IBM DB2 が同じマシン上にあると、 カーネル値が上記の表に示した値より大きくなる場合があります。
詳しくは、 推奨されるカーネル構成パラメーター (HP-UX) Web ページを参照してください。
スクリーン内の指示に従ってマシンを再始動し、新しい設定値を有効にします。
# locale -a
# export LANG=en_US.iso8859
インストール・ウィザードは、prereqChecker アプリケーションを 使用して、前提条件となるオペレーティング・システム・パッチを検査しますが、 前提条件をまだ検討していない場合は、Supported hardware and software Web site で 前提条件を参照してください。
サポートされているバージョンへのマイグレーションについては 、IBM 以外の前提条件および相互に必要な製品の資料を参照してください。
フリーウェア・パッケージの一部である cp コマンドを指定してインストールする場合、 インストールが正常に完了したように見えても、本製品がインストールする Java 2 SDK で、app_server_root/java ディレクトリーに欠落ファイルがある場合があります。
ファイルが欠落していると、 必要なシンボリック・リンクが壊れる可能性があります。PATH からフリーウェア cp コマンドを除去すると、 アプリケーション・サーバー製品を正常にインストールできます。
例えば、パスポート・アドバンテージからインストール・イメージをダウンロードした場合や、インストール・イメージをバックアップ・ディスクにコピーした場合です。 いずれの場合でも、以下のステップを実行して、 ディスクに有効な Java 2 Software Development Kit (SDK) があることを確認します。
cd /mnt/JDK/repository/prereq.jdk/java/bin
./java -version
Java 2 SDK が完全であれば、 コマンドはエラーを伴わずに正常に完了します。
この手順によって、オペレーティング・システムに製品をインストールする準備が整います。
オペレーティング・システムにインストールする準備をした後に、WebSphere Application Server 製品をインストールすることができます。
手順全体での次のステップ (実行するインストール・タイプの選択) については、HP-UX システムでの Network Deployment のインストール準備 を参照してください。