これらの変数は Net.Data によって定義される変数で、 Net.Data 処理に影響を与え、関数呼び出しの状況を検出し、 またデータベース照会の結果セットに関する情報を入手するために使用できます。 さらに、ファイルの場所および日付に関する情報を判別することもできます。 ユーザー自身で関数を作成する際に、 またはユーザーの Net.Data マクロをテストする際に使用すると便利です。
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目的
現行入力ファイルの名前と拡張子。 入力ファイルは、Net.Data マクロ、 または INCLUDE ステートメントで指定されたファイルのいずれかです。
この変数は事前定義変数であり、その値を変更することはできません。 この変数は変数参照として使用してください。
例
<P>This file is <I>$(DTW_CURRENT_FILENAME)</I>, and was updated on $(DTW_CURRENT_LAST_MODIFIED).
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目的
現行ファイルが最後に変更された日付と時刻。 現行ファイルは、 Net.Data マクロ、または INCLUDE ステートメントで指定されたファイルのいずれかです。出力形式は、Net.Data が実行しているシステムによって決まります。
この変数は事前定義変数であり、その値を変更することはできません。 この変数は変数参照として使用してください。
例
<P>This file is <I>$(DTW_CURRENT_FILENAME)</I>, and was updated on $(DTW_CURRENT_LAST_MODIFIED).
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目的
呼び出しから組み込み関数へ、 またはエラーが発生した場合は言語環境へ戻されるメッセージ・テキストを含みます。
DTW_DEFAULT_MESSAGE 変数は、Net.Data マクロの中のどこででも使用できます。
この変数は事前定義変数で、その値を変更することはお勧めできません。 この変数は、変数参照として使用してください。
例
例 1: 関数が正常に終了したかどうかを示すメッセージ
@function1() %IF ("$(RETURN_CODE)" == "0") The function completed successfully. %ELSE The function failed with the return code $(RETURN_CODE). The error message returned is "$(DTW_DEFAULT_MESSAGE)". %ENDIF
例 2: 関数が非ゼロのリターン・コードを戻した場合のデフォルト・テキスト
%MESSAGE{ default: {<h2>Net.Data received return code: $(RETURN_CODE). Error message is $(DTW_DEFAULT_MESSAGE)</h2> %} : continue %}
関数が 0 以外のリターン・コードを戻した場合、デフォルトのエラー・メッセージが表示されます。
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|
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目的
Net.Data がログ・ファイルに書き込むメッセージのレベル。
この変数の値は、DEFINE ステートメントを使って、または @DTW_ASSIGN() 関数で指定できます。
要件: ロギングを初期化するために Net.Data 初期設定ファイル内で DTW_LOG_DIR を定義してください。 そうしないと、マクロで DTW_LOG_LEVEL 変数を指定しても、Net.Data はメッセージをログに記録しません。
値
DTW_LOG_LEVEL="OFF|ERROR|WARNING"
値 | 説明 |
---|---|
OFF | Net.Data はエラーをログに記録しない。OFF はデフォルト。 |
ERROR | Net.Data はエラー・メッセージをログに記録する。 |
WARNING | Net.Data はエラー・メッセージと警告メッセージをログに記録する。 |
例
%DEFINE DTW_LOG_LEVEL="ERROR"
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目的
現行 Net.Data マクロ・ファイルの名前と拡張子。
この変数は事前定義変数であり、その値を変更することはできません。 この変数は変数参照として使用してください。
例
<P>This Net.Data macro is <I>$(DTW_MACRO_FILENAME)</I>, and was updated on $(DTW_MACRO_LAST_MODIFIED).
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目的
Net.Data マクロが最後に変更された日付と時刻。 出力形式は、Net.Data が実行しているシステムによって異なります。
この変数は事前定義変数であり、その値を変更することはできません。 この変数は変数参照として使用してください。
例
<P>This Net.Data macro is <I>$(DTW_MACRO_FILENAME)</I>, and was updated on $(DTW_MACRO_LAST_MODIFIED).
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目的
デフォルトの言語環境で使用するストリングおよびワードの関数のために、 複数バイト文字セット (MBCS) のサポートを提供します。 この変数は Net.Data 初期設定ファイルで設定できますが、 この変数をマクロ内で使用しても、設定および現在の設定のオーバーライドができます。
DEFINE ステートメントまたは @DTW_ASSIGN() 関数を使用して、この変数の値を指定してください。
この変数は Net.Data 初期設定ファイルで設定できますが、 この変数をマクロ内で使用しても、設定および現在の設定のオーバーライドができます。
OS/400 ユーザー: Net.Data for OS/400 は MBCS サポートの関数を自動的に使用可能にするので、 この変数は必要ありません。 Net.Data for OS/400 は、 OS/400 オペレーティング・システムに移行されたマクロ・ファイルの中のこの変数を無視します。
この構成変数は、DTW_UNICODE 構成変数とともに機能します。
DTW_UNICODE がデフォルト値 NO を使用する場合、
値 DTW_MBMODE が使用されます。DTW_UNICODE が NO 以外の値に設定された場合は、
その値が使用されます。表 23 に、
これら 2 つの変数の設定による、組み込み関数のストリング処理の決定方法を示します。
表 23. DTW_UNICODE および DTW_MBMODE の設定の関連
DTW_UNICODE の設定 | DTW_MBMODE=YES の場合 | DTW_MBMODE=NO の場合 |
---|---|---|
NO | DBCS および SBCS をサポート | SBCS のみをサポート |
UTF8 | UTF-8 をサポート | UTF-8 をサポート |
値
DTW_MBMODE="YES"|"NO"
値 | 説明 |
---|---|
YES | ストリングおよびワードの関数のための MBCS サポートを指定する。 |
NO | ストリングおよびワードの関数が MBCS サポートを持たないことを指定する。 NO はデフォルト。 |
例
例 1: INI ファイル内の値をオーバーライドする
INI ファイル:
DTW_MBMODE NO
マクロ:
%DEFINE DTW_MBMODE = "YES"
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目的
Net.Data 実行可能ファイルのパスと名前。 出力の表示はご使用のシステムによって異なりますが、以下のパスと名前の例のようになります。
/usr/lpp/internet/server_root/cgi-bin/db2www
この変数は事前定義変数であり、その値を変更することはできません。 この変数は変数参照として使用してください。
例
The Net.Data executable file is $(DTW_MP_PATH).
