演習 1.3: 検査ポイントの作成
始める前に、「演習 1.2: スクリプトの記録」を完了してください。
この演習では、オブジェクトをテストするための検査ポイントを記録します。
検査ポイントでは、特定のアクションが発生したかどうかや、オブジェクトの状態がどうなっているかを検査します。
「プロパティー」の検査ポイントを 1 つ作成するか、「データ」の検査ポイントを 6 種類作成できます。
検査ポイントの作成作業では、アプリケーション内のオブジェクトに関する情報を取り込むことによって、再生時の比較対象にするベースライン情報を設定します。
ここでは、作曲家のツリーを取り込むために「データ」の検査ポイントを 1 つ記録します。
「データ」の検査ポイントの作成
- 記録モニターで、「検査ポイント・コマンドまたはアクション・コマンドの挿入」ボタン (
) をクリックします。
- 「検査ポイントおよびアクション・ウィザード」の「オブジェクトの選択」ページで、「次のページに進む」オプションが選択されていれば、そのチェックを外します。
- オブジェクト・ファインダー (
) を使用して、アプリケーション内で作曲家のツリーを選択します。
オブジェクト・ファインダーをクリックして、ツリー上にドラッグします。
マウス・ボタンを押していると、ツリー全体が赤い枠で縁取られ、赤い枠の横にある画面ヒントにオブジェクト名 (javax.swing.JTree) が表示されます。
マウス・ボタンを放して選択内容を確定すると、「オブジェクトの選択」ページの下部にあるグリッドにオブジェクトの認識プロパティーがリストされます。
- 「次へ」をクリックします。
- 「アクションの選択」ページで、「データ検査ポイントの実行」が選択されているはずです。
これは、このページの最初のアクションです。
その項目が選択されていることを確認し、
「次へ」をクリックします。
- 「検査ポイント・データ・コマンドの挿入」ページの「データ値」フィールドで、「ツリー階層」テストを選択します。
このテストは、ツリー階層全体の情報を取り込みます。
- 「検査ポイント名」フィールドに
「Classics_tree」
と入力し、「次へ」をクリックします。
- 「検査ポイント・データ」ページの右ペインのグリッドに、取り込んだデータが表示されます。
項目の横にあるボックスにチェック・マークが表示されていれば、その項目がテストされるという意味です。
デフォルトでは、すべての項目が選択されています。
チェックの付いた状態のままにしておいてください。
すべての項目が選択されていない場合は、「すべてチェック」ボタンをクリックします。
- 「完了」をクリックします。
「プロパティー」の検査ポイントの作成
次に、注文が正しい顧客のものかどうかを確認するための検査ポイントをもう 1 つ挿入できます。
「プロパティー」の検査ポイントでは、確認画面にテキストを取り込みます。
- ClassicsCD アプリケーションで、「Order」>「View Existing Order Status」をクリックします。この時、どちらのパスワード・フィールドもクリックしないでください。
- 「OK」をクリックします。
「View Existing Orders」ダイアログ・ボックスにある「Order for Trent Culpito」というラベルをテストします。
- 記録モニターで、「検査ポイント・コマンドまたはアクション・コマンドの挿入」ボタン (
) をクリックします。
- この時には、「オブジェクトの選択」ページの「次のページに進む」オプション (オブジェクト・ファインダーの下のチェック・ボックス) を選択します。
- オブジェクト・ファインダーを「Order for Trent Culpito」というラベルの上にドラッグして、選択します。
マウス・ボタンを押していると、そのラベルが赤い枠で縁取られ、オブジェクト名 (javax.swing.JLabel) が表示されます。
「次のページに進む」オプションを選択したので、オブジェクトを選択すると、「アクションの選択」ページが開きます。
- 「プロパティー検査ポイントの実行」を選択します。これは、先頭から 2 番目のアクションです。
- 「次へ」をクリックします。
- 「プロパティー検査ポイント・コマンドの挿入」ページで、「子を含める」フィールドを「なし」に設定したままにします。
- 「検査ポイント名」で、表示されるデフォルトを受け入れます。
- 「標準プロパティーを使用する」オプションにチェック・マークを付けたままにし、「次へ」をクリックします。
「検査ポイント・データ」ページで、テスト・オブジェクトの各プロパティーとそれぞれの値がグリッド形式で表示されます。
「プロパティー」列でテストするプロパティー
を選択し、「値」 列でプロパティー値を編集します。
デフォルトで選択された状態になるプロパティーはありません。
オブジェクトのプロパティーをテストするには、テストするプロパティーにチェックを付けて選択する必要があります。
選択したプロパティーは、この検査ポイントを使用したスクリプトを再生するときにテストされます。
リストにあるすべてのプロパティーにチェックを付けるには、グリッドの上にある「すべてチェック」ツールバー・ボタンをクリックします。
「すべてチェック解除」ボタンを使用すると、すべてのプロパティーの選択が解除されます。
「プロパティー」の検査ポイントを使用する場合は、関心のあるプロパティーだけをテストすることが望ましいと言えます。
この場合、注文が正しい顧客のものかどうかを確認するために意味を持つのは、「text」プロパティーだけです。
- 「プロパティー」 列で、「text」プロパティーにスクロールします。
再生時にテストするために、「text」プロパティーの横にあるボックスを選択します。
チェック・マークが付いたままの状態にするには、チェック・ボックスを 2 回クリックしなければならない場合もあります。
- 「opaque」プロパティーと「visible」プロパティーも選択します。
- 「完了」をクリックします。
- ClassicsCD の「View Existing Orders」ダイアログ・ボックスで、「閉じる」をクリックします。
ここで、別のクイック・オーダーを行って、先ほどテストしなかったパスワード・フィールドをテストしてみましょう。
- 作曲家のツリーにある「Schubert」 フォルダーを展開します。
- 「String Quartets Nos. 4 & 14」をクリックします。
- 「Place Order」をクリックします。
- 「Member Logon」ダイアログ・ボックスで、「Existing Customer」と「Trent Culpito」のデフォルト設定をそのまま受け入れます。
- 今回は、「パスワード」フィールドに「xxxx」と入力します。
- 「Remember Password」オプションのチェック・ボックスをクリックして選択します。
- 「OK」をクリックします。
- 有効な形式のクレジット・カード番号と有効期限を入力します (例: 7777 7777 7777 7777、有効期限 07/07)。
- 「Place Order」をクリックします。
- 注文確認のメッセージ・ボックスで、「OK」をクリックします。
- 「x」 ボタンをクリックして ClassicsCD アプリケーションを閉じます。
- 「記録」ツールバーの「記録の停止」ボタン (
) をクリックします。
記録を停止すると、機能テストはモニターを閉じ、スクリプトとオブジェクト・マップをプロジェクト・ディレクトリーに書き込みます。
「機能テスト」ウィンドウが再び表示され、スクリプトがメイン・ウィンドウに表示されます。
次に、「演習 1.4: スクリプトの再生」に進んでください。