WebSphere Extended Deployment, Version 6.0.x     Operating Systems: AIX, HP-UX, Linux, Solaris, Windows, z/OS

サービス・ポリシーの定義

WebSphere Extended Deployment が作業要求を カテゴリー化し、優先順位付けするときにサービス・ポリシーを使用します。サービス・ポリシーは、ユーザー定義のビジネス目標で、 トランザクションおよび作業クラス・コンポーネントと相互に関係しています。サービス・ポリシーは 目標を作成し、作業クラスは URI などの具体的な情報を目標に接続します。IIOP タイプの作業クラスは、 EJB および EJB メソッド名を使用して、目標にマップします。JMS タイプの作業クラスは、バスおよび宛先名を使用して、目標にマップします。以下のタスクは、サービス・ポリシーの作成方法を説明しています。

Before you begin

WebSphere Extended Deployment をインストールし、管理コンソールにアクセス して実行する必要があります。
  1. 管理コンソールから「動作ポリシー」> 「Service Policy」とクリックします。既存のサービス・ポリシーを選択して編集することも、 「新規」をクリックしてサービス・ポリシーを作成することもできます。 既存のサービス・ポリシーを編集するには、 サービス・ポリシー名をクリックします。
  2. 新規サービス・ポリシーの名前、説明、目標タイプを作成して ください。
    1. サービス・ポリシーに応じて名前を入力してください。 名前はすべてのサービス・ポリシーの間で固有であり、 一定のネーミング基準に準拠していなくては なりません。ネーミング基準の概要を、サービス・ポリシー・コンソールのヘルプ・パネルで説明 しています。
    2. OptionalColonSymbol サービス・ポリシーの説明を入力してください。
    3. 目標タイプを選択してください。 目標タイプは任意、 平均応答時間、百分位数応答時間、キュー待機時間のいずれかにできます。
      • 任意目標は有効な値を持たない作業を表します。 その結果、このタイプの作業ではリソースに制約があるときパフォーマンスが低下することが あります。
      • 平均応答時間目標は任意より優先度が高い作業を 表します。平均応答時間は、以下のパネルで特定の時間目標が 割り当てられます。
      • 百分位数応答時間目標は、任意よりも優先度が高い作業のための 別の手段です。百分位数応答目標は以下のパネルの特定の基準により 定義されます。百分位数応答時間目標は、 応答時間が T 以下の要求の比率で、これは P 以上になります。 1 つの目標は T と P に対して特定の値を持ちます。
      • キュー時間目標は長時間実行アプリケーションに使用可能です。目標がこの制限に達すると、 追加サーバーが必要になります。このサービス・ポリシーで受け入れ可能な最大待機時間と、 その単位 (例: 秒、分、時間) を 入力してください。
  3. OptionalColonSymbol 平均応答時間、百分位数応答時間、またはキュー時間の目標タイプを選択すると、特性の定義と重要度の選択を求めるプロンプトが出されます。 平均応答時間目標に対して、 これらのフィールドを定義してください。
    1. 新規サービス・ポリシーの目標値を入力してください。 サービス・ポリシーの 最大許容時間を入力してください。WebSphere Extended Deployment は 定義された目標以下にとどまろうとします。環境が自動または監視モードの場合、 要求が値を超えるか、目標をほぼ上回ると、 Extended Deployment が動作します。
    2. 重要度をサービス・ポリシーに関連付けてください。 重要度の オプションは最低から最高まで変化します。すべての作業が最高とランクされた場合、 否定的な結果が出ることがありますので、ある程度計画して正確な重要度値を選択することが 不可欠です。このレーティングは環境内でボトルネックを生じる場合が あります。
    3. [Version 6.0.1 and later] Monitor for persistent policy violations」を選択し、ポリシー違反が発生したときのランタイム・タスクの作成をセットアップします。 以下を行い、ポリシー違反を定義します。
      1. Goal delta value」フィールドに、目標値をミリ秒、秒、または分で表した整数を入力します。 許容値は、0 から 3000 ミリ秒、0 から 300 秒、および 0 から 2147483647 分です。
      2. Time period value」フィールドに、目標値違反が発生した後のミリ秒、秒、または分を示す整数を入力します。 指定できる値は、0 から 1 日です (両端を含む)。
    百分位数 応答時間に応じて応答時間を定義してください。
    1. 目標百分位数を設定してください。 この値を、次のフィールドで定義した 目標値を満たす必要のある要求の比率に設定します。
    2. 新規サービス・ポリシーの目標値を入力してください。 サービス・ポリシーの 最大許容時間を入力してください。WebSphere Extended Deployment は 最も平衡の取れた結果を取得するため継続的に調整を行います。環境が自動または監視モードの場合、 要求が値を超えるか、目標をほぼ上回ると、 WebSphere Extended Deployment が動作します。
    3. 重要度をサービス・ポリシーに関連付けてください。 重要度の オプションは最低から最高まで変化します。すべての作業が最高とランクされた場合、 否定的な結果が出ることがありますので、ある程度計画して正確な重要度値を選択することが 不可欠です。
    4. [Version 6.0.1 and later] Monitor for persistent policy violations」を選択し、ポリシー違反が発生したときのランタイム・タスクの作成をセットアップします。 以下を行い、ポリシー違反を定義します。
