IBM z/OS Connect の概要
IBM® z/OS® Connect オファリングは、REST (Representation State Transfer) 呼び出しを使用して z/OS ターゲット・アプリケーションの呼び出しをカプセル化する Liberty フィーチャーです。
z/OS Connect は、あらゆる z/OS 資産に到達するための、安全で信頼性の高い高速コネクターを提供するように設計されています。z/OS Connect は、REST テクノロジーを使用して、資産を識別し、資産にアクセスするための標準的な方法を提供します。これらの資産が実行される場所は、z/OS Connect 構成で指定されるため、クラウド、モバイル、および Web のクライアント・アプリケーションは、資産へのアクセス方法、およびアプリケーションで必要な形式間でのペイロードの変換方法に関する詳細を認識する必要がありません。
z/OS Connect を使用するメリット
z/OS Connect は、ユーザーが複数のクライアント接続パスウェイを単一の共通ゲートウェイまたはコンセントレーターに統合して、同期呼び出しで z/OS オペレーティング・システム上のビジネス資産およびデータにアクセスできるようにすることで、z/OS のお客様に付加価値を提供します。標準 REST HTTP 呼び出しを使用して、ほぼすべての z/OS 資産、アプリケーション、およびデータにアクセスできます。このフィーチャーは、z/OS Connect 構成リポジトリーに定義されているすべての資産を照会またはディスカバーする機能も提供します。以下に、z/OS Connect のメリットの要約を示します。
- CICS®、IMS™、UNIX System Services、および従来型バッチ環境で z/OS ベースのビジネス資産を特定して呼び出すための RESTful アクセスを提供し、クラウドおよびモバイル・ベースの SoE 環境でこれらの資産を使用できるようにします。
- Liberty サーバー・テクノロジー・ベースの機能は軽量かつ容易に構成可能であり、System Authorization Facility (SAF) セキュリティー統合、z/OS ワークロード・マネージャー (WLM)、およびリソース・リカバリー・サービス (RRS) 統合により z/OS の差別化を提供します。WLM 統合により、異なる URI でさまざまなレベルの優先順位とパフォーマンス基準を使用できます。
- z/OS 上の Liberty サーバーのフィーチャーとして、z/OS Connect を z/OS 標準システム管理に統合できます。このシステム管理は、開始タスクとして実行可能であり、z/OS 自動化操作に統合できます。
- SAF セキュリティーを使用して個々の z/OS Connect サービスおよびサービス・グループを保護する機能を提供し、特定のユーザーまたはグループのみが特定のサービスにアクセスできるようにします。
- z/OS システム管理機能 (SMF) サービスを使用して、クラウド、モバイル、および Web の環境からの要求を同じように追跡できる機能を提供します。このトラッキングにより、z/OS のお客様は、これらの環境からの要求に対して、監査およびチャージバックのための既存のプロセスを使用できます。
- 要求ペイロードを入力の JavaScript Object Notation (JSON) 形式から、z/OS アプリケーション (COBOL、PL/I、C など) で取り込むことができるバイナリー形式に自動変換する機能を実現します。また、z/OS アプリケーションからの応答に対して逆の変換 (出力をバイナリーから JSON 形式に変換) を行うことができます。