WebSphere Application Server, Version 6.0.x   
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Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) 仕様

このトピックでは、WebSphere Application Server のアプリケーション・プログラミング・モデルの基礎である Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) 仕様について説明します。WebSphere プログラミング・モデル拡張は、J2EE プログラミング・モデルを拡張することにより価値を高めます。J2EE ランタイム環境および J2EE アプリケーションのパッケージ化とデプロイメントなど、J2EE の主要概念の簡単な概説については、このトピックを参照してください。

Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) 仕様は、エンタープライズ・アプリケーションを開発、デプロイ、および実行するための規格です。究極の情報 源は、Sun Microsystems, Inc. の Web サイト (http://java.sun.com) で入手できる仕様です。 WebSphere Application Server の資料には、ユーザーの利便性のために、 リンクと J2EE の説明が記載されています。
クイック・リファレンス: 基本 J2EE 1.4 仕様
  • Java Servlet 仕様 2.4
  • JavaServer Pages 仕様 2.0
  • Enterprise JavaBeans 仕様 2.1
  • CORBA マッピング 1.1 への Enterprise JavaBeans
  • RMI over IIOP
  • Java IDL API
  • Web Services for J2EE、バージョン 1.1
  • SOAP with Attachments API for Java 仕様 1.2
  • Java API for XML Processing 仕様 1.2
  • Java API for XML Registries 仕様 1.0
  • Java API for XML-based RPC 仕様 1.1
  • JDBC Specifications 3.0、2.1、およびオプショナル・パッケージ API (2.0)
  • Java Connector Architecture (JCA) 1.5
  • Java Message Service 仕様 1.1
  • JavaMail API 仕様 1.3
  • Java Authorization Contract for Containers 1.0
  • Java Naming and Directory Interface 仕様 1.2.1
  • Java Transaction API 仕様 1.0.1B
  • Java Transaction Service 仕様 1.0
  • JavaBeans Activation Framework 仕様 1.0.2

Java 互換 IBM WebSphere Application Server バージョン 6.1は、 完全な J2EE 認証テスト・スイートを完了しています。 この製品は、J2EE 1.4 API のすべてをサポートしています。http://java.sun.com/j2ee/compatibility.html で、 Sun Microsystems が掲載している J2EE 互換の製品のリストを確認できます。

Java 2 Platform, Enterprise Edition は、多重層のサーバー・ベースのアプリケーションの設計、開発、およびデプロイのすべての局面に適用される規格を定義します。J2EE 仕様で定義される標準アーキテクチャーは、以下のエレメントから構成されています。

J2EE プラットフォームの仕様では、J2EE アプリケーションのランタイム環境について記述しています。 この環境には、 アプリケーション・コンポーネント、コンテナー、およびリソース・マネージャー・ドライバーが含まれます。 この環境のエレメントは、指定された標準サービスのセットと通信します。 詳しくは、3 層のアーキテクチャー を参照してください。

J2EE プラットフォームの役割

J2EE プラットフォームは、 アプリケーションの開発およびデプロイメントのライフ・サイクル中に実行される、以下のようないくつかの特殊な役割も定義します。
  • プロダクト・プロバイダーは、J2EE プラットフォーム、API、 および J2EE 仕様で定義されているその他のフィーチャーを設計し、それらを購入可能な状態で提供します。
  • ツール・プロバイダーは、J2EE 仕様の一部として、 アプリケーション・コンポーネントの開発およびパッケージ化で使用するためのツールを提供します。
  • アプリケーション・コンポーネント・プロバイダーは、J2EE アプリケーションで使用する Web コンポーネント 、エンタープライズ Bean、アプレット、またはアプリケーション・クライアントを作成します。
  • アプリケーション・アセンブラーは、 コンポーネント・プロバイダーによって開発されたコンポーネントのセットを使用して、 それらをエンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルの形式にアセンブルします。
  • デプロイヤーは、エンタープライズ・アプリケーションを J2EE プラットフォーム製品に対応する特定の稼働環境にデプロイする責任を持っています。
  • システム管理者は、アプリケーションが稼働する稼働環境についての責任を持っています。

プロダクト・プロバイダーおよびツール・プロバイダーは、製品に焦点を合わせます。 アプリケーション・コンポーネント・プロバイダーおよびアプリケーション・アセンブラーは、 アプリケーションに焦点を合わせます。 デプロイヤーとシステム管理者は、J2EE アプリケーションにプラットフォーム固有の成果物を提供すること、およびプラットフォーム・ランタイムに焦点を合わせます。

