分散オペレーティング・システムでのコマンド行を使用した Liberty フィックスパックのインストール
IBM® Installation Manager のコマンド・ラインを使用して、WebSphere® Application Server Liberty で利用できるフィックスパックで、本製品を更新することができます。
始める前に
![[17.0.0.3 and later]](../ng_v17003plus.gif)
Java SE 8 は、最新の機能とセキュリティー更新を備えているため、これが推奨 Java SDK となります。Java SE 8 をインストールする代わりに、サポートされている別の Java SDK バージョンをインストールできます。
WebSphere Application Server Liberty の更新については、IBM ソフトウェア・サポート・センターにお問い合わせください。最新の情報は、IBM ソフトウェア・サポー ト・センターおよび Fix Central から入手できます。
IBM Installation Manager バージョン 1.8.5 以降 は、Liberty フィックスパック 16.0.0.2 以降に更新する必要があります。
ローカル・ディレクトリー・ベースのリポジトリー、または Liberty Asset Repository Service のインスタンスから Liberty アセットをインストールする場合は、リポジトリーを構成します。 Liberty アセット・リポジトリーについて詳しくは、『Installation Manager を使用したアセットのインストール』を参照してください。
手順
- WebSphere Application Server
Liberty で利用できるフィックスパックのリスト、および各フィックス固有の情報を入手するには、以下の操作を実行します。
- Fix Central にアクセスします。
- 「製品の検索 (Find product)」をクリックします。
- 製品グループとして「WebSphere Liberty」を選択します。
- 更新する製品のバージョンを選択します。
- プラットフォームで、使用するオペレーティング・システムを選択し、「次へ進む」をクリックします。
- 「フィックスの参照」を選択して、「次へ進む」をクリックします。
- フィックス・タイプとして「フィックスパック」を選択し、「サブミット」をクリックします。
- 各フィックスの下の「詳細情報」をクリックすると、フィックスに関する情報が表示されます。
- 推奨: インストールするフィックスパックの名前のメモを作成します。
- 以下のいずれかの手順を使用して、WebSphere Application Server
Liberty をフィックスパックで更新します。
- フィックスパックが含まれたライブ・サービス・リポジトリーにアクセスして、Web ベースの更新を使用します。
ローカル・システムで Installation Manager を使用して、ライブ Web ベース・サービス・リポジトリーからのインテリム・フィックスで WebSphere Application Server Liberty を更新します。
- ライブ・サービス・リポジトリーの場合、インストール時に一般出荷可能な製品オファリング・リポジトリー用に使用される URL と同じものを使用します。
これらの URL は、次のパターンに基づいています。
ここで、offering_ID は、サポートされるオペレーティング・システム用の Liberty 製品オファリング 内にあるオファリング ID です。http://www.ibm.com/software/repositorymanager/offering_ID
- これらのロケーションには、Web ブラウザーを使用してアクセスできる Web ページはありません。 これらは、Installation Manager で製品を保守できるように、これに指定する Web ベースのリモート・リポジトリーのロケーションです。
サービス・リポジトリーからフィックスパックをインストールするには、以下の操作を実行します。- システムにログオンします。
- IBM ソフトウェアのユーザー ID とパスワードが含まれる Installation Manager のクレデンシャル・ストレージ・ファイルとマスター・パスワード・ファイルがまだない場合は、これらのファイルを作成します。これらのファイルを作成すると、リポジトリーにアクセスできるようになります。注: これらは、保護された IBM ソフトウェア Web サイトにアクセスするために使用するクレデンシャルです。ヒント: クレデンシャル・ストレージ・ファイルを作成するときに、指定されたリポジトリーの URL を imutilsc コマンドで検出できない場合には、リポジトリーの URL のロケーションの末尾に /repository.config を追加します。
- 更新対象の WebSphere Application Server Liberty インストール済み環境で、すべてのサーバーおよびアプリケーションを停止します。
- Installation_Manager_binaries/eclipse/tools ディレクトリーに移動します。 Installation_Manager_binaries は、Installation Manager のインストール・ルート・ディレクトリーです。
- フィックスパックをインストールします。
./imcl install offering_ID_offering_version,optional_feature_ID -repositories repository_URL_or_path -installationDirectory offering_installation_location -secureStorageFile storage_file -masterPasswordFile master_password_file -acceptLicense
ここで、offering_ID は、サポートされるオペレーティング・システム用の Liberty 製品オファリングにリストされているオファリング ID です。imcl.exe install offering_ID_offering_version,optional_feature_ID -repositories repository_URL_or_path -installationDirectory offering_installation_location -secureStorageFile storage_file -masterPasswordFile master_password_file -acceptLicense
ヒント:- New: Liberty を更新する場合、すべてのインストール済み Liberty アドオンとフィーチャーが 更新されます。追加のアドオンとフィーチャーは、以下の例で示されるように、 user.addon および user.feature プロパティーに指定することでインストールできます。フィーチャーの短い名前またはシンボリック名は、次のように 2 個のコンマで区切られることに注意してください。
