WebSphere Extended Deployment, Version 6.0.x     Operating Systems: AIX, HP-UX, Linux, Solaris, Windows, z/OS

保守的な区画設計

特定のソリューション内の区画の数を慎重に管理する必要があります。 区画の数を減らすと (可能な場合)、通常は操作が単純かつ効率的になります。 それぞれの区画は、ワークロード管理にインプリメントするためのシステム・ リソースを必要とします。これにより、システム管理の面から見ると 管理者の負担が増え、パフォーマンス・モニターの面から見ると区画の 追跡によってクラスターのパフォーマンスが低下します。

ソリューションで必要になる区画が増えると、各区画が拡大し、 追加のリソースが必要になり、それを維持するためにさらに高度な パフォーマンスが必要になります。 ソリューションの中には複雑なものもあり、例えば多数の区画が必要となる場合や、 効率性を高めるために 2、3 種類の区画 (ハイブリッド区画と主要なアプリ ケーション・サーバー・ソリューションとの比較を参照) の作成が必要とな る場合があります。このような場合には、ソリューションを慎重に管理してください。 場合によっては、必要に応じて区画を動的に作成し、必要のない場合に 削除できます。

例えば管理という観点から見ると、インプリメンテーションの中でもよりコストが高く、長い期間を要する部分である、クラスター内の数千もの区画の管理およびそれらの区画に課せられる負荷の管理は、数百 の区画の管理が必要となるソリューションに比べれば格段に困難です。 しかし、ソリューションによっては数千規模の区画を必要とするものがあり 、その場合、問題の対応に必要なコンピューティング・リソース、開発者、お よび管理リソースが大幅に増えます。

IBM では、10,000 個の区画を数台のマシンに負荷分散させて区画化機能のテストを 実施した結果、何の問題も発生しませんでした。 このテストで判明したことで特に重要な点は、 アクティブ・コーディネーターの数が少なくとも 4 つ必要になるということです。また、 高可用性 (HA) マネージャーのポリシーを使用してこれらのコーディネーターを クラスター内の特定の物理マシンに設定し、これらのマシンを回避するように区画の優先サーバーを設定すると (マシンの数が少ない場合はアプリケーション・サーバーも同様に設定)、効果的であることがわかりました。さらに、 大規模区画セットを実行する際には、デプロイメント・マネージャーの Java 仮想マシン (JVM) ヒープ・サイズと、 アクティブ・コーディネーターとして割り当てるアプリケーション・サーバーを増やす必要がある場合があります。

詳細は管理のセクションで説明しますが、 一般にリソースは保守的に管理します。こうしたアプローチにより、 パフォーマンスが急上昇し、障害条件が発生しても、クラスターの稼働の整合性は損なわれません。




Related concepts
クラスターと WPF の管理に関する一般的な考慮事項

Concept topic    

Terms of Use | Feedback Last updated: Mar 20, 2006 12:35:11 PM EST
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/wxdinfo/v6r0/index.jsp?topic=?topic=/com.ibm.websphere.xd.doc/info/WPF51/cwpfpartdesign_pdf.html

© Copyright IBM 2005, 2006. All Rights Reserved.
This information center is powered by Eclipse technology. (http://www.eclipse.org)