Liberty Java ランタイム環境または Software Development Kit の更新

最新の Java™ バージョンに更新することにより、Liberty 環境が新しいフィーチャーおよびセキュリティー・フィックスを確実に受け取るようにします。

このタスクについて

Liberty は、任意の準拠している Java ランタイム環境 (JRE) または Java Software Development Kit (SDK) とともに実行可能です。この柔軟性は、JRE または Java SDK をインストールするための複数のオプションがあることを意味します。
  • IBM SDK, Java Technology Edition を IBM Java SDKs for WebSphere Liberty からダウンロードします。
  • 仕様に準拠する別の JRE または Java SDK (例えば Oracle Java SE) を別途ダウンロードし、インストールします。
重要: Java SE 6 および 7 に対して削除通知が出されました。これは、これらの Java バージョンが、削除通知に指定されたフィックスパックの時点で削除されることを意味します。サポートが削除された後、Liberty カーネルは再コンパイルされ、削除された Java バージョンでは実行できなくなります。

手順

  1. Liberty インストール済み環境を、Java バージョンをサポートする、少なくとも最小のフィックスパックに更新します。フィックスパックは新しいほど、より多くのフィーチャーおよびフィックスが組み込まれています。

    Java SE 8 には Liberty フィックスパック 8.5.5.5 以降が必要であり、Java SE 7.1 にはフィックスパック 8.5.5.2 以降が必要です。Liberty のゼロ・マイグレーション方式により、現行のアプリケーションおよび構成に与える影響を最小限にしてご使用のインストール済み環境を更新できます。

    詳しくは、z/OS オペレーティング・システムへの Liberty インテリム・フィックスおよびフィックスパックのインストールを参照してください。

  2. 次のいずれかのオプションを使用して、JRE または Java SDK を更新します。
    • Installation Manager を使用して Liberty をインストールした場合は、IBM Java SDK のインストールと更新にもそれを使用できます。IBM Java を使用する場合は、IBM SDK, Java Technology Edition バージョン 8 などの共通の IBM Java SDK のいずれかをインストールします。IBM SDK は、WebSphere フィックスパックのスケジュールに含まれていないため、古い WebSphere Java SDK よりも速くセキュリティー更新を受け取ります。IBM Java 8 SDK は、WebSphere Application Server traditional V9.0 にも使用されます。

      Installation Manager を使用した IBM Java SDK のインストールについて詳しくは、z/OS での IBM SDK, Java Technology Edition のインストールを参照してください。

    • 別個にダウンロードした JRE または Java SDK をインストールします。サポートされる Java のバージョンの、仕様に準拠しているすべての JRE または Java SDK をインストールできます。
      JRE または Java SDK をインストールした後、JAVA_HOME 変数を設定して、Liberty が使用する Java レベルを変更します
      ヒント: Liberty 環境のカスタマイズで説明されているように、server.env ファイル内の JAVA_HOME プロパティーに Java SDK または JRE のロケーションを指定できます。server.env ファイル内に JAVA_HOME プロパティーを設定すると、Liberty は、Liberty サーバーの実行に使用されるユーザー・プロファイルに関係なく、同じ Java ランタイム・ロケーションを使用します。
      あるいは、以下のようにして、オペレーティング・システムに JAVA_HOME 変数を設定することができます。
    • Migration Toolkit でアプリケーションをスキャンして、非推奨または非互換性がないか確認します。

      多くの場合、Java SE 仕様は、Oracleの Compatibility Guide for JDK 8 および Java SE 7 and JDK 7 Compatibility に記載されている非互換性と非推奨を除き、以前の Java SE のバージョンと上位バイナリー互換です。

      Migration Toolkit は、Migration Toolkit for Application Binaries と Eclipse ベースの WebSphere Application Server Migration Toolkit という、2 つの別々のツールで構成されています。
      • アプリケーション・バイナリー・スキャナーは、アプリケーションに関する詳細なマイグレーション分析レポートを作成します。これにより、アプリケーションに必要と考えられる変更のタイプと範囲を適切に把握できます。
      • アプリケーションをマイグレーションすると、Eclipse ベースの Migration Toolkit は、可能な場合、クイック・フィックスを提供して自動的にソースを更新し、手動で更新する必要がある項目についての詳細なヘルプを提供します。

      詳細情報およびツールキットのダウンロードについては、Migration Toolkit on WASdev を参照してください。


    トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック

    ファイル名: twlp_ins_update_jdk.html