アセットのインストールは、インターネット・アクセスがあってもなくても、Liberty Asset Repository Service のインスタンスから、またはローカル・ディレクトリー・ベースのリポジトリーから行うことも可能です。リポジトリー URL、ディレクトリー・パス、またはアーカイブ・ファイル・パスを -repositories パラメーターに追加してください。リポジトリーは、指定された順序でアクセスされます。これらのアセット・リポジトリーについて詳しくは、『Installation Manager を使用したアセットのインストール』を参照してください。IBM WebSphere Liberty Repository からアセットをインストールするには、インターネットへのアクセスが必要です。Liberty Repository へのアクセスを有効にするには、-properties パラメーターで user.useLibertyRepository オプションを true に設定します。 Liberty Repository は、インストール中にアクセスされるリポジトリーのうち最後のリポジトリーです。imcl install com.ibm.websphere.liberty.ND,embeddablecontainer -properties user.addon=extendedPackage-1.0,user.feature=portlet-2.0,,portletserving-2.0 -installationDirectory "C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Liberty" -acceptLicense -repositories D:¥IBM¥LibertyRepo,https://your_onprem_asset_repo_url,D:¥IBM¥LocalAssetRepo,D:¥IBM¥LocalAssetRepo2.zip -sharedResourcesDirectory D:¥IBM¥IMShared -showProgress
- オファリング ID にアンダースコアー付きで追加可能な (オプション) offering_version は、インストール対象のオファリングの特定のバージョンを表します。(例えば、16.0.2.20160503_0200 など)。
- offering_version が指定されていない場合、最新バージョンのオファリングとそのバージョンのすべてのインテリム・フィックスがインストールされます。
- offering_version が指定されている場合、指定されたバージョンのオファリングがインストールされ、そのバージョンのインテリム・フィックスはインストールされません。
オファリング・バージョンは、リポジトリーに対して以下のコマンドを実行した場合に、オファリング ID の最後にアンダースコアー付きで追加されています。imcl listAvailablePackages -repositories repository_URL_or_path
- どのインテリム・フィックスをオファリングと共にインストールするかを示す -installFixes 引数に、none、recommended、または all を指定することもできます。
- オファリング・バージョンが指定されていない場合、-installFixes オプションは、デフォルトの all に設定されます。
- オファリング・バージョンが指定されている場合、-installFixes オプションは、デフォルトの none に設定されます。
- 組み込み可能 EJB コンテナーおよび JPA クライアントをインストールするには、オファリング ID の後に、任意の
embeddablecontainer フィーチャーをコンマで区切って指定します。注: 16.0.0.2 フィックスパック時点の組み込み可能 EJB コンテナーおよび JPA クライアントのフィーチャーについて削除通知が発行されたため、このフィーチャーは今後の削除対象です。詳しくは、削除通知を参照してください。
組み込み可能 EJB コンテナーは、 スタンドアロンの Java Platform, Standard Edition (SE) 環境でエンタープライズ Bean を実行するのに使用できる Java Archive (JAR) ファイルです。この組み込み可能コンテナーを使用して、アプリケーション・サーバーの外部でエンタープライズ Bean を実行できます。組み込み可能 EJB コンテナーは EJB 3.1 仕様の一部であり、エンタープライズ Bean のビジネス・ロジックの単体テストで主に使用されます。
組み込み可能 EJB コンテナーと共に JPA クライアントを使用すると、Java SE 環境で Java Persistence API 機能を使用できるようになります。
- オプション: 以下により、すべてのインストール済みパッケージをリストしてインストールを確認します。
./imcl listInstalledPackages -long
imcl.exe listInstalledPackages -long
- ライブ・サービス・リポジトリーの場合、インストール時に一般出荷可能な製品オファリング・リポジトリー用に使用される URL と同じものを使用します。
これらの URL は、次のパターンに基づいています。
- Fix Central からフィックスパックが含まれたファイルをダウンロードして、ローカル更新を使用します。
Fix Central からフィックスパックが含まれた圧縮ファイルをダウンロードできます。 圧縮された個々のフィックスパック・ファイルには、フィックスパック用の Installation Manager リポジトリーが含まれており、通常 .zip の拡張子が付いています。 フィックスパック・ファイルをダウンロードして解凍したら、Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Liberty をこのフィックスパックで更新します。
- フィックスパックをダウンロードするには、以下の操作を実行します。
- Fix Central にアクセスします。
- 製品グループで、WebSphere を選択します。
- 製品を選択します。
- インストールされているバージョンを選択します。
- プラットフォームで、使用するオペレーティング・システムを選択し、「次へ進む」をクリックします。
- 「フィックスの参照」を選択して、「次へ進む」をクリックします。
- ダウンロードするフィックスパックを選択して、「次へ進む」をクリックします。
- ダウンロード・オプションを選択して、「次へ進む」をクリックします。
- ご使用条件に同意する場合は、「同意します」をクリックします。
- 「今すぐダウンロード」をクリックして、フィックスパックをダウンロードします。
- 圧縮ファイルを、それをインストールするシステムにバイナリー形式で転送します。
- 圧縮されたリポジトリー・ファイルをシステム上の任意のディレクトリーに解凍します。
- ダウンロードしたファイルからフィックスパックをインストールするには、以下の操作を実行します。
- システムにログオンします。
- 更新対象の WebSphere Application Server Liberty インストール済み環境で、すべてのサーバーおよびアプリケーションを停止します。
