[17.0.0.1 and later]

z/OS コンソールからの Liberty サーバーの一時停止と再開

z/OS コンソールから MODIFY コマンドを使用して、Liberty サーバーのインバウンド作業を一時停止し、その後で再開することができます。インバウンド作業の一時停止と再開によって、サーバーを停止する必要なく、監査またはデバッグの目的でリソースを隔離できます。

始める前に

一時停止要求または再開要求を実行する前に、要求が確実に成功するようにするため、サーバーおよびサーバーの一時停止可能コンポーネントの状況をチェックできます。サーバーの状況は、一時停止またはアクティブのいずれかです。特定のコンポーネントの状況も、一時停止またはアクティブのいずれかです。

状況がアクティブであるサーバーを一時停止できます。既に一時停止済みのサーバーに対して一時停止要求を実行すると、 そのサーバーは一時停止のままです。状況が一時停止であるサーバーを再開できます。アクティブなサーバーに対して再開要求を実行すると、 そのサーバーはアクティブなままです。

同様に、状況がアクティブであるコンポーネントを一時停止できます。既に一時停止済みのコンポーネントに対して一時停止要求を実行すると、 そのコンポーネントは一時停止のままです。状況が一時停止であるコンポーネントを再開できます。アクティブなコンポーネントに対して再開要求を実行すると、 そのコンポーネントはアクティブなままです。

  • サーバーの状況を表示します。
    MODIFY [jobname.]identifier,status
  • サーバー上の一時停止可能なコンポーネントのそれぞれについて、状況などの情報を表示します。
    MODIFY [jobname.].identifier,status,details
  • サーバー上の特定の一時停止可能なコンポーネントの状況を表示します。
    MODIFY [jobname.].identifer,status,target='target1,target2'

このタスクについて

一時停止可能なコンポーネントは以下のとおりです。

  • HTTP エンドポイント

    1 つ以上の HTTP エンドポイントを一時停止すると、特定の HTTP エンドポイントに関連付けられた 1 つ以上のリソースを隔離できます。リソースには、例えばデータベースがあります。

    特定のエンドポイントを一時停止または再開するには、 構成にある各 httpEndpoint エレメントの ID を MODIFY コマンドの TARGET オプションに指定します。例えば、 以下の構成にある db1HttpEndpoint エンドポイントおよび db2HttpEndpoint エンドポイントを一時停止できます。
    <httpEndpoint id="defaultHttpEndpoint" host="*" httpPort="8800" httpsPort="8810"/>
    <httpEndpoint id="db1HttpEndpoint" host="*" httpPort="8801" httpsPort="8811"/>
    <httpEndpoint id="db2HttpEndpoint" host="*" httpPort="8802" httpsPort="8812"/>
    これらのエンドポイントを一時停止するには、次のコマンドを実行します。
    MODIFY [jobname]identifier,PAUSE,TARGET='db1HttpEndpoint,db2HttpEndpoint'

    サーバーおよびエンドポイントが HTTP 要求および SSL 保護された HTTPS 要求を処理するように構成されている場合、エンドポイントの一時停止および再開は、どちらの通信タイプにも適用されます。

  • [18.0.0.1 and later]メッセージ・エンドポイント

    メッセージ駆 動型 Bean (MDB) メッセージ・エンドポイントを一時停止して、エンドポイ ントがメッセージを受信しないようにすることができます。

    特定のメッセージ・エンドポイントを一 時停止または再開するには、各 MDB メッセージ・エンドポイントのアクティベーション名を MODIFY コマンドの TARGET オプションに指定します。 アクティベーション名は次の形式で構成されます。

    ApplicationName#ModuleName#BeanName

    例えば、MDB メッセージ・エンドポイントを一時停止するには、以下のコマンドを発行します。

    MODIFY [jobname]identifier,PAUSE,TARGET='MDBApplication#MDBModule.jar#Bean'

手順

  1. 一時停止可能なコンポーネントによって制御されるインバウンド作業フローを一時停止します。

    一時停止可能なコンポーネントの場合、すべてのコンポーネントまたは特定のコンポーネントを一時停止することができます。

    すべてのコンポーネントを一時停止するには、次の MODIFY コマンドを実行します。
    MODIFY [jobname]identifier,PAUSE
    例えば 2 つの特定のコンポーネントを一時停止するには、次の MODIFY コマンドを実行します。
    MODIFY [jobname]identifier,PAUSE,TARGET='target1,target2'
    target1 および target2 の値は、サポートされる各プロトコルの一時停止可能なコンポーネントです。
  2. 一時停止されたコンポーネントを再開します。

    一時停止されたすべてのコンポーネント、または一時停止された特定のコンポーネントを再開できます。

    すべてのコンポーネントを再開するには、次のコマンドを実行します。
    MODIFY [jobname]identifier,RESUME
    例えば 2 つの特定のコンポーネントを再開するには、次のコマンドを実行します。
    MODIFY [jobname]identifier,RESUME,TARGET='target1,target2'
    target1 および target2 の値は、サポートされる各プロトコルの一時停止可能なコンポーネントです。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック

ファイル名: twlp_PauseResume_zosConsole.html