Jython または Jacl スクリプト言語を使用すると、wsadmin ツールでデプロイ済みアプリケーションを管理することができます。WSGateway グループの
コマンドおよびパラメーターは、ゲートウェイ・サービス、プロキシー・サービス、
およびターゲット・サービスの作成と管理に使用できます。
AdminTask オブジェクトの WSGateway コマンド・グループには、以下のコマンドが含まれます。
addWSGWTargetService
addWSGWTargetService は、
ゲートウェイ・サービスにターゲットを追加するコマンドです。
targetService パラメーターまたは targetDestination パラメーターを指定する必要があります。
ターゲット・オブジェクト
GatewayService オブジェクトのオブジェクト名
パラメーターおよび戻り値
- -name
- ターゲット・サービスの管理名。(必須)
- -targetDestination
- ターゲット宛先の名前。これは、ゲートウェイ宛先と同じバス内にあっても、
違うバス内にあってもかまいません。ターゲット宛先がゲートウェイ宛先と同じバス内にない場合は、
targetBus パラメーターも指定する必要があります。targetDestination パラメーター、
または targetService パラメーターのいずれかを指定する必要があります。 (条件付き)
- -targetService
- ターゲット・アウトバウンド・サービスの名前。targetDestination パラメーター、
または targetService パラメーターのいずれかを指定する必要があります。 (条件付き)
- -targetBus
- ターゲットを含む WPM バスの名前。(オプション)
例
バッチ・モードの使用例:
Jacl を使用:
set gwTarget [$AdminTask addWSGWTargetService $gwService {-name "AnotherTarget" -targetService "AnotherService"}]
Jython ストリングを使用:
gwTarget=AdminTask.addWSGWTargetService(gwService, '[-name AnotherTarget -targetService AnotherService]')
対話モードの使用例:
Jacl を使用:
$AdminTask addWSGWTargetService {-interactive}
Jython ストリングを使用:
AdminTask.addWSGWTargetService ('[-interactive]')
createWSGWGatewayService
createWSGWGatewayService は、
関連のある InboundService オブジェクトおよび TargetService オブジェクトから新規 GatewayService を作成するコマンドです。
これらのオブジェクトに関連した InboundPort および OutboundService/Port の構成は、
別々のコマンドで実行されます。
ターゲット・オブジェクト
ゲートウェイ・サービスが作成されるゲートウェイ・インスタンスの ObjectName
パラメーターおよび戻り値
- -name
- ゲートウェイ・サービスの管理名。(必須)
- -wsdlLocation
- テンプレート WSDL のロケーション。URL または UDDI ビジネス・キー (UUID) です。 (条件付き)
- -wsdlServiceName
- WSDL 内のサービスの名前。 (条件付き)
- -wsdlServiceNamespace
- WSDL 内のサービスのネーム・スペース。 (条件付き)
- -targetDestination
- ターゲット宛先の名前。 (条件付き)
- -targetService
- ターゲット・アウトバウンド・サービスの名前。 (条件付き)
- -requestDestination
- ゲートウェイ宛先の名前。(オプション)
- -replyDestination
- ゲートウェイ応答宛先の名前。(オプション)
- -targetBus
- ターゲットを含む WPM バスの名前。(オプション)
- -uddiReference
- WSDL 用 UDDI レジストリーの参照。(オプション)
- -userId
- WSDL の検索に使用するユーザー ID。(オプション)
- -password
- WSDL の検索に使用するパスワード。(オプション)
例
バッチ・モードの使用例:
Jacl を使用:
set gwService [$AdminTask createWSGWGatewayService $wsgw {-name MyGatewayService -targetService MyService}]
Jython ストリングを使用:
gwService = AdminTask.createWSGWGatewayService(wsgw, '[-name MyGatewayService -targetService MyService]')
対話モードの使用例:
Jacl を使用:
$AdminTask createWSGWGatewayService {-interactive}
Jython ストリングを使用:
$AdminTask createWSGWGatewayService ('[-interactive]')
createWSGWProxyService
createWSGWProxyService は、
