[17.0.0.1 and later]

コマンド・ラインからの Liberty サーバーの一時停止と再開

server pause コマンドまたは server resume コマンドを使用して、Liberty サーバーのインバウンド作業を一時停止し、その後で再開することができます。インバウンド作業の一時停止と再開によって、サーバーを停止する必要なく、監査またはデバッグの目的でリソースを隔離できます。

このタスクについて

一時停止可能なコンポーネントは以下のとおりです。

  • HTTP エンドポイント

    1 つ以上の HTTP エンドポイントを一時停止すると、特定の HTTP エンドポイントに関連付けられた 1 つ以上のリソースを隔離できます。リソースには、例えばデータベースがあります。

    特定のエンドポイントを一時停止または再開するには、 構成にある各 httpEndpoint エレメントの ID を server コマンドの --target オプションに指定します。例えば、 以下の構成にある db1HttpEndpoint エンドポイントおよび db2HttpEndpoint エンドポイントを一時停止できます。

    <httpEndpoint id="defaultHttpEndpoint" host="*" httpPort="8800" httpsPort="8810"/>
    <httpEndpoint id="db1HttpEndpoint" host="*" httpPort="8801" httpsPort="8811"/>
    <httpEndpoint id="db2HttpEndpoint" host="*" httpPort="8802" httpsPort="8812"/>

    これらのエンドポイントを一時停止するには、次のコマンドを実行します。

    server pause server_name --target=db1HttpEndpoint,db2HttpEndpoint

    これらのエンドポイントが HTTP 要求および SSL 保護された HTTPS 要求を処理するように構成されている場合、エンドポイントの一時停止および再開は、どちらの通信タイプにも適用されます。

  • [18.0.0.1 and later]メッセージ・エンドポイント

    メッセージ駆 動型 Bean (MDB) メッセージ・エンドポイントを一時停止して、エンドポイ ントがメッセージを受信しないようにすることができます。

    特定メッセージ・エンドポイントを一 時停止または再開するには、各 MDB メッセージ・エンドポイントのアクティ ベーション名を server コマンドの --target オプションに指定します。 アクティベーション名は次の形式で構成されます。

    ApplicationName#ModuleName#BeanName

    例えば、MDB メッセージ・エンドポイントを一時停止するには、以下のコマンドを発行します。

    server pause server_name --target=MDBApplication#MDBModule.jar#Bean

手順

  1. コマンド・ラインを開き、wlp/bin ディレクトリーに移動します。
  2. 一時停止可能なコンポーネントによって制御されるインバウンド作業フローを一時停止します。

    一時停止可能なコンポーネントの場合、すべてのコンポーネントまたは特定のコンポーネントを一時停止することができます。

    すべてのコンポーネントを一時停止するには、次のコマンドを実行します。
    server pause server_name
    例えば 2 つの特定のコンポーネントを一時停止するには、次のコマンドを実行します。
    server pause server_name --target=target1,target2
    target1 および target2 の値は、サポートされる各プロトコルの一時停止可能なコンポーネントです。
  3. 一時停止されたコンポーネントを再開します。

    一時停止されたすべてのコンポーネント、または一時停止された特定のコンポーネントを再開できます。

    すべてのコンポーネントを再開するには、次のコマンドを実行します。
    server resume server_name
    例えば 2 つの特定のコンポーネントを再開するには、次のコマンドを実行します。
    server resume server_name --target=target1,target2
    target1 および target2 の値は、サポートされる各プロトコルの一時停止可能なコンポーネントです。

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック

ファイル名: twlp_PauseResume_cmd.html