このセクションでは、5,000 から 30,000 の区画を割り振るアプリケーションを処理するために変更できる構成プロパティーについて説明します。一般に、クラスターのパフォーマンスを低下させないように、実際に稼働させる区画の数は最小限に抑える必要があります。また、属性列には脚注があり、属性の設定方法に関する説明を記述できるようになっています。
IBM で実施したテストのうち最大規模の構成は、10,000 個の区画を 30 台のアプリケーション・サーバーに分散させるというものです。 推奨される構成変更は、次のとおりです。
wpfadmin パラメーター updateCoreGroupCoordinators を使用して、コア・グループのコーディネーター設定を更新します。 前述のように、-numCoordinators オプションを 4 に設定し、各種物理ノード上で -preferredCoordinatorServers を設定します。
wpfadmin パラメーター updateHamConfig を使用して、セル 内の全サーバーについて、高可用性 (HA) マネージャーのサービス・トランスポート・バッファー設定を更新します。 -buffer オプションを 20 に設定し、--cell をセルの名前に設定します。
セル内の全サーバーで最大ヒープ・サイズを 512 に変更し、 デプロイメント・マネージャーの最大ヒープ・サイズをできる限り 大きい値 (物理メモリーに余裕があれば 1400) に設定します。この変更はすべて、WebSphere の GUI を介して行うことができます。 変更した場合は、対象のサーバーをすべて再始動する必要があります。
wpfadmin コマンドの実行時に、OutOfMemory や JMXTimedOut などの エラーが発生した場合は、コア・グループのコーディネーターの数を増やしてみてください。 このようなエラーは、区画の数が非常に多い場合に発生することがあります。
区画数 | コーディネーター数 |
---|---|
1000 | 2 |
5,000 | 2 |
10,000 | 3
NoteColonSymbol HA マネージャーのポリシー属性を使用して、各種物理ノードに
配置されているアプリケーション・サーバー上でコーディネーターを
排他的に連結してください (wpfadmin を参照)。
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