WebSphere Application Server, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows

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キューイング・ネットワーク

WebSphere Application Server には、相互に関連のあるコンポーネントが含まれています。 それらは、エンドツーエンド e-business アプリケーションのカスタム・ニーズをサポートするように 協調しながら調整する必要があります。 これらの調整は、システムが全体の安定度を維持しながら、最大のスループットを 達成するのに役立ちます。

相互接続されたコンポーネントから成るこのグループは、 キューイング・ネットワークとして知られています。 これらのキューまたはコンポーネントには、 ネットワーク、Web サーバー、Web コンテナー、EJB コンテナー、データ・ソース、 および場合によってはカスタム・バックエンド・システムへの接続マネージャーが含まれます。これらのリソースはそれぞれ、リソースの使用を待つ要求のキューと して表されます。

次のようなさまざまなキュー設定があります。



キューイング・ネットワークを構成するほとんどのキューは、クローズ・キュ ーです。クローズ・キューは、キュー内に存在する要求の最大数に制限を設けていますが、 オープン・キューに制限はありません。クローズ・キューは、システム・リソースに対する厳格な管理をサポートしています。 例えば、Web コンテナーのスレッド・プールの設定値が、Web コンテナー・キューのサイズを制御します Web コンテナー内で稼働する平均的なサーブレットが、 各要求ごとに 10 MB のオブジェクトを作成する場合は、 スレッド・プールの値を 100 にすると、Web コンテナーが 消費するメモリーは 1 GB に制限されます。

クローズ・キューでは、要求はアクティブまたは待ち状態のどちらかになります。アクティブな要求は、処理中かダウンストリーム・キューからの応答待ちのどちらかです。 例えば、Web サーバー内のアクティブ要求は、処理中 (静的 HTML の検索など) か、 または Web コンテナー内で要求の完了待ちのどちらかになります。 待ち要求は、アクティブになるのを待っている状態です。アクティブな要求の 1 つがキューからなくなるまで、 この要求は待ち状態のままになります。

WebSphere Application Server のデータ・ソースと同様に、WebSphere Application Server がサポートするすべての Web サーバーはクローズ・キューです。 Web コンテナーは、オープン・キューとして構成することも、クローズ・キューとして構成することもできます。 通常は、クローズ・キューにすることをお勧めします。 EJB コンテナーはオープン・キューです。プール内に使用可能なスレッドがない場合、 その要求の継続時間だけ新規のキューが作成されます。

サーブレットによって Enterprise Bean が呼び出された場合、Web コンテナーは EJB コンテナーへの同時要求の総数を制限します。これは、Web コンテナーにも制限があるためです。 Web コンテナーが同時要求の総数を制限するのは、Enterprise Bean が実行のサーブレット・スレッドから呼び出された場合のみです。何の妨げもなく、スレッドを作成して EJB コンテナーを要求攻めにすることができます。 したがって、サーブレットは専用の処理スレッドを作成するべきではありません。




サブトピック
キューイングおよびクラスター化に関する考慮事項
キュー構成のベスト・プラクティス
関連タスク
オブジェクト・リクエスト・ブローカーの管理
アプリケーション・サービス提供環境のチューニング
概念トピック    

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最終更新: Jan 22, 2008 12:07:38 AM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.base.doc/info/aes/ae/rprf_queue.html