開発およびテストのみ を目的として構成されるアプリケーション・サーバーと併用するバックエンド・データベースとして、Derby バージョン 10.0 を使用します。
始める前に
Cloudscape は Cloudscape バージョン 5.1.60.x を Derby にマイグレーションするためのツールを提供しています。このツールをダウンロードするには、IBM developerWorks Web サイトの Cloudscape 入門ページを参照してください。
(リンクは、この文書の IBM 関連情報セクションにあります)。
この developerWorks ページの「サポート」セクションに、Cloudscape 5.1 マイグレーション・ツールのリンクが記載されています。
ただし、このリンクをクリックする前に、重要な指示とヒントを示す、Cloudscape のマイグレーション情報のリンクをクリックすることもできます。
現在、Derby を WebSphere Application Server と併用するに当たっては以下の制限が適用されます。
- Java Messaging Service などの WebSphere Application Server の内部コンポーネントは、Derby 10.0 をサポートしていません。
- 実動データベースとして Derby バージョン 10.0 を使用することはできません。この Derby の最初のリリース版は、開発およびテスト目的でのみ、WebSphere Application Server とお使いください。
WebSphere Application Server のサポートするハードウェアおよびソフトウェアの Web ページでは、
サポート対象のデータベースに関する最新情報を提供しています
(リンクはこの文書の IBM 関連情報セクションにあります)。
Derby のサポートについてさらに質問がある場合は、IBM サポートに連絡してください。
このタスクについて
Derby は、次の 2 つのフレームワークを使用可能にします。
プロシージャー
- データベース・インスタンスをホスティングするマシンで Network Server を始動します。
Network Server を開始するには、WAS_HOME/derby/bin/networkserver ディレクトリーにある startNetworkServer.bat ファイルを実行します。
UNIX プラットフォームでは、このファイルは startNetworkServer.sh です。
- 必要な場合、WAS_HOME/derby ディレクトリーにある derby.properties ファイルを更新します。
デフォルトでは、Network Server はローカル・ホストしか listen できません。ご使用のアプリケーション環境で Network Server にアクセスするためのリモート・ホストが必要な場合は、以下の推奨に従って derby.properties ファイルを更新することを検討してください。
- derby.drda.host プロパティーのコメントを外します。この変更により、他のホストからの接続が可能になり、かつ、Derby Network Server のホスト・アドレスを効率的に 0.0.0.0 に設定することができます。この値は、Network
Server から、ホスト・マシンに所属するすべての IP アドレスと解釈されます。
- ご使用の Derby ホストが複数の IP アドレスを持っているが、接続を受け入れるアドレスをそれらの 1 つだけにしたい場合は、0.0.0.0 の代わりにその IP アドレスを入力します。
- 機密漏れを防ぐために: リモート・ホストからの接続を受け入れている Network Server のインスタンスを実行している間は、Java セキュリティー・マネージャーといったセキュリティー・マネージャーの下で Network Server を実行する必要があります。そのようなポリシーをセットアップするには、セキュリティー・マネージャーを使用可能にして Cloudscape Network Server を実行する手順と同じような手順を使用します。
トピック、Cloudscape バージョン 5.1.60.x の構成
を参照してください。
- 最後に、sysinfo および stopNetworkServer といった Network Server 管理コマンドは、derby.drda.host プロパティーの設定にかかわらず、サーバーが開始されたホスト上でのみ実行できることを覚えておいてください。
derby.properties ファイルの別のエントリーを編集することによって、トレースといった他の重要な機能を使用可能にすることができます。
ユーザーは Network Server が listen するポートのポート番号を変更することもできます。デフォルトのポート番号は 1527 です。
ただし、1 つのプロパティーは変更しないでおいてください: derby.properties ファイル中の derby.drda.loadSYSIBM プロパティーは、SYSIBM スキーマをデータベースへの最初の接続時に作成するかどうかを制御します。
このプロパティーはデフォルト値、true のままにしておいてください。
- stopNetworkServer.bat ファイルを呼び出して、Network Server を停止します。
このファイルは、WAS_HOME/derby/bin/networkserver ディレクトリーにあります。
UNIX プラットフォームでは、このファイルは stopNetworkServer.sh です。
- Universal JDBC Driver を使用する Derby Network Server の JDBC プロバイダーを定義して、WebSphere Application Server と接続します。
- Network Server を再始動します。
次の作業
WebSphere Application
Server が Derby に提供している
.bat/sh ツールを検討します。Network Server ツールは
WAS_HOME/derby/bin/networkserver にあり、組み込みフレームワーク・ツールは
WAS_HOME/derby/bin/embedded ディレクトリーにあります。
以下のリストのすべてのツールは、両方の Derby フレームワークについて提供されています。
注: ij を実行するときに、
絶対パス名が含まれている場合は、dbname を二重引用符 (" ") で囲んでください。
(例えば、ij> connect '"c:temp;create=true"')
これは' " " ' でスペースを含みません。