WebSphere Application Server は、いくつかの Web サーバー製品およびバージョン用のプラグインを提供します。それ ぞれの Web サーバーのオペレーティング・システムの組み合わせには、アプリケーション・パフォーマンスに影響を与える特定のチューニング・パラメーターがあります。
以下は、Web サーバーに固有のチューニング・パラメーターのリストです。リストされたパラメーターは、サポートされる Web サーバーのすべてには適用されない場合があります。これらのパラメーターを使用する前に、Web サーバーの資料を確認してください。
また、以下のようにして、状況ページを表示するよう IBM HTTP Server を構成することもできます。
#LoadModule status_module, modules/ApacheModuleStatus.dll, #<Location/server-status> #SetHandler server-status #</Location>
これらすべての Web サーバーは、各クライアント接続を処理するためにスレッドを割り振ります。 並行クライアント接続の最大数に対して十分なスレッドを確実に使用可能にすることで、 この層がボトルネックにならないようにします。 これらの Web サーバーの設定は、Web サーバー・システムの httpd.conf ファイルを変更することによって調整することができます。
最大クライアント数 (MaxClients) に到達したという警告があるかどうかを調べるには、 IBM HTTP Server error_log ファイルを確認することができます。 特定のオペレーティング・システムのプラットフォームごとに、Web サーバーがサポートする 最大クライアント数を決定する幾つかのパラメーターがあります。 「MaxClients」パラメーターの説明については、http://httpd.apache.org/docs-2.0/mod/mpm_common.html#maxclients を参照してください。
デフォルトのロード・バランシング・オプションの 目標 (ラウンドロビン) は、クラスター・メンバーを介して作業の均等分散を提供することです。 ラウンドロビンは、アプリケーション・サーバーに要求を送信するという単一プロセスを持つ Web サーバーで 最も効果的に機能します。 Web サーバーが複数のプロセスを使用して、アプリケーション・サーバーに要求を送信する場合、 Random オプションのほうがクラスターを介して作業の均等分散をより多く提供する場合があります。
プラグインは、サーバーへの接続が失敗した場合に、サーバーを一時的に使用不可にマークします。 デフォルト値は 60 秒ですが、負荷の大きい条件下でスループットを増やすために、 この値をより低く設定しなければならない場合があります。RetryInterval を低くすると、IBM HTTP Server がプロセスごとに 10 未満のスレッドを持つよう構成されている場合に役立ちます。
RetryInterval を低く設定することでスループットにどのような影響を与えるか? プラグインが特定のアプリケーション・サーバーに接続しようとしているとき、 アプリケーション・サーバー・スレッドが他の接続の処理でビジー状態にある場合 (負荷が大きい状況で発生)、接続はタイムアウトになり、プラグインはサーバーを一時使用不可にマークすることがあります。 同じプラグイン処理が、同じサーバーに対して開かれている他の接続を持ち、これらの接続のいずれかで応答が受信される場合には、サーバーは再びマークされます。 IBM HTTP Server プロセスごとに数スレッドしかない場合、 このアプリケーション・サーバーには確立された接続が存在しないことがあります。 この状態が起こると、プラグインは再試行間隔全体で待機する必要があります。
これらの変更を行うと、IBM HTTP Server は、より多くの WebSphere Application Server ユーザーをサポートすることができます。これらのプロパティーを変更するには、管理コンソールで、「サーバー」>「Web サーバー」>「 Web_server_name」>「プラグイン・プロパティー」>「要求ルーティング」をクリックします。 (プラグインの調整について詳しくは、Web サーバー・プラグインのチューニング・ヒント を参照してください。)
負荷の大きい Web サーバーの調整について 詳しくは、パフォーマンス: 学習用リソース を参照してください。