WebSphere Extended Deployment バージョン 6.0 では、複数の区画をグループにすることができ、クライアントは同じグループ・コンテキスト内で区画グループのどの区画へも代わりに経路指定することができます。
区画のグループ化機能により、同じ経路指定コンテキストを共用できるよう、区画のサブセットをグループ化する機能が用意されます。クラスターには、区画グループを無制限に含めることができ、各区画グループには 1 つ以上の区画を含めることができます。区画グループの経路指定は、クライアントをグループ内の使用可能な区画の 1 つに代わりに送信し、使用不可能な区画についてはスキップします。ウェイト比例のルーティング・アルゴリズムがグループ内の区画間で使用されます。 Websphere Extended Deployment の動的ウェイトは、区画のグループ化においてまだ権限を持ちます。
区画の別名として、どのストリング名を割り当てることもできます。さらに、複数の区画に同じ区画別名を割り当てることができるため、複数の区画を同じルーティング・コンテキストに関連付けることができます。この新規機能は、区画セットのカスタマー・グループ化も可能にします。
例えば次の図で、区画 P901 と P902 は A9 のグループに割り当てられます。そのため、クライアントは、A9 グループ・コンテキストに割り当てたこれらの区画に送信されます。区画 P1、P2、P3、Pn は、A1 のグループに割り当てられます。グループ A1 のコンテキストを持つクライアントは、ウェイト比例方式により P1、P2、P3、Pn のいずれかに経路指定されます。サンプル WPFPartitionGroupingSample.ear でその処理内容が示されています。
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区画の別名とは