プラグイン構成には、 WebSphere Application Server が提供するバイナリー・プラグイン・モジュールを使用するための Web サーバーの構成が含まれます。 プラグイン構成には、現在のアプリケーション・サーバー構成を反映するためのプラグイン XML 構成ファイルの更新も含まれます。 バイナリー・モジュールは、XML ファイルを使用して、Web クライアント要求の経路指定に役立てます。
各ファイルの以下の説明を参照してください。
Web サーバー構成ファイルは、Web サーバーの一部としてインストールされます。
ウィザードは、サポートされる Web サーバーの構成ファイルを再構成する必要があります。
バイナリー・プラグイン・モジュールの説明については、Web サーバー・プラグイン を参照してください。
そのようなバイナリー・プラグイン・モジュールの例としては、 Windows プラットフォーム上で稼働する IBM HTTP Server の mod_ibm_app_server_http.dll ファイルがあります。
バイナリー・プラグイン・ファイルは変更されません。ただし、バイナリー・プラグインの構成ファイルは、XML ファイルです。アプリケーション・サーバーは、 WebSphere Application Server 構成に特定の変更が行われたときに、構成ファイルを変更します。 ファイルの再生成が行われる場合と行われない場合の例については、 Web サーバー・プラグイン構成サービスのプロパティー を参照してください。
バイナリー・モジュールは、XML ファイルを読み取り、設定を調整し、 アプリケーション・サーバーに要求を経路指定します。
プラグイン構成ファイルは、管理コンソールで調整可能な設定が含まれている XML ファイルです。ファイルには、Web サーバー定義にインストールされたすべてのアプリケーションがリストされます。バイナリー・モジュールは、XML ファイルを読み取り、設定を調整し、 アプリケーション・サーバーに要求を経路指定します。
スタンドアロン・アプリケーション・サーバーは、 plugin-cfg.xml ファイルを profile_root/config/cells/cell_name/nodes/web_server_name_node/servers/web_server_name ディレクトリーに再生成します。 デプロイされたアプリケーションに影響するアプリケーション・サーバー構成で変更が行われるたびに、再生成が行われます。
デプロイメント・マネージャーは、 管理対象ノード上のデプロイされたアプリケーションに影響するアプリケーション・サーバー構成で変更が行われるたびに、 plugin-cfg.xml ファイルを profile_root/config/cells/cell_name/nodes/node_name/servers/web_server_name ディレクトリーに再生成します。
再生成後、ファイルを Web サーバー・マシンに伝搬 (コピー) します。 これにより、バイナリー・プラグインは、この構成ファイルの最新のコピーにアクセスできるようになります。
Web サーバー・プラグイン構成サービスは、 構成が変更されるような特定のイベントの後で、plugin-cfg.xml ファイルを自動的に再生成します。 構成サービスは、plugin-cfg.xml ファイルが再生成されると、 そのファイルを IBM HTTP Server マシンに自動的に伝搬します。 このファイルをその他の Web サーバーに手動でコピーする必要があります。
詳しくは、Web サーバー・プラグイン構成サービスのプロパティー を参照してください。
プラグイン・インストール・ウィザードは、 plugin-cfg.xml 一時ファイルを plugins_root/config/web_server_name ディレクトリーに作成します。 このウィザードは、すべてのリモート・インストール・シナリオでファイルを作成します。ウィザードは、Web サーバー用のバイナリー・プラグイン・モジュールをインストールすると同時にファイルを作成します。
デフォルト・ファイルは、 アプリケーション・サーバー上の Web サーバー定義からの plugin-cfg.xml ファイルと置き換える必要のあるプレースホルダーです。デフォルト・ファイルは、サンプルがインストールされているデフォルトのスタンドアロン・アプリケーション・サーバー用にアプリケーション・サーバーが作成するファイルのレプリカです。
リモート・インストールの場合はアプリケーション・サーバー・マシンの app_server_root/bin ディレクトリーから、 ローカル・インストールの場合は plugins_root/bin ディレクトリーから直接、 configureweb_server_name スクリプトを実行します。 スクリプトは、デフォルト・プロファイルの構成ファイルに Web サーバー定義を作成します。デフォルトとは異なるプロファイルを構成するには、 configureweb_server_name スクリプトを編集します。 -profileName パラメーターを使用してデフォルト以外のプロファイルを識別します。
Web サーバー定義を作成後、 アプリケーション・サーバー内の Web サーバー・プラグイン構成サービスは、 アプリケーション・サーバー・マシン上の Web サーバー定義に最初の plugin-cfg.xml ファイルを作成します。 アプリケーションをインストールするか、仮想ホストを作成するか、 または構成を変更する作業を実行する場合は、 更新された plugin-cfg.xml ファイルをアプリケーション・サーバー・マシンから Web サーバー・マシンへ伝搬し、 デフォルト・ファイルと置き換える必要があります。
プラグイン・インストール・ウィザードは、 configureweb_server_name スクリプトを Web サーバー・マシンの plugins_root/bin ディレクトリーに作成します。 リモート・シナリオ内のあるマシンが AIX または Linux のような オペレーティング・システムで稼働していて、 その他のマシンが Windows で稼働している場合は、 plugins_root/bin/crossPlatformScripts ディ レクトリーに作成されたスクリプトを使用してください。 このスクリプトは、リモート・インストール・シナリオのためのみに作成します。
Web サーバー・マシンからリモート・アプリケーション・サーバー・マシンの app_server_root/bin ディレクトリーにスクリプトをコピーします。 ローカル・インストールではスクリプトをコピーする必要はありません。スクリプトを実行して、アプリケーション・サーバーの構成内で Web サーバー定義を作成します。
