For z/OS platforms[16.0.0.4 and later]

名前付きエンジェル

名前付きエンジェルは、デフォルト・エンジェルがすべての Liberty サーバーに許可サービスを提供するのと同様に、Liberty サーバーの選択したグループに許可サービスを提供することができます。名前付きエンジェルの定義のルール、および名前付きエンジェルを使用できる状況について説明します。

名前付きエンジェルには、以下の利点があります。
  • Liberty のインストール済み環境で独自のエンジェルを使用できます。そのため、LPAR 上のすべての Liberty サーバー・インスタンスを停止することなく、インストール済み環境を処理できます。
  • 各スタック製品で、スタック製品自体と同じサービス・レベルで実行される独自のエンジェル・インスタンスを構成できます。

オペレーター START コマンドで NAME パラメーターをコーディングすることで、エンジェルに名前を付けることができます。エンジェル名は 1 文字以上 54 文字以下で、文字 A-Z 0-9 ! # $ + - / : < > = ? @ [ ] ˆ _ ` { } | ˜ のみを使用できます。

エンジェル名は LPAR 上で固有でなければなりません。同じ名前の 2 つのエンジェルを LPAR で同時に実行することはできません。

1 つの LPAR 上に最大で 4092 個の名前付きエンジェルを配置できます。

NAME パラメーターが省略されているかブランクの場合、エンジェルには名前が付けられません。このエンジェルは、LPAR のデフォルト・エンジェル・プロセスになります。デフォルト・エンジェル・プロセスは、以下の状況で Liberty サーバー・インスタンスを処理できます。
  • V16.0.0.3 以前で稼働している Liberty サーバー・インスタンス。
  • V16.0.0.4 以降で稼働していて、接続先のエンジェル名が指定されていない Liberty サーバー・インスタンス。
注: エンジェルの指定方法について詳しくは、Liberty のブートストラップ・プロパティーの指定を参照してください。

トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック

ファイル名: rwlp_named_angel.html