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IBM Cloud 上の Product Insights サービスへの Liberty サーバーの登録

productInsights-1.0 フィーチャーを構成することによって、IBM® Cloud Product Insights サービスに使用量メトリックを報告するように、オンプレミスまたはクラウド・ベースの Liberty サーバーを登録できます。

始める前に

  • Bluemix® アカウントを作成します。アカウントを作成するには、IBM IBM Cloud に登録を参照してください。
  • 報告されたサーバー・データを Product Insights ゲートウェイを介してルーティングするかどうかを決定します。 このゲートウェイについては、IBM developerWorks® の IBM Cloud Product Insights で学習およびインストールできます。ゲートウェイを介してデータをルーティングすることによって、Product Insights サービスに送信される前にデータを検討することができます。
    ゲートウェイを使用するかどうかは、IBM Cloud 上の Product Insights サービスへの SSL 通信をどのように構成するのかに影響します。
    • ゲートウェイをインストールする場合、Product Insights ゲートウェイからのサーバー証明書を使用する必要があります。この証明書について詳しくは、 developerWorks で IBM Cloud Product Insights の資料を参照してください。
    • ゲートウェイを使用しない場合、IBM Cloud から digicert.jks ファイルをダウンロードします。 このファイルには、既知の認証局からの証明書が含まれています。

    選択した構成用の鍵ストア・ファイルのコピーを、登録する各サーバーの ${server.config.dir}/resources/security ディレクトリーに置きます。

  • Liberty インストール済み環境で、installUtility コマンドを使用して productInsights-1.0 フィーチャーをインストールします。詳しくは、installUtility コマンドを使用したアセットのインストールを参照してください。
    重要: Liberty インストール済み環境にインターネットへの直接アクセスがない場合、オンライン IBM WebSphere® Liberty リポジトリーからインストールするよう installUtility コマンドのプロキシー設定を構成する必要があります。

このタスクについて

IBM Cloud 上の単一の Product Insights サービスから、多数の Liberty サーバー (オンプレミスでホストされているもの、 IBM Cloud でホストされているもの、または他のクラウド環境でホストされているもの) をトラッキングできます。 Liberty サーバーが Product Insights サービス・インスタンスに登録されていると、そのサーバーは、IBM Cloud 上のサービスに接続し、以下の使用量メトリックを定期的に報告します。
  • アクティブな Liberty サーバー数
  • 各サーバーのホスト・ロケーション
  • 各サーバーの製品エディションおよびバージョン
  • 各サーバーのビジー率

ユーザー本人と、IBM Cloud で権限を与えた他のユーザーのみが、Product Insights サービス・インスタンスを制御できます。

詳しくは、IBM developerWorks で IBM Cloud Product Insights を参照してください。

手順

  1. IBM Cloud コンソールで Product Insights サービスのインスタンスを作成します。

    このサービスは多数の Liberty サーバーをトラッキングできるため、必要なサービス・インスタンスは 1 つのみです。

    1. IBM Cloud カタログで、Product Insights サービスを検索するか、 または、「サービス」 > 「統合」の下でこのサービスを選択します。
    2. 結果のページで、デフォルトのサービス名を変更し (オプション)、「作成」をクリックします。
    3. Product Insights サービスで、「サービス資格情報」に進み、表示された資格情報のいずれかについて「資格情報の表示」を選択します。

      作成した Product Insights サービスの API ホストおよび API キーをメモします。この情報は、サーバーを特定のサービス・インスタンスに登録するために、Liberty サーバー構成に追加されます。

  2. 登録する Liberty サーバーの server.xml 構成ファイルで productInsights-1.0 フィーチャーを追加します。
    <featureManager>
      <feature>productInsights-1.0</feature>
    </featureManager>
  3. サーバー構成で、Liberty サーバーと IBM Cloud 上の Product Insights サービスとの間の SSL 通信のための鍵ストアおよびトラストストアを定義します。
    <keyStore id="productInsightsKeyStore" location="keystorefile.jks" type="JKS"/>
    <ssl id="productInsightsSSL"   keyStoreRef="productInsightsKeyStore"   trustStoreRef="productInsightsKeyStore"   sslProtocol="TLSv1.2"/>
    • keyStore エレメントでは、ID を指定し、構成に合った鍵ストア・ファイルを参照します。これは、『始める前に』に記述されているとおり、ゲートウェイの証明書または digicert.jks ファイルのいずれかです。
    • ssl エレメントでは、ID を指定し、定義された keyStore エレメントの ID を参照します。SSL 構成について詳しくは、『SSL 構成の属性』を参照してください。
  4. productInsights エレメントで Product Insights サービスを構成します。
    <productInsights url="<apiHost_or_gatewayURL>" apiKey="<apiKey>" sslRef="productInsightsSSL" groups="<groupName>"        proxyUrl="<proxyURL>" proxyUser="<proxyUserName>" proxyPassword="<proxyPassword>"/>
    • url 属性および apiKey 属性では、Product Insights サービスを作成したときにメモした、API ホストおよびキーの資格情報を指定します。Product Insights ゲートウェイをインストールした場合は、代わりにゲートウェイの URL を url 属性に指定します。
    • sslRef 属性では、定義した ssl エレメントの ID を参照します。
    • オプションの groups 属性では、報告目的のためにグループ化される Liberty サーバーのセットを定義できます。ネストされた複数のグループ・レベルを定義できます。また、コンマでグループ名を区切ることによって、各 Liberty サーバーを複数のグループに含めることができます。 以下に例を示します。
      groups="libertyGroup1, libertyGroup1/subgroupA, subgroupA/smallGroupx"
      この例では、smallGroupxsubgroupA 内にネストされ、それが libertyGroup1 内にネストされています。最上位のグループは、スラッシュ (/) を使用せずに指定してください。ネストされたグループは、parentGroup/nestedGroup のようにスラッシュを使用して指定します。Product Insights サービスでは、グループ化されたサーバーは階層で表示されます。
    • ゲートウェイを使用せず、かつ、Liberty サーバーにインターネットへの直接アクセスがない場合、 proxyUrl 属性、proxyUser 属性、および proxyPassword 属性で HTTP プロキシーを定義します。プロキシー URL は http://hostname:port 形式でなければならず、プロキシーのユーザー名とパスワードが必要なのは、ご使用の HTTP プロキシー・サーバーが認証を必要とする場合のみです。

      Liberty にインターネットへのアクセスがあるか、または、ゲートウェイを介してデータをルーティングする場合、プロキシー設定を定義する必要はありません。

タスクの結果

登録されたサーバーを IBM Cloud コンソールで表示するには、「メニュー (☰)」 > 「ダッシュボード」と進み、Product Insights サービス・インスタンスを選択します。サービスの「管理」タブに、登録されたサーバーがリストされます。

ある Liberty サーバーからの使用量メトリックの報告を停止するには、そのサーバーの構成から productInsights 構成を削除します。


トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック

ファイル名: twlp_config_blmx_productinsights.html