実行ヒストリーは、スケジュールまたはテストの実行中に発生したすべてのイベントを示す、単一のテキスト・ファイルです。設定したヒストリー・レベルによって、百分位数レポートの個別の応答時間統計および検査ポイントに関する情報が表示されるかどうかが決定します。
ヒストリー・レベルと、ヒストリーを全ユーザーから収集するか、ユーザーのサンプリングから収集するかを設定できます。サンプリング率を設定すると、ログ・サイズを小さくすることができます。実行ヒストリーとサンプリング率を設定するには:
- テスト・ナビゲーターでプロジェクトを展開して、スケジュールの場所を探索します。
- スケジュールを右クリックして、「開く」をクリックします。
- 「スケジュール・コンテンツ」セクションで、スケジュールの名前をクリックして、「実行ヒストリー」セクションまでスクロールダウンします。
- 「実行ヒストリー・ログ・レベル」を以下のいずれかに設定します。
オプション |
説明 |
なし |
実行ヒストリーを収集しません。 |
スケジュール |
スケジュール内で実行されたアクションに対応するイベントを収集します。 |
ページ |
通常は、ヒストリーをページ・レベルに設定します。スケジュール項目と、ページ開始イベントおよびページ停止イベントを収集します。百分位数レポートを作成したり、設定したページ・タイトル検査ポイントを参照するには、実行ヒストリーの詳細のレベルをこれ以上に設定します。 |
要求 |
ページ情報および要求レベルのイベントを収集します。応答コードまたは設定した応答サイズ検査ポイントに関する情報を収集するには、実行ヒストリーの詳細のレベルをこれ以上に設定します。 |
All |
要求情報と実際の要求および応答データを収集します。このオプションを設定すると、長時間のテストや大量のユーザーを実行する場合は特に、作成されるヒストリー・ファイルが大きくなります。ヒストリー・ファイルが大きくなり過ぎないようにするには、すべてのユーザーからあらゆる情報を収集せずに、サンプリング率を設定してください。 |
- サンプリング率を設定するには、「ユーザーのサブセットからのサンプル実行ヒストリーのみ (Only sample execution history from a subset of users)」を選択します。 選択した数値またはパーセントが各ユーザー・グループに適用されます。ユーザー・グループをリモート・ロケーションで実行する場合、選択した数値またはパーセントがリモート・ロケーション間で均等に分散されます。
オプション |
説明 |
固定数のユーザー |
この数値が各ユーザー・グループに適用されます。スケジュールに 2 つのユーザー・グループが含まれると仮定します。1 つのグループには 4 ユーザーが含まれ、もう 1 つのグループには 1000 ユーザーが含まれます。2 ユーザーをサンプリングする場合、各グループからサンプリングされます。 |
ユーザーのパーセント |
パーセントが各ユーザー・グループに適用されますが、各グループから少なくとも 1 ユーザーがサンプリングされます。スケジュールに 2 つのユーザー・グループが含まれると仮定します。1 つのグループには 4 ユーザーが含まれ、もう 1 つのグループには 1000 ユーザーが含まれます。サンプリング率が 10% の場合、最初のグループから 1 ユーザーが、2 番目のグループから 100 ユーザーがサンプリングされます。サンプリング率が 25% の場合、最初のグループから 1 ユーザーが、2 番目のグループから 250 ユーザーがサンプリングされます。 |
以下の情報が
スケジュールレベルで収集されます。
- テスト判断。判断は以下のいずれかになります。
- 合格とは、検査ポイントが予期される応答と一致したか、予期される応答を受信したことを示します。例えば、記録された応答コードを再生中に受信した場合、応答コード検査ポイントが合格に設定されます。テストに検査ポイントが含まれない場合は、接続が成功したことを示します。
- 不合格とは、検査ポイントが予期される応答と不一致だったか、予期される応答を受信しなかったことを示します。
- エラーとは、基本要求が正常にサーバーに送信されなかった、サーバーからの応答を受信しなかった、または応答が不完全か構文解析不可だったことを示します。
- スケジュールの開始時間および停止時間、各ユーザー・グループ、各仮想ユーザー、各テスト。
- ループを設定した場合は、各ループの開始時間および停止時間、各ループの反復回数。
- セレクターを設定した場合は、各セレクターの開始時間および停止時間。
以下の追加情報がページレベルで収集されます。
- ページ判断。ページ判断は、接続の問題が発生した場合、または検査ポイントを設定した場合にのみ表示されます。すべての不合格またはエラーは、テスト判断レベルにロールアップされます。
- 各ページの開始時間および停止時間。
- ページ内にループを設定した場合は、各ループの開始時間および停止時間、各ループの反復回数。
- 各考慮時間の長さ。
- テスト内にページ・レベルのトランザクションを設定した場合は、各トランザクションの開始時間および停止時間、各トランザクションに要する時間。
以下の追加情報が要求レベルで収集されます。
- 最初のバイトと最後のバイトが送信された時間。
- 最初のバイトと最後のバイトが受信された時間。
- 応答データの文字セット。
- 定義済みのページ・エレメント検査ポイントの予期値と実際の値。
- テスト内に要求レベルのトランザクションを設定した場合は、各トランザクションの開始時間および停止時間、各トランザクションに要する時間。
以下の追加情報が
All レベルで収集されます。
- サーバーに送信された実際の要求データ。
- サーバーから受信された実際の応答データ。
この統計を CSV ファイルにエクスポートして、より詳しく分析することができます。エクスポートするには、をクリックして、「テスト実行ヒストリー」を選択します。