構成ドロップイン (dropins) フォルダーを使用したサーバー構成の指定

server.xml ファイルに include エレメントを指定することなく、 追加の構成ファイルを configDropins ディレクトリー内に指定することができます。

手順

  1. usr/servers/server_name ディレクトリーの下に configDropins ディレクトリーを作成します。
    • usr/servers/server_name/configDropins/overrides

      サーバーの server.xml ファイル内の何かを置き換えるために構成ファイルを追加したい場合、 configDropins/overrides ディレクトリーを作成します。 例えば、server.xml 内に定義されたポートを変更するには、configDropins/overrides ディレクトリーを使用します。

    • usr/servers/server_name/configDropins/defaults

      server.xml ファイルをマスター構成にしておきたいが、 server.xml で定義されていないエレメントのデフォルトを指定したい場合、configDropins/defaults ディレクトリーを作成します。 例えば、開発者が構成を提供できるようにしたいが、server.xml をマスター構成にして、 server.xml が変更されないようにしたい場合、configDropins/defaults ディレクトリーを使用します。

  2. configDropins/overrides ディレクトリーまたは configDropins/defaults ディレクトリーのいずれかにサーバー構成ファイルを置きます。

    両方のディレクトリーで更新がないかモニターされ、構成ファイルの追加、削除、または更新が行われると、ランタイム構成が動的に更新されます。

    何らかの競合がある場合、以下のルールで優先順位が決まります。

    • configDropins/overrides ディレクトリー内に指定された構成は、server.xml ファイル内の構成に優先します。 server.xml ファイル内に指定された構成は、configDropins/defaults ディレクトリー内に指定された構成に優先します。
    • configDropins/defaults ディレクトリーと configDropins/overrides ディレクトリーの両方について、ディレクトリー内のファイルからの構成は、フィーチャーによって指定されるデフォルト構成に優先します。
    • ドロップイン (dropins) ディレクトリー内の構成ファイルは、アルファベット順に処理されます。後にある構成が前の構成をオーバーライドします。例えば、 configDropins/defaultsa.xmlb.xml、および c.xml が含まれている場合、 c.xml からの構成は b.xml に優先し、b.xmla.xml に優先します。
    注: プラットフォーム間での一貫性を維持するため、ファイル名はアルファベット順にソートされる前に小文字に変換されます。これは、 2 つのファイルが同じドロップイン (dropins) ディレクトリー内に指定されていて、 大/小文字が違うだけの同じ名前が付いている場合 (例えば、extraConfig.xmlExtraConfig.xml) は、順序付けの動作が不定であることを意味します。
  3. オプション: 構成モニターをオフにします。 『動的更新の制御』を参照してください。

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: Monday, 5 December 2016
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-libcore-mp&topic=twlp_setup_dropins
ファイル名: twlp_setup_dropins.html