WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows

             目次と検索結果のパーソナライズ化

バックアップ・クラスターの作成

このタスクを使用して、1 次クラスターに障害が発生した場合、Enterprise JavaBeans (EJB) 要求を処理するバックアップ・クラスターを構成します。

始める前に

始める前に、互いにバックアップを提供できる 2 つのクラスターを作成します。 1 次クラスターで使用可能であったオブジェクトやリソースがバックアップ・クラスターでも使用できる必要があります。 同じクラスター名を使用し、バックアップ・クラスターでも 1 次クラスターの場 合と同じアプリケーションをインストールし、同じアプリケーション名を使用して、同じ リソースを定義する必要があります。

クラスターはセル内で固有の名前を持つ必要があるため、1 次クラスターとバックアップ・クラスターは別々のセルに存在する必要があります。詳しくは、バックアップ・クラスター を参照してください。

このタスクについて

このタスクを実行して、EJB クラスター用のバックアップ・クラスターを作成します。 1 次クラスター内のすべてのサーバーに障害が発生した場合でも、バックアップ・クラスターが EJB 作業に対するサービス要求を継続することができるため、作業は停止しません。

バックアップ・クラスターを構成するには、名前とポートを指定します。 ポートはドメイン・ブートストラップ・アドレスと呼ばれ、ブートストラップのホストとポートで構成されます。 ブートストラップ・ホストとは、 バックアップ・クラスターが構成されているデプロイメント・マネージャーを含んでいるホストです。 ブートストラップ・ポートは、同じデプロイメント・マネージャーのブートストラップ・ポートと等しいものです。

1 次クラスターとバックアップ・クラスターは、 別々のセルに配置する必要があります。 バックアップ・クラスターのブートストラップ・ホストおよびブートストラップ・ポートは、 バックアップ・クラスターが含まれたセルを判別します。

プロシージャー

  1. バックアップ・クラスターのブートストラップ・ホストとブートストラップ・ポートを判別します。
    1. 管理コンソールを、バックアップ・クラスターが含まれたデプロイメント・マネージャーに接続します。
    2. システム管理」>「デプロイメント・マネージャー」>「ポート」 >「BOOTSTRAP_ADDRESS」とクリックします。BOOTSTRAP_ADDRESS インスタンス用のホストとポートは、 バックアップ・クラスターが使用するホストとポートです。 これらの値は、1 次クラスターを構成するときのために覚えておいてください。
  2. 管理コンソールを、1 次クラスターが含まれたデプロイメント・マネージャーに接続します。 「サーバー」>「クラスター」>「cluster_name」>「バックアップ・クラスター」とクリックします。
  3. バックアップ・クラスターの名前が、1 次クラスターの名前と同じであることを確認してください。
  4. ドメイン・ブートストラップ・アドレス」をクリックします。 「ホスト」および「ポート」フィールドで、 バックアップ・クラスターのデプロイメント・マネージャーのブートストラップ・ホストとブートストラップ・ポートを指定します。 「OK」をクリックします。デプロイメント・マネージャーのブートストラップ・アドレスは、 ブートストラップ・ホストおよびブートストラップ・ポートの組み合わせによって定義されます。 「ドメイン・ブートストラップ・アドレス」ページで、「構成」タブを使用して、バックアップ・クラスターを静的に定義します。 デプロイメント・マネージャーが始動するたびに、この静的な値が利用されます。 「ランタイム」タブを使用すると、実行時にのみバックアップ・クラスターを定義することができます。デプロイメント・マネージャーが停止すると、ランタイムのバックアップ・クラスター情報は廃棄されます。
  5. OK」をクリックします。
  6. 個々のクラスター・コア・グループ間のコア・グループ・ブリッジを構成します。 アクセス・ポイント・グループを使用して、2 つのコア・グループを結合します。 1 次セルのデプロイメント・マネージャーで、バックアップ・セル内のコア・グループ・アクセス・ポイントを参照するピア・アクセス・ポイントを持つアクセス・ポイント・グループを構成します。 バックアップ・セルのデプロイメント・マネージャーで、1 次セル内に作成したアクセス・ポイント・グループと同じ名前を持つアクセス・ポイント・グループを作成します。 1 次セルに、コア・グループ・アクセス・ポイントを参照するピア・アクセス・ポイントを追加します。詳しくは、コア・グループ・ブリッジ・サービスの構成 を参照してください。
    ヒント: V5.x クラスターを構成して現行リリースの クラスターをバックアップしている場合、コア・グループ・ブリッジ・サービス を構成しないようにする必要があります。 コア・グループは V5.x ではサポートされていません。このため 、V5.x クラスターはコア・グループに属しません。 その場合、バックアップ・クラスターはドメイン・ブートストラップ・アドレスのみを使用して機能します。
  7. 構成を保管します。

結果

1 次クラスターに障害が発生すると、バックアップ・クラスターが EJB 要求を完了します。

次の作業

バックアップ・クラスターの構成中に問題が発生した場合は、分散されないワークロード を参照してください。




サブトピック
バックアップ・クラスター
関連タスク
クラスターとのワークロードの平衡化
タスク・トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 10:13:28 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.doc/info/ae/ae/trun_wlm_backup.html