区画は、クラスター内で一意的にアドレス指定可能なエンドポイントです。 区画はサーバーや Java 仮想マシン (JVM) ではありません。区画にはライフ・サイクルが あり、高可用性 (HA) マネージャーによって管理されます。区画は、Java 2 Platform Enterprise Edition (J2EE) アプリケーションの初期化開始時に動的に作成され、 その後、活動状態になった時点で、クライアント・アプリケーションが、 ターゲット・エンドポイントとして使用できるようになります。 活動状態になる際に、区画の状態は HA マネージャーの管理遷移機能 によってアイドルから活動状態へと移ります。 この状態遷移は、JMX 管理コマンドやシステム・イベント (アプリケーション・サーバーの開始や停止など) で行うこともできます。 wpfadmin コマンドを使用すると、 管理者は活動区画のリストを参照できます。
区画は、クラスター内のどのクラスター・メンバー上でも活動状態にできます。 HA マネージャーの働きにより、クラスター内には同時に活動区画のインスタンスが 1 つしか 存在しません。ただしこれは、クラスター・スコープ 区画の場合 です (区画のタイプには他にノード・スコープ と呼ばれるものもありますが、 このタイプについては後述します)。 HA マネージャーにより、wpfadmin コマンドを使用して、 区画を複数のクラスター・メンバー間で移動できます。 区画を移動すると、各クラスター・メンバーでその区画の状態が変化します。 例えば、区間は移動元のクラスター・メンバー上では非活動状態になり、 移動先の新規クラスター・メンバー上では活動状態になります。
オプションで、区画を区画別名に関連付けることができます。区画別名により、コンテキスト・ベースの区画の経路指定がより柔軟になりました。同じ区画別名を使用して区画のサブセットをグループ化する機能もあるため、 区画グループで管理されたワークロードになる場合があります。
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