configUtility コマンド
configUtility コマンドを使用することで、IBM WebSphere Liberty リポジトリーから構成スニペットをダウンロードできます。また、このコマンドにより、構成スニペット変数を入力値に置き換えることができます。Liberty リポジトリーの構成スニペット は、特定のタスク用の Liberty サーバー構成のサンプルです。
Liberty リポジトリーへのアクセスおよび使用については、Liberty Repositoryを参照してください。
構文
コマンド構文は次のようになります。
configUtility action | configUtility configSnippet [options]
ここで、action は、次のいずれかの値です。
- find
- リポジトリー内のすべての構成スニペットのリストを表示します。
説明に指定ストリングが含まれている構成スニペットにリストをフィルタリングするためのストリングを指定します。スペースが含まれているストリングは、二重引用符で囲ってください。
- help
- 指定したアクションのヘルプ情報を表示します。
- install
- リポジトリーから構成スニペットをダウンロードするか、変数置換用にローカル構成スニペットを使用します。
configSnippet 変数は、構成スニペットの名前です。configUtility find コマンドを実行すると、リポジトリー内の構成スニペットの名前が表示されます。
オプション
configUtility install configSnippet コマンドでは、以下のオプションを使用できます。
- --info
- 構成スニペット内のすべての変数オプションをリストします。構成スニペットに置換用変数が含まれていない場合、空のリストが返されます。
- --v[variable]=value
- --info オプションで検出された構成スニペット変数を入力値で置き換えます。このユーティリティーでは、--v[variable] を使用して以下の変数が識別されます。コマンドに大括弧 ([]) を含めないでください。
- --createConfigFile=path
- オプション。ユーティリティーは、コンソール画面ではなく、path で指定されているファイルにコード・スニペットを書き込みます。指定ファイルを組み込むには、提供されているコード・スニペットを server.xml 構成に追加します。
- --encoding=[xor|aes]
- オプション。鍵ストアのパスワードのエンコードを指定します。サポートされるエンコードは、xor および aes です。 デフォルトのエンコード方式は xor です。
- --key=key
- オプション。AES を使用してエンコードするときに使用される鍵を指定します。このストリングは、パスワードの暗号化と暗号化解除に使用される暗号鍵を生成するためにハッシュ化されます。 オプションとして、値が鍵である変数 wlp.password.encryption.key を定義して、鍵をサーバーに提供します。このオプションを指定しないと、デフォルトの鍵が使用されます。
- --useLocalFile=file
- ローカル・ファイル・システムの構成スニペットを使用します。ファイル・パスを指定する必要があります。このオプションは、構成スニペット名の指定を置き換えるものです。
使用法
以下は、正しい構文の例です。
configUtility find
configUtility find filter_string
configUtility find "filter string"
configUtility help
configUtility install configSnippet
configUtility install configSnippet --info
configUtility install configSnippet --vvariable=value
configUtility install configSnippet --createConfigFile=C:/wlp/usr/servers/server1/snippet-include.xml
configUtility install configSnippet --encoding=aes --key=myAESkey
configUtility install --useLocalFile=C:/wlp_temp/mySnippet.xml
ヒント: オプション値にスペースが含まれている場合、オプション値を二重引用符 (") で囲む必要があります。例えば、--createConfigFile オプションのファイル・パスが C:¥Program Files¥mySnipets¥snippet-include.xml の場合、コマンドで --createConfigFile="C:/Program Files/mySnipets/snippet-include.xml" と指定します。
注意:
オペレーティング・システムが異なると、一部の文字の処理が異なる可能性があります。Windows 環境では、入力ストリングに ! が含まれている場合、^ 文字でエスケープする必要があります。以下に例を示します。
D:¥Liberty¥images¥855¥Liberty855¥wlp¥bin>configUtility createConfigFile="a^!"