WebSphere Extended Deployment, Version 6.0.x     Operating Systems: AIX, HP-UX, Linux, Solaris, Windows, z/OS

アプリケーションの配置のためのカスタム・プロパティーの指定

カスタム・プロパティーを使用して、アプリケーション配置構成を変更します。




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動的クラスターの作成と構成
動的アプリケーション配置の 構成

[Version 6.0.1 and later]

cpuUtilizationThreshold カスタム・プロパティー

cpuUtilizationThreshold カスタム・プロパティーは、セル内の各ノードで使用できる CPU パワーのパーセンテージを定義する場合に使用します。

デフォルト値は 100 です。 この値は、セル内の各ノードで、CPU を 100% 使用できることを意味します。 アプリケーション配置コントローラーは、どのノードの使用率も、定義されているしきい値を超えないように、配置数を計算します。 アプリケーション配置コントローラーは、これらの計算を行う際に、WebSphere Application Server または WebSphere Extended Deployment に関係しないプロセスも含めて、すべてのプロセスを考慮します。

ImportantColonSymbol [zos platforms] z/OS ノードを含む構成の場合は、このプロパティーを定義し、100 よりも小さい値に設定する必要があります。
このプロパティーをセルに設定して、そのセル内のすべてのノードに適用したり、 あるいはご使用の構成内の特定のノードの値を指定したりできます。 このプロパティーを定義して、セル内のすべてのノードにしきい値を指定するには、以下のステップを実行します。
  1. 管理コンソールで、「動作ポリシー」>「Autonomic Managers」> 「Application Placement Controller」>「カスタム・プロパティー」>「新規」をクリックします。
  2. カスタム・プロパティーの名前として cpuUtilizationThreshold を入力します。
  3. セル内の各ノードで使用する CPU パワーのパーセンテージを指定します。
  4. 適用」をクリックして、構成を保存します。
特定のノードに対してこのプロパティーを定義するには、以下のステップを実行します。
  1. 管理コンソールで、「動作ポリシー」>「Autonomic Managers」> 「Application Placement Controller」>「カスタム・プロパティー」>「新規」をクリックします。
  2. カスタム・プロパティーの名前として cpuUtilizationThreshold.node_name を入力します。 ここで、node_name はノードの名前です。例えば、ノード名が node1 の場合、カスタム・プロパティーの名前は cpuUtilizationThreshold.node1 となります。
  3. 指定したノードで使用する CPU パワーのパーセンテージを指定します。
  4. 適用」をクリックして、構成を保存します。
[Version 6.0.1 and later]

GenerateUniquePorts カスタム・プロパティー

GenerateUniquePorts カスタム・プロパティーは、各動的クラスター・メンバーごとに固有のノードを生成する場合に使用します。

デフォルトでは、分散ノードの動的クラスター・メンバーには固有のポートが作成されますが、z/OS ノードは固有のノードを持ちません。z/OS プラットフォームでは、ポート番号は通常、特定の範囲の番号に従って対称に設定されます。 最初の動的クラスター・メンバーは常に固有のポートを持ち、これらのポート番号が他の動的クラスター・メンバーに適用されます。 このプロパティーは、ノード・グループまたは個々のノードに設定できます。
  • ノード・グループにカスタム・プロパティーを設定するには、以下のようにします。
    1. 管理コンソールで「システム管理」>「ノード・グループ」>「node_group_name」>「カスタム・プロパティー」>「新規作成」とクリックします。
    2. カスタム・プロパティーの名前として GenerateUniquePorts を入力します。
    3. 値を true または false として入力します。 true を指定すると、動的クラスター・メンバーごとに固有のポートが生成されます。 false を指定すると、最初の動的クラスター・メンバーに固有のポートが生成され、 その後の動的クラスター・メンバーは同じポートを使用します。
  • ノードにカスタム・プロパティーを設定するには、以下のようにします。
    1. 管理コンソールで「システム管理」>「ノード・グループ」>「node_group_name」>「カスタム・プロパティー」>「新規作成」とクリックします。
    2. カスタム・プロパティーの名前として GenerateUniquePorts.node_name を入力します。 ここで、node_name 変数は、ノード・グループ内のノードの名前です。
    3. 値を true または false として入力します。 true を指定すると、指定されたノードの動的クラスター・メンバーごとに固有のポートが生成されます。 false を指定すると、そのノードの最初の動的クラスター・メンバーに固有のポートが生成され、その後の動的クラスター・メンバーは同じポートを使用します。
Table 1. GenerateUniquePorts カスタム・プロパティーのデフォルト値
デフォルト (z/OS) false
AttentionColonSymbol z/OS 動的クラスターに対して垂直スタッキングが使用可能になっている場合、 動的クラスター・メンバーごとに固有のポートを生成するために、ポート割り振り戦略が強制的に true に設定されます。
デフォルト (分散プラットフォーム) true

HttpSessionRebalanceOff カスタム・プロパティー

HttpSessionRebalanceOff カスタム・プロパティーを使用して、 HTTP セッションの再平衡化を使用不可します。

WebSphere Extended Deployment バージョン 6.0 以降では、 HTTP セッションの再平衡化は自動的に使用可能になります。 HTTP セッションの再平衡化を使用して、 既存のセッション・アフィニティーを所定の Web アプリケーションの処理に 使用できる新規サーバーに再割り当てすることができます。 詳しくは、 HTTP セッションの再平衡化を参照してください。

