z/OS の WLM 分類
z/OS® ワークロード管理 (WLM) フィーチャーの Liberty に関する構文およびサポートの注記。
WLM 別プログラムは、要求がディスパッチされるスレッドに関連付けられています。
また、WLM サービス・クラスにも関連付けられています。
WLM サービス・クラスは、WLM 構成に定義されたルールに基づいて、WLM によって WLM 別プログラムに割り当てられます。
WLM サービス・クラスは、クライアント作業のクラスごとに WLM 目標 (例えば、1 秒以内に 95% 完了など) を示します。また、WLM サービス・クラスは、システム上の他の作業に関連する目標の重要性も示します。
WLM は、分類時に Liberty サーバーによって提供される情報を使用して WLM サービス・クラスを割り当てます。以下の 3 つのプロパティーが WLM による作業の分類に役立ちます。
- サブシステム・タイプ
- WebSphere® の場合、サブシステム・タイプは CB です。
- コレクション名
- 作業を実行しているサーバーの名前。作業を実行しているサーバーに基づいた WLM 分類ルールを作成できます。
- トランザクション・クラス
- Liberty コード内での作業の分類から判別される名前。トランザクション・クラスは、ディスパッチされる要求に提供する Liberty 構成に基づいています。トランザクション・クラスは WLM サービス・クラスに関連付けられています。異なるトランザクション・クラスを同じサーバー内のさまざまなアプリケーションに割り当てることができ、これによって、異なる WLMサービス・クラスを同じサーバー内のさまざまなアプリケーションに割り当てる効果があります。
server.xml ファイル内の構成の構文は以下のとおりです。
<featureManager>
<feature>zosWlm-1.0</feature>
</featureManager>
<wlmClassification>
<httpClassification transactionClass="CLASS001" host="127.0.0.1" port="9080" method="GET"
resource="/testResource" />
</wlmClassification>
属性 | デフォルト値 |
---|---|
transactionClass="" | 空ストリング |
host="*" | ワイルドカード |
port="*" | ワイルドカード |
method="*" | ワイルドカード |
resource="*" | ワイルドカード |
重要:
- <httpClassification ... /> のすべての属性はオプションです。
- WLM をオンにしたが、最小限の 1 つのルールも指定しなかった場合は、WLM はアクティブになりますが、別プログラムは作成されません。
- 分類ルールの順序付けはトップダウンです。つまり、各ルールは、それより下のルールすべてに優先します。
- トランザクション・クラスは大/小文字混合にすることができます。
- ポートは範囲として指定可能です。例えば、port="9080-9085" です。
- ポートおよびメソッドは、コンマ区切りのリストとして指定できます。 例えば、port="9043,9080" や method="GET,PUT" などです。
- リソースは、ワイルドカードを使用して指定できます。1 つのアスタリスクは任意の数の文字を表し、2 つのパス分離文字 (/) 間のストリングを示すワイルドカードとして使用されます。連続する 2 つのアスタリスクは、パス分離文字を含む任意の数の文字を表します。二重アスタリスクは、2 つのパス分離文字の間で他の文字とともに使用することはできません。
- resource="/test*/*" は、/testaa/bb.html に一致しますが、/testaa/bb/cc.html には一致しません。
- resource="*.html" は、/aaa.html に一致しますが、/aaa/bbb.html には一致しません。
- resource="/go/set*/**/archive.jsp" は、/go/seta/bb/2/archive.jsp、/go/setaa/bb/2/archive.jsp、および /go/set/archive.jsp に一致します。
- デフォルトでは、resource= が指定されていない場合、すべてのストリングに一致します。これは、resource="/**/*" と等価であり、/aaa、/aaa/bbb、および /aaa/bbb/ccc.html に一致します。
構成例:
<wlmClassification>
<httpClassification transactionClass="CLASS004" resource="/res2"/>
<httpClassification transactionClass="CLASS003" resource="/res1"/>
<httpClassification transactionClass="CLASS002" port="9043" />
<httpClassification transactionClass="CLASS001" />
</wlmClassification>
注:
- ルール 1 およびルール 2 では、個々のリソースに対するすべての着信要求をキャッチします。
- ルール 3 は、リストされたどちらのリソースに対するものでもないが、ポート 9043 におけるすべての着信要求をキャッチします
- ルール 4 は「すべてキャッチ」ルールであり、ルール 1、ルール 2、またはルール 3 で一致しなかったすべての着信要求に一致します。