WebSphere Application Server - Express, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows

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Application Client for WebSphere Application Server

従来のクライアント/サーバーの環境では、クライアントはサービスを要求し、サーバーはその要求を満たします。複数のクライアントが単一のサーバーを使用します。 クライアントは、いくつかの別々のサーバーにアクセスすることもできます。 このモデルは Java クライアントでも使用されていますが、 違うところは、現在ではクライアントの要求がクライアントのランタイム環境を使用するという点です。

WebSphere Application Server は、 プラグ可能クライアントをサポートしています。

このモデルでは、クライアント・アプリケーションはエンタープライズ Bean と通信するためのサー ブレットが必要であり、 サーブレットは WebSphere Application Server と同じマシン上に存在している必要があります。

Application Client for WebSphere Application Server バージョン 6.1 (Application Client) は、 以下のクライアント・アプリケーションから構成されています。

Application Client は、以下のコンポーネントがパッケージされています。

[Windows] ActiveX アプリケーション・クライアント ・モデルは、Java Native Interface (JNI) アーキテクチャーを使用して、Java 仮想マシン (JVM) API にプログラマチックにアクセスします。 したがって、JVM コードは ActiveX アプリケーション (Visual Basic、VBScript、 または Active Server Pages (ASP) ファイル) と同じプロセス・スペースに存在し、 プロセスが終了するまでプロセスに接続されたままの状態になります。

アプレット・クライアント・モデル の Java アプレットは、WebSphere Application Server の リモート・クライアント・マシンにあるハイパーテキスト・ マークアップ言語 (HTML) 文書に組み込まれています。 このタイプのクライアントでは、ユーザーは HTML 文書にある Java アプレットを介して WebSphere Application Server 内のエンタープライズ Bean にアクセスします。

J2EE アプリケーション・クライアント は、エンタープライズ Bean、Java DataBase Connectivity (JDBC) API 、および Java Message Service のメッセージ・キューへアクセスする Java アプリケーション・プログラムです。J2EE アプリケーション・クライアント ・プログラムはクライアント・マシンで実行します。 このプログラムは、他の Java プログラムと同じ Java プログラミング・モデルに従いますが、J2EE アプリケーション・クライアントは、Application Client ランタイムに依存してその実行環境を構成し、Java Naming and Directory Interface (JNDI) ネーム・スペースを使ってリソースにアクセスします。

プラグ可能アプリケーション・クライアントおよびシン・アプリケーション・クライアント には、軽量の Java クライアント・プログラミング・モデルが用意されています。 これらのクライアントは、 J2EE アプリケーション・クライアントによって提供されるものよりも さらに軽い環境を、クライアント・アプリケーションが必要としている状況において利用価値があります。 シン・アプリケーション・クライアントとプラグ可能アプリケーション・クライアントの違いは、シン・アプリケーション・クライアントには、Java 仮想マシン (JVM) API が組み込まれており、プラグ可能アプリケーション・クライアントでは、ユーザーがこのコードを提供する必要があるということです。プラグ可能アプリケーション・クライアントは Sun Java Development Kit を使用し、シン・アプリケーション・クライアントは IBM Developer Kit (Java プラットフォーム用) を使用します。

J2EE アプリケーション・クライアントのプログラミング・モデルには、 Java クライアント・アプリケーション用の J2EE プラットフォームの利点があります。 J2EE アプリケーション・クライアントを使用して、クライアント・アプリケーションの開発、アセンブル、デプロイ、および立ち上げを実行してください。WebSphere プラットフォームに提供されているツールは、 これらの段階のシームレスな統合をサポートし、 最初から最後まで、開発者がクライアント・アプリケーションを作成するのを助けます。

J2EE プラットフォームを使用し、それに準拠してクライアント・アプリケーションが開発されると、 クライアント・アプリケーション・コードは J2EE プラットフォーム・インプリメンテーション間で移植可能になります。 クライアント・アプリケーションのパッケージは、 それぞれの J2EE プラットフォームのデプロイメント・ツールを使って再デプロイする必要がある場合がありますが、 クライアント・アプリケーションを構成するコードは同じままです。

Application Client ランタイムは、クライアント・アプリケーション・コード用のシステム・サービスへのアクセスを提供するコンテナーを供給します。クライアント・アプリケーション・コードには、main メソッドが含まれている必要があります。 Application Client ランタイムは、環境が初期化された後でこの main メソッドを起動し、Java 仮想マシンのコードが終了するまで実行を続けます。

J2EE プラットフォームは、Application Client が、クライアント・アプリケーションのデプロイメント記述子内で定義されたニックネーム またはショート・ネーム を使用することをサポートしています。これらのデプロイメント記述子は、JNDI の使用による簡略化された解決のために、 エンタープライズ Bean またはローカル・リソース (JDBC、Java Message Service (JMS)、 JavaMail および URL API) を識別します。 このエンタープライズ Bean 参照およびローカル・リソース参照への簡略化された解決により、 基礎となるオブジェクトまたはリソースが変更されるか他のサーバーへ移動するときに、 クライアント・アプリケーションのコードに変更を行う必要がなくなります。 このような変更が起こる場合は、アプリケーション・クライアントで再デプロイメントが必要になることがあります。

Application Client は、クライアント・アプリケーション用のランタイム環境の初期化も行います。デプロイメント記述子は、 クライアント・アプリケーションごとにこの固有の初期設定を定義します。 Application Client ランタイムは、エンタープライズ Bean およびローカル・リソースに対するセキュリティ ー認証の ためのサポートも提供します。

Application Client は、Java Remote Method Invocation-Internet InterORB Protocol (RMI-IIOP) を使用します。このプロトコルを使用することによって、 クライアント・アプリケーションはエンタープライズ Bean 参照にアクセスし、 J2EE プラットフォーム・インプリメンテーションによって提供される Common Object Request Broker Architecture (CORBA) サービスを使用できるようになります。 RMI-IIOP プロトコルおよび CORBA サービスのアクセシビリティを使用することは、 エンタープライズ Bean 参照と CORBA オブジェクト参照の両方にアクセスする必要があるクライアント・アプリケーションを開発するユーザーの助けとなります。

ユーザーが J2EE と CORBA の環境またはプログラミング・モデルを 1 つのクライアント・アプリケーションで組み合わせる場合、 ユーザーは 2 つのプログラミング・モデルの違いを理解して、 それぞれを適切に使用し管理する必要があります。

Application Client について詳しくは 、サンプル・ギャラリーを参照してください。




サブトピック
アプリケーション・クライアントの機能
ActiveX アプリケーション・クライアント
アプレット・クライアント
J2EE アプリケーション・クライアント
プラグ可能アプリケーション・クライアント
シン・アプリケーション・クライアント
概念トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 11:31:28 PM EST
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