      1. Goal delta percentage」フィールドに、モニター対象の目標値よりも低い、要求のパーセンテージを示す整数を入力します。 この値は、0 から 100 にできます (両端を含む)。
      2. Time period value」フィールドに、目標値違反が発生した後のミリ秒、秒、または分を示す整数を入力します。
    [Version 6.0.1 and later] キュー時間に対して、以下のようにしてこれらのフィールドを定義します。
    1. 新規サービス・ポリシーの目標値を入力してください。 サービス・ポリシーの 最大許容時間を入力してください。WebSphere Extended Deployment は 定義された目標以下にとどまろうとします。環境が自動または監視モードの場合、 要求が値を超えるか、目標をほぼ上回ると、 Extended Deployment が動作します。
    2. 重要度をサービス・ポリシーに関連付けてください。 重要度の オプションは最低から最高まで変化します。すべての作業が最高とランクされた場合、 否定的な結果が出ることがありますので、ある程度計画して正確な重要度値を選択することが 不可欠です。このレーティングは環境内でボトルネックを生じる場合が あります。
    このパネルを完了したら「次へ」をクリックしてください。
  4. トランザクション・クラス・メンバーをサービス・ポリシーに関連付けるか、 新規トランザクション・クラスを作成してください。 探しているトランザクション・クラスが存在しない場合、 次のステップに従って新規トランザクション・クラスを作成してください。
    1. 新規」をクリックします。
    2. トランザクション・クラスの名前を入力してください。 名前は すべてのトランザクション・クラスの間で固有であり、管理コンソールのヘルプ・パネルで概要を説明した 一定のネーミング基準に準拠していなくてはなりません。
    3. OptionalColonSymbol トランザクション・クラスの説明を入力してください。
    トランザクション・クラス・メンバーシップ・パネルを完了したら「次へ」をクリックして ください。 新規のトランザクション・クラスが、新規サービス・クラスのメンバーとして 表示されます。
  5. サービス・ポリシーの作業クラスを作成するには、 管理コンソールから「アプリケーション」>「エンタープライズ・アプリケーション」>「application_name」> 「Service Policies」とクリックします。既存のサービス・ポリシーを選択し、要求タイプに応じて「新規」をクリックしてください。
  6. Service Policies」タブから、作成する作業要求タイプを展開し、 「新規」をクリックしてください。以下を実行して、新規サービス・ポリシーを作成します。
    1. HTTP:
      1. 名前」フィールドで作業クラスの名前を入力し、 「次へ」をクリックします。例えば、株式を取引する作業クラス を作成するには、StockTradeWork と名前を付けます。「次へ」をクリックします。
      2. モジュール」リストからモジュールを選択してください。
      3. 使用可能」リストから追加するメンバーを選択し、 「追加」をクリックします。
      4. カスタム URI を使用する必要がある場合、「カスタム URI パターン」フィールドで、 その名前を入力し、「パターンの追加」をクリックします。例えば、JavaServer Pages (JSP) 作業を行う場合、カスタム URI が必要 です。
      5. このページを完了したら、「次へ」をクリックします。
      6. 終了」をクリックし、変更が正しく行われたことを確認します。選択を変更する場合、「戻る」をクリックします。
    2. SOAP:
      1. 名前」フィールドで作業クラスの名前を入力し、 「次へ」をクリックします。例えば、株式を取引する作業クラス を作成するには、StockTradeWork と名前を付けます。「次へ」をクリックします。
      2. モジュール」リストからモジュールを選択してください。
      3. 使用可能」リストから追加する Web サービス操作を選択し、 「追加」をクリックします。
      4. このページを完了したら、「次へ」をクリックします。
      5. 終了」をクリックし、変更が正しく行われたことを確認します。選択を変更する場合、「戻る」をクリックします。
    3. [distributed platforms] [Version 6.0.1 and later] IIOP:
      1. 名前」フィールドで作業クラスの名前を入力し、 「次へ」をクリックします。例えば、株式を取引する作業クラス を作成するには、StockTradeWork と名前を付けます。「次へ」をクリックします。
      2. モジュール」リストからモジュールを選択してください。
      3. 使用可能」リストから追加する EJB メソッドを選択し、 「追加」をクリックします。
      4. カスタム EJB を使用する必要がある場合、「Custom EJB name」フィールドおよび「Custom EJB method」フィールドで、 情報を入力し、「パターンの追加」をクリックします。
      5. このページを完了したら、「次へ」をクリックします。
      6. 終了」をクリックし、変更が正しく行われたことを確認します。選択を変更する場合、「戻る」をクリックします。
    4. [distributed platforms] JMS :
      1. 名前」フィールドで作業クラスの名前を入力し、 「次へ」をクリックします。例えば、株式を取引する作業クラス を作成するには、StockTradeWork と名前を付けます。「次へ」をクリックします。
      2. モジュール」リストからモジュールを選択してください。
      3. バス」リストから定義済みバスを選択してください。「Filter by bus」チェック・ボックスを選択して、選択したバスによりフィルタリングすることもできます。
      4. 使用可能」リストから追加する EJB メソッドを選択し、 「追加」をクリックします。
