For IBM i platforms

iAdmin コマンド

このコマンドでは、IBM® i プラットフォーム上の Liberty サーバーの操作がサポートされます。コマンド・ファイルは、wlp/lib/native/os400/bin ディレクトリーにあります。コマンド・ファイルは、iAdmin という名前のスクリプトです。

構文

コマンド構文は次のようになります。

iAdmin task [options]
ここで、task の値は、以下のいずれかのオプションにすることができます。
  • POSTINSTALL
  • PREUNINSTALL
  • GRANTAUTH
POSTINSTALL タスクは、QWAS9 サブシステムのジョブとしてサーバーを起動するように server start コマンドを構成します。 また、このタスクは、以下を行います。
  • QEJBSVR ユーザー・プロファイルでサーバーを実行するように Liberty を構成します。
  • ファイル wlp/etc/default.env 内の WLP_DEFAULT_JAVA_HOME を 32 ビット・バージョンのサポートされる最小 Java™ レベルのロケーションに設定して、デフォルト JDK ロケーションを構成します。
  • IBM i ネイティブ製品レジストリーに製品のエントリーを追加します。
  • IBM i ネイティブ・ライブラリーおよびオブジェクト (QWAS9 サブシステムや QEJBSVR ユーザー・プロファイルなど) を作成します。

iAdmin POSTINSTALL コマンドの呼び出しは、アーカイブ・ファイルの解凍による Liberty のインストールの後でのみ実行します。

GRANTAUTH タスクは、サーバー・ロールに必要なファイル許可および所有権を QEJBSVR ユーザー・プロファイルに付与します。POSTINSTALL は、QEJBSVR ユーザー・プロファイルに対して適切にファイル所有権および権限を設定します。ただし、ファイルを手動で作成した場合、または Liberty サーバーで使用されるファイルの権限を変更した場合は、iAdmin GRANTAUTH コマンドを呼び出して、確実に QEJBSVR に適切な権限がある状態にすることができます。

PREUNINSTALL タスクは、POSTINSTALL タスクで作成されたネイティブ・ライブラリーおよびオブジェクトを削除します。 Liberty のアプリケーションのサービス環境をシステムから削除する前に iAdmin PREUNINSTALL コマンドを呼び出しますが、これを行う必要があるのは、JAR ファイルを実行して Liberty がインストールされている場合のみです。

注:
  • POSTINSTALL コマンドおよび PREUNINSTALL コマンドを使用するには、特殊権限 *ALLOBJ および *SECADM が必要です。
  • GRANTAUTH コマンドを使用するには、*ALLOBJ 特殊許可を備えているか、指定したディレクトリー・サブツリー内のすべてのオブジェクトを所有しているか、それらのオブジェクトに対する *OBJMGT 権限を備えている必要があります。
  • POSTINSTALL タスクの実行後に、Liberty サーバーを始動および停止するには、同様に特殊権限 *ALLOBJ および *SECADM が必要です。

オプション

iAdmin コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。
--outputdir wlp_user_dir
サーバー生成ファイル用のディレクトリー。このオプションは必ず絶対パスでなければならず、GRANTAUTH タスクではオプションで、その他のすべてのタスクでは無視されます。指定されていない場合は、サーバー生成出力用のデフォルト・ロケーションが使用されます。
--rolename role_name
ユーザー・プロファイルに割り当てられるロール。現在サポートされているロールは、サーバー・ロールのみです。このオプションは、GRANTAUTH タスクでは必須で、その他のすべてのタスクでは無視されます。
--userdir wlp_user_dir
共有リソースおよびサーバー定義が含まれるディレクトリー。 このオプションは絶対パスにのみすることができ、GRANTAUTH タスクではオプションで、その他のすべてのタスクでは無視されます。指定されていない場合は、共有リソースおよびサーバー定義のデフォルト・ロケーションが使用されます。
--userprofilename user_profile_name
権限を付与するユーザー・プロファイル。サーバー・ロールで現在サポートされるユーザー・プロファイル名は、QEJBSVR のみです。このオプションは、GRANTAUTH タスクでは必須で、その他のすべてのタスクでは無視されます。

使用シナリオ

以下は、正しい構文の例です。以下に示すどの例のコマンドも 1 行で実行します。
  • QWAS9 サブシステムのジョブとして始動し、実行時に QEJBSVR ユーザー・プロファイルにスワップするように Liberty を構成します。
    wlp/lib/native/os400/bin/iAdmin POSTINSTALL
  • この Liberty のランタイム環境に構成された共有リソース、サーバー定義、および出力ロケーション用にサーバー・ロールを QEJBSVR ユーザー・プロファイルに付与します。
    wlp/lib/native/os400/bin/iAdmin GRANTAUTH --rolename server --userprofilename QEJBSVR
  • POSTINSTALL タスクで作成されたネイティブ・ライブラリーおよびオブジェクトを削除します。
    wlp/lib/native/os400/bin/iAdmin PREUNINSTALL

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ファイル名: rwlp_command_iadmin.html