Liberty 上の EJB アプリケーションの開発

Enterprise JavaBeans (EJB) アプリケーションは、Java™ アーカイブ・ファイル (jar)、Web アプリケーション・アーカイブ・ファイル (war)、または Java EE エンタープライズ・アプリケーション・アーカイブ・ファイル (EAR) を組み合わせてパッケージされた、Bean の集合です。

このタスクについて

WebSphere® Application Server Liberty は、Enterprise JavaBeans 仕様の完全なサポートを提供します。EJB 仕様には軽量のサブセットも規定されており、それも Liberty で提供されている構成可能なフィーチャーの 1 つです。それ以外にも、完全な EJB 仕様のサブセットのみをサポートするサーバー構成を可能にする、オプションのフィーチャーがいくつかあります。これらのサブセットにより、 インストール済みアプリケーションが EJB 仕様のすべての機能を使用するのではない場合に、使用リソース数を減らしたサーバー構成を使用することが可能になります。

WebSphere Developer Tools を使用した EJB アプリケーションの開発について詳しくは、Developing EJB 3,x applications を参照してください。

Enterprise JavaBeans 中核フィーチャー
ejbLite

このフィーチャーは、EJB 仕様に定義されている、EJB テクノロジーの軽量サブセットを使用可能にします。 このサブセットには、EJB 3.x API に書き込まれているローカル・セッション Bean のサポートが含まれています。また、ejbLite-3.2 フィーチャー以降、 非パーシスタント EJB タイマーおよび非同期ローカル・インターフェース・メソッドのサポートもこのサブセットに含まれます。

server.xml ファイル内で ejbLite-3.2 フィーチャーを有効にすること以外には、このフィーチャーに必要な構成はありません。

mdb

このフィーチャーは、EJB テクノロジーのメッセージ駆動型 Bean サブセットを使用可能にします。 これは、ejbLite フィーチャーがセッション Bean のサポートを有効にするのに似ています。このフィーチャーはセッション Bean を使用可能にしないので、 セッション Bean とメッセージ駆動型 Bean の両方が必要な場合は、server.xml ファイル内で両方のフィーチャーを有効にする必要があります。

以下のフィーチャーは、EJB API の機能の最小セットを提供します。

注: EJB 2.x API エンティティー Bean は Liberty ではサポートされません。パーシスタンスには、代わりに Java Persistence API (JPA) を使用する必要があります。
Enterprise JavaBeans 拡張フィーチャー

以下のフィーチャーは中核 EJB フィーチャーに拡張機能を提供します。これらが組み合わさると、EJB API の完全なセットがサポートされます。

ejbHome

EJB 2.x API、特に javax.ejb.EJBLocalHome インターフェースのサポートを有効にします。ejbRemote フィーチャーと組み合わせると、javax.ejb.EJBHome インターフェースもサポートされます。このフィーチャーは ejbLite フィーチャーがないと有用ではないため、 このフィーチャーを有効にすると、対応する ejbLite フィーチャーが自動的に有効になります。

server.xml ファイル内でフィーチャーを有効にすること以外には、このフィーチャーに必要な構成はありません。

ejbPersistentTimer

パーシスタント EJB タイマーのサポートを有効にします。このフィーチャーを有効にすると、対応する ejbLite フィーチャーが自動的に有効になります。

server.xml ファイル内でフィーチャーを有効にすることに加えて、タイマー用のパーシスタント・ストアを提供するためのデータ・ソースの構成も必要です。デフォルトでは DefaultDataSource が使用されるので、必要なのはその構成だけです。

ejbRemote

リモート EJB インターフェースのサポートを有効にします。このフィーチャーを有効にすると、対応する ejbLite フィーチャーが自動的に有効になります。

server.xml ファイル内でフィーチャーを有効にすること以外には、このフィーチャーに必要な構成はありません。

Enterprise JavaBeans 便利なフィーチャー

以下のフィーチャーは、EJB API の完全なセットを使用可能にする便利な方法を提供します。

ejb

構成されたフィーチャーの仕様レベルに応じて、中核フィーチャーおよび拡張フィーチャーのすべてを有効にします。例えば、ejb-3.1 は、 ejbLite-3.1 および mdb-3.1 を有効にします。このフィーチャーは、 EJB 中核フィーチャーおよび拡張フィーチャーのすべてを有効にすることで提供されるもの以外の追加サポートは提供しません。

server.xml ファイル内でフィーチャーを有効にすること以外には、このフィーチャーに必要な構成はありません。

手順

server.xml ファイル内でフィーチャーを有効にします。 以下に例を示します。
<featureManager>
         <feature>ejbLite-3.2</feature>
    </featureManager>

トピックのタイプを示すアイコン タスク・トピック

ファイル名: twlp_ejb_dev.html