リソース・ロケーション・シンボル

Liberty ユーザー構成は、シンボリック・ロケーションを表す変数を使用することで、ポータブル性が向上します。これらの変数を使用することで、ユーザー構成を壊れやすくしてポータブル性を低下させる絶対パスのコーディングが不要になります。構成プロパティーを受け取るフィーチャー・コードは、このような変数が含まれた値を処理しなければならないことがあります。

Liberty のロケーション・サービスを使用して、シンボリック・ロケーションを物理リソースに解決できます。例えば、シンボリック・ロケーション ${wlp.install.dir}/myFile は、Liberty のインストール・ディレクトリー内のローカル・ファイル myFile にマップできます。ほとんどのメソッドは、物理リソースをラップした WsResource オブジェクトを返しますが、resolveString メソッドを使用して、シンボリック・ロケーションを、File オブジェクトの取得に使用できる String に変換することもできます。

ロケーション・サービスの名前は com.ibm.wsspi.kernel.service.location.WsLocationAdmin で、 これは Liberty カーネルによって提供されるため、利用可能にするために server.xml ファイルにフィーチャーを指定する必要はありません。 各 Liberty SPI の Java™ API 文書は、インフォメーション・センターのプログラミング・インターフェース (Javadoc) のセクションに詳述されていて、${wlp.install.dir}/dev ディレクトリーのいずれかの javadoc サブディレクトリー内の個別 .zip ファイル内にもあります。

シンボル

com.ibm.wsspi.kernel.service.location.WsLocationConstants クラスは、ディレクトリー・ロケーションを参照する以下のシンボルを定義します。
  • /
  • server.config.dir
  • server.output.dir
  • server.workarea.dir
  • shared.app.dir
  • shared.config.dir
  • shared.resource.dir
  • wlp.install.dir
  • wlp.server.name
  • wlp.user.dir
  • usr.extension.dir

各シンボルの意味については、『ディレクトリーのロケーションおよびプロパティー』を参照してください。


トピックのタイプを示すアイコン 参照トピック

ファイル名: rwlp_access_local_resources.html