Liberty 組み込みメッセージングの JMS トレースの有効化
Liberty では、問題判別およびトラブルシューティングのために JMS トレースを使用できます。
JMS トレースの設定
server.xml ファイルで以下のトレース・ストリングを設定して、必要な情報を取得できます。
- 接続の問題
- 接続の問題に関する情報を収集する場合は、以下のトレース・ストリングを使用します。
SIBTrm=all
- 通信および TCP/IP
- アプリケーション・サーバー・チャネル・フレームワークおよび TCP/IP ネットワーク通信に関する情報を収集する場合は、以下のトレース・ストリングを使用します。
SIBCommunications=all:SIBJFapChannel=all:TCPChannel=fine:com.ibm.io.async.*=all
- JMS クライアント・アプリケーション
- JMS アプリケーションからの要求に関する情報を収集する場合は、以下のトレース・ストリングを使用します。
SIBJms*=all:SIBCommunications=all:SIBJFapChannel=all: SIBMessageTrace=all:SIBTrm=all:SIBJmsRa=all:SIBRa=all
- ロックされたメッセージ
- MDB およびアプリケーションに送信中のメッセージが予期しているよりも長くロックされている場合、以下のトレース・ストリングを使用します。
SIBProcessor=all:SIBMessageTrace=all
- メッセージ駆動型 Bean
- メッセージの宛先に対してアクティベーション・スペックを使用して構成されている MDB に関する情報を収集する場合は、以下のトレース・ストリングを使用します。
SIBMessageTrace=all:SIBJmsRa=all:SIBRa=all
- メッセージのフォーマットおよびスキーマ
- メッセージ・データの構文解析または処理で問題が発生した場合は、以下のトレース・ストリングを使用します。
SIBMfp=all:SIBCommunications=all
- メッセージ・プロセッサー
- メッセージング・エンジンのコア機能に関する情報を収集する場合は、以下のトレース・ストリングを使用します。このデータを収集すると役立ちますが、データのサイズが大きくなる可能性があります。
SIBProcessor=all:SIBMessageTrace=all
- メッセージ・ストア
- 障害の発生時にリカバリーできるようにストレージに書き込まれるパーシスタント・メッセージ・データに関する情報を収集する場合は、以下のトレース・ストリングを使用します。
SIBMessageStore=all
- パフォーマンスおよびメッセージのトラッキング
- メッセージの引き渡しの遅延を判別する場合、またはメッセージの宛先を確認する必要がある場合は、以下のトレース・ストリングを使用します。
SIBMessageTrace=all
- パブリッシュ/サブスクライブ
- サブスクライバーがトピックの適切なパブリケーションを取得していない場合、以下のトレース・ストリングを使用します。
SIBMatchSpace=all:SIBProcessor=all
- セキュリティー
- ユーザーが誤って認証される場合、あるいはリソースへのアクセスが誤って許可または却下される場合は、以下のトレース・ストリングを使用します。
SIBSecurity=all