「MIB ブラウザー」のヘルプ

MIB ブラウザー」では、 選択したホスト内の MIB オブジェクトの情報を表示することができます。 MIB ブラウザーは シンプル・ネットワーク管理プロトコル (SNMP) バージョン 1 および バージョン 2 に準拠しているため、 選択したホスト内の、 その基準を満たすあらゆる MIB オブジェクトを表示できます。

このウィンドウは、 以下の対話式の領域で構成されています。

ホスト情報
以下を指定するためのドロップダウン・ボックスを提供しています。
名前または IP アドレス
このフィールドにホスト名または IP アドレスを入力します。 名前またはアドレスは、1 度入力すればドロップダウン・リストから選択できるようになります。
SNMP バージョン
「MIB ブラウザー SNMP バージョン」メニューでは、 「バージョン 1」および「バージョン 2」の 2 つのオプションが提供されています。 walk を除くすべての機能に関して、 テーブルまたはオブジェクトに SNMP バージョン 2 のみのオブジェクトが含まれている場合は (カウンター 64)、MIB ブラウザーは、自動的に SNMP バージョン 2 を使用します。 walk 機能に関しては、SNMP バージョン 2 は自動的に選択されないので、注意してください。 SNMP バージョン 2 テーブルまたはオブジェクトで walk を実行するには、 「SNMP バージョン」メニューから「バージョン 2」を選択してください。
読み取りコミュニティー名
デフォルトでは、MIB ブラウザーは public コミュニティー名を使用します。 デフォルトの public 以外のコミュニティー名を使用する場合は、 「デフォルトを使用する」チェック・ボックスのチェックを外し、 使用する読み取りコミュニティー名を入力してください。
書き込みコミュニティー名
デフォルトでは、MIB ブラウザーは public コミュニティー名を使用します。 デフォルトの public 以外のコミュニティー名を使用する場合は、 「デフォルトを使用する」チェック・ボックスのチェックを外し、 使用する書き込みコミュニティー名を入力してください。
Walk」ボタン
MIB ツリーを walk するには、Walk 機能を使用します。 このボタンは、有効な IP アドレスまたは名前が入力または選択され、 MIB オブジェクトが選択されている場合にのみ、使用可能になります。 Walk 機能を使用するには、次のようにします。
  1. 名前または IP アドレス」ドロップダウン・リストで、 名前または IP アドレスを選択または入力する。
  2. MIB オブジェクトを選択する。 これにより、「Walk」ボタンが使用可能になります。
  3. SNMP バージョン」ドロップダウン・リストの 「バージョン 2」を選択して、SNMP バージョン 2 MIB を walk する。
  4. デフォルト以外の読み取りコミュニティー名を使用する場合は、 「読み取りおよび書き込みコミュニティー名」ドロップダウン・リストの下にある 「デフォルトを使用する」チェック・ボックスのチェックを外し、 「読み取りおよび書き込みコミュニティー名」ドロップダウン・リストに 読み取りコミュニティー名を入力する。
  5. Walk」ボタンをクリックする。
  6. Walk はいつでも終了できますが、その場合は「停止」をクリックします。

グラフ」ボタン
グラフ機能は、MIB 変数のグラフをリアルタイムで表示します。 このボタンは、有効な IP アドレスまたは名前が入力または選択され、 MIB オブジェクトが選択されている場合にのみ、使用可能になります。 MIB 変数をグラフ化するには、次のように行います。
  1. 名前または IP アドレス」ドロップダウン・リストで、 名前または IP アドレスを選択または入力する。
  2. MIB オブジェクトを選択する。 これにより、「グラフ」ボタンが使用可能になります。
  3. デフォルト以外の読み取りコミュニティー名を使用する場合は、 「読み取りおよび書き込みコミュニティー名」ドロップダウン・リストの下にある 「デフォルトを使用する」チェック・ボックスのチェックを外し、 「読み取りおよび書き込みコミュニティー名」ドロップダウン・リストに 読み取りコミュニティー名を入力する。
  4. グラフ」ボタンをクリックして、グラフ化を開始する。
  5. グラフ化はいつでも終了できますが、その場合は「停止」をクリックします。

