z/OS 上での Liberty フィーチャーの追加および削除

Installation Manager を使用して、既存のインストール済み環境でアドオンおよびフィーチャーを追加または削除できます。オプションの組み込み可能 EJB コンテナー・フィーチャーと、Liberty アドオンおよびフィーチャーの両方を変更できます。

始める前に

WebSphere® Application Server for z/OS® Liberty の製品リポジトリーにアクセスします。リポジトリーは、読み取り専用としてマウントできます。

必要なフィーチャーを決定します。WebSphere Application Server for z/OS Liberty の各インストール済みコピーは、それぞれ異なるインストール済みフィーチャーのセットを保有することができます。

インストール済み環境を変更する場合、Liberty リポジトリーにアクセスしてアドオンおよびフィーチャーをインストールすることを選択できます。Liberty リポジトリーへアクセスするには、インターネットにアクセスできる必要があります。ご使用のシステムがインターネットにアクセスできないか、または、カスタマイズされた Liberty アセットをインストールしたい場合は、 Liberty Asset Repository Service のインスタンスまたはディレクトリー・ベースのローカル・リポジトリーをセットアップし、その後、Installation Manager でリポジトリー URL、ディレクトリー・パス、アーカイブ・パスを追加します。

手順

  1. フィーチャーを追加または削除しようとしている製品の製品ファイル・システムをマウントします。
  2. Installation Manager のユーザー ID で Unix システム・サービス・シェルにログインし、ディレクトリーを Installation Manager バイナリーのロケーションの eclipse/tools サブディレクトリーに変更します。
    以下に例を示します。
    cd /InstallationManager/bin/eclipse/tools
  3. 既存の製品インストール済み環境に 1 つ以上のフィーチャーを追加するには、imcl コマンドを実行し、追加するフィーチャーを指定します。

    組み込み可能 EJB コンテナーおよび JPA クライアント・フィーチャーのフィーチャー ID は、embeddablecontainer です。オプションの embeddablecontainer フィーチャーは、-addFeatures オプションを指定することで追加し、-removeFeatures オプションを指定することで削除します。

    注: 16.0.0.2 フィックスパック時点の組み込み可能 EJB コンテナーおよび JPA クライアントのフィーチャーについて削除通知が発行されたため、このフィーチャーは今後の削除対象です。詳しくは、削除通知を参照してください。

    既存の Liberty インストール済み環境を変更する場合のアセットの追加および削除は、製品の初期インストール時とは異なります。Liberty アドオンまたはフィーチャーを追加するには、user.addAssets プロパティーでシンボル名またはショート・ネームを指定し、-acceptLicense パラメーターを指定します。アドオンまたはフィーチャーを削除するには、user.removeAssets プロパティーでシンボル名またはショート・ネームを 2 つのコンマで区切って指定します。

    明示的に削除しない限り、インストール済みのすべての Liberty アドオンとフィーチャーは、デフォルトでインストールされたままとなります。

    注: アセットのインストールは、インターネット・アクセスがあってもなくても、Liberty Asset Repository Service のインスタンスから、またはローカル・ディレクトリー・ベースのリポジトリーから行うことも可能です。リポジトリー URL、ディレクトリー・パス、またはアーカイブ・ファイル・パスを -repositories パラメーターに追加してください。リポジトリーは、指定された順序でアクセスされます。これらのアセット・リポジトリーについて詳しくは、『Installation Manager を使用したアセットのインストール』を参照してください。IBM WebSphere Liberty Repository からアセットをインストールするには、インターネットへのアクセスが必要です。Liberty Repository へのアクセスを有効にするには、-properties パラメーターで user.useLibertyRepository オプションを true に設定します。 Liberty Repository は、インストール中にアクセスされるリポジトリーのうち最後のリポジトリーです。
    ヒント: ご使用の Liberty インストール済み環境で installUtility find アクションを使用すると、インストールできるアセットのショート・ネームがリストされます。
    以下のコマンド例では、embeddablecontainer Installation Manager フィーチャー、ndMemberBundle Liberty アドオン、portlet-2.0 Liberty フィーチャー、および portletserving-2.0 Liberty フィーチャーを追加します。 portlet-2.0 フィーチャーはシンボリック名を使用して指定され、 ndMemberBundle および portletserving-2.0 は短い名前を使用して指定されます。
    ./imcl modify com.ibm.websphere.liberty.zOS
      -addFeatures embeddablecontainer
      -properties user.addAssets=ndMemberBundle,,com.ibm.websphere.appserver.portlet-2.0,,portletserving-2.0
      -repositories http://www.ibm.com/software/repositorymanager/com.ibm.websphere.liberty.zOS
      -installationDirectory /InstallationManager/products/WebSphere/Liberty/16.0.0.2
      -secureStorageFile /InstallationManager/im.ssf -masterPasswordFile /InstallationManager/master.password
      -acceptLicense
  4. 既存の製品インストール済み環境から 1 つ以上のフィーチャーを削除するには、imcl コマンドを実行し、削除するフィーチャーを指定します。
    以下のコマンド例では、embeddablecontainer Installation Manager フィーチャー、ndMemberBundle Liberty アドオン、portlet-2.0 Liberty フィーチャー、および portletserving-2.0 Liberty フィーチャーを削除します。
    ./imcl modify com.ibm.websphere.liberty.zOS
      -removeFeatures embeddablecontainer
      -properties user.removeAssets=ndMemberBundle,,com.ibm.websphere.appserver.portlet-2.0,,portletserving-2.0
      -installationDirectory /InstallationManager/products/WebSphere/Liberty/16.0.0.2
      -secureStorageFile /InstallationManager/im.ssf -masterPasswordFile /InstallationManager/master.password
    注: オプション・フィーチャーを削除する前に、それらのフィーチャーがなくなっても影響を受けるアプリケーションがないことを確認してください。
  5. 当該フィーチャーが追加または削除されたならば、製品ファイル・システムをアンマウントし、Liberty サーバーが使用できるように読み取り専用ファイル・システムとして再マウントします。

次のタスク

新しく追加したフィーチャーをカスタマイズするか、または使用します。


トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック

ファイル名: twlp_ins_installation_zos_options.html