通常 WebSphere Application Server によってホストされる Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) アプリケーションは、処理単位が短く、軽量のトランザクションを実行します。 多くの場合、個々の要求は数秒の CPU 時間と比較的小さなメモリーで済みます。 しかし、多くのアプリケーションが、 このトランザクション・パラダイムに適合しない長時間実行の資源集約処理をする必要があります。 これらのアプリケーションはビジネス・グリッドを必要とします。
WebSphere Extended Deployment のビジネス・グリッド機能は WebSphere Application Server を拡張し、 以下のグラフィックに示されるように トランザクション・アプリケーションにと共に長時間実行の処理を行う必要があるアプリケーションに対応します。 長時間実行の処理には完了までに数時間から数日かかることがあり、 実行中は大量のメモリーまたは処理能力を必要とします。
WebSphere Extended Deployment は、長時間実行処理単位を表すジョブを使用します。 ジョブは処理を記述します。このアプリケーションは処理の実行に必要であり、さらに WebSphere Application Server が処理を有効で効率的に行うことができるように追加情報を組み込むことができます。 ジョブを xJCL と呼ばれる XML の方言で指定してプログラマチックに実行依頼するか、コマンド行インターフェースを通して実行依頼することができます。 ジョブの実行依頼の一部として、ジョブは外部データベースに残され、WebSphere Extended Deployment の 長時間実行スケジューラー・コンポーネントに提供されます。 長時間実行スケジューラーは、待機中のジョブとセルの中の使用可能な容量とを組み合わせ、実行環境にジョブを配付して実行します。 WebSphere Extended Deployment は、2 つのタイプの実行環境を提供します。
計算主体の実行環境
この環境は大容量の CPU を消費するような長時間実行アプリケーションをサポートします。 この実行環境は非同期 Bean を基にした比較的単純なプログラミング・モデルを提供します。
長時間実行環境
長時間実行環境は、バッチ向きのアプリケーションをサポートします。 これらのアプリケーションは、従来の J2EE アプリケーションに類似の処理を実行すると予想されますが、対話式ユーザーよりむしろバッチ入力で処理されます。 この環境は、使い慣れた J2EE エンティティー Bean に基づいて構築され、 コンテナー管理されている再起動可能処理および実行中のジョブの休止およびキャンセルをサポートする リッチ・プログラミング・モデルをバッチ・アプリケーションに提供します。
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ビジネス・グリッド・コンポーネント