WebSphere Application Server Network Deployment, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows

             目次と検索結果のパーソナライズ化

コア・グループ View Synchrony Protocol

View Synchrony Protocol は、相互通信可能なコア・グループ・メンバーのセット全体で確立されます。 このプロトコルにより、1 つの送信側と複数の可能性がある受信側が関係する、メッセージ・ストリームの配信が 保証され、順番どおりに配信されます。 この保証は、TCP/IP が point-to-point メッセージ・ストリームに対して提供する保証と似ています。

View Synchrony Protocol が確立されるコア・グループ・メンバーのセットは通常、 ビュー と呼ばれます。 ビューは、時間とスペースにおいて固有です。 ビューに対してメンバーの追加または除去を行うことをビュー変更 といいます。 ビュー変更は、重要かつ比較的負荷のかかる同期点です。 これは、同期、一貫性およびネットワークの問題が検出される点でもあります。

View Synchrony Protocol は、 HA マネージャー・フレームワークを使用するコンポーネントと WebSphere Application Server 管理者の両方に 透過です。 しかし、View Synchrony Protocol が中断された場合、 特にビュー変更と呼ばれる境界の状態が発生した場合には、表示されます。

ビュー変更

コア・グループ・メンバーが開始すると、 コア・グループ・トランスポートおよび関連したディスカバリー・プロトコル、障害検出プロトコル、および View Synchrony Protocol も開始します。 View Synchrony Protocol は、ローカル・メンバーだけが含まれている初期ビューを確立します。 View Synchrony Protocol は、 ディスカバリー・プロトコルが他のコア・グループ・メンバーとの接続を確立したときに通知されます。 次に、新規に接続されたメンバーのビュー同期層が状態情報を交換します。 この情報は、新規ビューを形成できるかどうかを判別するために使用されます。 例えば、新規に開始したメンバーは、既存のビューを発見すると、 既存のビューのメンバーと交渉して、新規ビューを確立します。

確立されたビューのメンバーが停止または失敗すると、 存続するビュー・メンバー上の障害検出プロトコルが 障害を検出して、View Synchrony Protocol に通知します。 その後、存続するメンバーは、失敗したメンバーを除外して新規ビューを確立します。

新規ビューが確立される前に、現在のビューに関連したアクティビティーを完了する必要があります。 現在のビューで送信されたすべてのメッセージは、引き続き存続している、 すべての対象となる受信側によって受信および確認される必要があります。 現在のメンバーは、送受信されたメッセージに関する、ある程度の量の状態情報を交換する必要があります。 次に、これらのメンバーは、保留しているメッセージ・アクティビティーを完了するために必要なアクティビティーを 実行します。これは、失われたと思われるメッセージの再送信などです。

新規ビューをインストールすると、 CPU の使用量と使用中のネットワーク帯域幅が一時的に増大する場合があります。

ビュー変更メッセージ

ビュー変更は、複雑で複数の部分で構成される手順であり、ビューが変更されるたびに多くのメ ッセージが記録されます。 これらのメッセージは、完了したり、現在実行中であるビュー変更処理の段階を示します。

例えば、次のメッセージは、一連のコア・グループ・メンバーが新規ビューを確立することに合意し、 ビュー変更手順を開始したことを示しています。
DCSV8054I: DCS スタック DefaultCoreGroup メンバー anzioCell01¥anzioCellManager01¥dmgr: ビュー
変更が処理中です.
次のメッセージは、現在のビューで送信されたすべてのメッセージが完了し、確認されたことを示しています。
DCSV2004I: DCS Stack DefaultCoreGroup at Member anzioCell01¥anzioCellManager01¥dmgr: The
synchronization procedure completed successfully.
The View Identifier is (2:0.anzioCell01¥anzioCellManager01¥dmgr).
The internal details are [0].
以下のメッセージは、ビュー変更が正常に完了したことを示しています。 これらのメッセージでは、新規ビューの名前や ID、そのビュー内のコア・グループ・メンバーの数も指定されます。
HMGR0218I: 新規のコア・グループ・ビューがインストールされました。
コア・グループは DefaultCoreGroup です。
ビュー ID は (3:0.anzioCell01¥anzioCellManager01¥dmgr) です。
新規ビューのメンバー数は 2 です。

DCSV1033I: DCS スタック DefaultCoreGroup メンバー anzioCell01¥anzioCellManager01¥dmgr: ビュー
ID (3:0.anzioCell01¥anzioCellManager01¥dmgr) の新しいすべてのビュー・メンバーを確認しました。
ビュー・チャネル・タイプは View|Ptp です。
次のメッセージは、接続とビュー同期の状態に関する拡張状況を示しています。
DCSV8050I: DCS スタック DefaultCoreGroup メンバー anzioCell01¥anzioCellManager01¥dmgr:
新規ビューがインストールされました。ID
(3:0.anzioCell01¥anzioCellManager01¥dmgr)。ビュー・サイズは 2 (AV=2, CD=2, CN=2,
DF=6) です。
このメッセージの場合は、以下のとおりです。
  • AV は、ビュー内のコア・グループ・メンバーの数です。
  • CN は、このメンバーとオープン接続を行っているコア・グループ・メンバーの数です。 通常、この数は AV に指定された数と同じです。
  • CD は、このメンバーとオープン接続を行っているコア・グループ・メンバーの数から不正なメンバー を差し引いた数です。 不正なメンバーとは、このメンバーに接続されていながら、現在このメンバーとビューを確立できないメンバーです。
  • DF は、コア・グループに定義されているメンバーの数です。



関連概念
コア・グループ・トランスポート
コア・グループ (高可用性ドメイン)
概念トピック    

ご利用条件 | フィードバック

最終更新: Jan 21, 2008 10:13:28 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.nd.doc/info/ae/ae/crun_ha_netcomp.html