適用」ボタン
MIB オブジェクトの値を変更する場合に、 この機能を使用します。 MIB 変数値を設定するには、次のように行います。
  1. 名前または IP アドレス」ドロップダウン・リストで、 名前または IP アドレスを選択または入力する。
  2. 変更する MIB オブジェクトを選択する。 これにより、「適用」ボタンが使用可能になります。
  3. デフォルト以外の読み取りコミュニティー名を使用する場合は、 「読み取りおよび書き込みコミュニティー名」ドロップダウン・リストの下にある 「デフォルトを使用する」チェック・ボックスのチェックを外し、 「読み取りおよび書き込みコミュニティー名」ドロップダウン・リストに 読み取りコミュニティー名を入力する。
  4. 「値」テキスト・ボックス内の MIB 変数値を変更する。
  5. 適用」ボタンをクリックして、MIB 変数を設定する。
リフレッシュ」ボタン
MIB ブラウザーの「ホスト情報」セクション内のいずれかのフィールドに何らかの変更を行った場合は、 このボタンをクリックしてそれらの変更を有効にしてください。 これらのフィールドに対して行った変更は、 「リフレッシュ」ボタンをクリックしない限り、自動的に使用可能にはなりません。

ナビゲーション・ツリー
選択したホストに属する すべての MIB オブジェクトとグループの 階層リストが表示されます。SNMP バージョン 1 または 2 に準拠する すべての MIB オブジェクトが ナビゲーション・ツリー内に表示されます (その MIB オブジェクトが MIBSRVC 内で ロードされ、MIB および SNMP サービスが実行されている場合)。

MIB オブジェクトのリソース・タイプとしては以下が可能です。

ナビゲーション・ツリー内の リーフ・オブジェクトを、MIB ブラウザーの 情報表示領域に表示できます。リーフ・オブジェクトには 白い紙の形のアイコンが添えられています。オブジェクトがナビゲーション・ツリー内の リーフ・オブジェクトではない場合、 そのオブジェクトは情報表示領域内に表示できません。ホストおよび表示する MIB オブジェクトによっては、 ナビゲーション・ツリーにフォルダー・オブジェクトの 階層が含まれることがあります。そのフォルダー・オブジェクトをオープンすると、 リーフ・オブジェクトにアクセスできます。フォルダー・オブジェクトは表示できません。

情報表示領域
ナビゲーション・ツリー内で 選択されている MIB オブジェクトまたはグループに関する情報が 表示されます。表示されるフィールドは、 グループとその他の MIB オブジェクトとで異なります。

MIB オブジェクトがグループではない場合は、 表示する MIB オブジェクトのタイプによって 以下のいくつかまたはすべてのフィールドが この領域に含まれます。

オブジェクト ID
オブジェクトを識別する数値ストリングです。
記述
オブジェクトの記述が表示されます。
基本構文
MIB ファイルの Syntax フィールドの内容が表示されます。基本構文には、たとえば string、gauge、 または count があります。
アクセス
読み取りアクセス、書き込みアクセス、 またはその両方を指定します。
オブジェクトの値が表示されます。この値は、以下の場合に変更できます。
  • アクセスが読み取り専用ではない。
  • 適切な権限がある。
  • オブジェクトのコミュニティーが適切である。

MIB オブジェクトがグループである場合は、 表示するグループによって以下のいくつかまたは すべてのフィールドがこの領域に含まれます。

オブジェクト ID
オブジェクトを識別する数値ストリングです。
要約
オブジェクトの記述が表示されます。
タイプ
その他の MIB オブジェクトの基本構文と等価です。これには、walk、list、list+、または table があります。
索引
このフィールドは、グループ・オブジェクトが list+ の場合に表示されます。これはオブジェクトを識別するオブジェクト ID ストリングの最終桁です。この値は変更できます。「適用」ボタン (list+ オブジェクトについて使用可能) によって、 指定インデックスを持つデータが取り出されます。
このフィールドは、 グループ・オブジェクトが table の場合に 表示されます。これは、最新の値 (変数) を含む値フィールドのリストです。 このリストをスクロールすることができます。 table オブジェクトについては、 「リフレッシュ」ボタンが使用できます。
変数バインディング
このフィールドには、table 以外の すべてのグループ・タイプについての、 オブジェクト ID (OID) と SNMP 現行値の関係が表示されます。

グラフ表示領域
ナビゲーション・ツリー」で選択した MIB リーフ・オブジェクトまたはテーブル・オブジェクト (最大 3 個の MIB オブジェクトを含むことができる) のグラフを表示します。
  1. MIB ブラウザーのインストールの詳細については、 Tivoli NetView for z/OS インストール: グラフィカル・コンポーネントの構成 を 参照してください。
  2. MIB ブラウザーのセキュリティー・セットアップの詳細については、 Tivoli NetView for z/OS セキュリティー・リファレンス を参照してください。