WebSphere Application Server - Express, Version 6.0.x   
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要求メトリックのパフォーマンス・データ

このページを使用して、要求メトリックのパフォーマンス・データをトレース・レコード・フォーマットに解釈する方法を学習します。

要求メトリック・データのトレース・レコードは、次の 2 つのログ・ファイルに出力されます。 Web サーバー・プラグイン・ログ・ファイルとアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルです。 ログ・ファイルのデフォルトの名前は、SystemOut.log および http_plugin.log です。 ただし、ユーザーはこれらのログ・ファイル名およびその場所を指定することができます。これらのログ・ファイルのデフォルトのディレクトリーは以下のとおりです。
  • plugin_install_root/logs/web_server_name/http_plugin.log および install_root/profiles/profile_name/logs/server_name
および
WebSphere Application Server のログ・ファイルにおけるトレース・レコード・フォーマットは、 以下のとおりです。
PMRM0003I: parent:ver=n,ip=n.n.n.n,time=nnnnnnnnnn,pid=nnnn,reqid=nnnnnn,event=nnnn 
- 
current:ver=n,ip=n.n.n.n,time=nnnnnnnnnn,pid=nnnn,reqid=nnnnnn,event=nnnn 
           type=TTT detail=some_detail_information elapsed=nnnn

Web サーバー・プラグインのログ・ファイルにおけるトレース・レコード・フォーマットは、 以下のとおりです。
PLUGIN:
parent:ver=n,ip=n.n.n.n,time=nnnnnnnnnn,pid=nnnn,reqid=nnnnnn,event=nnnn 
- current:ver=n,ip=n.n.n.n,time=nnnnnnnnnn,pid=nnnn,reqid=nnnnnn,event=nnnn 
           type=TTT detail=some_detail_information elapsed=nnnn bytesIn=nnnn 
           bytesOut=nnnn

トレース・レコード・フォーマットは、2 つの相関関係子 (親相関関係子および現行相関関係子) で構成されます。 親相関関係子は、アップストリーム要求を表し、 現行相関関係子は、現行の操作を表します。 親相関関係子と現行相関関係子が同じである場合、 レコードは WebSphere Application Server に入るときに発生する操作を表します。

特定の要求のトレース・レコードを相関させるには、 該当のアプリケーション・サーバーのログ・ファイルの PMRM0003I というメッセージ ID を持つレコードと、Web サーバー・プラグインのログ・ファイルの PLUGIN トレース・レコードを収集します。 レコードは、現行相関関係子と親相関関係子を突き合わせることにより、相互に関連付けられます。 論理ツリーは、親トレース・レコードの現行相関関係子を子レコードの親相関関係子と接続することにより、作成することができます。 このツリーは、サーバー・クラスター全体の要求の工程を示しています。 Refer to トランザクション・フローの例については、要求メトリックを使用する理由 を参照してください。

親相関関係子 (情報分離) は、parent: というキーワードに続く、 コンマで区切られたフィールドで表されます。 同様に、現行相関関係子は、current: というキーワードに続く、 コンマで区切られたフィールドで表されます。

親相関関係子および現行相関関係子のフィールドは、次のとおりです。
  • ver: 相関関係子のバージョン。 便宜上、これは親相関関係子と現行相関関係子の両方に複写されます。
  • ip: 相関関係子を生成したアプリケーション・サーバーのノードの IP アドレス。 システムに複数の IP アドレスがある場合、要求メトリックは、その IP アドレスのいずれか 1 つを使用してシステムを識別します。
  • pid: 相関関係子を生成したアプリケーション・サーバーのプロセス ID。
  • time: 相関関係子を生成したアプリケーション・サーバー・プロセスの開始時刻。
  • reqid: アプリケーション・サーバー・プロセスに固有の、 要求メトリックにより要求に割り当てられた ID。
  • event: 実際のトレース・イベントを識別するために割り当てられたイベント ID。
親相関関係子と現行相関関係子に続く、時刻指定オペレーションのメトリック・データは以下のとおりです。
  • type: 時刻指定されているオペレーションのタイプを表すコード。 サポートされるタイプは、HTTPURIEJBJDBCJMSCOMMONJ_WORK_POOLEDCOMMONJ_TIMERWeb サービス要求者、および Web サービス・プロバイダーです。
  • detail: 時刻設定されているオペレーションの名前を示します (以下の Universal Resource Identifier (URI)、HTTPEJBJDBCJMS非同期 Beans、および Web サービスの説明を参照)。
  • elapsed: このオペレーションで呼び出されたすべてのサブオペレーションを含む、 このオペレーションの経過時間を <単位 > で測定した時間。 経過時間はミリ秒単位です。
  • bytesIn: Web サーバー・プラグインが受け取った要求のバイト数。
  • bytesOut: Web サーバー・プラグインからクライアントに送信された応答のバイト数。
type フィールドおよび detail フィールドの説明は、以下のとおりです。
  • HTTP: Web サーバー・プラグインがトレース・レコードを生成します。 detail は、要求を呼び出すときに使用される URI の名前です。
  • URI: トレース・レコードは Web コンポーネントにより生成されます。 URI は、要求を呼び出すときに使用される URI の名前です。
  • EJB: Enterprise Bean の完全修飾パッケージおよびメソッド名。
  • JDBC その JDBC 呼び出しのインターフェース名およびメソッド名。
  • JMS: JMS にはさまざまな JMS パラメーターの詳細が含まれています。
  • 非同期 Bean: 非同期 Bean の名前を指定する詳細。 非同期 Bean には 2 つのタイプ、COMMONJ_WORK_POOLED および COMMONJ_TIMER が含まれています。
  • Web サービス: Web サービスには、さまざまな Web サービス・パラメーターの詳細が含まれています。 Web サービスには 2 つのタイプ、Web サービス要求者および Web サービス・プロバイダーが含まれています。
  • SIB: メッセージの送受信およびメディエーションを含むサービス統合バス内での計測に使用されます。
  • JCA: J2EE コネクター・アーキテクチャー。 この詳細は、JCA 呼び出しが行われたクラス名を指定します。
  • JNDI: JNDI ネーミング・ルックアップに使用されます。 この詳細は、JNDI 名を指定します。



関連タスク
ロギングの使用可能化および使用不能化
参照トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 11:31:28 PM EST
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