Liberty でのバイナリー・ロギングの構成
Liberty でバイナリー・ロギングを構成するためのガイドとして、この情報を利用してください。
このタスクについて
サーバー構成は、bootstrap.properties ファイル、server.xml ファイル、およびそれらのファイルにインクルードされている (オプションの) ファイルから成ります。bootstrap.properties ファイルは、メイン構成の処理前に使用可能にする必要がある、最小限に抑えられたプロパティーを指定します。server.xml ファイルは、サーバーの主要な構成ファイルです。
server.xml ファイルとその関連ファイルは、多くのテキスト・エディターに適合する単純な xml 形式を使用します。より高度な編集作業環境が Liberty 用の Eclipse サーバー・アダプター (WAS4D+ アダプター) によって実現され、生成されたスキーマを使用して有効な選択項目から成るドロップダウン・リスト、自動補完、およびその他の編集ツールが提供されます。Liberty 用の Eclipse サーバー・アダプターの説明については、
開発者ツールを使用した Liberty 構成の編集を参照してください。
bootstrap.properties ファイルで、サーバーがログおよびトレース・フレームワークとしてバイナリー・ロギングを使用するか、デフォルトのログおよびトレース・フレームワークを使用するかを指定します。バイナリー・ロギングとデフォルトのログおよびトレースのフレームワークを切り替えるには、サーバーの再始動が必要です。
- サーバー構成ファイル: ユーザー独自のコード (サーバー構成の処理後にロードされる) からログを取得するには、サーバー構成ファイルを使用してバイナリー・ロギングを構成します。
- bootstrap.properties ファイル: サーバー構成ファイルの処理前にロギング・プロパティーが有効になるように設定する必要が生じる場合があります。例えば、サーバーの始動または構成処理の初期に発生する問題の分析が必要な場合などです。 この場合は、bootstrap.properties ファイルでバイナリー・ロギングを構成できます。
ロギング・プロパティーは、bootstrap.properties ファイルまたは server.xml ファイルで設定することができます。server.xml ファイルでは属性を使用し、bootstrap.properties ファイルでは同等のプロパティーを使用します。bootstrap.properties ファイル内のすべての設定は、サーバーが bootstrap.properties ファイルを読み取ってから、server.xml ファイルが処理されるまで使用されます。bootstrap.properties ファイルのロギング・プロパティーが server.xml ファイルで置換または再設定されない場合、 bootstrap.properties ファイルのプロパティー値が引き続き使用されます。
バイナリー・ロギングが使用可能になっている場合、(バイナリー・ロギングは、trace.log ファイルおよび messages.log ファイルを使用しないで実行されるため) maxFileSize、maxFiles、messageFileName、traceFileName、および traceFormat のロギング・エレメント属性は無視されます。traceSpecification 属性、consoleLogLevel 属性、および logDirectory 属性は、トレース仕様およびコンソール・ログのレベル、ならびにログ・ファイルとトレース・ファイルの配置を設定するために引き続き使用されます。
server.xml ファイル内でロギング属性またはバイナリー・ロギング属性を設定した場合、bootstrap.properties ファイル内の該当するプロパティーを同じ値に設定することで、起動時とランタイム時の、構成における変更を避けることができます。ロギング・プロパティーまたはバイナリー・ロギング・プロパティーが bootstrap.properties ファイルに設定されていない場合、サーバーがデフォルトのロギング設定を使用します。