レプリカのポートの変更

多くのレプリカを含むレプリカ・セット内のレプリカのポートを変更するには、特定の順序でレプリカを停止して開始する必要があり、少なくとも 1 つのレプリカは、他のレプリカのポートの変更が終わるまでは変更しないでおく必要があります。

始める前に

レプリカ・セットを作成します。 Liberty 集合のレプリカ・セットの構成を参照してください。このトピックでは、 『例: レプリカ・セットの作成とアクティブ化』で、同一ホスト上の 3 つの集合コントローラーから構成されるレプリカ・セットの作成例を示しています。

このタスクについて

レプリカをレプリカ・セットに追加したときに、そのレプリカのポート番号を指定しました。例えば、 レプリカの server.xml ファイル内の以下のエレメントは、レプリカのポート 10011 を指定しています。

<collectiveController replicaPort="10011"
                      replicaSet="localhost:10010"
                      isInitialReplicaSet="false" />

レプリカ・セットに含まれるレプリカが 1 つのみの場合、単に replicaPort 値を変更できます。しかし、 レプリカ・セットに多くのレプリカが含まれる場合、あるレプリカのポートを変更するには、その前にそのレプリカを停止する必要があります。さらに、 レプリカ・セット内の 1 つのレプリカは実行したままにして、停止した他のレプリカのポートを正常に変更し終わるまでは、そのポートを変更しないでおく必要があります。

手順

  1. ポートを変更したいレプリカを停止します。少なくとも 1 つのレプリカは停止せず、そのポートも変更しないでください。
  2. 停止したレプリカの server.xml ファイル内の replicaPort 値を変更します。
  3. 停止したレプリカを開始します。
  4. レプリカの messages.log を確認し、変更後のレプリカが通信できることを検証します。
    レプリカのメッセージで CWWKX6011I メッセージを探し、レプリカが正しく同期したかどうかを確認します。
    CWWKX6011I: collective controller は作動可能で、要求を受け入れることができます。リーダーは replicaHost:replicaPort です。現在アクティブなレプリカ・セットは [replicaHost:replicaPort, replicaHost:replicaPort, replicaHost:replicaPort] です。構成されているレプリカ・セットは [replicaHost:replicaPort, replicaHost:replicaPort, replicaHost:replicaPort] です。
  5. 実行中のままにしておいたレプリカのポートを変更したい場合、この時点で、そのレプリカを停止し、ポートを変更し、再始動し、他のレプリカと通信できることを検証することができます。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック

ファイル名: tagt_wlp_change_replicas.html