プラグイン・インストール・ウィザードは、Web サーバー用のバイナリー・プラグイン・モジュールとプラグイン構成ファイルをインストールします。続いて、ウィザードは、 アプリケーション・サーバーのサポートされる Web サーバーを構成し、 アプリケーション・サーバーの構成に Web サーバー定義を作成します。 この概要では、ウィザードが使用するさまざまなプロセス・パスを示します。
このトピックは、プラグイン・インストール・ウィザードが、 プラグイン構成ファイルである plugin-cfg.xml ファイルを検索するように Web サーバーを構成する 2 つの方法について説明します。
プラグイン・インストール・ウィザードは、Web サーバーと WebSphere Application Server のすべての構成を、リモート・プラグイン構成またはローカル・プラグイン構成の 2 つのシナリオに分けます。構成に適用されるシナリオを決定するときに実装されるロジックは、以下の図に示されています。
シナリオ A. リモート・プラグイン構成
プラグイン・インストール・ウィザードは、リモート・マシンのデフォルトの分散プロファイル内に、Web サーバー定義を自動的に作成しません。その代わりに、 ウィザードは configureweb_server_name スクリプトを作成します。
プラグイン・インストール・ウィザードは、 Web サーバー・マシンの plugins_root/config/web_server_name ディレクトリーに維持される plugin-cfg.xml ファイルを使用するように Web サーバーを構成します。 このファイルは、定期的に伝搬する必要があります。伝搬する場合、 現在の plugin-cfg.xml ファイルをアプリケーション・サーバー・マシンからコピーして、 plugins_root/config/web_server_name/plugin-cfg.xml ファイルと置き換えます。
ローカル Web サーバー用のバイナリー・プラグインをインストールした後、アプリケーション・サーバーと Web サーバーを始動する前にスクリプトを実行する必要はありません。ただし、スクリプトを実行するまでは、アプリケーション・サーバー・ノードでの Web サーバー定義の利点は得ることができません。
プロファイル・タイプ | Web サーバー定義の作成? | Web サーバーがアプリケーション・サーバー構成にすでに定義されていますか? |
---|---|---|
プラグイン・インストール・ウィザードでリモート・インストール・タイプを選択する場合の任意の位置にある任意のプロファイル | スクリプトによる | 該当なし |
デフォルト・プロファイルは検出されませんでした | スクリプトによる | 該当なし |
既存の Web サーバー定義のあるデフォルトのスタンドアロン・アプリケーション・サーバー・プロファイル | スクリプトによる | はい |
Web サーバー定義のないアプリケーション・サーバーのテスト: 以下の概説では、plugins_root/config/web_server_name/plugin-cfg.xml 一時ファイルを検証するための手順について説明します。
Web サーバーは、plugin-cfg.xml 一時ファイルを使用してリモート・アプリケーション・サーバーと通信します。
アプリケーション・サーバーが 9080 以外の HTTP トランスポート・ポート割り当てを持つ場合、テストは正常に行われません。次のセクションに進み、アプリケーション・サーバー上で Web サーバー定義を作成して、構成のテストを完了します。
シナリオ B. ローカル・スタンドアロン・プラグイン構成
このシナリオでは、プラグイン・インストール・ウィザードは、スクリプトを使用しないでアプリケーション・サーバー・プロファイル内に直接 Web サーバー定義を作成します。
プラグイン・インストール・ウィザードは、 アプリケーション・サーバー・プロファイル内にある plugin-cfg.xml ファイルを使用するように Web サーバーを構成します。 アプリケーション・サーバーは、 plugin-cfg.xml ファイルを profile_root/config/ cells/ cell_name/ nodes/ web_server_name_node/ servers/ web_server_name ディレクトリーに再生成します。 デプロイされたアプリケーションに影響するアプリケーション・サーバー構成で変更が行われるたびに、再生成が行われます。
ローカル Web サーバー用のバイナリー・プラグインをインストールした後、インストール直後にアプリケーション・サーバーと Web サーバーを始動することができます。
