J2EE 仕様では、スタンドアロンの Java アプリケーション (J2EE アプリケーション・クライアントと呼ばれる) を実行し、
アプリケーションに J2EE サービスを提供するクライアント・コンテナー用のサポートが必要になっています。
J2EE サービスにはネーミング、セキュリティー、およびリソース接続が含まれます。
このタスクについて
以下を行うことにより、このツールを使用してアプリケーション・クライアントを実行する準備が整います。
- アプリケーション・クライアント・プログラムを作成します。
- アプリケーション・サーバー・ランタイムにアプリケーション・モジュール (.ear ファイル) をアセンブルおよびインストールします。
- Windows 上でアプリケーション・クライアント・リソース
構成ツール (ACRCT) を使用して、アプリケーションをデプロイします。
このタスクは、J2EE アプリケーション・クライアントにのみ適用されます。launchClient スクリプトを使用して J2EE アプリケーション・クライアントを起動するには、以下のステップを実行します。
プロシージャー
- 以下のコマンドを入力して、J2EE アプリケーション・クライアントを起動します。
app_server_root/bin/launchClient
- また、launchClient コマンド、またはアプリケーション・クライアント・プログラムにパラメーターを渡します。
launchClient コマンドを使用すると、両方を行うことができます。
launchClient コマンドでは最初のパラメーターが次のいずれかである必要があります。
- 立ち上げるアプリケーション・クライアントを指定する EAR ファイル。
- launchClient 使用情報の要求。
以下は、launchClient ツールのコマンド行呼び出し構文の例です。
launchClient [-profileName pName | -JVMOptions options | -help | -?] <userapp> [-CC<name>=<value>] [app args]
launchClient コマンド用の他のすべてのパラメーターは、
接頭部を -CC とする必要があります。パラメーターが EAR ファイルや使用要求ではない場合、または -CC 接頭部で始まらない場合、そのパラメーターは
アプリケーション・クライアント・ランタイムによって無視され、アプリケーション・クライアント・プログラムに直接渡されます。
launchClient コマンドは、以下の 3 つの場所からパラメーターを検索します。
- コマンド行
- プロパティー・ファイル
- システム・プロパティー
これらのパラメーターは、上記の順序で解決されます。
すなわち、コマンド行の値の優先順位が一番高く、システム・プロパティーが一番低くなります。
この優先順位により、デフォルト値を設定し、オーバーライドすることができます。
- サーバー名を指定します。
デフォルトでは、launchClient コマンドは、
BootstrapHost プロパティー値に対してローカル・ホストを使用します。
この設定値は、アプリケーション・クライアントがサーバーと同じコンピューターにインストールされている場合に、アプリケーション・クライアントをテストする際に有効です。
しかし、それ以外の場合は、この値をサーバーの名前でオーバーライドします。
次のパラメーターを指定して
launchClient コマンドを呼び出すことにより、
BootstrapHost の値を
オーバーライドすることができます。
launchClient myapp.ear -CCBootstrapHost=abc.midwest.mycompany.com
プロパティー・ファイルに値を指定し、
そのファイル名を launchClient シェルに渡すことにより、デフォルト値をオーバーライドすることもできます。
セキュリティーはサーバーが制御します。クライアントは
セキュリティーが使用可能であることを想定しているため、クライアントで
セキュリティーを構成する必要はありません。サーバー・セキュリティーが使用可能になっていない場合、
サーバーはセキュリティー要求を無視するので、アプリケーション・クライアントは予期されたとおりに動作します。