WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows

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クラスター内のアプリケーション・サーバー間でのデータの複製

このタスクを使用してデータ複製ドメインを構成し、セッション・マネージャーのデータ、オブジェクト、またはイベント、 動的キャッシュ、またはステートフル・セッション Bean を転送します。 データ複製ドメインは、データ複製サービス (DRS) を使用します。データ複製サービスは、WebSphere Application Server の内部コンポーネントで、アプリケーション・サーバー間でのデータ、オブジェクト、およびイベントの複製を含む、複製サービスを実行します。

始める前に

以前のバージョンの WebSphere Application Server を使用してデータ複製ドメインを構成した場合は、マルチブローカー複製ドメインを使用している可能性があります。 現行バージョンの WebSphere Application Server を使用して作成された複製ドメインは、すべてデータ複製ドメインです。任意のマルチブローカー複製ドメインをデータ複製ドメインにマイグレーションします。 2 タイプの複製ドメインの違いを確認するには、マルチブローカーとデータ複製ドメインの比較 およびマルチブローカー複製ドメインからデータ複製ドメインへのサーバーのマイグレーション を参照してください。

このタスクについて

このタスクを使用して、複製 を構成します。 複製は、クラスター内のアプリケーション・サーバー間で、データ、オブジェクト、またはイベントを転送するサービスです。 複製を使用してセッション・マネージャーとのセッション・データの損失を防ぎ、動的キャッシュ・サービスのパフォーマンスを向上させ、ステートフル・セッション Bean にフェイルオーバーを提供します。 複製について詳しくは、複製 を参照してください。

プロシージャー

  1. 複製ドメインを作成します。 以下の方法のいずれかを使用して、複製ドメインを作成します。
    • 複製ドメインを手動で作成します。

      新規クラスターを作成せずに複製ドメインを手動で作成するには、管理コンソールで「環境」>「複製ドメイン」>「新規」とクリックします。

      このページで、タイムアウト、暗号化、および複製の数などの、複製ドメインのプロパティーを指定することができます。複製ドメインに対して構成可能なプロパティーについての詳細は、データ複製ドメイン設定 を参照してください。

    • クラスターの作成時に複製ドメインを作成します。

      クラスターの作成時に複製ドメインを作成するには、管理コンソールで「サーバー」>「クラスター」>「新規」とクリックします。 「このクラスターの複製ドメインを作成」を使用可能にします。 作成される複製ドメインは、クラスターと同じ名前が付けられ、複製ドメインのデフォルト設定を持っています。 複製ドメインのデフォルト設定は、データの各部分の単一のレプリカを作成し、暗号化を使用不可にします。 複製ドメインのプロパティーを変更するには、管理コンソールで「Environment」>「複製ドメイン」>「replication_domain_name」とクリックします。 クラスターの作成について詳しくは、クラスターの作成 を参照してください。

    管理コンソールで構成可能な複製ドメインの設定について詳しくは、データ複製ドメイン設定 を参照してください。
  2. 複製ドメインを使用するコンシューマーまたはコンポーネントを構成します。 複製ドメインのコンシューマーには、動的キャッシュ、セッション・マネージャー、およびステートフル・セッション Bean の 3 タイプがあります。 各タイプのコンシューマーは、それぞれ異なる複製ドメインで構成する必要があります。 例えば、セッション・マネージャーはあるドメインを使用し、動的キャッシュは別の複製ドメインを使用します。 しかし、HTTP セッションのメモリー間複製、およびステートフル・セッション Bean の複製を構成する場合は、単一の複製ドメインを使用します。この場合は、単一の複製ドメインを使用することにより、HTTP セッションおよびステートフル・セッション Bean のバックアップ状態情報が、確実に同じアプリケーション・サーバー上に置かれるようにします。
  3. ユーザーの構成では、追加のスレッド・リソースが必要かどうかを判別します。

    デフォルトのスレッド・プールのサイズの増加だけでなく、 インバウンド・ネットワーク・トラフィックを処理するトランスポート・チャネルを異なるスレッド・プールを使用するように構成することもできます。 デフォルトで、トランスポート・チャネルはデフォルトのスレッド・プールを使用します。 このプールは、複製サービスを含む他の WebSphere Application Server コンポーネントと共用します。 トランスポート・チャネル用に固有のスレッド・プールを作成すると、 複製サービスがスレッドを取得できなくなる可能性が減少します。 これは、他のコンポーネントが、プール内のすべてのスレッドを使用しているためです。

    最大スレッド・プール・サイズ設定の変更方法については、スレッド・プール設定 を参照してください。

結果

データは構成済みの複製ドメイン内のアプリケーション・サーバー間で複製されます。

次の作業

複製ドメインに対して DES または 3DES を暗号化タイプとして選択した場合は、 暗号鍵がメッセージを暗号化するために使用されます。 定期的な間隔 (例えば月に 1 回) で、 管理コンソールの「環境」>「複製ドメイン」ページに移動し、 「暗号鍵を再生成します」をクリックし、この鍵を再生成する必要があります。 鍵が再生成されたら、その複製ドメインの一部として構成されているすべてのアプリケーション・サーバーを再始動する必要があります。 鍵を定期的に再生成することによって、データ・セキュリティーが向上します。



サブトピック
複製
複製ドメイン・コレクション
マルチブローカー複製ドメインからデータ複製ドメインへのサーバーのマイグレーション
マルチブローカー複製ドメインによるデータの複製
関連タスク
コア・グループの複製構成
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:13:28 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.doc/info/ae/ae/trun_drs_replication.html