ビデオ: Configuring an auto-scalable cluster for Liberty elasticity (Liberty 弾力性に対応した自動スケーラブル・クラスターの構成)

以下は、「Configuring an auto-scalable cluster for Liberty elasticity (Liberty 弾力性に対応した自動スケーラブル・クラスターの構成)」ビデオのトランスクリプトです。このビデオは、Liberty サーバーの弾力性をサポートするための集合の構成方法を示しています。このトランスクリプトは、ビデオのストーリーボードです。音声は、ナレーションとキャプションを記述しています。画面上のアクションは、ビデオに表示される内容を記述したものです。

ビデオ Configuring an auto-scalable cluster for Liberty elasticity

表 1. タイトル・ページ. タイトルが表示され、その後、自律型プロビジョニングを示し、次にリソースの使用に基づいたサーバーの始動と停止を示すアニメーションが表示されます。
場面 音声 画面上のアクション
1 このビデオは、Liberty 弾力性に対応した自動スケーラブル・クラスターの構成方法を示しています。 タイトル「Configuring an auto-scalable cluster for Liberty elasticity (Liberty 弾力性に対応した自動スケーラブル・クラスターの構成方法)」が表示されています。
2 Liberty 弾力性を使用した場合、JVM 弾力性の場合と同様に、スケーリング・ポリシーとリソース使用に基づいた、自律型のクラスター・メンバーの開始および停止が行われます。

しかし、他のホストへの新規クラスター・メンバーの自律型プロビジョニングも行われます。

ホストに Liberty がインストールされていなくても、Liberty 弾力性は、そのホスト上に、Liberty ソフトウェアの「スタック」と呼ばれるもの (Liberty ランタイム、IBM JRE、および Liberty サーバーとアプリケーション) を自律的にインストールし、それらのインストールされた Liberty サーバーとアプリケーションを自律的に開始および停止することができます。これにより、リソース要求が急上昇した際の処理能力が高まります。

ここでは、リソースの使用が増加した時に、スケーリング・コントローラーが Liberty ソフトウェアのスタック・グループを、コントローラーに登録されているホストにプロビジョニングし、リソース要求に応答して、プロビジョニングされたクラスター・メンバー・サーバーとそれらのアプリケーションを停止したり開始したりしているところを示しています。

登録済みホストでどの Liberty ソフトウェアが使用可能かに基づいて、どの Liberty ソフトウェアをスタック・グループに入れる必要があるか決定します。
Liberty elasticity auto scaling (Liberty 弾力性の自動スケーリング)」という見出しが表示されます。

Autonomic starting and stopping of cluster members based on scaling policies and resource use (JVM elasticity) (スケーリング・ポリシーおよびリソース使用に基づいた、クラスター・メンバーの自律的開始および停止 (JVM 弾力性)) 」という情報が表示されます。スケーリング・コントローラーが、登録済みホスト・コンピューター上で Liberty サーバー・クラスター・メンバーを開始および停止しているアニメーションが表示されます。リソース使用を表す矢印が上方向を示すと、登録済みホスト上のスケーリング・メンバー・サーバーが停止から実行中に変わります。次に、リソース使用を表す矢印が下方向を示すと、登録済みホスト上のスケーリング・メンバー・サーバーが実行中から停止に変わります。

+ Autonomic provisioning of new cluster members to other hosts (新規クラスター・メンバーから他のホストへの自律的プロビジョニング)」という情報が表示されます。スケーリング・コントローラーが新しいスケーリング・メンバーを 2 つの登録済みホストにプロビジョニングし、次に、それらのメンバー・サーバーをリソース使用を示す矢印の向きに基づいて開始および停止するアニメーションが表示されます。

What's in a stack group? (スタック・グループに含まれているものは?)」という情報が表示されます。Liberty ソフトウェアのスタックが、2 つの登録済みホストに移動しているアニメーションが表示されます。JAVA_HOME パスに含まれている Liberty サーバーをサポートする IBM JRE がインストールされていない登録済みホストは、以下を受け取ります。
  • Liberty ランタイム (wlp)
  • IBM JRE (wlp.jre)
  • Liberty サーバー・パッケージ (wlp.usr)
JAVA_HOME パスに含まれている Liberty サーバーをサポートする IBM JRE がインストールされている登録済みホストは、以下を受け取ります。
  • Liberty ランタイム (wlp)
  • Liberty サーバー・パッケージ (wlp.usr)
表 2. スケーリング・コントローラーを構成するデモ. スケーリング・コントローラーの構成について説明します。
場面 音声 画面上のアクション
3 まず、サーバーの作成から開始します。Liberty インストール済み環境の wlp/bin ディレクトリーで、server create コマンドを実行し、サーバーに myController と命名します。 1 Configure a scaling controller (1 スケーリング・コントローラーを構成する)」という見出しが表示されます。

