サイレント・インストールを使用した、 カスタマイズ・インストール・パッケージ (CIP) のインストールとは、 ユーザーと対話せずに、インストール・オプションを提供する ファイルを使用することを指します。 このサイレント・インストールを構成するには、インストール・コマンドを発行する前に、応答ファイル内のオプションを変更します。サイレント・インストール・モードでは、対話式のインストール・オプションは受け入れられません。サイレント・インストール中にデフォルト以外のオプションを指定するには、応答ファイルを使用する必要があります。サイレント・インストールを実行するには、使用許諾契約オプションで、使用条件を受け入れる必要があります。
WebSphere Application Server 製品および 1 つ以上の
保守パッケージ、およびその他のカスタマイズを含むカスタマイズ・インストール・パッケージ (CIP) を
インストールできます。CIP をインストールする前に、Installation Factory で CIP を作成する必要があります。
カスタマイズ・インストール・パッケージ (CIP) の作成について詳しくは、Installation Factory によるインストール・パッケージの作成
を参照してください。
インストールするコンポーネントと、そのコンポーネントをインストールする順序を知っておくことは、重要な考慮事項です。このインストールを開始する前に、WebSphere Application Server のインストール計画 を 参照してください。 このシナリオには、製品の標準的なトポロジーが示されます。
この手順を使用して、製品のサイレント・インストールを実行します。
サイレント・インストールでは、インストール・ウィザードの使用時に、 グラフィカル・ユーザー・インターフェースを使用せずに、サイレント・モードで製品をインストールします。 サイレント・インストールによって、インストール・プログラムは、ウィザード・インターフェースを 表示する代わりに、ユーザーが提供するファイルからユーザーの応答をすべて読み取ることができます。
インストール・ウィザードおよびプロファイル管理ツールが、以下のログ・ファイルにインストール・イベントを記録します。
ログ (Log) | 内容 | インディケーター |
---|---|---|
app_server_root/logs/log.txt | すべてのインストール・イベントを記録します。 | |
app_server_root/manageprofilesprofile_name.log | ||
app_server_root/logs/wasprofile/wasprofile_delete_ profile_name.log | ||
profile_root/logs/pctLog.txt | プロファイル管理ツールの使用時に発生するすべてのプロファイル作成イベントを記録します。 | |
app_server_root¥logs¥instconfig.log (AIX または Linux などのシステムでは使用不可) | インストール手順の最後で実行される ANT 構成スクリプトのアクティビティーを記録します。 |
app_server_root/logs/log.txt ファイルまたは profile_root/logs/pctLog.txt ファイルに問題の記録がないにもかかわらず、 問題が生じている場合は、インストールの検査またはトラブルシューティングを行います。profile_root ディレクトリーが ある場合、pctLog.txt ファイルは logs ディレクトリー内にあります。 インストールの初期にエラーが発生した場合は、 システム一時領域のログを探してください。 インストール・プログラムは、インストールの最後に、このログをシステム一時領域から logs ディレクトリーにコピーします。
profile_root ディレクトリーがない場合、pctLog.txt ファイルは、USER_HOME ディレクトリーに .$~pctLog.txt という名前で存在します。 AIX または Linux などのオペレーティング・システムで USER_HOME ディレクトリーを表示するには、env コマンドを実行します。 Windows システムで変数の値を表示するには、環境変数設定を参照します。
install -options fully_qualified_options_response_file_name -silent -log # !fully_qualified_log_file_name @ALL
install -options "/usr/IBM/WebSphere/silentFiles/myresponsefile.txt" -silent -log # !/usr/IBM/WebSphere/myOptionFiles/log.txt @ALL
install -options "/opt/IBM/WebSphere/silentFiles/myresponsefile.txt" -silent -log # !/opt/IBM/WebSphere/myOptionFiles/log.txt @ALL
install.exe -options "C:¥IBM¥WebSphere¥silentFiles¥myresponsefile.txt" -silent -log # !C:¥IBM¥WebSphere¥silentFiles¥log.txt @ALL
WebSphere Application Server をインストールする前に、 一時ディレクトリーに少なくとも 250 MB の空き容量があることを確認してください。
CIP のインストール に進み、システムのインストールと構成を続行します。