構成を以前の HTTP セッションの振る舞いに戻す場合は、 HttpSessionRebalanceOff カスタム・プロパティーを使用します。ただし、セッション・アフィニティーは、 ある特定のアプリケーション・サーバーと共に確立され、使用可能な新規サーバーには再割り当てされていません。

セッションのサイズが大きい場合は、HTTP セッションの再平衡化を使用不可にすることもできます。 セッションが大規模な場合、セッションを新規サーバーに移すコストが、 移動元のサーバーから作業負荷を取り除くメリットよりも上回る可能性があります。 Performance Monitoring Infrastructure (PMI) データを使用して、 セッションの再平衡化をオフにする決定を下すことができます。 PMI データには、応答時間、メモリー使用率、および CPU 使用率が、 セッション情報を転送する特定のサーバーで増加していることが読み取れます。 PMI データの分析と HTTP セッションの使用法のベスト・プラクティスについての詳細は、 WebSphere Application Server Network Deployment インフォメーション・センターを参照してください。

セッションの再平衡化をオンのままにすると、 セッションがより均等に分配されて、メモリーと CPU の使用率もクラスターの サーバー全体でより均等に分配されます。 クラスターの平衡化が進むと、 WebSphere Extended Deployment のオートノミック決定がしやすくなります。

HTTP セッションの再平衡化を使用不可にするには、 以下のステップを実行します。

  1. 管理コンソールで、「サーバー」>「動的クラスター」 「dynamic_cluster_name」>「カスタム・プロパティー」>「新規」を クリックします。
  2. 名前を HttpSessionRebalanceOff として入力し、 値を true に設定します。
  3. 適用」をクリックして、構成を保存します。

セッションの再平衡化をオンに戻すには、 カスタム・プロパティーを削除します。

memoryProfiler.isDisabled カスタム・プロパティー

デフォルトの操作では、 アプリケーション配置コントローラーは、動的クラスターのプロファイルを オンラインで作成して、メモリー使用量を決定します。 memoryProfiler.isDisabled カスタム・プロパティーを true に 設定して、このデフォルト操作を使用不可にすることができます。 メモリー・プロファイラーが使用不可になると、 アプリケーション配置コントローラーはデフォルトのメモリー使用量の値を想定します。 このメモリー使用量の値は、64k + 1.2 maxHeapSize として計算されます。 ただし、maxHeapSize は、動的クラスターのサーバー・テンプレートに 設定される最大ヒープ・サイズです。

メモリー・プロファイラーを使用不可にするには、以下のステップを実行します。
  1. 管理コンソールで、「動作ポリシー」>「Autonomic Managers」> 「Application Placement Controller」>「カスタム・プロパティー」>「新規」をクリックします。
  2. 名前を memoryProfiler.isDisabled として入力し、 値を true に設定します。
  3. 適用」をクリックして、構成を保存します。

numVerticalInstances カスタム・プロパティー

このカスタム・プロパティーを使用して、 ノードの動的クラスター・インスタンスの数を定義します。

動的クラスターのノードが異機種混合で、能力が異なる場合は、 このカスタム・プロパティーのみを使用します。 動的クラスターのノードが同種である場合は、管理コンソールで 動的クラスター・インスタンスの数を一度に定義できます。

詳しくは、 垂直スタッキングの構成を参照してください。

[Version 6.0.1 and later]

reservedMemoryFixed および reservedMemoryPercent カスタム・プロパティー

これらのカスタム・プロパティーでは、WebSphere Application Server または WebSphere Extended Deployment に関係しないプロセス用に各ノードで予約しておくメモリー量を定義します。

これらのプロパティーが定義されると、WebSphere Application Server または WebSphere Extended Deployment に関係しないプロセス用の、ノードのメモリーの合計は、以下の公式を使用して計算できます。
reservedMemoryFixed + reservedMemoryPercent * (totalNodeMemory - reservedMemoryFixed)
プロパティー名 定義 デフォルト
reservedMemoryFixed 予約するメモリーの固定サイズ。 64 MB
reservedMemoryPercent 予約するメモリーのパーセンテージ。 5%
これらのカスタム・プロパティーを、セル内のすべてのノード、または個々のノードに適用するよう、 セル全体にわたって定義することができます。セル内のすべてのノードにこれらのカスタム・プロパティーを定義するには、以下のステップを実行します。
  1. 管理コンソールで、「動作ポリシー」>「Autonomic Managers」> 「Application Placement Controller」>「カスタム・プロパティー」>「新規」をクリックします。
  2. カスタム・プロパティーの名前として、reservedMemoryFixed または reservedMemoryPercent のいずれかを入力します。
  3. セル内のすべてのノードに適用する予約メモリー値を指定します。
  4. 適用」をクリックして、構成を保存します。
セル内の特定のノードにカスタム・プロパティーを定義するには、以下のステップを実行します。
  1. 管理コンソールで、「動作ポリシー」>「Autonomic Managers」> 「Application Placement Controller」>「カスタム・プロパティー」>「新規」をクリックします。
  2. カスタム・プロパティーの名前として、reservedMemoryFixed.node_name または reservedMemoryPercent.node_name を入力します。ここで、node_name はノードの名前です。 例えば、ノード名が node1 の場合、カスタム・プロパティーの名前は、reservedMemoryFixed.node1reservedMemoryPercent.node1 になります。
  3. 指定したノードに適用する予約メモリー値を指定します。
  4. 適用」をクリックして、構成を保存します。


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