WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows

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JMS プロバイダーとしての WebSphere MQ のインストールおよび構成

WebSphere MQ メッセージング・インフラストラクチャーがある場合、 それを WebSphere Application Server に対する JMS プロバイダーとしてインストールし、構成することができます。

始める前に

WebSphere MQ に基づくメッセージング・インフラストラクチャーがある場合、 JMS プロバイダーとして、WebSphere MQ に対する組み込みサポートを使用して直接接続することができます。

(UNIX プラットフォームのみ): WebSphere MQ を UNIX プラットフォームにインストールする前に、 メッセージング作業データ用に、/var/mqm と呼ばれるジャーナル・ファイル・システムを作成およびマウントします。 WebSphere MQ データ用に別のボリュームを使用するように区画を設定してください。このようにすると、/var/mqm 内で大量のメッセージング処理が行われても、 他のシステム・アクティビティーに影響を与えることがありません。ログ・データ (var/mqm/log) およびエラー・ファイル (var/mqm/errors) 用に別個のファイル・システムを作成できます。ログ・ファイルは、 メッセージング・キュー (var/mqm) とは別の物理ボリュームに保管してください。これにより、ハードウェアに障害が発生した場合に、データの保全性を保証できます。別のファイル・システムを作成する場合は、/var/mqm の保管用に最低 30 MB、/var/mqm/log 用に 20 MB、/var/mqm/errors 用に 4 MB を割り当ててください。

/var ファイル・システムは、そのシステムのすべてのセキュリティー・ロギング情報の保管、 および E メール用と印刷用の一時ファイルの保管に使用されます。 したがって、これらの操作用に /var 内にフリー・スペースを維持することが重要です。 メッセージング・データ用に別のファイル・システムを作成しない場合は、/var がいっぱいになると、/var に 使用可能なフリー・スペースができるまで、 システム上のすべてのセキュリティー・ロギングが停止されます。 また、E メールおよび印刷についても、/var に使用可能なフリー・スペースができるまで、 操作できなくなります。

WebSphere MQ を使用する場合、Rational Application Developer および WebSphere Application Server を同じマシンにインストールすることはお勧めしません。

WebSphere MQ のファイル・システムの作成方法、 および /var ファイル・システム用に必要な WebSphere MQ のスペース所要量の詳細については、 該当する WebSphere MQ の「スタートアップ・ガイド」資料の 『"インストールの準備: WebSphere MQ ファイル・システムの作成"』セクションを参照してください。

その他のインストールの前提条件については、以下の WebSphere MQ の資料を参照してください。
  • WebSphere MQ for Windows スタートアップ・ガイド (GC88-9240)
  • WebSphere MQ for AIX スタートアップ・ガイド (GC88-9243)
  • WebSphere MQ for Solaris スタートアップ・ガイド (GC88-9242)
  • WebSphere MQ for HP-UX スタートアップ・ガイド (GC88-9244)
  • WebSphere MQ for Linux for Intel and Linux for zSeries スタートアップ・ガイド (GC88-9245)
これらの資料は、WebSphere MQ メッセージング・プラットフォーム固有資料の Web ページ http://www.ibm.com/software/integration/wmq/library/ から入手できます。

このタスクについて

JMS プロバイダーとして使用する WebSphere MQ を IBM WebSphere Application Server に インストールして構成するには、以下のステップに従います。

プロシージャー

  1. WebSphere MQ に用意されているインストールの説明に従って 、WebSphere MQ のサポートされているバージョンを必要な MQ フィーチャーと共にインストールします。

    WebSphere MQ のサポートされる バージョンを確認するには、「Detailed system requirements」ページを参照してください。

    WebSphere MQ のインストール、または旧バージョンから WebSphere MQ のサポートされているバージョンへのマイグレーションについては、 上記のリストの中から、該当する WebSphere MQ の「スタートアップ・ガイド 」資料を参照してください。

    (RHEL 3.0 および SLES 8) (RHEL 3.0 および SLES 8) 2.6 カーネルを使用する Intel または zSeries Linux システムに WebSphere MQ 5.3 をインストールする前に、 まず FixPack 10 以降 (および適用可能なすべての暫定修正) をダウンロードして、 http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=171&uid=swg27006464 のソフトウェア前提条件の指示に 従います。これに従わない場合、 mqlicense.sh -accept コマンドを実行して WebSphere MQ の使用条件を受け入れようとする際に、セグメンテーション障害が発生する場合があります。また、変数 LD_ASSUME_KERNEL=2.4.19 をエクスポートしてください。
    • Intel または s390 上の Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 3.0
    • Intel 上の SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 8

    WebSphere MQ V5.3 for Linux for Intel 修正パッケージの README を調べるには、http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=171&uid=swg27006464 を参照してください。

