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Liberty アーカイブ・インストールへのインテリム・フィックスの適用

Liberty では、IBM® Installation Manager を使用する代わりに、アーカイブをベースとしたインストールを行うこともできます。自己解凍型 Java アーカイブ (JAR) ファイルまたは ZIP アーカイブ・ファイルを使用して Liberty をインストールした場合、インテリム・フィックスをインストールするときは、実行可能 JAR ファイルを適用することができます。

このタスクについて

IBM Installation Manager を使用して Liberty をインストールした場合、インテリム・フィックスの適用には Installation Manager を使用する必要があります。

アーカイブ・ベースのインテリム・フィックスの名前は <Liberty level>-WS-WASProd_WLPArchive-<fix type><fix id>.jar です
  • <Liberty level> は、フィックスを適用する最小レベルを示す 4 桁のフィックスパック・レベル ID を指します。例: 16.0.0.2
  • <fix type> は、フィックスのタイプを指します。 例えば、インテリム・フィックスには IF、診断フィックスには TF が使用されます。
  • <fix id> は、APAR 参照番号を指します。APAR がオープンされる前に診断フィックスが提供された場合、<fix id> は、PMR 参照番号に基づくものになります。

各インテリム・フィックスは、関連の JAR ファイルを実行することでインストールされます。中身が解凍され、Liberty の基本フォルダー (/wlp) に入ります。

注: インテリム・フィックスの適用時に、バックアップ・データは作成されません。インテリム・フィックスをバックアウトする場合は、/wlp フォルダーから手動でファイルを削除または復元する必要があります。
各インテリム・フィックスには、readme.txt ファイルが付属します。 このファイルの「フィックス適用に関する説明 (Directions to apply fix)」というタイトルのセクションに、フィックスの内容に固有のバックアップおよびリストアの手順が記載されています。 ファイルのバックアップに関する要件が readme.txt ファイルに指定されていない場合は、フィックスを解凍し、起動オプションとして --clean パラメーターを指定していつでもサーバーを再始動することができます。

手順

  1. オプション: 既存のファイルを上書きするファイルがフィックスに含まれる場合は、 システムで稼働中のサーバーをすべて停止します。
  2. オプション: バックアップが必要であることが readme.txt ファイルに示されている場合は、 lib/features/component.mf ファイルのバックアップを作成します。 ファイルのロケーションは、Liberty のインストール・ルートに対する相対ロケーションです。
  3. コンソールを開き、インテリム・フィックス JAR ファイルのロケーションに進みます。
  4. 使用可能なオプションを表示するには、java -jar interim_fix_jar_file -help を実行します。ここで、interim_fix_jar_file はインテリム・フィックスを含む実行可能 JAR ファイルの名前です。 以下の起動オプションを JAR ファイルに使用可能です。
    --installLocation [LibertyRootDir]
    Liberty のインストール・ディレクトリーの絶対ロケーションまたは相対ロケーション。
    デフォルトで、JAR ファイルは、現在のロケーションで wlp ディレクトリーを検索します。 Liberty のインストール・ロケーションが wlp フォルダーではない場合や、JAR ファイルと同じディレクトリー内ではない場合は、 このオプションを使用して、JAR ファイルがパッチを適用する場所を変更することができます。[LibertyRootDir] は、JAR ファイルのロケーションに対する相対ファイル・パス、または絶対ファイル・パスにすることができます。
    --suppressInfo
    JAR ファイルからは、エラー・メッセージまたはそのパッチの適用完了の確認メッセージのみが出力されます。
  5. --installLocation オプションを使用して JAR ファイルを実行し、インストール・ロケーションを指定します。 例えば、java -jar interim_fix_jar_file --installLocation です。 オプションで、--suppressInfo を組み込みます。
  6. 起動オプションとして --clean パラメーターを指定してすべての Liberty サーバーを始動します。 例えば、server start --clean などです。 --clean オプションは 1 回のみ使用します。その後のすべてのサーバー始動では必要ありません。

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: Tuesday, 6 December 2016
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ファイル名: twlp_inst_interimfix.html