virtualHost - 仮想ホスト (virtualHost)

仮想ホストは、特定のホスト名に Web アプリケーションを構成するための論理的なグループ化を提供します。 デフォルトの仮想ホスト (default_host) は、ほとんどの簡易構成に適しています。

NameTypeDefaultDescription
idstring固有の構成 ID。
enabledbooleantrueこの仮想ホストを使用可能にします。
allowFromEndpointRef最上位の httpEndpoint エレメント (コンマ区切りのストリング) の参照のリスト。指定されたエンドポイントに、この仮想ホストのインバウンド・トラフィックを制限するための 1 つ以上の HTTP エンドポイント ID を指定します。

hostAlias

この仮想ホストにホストとポートを関連付けます。使用する構文は host:port です。 指定するホストは、IP アドレス、ドメイン・ネーム接尾部付きのドメイン・ネーム・サーバー (DNS) ホスト名、DNS ホスト名、またはすべてのホスト名との一致のためのワイルドカード (*) とすることができます。 IPv6 アドレスは [] で囲む必要があることに注意してください。

allowFromEndpoint

指定されたエンドポイントに、この仮想ホストのインバウンド・トラフィックを制限するための 1 つ以上の HTTP エンドポイント ID を指定します。

NameTypeDefaultDescription
idstring固有の構成 ID。
onError
  • IGNORE
  • WARN
  • FAIL
WARNエンドポイントの開始に失敗した後に実行されるアクション。
IGNORE
サーバーは、構成エラーが発生したときに、警告メッセージおよびエラー・メッセージを出しません。
WARN
サーバーは、構成エラーが発生すると、警告メッセージおよびエラー・メッセージを出します。
FAIL
サーバーは、最初のエラー発生時に警告メッセージまたはエラー・メッセージを出した後、サーバーを停止します。
enabledbooleantrueエンドポイントの使用可能/使用不可を切り替えます。 これが true のとき、このエンドポイントはディスパッチャーによって、HTTP 要求を処理するためにアクティブ化されます。
hoststringlocalhostクライアントがリソースを要求する際に使用する IP アドレス、ドメイン・ネーム接尾部付きのドメイン・ネーム・サーバー (DNS) ホスト名、または単なる DNS ホスト名。 使用可能なすべてのネットワーク・インターフェースの場合には「*」を使用します。
httpPortint
Min: -1

Max: 65535
クライアント HTTP 要求に使用されるポート。 このポートを使用不可にする場合は、-1 を使用します。
httpsPortint
Min: -1

Max: 65535
SSL (HTTPS) で保護されたクライアント HTTP 要求に使用されるポート。 このポートを使用不可にする場合は、-1 を使用します。
httpOptionsRef最上位の httpOptions エレメント (ストリング) の参照。defaultHttpOptionsエンドポイントの HTTP プロトコル・オプション。
sslOptionsRef最上位の sslOptions エレメント (ストリング) の参照。エンドポイントの SSL プロトコル・オプション。
tcpOptionsRef最上位の tcpOptions エレメント (ストリング) の参照。defaultTCPOptionsエンドポイントの TCP プロトコル・オプション。
accessLoggingRef最上位の httpAccessLogging エレメント (ストリング) の参照。エンドポイントの HTTP アクセス・ロギング構成。

allowFromEndpoint > httpOptions

エンドポイントの HTTP プロトコル・オプション。

NameTypeDefaultDescription
keepAliveEnabledbooleantrueパーシスタント接続 (HTTP キープアライブ) を有効にします。 true の場合、複数の順次的な要求および応答によって再使用できるように、接続がキープアライブ状態になります。 false の場合、応答の送信後に接続がクローズされます。
maxKeepAliveRequestsint
Min: -1
100パーシスタント接続が使用可能にされた場合に単一の HTTP 接続で許可されるパーシスタント要求の最大数。 値 -1 は無制限を意味します。
persistTimeout期間 (精度: 秒)30sソケットが要求間でアイドル状態を維持できる時間の長さ。 この設定は、パーシスタント接続が使用可能である場合にのみ適用されます。. 正整数の後に時間単位 (時間 (h)、分 (m)、または秒 (s)) を付けて指定してください。 例えば、30 秒は 30s と指定します。 単一エントリーに複数の値を含めることができます。 例えば、90 秒の場合、1m30s とすることができます。
readTimeout期間 (精度: 秒)60s最初の読み取りが発生した後、ソケットで読み取り要求が完了するのを待つ時間の長さ。. 正整数の後に時間単位 (時間 (h)、分 (m)、または秒 (s)) を付けて指定してください。 例えば、30 秒は 30s と指定します。 単一エントリーに複数の値を含めることができます。 例えば、90 秒の場合、1m30s とすることができます。
writeTimeout期間 (精度: 秒)60s応答データの各部分が送信されるのをソケットで待つ時間の長さ。. 正整数の後に時間単位 (時間 (h)、分 (m)、または秒 (s)) を付けて指定してください。 例えば、30 秒は 30s と指定します。 単一エントリーに複数の値を含めることができます。 例えば、90 秒の場合、1m30s とすることができます。
removeServerHeaderbooleanfalseHTTP ヘッダーからサーバー実装情報を削除し、デフォルトの Liberty プロファイル・ウェルカム・ページも使用不可にします。
NoCacheCookiesControlbooleantrueSet-Cookie ヘッダーが存在する場合に、一致する no-cache 値によって Cache-Control ヘッダーを更新する必要があるかどうかを、ユーザーが制御できるようにします。 これにより、Expires ヘッダーも追加されます。
AutoDecompressionbooleantrueHTTP チャネルが、着信要求の本体データを自動的に圧縮解除するかどうかを指定します。

