区画化機能 (WPF) には、HTTP 要求をバックエンドの WebSphere Application Server の複数のインスタンスにわたって区画化する機能があります。 この機能は、HTTP 区画化と呼ばれ、オンデマンド・ルーター (ODR) と連携して動作します。 ODR には区画位置認識機能があり、これを使用して HTTP 要求を適切な ターゲット・アプリケーション・サーバーに転送することができます。 このセクションでは、HTTP 区画化機能の概要、ソリューションの方式を示し、HTTP WPF アプリケーションのインプリメンテーションに必要な鍵となる概念を定義します。
HTTP WPF 区画は、Enterprise JavaBean (EJB) ワークロード Internet Inter-Orb Protocol (IIOP) ベースの区画とまったく変わりません。 これらの区画は、関連するデータ・エレメントの集合 (通常はこれらの複 数のエレメントに同時にアクセスします) に対応しています。 ただし、どのデータ・エレメントも複数の区画に所属することはないという独特の特徴があります。 この特性により、Web アプリケーションではデータ・エレメントの扱われ方を 推論できます。つまり、どのデータ・エレメントも 2 つの区画に所属することはないため、各区画は 最大でも 1 つのアプリケーション・インスタンス上でしか活動状態になりません。
あるアプリケーションで特定の区画への要求を受け取る際に、 他のアプリケーション・インスタンスがその区画およびその区画に関連付け られたデータ・エレメントにアクセスしていることはないと確信できます。 区画化データをアプリケーションでさらに積極的に扱い、この確実性を活用することができます。 キャッシュやバッチなどの手法と組み合わせることにより、 サイズの制限されたキャッシュの効率を高め、データの一貫性を確保して オーバーヘッドを削減し、最終的にアプリケーションのパフォーマンスを 向上させることができます。
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