開発者ツールを使用してリモート Liberty サーバーを作成したり開始したりすることができます。
始める前に
ローカル・システムおよびリモート・システムの前提条件を満たす必要があります。
- ローカル・システムとは、開発ツールをインストールしたシステムを指します。
- リモート・システムとは、インストールされた Liberty ランタイム環境があって、Liberty サーバーが作成されたシステムを指します。
リモート・システムの場合、必ず、configUtility を呼び出して、リポジトリーから
remoteAdministration スニペットをダウンロードしてセットアップしてください。
configUtility で取得した config テキストを server.xml ファイルにコピーします。
詳しくは、configUtility コマンドを参照してください。
server.xml ファイルの例として、以下のリモート構成サンプルを使用できます。
<server description="new server">
<!-- Enable features-->
<featureManager>
<feature>restConnector-1.0</feature>
</featureManager>
<keyStore id="defaultKeyStore" password="password" />
<quickStartSecurity userName="admin" userPassword="password"/>
<httpEndpoint id="defaultHttpEndpoint" host="*" httpPort="9080" httpsPort="9443"/>
<remoteFileAccess>
<writeDir>${server.config.dir}</writeDir>
<writeDir>${server.output.dir}</writeDir>
<writeDir>${wlp.user.dir}</writeDir>
</remoteFileAccess>
</server>
手順
- ワークベンチで、「サーバー」タブをクリックして「サーバー」ビューを開きます。
ヒント: 「サーバー」ビューが表示されない場合は、とナビゲートし、
フィルター・テキストに Server と入力します。その後、「サーバー」を選択します。
- 「サーバー」ビュー内で右クリックして、と選択します。
- サーバー・タイプのリストで、「IBM」を展開してから「Liberty Server」サーバー・タイプを選択します。
- 「サーバーのホスト名」フィールドにリモート・ホスト名を入力します。
- 「次へ」をクリックします。「Liberty ランタイム環境」ページが表示されます。
ローカル・システムおよびリモート・システムでの Liberty
ランタイム環境に、インストールされた同じフィーチャー・セットがある
ことを確認します。また、このフィーチャーのセットが同じレベルの
Java ランタイム環境
(JRE) を使用するように構成されていることを確認します。ローカル・システムの Liberty ランタイム
環境は、開発環境でのターゲット・ランタイムとして使用されます。ローカル・システムのランタイムとリモー
ト・システムのランタイム間の不一致は、構成エラーからアプリケーション・パブリッシングの問題まで、各種の問題を引き起こす可能性があります。
ヒント: インストールされた Liberty ランタイムが既にある場合は、「新規リモート Liberty サーバー」ページに直接移動し、ステップ 7 にスキップします。
インストール済み環境を選択するか、Liberty をアーカイブ・ファイルからインストールするか、(無料の開発者エディションの場合) Liberty をダウンロードしてインストールします。 Liberty が既にインストール済みの場合は、以下のステップを実行します。
- 「既存インストールの選択 (Choose an existing installation)」を選択します。
- 「パス」フィールドで、Liberty ランタイム環境をインストールしたディレクトリーを入力するか、参照して選択します。
- 「Liberty ランタイム環境」ページで「次へ」をクリックします。
アプリケーション・サービス環境が選択されているため、ステップ 7 にスキップできます。
以前にダウンロードしたアーカイブ・ファイルから Liberty をインストールする場合、以下のステップを実行してください。
- 「アーカイブまたはリポジトリーからインストール」を選択して、「次へ」をクリックします。
- 「宛先」フィールドで、Liberty ランタイム環境をインストールするディレクトリーを入力するか、参照して選択します。
存在しないパスを入力すると、ステップ 12 の終了時に、そのパスのフォルダーが自動的に作成されます。
- 「アーカイブからの新規ランタイム環境のインストール」を選択します。
- 「パス」フィールドで、ローカル・ファイル・システム上にあるアーカイブ・ファイルを入力するか、参照して選択し、「次へ」をクリックします。
- 「アドオンのインストール」ページで、「インストール」または「インストール保留」をクリックして、Liberty ランタイム環境にインストールするアドオン・アーカイブ・ファイルを選択します。
