WebSphere Extended Deployment, Version 6.0.x     Operating Systems: AIX, HP-UX, Linux, Solaris, Windows, z/OS

区画化機能によって使用可能にされた EJB ワークロードの機能

[zos platforms] Internet Inter-ORB Protocol (IIOP) 駆動型区画は、z/OS に対してサポートされていません。

管理者は、最初の Bean を開始した後、運用要件を満たすために必要に応じて この動作を調整できます。 例えば前述のケースでは、区画 2 と区画 4 の両方に重い負荷がかかり、 区画 1 と区画 3 に負荷がかかっていない場合、管理者は区画 2 をクラスター内の他のアプリケーション・サーバーに移動できます。 この場合、プログラミング・スタッフは partitionUnloadEvent(String) メソッドと partitionLoadEvent(String) メソッドを処理する PSSB1 ステートレス・セッション Bean の インプリメンテーションをコード化することができます。 管理者によって開始された区画の移動アクティビティーの間、 Partition2 区画はアンロード・イベントを受け取ります。 データベースとその他の J2EE アプリケーション・リソースへのすべての参照が クリーンアップされ、あらゆる種類のキャッシングのインプリメンテーションから除去されます。 その後すぐに、Partition2 の区画は他のアプリケーション・サーバー上で再び活動状態になり、 区画ロード・イベントを受け取ります。 これにより、Bean 開発者は状態を 再度初期化し、トランザクション処理の準備を整えることができます。

この技術により、クライアント・サイドはルーティングを完全に制御し、他方、サーバー・サイドの 管理者は最終宛先を独自に制御できます。 直接利用できるものではありませんが、高可用性 (HA) Manager には、障害が発生 したアプリケーション・サーバーを検出する際の土台となる区画化機能 (WPF) サービスが用意されています。 また、HA マネージャーは、そのサーバー上の区画間の関係をただちに関連付け、各区画を 別の場所で活動状態にするために必要なアクションを判別します。

次の図は、アプリケーション・フェイルオーバーの簡単な事例を示しています。

前の図で、Partition2 および Partition4 の区画のエンドポイントを持つアプリケーション・サーバーに障害が発生しました。 障害が発生すると、HA マネージャーは、障害を検出し、他のアプリケーション・サーバーにある Partition2 および Partition4 の区画の 2 つの異なるインスタンスを活動状態にします。 これはアプリケーション・サーバーのリカバリー・シナリオの一例にすぎません。 他の対応シナリオの例としては、保守のためのアプリケーション・サーバー停止や、 ネットワーク区画イベントといった物理的シナリオや管理シナリオなどが挙げられます。 この場合、Partition2 および Partition4 の区画は短時間停止することになりますが、 その他の区画は何も起こらなかったかのように引き続き動作します。 また、Partition2 および Partition4 の区画ではリカバリー時にレベルの最適化を インプリメントできます。このインプリメンテーションに区画再活動化イベントを 通知すれば、トランザクションのリカバリー時に対処すべき問題がないかを確認できるからです。

このようなエンドポイント処理としては、 使用されるコンピューティング・アーキテクチャーに応じたいくつかの方法があります。 クラスター内で少数の、高信頼性で管理しやすいサーバーを持つように選択した場合、 アプリケーション・サーバーに対して、さらに区画エンドポイント (LPAR) リソースを割り当てることができます。 さらに、分散クラスターまたはブレード・センターを使用している場合には、 使用されていないかまたは負荷の軽い他のスタンドアロン・システムに区画を移動するか、 使用中でないかまたは負荷の重くない他の連結区画をクラスターの別の場所に移動することができます。 その結果、アプリケーション・サーバーが負荷を適切に処理する能力のあるストレスの加えられた区画に残されることになります。 熟練の IT スタッフであれば、どちらの対策を取る場合でも、運用要件に柔軟に対処できます。 既存の機能および能力を WPF フレームワークおよびその土台である HA マネージャー・テクノロジーと組み合わせることによって、 WebSphere Extended Deployment は 高性能の機能性と管理機能を備えた一段上のクラスタリング・ソリューションとなり、 一般的なクラスターに共通する数多くの課題に対処できるようになります。

要するに、WPF 独自の機能は、要求の送付先をクライアントが明示的に選択できるという点で、 一段上のクライアント要求モデルといえます。 また、エンドポイントを一意的にアドレス指定して宛先決定できるほか、 エンドポイントの高い可用性を維持できます。 区画エンドポイントのホストとなるアプリケーション・サーバーで障害が 発生した場合、次の図に示すように、WebSphere Extended Deployment に搭載された HA マネージャーによってその障害が検出され、クラスター内の別の アプリケーション・サーバー上にある区画インスタンスが活動状態になります。 この機能は既存の機能を無効にすることなく行われます。




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Terms of Use | Feedback Last updated: Mar 20, 2006 12:35:11 PM EST
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