WebSphere Application Server, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows

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セッション・データを共用可能にするアセンブル

デフォルト状態のセッション管理機能では、 サーブレット 2.3 API 仕様に従って、 Web モジュール単位によるセッション有効範囲をサポートしています。 特定のセッションに関連付けられたデータにアクセスできるのは、 同一の Web モジュール内のサーブレットだけです。 セッション属性の有効範囲をエンタープライズ・アプリケーションに拡張する IBM 拡張の共用セッション・コンテキストを使用して、エンタープライズ・アプリケーション内のすべての Web モジュール間でセッション属性を共用できます。

このタスクについて

制約事項: このオプションを使用するには、 所定のサーバー上のエンタープライズ・アプリケーションにすべての Web モジュールをインストールする必要があります。 エンタープライズ・アプリケーション内の Web モジュールを複数のサーバーに分割することはできません。 例えば、1 つのエンタープライズ・アプリケーションに 2 つの Web モジュールが含まれている場合、 あるサーバーに 1 つ目の Web モジュールがインストールされていて、 別のサーバーに 2 つ目の Web モジュールがインストールされているような場合には、 このオプションは使用できません。 このような分割インストールでは、 アプリケーションは分散セッションを使用して Web モジュール間でセッション属性を共用することも可能ですが、 異なる Web モジュールでセッションへの同時アクセスが行われたときに、 セッション・データの整合性が失われます。 これにより、TIME_BASED_WRITES など、 セッション管理機能の一部の使用を厳しく制限することにもなります。 このオプションが使用可能になったエンタープライズ・アプリケーションの場合、 エンタープライズ・アプリケーション内の Web モジュールでのセッション管理構成は無視されます。 エンタープライズ・アプリケーションで定義されているセッション管理構成は、 セッション管理がエンタープライズ・アプリケーション・レベルで上書きされた場合に使用されます。 そうでない場合は、Web コンテナー上のセッション管理構成が使用されます。

サーブレット API の振る舞い
注: エンタープライズ・アプリケーション内で「共用 HttpSession コンテキスト」が使用可能になった場合、 セッション・イベントごとに、 エンタープライズ・アプリケーション内のすべての Web モジュールで定義されている HttpSession リスナーが呼び出されます。 リスナーが呼び出される順序は、保証されていません。

エンタープライズ・アプリケーション内の Web モジュール間でセッション・データを共用するには、 以下のようにします。

プロシージャー

  1. アセンブリー・ツールを開始します
  2. アセンブリー・ツールで、共有するアプリケーション (EAR ファイル) を右クリックして、 「Open With」>「Deployment Descriptor Editor」とクリックします。
  3. アセンブリー・ツールのアプリケーション・デプロイメント記述子エディターで、 「WebSphere Extensions」の下の「Shared session context」を選択します。 エンタープライズ・アプリケーション内のすべての Web モジュールが、 セッションに書き込まれる属性のクラス定義を使用できることを確認してください。 共用セッション・コンテキストは、仕様の要件を完全に満たすわけではありません。
  4. アプリケーション (EAR) ファイルを保管します。 アセンブリー・ツールでは、アプリケーション・デプロイメント記述子エディターを閉じると、 アプリケーションに対して行った変更を保管するかどうかの確認が表示されます。



関連概念
セッション管理サポート
関連資料
HTTP セッションの問題
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最終更新: Jan 22, 2008 12:07:38 AM EST
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