テスト ベッドの作成

テスト ベッドとは、変更内容のテストに使用できる非実動領域です。 実動データベースをアップグレードする前に、テスト ベッドをアップグレードします。

インプレース アップグレード (同じデータベースをソースとターゲットとして指定するアップグレード) を実行する予定の場合、 まずテスト ベッドを使用してテストしてください。インプレース アップグレードでは、 以下の指示のステップ 2 をスキップします。

インプレース アップグレードではなく標準アップグレードを 実行する場合、テスト データベースのアップグレード手順は 実動データベースのアップグレードとほぼ同じです。

実動データベースに基づいてテスト ベッドを作成するには、次の手順に従います。
  1. Rational® ClearQuest® スキーマ リポジトリと ユーザー データベースのバックアップを取ります。

  2. 製造元データベース構成」の説明に従って、 空の新しい製造元データベースを各スキーマ リポジトリとユーザー データベース用に作成します。 これらの新しいデータベースは、新しいテスト ディレクトリ内またはテスト サーバー上に作成します。 新しいデータベースを、以降、このセクションで テスト ベッド と呼びます。

    ここでは、空のデータベースのみを作成します。製造元データベースのツールを使用して データを移動またはコピーしないでください。Rational ClearQuest は、 アップグレード プロセスの一部として、データ構造を更新し、新規データベースに移動します。

    インプレース アップグレードを実行しているか、または Microsoft Access を 使用している場合には、このステップを実行しないでください。

  3. Rational ClearQuest Web を使用する場合は、Web サーバーをシャットダウンし、 スケジューリングした Rational ClearQuest MultiSite 同期ジョブがある場合はそれらを停止します。 続いて、次のいずれかの方法で、すべてのユーザーを Rational ClearQuest から 切断します。
    • データベースの製造元にこのようなツールが備わっている場合、管理者ツールを使用して、 データベースからユーザーをログオフします。
    • Windows システムの場合、それぞれのクライアントとサーバー コンピュータのタスク マネージャで、プロセスのリストを確認します。 次のいずれかのプロセスが実行中である場合、 タスク マネージャを使用してそのプロセスを終了します。
      • clearquest.exe
      • cqdesign.exe
      • cqintsvr*.exe
  4. 既存の実動スキーマ リポジトリとユーザー データベースをテスト ベッド データベースにコピーします。 Rational ClearQuest installutil ユーティリティを、 convertschemarepo オプションと convertuserdb オプションを指定して使用します。詳しくは、 Rational ClearQuest オンライン ヘルプ の「リファレンス ページ」を参照してください。

    installutil で変換オプションを指定すると、Rational ClearQuest が 元の実動データベースをロックすることになります。これをアンロックする必要がある場合、 Rational ClearQuest オンライン ヘルプ の「リファレンス ページ」トピックにある installutil unlockschemarepoinstallutil unlockuserdb コマンドに 関する情報を参照してください。

  5. テスト ベッド内の各データベースごとに、別の新しい空の製造元データベースを作成します。 このデータベースはアップグレード先のデータベースで、以降、このセクションで テスト アップグレード セット と呼ばれます。


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