アダプターへのカスタム・コンポーネントの追加
汎用ログ・アダプターは、アダプター構成ファイルの内容に含めることのできるカスタム・コンポーネントを追加することによって拡張することができます。カスタム・コンポーネントは、アダプターの新規コンポーネントとして追加、またはアダプター内の既存のコンポーネントを置き換えるために使用することができます。
前提条件:
ルール・ベース・アダプターの作成
カスタム・コンポーネントの作成
アダプターへの新規コンポーネントの追加
アダプターに新規コンポーネントを追加するには、以下のようにします。
- 汎用ログ・アダプター・パースペクティブの「ナビゲーター」ペインで、アダプター構成ファイルを選択します。右マウス・ボタン・クリックし、「アプリケーションから開く」>「アダプター構成エディター」と選択します。
エディターにファイルが開きます。
- アダプター構成エディター・ウィンドウで、
「アダプター」>「構成」>「コンテキスト・インスタンス」ノードと展開します。
- コンテキスト・インスタンスを右クリックし、「追加」>「処理ユニット」を選択します。コンテキスト・インスタンスに新規の処理ユニットが作成されます。
- 「説明」フィールドにコンポーネントの説明を指定します。
- コンポーネントに入力が必用な場合は、必要な入力ごとに処理ユニットにプロパティーを追加します。プロパティーを処理ユニットに追加するには、処理ユニットを右クリックし、「プロパティーの追加 (Add property)」を選択します。
- 追加したプロパティーごとに、そのプロパティーの名前および値を指定します。
- 新規の処理ユニットを使用するようアダプターを構成するには、関連付けられたコンポーネントをコンテキストに作成する必要があります。処理ユニットの追加先のコンテキストを開きます。デフォルトのコンテキストを開くには、「アダプター」>「コンテキスト」>「コンテキストの基本実装コンテキスト (Context Basic Implementation Context)」を選択します.
- 処理ユニットの追加先のコンテキストを右クリックします。デフォルトのコンテキストの場合は、「コンテキストの基本実装コンテキスト (Context Basic Implementation Context)」を右クリックし、「追加」>「コンポーネント」を選択します。
新規のコンポーネントがコンテキストに追加されます。
注: コンテキストにコンポーネントが出現する順序によって、コンポーネントの実行順序が定義されます。新規のコンポーネントが正しい順序で配置されていることを確認してください。コンテキストの下でのコンポーネントの順序は、コンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップすることにより変更できます。
- 新規コンポーネントを以下の値で構成します。
名前: | コンテキスト内の新規の処理ユニットの名前 |
説明: | このコンポーネントの実行内容の説明 |
実行可能クラス: | このコンポーネント用に作成した Java クラス |
ロギング・レベル: | アウトプッター・コンポーネントが使用する内部ロギングのレベル。
値 99 は、アウトプッターがメッセージをログに記録しないことを意味します。
値 0 は、アウトプッターがすべての重大度のメッセージをログに記録することを意味します。
推奨値は 50 です。この値は、「重大」または「致命的」の内部アウトプッター・
エラー・メッセージがログに記録されることを意味します。
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役割: | コンポーネントの役割は、ドロップダウン・リストから選択する必要があります。
さまざまな役割については、アダプター構成ファイルの構造を参照してください。リストされていない役割については、「undeclared」を選択してください。
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固有の ID: | ステップ 3 のコンテキスト・インスタンスで定義されたコンポーネントを指している必要があります。正しい ID を選択するには「参照」ボタンを選択してください。 |
- アダプター構成ファイルの変更内容を保管します。
アダプター内の既存コンポーネントの置き換え
アダプター内の既存のコンポーネントをカスタム・コンポーネントで置き換えるには、以下のようにします。
- アダプター構成エディター・ウィンドウで、コンポーネントを置き換えるコンテキストを拡張します。
デフォルトのコンテキストを拡張するには、「アダプター」>「コンテキスト」>「コンテキストの基本実装コンテキスト (Context Basic Context Implementation)」ノードを選択して拡張します。
- 置き換えるコンポーネントをクリックします。そのコンポーネントの詳細が、右のペインに表示されます。
- コンポーネントを説明する「名前」および「説明」フィールド更新します。
- カスタム・コンポーネントのクラス名で実行可能クラスを更新します。下にカスタム・アウトプッターによって置き換えられたアウトプッター・コンポーネントの例を示します。

- 置き換えるコンポーネントが特定のプロパティーを要求している場合は、ノード「構成」>「コンテキスト・インスタンス」を開き、置き換えるコンポーネントを選択します。
- 必要に応じて「プロパティーの追加」を選択し、コンポーネントのプロパティーを追加します。コンポーネントの構成に不要なプロパティーを除去します。それには、そのプロパティーを右クリックし、「削除」を選択します。
- アダプター構成ファイルの変更内容を保管します。
関連タスク
ログ・パーサーの作成
関連参照
アダプター構成ファイルの構造
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