IBM WebSphere Process Server フィックスパック V6.0.1.2 README


要約
この README ファイルでは、WebSphere Process Server V6.0.1.2 に関するインストール関連の手順、前提条件、注意事項、および既知の問題について説明します。

内容
IBM WebSphere Process Server バージョン 6.0.1 フィックスパック 2 (V6.0.1.2)

目次
フィックスパック 2 について
変更ヒストリー
フィックス
前提条件
スペース所要量
フィックスパック 2 のインストール手順
既知の問題
追加情報
Update Installer の README ファイルへのアクセス
商標

編集日: 2006/05/19

Copyright International Business Machines Corporation 2006. All rights reserved.
(C) Copyright IBM Japan 2006



フィックスパック 2 について:
特定の製品およびプラットフォームの組み合わせに対し、複数の累積フィックスが 1 つの保守パッケージにまとめられています。各保守パッケージは V6.0.1 として言及されます。

Update Installer を使用してフィックスパック 2 をインストールすると、製品のフィックス・レベルは V6.0.1.2 になります。

詳しくは、『フィックスパック 2 のインストール手順』のインストール手順を参照してください。

フィックスパックは V6.0.1 ダウンロード・ページからダウンロードできます。

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変更ヒストリー:
リリース日: 2006/06/05
2006/06/06: 公開

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WebSphere Process Server および WebSphere Enterprise Service Bus のフィックス:

IY82160 BPC エクスプローラー構成内でしきい値の指定を試行する
IY82199 URIS が Web サーバーにルーティングされる
IY83115 BPC を含む DB システムがプロセス TEAMP のロードに失敗することがある
IY83206 APIEVENTHANDLERPLUGIN が原因で NULLPOINTEREXCEPTION が発生する
IY83426 JSF コンポーネント内のソート問題
IY84077 WSDLEXCEPTION RESOLVING REFERNECE WITH RELATIVE PATH
IY84111 BPC の構成時に不正な接続の接近性が設定される
IY84183 CHECK IF A PROCESS TEMPLATE WITH THE GIVEN NAME AND VALID FROM EXIST
IY84504 カスタム JSP インプリメント内で入力データを検索する方法
IY84625 LDAP グループの誤ったサイクルの検出
IY84662 JDBC PATHS SET IMPROPERLY WHEN USING BPECONFIG
IY84879 BPC THROWS A FAULT AS A RUNTIME EXCEPTION
IY84903 PTID を使用した GETCUSTOMPROPERTY API の呼び出しが失敗する
JR23113 OBJECTEVENTID が EVENTSUMMARY 内で適切に設定されていない
JR23472 リターン・オブジェクトのマップ時に DataMap が例外をスローする
JR23478 Linux 上の J9 JIT コンパイラーをバックアウトする必要がある
JR23655 非同期 SOAP/JMS インポートが実際には非同期ではない。タイムアウトが要求される
JR23690 (ICS からの) WPS マイグレーション・ツールがデータの変換に失敗した
JR23697 SCA XMLResourceFactory、ManagedMessageImpl の変更


組み込まれている WebSphere Application Server のフィックス:
PK21663 - サーバー再始動時に、特定のアプリケーションが原因で無限ループが発生する
PK23079 - Web サービスが WSWS3400I NULLPOINTEREXCEPTION を受け取る
PK23093 - JMS SESSION USED ON ANOTHER THREAD AFTER ASSOCIATED WITH TRANSACTION
PK23267 - 接続クラッシュ検出が原因で長時間の休止が発生する
PK20940 - 非同期消費中の SIINCORRECTCALLEXCEPTION
PK21246 - SCA コンポーネント・ディスパッチでの WPS パフォーマンス上の問題
PK23696 - リモート ME メッセージ・フローが断続的に中断する

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前提条件:
フィックスパック V6.0.1.2 は WebSphere Process Server バージョン 6.0.1 または 6.0.1.1 の上にインストールします。

すべてのハードウェアとソフトウェアの前提条件については、サポートされているハードウェアとソフトウェアの Web ページで説明しています。

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スペース所要量:
スペース所要量は、インストール内容によって異なります。各ダウンロードのサイズはサポート・サイトに示されています。フィックスパックの場合、システムの一時ディレクトリー (Linux または UNIX システムでは一般に /tmp) に約 600 MB、WebSphere Process Server イメージをホストするファイル・システム (Linux または UNIX ベース・プラットフォームでは一般に /usr または /opt) に 600 MB、Windows プラットフォームでのインストール先ディスク・ドライブに約 1.2 GB のフリー・スペースが必要です。

インストールを開始する前に、フリー・スペースが使用可能であることを確認します。

また、install_root/updateinstaller ディレクトリーにもスペースが必要です。必要なスペースは、フィックスパックおよび含まれているその他のフィックスのサイズとほぼ同じであり、一般には 25 MB から 750 MB の間です。

install_root/properties/version/update/backup ディレクトリーにバックアップ・ファイル用のスペースも必要です。必要なスペースは、フィックスパックのサイズとほぼ同じであり、製品とプラットフォームに応じて 25 MB から 750 MB の間です。

