WebSphere Extended Deployment, Version 6.0.x     Operating Systems: AIX, HP-UX, Linux, Solaris, Windows, z/OS

アプリケーション・サーバーでの ObjectGrid サーバーの開始

ObjectGrid サーバーを構成して、アプリケーション・サーバー内で開始することができます。WebSphere Application Server は、ObjectGrid コンポーネントを検出して、自動的に ObjectGrid サーバーを開始します。

Before you begin

WebSphere Application Server バージョン 6.0.2 以降で ObjectGrid サーバーを構成できます (WebSphere Extended Deployment または WebSphere Business Integration Server などのアドオンがインストールされている場合も含む)。WebSphere Application Server の古いバージョン (WebSphere Application Server バージョン 5.0.2 など) は、ObjectGrid をクライアントとして使用するアプリケーションを保持できますが、ObjectGrid サーバーの機能は古いバージョンのアプリケーション・サーバーと連結できません。

複製を可能にするクラスター構成を使用する場合、 HA マネージャーが必要です。ObjectGrid サーバーは、 HA マネージャーを通常のアプリケーション・サーバーとは異なる方法で使用します。ObjectGrid サーバーがアプリケーション・サーバー内にある場合、ObjectGrid サーバーは HA マネージャー・サービスを構成、初期化、または作成しませんが、アプリケーション・サーバー内の既存の高可用性サービスを使用します。ObjectGrid サーバー間の複製の場合、 ObjectGrid サーバーは、同一のコア・グループのメンバーであるアプリケーション・サーバー内で実行されている必要があります。

ObjectGrid サーバーのその他すべての機能は、 WebSphere Application Server 内でサーバーが実行される場合と同じです。ObjectGrid クラスターの仕様に 3 つのサーバーが含まれる場合、1 つのコア・グループ内の 3 つのアプリケーション・サーバーがこれらの ObjectGrid サーバーをホストすることができます。また、アプリケーション・サーバーは、 クラスターが同じコア・グループに属している場合に限り、クラスターをスパンすることができます。最も重要なステップは、 「cluster.xml」ファイル内でサーバーの TCP/IP ホスト名とポート情報を関連付けることです。

Why and when to perform this task

このタスクを使用して、WebSphere Application Server 環境のアプリケーション・サーバー内で ObjectGrid サーバーを実行します。
  1. 必要なカスタム・プロパティーを Java 仮想マシン (JVM) に追加します。 管理コンソールで、「サーバー」>「アプリケーション・サーバー」>「server_name」>「Java およびプロセス管理」>「プロセス定義」>「Java 仮想マシン」>「カスタム・プロパティー」とクリックします。「新規」をクリックします。次のカスタム・プロパティーを作成します。
    Table 1. ObjectGrid サーバーの JVM カスタム・プロパティー
    カスタム・プロパティー名 説明 値の例
    objectgrid.server.name このアプリケーション・サーバー内で使用する ObjectGrid サーバーの名前を指定します。指定する名前は、ObjectGrid クラスター XML ファイル内で定義されたサーバー名の 1 つである必要があります。 server1
    objectgrid.xml.url ObjectGrid XML ファイルの Universal Resource Locator (URL) を指定します。このプロパティーは必須です。
    file:///d:/was/etc/test/
    objectGridMatch.xml
    objectgrid.cluster.xml.url ObjectGrid クラスター XML ファイルの URL を指定します。このプロパティーは必須です。
    file:///d:/was/etc/test/
    csCluster0.xml
    objectgrid.security.server.props ObjectGrid サーバー・セキュリティー・プロパティー・ファイルの URL を指定します。このプロパティーは、ObjectGrid クラスター xml ファイル内でセキュリティーが有効の場合に限り必須です。クラスター XML ファイル内でセキュリティーが有効かどうかを判別するには、次のテキストを確認してください。
    <cluster name="cluster1" securityEnabled="true"
    ....
    securityEnabled 属性が false に設定されている場合、このプロパティーを定義する必要はありません。

    security.ogserver.props」ファイルをテンプレートとして使用してください。このファイル内のこれらのプロパティーの意味および使用方法については、を参照してください。

    file:///d:/was/
    optionalLibraries/
    ObjectGrid/properties/
    security.ogserver.props 
    また、これらの JVM プロパティーを管理コンソール内の「Java 仮想マシン」パネルの「汎用 JVM 引数」フィールドで定義することもできます。「汎用 JVM 引数」フィールドの値の例を次に示します。
    -Dobjectgrid.server.name=server1 
    -Dobjectgrid.xml.url=file:///<INSTALL_ROOT>¥optionalLibraries¥ObjectGrid¥
    META-INF¥cluster-objectgrid-definition.xml 
    -Dobjectgrid.cluster.xml.url=file:///<INSTALL_ROOT>¥optionalLibraries¥
    ObjectGrid¥META-INF¥cluster-config-1.xml
  2. 変更を保管してアプリケーション・サーバーを再始動します。 WebSphere Application Server は、ObjectGrid コンポーネントを検出して、自動的に ObjectGrid サーバーを開始します。

    アプリケーション・サーバー内の ObjectGrid は、Client Access ポートと呼ばれるチャネル・フレームワークを使用して ObjectGrid クライアントと対話します。 ObjectGrid サーバーが開始すると、WebSphere Application Server との連結を検出し、アプリケーション・サーバー内で既に実行中のチャネル・フレームワークを使用します。 ObjectGrid サーバーは、アプリケーション・サーバー内でチャネル・フレームワークが作成されていないか、開始されていない場合に限り、独自のチャネル・フレームワークを作成および開始します。

  3. ObjectGrid サーバーを停止します。 関連するアプリケーション・サーバーを停止して ObjectGrid サーバーを停止します。ObjectGrid システム管理コマンドを使用して ObjectGrid サーバーを停止することはできません。

Result

WebSphere Application Server 環境内のアプリケーション・サーバーは、ObjectGrid サーバーを実行しています。



Related tasks
WebSphere Extended Deployment での ObjectGrid サンプル・アプリケーションのロードと実行

Task topic    

Terms of Use | Feedback Last updated: Mar 20, 2006 12:38:14 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wxdinfo/v6r0/index.jsp?topic=?topic=/com.ibm.websphere.xd.doc/info/objectgrid/tobgstartobgserver.html

© Copyright IBM 2006. All Rights Reserved.
This information center is powered by Eclipse technology. (http://www.eclipse.org)