このトピックでは共通インストール・シナリオについて説明し、各シナリオのコンポーネント・インストール手順へのリンクを記載します。
始める前に
基本実動構成は、1 台のマシン上のアプリケーション・サーバーおよび別のマシン上の Web サーバーです。
この構成は、リモート構成と呼ばれます。
このリモート構成を、
アプリケーション・サーバーと Web サーバーが同じマシン上にあるローカル構成と対比します。
このタスクについて
プラグイン・インストール・ウィザードには 4 つのメインタスクがあります。
- Web サーバー・マシン上に、バイナリー・プラグイン・モジュールをインストールします。
- Web サーバー・マシン上の Web サーバー構成ファイルが、
バイナリー・プラグイン・モジュール、およびバイナリー・モジュールの XML 構成ファイルを指すように構成します。
- バイナリー・モジュールの一時 XML 構成ファイル (plugin-cfg.xml)
をリモート・シナリオの Web サーバー・マシン上にインストールします。
- アプリケーション・サーバー・マシン上で、Web サーバー定義の構成を作成します。
ウィザードは、シナリオに応じて Web サーバー定義の作成を処理します。
- 推奨されるリモート・スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・インストール
アプリケーション・サーバー・マシン上で実行する構成スクリプトを作成します。
Web サーバーとそのプラグインを、
アプリケーション・サーバーとは別のマシンにインストールします。この構成は、実稼働環境で推奨されます。
- ローカル・スタンドアロン・アプリケーション・サーバー・インストール
ローカル・アプリケーション・サーバー・マシン上のデフォルト・プロファイルを検出し、
そのプロファイル用の Web サーバー定義を直接作成します。
Web サーバーとそのプラグインを、アプリケーション・サーバーと同じマシンにインストールします。
複数のプロファイルが存在する場合は、
プラグイン・インストーラーによって、ユーザーは構成するプロファイルを選択できます。
存在するプロファイルが 1 つだけの場合 (デフォルト)、このプロファイルが構成中に使用されます。
この場合、プロファイル選択パネルは表示されません。
この構成は、開発およびテスト環境用です。
リンクを選択し、以下の手順の適切なステップに進みます。
プロシージャー
- リモート Web サーバー・インストールをセットアップします。
リモート Web サーバー構成は、実稼働環境用として推奨されています。
リモート・インストールは、アプリケーション・サーバーが別個のマシン上にある場合に、Web
サーバー・マシン上に Web サーバー・プラグインをインストールします。
以下にグラフィックを示します。

リモート・インストール・シナリオ
ステップ |
マシン |
タスク |
1 |
A |
WebSphere Application Server 製品をインストールします。 |
2 |
B |
IBM HTTP Server またはサポートされる別の Web サーバーをインストールします。
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3 |
B |
プラグイン・インストール・ウィザードを使用してバイナリー・プラグイン・モジュールをインストールします。. Web サーバーの作成および構成を行うスクリプトは、plugins_root/bin ディレクトリーに作成されます。
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4 |
B |
configureweb_server_name スクリプトをマシン A
にコピーします。一方のマシンが AIX または Linux などの
オペレーティング・システムで稼働しており、
他方のマシンが Windows で稼働している場合、
このスクリプトを plugins_root/
bin/ crossPlatformScripts
ディレクトリーからコピーしてください。
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5 |
A |
マシン B から configureweb_server_name
スクリプトをマシン A の app_server_root/bin
ディレクトリーに貼り付けます。 |
6 |
A |
コマンド行からスクリプトを実行します。 |
7 |
A |
アプリケーション・サーバーが稼働していることを確認します。管理コンソールを開き、
変更済みの構成を保管します。 |
8 |
B |
Lotus Domino Web サーバーを始動する前に、Lotus Domino Web サーバー
用の plugins_root/setupPluginCfg.sh
スクリプトを実行します。
それ以外の場合は、Web サーバーを始動します。 |
9 |
B |
スヌープ・サーブレットを実行します。
独自のアプリケーションを使用して検査するには、そのアプリケーションをインストールした後に、plugin-cfg.xml ファイルを再生成して伝搬します。
|
plugin-cfg.xml ファイルの再生成
プラグインのインストール中に、一時的な plugin-cfg.xml ファイルがマシン B の
plugins_root/config/ web_server_name ディレクトリーにインストールされます。
Web サーバー・プラグイン構成サービスは、plugin-cfg.xml ファイルを自動的に再生成します。
アプリケーション・サーバーから実際の plugin-cfg.xml ファイルを使用するには、
次のセクションの説明に従って、plugin-cfg.xml ファイルを伝搬します。
plugin-cfg.xml ファイルの伝搬
Web サーバー・プラグイン構成サービスは、IBM HTTP Server に対してのみ
plugin-cfg.xml ファイルを自動的に伝搬します。
他のすべての Web サーバーでは、
プラグイン構成ファイルを手動で伝搬します。マシン A の
profile_root/config/cells/cell_name/nodes/web_server_name_node/servers/web_server_name
ディレクトリーから plugin-cfg.xml ファイルをコピーします。
そのファイルをマシン B の plugins_root/config/web_server_name
ディレクトリーに貼り付けます。
- ローカル Web サーバー構成をセットアップします。
ローカル Web サーバー構成は、開発またはテスト環境用として推奨されています。
ローカル・インストールには、同一マシン上の Web サーバー・プラグイン、Web サーバー、
およびアプリケーション・サーバーが含まれます。

ローカル・インストール・シナリオ
ステップ |
マシン |
タスク |
1 |
A |
WebSphere Application Server 製品をインストールします。製品および追加のソフトウェアのインストール
を参照してください。 |
2 |
A |
IBM HTTP Server のインストール またはサポートされている他の Web サーバーのインストールを行います。
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3 |
A |
プラグイン・インストール・ウィザードを使用して、
バイナリー・プラグイン・モジュールをインストールします。
同一マシン上の Web サーバーおよびアプリケーション・サーバー・プロファイルの構成
を参照してください。 Web サーバー定義は、プラグインのインストール中に自動的に作成および構成されます。
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4 |
A |
アプリケーション・サーバーが稼働していることを確認します。管理コンソールを開き、
変更済みの構成を保管します。 |
5 |
B |
Lotus Domino Web サーバーを始動する前に、Lotus Domino Web サーバー
用の plugins_root/setupPluginCfg.sh
スクリプトを実行します。
それ以外の場合は、Web サーバーを始動します。 |
6 |
B |
スヌープ・サーブレットを実行します。
独自のアプリケーションを使用して検査するには、そのアプリケーションをインストールした後に、plugin-cfg.xml ファイルを再生成して伝搬します。
|
plugin-cfg.xml ファイルの再生成
Web サーバー・プラグイン構成サービスは、plugin-cfg.xml ファイルを自動的に再生成します。
plugin-cfg.xml ファイルが
profile_root/config/cells/cell_name/nodes/web_server_name_node/servers/web_server_name
ディレクトリーに生成されます。Web サーバー定義が作成されると、生成が発生します。
plugin-cfg.xml ファイルの伝搬
ローカル・ファイルには伝搬は必要ありません。
結果
リモートまたはローカル Web サーバーは、アプリケーション・サーバー、Web サーバー、
および Web サーバー・プラグインをインストールすることで、セットアップすることができます。