スキーマ リポジトリまたはユーザー データベースの機能レベルをアップグレードする デフォルト メソッドは、空のデータベース コンテナーを作成し、次に メンテナンス ツールを使用して、既存のデータベースから 新規データベースをより高い機能レベルにアップグレードするという手順です。
ただし、機能レベル 6 へのインプレース アップグレードを実行することができます。 インプレース アップグレードにより、データベースの新規バージョンが元のデータベース ファイルに 書き戻され、古いデータベース構造を置き換えます。
インプレース アップグレードには、新しい空のデータベースを 作成しなくてもよいということと、新規データベースにクライアントまたは サーバーを示す必要がないという利点があります。一方、インプレース アップグレードの欠点としては、データベースを前の状態に戻す ことができないことと、アップグレード プロセスが完了するまで、ユーザーがデータベースを 使用できないということがあります。インプレース アップグレードを実行する前に、 データベースの完全コピーをバックアップし、これを別のロケーションに 保管しておく必要があります。
さらに複雑な環境の場合、インプレース アップグレードのリスクの方が この利点を上回る可能性があります。
機能レベル 3 からアップグレードしている場合は、インプレース アップグレードを 実行できません。メンテナンス ツールは、機能レベル 3 からアップグレードする際に、 スキーマ リポジトリのメタスキーマ バージョンもアップグレードします。
メタスキーマ バージョンのアップグレードは、機能レベルのアップグレードより 複雑です。メタスキーマ バージョンと機能レベルの両方をアップグレードするときには、 データベースのバックアップが重要です。