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言語環境解説書


Net.Data について

IBM の Net.Data プロダクトを用いると、DB2、IMS、ODBC 対応のデータベース、 および DRDA を介してアクセスできるデータベースを含め、 リレーショナル・データベース管理システムおよび非リレーショナル・データベース管理システム (DBMS) のデータを使用して、 また Java、JavaScript、Perl、C、C++、REXX などプログラミング言語で作成されたアプリケーションを使用して、 動的な Web ページを作成することができます。 Net.Data ファミリー・プロダクトは、 Windows NT、 AIX、OS/2、OS/390、OS/400、HP-UX、Sun Solaris、Santa Cruz Operating System (SCO)、 および Linux オペレーティング・システム環境のマシンで同じ機能を提供します。

Net.Data は、Web サーバー上のミドルウェアとして実行するマクロ処理プログラムです。 マクロ と呼ばれる Net.Data アプリケーション・プログラムを作成することができます。 Net.Data は、このマクロを解釈して、ユーザー、データベースの現状、その他のデータ・ソース、 既存のビジネス論理、およびマクロ中に組み込むその他の係数からの入力データに基づいて、 カスタマイズされた内容の動的な Web ページを作成します。

要求は URL (uniform resource locator) の形式で Netscape Navigator や Internet Explorer などのブラウザーから Web サーバーに流れ、Web サーバーはその要求を Net.Data に送って実行します。 Net.Data はこのマクロを探し出して実行し、Web ページを作成して、 ユーザーが作成した関数に基づいてその Web ページをカスタマイズします。これらの関数は以下のことを行うことができます。

Net.Data は、この Web ページを Web サーバーに渡し、 Web サーバーはネットワークを介してそのページをブラウザーに渡し、 そのページはブラウザーで表示されます。

Net.Data は、HTTP (HyperText Transfer Protocol) やコモン・ゲートウェイ・インターフェース (CGI) などのインターフェースを使用するように設定された、 サーバー環境で使用することができます。 HTTP は、ブラウザーと Web サーバー間の対話用の業界標準インターフェースで、 CGI は、Net.Data などのゲートウェイ・アプリケーションを Web サーバーが起動できるようにするための業界標準インターフェースです。 これらのインターフェースにより、好みのブラウザーもしくは Web サーバーを選んで Net.Data と一緒に使用することができます。

パフォーマンスを向上させるため、Net.Data は各種の Web サーバーのアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) をサポートしています。 さらに、Net.Data は Java サーブレットとして起動することもできます。


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