コマンド・ウィンドウで wlp/bin がオープンされており、サーバーを作成する次のコマンドが実行されます。

server create myController
次に、「Server myController created. (サーバー myController が作成されました)」というメッセージが表示されます。
4 このサーバーを集合コントローラーにするために、collective create コマンドを実行します。このコマンドはデフォルトで、コンソール画面に出力を書き込みます。--createConfigFile オプションを指定することにより、代わりにファイルに出力を書き込むことができます。 コマンド・ウィンドウで wlp/bin がオープンしており、サーバーを集合コントローラーにするための次のコマンドが実行されます。
collective create myController --hostName=controller_host_name --keystorePassword=myController
5 出力をコピーし、myController の server.xml ファイルに貼り付けます。 生成されたコントローラー構成が表示されます。次に、コマンド・ウィンドウで構成がマーキングされ、コピーされます。最後に、エディターで wlp/usr/servers/myController/server.xml ファイルがオープンされ、構成がこのファイルの </server> タグの上にコピーされます。
6 コントローラーの管理ユーザー名とパスワードに、adminUser および adminPassword を指定します。

httpEndpoint エレメントに host="*" を追加します。これはオプションです。

myController をスケーリング・コントローラーにするために、scalingController-1.0 フィーチャーを featureManager エレメントに追加します。

さらに、adminCenter-1.0 フィーチャーも追加します。これにより、Admin Center で集合を表示できます。

最後に、スケーリング・ポリシーを追加します。使用不可になっており、最小および最大 1 つのサーバーがあるスケーリング・ポリシーから開始します。
エディターで、コントローラーの server.xml ファイルに次の変更が行われます。
  1. 管理ユーザー名とパスワードを追加します。
    <quickStartSecurity userName="adminUser" userPassword="adminPassword"/>

    Add an administrative user name and password (管理ユーザー名とパスワードを追加します))」という情報が表示されます。

  2. host="*"httpEndpoint エレメントに追加します。
  3. myController をスケーリング・コントローラーにし、Admin Center での myController の管理を可能にするためのフィーチャーを featureManager エレメントに追加します。
    <feature>scalingController-1.0</feature>
    <feature>adminCenter-1.0</feature>

    The scalingController-1.0 feature is required for a scaling controller (スケーリング・コントローラーには scalingController-1.0 フィーチャーが必要です)」という情報が表示され、次に「The adminCenter-1.0 feature is optional for a scaling controller but needed for this example to use Admin Center (adminCenter-1.0 フィーチャーはスケーリング・コントローラーにはオプションですが、この例では Admin Center を使用するために必要です)」という情報が表示されます。

  4. 使用不可になっており、最小および最大 1 つのサーバーがあるスケーリング・ポリシーを追加します。
    <scalingDefinitions>
       <defaultScalingPolicy enabled="false" min="1" max="1"/>
    </scalingDefinitions>

    Add a scaling policy. Start with the scaling policy disabled. (スケーリング・ポリシーを追加します。使用不可になっているスケーリング・ポリシーから開始します)」という情報が表示されます。

  5. ファイルを保存します。
7 myController を開始するには、wlp/bin コマンド行で server start コマンドを実行します。 SSH サービス・コマンド行に、wlp/bin ディレクトリーに移動し、コントローラーを開始するコマンドを入力します。
cd /cygdrive/c/wlp/bin

./server start myController

On Windows computers, using an SSH service to start servers enables a controller to connect to member servers with SSH (Windows コンピューター上で SSH サービスを使用してサーバーを開始すると、SSH を使用してコントローラーをメンバー・サーバーに接続できます)」という情報が表示されます。

コマンドが実行され、コマンド・ウィンドウに myController が開始されたことを示すメッセージが表示されます。
表 3. Admin Center 探索ツールの「サーバー」ページに移動するデモ. ブラウザーで Admin Center がオープンしています。ログインし、探索ツールの「サーバー」ページが表示されます。
場面 音声 画面上のアクション
8 Admin Center で myController を表示するには、ブラウザーで https://controller_host_name:controller_port_number/adminCenter/ URL をオープンします。

ブラウザーによって、この接続が信頼されることを確認するプロンプトが出されたら、例外を指定するか、Admin Center への接続を有効にします。

探索ツールの「サーバー」ページに移動します。
Optional: View servers in Admin Center (オプション: Admin Center でサーバーを表示します)」という見出しが表示されます。

