JAX-RS 2.0 Web アプリケーションの実装
Java™ API for RESTful Web Services (JAX-RS) を使用して、Representational State Transfer (REST) の原則に従ったサービスを開発することができます。JAX-RS を使用すると、RESTful サービスの開発が簡素化されます。
JAX-RS は、REST アプリケーションを迅速に開発するための Java API です。 この標準 API は、引き続き Java コミュニティー全体でサポートされています。 JAX-RS は、サーブレットよりも迅速に Web アプリケーションを開発する方法を提供しますが、JAX-RS の主な目的は RESTful サービスを構築することです。 jaxrs-1.1 および jaxrs-2.0 は、REST アプリケーションをビルドするためのサーバー・サイド・コンポーネント API を定義しています。IBM® JAX-RS は、JAX-RS (JSR 311) 仕様の実装を提供します。
REST の原則を使用すると、ビジネス・アプリケーションでいくつかの利点を享受できます。 RESTful サービスでは、一般に開発および取り込みをより簡単に行うことができます。大半の RESTful サービスでは、HTTP など、適切に定義された標準が送達のために使用されます。 HTTP は RESTful プロパティーを含むプロトコルであるため、RESTful サービスには、異なるクライアントにサービス提供し、複数サービスと相互運用性がある一方で、今後の拡張も可能であるなどのスケーラビリティー上の利点があります。さらに、RESTful サービス用のクライアントの開発は一般的に難しくなく、大半の RESTful サービスには XML や JSON などの共通データ表示が使用されるため相互運用性の利点があります。
JAX-RS テクノロジーを使用すると、他のタイプの分散システムと比べてより簡単に REST アプリケーションの開発、取り込み、および基準化を行うことができます。 一般的で広く普及した多くのインターネット・サービスが RESTful API のアプリケーションへの提供に成功しています。 サード・パーティーはさまざまな REST API を使用して、独自のビジネスおよびアプリケーションを構築してきました。
JAX-RS の機能は、サーブレットまたはフィルターを使用することにより提供されます。ご使用の Web アプリケーションの web.xml ファイルを構成し、Apache Wink フレームワークに基づいた IBM JAX-RS 実装を Web アプリケーションのライブラリー・ディレクトリーにアセンブルすると、ビジネス・アプリケーションでの JAX-RS ケイパビリティーの使用が可能になります。