IBM i オペレーティング・システムでのコマンド行を使用した Liberty インテリム・フィックスのインストール

インテリム・フィックスでは、特定の既知の問題に対する修正サービスを提供します。 IBM® Installation Manager のコマンド行機能を使用して、WebSphere® Application Server Liberty for IBM i のご使用のサービス・レベルで利用できるフィックスで、オファリングを更新することができます。

始める前に

WebSphere Application Server Liberty for IBM i の更新については、IBM ソフトウェア・サポート・センターにお問い合わせください。最新の情報は、IBM ソフトウェア・サポート・センターおよび Fix Central から入手できます。

IBM Installation Manager バージョン 1.8.5 以降を使用して、WebSphere Application Server Liberty for IBM i に対する保守を適用します。

このタスクについて

システムに新規インテリム・フィックスを適用するときには、必ず以下の手順を使用してください。
ヒント: インテリム・フィックスは、Installation Manager でサイレント応答ファイルを使用してインストールすることもできます。 応答ファイルの作成と使用については、IBM Installation Manager 製品資料を参照してください。

手順

  1. WebSphere Application Server Liberty for IBM i で利用できるインテリム・フィックスのリスト、および各インテリム・フィックス固有の情報を入手するには、以下の操作を実行します。
    1. Fix Central にアクセスします。
    2. 「製品の検索 (Find product)」をクリックします。
    3. 製品グループとして「WebSphere Liberty」を選択します。
    4. 更新する製品のバージョンを選択します。
    5. プラットフォームとして「IBM i」を選択し、「次へ進む」をクリックします。
    6. 「フィックスの参照」を選択して、「次へ進む」をクリックします。
    7. 各フィックスの下の「詳細情報」をクリックすると、フィックスに関する情報が表示されます。
  2. 以下のいずれかの手順を使用して、WebSphere Application Server Liberty for IBM i をインテリム・フィックスで更新します。
    • フィックスが含まれたライブ・サービス・リポジトリーにアクセスして、Web ベースの更新を使用します。
      ローカル・システムで Installation Manager を使用して、ライブ Web ベース・サービス・リポジトリーからのインテリム・フィックスで WebSphere Application Server Liberty for IBM i を更新します。
      • ライブ・サービス・リポジトリーの場合、インストール時に一般出荷可能な製品オファリング・リポジトリー用に使用される URL と同じものを使用します。 これらの URLは、Liberty オファリング用のオンライン製品リポジトリーでリストされています。
      • これらのロケーションには、Web ブラウザーを使用してアクセスできる Web ページはありません。 これらは、Installation Manager でオファリングを保守するために Installation Manager で指定する、Web ベースのリモート・リポジトリーのロケーションです。
      サービス・リポジトリーからインテリム・フィックスをインストールするには、以下の操作を実行します。
      1. IBM ソフトウェアのユーザー ID とパスワードが含まれる Installation Manager のクレデンシャル・ストレージ・ファイルとマスター・パスワード・ファイルがまだない場合は、これらのファイルを作成します。これらのファイルを作成すると、リポジトリーにアクセスできるようになります。
        注: これらは、保護された IBM ソフトウェア Web サイトにアクセスするために使用するクレデンシャルです。
        ヒント: クレデンシャル・ストレージ・ファイルを作成するときに、指定されたリポジトリーの URL を imutilsc コマンドで検出できない場合には、リポジトリーの URL のロケーションの末尾に /repository.config を追加します。
      2. *ALLOBJ および *SECADM 特殊権限のあるユーザー・プロファイルを使用して、IBM i システムにサインオンします。
      3. 更新される WebSphere Application Server Liberty for IBM i インストール済み環境で、すべてのサーバーおよびアプリケーションを停止します。
      4. CL コマンド行で STRQSH コマンドを実行して、Qshell コマンド・シェルを開始します。
      5. umask が 022 に設定されていることを確認します。
        umask 設定を確認するには、以下のコマンドを実行します。
        umask
        umask 設定を 022 に設定するには、以下のコマンドを実行します。
        umask 022
      6. Installation_Manager_binaries/eclipse/tools ディレクトリーに移動します。 Installation_Manager_binaries は、Installation Manager のインストール・ルート・ディレクトリーです。

        IBM i システムでは、Installation Manager のルート・ディレクトリーは /QIBM/ProdData/InstallationManager です。

      7. インテリム・フィックスをインストールします。
        ./imcl install interim_fix_name
          -installationDirectory offering_installation_location
          -repositories repository_URL_or_path
          -secureStorageFile storage_file -masterPasswordFile master_password_file
      8. オプション: 以下により、すべてのインストール済みパッケージをリストしてインストールを確認します。
        ./imcl listInstalledPackages -long
    • Fix Central からフィックスが含まれたファイルをダウンロードして、ローカル更新を使用します。
      Fix Central からは、フィックスが含まれた圧縮ファイルをダウンロードすることができます。 圧縮された個々のフィックス・ファイルには、フィックス用の Installation Manager リポジトリーが含まれており、通常 .zip の拡張子が付いています。 フィックス・ファイルをダウンロードすると、Installation Manager を使用して WebSphere Application Server Liberty for IBM i をこのインテリム・フィックスで更新することができます。
      1. インテリム・フィックスをダウンロードするには、以下の操作を実行します。
        1. Fix Central にアクセスします。
        2. 製品グループで、WebSphere を選択します。
        3. 製品を選択します。
        4. 更新するオファリングのバージョンを選択します。
        5. プラットフォームで、使用するオペレーティング・システムを選択し、「次へ進む」をクリックします。
        6. 「フィックスの参照」を選択して、「次へ進む」をクリックします。
        7. ダウンロードするインテリム・フィックスを選択して、「次へ進む」をクリックします。
        8. ダウンロード・オプションを選択して、「次へ進む」をクリックします。
        9. ご使用条件に同意する場合は、「同意します」をクリックします。
        10. 「今すぐダウンロード」をクリックして、インテリム・フィックスをダウンロードします。
        11. 圧縮されたフィックス・ファイルを、それらをインストールする IBM i システムにバイナリー形式で転送します。
      2. ダウンロードしたファイルからインテリム・フィックスをインストールするには、以下の操作を実行します。
        1. *ALLOBJ および *SECADM 特殊権限のあるユーザー・プロファイルを使用して、IBM i システムにサインオンします。
        2. 更新される WebSphere Application Server Liberty for IBM i インストール済み環境で、すべてのサーバーおよびアプリケーションを停止します。
        3. CL コマンド行で STRQSH コマンドを実行して、Qshell コマンド・シェルを開始します。
        4. umask が 022 に設定されていることを確認します。
          umask 設定を確認するには、以下のコマンドを実行します。
          umask
          umask 設定を 022 に設定するには、以下のコマンドを実行します。
          umask 022
        5. Installation_Manager_binaries/eclipse/tools ディレクトリーに移動します。 Installation_Manager_binaries は、Installation Manager のインストール・ルート・ディレクトリーです。

          IBM i システムでは、Installation Manager のルート・ディレクトリーは /QIBM/ProdData/InstallationManager です。

        6. インテリム・フィックスをインストールします。
          ./imcl install interim_fix_name 
             -installationDirectory offering_installation_location
             -repositories compressed_file
        7. オプション: 以下により、すべてのインストール済みパッケージをリストしてインストールを確認します。
          ./imcl listInstalledPackages -long

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ファイル名: twlp_ins_install_fixes_i.html