WebSphere Application Server V5.x からマイグレーションするときに、注意しなければならない変更点がいくつかあります。
このタスクについて
WebSphere Application Server バージョン 6 に移行するときに、既存のスクリプトに対して必要な注意すべきいくつかの変更点があります。
概して、管理モデルに変更が加えられることはほとんどありませんでした。
ただし、バージョン 6.x では若干変更を加える必要があります。
変更を行うには、以下を参照してください。
プロシージャー
- WebSphere Application Server バージョン 5 の組み込み
メッセージングから WebSphere Application Server バージョン 6.x
のデフォルト・メッセージング・プロバイダーに、JMS アプリケーションをマイグレーションすることによる影響に注意してください。
詳しくは、バージョン 5 組み込みメッセージングからのマイグレーションを参照してください。
- Jacl の新規バージョン (1.3.1) が、WebSphere Application Server V6.x に同梱されています。このバージョンの Jacl では、regexp コマンドで tcl 8.0 regexp コマンド構文のみがサポートされています。
既存の V5.x Jacl スクリプトで、Jacl 1.2.6 ではサポートされていて
Jacl 1.3.1 ではサポートされなくなった regexp
コマンド構文を使用している場合には、整合性が失われます。
あるいは、以下のような regexp コマンドに関するコンパイル・エラーが
発生する可能性があります。
com.ibm.bsf.BSFException: error while eval'ing Jacl expression:
couldn't compile regular expression pattern: ?+* follows nothing
while executing
"regexp {(?x)
..."
("if" test expression)
invoked from within
"if {[regexp {(?x)
..."
(file testregexp.jacl line 2)
(file line 2)
invoked from within
"source testregexp.jacl"
この回帰問題に対する予備手段は
ありません。Jacl は、この問題が設計ミスによるものであって、
この設計判断を修正するための単純なパッチがないことを示しています。Jacl について詳しくは
、Jacl
を参照してください。
- WSADMIN $AdminConfig の場合: PME CacheInstanceService タイプはバージョン 6.x では使用されなくなりました。お使いのスクリプトに CacheInstanceService タイプに対する使用可能属性を設定するコードが含まれている場合は、そのコードを削除してください。
これは、バージョン 6.x では必要ありません。
- WebSphere Application Server バージョン 6 に移行するときに、既存のスクリプトに対して必要な注意すべきいくつかの変更点があります。
このタイプの改善変更は、スクリプト
互換性サポートの支援なしで直接適用することができます。
データへのアクセスは、新旧のロケーションを含む複数のロケーションか
ら行うことができます。
新規ロケーションが更新されていない限り、データは旧ロケーションからアクセスされます。
新規ロケーションが更新されると、それが現行データになり、
そのデータが以後のアクセスおよび更新で使用されます。
警告メッセージは、旧ロケーションがまだ使用されている場合にログに記録されます。
詳しくは、例: マイグレーション - スクリプトを使用したトランザクション・ログ・ディレクトリーの変更
の項目を参照してください。
- WebSphere Application Server バージョン 6.x に移行する際
には、既存のスクリプトについていくつかの点を変更する必要があります。これらの変更は、 WASPostUpgrade コマンド
で提供される互換モードにより支援されます。
マイグレーション中のデフォルトの処理は、互換モードを使用したマイグレーションです。
このオプションを使用する場合、従来のオブジェクト・タイプが新規構成に
マイグレーションされます。すべての既存スクリプトは変更されずにその
まま実行されます。
詳しくは、例: マイグレーション - スクリプトを使用したプロセス定義の変更
の項目を参照してください。