WebSphere Application Server - Express, Version 6.0.x   
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メッセージ駆動型 Bean 用のリスナー・ポートおよびアクティベーション・スペックの管理

これらのタスクを使用して、メッセージ駆動型 Bean (MDB) が使用するリスナー・ポートとアクティベーション・スペックを管理します。 これらのタスクは、リソース・アダプターの管理、および JMS プロバイダー・リソースのタスクへの補足です。

このタスクについて

WebSphere Application Server 管理コンソールを使用して、 メッセージ駆動型 Bean 用の以下のリソースを構成します。
  • JCA 1.5 準拠メッセージ駆動型 Bean の J2C アクティベーション・スペック。 デフォルトのメッセージング・プロバイダーを使用するか、またはインバウンド・メッセージをサポートする汎用 J2C リソース・アダプターを使用してアプリケーションのリソースが構成される場合、アクティベーション・スペックを用意する必要があります。
  • メッセージ・リスナー・サービス、リスナー・ポート、およびリスナー・ポートに対してデプロイされる EJB 2.0 メッセージ駆動型 Bean のリスナー。 リスナー・ポートは、JMS プロバイダー: V5 デフォルト・メッセージング、WebSphere MQ、または汎用を使用する場合、必ず指定する必要があります。

リスナー・ポートあるいはアクティベーション・スペック ?

WebSphere Application Server v6 は、JCA 1.5 アダプターを持つすべてのリソースが MDB をトリガーすること (以前は JMS リソースのみが MDB をトリガーできました) を可能にする EJB 2.1 および J2EE 1.4 仕様に対して作成された機能拡張をサポートします。 WebSphere Application Server v5 および EJB 2.0 は、JMS 接続ファクトリーと宛先を指定するリスナー・ポートを使用しました。 これにより、MDB インスタンスのプールがメッセージング・システムに接続し、指定宛先を listen することが可能になりました。 EJB 2.1 は、アクティベーション・スペックを使用して、JCA アダプターと作業する MDB の追加要件を指定します。

WebSphere Application Server v6 アプリケーションを開発している場合は、以下の問題を考慮する必要があります。
  • リスナー・ポートを使用するべきかあるいはアクティベーション・スペックを使用するべきか ?
  • 既存のリスナー・ポートをアクティベーション・スペックに変換するべきか ?
  • リスナー・ポートは最終的にはもうサポートされなくなるのか ?
以下に決断を助けるためのいくつかのガイドラインがあります。
  • WebSphere Application Server v4 で J2EE 1.2 および EJB 1.1 を使用している場合は、MDB は使用されないので、決断をする必要はありません。 WebSphere Application Server v4 はメッセージ Bean を使用しますが、MDb または EJB ではありません。
  • WebSphere Application Server v5 で J2EE 1.3 および EJB 2.0 を使用している場合は、リスナー・ポートを使用します。 MDB は、MessageListener を実装する JMS MDB で、JCA サポートはありません。 WebSphere Application Server v5 は、リスナー・ポートを使用して MDB クラスを JMS の宛先と関連付けます。
  • WebSphere Application Server v6 で J2EE 1.4 および EJB 2.1 を使用している場合は、アクティベーション・スペックを使用します。 コネクター MDB は JCA を使用してそのリソースにアクセスします。したがって、コネクターはアクティベーション・スペックで構成されている必要があります。 これは新規の Bean 開発のためのもので、EJB 2.0 から EJB 2.1 への MDB の変換には影響しません。
  • WebSphere Application Server v6 で J2EE 1.4 および EJB 2.1 を使用している場合は、この決定は JMS プロバイダー API が JCA でインプリメントされているかどうかに依存します。 J2EE 1.4 では、JMS 1.1 API が JCA 1.5 API でインプリメントできるようになりました。 その場合、MDB はコネクター MDB としてインプリメントされた JMS MDB で、したがってアクティベーション・スペックで構成される必要があります。 そうでない場合は J2EE 1.3 と同じ JMS 状態で、EJB 2.0 MDB (WebSphere Application Server ではリスナー・ポートを使用するためのもの) を構成するのと同じ方法でこの EJB 2.1 MDB を構成する必要があります。
要約: WebSphere Application Server v6 では、リスナー・ポートを使用するかあるいはアクティベーション・スペックを使用するかどうかの決断は、以下のシナリオに依存します。
  • ご使用の EJB 2.0 MDB を EJB 2.1 にアップグレードしているかどうか
  • EJB 2.1 MDB に JCA アダプターを使用させたいかどうか
  • JCA アダプターを介して JMS プロバイダーにアクセスするかどうか
JCA を使用しない JMS API 実装がある場合、WebSphere Application Server はリスナー・ポートを必要とします。すべての JMS API 実装が JCA を使用している場合は、リスナー・ポートは必要ではありません。

構成データの更新はいつでも行うことができますが、 該当するサーバーが次に開始されるまで一部の更新は有効になりません。

メッセージ駆動型 Bean のサポートの管理に関する追加情報については、 以下のトピックを参照してください。

プロシージャー




サブトピック
J2C アクティベーション・スペックの構成
J2C 管理対象オブジェクトの構成
メッセージ駆動型 Bean のメッセージ・リスナー・リソースの構成
メッセージ駆動型 Bean の重要ファイル
関連タスク
デフォルトのメッセージング・プロバイダーが使用する MDB の JMS アクティベーション・スペックの構成
メッセージ駆動型 Bean を JCA 1.5 準拠リソースに対して使用するためのエンタープライズ・アプリケーションのデプロイ
リスナー・ポートを持つ EJB 2.0 メッセージ駆動型 Bean を使用するエンタープライズ・アプリケーションのデプロイ
JCA 1.5 メッセージ駆動 Bean のインバウンド・メッセージ・フローのスロットル
デフォルトのメッセージング・プロバイダーの MDB スロットルの構成
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 11:31:28 PM EST
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