Web ブラウザーで以下を実行します。

  1. ブラウザーで https://controller_host_name:9443/adminCenter/ URL をオープンします。
  2. この接続を信頼することを選択します。
  3. Admin Center のログイン・ページで、ユーザー名に adminUser、パスワードに adminPassword を入力します。エディターで、スケーリング・コントローラーの server.xml ファイル内のユーザー名とパスワードを同時に強調表示して、必要なログイン値を表示します。
  4. 「ツールボックス」ページで、探索アイコン を選択します。
  5. 探索ツールで、「サーバー」パネルを選択します。探索ツールに、1 つの実行中のサーバー myController が表示されます。
表 4. スケーリング・メンバーを構成するデモ. サーバーを作成し、それをコントローラーにメンバー・サーバーとして結合し、次にそれをスケーリング・メンバーにするよう構成する方法を示します。
場面 音声 画面上のアクション
9 次にスケーリング・メンバーを作成します。wlp/bin コマンド・プロンプトで、server create コマンドを実行し、サーバーに myMember と命名します。 2 Configure a scaling member (2 スケーリング・メンバーを構成する)」という見出しが表示されます。

コマンド・ウィンドウで wlp/bin がオープンしており、次のコマンドが実行されます。

server create myMember
次に、「Server myMember created. (サーバー myMember が作成されました)」というメッセージが表示されます。
10 このサーバーを集合に結合するために、collective join コマンドを実行します。--host--port--user、および --password の値は、コントローラーの server.xml ファイルから取得できます。--keystorePassword には、メンバーの鍵ストアのパスワードに使用する値を設定します。--hostName パラメーターはオプションです。 wlp/bin をオープンしているコマンド・ウィンドウで、次のコマンドを実行します。
collective join myMember --host=controller_host_name --hostName=host_name --port=9443 --user=adminUser --password=adminPassword --keystorePassword=myMember
証明書チェーンを受け入れるかどうかを尋ねるメッセージが表示されたら、y を入力します。
11 次に、出力をコピーし、myMember の server.xml に貼り付けます。--createConfigFile オプションを指定することにより、代わりにファイルに出力を書き込むことができます。 コマンド・ウィンドウ内の生成された構成がマーキングされ、コピーされます。次に、エディターで wlp/usr/servers/myMember/server.xml ファイルがオープンされ、構成がこのファイルの </server> タグの上にコピーされます。
12 メンバーの server.xml ファイルで、RPC ユーザーとパスワードを設定します。これらは、この Windows コンピューターにログインするために入力するユーザー名とパスワードです。ユーザーは、このコンピューターの管理特権を持っている必要があります。

この例では、コントローラーとメンバーは同じホスト上にあるため、ポート番号を変更する必要があります。メンバー・サーバーが、コントローラーとは別のホスト上にある場合は、そのホスト上でポートが固有になるようにしてください。

scalingMember-1.0 フィーチャーを追加して、メンバー・サーバーをスケーリング・メンバーにします。

hostSingleton エレメントを追加し、そのポートをホスト上で固有の番号に設定します。そのホスト・シングルトン・ポートは、リーダーを選出するために、同じホスト上のすべての Liberty サーバーによって使用されます。リーダーの仕事は、ホスト上のすべてのサーバーのスケーリング・メトリックの総計を報告することです。リーダーが稼働を停止した場合は、別のリーダーが選出されます。

エディターで、メンバーの server.xml ファイルに次の変更が行われます。
  1. RPC ユーザーおよびパスワードを設定します。これらは、コンピューターにログオンする時に入力するユーザー名とパスワードです。ユーザーは、このコンピューターの管理特権を持っている必要があります。
    <hostAuthInfo rpcUser="admin_user_id"
                  rpcUserPassword="admin_user_password" />
  2. メンバー・ポートがコントローラー・ポート、およびコンピューター上で使用されている他のポートと異なるように、ポート番号を 9080 から 90819443 から 9444 に変更します。
    <httpEndpoint id="defaultHttpEndpoint"
                  httpPort="9081"
                  httpsPort="9444" />
  3. scalingMember-1.0featureManager エレメントに追加して、myMember をスケーリング・メンバーにします。
    <feature>scalingMember-1.0</feature>

    The scalingMember-1.0 feature is required for a scaling member. You can add both clusterMember-1.0 and scalingMember-1.0 or add only scalingMember-1.0. You don't need clusterMember-1.0 because the scalingMember-1.0 feature enables the clusterMember-1.0 feature. (スケーリング・メンバーには scalingMember-1.0 フィーチャーが必要です。clusterMember-1.0 と scalingMember-1.0 の両方を追加するか、scalingMember-1.0 のみを追加できます。scalingMember-1.0 フィーチャーは clusterMember-1.0 フィーチャーを使用可能にするため、clusterMember-1.0 は必要ありません。)」という情報が表示されます。

