分散オペレーティング・システムでの Liberty のインストールとアンインストール
IBM® Installation Manager は多くの IBM ソフトウェア製品のための共通インストーラーです。IBM Installation Manager バージョン 1.8.5 以降を使用して、WebSphere® Application Server Liberty のインストールおよび製品ライフサイクルの管理を行うことができます。
始める前に
Installation Manager は、リモートまたはローカルのソフトウェア・フラット・ファイル・ リポジトリーを使用して、WebSphere Application Server 製品をインストール、変更、更新することができる単一のインストール・プログラムです。Installation Manager は、使用可能なパッケージ (製品、フィックスパック、インテリム・フィックスなど) の判別および表示、前提条件および相互依存性のチェック、選択されたパッケージのインストールを行います。また、Installation Manager を使用して、Installation Manager によりインストールされたパッケージを 容易にアンインストールすることもできます。
![[16.0.0.4 以降]](../ng_v16004.gif)
Java SE 8 は、最新の機能とセキュリティー更新を備えているため、これが推奨 Java SDK となります。IBM SDK、Java Technology Edition、バージョン 8 パッケージを、WebSphere Liberty を含むパッケージ・グループにインストールすることにより、これをインストールできます。
IBM Installation Manager の概要: IBM Installation Manager は、広範囲のコンピューター・システムで実行できる、ソフトウェアのインストールおよび更新の汎用ツールです。Installation Manager は、コマンド行インターフェースから呼び出すことができます。また、XML で応答ファイルを作成し、それらの応答ファイルを使用して Installation Manager タスクをサイレント・モードで実行させることもできます。
Installation Manager の使用について詳しくは、 IBM Installation Manager 製品の資料を参照してください。
パッケージおよびパッケージ・グループ: Installation Manager を使用してインストールできる各ソフトウェア製品は、「パッケージ」と呼ばれます。インストールされるパッケージには、製品レベルとインストール・ロケーションがあります。 パッケージ・グループは、単一のロケーションにインストールされるすべての製品で構成されます。
必要な Installation Manager の数: Installation Manager を実行する必要があるのは、製品コードをインストールまたは更新するシステム上のみです。 1 つの Installation Manager で任意の数の製品インストールを管理できるため、通常、1 システムに必要なのは 1 つの Installation Manager のみです。
Installation Manager のインストール: インストール・キットがシステムで使用可能になると、Installation Manager を作成することができます。Installation Manager は、インストール・キットからコピーされる 1 セットのバイナリーと、この特定の Installation Manager によってインストールされた製品を説明する 1 セットのランタイム・データで構成されます。 Installation Manager を作成する前に、Installation Manager をどのモードで実行するか、およびバイナリーとランタイム・データ (エージェント・データあるいは appdata と呼ばれる) をどこに入れるかを決定する必要があります。その後、適切なユーザー ID から Installation Manager のインストール・コマンドを実行して、Installation Manager を作成します。
製品のインストール: Installation Manager を作成し、すべての必要な製品リポジトリーにアクセスできるようになった後、Installation Manager コマンド行コマンドまたは応答ファイルを使用して実際の製品インストールを実行することができます。製品のインストール時には、パッケージ名と、インストールする製品レベル (オプション)、製品ロケーション、およびその他のオプション・プロパティーを指定します。 例えば、製品によっては、インストール時に選択できるオプション・フィーチャーや、サポートされる言語パックを選択するためのリストを備えているものもあります。
インストール済み製品についての作業: Installation Manager のコマンドを使用して、インストール済みの製品および製品レベルをリストできます。 製品のファイル・システムから versionInfo コマンドを実行することで、WebSphere Application Server Liberty の複数のインストール済みコピーについてこの情報を取得することもできます。 Installation Manager のコマンドまたは応答ファイルを使用すると、新しい製品レベルのインストール、以前のレベルへのロールバック、あるいは、オプション・フィーチャーや言語パックの追加もしくは削除による製品の変更を行うことができます。
このタスクについて
- ユーザーごとに新しい Liberty インスタンスをインストールします。各 Liberty インストールが新規ユーザー・プロファイルになります。
- 複数のユーザーで複数のサーバーを作成します。各ユーザーは、使用される wlp ディレクトリーおよび java_home へのアクセス権を持つグループの一部である必要があります。
オプション 2 を使用する場合、後でサーバーの実行を担当することになるユーザーとしてサーバー作成コマンドを実行し、そのユーザーのホーム・ディレクトリー内にサーバーを作成します。Linux を使用している場合、コマンドは su user1 export WLP_USER_DIR=/home/user1 server create Server1 に似たものになります。
ユーザーのシェル・プロファイルに WLP_USER_DIR を設定することで、簡単に、すべての Liberty コマンドが確実に正しいユーザー・ディレクトリーで動作するようにできます。
『Installation Manager のインストールおよび Liberty のインストールの準備』の説明のとおり、ご使用のシステムを準備します。
以下のいずれかの手順で、Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Liberty をインストールまたはアンインストールします。
手順
- ベータ版の WebSphere Application Server Liberty がインストールされている場合は、このバージョンをインストールする前に、そのベータ版をアンインストールします。
- 分散オペレーティング・システムでの GUI を使用した Liberty のインストール
- 分散オペレーティング・システムでのコマンド行を使用した Liberty のインストール
- 応答ファイルを使用した分散オペレーティング・システムでの Liberty のインストール
- GUI を使用した分散オペレーティング・システムからの Liberty のアンインストール
- 分散オペレーティング・システムでのコマンド行を使用した Liberty のアンインストール
- 応答ファイルを使用した分散オペレーティング・システムからの Liberty のアンインストール