IMS SOAP ゲートウェイ・サービス・リクエスター用に生成された XML コンバーターにおいて、IMS 同期コールアウト機能の使用時に、言語構造の先頭は LL および ZZ であるという誤った前提がある

このトピックでは、XML コンバーターに IMS 同期コールアウト機能との互換性を持たせる機能について説明します。

問題:

Rational Developer for System z 7.5 によって生成された XML コンバーターが IMS 同期コールアウト (ISC) との互換性を持つのが、マップされた 01 レベルの言語構造の中に LL および ZZ が存在する場合に限定される。

IMS V10 SPE で、IMS 同期コールアウト (ISC) 機能が導入されました。この新機能を使用すると、IMS アプリケーションは、IMS SOAP ゲートウェイを介して同期的に Web サービスを呼び出すことができます。IMS 非同期コールアウト (IAC) 機能では、リモート Web サービスからの応答により、新しいトランザクション・インスタンスが常に開始されます。これとは異なり ISC 機能では、IMS アプリケーションは同一のトランザクション・インスタンスで応答を待ち、その応答に基づいて即時に動作することができます。IMS アプリケーションがリモート Web サービスと同期的に通信できるようにするために、ISC 機能は従来の IMS メッセージ・キューをバイパスすることにより、アプリケーションの要求と応答の言語構造を配信します。

IMS 同期コールアウト (ISC) は IMS メッセージ・キューをバイパスするので、この機能ではアプリケーションの要求データおよび応答データが、最大で 2 つの 01 レベルの言語構造 (要求データ用と応答データ用に 1 つずつ) 内に完全に収まることが必要です。また、LL および ZZ は非同期メッセージングでのみ使用されるフィールドなので、これらのフィールドを言語構造の先頭にする必要はありません。新しい同期コールアウト API である ICAL に渡される 01 レベルの言語構造に、LL および ZZ が定義されている場合、これらのフィールドはその言語構造内の他のフィールドと同様に扱われます。

解決策:

エンタープライズ・サービス・ツールの Web サービス・ウィザードの使用

IMS SOAP ゲートウェイ・ウィザード・ページの「コールアウト・メッセージ・タイプ」という新しいコンボ・ボックスを使用して、IMS メッセージ・タイプとして同期または非同期を指定し、XML コンバーターを再生成します。

エンタープライズ・サービス・ツールのバッチ・プロセッサーの使用

「GEN_IMS_MESSAGE_TYPE」という新しい CodegenProperty を使用して、IMS メッセージ・タイプとして同期または非同期を指定し、XML コンバーターを再生成します。この新しい CodegenProperty である「GEN_IMS_MESSAGE_TYPE」について、以下の CodegenProperty の表で説明します。
フィールド 説明

属性:
GEN_IMS_MESSAGE_TYPE
有効な値: ASYNC | SYNC
デフォルト値: ASYNC

この属性の値に従って、COBOL および PL/I の XML コンバーター生成プログラムは、IMS 非同期コールアウト機能 (ASYNC の場合) または IMS 同期コールアウト機能 (SYNC の場合) と互換性のあるコードを生成します。