  4. hostSingleton エレメントを追加し、そのポートを 5164、またはコンピューター上で固有のその他のポートに設定します。
    <hostSingleton name="ScalingMemberSingletonService" port="5164" />

    以下の情報が表示されます。 「スケーリング・メンバー server.xml ファイルは、ポートと共に hostSingleton エレメントを定義する必要があります。 同じホスト上のすべてのスケーリング・メンバーは、 同じポートを使用しなければなりません。任意のポート番号を指定できますが、 ポート番号はホスト・コンピューター上で固有である必要があります。この例は、ポート番号 5164 を使用します。」

  5. ファイルを保存します。
Admin Center 探索ツールの「サーバー」ページで、myMember が停止しているのが示されます。
13 myMember を開始します。 SSH サービス・コマンド行の wlp/bin ディレクトリーで、スケーリング・メンバーを開始します。
./server start myMember
コマンドが実行され、myMember が開始されたことを示すメッセージがコマンド・ウィンドウに表示されます。Admin Center 探索ツールの「サーバー」ページに、myMember が開始されているのが示されます。
表 5. JVM 弾力性の自動スケーリングが機能していることを検証するデモ. スケーリング・ポリシーを使用可能化 (Admin Center 探索ツールの「サーバー」ページに自動スケーリング・アイコンが表示されている) を示し、次にそのスケーリング・ポリシーの使用不可化を示します。
場面 音声 画面上のアクション
14 自動スケーリングのテストを実行します。コントローラーの server.xml ファイルでスケーリング・ポリシーを使用可能にし、ファイルを保存します。 Optional: Test the scaling configuration (オプション: スケーリング構成のテスト)」という見出しが表示されます。

エディターでコントローラーの server.xml ファイルを開き、自動スケーリングを使用可能にします。次のように変更します。

<defaultScalingPolicy enabled="false" min="1" max="1"/>
を次のように変更します:
<defaultScalingPolicy enabled="true" min="1" max="1"/>

Admin Center 探索ツールの「サーバー」ページで、自動スケーリング・アイコン 自動スケーリング・アイコン が myMember カードに表示され、スケーリング・ポリシーが使用可能になっていることを示します。

When scaling policies are enabled, scaling members have an auto scaling icon in Admin Center (スケーリング・ポリシーが使用可能になっている場合、スケーリング・メンバーでは自動スケーリング・アイコンが Admin Center に表示されます)」という情報が表示されます。
15 現時点で、この構成には JVM 弾力性があります。スケーリング・コントローラーは、スケーリング・ポリシーとリソース使用に基づいてスケーリング・メンバーを開始および停止できます。 JVM 弾力性の自動スケーリングが機能しているかどうかを確認するには、次のように、エディターで min の値を 0 に変更します。
<defaultScalingPolicy enabled="true" min="0" max="1"/>

Setting the minimum to 0 (zero) stops the scaling member (最小値を 0 (ゼロ) に設定するとスケーリング・メンバーが停止します)」という情報が表示されます。

Admin Center 探索ツールの「サーバー」ページで、myMember の状況が、開始済みから停止に変わり、JVM 弾力性の自動スケーリングが機能していることが示されます。
16   エディターでコントローラーの server.xml ファイルを開き、次のようにして min の値を 1 に戻します。
<defaultScalingPolicy enabled="true" min="1" max="1"/>

Setting the minimum to 1 (one) restarts the scaling member (最小値を 1 に設定するとスケーリング・メンバーが再始動されます)」という情報が表示されます。

Admin Center 探索ツールの「サーバー」ページで、myMember の状況が、停止から開始済みに変わり、JVM 弾力性の自動スケーリングが機能していることが示されます。
17 まだ Liberty 弾力性用の構成をセットアップしていないため、スケーリング・ポリシーを使用不可にします。 エディターでコントローラーの server.xml ファイルを開き、自動スケーリングを使用不可にします。
<defaultScalingPolicy enabled="false" min="1" max="1"/>

Testing confirms that auto scaling is working. For this example, temporarily disable scaling policies until the stack group and its installables and packages are defined. (テストにより自動スケーリングが機能していることが確認されます。この例では、スタック・グループとそのインストール可能ファイルおよびパッケージが定義されるまでスケーリング・ポリシーを一時的に使用不可にします。)」という情報が表示されます。

