cqreg

UNIX システムおよび Linux 上の ClearQuest レジストリにあるデータベース セット およびデータベース接続情報を管理します。

概要

cqreg コマンドは、ClearQuest インストール ディレクトリの bin ディレクトリにあります。

説明

Windows システムに限り、 メンテナンス ツールまたは Designer を使用して ClearQuest データベースを 作成、削除、および移動することができます。cqreg コマンドは、UNIX システム および Linux 上で ClearQuest データベースにアクセスできるように、これらのデータベース セット およびデータベースに関連付けられた接続情報を管理するために使用します。 cqreg コマンドにより、次のタスクを実行できます。

  • 登録済みのデータベースに関する情報をレポートします。
  • ClearQuest インストール ディレクトリをデータベース レジストリ ディレクトリに関連付けます。
  • メンテナンス ツールまたは Designer を使用してデータベースが作成または削除された後に、 スキーマ リポジトリに接続してデータベース リポジトリを更新します。

UNIX システムまたは Linux 上で稼働する ClearQuest Client for Eclipse を使用して データベース接続を追加および削除することも可能です。

オプションと引数

-dbset dbset_name
データベース接続の名前。デフォルトでは、これは ClearQuest バージョンです。
-all
すべてのデータベース セットとそのデータベース セット内のデータベースについてコマンドを実行します。
-verbose
-errors
-terse
コマンドによって表示される出力量を制御します。省略した場合、-errors がデフォルトになります。
-effort_only
サブコマンドが関連付けられたアクションを実行せずに行う内容を表示します。
-force
本来なら上書きされない既存のレジストリ データまたはファイルを、 サブコマンドが強制的に置換するようにします。
-home cq_home
ClearQuest インストール ディレクトリを識別します。この値は、環境変数 $CQ_HOME の値が 設定されている場合にはこれをオーバーライドします。
-version version
cqreg show サブコマンドと共に使用して、このサブコマンドの適用先となる ClearQuest 製品バージョンを 識別します。このオプションが省略されると、 現在のリリースに関連付けられたバージョンが使用されます。
-cq_databases cq_databases
データベース接続が保管されるディレクトリ位置を指定します。 この値は、環境変数 $CQ_DATABASES の値が 設定されている場合にはこれをオーバーライドします。
-associate
cqreg initialize サブコマンドと共に使用して、ClearQuest インストール ディレクトリをデータベース レジストリ ディレクトリに関連付けます。 このオプションが省略されると、cqreg initialize サブコマンドは関連付けを行わずに レジストリ ディレクトリのみを初期化します。
registry_directory
cqreg initialize サブコマンドと共に使用して、レジストリ ディレクトリを指定します。 このオプションが省略されると、次のいずれかの値が使用されます (以下は降順で示したものです)。
  • -cq_databases の値 cq_databases (指定された場合)
  • 環境変数 $CQ_DATABASES の値 (設定された場合)
  • デフォルト値
-v/endor db_vendor
データベースの製造元。次の値が有効です。
  • Oracle
  • SQL_Server
  • DB2
-s/erver server
データベース サーバー。
-d/atabase db_name
DB2 および SQL Server の場合、スキーマ リポジトリに使用されるデータベースの名前。 Oracle の場合、データベース管理システムのシステム識別子 (SID)。
-u/ser user_name
データベースにアクセスするためのユーザー名。
-p/assword password
データベースにアクセスするためのパスワード。
-co connect_options
接続オプション。ご使用の環境に対する固有の接続オプションについては、 システム管理者に連絡してください。また、製造元データベースのプロパティについて、Rational ClearQuest の管理に関するヘルプ トピックも参照してください。
-help
使用情報を表示します。

サブコマンド

cqreg show
登録済みのデータベース セットおよびデータベースに関する接続情報をレポートします。
cqreg initialize
ClearQuest インストール ディレクトリをデータベース レジストリ ディレクトリに関連付けます。 cqreg initialize サブコマンドの実行時に .Databases ファイルが既に 存在する場合、このファイルは -force オプションを使用しない限り置換されません。
重要: cqreg initialize サブコマンドは、ClearQuest インストールの一環として 実行されます。このサブコマンドの実行は、ClearQuest インストール ディレクトリを 別のデータベース レジストリ ディレクトリに関連付ける場合のみ行ってください。
cqreg add_dbset
データベース セットおよびデータベースを ClearQuest レジストリに登録するか、 あるいは既存の接続情報を更新します。このサブコマンドは、Designer を 使用してスキーマ リポジトリおよびユーザー データベースを作成した後に実行してください。
cqreg register
このサブコマンドは不要です。代わりに cqreg add_dbset コマンドを使用してください。
cqreg drop_dbset
データベース セットおよびデータベースを ClearQuest レジストリから登録解除します。 このサブコマンドは、データベース セットを登録解除するためにこのデータベース セットを 別のホストに移動した後に実行してください。その後、新しいホストにデータベース セットを 登録するには、cqreg add_dbset コマンドを実行します。

cqreg drop_dbset サブコマンドの 実行時に、-dbset dbset_name オプションおよび引数を 個々に使用して接続名を指定しない場合は、デフォルト接続が使用されます。

cqreg unregister
このサブコマンドは不要です。代わりに cqreg drop_dbset コマンドを使用してください。
cqreg refresh
スキーマ リポジトリ内の情報によってデータベース レジストリを更新します。 このサブコマンドは、メンテナンス ツールまたは Designer を使用して データベースを作成、修正、または削除した後、またはスキーマ リポジトリおよびデータベースを 移動した後に使用します。cqreg refresh サブコマンドによって接続が 再確立されない場合は、cqreg drop_dbset サブコマンドおよび cqreg add_dbset サブコマンドを使用してデータベース接続情報を 取り除くか再作成してください。

  • 登録済みの全データベース セットおよびデータベースに関する接続情報を表示します。
    cqreg show -all
  • スキーマ リポジトリ内の情報を使用してデータベース セット UCM_dbset のデータベース レジストリを更新します。
    cqreg refresh -dbset UCM_dbset
  • Oracle、SQL Server、および DB2 データベースの接続を個々に追加する例を以下に示します。
    Oracle の場合:
    cqreg add_dbset -v Oracle -s cqtest1 -d CQ1 -u admin -p admin_pwd -dbset CQ_DEV1 -co "PORT=50100"
    SQL Server の場合:
    cqreg add_dbset -v SQL_Server -s cqtest2 -d msitea -u admin -p pwd -dbset CQ_DEV1 
    DB2 の場合:
    cqreg add_dbset -v DB2 -s db2tcpnode -d msiteb -u admin -p pwd -dbset CQ_DEV3
  • データベース セット UCM_dbset を登録解除するには以下のようにします。
    cqreg drop_dbset -dbset UCM_dbset

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