      5. カスタム・バスを使用する必要がある場合、「Custom bus name」フィールドおよび「Custom bus destination」フィールドで、 情報を入力し、「パターンの追加」をクリックします。
      6. このページを完了したら、「次へ」をクリックします。
      7. 終了」をクリックし、変更が正しく行われたことを確認します。選択を変更する場合、「戻る」をクリックします。
  7. OptionalColonSymbol 作業クラスにルールを作成する場合は、2 つのオプションがあります。ルール・ビルダーに習熟されている場合は、「Quick edit」を選択して、新規ルールを手早くセットアップします。または、「Service policies」タブから、作業要求と、ルールの作成対象となる作業クラスを展開し、「ルールの追加」>「Rule Builder」とクリックして、以下のアクションを実行します。
    1. 追加」をクリックします。次のパネルからルールのタイプ (「グループ ID」など) を選択します。「OK」をクリックします。 これによって、ルール・ビルダー・パネルが表示されます。ルールの作成を続けるか、トランザクション・クラスを指定するか、「OK」をクリックします。
    2. 新規ルールをクリックしてその演算子を設定してください。 演算子の 事前定義設定は、選択されたルール条件のタイプに応じて表示 します。
    3. 使用する演算子を選択し、 提供されたフィールドに情報を入力してください。 例えば、グループ ID によって StockTradeWork 作業クラス の着信要求を分類し、異なるトランザクション・クラスを 使用できます。(=) 演算子を選択し、提供されたフィールドに HTTP と 入力します。これで HTTP 要求の異なるトランザクション・クラスが提供されます。
    4. OK」をクリックし、もう一度「OK」をクリックしてください。
    5. 適用」または「OK」をクリックし、新規ルール設定を確定します。
  8. OptionalColonSymbol ご使用のアプリケーションとエディションに応じて HTTP または SOAP ルーティング・ポリシーを 定義する場合、「Routing policies」タブから 作業をする作業要求タイプを展開してください。
    OptionDescription
    既存のトランザクション・クラスにルールを分類することができます。
    1. 次のオプションから 1 つを選択:
      • 以下に対してルーティングを許可:Select edition name here」リストから エディション名を選択します。
      • 戻りコードによるルーティングの拒否: Select edition name here」リストからエディション名を選択し、「Enter in return code」フィールドで 戻りコードを入力します。
      • 以下に対するルーティングのリダイレクト:Select edition name here」リストからエディション名を選択し、 「Enter URI to redirect to」フィールド で URI と入力します。
      • 以下に対する類縁性ルーティングを許可: From the Select edition name here」リストから エディション名を選択してください。
    2. 適用」をクリックしてください。
    代わりに、 「ルールの追加」をクリックし、以下の操作を行うことで、新規種別ルールを適用できます。
    • ルール名がわかる場合は、以下を実行してください。
      1. 選択」ボックスを選択し、「If」フィールドで 新規ルーティング・ルール名を入力します。
      2. Then」リストで次のオプションから 1 つを選択してください。
        • 以下に対してルーティングを許可:Select edition name here」リストから エディション名を選択します。
        • 戻りコードによるルーティングの拒否: Select edition name here」リストからエディション名を選択し、「Enter in return code」フィールドで 戻りコードを入力します。
        • 以下に対するルーティングのリダイレクト:Select edition name here」リストからエディション名を選択し、 「Enter URI to redirect to」フィールド で URI と入力します。
        • 以下に対する類縁性ルーティングを許可: From the Select edition name here」 リストからエディション名を選択してください。
      3. 適用」または「OK」をクリックしてください。
    • 以下の操作を行って新規ルールをビルドしてください。
      1. Rule builder」を選択し、ルールをビルドします。
      2. ルールの「Condition」リストで、作成するルールのタイプを選択します。 例えば「プロトコル」を選択し、「追加」をクリックしてください。新規ルールは 「使用可能」リストに表示されます。
      3. 新規ルールをクリックしてその演算子を設定してください。演算子の 事前定義設定は、選択されたルール条件のタイプに応じて表示します。
      4. 使用する演算子を選択し、 提供されたフィールドに情報を入力してください。
      5. OK」をクリックし、もう一度「OK」をクリックしてください。
      6. 適用」または「OK」をクリックし、新規ルール設定を確定します。

Result

サービス・ポリシーとルーティング・ルールを使用して、ビジネス目標が定義され、 アプリケーション URI にその目標が適用されました。これでご使用の WebSphere Extended Deployment システムは 作業をカテゴリー化し、優先順位付けができるようになりました。



Related reference
作業クラスのルーティング・ポリシー

Task topic    

Terms of Use | Feedback Last updated: Mar 20, 2006 12:29:37 PM EST
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