WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.0.x   
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java.util.logging -- Java ロギング・プログラミング・インターフェース

java.util.logging.Logger クラスは、データをログに記録できるメソッドを複数提供しています。

WebSphere Application Server では、Java ロギング API (java.util.logging) により、WsLevel.DETAIL レベルまたはそれ以上 (WsLevel.DETAIL、Level.CONFIG、Level.INFO、WsLevel.AUDIT、 Level.WARNING、Level.SEVERE、および WsLevel.FATAL を含む) でログに記録されるイベント用の Common Base Event が自動作成されます。 これらの Common Base Event は、メッセージの記録先となるロガーに関連付けされたイベント・ファクトリーを使用して作成されます。 どのイベント・ファクトリーも指定されていない場合、WebSphere Application Server は、WebSphere Application Server 固有の情報を自動入力するデフォルトのイベント・ファクトリーを使用します。

WebSphere Application Server は、以下のメソッドのための Common Base Event を 自動作成する java.util.logging.Logger クラスの特殊な実装を使用します。
  • config
  • info
  • warning
  • severe
  • log: WsLevel.DETAIL レベルまたはより制限の多いレベルで使用された場合の、log(LogRecord) 以外のすべてのバリアント
  • logp: WsLevel.DETAIL レベルまたはより制限の多いレベルで使用された場合
  • logrb: WsLevel.DETAIL レベルまたはより制限の多いレベルで使用された場合
WebSphere Application Server のロガー実装は、名前付きロガー、例えば Logger.getLogger("com.xyz.SomeLoggerName") のような呼び出しを使用してインスタンス化されたロガーなどのみに使用されます。 Logger.getAnonymousLogger と Logger.getLogger、または Logger.global メソッドへの呼び出しでインスタンス化したロガーは、WebSphere Application Server 実装を使用せず、自身に対して行われる要求をロギングするための Common Base Event は自動作成しません。 Logger.log(LogRecord) メソッドにより直接ログが記録されるログ・レコードは、WebSphere Application Server のロガーにより Common Base Event へ自動変換されません。

以下の図は、アプリケーション・コードにより、Common Base Event がどのように記録されるのかを示したものです。

名前付きロガーおよびメッセージ・レベル・イベントの Java ロギング API の処理は、以下のとおりに進行します。
  1. アプリケーション・コードが、名前付きロガー (WsLevel.DETAIL またはそれ以上) を、イベント固有のデータを用いて呼び出します。
  2. ロガーが、そのロガーに関連したイベント・ファクトリーの createCommonBaseEvent メソッドを使用して、Common Base Event を作成します。
  3. ロガーが、そのロガーに関連したイベント・ファクトリーを使用して Common Base Event を作成します。
  4. ロガーが、CommonBaseEventLogRecord レコード内に Common Base Event をラップし、イベント固有のデータを追加します。
  5. ロガーが、Common Base Event の complete メソッドを呼び出します。
  6. Common Base Event が、ContentHandler の completeEvent メソッドを呼び出します。
  7. コンテンツ・ハンドラーが、XML テンプレート・データを Common Base Event へ追加します (例えば、コンポーネント名など)。 すべてのコンテンツ・ハンドラーがテンプレートをサポートするわけではありません。
  8. コンテンツ・ハンドラーが、ランタイム・データを Common Base Event へ追加します (例えば、現行スレッド名など)。
  9. ロガーが、CommonBaseEventLogRecord レコードをハンドラーに受け渡します。
  10. ハンドラーがデータをフォーマットし、出力装置に書き込みます。



関連タスク
Common Base Event API および Java ロギング API を使用したロギング
関連資料
Logger.properties ファイル
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 10:13:28 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.doc/info/ae/ae/rtrb_cbejavaapi.html