分散プラットフォームの場合

ユーティリティー・プロジェクトを共有ライブラリーとして定義

ユーティリティー・プロジェクトを共有ライブラリーとして定義して、 定義した共有ライブラリーをアプリケーションまたは Web プロジェクトと関連付けることができます。

始める前に

ワークベンチで共有ライブラリー機能を使用するには、ユーティリティー・プロジェクトを作成して、共有ライブラリーとして定義する必要があります。ユーティリティー・プロジェクトは、共有ライブラリーとして使用できる唯一のプロジェクト・タイプです。

このタスクについて

共有ライブラリーは、1 つ以上のアプリケーションで使用される外部 Java™ アーカイブ (JAR) ファイルです。 共有ライブラリーを使用すると、サーバーに公開された複数のアプリケーションが、同一ライブラリーの複数のコピーを使用するのでなく、単一のライブラリーを使用できるようになります。共有ライブラリーをアプリケーションまたはプロジェクトに関連付けると、アプリケーションまたはモジュールの クラス・ローダーは、共有ライブラリーのクラスをロードし、 それらのクラスをそのアプリケーションまたはモジュールに使用可能にします。

手順

ユーティリティー・プロジェクトを共有ライブラリーとして定義するには、次のようにします。

  1. ユーティリティー・プロジェクトを作成します。
    1. ツールバーで「ファイル」 > 「新規」 > 「プロジェクト」と選択します。
    2. 「Java EE」を展開し、「ユーティリティー・プロジェクト」を選択します。 「次へ」をクリックします。
    3. 「プロジェクト名」フィールドに、ユーティリティー・プロジェクトの名前を指定します。
    4. 「EAR メンバーシップ」セクションで、「EAR にプロジェクトを追加」チェック・ボックスをクリアします。
    5. 「ターゲット・ランタイム」セクションで、WebSphere® Application Server Liberty が選択されていることを確認します。
    6. 「終了」をクリックします。
  2. 新しく作成したユーティリティー・プロジェクトに成果物を定義します。 例えば、ユーティリティー・プロジェクトに Java クラスを追加できます。
  3. ユーティリティー・プロジェクトを共有ライブラリーとして定義します。
    1. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、 ユーティリティー・プロジェクトを右クリックして、 「プロパティー」 > 「Liberty」 > 「共有ライブラリー」と選択します。
    2. 「共有ライブラリー ID (Shared library ID)」フィールドに、 共有ライブラリーの ID としてストリングを入力します。
    3. 「アーカイブ・ディレクトリー」フィールドに、 ユーティリティー・プロジェクトの圧縮コピーを JAR ファイルとして配置するディレクトリーを入力するか、参照して選択します。 JAR ファイルのファイル命名規則は utilityProjectName.jar です。 ここで、utilityProjectName はユーティリティー・プロジェクトの名前です。
    4. 「Liberty 共有ライブラリー」ページで、「適用」をクリックして変更を確定します。「OK」をクリックして「プロパティー」ウィンドウを閉じます。
  4. オプション: [16.0.0.4 以降]API 可視性を設定します。
    1. ユーティリティー・プロジェクトを右クリックします。
    2. 「Liberty」 > 「共有 ライブラリー」と選択します。
    3. 「API」「IBM API」「スペック(Spec)」、および「サード・パーティー (Third party)」のチェック・ボックスから選択して、API の可視性を設定します。 デフォルトの可視性は、「API」「IBM API」、および「スペック (Spec)」に設定されます。
  5. サーバーにユーティリティー・プロジェクトを追加します。 分散プラットフォームの場合詳細については、『開発者ツールを使用した Liberty サーバーでのアプリケーションのデプロイ』のトピックを参照してください。

タスクの結果

以下に、サーバー構成 (server.xml) ファイルに追加したエントリーの例を示します。
<library id="libid">
    <fileset dir="C:¥temp" includes="Util.jar"/>
</library>
さらに、JAR ファイルが、指定されたアーカイブ・ディレクトリーに追加されます。 上記の例では、Util.jar ファイルが、C:¥temp ディレクトリーに追加されます。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック



タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: Monday, 5 December 2016
http://www14.software.ibm.com/webapp/wsbroker/redirect?version=cord&product=was-libcore-mp&topic=t_shared_library
ファイル名: t_shared_library.html