マイグレーション・ツールを使用して、WebSphere Application Server - Express バージョン 5.x からバージョン
6.0.x にアプリケーションおよび構成をマイグレーションします。
プロシージャー
- バージョン 6.0.x マイグレーション・ウィザードを使用して、バージョン 5.x Express
からバージョン 6.0.x Express に構成設定を転送します。
- ファースト・ステップ・コンソールを開始します。
インストールの最後に、または
firststeps
ディレクトリーから以下のコマンドを実行して、ファースト・ステップ・コンソールを開始します。
- ファースト・ステップ・コンソールからマイグレーション・ウィザードを開始します。
マイグレーション・ウィザードは WASPreUpgrade コマンド行ツールおよび
WASPostUpgrade コマンド行ツールを使用して、データおよびアプリケーションをバージョン
5.x からバージョン 6.0.x へマイグレーションします。
このステップにより、バージョン
5.x Express サーバーのリソース、セキュリティー、変数、および仮想ホストの構成情報がバージョン
6.0.x 基本製品に転送されます。すべての情報は、各製品の profile_root/config/cells ディレクトリーに XML ファイルで保管されます。各 XML ファイルについての詳細は、インフォメーション・センターの構成文書
および構成文書の説明
のトピックを参照してください。
WASPreUpgrade
コマンド行ツールは、選択されたファイルを
/bin ディレクトリーから、ウィザード・パネルで指定されたバックアップ・ディレクトリーに保管します。
マイグレーションでは、次のディレクトリーからバックアップ・ディレクトリーにファイルが保管されます。
- クラス (このディレクトリーは、iSeries プラットフォーム用には保管されていません。)
- config
- installableApps
- installedApps (あるいはユーザー指定の代替ディレクトリー)
- プロパティー (このディレクトリー内のファイルのサブセットは、iSeries プラットフォーム用に保管されています。)
後で、マイグレーション・ウィザードは WASPostUpgrade
マイグレーション・ツールを使用して、バックアップ・ディレクトリーの環境を、WebSphere Application Server
基本インストール・システム内に復元します。
- ポートの違いを解決します。
マイグレーション・ウィザードは、
Express のポート・リストを表示します。同一のポートが複数の目的に使用された場合、
マイグレーション・ツールは、手動でポートの競合を解決する必要があることを示すメッセージをログに記録します。
セル・レベルで仮想ホスト・ファイルのポート割り当てに残すことのできるポートの違いには、2 つのグループがあります。
- HTTP トランスポート・チェーン
WebSphere Application Server および Express は、デフォルトで
異なる HTTP Transport ポートを使用します。WebSphere Application Server
基本製品へのマイグレーションを行うときに、Express で使用されているポート割り当てを維持するには、サーバー・レベルの
Express ポート値を追加します。
- WebSphere Application Server 管理コンソールで、「Servers」の横の正符号 ("+") をクリックします。
- 「アプリケーション・サーバー」をクリックします。
- アプリケーションのインストールを行うサーバーをクリックします。
- 「Web コンテナー設定」をクリックします。
- 「Web コンテナー・トランスポート・チェーン」をクリックします。
- Studio Site Developer を使用して、オリジナルのバージョン 5.x Express リモート・サーバー HTTP トランスポート・ポートを見付けます。
- 「Server Configuration」ビューを表示します。
- マイグレーションする Express リモート・サーバーをダブルクリックし
ます。
- 「ポート」をクリックします。
- 「Server Settings」で定義したポートを表示します。
- バージョン 6.0.x WebSphere Application Server 管理コンソールの「新規」をクリックして、ポート定義に必要な追加エントリーを作成します。
- 拡張ポート
Express には、さまざまな専用のポートが定義されています。これらのポートについては、マイグレーションと共存
のトピックで説明されています。同じシステムでバージョン
5.x Express およびバージョン 6.0.x Express の両方を実行し続ける (共存させる) 場合、または
WebSphere Application Server アプリケーションがポートの値に依存している場合は、競合しない値を使用します。
バージョン
6.0.x Express ポート値を使用するには、アプリケーションの変更が必要となる場合があります。
変更するポート値に対するすべての参照を変更します。ポートの変更が必要な
Express アプリケーションを識別するには、バージョン 5.x Express インストールのポート構成を変更して、バージョン 6.0.x
ポート値を使用します。
マイグレーションするアプリケーションをテストして、エラーになるポート参照を識別します。
- WebSphere Application Server 管理コンソールで、「Servers
」の横の正符号 ("+") をクリックします。
- 「アプリケーション・サーバー」をクリックして、サーバーのリストを表示します。
- アプリケーションをインストールするサーバーをクリックします。
- 「ポート」をクリックします。
- Studio Site Developer を使用して、オリジナルのバージョン 5.x Express リモート・サーバーのポート割り当てを見付けます。
- 「Server Configuration」ビューを表示します。
- マイグレーションする Express リモート・サーバーをダブルクリックします。
- 「ポート」をクリックします。
- 「Server Settings」で定義した「Advanced Ports」を表示します。
- マイグレーション済みアプリケーションを検証します。
アプリケーションが正常にインストールされたことを検証するには、次のようにします。
- 管理コンソールの「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックします。
- マイグレーション済みアプリケーションをチェックします。
- 「開始」をクリックします。
アプリケーションが正しく始動することを確認します。
結果
WebSphere Application Server 基本製品に、
アプリケーションを正常にマイグレーションできました。