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Net.Data のログ記録

Net.Data は、Net.Data のパフォーマンスのモニターとエラーのトラブルシューティングを行う際に使用するいくつかのログを提供しています。 Net.Data のログには以下のものがあります。

Net.Data のエラー・メッセージ・ログ
すべての Net.Data のエラー・メッセージを含むログ。

Live Connection のログ
Live Connection のエラー・メッセージと Net.Data、Live Connection および DB2 データベース間の通信を含むログ。 ログ記録は、DB2 データベース用の DTW_SQL および DTW_ODBC 言語環境で使用可能です。

以下のセクションでは、Net.Data のログ記録について説明します。


Net.Data エラー・メッセージのログを収集する

Net.Data はエラー・メッセージを Net.Data エラー・ログ・ファイル netdata.log に書き込みます。エラー・ログの最大サイズは、Net.Data によって 500 KB に固定されています。 これはおよそ 3000 ログ・エントリーです。

エラー・ログ・ファイルやアーカイブされたコピーは、 Net.Data システムの問題の発生を判別するために、 定期的にブラウズすることができます。

Net.Data のエラー・ログの活動化方法:

このセクションでは、以下のログ記録のトピックについて説明します。

Net.Data エラー・ログの計画の作成

エラーをログ記録する場合には、以下の項目について計画を立てる必要があります。

Net.Data ログ収集レベルの制御

DTW_LOG_LEVEL 変数を使用してログ記録のレベルを指定できます。このキーワードを Net.Data マクロで定義します。 この変数には以下の 3 つの設定値があります。

オフ
Net.Data はエラー・ログを収集しません。これはデフォルトです。

エラー
Net.Data はエラー・メッセージのログを収集します。

警告
Net.Data は、エラー・メッセージだけでなく、警告のログも収集します。

ログ収集されない Net.Data エラー・メッセージのタイプ

Net.Data は、マクロの MESSAGE セクションで明示的に処理されるエラーはログに記録しません。

Net.Data エラー・ログ・ファイルのサイズとローテーション

ログ・ファイルの最大サイズは 500 KB です。このサイズで、およそ 3000 エントリーのログが保持できます。

ログ・ファイルが最大サイズに到達すると、ファイルは netdata.logMMMDDYYYY_nn にアーカイブされます。

変数:

MMM
月 (Jan 〜 Dec)

DD
日付

YYYY

nn
01 から 99 までの数字。これによって各アーカイブ・ファイルを 1 日の中で一意的に識別します。

ログの収集はオリジナルのファイルで継続されます。

Net.Data エラー・ログ・フォーマット

ログ・ファイルのエントリーのフォーマットは以下の通りです。

[DD/MMM/YYYY:HH:MM:SS][MACRO][BLOCK][PID#][TID#]error_message

パラメーター:

DD
日付

MMM
月 (Jan 〜 Dec)

YYYY

HH
時間 (00 〜 23)

MM
分 (00 〜 59)

SS
秒数 (00 〜 59)

MACRO
エラー・メッセージを生成したマクロ

BLOCK
エラー・メッセージを生成した HTML ブロックの名前

PID#
エラー・メッセージを生成したプロセスのプロセス ID 番号。 この ID は、複数の Net.Data プロセスがログ・ファイルに書き込みを行うために必要です。

TID#
エラー・メッセージを生成したスレッドのスレッド ID 番号。 この ID は、同一の Net.Data プロセスから複数のスレッドがログ・ファイルに書き込みを行うために必要です。

error_message
エラー・メッセージのテキスト

Live Connection のクライエットとエラー・メッセージのログ記録

Live Connection は、メッセージと、Live Connection、Net.Data、および DB2 データベースの間での通信を Live Connection のログ・ファイルに記録します。 ログ・ファイルの最大サイズは、Net.Data により、1 MB、およそ 1200 のログ項目に固定されています。

ログ・ファイルあるいはアーカイブされたログ・ファイルのコピーは、クライエットあるいは DB2 データベースに問題がないかを判別するために定期的にブラウズすることができます。

Live Connection のログを活動化する方法:

次のように -l 属性を指定して接続管理プログラムを開始します。

dtwcm -l [level]

