データ・プールは、テストの実行中に変数データを提供します。
生成されたテストは、ユーザーのエミュレーションに基づいています。記録の実行中、ユーザーはテスト対象のアプリケーション・ユーザーが実行すると予期したステップを個別に順に実行します。記録から生成されたテストは、ユーザーとアプリケーションの対話を正確に反映しています。生成されたテストを変更せずに実行すると、テストの記録中に使用したデータと同じデータを使用します。
例えば、従業員データベースで 「Doe, John」 を検索するテストを記録したと仮定します。テストの変更を行わなければ、10 名の仮想ユーザーでテストを実行すると、各ユーザーは全員「Doe, John」を検索します。このようなテストをおそらくユーザーは望まないでしょう。そうではなく、変数データを使用したテストを望むはずです。そうすれば各テスト・インスタンスは、異なる名前を検索するからです。テストの実行時に記録済みテストの実際のデータと置換する変数データを含むデータ・プールを使用すればこの目的を達成することができます。
以下の図は、レコーダーを開始し、URL である www.ibm.com/xx/ を入力した際に生成されたテストを示してます。xx はユーザーの国別コードです。
図は US のホーム・ページを表示しています (xx が us です)。
強調表示された要求に、データ・プールの列と関連付けた要求値が含まれている場合、これらの値は白い文字で、全体が暗い緑色で強調表示されます。
また、ページの「テスト・データ」テーブルが、データ・プール情報 (緑色の文字) の要約で更新されます。