featureManager コマンド
featureManager コマンドを使用して、フィーチャーをインストールしたり、 インストールされているすべてのフィーチャーの詳細を取得したりします。
インストールするフィーチャーは、サブシステム・アーカイブ (ESA ファイル) としてパッケージ化されている必要があります。
featureManager コマンドを使用して、プロキシー・サーバーを介して、Liberty Repository にアクセスできます。 詳しくは、 Liberty における featureManager コマンドでのプロキシー・サーバーのサポートの構成を参照してください。
featureManager コマンドの代わりに、installUtility コマンドを使用します。installUtility コマンドを使用すると、より多くのアセット・タイプを管理でき、複数のリポジトリーからアセットをインストール、検出、またはダウンロードすることができます。 詳しくは、 installUtility コマンドを使用したアセットのインストールを参照してください。
構文
コマンド構文は次のようになります。
featureManager action [options]
- install
- 安定化されたフィーチャー: このアクションは安定化されています。代わりに installUtility install コマンドを使用してください。
- フィーチャーまたはエンタープライズ・サブシステム・アーカイブ (ESA) ファイルをランタイム環境にインストールします。
- featureManager コマンドは、Liberty Repository からアセットをダウンロードできます。詳しくは、『Liberty Repository アセットのインストール』を参照してください。
- uninstall
- 安定化されたフィーチャー: このアクションは安定化されています。代わりに installUtility uninstall コマンドを使用してください。
- フィーチャーのショート・ネームまたはフィーチャーのシンボル名のいずれかを使用してフィーチャーをアンインストールします。注:
- フィーチャーをアンインストールする前には、必ず、すべてのサーバー・プロセスを停止してください。
- uninstall アクションは、ユーザー・フィーチャー (例えば、webCacheMonitor-1.0) をアンインストールできません。
- featureList
- インストールされているすべてのフィーチャーについて詳述するレポートを含む XML ファイルを生成します。
- find
- 安定化されたフィーチャー: このアクションは安定化されています。代わりに installUtility find コマンドを使用してください。
- Liberty Repository 内のすべてのアセットのリストの生成、ご使用の構成に適用可能な Liberty Repository内のアセットの検索、または詳細情報の表示を行います。
- classpath
- フィーチャー・リストからの API を使用するために、コンパイラー・クラスパスに追加できる JAR ファイルを生成します。
このアクションにより、フィックスパックの適用時に変更される可能性がある特定の JAR 名を参照することなく、製品に含まれている API JAR に対してビルド・スクリプトをコンパイルできます。出力された JAR ファイルには、製品内の API JAR への相対パスが含まれます。そのため、出力された JAR を別のディレクトリーに移動してはなりません。注: このアクションとともに、--features オプションを指定する必要があります。
- help
- 指定したアクションのヘルプ情報を表示します。
オプション
- --acceptLicense
- ライセンス条項に同意することを自動的に示します。
- --downloadOnly=[all | required* | none]
- 要求したフィーチャーをインストールすることなくローカル・ディレクトリーにダウンロードします。このオプションは、すべての依存関係フィーチャーをダウンロードするか、このランタイムに必要な依存関係フィーチャーをダウンロードするか、または依存関係フィーチャーを一切ダウンロードしないように構成できます。デフォルトでは、必須の依存関係フィーチャーをダウンロードします。--location オプションを使用してディレクトリーを指定します。注: ファイル名または URL を使用してサブシステム・アーカイブ・ロケーションを指定した場合は、このオプションを使用することはできません。
- --location=directoryPath
- フィーチャーのインストール時に、このオプションで、フィーチャーのインストール元として使用できるローカル・ソース・ディレクトリーを指定します。--downloadOnly オプションとともに使用した場合、このオプションは、ダウンロードしたフィーチャーの宛先ディレクトリーを指定します。
--downloadOnly オプションおよび --offlineOnly オプションを使用する場合は、このオプションは必須です。注: ファイル名または URL を使用してサブシステム・アーカイブ・ロケーションを指定した場合は、このオプションを使用することはできません。
- --offlineOnly
- Liberty リポジトリーに接続しない場合は、このオプションを使用します。
このコマンドを使用した場合、ローカル・ディレクトリーからのフィーチャーのみがインストールされます。
ローカル・ディレクトリーは、--location オプションを使用して指定します。注: ファイル名または URL を使用してサブシステム・アーカイブ・ロケーションを指定した場合は、このオプションを使用することはできません。
- --to=install_option
- ここで、install_option は、次のいずれかの値です。
- usr: フィーチャーはユーザー・フィーチャーとしてインストールされます。これはデフォルト値です。
- extension: フィーチャーをインストールするロケーション。 構成済みの任意の製品拡張ロケーションにフィーチャーをインストールできます。
- --viewLicenseAgreement
- ご使用条件を表示します。
- --viewLicenseInfo
- ライセンス情報を表示します。
- --when-file-exists=exist_option
- インストールするファイルが既に存在している場合の処置を指定します。exist_option は、次のいずれかの値です。
- fail: インストールを取り消します。
- ignore: インストールを続行し、既存のファイルは無視します。
- replace: 既存のファイルを上書きします。
- --verbose
- アクションの実行中に使用可能な追加情報を表示するには、このオプションを使用します。
- name
- インストールする 1 つ以上のフィーチャーを、スペースまたはコンマで区切って指定します。フィーチャーは以下の方法で指定できます。
- フィーチャー ID
- フィーチャーのショート・ネームを指定します (例: adminCenter-1.0)。
- フィーチャーのシンボル名を指定します (例: com.ibm.websphere.appserver.adminCenter-1.0)。
- .esa ファイル
- ファイル名を指定します (例: my_feature.esa)。
- URL を指定します (例: http://myhost.ibm.com/liberty/assets/my_feature.esa)。
