Web サーバー・プラグインの調整のための 重要なヒントとして、 ストレスの高い環境において、ワークロードのバランスを取り、 パフォーマンスを向上させる方法があります。 Web サーバー・プラグインがフロントとなる ネットワークのアプリケーション・サーバー間で、 ワークロードのバランスを取ることによって、 要求応答時間が改善されます。
この最大接続数に達すると、接続を確立する際に、プラグインは自動的にそのアプリケーション・サーバーをスキップし、 次の使用可能なアプリケーション・サーバーへの接続を試行します。 使用可能なアプリケーション・サーバーがない場合、HTTP 503 応答コードがクライアントに戻されます。 このコードは、サーバーが一時的に過負荷になっていたり、メンテナンスが行われているために、現在要求を処理できないことを示しています。
アプリケーション・サーバーで確立することができる接続数の制限は、プロセス・モデルの代わりにスレッド化モデルに従う Web サーバーで最適に作動し、開始されるプロセスは 1 つのみです。
IBM HTTP Server V6.0.x はスレッド化モデルに従います。IBM HTTP Server が複数のプロセスを開始しないようにするには、Web サーバー構成ファイル (httpd.conf) の以下のプロパティーを、以下に表示した値に変更します。
ServerLimit 1 ThreadLimit 4000 StartServers 1 MaxClients 1024 MinSpareThreads 1 MaxSpareThreads 1024 ThreadsPerChild 1024 MaxRequestsPerChild 0
Microsoft Windows オペレーティング・システムのデフォルト設定を使
用する場合、高ストレス環境で実行すると Web サーバー・プラグインのパフォ
ーマンス問題に遭遇する場合があります。
こうした問題を回避するには
このオペレーティング・システムの TCP/IP 設定を
調整してみてください。
調整する 2
つのキー設定は、TcpTimedWaitDelay および MaxUserPort です。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥System¥CurrentControlSet¥Services¥tcpip¥Parameters¥TcpTimedWaitDelayこの入力項目が Windows レジストリーに存在していない場合、 この入力項目を新規の DWORD 項目として編集することにより、これを作成します。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥System¥CurrentControlSet¥Services¥tcpip¥Parameters¥MaxUserPortこの入力項目が Windows レジストリーに存在していない場合、 この入力項目を新規の DWORD 項目として編集することにより、これを作成します。
これらの設定について詳しくは Microsoft Web site を参照してください。