z/OS Connect ファイル・システム・ロガー・インターセプターのセットアップ

ファイル・システム・ロガー・インターセプターは、z/OS Connect ユーザーがファイル・システム・ファイルに要求情報を記録することを可能にします。

このタスクについて

この機能は、zosConnect-1.0 フィーチャーまたは zosConnect-1.2 フィーチャーを構成すると使用可能になり、構成が要求されます。

表 1. 生成されるログ・ファイル内の項目の説明
項目 説明
DateTime サービスを呼び出す前にロガー・インターセプターによって計算される日付と時刻
ThreadID サービス要求の処理に使用されるスレッドの ID
UserName 要求を処理している対象のユーザー名
RequestID z/OS Connect によって生成される要求トラッキング ID
RemoteAddress 要求を発信したクライアント、または要求を最後に送信したプロキシーのインターネット・プロトコル (IP) アドレス
LocalAddress 要求が受信されたインターフェースのインターネット・プロトコル (IP) アドレス
MessageType ペイロードが要求からのものか応答からのものかを示します
MessageSize ペイロードの文字サイズ
MessageData 要求ペイロードまたは応答ペイロード
*****************************************************************************
ServerName: com.ibm.ws.zos.connect.interceptor.logger.fs
*****************************************************************************
DateTime:2015-07-19_12-14-02 | ThreadId:47 | UserName:Fred | RequestID:0000000000000001000000000000000000000000000000 | 
RemoteAddress:127.0.0.1 | LocalAddress:127.0.0.1
MessageType:REQUEST
MessageSize:27
MessageData:{"payload":"HELLO_SERVICE"}

DateTime:2015-07-19_12-14-02 | ThreadId:47 | UserName:Fred | RequestID:0000000000000001000000000000000000000000000000 | 
RemoteAddress:127.0.0.1 | LocalAddress:127.0.0.1
MessageType:RESPONSE
MessageSize:26
MessageData:{"payload":"HELLO_CALLER"}

手順

  1. fileSystemloggerInterceptor エレメントをグローバルに構成します。
    <fileSystemloggerInterceptor id="globalFileSystemLogger" logName="globalLog_%SERVERNAME%"/>
    <zosConnectInterceptors id="globalInterceptorList" interceptorRef="globalFileSystemLogger" />
    <zosConnectManager globalInterceptorsRef="globalInterceptorList/>

    この例では、すべての z/OS Connect サービス要求が、globalLog_myServer1_yyyy-MM-dd_HH_mm_ss_SSS.log (ここで、myServer1 はサーバーの名前) と呼ばれるファイルに記録されます。唯一必要な構成エレメントは、logName 属性定義です。この構成エレメントは、%SERVERNAME% ストリングを受け入れます。このストリングは、ログが作成された時にサーバーの名前に置き換えられます。デフォルトのログ・ファイルのロケーションは、 ${server.output.dir}/logs/zosConnect です。使用可能な構成属性およびデフォルト値について詳しくは、z/OS Connect 1.0 および z/OS Connect 1.2 の資料を参照してください。

    さらに、特定のサービス用に fileSystemloggerInterceptor エレメントを構成することもできます。
     <fileSystemloggerInterceptor id="serviceYFileSystemLogger" 
                                     logName="service1Log" 
                                     logPath="/zosConnect/logs"
                                     logOption="RESPONSE"
                                     maxPayloadSize="30720"/>
    <zosConnectInterceptors id="serviceYInterceptorList" interceptorRef="serviceYFileSystemLogger" />
    <zosConnectService serviceName="serviceY" serviceRef="serviceY" interceptorsRef="serviceYInterceptorList"/>
    <usr_myService id="serviceY"/>

    この例では、すべての z/OS Connect サービス要求が、パス/zosConnect/logs にある service1Log_yyyy-MM-dd_HH_mm_ss_SSS.log と呼ばれるファイルに記録されます。このログ・パスは完全修飾パスです。serviceY をターゲットとするすべての着信要求の応答データのみがログに記録されます。最大の JSON ペイロードは 30,720 文字になるように構成されているため、30,720 文字を超えるすべての JSON (応答) ペイロードは、構成されている最大ペイロード・サイズに切り捨てられます。

  2. (オプション) bufferedLogging 属性定義および bufferSize 属性定義を構成して、バッファー・ロギングを使用可能にします。デフォルトのバッファー・サイズは 8 キロバイトです。バッファー内のすべてのレコードは、バッファーがフルになった時にディスクにフラッシュされます。バッファー・ロギングの使用が適切なのは、パフォーマンスに懸念がある場合、および障害状態が発生している間に、フラッシュされていないレコードが消失しても受け入れられる場合になります。
     <fileSystemloggerInterceptor id="globalFileSystemLogger" 
                                     logName="globalLog_%SERVERNAME%"
                                     bufferedLogging="true"
                                     bufferSize="16384"/>
  3. (オプション) rollOffLogPolicy 属性を構成します。アクティブ・ログ・ファイルが、指定されたサイズ、またはデフォルト・ファイル・サイズの 50 メガバイトに達したときに新規ファイルが作成されることを、このポリシーは指定します。 また、アクティブ・ログ・ファイルが作成されてから、指定された時間が経過したとき、またはデフォルト時間の 24 時間が経過したときに新規ファイルを作成することもできます。 以下の例では、ファイルのサイズが 16 キロバイトに達した時にファイルが作成されます。命名スキーマは同じで、globalLog_myServer1_yyyy-MM-dd_HH_mm_ss_SSS.log になります。作成されるログ・ファイルの名前の違いは、特定のファイルが作成された時に使用されるタイム・スタンプです。
    <fileSystemloggerInterceptor id="globalFileSystemLogger" 
                                     logName="globalLog_%SERVERNAME%"
                                     rollOffLogPolicy="SIZE"
                                     rollOffLogPolicySize="16384"/>

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック

ファイル名: twlp_zconnect_file_sys_log_int.html