区画はさまざまなアプリケーション・サーバーで活動状態になるため、区画全体の
PMI データもクラスター内のさまざまなアプリケーション・サーバーに分散される
場合があります。おそらく多くのユーザーが、クラスター全体で最も活動している区画の数を把握したいと考えていす。
区画化機能 (WPF) には、この要件を満たすために、PMI 集約および分類機能が用意されています。
WPF では 1 つのサーバーを PMI 集計サービスとして選択します。
このサーバーはすべてのサーバーから区画統計データを集約する役目を果たします。
PMI 集計サービスは、1/N ポリシーが指定されている HA グループです。ポリシー名は、「WPF PMI Aggregator Policy」です。このポリシーは、
wpfadmin ツールを
使用してカスタマイズできます。コア・グループでは、常に 1 つの PMI 集計サービスのみが活動状態になります。
PMI 集計サービスの役割は、すべての区画化アプリケーションの統計データを
集約することです。
これを実現するためのベスト・プラクティスは、区画を格納しているサーバーとは別のサーバー上で PMI 集計サービスを稼働させることです。これにより、
ビジネス・ロジックの実行速度の低下を避けることができます。
各アプリケーション・サーバーは、PMI が有効になると、すべての区画 PMI データを公開します。
PMI 集計サービスは、ユーザーが指定した間隔で稼働するため、
表示する統計データ量を抑えることができます。
PMI 集計サービスの機能は次のとおりです。
- さまざまなサーバーから各区画の統計データを集約します。
サーバー間で区画を移動できるため、1 つの区画の PMI データが
複数のアプリケーション・サーバーに分散している場合があります。
このため、区画の全 PMI データはすべてのサーバーから収集されるように
なっています。
- ユーザーのニーズに基づいて PMI 統計をソートします。例えば、過去 15 秒間でもっとも活動していた 50 個の区画を
知りたいとします (活動度はトランザクション数で判断されます)。
この場合、過去 15 秒間の PMI 統計が計算され、
トランザクション数に基づいてソートされます。
- ソート済みの PMI 統計結果を公開します。
区画化機能 PMI 統計を購読するときに、どの統計に興味があるかを指定できます。
例えば、アプリケーション名、セッション EJB 名、統計タイプ、統計範囲、区画数、
集約間隔などを指定できます。
また、購読後に興味を変更することもできます。