特に必要に応じて構成することのできる完全修飾応答ファイル、またはコマンド行に
受け渡されるパラメーターのいずれかを使用して、WebSphere Extended Deployment を
サイレントにインストールすることができます。
サイレント・インストールを使用して、インストール・ウィザードをバイパスすることができます。これはある環境では有効です。
始める前に
サイレント・インストールを実行するには、適切な権限を持っている必要があります。
Linux または UNIX オペレーティング・システムでは、root ユーザーとして許可されていなければなりません。
Windows オペレーティング・システムでは、ユーザー ID が管理者グループに属していて、以下の上級者権限を持っている必要があります。
- オペレーティング・システムの一部として機能
- サービスとしてログオン
Windows オペレーティング・システム上に新規ユーザー ID を作成した場合、サイレント・インストールを試みる前にシステムを再始動します。
このタスクについて
サイレント・インストールは、グラフィカル・ユーザー・インターフェース
(GUI) バージョンが使用するのと同じインストール・プログラムを使用します。
ただし、ウィザード・インターフェースを表示する代わりに、サイレント・インストールは、カスタマイズされたファイルから、あるいはコマンド行にパスされたパラメーターからすべての応答を読み取ります。
サイレント・インストールとコマンド行インストールでは、一連のパラメーターが
受け入れられます。追加のパラメーター情報は、を参照してください。
プロシージャー
- パラメーターをパスするコマンド行を使用するか、あるいはカスタマイズされたオプションの応答ファイルを使用するかを決定します。
- オプション: インストールに応答ファイルを使用する場合は、サイレント・インストールのためにオプションの応答ファイルをカスタマイズします。
- 製品 CD から WebSphere Extended Deployment オプションの応答ファイル xdsetup.response をコピーします。
応答ファイルは、CD のルート上にあります。
オプション・ファイルを myoptionsfile のように名前変更してください。
- 応答ファイルをカスタマイズして、保管します。
任意のテキスト・エディターで応答ファイルを開きます。
このファイルには、構成プロセスを支援するコメントが含まれています。
ファイルには、以下の 3 つのパラメーターを組み込む必要があります。
- ご使用条件
- WebSphere Extended Deployment インストールの場所
- 拡大用のプロファイル・リスト
ヒント: インストールに選択する場所が、前の WebSphere Application Server インスタンスが置かれた場所をインストール・プログラムが判別する方法になります。
複数の WebSphere Application Server インスタンスを持つノード上にインストールする場合は、その場所が適切に定義されていることを確認します。
- コマンドを実行して、カスタム応答ファイルを起動します。
ファイルを名前変更した場合は、応答ファイルの名前と正しいパスを置き換えます。
install.bat -options drive:path/xdsetup.response -silent
ログ・ファイルの名前は、WAS.XD.install.log です。
./install -options /absolute_path/xdsetup.response -silent
ログ・ファイルの名前は、WAS.XD.install.log です。
- オプション: コマンド行を使用してインストールしている場合は、コマンド行からインストールを起動して、適切なパラメーターをパスします。
以下のコマンドを実行して、サイレント・インストールを開始します。
install.bat -silent -P installLocation="Installation_location" -W
silentInstallLicenseAcceptance.value="true"
ここで、
Installation_location は、既存の WebSphere Application Server インストールの場所です。
拡張する特定のプロファイルを指定するには、以下のオプション・パラメーターを
使用することができます。
-W profileaugmentinputInstallWizardBean.profileNameList=
"profiles_separated_by_commas"
/install -silent -P silentInstallLicenseAcceptance.value="true"
installLocation="Installation_location" -W
ここで、
Installation_location は、既存の WebSphere Application Server インストールの場所です。
拡張する特定のプロファイルを指定するには、以下のオプション・パラメーターを
使用することができます。
-W profileaugmentinputInstallWizardBean.profileNameList=
"profiles_separated_by_commas"
結果
WebSphere Extended Deployment をサイレントにインストールしました。
次の作業
WebSphere Extended Deployment をインストールした後に、WebSphere Extended
Deployment プロファイル・ウィザードを使用して、新規プロファイルを作成するか、
既存のプロファイルを拡張します。インストール・ウィザードを使用して既にプロファイルを拡張済みの場合は、このタスクを
省略することができます。