Admin Center 探索ツールの「サーバー」ページで、自動スケーリング・アイコン 自動スケーリング・アイコン はもう myMember カードに表示されておらず、スケーリング・ポリシーが使用不可になっていることを示しています。
表 6. スタック・グループのクラスター名をメンバーの server.xml ファイルに追加するデモ. myStackGroup.cluster1 へのメンバーの割り当てを示します。デフォルトで、クラスター・メンバーは defaultCluster 内にあります。
場面 音声 画面上のアクション
18 メンバーの server.xml ファイルに、myStackGroup.cluster1 という名前のクラスターにメンバーを入れるステートメントを追加します。myStackGroup ディレクトリーを作成し、Liberty 弾力性の自動スケーリング用のインストール可能ファイルおよびパッケージをその中に入れます。デフォルトのスタック・グループ名 defaultStackGroup を使用できます。cluster1 は、作成するサーバー・パッケージの名前です。

集合に他の動的クラスター・メンバーが含まれている場合は、それらのメンバーが同じクラスターに所属するように、同じステートメントを他のメンバーの server.xml ファイルに追加します。

3 Add the scaling member to a cluster named stack_group_name.provisionable_cluster_name (3 stack_group_name.provisionable_cluster_name という名前のクラスターにスケーリング・メンバーを追加する)」という見出しが表示されます。

エディターでメンバーの server.xml ファイルを開き、次のように、メンバーを myStackGroup.cluster1 という名前のクラスターに入れるステートメントを追加します。

<clusterMember name="myStackGroup.cluster1"/>

myStackGroup is the name of the stack group directory that will hold installables and packages for Liberty elasticity auto scaling (myStackGroup は、Liberty 弾力性の自動スケーリングのインストール可能ファイルとパッケージを保持するスタック・グループ・ディレクトリーの名前です)」と「cluster1 is the name of the server package that the scaling controller will provision to registered hosts (cluster1 は、スケーリング・コントローラーが登録済みホストにプロビジョンするサーバー・パッケージの名前です)」という情報が表示されます。

Admin Center 探索ツールの「サーバー」ページで、myMember のクラスターの名前が、defaultCluster から myStackGroup.cluster1 に変わります。
表 7. ターゲット・ホストを登録するデモ. registerHost コマンドを実行して、集合コントローラーにターゲット・ホストを登録します。
場面 音声 画面上のアクション
19 Liberty 弾力性の自動スケーリングで cluster1 を別のホストにインストールします。

collective registerHost コマンドを実行し、ターゲット・ホストとして Linux マシンを指定します。

追加の registerHost コマンドを実行すると、複数のターゲット・ホストを登録することができます。
4 Register a host, to which the scaling controller will provision servers based on scaling policies (4 スケーリング・コントローラーがスケーリング・ポリシーに基づいてサーバーをプロビジョンするホストを登録する)」という見出しが表示されます。

wlp/bin をオープンしたコマンド・ウィンドウが表示され、次のように、ターゲット・ホストを登録するためのコマンドが実行されます。

collective registerHost target_host_name --host=controller_host_name --port=9443 --user=adminUser --password=adminPassword --rpcUser=target_host_OS_user --rpcUserPassword=target_host_OS_user_password
証明書チェーンを受け入れるかどうかを尋ねるメッセージが表示されたら、y を入力します。次に、ホストが正常に登録されたことを確認するメッセージが表示されます。
20   Admin Center でダッシュボード・アイコンダッシュボード・アイコン を選択して探索ツール・ダッシュボードに戻り、「ホスト」パネルを選択し、登録されているホストが追加されていることを示し、次に「サーバー」ページに戻ります。
21 このケースのように、登録済みホストに Liberty ソフトウェアがインストールされていない場合、スタック・グループは、Liberty ランタイム、IBM JRE、および Liberty サーバー・パッケージとアプリケーションを含んでいる必要があります。 登録済みホストのファイル・システムが表示されます。

For this example, the registered host does not have Liberty or an IBM JRE that supports Liberty installed. Liberty elasticity auto scaling will need to provision to the registered host: (この例では、登録済みホストには、Liberty、または Liberty をサポートする IBM JRE がインストールされていません。Liberty 弾力性の自動スケーリングは、登録済みホストに以下をプロビジョンする必要があります)」という情報が表示されます。

