Solution ID: 141791004 Type: External 表題: WINDOWS:[Japanese] UCMのデリバーやリベースの操作において、バイナリファイル をどのように扱えばいいのでしょうか。 製品: ClearCase バージョン: 5.0, 4.x OS: Windows DEFECT #: N/A PATCH #: N/A 参照事項: Solution ID: 12217の和訳 作成年月日: 30-Oct-02 改訂年月日: 質問: バイナリファイルを複数のストリームで並行開発している場合、デリバー/リベース時にそのエレメント を自動マージできないというダイアログが表示されます。 UCMのデリバーやリベースの操作において、バイナリファイルをどのように扱えばいいのでしょうか。 回答: UCMとベースClearCaseでのバイナリファイルの取り扱いはほぼ同じですが、バイナリファイルを複数 ストリームで並行開発する場合には、以下の通り、デリバー/リベース時にマージを考慮しないように エレメントタイプを定義しなければなりません。 1. タイプエクスプローラを開きます。 2. バイナリファイルが存在するvob/componentを選択します。 3. element typeのディレクトリに移動します。 4. 右クリックし作成を選択します。 5. エレメントタイプの名前として、NEVER_MERGEと入力します。 6. そのプロパティのアプレットが表示されます。タイプマネージャタブをクリックし、マージタイプ で"マージの時にこのタイプのエレメントは考慮しない"を選択します。 7. すでにバイナリエレメントがvob/componentに存在する場合、"cleartool chtype"でこれらのタイプ をNEVER_MERGEに変更します(chtypeの詳細につきましてはリファレンスガイドを参照ください)。 8. バイナリファイルがvob/componentに存在しない場合、ある特定の拡張子を持つバイナリファイルを NEVER_MERGEのエレメントタイプとして作成するようにmagic fileを更新することができます(magic fileの詳細はリファレンスガイドのcc.magic, default.magicを参照ください)。 上記の操作によってデリバーやリベースの際にマージを実行しないようになります。デリバーの操作を 例にあげますと以下のようになります。はじめてエレメントをインテグレーションストリームにデリバ ーすると該当するバイナリファイルはバージョン0で何のデータもない状態で存在します。これをベース ClearCaseにあるようにトリビアルマージ(上書きマージ)又は手動マージを行います。 トリビアルマージと手動マージの定義: トリビアル: マージ元のバージョンとマージ先のバージョンが同一である。これはマージ元のソースの バージョンをマージ先の目的のバージョンにコピーすることを意味します。 Manual: マージ元のソースのバージョンとマージ先のバージョンのエレメントに競合するのでそれを 解決しなければなりません。 トリビアルマージはmerge又はfindmergeで自動的に決定されます。 手動マージの手順 1. プロジェクトエクスプローラからデリバーを実行します。 2. デリバーのダイアログで該当するバージョンが現在チェックアウトされていますと表示されます。 3. デリバーの際に作成されたアクティビティで該当するエレメントをチェックアウトし、開発ビュー から該当するエレメントをコピーし、インテグレーションビューにあるエレメントに貼り付けます。 4. そのエレメントをチェックインします。 5. 2で表示されたデリバーのダイアログボックスにもどり、再実行をクリックします。 6. 完了ボタンと閉じるのボタンがあるダイアログボックスが表示されますので、完了、閉じるの 順でクリックします。 7. 最後に該当するエレメントを右クリックし、バージョンツリーからマージの矢印か、"cleartool merge -ndata"でもマージの矢印を引きます。 注意) バイナリファイルを複数のストリームで並行開発している場合、デリバー/リベースの時にそのエレメント を自動マージをすことができないというダイアログが表示されます。そこでエレメントタイプをNEVER_MARGE タイプに変更します。ある単一の開発ストリームからのデリバーでは自動的にインテグレーションストリーム にマージされます。 ご不明な点等ありましたら、ラショナルカスタマサービスへお問い合わせ下さい。