WebSphere Application Server, Version 6.0.x   
             オペレーティング・システム: AIX , HP-UX, Linux, Solaris, Windows

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genVersionReport コマンド

genVersionReport コマンドは versionInfo コマンドを使用して、 現行作業ディレクトリー (通常は bin ディレクトリー) に versionReport.html レポート・ファイルを作成します。 レポートには、変更されたコンポーネント、およびインストール済みまたはアンインストール済みの保守パッケージのリストが含まれています。 genVersionReport スクリプトは、HTML ファイルに生成される情報を現行作業ディレクトリーに 配置するために、適切なパラメーターを指定する versionInfo スクリプトを呼び出します。

製品バージョン情報

versionInfo ツールは、ビルド・バージョンおよびビルド日付など、製品およびインストールされたコンポーネントに関する重要なデータを表示します。 保守パッケージのインストールおよび除去のヒストリー情報も、レポート内に表示されます。 このツールは特に、問題の原因を判別するためのサポート要員と作業する場合に役立ちます。

製品バージョン・レポート

以下のレポート生成スクリプトは、 properties/version フォルダーの XML データ・ファイルからデータを抽出します。
  • versionInfo スクリプト

    versionInfo コマンドを 使用して、カスタマイズしたバージョン・レポートを生成するときに独自のレポート・パラメーターを指定します。

  • genVersionReport スクリプト

    genVersionReport コマンドを使用して、 現行作業ディレクトリー (通常は、bin ディレクトリー) で versionReport.html レポート・ファイルを生成します。 レポートには、コンポーネント、修正、修正パッケージ、およびリフレッシュ・パックのリストが 含まれます。

コマンド・ファイルのロケーション

genVersionReport コマンドはスクリプトです。

[AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris] コマンド・ファイルは、genVersionReport.sh という 名前で、app_server_root/bin ディレクトリーに あります。

[Windows] コマンド・ファイルは、genVersionReport.bat という 名前で app_server_root¥bin ディレクトリーに あります。

genVersionReport コマンドの構文

コマンド構文は次のとおりです。

[AIX] [HP-UX] [Linux] [Solaris]
genVersionReport.sh 
[Windows]
genVersionReport.bat

このコマンドは、app_server_root ディレクトリーの bin ディレクトリーから実行します。

レポート説明

versionInfo コマンドは、以下の情報を報告します。

インストール情報

現行のインストールについての以下の一般情報を表示します。
  • レポート日時 - レポートが生成された日時。 タイム・スタンプは GMT オフセット値を使用します。
  • 製品ディレクトリー - WAS_HOME 環境変数によって定義されたインストール・ルート・ディレクトリーへのファイル・パス。
  • バージョン・ディレクトリー - 現行の IBM WebSphere Application Server インストールの version ディレクトリーのファイル・パス。
  • DTD ディレクトリー - 現行の IBM WebSphere Application Server インストールの DTD ディレクトリーのファイル・パス。
  • ログ・ディレクトリー - 現行の IBM WebSphere Application Server インストールの log ディレクトリーのファイル・パス。 保守パッケージのログ・ファイルはこのディレクトリー内にあります。
  • バックアップ・ディレクトリー - 現行の IBM WebSphere Application Server インストールの backup ディレクトリーのファイル・パス。 保守パッケージのインストール中に生成されるバックアップ・ファイルは、このディレクトリー内にあります。
  • TMP ディレクトリー - システムの一時ディレクトリーのファイル・パス。

インストール・プラットフォーム情報

platform.websphere ファイルからの情報を表示します。
  • 名前 - IBM WebSphere Application Server
  • バージョン - 6.0

製品リスト情報

インストールされた WebSphere 製品のリストを表示します。
  • 製品 ID - インストールされた製品の製品 ID。
  • 状況 - インストールされたかまたはアンインストールされた製品の状況。

インストールされた製品情報

この情報およびその他の情報トピック説明は、それぞれのインストールされた製品、コンポーネント、コンポーネント更新、インストールされた保守パッケージ、組み込み APARs、およびコンポーネント更新に対して階層的です。

レポートのこのセクションは、以下の情報を表示します。
  • 名前 - インストールされた製品の名前。
  • バージョン - 製品の現行バージョン。 修正パッケージまたは更新パックの、インストールまたはアンインストールは、このバージョンを変更します。
  • ID - BASE、ND、EXPRESS、IHS、XD、または CLIENT のような、インストールされた製品の ID。
  • ビルド・レベル - インストールされた製品のビルド・レベル。
  • ビルド日付 - インストールされた製品のビルド日付。

