static パーサーの 1.3 から 3.x へのマイグレーション

static パーサーのアーキテクチャー設計は、1.3 から 3.x への移行で変更されました。 org.eclipse.hyades.logging.events.* クラスが、 org.eclipse.hyades.logging.events.cbe.* 共通ベース・イベント・クラスにマイグレーションされました。

以下のステップに従って static パーサーをマイグレーションします。

ログ・パーサー・プロジェクトの現行ワークスペースへのインポート

  1. ログおよびトレース・アナライザーで、「ファイル」 > 「インポート」と選択して、 既存のログ・パーサー・プロジェクトをインポートします。
  2. インポート・ウィザードで、「既存プロジェクトをワークスペースへ 」を選択します。
  3. プロジェクト・コンテンツ」フィールドにプロジェクトのロケーションを指定し、 「終了」をクリックします。プロジェクト・コンテンツがワークスペースに読み込まれます。

プロジェクト・プロパティーにおける Java のビルド・パスの更新

  1. 「プラグイン開発」パースペクティブに切り替えます。
  2. 現行リリースで使用されるライブラリーを指示するように、Java のビルド・パスを更新する必要があります。 プロジェクトを右クリックし、「プロパティー」を選択して、 プロジェクト・プロパティーを開きます。
  3. 「プロパティー」ダイアログで、「Java のビルド・パス」を選択します。
  4. 「Java のビルド・パス」プロパティーで「ライブラリー」タブを選択します。
  5. リストの 1.3 からすべての JAR ファイルを選択し、「除去」をクリックします。
  6. 外部 JAR の追加」をクリックし、次のライブラリーを追加します。
  7. OK」をクリックして変更を保管します。

共通ベース・イベント API を使用するための static パーサー Java クラスの更新

共通ベース・イベントの static パーサー Java クラスで使用されるクラスを更新する必要があります。 org.eclipse.hyades.logging.events.* のすべてのインスタンスを org.eclipse.hyades.logging.events.cbe.* に マイグレーションする必要があります。例えば、3.x.x で次のようなインポート文のセットがある場合、

import org.eclipse.hyades.logging.events.ICommonBaseEvent;
import org.eclipse.hyades.logging.events.IComponentIdentification;
import org.eclipse.hyades.logging.events.IReportSituation;
import org.eclipse.hyades.logging.events.ISituation;
これらの文を次のように更新する必要があります。
import org.eclipse.hyades.logging.events.cbe.CommonBaseEvent;
import org.eclipse.hyades.logging.events.cbe.ComponentIdentification;
import org.eclipse.hyades.logging.events.cbe.ReportSituation;
import org.eclipse.hyades.logging.events.cbe.Situation;
org.eclipse.hyades.logging.events.cbe.* クラスの詳細については、 『共通ベース・イベント・プログラミング API』を参照してください。

アダプター構成ファイルの更新

アダプターの追加フィールドは、アダプター構成エディターで検証されるようになりました。 例えば、「実装作成日」および「役割作成日」フィールド の値は、XML 日付時刻形式の yyyy-MM-ddThh:mm:ss に準拠する値でなければなりません。アダプター の実行前に、アダプターの「問題」ビューに表示されるすべてのエラーを訂正しておく必要があります。

  1. ログ・パーサーのアダプター・ファイルを開きます。アダプター・ファイルを右クリックし、 「アプリケーションから開く」> 「アダプター構成エディター」と選択します。
  2. 誤った指定または欠落とリストされる、「問題」ビューに表示されるすべてのフィールドを更新します。 例えば、コンポーネント・フィールドの「実装バージョン」および「役割バージョン」 は 3.x.x で必須フィールドになりました。
  3. 変更内容をアダプター・ファイルに保管します。

plugin.xml ファイルのバージョンの更新

ログ・パーサー・プラグインの plugin.xml ファイルのバージョン番号を更新します。
  1. プロジェクト plugin.xml ファイルを右クリックし、 「アプリケーションから開く」 > 「プラグインのマニフェスト・エディター」 を選択します。
  2. エディターで、「概要」タブを選択します。
  3. プラグインのバージョン番号を更新します。
  4. 変更内容を保管します。

変更の要約

v3.x.x 構成 v1.3.0 構成
Java のビルド・パス・プラグイン org.eclipse.hyades.logging.adapter.config¥hglaconfig.jar
org.eclipse.hyades.logging.core¥hlcore.jar
org.eclipse.hyades.logging.core¥hlcbe101.jar
org.eclipse.hyades.logging.parsers¥hparse.jar
org.eclipse.hyades.logging.adapter¥hgla.jar
org.eclipse.emf.ecore¥runtime¥ecore.jar
org.eclipse.emf.common¥runtime¥common.jar
org.eclipse.hyades.logging.commons¥hlcommons.jar
org.apache.jakarta_commons_logging¥commons-logging.jar
org.eclipse.hyades.logging.adapter¥hglaconfig.jar
org.eclipse.hyades.logging.core¥hlcore.jar
org.eclipse.hyades.logging.core¥hlevents.jar
org.eclipse.hyades.logging.parsers¥hparser.jar
org.apache.xerces¥xmlParserAPIs.jar
org.eclipse.hyades.logging.commons¥common-loggings.jar
共通ベース・イベント API org.eclipse.hyades.logging.events.cbe.* org.eclipse.hyades.logging.events.*
アダプター構成ファイルの変更 次の追加フィールドはエディターによって検証されます。
  • 実装日 (Implementation date)
  • 実装バージョン
  • 役割実装日 (Role implementation date)
  • 役割バージョン
N/A

関連概念
Hyades 汎用ログ・アダプターの概説

関連タスク
ログ・パーサーの作成

関連参照
アダプター構成ファイルの構造
アダプター構成エディター