Liberty のこのリリースでの新機能

このリリースでは、Liberty に重要な機能拡張が導入されました。

マルチメディア ご覧ください: Liberty single-stream fix pack delivery ビデオでは、 Liberty フィックスパックが、すべての製品バージョンに適用されるシングル・サービス・ストリームにどのように継続的にデリバリーされるのかを説明しています。[トランスクリプト]

最新情報

Liberty フィーチャーのトピックに、Liberty 製品で使用可能な機能をリストし、最近導入された機能をフィックスパック・アイコンで強調表示しています。最近のフィックスパックでは、以下の重要な機能拡張が提供されています。

[18.0.0.1 and later]
MicroProfile プログラミング・モデル・サポート 1.3
18.0.0.1 リリースでは、MicroProfile 1.3 (MicroProfile プログラミング・モデルのサポートに説明があります) のサポートが追加されました。MicroProfile プログラミング・モデル・サポート 1.3 には以下の新規フィーチャーが含まれています。
  • MicroProfile Config 1.2: mpConfig-1.2 フィーチャーを使用して、アプリケーション用に構成プロパティーの単一セットを使用します。Liberty は既に mpConfig-1.1 フィーチャーを提供しています。mpConfig-1.2 フィーチャーは、MicroProfile Config 1.2.1 仕様を使用します。
  • MicroProfile Metrics 1.1: MicroProfile Metrics API のサポートを提供する mpMetrics-1.1 フィーチャーを使用して、アプリケーションをモニターします。
  • MicroProfile Open API 1.0: Enterprise Java の MicroProfile OpenAPI のサポートを提供する mpOpenAPI-1.0 フィーチャーを使用して、REST API 資料を生成します。
  • MicroProfile Rest Client 1.0: mpRestClient-1.0 フィーチャーを使用して、MicroProfile Rest Client を構成します。
メッセージ・エンドポイント
メッセージ駆動型 Bean のメッセージ・エンドポイントを一時停止または再開します。サーバーの pause または resume コマンドまたは ServerEndpointControlMBean を使用して、メッセージ・エンドポイントの状態を制御します。
集合コントローラー
  • collective コマンドでは、引数 --user--password--host、および --port の代わりに、オプションで、--controller=adminUser:adminPassword@controllerHostname:9443 を使用してコントローラー情報を指定します。
  • collective testConnection コマンドを使用して、接続を検証します。このコマンドは、コントローラーと、メンバーが存在しているホストとの間の RXA 接続を検証します。また、集合コントローラーと集合メンバーとの間の JMX セキュア接続の検証も行います。
バッチ・グループ・レベル・セキュリティー
バッチ役割はバッチ・コンテナーによって定義され、ジョブに対するグループ・レベルのアクセス権限を持つように batchGroupAdmin 役割および batchGroupMonitor 役割を定義できるようになりました。これらの役割については、Liberty プロファイル・バッチ環境の保護で説明されています。
[17.0.0.4 and later]
MicroProfile オープン・トレース
opentracing-1.0 フィーチャーを使用して、JAX-RS アプリケーションでの自動分散トレースを有効にします
JavaServer Faces Container
jsfContainer-2.2 フィーチャーを使用して、サード・パーティー JavaServer Faces (JSF) 2.2 実装を構成します。
[17.0.0.3 and later]
MicroProfile プログラミング・モデルのサポート
このリリースのハイライトは、MicroProfile プログラミング・モデルのサポートです。Liberty は、企業のマイクロサービス・アプリケーション開発のために Eclipse MicroProfile プログラミング・モデルをサポートします。
MicroProfile プログラミング・モデルのフィーチャーを企業のマイクロサービス・アプリケーション開発のために使用できます。MicroProfile フィーチャーは、マイクロサービス環境用に Java EE の定義を拡張します。MicroProfile 1.2 の以下のフィーチャーを検討してください。
  • MicroProfile Config 1.1: 複数のソースからのアプリケーション構成プロパティーを単一の構成プロパティー・セットに結合し、単一のクライアント API を使用してアクセスできるようにします。
  • MicroProfile Metrics 1.0: mpMetrics-1.0 フィーチャーを使用して、サーバーをモニターしたり、メトリックをアプリケーションに追加したりします。
  • MicroProfile Health 1.0: mpHealth-1.0 フィーチャーを構成し、HealthCheck アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を実装して、マイクロサービス内でヘルス・チェックを提供します。
  • MicroProfile JWT 1.0: MicroProfile JSON Web トークンを認証トークンとして受け入れるように Liberty サーバーを構成します。
  • MicroProfile Fault Tolerance 1.0: Failsafe オープン・ソース・ライブラリーを使用して、サービス呼び出しをより回復力のあるものにします。
IBM Cloud Private での Liberty
IBM® Cloud Private 内で Liberty アプリケーションを実行します。IBM Cloud Private のコンテンツ・カタログ内で使用可能なミドルウェア・テクノロジーのリッチ・パレットと結合された Liberty は、データベース、キャッシング・ソリューション、およびメッセージング・ソリューションなどのミドルウェア・コンポーネントを統合するために必要なオーバーヘッド量を削減します。これにより、組織はより優れたビジネス成果を促進するための新しい洞察の作成に重点を当てることができます。
OpenAPI サポート
OpenAPI V3 仕様をサポートする openapi-3.0 フィーチャーを使用して、OpenAPI で REST API 資料を生成します。REST API を文書化し、Web アプリケーションを Liberty サーバーにデプロイします。そうすると、生成された API 文書をブラウザーで表示できます。openapi-3.0 フィーチャーは、Swagger V2 文書をサポートする、apiDiscovery-1.0 フィーチャーの次のバージョンのようなものです。
OpenID Connect プロバイダー
OpenID Connect プロバイダーまたは OpenID Connect クライアントの動的アウトバウンド SSL サポートを構成します。また、OpenID Connect プロバイダーの失効エンドポイントを起動します。
[17.0.0.2 and later]
ソーシャル・ログイン・サポート
Facebook や Google などのソーシャル・メディア・アカウントを使用して Liberty でホストされる Web サイトにユーザーがログインできるよう、ソーシャル・ログインを構成します。
[17.0.0.1 and later]
Bluemix® 上の Product Insights サーバー
オンプレミスまたはクラウド・ベースの Liberty サーバーから使用量メトリックを報告するため、Liberty サーバーを IBM Cloud 上の Product Insights サービスに登録します。単一の Product Insights サービス・ダッシュボードから、多数のオンプレミスまたはクラウド・ベースの Liberty サーバーに加えて、他の製品 (WebSphere® Application Server traditional や IBM Integration Bus など) もトラッキングすることができます。
REST API 資料
より多くの方法で、Liberty サーバー上の REST API 資料をディスカバーします。
[16.0.0.4 and later]
JSON Web Token
jwt-1.0 フィーチャーを使用して、JSON Web トークンを構成します。
Java バッチ・ツール
Admin Center の Java バッチ・ツールを使用して、Java バッチ・ジョブの進行と状況を表示します。
[16.0.0.3 and later]
JMX 接続
restConnector-2.0 フィーチャーを使用して、セキュア JMX 接続を構成します。このフィーチャーは、restConnector-1.0フィーチャーを置き換えるものであり、jaxrs-1.1 フィーチャーを含んでいません。

