自己解凍型 Java アーカイブ (JAR) ファイルを実行することで、Liberty を迅速にインストールできます。
このタスクについて
wlp-<edition>-all-<fix_pack>.jar ファイルは、ご使用のエディションの
Liberty ランタイム環境と、適用されるすべての
Liberty フィーチャーをインストールします。
注: Liberty ランタイム、拡張プログラミング・モデル、および追加 JAR ファイルの削除予告が出されています。これらのファイルから引き続きインストールできますが、
削除通知に記載されているように、これらのファイルは将来削除されます。
手順
- ご使用のエディション用の JAR ファイルをダウンロードします。
各 Liberty イメージは、wlp-<edition>-all-<fix_pack>.jar という名前の JAR ファイルとしてパッケージされています。使用可能なアーカイブのリストについては、インストール Java アーカイブ・ファイルのリスト を参照してください。
- 以下のコマンドを実行して、配布イメージを任意のディレクトリーに解凍します。
java -jar wlp-<edition>-all-<fix_pack>.jar
アプリケーション・サーバー・ファイルはすべて、wlp ディレクトリーのサブディレクトリーに格納されています。
使用可能な解凍オプションのリストについては、『Java アーカイブ・ファイルの抽出オプション』を参照してください。
- オプション: ご使用の環境に JAVA_HOME プロパティーを設定します。
Liberty では、実行するための Java ランタイム環境 (JRE) または Java SDK が必要です。Liberty 環境のカスタマイズの説明に従って、server.env ファイル内の JAVA_HOME プロパティーを使用して Java SDK または JRE の場所を指定できます。server.env ファイル内に JAVA_HOME プロパティーを設定すると、Liberty は、Liberty サーバーの実行に使用されるユーザー・プロファイルに関係なく、同じ Java ランタイム・ロケーションを使用します。IBM Java SDK をダウンロードするには、IBM
Java SDKs for WebSphere Liberty を参照してください。
IBM i プラットフォームでは、
JAVA_HOME プロパティーをシステム・レベルの環境変数として設定することは推奨されていません。
IBM i プラットフォームは共有環境であるため、
システム・レベルの環境変数が変更されると他のアプリケーションに影響する可能性があります。

Linux システムまたは UNIX システムでは、代わりに、ユーザーの
.bashrc ファイル内の
JAVA_HOME を設定するか、
PATH 環境変数に JDK または JRE のパスを追加することができます。Windows システムでは、代わりに、
JAVA_HOME をシステム環境変数として設定するか、
PATH システム変数に JDK または JRE のパスを追加することができます。例えば、Windows システムでは、以下のコマンドを使用して、
JAVA_HOME プロパティーを設定し、パスに Java
/bin ディレクトリーを追加することができます。
set JAVA_HOME=C:¥Progra~1¥Java¥JDK8
set PATH=%JAVA_HOME%¥bin;%PATH%
注: Liberty のランタイム環境は、JAVA_HOME プロパティー、JRE_HOME プロパティー、システム PATH プロパティーの順に java コマンドを検索します。
サポートされる Java 環境とその入手先について詳しくは、『Java の最小サポート・レベル』を参照してください。
- オプション: インストール済み Liberty を高機能のサポート対象エディションにアップグレードします。 例えば、WebSphere® Application Server Liberty Core から WebSphere Application Server Network
Deployment にアップグレードできます。詳しくは、Liberty のインストール済み環境へのライセンス適用を参照してください。
次のタスク
Liberty をインストールした後、追加のアセットをインストールすることによって環境をさらにカスタマイズできます。『Liberty リポジトリーのアセットのインストール』を参照してください。
IBM i プラットフォームでは、配布イメージを解凍した後、
すべてのサーバーを、製品で提供される QEJBSVR ユーザー・プロファイルの下でバッチ・サブシステムのジョブとして稼働するように構成できます。詳しくは、Liberty サーバーが IBM i の QWAS9 サブシステムのジョブとして始動するように構成を参照してください。