前に説明したように、1 つの区画が実際には複数のメンバーからなる 高可用性 (HA) グループであると理解することが重要です。例えば、PK000001 を作成すると、これが各クラスター・メンバー上に作成されます。 特定のクラスターにアプリケーションがインストールされ、 このクラスターの開始時にこのクラスター内で動作を開始します。
各クラスター・メンバーは区画を作成し、 前述のように共通の属性を持つグループと結合します。 定義される属性はどのメンバーでも同じですが、属性値は区画名 (-pn) に固有のものとなります。例えば、各 PK000001 区画は、値が 「PK000001」であるプロパティー「-pn」を備えた状態で 作成されます。このように、区画 PK000001 の HA グループは、有効な 各クラスター・メンバー上にそれぞれ 1 つずつメンバーが存在します。
HA マネージャーは、選択されたポリシー (クラスター・スコープなど) に応じて、 どの PK000001 クラスター・メンバーを活動状態にするかを判断します。 区画化機能では、グループ内で活動状態になったインスタンスが特別な重要性を持ちます。 区画化機能では、活動状態のメンバーが、PK000001 を表す HA グループへの作業要求を すべて受信することになります。 活動状態のクラスター・メンバーの集合に対して、特定の区画の HA グループ内のメンバーのうち活動状態になっている数を、区画スコープといいます。区画スコープの詳細については、後ほど説明します。
ここで鍵となる概念は、各クラスター・メンバーが HA グループにメンバーを作成し、 各メンバーのプロパティー値がすべて同じになるということです。 HA グループのメンバーがそれぞれ異なるクラスター・メンバー上に作成 されていても、HA マネージャーはアプリケーションの開始時に提供されるグループの プロパティーを比較して、各メンバーが同じクラスターに所属するものと認識します。 そして、プロパティーが等しければ、個別に作成されたクラスター・メンバー を PK000001 HA グループに所属するものとして扱います。
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