IP、TCP、UDP および ICMP データ表示のヘルプ
このヘルプ・ページでは、 TCP/IP リソースについての RFC1213 に基づく、 インターフェースを特定しない MIB オブジェクト、 ICMP MIB オブジェクト、TCP および UDP Mib オブジェクト、 ならびに IP データのシステム全体にわたる表示について説明します。
ICMP データ
リストされている IP アドレスについて ICMP データが表示されます。 TCP/IP リソースについての RFC1213 に基づく、 インターフェースを特定しない MIB オブジェクト、ICMP MIB オブジェクトをシステム全体にわたって表示します。 この表示には、 一連の ICMP MIB オブジェクトの入出力カウンターが示されます。
メッセージ
イン | エンティティーが受信した ICMP メッセージの合計数。 このカウンターには、icmpInErrors によってカウントされたメッセージの数がすべて含まれているので注意してください。 |
アウト | このエンティティーが送信しようとした ICMP メッセージの合計数。 このカウンターには、icmpOutErrors によってカウントされたメッセージの数がすべて含まれているので注意してください。 |
エラー
イン | エンティティーが受信したものの、ICMP 固有のエラー (例えば、ICMP チェックサムが正しくない、 長さが正しくない) があると判断した ICMP メッセージの数。 |
アウト | バッファーの不足など、ICMP 内で問題が発見されたため、 このエンティティーで送信できなかった ICMP メッセージの数。 この値には、IP が結果のデータグラムの経路を定められないなど、ICMP 層以外で発見されたエラーは含まれません。 インプリメンテーションによっては、 このカウンターの値に関係するタイプのエラーは存在しない場合があります。 |
到達不能宛先
イン | 受信された ICMP 到達不能宛先メッセージの数。 |
アウト | 送信された ICMP 到達不能宛先メッセージの数。 |
時間超過
イン | 受信された ICMP 時間超過メッセージの数。 |
アウト | 送信された ICMP 時間超過メッセージの数。 |
パラメーター問題
イン | 受信された ICMP パラメーター問題メッセージの数。 |
アウト | 送信された ICMP パラメーター問題メッセージの数。 |
発信元
イン | 受信された ICMP 発信元メッセージの数。 |
アウト | 送信された ICMP 発信元メッセージの数。 |
リダイレクト
イン | 受信された ICMP リダイレクト・メッセージの数。 |
アウト | 送信された ICMP リダイレクト・メッセージの数。 ホストの場合、リダイレクト・メッセージを送信しないため、 このオブジェクトは常にゼロになります。 |
エコー要求
イン | 受信された ICMP エコー (要求) メッセージの数。 |
アウト | 送信された ICMP エコー (要求) メッセージの数。 |
エコー応答
イン | 受信された ICMP エコー応答メッセージの数。 |
アウト | 送信された ICMP エコー応答メッセージの数。 |
タイム・スタンプ要求
イン | 受信された ICMP タイム・スタンプ (要求) メッセージの数。 |
アウト | 送信された ICMP タイム・スタンプ (要求) メッセージの数。 |
タイム・スタンプ応答
イン | 受信された ICMP タイム・スタンプ応答メッセージの数。 |
アウト | 送信された ICMP タイム・スタンプ応答メッセージの数。 |
アドレス・マスク要求
イン | 受信された ICMP アドレス・マスク要求メッセージの数。 |
アウト | 送信された ICMP アドレス・マスク要求メッセージの数。 |
アドレス・マスク応答
イン | 受信された ICMP アドレス・マスク応答メッセージの数。 |
アウト | 送信された ICMP アドレス・マスク応答メッセージの数。 |
TCP/UDP データ
この IP アドレスについて TCP/UDP データが表示されます。 TCP/IP リソースについての RFC1213 に基づき、 インターフェースを特定しない MIB オブジェクト、TCP および UDP MIB オブジェクトをシステム全体にわたり表示します。
TCP データ
TCP データが表示されます。
再送アルゴリズム
認識されていないオクテットの再送に使用されるタイムアウト値を決定するのに使用するアルゴリズム。 再送アルゴリズムは、以下の値のいずれかにすることができます。
以下のいずれにも当てはならないもの | |
定数 rto | |
MIL-STD-1778、付録 B | |
