最初に、WebSphere Extended Deployment を単純なトポロジー構成としてインストールし、 安全な環境でその機能を理解します。 WebSphere Extended Deployment の拡張機能を熟知したら、ご使用のアプリケーション・サーバー環境に固有の拡張トポロジーを設計できます。
次の図形は、WebSphere Extended Deployment 対応のトポロジーを表しています。 このトポロジーで、オンデマンド・ルーター (ODR) は、HTTP サーバー層とアプリケーション・サーバー層の間にあります。 オートノミック・マネージャーの支援を持つ ODR は、適切なノードへルーティングする前に、作業をカテゴリー化し、優先順位付けします。 丸い点の付いたノードは、潜在的な WebSphere Extended Deployment ノードを表しています。 デプロイメント・マネージャーは、点線で示されているように、集中管理通信手段です。
デプロイメント・マネージャーを、アプリケーション・サーバー・ノード上ではなく独立したマシン上に インストールして、ノード上で管理対象外の作業が発生しないようにします。 デプロイメント・マネージャーを非活動化すると、優先コーディネーターも非活動化されるため、 高可用性が削減されてしまいます。詳しくは、Configuring core group preferred coordinators を参照してください。 実線は要求処理リンクを表しています。
単純なトポロジーで製品を熟知したら、テスト環境に複雑なレイヤーを追加することができます。 さらに、テストに負荷をかけて、操作中の Extended Deployment 機能を確認することができます。 通常、作業負荷が増加したときは、作業負荷を管理するための十分なリソースがあること、およびそのリソースが相互に適切に構成され、機能することを確認する必要があります。
以下のトポロジーは、追加の作業負荷に対応できる、より拡張された構成を表示しています。 この構成に別の インターネット・プロトコル (IP) スプレイヤーを組み込むことにより、すべての single point of failure を排除し、このトポロジーの可用性を高めることができます。 IP スプレイヤーは、1 つの IP アドレスから 複数の IP アドレスへ要求を分散させます。
セキュア・テスト環境のセットアップも、WebSphere Extended Deployment に慣れ、環境を順応させる場合に重要です。 図 3 は、図 1 を幾分変化させて使用しているセキュア環境を表しています。この例には、最初のトポロジー構成に 表されていないセキュア・ファイアウォールが含まれています。