WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows

             目次と検索結果のパーソナライズ化

wsadmin ツールによる構成オブジェクトの変更

スクリプトおよび wsadmin ツールを使用して、構成オブジェクトを変更することができます。

始める前に

このタスクを開始する場合は、あらかじめ wsadmin ツールが稼働 している必要があります。 詳しくは、wsadmin スクリプト・クライアントの開始 の項目を参照してください。

このタスクについて

AdminConfig オブジェクトに対して modify コマンドを使用する場合は、 構成オブジェクト ID を使用して、変更したい属性を変更します。 親オブジェクト ID を使用して属性を変更する場合は、 コマンドによって、デフォルト値に指定されていない他のすべての属性がリセットされます。 例えば、modify コマンドを使用して、 その親オブジェクトであるプロセス定義オブジェクトを介してモニター・ポリシー設定を変更するとします。 そのプロセス定義オブジェクトの属性のうち、このコマンドで変更されなかったすべての属性 (pingInterval および pingTimeout 属性など) が、 それぞれのデフォルト値にリセットされます。

以下のステップを実行して、構成オブジェクトを変更します。

プロシージャー

  1. 変更するオブジェクトの構成 ID を検索します。例えば次のようになります。
    • Jacl を使用:

      set jdbcProvider1 [$AdminConfig getid /JDBCProvider:myJdbcProvider/]
      
    • Jython を使用:
      jdbcProvider1 = AdminConfig.getid('/JDBCProvider:myJdbcProvider/')
    各部の意味は、次のとおりです。
    set Jacl コマンドです。
    jdbcProvider1 変数名です。
    $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。
    AdminConfig WebSphere Application Server の構成を表すオブジェクトです。
    getid AdminConfig コマンドです。
    /JDBCProvider:myJdbcProvider/ 構成オブジェクトの階層包含パスです。
    JDBCProvider オブジェクト・タイプです。
    myJdbcProvider オブジェクトのオプションの名前です。
  2. show コマンドで、構成オブジェクトの現行の属性値を表示します。以下に例を示します。
    • Jacl を使用:

      $AdminConfig show $jdbcProvider1
    • Jython を使用:
      AdminConfig.show(jdbcProvider1)
    各部の意味は、次のとおりです。
    $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。
    AdminConfig WebSphere Application Server の構成を表すオブジェクトです。
    show AdminConfig コマンドです。
    jdbcProvider1 ステップ 1 で指定したホスト・ノードの ID を評価します。
  3. 構成オブジェクトの属性を変更します。以下に例を示します。
    • Jacl を使用:

      $AdminConfig modify $jdbcProvider1 {{description "This is my new description"}}
    • Jython リストを使用:
      AdminConfig.modify(jdbcProvider1, [['description', "This is my new description"]])
    • Jython ストリングを使用:
      AdminConfig.modify(jdbcProvider1, '[[description "This is my new description"]]')
    各部の意味は、次のとおりです。
    $ 変数名を値で置換する Jacl 演算子です。
    AdminConfig WebSphere Application Server の構成を表すオブジェクトです。
    modify AdminConfig コマンドです。
    jdbcProvider1 ステップ 1 で指定したホスト・ノードの ID を評価します。
    description Server オブジェクトの属性です。
    This is my new description 記述属性の値です。
    いくつかの属性を同時に変更することもできます。 以下に例を示します。
    • Jacl を使用:

      {{name1 val1} {name2 val2} {name3 val3}}
    • Jython リストを使用:
      [['name1', 'val1'], ['name2', 'val2'], ['name3', 'val3']]
    • Jython ストリングを使用:
      '[[name1 val1] [name2 val2] [name3 val3]]'
  4. 変更可能なすべての属性をリストします。
    • Jacl を使用:

      $AdminConfig attributes JDBCProvider
      
    • Jython を使用:
      print AdminConfig.attributes('JDBCProvider')
    出力例:
    $AdminConfig attributes JDBCProvider
    "classpath String*"
    "description String"
    "implementationClassName String"
    "name String"
    "nativepath String*"
    "propertySet J2EEResourcePropertySet"
    "providerType String"
    "xa boolean"
  5. リストとコレクションのタイプを持つ属性を変更します。 デフォルトでは、リストとコレクションのタイプを持つ属性を変更しようとしたときに、属性がリスト内に既存の値を持っている場合、既存の値に新規の値が追加されます。 リストとコレクションのタイプを持つ属性は、星印 (*) を持つことになります。 以下の例では、属性クラスパスはリストとコレクションのタイプを持っていて、値はストリングです。 既存の値を置き換えたい場合は、新規の値を変更する前に、クラスパスを空のリストに変更する必要があります。 以下に例を示します。
    • Jacl を使用:

      $AdminConfig modify $jdbcProvider1 {{classpath {}}}
      
      $AdminConfig modify $jdbcProvider1 [list [list classpath c:/temp/db2j.jar]]
    • Jython リストを使用:

      AdminConfig.modify(jdbcProvider1, [['description', []]])
      
      AdminConfig.modify(jdbcProvider1, [['description', 'c:/temp/db2j.jar']]
    • Jython ストリングを使用:

      AdminConfig.modify(jdbcProvider1, '[]')
      
      AdminConfig.modify(jdbcProvider1, '[[description c:/temp/db2j.jar]]')
  6. 構成の変更を保管します。詳しくは、wsadmin ツールによる構成変更の保管 の項目を参照してください。
  7. ノードを同期します (Network Deployment 環境の場合のみ)。 詳しくは、wsadmin ツールによるノードの同期化 の項目を参照してください。



関連タスク
スクリプト管理のための AdminConfig オブジェクトの使用
関連資料
AdminConfig オブジェクトのコマンド
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:13:28 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.doc/info/ae/ae/txml_calladminconfig.html