SDSF SJ アクション文字と同等に、JES ジョブ・モニターは、選択したジョブ出力を作成した JCL を取得し、エディター・ウィンドウで表示するための「JCL の表示 (Show JCL)」コマンドをサポートします。オリジナル JCL メンバーが簡単に見つからない場合に便利な機能として、JES ジョブ・モニターは JES から JCL を取得します。
「JCL の表示 (Show JCL)」コマンドの許可は、FEJJCNFG 内の LIMIT_COMMANDS ディレクティブで制御され、ご使用のセキュリティー製品の JESSPOOL クラスにプロファイルが作成されます。
ジョブ所有者 | ||
LIMIT_COMMANDS | ユーザー | その他 |
USERID (デフォルト) | 許可される | 許可されない |
LIMITED | 許可される | セキュリティー・プロファイルによって明示的に許可された場合にのみ許可される |
NOLIMIT | 許可される | セキュリティー・プロファイルによって許可された場合、または JESSPOOL クラスがアクティブでない場合は許可される |
JES は、JESSPOOL クラスを使用して SYSIN/SYSOUT データ・セットを保護します。 SDSF と同等に、JES ジョブ・モニターは、JESSPOOL クラスの使用を拡張して、ジョブ・リソースも保護します。
LIMIT_COMMANDS が USERID でない場合、以下の表に示すとおり、JES ジョブ・モニターは JESSPOOL クラス内の関連プロファイルに対する権限を照会します。
コマンド | JESSPOOL プロファイル | 必要なアクセス権 |
---|---|---|
保留 | nodeid.userid.jobname.jobid | ALTER |
リリース | nodeid.userid.jobname.jobid | ALTER |
取り消し | nodeid.userid.jobname.jobid | ALTER |
パージ | nodeid.userid.jobname.jobid | ALTER |
JCL の表示 (Show JCL) | nodeid.userid.jobname.jobid.JCL | READ |
上記の表では以下のように置き換えて使用します。
nodeid | ターゲット JES サブシステムの NJE ノード ID |
userid | ジョブ所有者のローカル・ユーザー ID |
jobname | ジョブの名前 |
jobid | JES ジョブ ID |
JESSPOOL クラスがアクティブでない場合、 LIMIT_COMMANDS の LIMITED 値および NOLIMIT 値の動作は異なります。JESSPOOL がアクティブの場合、動作は同じです。クラスは、デフォルトでは、プロファイルが定義されていなければ許可を拒否するからです。
「JCL の表示 (Show JCL)」は、他の JES ジョブ・モニター・コマンド (保留、リリース、キャンセル、およびパージ) のようなオペレーター・コマンドではないので、OPERCMDS クラス内にプロファイルは必要がないことに注意してください。