begin メソッドを使用して新規作業域を作成し、これを呼び出し元のスレッドに関連付けます。 作業域の有効範囲は、作業域が開始され、複数のスレッドからはアクセスできないスレッドです。begin メソッドは引数として 1 つのストリングを取ります。 このストリングは、作業域に名前を付けるために使用されます。 引数はヌルであってはなりません。 ヌルの場合は、java.lang.NullPointer 例外が発生します。次のコード例では、アプリケーションは SimpleSampleServlet という名前で新規の作業域を開始しています。
public class SimpleSampleServlet { ... try { ... userWorkArea = (UserWorkArea)jndi.lookup( "java:comp/websphere/UserWorkArea"); } ... userWorkArea.begin("SimpleSampleServlet"); ... }
begin メソッドはまた、ネストされた作業域の作成にも使用されます。 begin メソッドが呼び出されたときに作業域がスレッドと関連付けられている場合、 begin メソッドは既存の作業域内に新規のネストされた作業域を作成します。
作業域サービスは、作業域に関連付けられた名前は使用しないため、 任意の方法で、作業域に名前を付けることができます。 名前は固有である必要はありませんが、その名前がアプリケーション内で区別しやすく、 わかりやすいものだと、デバッグの際により便利です。 アプリケーションは getName メソッドを使用して、begin メソッドによって 作業域に関連付けられた名前を戻すことができます。