マニュアル・テスト・スクリプトの実行について

マニュアル・テスト・スクリプトの実行では、実行ビューアーを使用してステートメントを 1 つずつ進みながら、ステートメントの完了後にステップを照合し、検査ポイントと報告ポイントを検証します。

注: デフォルトでは、実行ビューアーは 15% の透過性に設定されていて、ビューアーを表示しながら、テスト中のアプリケーションも表示できるようになっています。 「% の透過性」スライダーにより、実行ビューアーの透過性をコントロールすることができます。 このスライダーを左に移動すると、実行ビューアーの透過性は低くなり、右に移動すると透過性は高くなります。 0 に設定すると、実行ビューアーを完全に不透明のウィンドウとして表示します。現在の設定をデフォルトとして設定するには、「% の透過性」をダブルクリックします。透過性の度合いは、「設定」ダイアログ・ボックスの「主な設定」ページでも調整可能です。

実行ビューアーのウィンドウには、実行中のスクリプトが数行表示されます。 明るい青色の強調表示バーが、現在処理中のステートメントです。1 つのステートメントを完了すると、強調表示バーはスクリプト中の次のステートメントへ移動します。

ステップを 1 つ 1 つチェックしなくても、検査ポイントと報告ポイントをすべて確認するのであれば、「次の検査ポイントまたは報告ポイントにスキップ」ボタン 「次の検査ポイントまたは報告ポイントにスキップ」ボタン をクリックすることで、作業速度を早めることができます。Manual Tester は、ステップを省略して、スクリプト内の次の検査ポイントまたは報告ポイントに強調表示バーを移動します。

各ステップを実行するときには、「適用」をクリックして、ステップが完了したことを示します。Manual Tester は、完了を示す小さなチェック・マーク ステップが完了したことを示す小さなチェック・マーク をステップの左に挿入します。

各検査ポイントや報告ポイントを検証するときには、実行ビューアーの「結果」セクションから結果を選択します。標準の結果は、「解決不能」「合格」「失敗」、および「エラー」です。カスタマイズした実行結果は、「設定」ダイアログ・ボックスの「実行結果」ページで作成できます。 「実行結果」ページでは、結果をステップに適用するかどうかを選択することもできます。

注: チュートリアルの「Manual Tester スクリプトの実行」 では、マニュアル・テスト・スクリプトの実行方法を順番に説明します。 チュートリアルを開始するには、次のように操作します。
  1. Manual Tester メニューから、「ヘルプ」>「チュートリアル・ギャラリー」をクリックします。
  2. 「チュートリアル・ギャラリー」内の左側にある「操作しながら学習する」を展開します。
  3. 「Manual Tester スクリプトの実行」をクリックします。

テストの実行中にスクリプトを変更する場合は、実行ビューアーのメニューで、「実行」>「停止してスクリプトに戻る」をクリックします。Manual Tester により、テスト結果を保管するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。 テスト・ログを保管するには、「はい」をクリックし、テスト結果を廃棄するには、「いいえ」をクリックします。 Manual Tester は実行を停止し、実行ビューアーを閉じ、Manual Tester ウィンドウを再表示します。

マニュアル・テスト・スクリプトの実行を一時停止および再開することもできます。 スクリプトを一時停止すると、一時停止したテスト・ログに結果を保管し、後で実行を再開できます。 詳しくは、マニュアル・テスト・スクリプトの一時停止および再開について を参照してください。

スクリプトの実行中には、クリップボードにコピーしたアプリケーション内のテキストを、ステートメントに関連付けられた期待されるテキストと比較できます。データ利用可能アイコン データ利用可能アイコン「結果」セクションに表示される場合、アプリケーション内で期待されるテキストはステートメントに関連付けられており、そのテキストをアプリケーションで実際に表示されるテキストとの比較に利用できます。 例えば、データ利用可能アイコンが「結果」セクションの右上隅に表示されている場合は、テキストが現在実行中のステートメントで利用可能であることを示します。

データ利用可能アイコンが表示された「結果」セクション

Manual Tester は、「プロパティー」ビューの「データの比較」プロパティーでステートメントに関連付けられた期待されるテキストを表示します。

アプリケーションの該当するフィールドに移動し、実際のテキストをクリップボードにコピーして (Ctrl+C を押す)、実行ビューアー・ツールバーの「コピーされたテキストを、期待されるテキストと比較」ボタン 「コピーされたテキストを、期待されるテキストと比較」ボタン をクリックします。 実際のテキストと期待されるテキストが同じである場合は、Manual Tester はメッセージを表示します。期待されるテキストとアプリケーション内の実際のテキストが違う場合は、Manual Tester は「テキストの差分」ダイアログ・ボックスを表示します。

類似の機能を使用して、ステートメントに関連付けられているテキストをテスト対象のアプリケーションに貼り付ければ、入力の手間が省け、時間の節約になり、正確さも保証されます。ステートメントがステップであり、データ利用可能アイコン 「データ利用可能」アイコン「結果」セクションに表示されている場合、テキストはステートメントに関連付けられており、そのテキストをアプリケーションへの貼り付けに利用できます。Manual Tester は、ステップに関連付けられたテキストを、「プロパティー」ビュー内の「データの貼り付け」プロパティーに表示します。 テストしているアプリケーションの該当するフィールドにカーソルを置いて、Ctrl + V を押します。Manual Tester により、カーソル位置でテキストがアプリケーションに貼り付けられます。

実行ビューアーを表示したまま、テスト中のアプリケーションと対話することができます。実行ビューアー・メニューで、「ウィンドウ」>「常に前面に」をクリックします。

実行中に個々のステートメントについてのコメントを入力できます。 それには、実行ビューアーのツールバーにある「実行コメント」ボタン「実行コメント」ボタンをクリックします。 Manual Tester により、そのコメントが「プロパティー」ビューの「実行コメント」プロパティーに組み込まれます。 また、「実行コメント」プロパティーに短いコメントを入力することもできます。

スクリプト内のステートメントを処理し終えたら、結果をテスト・ログに保管できます。 デフォルトでは、Manual Tester は、テスト・ログ・ファイルの名前として、スクリプトの名前に拡張子 .execution を付けて使用します。テスト・ログ・ファイルは .csv (コンマ区切り) ファイルでエクスポートできます。

関連概念
ログ内の結果の表示について
関連タスク
マニュアル・テスト・スクリプトの実行
実行ビューアーの結果のカスタマイズ
アプリケーションへのテキストの入力
テキストの検査
ログ・ファイルのエクスポート
関連資料
実行ビューアー
テスト・ログ
「プロパティー」ビュー
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