インストールされたコンポーネントの情報

app_server_root/properties/version ディレクトリーの .component ファイルから、以下のインストールされた コンポーネントのコンポーネント・レベルの情報を表示します。
  • コンポーネント名 - インストールされたコンポーネントの名前
  • スペック・バージョン - 現行のコンポーネントのスペック・バージョン
  • ビルド・レベル - 現行のコンポーネントのビルド・レベル
  • ビルド日付 - 現行のコンポーネントのビルド日付
インストールされたコンポーネントの更新情報
その他の保守パッケージ情報を表示します。
  • コンポーネント名 - インストールされたコンポーネントの名前
  • 更新タイプ - すべての暫定修正、修正パッケージおよび更新パックは保守パッケージです。 更新タイプ・フィールドは、常時 maintenance package に設定されています。
  • 保守パッケージ ID - 製品の現行の保守レベルに対して責任がある保守パッケージの ID。
  • 更新の影響 - 特定のコンポーネントでとられた更新アクション。 デフォルトの影響は、 置換です。
  • ログ・ファイル名 - 現行の保守レベルに対する保守アクションを記録するログ・ファイルのファイル・パス。
  • バックアップ・ファイル名 - 保守パッケージのインストール中に生成 されるバックアップ・ファイルのファイル・パス。 コンポーネントが保守パッケージのアンインストールの結果として復元された場合は適用できません。
  • タイム・スタンプ - コンポーネントが更新された時刻。 タイム・スタンプは、GMT オフセット値で示されます。
インストールされた保守パッケージ情報
その他の保守パッケージ情報を表示します。
  • 保守パッケージ ID - 保守パッケージ ID
  • 説明 - 保守パッケージの説明
  • ビルド日付 - この保守パッケージのビルド日付
組み込み APARs 情報

この保守パッケージによって修正された APAR のリストを表示します。

コンポーネントの更新情報
インストールされた保守パッケージによって更新された、それぞれのコンポーネントについての以下の情報を表示します。
  • コンポーネント名 - インストールされたコンポーネントの名前。
  • 更新の影響 - 保守パッケージによってコンポーネント上でとられた更新アクション。 デフォルトのアクションは置換です。
  • タイム・スタンプ - コンポーネントの更新がインストールされた時刻 (GMT オフセット)。

サンプル versionInfo レポート

WebSphere Application Server 製品に暫定修正または修正パッケージが適用されていない場合、 genVersionReport スクリプトは、versionReport.html レポート・ファイルで以下の情報を作成します。 このレポートは、最初のいくつかのコンポーネントのみを表示するように編集されます。

[Linux] Linux システムでは、レポートは以下の例のようになります。
IBM WebSphere Application Server Product Installation Status Report

----------------------------------------

 Report at date and time 2005-05-18 15:58:40-0400

 Installation
----------------------------------------
 Product Directory:   /opt/WebSphere/AppServer
 Version Directory:   /opt/WebSphere/AppServer/properties/version
 DTD Directory:       /opt/WebSphere/AppServer/properties/version/dtd
 Log Directory:       /opt/WebSphere/AppServer/logs/update
 Backup Directory:    /opt/WebSphere/AppServer/properties/version/backup
 TMP Directory:       /tmp


 Installation Platform
----------------------------------------
 Name                 IBM WebSphere Application Server
 Version             6.0


 Product List
----------------------------------------
  BASE               installed

Installed Product
----------------------------------------

Name                 IBM WebSphere Application Server
Version              6.0.1
ID                   BASE
Build Level          m0451.03
Build Date           12/19/2004


 
Installed Component
---------------------------------------------------
Component Name:            activity.impl
Spec Version:     6.0
Build Version:  		m0451.03
Build Date:       12/19/04

Installed Component Update
----------------------------------------------------
Component Name:            activity.impl
Update Type:    		    maintenance package
Maintenance Package ID:   was60_fp1_linux
Update Effect:  		    replace
Log File Name:
  /opt/WebSphere/AppServer/logs/update/was60_fp1_linux.install/updatelog.txt
Backup File Name:
  /opt/WebSphere/AppServer/properties/version/backup/was60_fp1_linux.pak
Timestamp:			         2004-12-17 18:24:34-0500