- Installation_Manager_binaries/eclipse/tools ディレクトリーに移動します。 Installation_Manager_binaries は、Installation Manager のインストール・ルート・ディレクトリーです。
- フィックスパックをインストールします。
./imcl install offering_ID_offering_version,optional_feature_ID -installationDirectory offering_installation_location -repositories location_of_expanded_files -acceptLicense
imcl.exe install offering_ID_offering_version,optional_feature_ID -installationDirectory offering_installation_location -repositories location_of_expanded_files -acceptLicense
ヒント:- New: Liberty を更新する場合、すべてのインストール済み Liberty アドオンとフィーチャーが 更新されます。追加のアドオンとフィーチャーは、以下の例で示されるように、 user.addon および user.feature プロパティーに指定することでインストールできます。フィーチャーの短い名前またはシンボリック名は、次のように 2 個のコンマで区切られることに注意してください。
アセットのインストールは、インターネット・アクセスがあってもなくても、Liberty Asset Repository Service のインスタンスから、またはローカル・ディレクトリー・ベースのリポジトリーから行うことも可能です。リポジトリー URL、ディレクトリー・パス、またはアーカイブ・ファイル・パスを -repositories パラメーターに追加してください。リポジトリーは、指定された順序でアクセスされます。これらのアセット・リポジトリーについて詳しくは、『Installation Manager を使用したアセットのインストール』を参照してください。IBM WebSphere Liberty Repository からアセットをインストールするには、インターネットへのアクセスが必要です。Liberty Repository へのアクセスを有効にするには、-properties パラメーターで user.useLibertyRepository オプションを true に設定します。 Liberty Repository は、インストール中にアクセスされるリポジトリーのうち最後のリポジトリーです。imcl install com.ibm.websphere.liberty.ND,embeddablecontainer -properties user.addon=extendedPackage-1.0,user.feature=portlet-2.0,,portletserving-2.0 -installationDirectory "C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Liberty" -acceptLicense -repositories D:¥IBM¥LibertyRepo,https://your_onprem_asset_repo_url,D:¥IBM¥LocalAssetRepo,D:¥IBM¥LocalAssetRepo2.zip -sharedResourcesDirectory D:¥IBM¥IMShared -showProgress
- offering_ID は、サポートされるオペレーティング・システム用の Liberty 製品オファリングにリストされているオファリング ID です。
- オファリング ID にアンダースコアー付きで追加可能な (オプション) offering_version は、インストール対象のオファリングの特定のバージョンを表します。(例えば、16.0.2.20160503_0200 など)。
- offering_version が指定されていない場合、最新バージョンのオファリングとそのバージョンのすべてのインテリム・フィックスがインストールされます。
- offering_version が指定されている場合、指定されたバージョンのオファリングがインストールされ、そのバージョンのインテリム・フィックスはインストールされません。
オファリング・バージョンは、リポジトリーに対して以下のコマンドを実行した場合に、オファリング ID の最後にアンダースコアー付きで追加されています。imcl listAvailablePackages -repositories repository_URL_or_path
- どのインテリム・フィックスをオファリングと共にインストールするかを示す -installFixes 引数に、none、recommended、または all を指定することもできます。
- オファリング・バージョンが指定されていない場合、-installFixes オプションは、デフォルトの all に設定されます。
- オファリング・バージョンが指定されている場合、-installFixes オプションは、デフォルトの none に設定されます。
- 組み込み可能 EJB コンテナーおよび JPA クライアントをインストールするには、オファリング ID の後に、任意の
embeddablecontainer フィーチャーをコンマで区切って指定します。注: 16.0.0.2 フィックスパック時点の組み込み可能 EJB コンテナーおよび JPA クライアントのフィーチャーについて削除通知が発行されたため、このフィーチャーは今後の削除対象です。詳しくは、削除通知を参照してください。
組み込み可能 EJB コンテナーは、 スタンドアロンの Java Platform, Standard Edition (SE) 環境でエンタープライズ Bean を実行するのに使用できる Java Archive (JAR) ファイルです。この組み込み可能コンテナーを使用して、アプリケーション・サーバーの外部でエンタープライズ Bean を実行できます。組み込み可能 EJB コンテナーは EJB 3.1 仕様の一部であり、エンタープライズ Bean のビジネス・ロジックの単体テストで主に使用されます。
組み込み可能 EJB コンテナーと共に JPA クライアントを使用すると、Java SE 環境で Java Persistence API 機能を使用できるようになります。
- オプション: 以下により、すべてのインストール済みパッケージをリストしてインストールを確認します。
./imcl listInstalledPackages -long
imcl.exe listInstalledPackages -long
- フィックスパックをダウンロードするには、以下の操作を実行します。
- フィックスパックが含まれたライブ・サービス・リポジトリーにアクセスして、Web ベースの更新を使用します。

ファイル名: twlp_ins_upgrade_cl.html