IMS での Liberty の最適化されたローカル・アダプターのサポートの有効化

WebSphere® 最適化ローカル・アダプター (WOLA) を使用してインバウンド要求を受信できるように IMS 環境を使用可能にする必要があります。

始める前に

Liberty サーバー環境で、最適化されたローカル・アダプターを使用できるようにします。詳しくは、『Optimized Local Adapters を使用するための Liberty サーバー環境の使用可能化』を参照してください。

手順

  1. IMS PROCLIB データ・セット内にサブシステム・メンバー (SSM) を作成するか、または、既存メンバーを更新します。 最適化されたローカル・アダプター用の WOLA,BBOA,BBOAIEMT 項目をこのメンバーに組み込みます。この項目の先頭トークン WOLA は 4 文字の固有のストリングに変更できます。このストリングは、 IMS によって発行されるメッセージ中でサブシステムを識別するために使用されます。SSM の作成方法について詳しくは、IMS への外部サブシステムの定義を参照してください。
  2. 必要に応じて、IMS 始動プロシージャー (PROC) に SSM パラメーターを追加します。ステップ 1 で作成された外部サブシステム IMS PROCLIB メンバーを指すように SSM パラメーターを設定してください。 SSM パラメーターの設定方法について詳しくは、SSM= EXEC パラメーターの指定を参照してください。
  3. 最適化されたローカル・アダプターを IMS External Subsystem Attach Facility (ESAF) で識別するのに使用されるロード・モジュールを入れるためのデータ・セットを作成します。このデータ・セットは LIBRARY フォーマットでなければならず、APF 許可も必要です。
  4. ステップ 3 で割り振られたデータ・セットに、最適化されたローカル・アダプターの ESAF モジュールをコピーします。 そうするには、UNIX システム・サービス (USS) シェルから cp -Xv wlp/clients/zos/bboaiemt "//'$DSNAME'" コマンドおよび cp -Xv wlp/clients/zos/bboaiemi "//'$DSNAME'" コマンドを実行します。
  5. ステップ 3 で割り振られたデータ・セットを、IMS 始動 PROC の STEPLIB および DFSESL の DD 連結に追加します。また、このデータ・セットを、最適化されたローカル・アダプターを使用するすべてのメッセージ処理領域 (MPR)、ファスト・パス領域 (IFP)、またはバッチ・メッセージ処理 (BMP) 領域の DFSESL DD 連結に追加します。
  6. z/OS 用 CBIND プロファイルを作成することによって、最適化されたローカル・アダプターの接続を保護します。 System Authorization Facility (SAF) で CBIND を使用可能にしている場合、最適化されたローカル・アダプター API を使用するクライアントにアクセス権限を付与します。現行スレッド上のユーザー ID または IMS 従属領域内の TCB は、 最適化されたローカル・アダプターの接続を作成するために、CBIND クラス内の適切なプロファイルへの READ アクセス権限を持っている必要があります。ユーザー ID を現行 IMS タスクおよびその TCB に関連付ける方法はいくつかあります。BMP の場合、デフォルトでジョブ・ユーザー ID が使用されます。IFP および MPP では、 SECURITY マクロおよびセキュリティー環境構築出口 DFSBSEX0 が、どのユーザー ID が TCB と関連付けられるのかの決定に関与します。詳しくは、z/OS 用の Liberty 上でのインバウンド・サポートのための最適化されたローカル・アダプターの保護を参照してください。
  7. IMS 領域を再始動します。IMS メッセージ DFS0801I は、ステップ 1 で使用されたストリングを使用して、最適化されたローカル・アダプターのサブシステム接続が完了したことを示します。 また、ステップ 1 で使用されたストリングを IMS コマンド /DISPLAY SUBSYS WOLA で使用して、最適化されたローカル・アダプターの状況を表示することもできます。
  8. 既存の IMS プログラムを WebSphere から呼び出す場合、プログラム DFSYSVI0 を実行することによって OTMA C/I SVC を使用可能にします。このプログラムは、IMS によって提供され、ご使用のシステム上で OTMA C/I SVC を使用可能にします。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック

ファイル名: twlp_dat_enableconnectorims.html