このアクションは、ESA ファイルから OSGI-INF/SUBSYTEM.MF ファイルを新しいフィーチャー・マニフェストとして使用します。 フィーチャーは ${wlp.user.dir}/extensions/lib/features ディレクトリー (または、--to プロパティーの値が指定されている場合は製品拡張ディレクトリー) にコピーでき、サブシステムのシンボル名にちなんで名前変更されます。サブシステムのすべてのバンドルが ${wlp.user.dir}/extensions/lib ディレクトリーに抽出され、{bundle symbolic name}_{bundle version}.jar と名前変更されます。ライセンス・ファイル、チェックサム・ファイル、ローカリゼーション・ファイル、およびその他のサブシステム・コンテンツも、サブシステム・マニフェストで定義されたロケーションに抽出されます。
詳しくは、WASdev.net の「Downloads」ページを参照してください。
- --force
- インストールされている他のフィーチャーが指定フィーチャーに依存しているかどうかに関係なく、そのフィーチャーをアンインストールします。注: インストールされている他のフィーチャーによって必要とされているフィーチャーをアンインストールすると、それらのフィーチャーが動作を停止したり、サーバーが正しく実行されなくなったりする可能性があります。
- --noPrompts
- ユーザーとの対話や確認メッセージなしでフィーチャーをアンインストールします。
- --verbose
- アクションの実行中に使用可能な追加情報を表示するには、このオプションを使用します。
- name
- アンインストールする 1 つ以上のフィーチャーを指定します。名前はスペースまたはコンマで区切ります。以下のオプションを指定できます。
- サブシステム・アーカイブ (ESA ファイル) のショート・ネーム。例: adminCenter-1.0
- サブシステム・アーカイブ (ESA ファイル) のシンボル名。例: com.ibm.websphere.appserver.adminCenter-1.0
- --encoding=charset
- ここで、charset は、XML レポート・ファイルの作成時に使用する文字セットです。
- --locale=language
- ここで、language は、XML レポート・ファイルの作成時に使用する言語を指定します。 これは、ISO-639 の小文字 2 文字の言語コードと、オプションで、その後に下線と ISO-3166 の大文字 2 文字の国別コードから構成されます。
- --productExtension=name
- ここで name は、フィーチャーをリストする製品拡張の名前です。 製品拡張がデフォルト・ユーザー・ロケーションにインストールされている場合は、キーワード usrを使用します。 このオプションが指定されていない場合、WebSphere Application Server Liberty コアに対してアクションが実行されます。
- XML_report_file_name
- 作成する XML レポート・ファイルの名前を指定します。
- --verbose
- アクションの実行中に使用可能な追加情報を表示するには、このオプションを使用します。
- --viewInfo
- 詳細情報を表示します。
- --verbose
- アクションの実行中に使用可能な追加情報を表示するには、このオプションを使用します。
- searchString
- ご使用の構成に適用可能な Liberty Repository アセットのリストを生成します。
- --features=feature1,feature2,...
- API JAR ファイルのリストが含まれているフィーチャーのリスト。classpath アクションでは、このオプションは必須です。
- fileName
- 生成される JAR ファイルの名前。
使用例
featureManager install my_feature.esa --to=usr
featureManager install my_feature.esa --to=my_extension
featureManager featureList my_feature_report.xml --locale=pt_BR
featureManager featureList --productExtension=usr my_feature_report.xml
featureManager featureList --productExtension=productExtensionName my_feature_report.xml
featureManager help install
installUtility install extendedPackage-1.0 --verbose
featureManager find searchString
featureManager find searchstring --viewInfo
以下の例では、フィーチャーを検索し、追加情報を組み込みます。featureManager find "adminCenter-1.0" --verbose
featureManager install feature_shortName --downloadOnly --location=c:¥temp¥download --acceptLicense
featureManager install feature_shortName --downloadOnly=all --location=c:¥temp¥download --acceptLicense
featureManager install feature_shortName --location=c:¥temp¥download --acceptLicense
featureManager install feature_shortName --location=c:¥temp¥download --offlineOnly
以下の例では、クラスパス JAR ファイルを作成し、それを使用するアプリケーション・クラスをコンパイルします。
featureManager classpath --features=servlet-3.0 classpath.jar
javac -cp classpath.jar TestServlet.java
featureManager uninstall adminCenter-1.0
戻りコード
戻りコード | 説明 |
---|---|
0 | コマンドは、要求された操作を正常に完了しました。 |
20 | 1 つ以上の引数が無効です。 |
21 | 次の 1 つ以上の条件のため、実行時例外が発生しました。
|
22 | インストールしようとしているフィーチャーは既に存在します。 |
23 | 次の 1 つ以上の理由により、フィーチャー定義が無効でした。
|
24 | .esa サブシステム・アーカイブ・ファイルにコンテンツが含まれていません。 |
25 | インストールしようとしているファイルは既に存在しており、when-file-exists=fail オプションが指定されていました。 |
26 | この製品はコア製品ではなく、製品拡張ファイルが見つかりません。 |
27 | この製品はコア製品ではなく、製品拡張が ${wlp.install.dir}/etc/extensions/extension_name.properties ファイルに定義されていません。 |
28 | 製品拡張内のフィーチャーのマニフェスト・ファイルが見つかりません。 |
29 | このフィーチャーは、現在の製品には無効です。 |