WebSphere Extended Deployment は、 WebSphere Extended Deployment ドメイン用に 特化された Tivoli Intelligent Orchestrator の 目標アナライザーを実装しています。 目標アナライザーは、パフォーマンス目標を基にした オートノミックまたは準オートノミックのプロビジョニング (サービス提供) を 使用可能にします。 目標アナライザーは、ソフトウェア・ドライバーに含まれており、 WebSphere Extended Deployment ドライバーのインストール時に Tivoli Intelligent Orchestrator に組み込まれます。 Tivoli Intelligent Orchestrator は、 WebSphere Extended Deployment のノード・クラスター・グループが サーバーの追加を必要としていると判断すると、 リソース負荷をバランスさせるためにそのクラスターに提供するサーバーの数を 増やします。
ブリーチの確率
目標アナライザーの機能は、 Tivoli Intelligent Orchestrator がマシンのある特定クラスターに対して より優れたプロビジョニング決定をするのを支援することです。 例えば、各目標アナライザーはクラスターに割り当てられています。 Tivoli Intelligent Orchestrator は、 プロビジョニング決定をする必要があるときは、 必ずアクティブな各目標アナライザーを呼び出します。 現行バージョンの Tivoli Intelligent Orchestrator では、 プロビジョニング決定は約 30 秒ごとに行われます。 目標アナライザーは、Tivoli Intelligent Orchestrator に、 割り当て済みのクラスターが所定の数量のマシンに対してパフォーマンス目標を 満たせなくなる可能性を通知します。 クラスターがパフォーマンス目標を満たせなくなる可能性は、 ブリーチの確率 と呼ばれます。 さまざまな数量のマシンが現在割り当てられているすべての 目標アナライザーを繰り返し呼び出すことによって、 Tivoli Intelligent Orchestrator は、アクションの最良コースを このサイクルで決定できます。
WebSphere Extended Deployment の目標アナライザーは、 WebSphere Extended Deployment と情報のやりとりをして、 WebSphere Extended Deployment の現在のビジー具合と、追加リソースの有効な数量を判断します。 現在クラスターに割り当てられているマシン台数に関する Tivoli Intelligent Orchestrator のナレッジと結びつけて、 WebSphere Extended Deployment 目標アナライザーは、 Tivoli Intelligent Orchestrator の質問に応答できます。 Tivoli Intelligent Orchestrator は、 WebSphere Extended Deployment 目標アナライザーから 応答を取り込み、他のクラスターのために動作しているその他の 目標アナライザーからの応答と組み合わせて、 現時点での最適なマシン割り当てを決定します。
目標アナライザーは、問題のクラスターに割り当てられている マシン台数が過去 15 分以内に変更されていた場合、個別の推奨はしません。 ビジーな WebSphere Extended Deployment システムはノード数の変更後の安定に 時間を要するので、WebSphere Extended Deployment 目標 アナライザーは、この安定期間中は割り当ての推奨を行いません。
目標アナライザーの使用中は、 各アプリケーション層に 1 つ以上のサーバーが必要です。 サーバー数が 1 未満にならないようにするには、 アプリケーション層の構成画面の「Servers Minimum」および 「Servers Maximum」フィールドを調整してください。 最小フィールドを 1 以上に設定します。 目標アナライザーを使用しないで、Tivoli Intelligent Orchestrator を手動モードまたはその他の方法で使用している場合は、 アプリケーション層ごとに 1 つのサーバーを構成する必要はありません。