WebSphere Application Server 製品の分散オペレーティング・システムへのインストールでは、 製品パッケージのディスクからインストールするか、ライセンス交付を受けている場合、パスポート・アドバンテージ・サイトから インストール・イメージをダウンロードしてインストールする、という 2 とおりの方法があります。 分散オペレーティング・システムには、AIX、HP-UX、Linux、Solaris、および Windows が含まれます。
分散プラットフォームでのインストール手順では、InstallShield MultiPlatform (ISMP) プログラムを使用して、インストールを実行します。 インストール・ウィザードは、グラフィカル・インターフェース・モードまたはサイレント・モードで使用できます。サイレント・モードでは、インストール・ウィザードはグラフィカル・インターフェースを表示せずに、あらかじめ用意されているフラット・ファイルから応答を読み取ります。
Network Deployment 製品を使用すると、Express 製品または基本製品を使用して作成できるのと同じスタンドアロン・アプリケーション・サーバーを、無制限に作成することができます。ただし、Network Deployment 製品の本当の強さは、異なるマシンに管理対象のアプリケーション・サーバー・ノードがインストールされているマルチマシン環境を作成し、管理することです。 デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、すべてのアプリケーション・サーバーをグループ またはセルとして管理することができます。
デプロイメント・マネージャー・プロファイル、Application Server プロファイル、 およびカスタム・プロファイルを作成する場合は、プロファイル作成ウィザードまたは プロファイル作成コマンド行ツール (wasprofile) を使用します。
デプロイメント・マネージャーは、セル内のすべての管理対象ノードの構成を制御し、 アプリケーションをセル内の任意の管理対象ノードにデプロイします。システム上のすべてのプロファイルは、 インストール中に作成されるコア・プロダクト・バイナリー・ファイルを共用します。
同じ数のスタンドアロン・アプリケーション・サーバーを使用するのではなく、セル内の管理対象ノードを使用する主な理由は、Deployment Manager がセルに対して提供している集中管理にあります。 もう 1 つの利点は、簡単なワークロード・バランシングでデプロイメント・マネージャーが扱えるクラスターを管理対象ノードに作成できることです。Express 製品または基本製品ではクラスターを作成することはできません。Network Deployment 製品は、スタンドアロン・モードで実行可能なアプリケーション・サーバー・ノードをインストールします。ノードをデプロイメント・マネージャー・セルに追加して、グループとして管理することもできます。
カスタム・プロファイルは、デプロイメント・マネージャー・セルを追加して作動可能になる 空のノードです。ノードの追加後に、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用して、ノードをカスタマイズします。例えば、ノードまたはクラスターにアプリケーション・サーバーを作成します。アプリケーション・サーバー・ノードとは異なり、カスタム・ノードには server1 プロセスは含まれません。また、デフォルト・アプリケーションまたは サンプル・アプリケーションも含まれていません。カスタマイズを必要とする全く空のノードです。
単一マシンには、任意の数のアプリケーション・サーバーを作成できます。各プロファイルは固有で、それぞれ独自の構成、アプリケーション、データ、ログ、および管理コンソールを持っていますが、すべてのサーバーは、コマンド・ファイルおよび他の製品のバイナリー・ファイルのセットを 1 セット共用します。あるサーバー・プロファイルに変更を加えても、他のサーバーには影響しません。構成文書は、各プロファイル内で保守されます。
wasprofile コマンドおよびその グラフィカル・ユーザー・インターフェースであるプロファイル作成ウィザードは、 複数のスタンドアロン・アプリケーション・サーバーを作成します。
アプリケーション・サーバー・ノードがデプロイメント・マネージャー・セルの一部である場合は、そのアプリケーション・サーバー・ノードにクラスターを作成することもできます。クラスターおよびクラスター・メンバーを作成するには、デプロイメント・マネージャーの管理コンソールを使用します。
IBM HTTP Server、WebSphere Application Server の Web サーバー・プラグイン、 および WebSphere Application Server の Application Client をインストールすることができます。
それぞれのインストール手順については、この文書または IBM HTTP Server 文書で説明されています。
各製品パッケージには、すべての分散システム用のディスクが含まれています。 オペレーティング・システム によっては、複数の製品ディスクを持つものがあります。 例えば、32 ビット・ハードウェア・プラットフォーム上で 稼動するオペレーティング・システム用のディスクおよび 64 ビット・プラットフォーム用のディスクなどです。 各製品パッケージのディスクの説明については、パッケージ化 を参照してください。
IBM 担当員にライセンス情報を問い合わせるか、How to buy WebSphere Application Server software Web サイトにアクセスしてください。