Van Jacobson のアルゴリズム (10) |
最小再送タイムアウト
TCP のインプリメンテーションによって許可されている最小の再送タイムアウト値で、 ミリ秒単位で表されます。 このタイプのオブジェクトのさらに詳細なセマンティクスは、 再送タイムアウトを決定するのに使用されるアルゴリズムによって決まります。 特に、 タイムアウトのアルゴリズムが rsre(3) である場合、 このタイプのオブジェクトは、RFC 793 に記述されている LBOUND 量というセマンティクスを持ちます。
最大再送タイムアウト
TCP のインプリメンテーションによって許可されている最大の再送タイムアウト値で、 ミリ秒単位で表されます。 このタイプのオブジェクトのさらに詳細なセマンティクスは、 再送タイムアウトを決定するのに使用されるアルゴリズムによって決まります。 特に、 タイムアウトのアルゴリズムが rsre(3) である場合、 このタイプのオブジェクトは、RFC 793 に記述されている UBOUND 量というセマンティクスを持ちます。
最大 TCP 接続数
エンティティーがサポートできる TCP 接続の合計数の上限。 最大接続数が動的に変化するエンティティーでは、このオブジェクトの値は -1 になります。
アクティブ・オープン接続数
TCP 接続が SYN-SENT 状態から CLOSED 状態に直接遷移した回数。
パッシブ・オープン接続数
TCP 接続が SYN-RCVD 状態から LISTEN 状態に直接遷移した回数。
接続試行失敗回数
TCP 接続が、SYN-SENT 状態または SYN-RCVD 状態のいずれかから CLOSED 状態へ直接遷移した回数と、 TCP 接続が、SYN-RCVD 状態から LISTEN 状態へ直接遷移した回数の和。
リセット確立回数
TCP 接続が、ESTABLISHED 状態または CLOSE-WAIT 状態のいずれかから CLOSED 状態へ直接遷移した回数。
現在確立されている接続
現行状態が、ESTABLISHED または CLOSE-WAIT である TCP 接続数。
受信セグメント
受信したセグメントの合計数で、エラーで受信したものも含みます。 このカウントには、 現在確立されている接続で受信したセグメントが含まれます。
送信セグメント
送信されたセグメントの合計数で、現行接続上にあるセグメントは含みますが、 再送されたオクテットだけが入ったセグメントは含みません。
再送セグメント
送信された TCP セグメントの数は、 送信された TCP セグメントのうちで、 これまでに送信されたことのある 1 つ以上のオクテットを含むセグメントの数です。
不正 TCP CHKSUMS
間違って受信したセグメントの合計数 (例えば、TCP チェックサムが正しくない)。
RST フラグ・セグメント
RST フラグを含んで送信された TCP セグメントの数。
UDP データ
UDP データが表示されます。
受信データグラム数
UDP ユーザーに送達される UDP データグラムの合計数。
宛先ポート数
受信した UDP データグラムのうちで、 宛先ポートにアプリケーションが存在しない UDP データグラムの合計数。
受信エラー・データグラム数
受信した UDP データグラムのうちで、 宛先ポートでアプリケーションが欠如しているという以外の理由で送達できなかった UDP データグラムの数。
送信データグラム数
このエンティティーから送信される UDP データグラムの合計数。
IP データ
この IP アドレスの IP データが表示されます。
ゲートウェイ転送
このエンティティーによってデータグラムの転送が受信されても、 アドレッシングされないという点で、 このエンティティーが IP ゲートウェイとして機能しているかどうかを示します。 IP ゲートウェイはデータグラムを転送します。 IP ホストは転送しません (ホストからソース経路指定されたものは除く)。 ゲートウェイ転送は、 「はい」(転送する) または「いいえ」(転送しない) のいずれかにできます。 この値を変更するには、ドロップダウン・リストをクリックします。
デフォルト TTL
トランスポート層のプロトコルで TTL 値が指定されていないときに必ず、 このエンティティーで発生したデータグラムの IP ヘッダーの Time-To-Live フィールドに挿入されるデフォルト値。 この値を変更するには、データ・フィールドをクリックします。
合計受信データグラム
インターフェースから受信した入力データグラムの合計数で、エラーで受信したものも含みます。
IP ヘッダー廃棄
IP ヘッダーにエラーがあるため、廃棄された入力データグラムの数。 これには、 間違ったチェックサム、 バージョン番号ミスマッチ、 他のフォーマット・エラー、存続時間の超過、IP オプション処理時に発見されたエラーなどがあり得ます。
