エレメントとは、1 つ以上のバージョンのリソースを保管する ClearCase オブジェクトのことです。 VOB は、1 つ以上のファイルまたはディレクトリ エレメントを保管します。 ClearCase ビューには、ある特定のロード済みエレメントのたった 1 つのバージョンだけを示すことができます。 このページに表示されるプロパティは、エレメントそのものに適用されます。 現在の ClearCase ビューにロードされたバージョンのエレメントのプロパティを表示または変更するには、ClearCase バージョン プロパティを使用します。
このページに表示されたプロパティは、VOB に保管されます。 プロパティによっては、該当する特権をもったユーザーが変更できるものもあります。 変更可能プロパティを変更しても、その変更は適用されるまで有効になりません。 [適用] 操作では、必要な特権がユーザーにあるかどうかが調べられて、変更を加える特権があった場合は、VOB に対してその変更がコミットされます。 変更を加える特権がない場合、エラー メッセージが表示されて、その変更は適用されません。
このプロパティ ページのどのタブにも、[適用] ボタンが付いています。 このボタンは、変更可能プロパティに変更を加えるとすぐに使用可能になります。 [適用] をクリックすると、このプロパティ ページのいずれかのタブで加えた変更は、サーバーに送られて、VOB において完了します。 変更の適用が正常に完了した場合、その時点からさらに別の変更を行うまで、[適用] ボタンは無効になります。
このページには、[OK] ボタンも備えられています。 [OK] をクリックすると、このプロパティ ページのいずれかのタブで加えた変更 (ただし未適用) は、サーバーに送られて、VOB において完了し、そしてこのページは閉じます。
[ClearCase エレメント] のプロパティ ページの [一般] タブには、選択したエレメントに関する次のような情報が表示されます。
| プロパティ名 | プロパティの説明 |
|---|---|
| 名前 | リソースの VOB 関連のパス名。 |
| 種類 | 選択したエレメントの種類。 詳細は、ClearCase リソースのカテゴリを参照してください。 |
| 作成日時 | エレメントが作成された (ソース管理に追加された) 日付と時刻。 |
| 作成者 | エレメントを作成した ClearCase ユーザーの user_id.group_id のフォームの名前。 |
| 説明 | エレメントの作成に関連するコメント。 |
| エレメント タイプ | エレメントのタイプ。 これによって、エレメントのバージョンの作成をどの ClearCase タイプ マネージャが担当するかが決まります。 |
エレメント保護は、ClearCase の管理下にあるリソースへのアクセスを制御します。
エレメントは、単一のユーザーによって所有され、単一のプライマリ グループに所属します。 エレメントが作成されると、エレメントの所有者は、そのエレメントを作成したユーザーになり、そのエレメントのグループは、そのユーザーのプライマリ グループになります。 あるバージョンのエレメントのチェックアウトなどの、特定の ClearCase 操作を実行するには、ユーザーのプライマリ グループが、そのエレメントのグループと同じでなければなりません。 エレメントの保護を変更しても、そのチェックアウト済みバージョンには効果はありません。 エレメントのチェックイン後のビューでは、通常はチェックイン済みバージョンが選択されて、更新済みの保護が表示されます。
[ClearCase エレメント] のプロパティ ページの [保護] タブには、選択したエレメントに関する次のような情報が表示されます。
| プロパティ名 | プロパティの説明 |
|---|---|
| 所有者 | エレメントを所有する ClearCase ユーザーのユーザー名。 |
| グループ | エレメントを所有する ClearCase ユーザーの所属先のプライマリ グループの名前。 |
| 読み取り | このプロパティを選択すると、エレメントは ClearCase ビューでアクセス (ロード) することができます。 |
| 書き込み | ディレクトリ エレメントに対してこのプロパティを選択すると、新しいファイルまたはディレクトリをそのディレクトリ エレメントに追加することができます。 このプロパティは、ファイル エレメントには適用されません。 |
| 実行 | このプロパティは、ClearCase 動的ビュー内でエレメントを実行できるかどうかを制御します。 (ClearCase Remote Client では動的ビューはサポートされません。) |
| UID の設定 | エレメントの set-UID ビットをオンにします。 (UNIX コンピュータからのアクセス時にのみ用いることができます。) |
| GID の設定 | エレメントの set-GID ビットをオンにします。 (UNIX コンピュータからのアクセス時にのみ用いることができます。) |
[ClearCase エレメント] のプロパティ ページの [カスタム] タブには、選択したエレメントに関する次のような情報が表示されます。
| プロパティ名 | プロパティの説明 |
|---|---|
| 属性 | 選択したエレメントに付加された ClearCase 属性のリスト。 どの属性にも、タイプ と 値 があります。 |
| ハイパーリンク | 選択したエレメントに付加されたハイパーリンクのリスト。 |
[ClearCase エレメント] のプロパティ ページの [ロック] タブには、選択したエレメントに関する次のような情報が表示されます。
| プロパティ名 | プロパティの説明 |
|---|---|
| 状態 | [ロック済み]、[アンロック済み]、[不要] のうちの 1 つ。 |
| ロックしたユーザー | エレメントをロックした ClearCase ユーザーの user_id.group_id のフォームの名前。 |
| ロックした日付 | ロックが設定された日付と時刻。 |
| 説明 | ロックに関するコメント。 |
| 除外ユーザー | ロックを適用されないユーザーのリスト。 |
| ユーザーの追加 | [ユーザーの追加] ダイアログ ボックスをクリックして開きます。そこで、[除外ユーザー] リストにユーザーを追加することができます。 |
| ユーザーの削除 | クリックすると、選択したユーザーを [除外ユーザー] リストから削除します。 |
| すべて削除 | クリックすると、すべてのユーザーを [除外ユーザー] リストから削除します。 |
VOB 内で選択したエレメントが、ClearCase MultiSite を使って複製される場合、[ClearCase element エレメント] のプロパティ ページの [マスターシップ] タブには、選択したエレメントに関する次のような情報が表示されます。
| プロパティ名 | プロパティの説明 |
|---|---|
| 現在のレプリカ | エレメントを含むレプリカ (ClearCase Web サーバーからアクセスできるレプリカ) のレプリカ名。 |
| マスター レプリカ | 現在のレプリカ オブジェクトを統括するレプリカの名前。 |
オブジェクトのマスターシップによって、誰が修正できるかが決まります。 通常、自分の現在のレプリカがオブジェクトを統括していない場合、そのオブジェクトを修正できません。