IBM(R) Welcome Page V1.1 アプリケーションの使用に関する問題のトラブルシューティングを開始する前に、以下の点を確認してください。アプリケーションの使用時における一部の共通問題の解決に役立つ場合があります。
アプリケーションの問題がまだ解決しない場合には、以下の情報を使用してください。
セットアップのトラブルシューティング
問題 | 原因 | 解決策 |
「ldap_search: アクセス権が不十分です」というメッセージが表示されて、インストールが失敗する。 | 入力した LDAP サーバー管理者パスワードが誤っています。 | 正しいパスワードを入手するか、またはパスワードを再設定してください。 |
セットアップが失敗し、以下のメッセージが表示される。 ldap_search: 該当するオブジェクトがありません。 LDAP 設定の確認のエラー 32 | LDAP サーバーに基本 DN が存在していないことで問題が発生する可能性があります。 | 基本の LDAP サーバー構成に問題があります。詳しくは、『Directory Server (LDAP)』トピックの『Directory Server』を参照してください。 |
認証のトラブルシューティング
問題 | 原因 | 解決策 |
ログインが失敗する | このアプリケーションでは、ユーザー ID とパスワードには、 LDAP サーバーにマップされる文字が含まれている必要があります。そのようにしないと、認証は失敗します。 | ご使用のユーザー ID が LDAP サーバーにマップされることを確認してください。詳しくは、『IBM Telephone Directory V5.2』トピックの『注意と制限』を参照してください。 |
URL が失敗するか、またはアプリケーションが表示されない | IBM Welcome Page アプリケーションを開始していないと、 URL (http://your.server.name:port/ibm-bizApps/welcome/home.do または http://your.server.name:port/ibm-bizApps/welcome/admin.do) は失敗します。 | IBM Welcome Page アプリケーションを開始します。 Business Solutions にアクセスするために Apache を使用している場合には、 plugin-cfg.xml ファイル内に、 URL 要求を WebSphere Application Server for Express v6.0 に転送するための適切なエントリーが含まれていることを確認してください。 |
使用に関するトラブルシューティング
管理ユーザー ID がわからない | クローズ登録環境で管理者がユーザーに関する更新や登録を行う必要がある場合、アプリケーションへの認証用にどのユーザー ID を入力する必要があるのか、わからなくなることがあります。 | デフォルトのユーザー ID は Administrator であり、パスワードは、インストール時にセットアップされています。個人のユーザー ID とパスワードは入力しないでください。アプリケーション・ユーザー ID は、常時、誰に対しても表示可能です。エントリーのユーザー ID がわからない場合は、アプリケーションの検索ページを使用してエントリーを探してください。ユーザー ID は、ピクチャーの下に表示されています。 |
特殊文字 ("、&、<、> など) が正しく処理されない | IBM Welcome Page V1.1 アプリケーションは、すべての文字を正しく受け入れて処理できるように作成されており、HTML、 JavaScript(TM)、および LDAP フィルターや属性値のための特殊文字 (またはメタキャラクター) として識別されるものについても例外はありません。 | IBM Welcome Page V1.1 アプリケーションが、 RFC 2253 標準に従って LDAP 属性値用の特殊文字を正しく処理することは、確認済みです。しかし、Directory Services (LDAP) ディレクトリー・サーバーは、この標準を完全にはサポートしていません。これらのケースでは、これらの文字を使用しないようにする以外に対策はありません。 この問題の例として、引用符 (") 文字が挙げられます。 RFC 2253 標準では、LDAP 属性値内のリテラル文字として受け入れられるように、引用符の前に円記号 (¥) を付けることによってエスケープする必要があります。 Directory Services (LDAP) の現行バージョンは RFC 2253 を完全にはサポートしていないため、サーバーは、円記号文字と引用符の両方を保管します。 |
エラー・ログおよびデバッグ
エラー・ログ
アプリケーション・サーバーでは、メッセージを記録するさまざまなログが提供されます。例えば、システム・メッセージは、任意のアプリケーション・サーバー・コンポーネントまたはアプリケーションによって書き込まれ、
JAVA 仮想マシン (JVM) ログや IBM Service ログなど、汎用目的のログに記述されます。その他のログは、非常に特殊な性質を持つもので、特定のコンポーネントや活動について記述します。例えば、HTTP サーバーのプラグインは、コンポーネント特有のプラグイン・ログを維持します。
JVM や IBM Service などの汎用ログは、アプリケーション・サーバーが正常に実行されているかどうかをモニターしたり、トラブルシューティングを支援したりするために利用されます。特定のコンポーネントに関するトラブルシューティングでは、コンポーネントや製品特有のログ・ファイルなどの、補足的なログ分析が必要になることがあります。
トレース・ステートメント
アプリケーションのトレース・ステートメントを、問題のデバッグのために使用することができます。問題が解決せず、IBM サービスに連絡して支援を求めた場合には、最初に、アプリケーションのトレース出力のコピーが求められます。トレース・ステートメントは、アプリケーションの構成ファイルに 1 行を追加し、アプリケーションを再始動することによって使用可能になります。
アプリケーションは、開始時に新規構成を読み込みます。アプリケーションのトレース・ステートメントは、この時点で使用可能になります。使用可能になったトレース・ステートメントは、サーバーの SystemOut.log ファイルに書き込まれます。