サーバー構成ツールを使用して、Liberty トポロジー内のサーバー構成ファイルを表示および編集できます。サーバー構成ツールは、server.xml ファイルなどの構成ファイルを 2 つのモードで表示します。設計モードでは、
インライン文書でグラフィカル・コントロールを使用して、構成ファイルの内容が表示されます。ソース・モードでは、
ファイル・テキストへの直接アクセスが可能であり、コンテンツ・アシスト機能を利用できます。これらのモードをカスタマイズして、例えば、
設計モードでのパラメーター説明を追加または削除したり、
ソース・モードでの行番号を追加または削除したりすることができます。ファイルを編集するには、
前もって remoteFileAccess エレメントをサーバー構成ファイルに追加する必要があり、
そうでないとファイルは読み取り専用モードで表示されます。
このタスクについて
adminCenter-1.0 フィーチャーを使用している Liberty サーバーの構成ファイル、および Docker コンテナーに含まれていない Liberty 集合メンバーの構成ファイルを表示および編集できます。Docker コンテナーに含まれている Liberty 集合メンバーの構成ファイル、および Node.js 集合メンバーの構成ファイルを表示および編集することはできません。
視聴: 「Getting started with the Server Configuration Tool for WebSphere Liberty (WebSphere Liberty のサーバー構成ツール入門)」ビデオは、このツールの使用可能にし使用する方法を示しています。
http://serverconfig.mybluemix.net/ にアクセスすると、サーバー構成ツールをサンドボックスで実際に使用し、ビデオをオープンし、ツールの詳細情報を参照することができます。
手順
- サーバー構成ディレクトリーにあるファイルの編集を可能にします。
- サーバー構成ファイルに対してエディターを開きます。
通常、サーバーの構成ファイルには wlp/usr/servers/server_name/server.xml のようにパス名が付きます。
- サーバー構成ファイルに以下の remoteFileAccess エレメントを追加します。
<remoteFileAccess>
<writeDir>${server.config.dir}</writeDir>
</remoteFileAccess>
- ファイルの変更内容を保存します。
集合のサーバー構成ファイルを編集する場合は、特に集合メンバーに関して、追加のステップを実行する必要があります。追加のステップを実行しないと、エラー・メッセージが出されることがあります。
注: 8.5.5.9 以降、サーバー構成ツールでいくつかのエラーが表示されるようになりました。
古いバージョンの
Liberty を実行している場合、または、エラーの説明が不明瞭な場合は、ブラウザー・デバッガーのネットワーク・タブで、エラー内容を確認してください。特定のエラーについて詳しくは、『
Admin Center のトラブルシューティング』を参照してください。
- Java インストールの PATH 環境設定が正しいことを確認します。Java not found 問題を回避するため、以下のいずれかのステップを実行してください。
- 集合 updateHost コマンドで --hostJavaHome パラメーターを指定します。ステップ b を同時に実行するには、--hostWritePath パラメーターも指定します。
以下に例を示します。
wlp/bin/collective updateHost memberHost --host=collectiveHost --port=controllerHTTPSPort
--user=controllerAdmin --password=controllerAdminPassword --hostWritePath=/liberty/wlp/usr/servers --hostJavaHome=/opt/ibm/java-i386-70
- /usr/bin に Java へのリンクを作成します。例: /usr/bin/java ->
/opt/ibm/java-i386-70/jre/bin/java
- PATH 環境変数に Java を追加します。Liberty 集合メンバーおよび集合コントローラー用の JAVA_HOME 変数の設定を参照してください。
.bashrc で PATH をエクスポートします。
Java フォルダーをポイントする JAVA_HOME 環境変数を作成します。区切り文字としてセミコロンを使用して、%JAVA_HOME%/bin を PATH 変数に追加します。
- コントローラーに hostWritePath を設定して、メンバー構成ファイルにアクセスできるようにします。集合の updateHost コマンドを、--hostWritePath パラメーターを指定して実行します。
wlp/bin/collective updateHost memberHost --host=collectiveHost --port=controllerHTTPSPort
--user=controllerAdmin --password=controllerAdminPassword --rpcUser=osUser --rpcUserPassword=osUserPassword
--hostReadPath=serversPath --hostWritePath=serversPath
編集を使用可能にした後、server.xml などのサーバー構成ファイルおよびすべての組み込みファイルは、サーバー構成ツールで読み取り専用ではなくなりました。エレメントやパラメーターの設定を変更したり、ファイルを編集したりすることができます。
- サーバー構成ツールで構成ファイルを表示または編集します。
- ツールボックスから
を選択します。
- Admin Center が集合コントローラーで稼働している場合は、表示または編集したい構成ファイルがあるサーバーを選択します。
- ファイルを編集のために開いた後は、「設計」モードと「ソース」モードを切り替えることができます。
設計モードで構成内のエレメントを選択すると、使用可能になっているフィーチャーおよびパラメーターの設定が表示されます。
ソース・モードでエレメントおよびパラメーターの上にカーソルを移動すると、それらの文書が表示されます。Ctrl+Space を押すとコンテンツ・アシストを使用できます。コンテンツ・アシストは、新しいエレメント、パラメーター、および値の追加を支援します。
- ファイルの作業が終了したら、「保存」を選択してファイルの変更を保存し、「閉じる」を選択してツールのメインページに戻ります。ファイルの変更を破棄するには、「閉じる」を選択し、次に変更を保存しないことを確認します。
- オプション: 設計モードまたはソース・モードのデフォルト設定をカスタマイズします。
設計モードではデフォルトでファイル・エレメントに拡張ラベルが使用されます。拡張ラベルは、
featureManager のようなエレメント名を Feature
Manager と表示します。また、設計モードではデフォルトでパラメーター説明が表示されます。ソース・モードではデフォルトで行番号が表示されます。デフォルト設定を変更するには、次のようにします。
を選択します。
- 1 つ以上のデフォルト設定を有効または無効にします。
- 「閉じる」を選択します。
次のタスク
ツールボックスに戻るには、
を選択します。