[distributed platforms] WebSphere Extended Deployment, Version 6.0.x     Operating Systems: AIX, HP-UX, Linux, Solaris, Windows

高可用性デプロイメント・マネージャー環境の構成

高可用性 (HA) デプロイメント・マネージャー機能は、 Network Deployment セルで管理機能について Single Point of Failure を除去するために構成できます。 このトピックでは、新規または既存の Network Deployment セルにおける HA デプロイメント・マネージャー機能の構成方法 の概要を説明します。このフィーチャーは分散プラットフォームでのみサポートされており、z/OS では使用できません。

Before you begin

これらのステップを実行する前に、IBM SAN FS や NFS バージョン 4 などの適切な共用ファイル・システムがシステム環境で使用可能になっていることを確認してください。 ファイル・システムが、高可用性デプロイメント・マネージャーでの使用に適していることを確認するには、IBM File System Locking Protocol Test for WebSphere Application Server を使用します。 共用ファイル・システムの要件は、トランザクション・ログのフェイルオーバーおよび高可用性デプロイメント・マネージャーのどちらに対しても同じです。

各デプロイメント・マネージャーは、同じマスター構成リポジトリーおよびワークスペース領域を共用する必要があるため、 ファイル共用システムに配置されている必要があります。 各デプロイメント・マネージャーは、共用されているマスター構成リポジトリーおよびワークスペース領域に対する読み取り許可および書き込み許可も持っている必要があります。 マスター構成リポジトリーおよびワークスペース領域のデフォルトのロケーションは、WebSphereInstallRoot/profiles/Deployment Manager/config および WebSphereInstallRoot/profiles/Deployment Manager/wstemp/ です。

ファイル共用は通常、デプロイメント・マネージャーの WebSphere Extended Deployment インストール済み環境をファイル共用システムにインストールすることによって実現されます。 インストール全体の 共用は必須ではなく、別の方法として、ファイル共用システム上にデプロイメント・マネージャー・ プロファイルのみを配置することもできます。このトピックで説明するシナリオでは、 WebSphere Extended Deployment がファイル共用システム上にインストールされている必要があります。

  1. トポロジーを選択します。 HA デプロイメント・マネージャー機能は、 さまざまなトポロジーで構成することができます。実稼働環境では、可用性を向上させるため、各デプロイメント・マネージャーをそれぞれ独自のマシンで稼働することをお勧めします。 トポロジーに単一のオンデマンド・ルーター (ODR) のみがある場合も、専用のマシンで稼働する必要があります。 Single Point of Failure として ODR を除去するには、 複数の ODR をインターネット・プロトコル (IP) スプレイヤーと組み合わせて使用できます。 標準的な HA デプロイメント・マネージャー環境は、 以下のように、少なくとも 3 台のマシンを必要とします。
    マシン名 プロセス
    A デプロイメント・マネージャー
    B 待機中のデプロイメント・マネージャー
    C ノード・エージェントおよびオンデマンド・ルーター
  2. HA デプロイメント・マネージャー構成で以下のように新規セルを作成します。
    1. WebSphere Application Server をファイル共用システムにインストールします。
    2. WebSphere Extended Deployment をファイル共用システムにインストールします。
    3. マシン A の IP アドレスを使用してデプロイメント・マネージャー・プロファイルを作成します。
    4. マシン A でデプロイメント・マネージャーを開始します。
    5. マシン C の IP アドレスを使用してカスタム・プロファイルを作成し、それを デプロイメント・マネージャーと統合します。
    6. 統合されたカスタム・プロファイルに ODR を作成します。
    7. マシン B の IP アドレスを使用してデプロイメント・マネージャー・プロファイルを作成します。
    8. マシン B のデプロイメント・マネージャー・プロファイル内で xd_hadmgrAdd コマンドを実行し、 それを待機デプロイメント・マネージャー・プロファイルに変換します。
    9. デプロイメント・マネージャーおよび ODR を再始動します。始動する最初のデプロイメント・マネージャーは、 アクティブのデプロイメント・マネージャーであり、他は待機のデプロイメント・マネージャーです。
  3. 既存のセルを HA デプロイメント・マネージャー構成に変換します。
    1. WebSphere Application Server をファイル共用システムにインストールします。
    2. WebSphere Extended Deployment をファイル共用システムにインストールします。
    3. マシン A の IP アドレス、および既存のデプロイメント・マネージャーと同じセルおよびノード名を使用して、 デプロイメント・マネージャー・プロファイルを作成します。
    4. backupConfig および restoreConfig コマンド行ユーティリティーを使用して、 既存のセル構成をファイル共用システムに再配置します。
    5. [Version 6.0.1 and later] tmsStorage フォルダーとその内容を、既存の デプロイメント・マネージャー・プロファイルから、共用ファイル・システム上の新規のデプロイメント・マネージャー・プロファイルにコピーします。
    6. 既存のセル構成が ODR を含んでいるか確認します。 ODR がない場合は、作成します。
    7. マシン B の IP アドレスを使用してデプロイメント・マネージャー・プロファイルを作成します。
    8. マシン B のデプロイメント・マネージャー・プロファイル内で xd_hadmgrAdd コマンドを実行し、 それを待機デプロイメント・マネージャー・プロファイルに変換します。
    9. デプロイメント・マネージャーおよび ODR を再始動します。始動する最初のデプロイメント・マネージャーは、 アクティブのデプロイメント・マネージャーであり、他は待機のデプロイメント・マネージャーです。



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Terms of Use | Feedback Last updated: Mar 20, 2006 12:29:37 PM EST
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