WebSphere Extended Deployment, Version 6.0.x     Operating Systems: AIX, HP-UX, Linux, Solaris, Windows, z/OS

垂直スタッキングの構成

このタスクを使用して、アプリケーション間のボトルネック状態を改善するために、 アプリケーション配置コントローラーが動的クラスターの複数のインスタンスを開始できるようにする機能である垂直スタッキング を使用するようにアプリケーション配置コントローラーを構成します。

Before you begin

TipColonSymbol z/OS 上で垂直スタッキングがサポートされている場合、WebSphere Application Server for z/OS のマルチ・サーバント機能が優先される選択肢です。z/OS 上のアプリケーション・サーバーの垂直スタッキングは、 単一のサーバント・アプリケーション・サーバー内で実行するように制約されたアプリケーションをホストする アプリケーション・サーバー専用と考えるべきです。
垂直スタッキングを構成する前に、スタッキング数を決定するためにアプリケーションのプロファイルを作成します。 スタッキング数は、ノードのすべての機能を使用する必要があるクラスターのアプリケーション・サーバー数です。 動的クラスターのスタッキング数を決定する必要がある場合は、アプリケーションがインストールされている既存の動的クラスターを見てください。 新規クラスターを作成する際にスタッキング数を表示することができますし、または既存の動的クラスターでスタッキング数を変更できます。 動的クラスターの作成およびクラスターへのアプリケーションのインストールについて詳しくは、 動的クラスターの作成と構成および動的クラスターへのアプリケーションのデプロイを参照してください。
  1. アプリケーションのプロファイルを作成することによって、アプリケーションに内部ボトルネックがあるかどうかを判別します。 WebSphere Extended Deployment では、アプリケーションにあると思われるリソース・ボトルネックは、CPU またはメモリーのみであると想定します。 それ以外の場合は、アプリケーションに内部ボトルネックがあると思われます。
    1. 各ノードでアプリケーションのインスタンスを実行します。
    2. アプリケーションに負荷を増やします。
    3. ランタイム・トポロジーを使用して、アプリケーションを実行しているノードのスループット曲線および CPU 使用率を観察します。 ランタイム・トポロジーを表示するには、「Runtime operations」>「Runtime topology」とクリックします。
    負荷を増やす間に、スループット曲線が飽和状態になり、CPU 使用率が 100% を下回る場合、アプリケーションに内部ボトルネックがある可能性があります。
  2. プロファイル作成を使用して、適切なスタッキング数を判別します。 動的クラスターが同種で、ノード・グループのすべてのノードが同様の機能を持つ場合、プロファイルを作成し、1 つのノードのみでスタッキング数を判別する必要があります。 動的クラスターが、異種で異なる機能を持つノードを持つノード・グループにデプロイされる場合、各ノードのプロファイルを作成し、各ノードのスタッキング数を判別する必要があります。
    1. 同じノードで同じアプリケーションの 2 つのインスタンスを開始します。 ノードに別のクラスター・メンバーを作成することによって、ノードでアプリケーションの 2 つのインスタンスを開始することができます。
    2. ランタイム・トポロジーを使用して、スループット曲線が上がり始めているかを確認してください。 CPU の使用率が 100% に達するまで、アプリケーション・インスタンスの数を増やし続けてください。 ランタイム・トポロジーを表示するには、「Runtime operations」>「Runtime topology」とクリックします。
    3. CPU の使用率が 100% に達したときにアクティブなアプリケーション・インスタンス数がスタッキング数です。 管理コンソールでスタッキング数を構成できるように、この数を覚えておいてください。
    4. 動的クラスターが異種のノードを持つノード・グループでデプロイされている場合、これらのステップを各ノードに繰り返し、各ノードのスタッキング数を記録します。
  3. 垂直スタッキングおよびスタッキング数を使用可能にします。 動的クラスターが同種のノードを持つノード・グループにデプロイされている場合、管理コンソールでスタッキング数を 1 回構成することができます。 動的クラスターが異種のノードを持つノード・グループにデプロイされている場合、カスタム・プロパティーを指定することで、スタッキング数を構成する必要があります。

    同種ノードを持つノード・グループにデプロイされる動的クラスターでの垂直スタッキングの構成

    動的クラスターを作成する際に垂直スタッキングを使用可能にしたり、または既存の動的クラスターでの設定を変更して、垂直スタッキングを使用可能にすることができます。 クラスターを作成する際に垂直スタッキングを使用可能にするには、動的クラスターの作成と構成を参照してください。以下のステップを実行して、既存の動的クラスターの設定を変更してください。

    1. 管理コンソールで「サーバー」>「動的クラスター」>「cluster_name」とクリックします。
    2. 垂直スタッキングを使用可能にするには、「Allow more than one instance to start on the same node」を選択します。
    3. 同じノードで開始するインスタンス数を入力します。 この値は、計算したスタッキング数です。

    異種ノードを持つノード・グループにデプロイされる動的クラスターでの垂直スタッキングの構成

    動的クラスターが異種のノードを持つノード・グループにデプロイされている場合、個々のノードにスタッキング数を構成する必要があります。 個々のノードのスタッキング数を構成するには、以下のステップを実行します。
    1. ノードうちの 1 つのスタッキング数のためにカスタム・プロパティーを作成します。 管理コンソールで、「サーバー」>「動的クラスター」>「cluster_name」>「カスタム・プロパティー」>「新規」とクリックします。
    2. カスタム・プロパティーの名前を入力します。 名前は、 numVerticalInstances.node_name で、node_name はノード名です。 例えば、ノード名が node1 の場合、カスタム・プロパティー名は numVerticalInstances.node1 となります。
    3. カスタム・プロパティーの値を入力します。 このカスタム・プロパティーの値は、指定したノードのために計算したスタッキング数です。
    4. これらのステップを繰り返して、動的クラスターの異種ノードそれぞれのスタッキング数を指定します。
    垂直スタッキング値が管理コンソール・ページで指定され、さらにカスタム・プロパティーとして指定されている場合は、カスタム・プロパティー値は管理コンソール値をオーバーライドします。

What to do next

アプリケーション配置構成を調整し、モニターします。詳しくは、アプリケーション配置コントローラーのモニターおよび調整を参照してください。



Related tasks
動的クラスターの作成と構成

Task topic    

Terms of Use | Feedback Last updated: Mar 20, 2006 12:29:37 PM EST
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