フィックスパックの継続配信

WebSphere Application Server Liberty は、継続的デリバリー・プロセスに従います。新規バージョンで大量のコンテンツを配信する代わりに、新規コンテンツをオプションのインストール可能フィーチャーとして各フィックスパックに加えて、徐々に配信します。Liberty のゼロ・マイグレーション戦略により、最終のフィックスパックにアップデートして既存の構成およびアプリケーションを継続使用できます。動作に予期しない変化が生じることはありません。

バージョンごとに異なるフィックスパックが存在する WebSphere Application Server traditional とは対照的に、Liberty のサービス・ストリームは 1 つです。ある Liberty フィックスパックに含まれる内容は、お客様がどの製品バージョンを購入されたかに関わらず同一です。フィックスパック 16.0.0.2 は、8.5.5.9 後の、次の Liberty フィックスパックです。

V8.5.5 と V9.0 の両方に適合する、1 つの線で表されたフィックスパックを示す図

Liberty 16.0.0.2 のインストールについて詳しくは、Liberty のインストールを参照してください。以前の 8.5.5.x フィックスパックのインストールについては、WebSphere Application Server V8.5.5 資料のLiberty のインストールを参照してください。

フィックスパックの番号付け

フィックスパック 16.0.0.2 からは、WebSphere Application Server Liberty フィックスパックで以下の番号付け方式を使用します。

Y.R.M.F

各部の意味は、次のとおりです。
  • Y = 年、最後の 2 桁
  • R = リリース
  • M = モディフィケーション
  • F = その年のフィックスパックのリリース

例えば 16.0.0.2 は、2016 年、リリース 0、モディフィケーション 0、この年 2 番目のフィックスパックであることを表します。2018 年の 3 番目のフィックスパックの場合、フィックス名は 18.0.0.3 になります。

この番号付けの変更は Liberty のみに適用されます。WebSphere Application Server traditional のフィックスパックは、引き続き V.R.M.F の番号付け方式に従います。ここで、各文字はバージョンリリースモディフィケーションフィックスパック です。

すべてのフィーチャーがデフォルトでインストールされる

フィックスパック 16.0.0.2 以降をインストールすると、ご使用の Liberty エディションに適合するすべてのフィーチャーがデフォルトでインストールされます。Installation Manager を使用して Liberty をインストールするときに、 user.feature パラメーターおよび user.addon パラメーターを指定する必要はなくなりました。これらのパラメーターを指定すると、 パラメーターにリストしたフィーチャーのみがインストールされます。既存のインストール済み環境を 16.0.0.2 以降に更新するときには、 追加フィーチャーは自動的にはインストールされません。より多くの Liberty アセットをインストールするには、installUtility コマンドを使用してください。詳しくは、『installUtility コマンドを使用したアセットのインストール』を参照してください。

Liberty installUtility コマンドまたは minify 処理を使用することによって、不要な Liberty フィーチャーを削除できます。

Installation Manager を使用している場合バージョン 1.8.5 以降が必要

Installation Manager を使用してフィックスパック 16.0.0.2 以降をインス トールまたはこれにアップデートするには、Installation Manager 1.8.5 以降を使用する必要があります。例えば、フィックスパック 8.5.5.9 からアップデートして いて、現在 Installation Manager 1.8.3 を使用している場合、まず Installation Manager をアップデートしてから Liberty をアップデートすることができます。

Installation Manager を使用した Liberty のインストールについて詳しくは、『Installation Manager を使用した Liberty のインストール』を参照してください。

共通 IBM Java SDK

WebSphere Application Server 用に変更されていない、Java 8 および Java 7.1 用の共通 IBM Java SDK が Liberty で使用可能になりました。これらの IBM Java SDK オファリングは WebSphere フィックスパックのスケジュールに従わないため、Java セキュリティー・アップデートが使用可能になるにつれて、フィックスパックより早く受け取ることができます。

Installation Manager を使用した IBM Java SDK のインストールについて詳しくは、以下を参照してください。

トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック

ファイル名: rwlp_newinrelease.html