WebSphere Application Server, Version 6.0.x   
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Web モジュール・クラス・ローダーの構成

インストール済み Web モジュールのクラス・ロード動作を制御する値を設定できます。

始める前に

このトピックでは、アプリケーション・サーバー上に Web モジュールがインストール済みになっていることが前提になっています。

このタスクについて

インストール済み Web モジュールの クラス・ローダーの順序 値を構成します。 デフォルトで、Web は独自の Web アプリケーション・アーカイブ (WAR) クラス・ローダーを持ち、 WEB-INF/classes ディレクトリーおよび WEB-INF/lib ディレクトリーにある Web モジュールの内容をロードします。

アプリケーション・クラス・ローダーは、WAR クラス・ローダーの親です。 アプリケーション・クラス・ローダーの WAR クラス・ローダー・ポリシーの値は、 Web モジュールの内容をロードするために、WAR クラス・ローダーを使用するのか、またはアプリケーション・クラス・ローダーを 使用するのかを決定します。

デフォルトの WAR クラス・ローダー・ポリシー値は Module です。 ポリシーを Module に設定すると、各 Web モジュールは、アプリケーション・クラス・ローダーを親に持つ独自のクラス・ローダーを受け取ります。 エンタープライズ・アプリケーションの設定ページ でポリシーを Application に設定すると、アプリケーション・クラス・ローダーは、 アプリケーションに関連付けられた Enterprise Bean (EJB) モジュール、共用ライブラリー、リソース・アダプター・アーカイブ (RAR ファイル)、および依存関係 Java アーカイブ (JAR) ファイルだけでなく、Web モジュールの内容もロードします。 したがって、親アプリケーション・クラス・ローダーの構成は WAR クラス・ローダーに影響を与えます。

管理コンソールを使用して、アプリケーションおよび WAR クラス・ローダーを構成します。

重要: アプリケーションの実行中に アプリケーション設定を変更すると、アプリケーションは再始動されます。 スタンドアロン・サーバーでは、 変更内容を保管してからアプリケーションが再始動されます。複数サーバー製品では、 変更内容を保管してからアプリケーションが再始動され、 アプリケーションがインストールされているノード上のファイルが同期されます。

プロシージャー

  1. まだアプリケーション・クラス・ローダーを構成していない場合は、これを行います。

    WAR class loader policy」、「クラスの再ロードを使用可能にする」、 および「Reloading interval」などの設定は、Web モジュール・クラス・ロードに影響します。

    WAR クラス・ローダー・ポリシー」が アプリケーション内の各 WAR ファイル用のクラス・ローダー に設定されている場合は、Web モジュールは独自のクラス・ローダーを受け取り、Web モジュールの WAR クラス・ローダー・ポリシーによって、WAR クラス・ローダーのモードが定義されます。 このポリシーが アプリケーション用の単一のクラス・ローダー に設定されている場合は、 アプリケーション・クラス・ローダーは Web モジュールの内容をロードします。

  2. 「アプリケーション」 > 「エンタープライズ・アプリケーション」 > application_name > 「Web モジュール」 > Web_module_name とクリックし、デプロイ済み Web モジュールの 設定ページにアクセスします。
  3. インストール済み Web モジュールの クラス・ローダーの順序 を指定します。

    Web モジュール・クラス・ローダー・モードは、クラス・ローダーが、クラスをロードする際に、 最初に親アプリケーション・クラス・ローダーを検索するのか、WAR クラス・ローダーを検索するのかを指定します。 デフォルトでは、クラスをロードする際に、親アプリケーション・クラス・ローダーを検索してから、 WAR クラス・ローダーを検索します。

    クラス・ローダーの順序」で、以下の値のいずれかを選択します。

    オプション 説明
    親クラス・ローダーでロードされるクラスが最初 クラス・ローダーが、クラスをロードする際に、 最初に親アプリケーション・クラス・ローダーを検索することを指定します。 これは、Development Kit クラス・ローダーおよび WebSphere Application Server クラス・ローダーの標準です。
    ヒント: Web モジュールで必要なクラスおよびリソースに、アプリケーション・クラス・ローダーはアクセスできず、 WAR クラス・ローダーはアクセスできる場合、アプリケーション・クラス・ローダーでロードされるクラスが最初 を指定します。 アプリケーション・クラス・ローダーがクラスを検索できない場合、クラス・ローダーは、クラスを検索する要求を親である WebSphere Application Server 拡張クラス・ローダーに委任します。 WebSphere Application Server 拡張クラス・ローダーがクラスを検索できない場合、 クラス・ローダーはその要求を、その親であるブートストラップ、 拡張、および Java 仮想マシンで作成された CLASSPATH クラス・ローダーに委任します。 要求は親クラス・ローダーに送ることしかできず、子クラス・ローダーに送ることはで きません。 したがって、親クラス・ローダーでロードされるクラスが最初 が指定されている場合、WAR クラス・ローダーは、クラスのロード要求を受け取りません。
    アプリケーション・クラス・ローダーでロードされるクラスが最初 クラス・ローダーが、クラスをロードする際に、 最初に WAR クラス・ローダーを検索することを指定します。アプリケーション・クラス・ローダーでロードされるクラスが最初を指定することによって、WAR クラス・ローダーは、親アプリケーション・クラス・ローダーに含まれるクラスをオーバーライドできます。
    重要:アプリケーション・クラス・ローダーでロードされるクラスが最初」値を指定すると、オーバーライドされたクラスとオーバーライドされていないクラスを 混用した場合に、LinkageErrors または ClassCastException メッセージが出される可能性があります。
  4. OK」をクリックします。

次の作業

管理構成の変更を保管します。



関連概念
クラス・ローダー
関連タスク
アプリケーション・クラス・ローダーの構成
クラス・ロード
関連資料
Web モジュール・デプロイメント設定
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 22, 2008 12:07:38 AM EST
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