J2C 接続に対する syncToOSThread の使用可能化

Liberty で J2C 接続に対して syncToOSThread を使用可能にするには、追加構成とともに appSecurity-1.0 フィーチャーおよび zosSecurity-1.0 フィーチャーを使用します。

始める前に

J2C 接続に対して syncToOSThread サポートを 使用可能にするには、appSecurity-1.0 フィーチャーおよび zosSecurity-1.0 フィーチャーが必要です。 syncToOSThread 構成エレメントも定義する必要があります。 さらに、認証に SAF レジストリーを使用する必要があり、許可 SAF サービスが使用可能でなければなりません。

syncToOSThread サポートには許可 SAF サービスが必要なため、エンジェル・プロセスが稼働中で、サーバーがそれに接続されている必要があります。 エンジェル・プロセスについて詳しくは、 『z/OS でのプロセス・タイプ』を参照してください。

手順

  1. appSecurity-1.0 フィーチャーおよび zosSecurity-1.0 フィーチャー を追加し、syncToOSThread 構成エレメントを 属性 j2cEnabled="true" を指定して定義することによって、J2C 接続に対して syncToOSThread を 使用可能にするようサーバーを構成します。さらに、認証に SAF レジストリーが必ず使用されるようにしてください。
    <featureManager>
    	<feature>appSecurity-1.0</feature>
    	<feature>zosSecurity-1.0</feature>
    </featureManager>
    <safRegistry id="saf" />
    <syncToOSThread j2cEnabled="true" />
    注:
    • res-auth=container を指定するリソースを使用する接続の場合、j2cEnabled=true を設定すると、タイプ 2 の J2C 接続で syncToOSThread が使用可能になります。 syncToOSThread の使用可能化により、接続の確立中に Java™ の RunAs ID が OS ID と同期化されます。それにより、接続は OS ID に関連付けられ、OS ID と同じ許可と特権が接続に割り当てられます。
    • syncToOSThread を使用する場合は、データ・ソースに JAAS 別名を指定しないでください。 JAAS 別名を定義すると、それが OS ID をオーバーライドします。
  2. ご使用の SAF 製品を次のいずれかのプロファイルで構成することで、 syncToOSThread の操作を実行する許可をサーバーに付与します。
    • サーバーのユーザー ID に、FACILITY クラスでの BBG.SYNC.<profilePrefix> プロファイルへの制御アクセス権限を付与します。 これにより、サーバーが、RunAs ID を OS ID と同期させることができます。
      PERMIT BBG.SYNC.<profilePrefix> ID(<serverUserId>) ACCESS(CONTROL) CLASS(FACILITY)
    • サーバーのユーザー ID に、FACILITY クラスでの BBG.SYNC.<profilePrefix> プロファイルへの読み取りアクセス権限を付与します。さらに、サーバーのユーザー ID に、OS ID と同期させる RunAs ID ごとに 1 つずつ、 SURROGATE クラスでの 1 つ以上の BBG.SYNC.<runAsUserId> プロファイルへの読み取りアクセス権限を付与します。
      PERMIT BBG.SYNC.<profilePrefix> ID(<serverUserId>) ACCESS(READ) CLASS(FACILITY)
      PERMIT BBG.SYNC.<runAsUserId> ID(<serverUserId>) ACCESS(READ) CLASS(SURROGAT)
    注: <profilePrefix> は、デフォルトでは「BBGZDFLT」であり、構成ファイル内で <safCredentials profilePrefix="xx"> を使用することによって構成できます。

    syncToOSThread について詳しくは、WebSphere Application Server for z/OS 資料で、Java スレッド ID とオペレーティング・システム・スレッド ID についての説明を参照してください。


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ファイル名: twlp_synctoosthread_j2c.html