HTTP サーバーとの対話

IBM Welcome Page V1.1 を使用するためには、実動レベルの HTTP サーバー、IBM HTTP Server v6.0 (powered by Apache 2.0) が必要です。 Apache 2.0 HTTP サーバーおよび IBM Telephone Directory V5.2 アプリケーションのために必要な構成をセットアップおよび管理するには、 IBM Welcome Page V1.1 を使用してください。このアプリケーションは、 Apache 2.0 HTTP サーバーのために必要なディレクティブを含む別個の構成ファイルをセットアップします。セットアップが終了した後で、これらの追加ディレクティブが組み込まれるように Apache 2.0 HTTP サーバーを再構成する必要があります。

Apache 2.0 構成ファイルのロケーションは、ご使用の WebSphere Application Server の名前、および使用しているエディションによって異なります。次の例は、デプロイされた IBM Welcome Page V1.1 アプリケーションによってセットアップされた、構成ファイルのロケーションを示しています。この例では、このアプリケーションが、デフォルトの WebSphere Application Server プロファイルを使用して Windows システムにデプロイされたことを前提としています。

your_server\profiles\default\ibs\server1\apache20.inc

この your_server は、 WebSphere Application Server for Express のインストールのロケーションを表しています。 IBM Welcome Page V1.1 アプリケーションが上記の Apache 2.0 構成ファイルを作成した後で、新規ディレクティブが組み込まれるように HTTP サーバーを再構成する必要があります。次の例は、必要なディレクティブを示しています。

  1. LoadModule ibm_ldap_module your_apache_server\modules\IBMModuleLDAP.dll
  2. Include your_server\profiles\default\ibs\server1\apache20.inc

    この your_server は、ご使用の WebSphere Application Server - Express V6 サーバーのロケーションを表しています。

    your_apache_server は、ご使用の Apache Web サーバーのロケーションを表しています。

サーバーは、 HTTP サーバーによって提供される追加機能をアプリケーションが利用できるように構成されていなければなりません。

構成をセットアップして HTTP サーバーを再始動すると、 LDAP のプラグイン・モジュールが使用されて、 IBM Telephone Directory V5.2 アプリケーションに要求を経路指定するユーザーが認証されます。これらの要求には、ディレクトリー内のエントリーの作成、更新、削除、および IBM Telephone Directory V5.2 アプリケーション管理インターフェースに対する要求が含まれます。

ユーザーが認証されると、 WebSphere Application Server 用の HTTP サーバー・プラグインを介してアプリケーションに経路指定される要求とともに、それらのユーザーのクリデンシャル (ID およびパスワード) を渡すことができるようになり、アプリケーションは必要に応じてそのクリデンシャルを使用することができます。認証を必要としない要求は、クリデンシャルなしでプラグインを介してアプリケーションに経路指定されます。

HTTP サーバーのその他の機能を使用して、アプリケーションへのアクセスをサポートおよび保護することができます。例えば、Secure Sockets Layer (SSL) ポートの使用を必要とするように HTTP サーバーを構成することにより、情報送信の機密性を確保することができます。 HTTP サーバーの構成により、ユーザー・アクティビティーをログしたり、特定のユーザーまたはシステムがアプリケーションにアクセスできないようにしたりすることができます。

apache20.inc ファイルを作成するために使用されるエントリー (名前、ポート、ユーザーおよびグループのロケーション、命名、オブジェクト・クラス、および管理者の名前とグループなど) に関する追加情報については、『IBM Welcome Page V1.1 の管理』を参照してください。