ユーティリティー・プロジェクトを共有ライブラリーとして定義して、
定義した共有ライブラリーをアプリケーションまたは Web プロジェクトと関連付けることができます。
始める前に
ワークベンチで共有ライブラリー機能を使用するには、ユーティリティー・プロジェクトを作成して、共有ライブラリーとして定義する必要があります。ユーティリティー・プロジェクトは、共有ライブラリーとして使用できる唯一のプロジェクト・タイプです。
このタスクについて
共有ライブラリーは、1 つ以上のアプリケーションで使用される外部 Java™ アーカイブ (JAR) ファイルです。
共有ライブラリーを使用すると、サーバーに公開された複数のアプリケーションが、同一ライブラリーの複数のコピーを使用するのでなく、単一のライブラリーを使用できるようになります。共有ライブラリーをアプリケーションまたはプロジェクトに関連付けると、アプリケーションまたはモジュールの
クラス・ローダーは、共有ライブラリーのクラスをロードし、
それらのクラスをそのアプリケーションまたはモジュールに使用可能にします。
手順
ユーティリティー・プロジェクトを共有ライブラリーとして定義するには、次のようにします。
- ユーティリティー・プロジェクトを作成します。
- ツールバーでと選択します。
- 「Java EE」を展開し、「ユーティリティー・プロジェクト」を選択します。
「次へ」をクリックします。
- 「プロジェクト名」フィールドに、ユーティリティー・プロジェクトの名前を指定します。
- 「EAR メンバーシップ」セクションで、「EAR にプロジェクトを追加」チェック・ボックスをクリアします。
- 「ターゲット・ランタイム」セクションで、WebSphere® Application Server Liberty が選択されていることを確認します。
- 「終了」をクリックします。
- 新しく作成したユーティリティー・プロジェクトに成果物を定義します。
例えば、ユーティリティー・プロジェクトに Java クラスを追加できます。
- ユーティリティー・プロジェクトを共有ライブラリーとして定義します。
- 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、
ユーティリティー・プロジェクトを右クリックして、
と選択します。
- 「共有ライブラリー ID (Shared library ID)」フィールドに、
共有ライブラリーの ID としてストリングを入力します。
- 「アーカイブ・ディレクトリー」フィールドに、
ユーティリティー・プロジェクトの圧縮コピーを JAR ファイルとして配置するディレクトリーを入力するか、参照して選択します。
JAR ファイルのファイル命名規則は utilityProjectName.jar です。
ここで、utilityProjectName はユーティリティー・プロジェクトの名前です。
- 「Liberty 共有ライブラリー」ページで、「適用」をクリックして変更を確定します。「OK」をクリックして「プロパティー」ウィンドウを閉じます。
- オプション:
API 可視性を設定します。 - ユーティリティー・プロジェクトを右クリックします。
- と選択します。
- 「API」、「IBM API」、「スペック(Spec)」、および「サード・パーティー (Third party)」のチェック・ボックスから選択して、API の可視性を設定します。
デフォルトの可視性は、「API」、「IBM API」、および「スペック (Spec)」に設定されます。
- サーバーにユーティリティー・プロジェクトを追加します。
詳細については、『開発者ツールを使用した Liberty サーバーでのアプリケーションのデプロイ』のトピックを参照してください。
タスクの結果
以下に、サーバー構成 (
server.xml) ファイルに追加したエントリーの例を示します。
<library id="libid">
<fileset dir="C:¥temp" includes="Util.jar"/>
</library>
さらに、JAR ファイルが、指定されたアーカイブ・ディレクトリーに追加されます。
上記の例では、
Util.jar ファイルが、
C:¥temp ディレクトリーに追加されます。