無効なアドレス廃棄
IP ヘッダーの宛先フィールドの IP アドレスが、 このエンティティーでの受信にとって無効なアドレスであったために廃棄された入力データグラムの数。 このカウントには、無効アドレス (例えば、0.0.0.0) やサポートされていないクラス (例えば、クラス E) のアドレスが含まれます。 IP ゲートウェイではないため、データグラムを転送しないエンティティーの場合、 このカウンターには、 宛先アドレスがローカルのアドレスではなかったために破棄されたデータグラムの数が含まれます。
転送データグラム
このエンティティーが最終的な IP 宛先ではなかったため、 最終的な宛先にデータグラムを転送するための経路の検索が試行された入力データグラムの数。 IP ゲートウェイとして動作しないエンティティーでは、 このカウンターには、このエンティティーからソース経路指定されたパケットで、 Source-Route オプションの処理が正常終了したものだけが含まれます。
不明なプロトコル廃棄
正常に受信されたのに、 不明またはサポートされていないプロトコルであったために廃棄された、 ローカルでアドレッシングされているデータグラムの数。
その他のすべての廃棄
処理の継続を妨げる問題は発生しなかったのに、 廃棄された (例えば、バッファー・スペースの不足) 入力 IP データグラムの数。 このカウンターには、 再アセンブルのための待機中に廃棄されたデータグラムは含まれないことに注意してください。
送達データグラム
IP ユーザー・プロトコル (ICMP を含む) に正常に送達された入力データグラムの合計数。
出力要求
送信要求で、 ローカルの IP ユーザー・プロトコル (ICMP も含む) から IP に提供された IP データグラムの合計数。 このカウンターには、ipForwDatagrams にカウントされたデータグラムは含まれないことに注意してください。
再アセンブル・タイムアウト
受信したフラグメントが、 このエンティティーで再アセンブルのために待機している間、保持される最大の秒数。
再アセンブル要求
受信した IP フラグメントのうち、 このエンティティーで再アセンブルする必要がある IP フラグメントの数。
再アセンブル成功
正常に再アセンブルされた IP データグラムの数。
再アセンブル失敗
IP 再アセンブル・アルゴリズムによって検出された障害数 (例えば、タイムアウト、エラー)。 フラグメントを受信したときに結合し、 フラグメントの数が分からなくなってしまう可能性のあるアルゴリズム (特に RFC 815 のアルゴリズム) も幾つかあるため、 これは、 必ずしも廃棄された IP フラグメントの数ではないので注意してください。
フラグメント成功
このエンティティーで正常にフラグメント化された IP データグラムの数。
フラグメント失敗
このエンティティーでフラグメント化する必要があったのに、 フラグメント化できなかったため (例えば、「Don't Fragment」フラグが設定されていなかったという理由で)、 廃棄された IP データグラムの数。
フラグメント作成
このエンティティーでフラグメント化された結果、 生成された IP データグラム・フラグメントの数。
経路指定廃棄
経路指定エントリーのうち、有効であったにもかかわらず廃棄するように選択されたものの数。 このようなエントリーを廃棄する 1 つの理由として考えられるのは、 他の経路指定エントリーのためにバッファー・スペースをクリアするためです。
経路のないものを廃棄
IP データグラムを宛先に送信する場合の経路が見付からなかったために廃棄された IP データグラムの数。 このカウンターには、ipForwDatagrams にカウントされ、この「経路なし」基準に適合するすべてのパケットが含まれます。 これには、デフォルト・ゲートウェイがすべてダウンしているために、 ホストが経路を定められないデータグラムもすべて含まれます。
出力廃棄
宛先への送信を妨げる問題は発生しなかったのに、 廃棄された (例えば、バッファー・スペースの不足) 出力 IP データグラムの数。 ipForwDatagrams にカウントされ、 この (任意の) 廃棄基準に適合するようなパケットがある場合、 このカウンターには、そのようなデータグラムが含まれることに注意してください。
コミュニティー名
書き込みコミュニティー名により、 このリソース用の書き込みパスワードを入力して、SNMP Set コマンドを使用してオブジェクトを設定することができます。
入力フィールドの更新
このボタンをクリックすると、データ・フィールドへの変更内容が更新されます。