演習 1.7: コンパレーターを使用した検査ポイントの更新

始める前に、「演習 1.6: レグレッション・テスト」を完了してください。

検査ポイントでは、オブジェクトのプロパティーまたはデータのベースラインを指定します。 アプリケーションの後続ビルドで検査ポイントが失敗すれば、アプリケーションの障害や意図的な変更が見つかったことになります。 変更が意図的なものであれば、検査ポイントの情報を更新して、将来のビルドのためにテストの有効性を保持できます。

  1. ログを閉じている場合は、「プロジェクト」ビュー内でログ名をダブルクリックして、再びログを開きます。
  2. ログ内の失敗した検査ポイント項目の終端にある「結果の表示」リンクをクリックします。 イベント見出しは、「Verification Point (OrderforTrentCulpito_standard)」です。

    「機能テストの検査ポイント・コンパレーター」には、検査ポイントのデータが表示されます。 コンパレーターのバナーに検査ポイント名が表示されていることを確認してください。 (注: エラー・メッセージが表示されて、コンパレーターが開かない場合は、ブラウザーの Java プラグインを有効にする必要があります。 その手順については、機能テストのヘルプの「Before You Record」セクションの中の「Enabling the Java Plug-in of a Browser」のトピックを参照してください。 そのセクションを表示するには、機能テストの「ヘルプ」メニューでヘルプの目次を使用してください。)  

  3. 検査ポイントが失敗すると、コンパレーターに予想の値と実際の値が表示されるので、その違いを分析できます。 その後、ベースライン・ファイルをロードし、実際のファイルの値に合わせて編集や更新を行えます。

障害は赤色で表示されます。
  1. 「text」プロパティーにスクロールします。

ClassicsA で検査ポイントを作成した場合、バナーのタイトルは「Order for Trent Culpito」です。 ClassicsB に対してそのスクリプトを再生した場合、バナーのタイトルは「Orders for Trent Culpito」です。 「Orders」ダイアログ・ボックスでは顧客が複数の注文をすることが可能なので、「Orders」のほうが正しいと言えます。 それで、ベースライン・ファイルを更新して、ClassicsB に合わせてテキストを変更する必要があります。

ベースライン・ファイルのみ編集できます。
  1. 「コンパレーター」ツールバーで「編集するベースラインのロード」ボタン (ベースラインの編集) をクリックします。

左の「値」列に「ベースライン値」が表示されていることを確認します。

  1. 「text」プロパティーにスクロールする代わりに、「プロパティー」列の上にある「最初の相違にジャンプします」ボタン (最初の相違点にジャンプ) をクリックします。 4 つのナビゲーション・ボタンにより、ベースライン・ファイルと実際のファイルの違いを見つけることができます。

ベースライン・ファイルを更新する方法は 2 つあります。 1 つは、グリッドのセルを編集して、「Order」という語に「s」という文字を追加する方法です。もう 1 つは、 「ベースラインを置換する」コマンドを使用する方法です。 ベースラインの置換操作では、ベースライン・ファイルのすべての値が実際のファイルの値に置換されます。 一般に、編集する必要のある値が 1 つであったり、ごく少数であったりする場合は、個々の数を編集するべきです。

  1. このテストでは、更新を必要とする違いが 1 つしかないので、「コンパレーター」ツールバーの「ベースラインから実際の値への置き換え」ボタン (ベースラインからの置き換え) をクリックします。

これで、「text」プロパティーの両方の値が一致し、このプロパティーが赤色で表示されることはなくなります。コンパレーターを使用するための詳細については、機能テストのヘルプを参照してください。  

  1. コンパレーターを閉じます
これで、将来のためにベースライン値を更新したので、再びスクリプトを再生して、検査ポイントが合格になるかどうかを確認してみましょう。
  1. まずログを閉じます
  2. 機能テスト・ツールバーで、「機能テスト・スクリプトの実行」ボタンをクリックします。
  3. 「Classics」ログを選択し、「完了」をクリックします。
  4. ログを上書きかどうかを確認するための画面が表示されたら、「はい」をクリックします。

    まだ認識の問題を修正していないので、機能テストは、「 Member Logon」ダイアログ・ボックスで休止します。 再生が終了すると、機能テストはログを表示します。 今回は、検査ポイントが合格になっています。

  5. コンパレーターを使用して、テスト対象のアプリケーションの変更に合わせてオブジェクトのデータやプロパティーを更新することがいかに簡単かをご理解いただけたと思います。
  6. ログを開いたままにしておきます。

次に、「演習 1.8: オブジェクト・マップの更新」に進んでください。

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