テスト文書のインポートについて

Microsoft® Word、Microsoft Excel、または Rational® TestManager の ManualTest を使って一度作成したテスト文書を再作成する必要はありません。それらの文書は IBM® Rational Manual Tester に簡単にインポートできます。

タイプ (Word、Excel、または Rational TestManager ManualTest) が一種類であれば、1 つ以上のファイルを一度にインポートできます。その手順を順序立てて行うには、Manual Tester の「インポート」ウィザードが便利です。

テスト文書をインポートする際には、以下を指定します。

Manual Tester は、マニュアル・テスト・スクリプトの名前にインポートする文書のファイル名を使用し、.rmt 拡張子を付加します。例えば、TestingClassicsJava.xls という名前の Excel ワークシートをインポートした場合、Manual Tester はマニュアル・テスト・スクリプトに TestingClassicsJava.rmt という名前を付けます。

表、グラフィック、またはチャートが組み込まれたステートメントがある Word または Excel のテスト文書をインポートする場合、表、グラフィック、またはチャートはマニュアル・テスト・スクリプトで表示されます。

Manual Tester は、インポートされたファイルのタイプに応じて、それぞれ異なる仕方でテスト文書のエレメントを処理します。 以下のセクションでは、3 種類のテスト文書のインポートについて説明し、テスト文書およびテスト文書をインストールして生成されるマニュアル・テスト・スクリプトの例を示します。詳細については、以下のリンクをクリックしてください。

Word テスト文書のインポートについて

Word で作成されたテスト文書のインポート時には、以下の処理が行われます。

例 1

次の Word ファイルからは、グループ内にグループを持つマニュアル・テスト・スクリプトが作成されます。

グループ内にグループを作成する Word ファイルの例

Word ファイルをインポートすると、Manual Tester は「Log in as New Customer」というラベルのグループを作成し、続く 3 つのステートメントをこのグループに組み込みます。 このグループには「Log in as New Customer」より下位の見出しレベルがあるので、Manual Tester は「Verify Item and New Customer」というラベルのサブグループを作成します。 Word ファイルをインポートして生成されるマニュアル・テスト・スクリプトは、次のようになります。

グループ内にグループを持つ、インポート結果のマニュアル・テスト・スクリプトの例

例 2

次の Word ファイルには「見出し 2」スタイルが含まれています。ファイルのインポート時に Manual Tester はこの見出しスタイルを最初に検出するため、この見出しスタイルから最上位のグループ・フォルダーが作成されます。

「見出し 2」スタイルを含む Word ファイルの例

Word ファイルをインポートすると、Manual Tester は「Log in as Existing Customer」というラベルの最上位グループを作成し、続く 3 つのステートメントをこのグループに組み込みます。

Word ファイルをインポートして生成されるマニュアル・テスト・スクリプトは、次のようになります。

「見出し 2」レベルから作成された最上位グループを持つマニュアル・テスト・スクリプトの例

Excel テスト文書のインポートについて

Excel で作成されたテスト文書のインポート時には、以下の処理が行われます。

例 3

この例では、Excel ブックに PushButtonListBox、および EditBox のワークシート・タブが含まれています。 PushButton ワークシートの例を示します。Excel ワークシートの例

この Excel ブックをインポートすると、Manual Tester は「アウトライン」ビューに、PushButtonListBox、および EditBox という 3 つのグループ・ラベルを作成します。また、各ワークシート・タブの 1 行目の列 A の内容を、グループの説明としてテキスト・エディターで使用します (例、To test all push buttons in the application)。列 A の行 2 以下の行を使用して、「アウトライン」ビューでのグループのステートメント・ラベルを作成します (例、Test the OK ButtonTest the Cancel button、および Test the Start button)。 Manual Tester は、列 B 以降、同じ行の列を結合し、ステップの記述としてテキスト・エディターに取り込みます (例、To test OK button action performedTo test Cancel button dialog closed、および To test Start application button Start Application dialog comes up)。

Excel スプレッドシートから作成されたマニュアル・テスト・スクリプトの例

Rational TestManager ManualTest スクリプトのインポートについて

Rational TestManager ManualTest スクリプトをインポートする際には、Manual Tester はすべてのスクリプトを指定されたデータ・ストアにインポートします。データ・ストアに複数のファイルがある場合は、インポート・ウィザードの「インポート・ソース・タイプ」で、「個別ファイルへの文書のインポート」チェック・ボックスを選択し、「インポート後にファイルを表示」チェック・ボックスをクリアすることをお勧めします。
関連タスク
Word および Excel テスト文書のインポート
Rational TestManager ManualTest スクリプトのインポート
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