このページを使用して、接続プールに関連する設定を指定します。
この管理コンソール・ページは、特定のリソース・タイプ (例えば、JDBC データ・ソースや JMS キュー接続ファクトリーなど) に共通のものです。 このページを表示する際のパスは、リソースのタイプによって異なります。 一般的な表示手順としては、リソース・プロバイダーのインスタンスを選択し、 次にそのリソース・タイプのインスタンスを選択して、「接続プール」>「拡張接続プール・プロパティー」とクリックします。
例えば、「リソース」>「JDBC プロバイダー」>「JDBC_provider」>「データ・ソース」>「data_source」>「接続プール」>「拡張接続プール・プロパティー」とクリックします。 JMS キュー接続ファクトリーのパスは、もう少し複雑で、 「リソース」>「JMS プロバイダー」>「デフォルトのメッセージング」>「JMS キュー接続ファクトリー」>「JMS_queue_connection_factory」>「接続プール・プロパティー」>「拡張接続プール・プロパティー」の順にクリックします。
共有区画の数、空きプール区画の数、および空きプール分配テーブル・サイズは、 スレッドが同期ロックを待つのに必要な時間の削減に関連するプロパティーです。 シングル・プロセッサーのシステムでは、これらの値による影響はありません。 複数プロセッサーのシステムでは、これらの設定により、 マルチスレッドの管理に関連したパフォーマンスのコストが削減されます。
各共用プールに作成されている区画の数を指定します。
区画サポートは常に使用可能です。 接続プールでパフォーマンスの最適値が選択できるように、デフォルト値 0 を使用する必要があります。 大規模なマルチプロセッサー・システムを使用している場合、区画サポート・プロパティーを調整すると、パフォーマンスが向上することがあります。
データ型 | 整数 |
デフォルト値 | 0 |
範囲 | 0 から最大の整数 |
各空きプールに作成されている区画の数を指定します。
データ型 | 整数 |
デフォルト値 | 0 |
範囲 | 0 から最大の整数 |
接続使用率データの索引のテーブルの、サブジェクトおよび CRI ハッシュ値の分配を決定します。
これらのハッシュ値は、接続要求のクレデンシャルを接続と突き合わせるのに使用されます。 空きプール分配テーブル・サイズが 1 より大きければ、ハッシュ値の分配をより効率よくでき、テーブル内の検索衝突を最小化できます。 衝突が少なければ、要求に一致する接続を高速に検索できます。 クレデンシャルが異なる着信要求をリソースが多数受信する場合、空きプール分配テーブル・サイズに、大きな値を使用します。 リソースに対するすべての着信要求に同一のクレデンシャルを使用する場合は、小さい値 (1) を使用します。値 0 は、ランダム分配です。
データ型 | 整数 |
デフォルト値 | 0 |
範囲 | 0 から最大の整数 |
サージ保護が活動化される前に作成された接続の数を指定します。
サージ保護は、数多くの接続が同時に作成される場合に、データ・ソースの過負荷を防止するように設計されています。 サージ保護は、サージしきい値 およびサージ作成間隔 という 2 つのプロパティーで制御されます。
サージしきい値プロパティーでは、サージ保護が活動化される前に作成される接続の数を指定します。 指定した接続数に到達した後、サージ・モード に入ります。
サージ作成間隔プロパティーでは、サージ・モードでの接続作成の間隔を秒数で指定します。
サージしきい値が > -1 であり、サージ作成間隔が > 0 である場合、サージ接続サポートが開始されます。 サージしきい値プロパティーのデフォルト値は -1 です。 つまり、このプロパティーはオフになっています。
$AdminControl getAttribute $objectname surgeCreationInterval $AdminControl setAttribute $objectname surgeCreationInterval 30 $AdminControl getAttribute $objectname surgeThreshold $AdminControl setAttribute $objectname surgeThreshold 15
データ型 | 整数 |
デフォルト値 | -1 |
範囲 | -1 から最大の整数 |
サージ保護モード内での、接続作成間の時間の量を指定します。
サージしきい値プロパティーに指定された接続数に達したら、サージ作成間隔プロパティーは、新規の各接続要求が実行されるまでに待たなければならない時間を指示します。
データ型 | 整数 |
デフォルト値 | 0 |
範囲 | 0 から最大の整数 |
滞留 接続は、接続プールに応答したり戻されたりすることのないアクティブな接続です。 プールが滞留状態 (滞留しきい値に達した) になると、プールの滞留が解除されるまで、すべての新規接続要求にリソース例外が出されます。「滞留時間」プロパティーは、単一 アクティブ接続が、滞留していると考えられるまでの、バックエンド・リソースで使用される間隔 (秒単位) です。
データ型 | 整数 |
デフォルト値 | 0 |
範囲 | 0 から最大の整数 |
滞留 接続は、接続プールに応答したり戻されたりすることのないアクティブな接続です。 プールが滞留状態 (滞留しきい値に達した) になると、プールの滞留が解除されるまで、すべての新規接続要求にリソース例外が出されます。アプリケーションは、この例外を明示的にキャッチして処理を続けることができます。 滞留接続数がしきい値を超えると、プールは滞留接続の定期的なチェックを続けます。 滞留接続数が滞留しきい値よりも小さくなると、 プールは、定期チェック時にこのことを検出し、プールでの要求処理の再開が可能となります。 滞留 しきい値は、プールが滞留モードになるために、滞留していると見なされる必要がある接続の数です。
データ型 | 整数 |
デフォルト値 | 0 |
範囲 | 0 から最大の整数 |
滞留 接続は、接続プールに応答したり戻されたりすることのないアクティブな接続です。 プールが滞留状態 (滞留しきい値に達した) になると、プールの滞留が解除されるまで、すべての新規接続要求にリソース例外が出されます。「滞留タイマー時間」プロパティーは、タイマーの間隔です。 これは、接続プールが滞留接続を確認する頻度です。 デフォルト値は 0 秒です。
wsadmin スクリプト・ツールを使用して滞留時間、滞留タイマー時間、または滞留しきい値プロパティーを 変更することに失敗した場合は、IllegalState 例外が発生します。 この要求中は、プールはアクティブ要求またはアクティブ接続を持つことができません。 滞留接続サポートを開始するには、滞留時間と滞留しきい値プロパティーの値が 0 より大きく、 最大接続数が 0 より大きくなければなりません。
また、滞留タイマー時間が設定されている場合、この値は滞留時間の値よりも小さくなっている必要があります。 滞留タイマー時間は、滞留時間の 4 分の 1 から 6 分の 1 の値にすることをお勧めします。これにより、接続プールは、接続が滞留であると宣言されるまで、滞留接続を 4 回から 6 回 チェックします。 これにより、偽陽性の可能性が削減されます。
wsadmin の例
$AdminControl getAttribute $objectname stuckTime $AdminControl setAttribute $objectname stuckTime 30 $AdminControl getAttribute $objectname stuckTimerTime $AdminControl setAttribute $objectname stuckTimerTime 15 $AdminControl getAttribute $objectname stuckThreshold $AdminControl setAttribute $objectname stuckThreshold 10
データ型 | 整数 |
デフォルト値 | 0 |
範囲 | 0 から最大の整数 |