これらの役割は、必要なタスクと担当者の識別に役立ちます。このような役割分担を 理解することは重要です。J2EE アプリケーションの開発およびデプロイを行うときに、 採用する方法の決定に役立つためです。

この製品資料によって前提となる役割について詳しくは、WebSphere Application Server のファースト・パス を参照してください。

J2EE の利点

J2EE 仕様は、アプリケーションの購入または開発時に、投資を確実に保護するために使用する規格を提供します。 包括的な、独立した Compatibility Test Suite により、J2EE 規格へのベンダーの準拠が保証されます。

以下に、J2EE 準拠のアーキテクチャーにデプロイする場合のいくつかの利点を示します。
  • 標準コンポーネント、サービス、およびクライアントに基づく単純化されたアーキテクチャー。 アーキテクチャーは、1 度だけの書き込みで、任意の位置で実行される Java テクノロジーを最大限に活用します。
  • 信頼できるビジネス取引のための Java DataBase Connectivity (JDBC)、Java Message Service (JMS)、Java コネクター・アーキテクチャー (JCA)、Java インターフェース定義言語 (Java IDL)、JavaMail API、および Java Transaction API (JTA および JTS) を含む、既存のシステムとの統合を提供するサービス。
  • 要求を満たすスケーラビリティー。例えば、複数システムにまたがるコンテナーの配布、および データベース接続プールの使用などがあります。
  • 規格のソリューションを提供する、ベンダーからのアプリケーション開発ツールやコンポーネントについての、 よりよい選択肢。
  • シングル・サインオンのサポート、既存のセキュリティー機構との統合、 およびアプリケーション・コンポーネント保護に関する統一された方法を提供する柔軟なセキュリティー・モデル。

J2EE 仕様は、多数の方々の貢献による、業界全体の努力の結果です。 IBM は、80% を超える J2EE API の定義に貢献してきました。

製品のプログラミング・モデルの説明については、WebSphere アプリケーションについての学習: 概説および新規機能 を参照してください。

アプリケーション・コンポーネントおよびそのコンテナー

J2EE プログラミング・モデルには、Application Server の 3 つのタイプのコンテナーにある、4 つのタイプのアプリケーション・コンポーネントがあります。
  • エンタープライズ Bean - Enterprise JavaBeans (EJB) コンテナーによって実行されます。
  • サーブレットおよび JavaServer Pages ファイル - Web コンテナーにより実行されます。
  • アプリケーション・クライアント - アプリケーション・クライアント・コンテナーにより実行されます。

製品アーキテクチャーの説明については、製品アーキテクチャー を参照してください。

J2EE コンテナーは、 アプリケーション・コンポーネント用ランタイム・サポートを提供します。J2EE アプリケーションでは、アプリケーション・コンポーネントのタイプごとにコンテナーが 1 つ必要です。 J2EE 仕様では、アプリケーション・コンポーネントとサービスのセットとの間にコンテナーを配置することで、 アプリケーション・コンポーネント用 API を統合して表示できます。

コンテナーは、サービスへのアクセスで使用されるアプリケーション・コンポーネントに API を提供します。 また、コンテナーは、セキュリティー、リソース・プール、状態管理、 およびネーミングやトランザクションに関する問題を処理することもできます。

標準サービス

J2EE プラットフォームは、相互に対話するために使用可能な標準サービスのセットを、 コンポーネントに対して提供しています。 各標準サービスの説明については、 Sun 製品の Web ページを 参照してください。

J2EE パッケージ

アセンブリー というプロセスの最中に、J2EE コンポーネントは、モジュールにパッケージされます。モジュールは、この後、アプリケーションにパッケージされます。 アプリケーションは、アプリケーション・サーバー上にデプロイすることができます。モジュールおよびアプリケーションには、それぞれ J2EE デプロイメント記述子が含まれています。 デプロイメント記述子は、アプリケーションをデプロイするための指示を提供する XML ファイルです。製品固有の詳細については、アプリケーションのアセンブル を参照してください。




関連概念
製品アーキテクチャー
WebSphere アプリケーションについての学習: 概説および新規機能
概念トピック    

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最終更新: Jan 22, 2008 12:07:38 AM EST
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