Rational ClearQuest について

IBM Rational ClearQuest では、開発サイクルの各フェーズでアプリケーションやコンポーネントの品質を確認したり、 機能追加、拡張、バグ修正を行ったリリースを追跡したりすることができます。

以下のタスクを実行できます。

Rational® ClearQuest® 管理者は、 Rational ClearQuest Designer を使用して、 カスタム フォームの作成と Rational ClearQuest データベースの管理を行います。

状態

変更依頼は、パターンまたはライフ サイクルを通して、 登録から解決に移動します。このライフ サイクルの各ステージが状態 で、 状態から状態への移動が状態遷移 です。

各状態には、特定のアクションが関連付けられています。 変更依頼を別の状態に移す際には、その状態に関連付けられたフィールドが必要になり、 一定のビジネス ルールが適用されます。例えば、デフォルトの Rational ClearQuest アプリケーションの中で、Impacts Doc フィールドは、 障害が解決済み状態に移動した場合にのみ必須です。

Rational ClearQuest 管理者は、状態とそれに関連付けられたアクションをカスタマイズできます。 例えば、デフォルトのアプリケーションで、ユーザーは、変更依頼が割り当てられると電子メールで通知されます。

状態遷移のルールをセットアップすることによって、 変更依頼が完全に処理され、追跡されていることを確認することができます。

クエリー

Rational ClearQuest データベースをナビゲートするには、クエリーを使用する必要があります。 レコードの表示や変更の前に、関係するレコードをデータベースで照会します。 例えば、自分に割り当てられている障害レコードのみ、プロジェクトに関連付けられているレコードのみ、 または特定の日付またはその後に入力されたレコードのみを表示したりします。

クエリー結果はグリッドで表示されます。 関連のレコードを迅速に検索するために、組み込むレコード フィールドと表示順序を指定できます。 クエリーは、選択したフィルタを基にします。定義済みのフィルタなしでクエリーを実行すると、 データベース内のすべてのレコードがリストされます。

クエリーを実行した後、 [結果セット] ページを使用してレコードを表示および変更しながら、結果をナビゲートできます。 また、クエリー結果からレポートを生成することもできます。

グラフ

Rational ClearQuest は、データ分析を支援するために、 分散、傾向、経時という 3 つのグラフを提供します。

分散グラフ は、定義されているカテゴリに該当する、または指示された値に一致するレコードの数を示します。 例えば、分散グラフを使用して、あるグループのレコードの現在の状態を表示したり、 誰に最も多いまたは少ない変更依頼が割り当てられているかを表示したりします。 別の例としては、レコードを優先順位でソートするグラフがあります。

傾向グラフ は、 日、週、または月単位で、選択された状態に変わったレコードの数を示します。 これらのグラフは、新しいレコードが登録、解決、またはそのほかの状態に移る割合を示します。

経時グラフ は、選択された状態にあるレコードの数とその期間を示します。

経時グラフと傾向グラフは、レコードの状態遷移履歴を追跡するために役立ちます。 状態を持たないレコードは、これらのグラフに含まれません。

レポート

Crystal Reports で作成されたレポート書式を、 Rational ClearQuest からのクエリーと組み合わせて、変更依頼データに関するレポートを作成できます。

ユーザー権限

Rational ClearQuest の一部の機能は、必要な権限がないと利用できません。 例えば、SQL プロパティの編集には SQL 編集権限が必要です。 権限の変更方法や権限の詳細については、Rational ClearQuest 管理者に問い合わせてください。


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