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目的
サーバー上で実行している Net.Data のバージョンとリリース番号。
この変数は事前定義変数であり、その値を変更することはできません。 この変数は変数参照として使用してください。
例
This Web application uses $(DTW_MP_VERSION).
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目的
HTTP ヘッダーのテキストを指定します。
この変数は、Web ブラウザーに送られるテキストを Net.Data が処理する前に設定しなければなりません。 なぜなら、Net.Data はテキストを表示する前に 1 度この変数を読み取るだけで、 その後は参照しないからです。 Net.Data がテキストをブラウザーに送った後は、DTW_PRINT_HEADER 変数の変更は無視されます。
ユーザー独自のヘッダーを生成するために DTW_PRINT_HEADER を使用している場合は (DTW_PRINT_HEADER = "NO")、DTW_REMOVE_WS に "NO" を設定しなければなりません。
DEFINE ステートメントまたは @DTW_ASSIGN() 関数を使用して、この変数の値を指定してください。
値
DTW_PRINT_HEADER="YES"|"NO"
値 | 説明 |
---|---|
YES | Net.Data は、HTTP ヘッダーとしてテキスト Content-type: text/html を印刷する。 YES はデフォルト。 |
NO | Net.Data は HTTP ヘッダーを印刷しない。 ユーザー独自の HTTP ヘッダー情報を生成できる。 |
例
この変数が最も共通して使われる目的の 1 つは、 Net.Data マクロが cookie を送信できるようにすることです。 cookie を送信するためには DTW_PRINT_HEADER 変数を NO に設定し、 最初の 3 行は Content-type ヘッダー、Set-Cookie ステートメント、そしてブランク行でなければなりません。
例 1: Net.Data が cookie を送信できるようにする
%DEFINE DTW_PRINT_HEADER="NO" %HTML(cookie1) { Content-type: text/html Set-Cookie: UsrId=56, expires=Friday, 12-Dec-99, 12:00:00 GMT; path=/ <P> Any text %}
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目的
タブ、空白文字、および改行文字によって発生する余分なスペースを圧縮することによって、 動的に生成される Web ページのサイズを小さくします。
この変数の値は DEFINE ブロックで指定します。
<PRE></PRE> タグの使用: この変数を YES に定義すると、 印刷される空白文字の量とタイプに影響を与えます。 変数を YES に設定した場合、 <PRE></PRE> のタグを使用している HTML ページの一部が、予定どおりには表示されなくなります。
ユーザー独自のヘッダーを生成するために DTW_PRINT_HEADER を使用している場合は (DTW_PRINT_HEADER = "NO")、DTW_REMOVE_WS に "NO" を設定しなければなりません。
OS/390 ユーザー: すべてのユーザー・マクロに対して値を指定するためには、 Net.Data 初期設定ファイルの中でこの変数を設定します。 マクロ中でこの変数を定義すると、値をオーバーライドすることができます。 DTW_REMOVE_WS がマクロで定義されていない場合は、 初期設定ファイルの中の値を使用します。
値
DTW_REMOVE_WS="YES"|"NO"
値 | 説明 |
---|---|
YES | Net.Data は、2 つ以上の空白文字を 1 つの改行文字に圧縮し、 より短い HTML の結果ページを生成する。 |
NO | Net.Data は空白文字を圧縮しない。 NO はデフォルト。 |
例
例 1: 空白文字の圧縮
DTW_REMOVE_WS="YES"
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目的
組み込み関数または言語環境の呼び出しによって戻されるリターン・コード。 Net.Data は、MESSAGE ブロックを処理するためにこの値を使用します。 この変数を使って、関数呼び出しが正常終了したかまたは失敗したかを判別できます。 値がゼロの場合は、関数呼び出しが正常終了したことを示します。
RETURN_CODE 変数は、Net.Data マクロの中のどこででも参照できます。
この値は事前定義されています。値を変更することはお勧めできません。 この変数は、変数参照として使用してください。
例
例 1: 関数が正常に終了したかどうかを示すメッセージ
@function1() %IF ("$(RETURN_CODE)" == "0") The function completed successfully. %ELSE The function failed with the return code $(RETURN_CODE). %ENDIF
例 2: リターン・コードが 0 でない場合のデフォルトのメッセージ
%MESSAGE{ default: "<h2>Net.Data received return code: $(RETURN_CODE)</h2>" : continue %}
関数が 0 以外のリターン・コードを戻した場合、デフォルトのエラー・メッセージが表示されます。