    WebSphere MQ V5.3 for Linux for zSeries 修正パッケージの README を調べるには、http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=171&uid=swg27006464 を参照してください。

    WebSphere MQ V5.3 を使用する際に要求メトリックが使用可能になると、 例外が発行され、要求メトリック機能は失敗します。 CSD08 適用済み WebSphere MQ V5.3 を使用する場合、例外は発行されませんが、要求メトリックは Java Message Service (JMS) タイプの要求情報の記録に失敗します。 解決するには、CSD08 適用済み WebSphere MQ V5.3 に暫定修正を適用します。JAR ファイルを /opt/IBM/WebSphere/AppServer/lib/WMQ/java/lib ディレクトリーと 外部の websphere_mq_install_root/java/lib ディレクトリーに置きます。 この問題について詳しくは、http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=0&q1;=1192026&uid=swg21192026 などにある 技術情報 1192026 を参照してください。

  2. WebSphere MQ - Publish/Subscribe サポートを使用する場合は、 Publish/Subscribe ブローカーを用意しておく必要があります。
    例えば、これは、WebSphere MQ Event Broker または WebSphere MQ Integrator (旧名 MQSeries Integrator) のいずれかを使用して行うことができます。 これらの製品について詳しくは、以下の Web サイトを参照してください。
  3. WebSphere MQ の説明に従って、インストールのセットアップを検証してください。
  4. [AIX] AIX の場合、補足ステップについては、WebSphere MQ readme.txt を参照してください。
  5. MQ_INSTALL_ROOT 環境変数を WebSphere MQ がインストールされているディレクトリーに設定します。 IBM WebSphere Application Server は、MQ_INSTALL_ROOT を使用して、WebSphere MQ JMS プロバイダー用の WebSphere MQ ライブラリーを見つけます。
  6. バインディング・モードでのみ WebSphere MQ 5.3 サポートに接続するには、 MQ_INSTALL_VERSION 環境変数を 5 に設定します。 WebSphere Application Server バージョン 6 では、この環境変数はバージョン 6.1.0.5 以降で使用可能です。

結果

このタスクでは、WebSphere Application Server で JMS プロバイダーとして使用するために WebSphere MQ がインストールされます。

次の作業

WebSphere Application Server 管理コンソールを使用して、WebSphere MQ リソースを定義することで、WebSphere MQ で提供されるように JMS リソースを構成できます。

(UNIX プラットフォームのみ) 以下のコマンドを使用して、メッセージング・エラー・ディレクトリーとログ・ファイルへのアクセスを制限してください。これは、メッセージング・ディレクトリーおよびログ・ファイルの保護で説明されている、WebSphere MQ に必要なディレクトリーおよびログ・ファイルを保護する手順の一部です。
  1. /var/mqm/errors ディレクトリーの場合:
    chmod 3777 /var/mqm/errors
    chown mqm:mqm /var/mqm/errors
    
    touch /var/mqm/errors/AMQERR01.LOG
    chown mqm:mqm /var/mqm/errors/AMQERR01.LOG
    chmod 666 /var/mqm/errors/AMQERR01.LOG
    
    touch /var/mqm/errors/AMQERR02.LOG
    chown mqm:mqm /var/mqm/errors/AMQERR02.LOG
    chmod 666 /var/mqm/errors/AMQERR02.LOG
    
    touch /var/mqm/errors/AMQERR03.LOG
    chown mqm:mqm /var/mqm/errors/AMQERR03.LOG
    chmod 666 /var/mqm/errors/AMQERR03.LOG
    
  2. /var/mqm/qmgrs/@SYSTEM/errors ディレクトリーの場合:
    chmod 3777 /var/mqm/qmgrs/@SYSTEM/errors
    chown mqm:mqm /var/mqm/qmgrs/@SYSTEM/errors
    
    touch /var/mqm/qmgrs/@SYSTEM/errors/AMQERR01.LOG
    chown mqm:mqm /var/mqm/qmgrs/@SYSTEM/errors/AMQERR01.LOG
    chmod 666 /var/mqm/qmgrs/@SYSTEM/errors/AMQERR01.LOG
    
    touch /var/mqm/qmgrs/@SYSTEM/errors/AMQERR02.LOG
    chown mqm:mqm /var/mqm/qmgrs/@SYSTEM/errors/AMQERR02.LOG
    chmod 666 /var/mqm/qmgrs/@SYSTEM/errors/AMQERR02.LOG
    
    touch /var/mqm/qmgrs/@SYSTEM/errors/AMQERR03.LOG
    chown mqm:mqm /var/mqm/qmgrs/@SYSTEM/errors/AMQERR03.LOG
    chmod 666 /var/mqm/qmgrs/@SYSTEM/errors/AMQERR03.LOG
    



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最終更新: Jan 21, 2008 10:13:28 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.doc/info/ae/ae/tmj_instm.html