マイグレーション・ウィザードを使用して、WebSphere Application
Server バージョン 4.x からバージョン 6.0.x デプロイメント・マネージャーにマイグレーションします。
始める前に
この手順を開始する前に、ご使用のバージョン 4.x インストールに関する以下の情報を収集します。マイグレーション・ウィザードは、マイグレーション中にその情報に関するプロンプトを出します。
凡例: 以下のテーブルに示すサポート対象のバージョンおよびキーの凡例は、次のとおりです。
- IBM WebSphere Application Server Advanced Single Server Edition バージョン 4.0.2 以降 (V4.0.y AEs)
- IBM WebSphere Application Server Advanced Edition バージョン 4.0.2 以降 (V4.0.y AE)
- IBM WebSphere Application Server Enterprise Edition バージョン 4.1 以降 (V4.1.y EE)
表 1. 必要なバージョン 4.x 情報
ウィザードのパネルおよびフィールド |
バージョン 4.x 製品 |
ここにユーザーの値を記録 |
フィールドの説明へのリンク |
V4.0.y AEs |
V4.0.y AE |
V4.1.y EE |
インストール・ルート・ディレクトリー |
はい |
はい |
はい |
|
currentWebSphereDirectory パラメーターの説明については、WASPreUpgrade コマンド
を参照してください。 |
構成ファイル名 |
オプション; デフォルトは config/server-cfg.xml ファイル。 |
いいえ |
必須 |
|
処理する XML 構成ファイルの名前。
インポート・パラメーターの説明については、WASPreUpgrade コマンド
を参照してください。
|
以前のインストールに割り当てられたポート値を使用するか ? |
オプション; デフォルトは false。 |
オプション; デフォルトは false。 |
オプション; デフォルトは false。 |
|
「true」を指定すると、新規値が追加される前に、
一致する VirtualHosts のすべてのポートが新規構成から最初に除去されます。
このパラメーターに「false」を指定すると、新規ポート値が追加されるだけです。
replacePorts パラメーターの説明については、WASPostUpgrade コマンド
を参照してください。
|
マイグレーション・ウィザードの使用前に、ユーザーは
旧バージョンの既存の WebSphere Application Server にアクセスできなければなりません。
また、マイグレーションのターゲットとして機能する有効なバージョン 6.0.x デプロイメント・マネージャー・
プロファイルが存在している必要があります。
バージョン
6.0.x が
インストールされていなければなりません。マイグレーションのデプロイメント・マネージャー・ターゲットがない場合は、
プロファイル作成ウィザードを使用して、新規ターゲット・プロファイルを作成します。有効なバージョン
6.0.x ターゲットが存在することを確認したら、この手順を開始することができます。
注: バージョン 4.0.x で使用したセル名と同じものをバージョン
6.0.x のセル名に使用する必要があります。また、必須ではありませんが、同じノード名を使用することをお勧めします。
Network Deployment 製品は、マシン上で必要となる可能性があるプロファイル・タイプが 3 つあるため、
インストール中にデプロイメント・マネージャー・プロファイルを作成しません。
インストール・ウィザードは、コア・プロダクト・ファイルのインストールの最後で、
プロファイル作成ウィザードを使用するようプロンプトを出します。
ただし、この時点でのプロファイル作成ウィザードの使用は、オプションです。
まだデプロイメント・マネージャー・プロファイルを作成していない場合は作成します。
このタスクについて
このトピックでは、マイグレーション・ウィザードを使用して、バージョン
4.0.x アプリケーション・サーバーをバージョン 6.0.x デプロイメント・マネージャーにマイグレーションする方法を説明します。
マイグレーション・ウィザードはバージョン
6.0 の新しい機能です。このウィザードは、バージョン
6.0.x のマイグレーション・ツール (WASPreUpgrade コマンド
および WASPostUpgrade コマンド
) に対するグラフィカル・インターフェースです。マイグレーション・ツールは、コマンド行ツールです。
マイグレーション中にターゲットのデプロイメント・マネージャー・プロファイルに関する以下のバージョン 6.0.x 情報を提供する必要があります。
マイグレーション中に必要なすべての情報を収集後、ウィザードを使用して、バージョン 4.0.x
