長時間実行スケジューラーおよび実行環境として、長時間実行バッチ・ジョブを処理、 つまり長時間実行スケジューラーのデータベースでジョブの状態を更新します。次の図は、ある状態と別の状態の関係を示します。 以下の表に、バッチ・ジョブで可能な状態と、 1 つの状態から別の状態への遷移をトリガーするさまざまなイベントとをリストしています。 バッチ・ジョブの現在の状態は、管理コンソールのジョブ管理パネルで表示したり、 また、コマンド行や、長時間実行スケジューラーに対する Enterprise JavaBean (EJB) インターフェースまたは Web サービス・インターフェースを利用して検索したりできます。 バッチ・ステップが初期化される前に障害が発生した場合、 バッチ・ジョブは実行失敗の状態になります。それ以外の場合は、再開可能な状態になります。
開始状態 | クライアント・コマンド | LREE アクション | 特別な条件 | 終了状態 |
---|---|---|---|---|
non-existent (遅延実行依頼) | submit | pending submit | ||
non-existent | submit | submitted | ||
submitted | ディスパッチ | executing | ||
submitted | cancel | restartable | ||
executing | cancel | cancel_pending | ||
executing | アプリケーション・エラーが発生* | restartable | ||
executing | インフラストラクチャー問題** | restartable | ||
executing | suspend | suspend_pending | ||
executing | ジョブが完了 | ended | ||
executing | ジョブ・セットアップにおけるインフラストラクチャー問題*** | execution_failed | ||
suspend_pending | チェックポイントのキャンセル | suspended | ||
suspend_pending | インフラストラクチャー問題** | restartable | ||
suspended | resume | resume_pending | ||
suspended | cancel | cancel_pending | ||
suspended | インフラストラクチャー問題** | restartable | ||
resume_pending | ジョブの再開 | executing | ||
resume_pending | インフラストラクチャー問題** | restartable | ||
restartable | restart | submitted | ||
cancel_pending | ジョブのキャンセル | restartable | ||
cancel_pending | インフラストラクチャー問題** | restartable | ||
restartable | purge | non-existent | ||
execution_failed | purge | non-existent | ||
ended | purge | non-existent |
* アプリケーション・エラー |
バッチ・アプリケーションは、長時間実行の実行環境によってキャッチされた実行中に、 例外をスローしました。 |
** インフラストラクチャー問題 |
先例のないエラーが発生しました。例えば、電源異常です。 |
*** ジョブ・セットアップにおけるインフラストラクチャー問題 |
長時間実行の実行環境によって最初にバッチ・ジョブがセットアップされるときに発生した先例のないエラー。例えば、予期しないデータベース障害が発生した場合、ジョブは execution_failed 状態になります。 これは、バッチ・ジョブが初めて実行されており、 まだステップは処理されていない状態です。バッチ・ジョブは、ほとんどの障害条件では restartable 状態になります。 したがって、障害条件が克服できる場合、ジョブはチェックポイントの位置から再開することができます。 ただし、これはバッチ・ジョブが execution_failed 状態になり、 再開できないという障害条件のインスタンスです。 これはジョブ・セットアップ・シナリオであり、バッチ・ジョブによってまだ作業が処理されていないため、 障害の結果として失われるバッチ作業はありません。 |
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