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解説書


ワード関数

これらの関数は、ワードまたはワード・セットを変更することによりストリング関数を補足します。 Net.Data は、ワードを、 スペースで区切られたストリング、または両サイドにスペースがあるストリングとして解釈します。 次に、いくつか例を示します。


ストリング値 ワード数
one two three 3
one , two , three 5
Part 2: Internet Sales Grow 5

MBCS サポート (OS/390、OS/2、Windows NT、および UNIX の場合): DTW_MBMODE 構成値をもつワード関数とストリング関数に対して、 複数バイト文字セット (MBCS) サポートを指定することができます。 この値を Net.Data 初期設定ファイルに指定します。デフォルトでは、サポートがありません。 DTW_MBMODE 変数を Net.Data マクロに設定することにより、 初期設定ファイルの値をオーバーライドすることができます。詳しくは、 Net.Data 管理およびプログラミングの手引き の構成変数に関する節、 および DTW_MBMODE を参照してください。

MBCS サポート (OS/400 の場合): DBCS サポートは自動的に提供されるため、 この変数は必要ありません。

以下の関数は、Net.Data でサポートされるワード関数です。

DTW_DELWORD


AIX HP-UX Linux OS/2 OS/390 OS/400 SCO SUN Win NT
X X X X X X X X X

目的

length で指定されたワード数だけ、ワード n からストリング内のワードが削除されます。

構文

@DTW_DELWORD(stringIn, n, length, stringOut)

@DTW_DELWORD(stringIn, n, stringOut)

@DTW_rDELWORD(stringIn, n, length)

@DTW_rDELWORD(stringIn, n)


表 105. DTW_DELWORD のパラメーター
データ型 パラメーター 用途 説明
ストリング stringIn IN 変数またはリテラル・ストリング。
整数 n IN 最初に削除されるワードのワード位置。
整数 length IN 削除するワードの数。デフォルトでは、 n から stringIn の終わりまでのすべてのワードが削除されます。 オプション・パラメーターです。
ストリング stringOut OUT stringIn の変更形式が含まれている変数。

戻りコード

表 106. DTW_DELWORD の戻りコード
戻りコード 説明
-1001 サーバーがメモリーを割り当てるための Net.Data 要求を処理できませんでした。
1001 入力パラメーターにヌル値が含まれています。
1003 関数呼び出しで渡されたパラメーターの数が、 許可される最大数を超えた、 または関数が必要とする最小数より少ない。
1005 関数呼び出しで渡されたパラメーター (ストリング変数とするために必須) が異なる変数型です。
1006 関数呼び出しにおいて、出力パラメーターとするために必須であるパラメーターにリテラル・ストリングが渡されました。
1007 パラメーターに無効な値が含まれています。

例 1

@DTW_DELWORD("Now is the time", "5", result)

例 2:

@DTW_DELWORD("Now is the time", "2", result)

例 3:

@DTW_DELWORD("Now is the time", "2", "2", result)

例 4:

@DTW_rDELWORD("Now is the time.", "3")

DTW_SUBWORD


AIX HP-UX Linux OS/2 OS/390 OS/400 SCO SUN Win NT
X X X X X X X X X

目的

length で指定されたワード数だけ n から開始するストリングのサブストリングを戻します。

構文

@DTW_SUBWORD(stringIn, n, length, stringOut)

@DTW_SUBWORD(stringIn, n, stringOut)

@DTW_rSUBWORD(stringIn, n, length)

@DTW_rSUBWORD(stringIn, n)


表 107. DTW_SUBWORD のパラメーター
データ型 パラメーター 用途 説明
ストリング stringIn IN 変数またはリテラル・ストリング。
整数 n IN サブストリングの先頭ワードのワード位置。この値が stringIn のワード数よりも大きい場合は、 ヌルが戻されます。
整数 length IN サブストリングのワード数。 この値が n から stringIn の終わりまでのワード数よりも大きい場合は、 stringIn の終わりまでのすべてのワードが戻されます。 デフォルトでは、n から stringIn の終わりまでのすべてのワードが戻されます。
ストリング stringOut OUT nlength で指定された stringIn のサブストリングが含まれている変数。

