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解説書

フラット・ファイル・インターフェース区切り文字

パフォーマンスを上げるために、 一連の SQL 要求から得られた Net.Data 表形式出力をフラット・ファイルに保管することができます。 後続の要求で SQL 要求を再発行しなくても、このフラット・ファイルを取り出すことができます。

Net.Data フラット・ファイルは Net.Data 表から作成することができ、 Net.Data 表はフラット・ファイルから構築することができます。 表とフラット・ファイルとの間の変換を行うには、 表の列とフラット・ファイルのレコードとの間のマッピングを定義する必要があります。 区切り文字 とは、 要求された変形に従ってファイルをいくつかの部分 (たとえば、列や行) に分割するときに、 FFI が使用するフラグまたは区切り記号のことです。区切り文字は、 どうすればフラット・ファイルのレコードの各部分を分離して表の列にマップすることができるか、 またどのようにすれば表の列をフラット・ファイルのレコードにマップすることができるかを定義するための方法を提供します。

区切り文字には、次の 2 つの型があります。

改行文字 (ASCIITEXT)
表が 1 つの列で構成されているときに、この変換を使用します。 Net.Data は、対応するフラット・ファイルの各レコードを表の単一行にマップします。この場合、 フラット・ファイルのレコードを分離する通常の改行文字のみが、区切り文字として使用されます。

改行文字および区切り文字ストリング (DELIMITED)
表が複数の列で構成されているときに、この変換を使用します。 Net.Data は、表の行からフラット・ファイル・レコードを作成するとき、 分離文字としての区切り文字ストリングを項目間に入れます。 フラット・ファイルから表を再作成するときに、Net.Data は、区切り文字ストリングを使用して、 各行の何文字を表の列に入れるかを決定します。この場合、通常の改行文字は、 表の行に対応するフラット・ファイル・レコードを分離し、 区切り文字ストリングは、単一レコード内の各項目を分離します。

読み取り操作の場合、区切り文字は、ファイルの内容を分割して、 表の行と列に入るようにします。 書き込み操作の場合、区切り文字は、表の行と列の値の終わりを示します。 Net.Data は、区切り文字を Net.Data マクロ・ストリングとして FFI に渡します。 DELIMITER パラメーターで明示的にリストされていない限り、 複数の文字の終わりにヌル文字は含まれません。

ヌル文字を区切り文字内で使用するためには、DELIMITER パラメーターで、 2 つの二重引用符 """" を使用して空ストリングを指定する代わりに、二重引用符で囲まれた円記号とゼロ "\0" を指定してください。 ASCIITEXT 変形を指定した場合、 Net.Data は改行文字を区切り文字として使用し、要求された区切り文字を無視します。

書き込み操作と読み取り操作で異なる区切り文字を使用すると、 ファイルに対して不適切な変更が行われる可能性があります。 Net.Data は、新しい区切り文字を使用してファイルを書き込みます。

区切り文字の最大長は 256 文字です。


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