バージョン 4 以降の国際化対応サービスを使用してデプロイされたアプリケーションは、 修正せずに以後のバージョンのサービスを引き続き使用できます。 国際化対応コンテキスト API のパッケージおよび構造は、 リリースが変わっても同一です。API のセマンティクスも同じままです。 バージョン 4 で使用された管理ポリシーは、バージョン 5 以降のデフォルト・ポリシーと 意味的に等価です。
バージョン 4.0 の国際化対応サービスでは、サービスがさまざまなアプリケーション・コンポーネントに渡って 国際化対応コンテキストを管理する方法を指図するための、国際化対応デプロイメント記述子ポリシー情報が 提供されていませんでした。正確に言えば、サービスは暗黙のクライアント・サイド国際化対応 (CSI) および サーバー・サイド国際化対応 (SSI) の各ポリシーを使用していました。 これらのポリシーは、 コンポーネントをホストしているコンテナーのタイプに従って、サービスがコンテキストをどのように 管理するかを示したものです。詳しくは、combined information center for WebSphere Application Server Version 4 を参照してください。簡単に言えば、 バージョン 4.0 のサーバー・コンポーネントはすべて SSI であり、EJB クライアント・アプリケーションはすべて CSI です。
バージョン 5.0 以降では、すべてのサーバー・コンポーネントの国際化対応タイプ設定は、 デフォルトでコンテナーに設定されています。国際化対応サービスは、デフォルトで RunAsCaller コンテナー国際化対応属性を、 コンテナー国際化対応属性のないコンテナー管理 (CMI) サーブレットまたは Enterprise Bean の起動に割り当てます。 その結果、デプロイメント記述子に国際化対応ポリシー情報のないサーバー・コンポーネントの呼び出しは、 バージョン 4 の SSI 国際化対応ポリシーと意味的に等価なポリシー [CMI, RunAsCaller] の下で 実行されます。 EJB クライアント・アプリケーションは、バージョン 4 の CSI ポリシーと等価な論理ポリシー [AMI, RunAsServer] の下で実行されます。
バージョン 4 のアプリケーションからバージョン 5 以降へのマイグレーションでは、すべてのコンポーネントの起動は、意味的に等価な国際化対応コンテキスト管理ポリシーの下で実行されるため、 アプリケーションのアセンブリー中に国際化対応デプロイメント記述子情報を構成する必要はありません。