戻りコード

表 108. DTW_SUBWORD の戻りコード
戻りコード 説明
-1001 サーバーがメモリーを割り当てるための Net.Data 要求を処理できませんでした。
1001 入力パラメーターにヌル値が含まれています。
1003 関数呼び出しで渡されたパラメーターの数が、 許可される最大数を超えた、 または関数が必要とする最小数より少ない。
1005 関数呼び出しで渡されたパラメーター (ストリング変数とするために必須) が異なる変数型です。
1006 関数呼び出しにおいて、出力パラメーターとするために必須であるパラメーターにリテラル・ストリングが渡されました。
1007 パラメーターに無効な値が含まれています。

例 1:

@DTW_SUBWORD("Now is the   time", "5", result)

例 2:

@DTW_SUBWORD("Now is the   time", "2", result)

例 3:

@DTW_SUBWORD(Now is the   time", "2", "2", result)

例 4:

@DTW_rSUBWORD("Now is the   time", "3")

DTW_WORD


AIX HP-UX Linux OS/2 OS/390 OS/400 SCO SUN Win NT
X X X X X X X X X

目的

ストリング内の n 番目のワードを戻します。

構文

@DTW_WORD(stringIn, n, stringOut)

@DTW_rWORD(stringIn, n)


表 109. DTW_WORD のパラメーター
データ型 パラメーター 用途 説明
ストリング stringIn IN 変数またはリテラル・ストリング。
整数 n IN 戻されるワードのワード位置。 この値が stringIn のワード数よりも大きい場合は、 ヌルが戻されます。
ストリング stringOut OUT ワード位置 n のワードが含まれている変数。

戻りコード

表 110. DTW_WORD の戻りコード
戻りコード 説明
-1001 サーバーがメモリーを割り当てるための Net.Data 要求を処理できませんでした。
1001 入力パラメーターにヌル値が含まれています。
1003 関数呼び出しで渡されたパラメーターの数が、 許可される最大数を超えた、 または関数が必要とする最小数より少ない。
1005 関数呼び出しで渡されたパラメーター (ストリング変数とするために必須) が異なる変数型です。
1006 関数呼び出しにおいて、出力パラメーターとするために必須であるパラメーターにリテラル・ストリングが渡されました。
1007 パラメーターに無効な値が含まれています。

例 1:

@DTW_WORD("Now is the time", "3", result)

例 2:

@DTW_WORD("Now is the time", "5", result)

例 3:

@DTW_rWORD("Now is the time", "4")

DTW_WORDINDEX


AIX HP-UX Linux OS/2 OS/390 OS/400 SCO SUN Win NT
X X X X X X X X X

目的

ストリングの n 番目のワードの先頭文字の文字位置を戻します。

構文

@DTW_WORDINDEX(stringIn, n, stringOut)

@DTW_rWORDINDEX(stringIn, n)


表 111. DTW_WORDINDEX のパラメーター
データ型 パラメーター 用途 説明
ストリング stringIn IN 変数またはリテラル・ストリング。
整数 n IN 索引に入れるワードのワード位置。この値が入力ストリングのワードの数よりも大きい場合は、 0 が戻されます。
ストリング stringOut OUT stringInn 番目のワードの文字位置が含まれている変数。

戻りコード

表 112. DTW_WORDINDEX の戻りコード
戻りコード 説明
-1001 サーバーがメモリーを割り当てるための Net.Data 要求を処理できませんでした。
1001 入力パラメーターにヌル値が含まれています。
1003 関数呼び出しで渡されたパラメーターの数が、 許可される最大数を超えた、 または関数が必要とする最小数より少ない。
1005 関数呼び出しで渡されたパラメーター (ストリング変数とするために必須) が異なる変数型です。
1006 関数呼び出しにおいて、出力パラメーターとするために必須であるパラメーターにリテラル・ストリングが渡されました。
1007 パラメーターに無効な値が含まれています。

例 1:

@DTW_WORDINDEX("Now is the time", "3", result)

例 2:

@DTW_WORDINDEX("Now is the time", "6", result)

例 3:

@DTW_rWORDINDEX("Now is the time", "2")

DTW_WORDLENGTH


AIX HP-UX Linux OS/2 OS/390 OS/400 SCO SUN Win NT
X X X X X X X X X

目的

ストリングの n 番目のワードの長さを戻します。

構文

@DTW_WORDLENGTH(stringIn, n, stringOut)

@DTW_rWORDLENGTH(stringIn, n)


表 113. DTW_WORDLENGTH のパラメーター
データ型 パラメーター 用途 説明
ストリング stringIn IN 変数またはリテラル・ストリング。
整数 n IN 長さを知りたいワードのワード位置。この値が入力ストリングのワードの数よりも大きい場合は、 0 が戻されます。
ストリング stringOut OUT stringIn 内の n 番目のワードの長さが含まれている変数。