ここで、level はログ記録のレベルです。指定できる値は以下のとおりです。

normal
Live Connection はクライエットの活動、関連する DB2 SQL ステートメントと状況メッセージ、および Live Connection のエラー・メッセージをすべてログに記録します。

minimal
Live Connection はデータベース照会や、 結果セット内の行数など、基本的な情報だけをログに記録します。

このセクションでは、以下のログ記録のトピックについて説明します。


Live Connection ログの計画の作成

メッセージをログに記録する場合は、以下の項目について計画を立てる必要があります。


Live Connection ログ収集レベルの制御

接続管理プログラムの起動中に、dtwcm コマンドでログ記録のレベルを指定できます。 dtwcm コマンドの -l 属性には 2 つの設定値があります。

normal
Live Connection はクライエットの活動、関連する DB2 SQL ステートメントと状況メッセージ、および Live Connection のエラー・メッセージをすべてログに記録します。

minimal
Live Connection は基本的なメッセージだけをログに記録します。このオプションを指定するとログに記録されるメッセージが少なくなります。

ログ収集されない Live Connection メッセージのタイプ

Live Connection は、Net.Data のエラー、あるいはマクロの MESSAGE セクションで明示的に処理されるエラーはログに記録しません。


Live Connection のログ・ファイル名

Live Connection は、接続管理プログラムと各クライエット用のログ・ファイルを作成します。 以下に示したリストは、名前の形式を説明したものです。

接続管理プログラム・ファイル
形式:
conman-process_id-DDMMMYYYYHHMMSS.log

パラメーター:

process_id
接続管理プログラムのプロセスの識別子

DD
日付

MMM
月 (Jan 〜 Dec)

YYYY

HH
24 時形式の時間

MM

SS

例:

conman-513-01Feb1999095639.log

クライエット・ファイル
形式:
cliett-process_id-DDMMMYYYYHHMMSS.log

パラメーター:

process_id
クライエット・スレッドの識別子

DD
日付

MMM
月 (Jan-Dec)

YYYY

HH
24 時形式の時間

MM

SS

例:

cliett-592-01Feb1999095647.log

Live Connection のログ・ファイル・サイズおよびローテーション

ログ・ファイルの最大サイズは 1 MB です。 このサイズで、およそ 6000 のログ項目を収容できます。 ログ・ファイルが最大サイズに達すると、プロセスはオリジナル・ログ・ファイルをクローズし、 新規ログ・ファイルを作成し、その新規ファイルにログ収集を続けます。

ログ・ファイルは、dtwcm および dtwcdb2 と同じディレクトリーに配置されます。


Live Connection のログ・フォーマット

ログ・ファイルのエントリーのフォーマットは以下の通りです。

--process_type-DD/MMM/YYYY:HH:MM:SS-PID#--
message_text

パラメーター:

process_type
dtwcm または cliet のいずれか。これは、 メッセージをログ収集したのが接続管理プログラムか、クライエットかによります。

DD
日付

MMM
月 (Jan 〜 Dec)

YYYY

HH
時間 (00 〜 23)

MM
分 (00 〜 59)

SS
秒数 (00 〜 59)

PID#
メッセージを生成したプロセスのプロセス ID 番号。

message_text
メッセージのテキスト。

例 1: 接続管理プログラムのログ記入項目。

--dtwcm-02/Mar/1999:13:43:07-330--
Creating connection manager ...successfully
Reading configuration info ...
Completing initialization ...
Initializing cm server ... successfully
Initializing NLS environment ... successfully
Detecting cliette ./dtwcdb2 for DTW_SQL:CELDIAL:  Min process(es) = 1, Priv Port = 7100.
Starting 1 cliettes for DTW_SQL:CELDIAL.
Started: ./dtwcdb2 7128 7100 7200 DTW_SQL:CELDIAL  LOG_MAX , pid: 213
1 cliettes for DTW_SQL:CELDIAL started.
...

例 2: クライエットのログ記入項目。

--cliet-02/Mar/1999:13:43:08-335--
Cliette starting ...
Cliette: DTW_SQL:SAMPLE, database: SAMPLE, user: *USE_DEFAULT
Making a new connection to database: SAMPLE, user: *USE_DEFAULT.
Calling SQLAllocHandle for environment ...
Calling SQLAllocHandle for connection ...
Calling SQLSetConnectAttr ...
Calling SQLConnect ...
Connecting to database: SAMPLE sucessfully.
Telling CM the cliette is ready ...
Ready and waiting for command from CM ...


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