Liberty 集合のアップグレード
既存の集合メンバーまたはレプリカ・セットを置換したり、新しいメンバーまたはレプリカを追加したりして、集合をアップグレードできます。
このタスクについて
Liberty 集合には、メンバー、コントローラー、およびレプリカ・セットを含めることができます。 集合アーキテクチャーを参照してください。時間とともに、集合のレプリカ・セットまたはメンバーのアップグレードや、集合構成の変更が必要になる場合があります。
手順
- レプリカ・セットをアップグレードします。
- レプリカ・セット内でアップグレードするレプリカを 1 つ選択します。 一度に 1 つのレプリカをアップグレードします。 レプリカが実行中の場合は、停止します。
- レプリカをバックアップします。
レプリカ・サーバー・ディレクトリー全体、つまり、$WLP_USER_DIR/servers/server_name ディレクトリーとそのサブディレクトリーをバックアップできます。 または、最低限のバックアップとして、レプリカ・データが保存された frappe データベース (fdb) ディレクトリー、 つまり、$WLP_USER_DIR/servers/collective_controller_name/resources/collective/repository/fdb をバックアップすることもできます。 Liberty 集合のバックアップとリストアを参照してください。
残りのレプリカには、最初のレプリカのバックアップを使用できます。
- レプリカの Java アーカイブ (JAR) ファイルをアップグレードします。 ダウンロード・アーカイブを使用した Liberty のインストール、およびLiberty リポジトリーのアセットのインストールを参照してください。
- アップグレードしたレプリカを開始します。
- レプリカが稼働したら、レプリカのメッセージで CWWKX6011I メッセージを探し、レプリカが正しく同期したか確認します。 メッセージは、以下のようなものです。
CWWKX6011I: collective controller は作動可能で、要求を受け入れることができます。リーダーは replicaHost:replicaPort です。現在アクティブなレプリカ・セットは [replicaHost:replicaPort, replicaHost:replicaPort, replicaHost:replicaPort] です。構成されているレプリカ・セットは [replicaHost:replicaPort, replicaHost:replicaPort, replicaHost:replicaPort] です。
- レプリカが同期したことを確認したら、別のレプリカに対しステップ 1 から 5 を行います。
最初のレプリカのバックアップを使用する場合、ステップ 2 はスキップできます。
レプリカ・セット内のすべてのレプリカがアップグレードされ、一度に 1 つ開始され、レプリカが正しく同期したことをメッセージが示すまで、このステップ 6 を繰り返します。
すべてのレプリカがアップグレードされると、各レプリカの messages.log ファイルに次のようなメッセージ CWWKX6047I が出力されます。CWWKX6047I: アクティブな collective controller のレプリカ・セットが正常にアップグレードされました。現在のアクティブなレプリカのバージョンは version_number です。
- 既存の集合に新しいメンバーを追加します。
collective join コマンドを使用して、集合に Liberty サーバーをメンバーとして追加します。 Liberty 集合の構成のステップ 2 を参照してください。
- 既存の集合に新しいレプリカを追加します。
collective addReplica コマンドを使用して、集合にレプリカを追加します。 Liberty 集合のレプリカ・セットの構成を参照してください。

ファイル名: tagt_wlp_upgrade_member_replica.html