Rational Rose モデルを、新規 Rational® UML モデリング
製品にインポートする前に、リカバリー可能な場所にそのモデルのコピーが保管してあること、
およびシステムが最低限のシステム要件を満たしていることなどを確認してください。
Rose モデルのインポートの準備が適切に行われていれば、
モデルと関連成果物のマイグレーションを行うことができます。
注: Rose モデルをインポートする場合は、
UML モデルと関連ファイル (プロパティー・セットなど) のみがインポートされるということを
認識しておく必要があります。
Rose を使用してソース・コードのラウンド・トリップ・エンジニアリング (RTE) を行った場合は、
モデルのインポート時に使用できるコードは必要ありません。
ソース・コードは Eclipse の標準機能でインポートできます。
Rose モデルのインポートを開始する前に、以下のステップを実行して、必要な情報を入手しておいてください。
Rose モデルのインポートの準備をするには、以下のようにします。
- システムが、メモリー、ハードウェア、およびソフトウェアのすべての要件を
満たしていることを確認します。インポートされるモデルのサイズが、元の Rose モデルのサイズよりはるかに大きくなる場合があります。したがって、大容量の Rose モデルの場合は、ディスク・スペースに問題が生じることがあります。例えば、Rose モデルが参照モデルにアクセスする場合、インポートするモデルには、
参照されたモデルのコンテンツが含まれています。元のモデルが 10 MB で、30 MB のモデルを参照する場合、インポートされるモデルのサイズは少なくとも 40 MB になります。
- Rose モデルをインポートするマシンに、Rose をインストールします。
Rose モデルの作成に使用したものと同じマシンを使用することが理想です。そうすると、「Rose モデルのインポート」ウィザードで、レジストリー設定、ステレオタイプ初期設定 (INI) ファイル、ステレオタイプ・グラフィックス、
その他の Rose アドイン関連情報のすべてにアクセスできます。
- 別のモデルとして、または、インポート済み UML 2.0 内部の
パッケージとして Rose パッケージ (.CAT) およびコンポーネント・パッケ
ージ (.SUB) のサブユニット・ファイルをインポートするかどうかを決定します。「Rose モデルのインポート」ウィザードを使用して Rose モデルをインポ
ートするとき、サブユニットのインポート方法を制御できるいくつかの設定を指定できます。
- インポートするモデルが、バージョン 47 以降の Petal に基づいていることを
確認します。バージョン 46 以下の Petal に基づいた Rose モデルをインポートすると、
データが失われることがあります。モデルをインポートする前に、そのモデルを、
Rose でサポートされる Petal のバージョンにアップグレードすることを検討してください。
モデル (MDL) ファイルのほかに、すべての管理ユニット (CAT、SUB、PRC、PRP ファイルなど) の Petal のバージョンも確認してください。
- モデルとすべての関連ファイル (サブユニットなど) がリカバリー可能な場所にバックアップされていることを確認します。
- インポート前に、Rose モデルのサイズ削減を試みます。モデルを調べて、
インポート後には使用しないことがわかっているモデル成果物を削除します。モデルのサイズを削減すると、インポート・プロセスが速くなり、インポートされるモデルがより単純化されるので、潜在的な問題を識別することが容易になります。
- Rose 内のモデルを開いて、モデルに関連付けられているすべてのサブユニットと外部ファイルに対するアクセス権があることを確認します。
Rose で
「モデルの確認 (Check Model)」コマンドを使用すると、
モデル内の未解決の参照を探し出すことができます。
Rose モデルのインポート後は、壊れた参照は解決できません。
- 可能な場合は、Rose モデルを、そのモデルの作成に使用したものと同じシステムに
インポートします。同じシステムを使用することは、きわめて重要です。こうすることで、
「Rational Rose モデルのインポート」ウィザードから、
Rose が使用するステレオタイプ構成ファイルや関連したイメージ・ファイルなどの情報すべてに
アクセスできます。
これで、Rose モデル・ファイルのインポートを開始する準備ができました。