詳しくは、Update Installer のディスク・スペース所要量を参照してください。

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フィックスパック 2 のインストール手順

1. backupConfig コマンドを実行して、構成ファイルをバックアップします。オンラインのインフォメーション・センターの『管理構成のバックアップとリストア (Backing up and restoring administrative configurations)』を参照してください。

2. Update Installer をダウンロードする前に、古い Update Installer のバージョンをバックアップして削除します。新しいバージョンの Update Installer を使用するには、まず古いバージョンを削除する必要があります。
a. 必要に応じて、install_root/updateinstaller/maintenance ディレクトリーのファイルとサブディレクトリーをバックアップします。
b. install_root/updateinstaller ディレクトリーとそのサブディレクトリーをすべて削除します。

3. 保守パッケージの README ファイル (install_root/updateinstaller/docs/readme_updateinstaller.html) に記述されているディスク・スペース所要量が使用可能であることを確認します。

4. 構成ファイルのバックアップ後、V6.0.1 をインストールする前に、WebSphere Process Server の IBM Developer Kit を使用する Java プロセスをすべて停止します。IBM Developer Kit は、IBM から WebSphere Process Server 製品向けに提供される Java 2 Software Development Kit (SDK) をサポートする目的で提供されています。

5. nodeagent プロセス、デプロイメント・マネージャー・プロセス、および IBM HTTP Server などの保守可能製品に属するすべてのサーバー・プロセスを停止します。必要に応じてすべての Java プロセスを停止します。

WebSphere Process Server 関連 Java プロセスの実行中に V6.0.1 をインストールすると、製品が正常に実行できない可能性があります。

6. 製品サポート Web サイトから、必要な V6.0.1.2 ダウンロード可能パッケージを入手します。

このパッケージをディスクの一時的な場所にダウンロードします。

7. パッケージを install_root ディレクトリーに unzip します。この処理では、ダウンロードしたパッケージが自動的にinstall_root/updateinstaller ディレクトリーと各種サブディレクトリー (maintenance サブディレクトリーを含む) に解凍されます。

例えば、保守パッケージを unzip するには、以下のコマンドを入力します。

cd /opt/IBM/WebSphere/ProcServer
unzip /tmp/downloads/6.0.1-WS-WPS-ESB-AixPPC32-FP0000002.zip


V6.0.1.2 ダウンロード可能パッケージには、Update Installer、V6.0.1.2 保守パッケージ、および多数の必須 WebSphere Application Server 保守パッケージが含まれています。V6.0.2.6 Update Installer for WebSphere Software は、install_root/updateinstaller ディレクトリーにあります。この保守パッケージは install_root/updateinstaller/maintenance ディレクトリーにあります。

8. 『推奨される更新 (Recommended Updates)』ページで、V6.0.1 ファイルの作成時点以降に Update Installer が更新されているかどうかを確認します。

更新されている場合は、新しい Update Installer をダウンロードしてインストール・ルート・ディレクトリーに解凍し、V6.0.1 の Update Installer ファイルを置き換えます。

9. (オプション) スペースが必要な場合は、ZIP ファイルを削除します。

10. コマンド・シェル・ウィンドウを開き、以下のコマンドを入力して、更新する製品の install_root/updateinstaller ディレクトリーにディレクトリーを切り替えます。

cd install_root/updateinstaller

11. 同じコマンド・シェルを使用して、更新を開始します。

update コマンドを使用して、ダウンロードおよび解凍した保守パッケージをインストールします。
以下の順序でインストールします。
a) 6.0.2-WS-WAS-<platform/architecture>-FP0000009.pak (WebSphere Application Server V6.02 フィックスパック 9)
b) 6.0.2-WS-WASJavaSDK-<platform/architecture>-FP0000009.pak (WebSphere 6.0.2.9 Java SDK フィックスパック)
注: SDK のインストール・プロセスは、2 つのステップから構成されます。プロセスについての詳細情報は、インストール・パネルに表示されます。
c) 組み込まれている 6 個の (7) WebSphere Application Server の暫定フィックス (順序は任意):
6.0.2.5-WS-WAS-IFPK21663.pak
6.0.2.7-WS-WAS-IFPK23079.pak
6.0.2.7-WS-WAS-IFPK23093.pak
6.0.2.7-WS-WAS-IFPK23267.pak
6.0.2.9-WS-WAS-IFPK20940.pak
6.0.2.9-WS-WAS-IFPK21246.pak
6.0.2-WS-WAS-IFPK23696.pak
d) 6.0.1-WS-WPS-ESB-<platform/architecture>-FP0000002.pak (WebSphere Process Server V6.0.1 フィックスパック 2)

保守パッケージごとに以下を実行します (ファイル名は例です。必要に応じて置き換えてください)。

Windows の場合:
update -silent -W maintenance.package=.\maintenance\6.0.2-WS-WAS-WinX32-FP0000009.pak

