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NetView 3270 管理コンソールの問題判別



目次

概要

ログオン中に発生する問題

使用上の注意

メッセージ

著作権および商標


概要

正常にログオンした後であれば、問題判別は、 基本的に、3270 端末から Tivoli NetView for z/OS にアクセスするときに実行する問題判別と同じです。たとえば NetView に定義されていないタスクや、必要なタスクを活動状態にしないタスクにアクセスしようとすると、NetView 3270 管理コンソールや 3270 端末から返される症状と同じものが返されます。サーバーと通信を行うために NetView 3270 管理コンソールを使用したときに発生する可能性のある一般的な問題については、以下で説明します。


ログオン中に発生する問題

コンソールとサーバーの通信中に起こる問題は、ログオン処理中に最初に現れます。ここでは、以下の問題が考えられます。


コンソールを起動できない

NetView 3270 管理コンソールを起動した後、Tivoli NetView for z/OS にログオンできるようになる前に、 "サーバーは使用できません" というメッセージが返されて終了することがあります。この原因としては、 以下が考えられます。

DSITCPIP に関するその他の情報については、ファイル FLBREAD1.ME を参照してください。


オペレーター ID とパスワードが認識されない

ログオンを試みたとき、オペレーター ID またはパスワードを認識できないことを示すメッセージ DSI021, DSI022 または DSI081 が、「コマンド機能」パネルのメッセージ域に表示されます。

入力したオペレーター ID とパスワードが確実に正しい場合は、ワークステーションと ホストの両方でアウトバウンド暗号鍵を調べ、これらが同じであることを確認してください。 この暗号鍵が異なっている場合、ホストはワークステーションから送信されたデータを処理しません。


ログオン応答が正しく表示されない

ログオンを試みたとき、「コマンド機能」パネルのメッセージ域のデータが正しく表示されません。

ワークステーションとホストの両方でインバウンド暗号鍵を調べ、どちらも 同じであることを確認してください。この暗号鍵が異なっている場合、ホストからの メッセージをワークステーションで読むことはできません。


ログオフした後にログオンできない

NetView からログオフした後、ログオンを試みたときに NetView 3270 管理コンソールが応答なしで待機してしまうことがあります。

この問題の原因としては、ホストでのオペレーター・タスクが正常に終了していない ため、続けてログオンしようとしても待機状態のオペレーター・タスクが終了するまで ログオンできない、ということが考えられます。詳しくは、担当のシステム・プログラマーに 連絡するとともに、Tivoli NetView for z/OS Diagnosis Guide を参照してください。


リブートした後にログオンできない

コンソールをクローズせずにマシンをリブートすると、ログオンできなくなります。

この問題の原因としては、ホストでのオペレーター・タスクがまだタイムアウトになっていないため、 続けてログオンしようとしても待機状態のオペレーター・タスクが終了するまでログオンできない、と いうことが考えられます。オペレーター・タスクがタイムアウトになるのを 1 分間待って、もう一度 ログオンしてください。


使用上の注意

NetView 3270 管理コンソールを使用する場合は、以下の情報に注意してください。


システム要件

NetView 3270 管理コンソールには次の 2 つのコンポーネントがあります。

Intel プラットフォームのワークステーションでは、さらに以下のものが最低要件になります。

AIX のワークステーションでは、さらに以下のものが最低要件になります。

Java runtime 1.1.7 も必要になります。ハードウェアおよびソフトウェア要件の詳細については、ファイル FLBREAD1.ME を参照してください。


START DOMAIN, ROUTE および RMTCMD コマンド

ホスト NetView 画面で START DOMAIN コマンドを実行すると、オペレーター ID や パスワードなどを入力するフルスクリーン・プロンプトが表示されます。NetView 3270 管理コンソール・ライン・モードで DSI809A メッセージが表示されます。 ドメインにログオンするには、 ROUTE domainid,opid,password,profilename,hardcopyname,YES|NO を使用してください。
注: START DOMAIN または ROUTE コマンドよりも、 RMTCMD コマンドを使用するようお奨めします。


ウィンドウ表示パネルのタイル表示とカスケード

メニュー・バーから「ウィンドウ-すべて最小化」選択項目を使用する代わりにオペレーティング・システム機能を使用してウィンドウ表示パネルを最小化した場合には、カスケードおよびタイル表示機能は働かないことがあります。


