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言語環境解説書


Net.Data の言語環境について

Net.Data は、後から付け加える形で新しいプログラム言語やデータベース・インターフェースを追加できるように設計されています。 これらのインターフェースは言語環境と呼ばれ、DLL または共用ライブラリーとしてアクセスされます。言語環境からは、 動的 Web ページをサポートするアプリケーションおよびデータベースにアクセスすることができます。関数呼び出しを使用して言語環境を呼び出すことで、 これらの言語環境が提供する、ユーザーのビジネス・アプリケーションに役立つ機能を使用することができます。 たとえば、ODBC データベースに直接アクセスして、 Perl 言語環境を使用して Perl スクリプトを実行したり、 Java Applet 言語環境を呼び出して Java アプレットを実行したりできます。

Net.Data 初期設定ファイルは、各言語環境名と DLL または共用ライブラリーを関連付けます。 それぞれの言語環境は、 Net.Data によって定義されたインターフェースの標準セットをサポートしなければなりません。 Net.Data は、 その言語環境を指定している FUNCTION ブロックに対する関数呼び出しが最初に検出されたときに、 初期設定ファイルで指定されている DLL または共用ライブラリーをロードします。

Net.Data は、Net.Data マクロの構文解析、Net.Data 変数の保守、 言語環境との通信、 REPORT および MESSAGE ブロックの仕様に従った出力のフォーマットを行います。 言語環境は、Net.Data に定義されたインターフェースのサポート、 Net.Data パラメーターへの言語処理プログラムによる言語別の様式でのアクセス、 言語インタープリターの呼び出し、 言語インタープリターからの言語別の様式による変数の受け取りを行います。

図 1 は、Net.Data と言語環境との相互作用を示しています。

図 1. Net.Data と言語環境


Net.Data と言語環境

本書では、新しい言語環境を作成する場合に使用する、 Net.Data 言語環境インターフェースについて説明します。 Net.Data 提供の言語環境については、オペレーティング・システムの Net.Data 管理およびプログラミングの手引き の言語環境の章を参照してください。


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