プロファイル・タイプ | Web サーバー定義の自動作成? | Web サーバーがアプリケーション・サーバー構成にすでに定義されていますか? |
---|---|---|
アプリケーション・サーバー | はい | いいえ |
シナリオ A へのリダイレクト
既存の Web サーバー定義を持つデフォルト・アプリケーション・サーバー・プロファイルは、リモート・プラグイン構成として処理されます。
アプリケーション・サーバー・プロファイルに Web サーバー定義が既に存在しているため、プラグイン・インストール・ウィザードは、リモート・インストール・パスに従います。1 つのアプリケーション・サーバーは 1 つの Web サーバー定義のみを持つことができます。既存の Web サーバー定義を使用するように新規 Web サーバーを構成するには、Web サーバーに対して同じニックネームを使用します。
アプリケーション・サーバーの構成の Web サーバー定義内にある plugin-cfg.xml ファイルを使用することができます。 プラグイン・インストール・ウィザードの該当パネルの「参照」を単にクリックして、ファイ ルを選択します。 このファイルが存在している必要があります。存在しない場合、プラグイン・インストール・ウィザードは警告を表示し、既存のファイルを選択するまで先に進むことができません。 Web サーバーは、この既存の plugin-cfg.xml ファイルを使用するように構成されます。
このタイプのノードの説明については、シナリオ A を参照してください。
検証手順の概説
以下の概説では、バイナリー・プラグイン・モジュールをインストールした後、Web サーバー構成を検証するための手順について説明します。
要約
WebSphere Application Server の Web サーバー・プラグインに対して、2 つのシナリオが存在します。各シナリオは、 プラグイン構成ファイル plugin-cfg.xml の固有のロケーションを中心に展開されています。
アプリケーション・サーバーは、プラグイン構成ファイルを生成します。 ファイルの目的は、Web サーバーと関連するすべてのアプリケーション・サーバー・オブジェクトのロケーションを公開し、バイナリー・プラグイン構成オプションを制御することです。 ファイルは、たとえば、アプリケーションを提供するためのアプリケーションや仮想ホストなどのオブジェクトを識別します。
Web サーバーがアプリケーション・サーバー・マシン上のファイルにアクセスできない場合には、そのファイルを Web サーバーにコピーする必要があります。 そのプロセスは、伝搬と呼ばれます。伝搬は、リモート・プラグイン構成シナリオ (このトピックのシナリオ A) のために予約済みです。
ローカル・シナリオでは、 Web サーバーは plugin-cfg.xml ファイルと同じマシン上にあるため、 このファイルにアクセスできます。
バージョン 6 の WebSphere Application Server の構成スキームでは、Web サーバー・ノードにある Web サーバー定義に、プラグイン構成ファイルが収められます。すべてのシナリオ B 構成は、それ自身の Web サーバー・ノード内に Web サーバー定義を持ちます。
限定管理オプションでは、スタンドアロン・アプリケーション・サーバーの管理コンソールに 1 つの Web サーバー定義を作成したり、削除することができません。スタンドアロン・アプリケーション・サーバーは Web サーバー定義を作成できないため、 WebSphere Application Server 向けの Web サーバー・プラグインにより構成スクリプトが作成されます。 スクリプトを使用しない場合には、スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・ノード上で Web サーバー定義を簡単に作成することができません。
シナリオ | プロファイル・タイプ | plugin-cfg.xml ファイルのロケーション | |
---|---|---|---|
Plug-ins_ install_ root | profiles_ root: Web サーバー・ノード内 | ||
A | プラグイン・インストール・ウィザードでリモート・インストール・タイプを選択する場合の任意の位置にある任意のプロファイル | X | |
デフォルト・プロファイルは検出されませんでした | X | ||
既存の Web サーバー定義のあるデフォルトのアプリケーション・サーバー・プロファイル | X | ||
B | デフォルト・アプリケーション・サーバー・プロファイル | X |