ハイ・スケーラブルな実稼働環境を構成する場合、
特に、対称型マルチプロセッシング (SMP) サーバー
で CPU をフルに使用できなくさせるボトルネックが、
アプリケーションで発生しているときには、
クラスターを作成できる
クローン作成アプリケーション・サーバーは、大変便利です。
クラスター化構成の WebSphere Application Server のシステム・キューを調整するときには、
サーバーをクラスターに追加すると、サーバーのダウンストリームには 2 倍の負荷がかかることに注意してください。

2 つのサーブレット・エンジンが、Web サーバーとデータ・ソースの間に配置されています。
Web サーバー、サーブレット・エンジン、およびデータ・ソース (データベースではない) は、
すべて単一の SMP サーバー上で稼働していることを前提としています。これらの制約がある場合、
キューについて次のことを考慮しなければなりません。
- 十分な作業が各 Web コンテナーに分散されるように、Web サーバー・キューの設定値を 2 倍にします。
- サーブレットが使用中の、CPU などのシステム・リソースが飽和状態にならないように、
Web コンテナーのスレッド・プールを縮小します。
- データベース・サーバーが飽和状態にならないように、データ・ソースを縮小します。
- アプリケーション・サーバーの各インスタンスについて、Java ヒープ・パラメーターを小さくします。
WebSphere Application Server と共に出荷される Java 仮想マシン (JVM) の各バージョンの場合、
すべての JVM からのヒープが常に物理メモリー内にあることが重要です。
例えば、4 つの JVM があるクラスターがシステム上で稼働している場合、
4 つのヒープすべてで十分な物理メモリーが使用可能である必要があります。