WebSphere Application Server - Express, Version 6.0.x   
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JCA 1.5 準拠メッセージ駆動型 Bean のデプロイメント・プロパティーの構成

このタスクを使って、JCA 1.5 準拠 Enterprise Bean のメッセージ駆動型 Bean デプロイメント・プロパティーを構成し、 アプリケーション EAR ファイル内で定義されているデプロイメント・プロパティーをオーバーライドします。

このタスクについて

アプリケーションのデプロイメント属性は、 Application Server Toolkit (AST) または Rational Web Developer などのアセンブリー・ツールを 使用して構成することができます。

このトピックでは、 JCA 1.5 準拠リソースに対してメッセージ駆動型 Bean を使用するアプリケーションのデプロイメント属性を構成するための Application Server Toolkit (AST) の使用について説明します。 リスナー・ポートに対するメッセージ駆動型 Bean のデプロイメント属性を構成する場合は 、リスナー・ポートに対する EJB 2.0 メッセージ駆動型 Bean のデプロイメント属性の構成 を参照してください。

このタスクの説明では、メッセージ駆動型 Bean として開発され、 WebSphere Application Server にデプロイ可能なアプリケーション・エンタープライズ Bean を含んでいる EAR ファイルがあることを前提としています。 アプリケーションのアセンブルについて詳しくは、 アプリケーションのアセンブルを参照してください。

プロシージャー

  1. アセンブリー・ツールを開始します
  2. アプリケーション EAR ファイルを作成または編集します。 例えば、既存のアプリケーションの属性を変更するには、インポート・ウィザードを使用して EAR ファイルをアセンブリー・ツールにインポートします。インポート・ウィザードを開始するには、次のようにします。
    1. ファイル」->「インポート」->「EAR ファイル」をクリックします。
    2. 次へ」をクリックして EAR ファイルを選択します。
    3. 終了」をクリックします。
  3. J2EE 階層ビューで、メッセージ・ドリブン Bean の EJB モジュールを右クリックし、「Open With」>「Deployment Descriptor Editor」をクリックします。 メッセージ駆動型 Bean のプロパティー・ダイアログ・ノートブックがプロパティー・ペインに表示されます。
  4. EJB デプロイメント記述子エディターを使用し、デプロイメント・プロパティーを検討し、必要に応じて変更します。
    1. プロパティー・ペインで、「Bean」タブを選択します。
    2. 「Activation Configuration」の下で、以下のプロパティーを検討します。
      応答モード
      セッションが受信したメッセージに応答する方法。

      このプロパティーは、Bean 管理トランザクション境界を使用するメッセージ駆動型 Bean にのみ適用されます (トランザクション・タイプ は「Bean」に設定されます)。

      自動応答
      セッションは、メッセージが受信呼び出しから正常に戻されたとき、 あるいはメッセージを処理するために呼び出したメッセージ・リスナーが正常に戻されたときに、 メッセージに自動的に応答します。
      重複 OK 応答
      このセッションは、メッセージの送達に応答するのに時間を要します。 JMS で障害が発生すると、重複するメッセージが送達されることがあるため、 メッセージの重複が気にならないユーザーのみご利用ください。

      EJB 仕様で定義されているように、クライアントは Message.acknowledge() を使用してメッセージに応答することはできません。 CLIENT_ACKNOWLEDGE の値が createxxxSession 呼び出しに渡されると、 メッセージは、アプリケーション・サーバーによって自動確認され、Message.acknowledge() は使用されません。

      宛先タイプ
      メッセージ Bean がキューまたはトピックのいずれの宛先を使用するかを指定します。
      キュー
      メッセージ Bean はキュー宛先を使用します。
      トピック
      メッセージ Bean はトピック宛先を使用します。
      耐久性
      JMS トピック・サブスクリプションが永続的か非永続的かを指定します。
      永続的
      サブスクライバーは、 JMS に保存された固有の ID を持つ永続的サブスクリプションを登録します。 同一 ID を持つ後続のサブスクライバー・オブジェクトが再開するサブスクリプションは、 先行するサブスクライバーが残した状態のままです。 永続的サブスクリプションのアクティブ・サブスクライバーがない場合、JMS は、サブスクリプションのメッセージを、サブスクリプションが受信するまで、あるいはメッセージの有効期限が切れるまで保管します。
      非永続的
      非永続的サブスクリプションは、 所有するサブスクライバー・オブジェクトの存続時間中は持続します。 すなわち、トピックにパブリッシュされたメッセージをクライアントが確認できるのは、 サブスクライバーがアクティブの間だけです。 サブスクライバーがアクティブでない場合、クライアントはそのトピックに関して公開されたメッセージを見られません。

