次のダイアグラムはカスタム PMI 環境を示しています。
以下のステップは、カスタム PMI を使用してアプリケーションを計測するために必要です。
- Stats モジュール・テンプレートを定義します。
XML 文書は、
指定されたアプリケーション・コンポーネントの統計のセットを定義するために使用されます。この XML 文書は、
PMI データを作成するためのテンプレートとして使用します。XML 文書は、
DTD com/ibm/websphere/pmi/xml/stats.dtd に従っていなければなりません。
- StatsFactory を使用して Stats オブジェクトを作成します。
StatsFactory は、
Stats テンプレートのインスタンス (StatsInstance) またはグループ (StatsGroup) を作成するために使用します。
StatsInstance オブジェクトは、
Stats テンプレートの単一インスタンスを表し、そのテンプレートで定義される統計がすべて含まれています。
StatsGroup は、類似した Stats インスタンスの論理コレクションです。カスタム PMI により、ツリー構造でグループおよびインスタンスを
調整するための柔軟性が得られます。

上記の図は、
StockAppStats グループの下にグループ化されている Stock アプリケーションの 2 つのインスタンスです。
StockAppStats グループは、複数の Stock
アプリケーションを含むことができ、それぞれの Stock アプリケーション・インスタンスは 1 つの StockBroker グループを含むことができます。
この場合、StockAppStats グループは StockApp1 および
StockApp2 からの統計を集約し、StockBroker グループは、それぞれのグループ内のすべての
StockBroker インスタンスからの統計を集約します。
- Stats オブジェクトの更新によってアプリケーションを計測します。計測を行うために、アプリケーションは PMI サービスの Stats モジュールを呼び出して、未加工カウントを
保守する必要があります。例えば、Stock アプリケーションが処理した販売数 を計測するには、
タイプ CountStatistic の統計で Stats モジュールを作成します。販売トランザクションが処理されると、
NumSellsCountStatistic.increment
(); を呼び出して、販売数 統計を増分します。