WebSphere Application Server, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows

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インストール済みオプショナル・パッケージ

インストール済みオプショナル・パッケージ により、アプリケーションでは、Java アーカイブ (.jar) ファイルのクラスを、クラスパスに明示的に組み込むことなく使用することができます。インストール済みオプショナル・パッケージは、アプリケーション・サーバーで識別が可能なように、マニフェスト・ファイルに特殊タグを含む .jar ファイルです。インストール済みオプショナル・パッケージは、アプリケーションのマニフェスト・ファイルに 1 つ以上の共用ライブラリー .jar ファイルを宣言します。アプリケーションがサーバーにインストールされると、 共用ライブラリーにより表されるクラスがアプリケーションのクラス・ローダーにロードされ、 そのクラスがアプリケーションで使用できるようになります。

Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) アプリケーションがサーバーにインストールされると、 従属情報がマニフェスト・ファイルに指定されます。 WebSphere Application Server は、アプリケーションの従属情報 (.ear ファイル) を読み取り、アプリケーションをインストール済みオプショナル・パッケージの .jar ファイルに自動的に関連付けます。WebSphere Application Server は、関連するオプショナル・パッケージの .jar ファイルをアプリケーション・クラスパスに追加します。これで、インストール済みオプショナル・パッケージのクラスをアプリケーション・クラスで使用できるようになります。

WebSphere Application Server で使用されるインストール済みオプショナル・パッケージについては、J2EE 仕様バージョン 1.4 のセクション 8.2 (http://java.sun.com/j2ee/j2ee-1_4-fr-spec.pdf) に記載されています。

WebSphere Application Server は、共用ライブラリー .jar ファイルおよびアプリケーション .ear ファイルにおけるマニフェスト・ファイル (manifest.mf) の使用をサポートしています。WebSphere Application Server は、主にアプレット環境として使用される Java 2 Platform Standard Edition (J2SE) 仕様 (http://java.sun.com/j2se/1.3/docs/guide/extensions/spec.html) で使用される、 J2SE インストール済みオプショナル・パッケージのセマンティクスはサポートしません。WebSphere Application Server はマニフェスト・ファイル内のアプレット固有のタグを無視します。

manifest.mf サンプル・ファイル

単一の共用ライブラリー・ファイル util.jar を参照するアプリケーション app1.ear のマニフェスト・ファイルのサンプルを以下に示します。

app1.ear:
    META-INF/application.xml
    ejb1.jar:
         META-INF/MANIFEST.MF:
             Extension-List: util
             util-Extension-Name: com/example/util
             util-Specification-Version: 1.4
         META-INF/ejb-jar.xml 

util.jar:
    META-INF/MANIFEST.MF:
        Extension-Name: com/example/util
        Specification-Title: example.com's util package
        Specification-Version: 1.4
        Specification-Vendor: example.com
        Implementation-Version: build96

マニフェストのエントリーの構文は、エントリーが定義側の役割のメンバー (共用ライブラリー) に適用されるか、参照側の役割のメンバー (J2EE アプリケーションまたは J2EE アプリケーション内モジュール) に適用されるかによって異なります。

マニフェスト・エントリー・タグ

マニフェスト・エントリーで使用される主なタグは以下のとおりです。

Extension-List
変数構文を持つ必須のタグです。参照側の役割 (アプリケーションのマニフェスト) のコンテキストでは、これは、スペースで区切られたリストで、リスト内の各要素の固有の Extension-Name、Extension-Specification タグを識別し、構成します。定義側の役割のコンテキスト (共用ライブラリー) では、このタグは無効です。
Extension-Name
名前を示す必須タグで、定義側と参照側のメンバーをリンクします。参照側の役割内での要素の構文により、<ListElement> ストリングを使用して要素にプレフィックスが付きます。Extension-List の要素ごとに、対応する <ListElement>-Extension-Name タグが存在します。このタグの定義側のストリング・リテラル値 (上の例の com/example/util1) を使用して、定義側と参照側の役割間で対応するタグの突き合わせが行われます (等価のテストによる)。
Specification-Version
仕様バージョンを識別する必須タグで、定義側と参照側のメンバーをリンクします。
Implementation-Version
インプリメンテーション・バージョンを識別するオプションのタグで、定義側と参照側のメンバーをリンクします。

これらのタグの詳細については、.jar ファイル仕様 (http://java.sun.com/j2se/1.4.2/docs/guide/jar/jar.html#Manifest%20Specification) を参照してください。




関連概念
クラス・ローダー
関連タスク
インストール済みオプション・パッケージの使用
共用ライブラリーの管理
概念トピック    

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最終更新: Jan 22, 2008 12:07:38 AM EST
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