      非永続サブスクライバーは、 そのサブスクライバーが作成されたときに存在していたものと同じトランザクション・コンテキスト (例えば、 グローバル・トランザクションまたは指定解除されたトランザクション・コンテキスト) でしか使用できません。 このコンテキストの制約事項について詳しくは、非永続的なサブスクライバーに対するトランザクション・コンテキストの影響を参照してください。

      メッセージ・セレクター
      メッセージ Bean が受信するメッセージを決定するために使用する JMS メッセージ・セレクター。 例を以下に示します。
      JMSType='car' AND color='blue' AND weight>2500

      セレクター・ストリングは、JMS メッセージ・ヘッダー内のフィールド、およびメッセージ・プロパティー内のフィールドを参照できます。メッセージ・セレクターは、メッセージ本体の値を参照することはできません。

      これらのプロパティーの詳細については、メッセージ駆動型 Bean デプロイメント記述子・プロパティー を参照してください。

    3. 「WebSphere バインディング」の下で、JCA アダプターのオプションを選択してから、 バインディング・デプロイメント・プロパティーを指定します。
      ActivationSpec JNDI 名
      このメッセージ駆動型 Bean をデプロイするために使用される J2C アクティベーション・スペックの JNDI 名を入力します。 この名前は、WebSphere Application Server に対して定義する J2C アクティベーション・スペックの名前と一致しなければなりません。
      ActivationSpec 許可別名
      JCA リソース・アダプターへの接続の認証に使用される J2C 認証エイリアスの名前。 J2C 認証エイリアスは、 JCA リソース・アダプターへの新規接続の作成を認証するために使用されるユーザー ID およびパスワードを指定します。
      宛先 JNDI 名
      メッセージ駆動型 Bean が JNDI ネーム・スペースで JMS 宛先を検索するために使用する JNDI 名を入力します。
  5. デプロイメント記述子の変更を保管します。
    1. デプロイメント記述子エディターを閉じます。
    2. 指示が出たら、「はい」をクリックして、デプロイメント記述子の変更を保管するよう指示します。
  6. アセンブリー・ツールでアーカイブ・ファイルを検査します。
  7. プロジェクトのポップアップ・メニューの「デプロイ」をクリックして、EJB デプロイメント・コードを生成します。
  8. オプション: WebSphere Application Server システムで 完了したモジュールをテストします。モジュールを右クリックして、 「サーバー上で実行」をクリックし、 表示されるウィザードの指示に従います。「Run on Server」は、Windows、Linux/Intel、 および AIX オペレーティング・システムでのみ動作することに注意してください。Solaris などの UNIX オペレーティング・システムでは、Application Server Toolkit (AST) または Rational Web Developer から WebSphere Application Server のインストールにリモートでデプロイすることはできません。
    重要:サーバー上で実行」は、単体テスト用にのみ使用してください。Application Server Toolkit (AST) または Rational Web Developer は 、WebSphere Application Server のインストールを制御し、アプリケーションがリモート側で公開される場合、 アセンブリー・ツールは当該サーバーのサーバー構成ファイルを上書きします。実動サーバーでは使用しないでください。

次の作業

アプリケーションのアセンブルが完了したら、システム管理ツールを使用して、アプリケーションを実行するアプリケーション・サーバーに EAR ファイルをデプロイします。例えば、アプリケーションのデプロイおよび管理で説明しているように、管理コンソールを使用します。



関連概念
メッセージ駆動型 Bean - 自動メッセージ検索
関連タスク
メッセージ駆動型 Bean を JCA 1.5 準拠リソースに対して使用するためのエンタープライズ・アプリケーションのデプロイ
アプリケーションのアセンブル
関連資料
非永続的なサブスクライバーに対するトランザクション・コンテキストの影響
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 21, 2008 11:31:28 PM EST
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