シナリオ 4: WebSphere Application Server の 1 つのインストールを使用する複数プロファイルの作成 プロファイルは、
アプリケーション・サーバーのランタイム環境を定義するファイルが含まれる別個のデータ区画です。
基本製品のインストール中に、デフォルト・プロファイルが作成されます。
プロファイル管理ツールを使用して、追加のプロファイルを作成します。
各プロファイルは、独自の管理インターフェースを持つ別個のスタンドアロン・アプリケーション・サーバーを定義します。
プロファイルを作成し、専用の Web サーバーをインストールした後に、
プラグイン・インストール・ウィザードを使用して、Web サーバー・プラグインを
インストールし、Web サーバー構成ファイルを更新します。
これで、Web サーバーはアプリケーション・サーバーと通信することができます。
このトポロジーにより、
各プロファイルは同じコア・プロダクト・ファイルのセットを共用する一方で、
固有のアプリケーション、構成設定、データ、およびログ・ファイルを持つことができます。複数のプロファイルを
作成すると、目的別に専用化された複数のアプリケーション・サーバー環境が作成されます。
例えば、Web サイト上の各アプリケーション・サーバーは、
異なるアプリケーションを提供します。別の例では、各アプリケーション・サーバーを、
プログラマーまたは開発チームに割り当てる別個のテスト環境とすることができます。
コア・プロダクト・ファイルの更新
複数のプロファイルを持つことには、保守容易性を高めるという別のフィーチャーがあります。
リフレッシュ・パックまたは修正パッケージがマシン上でコア・プロダクト・ファイルを更新する場合、
コア・プロダクト・ファイルから作成されたすべてのアプリケーション・サーバー・プロファイルは更新済みファイルを使用し始めます。
ただし、プロファイルそのものは、保守パッケージが既存プロファイル用の必須保守を含んでいない限り、更新されません。
ユーザーが保守パッケージをインストールするとき、アップデート・インストーラーは既存のプロファイルに必要な更新のメッセージを発行します。
状態によっては、マシン上のすべてのアプリケーション・サーバーを更新したくない場合があります。
そのような場合には、もう一度製品をインストールし、新規保守をインストールします。
両方のインストールからアプリケーション・サーバー・プロファイルを作成し、製品の更新をインクリメンタルに管理します。
- マシン A に
WebSphere Application Server をインストールします。
- IBM HTTP Server または
その他のサポートされている Web サーバーを、マシン B にインストールします。
- マシン B において、
プラグイン・インストール・ウィザードを
使用して、Web サーバー・プラグインを
インストールし、Web サーバーを構成します。
- プラグイン・インストール・ウィザードは、マシン B 上の plugins_root/bin ディレクトリーに、configureweb_server_name という名前のスクリプトを作成します。
スクリプトをマシン A の app_server_root/bin ディレクトリーにコピーします。
- 管理コンソールで configureweb_server_name
スクリプトを実行して、Web サーバー定義を作成します。
次に、管理コンソールを使用して Web サーバーを
管理することができます。
- 管理コンソールを使用して、plugin-cfg.xml
ファイルをアプリケーション・サーバーから Web サーバーに伝搬します。
「サーバー」>「Web サーバー」>「プラグインの伝搬」とクリックします。 (IBM HTTP Server 以外の Web サーバーでは、
手動で伝搬する必要があります。)
- マシン A において、プロファイル管理ツールを
使用して、2 番目の Application Server プロファイルを作成します。
プロファイルの作成中に、
該当するパネルのチェック・ボックスを選択することによって、
そのプロファイルをデフォルト・プロファイルにします。
プラグイン・インストール・ウィザードが作成するスクリプトは、
デフォルト・プロファイルについてのみ処理します。
そのため、このスクリプトは、スクリプトの実行時にデフォルト・プロファイルであるプロファイルにのみ
Web サーバー定義を作成することができます。
- 2 番目の IBM HTTP Server またはサポートされる別の Web サーバーをマシン B にインストールします。
- マシン B で、プラグイン・インストール・ウィザードを使用して Web サーバー・プラグインを
インストールし、2 番目の Web サーバーを構成します。両方の Web サーバーは、プラグイン・バイナリーの単一インストールを共用しますが、
個々に構成されていなければなりません。
- プラグイン・インストール・ウィザードは、2 番目の Web サーバー用に、configureweb_server_name という名前のスクリプトを作成します。
スクリプトは、マシン B の plugins_root/bin ディレクトリーにあります。
スクリプトをマシン A の app_server_root/bin ディレクトリーにコピーします。
- 管理コンソールで configureweb_server_name
スクリプトを実行して、Web サーバー定義を作成します。
次に、管理コンソールを使用して Web サーバーを
管理することができます。
- 管理コンソールを使用して、plugin-cfg.xml ファイルを
2 番目のアプリケーション・サーバーから Web サーバーに伝搬します。
「サーバー」>「Web サーバー」>「プラグインの伝搬」とクリックします。 (IBM HTTP Server 以外の Web サーバーでは、
手動で伝搬する必要があります。)