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区画スコープ

区画のスコープには、クラスター・スコープとノード・スコープの 2 つがあります。 アプリケーションが区画の「区画定義」を作成する際に、どちらかのスコープが指定されます。 この区画スコープによって、区画の作成時に指定される高可用性 (HA) グループのプロパティーと、クラスター開始後に区画の HA グループがどのように処理されるかが決まります。

クラスター・スコープ区画

クラスター・スコープ区画化機能の区画がデフォルトのタイプになります。この場合、クラスターの各メンバーによって区画 HA グループが作成され、各メンバーがそのグループに参加する際に、区画エンドポイントが活動状態になっているのは 1 つのインスタンスのみです。これにより、クライアントからの要求は固有のクラスター・メンバーにのみ送付されるようになります。クラスター・スコープ区画は IIOP でルーティング可能であり、クラスターがクォーラムに達した場合にのみこの区画が活動状態になります。

ノード・スコープ区画

ノード・スコープ区画には、 グループ・プロパティーに -pnn というノード属性が含まれており、その値は <ノード名 > になります。以下で、 ノード・スコープ区画の命名方法について詳しく説明します。

ノードの数が 5 個の場合、活動状態になる区画も 5 個になります。 各ノード上のそれぞれの区画は、この -pnn 属性によって識別されます。 例えば、NodeA, serverA では、-pnn 属性の値は 「NodeA」になります。こうした論理ノード上のすべてのノード・スコープ区画 (N 個の アプリケーション・サーバー・クラスター・メンバーになることもあります) が似たような HA グループ・プロパティーの区画セットを備えており、特定の ノード上の各セットが独自のクラスター規模のグループを形成しています。 したがって、NodeA ではこれらの区画の 1 つが活動状態になります。 これらと同じ区画が NodeB で作成された場合 、-pnn 値が NodeB になることを除けば、 アプリケーション側からはどの区画も同じになります。 ただし、この属性値により、NodeA 上のノード・ スコープ区画とは識別されます。

1/N ポリシーが ノード・スコープ区画に一致すると、クラスター・メンバーが開始している どのノードでも、その区画がいったん活動状態になります。 クラスター・メンバーが稼働しているノードが 4 つである場合は、その 4 つのノードすべてにおいて、区画がいったん活動状態になります。

ノード・スコープ区画は、クラスター・クォーラムを待たずに活動状態になります。 こうした区画タイプへの要求は、ラウンドロビン方式に基づいて、各メンバーに 送付されます。 したがって、ノード・スコープ区画は、複数のエンドポイントがあれば 十分効果が得られるようなソリューションで利用できます。




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区画と HA グループとの関連

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