[17.0.0.3 and later]

MicroProfile Config を使用して単一の API から構成オプションを使用可能にする

MicroProfile Config API は、複数のソースからのアプリケーション構成プロパティーを単一の構成プロパティー・セットに結合し、単一のクライアント API を使用してアクセスできるようにします。

Liberty アプリケーションは、MicroProfile Config API をフルに使用できます。

Java™ システム・プロパティー、処理環境変数、または ${CLASSPATH}/META-INF/microprofile-config.properties の形式の構成ファイルから、デフォルトの構成値を取得できます。ユーザーは API を使用して、もしくは Java ServiceLoader パターンを経由して ConfigSource インターフェースを直接実装する Java オブジェクトを登録し、例えばデータベースのプロキシーまたはリモート構成サービスへ構成値をプログラマチックに提供することができます。

複数の構成ソース

構成プロパティーの複数のソースに、異なる優先順位を与えることができます。そうすることによって、優先順位の高いソースが優先順位の低いソースからのプロパティー値をオーバーライドできます。このメソッドにより、ライブラリーおよびアプリケーションの開発者は、関連付けられた構成設定と共にコードをパッケージすることができます。その構成設定はその後、アプリケーションのアセンブリー、インストール、または実行時に、イベントに応答してオーバーライドされることがあります。

単一の構成ソースを、特定のサービス・タイプまたはインスタンスにより異なるプロパティーを持つ複数のサービスで使用することができます。これにより、アプリケーションを最小限の構成作業で複数のサービスから動的に構成できます。

[18.0.0.1 and later]server.xml ファイルを構成して、 mpConfig-1.1 フィーチャーの代わりに mpConfig-1.2 フィーチャーを使用することができます。 mpConfig-1.2 について詳しくは、MicroProfile Config API の有効化を参照してください。mpConfig-1.2 フィーチャーは、MicroProfile Config 1.2 仕様ではなく、 https://github.com/eclipse/microprofile-config/releases/tag/1.2.1 で入手可能な MicroProfile Config 1.2.1 仕様を使用します。

動的プロパティー

構成プロパティーの値は動的にすることができ、値の変更は再始動を行わなくてもアプリケーションで有効になります。これにより、ランタイム変更をアプリケーションがピックアップすることができ、動的なサービスが可能になります。

注入された構成値

構成値は、CDI を使用することでアプリケーション・コードに直接注入でき、ユーザー・コードで取得する必要がありません。このメソッドにより、開発環境、テスト環境、または実稼働環境により異なる構成で、コードを変更せずに実行することができます。

タイプ付き構成オブジェクト

ユーザーはタイプ Converter のコードを登録し、ストリング・プロパティーを別のタイプに変換できます。これによりプロパティーをタイプ・セーフな方法で取得したり注入したりすることが可能です。


トピックのタイプを示すアイコン 概念トピック

ファイル名: twlp_microprofile_appconfig.html