allowFromEndpoint > sslOptions

エンドポイントの SSL プロトコル・オプション。

NameTypeDefaultDescription
sessionTimeout期間 (精度: 秒)1dソケットで読み取り要求または書き込み要求が完了するのを待機する時間です。 この値は、プロトコル固有のタイムアウトによってオーバーライドされます。. 正整数の後に時間単位 (時間 (h)、分 (m)、または秒 (s)) を付けて指定してください。 例えば、30 秒は 30s と指定します。 単一エントリーに複数の値を含めることができます。 例えば、90 秒の場合、1m30s とすることができます。
suppressHandshakeErrorsbooleanfalseSSL ハンドシェーク・エラーのロギングを無効にします。 通常操作時に SSL ハンドシェーク・エラーが発生することがありますが、SSL の動作が予期しないものになっている場合は、こうしたメッセージが役立ちます。
sslRef最上位の ssl エレメント (ストリング) の参照。デフォルト SSL 構成レパートリー。 デフォルト値は defaultSSLSettings です。
sslSessionTimeout期間 (精度: ミリ秒)8640msSSL チャネルによって確立される SSL セッションのタイムアウト制限。. 正整数の後に時間単位 (時間 (h)、分 (m)、秒 (s)、またはミリ秒 (ms)) を付けて指定してください。 例えば、500 ミリ秒は 500ms と指定します。 単一エントリーに複数の値を含めることができます。 例えば、1.5 秒の場合、1s500ms とすることができます。

allowFromEndpoint > tcpOptions

エンドポイントの TCP プロトコル・オプション。

NameTypeDefaultDescription
inactivityTimeout期間 (精度: ミリ秒)60sソケットで読み取り要求または書き込み要求が完了するのを待機する時間です。 この値は、プロトコル固有のタイムアウトによってオーバーライドされます。. 正整数の後に時間単位 (時間 (h)、分 (m)、秒 (s)、またはミリ秒 (ms)) を付けて指定してください。 例えば、500 ミリ秒は 500ms と指定します。 単一エントリーに複数の値を含めることができます。 例えば、1.5 秒の場合、1s500ms とすることができます。
soReuseAddrbooleantrueアクティブなリスナーのないポートへの即時再バインドを使用可能にします。
addressIncludeListstringこのエンドポイントでインバウンド接続を行うことを許可されるアドレスのコンマ区切りリスト。IPv4 または IPv6 のアドレスを指定できます。IPv4 または IPv6 アドレスのすべての値は、数字またはアスタリスク・ワイルドカード文字で表現する必要があります。
addressExcludeListstringこのエンドポイントでインバウンド接続を行うことを許可されないアドレスのコンマ区切りリスト。IPv4 または IPv6 のアドレスを指定できます。IPv4 または IPv6 アドレスのすべての値は、数字またはアスタリスク・ワイルドカード文字で表現する必要があります。
hostNameIncludeListstringこのエンドポイントでインバウンド接続を行うことを許可されるホスト名のコンマ区切りリスト。ホスト名は大/小文字を区別せず、先頭にアスタリスク (ワイルドカード文字として使用される) を使用できます。ただし、ホスト名内のそれ以外の場所にアスタリスクを使用することはできません。例えば、*.abc.com は有効ですが、*.abc.* は無効です。
hostNameExcludeListstringこのエンドポイントでインバウンド接続を行うことを許可されないホスト名のコンマ区切りリスト。ホスト名は大/小文字を区別せず、先頭にアスタリスク (ワイルドカード文字として使用される) を使用できます。ただし、ホスト名内のそれ以外の場所にアスタリスクを使用することはできません。例えば、*.abc.com は有効ですが、*.abc.* は無効です。

allowFromEndpoint > accessLogging

エンドポイントの HTTP アクセス・ロギング構成。

NameTypeDefaultDescription
enabledbooleantrueアクセス・ログを使用可能にします。
filePathファイルのパス${server.output.dir}/logs/http_access.logアクセス・ログ・ファイルのディレクトリー・パスと名前。 ディレクトリー・パスの指定では、標準の変数置換 (${server.output.dir} など) を使用できます。
logFormatstring%h %u %{t}W "%r" %s %bクライアント・アクセス情報のロギングに使用されるログ・フォーマットを指定します。
maxFileSizeint
Min: 0
20ログ・ファイルの最大サイズ (MB)。これを超えると繰り越されます。値 0 は無制限を表します。
maxFilesint
Min: 0
2保持されるログ・ファイルの最大数。これを超えると、一番古いファイルが除去されます。値 0 は無制限を表します。