  • Liberty ランタイムのインストール可能ファイル (wlp)
  • JRE インストール可能ファイル (wlp.jre)
  • サーバー・パッケージ (wlp.usr)
表 8. stackGroups/myStackGroup ディレクトリーを作成するデモ. wlp/usr/shared/stackGroups/myStackGroup ディレクトリーを、installables サブディレクトリーおよび packages サブディレクトリーと共に作成します。
場面 音声 画面上のアクション
22 myStackGroup ディレクトリーを作成します。このディレクトリー名は、クラスター名に含まれているものと同じです。

defaultStackGroup ディレクトリーをコピーし、名前変更します。

スケーリング・コントローラーで、登録済みホストにインストールしたい Liberty ソフトウェアを installables サブディレクトリーと packages サブディレクトリーに入れます。
Optional: Create your own stack group subdirectories if you don't want to use the default stack group (オプション: デフォルトのスタック・グループを使用したくない場合は、独自のスタック・グループ・サブディレクトリーを作成します)」という見出しが表示されます。

ファイル・システム・ブラウザーが表示され、wlp/usr/shared/stackGroups ディレクトリーに移動します。defaultStackGroup ディレクトリーをコピーし、stackGroups ディレクトリーに貼り付け、貼り付けたディレクトリーを myStackGroup に名前変更します。次に、installables サブディレクトリーと packages サブディレクトリーが表示されます。

表 9. Liberty ランタイムのインストール可能ファイルを作成し、それを stackGroups/myStackGroup/installablesディレクトリーに追加するデモ. package コマンドを実行して wlp.855.zip を作成し、次にそのファイルを wlp/usr/shared/stackGroups/myStackGroup/installables ディレクトリーに追加します。
場面 音声 画面上のアクション
23   5 Create a Liberty runtime installable named the naming convention (5 wlp.name.zip 命名規則に従って命名された Liberty ランタイムのインストール可能ファイルを作成する)」という見出しが表示されます。

ファイル・システム・ブラウザーが表示され、wlp_installable ディレクトリーに移動します。このディレクトリーが空であることが示されます。

24 Liberty ランタイム・アーカイブを作成するために、--include=wlp オプションを指定して server package コマンドを実行します。これにより、wlp ディレクトリーを含むが、usr ディレクトリーを含まないアーカイブが作成されます。アーカイブ名 wlp.855.zip は、命名規則に従っています。 wlp/bin をオープンしたコマンド・ウィンドウが表示され、package コマンドが実行されて、wlp_installable の空のディレクトリーに入れられる、wlp.855.zip という名前の Liberty ランタイムのインストール可能ファイルが作成されます。
server package --include=wlp --archive=c:¥wlp_installable¥wlp.855.zip
コマンドが実行され、c:¥wlp_installable¥wlp.855.zip のパッケージ化が完了したことを示すメッセージが表示されます。
25 アーカイブをスタック・グループの installables ディレクトリーにコピーします。 ファイル・システム・ブラウザーで、wlp.855.zip をコピーし、wlp/usr/shared/stackGroups/myStackGroup/installables ディレクトリーに貼り付けます。
表 10. JRE インストール可能ファイルを作成し、stackGroups/myStackGroup/installables ディレクトリーに追加するデモ. Liberty JRE インストール済み環境の java ディレクトリーを圧縮して jre.17.zip を作成し、そのファイルを wlp/usr/shared/stackGroups/myStackGroup/installables ディレクトリーに追加します。
場面 音声 画面上のアクション
26 Liberty サーバーをサポートする IBM JRE を作成するには、Liberty に使用される JRE の java ディレクトリーの内容を zip します。

アーカイブをスタック・グループの installables ディレクトリーに移動します。

6 Create a JRE installable named with the jre.name.zip naming convention if the registered host doesn't have or use an IBM JRE that supports Liberty servers (6 登録済みホストで、Liberty サーバーをサポートする IBM JRE が存在していない、または使用されていない場合、jre.name.zip 命名規則によって命名された JRE インストール可能ファイルを作成する)」という見出しが表示されます。

ファイル・システム・ブラウザーが表示され、Liberty JRE インストール済み環境の java ディレクトリーに移動します。java ディレクトリーの内容を圧縮して jre.17.zipを作成します。次に、このファイルをコピーし、wlp/usr/shared/stackGroups/myStackGroup/installables ディレクトリーに貼り付けます。

The JRE installable must be appropriate for the operating system of the registered hosts (JRE インストール可能ファイルは、登録済みホストのオペレーティング・システムに適したものでなければならない)」という情報が表示されます。