アドオン・アーカイブ・ファイルは、以下のいずれかの方法でインストールできます。
- ローカル・ファイル・システムから
- ファイルをダウンロードすることによって
- 複数のアドオン・アーカイブ・ファイルをインストールする場合は、両方を組み合わせて使用することによって
ワークベンチがインターネットに接続されている場合、
「アドオンのインストール」ページに、
WASdev コミュニティーのダウンロード・サイトからダウンロード可能なアドオン・アーカイブ・ファイルが取り込まれます。
このダウンロード・サイトには、ランタイム・フィーチャー、サンプル、またはオープン・ソース統合などの、Liberty リポジトリー から選択できるアドオンが含まれています。
ローカル・ファイル・システムからアドオン・アーカイブ・ファイルをインストールする場合は、以下のステップを行います。
- 「アーカイブの追加」をクリックします。
- 「アドオン・アーカイブ」フィールドで、ローカル・ファイル・システム上にあるアドオン・アーカイブ・ファイルを入力するか参照して選択します。
- 「OK」をクリックします。
ローカル・ファイル・システムからさらにアドオン・アーカイブ・ファイルをインストールする場合は、完了するまでこの手順を繰り返してください。
カスタム・リポジトリーからアドオン・ファイルをインストールする場合は、以下のステップを行います。
- リポジトリーを追加するため、「リポジトリーの構成」をクリックします。
- 「新規...」をクリックします。
そうすると、ファイルがアドオン・ファイルのリストに追加されます。
「アドオンのインストール」ページの選択が完了したら、「次へ」をクリックします。
- 「ライセンス同意」ページで、ライセンス条項に同意する場合は、「使用条件のすべての条項に同意する (I accept the terms of all the license agreements)」を選択してから「次へ」をクリックします。
これで、ステップ 7 にスキップできます。
Liberty の無料の開発者エディションをダウンロードしてインストールする場合は、以下のステップを実行してください。
- 「アーカイブまたはリポジトリーからインストール」を選択して、「次へ」をクリックします。
- 「宛先」フィールドで、Liberty ランタイム環境をインストールするディレクトリーを入力するか、参照して選択します。
存在しないパスを入力すると、ステップ 12 の終了時に、そのパスのフォルダーが自動的に作成されます。
- 「ibm.com から新規ランタイム環境をダウンロードしてインストール (Download and install a new runtime environment from ibm.com)」を選択し、ランタイム環境のバージョンを選択してから、「次へ」をクリックします。
- 「アドオンのインストール」ページで、「インストール」または「インストール保留」をクリックして、Liberty ランタイム環境にインストールするアドオン・アーカイブ・ファイルを選択します。
アドオン・アーカイブ・ファイルは、以下のいずれかの方法でインストールできます。
- ローカル・ファイル・システムから
- ファイルをダウンロードすることによって
- 複数のアドオン・アーカイブ・ファイルをインストールする場合は、両方を組み合わせて使用することによって
ワークベンチがインターネットに接続されている場合、
「アドオンのインストール」ページに、
WASdev コミュニティーのダウンロード・サイトからダウンロード可能なアドオン・アーカイブ・ファイルが取り込まれます。
このダウンロード・サイトには、ランタイム・フィーチャー、サンプル、またはオープン・ソース統合などの、Liberty リポジトリー から選択できるアドオンが含まれています。
ローカル・ファイル・システムからアドオン・アーカイブ・ファイルをインストールする場合は、以下のステップを行います。
- 「アーカイブの追加」をクリックします。
- 「アドオン・アーカイブ」フィールドで、ローカル・ファイル・システム上にあるアドオン・アーカイブ・ファイルを入力するか参照して選択します。
- 「OK」をクリックします。
ローカル・ファイル・システムからさらにアドオン・アーカイブ・ファイルをインストールする場合は、完了するまでこの手順を繰り返してください。
カスタム・リポジトリーからアドオン・ファイルをインストールする場合は、以下のステップを行います。
- リポジトリーを追加するため、「リポジトリーの構成」をクリックします。
- 「新規...」をクリックします。
そうすると、ファイルがアドオン・ファイルのリストに追加されます。
「アドオンのインストール」ページの選択が完了したら、「次へ」をクリックします。
- 「ライセンス同意」ページで、ライセンス条項に同意する場合は、「使用条件のすべての条項に同意する (I accept the terms of all the license agreements)」を選択してから「次へ」をクリックします。
これで、ステップ 6 にスキップできます。
- 「Liberty サーバー・タイプ (Liberty Server Type)」ページが表示された場合は、「スタンドアロン・サーバー (Stand-alone
server)」を選択します。