UNIX プラットフォームの場合 (AIX の例):
./update -silent -W \
maintenance.package=./maintenance/6.0.2-WS-WAS-AixPPC32-FP0000009.pak

パラメーターを指定せずに update コマンドを実行して、グラフィカル・ユーザー・インターフェースを開始することもできます。

Windows の場合、以下のコマンドを入力します。
update

UNIX プラットフォームの場合:
./update

update コマンドの使用法についての詳細は、install_root/updateinstaller/docs/readme_updateinstaller.html ファイルを参照してください。

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既知の問題:
Update Installer for WebSphere Software を使用する前に、WebSphere Application Server 関連 Java プロセスをすべて停止します。
詳しくは、以下のリンクにある技術情報を参照してください。

http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=180&uid=swg21199141

問題:
Business Process Choreographer コンポーネントの一部として提供される EAR ファイルは、フィックスパックのインストール中にファイル・システム内で更新される。しかし、これらのファイルは、WebSphere Process Server のランタイム構成に自動的にはデプロイされない。
解決方法:
Business Process Choreographer を構成したスタンドアロン・プロファイルごとに、以下を実行します。
1. <install_root>/ProcessChoreographer ディレクトリーに移動します。
2. Business Process Choreographer が構成されているアプリケーション・サーバーが停止していることを確認します。
3. ご使用のプラットフォームに応じて、以下のコマンドのいずれかを実行します。
Windows の場合:
..\bin\wsadmin -conntype NONE -profileName <profileName> -f bpeupgrade.jacl
ここで、<profileName> は Business Process Choreographer 構成を格納しているプロファイルの名前です。
UNIX および Linux の場合:
../bin/wsadmin.sh -conntype NONE -profileName <profileName> -f bpeupgrade.jacl
ここで、<profileName> は Business Process Choreographer 構成を格納しているプロファイルの名前です。
4. WebSphere Application Server を再始動します。

5. Business Process Choreographer を構成した Network Deployment (ND) 環境内のサーバーまたはクラスターごとに、以下を実行します。
a. デプロイメント・マネージャー上で、<install_root>/ProcessChoreographer ディレクトリーに移動します。
b. Business Process Choreographer をアップグレードするすべてのアプリケーション・サーバーが停止していることを確認します。
c. ご使用のプラットフォームに応じて、以下のコマンドのいずれかを実行します。
Windows の場合:
..\bin\wsadmin -conntype NONE -profileName <profileName> -f bpeupgrade.jacl
ここで、<profileName> は Business Process Choreographer 構成を格納しているプロファイルの名前です。デプロイメント・マネージャーが実行中である場合は、-conntype NONE パラメーターを省略します。

UNIX および Linux の場合:
../bin/wsadmin.sh -conntype NONE -profileName <profileName> -f bpeupgrade.jacl
ここで、<profileName> は Business Process Choreographer 構成を格納しているプロファイルの名前です。デプロイメント・マネージャーが実行中である場合は、-conntype NONE パラメーターを省略します。
6. WebSphere Application Server を再始動します。

上記の手順により、Business Process Choreographer エンタープライズ・アプリケーションがインストール済みフィックス・レベルにアップグレードされます。
問題が発生した場合は、<profileRoot>/logs/bpeupgrade.log ファイルを確認します。

以下に示す既知の問題の次善策については、Update Installer の README ファイルを参照してください。

問題
製品をアンインストールしても製品が正しく除去されない
SDK 更新の再起動アクションで Update Installer が起動されない
これは一部の HP-UX システムでの既知の問題です。
保守パッケージをインストールするときには、常に最新バージョンの Update Installer for WebSphere Software を使用してください。
Update Installer により更新された IBM Software Development Kit (SDK) がロールバックされるときに、コマンド行に制御が早期に戻される
インストール用に十分なディスク・スペースを使用できない場合に、SDK のコピー後の Update Installer の再起動が失敗する
V6.0.2 のインストール後にルート以外のプロファイルを開始すると、エラーが発生する
製品 SDK に対する更新のための SDK のクローン作成での問題
オペレーティング・システムの制限により、プロファイルの update および undoスクリプトが SBCS および発音符号のない文字に制限される
V6.0.2 のロールバック後に V6.0.2 レベルのプロファイルが存在することがある

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追加情報:
追加情報については、WebSphere Process Server Information Center を参照してください。

追加情報については、『推奨される更新 (Recommended Updates)』ページと『WebSphere Application Server V6.0 リリースの IBM 更新計画 (IBM update strategy for WebSphere Application Server V6.0 release)』ページも参照してください。

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Update Installer の README ファイルへのアクセス:
詳しくは、Update Installer のオンライン README ファイルを参照してください。

V6.0.1.2 の解凍後、install_root/updateinstaller/docs/readme_updateinstaller.html を README ファイルとして参照できます。ただし、バンドルされているローカル・コピーは定期的には更新されませんが、オンライン版は定期的に更新されます。

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商標:
商標の帰属については、IBM Web サイトの「ご利用条件」をご覧ください。