表 11. cluster1 サーバー・パッケージを作成し、myStackGroup/packages ディレクトリーに追加するデモ. create コマンドを実行して、cluster1 という名前のサーバーを作成し、cluster1 の dropins ディレクトリーにアプリケーションを貼り付け、package コマンドを実行して cluster1.zip を作成し、そのファイルを wlp/usr/shared/stackGroups/myStackGroup/packages ディレクトリーに追加します。
場面 音声 画面上のアクション
27 cluster1 サーバー・パッケージを作成するには、cluster1 という名前のサーバーを作成します。 7 Create a server package, which the scaling controller will provision to the registered host based on scaling policies. This example packages a server named cluster1 that has an application in its dropins directory. (7 スケーリング・コントローラーがスケーリング・ポリシーに基づいて登録済みホストにプロビジョンするサーバー・パッケージを作成する。この例では、dropins ディレクトリー内にアプリケーションがある、cluster1 という名前のサーバーをパッケージする。)」という見出しが表示されます。

wlp/bin をオープンしたコマンド・ウィンドウが表示され、次のコマンドが実行されます。

server create cluster1
次に、「Server cluster1 created. (サーバー cluster1 が作成されました)」というメッセージが表示されます。
28 1 つ以上のアプリケーションを追加します。 ファイル・システム・ブラウザーで、アプリケーションを wlp/usr/servers/cluster1/dropins に貼り付けてサーバーにアプリケーションを追加します。
29 --include=usr オプションを指定して server package cluster1 コマンドを実行します。これにより、usr ディレクトリーを含むが、すべての Liberty ランタイム・ファイルを含まないサーバー・パッケージが作成されます。 wlp/bin をオープンしたコマンド・ウィンドウで、次のコマンドを実行します。
server package cluster1 --include=usr
次に、パッケージの作成とそのロケーションを確認するメッセージが表示されます。

For Windows registered hosts, create a server.env file that sets JAVA_HOME to the JRE location on the registered hosts. Place the server.env in the same directory as the server.xml in the server package ZIP. Example server.env file contents: JAVA_HOME=C:¥wlp.jre¥jre.17.zip¥jre (Windows の登録済みホストの場合、JAVA_HOME を登録済みホスト上の JRE ロケーションに設定する server.env ファイルを作成します。この server.env を、サーバー・パッケージ ZIP 内の server.xml と同じディレクトリー入れます。サンプルの server.env ファイルの内容: JAVA_HOME=C:¥wlp.jre¥jre.17.zip¥jre)」という情報が表示されます。

30 zip ファイルをスタック・グループの packages ディレクトリーにコピーします。 ファイル・システム・ブラウザーで、wlp/usr/servers/cluster1/cluster1.zip をコピーし、wlp/usr/shared/stackGroups/myStackGroup/packages ディレクトリーに貼り付けます。
表 12. スタック・マネージャーのユーザー名とパスワードをスケーリング・コントローラーの server.xml ファイル内に設定するデモ. stackManager エレメントを管理ユーザー名とパスワードと共にスケーリング・コントローラーの server.xml ファイルに追加します。
場面 音声 画面上のアクション
31 コントローラーの server.xml ファイル内に、スタック・マネージャーのユーザー名とパスワードを設定するステートメントを追加します。 8 Add a stackManager element to the scaling controller configuration (8 スケーリング・コントローラー構成に stackManager エレメントを追加する)」という見出しが表示されます。

エディターでスケーリング・コントローラーの server.xml ファイルを開き、次のように、スタック・マネージャーの管理ユーザー名とパスワードを設定するステートメントを追加します。

<stackManager controllerUser="adminUser" controllerUserPassword="adminPassword" />
次にこのファイルを保存します。
表 13. スケーリング・コントローラーが、登録済みホスト上の新規サーバーをプロビジョンすることを強制するようにスケーリング・ポリシーを変更するデモ. 自動スケーリングを使用可能にし、最小 2 台のサーバーを要求するように、スケーリング・コントローラーの server.xml ファイル内のスケーリング・ポリシーを変更します。次に、サーバーが Admin Center 探査ツールの「サーバー」ページに追加されます。
場面 音声 画面上のアクション
32 次に、Liberty 弾力性の自動スケーリングをテストします。min 値と max 値を増加し、スケーリング・ポリシーを使用可能にすることにより、スケーリング・プロビジョンが Liberty ソフトウェアを登録済みホストにプロビジョンすることを強制できます。

変更を保存したら、プロビジョンしたメンバー・サーバーが Admin Center に表示されるのを待ちます。

ご覧のように、スケーリング・コントローラーは登録済みホスト上に cluster1 メンバーをインストールし、そのメンバーとアプリケーションを開始しました。
9 Set scaling policy min and max values that force the scaling controller to provision a new server, and enable scaling policies (9 スケーリング・コントローラーが新規サーバーをプロビジョンし、スケーリング・ポリシーを使用可能にすることを強制するスケーリング・ポリシーの min 値と max 値を設定する」という見出しが表示されます。

エディターでスケーリング・コントローラーの server.xml ファイルを開き、次のように、minmax の値を 1 から 2 に増加し、enabledfalse から true に変更することにより自動スケーリングを使用可能にします。