- リモート・サーバーのユーザー ID、パスワード、およびポートの情報を入力し、「検査」をクリックします。
重要: - ユーザー ID とパスワードには、quickStartSecurity 構成項目、またはリモート Liberty サーバーのユーザー・レジストリーで定義された適切なセキュリティー・クレデンシャルが必要です。
- ポートは、server.xml ファイルで構成された HTTPS ポートです。
「検査」をクリックして、次のメッセージが表示された場合は、
同じ名前でローカル・サーバーまたはリモート・サーバーが既に作成されています。
The Liberty server already exists
この状況を検証するには、
「エンタープライズ・エクスプローラー」ビューで以下のフォルダーを展開し、以下のプロジェクトにリストされるサーバーを確認します。
- WebSphere Application Server
Liberty
- WebSphere Application Server Liberty (リモート)
接続が成功した場合、同じページにリモート・ディレクトリーが表示されます。
同じ名前の 2 つのサーバーによるこの問題を解決するには、リモート・システムのリモート・ディレクトリー・フォルダーを名前変更できます。
- 「新規リモート Liberty サーバー」ページで「次へ」をクリックします。
「リモート WebSphere Application Server の設定」ページが表示されます。
- リモートの始動、停止、および再始動を有効にしない場合は、「サーバーをリモートで始動可能にする」が選択解除されていることを確認し、
「次へ」をクリックして、次のステップをスキップします。
- リモートの始動、停止、および再始動を有効にします。
- 「サーバーをリモートで始動可能にする」を選択します。
- リモート・サーバーが Windows オペレーティング・システムにインストールされているか、他のオペレーティング・システムにインストールされているかを選択します。
- ランタイム・インストールとサーバー構成の場所を入力します。
詳しくは、『Liberty: ディレクトリーのロケーションおよびプロパティー』のトピックを参照してください。
- リモート・サーバーの認証情報を入力します。
認証には、以下のオプションのいずれかを行います。
- ログオン資格情報を使用してリモート・サーバーへアクセスする場合は、ユーザー名およびパスワードを入力します。
Windows プラットフォームでは
、サーバーへのアクセス権限があるユーザー・アカウントの Windows の
ユーザー名とパスワードを使用します。Windows 以
外のプラットフォームは、SSH ユーザー名とパスワードの資格情報を使用します。
- Secure Shell (SSH) を介して秘密鍵を使用してリモート・サーバ
ーへアクセスする場合は、ワークベンチがインストールされたコンピューターに秘密鍵ファ
イルをコピーし、鍵ファイルの場所とユーザー ID を指定します。
リモート・サーバーの始動について詳しくは、
『リモート WebSphere Application Server の始動』のトピックを参照してください。
- オプション: アプリケーションのプロジェクトをサーバーに追加します。「追加および削除」ページの「使用可能」リストで、サーバーに追加するプロジェクトを選択し、「追加」をクリックします。プロジェクトが「構成済み」リストに表示されます。
- 「終了」をクリックします。
次のタスク
- サーバー構成を編集してください。編集が行われると、リモート・サーバーでは、構成変更が同期され、リモート・バージョンのファイルに反映されます。
構成ファイルがリモート・サーバーと同期していない場合は、
リモート・ファイルの上書きの前に開発者ツールからプロンプトが出されます。
詳しくは、
開発者ツールを使用した Liberty の管理のトピックを参照してください。
ここで、リモート・サーバー固有の情報を確認できます。
また、開発者ツールを使用した Liberty 構成の編集のトピックも参照してください。
制約事項: リモート・サーバーについては、ツールは、サーバー構成内で絶対パスを使用することによるインクルード・ファイルの指定をサポートしません。この問題を回避するには、
絶対パスを使用する代わりに、事前定義されたサーバー変数 (server.config.dir や shared.config.dir など) を使用してインクルード・パスを指定します。
- サーバーを始動または停止したり、サーバーでアプリケーションを追加または削除したりするなど、多くの他のタスクを行います。
これらのタスクを実行するには、サーバー・メニューを使用する (サーバーを右クリックしてポップアップ・メニューを開く) か、または「サーバー」ビューでトレイのボタンを選択します。
ヒント: 「サーバー」ビューでは、サーバー・エントリーを選択してこれらのタスクを実行する必要があります。
これらのタスクを実行するために、サーバー構成 (Server Configuration [server.xml] エントリーなど) は選択しないでください。
サーバー環境ファイルを作成して編集することができます。詳しくは、製品資料の
サーバー環境ファイルの作成と編集を参照してください。