関連したインバウンド・サービスで新規プロキシー・サービスを作成し、
関連したアウトバウンド・サービスでターゲット・サービス・オブジェクトを作成するコマンドです。
インバウンド・サービスに関連したインバウンド・ポート・オブジェクトの構成は、
個別のコマンドで行われます。
ターゲット・オブジェクト
プロキシー・サービスが作成されるゲートウェイ・インスタンスのオブジェクト名。
パラメーターおよび戻り値
- -name
- プロキシー・サービスの管理名。(必須)
- -node
- ローカライズされる宛先を含むノード。 (条件付き)
- -server
- ローカライズされる宛先を含むサーバー。 (条件付き)
- -cluster
- ローカライズされる宛先を含むクラスター。 (条件付き)
- -requestDestination
- プロキシー要求宛先の名前。(オプション)
- -replyDestination
- プロキシー応答宛先の名前。(オプション)
- -wsdlLocation
- プロキシー WSDL のロケーション (URL)。(オプション)
例
バッチ・モードの使用例:
Jacl を使用:
set proxyService [$AdminTask createWSGWProxyService $wsgw {-name MyProxyService -node MyNode -server server1}]
Jython ストリングを使用:
proxyService = AdminTask.createWSGWProxyService(wsgw, '[-name MyProxyService -node MyNode -server server1]')
対話モードの使用例:
Jacl を使用:
$AdminTask createWSGWProxyService {-interactive}
Jython ストリングを使用:
AdminTask.createWSGWProxyService ('[-interactive]')
deleteWSGWGatewayService
deleteWSGWGatewayService は、ゲートウェイ・サービスを削除するコマンドです。
このコマンドを実行すると、ゲートウェイ宛先とそれに対応する応答宛先、
インバウンド・サービス、インバウンド・ポートの使用可能化オブジェクト、
およびそれに関連付けられているすべてのターゲット・サービス・オブジェクトが削除されます。このコマンドでは、
ターゲット・サービスに関連した宛先は削除されません。
ターゲット・オブジェクト
ゲートウェイ・サービス・オブジェクトのオブジェクト名
パラメーターおよび戻り値
例
バッチ・モードの使用例:
Jacl を使用:
$AdminTask deleteWSGWGatewayService $gwService
Jython ストリングを使用:
AdminTask.deleteWSGWGatewayService(gwService)
対話モードの使用例:
Jacl を使用:
$AdminTask deleteWSGWGatewayService {-interactive}
Jython ストリングを使用:
AdminTask.deleteWSGWGatewayService ('[-interactive]')
deleteWSGWProxyService
deleteWSGWProxyService は、
プロキシー宛先を含むプロキシー・サービス、アウトバウンド・サービス、アウトバウンド・ポート、
インバウンド・サービス、およびインバウンド・ポート使用可能化オブジェクトを削除するコマンドです。
ターゲット・オブジェクト
ProxyService オブジェクトのオブジェクト名
パラメーターおよび戻り値
例
バッチ・モードの使用例:
Jacl を使用:
$AdminTask deleteWSGWProxyService $proxyService
Jython ストリングを使用:
AdminTask.deleteWSGWProxyService(proxyService)
対話モードの使用例:
Jacl を使用:
$AdminTask deleteWSGWProxyService {-interactive}
Jython ストリングを使用:
AdminTask.deleteWSGWProxyService ('[-interactive]')
removeWSGWTargetService
removeWSGWTargetService は、
ゲートウェイ・サービスからターゲット・サービスを除去するコマンドです。
ターゲット・サービスに関連付けられている宛先は削除されません。
除去するターゲット・サービスがデフォルト・ターゲット・サービスである場合は、
セット内の最初のターゲット・サービスがデフォルトに設定されるか、
あるいはターゲット・サービスが残っていない場合はデフォルトがクリアされます。
ターゲット・オブジェクト
TargetService オブジェクトのオブジェクト名。
パラメーターおよび戻り値
例
バッチ・モードの使用例:
Jacl を使用:
$AdminTask removeWSGWTargetService $gwTarget
Jython ストリングを使用:
AdminTask.removeWSGWTargetService(gwTarget)
対話モードの使用例:
Jacl を使用:
$AdminTask removeWSGWTargetService {-interactive}
Jython ストリングを使用:
AdminTask.removeWSGWTargetService ('[-interactive]')