マイルストーン:
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必須の成果物 (重要度順) | マイルストーンでの状態 |
プロトタイプ | 1 つ以上の実行可能なアーキテクチャ プロトタイプが、重要な機能とアーキテクチャ上重要なシナリオを調査するために作成済み。プロトタイプのロールについては、後に示すメモを参照してください。 |
リスク リスト | 更新、レビュー済み。新たに追加されたリスクは本質的にアーキテクチャ上のものである場合が多く、基本的に機能外要求の処理と関連する。 |
開発プロセス |
すべてのプロジェクト固有のガイドラインとテンプレートを含む開発プロセスが、初期段階のプロジェクトでの経験に基づいて見直し済みで、作成フェーズを進めるために十分な程度に定義済み。 |
開発サポート環境 |
すべてのツールとプロセスの自動化支援機能を含む、作成のための開発環境が整備済み。 |
ソフトウェア アーキテクチャ説明書 | 作成、ベースライン登録済み。アーキテクチャ上重要なユース ケース (ユース ケース ビュー) の説明、中心となるメカニズムと設計要素 (論理ビュー) の識別を含む。さらに、システムが分散していたり、並行性の問題を扱う必要がある場合は、プロセス ビューと導入ビュー の定義を含む。 |
設計モデル (および構成要素である全成果物) | 定義、ベースライン登録済み。アーキテクチャ上重要なシナリオのための、ユース ケースの実現を定義し、必要な振る舞いを該当する設計要素に割り当て済み。コンポーネントを識別済み。自信をもって作成フェーズのコストとスケジュールを決定するための、作成、購入、再利用の決定を十分に理解済み。選択したアーキテクチャ コンポーネントが統合され、主要シナリオに対して評価済み。これらの作業から学んだ結果、代替的な設計を考慮または要求を再考することにより、アーキテクチャが再設計される可能性もある。 |
データ モデル | 定義、ベースライン登録済み。主要なデータ モデル要素 (主要なエンティティ、関係、テーブルなど) を定義、レビュー済み。 |
実装モデル (および実装要素を含む構成要素である全成果物) | 初期構造を作成し、主なコンポーネントをプロトタイプ化済み。 |
開発構想書 | フェーズ期間中に獲得した新しい情報に基づいて改良済み。アーキテクチャおよび計画立案の決定を左右する最も重要なユース ケースが十分理解されている。 |
ソフトウェア開発計画 | 作成、移行フェーズを含めるための更新および拡張済み。 |
反復計画書 | 作成フェーズの反復計画書が完成、レビュー済み。 |
ユース ケース モデル (アクター、ユース ケース) | ユース ケース モデル (およそ 80% 完成) - ユース ケースすべてがユース ケース モデル概要で識別済み。全アクターが識別され、ほとんどのユース ケース定義書 (要求の獲得) が作成済み。 |
補足仕様書 | 機能外要求を獲得する補足の要求が、文書化、レビュー済み。 |
オプション成果物 | マイルストーンでの状態 |
開発企画書 | アーキテクチャの調査によって、根本的なプロジェクトの仮説を変更する必要のある問題が発見された場合は、更新済み。 |
分析モデル | 正式な成果物として作成することもできるが、多くの場合正式な作成は継続されず、代わりに設計モデルの初期バージョンになる。 |
Rational Unified Process では、ソフトウェア アーキテクトとプロジェクト管理者は、リスクを減少させるため、何種類かのプロトタイプを自由に作成できます (「概念: プロトタイプ」を参照)。あるプロトタイプは完全な調査用であり、またあるものは後に破棄されるものです。一方、アーキテクチャは、(特にシステムが巨大な場合や先例のない場合には) 一連の発展プロトタイプとして作成されることがよくあります。この場合、推敲が進むにしたがってさまざまな問題に対処し、推敲が終わった段階で、統合されて安定したアーキテクチャ ベースにまとめられます。ただしこれは、推敲段階のプロトタイプ作業でアーキテクチャを断片化することを推奨しているわけではなく、またそれを統合する必要もありません。
Rational Unified Process
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