戻りコード

表 114. DTW_WORDLENGTH の戻りコード
戻りコード 説明
-1001 サーバーがメモリーを割り当てるための Net.Data 要求を処理できませんでした。
1001 入力パラメーターにヌル値が含まれています。
1003 関数呼び出しで渡されたパラメーターの数が、 許可される最大数を超えた、 または関数が必要とする最小数より少ない。
1005 関数呼び出しで渡されたパラメーター (ストリング変数とするために必須) が異なる変数型です。
1006 関数呼び出しにおいて、出力パラメーターとするために必須であるパラメーターにリテラル・ストリングが渡されました。
1007 パラメーターに無効な値が含まれています。

例 1:

@DTW_WORDLENGTH("Now is the time", "1", result)

例 2:

@DTW_rWORDLENGTH("Now is the time", "6")

DTW_WORDPOS


AIX HP-UX Linux OS/2 OS/390 OS/400 SCO SUN Win NT
X X X X X X X X X

目的

あるストリングが別のストリングに初めて出現したときのワード番号を戻します。

構文

@DTW_WORDPOS(stringIn1, stringIn2, n, stringOut)

@DTW_WORDPOS(stringIn1, stringIn2, stringOut)

@DTW_rWORDPOS(stringIn1, stringIn2, n)

@DTW_rWORDPOS(stringIn1, stringIn2)


表 115. DTW_WORDPOS のパラメーター
データ型 パラメーター 用途 説明
ストリング stringIn1 IN 変数またはリテラル・ストリング。
ストリング stringIn2 IN 検索対象の変数またはリテラル・ストリング。
整数 n IN 検索を開始する stringIn2 内のワード位置。 この値が stringIn2 内のワードの数よりも大きい場合は、0 が戻されます。デフォルトでは、 stringIn2 の先頭から検索されます。
ストリング stringOut OUT stringIn2 内の stringIn1 のワード位置。

戻りコード

表 116. DTW_WORDPOS の戻りコード
戻りコード 説明
-1001 サーバーがメモリーを割り当てるための Net.Data 要求を処理できませんでした。
1001 入力パラメーターにヌル値が含まれています。
1003 関数呼び出しで渡されたパラメーターの数が、 許可される最大数を超えた、 または関数が必要とする最小数より少ない。
1005 関数呼び出しで渡されたパラメーター (ストリング変数とするために必須) が異なる変数型です。
1006 関数呼び出しにおいて、出力パラメーターとするために必須であるパラメーターにリテラル・ストリングが渡されました。
1007 パラメーターに無効な値が含まれています。

使用上の注意

複数のブランクは、比較のために単一のブランクとして扱われます。

例 1:

@DTW_WORDPOS("the", "Now is the time", result)

例 2:

@DTW_WORDPOS("The", "Now is the time", result)

例 3:

@DTW_WORDPOS("The", "Now is the time", "5", result)

例 4:

@DTW_WORDPOS("is  the", "Now is     the time", result)

例 5:

@DTW_rWORDPOS("be", "To be or not to be", "3")

DTW_WORDS


AIX HP-UX Linux OS/2 OS/390 OS/400 SCO SUN Win NT
X X X X X X X X X

目的

ストリングのワード数を戻します。

構文

@DTW_WORDS(stringIn, stringOut)

@DTW_rWORDS(stringIn)


表 117. DTW_WORDS のパラメーター
データ型 パラメーター 用途 説明
ストリング stringIn IN 変数またはリテラル・ストリング。
ストリング stringOut OUT stringIn 内のワードの数が含まれている変数。

戻りコード

表 118. DTW_WORDS の戻りコード
戻りコード 説明
-1001 サーバーがメモリーを割り当てるための Net.Data 要求を処理できませんでした。
1003 関数呼び出しで渡されたパラメーターの数が、 許可される最大数を超えた、 または関数が必要とする最小数より少ない。
1005 関数呼び出しで渡されたパラメーター (ストリング変数とするために必須) が異なる変数型です。
1006 関数呼び出しにおいて、出力パラメーターとするために必須であるパラメーターにリテラル・ストリングが渡されました。

例 1:

@DTW_WORDS("Now is the time", result)

例 2:

@DTW_rWORDS(" ")


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