WebSphere プラグインを Apache Web サーバーで使用して、
Liberty サーバーで実行されているアプリケーションに HTTP 要求を送信します。
始める前に
複数のアプリケーション・サーバーの処理で同じアプリケーション
を実行して、アプリケーション要求のワークロード・バランシングとフェイル
オーバーを提供するのが一般的です。これはアプリケーション・クラスターとして
参照されるパターンです。このようなトポロジーでは、Web サーバー・プラグインは、クラスター内のすべてのアプリケーション・サーバーで要求を共有する
必要があり、すべてのアプリケーション・サーバーに関する情報を含む構成を使用して要求を共有するように送信することができます。この構成は、複数のアプリケーション・サーバーからルーティング
情報をマージするため、マージされたプラグイン構成とし
て知られています。
このタスクについて
Liberty ではマージされたプラグイン構成を Web サーバーに提
供する3つの方法が可能です。以下のいずれかの方法を選択します。
手順
- 各アプリケーション・サーバー用にプラグイン構成を作成し、ユーティ
リティーを使用してこれらの構成を単一のファイルにマージしてから、この
ファイルを Web サーバーのインストール済み環境にコピーします。この方法は、すべての WebSphere のエディションの Liberty サーバーで使用することが
できます。サーバーを Liberty 集合で管理する必要はありません。
plugin-cfg.xml ファイルの自動生成、プラグイン構成ファイルの生成、
コマンド行からの Web サーバー・プラグイン構成ファイルのマージ、およびWeb サーバーへのプラグイン構成の追加を参照してください。
- Liberty 集合でアプリケーション・サーバーを管理し、集合コントローラー・プロセスで Dynamic
Routing フィーチャーを使用して、各アプリケーション・サーバーから Web サーバー・プラグインに情報を提供します。この方法では、Web サーバー・プラグイン構成のみが
集合コントローラー・プロセスに関する情報を含む必要があります。次にプラグ
インはコントローラーにアクセスし、集合内のすべてのサーバーに関する情
報を取得して、すべてのアプリケーション・サーバーのすべてのアプリケ
ーションに HTTP 要求を送信します。この方法では、集合コントローラーのホストに WebSphere® Application Server Network Deployment Liberty や WebSphere Application Server for z/OS® Liberty などの複数サーバー製品が必要となります。ただし、アプリケーションを実行するアプリケー
ション・サーバーは、WebSphere エディションのいずれかになります。
Liberty 集合に対する動的ルーティングのセットアップを参照してください。
- 各サーバーで clusterMember フィーチャーを使用して、アプリケーシ
ョン・サーバーを Liberty 集合内の管理対象クラスターに編成します。次に、
pluginUtility コマンドまたはコントローラー・
プロセスの ClusterManager MBean を使用して、クラスター内のすべてのサーバーに対してマージされた
プラグイン構成を生成します。この方法では、すべての Liberty サーバーについて、WebSphere Application Server Network Deployment Liberty や WebSphere Application Server for z/OS Liberty などの複数サーバー製品が必要です。
Liberty サーバー・クラスター・プラグイン構成の生成を参照してください。