本製品のバージョン 6.0.1 で配布される Agent Controller は、リーク分析で使用される最適化ヒープ・ダンプ用の新しい形式をサポートします。 ヒープ・ファイルの形式および命名規則が単純化されています。前のリリースでは、ヒープ・ファイルは、ヘッダー・ファイル、代替ヒープ・ファイ ル、および移動/解放ファイルのセットになっており、各ヒープを処理するのに複数のファイルが必要でした。 6.0.1 では、ヘッダー・ファイルおよび移動/解放ファイルは生成されなくなり、キャプチャーされた各ヒープが単一の独 立したファイルに保管されるようになりました。また、ファイルの命名が、IBM JVM で生成されるヒープ・ダンプの命名と一致するように変更されました。 新しい最適化ヒープ名の形式は次のとおりです。
<prefix=optHeap>.<date>.<time when heap is taken>.<pid of System Under Test>.<suffix=trcopt>
4 6.0.1 最適化ヒープ・ファイルのサンプル・セット:
optHeap.20050318.143056.3000.trcopt optHeap.20050318.143102.3000.trcopt optHeap.20050318.143107.3000.trcopt optHeap.20050318.143110.3000.trcopt
古いファイルと新しいファイルの最も簡単な見分け方は、サフィックスを確認することです。古いファイルのサフィックスは、 「.trchoh」で、新しいファイルのサフィックスは「.trcopt」です。
6.0.1 でのリーク分析用の最適化ヒープ・ダンプの収集には、 6.0.1 で配布されている Agent Controller を使用するのが最良の方法です。それが可能でない場合、および古いリリースで生成されたヒープをサポートする場合、 6.0.1 Refresh Pack では、古い形式の最適化ヒープ・ファイルのサポートが制限されています。
自動リーク検出プロファイル・セットを使用し、古い形式のヒープに接続してそれをキャプチャーすることができます。古い Agent Controller であることを警告する警告メッセージが表示されます。作業を続行し、古い形式の最適化ヒープをキャプチャーすることを 選択できます。ヒープをキャプチャーした後、そのヒープをこの製品が実行されているプロセッサーに対して使用可能にする必要があります。これを行うには、ヒープを Agent Controller およびテストされるシステムを実行しているプロセッサーから、この製品を実行しているプロセッサーにコピーする必要があります。
ヒープがファイル・ブラウザーから使用可能になったら「インポート」>「ヒープ (Heaps)」ウィザードを実行して、ヒープを「プロファイル・プロジェクト」に移動します。これにより、プロファイル・プロジェクト内に新しい処理記入項目が作成され、ヒープが新しい形式に変換され、その新 規ヒープがプロジェクト・ディレクトリー内の leakanalysis サブディレクトリーに保管されます。プロファイル・モニター に表示されている変換後のヒープ上で、リーク分析を実行するか、ビューを開きます。変換後、古い形式のヒープにはアクセスできません。
既存の古い形式のヒープ・ファイルをプロファイル・プロジェクトに移動するには、 上記と同じ「インポート」>「ヒープ (Heaps)」ウィザードを使用します。これが、唯一サポートされている古いヒープ・ファイルへのパスです。データを 6.0.1 ワークスペースに移動するその他の方法 (「インポート」>「既存プロジェクトをワークスペースへ」など) はサポートされていません。
症状 1: 「インポート」>「ヒープ・ダンプ (Heap dump)」が正常に実行されたにも関わらず、ヒープ・ダンプがプロファイル・モニターに表示されない場合がある。
症状 2: リーク分析用のアプリケーションのプロファイルを作成中、「ヒープ・ダンプのキャプチャー (Capture Heap dump)」を行うと、ヒープ・ダンプ・オブジェクトがエージェントの下に表示されるが、いつまでも「データの転送待ち (Waiting to transfer)」のメッセージが表示される。
上記のいずれの症状も、Zone Labs Integrity Desktop などのファイアウ ォールに関する問題が原因である可能性があります。ワークベンチ・マシンで実行しているファイアウォールを使用不可にしてください。その後、操作を再試行してください。
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