IBM®
WebSphere® Application Server Liberty Buildpack により、
Liberty サーバーが Cloud Foundry で利用可能になります。
始める前に
- Ruby バージョン 1.9.3 以降がインストールされていなければなりません。
- この文書では、IBM
WebSphere Application Server Liberty Buildpack を
Linux コマンド行でダウンロードする方法を詳しく説明します。
このタスクについて
このタスクでは、IBM
WebSphere Application Server Liberty Buildpack を
Cloud Foundry 環境にインストールします。
Cloud Foundry 管理者は、Liberty Buildpack を管理ビルドパックとしてインストールして、
Cloud Foundry 内の全ユーザーから利用できるようにすることができます。
注: ビルドパックのユーザーは、管理者からビルドパックを直接使用するために -b オプションを指定する必要はありません。
IBM
WebSphere Application Server Liberty Buildpack は、
https://github.com/cloudfoundry/ibm-websphere-liberty-buildpack
でも入手可能です。ここには、追加の資料があります。
手順
Cloud Foundry 環境へのビルドパックのインストール
- ビルドパックの圧縮ファイルを IBM Fix Central からダウンロードします。
- unzip コマンドを実行して、ビルドパックの
ibm-websphere-liberty-buildpack-v*.zip ファイルの内容をビルドパック・ディレクトリー
ibm-websphere-liberty-buildpack に解凍します。
- IBM
WebSphere Application Server Liberty Buildpack は、
開発のみを目的としてデフォルトの Liberty および IBM JRE バイナリー・ファイルをダウンロードします。 使用したい他のバイナリー・ファイルのライセンスを所有している場合は、それらが HTTP でアクセス可能でなければなりません。
このリポジトリーの構成方法について詳しくは、『個人用バイナリー・ファイルの Liberty リポジトリーの構成』を参照してください。
- JRE バイナリーを指すように、config/ibmjdk.yml ファイルを更新します。
- Liberty バイナリーを指すように、config/liberty.yml ファイルを更新します。
- ビルドパックを環境にデプロイするライセンスを所有している場合は、パッケージングの前に、承認されたライセンス番号が入った
config/licenses.yml ファイルを作成できます。
IBM_JVM_LICENSE: <jvm license code>
IBM_LIBERTY_LICENSE: <liberty license code>
注: ビルドパック・パッケージにライセンスを追加したら、個々のアプリケーションが環境変数でライセンス条項に同意する必要はありません。
- gem install bundler および bundle install コマンドを実行し、管理ビルドパックのパッケージに必要な Ruby gem をインストールします。
- bundle exec rake パッケージ・タスクを実行して、管理ビルドパックを作成します。
rake 'package[zipfile,hosts,version]'
zipfile パラメーターは、生成される管理ビルドパックの名前で、
現行ディレクトリーではない相対ロケーションを含みます。
例えば、zipfile パラメーターとして ../my-admin-buildpack.zip を指定して、
デフォルトの ibm-websphere-liberty-buildpack-480d2de.zip ファイルではなく、
親ディレクトリーに my-admin-buildpack.zip ファイルを生成することができます。
以下に例を示します。
rake 'package[../my-admin-buildpack.zip]'
hosts パラメーターは、管理ビルドパックに組み込むためにパッケージ・タスクがバイナリー・ファイルをプルするサイトのリストです。
デフォルトでは、パブリック IBM サイトのバイナリー・ファイルだけがプルされます。
IBM がホストするサイトに、サード・パーティーのバイナリー・ファイルは含まれません。
管理ビルドパックがオフライン・モードで使用されるケースで管理ビルドパックにサード・パーティーのバイナリー・ファイルを組み込めるように指示するには、
package パラメーターを指定する必要があります。
* を使用した場合、パッケージング中にダウンロードが可能であれば、管理ビルドパックにすべてのバイナリー・ファイルが組み込まれます。
version パラメーターは、Cloud Foundry コマンド行インターフェースでアプリケーションが
CloudFoundry にデプロイされるときに表示されるバージョン情報です。
デフォルトでは、表示されるバージョンは、最新のコミット ID (480d2de など) です。
以下の例は、表示されるバージョン情報のデフォルトを示しています。
Liberty Buildpack Version: 480d2de | git@github.com:cloudfoundry/ibm-websphere-liberty-buildpack.git#480d2de
- 以下のようにして cf クライアントで管理ビルドパックをインストールします。
cf create-buildpack ibm-websphere-liberty-buildpack ibm-websphere-liberty-buildpack-480d2de.zip 1
- ibm-websphere-liberty-buildpack は管理ビルドパックに付けられた名前です。
- ibm-websphere-liberty-buildpack-480d2de.zip は、Rake タスクで作成される圧縮ファイルのパスです。
- 1 は管理ビルドパックに指定された優先順位です。数値が小さいほど優先順位は高くなります。
詳細については、
Cloud Foundry の資料を参照してください。
タスクの結果
IBM
WebSphere Application Server Liberty Buildpack がインストールされました。