ガイドライン: ユース ケース モデルにおけるアクティビティ図
ユース ケースのイベント フローでは、アクターに価値を提供するためにシステムが行う必要のある事柄を表現します。イベント フローは一連の作業で構成され、全体としてアクターに対して何かを作り出します。イベント フローは、1 つの基本フローと 1 つ以上の代替フローから構成されます。
ユース ケースのイベント フローは、アクティビティ図を使用してグラフィックに表現できます。このダイアグラムでは次のことが示されます。
- アクティビティ状態: イベントフロー内のアクティビティまたはステップの実行状態を表します。
- 遷移: あるアクティビティ状態の後に別のアクティビティ状態が続くことを示します。このタイプの遷移は、明白なトリガ イベントを必要とせず、アクティビティ状態が表すアクティビティの完了によってトリガされる点がほかの遷移と異なるため、完了遷移と呼ばれることがあります。
- 決定: 一連のガード条件が定義されます。これらのガード条件は、アクティビティが完了した際に、一連の代替遷移のうちのどの遷移が続いて行われるかを制御します。決定とガード条件を使用すれば、ユース ケースのイベント フローの代替スレッドを示すことができます。
- 同期バー: 並行して発生するサブフローを示すために使用できます。同期バーを使用すれば、ユース ケースのイベントフローの並列スレッドを示すことができます。

ATM のユース ケース モデルにおける現金引き出しユース ケースに対する単純化されたアクティビティ図
アクティビティ図は状態マシン図の特殊な形式であり、全部または大部分の状態がアクティビティ状態で、全部または大部分の遷移がソース状態のアクションの完了によってトリガされます。
|