WebSphere Application Server, Version 6.0.x   
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エンタープライズ Bean の開発

エンタープライズ Bean を開発するためのツールの選択には、IDE を使用する方法と使用しない方法の 2 つの基本アプローチがあります。 ここで説明するのは、IDE を使用しない開発手順です。

始める前に

J2EE アプリケーションおよびそのアプリケーションに必要なエンタープライズ Bean を設計します。

このタスクについて

エンタープライズ Bean 開発用のツールを選択する方法は、基本的に 2 つあります。
  • 統合開発環境 (IDE) のいずれかを使用できます。 IDE ツールは、エンタープライズ Bean コードの有効部分を自動的に生成し、エンタープライズ Bean のパッケージ化およびテスト用の統合ツールを組み込んでいます。 IBM WebSphere Application Developer 製品は、推奨される IDE です。 詳しくは、当該製品の資料を参照してください。
  • IDE を使用せずにエンタープライズ Bean を開発する場合は、 少なくとも ASCII テキスト・エディターが必要です。 エンタープライズ Bean の開発をサポートしない Java 開発ツールを使用することもできます。 Java ソフトウェア開発キット (SDK) に付属のツールを使用すると、 Bean のアセンブル、テスト、およびデプロイを行うことができます。

以下のステップは、2 番目のアプローチである IDE を使用しない開発を、基本的にサポートしています。

プロシージャー

  1. 必要に応じて、Enterprise JavaBeans (EJB) 仕様の必要なバージョンに、 任意の既存コードをマイグレーションします。
  2. エンタープライズ Bean のコンポーネントを作成し、コンパイルします。
    • EJB 1.1 セッション Bean には、最低限、Bean クラス、ホーム・インターフェース、 およびリモート・インターフェースが必要です。 EJB 1.1 エンティティー Bean には、 Bean クラス、1 次キー・クラス、ホーム・インターフェース、 およびリモート・インターフェースが必要です。
    • EJB 2.x セッション Bean には、最低限、Bean クラス、ホームまたはローカル・ホーム・インターフェース、 およびリモートまたはローカル・インターフェースが必要です。EJB 2.x エンティティー Bean には、 Bean クラス、1 次キー・クラス、リモート・ホームまたはローカル・ホーム・インターフェース、 およびリモートまたはローカル・インターフェースが必要です。インターフェースのタイプは、 組み合わせが決まっています。例えば、ローカル・インターフェースをインプリメントする場合は、 ローカル・ホーム・インターフェースも定義しなければなりません。
      注: オプションで、1 次キー・クラスを unknown にすることができます。詳細については、不明な 1 次キー・クラスを参照してください。
    • メッセージ駆動型 Bean では、Bean クラスだけが必要です。
  3. それぞれのエンティティー Bean ごとに、パーシスタンス操作を処理する作業を実行します。
    • エンティティー Bean の永続データ用のデータベース・スキーマを作成します。
      • コンテナー管理パーシスタンス (CMP) を持つエンティティー Bean の場合は、 サポートされているデータベースのいずれかに、その Bean の永続データを格納する必要があります。 Application Service Toolkit は、 CMP エンティティー Bean 用のデータベース表を作成するための SQL コードを自動的に生成します。 複雑なデータベース・マッピングを必要とする CMP Bean の場合は、IBM Rational Application Developer 製品を使用して データベース表のためのコードを生成することをお勧めします。
      • Bean 管理パーシスタンス (BMP) を持つエンティティー Bean の場合は、 データベース・ツールを使用してデータベースとデータベース表を作成することも、 既存のデータベースとデータベース表を使用することもできます。

      データベースとデータベース表の作成について詳しくは、 データベースの資料を参照してください。

    • (EJB 2.x に対応する CMP エンティティー Bean のみ) EJB 照会言語 (EJB QL) を使用して、ファインダー照会を定義します
      EJB QL を使用して、以下のように、 CMP フィールドとコンテナー管理の関係によってファインダーを定義します。
      • パブリック・ファインダーは、Bean のホーム・インターフェースでは可視です。 このファインダーは、Bean クラスでインプリメントされ、 リモート・インターフェースとコレクション・タイプのみを戻します。
      • プライベート・ファインダーは、SELECT ステートメントとして表され、 Bean クラス内部でのみ使用されます。 このファインダーは、ローカルとリモート両方のインターフェース、従属値、 その他の CMP フィールド・タイプ、およびコレクション・タイプを戻すことができます。
    • (EJB 1.1 に対応する CMP エンティティー Bean のみ: IBM 拡張) 特殊なファインダー・メソッド (findByPrimaryKey メソッド以外) を含む CMP エンティティー Bean ごとに、 ファインダー・ヘルパー・インターフェースを作成します。
      CMP を持つエンティティー Bean のホーム・インターフェースに含まれる、 それぞれのファインダー・メソッド (findByPrimaryKey メソッド以外) ごとに、 次のようなファインダー論理が必要です。
      • 論理は共通インターフェース NameBeanFinderHelper に定義する必要があります。 ここで、Name はエンタープライズ Bean の名前です (例: AccountBeanFinderHelper)。
      • 論理はストリング定数 findMethodNameWhereClause に含まれている必要があります。 ここで、findMethodName はファインダー・メソッドの名前です。 ストリング定数は任意数の疑問符 (?) を含むことができます。この疑問符は、 そのメソッドが呼び出されたときに、ファインダー・メソッドの引数の値に左から右の順で置換されます。

次の作業

1 つ以上の EJB モジュールに Bean をアセンブルします。



サブトピック
読み取り専用エンティティー Bean の開発
サポートされている仕様へのエンタープライズ Bean コードのマイグレーション
Enterprise JavaBeans 仕様の WebSphere 拡張機能
エンタープライズ Bean 開発のためのベスト・プラクティス
JVM 引数によるバッチ・コマンドのランタイムの設定
アセンブリー・ツールによるバッチ・コマンドのランタイムの設定
JVM 引数による据え置き作成のランタイムの設定
アセンブリー・ツールによる据え置きコマンドのランタイムの設定
コンテナー管理パーシスタント Bean の部分更新の設定
パーシスタンス・マネージャーのキャッシュ無効化の設定
不明な primary-key クラス
タイマー・サービスの構成
タイマー・サービス用 Enterprise JavaBeans 2.1 の開発
Web サービス・サポート
Web モジュールと仮想ホストのバインディング
EJB とリソース参照のバインディング
エンティティー Bean のデータ・ソースの定義
エンティティー Bean 向けの軽量ローカル動作モード
エンティティー Bean への単純なローカル・モードの適用
関連概念
エンタープライズ Bean
並行性制御
関連タスク
JNDI を使用するアプリケーションの開発
関連資料
エンタープライズ Bean: 学習用リソース
タスク・トピック    

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最終更新: Jan 22, 2008 12:07:38 AM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.base.doc/info/aes/ae/tejb_dvdp.html