WebSphere Application Server, Version 6.0.x   
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Web Services-Interoperability Basic Profile

Web Services-Interoperability (WS-I) Basic Profile は、 インターオペラビリティーを向上させるための非独占的 (non-proprietary) な Web サービス仕様のセットです。 WebSphere Application Server は、WS-I Basic Profile 1.1 に準拠しています。

WS-I Basic Profile は、業界を先導する会社 (IBM など) の共同事業体によって、 WS-I Organization の指導の下、管理されています。 このプロファイルは、 Web サービス・テクノロジーのオープン・スタンダードをもたらすことに関係する一連の原則で構成されています。 Web サービス間でインターオペラビリティーをプロモートすることに関心のあるすべての組織は、 Web Services Interoperability Organization のメンバーになることが推奨されます。

幾つかのテクノロジー・コンポーネントは、 メッセージング、記述、ディスカバリー、セキュリティーなど、 Web サービスの構成およびインプリメンテーションで使用されます。 これらのコンポーネントのそれぞれは、SOAP 1.1、Extensible Markup Language (XML) 1.0、 HTTP 1.1、Web サービス記述言語 (WSDL) 1.1、 Universal Description, Discovery and Integration (UDDI) などの仕様および標準でサポートされています。 WS-I Basic Profile は、インターオペラビリティーを実現するためにこれらのテクノロジー・コンポーネントを一緒に使用する方法を指定し、各テクノロジーの個々の使用法を適宜定めます。 WS-I Basic Profile について詳しくは WS-I Organization Web サイトを ご覧ください。

この Web サイトへのリンクは、Web サービス: 学習用リソースにリストされています。

各テクノロジー・コンポーネントの要件は、WS-I Organization Web サイトでさらに詳細にわたって読むことができます。例えば、 Universal Transformation Format (UTF)-16 エンコードのサポートは、 WS-I Basic Profile に必要です。 UTF-16 は 16 ビット値を使用するユニコード・エンコード・スキームの一種で、 汎用文字セット (UCS) の文字を保管します。 UTF-8 は、インターネットで最も一般的に使用されるエンコードです。 UTF-16 エンコードは通常、Java および Windows 製品アプリケーションに使用され、 UTF-32 はさまざまな Linux および UNIX システムで使用されます。 UTF-8 とは違い、UTF-16 には、ビッグ ・エンディアンおよび リトル・エンディアンとの問題があり、エンディアンを示すために Byte Order Mark (BOM) をよく使用します。 BOM は UTF-16 エンコードには必須で、UTF-8 で使用することができます。

アプリケーション・サーバーは、SOAP メッセージの UTF-8 エンコードおよび UTF-16 エンコードのみをサポートしています。

UTF-8 から UTF-16 に変更する必要がある場合は、 エンコードを UTF-8 から UTF-16 に変更する方法を参照してください。

以下の表は、各 UTF のプロパティーの一部を要約しています。
バイト エンコード・フォーム
EF BB BF UTF-8
FF FE UTF-16、リトル・エンディアン
FE FF UTF-16、ビッグ・エンディアン
00 00 FE FF UTF-32、ビッグ・エンディアン
FF FE 00 00 UTF-32、リトル・エンディアン
BOM は XML テストの前に書き込まれ、XML がどのようにエンコードさ れているかをパーサーに示します。XML 宣言は、例えば、<?xml version=xxx encoding="utf-xxx"?> といったエンコードを含みます。 BOM はエンコードと使用され、XML をインタープリットする方法を判別します。 以下に、SOAP メッセージの例と BOM および UTF エンコードがどのように使用されるかを示します。
POST http://www.whitemesa.net/soap12/add-test-rpc HTTP/1.1
Content-Type: application/soap+xml; charset=utf-16; action=""
SOAPAction:
Host: localhost: 8080
Content-Length: 562

OxFF0xFE<?xml version="1.0" encoding="utf-16"?>
<soap:Envelope xmlns:soap="http://www.w3.org/2002/12/soap-envelope"
	xmlns:soapenc="http://www.w3.org/2002/12/soap-encoding
	xmlns:tns="http://whitemesa.net/wsdl/soap12-test"
	xmlns:types="http://whitemesa.net/wsdl/soap12-test/encodedTypes"
	xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
 <soap:Body>
		<q1:echoString xmlns:q1="http://soapinterop.org/">
			<inputString soap:encodingStyle="http://example.org/unknownEncoding" 
			xsi:type="xsd:string">
				Hello SOAP 1.2
			</inputString>
		</q1:echoString>
	</soap:Body>
</soap:Envelope>

コード例では、0xFF0xFE はバイトコードを表し、<?xml> 宣言はテキスト表記です。

シナリオ、UTF および BOM を含め、WS-I Basic Profile について習得するには、 Web サービス: 学習用リソースを参照してください。




関連タスク
WSI 基本プロファイルをサポートするための SOAP メッセージ・エンコードの変更
関連資料
Web サービス: 学習用リソース
概念トピック    

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最終更新: Jan 22, 2008 12:07:38 AM EST
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