問題は、シェル環境変数、WAS_USER_SCRIPT 環境変数、および実際のデフォルト・プロファイルの間の潜在的な競合です。スクリプトは常にデフォルト・プロファイルに対抗して動作します。ただし、WAS_USER_SCRIPT 環境変数が設定された場合は、スクリプトが変数によって識別されたプロファイルを処理しようとすると競合が発生します。
変数は、誤って設定されることがあります。 プロファイルの profile_root/bin ディレクトリー から任意のコマンドを実行すると、変数がそのプロファイルに設定されます。
ご使用のシステムに複数のプロファイルがある場合、デフォルト・プロファイルと変数によって識別されたプロファイルが異なるプロファイルである可能性があります。 この場合、競合が発生し、スクリプトは Web サーバー定義を正しいプロファイルに作成しないか、Web サーバー定義をまったく作成しないことがあります。
スタンドアロン・アプリケーション・サーバーのために Web サーバー定義がすでに存在する場合は、スクリプトを実行しても、新規 Web サーバー定義は追加されません。各スタンドアロン・アプリケーション・サーバーは 1 つの Web サーバー定義のみを持つことができます。
set webserverName webserver1 set webserverNodeSuffix _node set webserverNodeName $webserverName$webserverNodeSuffix $AdminConfig remove [$AdminConfig getid /Node:$webserverNodeName/Server:$webserverName] $AdminConfig remove [$AdminConfig getid /Node:$webserverNodeName] $AdminConfig save
一方、管理対象ノードは、複数の Web サーバー定義を持つことができます。Web サーバー名が同じでない限り、スクリプトは新規 Web サーバー定義を作成します。
デフォルトのファイルは、 アプリケーション・サーバーの実際のファイルのパラメーター値と一致しないことがある固定パラメーター値を使用します。 デフォルトのファイルは、プレースホルダーのみです。
このファイルはアプリケーション・サーバー構成で行われた変更を反映することはできません。また、このファイルはアプリケーション・サーバーで有効なことがあるデフォルト以外の値を反映することもできません。
アプリケーション・サーバーの実際の plugin-cfg.xml ファイルに、以下の値が存在する 必要があります。 この場合、デフォルトのファイルは、バイナリー・プラグイン・モジュールを正常に構成することができます。 次に、プラグイン・モジュールは、Web サーバーとアプリケーション・サーバー間で正常に通信することができます。
アプリケーション・サーバーの 実際の plugin-cfg.xml ファイルに、以下の値が存在しないと仮定します。 この場合、デフォルトのファイルはバイナリー・プラグイン・モジュールを正しく構成しません。プラグイン・モジュールは常に Web サーバーと通信することができます。しかし、不適切な構成ファイルを使用して、プラグイン・モジュールはアプリケーション・サーバーと正常に通信することはできません。
デフォルト値: default_host
この仮想ホストは、DefaultApplication とサンプル・アプリケーションを提供するように構成されます。この値は、実際の plugin-cfg.xml ファイルの値と同じ可能性があります。 この場合、アプリケーションを提供するために別の仮想ホストを作成し、その仮想ホストに DefaultApplication をインストールすると仮定します。この場合、実際の plugin-cfg.xml ファイルは再生成されます。 Web サーバーは DefaultApplication にアクセスすることはできません。(アプリケーションにはスヌープ・サーブレットとヒット・カウント・サーブレットが含まれます。)
新規仮想ホスト上のアプリケーションにアクセスするには、 実際の plugin-cfg.xml ファイルを伝搬します。 伝搬では、アプリケーション・サーバー・マシンから Web サーバー・マシンへ更新されたファイルがコピーされます。
デフォルト値: 9080
9080 値は、default_host 仮想ホストの HTTP トランスポート・ポートのデフォルト値です。 この値は、更新されたファイルの値と同じ可能性があります。ただし、この値は、アプリケーション・サーバー・マシン上のすべてのプロファイルで異なります。HTTP トランスポート・ポート値は、すべてのアプリケーション・サーバーに対して固有である必要があります。
異なるポートを介して通信するには、 実際の plugin-cfg.xml ファイルを伝搬します。
デフォルト値: 80
80 値は、Web サーバーとの通信を制御するポートのデフォルト値です。 ただし、各アプリケーション・サーバー・プロファイルは、Web サーバーと通信するために固有のポート値を持つ必要があります。実際のポート値は、81 または別の数値となることがあります。
異なるポートを介して通信するには、 実際の plugin-cfg.xml ファイルを伝搬します。
デフォルト値: 9443
9443 値は、default_host 仮想ホストの HTTPS (セキュア) トランスポート・ポートのデフォルト値です。 この値は、更新されたファイルの値と同じ可能性があります。ただし、この値は、アプリケーション・サーバー・マシン上のすべてのプロファイルで異なります。HTTPS トランスポート・ポート値は、すべてのアプリケーション・サーバーに対して固有である必要があります。
異なるセキュア・ポートを介して通信するには、 実際の plugin-cfg.xml ファイルを伝搬します。
WSsamples アプリケーションと SamplesGallery アプリケーションなど、すべてのデフォルトのサーブレットとアプリケーションは、デフォルトのファイルに含まれます。
デフォルトのファイルには、すべてのデフォルトのアプリケーションとサンプルがリストされています。このリストは不正確である場合があります。たとえば、カスタム・インストールを実行し、サンプルをインストールしなかった場合には、リストは不正確となります。
Web サーバーを使用して開発したアプリケーションを提供するには、 実際の plugin-cfg.xml ファイルを伝搬します。