IBM WebSphere Adapter for SAP Software バージョン 6.0.2.1 の情報

この資料は、以下のセクションで構成されています。
機能強化およびフィックス
新規のコネクター・プロパティーおよび変更されたコネクター・プロパティー
アップグレード情報

この表では、フィックスパック・バージョン 6.0.2.1 での機能強化およびフィックスを示します。
機能強化
#CRAPARタイトル詳細
172087SAP Enterprise Metadata Discovery (EMD) ツールで、ファイルから定義をロードして IDOC サービス成果物を生成できない。
症状: SAP EMD は、SAP システムから定義をロードすることにってIDOC サービス成果物を生成する方法をサポートするのみでした。
解決: SAP EMD は、ファイルまたは SAP システムのいずれかから定義をロードすることによって IDOC サービス成果物を生成するように機能強化されました。
273688アダプターが SAP システムとの双方向通信で qRFC プロトコルをサポートしない。
症状: アダプターは SAP システムとの双方向通信で qRFC プロトコルをサポートしません。
解決: このサポートが追加されました。
372782ユーザー中心設計 (UCD) 推奨に対応するように、EMD の機能強化を行う必要がある。
症状: ユーザー中心設計 (UCD) 推奨に対応するように、EMD の機能強化を行う必要があります。
解決: EMD は、使用可能度、読み取りやすさ、およびナビゲーションのしやすさが向上するように機能強化されました。
473578SAP アプリケーションを使用可能にして WebSphere Adapter for SAP ソフトウェアを呼び出し、別の SAP アプリケーションであるかのようにして同期処理を行う。
症状: SAP アプリケーションは、別の SAP アプリケーションであるかのようにして、WebSphere Adapter for SAP ソフトウェアを呼び出して同期処理を行うことができません。
解決: EMD およびアダプターは、この機能に対応するように機能強化されました。EMD は、SAP アプリケーションから適切な構成およびアダプター・サービス RFC 呼び出しを生成し、発信元のアプリケーションに応答します。
フィックス
#CRAPARタイトル詳細
187871JR25980ALE Outbound アプリケーションが実行されている場合、アダプターは、1000 以上の IDOC セグメントが存在すると NumberFormatException をスローする。
症状: セグメントの数を示すプロパティーのフォーマットに誤りがあります。
解決: そのプロパティーは正しくフォーマットされるようになりました。
288462ALE Outbound アプリケーションが実行されている場合、IDOC データが切り捨てられる。
症状: ALE Outbound アプリケーションが実行されている場合、SAP アプリケーションに送信中の IDOC データが切り捨てられました。また、RFC トレースの IDOC データも切り捨てられました。
解決: IDOC データを作成する方式は、データが切り捨てられることのないように変更されました。


この表では、新規のコネクター・プロパティーおよび変更されたコネクター・プロパティーを示します。
#バージョン追加または変更プロパティーロケーション
このバージョンのフィックスパックでは、コネクター・プロパティーを追加したり変更したりしていません。


フィックスパック・バージョン 6.0.2.1 にアップグレードするには、次の手順を実行します。
1. 最初に、ダウンロード・リンクの「インストールの説明 (Installation Instructions)」セクションを確認します。
2. EMD 用のフィックスパックを使用する必要がある場合は、WebSphere Integration Developer でコネクター・プロジェクトを削除し、新規 RAR ファイルをインポートして、エンタープライズ情報システム (EIS) 固有の依存関係ファイルを適用します。
   a. SCA モジュール用の Java ビルド・パスを開き、「プロジェクト」タブで選択されたコネクター・プロジェクトを削除します。
   b. 依存関係エディターを開き、コネクター・プロジェクトを削除します。
   c. ワークスペースからコネクター・プロジェクトを削除します。
   d. 新規 RAR ファイルをインポートします。必要に応じて、EIS 固有のアプリケーション固有情報から任意の依存関係ファイルを追加します。
   e. SCA モジュール用の Java ビルド・パスを開き、「プロジェクト」タブで選択されたコネクター・プロジェクトを選択します。
   e. 依存関係エディターを開き、コネクター・プロジェクトがまだ存在していない場合は追加し、「モジュールによるデプロイ (Deploy with Module)」を選択します。
3. WebSphere Process Server で配置済みアプリケーションを更新する必要がある場合は、以下の手順を実行します。
   a. WebSphere Process Server 管理コンソールで対応するアプリケーションの「更新」を選択します。
   b. RAR ファイル CWYAPSAPAdapter.rar, CWYAP の名前として相対パスを指定し、「単一モジュール (Single Module)」を選択します。
   c. ローカル・ファイル・システムで「参照」をクリックして、変更があった更新済み RAR ファイルを選択します。
   d. 残りのステップでデフォルト値を選択して、「完了」をクリックします。これにより、例えば既存の構成は変更されず、JAR ファイルのみが更新されるようにすることができます。


2007 年 6 月 29 日 6:00 PM
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