
開発者ツールを使用した Docker コンテナー内のリモート Liberty サーバーの作成
WebSphere® Developer Tools を使用して、リモート・ホスト上の Docker コンテナー内で実行されている Liberty サーバーへの参照を作成することができます。この参照を使用して、ワークベンチからサーバー要求を処理できます。
始める前に
- WebSphere Developer Tools をインストールします。重要: これらのツールは、Docker バージョン 1.10.2 以降をサポートします。
- Docker コンテナーでリモート・サーバーを始動し、 Hypertext Transfer Protocol (HTTP) と Hypertext Transfer Protocol Secure (HTTPS) の両ポートがホストにマップされていることを確認します。 ローカル Docker コンテナーでのリモート Liberty サーバーの始動について詳しくは、『WASdev GitHub』を参照してください。
以下に、Docker Toolbox を使用する場合の Mac オペレーティング・システムの情報をリストします。 この情報は、ネイティブ Docker for Mac には適用されません。
- コンテナーが開始するたびにポート番号が変わらないようにするためには 、-P オプションではなく -p オプションを使用して、コンテナーにポートをマップします。
- リモート・マシンでポートが表示されるようにするには、VirtualBox ネットワーク・アドレス変換 (NAT) アダプターのポートを Docker マシン用に転送します。
- ポートを同じポート番号に転送します。例えば、-p 8001:9080 が指定された場合、ホスト・ポートとゲスト・ ポートの両方が 8001 となります。 HTTP ポートと HTTPS ポートの両方を転送します。
- デバッグするためには、デバッグ・ポートも転送します。デフォルトのデバッグ・ポートは 7777 です。
このタスクについて
WebSphere Application Server Liberty をインストールし、WASdev コミュニティーのダウンロード・サイトから Liberty リポジトリー 内のアドオンをダウンロードすることができます。Liberty をインストールした後、Docker コンテナーを選択できます。 その後、Docker コンテナー内のリモート Liberty サーバーにアクセスするための Liberty サーバー・セキュリティー・クレデンシャルを入力できます。Liberty サーバー・セキュリティー・クレデンシャルがない場合でも、ユーザーに変わってツールが作成してくれます。
下記の手順を実行する際に Docker コマンドがタイムアウトになる場合、この問題を回避することができます。com.ibm.ws.st.DockerCommandTimeoutInSeconds システム・プロパティーを、秒単位の任意の時間に設定します。 デフォルトでは、このプロパティーは 10 に設定されています。
重要: Docker コンテナーで実行されている Liberty サーバーに対して、「次回の始動時にサーバーをクリーン (Clean Server on Next Start)」を選択することはできません。
手順
タスクの結果
リモート・ホスト上の Docker コンテナー内で実行されている Liberty サーバーへの参照が作成されました。
- 作成したサーバーとそのサーバー構成を確認するには、「サーバー」ビューを開きます。
- プロジェクト、サーバー・フォルダー、サーバー構成ファイルを確認するには、 「エンタープライズ・エクスプローラー」ビューを開きます。
次のタスク
制約事項: リモート Liberty Docker サーバーについては、ツールはサーバー・ユーティリティーをサポートしていません。
- サーバー構成を編集できます。制約事項: リモート・サーバーについては、ツールは、サーバー構成内で絶対パスを使用することによるインクルード・ファイルの指定をサポートしません。この問題を回避するには、 絶対パスを使用する代わりに、事前定義されたサーバー変数 (server.config.dir や shared.config.dir など) を使用してインクルード・パスを指定します。
- サーバーの始動や停止、あるいはサーバー上のアプリケーションの追加や削除を行うには、サーバーを右クリックしてサーバーのコンテキスト・メニューを使用するか、
「サーバー」ビューのトレイ・ボタンを使用します。
詳しくは、開発者ツールを使用したサーバーの始動および停止を参照してください。ヒント: これらのオプションにアクセスするには、「サーバー」ビューで目的の Liberty サーバーを選択します。「サーバー」ビューで他の項目を選択すると、サーバーのコンテキスト・メニューは使用不可になります。
サーバー環境ファイルを作成して編集することができます。詳しくは、製品資料の サーバー環境ファイルの作成と編集を参照してください。