Installed Component Update
-----------------------------------------------------
Component Name:            activity.impl
Update Type:    		    maintenance package
Maintenance Package ID:   was60_fp2
Update Effect:  		    replace
Log File Name:
  /opt/WebSphere/AppServer/logs/update/was60_fp2_linux.install/updatelog.txt
Backup File Name:
  /opt/WebSphere/AppServer/properties/version/backup/was60_fp2_linux.pak
Timestamp:               2004-12-19 06:24:34-0500


Installed Component
-----------------------------------------------------
Component Name:          activity.session
Spec Version:     6.0
Build Level:      m0451.03
Build Date:       12/19/04

Installed Component Update
-----------------------------------------------------
Component Name:          activity.session
Update Type:    		    maintenance package
Maintenance Package ID:   was60_fp2
Update Effect:  		    replace
Log File Name:
  /opt/WebSphere/AppServer/logs/update/was60_fp2_linux.install/updatelog.txt
Backup File Name:
  /opt/WebSphere/AppServer/properties/version/backup/was60_fp2_linux.pak
Timestamp:               2004-12-19 06:24:34-0500

Installed Maintenance Package
-----------------------------------------------------
Maintenance Package ID:   was60_fp1_linux
Description:              IBM WebSphere Application Server, 
                          Version 6.0.1 Fix Pack for Linux
Build Date:		             12/17/2004

Included Apars
-----------------------------------------------------
PQ12345
   
Component Updates
-----------------------------------------------------
activity       updated       
installed on 2005-12-17 06:24:30-0500

Installed Maintenance Package
-----------------------------------------------------
Maintenance Package ID:   was60_fp2
Description:              IBM WebSphere Application Server, 
                          Version 6.0.2 Fix Pack for Linux
Build Date:               12/19/2005

Included Apars
-----------------------------------------------------
PQ12345
PQ23456
PQ34567

Component Updates
------------------------------------------------------
activity       updated       
installed on 2004-12-19 06:24:30-0500
activity.impl       updated
installed on 2004-12-19 06:24:30-0500

-----------------------------------------------------
End Installation Status Report
-----------------------------------------------------

バージョン 6 の VersionInfo コマンドの変更点の要約

変更点は 2 つの領域内にあります: コマンド構文およびレポート情報。

コマンド構文への変更点

以下の変更点が有効です。
  • バージョン 6 では、用語 efixes および ptfsmaintenancePackages に 置き換えて、特定の保守パッケージを説明しています。これは、バージョン 6 アップデート・インストーラー・アプリケーション内で使用されている用語と一致しています。
  • バージョン 6 では、用語 efixesDetail および ptfDetailmaintenancePackageDetail に置き換えて、特定の保守パッケージに関する詳細情報を説明しています。

バージョン 6.x のレポート情報への変更点

以下の変更点が有効です。
  • バージョン 6 では、用語テクノロジー・リストプロダクト・リストに置き換えられています。テクノロジー・リストは、現行の WAS_HOME ディレクトリー内でインストールされた製品のリストを表示します。
  • バージョン 6 では、保守パッケージの更新タイプ値を使用します。
  • バージョン 6 では、用語 PTF ID保守パッケージ ID に置き換えます。この変更は、WebSphere Software のアップデート・インストーラー内で使用されている用語と一致します。
  • バージョン 6 では、IsRequiredIsOptionalIsExternal、 および IsCustom が、レポートの インストールされたコンポーネントの更新セクションから除去されます。 旧用語は、WebSphere Software のバージョン 6 アップデート・インストーラーによって、コンポーネントでサポートされていません。
  • バージョン 6 では、用語インストール日付を、ヒストリー・レポートとの整合性のために、 タイム・スタンプに置き換えます。
  • バージョン 6 では、レポートのインストール済み PTF セクションを、 インストール済み保守パッケージ・セクションに置き換えます。
  • バージョン 6 では、用語説明とまぎらわしいとの理由から、 用語公開が除去されています。
  • バージョン 6 では、Installed Maintenance Package セクションから、ビルド・バージョン・フィールドを除去します。
  • バージョン 6 では、レポートのサポートされるプラットフォーム・セクションを除去します。
  • バージョン 6 では、レポートの組み込みフィックス・セクションを APAR をリストする組み込み APAR セクションに置き換えます。
  • バージョン 6 は、レポートのカスタム・プロパティー・セクションを 除去します。



参照トピック    

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最終更新: Jan 22, 2008 12:07:38 AM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wasinfo/v6r0/index.jsp?topic=/com.ibm.websphere.base.doc/info/aes/ae/rins_genVersionReport.html