WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows

             目次と検索結果のパーソナライズ化

サーブレット・キャッシュ・インスタンス設定

サーブレット・キャッシュ・インスタンスは、デフォルトの共用動的キャッシュに加えて、動的キャッシュがデータを保管、配布、および共用できるロケーションです。サーブレット・キャッシュ・インスタンスを使用すると、アプリケーションの柔軟性が向上し、キャッシュ・リソースを調整しやすくなります。キャッシュ・インスタンスに対して指定された Java Naming and Directory Interface (JNDI) 名は、cachespec.xml 構成ファイル内の <cache-instance> タグ内の名前属性にマップされます。

この管理コンソール・ページを表示するには、「リソース」>「キャッシュ・インスタンス」 >「Servlet cache instances」>「cache_instance_name」とクリックします。

名前

リソースに必要な表示名を指定します。

JNDI 名

リソースの JNDI (Java Naming and Directory Interface) 名を指定します。この名前は、cachespec.xml 構成ファイル内の <cache-instance> タグ内の名前属性フィールドで指定します。 このタグは、キャッシュ・エントリーを保管する特定のキャッシュ・インスタンスを検索する場合に使用されます。

説明

リソースの説明を明記します。このフィールドはオプションです。

カテゴリー

リソースを分類またはグループ化するためにカテゴリー・ストリングを指定します。 このフィールドはオプションです。

キャッシュ・サイズ

キャッシュが保持できるエントリーの最大数として、正の整数を指定します。 キャッシュ・サイズは、通常は 1000 単位です。

デフォルト 2000
範囲 100 - 最大値の設定なし 
デフォルト優先順位

キャッシュ可能なサーブレットのデフォルト優先順位を指定します。この値はエントリーがフル・キャッシュに保持される時間を定義します。

推奨値は 1 です。

ディスク・オフロードを使用可能にする

ディスク・オフロードを使用可能にするかどうかを指定します。

ディスク・オフロードを使用可能にしている場合、キャッシュが満杯であるのに新規エントリーが作成された時は、各エントリーに優先順位が構成され、最低使用頻度 (LRU) アルゴリズムが使用されて、メモリー内のキャッシュからエントリーが除去されます。 ディスク・オフロードを使用可能にすると、キャッシュから除去されたエントリーは、ローカル・ファイル・システムにコピーされます。 ファイルのロケーションは、ディスク・オフロード・ロケーションによって指定されます。

デフォルト false
オフロード位置

ディスク・オフロードで使用されるディレクトリーを指定します。

ディスク・オフロード・ロケーションが指定されていない場合は、 デフォルトのロケーションである ${WAS_TEMP_DIR}/node/server name/_dynacache/cache JNDI name が使用されます。 ディスク・オフロード・ロケーションを指定すると、 ノード、サーバー名、およびキャッシュ・インスタンス名が付加されます。 例えば、${USER_INSTALL_ROOT}/diskoffload は、 ロケーションを ${USER_INSTALL_ROOT}/diskoffload/node/server name/cache JNDI name として生成します。 この値は、ディスク・オフロードが使用可能になっていない場合は無視されます。

${WAS_TEMP_DIR} プロパティーのデフォルト値は、${USER_INSTALL_ROOT}/temp です。 WebSphere Application Server を始動した後、${WAS_TEMP_DIR} プロパティーの値を変更しても、 ディスク・キャッシュ・コンテンツを新しいロケーションに移動しなければ、以下のようになります。
  • Application Server は、新しいディスク・オフロード・ロケーションに新規ディスク・キャッシュ・ファイルを作成します。
  • 「ディスクへのフラッシュ」設定が使用可能である場合に Application Server を再始動すると、 古いロケーションにあるディスク・キャッシュ・コンテンツがすべて失われます。
ディスクへのフラッシュ

サーバーが停止した場合に、メモリー内のキャッシュ・オブジェクトをディスクに 保管するかどうかを指定します。この値は、「ディスク・オフロードを使用可能にする」が選択されない場合は無視されます。

デフォルト false
キャッシュ複製を使用可能にする

キャッシュ複製を使用して、同じ複製ドメイン内の別のサーバーとの、キャッシュ ID、キャッシュ・エントリー、およびキャッシュ無効化の共用を使用可能に設定します。

このオプションは、WebSphere Application Server の前の バージョンで作成されたキャッシュ・インスタンスでは使用不可である可能性があります。

フル・グループ複製ドメイン

データの複製元となる複製ドメインを指定します。

データの複製元となる複製ドメインを指定します。 定義されたいずれかの複製ドメインから選択します。 リストされた複製ドメインがない場合は、クラスター作成時、 または「環境」>「内部複製ドメイン」>「新規」をクリックして、管理コンソール内で手動で複製ドメインを作成しなければなりません。 動的キャッシュ・サービスで使用するために選択された複製ドメインは、「全グループ・レプリカ」を使用しなければなりません。 複製コンシューマー間で複製ドメインを共用することはできません。 動的キャッシュは、セッション・マネージャーまたはステートフル・セッション Bean とは別の複製ドメインを使用する必要があります。

複製タイプ

このキャッシュ・インスタンスのグローバル共用ポリシーを指定します。

使用可能な設定は次のとおりです。
  • push と pull の両方」は、複製ドメイン内の他のサーバーに、新しく更新されたコンテンツのキャッシュ ID を送ります。 そのため、他のサーバーのいずれかがコンテンツを要求しており、 そのサーバーはあらかじめ更新されたコンテンツのキャッシュ・エントリーの ID を持っている場合には、 公開サーバーからのコンテンツを検索します。 あらかじめ公開されていない ID への要求が行われると、 サーバーは、ID がクラスター内に存在していないと判断し、新しい項目を作成します。
  • pull のみ」は、このオブジェクトに対するキャッシュ・エントリーを、必要に応じて、 複数のアプリケーション・サーバー間で共用します。アプリケーション・サーバーが、このオブジェクトのキャッシュの不在を認識した場合、 連携アプリケーション・サーバーに照会して、そのオブジェクトがあるかどうかを調べます。 このオブジェクトのキャッシュされたコピーがどのアプリケーション・サーバーにもない場合、 元のアプリケーション・サーバーは要求を実行してオブジェクトを生成します。 これらのエントリーには、シリアライズ不可データを保管できません。この共用モードはお勧めしません。
  • push のみ」は、複製ドメイン内の他のすべてのサーバーに新しいコンテンツのキャッシュ ID およびキャッシュ・コンテンツを送ります。
  • 共用しない」の共用ポリシーは、複製ドメイン内の他のサーバーと共用されないキャッシュ ID およびキャッシュ・コンテンツという結果となります。
クラスター化されていない環境でのデフォルト設定は、「共用しない」です。 複製を使用可能にする場合のデフォルト値は「共有しない」です。
push 頻度

新しいキャッシュ・エントリーまたは変更したキャッシュ・エントリーを他のサーバーにプッシュするまで待機する時間 (秒) を指定します。

0 (ゼロ) の値は、キャッシュ・エントリーを即時に送信します。 このプロパティーに 0 (ゼロ) より大きい値を設定すると、 時間枠内に作成または変更されたすべてのキャッシュ・エントリーが「バッチ」でプッシュされます。 デフォルトは 1 です。




関連タスク
動的キャッシュ用の DistributedMap および DistributedObjectCache インターフェースの使用
関連資料
オブジェクト・キャッシュ・インスタンス・コレクション
オブジェクト・キャッシュ・インスタンス設定
サーブレット・キャッシュ・インスタンス・コレクション
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:13:28 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.doc/info/ae/ae/udyn_scacheinstancesettings.html