テスト・エディターでは、記録したテストを検査またはカスタマイズできます。
テスト・エディターには、テストのウィンドウ・イベントが連続した順序でリストされます。
新規ウィンドウは太字で示されます。Windows
® オペレーティング・システムでは、各ウィンドウに ID 番号が割り当てられます。この番号はテストを実行するたびに変わりますが、一般にテスト内では変更されないので、各ウィンドウ・オブジェクトを識別する手段となります。
注: 場合によっては、オペレーティング・システムが破棄されたウィンドウ ID をリサイクルすることがあります。テスト・レコーダーは、これらのウィンドウ ID を適切に識別するため、必要に応じてウィンドウ ID の終わりに番号を付加します。
以下に示すテスターのアクションの記録から生成されたテスト Paint の例を説明します。
- Citrix サーバーにログインします。
- 「スタート」メニューから「ペイント」プログラムを開始します。
- 赤色とエアブラシ・ツールを選択し、「Hello」という単語を描きます。
- 青色とテキスト・ツールを選択し、「World」という語を入力します。
- 「ペイント」プログラムを閉じ、記録を停止します。
テスト・エディター・ウィンドウには 2 つの主要なエリアがあります。左側のエリア、「テスト・コンテンツ」には、テストのイベントが発生順に表示されます。右側のエリア、「テスト・エレメント詳細」には、テスト階層で現在選択されている項目 (ウィンドウ、マウス・イベント、キー・イベント、または画面キャプチャー) の詳細情報が表示されます。前述の例では、「テスト・コンテンツ」エリアでテスト名 Paint が選択されているため、「テスト・エレメント詳細」にこのテストに関する情報が表示されます。「共通オプション」と「Citrix オプション」がテスト全体に適用されます。
Citrix セッションはテスト下にあり、接続と Citrix Presentation Server クライアント・オプションに関する情報 (カラー階調や解像度など) が含まれています。
ウィンドウ・イベントは Citrix テストの基本テスト・エレメントであり、Citrix サーバーにより描画されるグラフィックス・オブジェクト (実際のウィンドウ、ダイアログ・ボックス、メニュー、ツールチップなど) を表します。ウィンドウを作成、破棄、移動、またはサイズ変更するたびに、ウィンドウ・イベントが記録されます。ウィンドウが最初のオカレンスであるウィンドウ作成イベントは、太字で表示されます。一般に、ウィンドウ・オブジェクトはタイトルによって識別されます。メニューやツールチップなど、ウィンドウ・タイトルがない場合は、テスト・エディターではウィンドウ ID 番号が使用されます。
ウィンドウ内には、ウィンドウのイベント (ウィンドウ作成イベント、画面キャプチャー、マウスまたはキーボード・アクションなど) のリストが表示されます。
一部のアクションでは、強調表示されているデータがあります。この強調表示は、これらのデータに以下のいずれかまたは両方のタイプの情報が含まれていることを示しています。
- データ・プール候補: データ・プールの値で置換するとテスト・ジェネレーターが判断する可能性の高い値で、通常は記録中にテスターが指定します。データ・プール候補の 1 例は、記録済みテストで検索する文字列です。テストを実行する前に適切な置換値を含むデータ・プールの列と文字列を関連付けたい場合、文字列はデータ・プール候補として強調表示されます。
- 相関データ: テスト内の値で、正確なテスト実行を確実に行うためにテスト・ジェネレーターが関連付ける必要があると判断したテストの値です。通常は、応答の中の値の 1 つと後続の要求の中の値の 1 つを指します。
1 例として、従業員データベースを検索するテストでブラウザーに戻された写真があります。
テスト・ジェネレーターは、従業員名と写真を自動的に相関させます。
多くの仮想ユーザーを使用してテストを実行する前に、記録されたテスト内の検索対象の従業員名を、データ・プール内の名前で置き換えたとします。このテストはデータを相関させるので、各仮想ユーザーは別の従業員を検索し、サーバーは該当する写真を戻します。
パフォーマンス・テストの説明図を色付きで表示するには、「ウィンドウ」>「設定」>「テスト」>「Performance Test エディター」をクリックし、次に「色とフォント」タブをクリックします。
選択したテスト・エレメントにエレメントを追加するには、「追加」をクリックします。
または別の方法として、テスト・エレメントを右クリックして、メニューからアクションを選択することもできます。
表示される選択項目は、その前に選択した内容によって異なります。例えば、ウィンドウ内ではマウス・アクションまたはテキスト入力を追加できます。
「挿入」ボタンも同様の働きをします。選択したエレメントの前にエレメントを挿入するには、このボタンを使用します。
「除去」ボタンでは、項目を削除できます。
注: Citrix Performance Test はサーバーとの低レベル対話に基づいているため、テスト・エレメントを手動で変更すると、記録されたテストが中断する可能性があります。
場合によっては、エディターで作業する必要のあるエリアが不明瞭であることがあります。エリアを拡大するには、カーソルを形状が変わるまで (上端が上向きの矢印、下端が下向きの矢印の垂直線に変わる) 青い線の 1 つをまたいで動かし、左マウス・ボタンを押したまま上下にドラッグします。