テキスト・プレーンは、表示スペースの目に見える文字を示します。非表示フィールドはテキスト・プレーンに示されます。テキスト・プレーンのそれぞれのエレメントの値は、表示される文字の Unicode 値に対応します。テキスト・プレーンには、バイナリー・ゼロ (ヌル) 文字値は含まれません。表示スペース内のヌル文字 (ヌル埋め込み入力フィールドなど) は、 Unicode ブランク (0x0020) 文字として示されます。
DBCS 言語の扱いについて、テキスト・プレーンには独自の特性があります。各 2 バイト文字は表示スペース内に 2 つの位置を占めるので、テキスト・プレーンは実際には、表示スペース内で 1 文字が占める位置の 2 つ分に相当する位置に、同じ Unicode DBCS 文字 2 つを含むことになります。この特性は、ASCII および EBCDIC 文字セットの 2 バイト文字を表すのに 2 バイトが必要になることと類似しています。ある文字が重複文字の対の最初なのか 2 番目なのかを判別するのに、 DBCS プレーンを使用できます。
HACL には、アプレットの必要に応じて 2 バイト文字を別々に処理する ECLPS と ECLField の 2 つのメソッドのセットがあります。一般的には、ストリング で終了するメソッドは、重複する 2 バイト文字がテキスト・プレーンに保管されるよう、また戻された重複 2 バイト文字を除去するよう処理します。 画面 およびテキスト で終了するメソッドは、重複した 2 バイト文字をそのままの状態にしてテキスト・プレーン・データを戻すか、正しく重複した 2 バイト文字を含むデータだけを受け入れます。単一バイト環境では、この 2 つのメソッドのセットは同じ方法で機能します。