WebSphere Edge Server V2.0 のCaching Proxy V4.xにプロキシー・
チェーニング機能を拡張するefixが提供されましたのでご案内いたします。
Caching Proxy V4.xをフォワード・プロキシーとして使用した場合に、プロキシー・サ
ーバーを階層的に配置し、http, ftp, gopher リクエストを次のサーバーにフォワードする機能をがサポートされます。この別のプロキシー・サ
ーバーへクライアントからのリクエストを転送するための機能をプロキシー・チェイニングと呼んでいます。
プロキシー・チェーニングは、プロトコルごとに”http_proxy”,"ftp_proxy",
"gopher_proxy"というディレクティブを使って転送先のプロキシー・サーバーを指定します。また、"no_proxy
"というディレクティブを使って、プロキシー・チェーニングさせないURLを指定することもできます。こ
こで指定したURLに対するリクエストはWebサーバーへ直接送られます。
例えば、ibmproxy.confファイルに下記のように指定すると、クライアントからの www.example.com および
*example2.com
へのHTTPリクエストは直接Webサーバーへ送られますがそれ以外のHTTPリクエストはすべてproxy1.example.com
にフォワードされます。
従来のCaching
Proxyでは上記のようにフォワード先のサーバーを1台しか指定することができませんでしたが、今回Caching Proxy
V4.0.1.25というレベルから、この転送先サーバーを複数指定可能にする機能が追加されました。各サーバーごとにドメイン・リストを定義することができ、
ドメイン別にフォワード先サーバーを指定することができます。また、URLが明記されていないプロキシー・サーバーはデフォルト・サ
ーバーとして使用されることになります。
例えば下記のように指定すると、*.news.example.com および *.plant.example.com
へのHTTPリクエストはいずれのプロキシー・サーバーへもフォワードされません。また、*.dev.example.com
ドメインへのHTTPリクエストはproxy1.example.com のPort 8080へフォワードされます。*test.example.com
へのHTTPリクエストはproxy2.example.com のPort 80へ、*.vendor.com および *.vender2.com
へのHTTPリクエストは proxy3.example.com のPort 80にフォワードされます。
それ以外のすべてのHTTPリクエストはデフォルト・サーバーのproxy4.example.com にフォワードされることになります。
この機能拡張は、efix(CP V4.0.1.25) に含まれます。弊社サポート部門にCP V4.0.1.25を指定して入手してください。
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