<scalingDefinitions>
   <defaultScalingPolicy enabled="true" min="2" max="2"/>
</scalingDefinitions>

次に、変更を保存します。

Provisioning installables and a server package to a registered host can take several minutes (インストール可能ファイルとサーバー・パッケージを登録済みホストにプロビジョニングするには、数分かかる可能性があります) 」という情報が表示されます。

Admin Center 探索ツールの「サーバー」ページに、登録済みホスト上にプロビジョンされた cluster1 サーバーが表示されています。サーバーの状況は、停止から開始済みに変わっています。
33 Liberty 弾力性の自動スケーリングは機能しているため、minmax の値を、自動スケーリング用の値に設定します。プロビジョンされたメンバーは、スケーリング・ポリシーとリソース使用に基づいて開始および停止します。 エディターでスケーリング・コントローラーの server.xml ファイルを開き、次のように、min 値を 2 から 1 に減らします。
<scalingDefinitions>
   <defaultScalingPolicy enabled="true" min="1" max="2"/>
</scalingDefinitions>

次に、変更を保存します。

This example sets min=1 and max=2 for the minimum and maximum number of member servers available for auto scaling. You can set a higher maximum, such as max=4, to enable additional cluster1 member servers to be provisioned on the registered host. The scaling controller can start provisioned member servers when resource use increases and stop the member servers when resource use decreases. (この例は、自動スケーリングに使用可能なメンバー・サーバーの最小数および最大数として min=1 および max=2 を設定します。max=4 など、より高い最大値を設定すると、登録済みホスト上に追加の cluster1 メンバー・サーバーをプロビジョンできます。スケーリング・コントローラーは、リソースの使用が増加するとプロビジョンされたメンバー・サーバーを開始し、リソースの使用が減少するとそれらのメンバー・サーバーを停止できます。)」という情報が表示されます。

Admin Center 探索ツールの「サーバー」ページで、プロビジョンされた cluster1 サーバーの状況が、開始済みから停止、または停止から開始済みに変わり、Liberty 弾力性の自動スケーリングが機能していることが示されます。
表 14. 登録済みホスト上の新しいディレクトリーおよびファイルの表示. 現在、登録済みホスト上には、Liberty ランタイムと JRE のインストール可能ファイルおよび cluster1 サーバー・パッケージ用の wlpwlp.jre、および wlp.usr の各ディレクトリーがあることが示されています。
場面 音声 画面上のアクション
34   Registered host before auto scaling (自動スケーリング前の登録済みホスト)」という見出しが、登録済みホスト上のファイル・システム・ブラウザーの画面キャプチャーと共に表示されています。このホストには、wlpディレクトリーはありません。「Registered host after auto scaling (自動スケーリング後の登録済みホスト)」という見出しが、wlpwlp.jre、および wlp.usr の各ディレクトリーがある登録済みホスト上のファイル・システム・ブラウザーの画面キャプチャーと共に表示されています。
35 現在、登録されているホストには、Liberty ランタイムおよび JRE のインストール可能ファイルと cluster1 サーバー・パッケージ用の wlpwlp.jre、および wlp.usr の各ディレクトリーがあります。 Registered host after auto scaling (自動スケーリング後の登録済みホスト)」という見出しが表示されます。登録済みホスト上のファイル・システム・ブラウザーの画面キャプチャーが表示されています。Liberty ランタイムおよび JRE のインストール可能ファイルと cluster1 サーバー・パッケージ用の wlpwlp.jre、および wlp.usr の各ディレクトリーが強調表示されています。Liberty runtime installable (Liberty ランタイムのインストール可能ファイル)IBM JRE installable (IBM JRE のインストール可能ファイル)、および cluster1 server package (cluster1 サーバー・パッケージ) という情報が表示されます。
表 15. 結び. Liberty の融通性をサポートする自動スケーリングの詳細情報の参照先が表示されます。
場面 音声 画面上のアクション
36 Liberty の自動スケーリングについて詳しくは、WASdev.net、および IBM Knowledge Center にある Liberty の資料を参照してください。 次のテキストが表示されます。

For more information about Liberty auto scaling, see: (Liberty の自動スケーリングについて詳しくは、以下を参照してください)

WASdev
http://developer.ibm.com/wasdev
IBM Knowledge Center 上の WebSphere Application Server Liberty の資料
http://www.ibm.com/support/knowledgecenter/

詳しくは、プロビジョン可能なクラスターでの Liberty Elasticity の構成を参照してください。


トピックのタイプを示すアイコン 概念トピック

ファイル名: video_transcript_autoscaling_wlp.html