Citrix Performance Test は、同期メカニズムを使用して、サーバーのパフォーマンスとは無関係に、複数の Citrix セッションでテストを再生します。
以下のガイドラインは、信頼性のあるテストを記録し、テストの実行中に同期タイムアウトを回避するために役立ちます。
Citrix クライアント環境が稼働しており、Citrix サーバーに接続できることを確認してください。
記録中のセッションが再生可能であることを確認してください。確実に再生可能なテストを記録するには、以下のガイドラインに従ってください。
- 記録済みセッションの実行中にファイルを保管すると、テストを再生したとき、一部のアプリケーションではファイル名が既に存在しているという警告が作成されることがあります。記録済みセッション内に警告がなかった場合、テストが中断され、同期タイムアウトの原因となることがあります。
- テスト中のアプリケーションに、ヒントやセキュリティーの警告など、特定のプログラムまたは機能の初回実行時にのみ実行されるダイアログ・ボックスがある場合、テスト記録時にはこれらのダイアログ・ボックスを使用不可にしてください。
記録されたが後続の実行では再表示されないウィンドウまたはダイアログ・ボックスがあると、テストが中断され、エラーの原因となることがあります。
- パフォーマンス・テスト専用のテスト・ユーザー・アカウントを使用してください。アプリケーション・ウィンドウの外部で予想不能なマウス・イベントが発生した場合、ユーザー・アカウントが原因で問題が発生する可能性は最小になります。
- 新規のメール通知や自動更新、日常の連絡などの予測不能なウィンドウ・イベントを最小限にするように、テスト・アカウントおよびアプリケーションをセットアップします。可能な場合は、拡張可能メニューおよび吹き出しテキストのツールチップを使用不可にします。
- 可能な場合、アプリケーションを起動するのに 「スタート」メニューを使用しないようにしてください。クイック起動バーまたはデスクトップ・ショートカットを使用するか、を選択して、アプリケーション名を入力してください。
- 「お気に入り」や「最近使ったファイル」のような変更される可能性のある場所から、アプリケーションを起動したり、ファイルを開いたりしないでください。
- 「スタート」メニューのようなカスケード・メニューを使用する場合は、サブメニューが表示されるまでいつも少し時間がかかります。記録を終え、
テストを編集するときには、生成されたマウス・シーケンスを調べ、正しいパスをたどってサブメニューを表示していることを確認してください。
- ファイルを開いたりアプリケーションを起動したりするのに「最近使ったファイル」メニューを使用しないようにしてください。これらの項目は実行のたびに変更される可能性があるためです。
- テストを記録する場合、ウィンドウまたはダイアログ・ボックスを使用する前に、エレメントをクリックしてフォーカスさせてから入力します。
- マウスの移動イベントおよびキーボード・イベントは、明確に定義し、比較的低速にしてください。吹き出しヘルプ (ツールチップ) やマウスの移動のアクションが予想される場合、処理を進める前に十分待機してください。
- セッションを記録した後、終了する前にユーザー入力が必要なアプリケーションもあります (例: 変更の記録など)。これにより、セッションの終了時とテストの実行開始時でのアプリケーションの状態に矛盾が生じることがあります。問題を回避するには、セッションの記録の終了時に、すべてのアプリケーションを手動で閉じ、メニューからセッションを確実に終了させます。「Citrix」クライアントまたは「Citrix レコーダー・コントロール」から「停止」または「閉じる」をクリックしないでください。
記録を終え、テストを編集するときには、単一ユーザーでのテストを検証するために、
通常の検査を実行することが重要です。実行するたびにテスト実行ヒストリーを開き、
テストが正しく同期されていることを確認してください。必要に応じて、不必要なタイムアウトを発生させるウィンドウ・イベントまたはイメージの同期のレベルを「条件付き」から「オプション」の間で変更します。仮想ユーザーへのテストのデプロイやスケジュールによる実行は、テストが堅固なものになり、単一ユーザーでまったく問題がない場合にのみ行ってください。