メッセージ

BNH167I タスク 'taskname' マクロ 'macroname' 関数 'fname' エラー・コード 'code'

説明: このメッセージは、システムまたは NetView マクロ・サービスからタスクに エラー戻りコードが返されるときに出されます。

メッセージ変数:

taskname
エラーのあるタスクの名前です。

macroname
エラーのあるマクロの名前です。

fname
多機能マクロの場合、失敗した関数の名前になります。

code
マクロの戻りコード (10 進数) です。

システム処置: NetView のリカバリー処置は、マクロを再試行できるかどうかによって異なる場合があります。 一定の時間が経過した後でも同じメッセージが繰り返し表示される場合、NetView はそのエラーをリカバリー可能であると想定します。

オペレーター応答: 問題の原因が他のプログラムまたは他のリソースを非活動状態にした結果によるものなのかを 判別してください。DSITCPIP タスクのマクロ EZASMI の場合、このエラーは、システム内の TCP/IP が活動状態でないこと、 あるいは DSITCPIP タスク定義メンバーの中に正しくないプロシージャー名、ソケット番号、またはそれ以外のエラーが あることを示している場合があります。

システム・プログラマー応答: エラーの原因が定義の問題によるものなのか、プログラミング・エラーによるものなのかを 判別してください。EZASMI のエラー番号とその意味は、以下の通りです。

1036
TCP/IP がインストールされていないか、または活動状態ではありません。DSITCPIP は 1 分おきに再接続を試みます。

10218
INITAPI マクロに指定された TCP/IP が活動状態ではありません。DSITCPIP は 1 分おきに再接続を試みます。

その他
接続が切断されているか、またはプログラミング・エラーです。他の TCP/IP 接続が機能していると思われる場合、定義エラー (DSITCPCF メンバー) があるか、またはプログラミング・エラーがあります。

BNH168I ログオンが拒否されました。すべてのソケットが使用中です。

説明: このメッセージは、NetView にログオンしようとしたときに、すべての定義済みソケットが使用中である場合に 出されます。

システム処置: ログオン試行は拒否されます。

オペレーター応答: 後で再試行してください。問題が解決しない場合、 DSITCPIP のソケット数を増やすようシステム・プログラマーに依頼してください。

システム・プログラマー応答: DSITCPCF メンバーを更新して、より多くのオペレーターがログオンできるように してください。


BNH174I このタスクはアイドル状態です。コマンドを入力してください。

説明: NetView は、TCP/IP 接続を行っているオペレーターのパネルにこのメッセージを表示します。 このメッセージは、このウィンドウで実行していたコマンドまたはコンポーネントが終了し、ウィンドウに実行するタスクが なくなったために出されます。ウィンドウにはコマンドを入力できる入力域があります。

オペレーター応答: コマンドを入力してください。NetView のフルスクリーン・セッションを終了するには、 このウィンドウで LOGOFF コマンドを入力してください。


DSI038I オペレーター ID が再接続されました

説明: このメッセージは、自分が再接続されたことを示します。このメッセージは、ログオンによって新しいタスクが 開始されずに既存のタスクへの接続が確立されたときに出されます。

注: オペレーターがプロファイル、ハードコピー、または実行初期コマンドを指定した場合には、これらの値は 無視されます。挿入オペレーター ID は自分のオペレーター ID です。

システム処置: 処理を継続します。


DSI045I 再接続が妨害されました。やり直してください。

説明: 既存のオペレーター端末タスク (OST) の再接続または引き継ぎを試みていました。その OST は引き継ぎに 関与できませんでした。おそらく妨害されたか中断したと思われます。

オペレーター応答: コマンドを再試行してください。 OST が空いている可能性があります。機能しない場合には、別の OPID を使って試みてください。ターゲット OST が アクセス不能のままである場合には、リード・オペレーターに、その OST に対して STOP FORCE または STOP TASK を 出すように依頼してください。


DSI078A 無効な '初期コマンド' オプション - YES または NO を入力してください。

説明: ログオン・パネルの初期コマンド・オプションは YES か NO でなければなりません。 これ以外のものを入力しました。

システム処置: このログオンは終了します。 ログオン・コマンドを促すプロンプトが出されます。

オペレーター応答: YES または NO を入力してください。

関連コマンド: LOGON


著作権および商標

著作権表示

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