アプリケーション・サーバーをバージョン 6.0.x デプロイメント・マネージャーにマイグレーションします。
- ファースト・ステップ・コンソールを開始します。
ファースト・ステップ・コンソールを
使用して、デプロイメント・マネージャーを開始します。デプロイメント・マネージャー・プロファイルのファースト・ステップ・コンソールを開始するコマンドは、以下のロケーションにあります。
- ファースト・ステップ・コンソールで「マイグレーション・ウィザード」をクリックします。
ファースト・ステップ・コンソールで、マイグレーション・ウィザードが開始されます。
ウィザードにより、ウェルカム・パネルが表示されます。
ファースト・ステップ・コンソールの「終了」をクリックします。
- マイグレーション・ウィザードのウェルカム・パネルを読んで、マイグレーションについて確認し、「次へ」をクリックします。
ウィザードは、「検出された WebSphere Application Server バージョン」パネルを表示します。
- 旧バージョンを選択し、「次へ」をクリックして先に進みます。
リストに表示されない可能性がある旧インストールのロケーションを指定するには、
チェック・ボックスを選択します。
「Version 4.0.y AEs」では、構成ファイルのロケーションを識別する必要があります。
その他のバージョン 4.x エディションでは、構成ファイルのロケーションを識別する必要はありません。
旧インストールに使用するデフォルトのロケーションは、インストールしたバージョン
4.0.x 製品によって異なります。以下のリストは、デフォルトのロケーションを示します。
- IBM WebSphere Application Server Advanced Single Server Edition バージョン 4.0.2 以降 (V4.0.y AEs) は、config¥server-cfg.xml ファイルのデフォルトのロケーションを使用します。
- IBM WebSphere Application Server Advanced Edition バージョン 4.0.2 以降 (V4.0.y AE) は、XMLConfig
ツールからの出力を使用します。マイグレーション中に Advanced Edition 管理サーバーが稼働している必要があります。
- IBM WebSphere Application Server Enterprise Edition バージョン 4.1 以降 (V4.1.y EE) は、拡張している製品 (AEs または AE) のロケーションを使用します。
旧バージョンの仕様が正しい場合、
ウィザードは「マイグレーション・バックアップ・ディレクトリー」パネルを表示します。
- バックアップ・ディレクトリーを指定し、「次へ」をクリックして先に進みます。
バージョン 6.0.x プロファイルが有効な場合、ウィザードは「ターゲット・プロファイルの選択」パネルを表示します。
- インストールに有効なプロファイルのリストからターゲット・プロファイルを選択し、
「次へ」をクリックします。
マイグレーションのターゲット・デプロイメント・マネージャー・プロファイルが
ない場合は、プロファイル作成ウィザードを使用して、そのプロファイルを作成します。
Network Deployment 製品をインストールしても、プロファイルは自動的に作成されません。
ウィザードは、
「ポート値割り当て」パネルを表示します。
- 旧インストールに割り当てられたポート値を使用するか、またはターゲット・プロファイルにすでに割り当てられている新規バージョン
6.0.x ポート値を生成するかを選択し、「次へ」をクリックします。
ウィザードは、デプロイメント・マネージャーが
稼働していることを確認するよう警告する「Deployment manager verification」パネルを表示します。
- バージョン 6.0.x デプロイメント・マネージャーが稼働していることを確認し、「次へ」をクリックします。
ウィザードは、事前マイグレーションを開始します。
ウィザードは、事前マイグレーション中に「マイグレーション状況」パネルを表示します。
事前マイグレーションが失敗すると、ウィザードは「失敗」パネルを表示します。
事前マイグレーションの一部が成功すると、ウィザードは「警告」パネルを表示します。
問題を修正し、マイグレーションを再試行します。
事前マイグレーションが成功すると、ウィザードは成功の標識を表示します。
- 「次へ」をクリックして、事後マイグレーションを開始します。
事後マイグレーションが失敗すると、ウィザードは「失敗」パネルを表示します。
事後マイグレーションの一部が成功すると、ウィザードは「警告」パネルを表示します。
問題を修正し、マイグレーションを再試行します。
事後マイグレーションが成功すると、ウィザードは成功の標識を表示します。
- 「終了」をクリックして、マイグレーション・ウィザードを終了します。