WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.0.x   
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アプリケーション・プロファイル

アプリケーション・プロファイルは、特定の作業単位 (トランザクションまたは ActivitySession ) に選択的に適用する必要がある一連のアクセス・インテント・ポリシーです。

アプリケーション・プロファイルにより、 そのアプリケーションを作動させるアクティブ・タスクに応じて異なるポリシーの設定に従って、 アプリケーションを実行できます。

アクティブ・タスクは、現行の作業単位のメカニズムに依存します。現行の作業単位がグローバル・トランザクションの場合、タスクはそのトランザクションに関連付けられた名前です。グローバル・トランザクションの開始時に、それに名前が付けられていなかった場合は、そのトランザクションの有効範囲内のどこにもアクティブ・タスクは存在しません。

現行の作業単位が、アクティビティー・セッションに関連付けられているローカル・トランザクションの場合、タスクはそのアクティビティー・セッションに関連付けられた名前です。アクティビティー・セッションの開始時に、それに名前が付けられていなかった場合は、そのアクティビティー・セッションにバインドされているローカル・トランザクションのアクティブ・タスクは存在しません。現行の作業単位が、アクティビティー・セッションに関連付けられていないローカル・トランザクションの場合、タスクはそのローカル・トランザクションに関連付けられた名前です。ローカル・トランザクションが開始時に、 タスクにローカル・トランザクションが関連付けられていなかった場合、 そのローカル・トランザクションの継続時間の間はアクティブ・タスクがありません。 言い換えれば、アクティブ・タスクは、データベース・リソースを調整するスレッド上の作業単位に関連付けられたタスクです。制御側の作業単位の開始時に、その作業単位がタスクに関連付けられていなかった場合は、その作業単位の有効範囲内にはアクティブ・タスクは存在しません。

注: アプリケーション・プロファイル・サービスのコンソール・ページで 5.x 互換モード属性を選択すると、 J2EE 1.3 アプリケーションで構成されたタスクは、必ずしも作業単位に関連付けられてはおらず、 任意に適用し、オーバーライドすることが可能です。 これは、推奨される操作モードではなく、データベース・アクセス中に予期しないデッドロックが発生する場合があります。 タスクは、 アプリケーション・プロファイル 5.x 互換モードで稼働するアプリケーションと、 互換モードで稼働しないアプリケーションとの間の要求で通信は行いません。

バージョン 6.x クライアントが、アプリケーション・プロファイル 5.x 互換モードで実行するアプリケーションと対話するためには、クライアント・プロセスで appprofileCompatibility システム・プロパティーを true に設定する必要があります。 これは、launchClient コマンドを呼び出すときに -CCDappprofileCompatibility=true オプションを指定することにより可能になります。

ある学区の学生レコードを集約するアプリケーションを考えてみましょう。 これらのレコードには、報告書を作成するため学区の中央オフィスから頻繁にアクセスが行われます。 報告書作成プロセスは、 それがバックエンド・システムのロックを保持していない場合や、 できるだけ少ないバックエンド操作によりレコードをメモリーに読み込むことができる場合に最適化されます。 ただし、教師がレコードを更新する場合があります。 トランザクションを区別する機能がない場合、開発者はワーストケース・シナリオの前提を余儀なくされ、ペシミスティック並行性を使用してすべてのトランザクションのレコードをロックすることになります。

アプリケーション・プロファイル・サービスを使用することにより、開発者は、 学生レコードをロードする際のアクセス・インテントを必要な種類だけ構成することができます。 1 つのプロファイル以下のレコードは、排他的なペシミスティック更新インテントにより構成して、競合するトランザクションをロックアウトする他、トランザクションが完了する前にシステムからその学生が除去されることのないようにできます。 別のプロファイルにおいては、 単一のデータベース操作でバックエンド・システムから読み取るオブジェクト・グラフの一部として、オプティミスティック・インテントによるレコードの構成が可能です。 ペシミスティック・プロファイルで表されたタスクは、特定のトランザクションで必要とされる強力なロック・セマンティクスが得られます。 一方、オプティミスティック・プロファイルで表されたタスクは、それ以外のトランザクションに該当するパフォーマンス上の利点が得られます。




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最終更新: Jan 21, 2008 10:13:28 PM EST
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