Citrix セッションの実行中、テストでは、ウィンドウ・イベントまたはイメージ認識を使用して、正しいユーザー入力アクションが Citrix サーバーから送られるアプリケーション・イベントで適切に維持されることを確認します。
テストでは、同期メカニズムによって、Citrix サーバーの負荷によって変動する可能性があるタイミングのみに依存せずに、同期した状態を保つことができます。
同期は検査ポイントとは異なります。
検査ポイントでは、ウィンドウ・キャプションなどアプリケーションのいくつかの値を検査し、合格、不合格、エラー、または解決不能 といったテスト状況を生成します。
同期はテストの実行に使用され、テストがサーバー出力を認識できなかったときに、テスト実行ヒストリーに同期タイムアウトを記述します。
同期は、ウィンドウ・イベントで発生するか、またはユーザーが指定した画面区域の認識によって発生します。
- ウィンドウ・イベント同期は、テスト・レコーダーによって自動的に生成されます。
テストが実行されると、仮想ユーザーはキーボード・アクションやマウス・アクションなどのエミュレートされたユーザー・アクションをサーバーに送信し、サーバーは作成、アクティブ化、移動、サイズ変更、破棄 などのウィンドウ・イベントで応答します。テストは、予期されるウィンドウ・イベントが発生するまで待機してから、次のユーザー・アクションをサーバーに送信します。テストでは、ウィンドウ・スタイル、ロケーション、およびサイズを使用してウィンドウを認識します。
- イメージ同期によって、画面区域の内容の認識を追加できます。テストは、イメージから計算された固有のビットマップ・ハッシュ・コードか、光学式文字認識によってイメージから取得されたテキストのいずれかに同期することができます。記録中に、テストの重要な部分にイメージ同期を手動で追加できます。Internet Explorer のように、ウィンドウ・オブジェクトの変更はほとんどないが、ウィンドウの内容の更新は頻繁に行われるテスト・アプリケーションでは、イメージ同期は特に有用です。
テストの実行中、ウィンドウ・イベントまたはイメージ認識がサーバーの負荷とは関係なくユーザー・アクションを同期化するまで、テストは待機します。予期されるウィンドウ・イベントが発生しないか、または予期されるイメージが認識されない場合、テスト実行ヒストリーに報告される同期タイムアウトが生成されます。テストは、次の同期点で実行の再開を試みます。
基本タイムアウト遅延は Citrix テスト生成の設定で指定しますが、実際の遅延時間は同期のレベルによって異なります。
ウィンドウ・イベントおよびイメージ用に以下の 3 つのレベルの同期があり、テスト・エディター内の各エレメントで指定できます。
- 条件付き: これは、メイン・ウィンドウおよびダイアログ・ボックスのデフォルトの振る舞いです。同期が失敗した場合、テストは続行を試み、同期タイムアウトは Citrix パフォーマンス・レポートおよびテスト実行ヒストリーに警告 として記録されます。
- 必須: 基本タイムアウト遅延の 3 倍の時間が経過した後に同期が失敗した場合、テストはエラー 状況で終了します。
- オプション: 同期は必須ではありませんが、2 秒経過後にタイムアウトが発生した場合、テスト実行ヒストリーに警告 として記録されます。
テスト・レコーダーは、ウィンドウ・イベントの性質に応じて、自動的にウィンドウ・イベントに推奨される同期レベルを設定します。例えば、ツールチップは「オプション」に設定され、メイン・ウィンドウおよびダイアログ・ボックスは「条件付き」に設定されます。イメージ認識の場合、デフォルト設定は「条件付き」です。