z/OS Connect で使用するためのバインディング・ファイルおよびスキーマ・ファイルの作成

z/OS Connect には、z/OS オペレーティング・システム上のビジネス・アセットの呼び出しに使用される要求および応答のペイロードをオプションで変換する機能があります。 z/OS Connect では、BBGLS2JS と BBGJS2LS という新しい 2 つのユーティリティーが用意されています。

始める前に

バインディング・ファイルとスキーマ・ファイルを作成する前に、セットアップが以下の前提条件に従っていることを確認してください。
  • 高水準言語データ構造は、次の基準を満たす必要があります。
    • データ構造は、例えば COBOL コピーブック内など、ソース・プログラムとは別個に定義される必要があります。
    • PL/I または COBOL のアプリケーション・プログラムが使用するデータ構造が入力と出力で異なる場合、 このデータ構造は、区分データ・セットに存在する 2 つの異なるメンバーに定義される必要があります。 入力と出力で同じデータ構造を使用している場合は、1 つのメンバーにデータ構造を定義する必要があります。
    • C および C++ では、区分データ・セット内の同じメンバーにデータ構造を置くことができます。
  • 言語構造は、区分データ・セットで使用可能でなければなりません。
  • BBGLS2JS または BBGJS2LS が実行に使用するユーザー ID を Open Multiple Virtual Storage (OMVS) に定義する必要があります。
  • このユーザー ID には、z/OS® UNIX ライブラリーと PDS ライブラリーに対する読み取り権限と、 LOGFILE、WSBIND、JSON-SCHEMA-REQUEST、および JSON-SCHEMA-RESPONSE の出力パラメーターに指定されたディレクトリーに対する書き込み権限が必要です。
  • このユーザー ID には、Java™ を実行するのに十分に大きなストレージが割り振られている必要があります。 Java のバージョンは、サポートされているものならどれでも使用できます。 BBGLS2JS/BBGJS2LS ユーティリティーは、デフォルトで USS 環境の JAVA_HOME で指定された Java バージョンを使用します。 それ以外の場合、ユーザー ID は、PATH ステートメントで指定された Java バージョンを使用します。

このタスクについて

BBGLS2JS ユーティリティーは、COBOL コピーブック、あるいは PLI または C の構造ファイルを読み取って、 バインディング・ファイルと JSON スキーマ・ファイルを生成します。 BBGJS2LS ユーティリティーは、JSON スキーマを読み取って、対応するバインディング・ファイルと言語構造ファイル (COBOL コピーブック、PL/I、または C 構造ヘッダー・ファイル) を生成します。 これらのユーティリティーは、既存の DFHLS2JS ツールと DFHJS2LS ツール (CICS Transaction Server Mobile Extensions フィーチャー・パックに含まれる) に似ています。 入力パラメーターは同じですが、シンボリック・パラメーターが異なります。

手順

  1. JCL プロシージャー BBGLS2JS を入手します。 JCL プロシージャー BBGLS2JS と BBGJS2LS は、GitHub にあります。 この JCL の使用法については、GitHub の README ファイルを参照してください。 このロケーションからご使用の z/OS システムの JCL プロシージャー・ライブラリー内の BBGLS2JS という名前のメンバーに、JCL プロシージャーをコピーする必要があります。
  2. プロシージャー BBGLS2JS を使用して、言語構造から z/OS Connect サービス・バインディング・ファイルを生成します。 入力パラメーターを指定してプロシージャー BBGLS2JS を呼び出す JCL を用意する必要があります。 入力パラメーターや、プロシージャーの使用に役立つサンプル・ジョブについては、BBGLS2JS の参照資料を参照してください。 プロシージャー BBGLS2JS をサブミットすると、 WSBIND パラメーターで指定した場所に、サービス・バインディング・ファイルがユーティリティーによって生成されます。 生成された JSON スキーマは、JSON-SCHEMA-REQUEST パラメーターと JSON-SCHEMA-RESPONSE パラメーターで指定した場所に置かれます。
  3. 生成された JSON スキーマを確認します。 これらのスキーマを使用して、z/OS Connect サービスと対話するための入出力データ・フォーマットを定義します。 アプリケーション開発者は、サービスを呼び出して JSON 要求ペイロードを渡すアプリケーションを作成する際に、これらのスキーマを使用する必要があります。
    注: 生成されたスキーマを変更すると、WSBIND で生成された Web サービス・バインディング・ファイルが無効になります。 スキーマを変更する場合 (例えば、スキーマ内のフィールドを名前変更する場合など) には、BBGJS2LS を使用して、新しいバインディング・ファイルと、 一連の新しい言語構造を生成しなければなりません。 新しい言語構造を使用するためには、アプリケーション・プログラムの再コンパイルが必要です。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック

ファイル名: twlp_zconnect_binding_and_schema.html