Liberty Docker サーバーでは、WebSphere Developer Tools を使用して、サーバーの実行モードとデバッグ・モードの切り替えを行えます。
これらのモードを切り替えると、ツールによって Docker イメージと Docker コンテナーが作成されます。これらは保存することができます。
このタスクについて
Liberty サーバーを Docker コンテナーで作成すると、実行コマンドとホストでマップされたポートは固定されます。
結果として、Liberty Docker サーバーの実行モードとデバッグ・モードを切り替えると、WebSphere
Developer Tools によって、Docker コンテナーに基づいて新しい Docker イメージがコミットされます。
この処理により、すべての変更がその時点でコンテナーに保存されます。
ツールでは、新しいイメージから新しいコンテナーが作成されますが、サーバーを実行またはデバッグするように実行コマンドが変更されます。
ユーザーがデバッグ・モードに切り替えると、ツールによってデバッグ・ポートがホストにマップされます。
元のイメージとコンテナーは、ツールによって削除されません。
ただし、モードを切り替えたときに、一時的なイメージとコンテナーはツールによって削除されます。
デバッグ・モードでサーバーに行った変更を失わないようにするには、
Liberty Docker サーバーを削除する際に最新の一時的なイメージとコンテナーを保存します。
手順
- サーバーを実行モードからデバッグ・モードに切り替えます。
- とクリックして、
WebSphere Developer Tools で「サーバー」ビューを開きます。
- your_server を右クリックして「デバッグ」 を選択し、サーバーをデバッグ・モードで始動します。
ツールで以下の一連のステップが実行されます。
- your_server コンテナーから切断し、コンテナーを停止します。
- your_server_debug_websphere-liberty という名前の新しいイメージに
your_server コンテナーをコミットします。
- your_server_debug_websphere-liberty イメージから
your_server_debug という名前の新しいコンテナーを作成します。
- your_server_debug コンテナーに接続します。
- 「サーバー実行モードの切り替え (Server Execution Mode Switch)」ウィンドウがツールで表示されたら、
「OK」をクリックして続行します。
「サーバー実行モードの切り替え (Server Execution Mode Switch)」ウィンドウがツールによって表示されるのは、
サーバーのモードを初めて切り替えたときだけです。
- your_server を右クリックして「実行」 を選択し、サーバーをデバッグ・モードから実行モードに切り替えて戻します。
ツールで以下の一連のステップが実行されます。
- your_server_debug コンテナーから切断し、コンテナーを停止します。
- your_server_run_websphere-liberty という名前の新しいイメージに
your_server_debug コンテナーをコミットします。
- your_server_run_websphere-liberty イメージから
your_server_run という名前の新しいコンテナーを作成します。
- your_server_run コンテナーに接続します。
- your_server を右クリックして「削除」を選択することで、
your_server サーバーを削除します。
- 「はい」をクリックして、
your_server_run コンテナーと
your_server_run_websphere-liberty イメージを保存します。
タスクの結果
サーバーを実行モードからデバッグ・モードに切り替え、その後、実行モードに戻しました。
実行モードに戻すときに、デバッグ・モードでコンテナーとイメージに行った変更を保存しました。